JP2004302796A - 業務時間管理システム、業務時間管理サーバ、業務時間管理装置、業務時間管理方法、及びプログラム - Google Patents

業務時間管理システム、業務時間管理サーバ、業務時間管理装置、業務時間管理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】プロジェクト毎の業務実績を正確に記録する業務時間管理システムの提供
【解決手段】業務時間管理システムは、プロジェクトへのログインを管理するログイン管理部と、担当者の業務実績を受信してプロジェクト毎に格納する業務実績格納部とを有する業務時間管理サーバと、担当者が業務を開始する場合に、プロジェクトアカウントの入力を要求し、入力されたプロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへのログイン、並びに当該プロジェクトに属するリソースへのアクセスがログイン管理部により許可された場合に、当該リソースを使用して業務プログラムを実行するプログラム実行部と、担当者の操作によって発生したタスクのタスク稼働時間を計測し、プログラムが終了する時点でタスク稼働時間の合計を業務実績格納部に送信する計測部とを有する業務時間管理装置とを備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理システム、業務時間管理サーバ、業務時間管理装置、業務時間管理方法、及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、業務時間の実績を業務項目毎に記録するために、特定の業務項目に対応付けられたアクティブウィンドウが選択されることに応じて、当該アクティブウィンドウを表示している時間を計測するプログラムが提案されている(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−107473号公報(p8、図9)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、特定の業務項目が複数のプロジェクトにまたがっている場合に、業務時間をプロジェクト毎に把握することができないという課題があった。
【0005】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる業務時間管理システム、業務時間管理サーバ、業務時間管理装置、業務時間管理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の第1の形態において、コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理システムは、業務が属するプロジェクトへの担当者のログインを管理するログイン管理部と、プロジェクトに関する担当者の業務実績を受信してプロジェクト毎に格納する業務実績格納部とを有する業務時間管理サーバと、業務の担当者が業務を開始する場合に、業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントの入力を担当者に要求し、入力されたプロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログインがログイン管理部により許可された場合に、プロジェクトに属する業務を実施する為のプログラムを実行するプログラム実行部と、プログラムに対する担当者の操作によって発生したタスクが稼働している時間を示すタスク稼働時間を計測し、プログラムを終了する時点でのタスク稼働時間の合計をプロジェクトに関する担当者の業務実績として業務実績格納部に送信する計測部とを有する業務時間管理装置とを備える。
【0007】
このような業務時間管理システムによれば、担当者がコンピュータを用いた業務を実施するたびに、当該業務が属するプロジェクトを特定し、担当者の操作に応じて業務プログラムが実行された時間をプロジェクト毎に管理することができる。従って、プロジェクト毎の業務実績管理を正確にかつ効率的に行うことができる。
【0008】
ログイン管理部は、プロジェクトに属するリソースへの担当者のアクセスを更に管理し、プログラム実行部は、ログイン管理部によりアクセスが許可されたリソースを使用して、業務を実施するためのプログラムを実行してもよい。これにより、プロジェクト毎のリソースを適切に管理することができる。すなわちアクセス権の無い担当者がプロジェクトのリソースにアクセスすることを防止できる。
また、計測部は、ユーザが当該プロジェクトにログインしてからログオフするまでの時間を業務実績として業務実績格納部にさらに送信してもよい。
【0009】
プロジェクトにログインしてからログオフするまでの時間をさらに出力することにより、プロジェクトにログインしている時間におけるタスク稼働時間の割合、すなわちログイン時間中、プロジェクトの人的資源及びシステム資源がどの程度活用されているかを算出することができる。
【0010】
計測部は、タスクがプログラム実行部によって実行されている時間を積算することによってタスク稼働時間を算出してもよい。あるいは、プログラム実行部がタスクを実行する場合に使用する処理能力の割合が予め定められた基準値を超える時間をタスク稼働時間として計測してもよい。
【0011】
これにより、担当者及びコンピュータの少なくともいずれかが業務を実行していない時間を業務時間から排除し、担当者及びコンピュータが協働して業務を遂行している時間を計測することができる。
【0012】
本発明の第2の形態によると、コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理サーバは、業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントがコンピュータから入力された場合に、当該プロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログイン、並びに当該プロジェクトに属するリソースへの担当者のアクセスを許可するログイン管理部と、リソースを使用して実施されたプロジェクトの業務実績をコンピュータから受信してプロジェクト毎に格納する業務実績格納部とを備える。
【0013】
この様な構成により業務時間管理サーバは、担当者による業務の実行をプロジェクト毎に管理し、さらに担当者による業務実績をプロジェクト毎に管理することができる。
【0014】
本発明の第3の形態によると、コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理装置は、業務の担当者が業務を開始する場合に、業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントの入力を担当者に要求し、入力されたプロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログイン、並びに当該プロジェクトに属するリソースへの担当者のアクセスがサーバにより許可された場合に、リソースを使用して業務用のプログラムを実行するプログラム実行部と、プログラムに対する担当者の操作によって発生したタスクが稼働している時間を示すタスク稼働時間を計測し、プログラムを終了する時点でのタスク稼働時間の合計をプロジェクトに関する担当者の業務実績としてサーバに送信する計測部とを備える。
【0015】
この様な構成により業務時間管理装置は、担当者がコンピュータを用いた業務を実施するたびに、当該業務が属するプロジェクトを特定し、担当者の操作に応じて業務プログラムが実行された時間をプロジェクト毎に計測して出力することができる。
【0016】
本発明の第4の形態によると、コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理方法は、業務の担当者が業務を開始する場合に、業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントの入力を担当者に要求するステップと、入力されたプロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログイン、並びに当該プロジェクトに属するリソースへの担当者のアクセスを許可するステップと、リソースを使用して業務用のプログラムを実行するステップと、プログラムに対する担当者の操作によって発生したタスクが稼働している時間を示すタスク稼働時間を計測し、プログラムを終了する時点でのタスク稼働時間の合計をプロジェクトに関する担当者の業務実績として出力するステップと、業務実績をプロジェクト毎に格納するステップとを備える。このような業務時間管理方法は、第1の形態と同様の効果を奏する。
【0017】
本発明の第5の形態によると、コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理方法は、業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントがコンピュータから入力された場合に、当該プロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログイン、並びに当該プロジェクトに属するリソースへの担当者のアクセスを許可するステップと、リソースを使用して実施されたプロジェクトの業務実績をコンピュータから受信してプロジェクト毎に格納するステップとを備える。このような業務時間管理方法は、第2の形態と同様の効果を奏する。
【0018】
本発明の第6の形態によると、コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理方法は、業務の担当者が業務を開始する場合に、業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントの入力を担当者に要求するステップと、入力されたプロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログイン、並びに当該プロジェクトに属するリソースへの担当者のアクセスがサーバにより許可された場合に、リソースを使用して業務用のプログラムを実行するステップと、プログラムに対する担当者の操作によって発生したタスクが稼働している時間を示すタスク稼働時間を計測し、プログラムを終了する時点でのタスク稼働時間の合計をプロジェクトに関する担当者の業務実績としてサーバに送信するステップとを備える。このような業務時間管理方法は、第3の形態と同様の効果を奏する。
【0019】
本発明の第7の形態によると、コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理システム用のプログラムは、業務が属するプロジェクトへの担当者のログインを管理するログイン管理機能と、プロジェクトに関する担当者の業務実績を受信してプロジェクト毎に管理する業務実績管理機能とを業務時間管理サーバに実現させ、業務の担当者が業務を開始する場合に、業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントの入力を担当者に要求し、入力されたプロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログイン、並びに当該プロジェクトに属するリソースへの担当者のアクセスが許可された場合に、リソースを使用して業務用のプログラムを実行するプログラム実行機能と、プログラムに対する担当者の操作によって発生したタスクが稼働している時間を示すタスク稼働時間を計測し、プログラムを終了する時点でのタスク稼働時間の合計を業務実績として業務時間管理サーバに送信する計測機能とを業務時間管理装置に実現させる。このようなプログラムは、第1の形態と同様の効果を奏する。
【0020】
本発明の第8の形態によると、コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理サーバ用のプログラムは、業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントがコンピュータから入力された場合に、当該プロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログイン、並びに当該プロジェクトに属するリソースへの担当者のアクセスを許可するログイン管理機能と、リソースを使用して実施されたプロジェクトの業務実績をコンピュータから受信してプロジェクト毎に管理する業務実績管理機能とを業務時間管理サーバに実現させる。このようなプログラムは、第2の形態と同様の効果を奏する。
【0021】
本発明の第9の形態によると、コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理装置用のプログラムは、業務の担当者が業務を開始する場合に、業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントの入力を担当者に要求し、入力されたプロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログイン、並びに当該プロジェクトに属するリソースへの担当者のアクセスがサーバにより許可された場合に、リソースを使用して業務用のプログラムを実行するプログラム実行機能と、プログラムに対する担当者の操作によって発生したタスクが稼働している時間を示すタスク稼働時間を計測し、プログラムを終了する時点でのタスク稼働時間の合計をプロジェクトに関する担当者の業務実績としてサーバに送信する計測機能とを業務時間管理装置に実現させる。このようなプログラムは、第3の形態と同様の効果を奏する。
【0022】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態に係る業務時間管理システム100の構成を示す。本実施形態にかかる業務時間管理システム100は、担当者がコンピュータを用いて実施した業務の実績をプロジェクト毎に管理することを目的とする。業務時間管理システム100は、担当者が業務を実施するために使用する業務時間管理装置10と、業務時間管理装置10で実施された業務の実績をネットワーク80経由で収集してプロジェクト毎に管理する業務時間管理サーバ50と、業務時間管理サーバ50に管理されている業務実績を閲覧する権限を有する管理者用端末70とを備える。プロジェクト管理者は管理者用端末70を用いて業務時間管理サーバ50を参照することにより、プロジェクト毎及び担当者毎の業務実績を確認することができる。
【0025】
図2は、業務時間管理装置10及び業務時間管理サーバ50の機能構成を示す。業務時間管理サーバ50は、業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントが業務時間管理装置10から入力された場合に、当該プロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログイン、並びに当該プロジェクトに属するリソースへの担当者のアクセスを許可するログイン管理部52と、当該リソースを使用して実施されたプロジェクトの業務実績を業務時間管理装置10から受信してプロジェクト毎に格納する業務実績格納部54とを備える。業務実績格納部54が格納しているプロジェクト毎の業務実績は、限られた権限を有するプロジェクト管理者が管理者用端末70を介して閲覧することができる。
【0026】
一方、業務時間管理装置10は、業務の担当者が業務を開始する場合に、業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントの入力を担当者に要求し、入力されたプロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログイン、並びに当該プロジェクトに属するリソースへの担当者のアクセスが業務時間管理サーバ50により許可された場合に、当該リソースを使用して業務を実施するための業務プログラムを実行するプログラム実行部14と、業務プログラムに対する担当者の操作によって発生したタスクが稼働している時間を示すタスク稼働時間を計測し、業務プログラムを終了する時点でのタスク稼働時間の合計をプロジェクトに関する担当者の業務実績として業務時間管理サーバ50に送信する計測部16とを備える。なお、業務プログラムは、プロジェクトに属する業務を実施するためのプログラムの一例であり、例えば表計算ソフトや文章作成ソフトなどのアプリケーションである。
【0027】
業務時間管理サーバ50は、業務で使用する作業データを業務が属するプロジェクト毎に管理している作業データ格納部56を更に備えてもよい。作業データは本発明のリソースの一例である。また、業務時間管理装置10は、担当者の操作に応じてタスクのトリガとなるイベントを発生する入力部12と、プログラム実行部14が実行する業務プログラムを格納するプログラム格納部22とを更に備えてもよい。作業データ格納部56は、複数の業務時間管理装置10で共通に使用される作業データを格納するので、業務時間管理サーバ50に配されることが望ましい。
【0028】
記録媒体60は、業務時間管理サーバ50のログイン管理部52、業務実績格納部54、及び作業データ格納部56の機能を実現するプログラム、並びに業務時間管理装置10の入力部12、プログラム実行部14、計測部16、及びプログラム格納部22の機能を実現するプログラムを格納している。記録媒体60はこれらのプログラムをネットワーク経由で取得し、業務時間管理サーバ50及び業務時間管理装置10にインストールしてもよい。
【0029】
以上のように構成された業務時間管理システム100によれば、担当者が業務時間管理装置10を用いた業務を実施するたびに、当該業務が属するプロジェクトを特定し、担当者の操作に応じて業務プログラムが実行された時間をプロジェクト毎に管理することができる。従って、プロジェクト毎の業務実績管理を正確にかつ効率的に行うことができる。
【0030】
図3は、プログラム格納部22のデータフォーマットの一例を示す。プログラム格納部22は、業務に含まれる作業の種類と当該作業を実行する業務プログラムとを対応付けて格納している。プログラム格納部22はさらに、作業の種類又は業務プログラムに、当該作業又は業務プログラムを実行する権限を有する担当者を対応付けて格納していてもよい。
【0031】
プログラム実行部14は、担当者から業務プログラムの起動を指示された場合には、プログラム格納部22を参照することにより、当該担当者に当該業務プログラムを実行する権限が有るか否かを判断することができる。また、担当者が当該業務プログラムを使用して実施する作業の種類を判断することができる。一方、担当者から作業の種類を指定されたときには、プログラム格納部22を参照することにより当該作業に必要な業務プログラムを選択し、当該担当者に当該作業を実行する権限が有る場合には、選択した業務プログラムを実行することができる。
【0032】
図4は、業務実績格納部54のデータフォーマットの一例である。業務実績格納部54は、担当者吾が実施した業務実績をプロジェクト毎に管理している。たとえば業務実績格納部54は、プロジェクト001にログインした担当者(担当K、担当T、担当S)の業務実績をログインの時刻順に格納している。業務実績は、プロジェクトへのログイン時刻及びログアウト時刻と、ログイン時刻からログアウト時刻までのログイン時間及びタスク稼働時間と、当該ログイン時間に占めるタスク稼働時間の割合を示す稼働率と、作業の種類(作業A、作業B)毎の作業所要時間及びタスク稼働時間、並びに当該作業の種類別の稼働率とが格納されている。
【0033】
また、業務実績格納部54は、担当者が処理あるいは作成したリソースの量、例えば作成したドキュメントのページ数等を業務実績として更に計測部16から受信して格納してもよい。業務実績格納部54は、図4の例に示すように、プロジェクト毎の業務実績を担当者毎に集計してもよいし、更にプロジェクト毎の総計を集計してもよい。この様な集計は、プロジェクト管理者が所望する任意の頻度で行うことができる。プロジェクト管理者は、このような業務実績格納部54を参照することにより、プロジェクト毎の人的資源及びシステム資源が活用されている程度を容易に把握することができる。
【0034】
図5は、業務時間管理システム100がプロジェクト毎の業務実績を管理する動作の一例を示す。まず、担当者によって端末が起動される(S10)。そしてプロジェクトへのログインが要求されると(S14:Yes)、プログラム実行部14は、当該プロジェクトへのログイン処理を実行する(S16)。ログイン処理を実行するステップ16の詳細は図6を参照して後述する。
【0035】
続いて担当者から業務プログラムの起動が要求されると(S18:Yes)、プログラム実行部14はステップ16において当該担当者のアクセスが許可されたリソースを使用して当該業務プログラムを起動する。そして計測部16は、起動した業務プログラムに対する担当者の操作によって発生したタスクが稼働している時間を示すタスク稼働時間を計測する(S20)。
【0036】
ステップ20において、計測部16は、タスクがプログラム実行部によって実行されている時間を積算することによってタスク稼働時間を算出する。あるいは、プログラム実行部14がタスクを実行する場合に使用する処理能力の割合が予め定められた基準値を超える時間をタスク稼働時間として計測してもよい。ウィンドウのそれぞれは、特定の業務プログラムに対応付けられている。複数のウィンドウが表示されている場合には、計測部16は、業務時間管理装置10のOS(オペレーティング・システム)に問い合わせることにより、いずれのウィンドウがアクティブであるかを判断する。
【0037】
次に、当該業務プログラムの終了が担当者から要求されると(S22:Yes)、計測部16は当該業務プログラムに関するタスク稼働時間の計測を終了する(S24)。そして、ステップ20からステップ24の時点までに計測したタスク稼働時間の合計を、ログイン中のプロジェクトに関する当該担当者の業務実績として業務実績格納部54に格納する(S26)。
【0038】
次にプログラム実行部14は、プロジェクトからのログオフが担当者から要求されているか否かを判断する(S28)。ステップ28においてログオフが要求されていないと判断された場合には(S28:No)、ステップ18に戻り業務プログラムの起動要求を待つ。ステップ28においてログオフが要求されたと判断された場合には(S28:Yes)、ログイン管理部52はプロジェクトからの当該担当者のログオフ処理を実行する。計測部16はログオフ処理が実行されたログオフ時刻とステップ16におけるログイン時刻から当該ログオフ時刻までのログイン時間とを当該プロジェクトに関する担当者の業務実績として業務実績格納部54にさらに格納する(S30)。以上で本フローは終了する。
【0039】
図6は、図5におけるステップ16の詳細な動作の一例を示す。まずプログラム実行部14は、担当者のユーザアカウントと、ログインするプロジェクトのプロジェクトアカウントとの入力を要求する(S160)。そして当該ユーザアカウント及びプロジェクトアカウントの入力を受け付けると(S161)、受け付けたユーザアカウント及びプロジェクトアカウントをログイン管理部52に送信する。ログイン管理部52は、プログラム実行部14から入力されたユーザアカウント及びプロジェクトアカウントを確認し、当該ユーザアカウントが示す担当者が当該プロジェクトアカウントが示すプロジェクトにログインする権限が有るか否かを判断する(S162)。
【0040】
ステップ162において当該担当者が当該プロジェクトにログインする権限があると判断された場合には(S162:Yes)、ログイン管理部52は当該プロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログイン、並びに当該プロジェクトに属するリソースへの担当者のアクセスを許可する。プログラム実行部14は、ログイン管理部52の許可に基づいてプロジェクトへのログインを実行する(S164)。このとき計測部16は、プロジェクトへのログイン時刻を当該プロジェクトに関する担当者の業務実績として業務実績格納部54に書き込む。一方、ステップ162において当該担当者が当該プロジェクトにログインする権限がないと判断された場合には(S162:No)、ログイン管理部52はその旨を示すエラーメッセージをプログラム実行部14に表示させる(S163)。以上で本フローは終了する。
【0041】
上記説明から明らかなように、本実施形態によればプロジェクト毎の業務実績を正確に記録することができる。
【0042】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】業務時間管理システム100の構成の一例を示す図である。
【図2】業務時間管理装置10及び業務時間管理サーバ50の機能ブロック図である。
【図3】プログラム格納部22のデータフォーマットの一例である。
【図4】業務実績格納部54のデータフォーマットの一例である。
【図5】業務時間管理システム100がプロジェクト毎の業務実績を管理する動作の一例を示す。
【図6】図5におけるステップ16の詳細な動作の一例を示す。
【符号の説明】
10 業務時間管理装置、12 入力部、14 プログラム実行部、16 計測部、22 プログラム格納部、50 業務時間管理サーバ、52 ログイン管理部、54 業務実績格納部、56 作業データ格納部、60 記録媒体、70 管理者用端末、80 ネットワーク、100 業務時間管理システム

Claims (13)

  1. コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理システムであって、
    前記業務が属するプロジェクトへの担当者のログインを管理するログイン管理部と、
    前記プロジェクトに関する前記担当者の業務実績を受信して前記プロジェクト毎に格納する業務実績格納部と
    を有する業務時間管理サーバと、
    前記業務の担当者が前記業務を開始する場合に、前記業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントの入力を前記担当者に要求し、入力された前記プロジェクトアカウントに対応する前記プロジェクトへの前記担当者のログインが前記ログイン管理部により許可された場合に、前記プロジェクトに属する前記業務を実施する為のプログラムを実行するプログラム実行部と、
    前記プログラムに対する前記担当者の操作によって発生したタスクが稼働している時間を示すタスク稼働時間を計測し、前記プログラムを終了する時点での前記タスク稼働時間の合計を前記プロジェクトに関する前記担当者の前記業務実績として前記業務実績格納部に送信する計測部と
    を有する業務時間管理装置と
    を備える業務時間管理システム。
  2. 前記ログイン管理部は、前記プロジェクトに属するリソースへの前記担当者のアクセスを更に管理し、
    前記プログラム実行部は、前記ログイン管理部によりアクセスが許可された前記リソースを使用して、前記業務を実施するための前記プログラムを実行する請求項1に記載の業務時間管理システム。
  3. 前記計測部は、前記ユーザが当該プロジェクトにログインしてからログオフするまでの時間を前記業務実績として前記業務実績格納部にさらに送信する請求項1に記載の業務時間管理システム。
  4. 前記計測部は、前記タスクが前記プログラム実行部によって実行されている時間を積算することによって前記タスク稼働時間を算出する請求項1に記載の業務時間管理システム。
  5. 前記計測部は、前記プログラム実行部が前記タスクを実行する場合に使用する処理能力の割合が予め定められた基準値を超える時間を前記タスク稼働時間として計測する請求項1に記載の業務時間管理システム。
  6. コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理サーバであって、
    前記業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントが前記コンピュータから入力された場合に、当該プロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログインを許可するログイン管理部と、
    前記プロジェクトに属する業務の業務実績を前記コンピュータから受信して前記プロジェクト毎に格納する業務実績格納部と
    を備える業務時間管理サーバ。
  7. コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理装置であって、
    前記業務の担当者が前記業務を開始する場合に、前記業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントの入力を前記担当者に要求し、入力されたプロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの前記担当者のログインがサーバにより許可された場合に、前記プロジェクトに属する前記業務を実施するためのプログラムを実行するプログラム実行部と、
    前記プログラムに対する前記担当者の操作によって発生したタスクが稼働している時間を示すタスク稼働時間を計測し、前記プログラムを終了する時点での前記タスク稼働時間の合計を前記プロジェクトに関する前記担当者の業務実績として前記サーバに送信する計測部と
    を備える業務時間管理装置。
  8. コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理方法であって、
    前記業務の担当者が前記業務を開始する場合に、前記業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントの入力を前記担当者に要求するステップと、
    入力されたプロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの前記担当者のログインを許可するステップと、
    前記プロジェクトに属する前記業務を実施するためのプログラムを実行するステップと、
    前記プログラムに対する前記担当者の操作によって発生したタスクが稼働している時間を示すタスク稼働時間を計測し、前記プログラムを終了する時点での前記タスク稼働時間の合計を前記プロジェクトに関する前記担当者の業務実績として出力するステップと、
    前記業務実績を前記プロジェクト毎に格納するステップと
    を備える業務時間管理方法。
  9. コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理方法であって、
    前記業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントが前記コンピュータから入力された場合に、当該プロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログインを許可するステップと、
    前記プロジェクトに属する業務の業務実績を前記コンピュータから受信して前記プロジェクト毎に格納するステップと
    を備える業務時間管理方法。
  10. コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理方法であって、
    前記業務の担当者が前記業務を開始する場合に、前記業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントの入力を前記担当者に要求するステップと、
    入力されたプロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの前記担当者のログインがサーバにより許可された場合に、前記プロジェクトに属する業務を実施するためのプログラムを実行するステップと、
    前記プログラムに対する前記担当者の操作によって発生したタスクが稼働している時間を示すタスク稼働時間を計測し、前記プログラムを終了する時点での前記タスク稼働時間の合計を前記プロジェクトに関する前記担当者の業務実績として前記サーバに送信するステップと
    を備える業務時間管理方法。
  11. コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理システム用のプログラムであって、
    前記業務が属するプロジェクトへの担当者のログインを管理するログイン管理機能と、
    前記プロジェクトに関する前記担当者の業務実績を受信して前記プロジェクト毎に管理する業務実績管理機能と
    を業務時間管理サーバに実現させ、
    前記業務の担当者が前記業務を開始する場合に、前記業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントの入力を前記担当者に要求し、入力されたプロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの前記担当者のログインが許可された場合に、前記プロジェクトに属する前記業務を実施する為のプログラムを実行するプログラム実行機能と、
    前記プログラムに対する前記担当者の操作によって発生したタスクが稼働している時間を示すタスク稼働時間を計測し、前記プログラムを終了する時点での前記タスク稼働時間の合計を前記業務実績として前記業務時間管理サーバに送信する計測機能と
    を業務時間管理装置に実現させるプログラム。
  12. コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理サーバ用のプログラムであって、
    前記業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントが前記コンピュータから入力された場合に、当該プロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの担当者のログインを許可するログイン管理機能と、
    前記プロジェクトに属する業務の業務実績を前記コンピュータから受信して前記プロジェクト毎に管理する業務実績管理機能と
    を前記業務時間管理サーバに実現させるプログラム。
  13. コンピュータを用いた業務の時間を管理する業務時間管理装置用のプログラムであって、
    前記業務の担当者が前記業務を開始する場合に、前記業務が属するプロジェクトを特定するプロジェクトアカウントの入力を前記担当者に要求し、入力されたプロジェクトアカウントに対応するプロジェクトへの前記担当者のログインがサーバにより許可された場合に、前記プロジェクトに属する業務を実施する為のプログラムを実行するプログラム実行機能と、
    前記プログラムに対する前記担当者の操作によって発生したタスクが稼働している時間を示すタスク稼働時間を計測し、前記プログラムを終了する時点での前記タスク稼働時間の合計を前記プロジェクトに関する前記担当者の業務実績として前記サーバに送信する計測機能と
    を前記業務時間管理装置に実現させるプログラム。
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