JP2004305777A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技機の制御基板をノイズの影響を受けにくい構造とすることにより遊技機の誤動作を防止することを目的とする。
【解決手段】 主基板84aの表側および裏側の面には、電源ラインDL、信号ラインSL、グランドGL等の導体パターンがプリントされている。グランドGLは、表側の面のグランドラインGL−y1〜y3と裏側の面のグランドラインGL−x1〜x7とが互いに交差する方向に形成されている。また、電源ラインDLは、表側の面の電源ラインDLと裏側の面の電源ラインDLとが互いに交差する方向に形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、遊技機に関し、詳しくは、遊技媒体を流通させることにより遊技を行なう遊技機に関する。
近年、遊技機の分野では、遊技媒体に帯電した静電気が制御基板に及ぶことにより遊技機の誤作動が生じ得る点に着目し、このような誤作動を防止する手法が種々提案されている。例えば、遊技用の球を遊技媒体とするパチンコ遊技機において、外レール等に帯電した静電気をリード線を通じてアース処理部に導き、レール上の静電気を遊技機の外部(以下、機外という)に除去する手法(例えば、特許文献1を参照)や、ハンドルや球受け皿等を炭素系極細繊維を混入したプラスチックで形成し、ハンドルや球受け皿上で生じた静電気を空中で中和して機外に除去する手法(例えば、特許文献2を参照)が提案されている。このように、従来は、制御基板に及び得る静電気を機外に除去することにより遊技機の誤作動を防止していた。
特開平5−228257号公報 特開平6−15059号公報
しかしながら、遊技機では、遊技媒体の流路における遊技媒体同士の衝突や遊技媒体の流路を形成する部材と遊技媒体との摩擦等により頻繁に静電気が生じるので、静電気を完全に機外に除去することは困難であり、機内に残留した静電気が放電し制御基板に対するノイズとして作用する可能性があった(このようなノイズを、以下、静電気ノイズという)。
また、遊技機は、一般に、遊技場において他の遊技機やゲーム機等と隣接して設置され、携帯電話や医療機器等の電気機器を保持した使用者に使用される場合もある。従って、隣接する他の遊技機や使用者が所有する電気機器からの電磁波が制御基板に対するノイズとして作用する可能性があった(このようなノイズを、以下、外部ノイズという)。
このような遊技機の遊技形態,設置環境および使用環境を考慮すると、遊技機周辺からノイズ発生源を完全になくすことは困難であり、ノイズの影響を受ける制御基板側でノイズ対策を講じる必要があった。一方、遊技機の制御基板に静電気や電磁波が及んだ場合に、この静電気や電磁波が制御基板に対するノイズとして作用する蓋然性を低減する手段については、従来は何ら提案されていなかった。
そこで、本発明は、上記の課題を解決し、遊技機の制御基板をノイズの影響を受けにくい構造とすることにより遊技機の誤動作を防止することを目的として、以下の構成を採った。
本発明の遊技機は、
遊技媒体を流通させることにより遊技を行なう遊技機であって、
制御基板にデジタル回路を取り付けることにより構成され、前記遊技に関する動作を制御する制御部を有し、
前記制御基板は、導体パターンとして、表側の電源ラインと裏側の電源ラインとが互いに交差する方向に形成された電源ライン交差パターン、表側のグランドラインと裏側のグランドラインとが互いに交差する方向に形成されたグランドライン交差パターンという二つの交差パターンのうちの少なくとも一方を備えたことを要旨とする。
上記発明における遊技媒体としては、例えば、遊技用の球や遊技用のメタル等を考えることができる。
上記発明の遊技機によれば、制御基板が、導体パターンとして、表側の電源ラインと裏側の電源ラインとが互いに交差する方向に形成された電源ライン交差パターン、表側のグランドラインと裏側のグランドラインとが互いに交差する方向に形成されたグランドライン交差パターンという二つの交差パターンのうちの少なくとも一方を備える。このような構成を採ることにより、制御基板がノイズの影響を受けにくくなり、静電気放電や電磁波等が制御基板にノイズとして作用する蓋然性は大きく低減される。従って、制御部の正常な処理動作を確保することが可能となり、遊技機における誤動作の発生を有効に防止することができる。
制御基板が、基板表側および基板裏側のうちの少なくとも一方において、導体パターンの総面積の半分以上の面積のグランドラインを有する構成とすることも好適である。このようにグランドラインを広い面積とすることで、ノイズ電流の分散効率が高まり、グランド内に大きな電位差が生じにくくなる。従って、制御基板がノイズの影響をより一層受けにくくなり、制御部の正常な処理動作を十全に確保することができる。
以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明の実施例であるパチンコ遊技機10の後面を示す説明図である。なお、以下の説明においては、パチンコ遊技機10の前面方向から見たときの面を「表面」といい、パチンコ遊技機10の後面方向から見たときの面を「裏面」という。
図1に示すように、パチンコ遊技機10は、木製の外枠12と、この外枠12の外側側面にセットされるプリペイドカードユニット15を備える。プリペイドカードユニット15は、貸球数の情報が記録されたプリペイドカードを挿入することにより所定数の遊技球Bを上皿に供給する装置であり、AC100ボルトのカードユニット電源コード17と、度数表示部,貸出ボタン,貸出ボタンランプおよび返却ボタンを有する案内ユニット(図示せず)を備える。
パチンコ遊技機10の外枠12には、樹脂製の内枠20が内枠用ヒンジ13を介して開閉可能に軸着されている。この内枠20の枠内に形成された開口部には、予め描画シートが貼着された遊技盤40が嵌め込まれている。
図1に示すように、遊技盤40の裏面には、後述する特別図柄表示装置として機能する液晶表示器56、パチンコ遊技機10前面の表示ランプの表示形態を制御するランプ制御基板57a、外部に出力する音声の内容を特別図柄表示装置の動作状況に応じて制御する音声制御基板58aが、電気配線と共に取り付けられている。なお、ランプ制御基板57aおよび音声制御基板58aは、金属製のランプ・音声基板用プレート59を介して遊技盤40に取り付けられる。ランプ制御基板57a,音声制御基板58aは、それぞれ樹脂カバー57w,樹脂カバー58wによって覆われており、液晶表示器56も同様に、図示しない樹脂製のカバーによって覆われている。
一方、図1に表わされていない遊技盤40の表面には、発射ハンドルの操作により発射された遊技球Bを遊技領域まで誘導する外レールおよび内レール、多数の障害釘、打球が流下する速度や方向を変化させる風車、遊技領域を流下する遊技球が進入可能な数個の普通入賞口43および一個の始動入賞口、始動入賞口への遊技球Bの進入に伴って図柄変動を開始する特別図柄表示装置、特別図柄表示装置によって特定図柄が表示されたときに開く大入賞口46、各入賞口43,46への入賞状況に応じて種々の形態で点灯ないし点滅する表示ランプ等の各種部品が装着されている。また、遊技盤40の中央下部には、遊技領域において入賞しなかった遊技球Bの入口であるアウト口53が形成されている。このような各部によって遊技盤40上の遊技領域が形成される。
こうした遊技領域は、内枠20の側面に開閉可能に軸着されたガラス枠(図示せず)のガラス面で覆われており、ガラス枠の下方における内枠20側面には、貸球や賞球としての遊技球Bを貯留する上皿(図示せず)が開閉可能に軸着されている。この上皿よりも下方の内枠20表面には、上皿の容量を越えて払い出された遊技球Bを貯留する下皿(図示せず)、発射ハンドルの回転操作により上皿から供給された遊技球Bを遊技領域に向けて発射する発射操作ユニット(図示せず)等が取り付けられている。また、上皿を開けたときに露出する内枠20表面には、発射ハンドルの回転操作により発射された遊技球を外レールに案内する発射レール(図示せず)が装着されている。
図1に示すように、内枠20の裏面には、樹脂製の機構板70が、遊技盤40の裏面に重ねられた状態で取り付けられている。この機構板70は、その側面の二箇所に螺着された金属製の機構板用ヒンジ71,79を内枠20に装着された受け金具33にセットすることにより、開閉ないし係脱可能に装着される。図1は機構板70を閉じたときの状態を示しており、この状態において、遊技盤40裏面の液晶表示器56,ランプ制御基板57aおよび音声制御基板58aは、機構板70の略中央に形成された矩形の開口部70a内に納まっている。
機構板70裏面の最上部には、所定数の遊技球Bを貯留可能な球タンク72が取り付けられており、この球タンク72よりも下方の領域には、球タンク72から賞球/貸球払出しユニット75までの遊技球Bの通路を形成するタンクレール73およびケースレール74が取り付けられている。図1に示すように、球タンク72の下部に形成された二つの凸部72a,72bは、タンクレール73の上端と接触している。また、タンクレール73の末端はケースレール74の始端と接触した状態となっている。
ケースレール74の末端には、賞球や貸球としての遊技球Bを払い出す賞球/貸球払出しユニット75、払い出された遊技球Bの通路であるおよび鈴桶ベース77が連接されている。ケースレール74,賞球/貸球払出しユニット75、鈴桶ベース77は、図1に示すように、機構板70の裏面に敷設された矩形の金属板90上に金属板90と接触した状態で設置されている。また、ケースレール74の始端と接するタンクレール73の末端も、金属板90上に金属板90と接触した状態で設置されている。この金属板90の側端部に形成された折曲部は、それぞれ機構板用ヒンジ71,79に螺着されている。これにより、金属板90は、折曲部を介して機構板用ヒンジ71,79と導通可能な状態となる。もとより、金属板90と機構板用ヒンジ71,79とを予め一体的に形成しておいても差し支えない。
賞球/貸球払出しユニット75内には、ケースレール74からの遊技球Bの通路が形成されており、この通路の途中には二個の円筒部材(図示せず)が装着されている。この円筒部材はモータを動力源として回転可能に構成されており、球貸し時若しくは入賞時に回転し、これ以外の時には回転停止状態となるように制御される。また、円筒部材の周辺にはケースレール74から流下してきた遊技球Bが侵入可能な大きさのスプロケットが形成されている。このスプロケット内に遊技球Bが侵入した状態で円筒部材が回転することにより、遊技球Bは下方の鈴桶ベース77内に送り出される。一方、円筒部材の回転が停止すると、ケースレール74から流下してきた遊技球Bは停止状態の円筒部材によって塞き止められる。なお、賞球/貸球払出しユニット75の頂面には、上記モータを覆うニ個の保護カバー76a,76bが装着されている。また、賞球/貸球払出しユニット75内には、賞球,貸球として払い出された遊技球Bの数を検知する賞球/貸球センサ(図示せず)が埋め込まれている。
鈴桶ベース77は、その内部を流下してきた遊技球Bの出口として、第一出口,第ニ出口(図示せず)という二つの出口を備える。上記の第一出口,第ニ出口は、図1に示す鈴桶ベース77が機構板70に装着された状態において、それぞれ、後述する案内路70bの入口,分岐路70cの入口と対向する位置に形成されている。また、図1に示すように、賞球/貸球払出しユニット75の装着位置よりも下方の鈴桶ベース77は鈴桶カバー78によって覆われている。
図1に二点鎖線で示すように、機構板70の表面には、遊技球Bを誘導する各種の通路として、案内路70b、分岐路70c、球排出通路70dという三つの通路が樹脂製の機構板70と一体として形成されている。案内路70bは、賞球や貸球として払い出された遊技球Bを鈴桶ベース77の第一出口からパチンコ遊技機10前面側の上皿に導く通路である。分岐路70cは、上皿および案内路70bの容量を越えて払い出された遊技球Bを鈴桶ベース77の第ニ出口から下皿に導く通路である。球排出通路70dは、普通入賞口43や大入賞口46,アウト口53に進入した遊技球Bを機外に導く通路である。
機構板70裏面におけるケースレール74上方の領域には電源・外部端子ユニット80が装着されている。電源・外部端子ユニット80は、遊技場の島からAC24ボルトの電源をパチンコ遊技機10内に導入するための遊技機電源コード80b、操作により供給電源のオン/オフを行なう電源スイッチ80a、パチンコ遊技機10に発生した特定図柄の表示による大当たり回数等を外部に出力する遊技盤用外部端子板80c、球貸しや球切れ,賞球に関する情報を外部に出力する枠用外部端子板80dから構成されている。遊技機電源コード80bから導入されたAC24ボルトの電源は、電気配線を通じて後述する電源ユニット81に送られる。
開口部70aの下方には、電源基板81aおよび電源基板81aを覆う透明な樹脂カバー81wを有する電源ユニット81、発射制御基板82aおよび発射制御基板82aを覆う透明な樹脂カバー82wを有する発射制御ユニット82が、金属製の電源・発射制御基板用プレート83を介して機構板70の裏面に取り付けられている。また、機構板70の裏面には、電源ユニット81および発射制御ユニット82の上面の一部を覆うように、金属製の主基板用プレート85が螺着されており、この主基板用プレート85上に主基板84aおよび主基板84aを覆う透明な樹脂カバー84wを有する主制御ユニット84が取り付けられている。また、機構板70の裏面には、鈴桶カバー78の上面および電源ユニット81の上面の一部を覆うように、金属製の払出制御基板用プレート87が螺着されており、この払出制御基板用プレート87上に払出制御基板86aおよび払出制御基板86aを覆う透明な樹脂カバー86wを有する払出制御ユニット86が取り付けられている。
外部端子ユニット80と電気配線を介して接続された電源ユニット81は、遊技機電源コード80bから送られてきた交流電源を直流に変換し、変換された直流電源を、給電線を通じて液晶表示器56、ランプ制御基板57a、音声制御基板58a、発射制御ユニット82、主制御ユニット84および払出制御ユニット86等の各制御パーツに供給する。発射制御ユニット82は発射ハンドルの操作に伴う発射機構ユニット31の発射動作を制御する。主制御ユニット84は、特別図柄表示装置における図柄の表示動作等の遊技に伴う動作を制御する。払出制御ユニット86は、賞球/貸球払出しユニット75による払出し動作を制御する。
このように構成されたパチンコ遊技機10における遊技球Bの流通経路について説明する。遊技場の球供給装置から供給された遊技球Bは、機構板70裏面に装着された球タンク72からより下流側のタンクレール73,ケースレール74,賞球/貸球払出しユニット75に順次に流れていく。賞球/貸球払出しユニット75内に流れ込んできた遊技球Bは、球貸し時および入賞時でない場合には、回転停止状態の円筒部材によりスプロケット内に遊技球Bが侵入した状態で塞き止められる。これにより、球タンク72、タンクレール73,ケースレール74および賞球/貸球払出しユニット75内は遊技球Bが貯留した状態となる。
一方、遊技中に普通入賞口43または大入賞口46に遊技球Bが進入した場合には、この遊技球Bの進入を検知した主制御ユニット84および払出制御ユニット86が賞球側モータの駆動を指示する。これにより、賞球側モータに接続された円筒部材が回転し、この円筒部材の回転に伴ってスプロケット内の遊技球Bが順次に鈴桶ベース77内に送り出される。鈴桶ベース77内に送り出された遊技球Bは、鈴桶ベース77内の通路内をベルに衝突しながら流下し、第一出口から案内路70bに排出される。これにより、賞球としての所定数の遊技球Bが、案内路70bを通ってパチンコ遊技機10前面側の上皿に払い出される。
なお、普通入賞口43や大入賞口46,アウト口53に進入した遊技球B(以下、遊技領域に進入した遊技球Bという)は、遊技盤40裏面と機構板70表面との間を流下した後、前述した球排出通路70dに合流し、球排出通路70dの傾斜に沿って流下する。これにより、遊技領域に進入した遊技球Bがパチンコ遊技機10の外部に排出される。
上皿の容量を越える遊技球Bが払い出されると、案内路70bおよび第一出口が遊技球Bで閉塞される。この第一出口の閉塞後、鈴桶ベース77内の遊技球Bは第ニ出口に向けて流れ出し、第ニ出口から分岐路70cに排出された後、分岐路70cの傾斜に沿って流下する。これにより、上皿の容量を越える遊技球Bが分岐路70cを通ってパチンコ遊技機10前面側の下皿に払い出される。
また、プリペイドカードユニット15にプリペイドカードが挿入された後に案内ユニットの貸出ボタンが押された場合には、貸球数の情報を検知した主制御ユニット84および払出制御ユニット86が貸球側モータの駆動を指示する。これにより、貸球側モータに接続された円筒部材が回転し、入賞時と同様に、賞球/貸球払出しユニット75からの遊技球Bが、鈴桶ベース77から案内路70bを通じてパチンコ遊技機10前面側の上皿に払い出される。
このような賞球や貸球の払出しに伴い、ケースレール74,タンクレール73,球タンク72に貯まっていた遊技球Bは、順次に賞球/貸球払出しユニット75に向かうように移動する。賞球や貸球の払出しにより、球タンク72への貯留数が一定数以下であることが検出された場合には、この検出結果を受け取った枠用外部端子板80dからの指示に基づき、遊技場の球供給装置から球タンク72に遊技球Bが補給される。
なお、払い出された賞球や貸球の数は、賞球/貸球払出しユニット75内に設けられた賞球/貸球センサ(図示せず)によって検知される。賞球/貸球センサは所定数の払出しを検知したときに検知結果を払出制御ユニット86に送出し、検知結果を受け取った払出制御ユニット86は、賞球側ないし貸球側のモータの駆動停止を指示する。これにより、各モータに接続された円筒部材の回転が停止され、円筒部材のスプロケットによる鈴桶ベース77への遊技球Bの送り出しが停止される。この結果、球タンク72、タンクレール73およびケースレール74内は、入賞ないし球貸し発生前と同様の遊技球Bが貯留した状態に戻る。
次に、各制御基板81a,82a,84a,86aのパターンレイアウトについて説明する。電源基板81a,発射制御基板82a,主基板84aおよび払出制御基板86aは、両面プリント基板であり、デジタル回路等の電子部品を実装する表側の面(以下、表側面という)と、この表側面とバイアホールを介して電気的に接続される裏側の面(以下、裏側面という)とを備える。制御基板81a,82a,84a,86aに電子部品が実装されることにより、制御基板81a,82a,84a,86aは遊技に関する動作を制御する制御部として機能する。この制御部によって制御される遊技に関する動作としては、電源基板81aによる直流への変換処理や直流電源の液晶表示器56や各制御基板57a,58a,82a,84a,86aへの供給処理、発射制御基板82aによる発射機構ユニット31の発射動作、主基板84aによる特別図柄表示装置における図柄の表示動作、払出制御基板86aによる賞球/貸球払出しユニット75からの遊技球Bの払出し動作等がある。
図1において、各制御基板81a,82a,84a,86aは、基板の裏側面と機構板70裏面とが対向するように配設されている。従って、パチンコ遊技機10の後面からは、樹脂カバー81w,82w,84w,86w越しに各基板の表側面を視認することができる。
主基板84aの表側面を図2に示す。この図2では実装された電子部品を省略して示している。図2に示すように、横長の矩形形状を有する主基板84aの表側面には、基板上で行なわれる処理動作に必要な電源を供給する電源ラインDL、各種の制御や処理の内容が規定された電気信号を伝達する信号ラインSL、電源ラインDLや信号ラインSLと接続される基準電位領域であるグランドGL等の導体パターンがプリントされている。図2では、電源ラインDL,信号ラインSLを、それぞれ黒色の太線,黒色の細線を用いて示している。また、図2における白色部分,斜線部分,黒丸部分は、それぞれグランドGL,導体パターンがプリントされるガラスエボキシ製の基材,電源ラインDLや信号ラインSLに接続される端子を表わしている。この端子に各種の電子部品が取り付けられる。なお、上記の基材は、実際には、各電源ラインDLや各信号ラインSLの周辺領域にも露出しているが、図2ではこの周辺領域についての斜線部分の記載を省略している。
図2に示すように、主基板84aの表側面においては、電源ラインDLおよび信号ラインSLのほとんどが主基板84aの短辺に対して略平行な縦方向(図2に示すY軸に沿った方向)に延びている。
また、図2に示すように、主基板84aの表側面は、基材上の導体パターンの総面積(図2に示す白色部分以外の面積)の3分の2以上がグランドGLとされている。このグランドGL内の上端領域と下端領域は、主基板84aの短辺に対して略平行な縦方向(図2に示すY軸に沿った方向)に走る三本のグランドラインGL−y1〜y3によって、相互に導通されている。
主基板84aの裏側面を図3に示す。この図3では、図2と同様に、電源ラインDL,信号ラインSL,グランドGL,基材,端子を、それぞれ黒色の太線,黒色の細線,白色部分,斜線部分,黒丸部分で示すとともに、各電源ラインDLや各信号ラインSLの周辺領域に露出している基材についての斜線を用いた表示を省略している。また、図3に示す主基板84aの各コーナー部1〜4は、図2における各コーナー部1〜4に対応している。
図3に示すように、主基板84aの裏側面には、電源ラインDL、信号ラインSL、グランドGL等の導体パターンがプリントされている。この主基板84aの裏側面においては、電源ラインDLおよび信号ラインSLのほとんどが主基板84aの長辺に対して略平行な横方向(図3に示すX軸に沿った方向)に延びている。
また、図3に示すように、主基板84aの裏側面は、基材上の導体パターンの総面積(図3に示す白色部分以外の面積)の半分以上がグランドGLとされている。このグランドGL内の左端領域と右端領域は、主基板84aの長辺に対して略平行な横方向(図3に示すX軸に沿った方向)に走る七本のグランドラインGL−x1〜x7によって、相互に導通されている。
以上のように、主基板84aのグランドGLを、表側面のグランドラインGL−y1〜y3と裏側面のグランドラインGL−x1〜x7とが互いに交差する方向(表側面においてはY軸に沿った方向、裏側面においてはX軸に沿った方向)に形成することにより、従来よりも主基板84aに静電気ノイズや外部ノイズがのりにくくなる。これは、グランドGLにおいてノイズ電流の方向が分散されやすくなることに起因するものと考えられる。
また、主基板84aの電源ラインDLを、表側面の電源ラインDLと裏側面の電源ラインDLとが互いに交差する方向(表側面においてはY軸に沿った方向、裏側面においてはX軸に沿った方向)に形成することにより、従来よりも主基板84aに静電気ノイズや外部ノイズがのりにくくなる。これは、電源ラインDLにおいてノイズ電流の方向が分散されやすくなることに起因するものと考えられる。
以上、主基板84aを例として説明したが、本実施例では、電源基板81a,発射制御基板82a,払出制御基板86aについても、上記主基板84aと同様のパターンレイアウトを採用している。即ち、各制御基板81a,82a,86aにおいて、グランドGLは、表側面のグランドラインと裏側面のグランドラインとが互いに交差する方向に形成されており、電源ラインDLは、表側面の電源ラインDLと裏側面の電源ラインDLとが互いに交差する方向に形成される。また、各制御基板81a,82a,86aの表側面ないし裏側面には、グランドGLが基材上の導体パターンの総面積の半分以上の面積で形成されている。
なお、上記のパチンコ遊技機10では、上記した各制御基板81a,82a,84a,86aにおける交差パターンの採用に加えて、球タンク72,タンクレール73,ケースレール74と賞球/貸球払出しユニット75とを表面抵抗値の異なる樹脂製導電材を用いて形成し、球タンク72等に帯電した静電気を金属板90を介して機外に除去する構成や、発射レール,内レール,外レール等に帯電した静電気を機外に除去する構成、電源・発射制御基板用プレート83,主基板用プレート85,払出制御基板用プレート87およびランプ・音声基板用プレート59という各プレートを相互に連絡する構成を採用する。このようなパチンコ遊技機10において遊技中の静電気によるノイズの影響を測定した結果を図4(B)のグラフに示した。
図4は、賞球や貸球の払出しの前後においてパチンコ遊技機に生じる電位差を表わすグラフである。このグラフは、電源ラインにおける電位差の変化をデータとして採取したものであり、縦軸は電位差を示し、横軸は経過時間を示す。また、図4(A)は従来のパチンコ遊技機の測定結果を、図4(B)は本実施例のパチンコ遊技機10の場合の測定結果を、それぞれ表わしている。図4に示すように、賞球や貸球の払出しがなされる前においては、電源ラインにおける電位差は5ボルト前後で安定している。
図4(A)と図4(B)とを比較してわかるように、従来のパチンコ遊技機においては、賞球や貸球の払出しがなされる際に、最大で11ボルト,最小で−2ボルトの電位差が生じ、電圧が変化する幅W2は13ボルトとなる。これに対し、本実施例のパチンコ遊技機10では、賞球や貸球の払出しがなされる際に、最大で6ボルト,最小で4ボルトの電位差が生じ、電圧が変化する幅W1は2ボルトとなる。このように、本実施例のパチンコ遊技機10では、賞球や貸球の払出し時において電源ラインの電圧が変化する幅は、±1ボルト程度に止まり、従来のパチンコ遊技機の1/6程度にまで低減される。以上より、本実施例のパチンコ遊技機10では、従来品と比べて、賞球や貸球の払出し等により生じた静電気によるノイズが電源ラインにのりにくくなっていることがわかる。
以上説明した本実施例のパチンコ遊技機10では、各制御基板81a,82a,84a,86aのグランドGLのパターンを、表側面のグランドラインGL−y1〜y3と裏側面のグランドラインGL−x1〜x7とが互いに交差する方向に形成する。これにより、各制御基板81a,82a,84a,86aがノイズの影響を受けにくくなり、静電気放電や電磁波等が各制御基板81a,82a,84a,86aにノイズとして作用する蓋然性は大きく低減される。従って、各制御基板81a,82a,84a,86aの正常な処理動作を確保することが可能となり、パチンコ遊技機10遊技機における誤動作の発生を有効に防止することができる。このような効果は、各制御基板81a,82a,84a,86aの電源ラインDLのパターンを、表側面の電源ラインDLと裏側面の電源ラインDLとが互いに交差する方向に形成することによっても得ることができる。
特に、本実施例では、賞球や貸球の払い出しを司る主基板84aや払出制御基板86aを上記のようなノイズの影響を受けにくい配線形態としている。従って、主基板84aや払出制御基板86aに静電気ノイズや外部ノイズがのることにより入賞時や貸球時でないにも拘らず遊技球Bが払い出されてしまうといった事態を有効に防止することができる。
また、上記実施例では、各制御基板81a,82a,84a,86aの表側面や裏側面に、グランドGLを、基材上の導体パターンの総面積の半分以上の面積で形成する。このようにグランドGLを広い面積とすることで、ノイズ電流の分散効率が高まり、グランドGL内に大きな電位差が生じにくくなる。従って、制御基板81a,82a,84a,86aがノイズの影響をより一層受けにくくなり、各制御基板81a,82a,84a,86aの正常な処理動作を十全に確保することができる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は、こうした実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる態様で実施可能である。
例えば、上記実施例では、四つの制御基板81a,82a,84a,86aについて、電源ラインDLの交差パターンやグランドラインの交差パターンを採用したが、同様の交差パターンをランプ制御基板57aや音声制御基板58aについて採用しても差し支えない。また、制御基板の配置状態に応じて上記六つの制御基板57a,58a,81a,82a,84a,86aの中から一以上の制御基板を適宜選択し、選択した制御基板についてのみ上記電源ラインDLの交差パターンやグランドラインの交差パターンを採用してもよい。
また、上記実施例では、制御基板81a,82a,84a,86aについて、電源ラインDLの交差パターンとグランドラインの交差パターンの双方を採用したが、このうちのいずれか一方のみを採用する構成としても差し支えない。
更に、上記実施例では、各制御基板81a,82a,84a,86aの表側面および裏側面に基材上の導体パターンの総面積の半分以上の面積でグランドGLを形成したが、このような広い面積のグランドGLを各制御基板81a,82a,84a,86aの表側面および裏側面のうちのいずれか一方の面のみに形成することも可能である。
本発明の実施例であるパチンコ遊技機10は、球貸し等による上皿への遊技球Bの補充や、上皿ないし下皿に払い出された遊技球Bの機外への取り出しが可能に構成されているが、機内に遊技用の球が封入され、この球を流通させることにより遊技を行なう他の遊技機にも、本発明を適用することができる。また、上記実施例のパチンコ遊技機10では、遊技球Bの普通入賞口43等の入賞口への侵入に伴って所定数の遊技球Bを賞球として払い出すが、このような賞球に替えて所定数のメタルや景品等を払い出す他の遊技機にも、本発明を適用することができる。このような遊技機として、アレンジボール,パチンコ玩具等を考えることができる。
また、上記実施例では、遊技球Bを用いて遊技を行なうパチンコ遊技機10を例として説明したが、メタルを用いて遊技を行なうスロットマシン等の遊技機にも本発明を適用することができる。
本発明の実施例であるパチンコ遊技機10の後面を示す説明図である。 主基板84aの表側面を略記して示す説明図である。 主基板84aの裏側面を示す説明図である。 賞球や貸球の払出しの前後においてパチンコ遊技機に生じる電位差を表わすグラフである。
符号の説明
10...パチンコ遊技機
12...外枠
13...内枠用ヒンジ
15...プリペイドカードユニット
17...カードユニット電源コード
20...内枠
31...発射機構ユニット
32a,32b...支持片
33...受け金具
40...遊技盤
43...普通入賞口
46...大入賞口
53...アウト口
56...液晶表示器
57a...ランプ制御基板
57w...樹脂カバー
58a...音声制御基板
58w...樹脂カバー
59...ランプ・音声基板用プレート
70...機構板
70a...開口部
70b...案内路
70c...分岐路
70d...球排出通路
71...機構板用ヒンジ
72...球タンク
72a,72b...凸部
73...タンクレール
74...ケースレール
75...賞球/貸球払出しユニット
76a,76b...保護カバー
77...鈴桶ベース
78...鈴桶カバー
79...機構板用ヒンジ
80...電源・外部端子ユニット
80a...電源スイッチ
80b...遊技機電源コード
80c...遊技盤用外部端子板
80d...枠用外部端子板
81...電源ユニット
81a...電源基板
81w...樹脂カバー
82...発射制御ユニット
82a...発射制御基板
82w...樹脂カバー
83...電源・発射制御基板用プレート
84...主制御ユニット
84a...主基板
84w...樹脂カバー
85...主基板用プレート
86...払出制御ユニット
86a...払出制御基板
86w...樹脂カバー
87...払出制御基板用プレート
90...金属板
B...遊技球
DL...電源ライン
GL...グランド
GL−x1〜x7...グランドライン
GL−y1〜y3...グランドライン
SL...信号ライン

Claims (2)

  1. 遊技媒体を流通させることにより遊技を行なう遊技機であって、
    制御基板にデジタル回路を取り付けることにより構成され、前記遊技に関する動作を制御する制御部を有し、
    前記制御基板は、導体パターンとして、表側の電源ラインと裏側の電源ラインとが互いに交差する方向に形成された電源ライン交差パターン、表側のグランドラインと裏側のグランドラインとが互いに交差する方向に形成されたグランドライン交差パターンという二つの交差パターンのうちの少なくとも一方を備えた
    遊技機。
  2. 前記制御基板は、基板表側および基板裏側のうちの少なくとも一方において、前記導体パターンの総面積の半分以上の面積のグランドラインを有する請求項1に記載の遊技機。
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