JP2004305591A - Ultrasonic treating apparatus - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an ultrasonic treating apparatus which can upgrade operability by reducing deflection of an ultrasonic probe attributed to a grasping load while the contact state between the ultrasonic probe and a jaw is improved. <P>SOLUTION: An ultrasonic treating tool 2 making up the ultrasonic treating apparatus is provided with a pivot shaft 60 installed at the center of the base end of the jaw 51 as a displacement offset means and an engaging shaft 61 near right above the pivot shaft 60. Moreover, in the ultrasonic treating tool 2, a clearance 52c is formed between the outer diameter of a tubular manipulation rod 50 and the inner diameter of the body 52a of a holding part. As the result, in the ultrasonic treating tool 2, the engaging shaft 61 as an engaging part between the jaw 51 and the tubular manipulation rod 50 moves to the tip side thereof to be displaced upward so that the treating part 41f is displaced upward thereby offsetting the downward displacement of the treating part 41f. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体組織を把持して生体組織の切開、切除、或いは凝固等の超音波処置を施す超音波処置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、超音波処置装置は、生体組織に対して切開、切除、或いは凝固等の超音波処置を施すものである。
このような超音波処置装置は、挿入部外套管の基端部に手元側の操作部が連結され、この操作部に超音波振動を発生する超音波振動子が配設されると共に、挿入部外套管の先端部に生体組織を処置するための超音波プローブが配設されている。
【0003】
また、超音波処置装置は、挿入部外套管の内部に超音波振動子からの超音波振動を超音波プローブに伝達する振動伝達部材が挿通されている。この振動伝達部材の基端部は、超音波振動子に接続されている。更に、超音波処置装置は、超音波プローブに対峙して回動自在に支持されるジョーが配設されている。
また、超音波処置装置は、超音波プローブに対してジョーを開閉操作する可動ハンドルが操作部に配設されている。更に、挿入部外套管の内部は、ジョーに可動ハンドルからの操作力を伝達するための操作力伝達部材が軸方向に進退可能に挿入されている。
【0004】
そして、超音波処置装置は、可動ハンドルの操作に伴い、操作力伝達部材が軸方向に進退され、この操作力伝達部材の進退動作に連動してジョーを超音波プローブに対して閉動作するのに伴い超音波プローブとジョーとの間で生体組織を把持するようになっている。
続いて、この状態で、超音波処置装置は、超音波振動子からの超音波振動を振動伝達部材を介して超音波プローブに伝達することにより、把持された生体組織に対して切開、切除、或いは凝固等の超音波処置を施すようになっている。
【0005】
このような従来の超音波処置装置は、例えば、特開2000−296133号公報に記載されているように、振動伝達部材と併設して棒状の操作力伝達部材を進退可能に挿入部外套管に挿通配設したものが提案されている。
一方、これに対して、従来の超音波処置装置は、例えば、米国特許US6,214,023号公報に記載されているように、管状の操作力伝達部材に振動伝達部材を進退可能に挿入部外套管に挿通配設したものが提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−296133号公報
【0007】
【特許文献2】
米国特許US6,214,023号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の超音波処置装置は、ハンドルを握ってジョーを閉じると、ジョーから超音波プローブへの荷重による超音波プローブの撓みが不可避である。
ここで、上記従来の超音波処置装置は、生体組織を把持した状態で想定外の外力が加わるとその外力が超音波プローブの撓みを増す方向の場合、挿入部外套管に接触する惧れがある。
【0009】
このとき、上記従来の超音波処置装置は、超音波プローブが振動しているので、挿入部外套管に接触してしまうと、その接触部分に傷が付く惧れが生じる。
また、挿入部中心軸に対して下方に撓んだ超音波プローブは、生体組織に潜りこんだ処置部の位置を想定し難くしている。このため、操作性が低下する。
【0010】
従って、上記従来の超音波処置装置は、できるだけ超音波プローブの撓みをさける必要がある。より、明確には、荷重が加わった状態でも可能な限り超音波プローブの処置部を本来の位置に維持することが望ましい。
しかしながら、上記特開2000−296133号公報や上記米国特許US6,214,023号公報に記載の超音波処置装置は、超音波プローブの撓みの低減について把持力制限機構を設けているのみである。
【0011】
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、把持荷重による超音波プローブの撓みを低減し、同時にこの超音波プローブとジョーとの接触状態を改善して操作性を向上可能な超音波処置装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の超音波処置装置は、超音波振動子で発生した超音波振動を伝達し、生体組織を処置する超音波プローブと、前記超音波プローブに対峙して回動自在に支持され、この超音波プローブとの間に生体組織を把持するジョーと、前記ジョーを前記超音波プローブに対して開閉操作する操作手段と、前記ジョーと前記操作手段との間を連結し、前記操作手段からの操作力を前記ジョー側に伝達する操作力伝達部材と、前記超音波プローブ及び前記操作力伝達部材を覆い、前記ジョーを先端側に設けた挿入部外套管と、を具備し、前記操作手段による前記ジョーの閉動作によって前記超音波プローブを上方に変位させ、この超音波プローブの処置部のジョーからの荷重による下方への変位を相殺する変位相殺手段を設けたことを特徴としている。
また、本発明の請求項2に記載の超音波処置装置は、超音波振動子で発生した超音波振動を伝達し、生体組織を処置する超音波プローブと、前記超音波プローブに対峙して回動自在に支持され、この超音波プローブとの間に生体組織を把持するジョーと、前記ジョーを前記超音波プローブに対して開閉操作する操作手段と、前記ジョーと前記操作手段との間を連結し、前記操作手段からの操作力を前記ジョー側に伝達する操作力伝達部材と、前記超音波プローブ及び前記操作力伝達部材を覆い、前記ジョーを先端側に設けた挿入部外套管と、前記超音波振動子を制御駆動するための駆動回路と、を具備し、前記操作手段による前記ジョーの閉動作によって前記超音波プローブを上方に変位させ、この超音波プローブの処置部のジョーからの荷重による下方への変位を相殺する変位相殺手段を設けたことを特徴している。
この構成により、把持荷重による超音波プローブの撓みを低減し、同時にこの超音波プローブとジョーとの接触状態を改善して操作性を向上可能な超音波処置装置を実現する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図6は、本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の超音波処置装置を示す全体構成図、図2は図1の装置本体の構成を示す回路ブロック図、図3は図1の超音波処置具の分解状態を示す側面図、図4は図1の超音波処置具全体の組立状態を示す側面図、図5は処置部の内部構成を示す断面図であり、図5(a)はジョーが開いている際の処置部の側面断面図、図5(b)は図5(a)の状態からジョーが閉じている際の処置部の側面断面図、図6は超音波処置具の変形例を示す処置部の側面断面図である。
【0014】
図1に示すように、本実施の形態の超音波処置装置1は、装置本体1Aに超音波処置具2及びフットスイッチ3がそれぞれ接続されている。
また、超音波処置具2は、細長いシース状の挿入部外套管4の先端部に処置部5、基端部に手元側の操作部6がそれぞれ配設されている。ここで、操作部6は、超音波振動を発生する図示しない超音波振動子が内蔵され、処置部5を操作する操作ハンドル8とが設けられている。
【0015】
更に、挿入部外套管4は、この内部に超音波振動子からの超音波振動を処置部5に伝達する振動伝達部材9が配設されている。この振動伝達部材9の先端部は、挿入部外套管4の先端から外部側に露出される。
また、装置本体1Aは、この前面に操作盤12が設けられている。この操作盤12は、電源スイッチ13と、操作表示パネル14と、超音波処置具接続部15とが設けられている。ここで、超音波処置具2の操作部6は、ハンドピースコード16の一端が連結されている。そして、このハンドピースコード16の他端部に配設されたハンドピースプラグ17は、装置本体1Aの超音波処置具接続部15に着脱可能に接続されるようになっている。
【0016】
また、装置本体1Aの操作表示パネル14は、超音波処置を行う際の通常運転時の超音波出力の大きさを設定する設定スイッチ18と、この設定スイッチ18で設定される超音波出力の大きさをデジタル表示する表示部19とが設けられている。この設定スイッチ18は、超音波出力の大きさを変更(増減)する出力増加スイッチ18aと、出力低減スイッチ18bとが設けられている。
更に、装置本体1Aは、図2に示すように超音波処置具2内の超音波振動子に電気エネルギを供給するための駆動回路20が内蔵されている。
【0017】
この駆動回路20は、超音波周波数の交流信号を発生する発振回路21と、超音波出力の大きさを指示する信号を生成するD/Aコンバータ22と、このD/Aコンバータ22からの信号に基づいて発振回路21の交流信号の大きさを制御するVCA回路23と、VCA回路23の出力を増幅して超音波処置具2内の超音波振動子を駆動する電力を生成するパワーアンプ24と、駆動回路20の出力ラインを入切するリレー25と、超音波処置装置1の動作を制御する制御回路26と、フットスイッチ3からの操作信号を制御回路26及びリレー25に伝達するインターフェース(I/F)回路27とが設けられている。
【0018】
また、制御回路26は、フットスイッチ3の操作による超音波処置の開始時に超音波処置具2内の超音波振動子からの超音波出力を設定スイッチ18による設定出力値よりも大きくし、超音波処置開始後、予め設定された所定の設定時間が経過した時点で、超音波振動子からの超音波出力が設定出力値になるように制御する運転状態切換え手段が内蔵されている。尚、駆動回路20のリレー25は、超音波処置具接続部15とパワーアンプ24との間に介設されている。
【0019】
超音波処置具2は、図3及び図4に示すように、3つのユニットに分解可能である。即ち、ハンドルユニット31と、プローブユニット32と、振動子ユニット33とから構成されている。これらの3つのユニット31〜33は、図4で示す状態に組み立てられる。
【0020】
振動子ユニット33は、ハンドルユニット31に着脱可能に連結されるハンドピース34が設けられている。このハンドピース34は、円筒状カバー34a内に超音波振動を発生するための超音波振動子(不図示)が内蔵されている。
この超音波振動子には、先端側に振幅拡大を行なうホーン(不図示)が連結され、このホーンの先端側にプローブユニット32の基端側が取り付けられる。
【0021】
また、円筒状カバー34aは、この先端部にハンドルユニット31の後述する操作部本体6aの振動子接続部6bに着脱可能に連結されるユニット連結部34bが設けられている。このユニット連結部34bの外周面は、リングの一部を切り離したC字型の形状をしている係合リング39(所謂Cリング)が装着されている。尚、係合リング39は、この断面形状が外周を円弧とする略半月状の断面形状に形成されている。
また、円筒状カバー34aの後端部は、端部にハンドピースプラグ17を設けたハンドピースコード16が接続されている。
【0022】
また、プローブユニット32は、振動子ユニット33における図示しないホーンの先端側に着脱可能に連結される細長い略棒状の振動伝達部材9が設けられている。
この振動伝達部材9の基端部には、ホーンのプローブ取付部36aに連結される取付けねじ41aが形成されている。そして、この取付けねじ41aは、振動子ユニット13におけるプローブ取付部36aのねじ穴部にねじ込み固定されている。これにより、プローブユニット32と、振動子ユニット33とは、一体的に連結されている。
【0023】
更に、振動伝達部材9は、基端側から伝達される超音波振動の定在波の節の位置(複数個所)にフランジ状の支持体41bが設けられている。この支持体41bは、弾性部材でリング状に形成されている。
また、本実施の形態の振動伝達部材9は、基端部側から2つ目の節の前方に第2段階の振幅拡大を行なう基端側ホーン41cが配設されている。更に、この基端側ホーン41cの先端部側は、超音波振動の伝達を行う中間部41d、最終的な振幅拡大を行う先端側ホーン41e、処置部41f(超音波プローブ)が順次配設されている。ここで、振動伝達部材9の最先端部に配置された処置部41fは、例えば、略円柱形状に形成されている。
【0024】
また、ハンドルユニット31は、細長い挿入シース部31aと、この挿入シース部31aの先端部に配設された先端作用部31bと、挿入シース部31aの基端部に配設された操作部6とから構成される。ここで、ハンドルユニット31の操作部6は、略円筒状の操作部本体6aが設けられている。そして、この操作部本体6aの基端部は、振動子接続部6bが形成されている。
また、操作部本体6aは、この外周面に固定ハンドル42と、操作手段を構成する回動可能な可動ハンドル43とが設けられ、固定ハンドル42及び可動ハンドル43によって操作ハンドル8(図1参照)が構成される。
【0025】
また、操作部本体6aは、図示しない高周波電源装置が接続される高周波接続用の電極ピン44が設けられている。
また、固定ハンドル42の上側部分は、円筒状の操作部本体6aと一体に形成されている。更に、固定ハンドル42の操作端部は、親指以外の指の複数のものを選択的に差し込める指掛け孔42aが設けられ、可動ハンドル43の操作端部は、同じ手の親指を掛ける指掛け孔43aが設けられている。
【0026】
また、可動ハンドル43の上端部側は、二股状の連結部43bが形成されている。これらの二股状の連結部43bは、操作部本体6aの両側に配置されている。更に、各連結部43bの上端部は、ハンドル枢支軸45が内方向に向けて突設されている。これらのハンドル枢支軸45は、挿入部外套管4の軸線より上側位置の支点で操作部本体6aに連結されている。これにより、可動ハンドル43は、ハンドル枢支軸45によって回動可能に枢支されている。尚、ハンドル枢支軸45は、高周波絶縁用の絶縁キャップが取り付けられている。
【0027】
更に、可動ハンドル43の各連結部43bは、ハンドル枢支軸45の下側に作動軸47が設けられている。この作動軸47は、挿入部外套管4内を挿通する操作ロッド50(図5参照:操作力伝達部材)に進退力を伝達するためのものである。尚、本実施の形態では、操作ロッド50は、後述するように管状に形成されている。
【0028】
そして、操作ロッド50は、軸方向に進退する動作によって、処置部41fに対して後述のジョー51に開閉動作を行わせる。即ち、可動ハンドル43と作動軸47とは、操作手段を構成している。尚、作動軸47は、挿入部外套管4の略軸線上に配置されている。
本実施の形態では、超音波処置具2は、ハンドルを握って可動ハンドル43を閉操作すると、作動軸47が前側に移動することで、操作ロッド50を前側に押し出し、処置部41fに対してジョー51が閉じるように構成されている。
【0029】
また、挿入シース部31aは、上述したように、挿入部外套管4が設けられ、この挿入部外套管4の基端部は、回転ノブ48とともに、操作部本体6aの先端部にこの操作部本体6aの中心線の回りに回転可能に取付けられている。ここで、挿入部外套管4は、図示しない金属管の外周面に絶縁チューブ49が装着されて形成されている。この絶縁チューブ49は、挿入部外套管4の外周面全体を基端部までの大部分を被覆する状態に設けられる。
また、ハンドルユニット31は、先端作用部31bに生体組織を把持するための片開き型のジョー51が回動自在に取り付けられている。このジョー51には、後述するように操作ロッド50を連結する。
【0030】
ジョー51には、先端側に把持部材54が配置されている。具体的には、ジョー51は、把持部材54を挟み込むようにして一体的に連結して取り付けている。
この把持部材54は、生体組織に当接する当接面の両端に略鋸歯状の歯部55が形成されている。尚、把持部材54は、例えばPTFE(テフロン:デュポン社商標名)等の低摩擦材料で形成されている。
【0031】
挿入部外套管4は、この先端部にジョー51を保持するジョー保持部52が設けられている。このジョー保持部52は、略管状の保持部材本体52aの先端部が絶縁カバー53で被覆され、高周波電流に対する絶縁が行われている。
また、挿入部外套管4には、プローブユニット32の振動伝達部材9が挿通されている。また、この挿入部外套管4には、振動伝達部材9に併設されて、操作ロッド50が進退自在に挿通されている。尚、操作ロッド50は、挿入部外套管4内に隙間を残して配置されている。
【0032】
次に、図5を用いて処置部5の詳細構成を説明する。
図5は、処置部5の内部構成を示すものであり、図5(a)はジョーが開いている際の処置部5の側面断面図、図5(b)は同図(a)の状態からジョーが閉じている際の処置部5の側面断面図である。
【0033】
図5(a),(b)に示すようにジョー51は、その取付け部が挿入部外套管4の保持部材本体52aの先端に形成されたスロット52bに挿入され、枢支軸60を介して保持部材本体52aに回動可能に取り付けられている。尚、図5(a),(b)では、絶縁カバー53が取り外されている状態を示している。
【0034】
保持部材本体52aの十分な強度を確保するため、スロット52bは、保持部材本体52aを上下に貫通することなく保持部材本体52aの上側でのみ開口している。即ち、スロット52bが形成された保持部材本体52aの部位の断面形状は、U字型を成している。
また、ジョー51は、その基端部に係合部として操作ロッド50の先端連結部50aが係合軸61により係合されて、枢支軸60の上側で回動可能に連結される。
【0035】
尚、図示しないが、ジョー51には、係合溝又は係合孔が形成されており、係合軸61として操作ロッド50の先端連結部50aに設けた係合突起部を係合溝又は係合孔に係合するように構成されている。又は、図示しないが、操作ロッド50の先端連結部50aに係合孔を形成し、この係合孔からジョー51の係合溝に係合軸61としての係合ピンを係合するか、もしくはジョー51の係合孔に係合ピンを貫通して係合するように構成しても良い。
従って、操作ロッド50が進退すると、ジョー51は、枢支軸60を中心に回動(開閉)する。尚、符号62は、挿入部外套管4内に挿通配置され、振動伝達部材9を支持する支持部材である。
【0036】
ジョー51の閉動作時は、プローブユニット32の処置部41fに対してジョー51の把持部材54を押し付けることにより、処置部41fと把持部材54との間で生体組織を把持するようになっている。このとき、把持部材54は、把持した生体組織に全面に亘って当接するようになっている。そして、把持された生体組織は、高速で振動する処置部41fとの摩擦熱によって凝固或いは切開等の超音波処置を施される。尚、ジョー51は、生体組織の剥離にも使用される。
ここで、本実施の形態では超音波処置具2をジョー51の閉動作によって処置部41f(超音波プローブ)を上方に変位させて処置部41fの下方への変位を相殺する変位相殺手段を設けることにより、把持荷重による処置部41fの撓みを低減するように構成している。
【0037】
即ち、超音波処置具2には、変位相殺手段として、ジョー51の基端中央に前記枢支軸60を設けこの枢支軸60の直上近傍に前記係合軸61を設けている。更に、管状の操作ロッド50の外径と保持部本体52aの内径との間に間隙52cを形成している。
このことにより、超音波処置具2は、ジョー51と管状の操作ロッド50との係合部である係合軸61が先端側に回動移動して上方に変位することで、処置部41fを上方に変位させて処置部41fの下方への変位を相殺することができる。
【0038】
このように構成される超音波処置装置1は、生体組織に対して切開、切除、或いは凝固等の超音波処置を効果的に行うことができる。
術者は、ハンドルユニット31の固定ハンドル42を握り、可動ハンドル43を操作する。すると、この可動ハンドル43の移動により、挿入シース部31a内で操作ロッド50が進退し、先端作用部31bのジョー51を開閉する。
【0039】
この場合、図1中で作動軸47は、左側方向に移動する。そして、この作動軸47の動きは、操作ロッド50に伝達されて先端作用部31bのジョー51を閉じる方向に作用する。
そして、ジョー51はプローブユニット32の処置部41fに対して閉じ、図5(a)に示す開状態から図5(b)に示す閉状態となる。
ここで、ジョー51は、把持部材54と処置部41fとの間で生体組織を把持するようになっている。
【0040】
ここで、上述したようにジョー51と管状の操作ロッド50との係合部である係合軸61が先端側に回動移動して上方に変位することで、処置部41fが上方に変位する。このため、超音波処置具2は、ジョー51からの把持荷重による処置部41fの下方への変位を相殺することができる。
そして、術者は、フットスイッチを踏み込み、把持した生体組織に対して超音波処置を行う。そして、把持された生体組織は、高速で振動する処置部41fとの摩擦熱によって超音波処置を施される。
【0041】
ここで、管状の操作ロッド50の外径と保持部本体52aの内径との間に間隙52cを形成しているので、処置部41f(超音波プローブ)が保持部本体52aに接触することがない。
また、把持荷重による処置部41f(超音波プローブ)の下方への変位が減少するので、処置部41fと振動伝達部材9の基端部側から超音波振動の第1の節の位置とが離れていても、把持部材54に特別な機構を用いることなく良好な接触状態を維持できる。
【0042】
この結果、本実施の形態では、把持荷重による処置部41f(超音波プローブ)の撓みを低減でき、この処置部41f(超音波プローブ)とジョー51との接触状態を良好に維持可能である超音波処置具2を構成できる。
更に、ジョー51開時は、処置部41f(超音波プローブ)が下方に変位するので、ジョー51の開き角度が小さくても長さとしての開口が大きくなり、より生体組織を取り込み易くなる。
【0043】
尚、超音波処置具は、図6に示すようにジョー51に形成した係合溝又は係合孔を前傾して形成して構成しても良い。
図6は、超音波処置具の変形例を示す処置部5の側面断面図である。
図6に示すように本変形例の超音波処置具2Bは、ジョー51に形成した係合溝61bを前傾して形成している。
【0044】
このことにより、本変形例の超音波処置具2Bは、可動ハンドル43の閉操作によって、管状の操作ロッド50が前側に押し出されると、この操作ロッド50とジョー51との係合部である係合軸61が係合溝61bに沿って先端に移動して上方に変位することで、処置部41fを上方に変位させてこの処置部41fの下方への変位を相殺することができる。
尚、ジョー51は、係合溝61bの代わりに係合孔を前傾して形成しても良い。
この結果、本変形例の超音波処置具2Bは、上記第1の実施の形態と同様な効果を得られる。
【0045】
(第2の実施の形態)
図7は、第2の実施の形態に係る超音波処置具の処置部を示す断面図であり、図7(a)はジョーが開いている際の処置部の側面断面図、図7(b)はジョーが閉じている際の処置部の側面断面図である。
前記第1の実施の形態は、変位相殺手段としてジョー51と管状の操作ロッド50との係合部を用いて処置部41f(超音波プローブ)を上方に変位させる構成としているが、本第2の実施の形態は棒状の操作ロッドを用いる構造において、保持部本体52aの開口端に処置部41f(超音波プローブ)を付勢して上反角を与える付勢部材を設けて構成する。それ以外の構成は、上記第1の実施の形態とほぼ同様なので説明を省略し、同じ構成は、同じ符号を付して説明する。
【0046】
図7(a),(b)に示すように、本第2の実施の形態の超音波処置装置は、保持部本体52a(挿入部外套管4)の副チャンネル70bに棒状の操作ロッド50Bが挿通配設され、保持部本体52a(挿入部外套管4)に取り付けた、主チャンネル管70aに振動伝達部材9が挿通配設されている超音波処置具2Cを用いて構成されている。
【0047】
本実施の形態では、超音波処置具2Cは、主チャンネル管70aをその先端において上方に変位させ、その開口端に設けた支持部材62によってプローブユニット32(振動伝達部材9)を支持することにより、プローブ先端に上反角をつけている。
このように構成される超音波処置装置は、上記第1の実施の形態と同様に生体組織に対して切開、切除、或いは凝固等の超音波処置を効果的に行うことができる。
【0048】
術者は、ハンドルユニット31の固定ハンドル42を握り可動ハンドル43を操作する。すると、この可動ハンドル43の移動により挿入シース部31a内で操作ロッド50Bが進退し、先端作用部31bのジョー51を開閉する。
超音波処置具2Cは、可動ハンドル43の閉操作によって、棒状の操作ロッド50Bが先端側に押し出されると、ジョー51が閉動作する。ジョー51は、プローブユニット32の処置部41fに対して閉じ、図7(a)に示す開状態から図7(b)に示す閉状態となる。そして、ジョー51は、把持部材54と処置部41fとの間で生体組織を把持する。
【0049】
ここで、処置部41fは、ジョー51から把持荷重を受けるが、無荷重時上反角が与えられているので、この把持荷重によって撓んだ状態で本来の位置に戻る。このため、超音波処置具2Cは、ジョー51からの把持荷重による処置部41fの下方への変位を相殺することができる。
この結果、本第2の実施の形態の超音波処置装置は、上記第1の実施の形態と同様な効果を得られる。
【0050】
(第3の実施の形態)
図8ないし図10は、本発明の第3の実施の形態に係り、図8は第3の実施の形態の超音波処置具の処置部を示す断面図であり、図8(a)はジョーが開いている際の処置部の側面断面図、図8(b)は図8(a)の状態からジョーが閉じている際の処置部の側面断面図、図9は本実施の形態の第1の変形例を示す処置部の側面断面図、図10は本実施の形態の第2の変形例を示す処置部の断面図であり、図10(a)はジョーが開いている際の処置部の側面断面図、図10(b)は図10(a)の状態からジョーが閉じている際の処置部の側面断面図である。
【0051】
本第3の実施の形態は、ジョー51の閉動作時に処置部41f(超音波プローブ)を上方に変位させるための付勢突起部をジョー51の基端側に設けて構成する。それ以外の構成は、上記第1,第2の実施の形態とほぼ同様なので説明を省略し、同じ構成は、同じ符号を付して説明する。
【0052】
即ち、図8(a),(b)に示すように本第3の実施の形態の超音波処置装置は、ジョー51の閉動作時に処置部41f(超音波プローブ)を上方に変位させるための付勢突起部をジョー51の基端側に設けて超音波処置具2Dを構成している。
更に、具体的に説明すると、保持部本体52aの外装シースの開口端から主チャンネル管70aが延出している。そして、ジョー51の閉動作時に主チャンネル管70aの延出部分を持ち上げる付勢突起部72をジョー51の基端側に設けている。
【0053】
このことにより、ジョー51の閉動作時に、付勢突起部72が主チャンネル管70aの延出部分を持ち上げることで、処置部41f(超音波プローブ)を上方に変位させる。
このように構成される超音波処置装置は、上記第1の実施の形態と同様に生体組織に対して切開、切除、或いは凝固等の超音波処置を効果的に行うことができる。
【0054】
術者は、ハンドルユニット31の固定ハンドル42を握り、可動ハンドル43を操作する。すると、この可動ハンドル43の移動により、挿入シース部31a内で棒状の操作ロッド50Bが進退し、先端作用部31bのジョー51を開閉する。
超音波処置具2Dは、可動ハンドル43の閉操作によって、棒状の操作ロッド50Bが前側に押し出されると、ジョー51が回動して閉動作する。ジョー51はプローブユニット32の処置部41fに対して閉じ、図8(a)に示す開状態から図8(b)に示す閉状態となる。そして、ジョー51は、把持部材54と処置部41fとの間で生体組織を把持する。
【0055】
このとき、ジョー51の付勢突起部72が主チャンネル管70aの延出部分を上方に変位させることで、処置部41f(超音波プローブ)を上方に変位させる。このため、超音波処置具2Dはジョー51からの把持荷重による処置部41fの下方への変位を相殺することができる。
この結果、本第3の実施の形態の超音波処置装置は、上記第1の実施の形態と同様な効果を得られる。
【0056】
尚、超音波処置具は、図9に示すようにジョー51の閉動作時に振動伝達部材が挿通配設される管状の操作ロッド50を上方に変位させることで、処置部41f(超音波プローブ)を上方に変位させるように構成しても良い。
図9は、本実施の形態の第1の変形例を示す処置部の側面断面図である。
図9に示すように本変形例の超音波処置具2Eは、保持部本体52aの外装シースの開口端から管状の操作ロッド50が延出しており、この操作ロッド50の延出部分をジョー51の付勢突起部72がその閉動作時に上方に変位させるように構成されている。
【0057】
このことにより、本第1の変形例の超音波処置具2Eは、ジョー51の閉動作時にその付勢突起部72が操作ロッド50の延出部分を上方に変位させることで、処置部41f(超音波プローブ)を上方に変位させることができる。
この結果、本第1の変形例の超音波処置具2Eは、上記第3の実施の形態と同様な効果を得られる。
【0058】
尚、超音波処置具は、図10に示すようにジョー51の閉動作時に振動伝達部材が挿通配設される管状の操作ロッド50を上方に変位させることで、処置部41f(超音波プローブ)を持ち上げるように構成しても良い。
図10は超音波処置具の第2の変形例を示す処置部の断面図であり、図10(a)はジョー51が開いている際の処置部5の側面断面図、図10(b)はジョー51が閉じている際の処置部5の側面断面図である。
【0059】
図10に示すように第2の変形例の超音波処置具2Fは、管状の操作ロッド50を基端側に移動させることで処置部41fに対してジョー51が閉じる構造において、管状の操作ロッド50の先端側延出部がジョー51の基端部下側に設けた付勢突起部72Bに係合軸72bで連結(枢支)されている。
【0060】
そして、このことにより、本第2の変形例の超音波処置具2Fは、ジョー51の閉動作時に付勢突起部72Bが係合して操作ロッド50の延出部分を上方に変位させることで、処置部41f(超音波プローブ)を上方に変位させることができる。
この結果、本第2の変形例の超音波処置具2Fは、上記第1の変形例と同様な効果を得られる。
【0061】
ところで、従来の超音波処置装置は、ハンドルを親指で操作する形式の操作ハンドルを有して超音波処置具が構成されている。しかしながら、従来の超音波処置具は、補助的な力を付加する弾性力機構を持っていない。
このため、従来の超音波処置具は、可動ハンドルの開操作において、通常使わない筋肉を使って微妙な操作を行なうので術者の疲労が激しい。
【0062】
そこで、ジョー開操作時の操作を容易にしつつ、微妙な操作が可能な超音波処置装置の提供が望まれていた。
図11を参照して超音波処置装置の構成例を説明する。
図11は超音波処置装置の構成例に係わる超音波処置具の要部断面図である。
【0063】
図11に示すように超音波処置装置は、超音波処置具2Gを有して構成されている。
超音波処置具2Gは、挿入部外套管4の基端部外周面に略円筒状の筒体101が取り付けられている。この筒体101の基端部は、半径方向に沿ってねじ溝部101aが穿設されている。このねじ溝部101aにはガイドピン102が係合させられ、スライダ103が回転方向の移動を規制されて進退可能に取り付けられている。
【0064】
このスライダ103は、先端側で棒状の操作ロッド104の基端側を嵌合固定し、ばね保持筒105の外周面先端側で進退可能になっている。
また、ばね保持筒105の外周面基端側には、操作力制限伝達部材106が進退可能に設けられている。これらスライダ103と操作力制限伝達部材106との間には、コイルばねである操作力制限ばね107が配設されている。操作力制限ばね107は、その自由長より圧縮して取り付けられて装備荷重が与えられている。
【0065】
操作力制限伝達部材106は、この上端面に作動軸47の先端嵌合部が嵌合する嵌合溝106aが形成されており、可動ハンドル43の作動軸47から伝達される操作力に対して、操作力制限ばね107を圧縮して可動ハンドル43のハンドル操作力を制限するようになっている。そして、スライダ103は、操作力制限ばね107を介してハンドル操作力を伝達されて長手軸方向にばね保持筒105の外周面上を進退するようになっている。このスライダ103の動作に伴い、操作ロッド104は、長手軸方向に進退するようになっている。
【0066】
従って、超音波処置具2Gは、可動ハンドル43の作動軸47から伝達されるハンドル操作力に対して、制限された操作力が操作ロッド104に伝達され、処置部41fに対してジョーの開閉操作が行われるようになっている。
ここで、超音波処置具2Gは、ハンドル復帰手段として操作部本体6aと操作力制限伝達部材106との間に、軸方向に弾性変形して付勢力を発生する弾性部材である復帰ばね110を設けている。
【0067】
この復帰ばね110は、の発生する弾性力は、ジョー、操作ロッド104、操作力制限伝達部材106、可動ハンドル43等の可動部材の支持部における摩擦抵抗に打ち勝って、可動ハンドル43を全開位置に戻すのに必要最低限の大きさとなるように装備荷重が与えられている。
このことにより、超音波処置具2Gは、ジョーの閉動作後、復帰ばね110が弱い付勢力で操作力制限伝達部材106を付勢し、ジョーを開動作させるようになっている。
【0068】
また、超音波処置具2Gは、操作部本体6aの基端部外周6cと可動ハンドル43の二股状の連結部43bの基端上面43Cとが当接することにより、ジョーの閉動作後、復帰ばね110の付勢力により可動ハンドル43の開動作を所定位置において規制し位置を規定するようになっている。
これにより、超音波処置具2Gは、ジョーの開操作や剥離操作等のハンドル閉操作時の操作を容易にして、疲労を軽減することが可能となり、しかも、微妙な剥離操作の阻害要因とならない。
【0069】
また、超音波処置具2Gは、可動ハンドル43の指掛け孔43aに指を入れなくてもジョーを開操作できるので、可動ハンドル43に対して大きい手をした術者でも、不都合なくハンドル操作が行える。
従って、超音波処置装置は、ジョー開操作時の操作を容易にしつつ、微妙な操作が可能な超音波処置具2Gを構成できる。
【0070】
また、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【0071】
[付記]
(付記項1) 超音波振動子で発生した超音波振動を伝達し、生体組織を処置する超音波プローブと、
前記超音波プローブに対峙して回動自在に支持され、この超音波プローブとの間に生体組織を把持するジョーと、
前記ジョーを前記超音波プローブに対して開閉操作する操作手段と、
前記ジョーと前記操作手段との間を連結し、前記操作手段からの操作力を前記ジョー側に伝達する操作力伝達部材と、
前記超音波プローブ及び前記操作力伝達部材を覆い、前記ジョーを先端側に設けた挿入部外套管と、
を具備し、
前記操作手段による前記ジョーの閉動作によって前記超音波プローブを上方に変位させ、この超音波プローブの処置部のジョーからの荷重による下方への変位を相殺する変位相殺手段を設けたことを特徴とする超音波処置装置。
【0072】
(付記項2) 超音波振動子で発生した超音波振動を伝達し、生体組織を処置する超音波プローブと、
前記超音波プローブに対峙して回動自在に支持され、この超音波プローブとの間に生体組織を把持するジョーと、
前記ジョーを前記超音波プローブに対して開閉操作する操作手段と、
前記ジョーと前記操作手段との間を連結し、前記操作手段からの操作力を前記ジョー側に伝達する操作力伝達部材と、
前記超音波プローブ及び前記操作力伝達部材を覆い、前記ジョーを先端側に設けた挿入部外套管と、
前記超音波振動子を制御駆動するための駆動回路と、
を具備し、
前記操作手段による前記ジョーの閉動作によって前記超音波プローブを上方に変位させ、この超音波プローブの処置部のジョーからの荷重による下方への変位を相殺する変位相殺手段を設けたことを特徴とする超音波処置装置。
【0073】
(付記項3) 前記変位相殺手段は、前記挿入部外套管に枢支される枢支軸を前記ジョーの基端中央に設け、前記枢支軸の直上近傍に前記操作力伝達部材と係合する係合軸を設けて構成し、前記操作手段による前記ジョーの閉動作によって前記係合軸が先端側に回動移動して上方に変位することにより、超音波プローブを上方に変位させることを特徴とする付記項1又は2に記載の超音波処置装置。
【0074】
(付記項4) 前記変位相殺手段は、前記挿入部外套管に枢支される前記ジョーの枢支軸の上側に形成し、前記操作力伝達部材との係合軸を係合するための係合溝を前傾して形成し、前記操作手段による前記ジョーの閉動作によって前記係合軸が前記係合溝に沿って先端側に移動して上方に変位することにより、超音波プローブを上方に変位させることを特徴とする付記項1又は2に記載の超音波処置装置。
【0075】
(付記項5) 前記変位相殺手段は、前記挿入部外套管のプローブチャンネル間の先端部に上反角を設けてこの超音波プローブに上反角を与えることを特徴とする付記項1又は2に記載の超音波処置装置。
【0076】
(付記項6) 前記変位相殺手段は、前記ジョーの基端側に付勢突起部を設け、前記操作手段による前記ジョーの閉動作によって超音波プローブを上方に変位させることを特徴とする付記項1又は2に記載の超音波処置装置。
【0077】
(付記項7) 前記操作力伝達部材は、管状に形成して前記振動伝達部材を挿通配設し、前記挿入部外套管の開口端に延出して構成され、
前記付勢突起部は、前記操作手段による前記ジョーの閉動作によって前記操作力伝達部材の延出部分を上方に変位させることで、前記超音波プローブの処置部を上方に付勢することを特徴とする付記項6に記載の超音波処置装置
(付記項8) 前記挿入部外套管は、前記振動伝達部材が挿通配設される主チャンネル管を有し、この主チャンネル管は前記挿入部外套管の開口端に延出して構成され、
前記付勢突起部は、前記操作手段による前記ジョーの閉動作によって前記主チャンネル管の延出部分を上方に変位させることで、前記超音波プローブを上方に付勢することを特徴とする付記項6に記載の超音波処置装置
(付記項9) 前記操作力伝達部材は、管状に形成して前記振動伝達部材を挿通配設し、前記挿入部外套管の開口端に延出して構成され、
前記付勢突起部は、前記操作力伝達部材の延出部分に係合軸を設けて構成し、
前記操作手段による前記ジョーの閉動作によって前記係合軸が基端側に回動移動して上方に変位することにより、前記超音波プローブを上方に付勢することを特徴とする付記項6に記載の超音波処置装置。
【0078】
(付記項10) 超音波振動子で発生した超音波振動を伝達し、生体組織を処置する超音波プローブと、
前記超音波プローブに対峙して回動自在に支持され、この超音波プローブとの間に生体組織を把持するジョーと、
前記ジョーを前記超音波プローブに対して開閉操作する操作部と、
前記ジョーと前記操作部との間を連結し、前記操作部からの操作力を前記ジョー側に伝達する操作力伝達部材と、
前記操作部に進退可能に設け、前記操作部と係合してこの操作部からの操作力を前記操作力伝達部材に伝達するスライダと、
を具備し、
前記スライダと前記操作部との間に、前記操作手段による前記ジョーの閉動作後、このジョーの開方向に前記操作部を復帰させるための復帰ばねを設けたことを特徴とする超音波処置装置。
【0079】
(付記項11) 超音波振動子で発生した超音波振動を伝達し、生体組織を処置する超音波プローブと、
前記超音波プローブに対峙して回動自在に支持され、この超音波プローブとの間に生体組織を把持するジョーと、
前記ジョーを前記超音波プローブに対して開閉操作する操作部と、
前記ジョーと前記操作部との間を連結し、前記操作部からの操作力を前記ジョー側に伝達する操作力伝達部材と、
前記操作部に進退可能に設け、前記操作部と係合してこの操作部からの操作力を前記操作力伝達部材に伝達するスライダと、
前記操作部で操作される操作力に対して、前記ジョーの閉方向に制限を加える制限ばねと、
を具備し、
前記スライダと前記操作部との間に、前記操作手段による前記ジョーの閉動作後、このジョーの開方向に前記操作部を復帰させるための復帰ばねを設けたことを特徴とする超音波処置装置。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、把持荷重による処置部の撓みを低減し、同時にこの処置部とジョーとの接触状態を改善して操作性を向上可能な超音波処置装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の超音波処置装置を示す全体構成図
【図2】図1の装置本体の構成を示す回路ブロック図
【図3】図1の超音波処置具の分解状態を示す側面図
【図4】図1の超音波処置具全体の組立状態を示す側面図
【図5】処置部の内部構成を示す断面図
【図6】超音波処置具の変形例を示す処置部の側面断面図
【図7】第2の実施の形態に係る超音波処置具の処置部を示す断面図
【図8】第3の実施の形態の超音波処置具の処置部を示す断面図
【図9】本実施の形態の第1の変形例を示す処置部の側面断面図
【図10】本実施の形態の第2の変形例を示す処置部の側面断面図
【図11】超音波処置装置の構成例に係わる超音波処置具の要部断面図
【符号の説明】
1…超音波処置装置
1A…装置本体
2…超音波処置具
4…挿入部外套管
5…処置部
6…操作部
9…振動伝達部材
31…ハンドルユニット
32…プローブユニット
33…振動子ユニット
41f…処置部(超音波プローブ)
50…操作ロッド
50a…先端連結部
51…ジョー
52…ジョー保持部
52a…保持部本体
60…枢支軸
61…係合軸
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an ultrasonic treatment apparatus that performs ultrasonic treatment such as incision, excision, or coagulation of a living tissue while grasping the living tissue.
[0002]
[Prior art]
In general, an ultrasonic treatment apparatus performs ultrasonic treatment such as incision, excision, or coagulation on a living tissue.
In such an ultrasonic treatment apparatus, an operation unit on the hand side is connected to a base end portion of an insertion tube, and an ultrasonic vibrator that generates ultrasonic vibration is provided in the operation unit. An ultrasonic probe for treating a living tissue is disposed at the distal end of the mantle tube.
[0003]
Further, in the ultrasonic treatment apparatus, a vibration transmitting member for transmitting ultrasonic vibration from the ultrasonic transducer to the ultrasonic probe is inserted into the insertion portion outer tube. The proximal end of the vibration transmitting member is connected to the ultrasonic vibrator. Further, the ultrasonic treatment apparatus is provided with a jaw rotatably supported opposite the ultrasonic probe.
Further, in the ultrasonic treatment apparatus, a movable handle for opening and closing the jaw with respect to the ultrasonic probe is provided in the operation unit. Further, an operation force transmitting member for transmitting an operation force from the movable handle to the jaw is inserted into the inside of the insertion portion outer tube so as to be able to advance and retreat in the axial direction.
[0004]
In the ultrasonic treatment apparatus, the operating force transmitting member is moved forward and backward in the axial direction in accordance with the operation of the movable handle, and the jaw is closed with respect to the ultrasonic probe in conjunction with the forward / backward movement of the operating force transmitting member. Accordingly, the living tissue is grasped between the ultrasonic probe and the jaw.
Subsequently, in this state, the ultrasonic treatment apparatus transmits the ultrasonic vibration from the ultrasonic transducer to the ultrasonic probe via the vibration transmission member, and incises, cuts, and removes the grasped living tissue. Alternatively, an ultrasonic treatment such as coagulation is performed.
[0005]
Such a conventional ultrasonic treatment apparatus is, for example, as described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-296133, in which a rod-shaped operating force transmitting member is provided in an insertion portion outer tube so as to be able to advance and retreat together with a vibration transmitting member. An insertion arrangement has been proposed.
On the other hand, a conventional ultrasonic treatment apparatus, on the other hand, has an insertion portion that allows a vibration transmission member to advance and retreat to a tubular operation force transmission member as described in, for example, US Pat. No. 6,214,023. One that is inserted and disposed in a mantle tube has been proposed.
[0006]
[Patent Document 1]
JP 2000-296133 A
[0007]
[Patent Document 2]
US Pat. No. 6,214,023
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional ultrasonic treatment apparatus, when the jaw is closed by grasping the handle, bending of the ultrasonic probe due to the load from the jaw to the ultrasonic probe is inevitable.
Here, in the above conventional ultrasonic treatment apparatus, if an unexpected external force is applied in a state where the living tissue is gripped, and the external force is in a direction in which the bending of the ultrasonic probe increases, there is a concern that the ultrasonic treatment apparatus may come into contact with the insertion portion outer tube. is there.
[0009]
At this time, in the above-mentioned conventional ultrasonic treatment apparatus, since the ultrasonic probe is vibrating, if the ultrasonic probe comes into contact with the insertion portion mantle tube, the contact portion may be damaged.
Further, the ultrasonic probe bent downward with respect to the central axis of the insertion portion makes it difficult to assume the position of the treatment portion that has sunk into the living tissue. Therefore, operability is reduced.
[0010]
Therefore, in the above-mentioned conventional ultrasonic treatment apparatus, it is necessary to minimize the bending of the ultrasonic probe. More specifically, it is desirable to maintain the treatment portion of the ultrasonic probe at the original position as much as possible even under a load.
However, the ultrasonic treatment apparatus described in the above-mentioned Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-296133 and the above-mentioned US Pat. No. 6,214,023 only provide a gripping force limiting mechanism for reducing the bending of the ultrasonic probe.
[0011]
The present invention has been made in view of these circumstances, and reduces the deflection of an ultrasonic probe due to a gripping load, and at the same time, improves the contact state between the ultrasonic probe and a jaw to improve operability. It is an object to provide a sonic treatment device.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
An ultrasonic treatment apparatus according to claim 1 of the present invention transmits an ultrasonic vibration generated by an ultrasonic vibrator and treats a living tissue, and is rotatable in opposition to the ultrasonic probe. Supported by the ultrasonic probe, a jaw for gripping a living tissue, an operating means for opening and closing the jaw with respect to the ultrasonic probe, and a connection between the jaw and the operating means, An operating force transmitting member for transmitting the operating force from the operating means to the jaw side, and an insertion portion outer tube covering the ultrasonic probe and the operating force transmitting member and provided with the jaw on the distal end side. A variable phase canceling means for displacing the ultrasonic probe upward by the closing operation of the jaw by the operating means and canceling the downward displacement of the treatment section of the ultrasonic probe due to the load from the jaw. It is characterized.
Further, an ultrasonic treatment apparatus according to claim 2 of the present invention transmits an ultrasonic vibration generated by an ultrasonic vibrator and treats a living tissue, and an ultrasonic probe facing the ultrasonic probe. A jaw that is movably supported and holds a living tissue between the ultrasonic probe, an operating unit that opens and closes the jaw with respect to the ultrasonic probe, and a connection between the jaw and the operating unit An operating force transmitting member that transmits an operating force from the operating means to the jaw side; an insertion portion outer tube that covers the ultrasonic probe and the operating force transmitting member; A driving circuit for controlling and driving the ultrasonic vibrator, wherein the ultrasonic probe is displaced upward by a closing operation of the jaw by the operating means, and a load from the jaw of the treatment section of the ultrasonic probe is provided. It is characterized in that a displacement canceling means for canceling the downward displacement due.
With this configuration, it is possible to reduce the bending of the ultrasonic probe due to the gripping load, and at the same time, improve the contact state between the ultrasonic probe and the jaw to realize an ultrasonic treatment apparatus capable of improving operability.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(First Embodiment)
FIGS. 1 to 6 relate to a first embodiment of the present invention. FIG. 1 is an overall configuration diagram showing an ultrasonic treatment apparatus according to the first embodiment. FIG. 3 is a side view showing a disassembled state of the ultrasonic treatment device of FIG. 1, FIG. 4 is a side view showing an assembled state of the entire ultrasonic treatment device of FIG. 1, and FIG. 5 is an internal configuration of a treatment unit. 5A is a side cross-sectional view of the treatment section when the jaw is open, and FIG. 5B is a treatment section when the jaw is closed from the state of FIG. 5A. FIG. 6 is a side sectional view of a treatment section showing a modified example of the ultrasonic treatment instrument.
[0014]
As shown in FIG. 1, in an ultrasonic treatment apparatus 1 of the present embodiment, an ultrasonic treatment instrument 2 and a foot switch 3 are connected to an apparatus main body 1A.
In the ultrasonic treatment instrument 2, a treatment section 5 is provided at a distal end of an elongated sheath-shaped insertion tube 4, and an operation section 6 at a proximal end is provided at a proximal end. Here, the operation unit 6 has a built-in ultrasonic vibrator (not shown) for generating ultrasonic vibration, and is provided with an operation handle 8 for operating the treatment unit 5.
[0015]
Further, a vibration transmitting member 9 for transmitting the ultrasonic vibration from the ultrasonic vibrator to the treatment section 5 is disposed inside the insertion portion outer tube 4. The distal end of the vibration transmitting member 9 is exposed to the outside from the distal end of the insertion portion outer tube 4.
The operation panel 12 is provided on the front of the apparatus main body 1A. The operation panel 12 is provided with a power switch 13, an operation display panel 14, and an ultrasonic treatment instrument connection unit 15. Here, one end of the handpiece cord 16 is connected to the operation unit 6 of the ultrasonic treatment instrument 2. The handpiece plug 17 provided at the other end of the handpiece cord 16 is detachably connected to the ultrasonic treatment instrument connection portion 15 of the apparatus main body 1A.
[0016]
The operation display panel 14 of the apparatus main body 1A includes a setting switch 18 for setting the magnitude of the ultrasonic output during normal operation when performing the ultrasonic treatment, and a magnitude of the ultrasonic output set by the setting switch 18. And a display unit 19 for digitally displaying the result. The setting switch 18 is provided with an output increase switch 18a for changing (increase / decrease) the magnitude of the ultrasonic output and an output decrease switch 18b.
Further, as shown in FIG. 2, the apparatus main body 1A includes a drive circuit 20 for supplying electric energy to the ultrasonic vibrator in the ultrasonic treatment instrument 2.
[0017]
The drive circuit 20 includes an oscillation circuit 21 that generates an AC signal having an ultrasonic frequency, a D / A converter 22 that generates a signal indicating the magnitude of the ultrasonic output, and a signal from the D / A converter 22. A VCA circuit 23 for controlling the magnitude of the AC signal of the oscillation circuit 21 based on the output of the VCA circuit 23; and a power amplifier 24 for amplifying the output of the VCA circuit 23 and generating electric power for driving the ultrasonic transducer in the ultrasonic treatment instrument 2. , A relay 25 for turning on and off the output line of the drive circuit 20, a control circuit 26 for controlling the operation of the ultrasonic treatment apparatus 1, and an interface (I) for transmitting an operation signal from the foot switch 3 to the control circuit 26 and the relay 25. / F) circuit 27 is provided.
[0018]
Further, the control circuit 26 increases the ultrasonic output from the ultrasonic transducer in the ultrasonic treatment instrument 2 at the start of the ultrasonic treatment by operating the foot switch 3 than the output value set by the setting switch 18, and An operation state switching means for controlling the ultrasonic output from the ultrasonic vibrator to become the set output value when a predetermined time set in advance elapses after the start of the treatment is incorporated. In addition, the relay 25 of the drive circuit 20 is interposed between the ultrasonic treatment instrument connection unit 15 and the power amplifier 24.
[0019]
The ultrasonic treatment instrument 2 can be disassembled into three units as shown in FIGS. That is, it is composed of a handle unit 31, a probe unit 32, and a transducer unit 33. These three units 31 to 33 are assembled in a state shown in FIG.
[0020]
The vibrator unit 33 is provided with a handpiece 34 that is detachably connected to the handle unit 31. The handpiece 34 incorporates an ultrasonic vibrator (not shown) for generating ultrasonic vibration in a cylindrical cover 34a.
A horn (not shown) for expanding the amplitude is connected to the distal end of the ultrasonic transducer, and the proximal end of the probe unit 32 is attached to the distal end of the horn.
[0021]
The cylindrical cover 34a is provided at its distal end with a unit connecting portion 34b that is detachably connected to a vibrator connecting portion 6b of an operating portion main body 6a of the handle unit 31 described later. An engagement ring 39 (a so-called C-ring) having a C-shape in which a part of the ring is cut off is mounted on an outer peripheral surface of the unit connecting portion 34b. The engaging ring 39 has a substantially half-moon cross section whose outer periphery is an arc.
The rear end of the cylindrical cover 34a is connected to a handpiece cord 16 having a handpiece plug 17 at the end.
[0022]
Further, the probe unit 32 is provided with an elongated, substantially rod-shaped vibration transmission member 9 which is detachably connected to a tip end of a horn (not shown) in the transducer unit 33.
At the base end of the vibration transmitting member 9, a mounting screw 41a connected to the probe mounting portion 36a of the horn is formed. The mounting screw 41a is screwed and fixed in a screw hole of the probe mounting portion 36a of the vibrator unit 13. Thereby, the probe unit 32 and the transducer unit 33 are integrally connected.
[0023]
Further, the vibration transmitting member 9 is provided with a flange-shaped support 41b at positions (a plurality of positions) of nodes of standing waves of ultrasonic vibration transmitted from the base end side. This support 41b is formed in a ring shape by an elastic member.
Further, in the vibration transmitting member 9 of the present embodiment, a proximal horn 41c that performs amplitude expansion in a second stage is disposed in front of the second node from the proximal end side. Further, on the distal end side of the proximal horn 41c, an intermediate portion 41d for transmitting ultrasonic vibration, a distal horn 41e for finally increasing the amplitude, and a treatment section 41f (ultrasonic probe) are sequentially arranged. ing. Here, the treatment section 41f arranged at the foremost portion of the vibration transmission member 9 is formed, for example, in a substantially columnar shape.
[0024]
Further, the handle unit 31 includes an elongated insertion sheath portion 31a, a distal end working portion 31b disposed at a distal end portion of the insertion sheath portion 31a, and an operation portion 6 disposed at a base end portion of the insertion sheath portion 31a. Consists of Here, the operation unit 6 of the handle unit 31 is provided with a substantially cylindrical operation unit main body 6a. A vibrator connecting portion 6b is formed at the base end of the operation portion main body 6a.
The operation unit body 6a is provided with a fixed handle 42 and a rotatable movable handle 43 constituting an operation means on the outer peripheral surface, and the fixed handle 42 and the movable handle 43 are used to operate the operation handle 8 (see FIG. 1). Is configured.
[0025]
The operation section main body 6a is provided with an electrode pin 44 for high frequency connection to which a high frequency power supply device (not shown) is connected.
The upper portion of the fixed handle 42 is formed integrally with the cylindrical operation portion main body 6a. Further, the operation end of the fixed handle 42 is provided with a finger hole 42a into which a plurality of fingers other than the thumb can be selectively inserted, and the operation end of the movable handle 43 is provided with a finger hole 43a for the thumb of the same hand. Is provided.
[0026]
Further, a bifurcated connecting portion 43b is formed on the upper end side of the movable handle 43. These bifurcated connecting portions 43b are arranged on both sides of the operation portion main body 6a. Further, a handle pivot shaft 45 protrudes inward from the upper end of each connecting portion 43b. These handle pivot shafts 45 are connected to the operation section main body 6a at fulcrums above the axis of the insertion section outer tube 4. Thus, the movable handle 43 is pivotally supported by the handle pivot shaft 45. The handle pivot 45 is provided with an insulating cap for high-frequency insulation.
[0027]
Further, an operating shaft 47 is provided below the handle pivot shaft 45 in each connecting portion 43 b of the movable handle 43. The operating shaft 47 transmits an advance / retreat force to an operating rod 50 (see FIG. 5: operating force transmitting member) inserted through the insertion portion outer tube 4. In the present embodiment, the operation rod 50 is formed in a tubular shape as described later.
[0028]
The operation rod 50 causes the later-described jaw 51 to perform an opening / closing operation on the treatment section 41f by an operation of moving back and forth in the axial direction. That is, the movable handle 43 and the operating shaft 47 constitute operating means. The operating shaft 47 is arranged substantially on the axis of the insertion portion mantle tube 4.
In the present embodiment, when the ultrasonic treatment device 2 grasps the handle and closes the movable handle 43, the operating shaft 47 moves forward, thereby pushing the operation rod 50 forward, and the ultrasonic treatment device 2 The jaws 51 are configured to close.
[0029]
As described above, the insertion sheath portion 31a is provided with the insertion portion outer tube 4, and the base end of the insertion portion outer tube 4 is attached to the distal end portion of the operation portion main body 6a together with the rotation knob 48. It is attached so as to be rotatable around the center line of the main body 6a. Here, the insertion portion outer tube 4 is formed by attaching an insulating tube 49 to an outer peripheral surface of a metal tube (not shown). The insulating tube 49 is provided so as to cover most of the outer peripheral surface of the insertion portion outer tube 4 up to the base end.
In the handle unit 31, a one-sided jaw 51 for gripping a living tissue is rotatably attached to the distal end working portion 31b. An operation rod 50 is connected to the jaw 51 as described later.
[0030]
The jaw 51 is provided with a gripping member 54 on the distal end side. Specifically, the jaw 51 is integrally connected and attached so as to sandwich the gripping member 54.
The gripping member 54 has substantially sawtooth-shaped teeth 55 at both ends of a contact surface that contacts the living tissue. The gripping member 54 is made of a low friction material such as PTFE (Teflon: trade name of DuPont).
[0031]
The insertion portion outer tube 4 is provided with a jaw holding portion 52 for holding the jaw 51 at the distal end. In the jaw holding portion 52, the distal end portion of the substantially tubular holding member main body 52a is covered with an insulating cover 53, and is insulated against high-frequency current.
Further, the vibration transmitting member 9 of the probe unit 32 is inserted through the insertion portion outer tube 4. In addition, an operation rod 50 is inserted into the insertion portion outer tube 4 so as to be able to advance and retreat, in addition to the vibration transmission member 9. Note that the operation rod 50 is arranged in the insertion portion outer tube 4 with a gap left.
[0032]
Next, a detailed configuration of the treatment section 5 will be described with reference to FIG.
FIG. 5 shows the internal configuration of the treatment section 5, where FIG. 5 (a) is a side sectional view of the treatment section 5 when the jaws are open, and FIG. 5 (b) is the state of FIG. 5 (a). FIG. 7 is a side sectional view of the treatment section 5 when the jaws are closed.
[0033]
As shown in FIGS. 5A and 5B, the attachment portion of the jaw 51 is inserted into a slot 52 b formed at the distal end of the holding member main body 52 a of the insertion portion outer tube 4, and is connected via a pivot 60. It is rotatably attached to the holding member main body 52a. FIGS. 5A and 5B show a state where the insulating cover 53 is removed.
[0034]
In order to ensure sufficient strength of the holding member main body 52a, the slot 52b is opened only on the upper side of the holding member main body 52a without penetrating the holding member main body 52a up and down. That is, the cross-sectional shape of the portion of the holding member main body 52a where the slot 52b is formed has a U-shape.
Further, the jaw 51 is rotatably connected above the pivot shaft 60 by engaging a distal end connecting portion 50 a of the operating rod 50 as an engaging portion at the base end portion thereof with an engaging shaft 61.
[0035]
Although not shown, an engagement groove or an engagement hole is formed in the jaw 51, and an engagement protrusion provided on the distal end connecting portion 50 a of the operation rod 50 as the engagement shaft 61 is formed by the engagement groove or the engagement groove. It is configured to engage with the hole. Alternatively, although not shown, an engaging hole is formed in the distal end connecting portion 50a of the operating rod 50, and an engaging pin as the engaging shaft 61 is engaged with the engaging groove of the jaw 51 from the engaging hole, or The engagement hole of the jaw 51 may be configured to penetrate and engage with the engagement pin.
Therefore, when the operating rod 50 advances and retreats, the jaw 51 rotates (opens and closes) about the pivot 60. Reference numeral 62 denotes a support member that is inserted through the insertion portion outer tube 4 and supports the vibration transmission member 9.
[0036]
At the time of the closing operation of the jaw 51, the living tissue is grasped between the treatment section 41f and the grasping member 54 by pressing the grasping member 54 of the jaw 51 against the treatment section 41f of the probe unit 32. . At this time, the grasping member 54 comes into contact with the grasped living tissue over the entire surface. Then, the grasped living tissue is subjected to ultrasonic treatment such as coagulation or incision by frictional heat with the treatment portion 41f vibrating at a high speed. In addition, the jaw 51 is also used for exfoliating a living tissue.
Here, in the present embodiment, there is provided a variable phase canceling means for displacing the ultrasonic treatment instrument 2 upward by the closing operation of the jaw 51 to offset the downward movement of the treatment section 41f. Thereby, the bending of the treatment section 41f due to the grip load is reduced.
[0037]
That is, in the ultrasonic treatment instrument 2, the pivot shaft 60 is provided in the center of the base end of the jaw 51 as the phase shifting means, and the engaging shaft 61 is provided immediately above and near the pivot shaft 60. Further, a gap 52c is formed between the outer diameter of the tubular operation rod 50 and the inner diameter of the holding body 52a.
Thereby, the ultrasonic treatment instrument 2 displaces the treatment section 41f by displacing the jaw 51 and the tubular operation rod 50 upward by rotating the engagement shaft 61, which is an engagement section between the jaw 51 and the tubular operation rod 50, toward the distal end side. By displacing upward, the downward displacement of the treatment section 41f can be offset.
[0038]
The ultrasonic treatment apparatus 1 configured as described above can effectively perform ultrasonic treatment such as incision, excision, or coagulation on a living tissue.
The operator grasps the fixed handle 42 of the handle unit 31 and operates the movable handle 43. Then, by the movement of the movable handle 43, the operation rod 50 advances and retreats in the insertion sheath portion 31a, and opens and closes the jaw 51 of the distal end working portion 31b.
[0039]
In this case, the operating shaft 47 moves leftward in FIG. Then, the movement of the operating shaft 47 is transmitted to the operation rod 50 and acts in a direction to close the jaws 51 of the distal end working portion 31b.
Then, the jaw 51 is closed with respect to the treatment section 41f of the probe unit 32, and changes from the open state shown in FIG. 5A to the closed state shown in FIG. 5B.
Here, the jaw 51 grips the living tissue between the gripping member 54 and the treatment section 41f.
[0040]
Here, as described above, the engagement shaft 61, which is the engagement portion between the jaw 51 and the tubular operation rod 50, is pivotally moved to the distal end side and is displaced upward, so that the treatment portion 41f is displaced upward. . For this reason, the ultrasonic treatment instrument 2 can offset the downward displacement of the treatment section 41f due to the gripping load from the jaw 51.
Then, the operator steps on the foot switch and performs ultrasonic treatment on the grasped living tissue. Then, the grasped living tissue is subjected to ultrasonic treatment by frictional heat with the treatment section 41f vibrating at a high speed.
[0041]
Here, since the gap 52c is formed between the outer diameter of the tubular operation rod 50 and the inner diameter of the holder main body 52a, the treatment section 41f (ultrasonic probe) does not contact the holder main body 52a. .
In addition, since the downward displacement of the treatment section 41f (ultrasonic probe) due to the grip load decreases, the treatment section 41f is separated from the position of the first node of the ultrasonic vibration from the base end side of the vibration transmission member 9. Even if it does, a good contact state can be maintained without using a special mechanism for the gripping member 54.
[0042]
As a result, in the present embodiment, the bending of the treatment section 41f (ultrasonic probe) due to the gripping load can be reduced, and the contact state between the treatment section 41f (ultrasonic probe) and the jaw 51 can be favorably maintained. The sonic treatment tool 2 can be configured.
Further, when the jaw 51 is opened, the treatment portion 41f (ultrasonic probe) is displaced downward, so that the opening as a length becomes large even if the opening angle of the jaw 51 is small, and it becomes easier to take in living tissue.
[0043]
The ultrasonic treatment device may be configured such that the engagement groove or the engagement hole formed in the jaw 51 is inclined forward as shown in FIG.
FIG. 6 is a side sectional view of the treatment section 5 showing a modification of the ultrasonic treatment device.
As shown in FIG. 6, an ultrasonic treatment device 2B of the present modification has an engagement groove 61b formed in the jaw 51 formed to be inclined forward.
[0044]
Thus, when the tubular operation rod 50 is pushed forward by the closing operation of the movable handle 43, the ultrasonic treatment device 2B of this modified example is an engagement portion between the operation rod 50 and the jaw 51. When the joint shaft 61 moves to the tip along the engagement groove 61b and is displaced upward, the treatment portion 41f can be displaced upward, thereby canceling the downward displacement of the treatment portion 41f.
The jaw 51 may be formed by inclining the engagement hole forward instead of the engagement groove 61b.
As a result, the ultrasonic treatment device 2B of the present modified example can obtain the same effect as that of the first embodiment.
[0045]
(Second embodiment)
FIG. 7 is a cross-sectional view showing the treatment section of the ultrasonic treatment device according to the second embodiment. FIG. 7A is a side sectional view of the treatment section when the jaws are open, and FIG. () Is a side sectional view of the treatment section when the jaws are closed.
In the first embodiment, the treatment section 41f (ultrasonic probe) is configured to be displaced upward by using an engagement section between the jaw 51 and the tubular operation rod 50 as a variable phase canceling means. In this embodiment, in a structure using a rod-shaped operation rod, an urging member that urges the treatment section 41f (ultrasonic probe) to give a dihedral angle is provided at the open end of the holding section main body 52a. The other configuration is almost the same as that of the first embodiment, so that the description is omitted, and the same configuration is denoted by the same reference numeral.
[0046]
As shown in FIGS. 7A and 7B, in the ultrasonic treatment apparatus according to the second embodiment, a rod-shaped operation rod 50B is provided in the sub-channel 70b of the holding portion main body 52a (the insertion portion outer tube 4). It is configured using an ultrasonic treatment tool 2C which is inserted and disposed and attached to the holding portion main body 52a (the insertion portion outer tube 4) and in which the vibration transmission member 9 is inserted and disposed in the main channel tube 70a.
[0047]
In the present embodiment, the ultrasonic treatment device 2C displaces the main channel tube 70a upward at its tip and supports the probe unit 32 (vibration transmitting member 9) by the support member 62 provided at the open end. The tip of the probe has a dihedral angle.
The ultrasonic treatment apparatus configured as described above can effectively perform ultrasonic treatment such as incision, excision, or coagulation on a living tissue in the same manner as in the first embodiment.
[0048]
The surgeon grasps the fixed handle 42 of the handle unit 31 and operates the movable handle 43. Then, by the movement of the movable handle 43, the operation rod 50B moves forward and backward in the insertion sheath portion 31a, and opens and closes the jaw 51 of the distal end working portion 31b.
When the rod-shaped operation rod 50B is pushed to the distal end side by the closing operation of the movable handle 43, the jaw 51 of the ultrasonic treatment instrument 2C is closed. The jaw 51 is closed with respect to the treatment section 41f of the probe unit 32, and changes from the open state shown in FIG. 7A to the closed state shown in FIG. 7B. Then, the jaw 51 grips the living tissue between the gripping member 54 and the treatment section 41f.
[0049]
Here, although the treatment portion 41f receives the grip load from the jaw 51, since the diagonal angle is given when there is no load, the treatment portion 41f returns to the original position in a state of being bent by the grip load. Therefore, the ultrasonic treatment instrument 2C can offset the downward displacement of the treatment section 41f due to the grip load from the jaw 51.
As a result, the ultrasonic treatment apparatus according to the second embodiment can obtain the same effects as those of the first embodiment.
[0050]
(Third embodiment)
8 to 10 relate to a third embodiment of the present invention. FIG. 8 is a sectional view showing a treatment section of an ultrasonic treatment device according to the third embodiment, and FIG. 8B is a side cross-sectional view of the treatment unit when the jaw is closed from the state of FIG. 8A, and FIG. 9 is a side cross-sectional view of the treatment unit when the jaw is closed from the state of FIG. FIG. 10 is a cross-sectional view of a treatment section showing a second modification of the present embodiment, and FIG. 10 (a) is a treatment when the jaw is open. FIG. 10B is a side cross-sectional view of the treatment section when the jaws are closed from the state of FIG. 10A.
[0051]
In the third embodiment, an urging projection for displacing the treatment section 41f (ultrasonic probe) upward during the closing operation of the jaw 51 is provided on the base end side of the jaw 51. Other configurations are substantially the same as those of the first and second embodiments, and thus description thereof is omitted, and the same configurations are denoted by the same reference numerals.
[0052]
That is, as shown in FIGS. 8A and 8B, the ultrasonic treatment apparatus according to the third embodiment is for displacing the treatment section 41f (ultrasonic probe) upward when the jaw 51 is closed. The urging projection is provided on the base end side of the jaw 51 to constitute the ultrasonic treatment instrument 2D.
More specifically, the main channel pipe 70a extends from the open end of the outer sheath of the holding portion main body 52a. An urging projection 72 is provided on the base end side of the jaw 51 for lifting the extended portion of the main channel tube 70a when the jaw 51 is closed.
[0053]
Thus, when the jaw 51 is closed, the urging projection 72 raises the extending portion of the main channel tube 70a, thereby displacing the treatment section 41f (ultrasonic probe) upward.
The ultrasonic treatment apparatus configured as described above can effectively perform ultrasonic treatment such as incision, excision, or coagulation on a living tissue in the same manner as in the first embodiment.
[0054]
The operator grasps the fixed handle 42 of the handle unit 31 and operates the movable handle 43. Then, by the movement of the movable handle 43, the rod-shaped operation rod 50B moves forward and backward in the insertion sheath portion 31a, and opens and closes the jaw 51 of the distal end working portion 31b.
When the rod-shaped operation rod 50B is pushed forward by the closing operation of the movable handle 43, the ultrasonic treatment device 2D rotates the jaw 51 to close. The jaw 51 is closed with respect to the treatment section 41f of the probe unit 32, and changes from the open state shown in FIG. 8A to the closed state shown in FIG. 8B. Then, the jaw 51 grips the living tissue between the gripping member 54 and the treatment section 41f.
[0055]
At this time, the urging projection 72 of the jaw 51 displaces the extending portion of the main channel tube 70a upward, thereby displacing the treatment section 41f (ultrasonic probe) upward. For this reason, the ultrasonic treatment instrument 2D can offset the downward displacement of the treatment section 41f due to the gripping load from the jaw 51.
As a result, the ultrasonic treatment apparatus according to the third embodiment can obtain the same effects as those of the first embodiment.
[0056]
As shown in FIG. 9, the ultrasonic treatment instrument displaces the tubular operation rod 50 through which the vibration transmitting member is inserted and arranged upward during the closing operation of the jaw 51, so that the treatment section 41f (ultrasonic probe). May be configured to be displaced upward.
FIG. 9 is a side cross-sectional view of a treatment section showing a first modification of the present embodiment.
As shown in FIG. 9, in the ultrasonic treatment tool 2E of this modification, a tubular operation rod 50 extends from the opening end of the outer sheath of the holding portion main body 52a. Is configured to be displaced upward during the closing operation.
[0057]
Accordingly, in the ultrasonic treatment device 2E of the first modified example, when the jaw 51 is closed, the urging projection 72 displaces the extended portion of the operation rod 50 upward, so that the treatment portion 41f ( The ultrasonic probe can be displaced upward.
As a result, the ultrasonic treatment device 2E of the first modified example can obtain the same effects as those of the third embodiment.
[0058]
As shown in FIG. 10, the ultrasonic treatment device displaces the tubular operation rod 50 through which the vibration transmitting member is inserted and arranged upward during the closing operation of the jaw 51, so that the treatment section 41f (ultrasonic probe) is provided. May be lifted.
FIG. 10 is a sectional view of a treatment section showing a second modification of the ultrasonic treatment instrument. FIG. 10A is a side sectional view of the treatment section 5 when the jaw 51 is open, and FIG. Is a side sectional view of the treatment section 5 when the jaw 51 is closed.
[0059]
As shown in FIG. 10, the ultrasonic treatment device 2F of the second modification has a tubular operating rod in a structure in which the jaw 51 is closed with respect to the treatment portion 41f by moving the tubular operating rod 50 to the proximal end side. The distal extension 50 is connected (pivoted) to an urging projection 72B provided below the base end of the jaw 51 by an engagement shaft 72b.
[0060]
Thus, in the ultrasonic treatment device 2F of the second modified example, the urging projection 72B is engaged when the jaw 51 is closed, and the extended portion of the operation rod 50 is displaced upward. The treatment section 41f (ultrasonic probe) can be displaced upward.
As a result, the ultrasonic treatment device 2F of the second modified example can obtain the same effects as those of the first modified example.
[0061]
By the way, a conventional ultrasonic treatment apparatus has an ultrasonic treatment device having an operation handle of a type in which the handle is operated with a thumb. However, the conventional ultrasonic treatment device does not have an elastic force mechanism for applying an auxiliary force.
For this reason, the conventional ultrasonic treatment tool performs a delicate operation using muscles that are not normally used when opening the movable handle, and thus the operator is tired.
[0062]
Therefore, it has been desired to provide an ultrasonic treatment apparatus capable of performing a delicate operation while facilitating the operation of the jaw opening operation.
A configuration example of the ultrasonic treatment apparatus will be described with reference to FIG.
FIG. 11 is a sectional view of a main part of an ultrasonic treatment tool according to a configuration example of the ultrasonic treatment apparatus.
[0063]
As shown in FIG. 11, the ultrasonic treatment apparatus includes an ultrasonic treatment instrument 2G.
In the ultrasonic treatment device 2G, a substantially cylindrical tubular body 101 is attached to the outer peripheral surface of the proximal end portion of the insertion portion outer tube 4. A screw groove 101a is formed in the base end of the cylindrical body 101 along the radial direction. A guide pin 102 is engaged with the screw groove portion 101a, and a slider 103 is mounted so as to be able to move forward and backward while being restricted from moving in the rotational direction.
[0064]
The slider 103 has a rod-shaped operation rod 104 fitted and fixed at the proximal end thereof at the distal end, and is movable forward and backward at the distal end of the outer peripheral surface of the spring holding cylinder 105.
An operating force limiting transmission member 106 is provided on the base end side of the outer peripheral surface of the spring holding cylinder 105 so as to be able to advance and retreat. An operating force limiting spring 107, which is a coil spring, is provided between the slider 103 and the operating force limiting transmitting member 106. The operating force limiting spring 107 is attached by being compressed from its free length and is provided with an equipment load.
[0065]
The operating force limiting transmission member 106 has a fitting groove 106a formed on the upper end surface thereof so that the distal end fitting portion of the operating shaft 47 fits therein, so that the operating force transmitted from the operating shaft 47 of the movable handle 43 can be reduced. The operating force limiting spring 107 is compressed to limit the handle operating force of the movable handle 43. The slider 103 receives the handle operation force via the operation force limiting spring 107 and moves forward and backward on the outer peripheral surface of the spring holding cylinder 105 in the longitudinal axis direction. With the operation of the slider 103, the operation rod 104 moves forward and backward in the longitudinal axis direction.
[0066]
Accordingly, in the ultrasonic treatment instrument 2G, the operation force, which is limited with respect to the handle operation force transmitted from the operation shaft 47 of the movable handle 43, is transmitted to the operation rod 104 and the jaw opening / closing operation is performed on the treatment portion 41f. Is to be performed.
Here, the ultrasonic treatment instrument 2G includes a return spring 110, which is an elastic member that generates an urging force by being elastically deformed in the axial direction, between the operation portion main body 6a and the operation force restriction transmission member 106 as a handle return means. Provided.
[0067]
The elastic force generated by the return spring 110 overcomes the frictional resistance of the supporting portions of the movable members, such as the jaw, the operating rod 104, the operating force limiting transmitting member 106, and the movable handle 43, and moves the movable handle 43 to the fully open position. The equipment load is given to the minimum size required to return.
Accordingly, in the ultrasonic treatment instrument 2G, after the jaw closing operation, the return spring 110 urges the operation force limiting transmission member 106 with a weak urging force to open the jaw.
[0068]
In addition, the ultrasonic treatment instrument 2G is configured such that the outer periphery 6c of the proximal end portion of the operation portion main body 6a and the upper surface 43C of the proximal end of the bifurcated connecting portion 43b of the movable handle 43 come into contact with each other. The opening operation of the movable handle 43 is regulated at a predetermined position by the urging force of 110 to regulate the position.
Thereby, the ultrasonic treatment instrument 2G can facilitate the operation at the time of closing the handle such as the jaw opening operation and the peeling operation to reduce the fatigue, and does not become a hindrance to the delicate peeling operation. .
[0069]
Further, since the ultrasonic treatment instrument 2G can open the jaw without putting a finger into the finger hook hole 43a of the movable handle 43, even an operator with a large hand on the movable handle 43 can operate the handle without any inconvenience. .
Therefore, the ultrasonic treatment apparatus can configure the ultrasonic treatment instrument 2G that can perform a delicate operation while facilitating the operation during the jaw opening operation.
[0070]
Further, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various changes, modifications, and the like can be made without departing from the gist of the present invention.
[0071]
[Appendix]
(Additional Item 1) An ultrasonic probe that transmits ultrasonic vibration generated by an ultrasonic transducer and treats a living tissue,
A jaw that is rotatably supported in opposition to the ultrasonic probe and holds a living tissue between the ultrasonic probe and
Operating means for opening and closing the jaw with respect to the ultrasonic probe,
An operating force transmitting member that connects the jaw and the operating means and transmits an operating force from the operating means to the jaw side;
An insertion portion outer tube that covers the ultrasonic probe and the operation force transmitting member and has the jaw provided on the distal end side,
With
The ultrasonic probe is displaced upward by the closing operation of the jaw by the operating means, and a variable phase canceling means is provided for canceling downward displacement of the treatment section of the ultrasonic probe due to a load from the jaw. Ultrasonic treatment equipment.
[0072]
(Additional Item 2) An ultrasonic probe that transmits ultrasonic vibration generated by the ultrasonic transducer and treats a living tissue,
A jaw that is rotatably supported in opposition to the ultrasonic probe and holds a living tissue between the ultrasonic probe and
Operating means for opening and closing the jaw with respect to the ultrasonic probe,
An operating force transmitting member that connects the jaw and the operating means and transmits an operating force from the operating means to the jaw side;
An insertion portion outer tube that covers the ultrasonic probe and the operation force transmitting member and has the jaw provided on the distal end side,
A drive circuit for controlling and driving the ultrasonic transducer,
With
The ultrasonic probe is displaced upward by the closing operation of the jaw by the operating means, and a variable phase canceling means is provided for canceling downward displacement of the treatment section of the ultrasonic probe due to a load from the jaw. Ultrasonic treatment equipment.
[0073]
(Supplementary note 3) The variable phase canceling means is provided with a pivot shaft pivotally supported by the insertion portion mantle tube at the center of the base end of the jaw, and is engaged with the operating force transmitting member immediately above the pivot shaft. And displacing the ultrasonic probe upward by rotating the distal end side and displacing upward by the closing operation of the jaw by the operating means. 3. The ultrasonic treatment apparatus according to claim 1 or 2, wherein
[0074]
(Supplementary Note 4) The variable phase canceling means is formed above a pivot shaft of the jaw pivotally supported by the insertion portion mantle tube, and is configured to engage an engagement shaft with the operation force transmission member. The engaging groove is formed to be inclined forward, and the closing shaft of the jaw is moved by the operation means to move the engaging shaft toward the distal end side along the engaging groove and displace upward, thereby moving the ultrasonic probe upward. 3. The ultrasonic treatment apparatus according to claim 1, wherein the ultrasonic treatment apparatus is displaced.
[0075]
(Supplementary note 5) The supplementary note 1 or 2, wherein the variable phase canceling means provides a dihedral angle at a tip portion between probe channels of the insertion portion mantle tube to give the ultrasonic probe an dihedral angle. The ultrasonic treatment apparatus according to item 1.
[0076]
(Supplementary Note 6) The supplementary feature, wherein the variable phase canceling means has an urging projection on the base end side of the jaw, and displaces the ultrasonic probe upward by a closing operation of the jaw by the operating means. The ultrasonic treatment device according to 1 or 2.
[0077]
(Supplementary Note 7) The operating force transmitting member is formed in a tubular shape, the vibration transmitting member is inserted therethrough, and extended to an open end of the insertion portion outer tube,
The urging protrusion urges the treatment portion of the ultrasonic probe upward by displacing the extending portion of the operating force transmitting member upward by the closing operation of the jaw by the operating means. 7. The ultrasonic treatment apparatus according to claim 6, wherein
(Additional Item 8) The insertion portion outer tube has a main channel tube through which the vibration transmitting member is inserted and arranged, and the main channel tube is configured to extend to an open end of the insertion portion outer tube,
The supplementary feature, wherein the urging protrusion urges the ultrasonic probe upward by displacing an extending portion of the main channel tube upward by a closing operation of the jaw by the operating means. The ultrasonic treatment apparatus according to 6.
(Supplementary Note 9) The operating force transmitting member is formed in a tubular shape, the vibration transmitting member is inserted therethrough, and extended to the open end of the insertion portion outer tube,
The urging protrusion is configured by providing an engaging shaft at an extending portion of the operating force transmitting member,
The additional feature in that the engagement shaft is pivotally moved to the base end side by the closing operation of the jaw by the operating means and is displaced upward, thereby urging the ultrasonic probe upward. The ultrasonic treatment apparatus according to claim 1.
[0078]
(Supplementary Note 10) An ultrasonic probe that transmits ultrasonic vibration generated by an ultrasonic transducer and treats a living tissue,
A jaw that is rotatably supported in opposition to the ultrasonic probe and holds a living tissue between the ultrasonic probe and
An operation unit that opens and closes the jaw with respect to the ultrasonic probe,
An operation force transmission member that connects the jaw and the operation unit and transmits an operation force from the operation unit to the jaw side;
A slider that is provided so as to be able to advance and retreat to the operation unit, and that engages with the operation unit and transmits an operation force from the operation unit to the operation force transmission member;
With
An ultrasonic treatment apparatus, wherein a return spring is provided between the slider and the operation section for returning the operation section in the opening direction of the jaw after the closing operation of the jaw by the operation means. .
[0079]
(Additional item 11) An ultrasonic probe that transmits ultrasonic vibration generated by the ultrasonic vibrator and treats a living tissue,
A jaw that is rotatably supported in opposition to the ultrasonic probe and holds a living tissue between the ultrasonic probe and
An operation unit that opens and closes the jaw with respect to the ultrasonic probe,
An operation force transmission member that connects the jaw and the operation unit and transmits an operation force from the operation unit to the jaw side;
A slider that is provided so as to be able to advance and retreat to the operation unit, and that engages with the operation unit and transmits an operation force from the operation unit to the operation force transmission member;
A limiting spring that limits an operating force operated by the operating unit in a closing direction of the jaw;
With
An ultrasonic treatment apparatus, wherein a return spring is provided between the slider and the operation section for returning the operation section in the opening direction of the jaw after the closing operation of the jaw by the operation means. .
[0080]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to realize an ultrasonic treatment apparatus capable of reducing the bending of the treatment section due to the gripping load, and at the same time, improving the contact state between the treatment section and the jaw to improve the operability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram showing an ultrasonic treatment apparatus according to a first embodiment.
FIG. 2 is a circuit block diagram showing a configuration of the apparatus main body of FIG.
FIG. 3 is a side view showing a disassembled state of the ultrasonic treatment device in FIG. 1;
FIG. 4 is a side view showing an assembled state of the entire ultrasonic treatment instrument in FIG. 1;
FIG. 5 is a cross-sectional view showing an internal configuration of a treatment unit.
FIG. 6 is a side sectional view of a treatment section showing a modification of the ultrasonic treatment device.
FIG. 7 is a sectional view showing a treatment section of the ultrasonic treatment device according to the second embodiment.
FIG. 8 is a sectional view showing a treatment section of the ultrasonic treatment device according to the third embodiment.
FIG. 9 is a side sectional view of a treatment section showing a first modification of the present embodiment.
FIG. 10 is a side sectional view of a treatment section showing a second modification of the present embodiment.
FIG. 11 is a sectional view of an essential part of an ultrasonic treatment tool according to a configuration example of the ultrasonic treatment apparatus.
[Explanation of symbols]
1. Ultrasonic treatment device
1A: Device body
2. Ultrasonic treatment tool
4: Insert tube
5 Treatment section
6 Operation unit
9 ... Vibration transmission member
31 Handle unit
32 ... Probe unit
33 ... Transducer unit
41f treatment section (ultrasonic probe)
50 ... Operation rod
50a: Tip connecting part
51 ... Joe
52 ... Jaw holding part
52a: Main body of holding section
60 ... Pivot shaft
61 ... engagement shaft

Claims (2)

超音波振動子で発生した超音波振動を伝達し、生体組織を処置する超音波プローブと、
前記超音波プローブに対峙して回動自在に支持され、この超音波プローブとの間に生体組織を把持するジョーと、
前記ジョーを前記超音波プローブに対して開閉操作する操作手段と、
前記ジョーと前記操作手段との間を連結し、前記操作手段からの操作力を前記ジョー側に伝達する操作力伝達部材と、
前記超音波プローブ及び前記操作力伝達部材を覆い、前記ジョーを先端側に設けた挿入部外套管と、
を具備し、
前記操作手段による前記ジョーの閉動作によって前記超音波プローブを上方に変位させ、この超音波プローブの処置部のジョーからの荷重による下方への変位を相殺する変位相殺手段を設けたことを特徴とする超音波処置装置。
An ultrasonic probe that transmits ultrasonic vibration generated by an ultrasonic transducer and treats a living tissue,
A jaw that is rotatably supported in opposition to the ultrasonic probe and holds a living tissue between the ultrasonic probe and
Operating means for opening and closing the jaw with respect to the ultrasonic probe,
An operating force transmitting member that connects the jaw and the operating means and transmits an operating force from the operating means to the jaw side;
An insertion portion outer tube that covers the ultrasonic probe and the operation force transmitting member and has the jaw provided on the distal end side,
With
The ultrasonic probe is displaced upward by the closing operation of the jaw by the operating means, and a variable phase canceling means is provided for canceling downward displacement of the treatment section of the ultrasonic probe due to a load from the jaw. Ultrasonic treatment equipment.
超音波振動子で発生した超音波振動を伝達し、生体組織を処置する超音波プローブと、
前記超音波プローブに対峙して回動自在に支持され、この超音波プローブとの間に生体組織を把持するジョーと、
前記ジョーを前記超音波プローブに対して開閉操作する操作手段と、
前記ジョーと前記操作手段との間を連結し、前記操作手段からの操作力を前記ジョー側に伝達する操作力伝達部材と、
前記超音波プローブ及び前記操作力伝達部材を覆い、前記ジョーを先端側に設けた挿入部外套管と、
前記超音波振動子を制御駆動するための駆動回路と、
を具備し、
前記操作手段による前記ジョーの閉動作によって前記超音波プローブを上方に変位させ、この超音波プローブの処置部のジョーからの荷重による下方への変位を相殺する変位相殺手段を設けたことを特徴とする超音波処置装置。
An ultrasonic probe that transmits ultrasonic vibration generated by an ultrasonic transducer and treats a living tissue,
A jaw that is rotatably supported in opposition to the ultrasonic probe and holds a living tissue between the ultrasonic probe and
Operating means for opening and closing the jaw with respect to the ultrasonic probe,
An operating force transmitting member that connects the jaw and the operating means and transmits an operating force from the operating means to the jaw side;
An insertion portion outer tube that covers the ultrasonic probe and the operation force transmitting member and has the jaw provided on the distal end side,
A drive circuit for controlling and driving the ultrasonic transducer,
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