JP2004305514A - 用毛の分離移送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用毛量が異なる用毛束が植毛されたブラシの製造に好適に使用される用毛の分離移送装置を提供すること。
【解決手段】多数の用毛の集合から所定本数の該用毛を分離して所定位置に移送する用毛の分離移送装置である。用毛10が導かれる導入部20を有し導入部20を移動させて導入部20に導かれた用毛10を所定位置に移送する移送手段2と、導入部2の導入空間を変化させて導入部20に導かれる用毛10の量を調整する用毛量調整手段3とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】多数の用毛の集合から所定本数の該用毛を分離して所定位置に移送する用毛の分離移送装置である。用毛10が導かれる導入部20を有し導入部20を移動させて導入部20に導かれた用毛10を所定位置に移送する移送手段2と、導入部2の導入空間を変化させて導入部20に導かれる用毛10の量を調整する用毛量調整手段3とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラシ、特に歯ブラシの製造に使用される用毛の分離移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ブラシの製造に使用される用毛の分離移送装置に関する従来技術として、例えば下記特許文献1に記載の技術が知られている。この技術は、所定長さに切断された用毛の集合からピッカーで所定本数の用毛を分離し、分離した該用毛を所定位置に移送するものである。
【0003】
ところで、この技術では、用毛の集合から分離移送する用毛の量が一定量に限られている。そこで、用毛の量(本数)が異なる用毛束が植毛されたブラシを製造する場合には、一つの分離移送装置において分離する用毛の量に対応したピッカーを複数個用意し、それらを適宜交換するか、分離する用毛の量の異なる分離移送装置を複数台設置しなければならなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開平1−254112号公報
【0005】
従って、本発明は、用毛量の異なる用毛束が植毛されたブラシの製造に好適に使用される用毛の分離移送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、多数の用毛の集合から一部の該用毛を分離して所定位置に移送する用毛の分離移送装置であって、前記用毛が導かれる導入部を有し、該導入部を移動させて該導入部に導かれた該用毛を所定位置に移送する移送手段と、前記導入部の導入空間を変化させて該導入部に導かれる前記用毛の量を調整する用毛量調整手段とを備えている用毛の分離移送装置を提供することにより、前記目的を達成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の用毛の分離移送装置を、その好ましい実施形態に基づいて、図面を参照しながら説明する。
【0008】
図1及び図2は、本発明の用毛の分離移送装置(以下単に装置ともいう。)を歯ブラシの製造に適用した第1実施形態を示すものである。これらの図において符号1は装置、10は用毛を示している。
【0009】
図1に示す装置1は、所定長さを有する多数の用毛の集合から一部の用毛10を分離し、分離した用毛10を挟持した状態で所定位置Fに直線的に移送して用毛の挟持を解くように設けられた装置である。
【0010】
装置1は、用毛10が導かれる導入部20を有し、導入部20を移動させて導入部20に導かれた用毛10を所定位置に移送する移送手段2と、導入部20の導入空間を変化させて導入部20に導かれる用毛10の量を調整する用毛量調整手段3と、導入部20と協動して導入部20に導かれた用毛10を挟持する挟持手段4と、用毛10を集積して導入部20に導く集毛手段5と、導入部20への用毛10の導入を規制する規制手段6とを備えている。
【0011】
図2に示すように、移送手段2は断面が略U字状の鞘状体21と、鞘状体21をその長手方向(以下、X方向ともいう。図1参照。)に沿って往復動させる駆動部22とを有している。なお、本実施形態では、駆動部22は後述するように挟持手段4のピッカーブレード40の駆動部41が兼ねている。
【0012】
図1及び図2に示すように、鞘状体21は、その側面部の連結する部分(湾曲部)において当該鞘状体21の内部空間に通じる開口部を有しており、前記導入部20はこの開口部で構成されている。鞘状体21は、導入部20を集毛手段5側に向けX方向に沿って略水平に往復移動可能に支持されている。導入部20は、後述するように、駆動部22による鞘状体21の往復移動に伴って往復移動する。鞘状体21の後端部には鞘状体21の内部空間に通じる開口部23が設けられている。
【0013】
前記用毛量調整手段3は、ストッパー30と、ストッパー30を往復動させる駆動部31とを有している。ストッパー30は、鞘状体21が導入部20に用毛10を導入する位置において、その凹部内に当該鞘状体21を収めることができるように断面がコ字状に設けられている。ストッパー30の凹部の開口幅は、当該凹部内で鞘状体21及び後述するゲート60が往復動可能で、且つ用毛10の長さよりも短くなるように設計されている。駆動部31はシリンダーユニットで構成されている。ストッパー30は、駆動部31の駆動によってX方向と略直交する方向(以下、Y方向ともいう。図1参照)に往復動され、それによって導入部20への用毛10の導入量に応じた用毛10の導入空間が変化する。ストッパー30で導入部20の導入空間が狭められているときは、用毛10はストッパー30で導入部20の全ての導入空間への用毛10の導入量が減少する。
【0014】
前記挟持手段4は、前記鞘状体21内に摺動自在に配された細長いピッカーブレード40と、ピッカーブレード40を往復動させる駆動部41とを有している。ピッカーブレード40の先端部には、前記導入部20の内に導入された用毛10を導入部20の内縁部分との間で挟持する凹部42が形成されている。本実施形態では、駆動部41は鞘状体21の前記駆動部22を兼ねている。ピッカーブレード40の駆動部41は、用毛の集毛手段5に対応して鞘状体21をX方向に沿って往復動させ、導入部20及びピッカーブレード40を協動させて集毛手段5から導入部20に導入された所定量の用毛10を挟持した状態で所定位置Fに移送させるように、当該ピッカーブレード40及び鞘状体21を駆動させ得る形態であれば、その形態に特に制限はない。
【0015】
本実施形態では、図1に示すように、駆動部41は、X方向に配されたガイドレール41aと、ガイドレールに沿って移動するスライダー41bと、スライダー41bとピッカーブレード40とを連結する連結材41cと、連結材41cに連結ロッド41dを介してクランク動作を伝える駆動源41eとを有している。駆動部41は、駆動源41eからのクランク動作が連結ロッド41dを介して連結材41cに伝えられ、連結材41cがX方向の往復動作を行うことで、ピッカーブレード40がX方向に往復移動するとともに、連結材41cが前記開口部23の左右の縁に当接することで鞘状体21もX方向に往復移動するように構成されている。連結材41cの往復移動距離は前記開口部23の幅(X方向の幅)よりも長く設定されており、ピッカーブレード40の往復動と鞘状体21の往復動との開始に僅かにタイミングがずれるように設けられている。これによって、後述するようなピッカーブレード40の戻り動作時に用毛10の挟持が瞬間的に解除される。
【0016】
前記集毛手段5は、用毛10が起立状態で集積される集積部50と、集積部50内の用毛10を前記導入部20側に向かって押圧し、用毛10を所定の集積密度で集積させる押圧子51と、押圧しを駆動させる駆動部52とを有している。本実施形態では、駆動部52はシリンダーユニットで構成されている。
【0017】
前記規制手段6は、平面視してL字状の部材で構成された一対のゲート60と、これらのゲート60をそれぞれY方向に沿って往復動させる駆動部61とを有している。本実施形態では、駆動部61はシリンダーユニットで構成されている。図2に示すように、ゲート60は、鞘状体21とストッパー30との間で往復動可能なように上下に所定間隔をおいて配されている。用毛10の導入部20への導入を規制する場合には、用毛10が導入部20に導かれない位置まで駆動部61でゲート60を押圧子51とは逆方向(図1で上の方向)に後退させる。
【0018】
装置1は、前記各手段を所定のシーケンスに従って同期して作動させるシーケンサーを備えた制御部(図示せず)を有しており、後述する用毛10の分離から移送完了までの一連の動作は、全て自動で行われるように構成されている。
【0019】
装置1の動作について説明すると、先ず、図1に示すように、鞘状体21は導入部20が集積部50の手前に位置するように位置決めされるとともに、ピッカーブレード40がその導入部20よりも図中左側(ピッカーブレード40の往復動の最左位置)に位置するように位置決めされる。また、ゲート60は用毛10が導入部20に導入されない位置に位置決される。導入部20の導入空間全てに用毛10を導入しない場合には、ストッパー30が駆動されて導入部20の導入空間を狭める。
【0020】
そして、集積部50に所定長さの用毛10を縦に揃えた状態で配し、押圧子51が駆動部52で駆動されて用毛10が所定の集積密度で集積される。用毛10の集積密度は、用毛10の材質、寸法形状等に応じて適宜設定される。用毛10には、歯ブラシの用毛に用いられている通常のものを特に制限なく用いることができる。
【0021】
次に、ゲート60が前進駆動(図1で下方向)されて用毛10が導入部20に導入される。そして、ピッカーブレード40がX方向に移動され、導入部20内の用毛10が導入部20の内縁部と凹部42で挟持される。そして、これとともにゲート60が後退され、さらにピッカーブレード40がX方向に移動され、鞘状体21及びピッカーブレード40が協動して所定本数の用毛10が挟持された状態で所定位置F(ピッカーブレード40の往復動の最右位置)に移送される。
【0022】
この後鞘状体21及びピッカーブレード40は戻り動作に移行する。このとき、ピッカーブレード40の戻り動作に伴って、導入部20の内縁部とピッカーブレード40の凹部42による用毛10の挟持が解除され、用毛10は落下する。そして、連結材41cが開口部23の縁に当接することでピッカーブレード40とともに鞘状体21の戻り動作が開始される。
【0023】
鞘状体21及びブレード40が最左位置に戻り、導入部20が用毛10の集積部50の前に位置決めされると、再び前記ゲート60が前進駆動され、導入部20に用毛10が導入される。そして、前述の動作が繰り返されて用毛10の分離移送が繰り返し行われる。
【0024】
導入部20に導入する用毛10の本数を変化させるには、前記ストッパー30の位置を変化させればよい。よって一機で、用毛量が異なる用毛10を分離移送することができる。分離移送された用毛10は、公知の歯ブラシの製造工程に従って歯ブラシ本体の植毛工程に供される。これにより、用毛量が異なる用毛束が植毛された歯ブラシが好適に製造される。
【0025】
以上説明したように、本実施形態の装置1によれば用毛量が異なる用毛束が植毛された歯ブラシを好適に製造することができる。また、用毛10を鞘状体21とピッカーブレード40とで挟持した状態で移送するため、移送時における用毛10の乱れやねじれなどを抑えることができる。従って、用毛がより整った歯ブラシを製造することができる。
【0026】
図3〜図6は、本発明の他の実施形態を示すものである。これらの図において、前記第1実施形態の装置1と共通する部分については、同一符号を付し、その説明は省略する。従って、特に説明のない部分については、前記第1実施形態の説明が適宜適用される。
【0027】
図3に示す第2実施形態の装置1’は、所定長さを有する3種類の用毛のそれぞれの集合から一部の用毛を分離し、分離した用毛10を挟持した状態で所定位置Fに直線的に移送して用毛の挟持を解くように設けられた装置である。
【0028】
装置1’は、鞘状体21の往復動の方向に沿って配された3機の前記集毛手段5と、これらの集毛手段5からの導入部20への用毛の導入をそれぞれ規制する3機の前記規制手段6と、各集毛手段5に対応して導入部20に導入される用毛の量を調整する3機の前記用毛量調整手段3とを備えている。
【0029】
本実施形態の装置1’においても、鞘状体21をX方向に沿って所定のストロークで移動させる駆動部22は、挟持手段4のピッカーブレード40の駆動部41’が兼ねている。ピッカーブレード40には、前記開口部23内で往復動する突起43が設けられており、この突起43が開口部23の左右の縁部に当接することで、鞘状体21がピッカーブレード40とともに往復動できるように設けられている。ピッカーブレード40の駆動部41’は、集毛手段5に対応して鞘状体21をX方向に沿って所定のストローク(図3中A〜C参照)で往復動させ、導入部20及びピッカーブレード40を協動させて各集毛手段5から導入部20に導入された所定量の用毛10を挟持した状態で所定位置Fに移送させるように、当該ピッカーブレード40及び鞘状体21を駆動させ得る形態であれば、その形態に特に制限はない。
【0030】
図3に示すように、本実施形態の装置1’では、駆動部41’は、X方向に配されたガイドレール41aと、ガイドレールに沿って移動するスライダー41bと、スライダー41bと前記突起43との間を結ぶ2本の連結ロッド41f、41gとを有している。
【0031】
連結ロッド41fには、力点用のスライドプレート41kが固定されており、このスライドプレート41kに連結された連結ロッド41dを介して駆動源41eからクランク動作が伝えられる。
【0032】
連結ロッド41fには長さ方向に所定間隔をおいて3つの挿入孔41h、41i及び41jが設けられている。これらの挿通孔41h、41i及び41jは当該連結ロッド41fの長さ方向に伸びる長孔に設けられている。スライドプレート41kには前記挿入孔41h〜41jに対応したノックピンの挿入孔41l、41m及び41nが設けられている。これらの挿入孔41l、41m及び41nにはノックピン41o、41p及び41qがそれぞれ挿入される。ノックピン41o、41p及び41qは、図示しない駆動源(各種シリンダーユニット(例えばエアシリンダーユニット)等)によって上下動可能に設けられており、対応する挿入孔41l、41m及び41nへの挿入や当該挿入孔からの抜き取りができるように設けられている。そして、ノックピン41o、41p及び41qの何れかを、対応する挿入孔41l、41m及び41nの何れかを介して前記挿入孔41h、41i及び41jの何れかに挿入することで、連結ロッド41fに駆動源41eからクランク動作が伝えられたときに、当該連結ロッド41fの回動半径が変更され、ピッカーブレード40が前記所定のストロークA〜Cに対応して往復移動できるように設けられている。
【0033】
本実施形態の装置1’は、前記各手段を所定のシーケンスに従って同期して作動させるシーケンサーを備えた制御部(図示せず)を有しており、製造するブラシに合わせて前記用毛の種類を選択するとともに分離する用毛の量を調整し、用毛の分離から移送完了までの一連の動作が、全て自動で行われるように構成されている。
【0034】
装置1’の動作について説明すると、先ず、図3に示すように、鞘状体21は導入部20が最左の集積部50の手前に位置するように位置決めされるとともに、ピッカーブレード40がその導入部20よりも図中左側(ピッカーブレード40の往復動の最左位置)に位置するように位置決めされる。また、各規制手段6の各ゲート60は、用毛10が導入部20に導入されない位置に位置決めされる。また、前記ノックピン41qが前記挿入孔41jに挿入されており、連結ロッド41fの回転に伴うピッカーブレード40の往復ストロークがAに設定される。導入部20の導入空間全てに用毛10を導入しない場合には、該当する用毛量調整手段3のストッパー30が駆動されて導入部20の導入空間が狭められる。
【0035】
そして、各集毛手段5の集積部50に所定長さの用毛10を縦に揃えた状態で配し、それぞれの押圧子51が駆動部52で駆動されて用毛10が所定の集積密度で集積される。
【0036】
次に、最も左のゲート60が前進駆動されて用毛10が導入部20に導入される。そして、ピッカーブレード40がX方向に移動され、導入部20内の用毛10が導入部20の内縁部と凹部42で挟持される。これとともにゲート60が後退され、さらにピッカーブレード40がX方向に移動され、鞘状体21及びピッカーブレード40が協動して所定本数の用毛10が挟持された状態で所定位置F(ピッカーブレード40の往復動(ストロークA)の最右位置)に移送される。
【0037】
この後、鞘状体21及びピッカーブレード40は戻り動作に移行される。この戻り動作の前に、前記ノックピン41qが挿入孔41jから抜き取られ、隣のノックピン41pが挿入孔41iに挿入される。そして、連結ロッド41fの回転に伴うピッカーブレード40の往復ストロークがBに変更される。
【0038】
ピッカーブレード40の戻り動作に伴って、導入部20の内縁部とピッカーブレード40の凹部42による用毛10の挟持が解除され、用毛10は落下する。そして、連結材41cが開口部23の縁に当接することでピッカーブレード40とともに鞘状体21の戻り動作が開始される。
【0039】
ブレード40が往復動(ストロークB)の最左位置に戻り、鞘状体21の導入部20が真中の集毛手段5の集積部50の前に位置決めされると、真中のゲート60が前進駆動され、導入部20に用毛10が導入される。そして、ピッカーブレード40がX方向に移動され、導入部20内の用毛10が導入部20の内縁部と凹部42で挟持される。これと同時にゲート60が後退しながら、さらにピッカーブレード40がX方向に移動され、鞘状体21及びピッカーブレード40が協動して所定本数の用毛10が挟持された状態で所定位置Fに移送される。
【0040】
この後鞘状体21及びピッカーブレード40は戻り動作に移行される。この戻り動作の前に、前記ノックピン41pが挿入孔41iから抜き取られ、隣のノックピン41oが挿入孔41hに挿入される。そして、連結ロッド41fの回転に伴うピッカーブレード40の往復ストロークがCに変更される。
【0041】
前記同様にピッカーブレード40の戻り動作に伴って、導入部20の内縁部とピッカーブレード40の凹部42による用毛10の挟持が解除され、用毛10は落下する。そして、連結材41cが開口部23の縁に当接することでピッカーブレード40とともに鞘状体21の戻り動作が開始される。
【0042】
ブレード40が往復動(ストロークC)の最左位置に戻り、鞘状体21の導入部20が最右側の集毛手段5の集積部50の前に位置決めされると、最右側のゲート60が前進駆動され、導入部20に用毛10が導入される。そして、ピッカーブレード40がX方向に移動され、導入部20内の用毛10が導入部20の内縁部と凹部42で挟持される。これとともにゲート60が後退され、さらにピッカーブレード40がX方向に移動させられ、鞘状体21及びピッカーブレード40が協動して所定本数の用毛10が挟持された状態で所定位置Fに移送される。
【0043】
この後鞘状体21及びピッカーブレード40は戻り動作に移行する。この戻り動作の前に、前記ノックピン41oが挿入孔41hから抜き取られ、再び前記ノックピン41qが挿入孔41jに挿入される。そして、連結ロッド41fの回転に伴うピッカーブレード40の往復ストロークがAに変更される。
【0044】
以上の動作が繰り返し行われ、各集毛手段5に集毛された用毛が所定量分離された所定位置Fに逐次移送される。
【0045】
導入部20に導入する用毛10の本数を変化させる場合には、前記ストッパー30の位置を変化させることで、一機で、用毛量が異なる用毛10を分離移送することができる。分離移送された用毛10は、公知の歯ブラシの製造工程に従って歯ブラシ本体の植毛工程に供される。これにより、用毛量が異なる用毛束が植毛された歯ブラシが好適に製造される。
【0046】
本実施形態の装置1’によれば、前記装置1の効果に加えて、3種類の用毛が異なる用毛量で植毛された歯ブラシを好適に製造することができる。
【0047】
図4に示す第3実施形態の装置1’は、前記第2実施形態の装置1’における駆動部41’の構成が異なる以外は、第2実施形態の装置1’と同様の構成を有している。
【0048】
本実施形態の装置1’においても、鞘状体21をX方向に沿って所定のストロークで移動させる駆動部22は、挟持手段4のピッカーブレード40の駆動部41’が兼ねている。
【0049】
本実施形態の装置1’では、駆動部41’の前記連結ロッド41fの一端部がサーボモーター41rの駆動軸41sに固定されている。そして、サーボモーター41rのサーボアンプ(図示せず)の出力を制御することで、連結ロッド41fの回動角が前記ストロークA〜Cに応じた角度となるように設定されている。
【0050】
本実施形態の装置1’においても、第2実施形態の装置1’と同様の効果が奏される。
【0051】
図5及び図6に示す第4実施形態の装置1’は、所定長さを有する用毛の集合から一部の用毛を分離し、分離した用毛10を挟持した状態で所定位置Fに円弧に沿って移送し、位置Fにおいて用毛10の挟持が解かれて用毛10が落下するように設計された装置である。
【0052】
装置1’は、移送手段2に鉛直軸まわりに回転するローター24と、ローター24を回転させる駆動部(図示せず)とを有している。ローター24の外縁部には、用毛10の導入部20を構成する凹部が略均等に10個所設けられている。
【0053】
装置1’の移送手段2は、導入部20に導入された用毛の外側への脱落や落下を防ぐ外周ガイド25を有している。図6に示すように、外周ガイド25は、導入部に導入された用毛の移送途中における落下を防ぐ底部25aを有している。
【0054】
図5に示すように、装置1’の用毛量調整手段3は、平面視L字状のストッパー32と、ストッパー32を前後の移動量を調整する調整部33とを有している。
【0055】
ストッパー32は、先端部32aがローター24の上下に配されるように基部32bから延出した断面がコ字状の部材である。そして、基部32bの前後位置を調整部33で調整することで、導入部20へ導入する用毛10の導入量に応じて、導入部20における用毛10の導入空間を調整できる。
【0056】
調整部33は、起立壁部33aと、2本のボルト33b、33cとを有している。起立壁部33aの上面にはストッパー32の基部32bが配される凹部33dが設けられている。また、起立壁部33aには凹部33a内で開口する2つのネジ孔33e、33fが形成されており、ネジ孔33e、33fに前記ボルト33b、33cが対向させて螺着される。そして、凹部33a内に配されたストッパー32の基部32bを、ボルト33b、33cの螺着量を調整して位置決めすることで、ストッパー32による導入部20への用毛の導入量が調整できる。用毛量調整手段3のストッパー32は、各種シリンダーユニット等を駆動源としてその位置を調整できるようにすることができる。
【0057】
装置1’の挟持手段4は、外周ガイド25の内周部からローター24の外周部に上下に部分的に重なり合うように突出する突出部25bで構成されている。この挟持手段4は、導入部20と協動して移送中の用毛を挟持する。突出部25bは、外周ガイド25における位置Fの部分には設けられておらず、分離移送された用毛10の挟持は、位置Fにおいて解除される。
【0058】
本実施形態の装置1’は、前記各手段を所定のシーケンスに従って同期して作動させるシーケンサーを備えた制御部(図示せず)を有しており、用毛量調整手段による用毛量の調整を除いて、製造する歯ブラシに合わせて用毛の分離から移送完了までの一連の動作が、全て自動で行われるように構成されている。
【0059】
本実施形態の装置1’においては、集毛手段5の集積部50内に所定長さの用毛10を縦に揃えた状態で配する。そして、圧子51が駆動部52で駆動させられて用毛10が所定の集積密度で集積される。次いで、ローター24が回転させられて導入部20内に用毛10が導かれ、導入部20内に導かれた用毛10が当該導入部20と突出部25bで挟持された状態で所定位置Fに移送される。
【0060】
ローター24の回転に伴って、前述の動作が繰り返されて用毛10の分離移送が繰り返し行われる。
【0061】
導入部20に導入する用毛10の本数を変化させる場合には、前記ストッパー32の位置を調整部33によって変化させることで、一機で、用毛量が異なる用毛10を分離移送することができる。分離移送された用毛10は、公知の歯ブラシの製造工程に従って歯ブラシ本体の植毛工程に供される。これにより、用毛量が異なる用毛束が植毛された歯ブラシが好適に製造される。
【0062】
本実施形態の装置1’によれば、前記第1実施形態の装置1と同様に、用毛量が異なる用毛束が植毛された歯ブラシを好適に製造することができる。本実施形態の装置1’は、第1実施形態の装置1に比べて連続的に用毛の分離移送を行えるため、より効率よく歯ブラシの製造を行うことができる。
【0063】
本発明は前記実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
【0064】
本発明の用毛の分離移送装置は、前記実施形態のように、分離した用毛を挟持した状態で移送できるように、挟持手段4を備えていることが好ましいが、導入部20内に導入された用毛の脱落や離脱を防止するガイドや底部を設けるのみで、挟持手段4は省略することもできる。
【0065】
前記第1、第2実施形態の装置では、挟持手段のピッカーブレード40の駆動部が鞘状体21の駆動部を兼ねるようにしたが、ピッカーブレード40と鞘状体21の駆動部をそれぞれ独立に設けることもできる。
【0066】
本発明の用毛の分離移送装置においては、前記移送手段の駆動部、前記用毛量調整手段の駆動部若しくは調整部、又は前記規制手段の駆動部は、前記実施形態に制限されるものではなく、公知の機構(例えばリンク機構)や該機構を駆動させる駆動源(モーター、各種シリンダーユニット等)を適宜組み合わせて構成することができる。
【0067】
本発明の用毛の分離移送装置は、前記実施形態におけるように、歯ブラシの製造に特に好適に用いられるが、歯ブラシ以外のブラシの製造、例えば、ヘアブラシ、マッサージブラシ、洗浄ブラシ、各種化粧料用ブラシその他のブラシの製造にも適用することができる。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、用毛量が異なる用毛束が植毛されたブラシの製造に好適に使用される用毛の分離移送装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の用毛の分離移送装置を歯ブラシの製造に適用した第1実施形態を模式的に示した平面図である。
【図2】第1実施形態の用毛の分離移送装置における要部を模式的に示した部分断面図である。
【図3】本発明の用毛の分離移送装置を歯ブラシの製造に適用した第2実施形態を模式的に示した平面図である。
【図4】本発明の用毛の分離移送装置を歯ブラシの製造に適用した第3実施形態を模式的に示した平面図である。
【図5】本発明の用毛の分離移送装置を歯ブラシの製造に適用した第4実施形態を模式的に示した平面図である。
【図6】第4実施形態の用毛の分離移送装置における要部を模式的に示した部分断面図である。
【符号の説明】
1、1’ 用毛の分離移送装置
2 移送手段
20 導入部
21 鞘状体
22 駆動部
23 開口部
3 用毛量調整手段
30、32 ストッパー
31 駆動部
33 調整部
4 挟持手段
40 ピッカーブレード
41、41’ 駆動部
42 凹部
5 集毛手段
50 集積部
51 押圧子
52 駆動部
6 規制手段
60 ゲート
61 駆動部
10 用毛
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラシ、特に歯ブラシの製造に使用される用毛の分離移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ブラシの製造に使用される用毛の分離移送装置に関する従来技術として、例えば下記特許文献1に記載の技術が知られている。この技術は、所定長さに切断された用毛の集合からピッカーで所定本数の用毛を分離し、分離した該用毛を所定位置に移送するものである。
【0003】
ところで、この技術では、用毛の集合から分離移送する用毛の量が一定量に限られている。そこで、用毛の量(本数)が異なる用毛束が植毛されたブラシを製造する場合には、一つの分離移送装置において分離する用毛の量に対応したピッカーを複数個用意し、それらを適宜交換するか、分離する用毛の量の異なる分離移送装置を複数台設置しなければならなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開平1−254112号公報
【0005】
従って、本発明は、用毛量の異なる用毛束が植毛されたブラシの製造に好適に使用される用毛の分離移送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、多数の用毛の集合から一部の該用毛を分離して所定位置に移送する用毛の分離移送装置であって、前記用毛が導かれる導入部を有し、該導入部を移動させて該導入部に導かれた該用毛を所定位置に移送する移送手段と、前記導入部の導入空間を変化させて該導入部に導かれる前記用毛の量を調整する用毛量調整手段とを備えている用毛の分離移送装置を提供することにより、前記目的を達成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の用毛の分離移送装置を、その好ましい実施形態に基づいて、図面を参照しながら説明する。
【0008】
図1及び図2は、本発明の用毛の分離移送装置(以下単に装置ともいう。)を歯ブラシの製造に適用した第1実施形態を示すものである。これらの図において符号1は装置、10は用毛を示している。
【0009】
図1に示す装置1は、所定長さを有する多数の用毛の集合から一部の用毛10を分離し、分離した用毛10を挟持した状態で所定位置Fに直線的に移送して用毛の挟持を解くように設けられた装置である。
【0010】
装置1は、用毛10が導かれる導入部20を有し、導入部20を移動させて導入部20に導かれた用毛10を所定位置に移送する移送手段2と、導入部20の導入空間を変化させて導入部20に導かれる用毛10の量を調整する用毛量調整手段3と、導入部20と協動して導入部20に導かれた用毛10を挟持する挟持手段4と、用毛10を集積して導入部20に導く集毛手段5と、導入部20への用毛10の導入を規制する規制手段6とを備えている。
【0011】
図2に示すように、移送手段2は断面が略U字状の鞘状体21と、鞘状体21をその長手方向(以下、X方向ともいう。図1参照。)に沿って往復動させる駆動部22とを有している。なお、本実施形態では、駆動部22は後述するように挟持手段4のピッカーブレード40の駆動部41が兼ねている。
【0012】
図1及び図2に示すように、鞘状体21は、その側面部の連結する部分(湾曲部)において当該鞘状体21の内部空間に通じる開口部を有しており、前記導入部20はこの開口部で構成されている。鞘状体21は、導入部20を集毛手段5側に向けX方向に沿って略水平に往復移動可能に支持されている。導入部20は、後述するように、駆動部22による鞘状体21の往復移動に伴って往復移動する。鞘状体21の後端部には鞘状体21の内部空間に通じる開口部23が設けられている。
【0013】
前記用毛量調整手段3は、ストッパー30と、ストッパー30を往復動させる駆動部31とを有している。ストッパー30は、鞘状体21が導入部20に用毛10を導入する位置において、その凹部内に当該鞘状体21を収めることができるように断面がコ字状に設けられている。ストッパー30の凹部の開口幅は、当該凹部内で鞘状体21及び後述するゲート60が往復動可能で、且つ用毛10の長さよりも短くなるように設計されている。駆動部31はシリンダーユニットで構成されている。ストッパー30は、駆動部31の駆動によってX方向と略直交する方向(以下、Y方向ともいう。図1参照)に往復動され、それによって導入部20への用毛10の導入量に応じた用毛10の導入空間が変化する。ストッパー30で導入部20の導入空間が狭められているときは、用毛10はストッパー30で導入部20の全ての導入空間への用毛10の導入量が減少する。
【0014】
前記挟持手段4は、前記鞘状体21内に摺動自在に配された細長いピッカーブレード40と、ピッカーブレード40を往復動させる駆動部41とを有している。ピッカーブレード40の先端部には、前記導入部20の内に導入された用毛10を導入部20の内縁部分との間で挟持する凹部42が形成されている。本実施形態では、駆動部41は鞘状体21の前記駆動部22を兼ねている。ピッカーブレード40の駆動部41は、用毛の集毛手段5に対応して鞘状体21をX方向に沿って往復動させ、導入部20及びピッカーブレード40を協動させて集毛手段5から導入部20に導入された所定量の用毛10を挟持した状態で所定位置Fに移送させるように、当該ピッカーブレード40及び鞘状体21を駆動させ得る形態であれば、その形態に特に制限はない。
【0015】
本実施形態では、図1に示すように、駆動部41は、X方向に配されたガイドレール41aと、ガイドレールに沿って移動するスライダー41bと、スライダー41bとピッカーブレード40とを連結する連結材41cと、連結材41cに連結ロッド41dを介してクランク動作を伝える駆動源41eとを有している。駆動部41は、駆動源41eからのクランク動作が連結ロッド41dを介して連結材41cに伝えられ、連結材41cがX方向の往復動作を行うことで、ピッカーブレード40がX方向に往復移動するとともに、連結材41cが前記開口部23の左右の縁に当接することで鞘状体21もX方向に往復移動するように構成されている。連結材41cの往復移動距離は前記開口部23の幅(X方向の幅)よりも長く設定されており、ピッカーブレード40の往復動と鞘状体21の往復動との開始に僅かにタイミングがずれるように設けられている。これによって、後述するようなピッカーブレード40の戻り動作時に用毛10の挟持が瞬間的に解除される。
【0016】
前記集毛手段5は、用毛10が起立状態で集積される集積部50と、集積部50内の用毛10を前記導入部20側に向かって押圧し、用毛10を所定の集積密度で集積させる押圧子51と、押圧しを駆動させる駆動部52とを有している。本実施形態では、駆動部52はシリンダーユニットで構成されている。
【0017】
前記規制手段6は、平面視してL字状の部材で構成された一対のゲート60と、これらのゲート60をそれぞれY方向に沿って往復動させる駆動部61とを有している。本実施形態では、駆動部61はシリンダーユニットで構成されている。図2に示すように、ゲート60は、鞘状体21とストッパー30との間で往復動可能なように上下に所定間隔をおいて配されている。用毛10の導入部20への導入を規制する場合には、用毛10が導入部20に導かれない位置まで駆動部61でゲート60を押圧子51とは逆方向(図1で上の方向)に後退させる。
【0018】
装置1は、前記各手段を所定のシーケンスに従って同期して作動させるシーケンサーを備えた制御部(図示せず)を有しており、後述する用毛10の分離から移送完了までの一連の動作は、全て自動で行われるように構成されている。
【0019】
装置1の動作について説明すると、先ず、図1に示すように、鞘状体21は導入部20が集積部50の手前に位置するように位置決めされるとともに、ピッカーブレード40がその導入部20よりも図中左側(ピッカーブレード40の往復動の最左位置)に位置するように位置決めされる。また、ゲート60は用毛10が導入部20に導入されない位置に位置決される。導入部20の導入空間全てに用毛10を導入しない場合には、ストッパー30が駆動されて導入部20の導入空間を狭める。
【0020】
そして、集積部50に所定長さの用毛10を縦に揃えた状態で配し、押圧子51が駆動部52で駆動されて用毛10が所定の集積密度で集積される。用毛10の集積密度は、用毛10の材質、寸法形状等に応じて適宜設定される。用毛10には、歯ブラシの用毛に用いられている通常のものを特に制限なく用いることができる。
【0021】
次に、ゲート60が前進駆動(図1で下方向)されて用毛10が導入部20に導入される。そして、ピッカーブレード40がX方向に移動され、導入部20内の用毛10が導入部20の内縁部と凹部42で挟持される。そして、これとともにゲート60が後退され、さらにピッカーブレード40がX方向に移動され、鞘状体21及びピッカーブレード40が協動して所定本数の用毛10が挟持された状態で所定位置F(ピッカーブレード40の往復動の最右位置)に移送される。
【0022】
この後鞘状体21及びピッカーブレード40は戻り動作に移行する。このとき、ピッカーブレード40の戻り動作に伴って、導入部20の内縁部とピッカーブレード40の凹部42による用毛10の挟持が解除され、用毛10は落下する。そして、連結材41cが開口部23の縁に当接することでピッカーブレード40とともに鞘状体21の戻り動作が開始される。
【0023】
鞘状体21及びブレード40が最左位置に戻り、導入部20が用毛10の集積部50の前に位置決めされると、再び前記ゲート60が前進駆動され、導入部20に用毛10が導入される。そして、前述の動作が繰り返されて用毛10の分離移送が繰り返し行われる。
【0024】
導入部20に導入する用毛10の本数を変化させるには、前記ストッパー30の位置を変化させればよい。よって一機で、用毛量が異なる用毛10を分離移送することができる。分離移送された用毛10は、公知の歯ブラシの製造工程に従って歯ブラシ本体の植毛工程に供される。これにより、用毛量が異なる用毛束が植毛された歯ブラシが好適に製造される。
【0025】
以上説明したように、本実施形態の装置1によれば用毛量が異なる用毛束が植毛された歯ブラシを好適に製造することができる。また、用毛10を鞘状体21とピッカーブレード40とで挟持した状態で移送するため、移送時における用毛10の乱れやねじれなどを抑えることができる。従って、用毛がより整った歯ブラシを製造することができる。
【0026】
図3〜図6は、本発明の他の実施形態を示すものである。これらの図において、前記第1実施形態の装置1と共通する部分については、同一符号を付し、その説明は省略する。従って、特に説明のない部分については、前記第1実施形態の説明が適宜適用される。
【0027】
図3に示す第2実施形態の装置1’は、所定長さを有する3種類の用毛のそれぞれの集合から一部の用毛を分離し、分離した用毛10を挟持した状態で所定位置Fに直線的に移送して用毛の挟持を解くように設けられた装置である。
【0028】
装置1’は、鞘状体21の往復動の方向に沿って配された3機の前記集毛手段5と、これらの集毛手段5からの導入部20への用毛の導入をそれぞれ規制する3機の前記規制手段6と、各集毛手段5に対応して導入部20に導入される用毛の量を調整する3機の前記用毛量調整手段3とを備えている。
【0029】
本実施形態の装置1’においても、鞘状体21をX方向に沿って所定のストロークで移動させる駆動部22は、挟持手段4のピッカーブレード40の駆動部41’が兼ねている。ピッカーブレード40には、前記開口部23内で往復動する突起43が設けられており、この突起43が開口部23の左右の縁部に当接することで、鞘状体21がピッカーブレード40とともに往復動できるように設けられている。ピッカーブレード40の駆動部41’は、集毛手段5に対応して鞘状体21をX方向に沿って所定のストローク(図3中A〜C参照)で往復動させ、導入部20及びピッカーブレード40を協動させて各集毛手段5から導入部20に導入された所定量の用毛10を挟持した状態で所定位置Fに移送させるように、当該ピッカーブレード40及び鞘状体21を駆動させ得る形態であれば、その形態に特に制限はない。
【0030】
図3に示すように、本実施形態の装置1’では、駆動部41’は、X方向に配されたガイドレール41aと、ガイドレールに沿って移動するスライダー41bと、スライダー41bと前記突起43との間を結ぶ2本の連結ロッド41f、41gとを有している。
【0031】
連結ロッド41fには、力点用のスライドプレート41kが固定されており、このスライドプレート41kに連結された連結ロッド41dを介して駆動源41eからクランク動作が伝えられる。
【0032】
連結ロッド41fには長さ方向に所定間隔をおいて3つの挿入孔41h、41i及び41jが設けられている。これらの挿通孔41h、41i及び41jは当該連結ロッド41fの長さ方向に伸びる長孔に設けられている。スライドプレート41kには前記挿入孔41h〜41jに対応したノックピンの挿入孔41l、41m及び41nが設けられている。これらの挿入孔41l、41m及び41nにはノックピン41o、41p及び41qがそれぞれ挿入される。ノックピン41o、41p及び41qは、図示しない駆動源(各種シリンダーユニット(例えばエアシリンダーユニット)等)によって上下動可能に設けられており、対応する挿入孔41l、41m及び41nへの挿入や当該挿入孔からの抜き取りができるように設けられている。そして、ノックピン41o、41p及び41qの何れかを、対応する挿入孔41l、41m及び41nの何れかを介して前記挿入孔41h、41i及び41jの何れかに挿入することで、連結ロッド41fに駆動源41eからクランク動作が伝えられたときに、当該連結ロッド41fの回動半径が変更され、ピッカーブレード40が前記所定のストロークA〜Cに対応して往復移動できるように設けられている。
【0033】
本実施形態の装置1’は、前記各手段を所定のシーケンスに従って同期して作動させるシーケンサーを備えた制御部(図示せず)を有しており、製造するブラシに合わせて前記用毛の種類を選択するとともに分離する用毛の量を調整し、用毛の分離から移送完了までの一連の動作が、全て自動で行われるように構成されている。
【0034】
装置1’の動作について説明すると、先ず、図3に示すように、鞘状体21は導入部20が最左の集積部50の手前に位置するように位置決めされるとともに、ピッカーブレード40がその導入部20よりも図中左側(ピッカーブレード40の往復動の最左位置)に位置するように位置決めされる。また、各規制手段6の各ゲート60は、用毛10が導入部20に導入されない位置に位置決めされる。また、前記ノックピン41qが前記挿入孔41jに挿入されており、連結ロッド41fの回転に伴うピッカーブレード40の往復ストロークがAに設定される。導入部20の導入空間全てに用毛10を導入しない場合には、該当する用毛量調整手段3のストッパー30が駆動されて導入部20の導入空間が狭められる。
【0035】
そして、各集毛手段5の集積部50に所定長さの用毛10を縦に揃えた状態で配し、それぞれの押圧子51が駆動部52で駆動されて用毛10が所定の集積密度で集積される。
【0036】
次に、最も左のゲート60が前進駆動されて用毛10が導入部20に導入される。そして、ピッカーブレード40がX方向に移動され、導入部20内の用毛10が導入部20の内縁部と凹部42で挟持される。これとともにゲート60が後退され、さらにピッカーブレード40がX方向に移動され、鞘状体21及びピッカーブレード40が協動して所定本数の用毛10が挟持された状態で所定位置F(ピッカーブレード40の往復動(ストロークA)の最右位置)に移送される。
【0037】
この後、鞘状体21及びピッカーブレード40は戻り動作に移行される。この戻り動作の前に、前記ノックピン41qが挿入孔41jから抜き取られ、隣のノックピン41pが挿入孔41iに挿入される。そして、連結ロッド41fの回転に伴うピッカーブレード40の往復ストロークがBに変更される。
【0038】
ピッカーブレード40の戻り動作に伴って、導入部20の内縁部とピッカーブレード40の凹部42による用毛10の挟持が解除され、用毛10は落下する。そして、連結材41cが開口部23の縁に当接することでピッカーブレード40とともに鞘状体21の戻り動作が開始される。
【0039】
ブレード40が往復動(ストロークB)の最左位置に戻り、鞘状体21の導入部20が真中の集毛手段5の集積部50の前に位置決めされると、真中のゲート60が前進駆動され、導入部20に用毛10が導入される。そして、ピッカーブレード40がX方向に移動され、導入部20内の用毛10が導入部20の内縁部と凹部42で挟持される。これと同時にゲート60が後退しながら、さらにピッカーブレード40がX方向に移動され、鞘状体21及びピッカーブレード40が協動して所定本数の用毛10が挟持された状態で所定位置Fに移送される。
【0040】
この後鞘状体21及びピッカーブレード40は戻り動作に移行される。この戻り動作の前に、前記ノックピン41pが挿入孔41iから抜き取られ、隣のノックピン41oが挿入孔41hに挿入される。そして、連結ロッド41fの回転に伴うピッカーブレード40の往復ストロークがCに変更される。
【0041】
前記同様にピッカーブレード40の戻り動作に伴って、導入部20の内縁部とピッカーブレード40の凹部42による用毛10の挟持が解除され、用毛10は落下する。そして、連結材41cが開口部23の縁に当接することでピッカーブレード40とともに鞘状体21の戻り動作が開始される。
【0042】
ブレード40が往復動(ストロークC)の最左位置に戻り、鞘状体21の導入部20が最右側の集毛手段5の集積部50の前に位置決めされると、最右側のゲート60が前進駆動され、導入部20に用毛10が導入される。そして、ピッカーブレード40がX方向に移動され、導入部20内の用毛10が導入部20の内縁部と凹部42で挟持される。これとともにゲート60が後退され、さらにピッカーブレード40がX方向に移動させられ、鞘状体21及びピッカーブレード40が協動して所定本数の用毛10が挟持された状態で所定位置Fに移送される。
【0043】
この後鞘状体21及びピッカーブレード40は戻り動作に移行する。この戻り動作の前に、前記ノックピン41oが挿入孔41hから抜き取られ、再び前記ノックピン41qが挿入孔41jに挿入される。そして、連結ロッド41fの回転に伴うピッカーブレード40の往復ストロークがAに変更される。
【0044】
以上の動作が繰り返し行われ、各集毛手段5に集毛された用毛が所定量分離された所定位置Fに逐次移送される。
【0045】
導入部20に導入する用毛10の本数を変化させる場合には、前記ストッパー30の位置を変化させることで、一機で、用毛量が異なる用毛10を分離移送することができる。分離移送された用毛10は、公知の歯ブラシの製造工程に従って歯ブラシ本体の植毛工程に供される。これにより、用毛量が異なる用毛束が植毛された歯ブラシが好適に製造される。
【0046】
本実施形態の装置1’によれば、前記装置1の効果に加えて、3種類の用毛が異なる用毛量で植毛された歯ブラシを好適に製造することができる。
【0047】
図4に示す第3実施形態の装置1’は、前記第2実施形態の装置1’における駆動部41’の構成が異なる以外は、第2実施形態の装置1’と同様の構成を有している。
【0048】
本実施形態の装置1’においても、鞘状体21をX方向に沿って所定のストロークで移動させる駆動部22は、挟持手段4のピッカーブレード40の駆動部41’が兼ねている。
【0049】
本実施形態の装置1’では、駆動部41’の前記連結ロッド41fの一端部がサーボモーター41rの駆動軸41sに固定されている。そして、サーボモーター41rのサーボアンプ(図示せず)の出力を制御することで、連結ロッド41fの回動角が前記ストロークA〜Cに応じた角度となるように設定されている。
【0050】
本実施形態の装置1’においても、第2実施形態の装置1’と同様の効果が奏される。
【0051】
図5及び図6に示す第4実施形態の装置1’は、所定長さを有する用毛の集合から一部の用毛を分離し、分離した用毛10を挟持した状態で所定位置Fに円弧に沿って移送し、位置Fにおいて用毛10の挟持が解かれて用毛10が落下するように設計された装置である。
【0052】
装置1’は、移送手段2に鉛直軸まわりに回転するローター24と、ローター24を回転させる駆動部(図示せず)とを有している。ローター24の外縁部には、用毛10の導入部20を構成する凹部が略均等に10個所設けられている。
【0053】
装置1’の移送手段2は、導入部20に導入された用毛の外側への脱落や落下を防ぐ外周ガイド25を有している。図6に示すように、外周ガイド25は、導入部に導入された用毛の移送途中における落下を防ぐ底部25aを有している。
【0054】
図5に示すように、装置1’の用毛量調整手段3は、平面視L字状のストッパー32と、ストッパー32を前後の移動量を調整する調整部33とを有している。
【0055】
ストッパー32は、先端部32aがローター24の上下に配されるように基部32bから延出した断面がコ字状の部材である。そして、基部32bの前後位置を調整部33で調整することで、導入部20へ導入する用毛10の導入量に応じて、導入部20における用毛10の導入空間を調整できる。
【0056】
調整部33は、起立壁部33aと、2本のボルト33b、33cとを有している。起立壁部33aの上面にはストッパー32の基部32bが配される凹部33dが設けられている。また、起立壁部33aには凹部33a内で開口する2つのネジ孔33e、33fが形成されており、ネジ孔33e、33fに前記ボルト33b、33cが対向させて螺着される。そして、凹部33a内に配されたストッパー32の基部32bを、ボルト33b、33cの螺着量を調整して位置決めすることで、ストッパー32による導入部20への用毛の導入量が調整できる。用毛量調整手段3のストッパー32は、各種シリンダーユニット等を駆動源としてその位置を調整できるようにすることができる。
【0057】
装置1’の挟持手段4は、外周ガイド25の内周部からローター24の外周部に上下に部分的に重なり合うように突出する突出部25bで構成されている。この挟持手段4は、導入部20と協動して移送中の用毛を挟持する。突出部25bは、外周ガイド25における位置Fの部分には設けられておらず、分離移送された用毛10の挟持は、位置Fにおいて解除される。
【0058】
本実施形態の装置1’は、前記各手段を所定のシーケンスに従って同期して作動させるシーケンサーを備えた制御部(図示せず)を有しており、用毛量調整手段による用毛量の調整を除いて、製造する歯ブラシに合わせて用毛の分離から移送完了までの一連の動作が、全て自動で行われるように構成されている。
【0059】
本実施形態の装置1’においては、集毛手段5の集積部50内に所定長さの用毛10を縦に揃えた状態で配する。そして、圧子51が駆動部52で駆動させられて用毛10が所定の集積密度で集積される。次いで、ローター24が回転させられて導入部20内に用毛10が導かれ、導入部20内に導かれた用毛10が当該導入部20と突出部25bで挟持された状態で所定位置Fに移送される。
【0060】
ローター24の回転に伴って、前述の動作が繰り返されて用毛10の分離移送が繰り返し行われる。
【0061】
導入部20に導入する用毛10の本数を変化させる場合には、前記ストッパー32の位置を調整部33によって変化させることで、一機で、用毛量が異なる用毛10を分離移送することができる。分離移送された用毛10は、公知の歯ブラシの製造工程に従って歯ブラシ本体の植毛工程に供される。これにより、用毛量が異なる用毛束が植毛された歯ブラシが好適に製造される。
【0062】
本実施形態の装置1’によれば、前記第1実施形態の装置1と同様に、用毛量が異なる用毛束が植毛された歯ブラシを好適に製造することができる。本実施形態の装置1’は、第1実施形態の装置1に比べて連続的に用毛の分離移送を行えるため、より効率よく歯ブラシの製造を行うことができる。
【0063】
本発明は前記実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
【0064】
本発明の用毛の分離移送装置は、前記実施形態のように、分離した用毛を挟持した状態で移送できるように、挟持手段4を備えていることが好ましいが、導入部20内に導入された用毛の脱落や離脱を防止するガイドや底部を設けるのみで、挟持手段4は省略することもできる。
【0065】
前記第1、第2実施形態の装置では、挟持手段のピッカーブレード40の駆動部が鞘状体21の駆動部を兼ねるようにしたが、ピッカーブレード40と鞘状体21の駆動部をそれぞれ独立に設けることもできる。
【0066】
本発明の用毛の分離移送装置においては、前記移送手段の駆動部、前記用毛量調整手段の駆動部若しくは調整部、又は前記規制手段の駆動部は、前記実施形態に制限されるものではなく、公知の機構(例えばリンク機構)や該機構を駆動させる駆動源(モーター、各種シリンダーユニット等)を適宜組み合わせて構成することができる。
【0067】
本発明の用毛の分離移送装置は、前記実施形態におけるように、歯ブラシの製造に特に好適に用いられるが、歯ブラシ以外のブラシの製造、例えば、ヘアブラシ、マッサージブラシ、洗浄ブラシ、各種化粧料用ブラシその他のブラシの製造にも適用することができる。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、用毛量が異なる用毛束が植毛されたブラシの製造に好適に使用される用毛の分離移送装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の用毛の分離移送装置を歯ブラシの製造に適用した第1実施形態を模式的に示した平面図である。
【図2】第1実施形態の用毛の分離移送装置における要部を模式的に示した部分断面図である。
【図3】本発明の用毛の分離移送装置を歯ブラシの製造に適用した第2実施形態を模式的に示した平面図である。
【図4】本発明の用毛の分離移送装置を歯ブラシの製造に適用した第3実施形態を模式的に示した平面図である。
【図5】本発明の用毛の分離移送装置を歯ブラシの製造に適用した第4実施形態を模式的に示した平面図である。
【図6】第4実施形態の用毛の分離移送装置における要部を模式的に示した部分断面図である。
【符号の説明】
1、1’ 用毛の分離移送装置
2 移送手段
20 導入部
21 鞘状体
22 駆動部
23 開口部
3 用毛量調整手段
30、32 ストッパー
31 駆動部
33 調整部
4 挟持手段
40 ピッカーブレード
41、41’ 駆動部
42 凹部
5 集毛手段
50 集積部
51 押圧子
52 駆動部
6 規制手段
60 ゲート
61 駆動部
10 用毛
Claims (6)
- 多数の用毛の集合から一部の該用毛を分離して所定位置に移送する用毛の分離移送装置であって、
前記用毛が導かれる導入部を有し該導入部を移動させて該導入部に導かれた該用毛を所定位置に移送する移送手段と、前記導入部の導入空間を変化させて該導入部に導かれる前記用毛の量を調整する用毛量調整手段とを備えている用毛の分離移送装置。 - 前記移送手段は、前記導入部を往復移動又は回転移動させる駆動部を有している請求項1記載の用毛の分離移送装置。
- 前記導入部と協動して該導入部に導かれた前記用毛を挟持する挟持手段を備えている請求項1又は2記載の用毛の分離移送装置。
- 用毛を集積させて前記導入部に導く集毛手段を備えている請求項1〜3の何れかに記載の用毛の分離移送装置。
- 前記導入部への前記用毛の導入を規制する規制手段を備えている請求項4記載の用毛の分離移送装置。
- 前記集毛手段は、形態の異なる用毛を集積させる複数の集積部を有している請求項5記載の用毛の分離移送装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104510158A (zh) * | 2014-12-26 | 2015-04-15 | 台州市路桥鸿跃机械厂(普通合伙) | 植毛机机头以及植毛机 |
CN108451159A (zh) * | 2018-05-16 | 2018-08-28 | 好维股份有限公司 | 一种牙刷植毛机调节毛束取毛量的取毛装置 |
-
2003
- 2003-04-08 JP JP2003104598A patent/JP2004305514A/ja active Pending
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CN104510158B (zh) * | 2014-12-26 | 2016-08-17 | 台州市路桥鸿跃机械厂(普通合伙) | 植毛机机头以及植毛机 |
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