JP2004303168A - 印刷システム、可搬型記録媒体、ネットワークプリンタ - Google Patents
印刷システム、可搬型記録媒体、ネットワークプリンタ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】データをアップロードして印刷する作業にかかるユーザの手間を省き、簡単かつ安全に行うことができる印刷システムを提供する。
【解決手段】送信先情報と、端末装置通信ソフトウェアと、認証キー情報とを記録した可搬型記録媒体から、ユーザの指示に基づいて端末装置通信ソフトウェアが読み出されて起動され、送信先情報を利用して端末装置から送信される認証キー情報を受信し、認証キー情報受信ステップによって受信された認証キー情報に基づいて、端末装置の認証を行い、認証が成立した場合に端末装置から送信されるユーザデータを受信して印刷部によって印刷する。
【選択図】 図1
【解決手段】送信先情報と、端末装置通信ソフトウェアと、認証キー情報とを記録した可搬型記録媒体から、ユーザの指示に基づいて端末装置通信ソフトウェアが読み出されて起動され、送信先情報を利用して端末装置から送信される認証キー情報を受信し、認証キー情報受信ステップによって受信された認証キー情報に基づいて、端末装置の認証を行い、認証が成立した場合に端末装置から送信されるユーザデータを受信して印刷部によって印刷する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、可搬型記録媒体に記録されたデータを端末装置からネットワークプリンタに送信して印刷する印刷システム、可搬型記録媒体、ネットワークプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来において、可搬型記録媒体(例えば、メモリカード)をネットワークに接続した読み取り装置(カードリーダ)に挿入し、所定のネットワークプリンタを指定して可搬型記録媒体に記録されたデータを送信することが行われている。そのためには、ネットワークに接続したカードスロットを有する端末装置(クライアント)と、同じくネットワークに接続されたネットワークプリンタが必要である。加えて、端末装置とネットワークプリンタ間において、通信を行うためのソフトウェアと、送信先となるネットワークプリンタを指定するための送信先プリンタ情報、クライアントとネットワークプリンタ間の接続を許可する認証キーが必要であった。
【0003】
また、上述の構成を利用してデータをネットワークプリンタに送信する作業を行う場合の手順は、以下のようにして行われていた。
1)端末装置のカードリーダにメモリカードを挿入する
2)端末装置の通信ソフトウェアを起動する
3)送信先プリンタ情報に基づき、端末装置からネットワークプリンタに接続する
4)端末装置からネットワークプリンタに認証キー情報を送信して端末装置の認証をしてもらう
5)端末装置からネットワークプリンタにデータを送信する
6)ネットワークプリンタは、端末装置から受信したデータに基づいて印刷をする
【0004】
このようにして、ネットワークプリンタにデータが送信され印刷される。前述したとおり、ここで必要なのが、端末装置(クライアント)、ネットワークプリンタというハードウェアに加え、通信を行うソフトウェア、送信先となるネットワークプリンタを指定する送信先プリンタ情報、接続を許可する認証キー情報である。
【0005】
また従来においては、リムーバブル・メディア(上述のメモリカードに相当)を手近なパーソナル・コンピュータに装填するだけでデータのアップロードが可能なシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−32302号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術においては、通信用のソフトウェアは、端末装置を使用するユーザが用意しなければならず、ソフトウェアがインストールされていない端末装置では、ユーザデータをネットワークプリンタに送信することができなかった。また、送信先プリンタ情報や認証キー情報は、予めユーザが知っていなければならず、忘れてしまった時や、わからない時には、やはりデータの送信ができない。
また、端末装置にソフトウェアがインストールされており、送信先プリンタ情報と認証キー情報とがわかっていたとしても、ユーザは、ソフトウェアを起動させ、送信先プリンタ情報と認証キー情報とを端末に入力しなければならないので、この入力作業において誤入力をしてしまうと、意図しないネットワークプリンタにデータを送信してしまったり、認証を正常に行うことができず、データの送信ができないという問題が発生してしまう。
【0008】
また、上述の特許文献1においては、装填を検知して自動的にアップロードを行っているので、いかなる時でもリムーバブル・メディアの情報がサーバに送信されてしまい、状況によっては不都合が生じる。すなわち、リムーバブル・メディアに記録されたデータのうち、サーバに送信したくないデータまで自動的にサーバに送信されてしまうので、ユーザにとって不都合が生じる場合もある。
また、サーバ認証の処理が行われていないので、サーバは、全てのアップロード要求を受け入れるか、特定のパーソナル・コンピュータからのアップロードしか受け入れられない。全てのアップロード要求を受け入れてしまうと、サーバが、無用のアクセスを許可してしまうという問題点があり、特定のパーソナル・コンピュータからのアップロードしか受け入れられないとすると、ユーザの利便性を低下させてしまうという問題点がある。
また、特許文献1にネットワークプリンタを適用した場合においても、リムーバブル・メディアを装填することによって、自動的にデータがネットワークプリンタに送信され印刷されてしまうため、印刷する必要がないものまで印刷してしまう可能性があり、ユーザにとって不都合が生じる場合もある。さらに、認証処理が行われていないので、ネットワークプリンタに無用のアクセスを許可してしまうという問題点がある。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ネットワークプリンタを利用した印刷にかかるユーザの手間を省き、簡単かつ安全に印刷する印刷システム、可搬型記録媒体、ネットワークプリンタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、可搬型記録媒体からデータを読み出してネットワークを介してネットワークプリンタにデータを送信する端末装置と、該端末装置から送信されるデータを前記ネットワークを介して受信して印刷部によって印刷するネットワークプリンタとによって構成される印刷システムであって、前記可搬型記録媒体は、前記ネットワークを介して前記端末装置から前記ネットワークプリンタにデータを送信する場合に、該ネットワークプリンタを送信先として指定する情報である送信先プリンタ情報と、前記端末装置と前記ネットワークプリンタとが通信を行うソフトウェアである端末装置通信ソフトウェアと、前記端末装置と前記ネットワークプリンタとの間において認証を行うための認証キーとなる情報である認証キー情報と、を記録しており、前記端末装置は、入力手段を介して入力されるソフトウェア起動指示に基づいて、前記可搬型記録媒体から前記端末装置通信ソフトウェアを読み出して起動し、前記可搬型記録媒体に記録された送信先プリンタ情報に基づいて、前記認証キー情報を前記ネットワークプリンタに送信し、送信した認証キー情報に基づいて、前記ネットワークプリンタにおいて認証が成立した場合に前記ネットワークプリンタによって印刷するためのデータを前記可搬型記録媒体から読み出して前記ネットワークプリンタに送信する手段を有し、前記ネットワークプリンタは、前記端末装置から送信される認証キー情報を受信し、受信した認証キー情報に基づいて前記端末装置の認証を行い、認証が成立した場合に前記端末装置から送信されるデータを受信して前記印刷部によって印刷する手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上述の印刷システムにおいて、前記ネットワークプリンタは、前記送信先プリンタ情報と前記端末装置通信ソフトウェアと前記認証キー情報とを、前記可搬型記録媒体に記録する手段を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上述の印刷システムにおいて、前記ネットワークプリンタは、前記可搬型記録媒体毎に異なる認証キー情報を生成する手段と、前記生成した認証キー情報を前記ネットワークプリンタ内に記録する手段と、前記端末装置との通信を行う場合に該端末装置から送信される認証キー情報と前記ネットワークプリンタ内に記録した認証キー情報とに基づいて認証を行う手段と、前記生成した認証キー情報を前記可搬型記録媒体に書き込む手段と、前記認証キー情報を利用した前記端末装置の認証が成立した場合に前記端末装置からのデータの受信を許可する手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上述の印刷システムにおいて、前記ネットワークプリンタは、前記認証キー情報を、前記可搬型記録媒体に設定されている識別番号に基づいて生成することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上述の印刷システムにおいて、前記ネットワークプリンタは、前記印刷部によって印刷された印刷物の排出先となる排紙トレイを指定するための排紙トレイ情報を、前記認証キー情報に対応付けて記録する手段を有し、前記排紙トレイ情報を参照し、認証が成立した際の認証キー情報に対応する排紙トレイ情報に基づいて、印刷された印刷物を指定された排紙トレイに排紙する手段を有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上述の印刷システムにおいて、前記データの書き込みは、前記端末装置の動作環境に応じた端末装置通信ソフトウェアを複数記録した記録手段から該端末装置通信ソフトウェアを少なくとも1つ以上読み出して前記可搬型記録媒体に書き込むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上述の印刷システムにおいて、前記端末装置は、前記可搬型記録媒体に記録されたデータのうち、前記ネットワークプリンタに送信したデータについて、前記可搬型記録媒体から消去する手段を有することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、上述の印刷システムにおいて、前記可搬型記録媒体は、データに含まれる複数の画像データを1枚の印刷媒体に印刷するインデックス印刷または1つの画像データを1枚の印刷媒体に印刷する単独印刷かのいずれか一方または両方を指定するための印刷方法情報を記録しており、前記ネットワークプリンタは、前記可搬型記録媒体から読み出された印刷方法情報に基づいて、前記データの印刷を行う手段を有することを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、可搬型記録媒体からデータを読み出してネットワークを介してデータ受信装置にデータを送信する端末装置と、該端末装置から送信されるデータを前記ネットワークを介して受信するデータ受信装置と、前記データ受信装置に接続されるプリンタとによって構成される印刷システムであって、前記可搬型記録媒体は、前記ネットワークを介して前記端末装置から前記データ受信装置にデータを送信する場合に該データ受信装置を送信先として指定する情報である送信先情報と、前記端末装置と前記データ受信装置とが通信を行うソフトウェアである端末装置通信ソフトウェアと、前記端末装置と前記データ受信装置との間において認証を行うための認証キーとなる情報である認証キー情報と、を記録しており、前記端末装置は、入力手段を介して入力されるソフトウェア起動指示に基づいて、前記可搬型記録媒体から前記端末装置通信ソフトウェアを読み出して起動し、前記可搬型記録媒体に記録された送信先情報に基づいて、前記認証キー情報を前記データ受信装置に送信し、送信された認証キー情報に基づいて、前記データ受信装置において認証が成立した場合に前記プリンタによって印刷するためのデータを前記可搬型記録媒体から読み出して前記データ受信装置に送信する手段とを有し、前記データ受信装置は、前記端末装置から送信される認証キー情報を受信する手段と、受信した認証キー情報に基づいて前記端末装置の認証を行い、認証が成立した場合に前記端末装置から送信されるデータを受信して前記プリンタによって印刷を行う手段と、を有することを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、可搬型記録媒体からデータを読み出してネットワークを介してネットワークプリンタにデータを送信する端末装置と、該端末装置から送信されるデータを前記ネットワークを介して受信して印刷部によって印刷するネットワークプリンタとによって構成される印刷システムにおける可搬型記録媒体であって、入力手段を介して入力されるソフトウェア起動指示に基づいて起動される端末装置通信ソフトウェアと、接続先プリンタ情報と、前記接続先プリンタ情報に基づいて該ネットワークプリンタにアクセスするための認証キー情報とを記録することを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、可搬型記録媒体からデータを読み出してネットワークを介してネットワークプリンタにデータを送信する端末装置と、該端末装置から送信されるデータを前記ネットワークを介して受信して印刷部によって印刷するネットワークプリンタとによって構成される印刷システムにおけるネットワークプリンタであって、前記可搬型記録媒体から送信先プリンタ情報と、端末装置通信ソフトウェアと、認証キー情報とを読み出し、入力手段を介して入力されるソフトウェア起動指示に基づいて、前記端末装置通信ソフトウェアを起動し、前記送信先プリンタ情報を利用して前記端末装置から送信される前記認証キー情報を受信する手段と、前記端末から受信した認証キー情報と前記可搬型記録媒体から読み出した認証キー情報とに基づいて、前記端末装置の認証を行い、認証が成立した場合に前記端末装置から送信されるデータを受信して印刷を行う手段と、を有することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態による印刷システムを図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態による印刷システムの構成を示す概略ブロック図である。
この図において、印刷システムは、可搬型記録媒体の一例としてのメモリカード1と、ネットワーク2と、端末装置3と、ネットワークプリンタ4とによって構成される。
メモリカード1は、各種情報を記録可能な可搬型記録媒体である。このメモリカードに記録される情報の一例を図2に示す。この図2に示すように、メモリカード1には、システムエリアとユーザエリアとが設けられている。
システムエリアには、印刷方法情報と、認証キー情報と、接続先プリンタ情報と、上述の端末装置通信ソフトウェアの一例となるクライアント通信ソフトウェアとが記録される。
【0022】
印刷方法情報は、インデックス印刷を指定する情報と単独印刷を指定する情報とのうち、いずれか一方または両方が含まれており、この印刷方法情報に含まれる情報に基づいて、インデックス印刷と単独印刷とのうちいずれか一方、または両方が行われる。
インデックス印刷を指定する情報は、ユーザデータに含まれる複数の画像データを1枚の印刷媒体に印刷するインデックス印刷を行うための情報である。単独印刷を指定する情報は、1つの画像データを1枚の印刷媒体に印刷する単独印刷を行うための情報である。このインデックス印刷を指定する情報と単独印刷を指定する情報との両方を指定することにより、インデックス印刷と単独印刷とを両方行うようにしてもよい。
【0023】
認証キー情報は、端末装置3とネットワークプリンタ4との間において認証を行うための認証キーとなる情報である。この認証キー情報の一例としては、パスワードや共通鍵などがあげられる。
接続先プリンタ情報は、ネットワーク2を介して端末装置3からネットワークプリンタ4にユーザデータを送信する場合に、ネットワークプリンタ4を送信先として指定する情報である。この接続先プリンタ情報は、例えば、IPアドレスや、ドメイン名(xxx@abc.co.jp)、URL(Uniform Resource Locator)等があげられる。
クライアント通信ソフトウェアは、端末装置3において動作することにより、ネットワークプリンタに接続する機能、ネットワークプリンタにおいて認証を行うための機能、ユーザデータを送信するための機能、を実現する通信ソフトウェアであり、端末装置3とネットワークプリンタ4との通信を行う。また、クライアント通信ソフトウェアには、ネットワークプリンタ4のプリンタドライバも含まれており、必要に応じて、端末装置3にインストールされる。
【0024】
ユーザエリアは、メモリカード1のシステムエリア以外の記録領域が割り当てられており、ユーザが任意に使用することができる記録領域である。このユーザエリアに記録されるデータがユーザデータであり、ネットワークプリンタ4に送信して印刷させるためのデータとなる。このユーザデータは、例えば、デジタルカメラによって撮影された画像データ、テキストや文字を印刷するための印字データなどであって、この実施形態においては、デジタルカメラで撮影した画像データがユーザデータとしてユーザエリアに記録されるものとする。なお、後述するネットワークプリンタ4が印刷可能なデータは、画像データと印字データである。
【0025】
ここでは、可搬型記録媒体の一例として、メモリカード1を適用して説明しているが、可搬型記録媒体は、データの書き込みおよび読み出しが可能な記録媒体であればよく、例えば、メモリカード1以外に、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD(コンパクトディスク)等であってもよい。
また、システムエリアに記録される各種データは、デジタルカメラやボイスレコーダを利用して、ユーザデータをメモリカード1に記録および消去するにあたり、それらの機器の使用に影響を与えるものではない。
【0026】
次に、図1における端末装置3について説明する。この端末装置3は、例えば、デスクトップ型あるいはノート型、ポケット型のコンピュータや、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話などによって構成される。
カードリーダライタ31は、メモリカード1から各種データの読み出しと書き込みを行う。
制御部32は、端末装置3のメモリカード1に記録されたクライアント通信ソフトウェアを所定のメモリに読み出して実行し、端末装置3の各部の制御を行う。
また、制御部32は、マウスやキーボードなどの入力装置を介してユーザから入力される指示に基づいて、メモリカード1からクライアント通信ソフトウェアを読み出して起動し、実行する機能を有する。
また、制御部32は、ネットワーク通信部33によって、ユーザデータの送信が完了した場合に、メモリカード1に記録されたユーザデータをカードリーダライタ31によって消去する機能を有する。
また、制御部32は、CPU(中央処理装置)、メモリなどの組み合わせによって構成され、端末装置のハードウェア上でクライアント通信ソフトウェアを動作させるために必要な資源となる。この制御部32は、ハードウェア構成によって異なるが、メモリカードスロットに小規模のCPUとLAN(ローカルエリアネットワーク)カードとを組み合わせた構成によって実現することも可能である。
【0027】
ネットワーク通信部33は、ネットワーク2を介してネットワークプリンタ4と通信を行う。
また、ネットワーク通信部33は、接続先プリンタ情報に基づいて、認証キー情報をネットワークプリンタ4に送信する機能を有する。
また、ネットワーク通信部33は、送信した認証キー情報に基づいて、ネットワークプリンタ4において認証が成立した場合に、ネットワークプリンタによって印刷するためのユーザデータをカードリーダライタ31によってメモリカード1から読み出してネットワークプリンタ4に送信する機能を有する。
【0028】
次に、ネットワークプリンタ4について説明する。このネットワークプリンタ4は、プリンタ通信ソフトウェアが起動した状態になっており、ネットワーク通信部41によって、端末装置3からの接続要求を待機している。このネットワークプリンタ4は、例えば、ネットワークに対応したインクジェットプリンタ、レーザプリンタなどが適用される。
【0029】
また、このネットワークプリンタ4は、以下に示す2種類のうちいずれも適用可能である。
1)受動的な動作をするプリンタ
ネットワークを介して端末装置3から送信されるイメージデータをそのまま印刷するプリンタであり、プリンタに印刷するための画像処理などについては、端末装置3において予め行われる。この場合、クライアント通信ソフトウェアには、画像処理、レイアウト処理、プリンタドライバなどが含まれており、ネットワーク上には、プリンタでそのまま印刷できるデータが送信される。プリンタ通信ソフトウェアは、ネットワーク2を介して端末装置3から受信したデータを印刷部45によって印刷する。
2)能動的な動作をするプリンタ
JPEGなどの画像データを端末装置3から受信することにより、ネットワークプリンタ4自身が画像処理を行い、印刷する機能を有するプリンタである。この場合、クライアント通信ソフトウェアは、デジタルカメラで撮影した画像データを端末装置3からネットワークプリンタ4に送信し、ネットワークプリンタ4のプリンタ通信ソフトウェアが、画像処理を行って印刷できるデータに変換し、印刷部45によって印刷する。
【0030】
ネットワーク通信部41は、ネットワーク2を介して端末装置3と通信を行う。
ネットワーク通信部41は、端末装置3のネットワーク通信部33から送信される認証キー情報を受信する機能を有する。
記録部42は、発行された認証キー情報を記録する認証キー情報記録領域を有する。
この記録部42は、ネットワークプリンタ4に内蔵する以外に外部に接続するようにしてもよく、例えば、ハードディスク、CD−R、DVD−R(書き換え可能なDigital Versatile Disk)、光磁気ディスクなどの記録媒体によって構成され、制御部43からの指示に基づいて、データの読み出しや書き込みが可能になっている。
【0031】
制御部43は、プリンタ通信ソフトウェアが起動した状態になっており、ネットワーク通信部41を介して端末装置3からの接続要求を待ち受けする。このプリンタ通信ソフトウェアと端末装置3において起動されるクライアント通信ソフトウェアとは、通信を確立して相互に連携してデータを送受信するための機能を有している。
また、制御部43は、ネットワーク通信部41によって受信した認証キー情報に基づいて端末装置3の認証を行い、認証が成立した場合に端末装置3から送信されるユーザデータをネットワーク通信部41によって受信して印刷部45によって印刷する。
また、制御部43は、認証キー情報に基づいて認証を行う機能を有する。
この制御部43は、CPU、メモリなどが組み合わされて構成され、ネットワークプリンタ4上でプリンタ通信ソフトウェアを動作させるための資源となる。
印刷部45は、制御部43からの指示に基づいて印刷媒体に印刷を行う。
【0032】
次に、図1の構成における印刷システムの動作について図3のフローチャートと図4のシーケンス図を用いて説明する。
まず、ネットワークプリンタ4の制御部43は、プリンタ通信ソフトウェアを起動した状態においてネットワーク通信部41を介して通信の接続を待ち受けする(図3ステップS201、図4ステップS401)。
【0033】
一方、端末装置3は、ユーザによってメモリカード1がカードリーダライタ31に挿入された後、マウスやキーボードなどの入力装置を介してユーザからクライアント通信ソフトウェアの起動の指示が入力されると、制御部32が、カードリーダライタ31に挿入されたメモリカード1からクライアント通信ソフトウェアを読み出して起動するとともに、メモリカード1から接続先プリンタ情報を読み出して(図3ステップS101、図4ステップS301)、接続先プリンタ情報に基づいて、ネットワークプリンタ4に接続要求を送信する(図3ステップS102、図4ステップS302)。次いで、制御部32は、ネットワークプリンタ4のプリンタドライバがインストールされているか否かを検出し、インストールされていない場合、ユーザからの指示に応じて、メモリカード1からプリンタドライバを読み出してインストールする。
【0034】
ネットワークプリンタ4の制御部43は、ネットワーク通信部41によって接続要求を受信すると、端末装置3に対し、認証キー情報の送信要求をする(図3ステップS203、ステップS403)。端末装置3の制御部32は、認証キー情報の要求を受信すると(図3ステップS103)、メモリカード1から認証キー情報を読み出し(図3ステップS104)、ネットワークプリンタ4に認証キー情報を送信する(図3ステップS105、図4ステップS305)。
ネットワークプリンタ4の制御部43は、ネットワーク通信部41によって認証キー情報を受信し(図3ステップS204)、受信した認証キー情報と記録部42に記録された情報とを、照合して認証を行う(図3ステップS205、図4ステップS405)。そして、制御部43は、認証キー情報の照合結果をネットワーク通信部41によって端末装置3に送信する(図3ステップS206)。さらに、制御部43は、照合結果が一致しない場合すなわち認証が成立しない場合、ステップS201に移行して接続要求を待ち受けし、照合結果が一致する場合すなわち認証が成立する場合、端末装置3との通信を確立して、ユーザデータの受信を待機する。
【0035】
端末装置3の制御部32は、ネットワークプリンタ4から送信される認証キー情報の照合結果をネットワーク通信部33によって受信し(図3ステップS106)、照合結果が一致しているか(認証が成立しているか)否かを検出する(図3ステップS107)。照合結果が一致していない場合は、クライアント通信ソフトウェアを終了する。
一方、照合結果が一致している場合すなわち、認証が成立した場合、制御部32は、メモリカード1からユーザデータ(画像データを印刷するための印刷データ)と印刷方法情報とを読み出して、ネットワークプリンタ4に送信する(図3ステップS108、図4ステップS308)。
【0036】
ネットワークプリンタ4の制御部43は、端末装置3から送信されるユーザデータと印刷方法情報とをネットワーク通信部41によって受信し(図3ステップS208、図4ステップS408)、受信したユーザデータを印刷方法情報によって指定された印刷方法によって、印刷部45によって印刷媒体に印刷する。そして、制御部43は、ユーザデータの印刷が完了した後(図3ステップS209、図4ステップS409)、次の接続要求の待ち受けをする(図3ステップS201、図4ステップS401)。
【0037】
端末装置3の制御部32は、全てのユーザデータの送信が完了すると(図3ステップS109、図4ステップS309)、送信し終わったユーザデータについて、メモリカード1から消去したのち、クライアント通信ソフトウェアを終了する(図4ステップS310)。
【0038】
以上説明した実施形態によれば、メモリカード1がカードリーダライタ31に挿入されて、ユーザからクライアント通信ソフトウェアの起動の指示が入力された場合に、メモリカード1内に記録されたクライアント通信ソフトウェアを起動して、メモリカード1内に記録された認証キー情報を利用して認証を行った後にネットワークプリンタ4へユーザデータのアップロード処理が自動的に行われ、ユーザデータが印刷される。従って、ユーザは、クライアント通信ソフトウェアを端末装置3に積極的に準備する必要が無く、また、接続先プリンタ情報の入力をする必要もないので、データのアップロードおよび印刷にかかる手間を省くことができるとともに、メモリカード1に記録されたユーザデータをアップロードするか否かの意志を反映させてアップロードすることができ、これにより、安全かつ簡単にアップロードを行い、印刷することができる。また、ユーザは、メモリカードを所持し、アップロードする場合にクライアント通信ソフトウェアを起動する指示を入力するだけでよいので、利便性を向上させることができる。
また、ネットワークプリンタ4において、認証キー情報を用いて認証を行ってアップロードの許可をするようにしたので、不正な第三者からのアップロードを制限することができ、セキュリティを確保することができる。
また、上述の実施形態において、アップロードして印刷が終了したメモリカード1内のユーザデータについて、自動的に消去するようにしたので、ユーザは、メモリカード1のユーザエリアを再利用することができる。
また、メモリカード1内に記録された印刷方法情報に基づいて印刷するようにしたので、メモリカード1毎に、ユーザデータに応じた印刷方法を指定して印刷することができる。この指定は個々の印刷データに対しても可能なので、例えば、メモリカード内の指定した画像データのみを印刷するように指示することも可能である。
【0039】
なお、上述した第1の実施形態において、クライアント通信ソフトウェアとプリンタ通信ソフトウェアは、上述以外の機能を付加するようにしてもよい。例えば、自宅において、データをメモリカードからユーザが有するプリンタに印刷するのと同じGUI(Graphical User Interface)を用いてネットワークを介したデータの印刷を行うようにしてもよい。
【0040】
また、以上説明した第1の実施形態において、ユーザデータ(印刷データ)を印刷する場合は、印刷方法情報に基づいて印刷する場合について説明したが、入力装置を介して入力されるユーザからの印刷方法の指示に基づいて印刷するようにしてもよい。例えば、クライアント通信ソフトウェアのデフォルト設定、メモリカード1の印刷方法情報、印刷時のユーザ設定、のうち、いずれかをユーザに選択してもらい、選択された印刷方法に基づいて印刷を行うようにしてもよい。なお、ユーザによる印刷方法の選択は、図3ステップS108、図4ステップS308の印刷方法情報を送信する際に行われる。
【0041】
次に、第2の実施形態について説明する。この実施形態においては、ネットワークプリンタ4によって、メモリカード1に認証キー情報、接続先プリンタ情報、クライアント通信ソフトウェアを記録する場合について説明する。
図5は、第2の実施形態における印刷システムの構成について説明するための概略ブロック図である。この図において、図1の各部に対応する部分に同一の符号を付け、その説明を省略する。
【0042】
記録部42は、印刷部45によって印刷された印刷物の排出先となる排紙トレイを指定するための排紙トレイ情報を、認証キー情報に対応付けて記録する認証キー情報記録領域を有する。
また、記録部42は、端末装置3の動作環境に応じたクライアント通信ソフトウェアを複数種類記録する。ここでいう動作環境としては、端末装置3において利用されることが予想される各種OS(Operating System)が記録される。
制御部43は、端末装置3との通信を行う場合に端末装置3から送信される認証キー情報と記録部42に記録された認証キー情報とに基づいて認証を行う機能を有する。
また制御部43は、メモリカード1毎に異なる認証キー情報を生成する機能を有する。
【0043】
制御部43は、生成した認証キー情報を記録部42に記録させるとともに、ネットワークプリンタ4自身に設定されている接続先プリンタ情報とクライアント通信ソフトウェアと認証キー情報とをカードライタ44によってメモリカード1に記録する。
【0044】
また、制御部43は、生成した認証キー情報をカードライタ44によってメモリカード1に書き込む機能と、認証キー情報を利用した端末装置3の認証が成立した場合に端末装置3からのユーザデータの受信を許可する機能とを有し、受信を許可したユーザデータを受信して印刷し、記録部42に記録された排紙トレイ情報に応じた排紙トレイに排出する。
カードライタ44は、制御部43からの指示に基づいて、各種データをメモリカード1に書き込む。
【0045】
次に、この実施形態における印刷システムの動作について説明する。まず、ユーザによってネットワークプリンタ4のカードライタ44にメモリカード1が挿入され、マウスやキーボードなど入力装置を介して制御部43にメモリカード登録指示が入力されると、制御部43は、メモリカード1固有の認証キー情報を生成してカードライタ44を介してメモリカード1に記録するとともに、生成した認証キー情報を記録部42に記録する。
次いで、制御部43は、記録部42に記録されている複数のクライアント通信ソフトウェアを読み出してカードライタ44を介してメモリカード1に記録する。そして、制御部43は、制御部43の所定のメモリ内に記録されているネットワークプリンタ4自身の接続先プリンタ情報を読み出してカードライタ44を介してメモリカード1に記録する。
【0046】
このようにして、認証キー情報、接続先プリンタ情報、クライアント通信ソフトウェアが記録されたメモリカード1をユーザはデジタルカメラで利用する。その結果、デジタルカメラで撮影した画像データがユーザデータとしてメモリカード1のユーザエリアに記録される。そして、ユーザは、メモリカード1内のユーザデータをネットワークプリンタ4によって印刷する場合、端末装置3のカードリーダライタ31にメモリカード1を挿入し、メモリカード1に記録された複数のクライアント通信ソフトウェアのうち、現在利用している端末装置3において利用可能なクライアント通信ソフトウェアを選択して起動を指示する。
端末装置3の制御部32は、クライアント通信ソフトウェアの起動指示が入力されると、メモリカード1に記録されたクライアント通信ソフトウェアのうち、起動が指示されたクライアント通信ソフトウェアを読み出して起動するとともに、ネットワークプリンタ4からの認証キー情報の送信要求を受信した後に、メモリカード1から認証キー情報を読み出してネットワークプリンタ4に送信する。
【0047】
ネットワークプリンタ4の制御部43は、端末装置3から送信される認証キー情報を受信した後、受信した認証キー情報が記録部42に登録されているか否かの照合を行うことによって認証する。そして、制御部43は、認証が成立した場合に、端末装置3からのユーザデータの受信を許可し、端末装置3から送信されるユーザデータを印刷部45によって印刷し、記録部42を参照し、認証が成立した際の認証キー情報に対応する排紙トレイ情報に基づいて、印刷された印刷物を指定された排紙トレイに排紙させる。
ここで、印刷された印刷物を認証キー情報に対応する排紙トレイに排出する一例が図6に示されている。この図6に示すように、認証キー情報に応じた排紙トレイ情報を、メモリカード1の認証キー情報を発行する際に、ユーザからの指示に基づいて排紙トレイを指定してもらうことにより、記録部42の排紙トレイ情報記録領域に登録される。これにより、ユーザデータを受信して印刷を行った場合に、印刷物が認証キー情報に該当する排紙トレイに排紙される。
【0048】
以上説明した実施形態によれば、認証キー情報を発行する際に、メモリカード1毎に異なる認証キー情報を割り当てるようにしたので、端末装置3からの接続が確立した場合にどのメモリカード1からユーザデータが送信されてくるかを認証キー情報に基づいて判別することができる。
また、認証キー情報を発行する際に、記録部42に認証キー情報に該当する排紙トレイ情報を登録するようにしたので、認証キー情報をネットワークプリンタ4の鍵として利用することに加えて、メモリカード1を識別して、この認証キー情報に基づいて、印刷物をメモリカード1毎に分別された排紙トレイに排紙することができる。すなわち、メモリカード1毎に排紙トレイが指定されて排紙されるので、ユーザにとって、自分が印刷した印刷物を簡単に見つけることができる。
【0049】
また、上述した実施形態においては、記録部42に複数種類のクライアント通信ソフトウェアを記録しておき、これら複数のクライアント通信ソフトウェアをメモリカード1に記録するようにしたので、例えば、外出先などにおいてメモリカード1を挿入する端末装置3のOSに応じたクライアント通信ソフトウェアをメモリカード1から読み出して実行することが可能であり、これにより、ユーザは、端末装置3のOSを考慮することなくユーザデータのアップロードと印刷を行うことができる。
なお、上述の実施形態においては、起動させるクライアント通信ソフトウェアをユーザが選択する場合について説明したが、ユーザから起動指示を受けた場合に、端末装置3の制御部32が、クライアント通信ソフトウェアを選択するようにしてもよい。
また、記録部42からクライアント通信ソフトウェアを読み出してメモリカード1に記録する場合に、記録部42から少なくとも1つ以上読み出してメモリカード1に書き込むようにしてもよい。これにより、記録部42に記録されたクライアント通信ソフトウェアの全ての種類についてメモリカード1のシステムエリアに記録するのではなく、必要となるいくつかのみを選択的にメモリカード1に記録することができるので、システムエリアの記録領域が拡大してしまい、ユーザエリアが減少してしまうことを防止することができる。
【0050】
次に、第3の実施形態について説明する。この実施形態においては、複製されたメモリカード1のデータを印刷することを拒否する管理を行う場合について説明する。
第3の実施形態における印刷システムは、図5に示す第2の実施形態における印刷システムの構成と同様であるが、その機能が異なるので、その相違点について説明する。
この実施形態においては、メモリカード1には、予め各メモリカードを識別するための識別番号が付与されているものとする。
制御部43は、メモリカード1に設定されている識別番号をカードライタ44を介して読み出し、読み出した識別番号を利用して認証キー情報を生成する機能を有する。
【0051】
端末装置3において、制御部32は、カードリーダライタ31に挿入されたメモリカード1の識別番号が認証キー情報と関連づけされているか否かを検出し、識別番号と認証キー情報が関連づけされている場合に、ネットワークプリンタ4に対して認証キー情報を送信する。この識別番号と認証キー情報が関連づけされているか否かを検出する処理は、予めクライアント通信ソフトウェアに組み込まれている。
また、認証キー情報と関連づけされているか否かについては、例えば、識別番号が認証キー情報に含まれているか否か、識別番号から認証キー情報を計算することができるか否か、認証キー情報から識別番号を計算することができるか否か、識別番号と認証キー情報とを用いて所定の演算を行うことにより、認証が成立するか否かを計算することができるか否かを検出することにより行われる。
【0052】
次に、第3の実施形態における印刷システムの動作について図7を用いて説明する。ここでは、認証キー情報と関連づけされているか否かについて、識別番号が認証キー情報に含まれているか否かを検出する場合について説明する。
ユーザによってネットワークプリンタ4のカードライタ44にメモリカード1が挿入され、マウスやキーボードなど入力装置を介して制御部43にメモリカード登録指示が入力されると、制御部43は、カードライタ44を介してメモリカード1の識別番号を読み出し、識別番号を利用して固有の認証キー情報を生成してメモリカード1に記録するとともに、生成した認証キー情報を記録部42に記録する。認証キー情報が記録されると、制御部43によって、クライアント通信ソフトウェアと接続先プリンタ情報とをメモリカード1に記録する。
【0053】
そして、登録処理が行われたメモリカード1がユーザによってカードリーダライタ31に挿入され、通信ソフトウェアの起動が指示されると、制御部32は、メモリカード1に記録された通信ソフトウェアを読み出して起動した後、カードリーダライタ31に挿入されたメモリカード1の識別番号が認証キー情報に含まれているか否かを検出し、識別番号が認証キー情報に含まれている場合に(符号(a))、ネットワークプリンタ4に対して認証キー情報を送信して認証を行ってもらった後に、ネットワークプリンタ4との接続を確立する(符号(b))。一方、識別番号が認証キー情報に含まれていない場合(符号(c))、制御部32は、ネットワークプリンタ4に対する接続を行わない(符号(d))。
【0054】
以上説明した第3の実施形態によれば、ネットワークプリンタ4において識別番号を利用して認証キー情報を生成し、端末装置3において識別番号が認証キー情報に含まれているか否かを検出するようにした。すなわち、図7にしめすように、悪意ある第三者により、メモリカード1aに記録された情報がメモリカード1bに不正にコピー(符号(e))され、ネットワークプリンタ4に不正にアクセスしようとした場合においても、端末装置3の制御部32によって、メモリカード1bの識別番号が認証キー情報に含まれているか否かを検出するようにしたので、不正な認証キー情報としてネットワークプリンタ4に対する接続が端末装置3において中断され、これにより、ネットワークプリンタ4に対する不正なアクセスを排除し、不正な印刷を防止することができる。
【0055】
上述したように、従来技術におけるメモリカードのデータをサーバ等にアップロードして印刷するためには、ユーザが必要なソフトウェアや情報を整備した上でアップロード作業を行う必要があった。また、クライアントの環境が変化する毎にそれらの整備をし直さなければならず、アップロードしたデータの印刷作業は、技術が必要となる作業であったが、上述した実施形態によれば、ネットワークに接続されるさまざまな端末装置から一意にネットワークプリンタにユーザデータを送信し、印刷することができる。これにより、ユーザにかかる負荷を軽減させ、作業効率を向上させることができる。
【0056】
以上説明した実施形態において、印刷部45は、ネットワークプリンタ4の内部に設けられる場合について説明したが、図8に示すように、図5における印刷部45をプリンタ46とし、図5におけるネットワークプリンタ4の印刷部45以外の構成をデータ受信装置4Aとし、印刷システムを構築するようにしてもよい。ここで、データ受信装置4Aは、コンピュータ等が適用可能であり、プリンタ46は、汎用のページプリンタが適用可能である。なお、図5におけるネットワークプリンタ4の各部に相当する部分に同一の符号をつけ、その説明は省略する。
この図8の構成によれば、データ受信装置4Aによって端末装置3とデータの送受信を行うことができるので、既存のページプリンタを利用して、第1から第3の実施形態に相当する印刷システムを構築することが可能となる。
【0057】
また、図1の端末装置3におけるカードリーダライタ31、制御部32、ネットワーク通信部33、ネットワークプリンタ4におけるネットワーク通信部41、制御部43の機能、図5のネットワークプリンタ4におけるカードライタ44の機能、図8のデータ受信装置4Aにおけるネットワーク通信部41、制御部43、カードライタ44、プリンタ46の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりユーザデータの送信処理、ユーザデータを受信して記録する処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0058】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記録装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0059】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による印刷システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】メモリカードに記録される情報の一例を図2に示す。
【図3】図1の構成における印刷システムの動作について説明するためのフローチャートである。
【図4】図1の構成における印刷システムの動作について説明するためのシーケンス図である。
【図5】第2の実施形態における印刷システムの構成について説明するための概略ブロック図である。
【図6】印刷された印刷物を認証キー情報に対応する排紙トレイに排出する一例を説明するための図面である。
【図7】第3の実施形態における印刷システムの動作について説明するための図面である。
【図8】その他の実施形態における印刷システムの構成について説明するための概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 メモリカード 3 端末装置
4 ネットワークプリンタ 4A データ受信装置
31 カードリーダライタ 32、43 制御部
33、41 ネットワーク通信部 42 記録部
44 カードライタ 45 印刷部
46 プリンタ
【発明の属する技術分野】
この発明は、可搬型記録媒体に記録されたデータを端末装置からネットワークプリンタに送信して印刷する印刷システム、可搬型記録媒体、ネットワークプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来において、可搬型記録媒体(例えば、メモリカード)をネットワークに接続した読み取り装置(カードリーダ)に挿入し、所定のネットワークプリンタを指定して可搬型記録媒体に記録されたデータを送信することが行われている。そのためには、ネットワークに接続したカードスロットを有する端末装置(クライアント)と、同じくネットワークに接続されたネットワークプリンタが必要である。加えて、端末装置とネットワークプリンタ間において、通信を行うためのソフトウェアと、送信先となるネットワークプリンタを指定するための送信先プリンタ情報、クライアントとネットワークプリンタ間の接続を許可する認証キーが必要であった。
【0003】
また、上述の構成を利用してデータをネットワークプリンタに送信する作業を行う場合の手順は、以下のようにして行われていた。
1)端末装置のカードリーダにメモリカードを挿入する
2)端末装置の通信ソフトウェアを起動する
3)送信先プリンタ情報に基づき、端末装置からネットワークプリンタに接続する
4)端末装置からネットワークプリンタに認証キー情報を送信して端末装置の認証をしてもらう
5)端末装置からネットワークプリンタにデータを送信する
6)ネットワークプリンタは、端末装置から受信したデータに基づいて印刷をする
【0004】
このようにして、ネットワークプリンタにデータが送信され印刷される。前述したとおり、ここで必要なのが、端末装置(クライアント)、ネットワークプリンタというハードウェアに加え、通信を行うソフトウェア、送信先となるネットワークプリンタを指定する送信先プリンタ情報、接続を許可する認証キー情報である。
【0005】
また従来においては、リムーバブル・メディア(上述のメモリカードに相当)を手近なパーソナル・コンピュータに装填するだけでデータのアップロードが可能なシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−32302号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術においては、通信用のソフトウェアは、端末装置を使用するユーザが用意しなければならず、ソフトウェアがインストールされていない端末装置では、ユーザデータをネットワークプリンタに送信することができなかった。また、送信先プリンタ情報や認証キー情報は、予めユーザが知っていなければならず、忘れてしまった時や、わからない時には、やはりデータの送信ができない。
また、端末装置にソフトウェアがインストールされており、送信先プリンタ情報と認証キー情報とがわかっていたとしても、ユーザは、ソフトウェアを起動させ、送信先プリンタ情報と認証キー情報とを端末に入力しなければならないので、この入力作業において誤入力をしてしまうと、意図しないネットワークプリンタにデータを送信してしまったり、認証を正常に行うことができず、データの送信ができないという問題が発生してしまう。
【0008】
また、上述の特許文献1においては、装填を検知して自動的にアップロードを行っているので、いかなる時でもリムーバブル・メディアの情報がサーバに送信されてしまい、状況によっては不都合が生じる。すなわち、リムーバブル・メディアに記録されたデータのうち、サーバに送信したくないデータまで自動的にサーバに送信されてしまうので、ユーザにとって不都合が生じる場合もある。
また、サーバ認証の処理が行われていないので、サーバは、全てのアップロード要求を受け入れるか、特定のパーソナル・コンピュータからのアップロードしか受け入れられない。全てのアップロード要求を受け入れてしまうと、サーバが、無用のアクセスを許可してしまうという問題点があり、特定のパーソナル・コンピュータからのアップロードしか受け入れられないとすると、ユーザの利便性を低下させてしまうという問題点がある。
また、特許文献1にネットワークプリンタを適用した場合においても、リムーバブル・メディアを装填することによって、自動的にデータがネットワークプリンタに送信され印刷されてしまうため、印刷する必要がないものまで印刷してしまう可能性があり、ユーザにとって不都合が生じる場合もある。さらに、認証処理が行われていないので、ネットワークプリンタに無用のアクセスを許可してしまうという問題点がある。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ネットワークプリンタを利用した印刷にかかるユーザの手間を省き、簡単かつ安全に印刷する印刷システム、可搬型記録媒体、ネットワークプリンタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、可搬型記録媒体からデータを読み出してネットワークを介してネットワークプリンタにデータを送信する端末装置と、該端末装置から送信されるデータを前記ネットワークを介して受信して印刷部によって印刷するネットワークプリンタとによって構成される印刷システムであって、前記可搬型記録媒体は、前記ネットワークを介して前記端末装置から前記ネットワークプリンタにデータを送信する場合に、該ネットワークプリンタを送信先として指定する情報である送信先プリンタ情報と、前記端末装置と前記ネットワークプリンタとが通信を行うソフトウェアである端末装置通信ソフトウェアと、前記端末装置と前記ネットワークプリンタとの間において認証を行うための認証キーとなる情報である認証キー情報と、を記録しており、前記端末装置は、入力手段を介して入力されるソフトウェア起動指示に基づいて、前記可搬型記録媒体から前記端末装置通信ソフトウェアを読み出して起動し、前記可搬型記録媒体に記録された送信先プリンタ情報に基づいて、前記認証キー情報を前記ネットワークプリンタに送信し、送信した認証キー情報に基づいて、前記ネットワークプリンタにおいて認証が成立した場合に前記ネットワークプリンタによって印刷するためのデータを前記可搬型記録媒体から読み出して前記ネットワークプリンタに送信する手段を有し、前記ネットワークプリンタは、前記端末装置から送信される認証キー情報を受信し、受信した認証キー情報に基づいて前記端末装置の認証を行い、認証が成立した場合に前記端末装置から送信されるデータを受信して前記印刷部によって印刷する手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上述の印刷システムにおいて、前記ネットワークプリンタは、前記送信先プリンタ情報と前記端末装置通信ソフトウェアと前記認証キー情報とを、前記可搬型記録媒体に記録する手段を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上述の印刷システムにおいて、前記ネットワークプリンタは、前記可搬型記録媒体毎に異なる認証キー情報を生成する手段と、前記生成した認証キー情報を前記ネットワークプリンタ内に記録する手段と、前記端末装置との通信を行う場合に該端末装置から送信される認証キー情報と前記ネットワークプリンタ内に記録した認証キー情報とに基づいて認証を行う手段と、前記生成した認証キー情報を前記可搬型記録媒体に書き込む手段と、前記認証キー情報を利用した前記端末装置の認証が成立した場合に前記端末装置からのデータの受信を許可する手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上述の印刷システムにおいて、前記ネットワークプリンタは、前記認証キー情報を、前記可搬型記録媒体に設定されている識別番号に基づいて生成することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上述の印刷システムにおいて、前記ネットワークプリンタは、前記印刷部によって印刷された印刷物の排出先となる排紙トレイを指定するための排紙トレイ情報を、前記認証キー情報に対応付けて記録する手段を有し、前記排紙トレイ情報を参照し、認証が成立した際の認証キー情報に対応する排紙トレイ情報に基づいて、印刷された印刷物を指定された排紙トレイに排紙する手段を有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上述の印刷システムにおいて、前記データの書き込みは、前記端末装置の動作環境に応じた端末装置通信ソフトウェアを複数記録した記録手段から該端末装置通信ソフトウェアを少なくとも1つ以上読み出して前記可搬型記録媒体に書き込むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上述の印刷システムにおいて、前記端末装置は、前記可搬型記録媒体に記録されたデータのうち、前記ネットワークプリンタに送信したデータについて、前記可搬型記録媒体から消去する手段を有することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、上述の印刷システムにおいて、前記可搬型記録媒体は、データに含まれる複数の画像データを1枚の印刷媒体に印刷するインデックス印刷または1つの画像データを1枚の印刷媒体に印刷する単独印刷かのいずれか一方または両方を指定するための印刷方法情報を記録しており、前記ネットワークプリンタは、前記可搬型記録媒体から読み出された印刷方法情報に基づいて、前記データの印刷を行う手段を有することを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、可搬型記録媒体からデータを読み出してネットワークを介してデータ受信装置にデータを送信する端末装置と、該端末装置から送信されるデータを前記ネットワークを介して受信するデータ受信装置と、前記データ受信装置に接続されるプリンタとによって構成される印刷システムであって、前記可搬型記録媒体は、前記ネットワークを介して前記端末装置から前記データ受信装置にデータを送信する場合に該データ受信装置を送信先として指定する情報である送信先情報と、前記端末装置と前記データ受信装置とが通信を行うソフトウェアである端末装置通信ソフトウェアと、前記端末装置と前記データ受信装置との間において認証を行うための認証キーとなる情報である認証キー情報と、を記録しており、前記端末装置は、入力手段を介して入力されるソフトウェア起動指示に基づいて、前記可搬型記録媒体から前記端末装置通信ソフトウェアを読み出して起動し、前記可搬型記録媒体に記録された送信先情報に基づいて、前記認証キー情報を前記データ受信装置に送信し、送信された認証キー情報に基づいて、前記データ受信装置において認証が成立した場合に前記プリンタによって印刷するためのデータを前記可搬型記録媒体から読み出して前記データ受信装置に送信する手段とを有し、前記データ受信装置は、前記端末装置から送信される認証キー情報を受信する手段と、受信した認証キー情報に基づいて前記端末装置の認証を行い、認証が成立した場合に前記端末装置から送信されるデータを受信して前記プリンタによって印刷を行う手段と、を有することを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、可搬型記録媒体からデータを読み出してネットワークを介してネットワークプリンタにデータを送信する端末装置と、該端末装置から送信されるデータを前記ネットワークを介して受信して印刷部によって印刷するネットワークプリンタとによって構成される印刷システムにおける可搬型記録媒体であって、入力手段を介して入力されるソフトウェア起動指示に基づいて起動される端末装置通信ソフトウェアと、接続先プリンタ情報と、前記接続先プリンタ情報に基づいて該ネットワークプリンタにアクセスするための認証キー情報とを記録することを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、可搬型記録媒体からデータを読み出してネットワークを介してネットワークプリンタにデータを送信する端末装置と、該端末装置から送信されるデータを前記ネットワークを介して受信して印刷部によって印刷するネットワークプリンタとによって構成される印刷システムにおけるネットワークプリンタであって、前記可搬型記録媒体から送信先プリンタ情報と、端末装置通信ソフトウェアと、認証キー情報とを読み出し、入力手段を介して入力されるソフトウェア起動指示に基づいて、前記端末装置通信ソフトウェアを起動し、前記送信先プリンタ情報を利用して前記端末装置から送信される前記認証キー情報を受信する手段と、前記端末から受信した認証キー情報と前記可搬型記録媒体から読み出した認証キー情報とに基づいて、前記端末装置の認証を行い、認証が成立した場合に前記端末装置から送信されるデータを受信して印刷を行う手段と、を有することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態による印刷システムを図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態による印刷システムの構成を示す概略ブロック図である。
この図において、印刷システムは、可搬型記録媒体の一例としてのメモリカード1と、ネットワーク2と、端末装置3と、ネットワークプリンタ4とによって構成される。
メモリカード1は、各種情報を記録可能な可搬型記録媒体である。このメモリカードに記録される情報の一例を図2に示す。この図2に示すように、メモリカード1には、システムエリアとユーザエリアとが設けられている。
システムエリアには、印刷方法情報と、認証キー情報と、接続先プリンタ情報と、上述の端末装置通信ソフトウェアの一例となるクライアント通信ソフトウェアとが記録される。
【0022】
印刷方法情報は、インデックス印刷を指定する情報と単独印刷を指定する情報とのうち、いずれか一方または両方が含まれており、この印刷方法情報に含まれる情報に基づいて、インデックス印刷と単独印刷とのうちいずれか一方、または両方が行われる。
インデックス印刷を指定する情報は、ユーザデータに含まれる複数の画像データを1枚の印刷媒体に印刷するインデックス印刷を行うための情報である。単独印刷を指定する情報は、1つの画像データを1枚の印刷媒体に印刷する単独印刷を行うための情報である。このインデックス印刷を指定する情報と単独印刷を指定する情報との両方を指定することにより、インデックス印刷と単独印刷とを両方行うようにしてもよい。
【0023】
認証キー情報は、端末装置3とネットワークプリンタ4との間において認証を行うための認証キーとなる情報である。この認証キー情報の一例としては、パスワードや共通鍵などがあげられる。
接続先プリンタ情報は、ネットワーク2を介して端末装置3からネットワークプリンタ4にユーザデータを送信する場合に、ネットワークプリンタ4を送信先として指定する情報である。この接続先プリンタ情報は、例えば、IPアドレスや、ドメイン名(xxx@abc.co.jp)、URL(Uniform Resource Locator)等があげられる。
クライアント通信ソフトウェアは、端末装置3において動作することにより、ネットワークプリンタに接続する機能、ネットワークプリンタにおいて認証を行うための機能、ユーザデータを送信するための機能、を実現する通信ソフトウェアであり、端末装置3とネットワークプリンタ4との通信を行う。また、クライアント通信ソフトウェアには、ネットワークプリンタ4のプリンタドライバも含まれており、必要に応じて、端末装置3にインストールされる。
【0024】
ユーザエリアは、メモリカード1のシステムエリア以外の記録領域が割り当てられており、ユーザが任意に使用することができる記録領域である。このユーザエリアに記録されるデータがユーザデータであり、ネットワークプリンタ4に送信して印刷させるためのデータとなる。このユーザデータは、例えば、デジタルカメラによって撮影された画像データ、テキストや文字を印刷するための印字データなどであって、この実施形態においては、デジタルカメラで撮影した画像データがユーザデータとしてユーザエリアに記録されるものとする。なお、後述するネットワークプリンタ4が印刷可能なデータは、画像データと印字データである。
【0025】
ここでは、可搬型記録媒体の一例として、メモリカード1を適用して説明しているが、可搬型記録媒体は、データの書き込みおよび読み出しが可能な記録媒体であればよく、例えば、メモリカード1以外に、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD(コンパクトディスク)等であってもよい。
また、システムエリアに記録される各種データは、デジタルカメラやボイスレコーダを利用して、ユーザデータをメモリカード1に記録および消去するにあたり、それらの機器の使用に影響を与えるものではない。
【0026】
次に、図1における端末装置3について説明する。この端末装置3は、例えば、デスクトップ型あるいはノート型、ポケット型のコンピュータや、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話などによって構成される。
カードリーダライタ31は、メモリカード1から各種データの読み出しと書き込みを行う。
制御部32は、端末装置3のメモリカード1に記録されたクライアント通信ソフトウェアを所定のメモリに読み出して実行し、端末装置3の各部の制御を行う。
また、制御部32は、マウスやキーボードなどの入力装置を介してユーザから入力される指示に基づいて、メモリカード1からクライアント通信ソフトウェアを読み出して起動し、実行する機能を有する。
また、制御部32は、ネットワーク通信部33によって、ユーザデータの送信が完了した場合に、メモリカード1に記録されたユーザデータをカードリーダライタ31によって消去する機能を有する。
また、制御部32は、CPU(中央処理装置)、メモリなどの組み合わせによって構成され、端末装置のハードウェア上でクライアント通信ソフトウェアを動作させるために必要な資源となる。この制御部32は、ハードウェア構成によって異なるが、メモリカードスロットに小規模のCPUとLAN(ローカルエリアネットワーク)カードとを組み合わせた構成によって実現することも可能である。
【0027】
ネットワーク通信部33は、ネットワーク2を介してネットワークプリンタ4と通信を行う。
また、ネットワーク通信部33は、接続先プリンタ情報に基づいて、認証キー情報をネットワークプリンタ4に送信する機能を有する。
また、ネットワーク通信部33は、送信した認証キー情報に基づいて、ネットワークプリンタ4において認証が成立した場合に、ネットワークプリンタによって印刷するためのユーザデータをカードリーダライタ31によってメモリカード1から読み出してネットワークプリンタ4に送信する機能を有する。
【0028】
次に、ネットワークプリンタ4について説明する。このネットワークプリンタ4は、プリンタ通信ソフトウェアが起動した状態になっており、ネットワーク通信部41によって、端末装置3からの接続要求を待機している。このネットワークプリンタ4は、例えば、ネットワークに対応したインクジェットプリンタ、レーザプリンタなどが適用される。
【0029】
また、このネットワークプリンタ4は、以下に示す2種類のうちいずれも適用可能である。
1)受動的な動作をするプリンタ
ネットワークを介して端末装置3から送信されるイメージデータをそのまま印刷するプリンタであり、プリンタに印刷するための画像処理などについては、端末装置3において予め行われる。この場合、クライアント通信ソフトウェアには、画像処理、レイアウト処理、プリンタドライバなどが含まれており、ネットワーク上には、プリンタでそのまま印刷できるデータが送信される。プリンタ通信ソフトウェアは、ネットワーク2を介して端末装置3から受信したデータを印刷部45によって印刷する。
2)能動的な動作をするプリンタ
JPEGなどの画像データを端末装置3から受信することにより、ネットワークプリンタ4自身が画像処理を行い、印刷する機能を有するプリンタである。この場合、クライアント通信ソフトウェアは、デジタルカメラで撮影した画像データを端末装置3からネットワークプリンタ4に送信し、ネットワークプリンタ4のプリンタ通信ソフトウェアが、画像処理を行って印刷できるデータに変換し、印刷部45によって印刷する。
【0030】
ネットワーク通信部41は、ネットワーク2を介して端末装置3と通信を行う。
ネットワーク通信部41は、端末装置3のネットワーク通信部33から送信される認証キー情報を受信する機能を有する。
記録部42は、発行された認証キー情報を記録する認証キー情報記録領域を有する。
この記録部42は、ネットワークプリンタ4に内蔵する以外に外部に接続するようにしてもよく、例えば、ハードディスク、CD−R、DVD−R(書き換え可能なDigital Versatile Disk)、光磁気ディスクなどの記録媒体によって構成され、制御部43からの指示に基づいて、データの読み出しや書き込みが可能になっている。
【0031】
制御部43は、プリンタ通信ソフトウェアが起動した状態になっており、ネットワーク通信部41を介して端末装置3からの接続要求を待ち受けする。このプリンタ通信ソフトウェアと端末装置3において起動されるクライアント通信ソフトウェアとは、通信を確立して相互に連携してデータを送受信するための機能を有している。
また、制御部43は、ネットワーク通信部41によって受信した認証キー情報に基づいて端末装置3の認証を行い、認証が成立した場合に端末装置3から送信されるユーザデータをネットワーク通信部41によって受信して印刷部45によって印刷する。
また、制御部43は、認証キー情報に基づいて認証を行う機能を有する。
この制御部43は、CPU、メモリなどが組み合わされて構成され、ネットワークプリンタ4上でプリンタ通信ソフトウェアを動作させるための資源となる。
印刷部45は、制御部43からの指示に基づいて印刷媒体に印刷を行う。
【0032】
次に、図1の構成における印刷システムの動作について図3のフローチャートと図4のシーケンス図を用いて説明する。
まず、ネットワークプリンタ4の制御部43は、プリンタ通信ソフトウェアを起動した状態においてネットワーク通信部41を介して通信の接続を待ち受けする(図3ステップS201、図4ステップS401)。
【0033】
一方、端末装置3は、ユーザによってメモリカード1がカードリーダライタ31に挿入された後、マウスやキーボードなどの入力装置を介してユーザからクライアント通信ソフトウェアの起動の指示が入力されると、制御部32が、カードリーダライタ31に挿入されたメモリカード1からクライアント通信ソフトウェアを読み出して起動するとともに、メモリカード1から接続先プリンタ情報を読み出して(図3ステップS101、図4ステップS301)、接続先プリンタ情報に基づいて、ネットワークプリンタ4に接続要求を送信する(図3ステップS102、図4ステップS302)。次いで、制御部32は、ネットワークプリンタ4のプリンタドライバがインストールされているか否かを検出し、インストールされていない場合、ユーザからの指示に応じて、メモリカード1からプリンタドライバを読み出してインストールする。
【0034】
ネットワークプリンタ4の制御部43は、ネットワーク通信部41によって接続要求を受信すると、端末装置3に対し、認証キー情報の送信要求をする(図3ステップS203、ステップS403)。端末装置3の制御部32は、認証キー情報の要求を受信すると(図3ステップS103)、メモリカード1から認証キー情報を読み出し(図3ステップS104)、ネットワークプリンタ4に認証キー情報を送信する(図3ステップS105、図4ステップS305)。
ネットワークプリンタ4の制御部43は、ネットワーク通信部41によって認証キー情報を受信し(図3ステップS204)、受信した認証キー情報と記録部42に記録された情報とを、照合して認証を行う(図3ステップS205、図4ステップS405)。そして、制御部43は、認証キー情報の照合結果をネットワーク通信部41によって端末装置3に送信する(図3ステップS206)。さらに、制御部43は、照合結果が一致しない場合すなわち認証が成立しない場合、ステップS201に移行して接続要求を待ち受けし、照合結果が一致する場合すなわち認証が成立する場合、端末装置3との通信を確立して、ユーザデータの受信を待機する。
【0035】
端末装置3の制御部32は、ネットワークプリンタ4から送信される認証キー情報の照合結果をネットワーク通信部33によって受信し(図3ステップS106)、照合結果が一致しているか(認証が成立しているか)否かを検出する(図3ステップS107)。照合結果が一致していない場合は、クライアント通信ソフトウェアを終了する。
一方、照合結果が一致している場合すなわち、認証が成立した場合、制御部32は、メモリカード1からユーザデータ(画像データを印刷するための印刷データ)と印刷方法情報とを読み出して、ネットワークプリンタ4に送信する(図3ステップS108、図4ステップS308)。
【0036】
ネットワークプリンタ4の制御部43は、端末装置3から送信されるユーザデータと印刷方法情報とをネットワーク通信部41によって受信し(図3ステップS208、図4ステップS408)、受信したユーザデータを印刷方法情報によって指定された印刷方法によって、印刷部45によって印刷媒体に印刷する。そして、制御部43は、ユーザデータの印刷が完了した後(図3ステップS209、図4ステップS409)、次の接続要求の待ち受けをする(図3ステップS201、図4ステップS401)。
【0037】
端末装置3の制御部32は、全てのユーザデータの送信が完了すると(図3ステップS109、図4ステップS309)、送信し終わったユーザデータについて、メモリカード1から消去したのち、クライアント通信ソフトウェアを終了する(図4ステップS310)。
【0038】
以上説明した実施形態によれば、メモリカード1がカードリーダライタ31に挿入されて、ユーザからクライアント通信ソフトウェアの起動の指示が入力された場合に、メモリカード1内に記録されたクライアント通信ソフトウェアを起動して、メモリカード1内に記録された認証キー情報を利用して認証を行った後にネットワークプリンタ4へユーザデータのアップロード処理が自動的に行われ、ユーザデータが印刷される。従って、ユーザは、クライアント通信ソフトウェアを端末装置3に積極的に準備する必要が無く、また、接続先プリンタ情報の入力をする必要もないので、データのアップロードおよび印刷にかかる手間を省くことができるとともに、メモリカード1に記録されたユーザデータをアップロードするか否かの意志を反映させてアップロードすることができ、これにより、安全かつ簡単にアップロードを行い、印刷することができる。また、ユーザは、メモリカードを所持し、アップロードする場合にクライアント通信ソフトウェアを起動する指示を入力するだけでよいので、利便性を向上させることができる。
また、ネットワークプリンタ4において、認証キー情報を用いて認証を行ってアップロードの許可をするようにしたので、不正な第三者からのアップロードを制限することができ、セキュリティを確保することができる。
また、上述の実施形態において、アップロードして印刷が終了したメモリカード1内のユーザデータについて、自動的に消去するようにしたので、ユーザは、メモリカード1のユーザエリアを再利用することができる。
また、メモリカード1内に記録された印刷方法情報に基づいて印刷するようにしたので、メモリカード1毎に、ユーザデータに応じた印刷方法を指定して印刷することができる。この指定は個々の印刷データに対しても可能なので、例えば、メモリカード内の指定した画像データのみを印刷するように指示することも可能である。
【0039】
なお、上述した第1の実施形態において、クライアント通信ソフトウェアとプリンタ通信ソフトウェアは、上述以外の機能を付加するようにしてもよい。例えば、自宅において、データをメモリカードからユーザが有するプリンタに印刷するのと同じGUI(Graphical User Interface)を用いてネットワークを介したデータの印刷を行うようにしてもよい。
【0040】
また、以上説明した第1の実施形態において、ユーザデータ(印刷データ)を印刷する場合は、印刷方法情報に基づいて印刷する場合について説明したが、入力装置を介して入力されるユーザからの印刷方法の指示に基づいて印刷するようにしてもよい。例えば、クライアント通信ソフトウェアのデフォルト設定、メモリカード1の印刷方法情報、印刷時のユーザ設定、のうち、いずれかをユーザに選択してもらい、選択された印刷方法に基づいて印刷を行うようにしてもよい。なお、ユーザによる印刷方法の選択は、図3ステップS108、図4ステップS308の印刷方法情報を送信する際に行われる。
【0041】
次に、第2の実施形態について説明する。この実施形態においては、ネットワークプリンタ4によって、メモリカード1に認証キー情報、接続先プリンタ情報、クライアント通信ソフトウェアを記録する場合について説明する。
図5は、第2の実施形態における印刷システムの構成について説明するための概略ブロック図である。この図において、図1の各部に対応する部分に同一の符号を付け、その説明を省略する。
【0042】
記録部42は、印刷部45によって印刷された印刷物の排出先となる排紙トレイを指定するための排紙トレイ情報を、認証キー情報に対応付けて記録する認証キー情報記録領域を有する。
また、記録部42は、端末装置3の動作環境に応じたクライアント通信ソフトウェアを複数種類記録する。ここでいう動作環境としては、端末装置3において利用されることが予想される各種OS(Operating System)が記録される。
制御部43は、端末装置3との通信を行う場合に端末装置3から送信される認証キー情報と記録部42に記録された認証キー情報とに基づいて認証を行う機能を有する。
また制御部43は、メモリカード1毎に異なる認証キー情報を生成する機能を有する。
【0043】
制御部43は、生成した認証キー情報を記録部42に記録させるとともに、ネットワークプリンタ4自身に設定されている接続先プリンタ情報とクライアント通信ソフトウェアと認証キー情報とをカードライタ44によってメモリカード1に記録する。
【0044】
また、制御部43は、生成した認証キー情報をカードライタ44によってメモリカード1に書き込む機能と、認証キー情報を利用した端末装置3の認証が成立した場合に端末装置3からのユーザデータの受信を許可する機能とを有し、受信を許可したユーザデータを受信して印刷し、記録部42に記録された排紙トレイ情報に応じた排紙トレイに排出する。
カードライタ44は、制御部43からの指示に基づいて、各種データをメモリカード1に書き込む。
【0045】
次に、この実施形態における印刷システムの動作について説明する。まず、ユーザによってネットワークプリンタ4のカードライタ44にメモリカード1が挿入され、マウスやキーボードなど入力装置を介して制御部43にメモリカード登録指示が入力されると、制御部43は、メモリカード1固有の認証キー情報を生成してカードライタ44を介してメモリカード1に記録するとともに、生成した認証キー情報を記録部42に記録する。
次いで、制御部43は、記録部42に記録されている複数のクライアント通信ソフトウェアを読み出してカードライタ44を介してメモリカード1に記録する。そして、制御部43は、制御部43の所定のメモリ内に記録されているネットワークプリンタ4自身の接続先プリンタ情報を読み出してカードライタ44を介してメモリカード1に記録する。
【0046】
このようにして、認証キー情報、接続先プリンタ情報、クライアント通信ソフトウェアが記録されたメモリカード1をユーザはデジタルカメラで利用する。その結果、デジタルカメラで撮影した画像データがユーザデータとしてメモリカード1のユーザエリアに記録される。そして、ユーザは、メモリカード1内のユーザデータをネットワークプリンタ4によって印刷する場合、端末装置3のカードリーダライタ31にメモリカード1を挿入し、メモリカード1に記録された複数のクライアント通信ソフトウェアのうち、現在利用している端末装置3において利用可能なクライアント通信ソフトウェアを選択して起動を指示する。
端末装置3の制御部32は、クライアント通信ソフトウェアの起動指示が入力されると、メモリカード1に記録されたクライアント通信ソフトウェアのうち、起動が指示されたクライアント通信ソフトウェアを読み出して起動するとともに、ネットワークプリンタ4からの認証キー情報の送信要求を受信した後に、メモリカード1から認証キー情報を読み出してネットワークプリンタ4に送信する。
【0047】
ネットワークプリンタ4の制御部43は、端末装置3から送信される認証キー情報を受信した後、受信した認証キー情報が記録部42に登録されているか否かの照合を行うことによって認証する。そして、制御部43は、認証が成立した場合に、端末装置3からのユーザデータの受信を許可し、端末装置3から送信されるユーザデータを印刷部45によって印刷し、記録部42を参照し、認証が成立した際の認証キー情報に対応する排紙トレイ情報に基づいて、印刷された印刷物を指定された排紙トレイに排紙させる。
ここで、印刷された印刷物を認証キー情報に対応する排紙トレイに排出する一例が図6に示されている。この図6に示すように、認証キー情報に応じた排紙トレイ情報を、メモリカード1の認証キー情報を発行する際に、ユーザからの指示に基づいて排紙トレイを指定してもらうことにより、記録部42の排紙トレイ情報記録領域に登録される。これにより、ユーザデータを受信して印刷を行った場合に、印刷物が認証キー情報に該当する排紙トレイに排紙される。
【0048】
以上説明した実施形態によれば、認証キー情報を発行する際に、メモリカード1毎に異なる認証キー情報を割り当てるようにしたので、端末装置3からの接続が確立した場合にどのメモリカード1からユーザデータが送信されてくるかを認証キー情報に基づいて判別することができる。
また、認証キー情報を発行する際に、記録部42に認証キー情報に該当する排紙トレイ情報を登録するようにしたので、認証キー情報をネットワークプリンタ4の鍵として利用することに加えて、メモリカード1を識別して、この認証キー情報に基づいて、印刷物をメモリカード1毎に分別された排紙トレイに排紙することができる。すなわち、メモリカード1毎に排紙トレイが指定されて排紙されるので、ユーザにとって、自分が印刷した印刷物を簡単に見つけることができる。
【0049】
また、上述した実施形態においては、記録部42に複数種類のクライアント通信ソフトウェアを記録しておき、これら複数のクライアント通信ソフトウェアをメモリカード1に記録するようにしたので、例えば、外出先などにおいてメモリカード1を挿入する端末装置3のOSに応じたクライアント通信ソフトウェアをメモリカード1から読み出して実行することが可能であり、これにより、ユーザは、端末装置3のOSを考慮することなくユーザデータのアップロードと印刷を行うことができる。
なお、上述の実施形態においては、起動させるクライアント通信ソフトウェアをユーザが選択する場合について説明したが、ユーザから起動指示を受けた場合に、端末装置3の制御部32が、クライアント通信ソフトウェアを選択するようにしてもよい。
また、記録部42からクライアント通信ソフトウェアを読み出してメモリカード1に記録する場合に、記録部42から少なくとも1つ以上読み出してメモリカード1に書き込むようにしてもよい。これにより、記録部42に記録されたクライアント通信ソフトウェアの全ての種類についてメモリカード1のシステムエリアに記録するのではなく、必要となるいくつかのみを選択的にメモリカード1に記録することができるので、システムエリアの記録領域が拡大してしまい、ユーザエリアが減少してしまうことを防止することができる。
【0050】
次に、第3の実施形態について説明する。この実施形態においては、複製されたメモリカード1のデータを印刷することを拒否する管理を行う場合について説明する。
第3の実施形態における印刷システムは、図5に示す第2の実施形態における印刷システムの構成と同様であるが、その機能が異なるので、その相違点について説明する。
この実施形態においては、メモリカード1には、予め各メモリカードを識別するための識別番号が付与されているものとする。
制御部43は、メモリカード1に設定されている識別番号をカードライタ44を介して読み出し、読み出した識別番号を利用して認証キー情報を生成する機能を有する。
【0051】
端末装置3において、制御部32は、カードリーダライタ31に挿入されたメモリカード1の識別番号が認証キー情報と関連づけされているか否かを検出し、識別番号と認証キー情報が関連づけされている場合に、ネットワークプリンタ4に対して認証キー情報を送信する。この識別番号と認証キー情報が関連づけされているか否かを検出する処理は、予めクライアント通信ソフトウェアに組み込まれている。
また、認証キー情報と関連づけされているか否かについては、例えば、識別番号が認証キー情報に含まれているか否か、識別番号から認証キー情報を計算することができるか否か、認証キー情報から識別番号を計算することができるか否か、識別番号と認証キー情報とを用いて所定の演算を行うことにより、認証が成立するか否かを計算することができるか否かを検出することにより行われる。
【0052】
次に、第3の実施形態における印刷システムの動作について図7を用いて説明する。ここでは、認証キー情報と関連づけされているか否かについて、識別番号が認証キー情報に含まれているか否かを検出する場合について説明する。
ユーザによってネットワークプリンタ4のカードライタ44にメモリカード1が挿入され、マウスやキーボードなど入力装置を介して制御部43にメモリカード登録指示が入力されると、制御部43は、カードライタ44を介してメモリカード1の識別番号を読み出し、識別番号を利用して固有の認証キー情報を生成してメモリカード1に記録するとともに、生成した認証キー情報を記録部42に記録する。認証キー情報が記録されると、制御部43によって、クライアント通信ソフトウェアと接続先プリンタ情報とをメモリカード1に記録する。
【0053】
そして、登録処理が行われたメモリカード1がユーザによってカードリーダライタ31に挿入され、通信ソフトウェアの起動が指示されると、制御部32は、メモリカード1に記録された通信ソフトウェアを読み出して起動した後、カードリーダライタ31に挿入されたメモリカード1の識別番号が認証キー情報に含まれているか否かを検出し、識別番号が認証キー情報に含まれている場合に(符号(a))、ネットワークプリンタ4に対して認証キー情報を送信して認証を行ってもらった後に、ネットワークプリンタ4との接続を確立する(符号(b))。一方、識別番号が認証キー情報に含まれていない場合(符号(c))、制御部32は、ネットワークプリンタ4に対する接続を行わない(符号(d))。
【0054】
以上説明した第3の実施形態によれば、ネットワークプリンタ4において識別番号を利用して認証キー情報を生成し、端末装置3において識別番号が認証キー情報に含まれているか否かを検出するようにした。すなわち、図7にしめすように、悪意ある第三者により、メモリカード1aに記録された情報がメモリカード1bに不正にコピー(符号(e))され、ネットワークプリンタ4に不正にアクセスしようとした場合においても、端末装置3の制御部32によって、メモリカード1bの識別番号が認証キー情報に含まれているか否かを検出するようにしたので、不正な認証キー情報としてネットワークプリンタ4に対する接続が端末装置3において中断され、これにより、ネットワークプリンタ4に対する不正なアクセスを排除し、不正な印刷を防止することができる。
【0055】
上述したように、従来技術におけるメモリカードのデータをサーバ等にアップロードして印刷するためには、ユーザが必要なソフトウェアや情報を整備した上でアップロード作業を行う必要があった。また、クライアントの環境が変化する毎にそれらの整備をし直さなければならず、アップロードしたデータの印刷作業は、技術が必要となる作業であったが、上述した実施形態によれば、ネットワークに接続されるさまざまな端末装置から一意にネットワークプリンタにユーザデータを送信し、印刷することができる。これにより、ユーザにかかる負荷を軽減させ、作業効率を向上させることができる。
【0056】
以上説明した実施形態において、印刷部45は、ネットワークプリンタ4の内部に設けられる場合について説明したが、図8に示すように、図5における印刷部45をプリンタ46とし、図5におけるネットワークプリンタ4の印刷部45以外の構成をデータ受信装置4Aとし、印刷システムを構築するようにしてもよい。ここで、データ受信装置4Aは、コンピュータ等が適用可能であり、プリンタ46は、汎用のページプリンタが適用可能である。なお、図5におけるネットワークプリンタ4の各部に相当する部分に同一の符号をつけ、その説明は省略する。
この図8の構成によれば、データ受信装置4Aによって端末装置3とデータの送受信を行うことができるので、既存のページプリンタを利用して、第1から第3の実施形態に相当する印刷システムを構築することが可能となる。
【0057】
また、図1の端末装置3におけるカードリーダライタ31、制御部32、ネットワーク通信部33、ネットワークプリンタ4におけるネットワーク通信部41、制御部43の機能、図5のネットワークプリンタ4におけるカードライタ44の機能、図8のデータ受信装置4Aにおけるネットワーク通信部41、制御部43、カードライタ44、プリンタ46の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりユーザデータの送信処理、ユーザデータを受信して記録する処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0058】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記録装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0059】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による印刷システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】メモリカードに記録される情報の一例を図2に示す。
【図3】図1の構成における印刷システムの動作について説明するためのフローチャートである。
【図4】図1の構成における印刷システムの動作について説明するためのシーケンス図である。
【図5】第2の実施形態における印刷システムの構成について説明するための概略ブロック図である。
【図6】印刷された印刷物を認証キー情報に対応する排紙トレイに排出する一例を説明するための図面である。
【図7】第3の実施形態における印刷システムの動作について説明するための図面である。
【図8】その他の実施形態における印刷システムの構成について説明するための概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 メモリカード 3 端末装置
4 ネットワークプリンタ 4A データ受信装置
31 カードリーダライタ 32、43 制御部
33、41 ネットワーク通信部 42 記録部
44 カードライタ 45 印刷部
46 プリンタ
Claims (11)
- 可搬型記録媒体からデータを読み出してネットワークを介してネットワークプリンタにデータを送信する端末装置と、該端末装置から送信されるデータを前記ネットワークを介して受信して印刷部によって印刷するネットワークプリンタとによって構成される印刷システムであって、
前記可搬型記録媒体は、前記ネットワークを介して前記端末装置から前記ネットワークプリンタにデータを送信する場合に、該ネットワークプリンタを送信先として指定する情報である送信先プリンタ情報と、前記端末装置と前記ネットワークプリンタとが通信を行うソフトウェアである端末装置通信ソフトウェアと、前記端末装置と前記ネットワークプリンタとの間において認証を行うための認証キーとなる情報である認証キー情報と、を記録しており、
前記端末装置は、入力手段を介して入力されるソフトウェア起動指示に基づいて、前記可搬型記録媒体から前記端末装置通信ソフトウェアを読み出して起動し、前記可搬型記録媒体に記録された送信先プリンタ情報に基づいて、前記認証キー情報を前記ネットワークプリンタに送信し、送信した認証キー情報に基づいて、前記ネットワークプリンタにおいて認証が成立した場合に前記ネットワークプリンタによって印刷するためのデータを前記可搬型記録媒体から読み出して前記ネットワークプリンタに送信する手段を有し、
前記ネットワークプリンタは、前記端末装置から送信される認証キー情報を受信し、受信した認証キー情報に基づいて前記端末装置の認証を行い、認証が成立した場合に前記端末装置から送信されるデータを受信して前記印刷部によって印刷する手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。 - 前記ネットワークプリンタは、前記送信先プリンタ情報と前記端末装置通信ソフトウェアと前記認証キー情報とを、前記可搬型記録媒体に記録する手段を有することを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
- 前記ネットワークプリンタは、
前記可搬型記録媒体毎に異なる認証キー情報を生成する手段と、
前記生成した認証キー情報を前記ネットワークプリンタ内に記録する手段と、
前記端末装置との通信を行う場合に該端末装置から送信される認証キー情報と前記ネットワークプリンタ内に記録した認証キー情報とに基づいて認証を行う手段と、
前記生成した認証キー情報を前記可搬型記録媒体に書き込む手段と、
前記認証キー情報を利用した前記端末装置の認証が成立した場合に前記端末装置からのデータの受信を許可する手段と、
を有することを特徴とする請求項1または請求項2のうちいずれかに記載の印刷システム。 - 前記ネットワークプリンタは、前記認証キー情報を、前記可搬型記録媒体に設定されている識別番号に基づいて生成することを特徴とする請求項3記載の印刷システム。
- 前記ネットワークプリンタは、
前記印刷部によって印刷された印刷物の排出先となる排紙トレイを指定するための排紙トレイ情報を、前記認証キー情報に対応付けて記録する手段を有し、
前記排紙トレイ情報を参照し、認証が成立した際の認証キー情報に対応する排紙トレイ情報に基づいて、印刷された印刷物を指定された排紙トレイに排紙する手段を
有することを特徴とする請求項3または請求項4のうちいずれかに記載の印刷システム。 - 前記データの書き込みは、前記端末装置の動作環境に応じた端末装置通信ソフトウェアを複数記録した記録手段から該端末装置通信ソフトウェアを少なくとも1つ以上読み出して前記可搬型記録媒体に書き込むことを特徴とする請求項2から請求項5のうちいずれかに記載の印刷システム。
- 前記端末装置は、前記可搬型記録媒体に記録されたデータのうち、前記ネットワークプリンタに送信したデータについて、前記可搬型記録媒体から消去する手段を有することを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれかに記載の印刷システム。
- 前記可搬型記録媒体は、データに含まれる複数の画像データを1枚の印刷媒体に印刷するインデックス印刷または1つの画像データを1枚の印刷媒体に印刷する単独印刷かのいずれか一方または両方を指定するための印刷方法情報を記録しており、
前記ネットワークプリンタは、前記可搬型記録媒体から読み出された印刷方法情報に基づいて、前記データの印刷を行う手段
を有することを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれかに記載の印刷システム。 - 可搬型記録媒体からデータを読み出してネットワークを介してデータ受信装置にデータを送信する端末装置と、該端末装置から送信されるデータを前記ネットワークを介して受信するデータ受信装置と、前記データ受信装置に接続されるプリンタとによって構成される印刷システムであって、
前記可搬型記録媒体は、前記ネットワークを介して前記端末装置から前記データ受信装置にデータを送信する場合に該データ受信装置を送信先として指定する情報である送信先情報と、前記端末装置と前記データ受信装置とが通信を行うソフトウェアである端末装置通信ソフトウェアと、前記端末装置と前記データ受信装置との間において認証を行うための認証キーとなる情報である認証キー情報と、を記録しており、
前記端末装置は、入力手段を介して入力されるソフトウェア起動指示に基づいて、前記可搬型記録媒体から前記端末装置通信ソフトウェアを読み出して起動し、前記可搬型記録媒体に記録された送信先情報に基づいて、前記認証キー情報を前記データ受信装置に送信し、送信された認証キー情報に基づいて、前記データ受信装置において認証が成立した場合に前記プリンタによって印刷するためのデータを前記可搬型記録媒体から読み出して前記データ受信装置に送信する手段とを有し、
前記データ受信装置は、前記端末装置から送信される認証キー情報を受信する手段と、
受信した認証キー情報に基づいて前記端末装置の認証を行い、認証が成立した場合に前記端末装置から送信されるデータを受信して前記プリンタによって印刷を行う手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。 - 可搬型記録媒体からデータを読み出してネットワークを介してネットワークプリンタにデータを送信する端末装置と、該端末装置から送信されるデータを前記ネットワークを介して受信して印刷部によって印刷するネットワークプリンタとによって構成される印刷システムにおける可搬型記録媒体であって、
入力手段を介して入力されるソフトウェア起動指示に基づいて起動される端末装置通信ソフトウェアと、
接続先プリンタ情報と、
前記接続先プリンタ情報に基づいて、該ネットワークプリンタにアクセスするための認証キー情報と、
を記録することを特徴とする可搬型記録媒体。 - 可搬型記録媒体からデータを読み出してネットワークを介してネットワークプリンタにデータを送信する端末装置と、該端末装置から送信されるデータを前記ネットワークを介して受信して印刷部によって印刷するネットワークプリンタとによって構成される印刷システムにおけるネットワークプリンタであって、
前記可搬型記録媒体から送信先プリンタ情報と、端末装置通信ソフトウェアと、認証キー情報とを読み出し、入力手段を介して入力されるソフトウェア起動指示に基づいて、前記端末装置通信ソフトウェアを起動し、前記送信先プリンタ情報を利用して前記端末装置から送信される前記認証キー情報を受信する手段と、前記端末から受信した認証キー情報と前記可搬型記録媒体から読み出した認証キー情報とに基づいて、前記端末装置の認証を行い、認証が成立した場合に前記端末装置から送信されるデータを受信して印刷を行う手段と、
を有することを特徴とするネットワークプリンタ。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060606 |