JP2004304306A - Avストリーム情報交換装置、avストリーム受信装置およびavストリーム格納装置 - Google Patents
Avストリーム情報交換装置、avストリーム受信装置およびavストリーム格納装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】デジタル放送の視聴者がお薦めの番組情報を電子メールで送信しても、受信者がすぐに電子メールを閲覧できるとは限らないため、電子メール受信者はその番組を視聴することが出来ない場合がある。
【解決手段】AVストリーム登録部154はデータ格納部160に、デジタル放送されたAVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームを格納する。放送局は、デジタル放送に際して、このネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報も配信する。デジタル放送の視聴者は、デジタル放送と一緒に受信するこの格納場所情報を取り込んで電子メールで送信すれば、電子メール受信者はこの格納場所にアクセスすることができるので、放送されたAVストリームに対応するAVストリームをネットワークを経由して視聴できる。
【選択図】 図2
【解決手段】AVストリーム登録部154はデータ格納部160に、デジタル放送されたAVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームを格納する。放送局は、デジタル放送に際して、このネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報も配信する。デジタル放送の視聴者は、デジタル放送と一緒に受信するこの格納場所情報を取り込んで電子メールで送信すれば、電子メール受信者はこの格納場所にアクセスすることができるので、放送されたAVストリームに対応するAVストリームをネットワークを経由して視聴できる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、AVストリームの視聴に関する情報の交換、とくに、AVストリームを放送と、ネットワークの二つの経路から視聴する上での情報交換技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
2003年より一部地域で地上波デジタル放送の本放送が始まる。そして、その放送地域は順次拡大されて2011年には全ての地上波放送はデジタル放送に置き換わる予定である。地上波デジタル放送はOFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing) という変調方式が採用されており、地上波放送に特有のマルチパス歪み等に対応させる仕組みが備わっている。また、衛星放送のように指向性を持つアンテナでなくても受信できる。このため、地上波デジタル放送は携帯端末や車載端末などの移動体端末に適し、移動体端末向け専用の放映も計画されている。
【0003】
一方、近年のネットワーク技術の発達にともない、PDA(Personal Digital Assistance)や、携帯電話など、デジタル化された各種の移動体端末の利用者は急増している。特に、これらの移動体端末によるウェブサイトの閲覧や電子メール交換サービスは、現代社会における重要なコミュニケーションインフラストラクチャーとして定着しつつある。
【0004】
すなわち、移動体端末は、利用者間における情報交換手段である電子メール交換機能、ネットワークを経由した情報取得手段であるウェブサイト閲覧機能などの従来の情報通信機能に加えて、放送局のような巨大なコンテンツ製作者からの情報取得手段であるデジタル放送受信機能をも備えつつあるといえる。これはテレビ放送のパーソナル化を意味すると共に、移動体端末の一層のインフラストラクチャー化をも意味する。
【特許文献1】
特開平11−112902号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
移動体端末が、デジタル放送受信機能と電子メール交換機能を併せ持つことにより、性格の異なる情報媒体をより一体的に利用することが可能となる。
【0006】
しかし、デジタル放送がいわばリアルタイムの利用を前提とした情報媒体であるのに対し、電子メールは必ずしもリアルタイムの利用を前提とした情報媒体ではない。すなわち、たとえデジタル放送の視聴者がお薦めの番組情報を電子メールで送信しても、受信者がすぐに電子メールを閲覧できるとは限らない。したがって、受信者がお薦めの番組情報について友達から電子メールを受け取っても、その番組を視聴できない場合がある。また、受信者がそのお薦めの番組情報について電子メールを受信し、その番組にチャンネルを合わせて視聴したとしても、一般的には、電子メールを受信した時刻以前の内容を視聴することはできない。
【0007】
電子メール送信者は、番組中の気に入ったシーンを録画して送信することはできる。しかし、電子メール受信者は送られてきた録画画像を見ることはできても、やはり受信した時刻以前の番組自体を見ることができない。また、この方法は、電子メール送信者にデジタル放送の録画という手間を強いる。さらに、このような行為は番組制作者側の著作権侵害に該当する恐れもある。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子メール受信者がデジタル放送時と電子メール閲覧時との時間差に関係なく所定の番組を視聴するための技術、または、性格の異なる複数の情報媒体を複合的に利用するための技術、の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、AVストリーム情報交換装置である。この装置は、ネットワーク配信用AVストリームを格納する手段と、ネットワーク配信用AVストリームをネットワークを介してネットワーク受信端末に提供するネットワーク提供手段と、ネットワーク配信用AVストリームに対応する放送配信用AVストリームに、そのネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報を付加して放送受信端末に提供する放送提供手段と、ネットワーク受信端末からの処理命令を検出する検出手段と、その検出手段が検出した処理命令を実行する実行手段を含み、その格納場所情報を受信した放送受信端末から、ネットワーク受信端末に対して、その格納場所情報を送信し、検出手段が、ネットワーク受信端末からの格納場所情報を含む所定の処理命令を検出することにより、ネットワーク提供手段が、ネットワーク配信用AVストリームをネットワーク受信端末に提供することを特徴とする。
【0010】
「AVストリーム」とは、通常は動画と音声から構成されるテレビ番組のデータを意味する。しかし、動画や静止画などの画像データか、音声データ、またはその両方を含むデータであって、ネットワーク経由や、放送による配信の対象となり得るものはここでいう「AVストリーム」の定義に含まれる。以下、AVストリームについて、放送を介して提供されるものを「放送配信用AVストリーム」、ネットワークを介して提供されるものを「ネットワーク配信用AVストリーム」とよぶ。ただし、両者を特に提供方法に応じて区別する必要がない場合や、文脈から明らかな場合には、単に「AVストリーム」とよぶ。
【0011】
同様に、AVストリームを、放送を介して受信する機能を有する端末を「放送受信端末」、ネットワークを介して受信する機能を有する端末を「ネットワーク受信端末」とよぶ。これらの端末は、一台の端末が両方の機能を備えてもよい。両者を特に受信手段に応じて区別する必要がない場合や、文脈から明らかな場合には、単に「受信端末」とよぶ。
【0012】
「対応する」とは、ネットワーク配信用AVストリームと同一内容であることはもちろん、いわゆるダイジェスト版やノーカット版、翻訳版など、およそ、二つのAVストリームに関連性があればよい。「格納場所情報」とは、URL(Uniform Resource Locator)や、アクセスのためのパスワードなど、ネットワーク配信用AVストリームの提供元を特定してアクセスするための情報をいう。「実行手段」とは、たとえば、AVストリームにおける出演者情報の送信など、ネットワーク受信端末からの処理命令に応じる手段をいう。なお、ここでネットワーク受信端末に提供されるAVストリームは、その全体であってもよいしその一部であってもよい。
【0013】
本発明の態様においては、放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームが用意されている。したがって、ネットワーク受信端末の利用者(以下、単に「ネットワーク受信端末利用者」とよぶ。)は、放送配信用AVストリームをリアルタイムに視聴できなくても、ネットワーク経由により対応するAVストリームを視聴することが出来る。すなわち、ネットワーク受信端末利用者は、放送受信端末の利用者(以下、単に「放送受信端末利用者」)から、お薦めの放送配信用AVストリームについての情報を受信した後であっても、それに対応するネットワーク配信用AVストリームを最初から視聴することができる。以下、ネットワーク受信端末利用者か放送受信端末利用者かを、使用する端末の種類に応じて、特に区別する必要がない場合や、文脈から明らかな場合には、単に「利用者」とよぶ。
【0014】
また、この装置は、放送配信用AVストリームを受信した放送受信端末が、ネットワーク受信端末に対して、更に、その視聴時刻情報を送信し、装置の検出手段が、ネットワーク受信端末からの視聴時刻情報を含む所定の処理命令を検出することにより、ネットワーク提供手段が、ネットワーク配信用AVストリームの、視聴時刻情報に基づく位置におけるAVストリームを抜き出して、ネットワーク受信端末に提供してもよい。
【0015】
「視聴時刻」とは、放送受信端末利用者が、ネットワーク受信端末利用者へお薦め番組情報を電子メールで送信した時刻がそのまま視聴時刻となるように暗黙的に定まってもよい。あるいは、放送受信端末利用者が、AVストリームの視聴中に所定のボタンを押下することで視聴時刻を決定したり、視聴時刻として伝えたい時刻を明示的に入力してもよい。
【0016】
ネットワーク受信端末利用者は、視聴時刻以降に対応するAVストリームを視聴できてもよいし、視聴時刻前後に対応する一定時間のAVストリームを視聴できてもよい。また、その視聴時間は、自動的に決定されてもよいし、利用者が視聴したい長さを手動で指定してもよい。
【0017】
本発明の態様によれば、ネットワーク受信端末利用者は、放送受信端末利用者が視聴した時刻のAVストリームを簡単に見ることが出来る。
【0018】
本発明の別の態様も、AVストリーム情報交換装置である。この装置は、ネットワーク配信用AVストリームの一部を抜き出した抄録AVストリームを格納する手段と、抄録AVストリームをネットワークを介してネットワーク受信端末に提供するネットワーク提供手段と、前記ネットワーク配信用AVストリームに対応する放送配信用AVストリームに、抄録AVストリームの格納場所情報を付加して放送受信端末に提供する放送提供手段と、ネットワーク受信端末からの処理命令を検出する検出手段と、検出手段が検出した処理命令を実行する実行手段を含み、検出手段が、ネットワーク受信端末からの格納場所情報を含む所定の処理命令を検出することにより、ネットワーク提供手段が、ネットワーク配信用AVストリームの抄録AVストリームを、ネットワーク受信端末に提供することを特徴とする。
【0019】
「抄録AVストリーム」とは、ネットワーク配信用AVストリームの一部を抜き出したり、所定の長さに編集したAVストリームをいう。抄録AVストリームも、動画や静止画などの画像データか、音声データ、またはその両方を含むデータのいずれであってもよい。抄録AVストリームはAVストリームごとに複数用意されてもよい。
【0020】
本発明の態様によれば、ネットワーク受信端末利用者は、AVストリームの著作権者などが予め用意した抄録AVストリームを視聴することができる。AVストリームの著作権者が、視聴を了解している抄録AVストリームであれば、著作権侵害のおそれを回避することが出来る。また、ネットワーク受信端末利用者は簡易に、該当するAVストリームの内容を把握することが出来るメリットもある。
【0021】
また、この装置は、放送配信用AVストリームを受信した放送受信端末が、ネットワーク受信端末に対して、更に、その視聴時刻情報を送信し、装置の検出手段が、ネットワーク受信端末からの視聴時刻情報を含む所定の処理命令を検出することにより、ネットワーク提供手段が、ネットワーク配信用AVストリームの、視聴時刻情報に基づく抄録AVストリームを、ネットワーク受信端末に提供してもよい。
【0022】
本発明の態様においては、一つのAVストリームに対して、複数の抄録AVストリームが用意されている。たとえば、一般にDVD(Digital Versatile Disk)ソフトのメニュー画面で見受けられるように、AVストリームにおける一定時間毎の場面を、あらかじめ静止画としてキャプチャーし、抄録AVストリームとして格納しておいてもよい。
【0023】
本発明の態様によれば、ネットワーク受信端末利用者は、視聴時刻情報に基づいた抄録AVストリームを簡単に見ることが出来る。ここでは、視聴時刻以降に対応する抄録AVストリームを視聴できるとしてもよいし、視聴時刻に対応する部分に最も近い抄録AVストリームを視聴できるとしてもよい。あるいは、視聴時刻に対応する部分に関連する情報、たとえば、視聴時刻において放送された出演者のプロフィールをまとめた抄録AVストリームなど、視聴時刻情報に基づいて、更にさまざまな情報を得ることができてもよい。
【0024】
また、この装置は、検出手段が検出した視聴時刻情報から、視聴時刻に対応する放送配信用AVストリームの位置を、放送配信用AVストリーム中のタイムスタンプ情報により算出してもよい。「タイムスタンプ情報」とは、AVストリームの再生時刻のように、AVストリーム中に埋め込まれた各データの位置を特定するための情報をいう。
【0025】
本発明の態様においては、放送配信用AVストリーム中のタイムスタンプ情報を用いることで、その視聴時刻における放送配信用AVストリームの位置をより正確に検出できる。すなわち、AVストリームの所定の位置における視聴時刻と、AVストリームのその位置におけるデータを送信した時刻のずれを補正することが出来る。
【0026】
また、この装置は、タイムスタンプ情報により算出された、視聴時刻に対応する放送配信用AVストリームの位置を、更に、ネットワーク配信用AVストリーム中のタイムスタンプ情報により、ネットワーク配信用AVストリームの位置に換算してもよい。
【0027】
放送配信用AVストリームと、ネットワーク配信用AVストリームは、通常、別々にエンコードされる。そのため、両AVストリームのタイムスタンプ情報は必ずしも一致しない。また、放送配信用AVストリームとネットワーク配信用AVストリームの長さがそもそも異なる場合もある。
【0028】
本発明の態様においては、放送配信用AVストリームのタイムスタンプ情報から算出された視聴時刻に対応する位置が、ネットワーク配信用AVストリームのどの位置に該当するかをネットワーク配信用AVストリームに埋め込まれたタイムスタンプ情報により換算している。したがって、放送配信用AVストリームの視聴時刻に対応するネットワーク配信用AVストリームの位置を更に正確に計算出来る。また、放送配信用AVストリームとネットワーク配信用AVストリームの長さが異なる場合であっても、お互いの位置の対応関係を計算出来る。
【0029】
本発明の別の態様は、AVストリーム受信装置である。この装置は、放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報を受信する手段と、放送配信用AVストリームの視聴時刻情報を受信する手段と、その格納場所情報に基づくネットワーク配信用AVストリームの、視聴時刻情報に基づく位置におけるAVストリームを受信する手段と、その受信したAVストリームを再生する手段を含むことを特徴とする。
【0030】
本発明の別の態様も、AVストリーム受信装置である。この装置は、放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームの一部を抜き出した抄録AVストリームの格納場所情報を受信する手段と、放送配信用AVストリームの視聴時刻情報を受信する手段と、格納場所情報に基づくネットワーク配信用AVストリームの、視聴時刻情報に基づく抄録AVストリームを受信する手段と、その受信した抄録AVストリームを再生する手段を含むことを特徴とする。
【0031】
本発明の別の態様は、AVストリーム格納装置である。この装置は、放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームを格納する手段と、ネットワーク配信用AVストリームをネットワークを介してネットワーク受信端末に提供するネットワーク提供手段と、ネットワーク受信端末からの処理命令を検出する検出手段と、その検出手段が検出した処理命令を実行する実行手段を含み、その検出手段が、放送配信用AVストリームの視聴時刻情報を含む所定の処理命令を検出することにより、ネットワーク提供手段が、ネットワーク配信用AVストリームの、視聴時刻情報に基づく位置におけるAVストリームを抜き出して、ネットワーク受信端末に提供することを特徴とする。
【0032】
本発明の別の態様も、AVストリーム格納装置である。この装置は、放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームの一部を抜き出した抄録AVストリームを格納する手段と、抄録AVストリームをネットワークを介してネットワーク受信端末に提供するネットワーク提供手段と、ネットワーク受信端末からの処理命令を検出する検出手段と、その検出手段が検出した処理命令を実行する実行手段を含み、その検出手段が、放送配信用AVストリームの視聴時刻情報を含む所定の処理命令を検出することにより、ネットワーク提供手段が、ネットワーク配信用AVストリームの、視聴時刻情報に基づく抄録AVストリームを、ネットワーク受信端末に提供することを特徴とする。
【0033】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0034】
【発明の実施の形態】
図1は、実施の形態に係るAVストリーム情報交換システム10の構成図である。サーバ装置100は、インターネット18を介して接続されたネットワーク受信端末400に、ネットワーク配信用AVストリームを提供する。また、サーバ装置100はネットワーク受信端末400より、インターネット18を介して各種の処理命令を受け付ける。放送局200は、デジタル放送により放送受信端末300に対して放送配信用AVストリームを提供する。放送受信端末300とネットワーク受信端末400は、インターネット18を介して相互に通信を行う。
【0035】
サーバ装置100や放送局200、放送受信端末300およびネットワーク受信端末400は、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子で実現でき、ソフトウェア的にはデータ送受信機能を含むプログラム等によって実現されるが、以下に示す図2等ではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0036】
図2はサーバ装置100および放送局200の機能ブロック図を示す。AVストリーム登録部154は放送配信用およびネットワーク配信用AVストリーム、および抄録AVストリームをデータ格納部160に登録する。データ格納部160はAVストリームに関し、各種のデータを格納する。データ格納部160のデータ構造については後に詳述する。
【0037】
放送配信用AVストリーム提供部152は、放送配信用AVストリームを放送受信端末300に提供する。その際、対応するネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報も合わせて配信する。また、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150はデータ格納部160に格納されているネットワーク配信用AVストリームをネットワーク受信端末400提供する。ネットワーク配信用AVストリーム提供部150はネットワーク配信用AVストリーム全体のみならず、その一部を抜き出したものや、抄録AVストリームの配信も担当する。すなわち、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150は、ネットワークを介したAVストリームの配信に関する処理を行う。
【0038】
処理命令受付部102は、ネットワーク受信端末400からの処理命令を受け付ける。受け付けられた処理命令は処理命令解析部110において解析され、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150や放送配信用AVストリーム提供部152は指定された処理を実行する。
【0039】
たとえば、処理命令受付部102はネットワーク受信端末400より、抄録AVストリームの配信処理命令を受け付けると、処理命令解析部110は、該当するネットワーク配信用AVストリームや、抄録AVストリームをデータ格納部160から特定する。そして、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150は、処理命令解析部110からの指示により、該当する抄録AVストリームをそのネットワーク受信端末利用者に提供する。
【0040】
図3は、処理命令解析部110の内部における機能ブロック図を示す。実行指示部112は処理命令受付部102から各種の処理命令を受け付ける。実行指示部112はこれを解析してネットワーク配信用AVストリーム提供部150などに所定の処理を指示する。処理命令に視聴時刻情報が含まれている場合には、実行指示部112はこれを分離して、放送配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部114に送る。
【0041】
ところで、デジタル放送は、放送配信用AVストリームを複数のパケットに分解し、これらを一旦放送受信端末のバッファに蓄積させた後にデコードして再生する。したがって、放送配信用AVストリームが送信される時刻と、実際に放送受信端末利用者がこれを視聴する時刻は完全には一致しない。
【0042】
したがって、MPEG(Moving Picture Experts Group)などのエンコード方式では、AVストリーム中にその再生時刻を示すPTS(Presentation Time Stamp)とよばれるタイムスタンプ情報が埋め込まれている。このPTSにより、画像のストリームデータと、音声のストリームデータが別々に送信されても、所定の時刻に同期して再生することができる。
【0043】
放送配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部114は、受け取った視聴時刻情報と、放送配信用AVストリームのこのタイムスタンプ情報から、視聴時刻に対応する放送配信用AVストリームの位置を計算する。放送配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部114は、ネットワーク配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部116にこの放送配信用AVストリームの位置に関する情報を送る。
【0044】
ネットワーク配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部116は、ネットワーク配信用AVストリームのタイムスタンプ情報を用いて、その放送配信用AVストリームにおける位置に対応するネットワーク配信用AVストリームにおける位置を計算する。実行指示部112は放送配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部114やネットワーク配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部116によって得られた計算結果をもとにネットワーク配信用AVストリーム提供部150などに所定の処理を指示する。
【0045】
たとえば、実行指示部112が処理命令受付部102より、ある視聴時刻に最も近い抄録AVストリームの配信処理命令を受け付けた場合、その視聴時刻情報は放送配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部114に伝達される。放送配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部114およびネットワーク配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部116は、該当する放送配信用AVストリームのその視聴時刻における位置が、対応するネットワーク配信用AVストリームのどの部分に該当するかを算出し、これを実行指示部112に伝える。実行指示部112は、データ格納部160より、該当する抄録AVストリームを検索し、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150に対して、これを配信するよう指示する。
【0046】
図4は、放送受信端末300の内部における機能ブロック図を示す。放送配信用AVストリーム受信部302は放送配信用AVストリーム提供部152より放送配信用AVストリームを受信する。放送配信用AVストリームには、放送番組の内容に関するデータのほか、チャンネル情報、番組表、対応するネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報など様々な種類のデータが含まれている。放送配信用AVストリーム受信部302はAVストリーム中のこれら各種のデータを適切に分離してAVストリーム情報格納部310に格納する。放送配信用AVストリーム受信部302がデコードした放送配信用AVストリームはユーザインタフェース処理部304により再生される。
【0047】
ユーザインタフェース処理部304は放送受信端末利用者からの操作を受け付けるほか、AVストリームの再生、電子メールの作成画面の表示など、ユーザインタフェースに関する処理を担当する。電子メール処理部308は、電子メールに関し送受信などの処理を行う。放送受信端末利用者が、視聴中のAVストリームに関する情報を電子メールで送信する場合には、ユーザインタフェース処理部304は電子メール処理部308に所定の処理を指示する。ここで、視聴時刻情報も併せて送信する場合には、ユーザインタフェース処理部304は視聴時刻情報を時刻計測部306により生成するが、利用者が、たとえば「今から5分前」のように視聴時刻を明示的に指定してもよい。
【0048】
電子メール処理部308は、ユーザインタフェース処理部304から視聴時刻情報や電子メール本文のデータを受け取る。また、電子メール処理部308は、AVストリーム情報格納部310から、該当するネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報を取り出す。電子メール処理部308は、これらのデータをまとめて電子メールを作成し、電子メールアドレス格納部312に格納される電子メールアドレスを参照して、ネットワーク受信端末400にこれを送信する。
【0049】
図5はネットワーク受信端末400の内部における機能ブロック図を示す。電子メール処理部408は電子メールに関し送受信などの処理を行う。放送受信端末300より受信した電子メールは本文であるテキストデータ、視聴時刻情報や格納場所情報など様々な種類のデータが含まれている。電子メール解析部406は電子メール処理部408から受け取った電子メールを解析し、これらを分離して電子メール格納部410に格納する。
【0050】
ユーザインタフェース処理部404は、ネットワーク受信端末利用者からの操作を受け付けるほか、AVストリームの再生、電子メール格納部410に格納された電子メールの表示など、ユーザインタフェースに関する処理を担当する。利用者が電子メール中の格納場所情報に対して、アクセス操作をしたときには、ユーザインタフェース処理部404はサーバ装置100に対して、該当するAVストリームの配信を要求する。ネットワーク配信用AVストリーム受信部402はネットワーク配信用AVストリーム提供部150よりネットワーク配信用AVストリームを受信する。ネットワーク配信用AVストリーム受信部402がサーバ装置100から受信したAVストリームはユーザインタフェース処理部404により利用者に提示される。
【0051】
次に、放送受信端末利用者がAVストリームを視聴中に、ネットワーク受信端末利用者へ、お薦めのAVストリーム情報を送信する過程をユーザインタフェースの観点から具体的に示す。まず、放送受信端末利用者が、お薦めAVストリーム情報に関して電子メールを作成する過程を示す。
【0052】
図6は、放送受信端末利用者が、AVストリームを視聴中に、電子メールの作成画面を呼び出した時に表示されるお薦めAVストリーム情報送信画面450を示す。放送配信用AVストリーム表示画面452は放送配信用AVストリームを表示する。電子メール作成画面454は利用者が電子メールを作成するための画面である。電子メール作成画面454は、放送配信用AVストリーム表示画面452のかわりに全面に表示されてもよい。利用者は電子メール本文領域456において電子メールの本文を作成する。格納場所情報表示領域458は現在視聴中のAVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームの格納場所を示す。格納場所情報表示領域458はAVストリーム視聴中に電子メール作成画面454を開くことで、自動的に電子メールに挿入される。
【0053】
利用者は視聴時刻決定ボタン460を押下することにより、現在のAVストリームの視聴時刻情報を作成中の電子メールに取り込むことが出来る。視聴時刻情報は、利用者が明示的に指定してもよい。その際には、時刻ではなく、「今から3分前」のような指定をしてもよい。あるいは、「10分前から今まで」のように、幅を持たせて指定してもよい。利用者は送信ボタン462を押下することにより電子メール作成画面454で作成した電子メールを送信する。また、ユーザインタフェースとして、「お気に入りボタン」のようなボタンを設けて、このボタンを押下すると、AVストリーム情報の取り込みから、予め定められた利用者への送信までを行うことが出来てもよい。
【0054】
図7は、ネットワーク受信端末利用者が、放送受信端末利用者から、お薦めAVストリーム情報に関して電子メールを受信したときに表示されるお薦めAVストリーム情報受信画面500を示す。電子メール表示画面504は受信した電子メールを表示する。電子メール本文領域506はこの電子メールの本文となるテキストデータを示す。AVストリーム情報表示領域508はお薦めのAVストリームについての情報を示す。ここでは、視聴時刻情報や、格納場所情報、タイトルやチャンネルなどの情報が表示される。ネットワーク受信端末利用者が、AVストリーム視聴ボタン510を押下すると、該当するネットワーク配信用AVストリームがネットワーク配信用AVストリーム表示画面502が表示される。
【0055】
次にデータ構造について説明する。
【0056】
図8はデータ格納部160のデータ構造を示す。チャンネル欄164は放送配信用AVストリームのチャンネル情報を示す。AVストリームID欄166は、AVストリームのID番号(以下、「AVストリームID」とよぶ)を示す。放送用AVストリームやネットワーク配信用AVストリーム、抄録AVストリームは、AVストリームIDによって対応づけられる。タイトル欄168はAVストリームの番組タイトルを示す。格納場所情報欄170はネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報を示す。カテゴリー欄172はAVストリームのコンテンツの種類をカテゴリー分けしたものである。
【0057】
放送日時欄174は放送配信用AVストリームの放送日時を示す。抄録欄176は、AVストリームに対して抄録AVストリームが用意されているか否かを示す。全視聴許可欄178は、ネットワーク配信用AVストリームの全てを視聴できるかどうかを示す。例えば、AVストリームIDが「040018」の番組は、ネットワーク配信用AVストリームとして全てを視聴することはできないし、抄録AVストリームも用意されていない。この場合は、ネットワーク配信用AVストリームの一部を一定時間だけ見ることが出来る場合もあるし、その視聴自体が全く許可されていない場合もある。しかし、AVストリームIDが「080012」の番組は、抄録AVストリームが用意されているし、ネットワーク配信用AVストリームを全て視聴することも出来る。
【0058】
次に、処理の流れについて説明する。
【0059】
図9は、放送受信端末300において、利用者がお薦めAVストリーム情報を電子メールで送信するまでの処理の流れを示す。利用者が電子メール作成画面454を呼び出すと放送受信端末300はAVストリーム情報の取得を行う(S10)。そのあと、放送受信端末利用者は電子メール本文を作成する(S12)。電子メール本文を作成した後に、AVストリーム情報を取得してもよい。電子メールの作成が完了すると、先ほど取得したAVストリーム情報と利用者が作成した電子メール本文データはまとめてエンコードされ(S14)、送信処理がなされる(S16)。
【0060】
図10は、ネットワーク受信端末400において、ネットワーク受信端末利用者が、放送受信端末利用者からお薦めAVストリーム情報に関する電子メールを受け取ってのち、該当するネットワーク配信用AVストリームを受信するまでの処理の流れを示す。電子メール解析部406は、電子メール処理部408が受信した電子メールから、格納場所情報を取得する(S20)。次に、電子メール解析部406は、電子メールから、視聴時刻情報を取得する(S22)。S20とS22の処理は逆順でもよい。
【0061】
利用者が図7のAVストリーム視聴ボタン510を押下すると、該当するネットワーク配信用AVストリームにアクセスすることができる(S24のY)。アクセスしない場合には(S24のN)、処理は終了する。ネットワーク受信端末利用者がネットワーク配信用AVストリームの格納場所にアクセスすると、ネットワーク配信用AVストリーム受信部402はネットワーク配信用AVストリームを受信し(S26)、ユーザインタフェース処理部404はこれをネットワーク配信用AVストリーム表示画面502に表示する(S28)。
【0062】
図11は、サーバ装置100において、ネットワーク受信端末400からネットワーク配信用AVストリームの配信処理命令を受け付けて、これを配信するまでの処理の流れを示す。なお、ここではネットワーク配信用AVストリームの送信に関する制限は特にないものとして説明する。サーバ装置100は、ネットワーク受信端末400から受け付けた処理命令から、格納場所情報を取得する(S30)。処理命令が抄録AVストリームではなくネットワーク配信用AVストリームについての送信を要求するものであれば(S32のY)、処理はS34に移行する。
【0063】
処理命令の中に視聴時刻情報が含まれており、その情報に基づく配信処理命令でなければ(S34のN)、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150は該当するネットワーク配信用AVストリームのすべてを送信する(S40)。一方、視聴時刻情報に基づいて送信する場合には(S34のY)、処理命令解析部110は処理命令から視聴時刻情報を取得する。そして、必要に応じて、AVストリーム中のタイムスタンプ情報により、視聴時刻に対応するAVストリーム中の位置を解析する(S36)。そのあと、処理命令解析部110は、AVストリームの該当部分の抜き出し処理を行い(S38)、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150はこれを送信して処理を終了する(S40)。
【0064】
一方、S32において、ネットワーク配信用AVストリーム自体の送信ではなく、抄録AVストリームの送信処理要求の場合には(S32のN)、処理はS42に移行する。処理命令解析部110は、データ格納部160を介して、AVストリームに抄録AVストリームが存在するか否かを判断し、これが存在しなければ(S42のN)、処理は終了する。
【0065】
抄録AVストリームが存在し(S42のY)、かつ、視聴時刻情報に基づく配信処理命令でなければ(S44のN)、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150は該当する抄録AVストリームを全て送信する(S50)。一方、視聴時刻情報に基づいて送信する場合には(S44のY)、処理命令解析部110は処理命令から視聴時刻情報を取得する。そして、必要に応じて、AVストリーム中のタイムスタンプ情報により、視聴時刻に対応するAVストリーム中の位置を解析する(S46)。そのあと、視聴時刻情報に対応する抄録AVストリームの選択を行い(S48)、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150はこれを送信して処理を終了する(S50)。
【0066】
以上、実施の形態においては、放送受信端末利用者が放送配信用AVストリームを視聴中に、AVストリームの格納場所情報と視聴時刻情報を、ネットワーク端末利用者に電子メールで送信している。ネットワーク受信端末利用者は、受信した電子メールをすぐに閲覧できなくても、視聴時刻情報に基づいて、その放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームを視聴することが出来る。すなわち、放送受信端末利用者とネットワーク受信端末利用者は、お互いに視聴時間を共有しなくても、同等のAVストリームを視聴できる。
【0067】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0068】
そうした変形例として、データ格納部160はインターネット18に接続された複数の格納部に分散してもよい。その場合、サーバ装置100は、各種AVストリームの格納場所を検索する機能を備えてもよい。また、過去に見た放送番組であっても、視聴履歴を残すことにより、放送終了後に、お薦め番組情報を送信できてもよい。あるいは、デジタル放送番組を視聴中にお薦めの瞬間を栞のように複数個マークして、これらをまとめて送信できてもよい。また、一つの放送配信用AVストリームに対して、複数のネットワーク配信用AVストリームを対応させてもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、電子メール受信者がデジタル放送時と電子メール閲覧時との時間差に関係なく所定の番組を視聴することができる。また、本発明によれば、性格の異なる複数の情報媒体を複合的に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るAVストリーム情報交換システムの構成図である。
【図2】本実施の形態に係るAVストリーム情報交換装置の機能ブロック図である。
【図3】図2の処理命令解析部の機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る放送受信端末の機能ブロック図である。
【図5】本実施の形態に係るネットワーク受信端末の機能ブロック図である。
【図6】放送受信端末において、お薦め番組情報を電子メール送信するときの画面の一例を示す図である。
【図7】ネットワーク受信端末において、お薦め番組情報を受信したときの画面の一例を示す図である。
【図8】図2のデータ格納部のデータ構造を示す図である。
【図9】本実施の形態に係る放送受信端末において、AVストリームを視聴中にお薦め情報を電子メールで送信する過程のフローチャートである。
【図10】本実施の形態に係るネットワーク受信端末において、お薦め番組情報を受信して、該当するネットワーク配信用AVストリームを受信して表示する過程のフローチャートである。
【図11】本実施の形態に係るAVストリーム格納装置において、ネットワーク受信端末からAVストリームの配信処理要求を受け付けてこれを配信する過程のフローチャートである。
【符号の説明】
100 サーバ装置、102 処理命令受付部、110 処理命令解析部、114 放送配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部、116 ネットワーク配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部、150 ネットワーク配信用AVストリーム提供部、152 放送配信用AVストリーム提供部、160データ格納部、200 放送局、300 放送受信端末、400 ネットワーク受信端末、402 ネットワーク配信用AVストリーム受信部、408 電子メール処理部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、AVストリームの視聴に関する情報の交換、とくに、AVストリームを放送と、ネットワークの二つの経路から視聴する上での情報交換技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
2003年より一部地域で地上波デジタル放送の本放送が始まる。そして、その放送地域は順次拡大されて2011年には全ての地上波放送はデジタル放送に置き換わる予定である。地上波デジタル放送はOFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing) という変調方式が採用されており、地上波放送に特有のマルチパス歪み等に対応させる仕組みが備わっている。また、衛星放送のように指向性を持つアンテナでなくても受信できる。このため、地上波デジタル放送は携帯端末や車載端末などの移動体端末に適し、移動体端末向け専用の放映も計画されている。
【0003】
一方、近年のネットワーク技術の発達にともない、PDA(Personal Digital Assistance)や、携帯電話など、デジタル化された各種の移動体端末の利用者は急増している。特に、これらの移動体端末によるウェブサイトの閲覧や電子メール交換サービスは、現代社会における重要なコミュニケーションインフラストラクチャーとして定着しつつある。
【0004】
すなわち、移動体端末は、利用者間における情報交換手段である電子メール交換機能、ネットワークを経由した情報取得手段であるウェブサイト閲覧機能などの従来の情報通信機能に加えて、放送局のような巨大なコンテンツ製作者からの情報取得手段であるデジタル放送受信機能をも備えつつあるといえる。これはテレビ放送のパーソナル化を意味すると共に、移動体端末の一層のインフラストラクチャー化をも意味する。
【特許文献1】
特開平11−112902号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
移動体端末が、デジタル放送受信機能と電子メール交換機能を併せ持つことにより、性格の異なる情報媒体をより一体的に利用することが可能となる。
【0006】
しかし、デジタル放送がいわばリアルタイムの利用を前提とした情報媒体であるのに対し、電子メールは必ずしもリアルタイムの利用を前提とした情報媒体ではない。すなわち、たとえデジタル放送の視聴者がお薦めの番組情報を電子メールで送信しても、受信者がすぐに電子メールを閲覧できるとは限らない。したがって、受信者がお薦めの番組情報について友達から電子メールを受け取っても、その番組を視聴できない場合がある。また、受信者がそのお薦めの番組情報について電子メールを受信し、その番組にチャンネルを合わせて視聴したとしても、一般的には、電子メールを受信した時刻以前の内容を視聴することはできない。
【0007】
電子メール送信者は、番組中の気に入ったシーンを録画して送信することはできる。しかし、電子メール受信者は送られてきた録画画像を見ることはできても、やはり受信した時刻以前の番組自体を見ることができない。また、この方法は、電子メール送信者にデジタル放送の録画という手間を強いる。さらに、このような行為は番組制作者側の著作権侵害に該当する恐れもある。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子メール受信者がデジタル放送時と電子メール閲覧時との時間差に関係なく所定の番組を視聴するための技術、または、性格の異なる複数の情報媒体を複合的に利用するための技術、の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、AVストリーム情報交換装置である。この装置は、ネットワーク配信用AVストリームを格納する手段と、ネットワーク配信用AVストリームをネットワークを介してネットワーク受信端末に提供するネットワーク提供手段と、ネットワーク配信用AVストリームに対応する放送配信用AVストリームに、そのネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報を付加して放送受信端末に提供する放送提供手段と、ネットワーク受信端末からの処理命令を検出する検出手段と、その検出手段が検出した処理命令を実行する実行手段を含み、その格納場所情報を受信した放送受信端末から、ネットワーク受信端末に対して、その格納場所情報を送信し、検出手段が、ネットワーク受信端末からの格納場所情報を含む所定の処理命令を検出することにより、ネットワーク提供手段が、ネットワーク配信用AVストリームをネットワーク受信端末に提供することを特徴とする。
【0010】
「AVストリーム」とは、通常は動画と音声から構成されるテレビ番組のデータを意味する。しかし、動画や静止画などの画像データか、音声データ、またはその両方を含むデータであって、ネットワーク経由や、放送による配信の対象となり得るものはここでいう「AVストリーム」の定義に含まれる。以下、AVストリームについて、放送を介して提供されるものを「放送配信用AVストリーム」、ネットワークを介して提供されるものを「ネットワーク配信用AVストリーム」とよぶ。ただし、両者を特に提供方法に応じて区別する必要がない場合や、文脈から明らかな場合には、単に「AVストリーム」とよぶ。
【0011】
同様に、AVストリームを、放送を介して受信する機能を有する端末を「放送受信端末」、ネットワークを介して受信する機能を有する端末を「ネットワーク受信端末」とよぶ。これらの端末は、一台の端末が両方の機能を備えてもよい。両者を特に受信手段に応じて区別する必要がない場合や、文脈から明らかな場合には、単に「受信端末」とよぶ。
【0012】
「対応する」とは、ネットワーク配信用AVストリームと同一内容であることはもちろん、いわゆるダイジェスト版やノーカット版、翻訳版など、およそ、二つのAVストリームに関連性があればよい。「格納場所情報」とは、URL(Uniform Resource Locator)や、アクセスのためのパスワードなど、ネットワーク配信用AVストリームの提供元を特定してアクセスするための情報をいう。「実行手段」とは、たとえば、AVストリームにおける出演者情報の送信など、ネットワーク受信端末からの処理命令に応じる手段をいう。なお、ここでネットワーク受信端末に提供されるAVストリームは、その全体であってもよいしその一部であってもよい。
【0013】
本発明の態様においては、放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームが用意されている。したがって、ネットワーク受信端末の利用者(以下、単に「ネットワーク受信端末利用者」とよぶ。)は、放送配信用AVストリームをリアルタイムに視聴できなくても、ネットワーク経由により対応するAVストリームを視聴することが出来る。すなわち、ネットワーク受信端末利用者は、放送受信端末の利用者(以下、単に「放送受信端末利用者」)から、お薦めの放送配信用AVストリームについての情報を受信した後であっても、それに対応するネットワーク配信用AVストリームを最初から視聴することができる。以下、ネットワーク受信端末利用者か放送受信端末利用者かを、使用する端末の種類に応じて、特に区別する必要がない場合や、文脈から明らかな場合には、単に「利用者」とよぶ。
【0014】
また、この装置は、放送配信用AVストリームを受信した放送受信端末が、ネットワーク受信端末に対して、更に、その視聴時刻情報を送信し、装置の検出手段が、ネットワーク受信端末からの視聴時刻情報を含む所定の処理命令を検出することにより、ネットワーク提供手段が、ネットワーク配信用AVストリームの、視聴時刻情報に基づく位置におけるAVストリームを抜き出して、ネットワーク受信端末に提供してもよい。
【0015】
「視聴時刻」とは、放送受信端末利用者が、ネットワーク受信端末利用者へお薦め番組情報を電子メールで送信した時刻がそのまま視聴時刻となるように暗黙的に定まってもよい。あるいは、放送受信端末利用者が、AVストリームの視聴中に所定のボタンを押下することで視聴時刻を決定したり、視聴時刻として伝えたい時刻を明示的に入力してもよい。
【0016】
ネットワーク受信端末利用者は、視聴時刻以降に対応するAVストリームを視聴できてもよいし、視聴時刻前後に対応する一定時間のAVストリームを視聴できてもよい。また、その視聴時間は、自動的に決定されてもよいし、利用者が視聴したい長さを手動で指定してもよい。
【0017】
本発明の態様によれば、ネットワーク受信端末利用者は、放送受信端末利用者が視聴した時刻のAVストリームを簡単に見ることが出来る。
【0018】
本発明の別の態様も、AVストリーム情報交換装置である。この装置は、ネットワーク配信用AVストリームの一部を抜き出した抄録AVストリームを格納する手段と、抄録AVストリームをネットワークを介してネットワーク受信端末に提供するネットワーク提供手段と、前記ネットワーク配信用AVストリームに対応する放送配信用AVストリームに、抄録AVストリームの格納場所情報を付加して放送受信端末に提供する放送提供手段と、ネットワーク受信端末からの処理命令を検出する検出手段と、検出手段が検出した処理命令を実行する実行手段を含み、検出手段が、ネットワーク受信端末からの格納場所情報を含む所定の処理命令を検出することにより、ネットワーク提供手段が、ネットワーク配信用AVストリームの抄録AVストリームを、ネットワーク受信端末に提供することを特徴とする。
【0019】
「抄録AVストリーム」とは、ネットワーク配信用AVストリームの一部を抜き出したり、所定の長さに編集したAVストリームをいう。抄録AVストリームも、動画や静止画などの画像データか、音声データ、またはその両方を含むデータのいずれであってもよい。抄録AVストリームはAVストリームごとに複数用意されてもよい。
【0020】
本発明の態様によれば、ネットワーク受信端末利用者は、AVストリームの著作権者などが予め用意した抄録AVストリームを視聴することができる。AVストリームの著作権者が、視聴を了解している抄録AVストリームであれば、著作権侵害のおそれを回避することが出来る。また、ネットワーク受信端末利用者は簡易に、該当するAVストリームの内容を把握することが出来るメリットもある。
【0021】
また、この装置は、放送配信用AVストリームを受信した放送受信端末が、ネットワーク受信端末に対して、更に、その視聴時刻情報を送信し、装置の検出手段が、ネットワーク受信端末からの視聴時刻情報を含む所定の処理命令を検出することにより、ネットワーク提供手段が、ネットワーク配信用AVストリームの、視聴時刻情報に基づく抄録AVストリームを、ネットワーク受信端末に提供してもよい。
【0022】
本発明の態様においては、一つのAVストリームに対して、複数の抄録AVストリームが用意されている。たとえば、一般にDVD(Digital Versatile Disk)ソフトのメニュー画面で見受けられるように、AVストリームにおける一定時間毎の場面を、あらかじめ静止画としてキャプチャーし、抄録AVストリームとして格納しておいてもよい。
【0023】
本発明の態様によれば、ネットワーク受信端末利用者は、視聴時刻情報に基づいた抄録AVストリームを簡単に見ることが出来る。ここでは、視聴時刻以降に対応する抄録AVストリームを視聴できるとしてもよいし、視聴時刻に対応する部分に最も近い抄録AVストリームを視聴できるとしてもよい。あるいは、視聴時刻に対応する部分に関連する情報、たとえば、視聴時刻において放送された出演者のプロフィールをまとめた抄録AVストリームなど、視聴時刻情報に基づいて、更にさまざまな情報を得ることができてもよい。
【0024】
また、この装置は、検出手段が検出した視聴時刻情報から、視聴時刻に対応する放送配信用AVストリームの位置を、放送配信用AVストリーム中のタイムスタンプ情報により算出してもよい。「タイムスタンプ情報」とは、AVストリームの再生時刻のように、AVストリーム中に埋め込まれた各データの位置を特定するための情報をいう。
【0025】
本発明の態様においては、放送配信用AVストリーム中のタイムスタンプ情報を用いることで、その視聴時刻における放送配信用AVストリームの位置をより正確に検出できる。すなわち、AVストリームの所定の位置における視聴時刻と、AVストリームのその位置におけるデータを送信した時刻のずれを補正することが出来る。
【0026】
また、この装置は、タイムスタンプ情報により算出された、視聴時刻に対応する放送配信用AVストリームの位置を、更に、ネットワーク配信用AVストリーム中のタイムスタンプ情報により、ネットワーク配信用AVストリームの位置に換算してもよい。
【0027】
放送配信用AVストリームと、ネットワーク配信用AVストリームは、通常、別々にエンコードされる。そのため、両AVストリームのタイムスタンプ情報は必ずしも一致しない。また、放送配信用AVストリームとネットワーク配信用AVストリームの長さがそもそも異なる場合もある。
【0028】
本発明の態様においては、放送配信用AVストリームのタイムスタンプ情報から算出された視聴時刻に対応する位置が、ネットワーク配信用AVストリームのどの位置に該当するかをネットワーク配信用AVストリームに埋め込まれたタイムスタンプ情報により換算している。したがって、放送配信用AVストリームの視聴時刻に対応するネットワーク配信用AVストリームの位置を更に正確に計算出来る。また、放送配信用AVストリームとネットワーク配信用AVストリームの長さが異なる場合であっても、お互いの位置の対応関係を計算出来る。
【0029】
本発明の別の態様は、AVストリーム受信装置である。この装置は、放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報を受信する手段と、放送配信用AVストリームの視聴時刻情報を受信する手段と、その格納場所情報に基づくネットワーク配信用AVストリームの、視聴時刻情報に基づく位置におけるAVストリームを受信する手段と、その受信したAVストリームを再生する手段を含むことを特徴とする。
【0030】
本発明の別の態様も、AVストリーム受信装置である。この装置は、放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームの一部を抜き出した抄録AVストリームの格納場所情報を受信する手段と、放送配信用AVストリームの視聴時刻情報を受信する手段と、格納場所情報に基づくネットワーク配信用AVストリームの、視聴時刻情報に基づく抄録AVストリームを受信する手段と、その受信した抄録AVストリームを再生する手段を含むことを特徴とする。
【0031】
本発明の別の態様は、AVストリーム格納装置である。この装置は、放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームを格納する手段と、ネットワーク配信用AVストリームをネットワークを介してネットワーク受信端末に提供するネットワーク提供手段と、ネットワーク受信端末からの処理命令を検出する検出手段と、その検出手段が検出した処理命令を実行する実行手段を含み、その検出手段が、放送配信用AVストリームの視聴時刻情報を含む所定の処理命令を検出することにより、ネットワーク提供手段が、ネットワーク配信用AVストリームの、視聴時刻情報に基づく位置におけるAVストリームを抜き出して、ネットワーク受信端末に提供することを特徴とする。
【0032】
本発明の別の態様も、AVストリーム格納装置である。この装置は、放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームの一部を抜き出した抄録AVストリームを格納する手段と、抄録AVストリームをネットワークを介してネットワーク受信端末に提供するネットワーク提供手段と、ネットワーク受信端末からの処理命令を検出する検出手段と、その検出手段が検出した処理命令を実行する実行手段を含み、その検出手段が、放送配信用AVストリームの視聴時刻情報を含む所定の処理命令を検出することにより、ネットワーク提供手段が、ネットワーク配信用AVストリームの、視聴時刻情報に基づく抄録AVストリームを、ネットワーク受信端末に提供することを特徴とする。
【0033】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0034】
【発明の実施の形態】
図1は、実施の形態に係るAVストリーム情報交換システム10の構成図である。サーバ装置100は、インターネット18を介して接続されたネットワーク受信端末400に、ネットワーク配信用AVストリームを提供する。また、サーバ装置100はネットワーク受信端末400より、インターネット18を介して各種の処理命令を受け付ける。放送局200は、デジタル放送により放送受信端末300に対して放送配信用AVストリームを提供する。放送受信端末300とネットワーク受信端末400は、インターネット18を介して相互に通信を行う。
【0035】
サーバ装置100や放送局200、放送受信端末300およびネットワーク受信端末400は、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子で実現でき、ソフトウェア的にはデータ送受信機能を含むプログラム等によって実現されるが、以下に示す図2等ではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0036】
図2はサーバ装置100および放送局200の機能ブロック図を示す。AVストリーム登録部154は放送配信用およびネットワーク配信用AVストリーム、および抄録AVストリームをデータ格納部160に登録する。データ格納部160はAVストリームに関し、各種のデータを格納する。データ格納部160のデータ構造については後に詳述する。
【0037】
放送配信用AVストリーム提供部152は、放送配信用AVストリームを放送受信端末300に提供する。その際、対応するネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報も合わせて配信する。また、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150はデータ格納部160に格納されているネットワーク配信用AVストリームをネットワーク受信端末400提供する。ネットワーク配信用AVストリーム提供部150はネットワーク配信用AVストリーム全体のみならず、その一部を抜き出したものや、抄録AVストリームの配信も担当する。すなわち、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150は、ネットワークを介したAVストリームの配信に関する処理を行う。
【0038】
処理命令受付部102は、ネットワーク受信端末400からの処理命令を受け付ける。受け付けられた処理命令は処理命令解析部110において解析され、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150や放送配信用AVストリーム提供部152は指定された処理を実行する。
【0039】
たとえば、処理命令受付部102はネットワーク受信端末400より、抄録AVストリームの配信処理命令を受け付けると、処理命令解析部110は、該当するネットワーク配信用AVストリームや、抄録AVストリームをデータ格納部160から特定する。そして、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150は、処理命令解析部110からの指示により、該当する抄録AVストリームをそのネットワーク受信端末利用者に提供する。
【0040】
図3は、処理命令解析部110の内部における機能ブロック図を示す。実行指示部112は処理命令受付部102から各種の処理命令を受け付ける。実行指示部112はこれを解析してネットワーク配信用AVストリーム提供部150などに所定の処理を指示する。処理命令に視聴時刻情報が含まれている場合には、実行指示部112はこれを分離して、放送配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部114に送る。
【0041】
ところで、デジタル放送は、放送配信用AVストリームを複数のパケットに分解し、これらを一旦放送受信端末のバッファに蓄積させた後にデコードして再生する。したがって、放送配信用AVストリームが送信される時刻と、実際に放送受信端末利用者がこれを視聴する時刻は完全には一致しない。
【0042】
したがって、MPEG(Moving Picture Experts Group)などのエンコード方式では、AVストリーム中にその再生時刻を示すPTS(Presentation Time Stamp)とよばれるタイムスタンプ情報が埋め込まれている。このPTSにより、画像のストリームデータと、音声のストリームデータが別々に送信されても、所定の時刻に同期して再生することができる。
【0043】
放送配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部114は、受け取った視聴時刻情報と、放送配信用AVストリームのこのタイムスタンプ情報から、視聴時刻に対応する放送配信用AVストリームの位置を計算する。放送配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部114は、ネットワーク配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部116にこの放送配信用AVストリームの位置に関する情報を送る。
【0044】
ネットワーク配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部116は、ネットワーク配信用AVストリームのタイムスタンプ情報を用いて、その放送配信用AVストリームにおける位置に対応するネットワーク配信用AVストリームにおける位置を計算する。実行指示部112は放送配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部114やネットワーク配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部116によって得られた計算結果をもとにネットワーク配信用AVストリーム提供部150などに所定の処理を指示する。
【0045】
たとえば、実行指示部112が処理命令受付部102より、ある視聴時刻に最も近い抄録AVストリームの配信処理命令を受け付けた場合、その視聴時刻情報は放送配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部114に伝達される。放送配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部114およびネットワーク配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部116は、該当する放送配信用AVストリームのその視聴時刻における位置が、対応するネットワーク配信用AVストリームのどの部分に該当するかを算出し、これを実行指示部112に伝える。実行指示部112は、データ格納部160より、該当する抄録AVストリームを検索し、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150に対して、これを配信するよう指示する。
【0046】
図4は、放送受信端末300の内部における機能ブロック図を示す。放送配信用AVストリーム受信部302は放送配信用AVストリーム提供部152より放送配信用AVストリームを受信する。放送配信用AVストリームには、放送番組の内容に関するデータのほか、チャンネル情報、番組表、対応するネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報など様々な種類のデータが含まれている。放送配信用AVストリーム受信部302はAVストリーム中のこれら各種のデータを適切に分離してAVストリーム情報格納部310に格納する。放送配信用AVストリーム受信部302がデコードした放送配信用AVストリームはユーザインタフェース処理部304により再生される。
【0047】
ユーザインタフェース処理部304は放送受信端末利用者からの操作を受け付けるほか、AVストリームの再生、電子メールの作成画面の表示など、ユーザインタフェースに関する処理を担当する。電子メール処理部308は、電子メールに関し送受信などの処理を行う。放送受信端末利用者が、視聴中のAVストリームに関する情報を電子メールで送信する場合には、ユーザインタフェース処理部304は電子メール処理部308に所定の処理を指示する。ここで、視聴時刻情報も併せて送信する場合には、ユーザインタフェース処理部304は視聴時刻情報を時刻計測部306により生成するが、利用者が、たとえば「今から5分前」のように視聴時刻を明示的に指定してもよい。
【0048】
電子メール処理部308は、ユーザインタフェース処理部304から視聴時刻情報や電子メール本文のデータを受け取る。また、電子メール処理部308は、AVストリーム情報格納部310から、該当するネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報を取り出す。電子メール処理部308は、これらのデータをまとめて電子メールを作成し、電子メールアドレス格納部312に格納される電子メールアドレスを参照して、ネットワーク受信端末400にこれを送信する。
【0049】
図5はネットワーク受信端末400の内部における機能ブロック図を示す。電子メール処理部408は電子メールに関し送受信などの処理を行う。放送受信端末300より受信した電子メールは本文であるテキストデータ、視聴時刻情報や格納場所情報など様々な種類のデータが含まれている。電子メール解析部406は電子メール処理部408から受け取った電子メールを解析し、これらを分離して電子メール格納部410に格納する。
【0050】
ユーザインタフェース処理部404は、ネットワーク受信端末利用者からの操作を受け付けるほか、AVストリームの再生、電子メール格納部410に格納された電子メールの表示など、ユーザインタフェースに関する処理を担当する。利用者が電子メール中の格納場所情報に対して、アクセス操作をしたときには、ユーザインタフェース処理部404はサーバ装置100に対して、該当するAVストリームの配信を要求する。ネットワーク配信用AVストリーム受信部402はネットワーク配信用AVストリーム提供部150よりネットワーク配信用AVストリームを受信する。ネットワーク配信用AVストリーム受信部402がサーバ装置100から受信したAVストリームはユーザインタフェース処理部404により利用者に提示される。
【0051】
次に、放送受信端末利用者がAVストリームを視聴中に、ネットワーク受信端末利用者へ、お薦めのAVストリーム情報を送信する過程をユーザインタフェースの観点から具体的に示す。まず、放送受信端末利用者が、お薦めAVストリーム情報に関して電子メールを作成する過程を示す。
【0052】
図6は、放送受信端末利用者が、AVストリームを視聴中に、電子メールの作成画面を呼び出した時に表示されるお薦めAVストリーム情報送信画面450を示す。放送配信用AVストリーム表示画面452は放送配信用AVストリームを表示する。電子メール作成画面454は利用者が電子メールを作成するための画面である。電子メール作成画面454は、放送配信用AVストリーム表示画面452のかわりに全面に表示されてもよい。利用者は電子メール本文領域456において電子メールの本文を作成する。格納場所情報表示領域458は現在視聴中のAVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームの格納場所を示す。格納場所情報表示領域458はAVストリーム視聴中に電子メール作成画面454を開くことで、自動的に電子メールに挿入される。
【0053】
利用者は視聴時刻決定ボタン460を押下することにより、現在のAVストリームの視聴時刻情報を作成中の電子メールに取り込むことが出来る。視聴時刻情報は、利用者が明示的に指定してもよい。その際には、時刻ではなく、「今から3分前」のような指定をしてもよい。あるいは、「10分前から今まで」のように、幅を持たせて指定してもよい。利用者は送信ボタン462を押下することにより電子メール作成画面454で作成した電子メールを送信する。また、ユーザインタフェースとして、「お気に入りボタン」のようなボタンを設けて、このボタンを押下すると、AVストリーム情報の取り込みから、予め定められた利用者への送信までを行うことが出来てもよい。
【0054】
図7は、ネットワーク受信端末利用者が、放送受信端末利用者から、お薦めAVストリーム情報に関して電子メールを受信したときに表示されるお薦めAVストリーム情報受信画面500を示す。電子メール表示画面504は受信した電子メールを表示する。電子メール本文領域506はこの電子メールの本文となるテキストデータを示す。AVストリーム情報表示領域508はお薦めのAVストリームについての情報を示す。ここでは、視聴時刻情報や、格納場所情報、タイトルやチャンネルなどの情報が表示される。ネットワーク受信端末利用者が、AVストリーム視聴ボタン510を押下すると、該当するネットワーク配信用AVストリームがネットワーク配信用AVストリーム表示画面502が表示される。
【0055】
次にデータ構造について説明する。
【0056】
図8はデータ格納部160のデータ構造を示す。チャンネル欄164は放送配信用AVストリームのチャンネル情報を示す。AVストリームID欄166は、AVストリームのID番号(以下、「AVストリームID」とよぶ)を示す。放送用AVストリームやネットワーク配信用AVストリーム、抄録AVストリームは、AVストリームIDによって対応づけられる。タイトル欄168はAVストリームの番組タイトルを示す。格納場所情報欄170はネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報を示す。カテゴリー欄172はAVストリームのコンテンツの種類をカテゴリー分けしたものである。
【0057】
放送日時欄174は放送配信用AVストリームの放送日時を示す。抄録欄176は、AVストリームに対して抄録AVストリームが用意されているか否かを示す。全視聴許可欄178は、ネットワーク配信用AVストリームの全てを視聴できるかどうかを示す。例えば、AVストリームIDが「040018」の番組は、ネットワーク配信用AVストリームとして全てを視聴することはできないし、抄録AVストリームも用意されていない。この場合は、ネットワーク配信用AVストリームの一部を一定時間だけ見ることが出来る場合もあるし、その視聴自体が全く許可されていない場合もある。しかし、AVストリームIDが「080012」の番組は、抄録AVストリームが用意されているし、ネットワーク配信用AVストリームを全て視聴することも出来る。
【0058】
次に、処理の流れについて説明する。
【0059】
図9は、放送受信端末300において、利用者がお薦めAVストリーム情報を電子メールで送信するまでの処理の流れを示す。利用者が電子メール作成画面454を呼び出すと放送受信端末300はAVストリーム情報の取得を行う(S10)。そのあと、放送受信端末利用者は電子メール本文を作成する(S12)。電子メール本文を作成した後に、AVストリーム情報を取得してもよい。電子メールの作成が完了すると、先ほど取得したAVストリーム情報と利用者が作成した電子メール本文データはまとめてエンコードされ(S14)、送信処理がなされる(S16)。
【0060】
図10は、ネットワーク受信端末400において、ネットワーク受信端末利用者が、放送受信端末利用者からお薦めAVストリーム情報に関する電子メールを受け取ってのち、該当するネットワーク配信用AVストリームを受信するまでの処理の流れを示す。電子メール解析部406は、電子メール処理部408が受信した電子メールから、格納場所情報を取得する(S20)。次に、電子メール解析部406は、電子メールから、視聴時刻情報を取得する(S22)。S20とS22の処理は逆順でもよい。
【0061】
利用者が図7のAVストリーム視聴ボタン510を押下すると、該当するネットワーク配信用AVストリームにアクセスすることができる(S24のY)。アクセスしない場合には(S24のN)、処理は終了する。ネットワーク受信端末利用者がネットワーク配信用AVストリームの格納場所にアクセスすると、ネットワーク配信用AVストリーム受信部402はネットワーク配信用AVストリームを受信し(S26)、ユーザインタフェース処理部404はこれをネットワーク配信用AVストリーム表示画面502に表示する(S28)。
【0062】
図11は、サーバ装置100において、ネットワーク受信端末400からネットワーク配信用AVストリームの配信処理命令を受け付けて、これを配信するまでの処理の流れを示す。なお、ここではネットワーク配信用AVストリームの送信に関する制限は特にないものとして説明する。サーバ装置100は、ネットワーク受信端末400から受け付けた処理命令から、格納場所情報を取得する(S30)。処理命令が抄録AVストリームではなくネットワーク配信用AVストリームについての送信を要求するものであれば(S32のY)、処理はS34に移行する。
【0063】
処理命令の中に視聴時刻情報が含まれており、その情報に基づく配信処理命令でなければ(S34のN)、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150は該当するネットワーク配信用AVストリームのすべてを送信する(S40)。一方、視聴時刻情報に基づいて送信する場合には(S34のY)、処理命令解析部110は処理命令から視聴時刻情報を取得する。そして、必要に応じて、AVストリーム中のタイムスタンプ情報により、視聴時刻に対応するAVストリーム中の位置を解析する(S36)。そのあと、処理命令解析部110は、AVストリームの該当部分の抜き出し処理を行い(S38)、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150はこれを送信して処理を終了する(S40)。
【0064】
一方、S32において、ネットワーク配信用AVストリーム自体の送信ではなく、抄録AVストリームの送信処理要求の場合には(S32のN)、処理はS42に移行する。処理命令解析部110は、データ格納部160を介して、AVストリームに抄録AVストリームが存在するか否かを判断し、これが存在しなければ(S42のN)、処理は終了する。
【0065】
抄録AVストリームが存在し(S42のY)、かつ、視聴時刻情報に基づく配信処理命令でなければ(S44のN)、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150は該当する抄録AVストリームを全て送信する(S50)。一方、視聴時刻情報に基づいて送信する場合には(S44のY)、処理命令解析部110は処理命令から視聴時刻情報を取得する。そして、必要に応じて、AVストリーム中のタイムスタンプ情報により、視聴時刻に対応するAVストリーム中の位置を解析する(S46)。そのあと、視聴時刻情報に対応する抄録AVストリームの選択を行い(S48)、ネットワーク配信用AVストリーム提供部150はこれを送信して処理を終了する(S50)。
【0066】
以上、実施の形態においては、放送受信端末利用者が放送配信用AVストリームを視聴中に、AVストリームの格納場所情報と視聴時刻情報を、ネットワーク端末利用者に電子メールで送信している。ネットワーク受信端末利用者は、受信した電子メールをすぐに閲覧できなくても、視聴時刻情報に基づいて、その放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームを視聴することが出来る。すなわち、放送受信端末利用者とネットワーク受信端末利用者は、お互いに視聴時間を共有しなくても、同等のAVストリームを視聴できる。
【0067】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0068】
そうした変形例として、データ格納部160はインターネット18に接続された複数の格納部に分散してもよい。その場合、サーバ装置100は、各種AVストリームの格納場所を検索する機能を備えてもよい。また、過去に見た放送番組であっても、視聴履歴を残すことにより、放送終了後に、お薦め番組情報を送信できてもよい。あるいは、デジタル放送番組を視聴中にお薦めの瞬間を栞のように複数個マークして、これらをまとめて送信できてもよい。また、一つの放送配信用AVストリームに対して、複数のネットワーク配信用AVストリームを対応させてもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、電子メール受信者がデジタル放送時と電子メール閲覧時との時間差に関係なく所定の番組を視聴することができる。また、本発明によれば、性格の異なる複数の情報媒体を複合的に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るAVストリーム情報交換システムの構成図である。
【図2】本実施の形態に係るAVストリーム情報交換装置の機能ブロック図である。
【図3】図2の処理命令解析部の機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る放送受信端末の機能ブロック図である。
【図5】本実施の形態に係るネットワーク受信端末の機能ブロック図である。
【図6】放送受信端末において、お薦め番組情報を電子メール送信するときの画面の一例を示す図である。
【図7】ネットワーク受信端末において、お薦め番組情報を受信したときの画面の一例を示す図である。
【図8】図2のデータ格納部のデータ構造を示す図である。
【図9】本実施の形態に係る放送受信端末において、AVストリームを視聴中にお薦め情報を電子メールで送信する過程のフローチャートである。
【図10】本実施の形態に係るネットワーク受信端末において、お薦め番組情報を受信して、該当するネットワーク配信用AVストリームを受信して表示する過程のフローチャートである。
【図11】本実施の形態に係るAVストリーム格納装置において、ネットワーク受信端末からAVストリームの配信処理要求を受け付けてこれを配信する過程のフローチャートである。
【符号の説明】
100 サーバ装置、102 処理命令受付部、110 処理命令解析部、114 放送配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部、116 ネットワーク配信用AVストリームタイムスタンプ情報計算部、150 ネットワーク配信用AVストリーム提供部、152 放送配信用AVストリーム提供部、160データ格納部、200 放送局、300 放送受信端末、400 ネットワーク受信端末、402 ネットワーク配信用AVストリーム受信部、408 電子メール処理部。
Claims (10)
- ネットワーク配信用AVストリームを格納する手段と、
前記ネットワーク配信用AVストリームをネットワークを介してネットワーク受信端末に提供するネットワーク提供手段と、
前記ネットワーク配信用AVストリームに対応する放送配信用AVストリームに、前記ネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報を付加して放送受信端末に提供する放送提供手段と、
前記ネットワーク受信端末からの処理命令を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した前記処理命令を実行する実行手段と、
を含み、
前記格納場所情報を受信した前記放送受信端末から、前記ネットワーク受信端末に対して、前記格納場所情報を送信し、
前記検出手段が、前記ネットワーク受信端末からの前記格納場所情報を含む所定の処理命令を検出することにより、
前記ネットワーク提供手段が、前記ネットワーク配信用AVストリームを前記ネットワーク受信端末に提供することを特徴とするAVストリーム情報交換装置。 - 前記放送配信用AVストリームを受信した前記放送受信端末は、前記ネットワーク受信端末に対して、更に、その視聴時刻情報を送信し、
前記検出手段が、前記ネットワーク受信端末からの前記視聴時刻情報を含む所定の処理命令を検出することにより、
前記ネットワーク提供手段が、前記ネットワーク配信用AVストリームの、前記視聴時刻情報に基づく位置におけるAVストリームを抜き出して、前記ネットワーク受信端末に提供することを特徴とする請求項1に記載するAVストリーム情報交換装置。 - ネットワーク配信用AVストリームの一部を抜き出した抄録AVストリームを格納する手段と、
前記抄録AVストリームをネットワークを介してネットワーク受信端末に提供するネットワーク提供手段と、
前記ネットワーク配信用AVストリームに対応する放送配信用AVストリームに、前記抄録AVストリームの格納場所情報を付加して放送受信端末に提供する放送提供手段と、
前記ネットワーク受信端末からの処理命令を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した前記処理命令を実行する実行手段と、
を含み、
前記検出手段が、前記ネットワーク受信端末からの前記格納場所情報を含む所定の処理命令を検出することにより、
前記ネットワーク提供手段が、前記ネットワーク配信用AVストリームの、前記抄録AVストリームを、前記ネットワーク受信端末に提供することを特徴とするAVストリーム情報交換装置。 - 前記放送配信用AVストリームを受信した前記放送受信端末は、前記ネットワーク受信端末に対して、更に、その視聴時刻情報を送信し、
前記検出手段が、前記ネットワーク受信端末からの前記視聴時刻情報を含む所定の処理命令を検出することにより、
前記ネットワーク提供手段が、前記ネットワーク配信用AVストリームの、前記視聴時刻情報に基づく前記抄録AVストリームを、前記ネットワーク受信端末に提供することを特徴とする請求項3に記載するAVストリーム情報交換装置。 - 前記検出手段が検出した前記視聴時刻情報から、前記視聴時刻に対応する前記放送配信用AVストリームの位置を、前記放送配信用AVストリーム中のタイムスタンプ情報により算出することを特徴とする請求項2または4に記載するAVストリーム情報交換装置。
- 前記タイムスタンプ情報により算出された、前記視聴時刻に対応する前記放送配信用AVストリームの位置を、更に、前記ネットワーク配信用AVストリーム中のタイムスタンプ情報により、前記ネットワーク配信用AVストリームの位置に換算することを特徴とする請求項5に記載するAVストリーム情報交換装置。
- 放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームの格納場所情報を受信する手段と、
前記放送配信用AVストリームの視聴時刻情報を受信する手段と、
前記格納場所情報に基づく前記ネットワーク配信用AVストリームの、前記視聴時刻情報に基づく位置におけるAVストリームを受信する手段と、
その受信したAVストリームを再生する手段と、
を含むことを特徴とするAVストリーム受信装置。 - 放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームの一部を抜き出した抄録AVストリームの格納場所情報を受信する手段と、
前記放送配信用AVストリームの視聴時刻情報を受信する手段と、
前記格納場所情報に基づく前記ネットワーク配信用AVストリームの、前記視聴時刻情報に基づく前記抄録AVストリームを受信する手段と、
その受信した抄録AVストリームを再生する手段と、
を含むことを特徴とするAVストリーム受信装置。 - 放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームを格納する手段と、
前記ネットワーク配信用AVストリームをネットワークを介してネットワーク受信端末に提供するネットワーク提供手段と、
前記ネットワーク受信端末からの処理命令を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した前記処理命令を実行する実行手段と、
を含み、
前記検出手段が、前記放送配信用AVストリームの視聴時刻情報を含む所定の処理命令を検出することにより、
前記ネットワーク提供手段が、前記ネットワーク配信用AVストリームの、前記視聴時刻情報に基づく位置におけるAVストリームを抜き出して、前記ネットワーク受信端末に提供することを特徴とするAVストリーム格納装置。 - 放送配信用AVストリームに対応するネットワーク配信用AVストリームの一部を抜き出した抄録AVストリームを格納する手段と、
前記抄録AVストリームをネットワークを介してネットワーク受信端末に提供するネットワーク提供手段と、
前記ネットワーク受信端末からの処理命令を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した前記処理命令を実行する実行手段と、
を含み、
前記検出手段が、前記放送配信用AVストリームの視聴時刻情報を含む所定の処理命令を検出することにより、
前記ネットワーク提供手段が、ネットワーク配信用AVストリームの、前記視聴時刻情報に基づく前記抄録AVストリームを、前記ネットワーク受信端末に提供することを特徴とするAVストリーム格納装置。
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