JP2004300135A - 植物病害防除剤及びその使用方法並びに植物病害防除方法 - Google Patents

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徹 内黒羽子
Fumiaki Hakuno
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Abstract

【課題】 作型や防除時期に左右されずスフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害、エリシフェ(Erysiphe)属植物病害、ポドスフェラ(Podosphaera)属植物病害、フルビア(Fulvia)属植物病害及びアルブゴ(Albugo)属植物病害及び1以上の他の植物病害、特に
藻菌類のシュードペロノスポラ属植物病害を同時にかつ経済的に防除するための防除組成物及び方法を提供する。
【解決手段】 シモキサニルとTPNの組み合わせにより、スフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害、エリシフェ(Erysiphe)属植物病害、ポドスフェラ(Podosphaera)属植
物病害、フルビア(Fulvia)属植物病害及びアルブゴ(Albugo)属植物病害とシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属植物病害の同時防除が可能になった。環境中への投
下薬量の低減や高い効果と予防と治療等の施用時期を選ばない効果により散布回数を減少させ得る等の高い経済性を得られる。
ストロビルリン系殺菌剤等の既存薬剤への低感受性菌に対しても安定した高い効果を示すものである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、2−シアノ−N−(エチルアミノ)カルボニル−2−(メトキシイミノ)アセトアミドとテトラクロロイソフタロニトリルを有効成分として含有する特定の植物病害防除剤及びその使用方法並びに特定の植物病害防除方法に関し、特に、スフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害、エリシフェ(Erysiphe)属植物病害、ポドスフェラ(Podosphaera)属植物病害、フルビア(Fulvia)属植物病害及び/又はアルブゴ(Albugo)属植物
病害等の植物病害に対し相乗的に効果を発揮することを特徴とするこれら植物病害の効率的防除方法、更にこれら植物病害から選ばれる単独又は複数の病害とシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属植物病害及び/又はフィトフトラ(Phytophthora)属植物病
害の同時防除方法に関する。
2−シアノ−N−(エチルアミノ)カルボニル−2−(メトキシイミノ)アセトアミド(化学名、一般名:シモキサニル。以下「シモキサニル」と称す。)と他の殺菌有効成分の組み合わせから成る植物病害防除剤は、これまで、主に野菜、果樹等の疫病、べと病の防除剤として既に実用化されている。
シモキサニルはトマト疫病やジャガイモ疫病、キュウリべと病やブドウべと病等に対して防除効果を示すことは既に知られている(例えば、特許文献1参照。)。シモキサニルは植物体に散布されると速やかに吸収され移行するので、治療効果を発揮するとともに、薬剤が十分に散布されていない部位で効果を発揮し、耐雨性をも有するが、残効性が必ずしも十分でない。また、有効病害も上述の疫病、べと病やその近縁病害に限られる。
一方、シモキサニルと組み合わせて用いられる他の殺菌有効成分は、主に、治療効果は乏しいが、予防効果に優れた汎用性保護殺菌剤であり、シモキサニルの残効性を補うとともに、シモキサニルの治療効果が付与されるために、疫病、べと病に対しては両有効成分が特徴を発揮して、欠点を補う組み合わせとして利用されている。
テトラクロロイソフタロニトリル(化学名、一般名:TPN。以下「TPN」と略す。)は各種野菜の疫病、べと病、うどんこ病、灰色かび病等の病害の予防に優れた効果を示す薬剤として知られるが比較的高い薬量(処理濃度)を必要とする剤である。病気発生後の治療的効果は弱いため予防的に施用することが要求される(例えば、非特許文献1参照。)。
シモキサニルとTPNを有効成分として含有する殺菌剤はジャガイモ疫病やキュウリべと病等に対しては相乗作用が発揮され、環境中への投下薬量の減少や、高い防除効果による散布回数の減少により、高い安全性と経済性を持つ技術として提供されている(例えば、特許文献2参照。)。
ただし、この殺菌剤組成物はTPNの含有薬量が低減した分、シモキサニルの有効病害以外に対する効果が不十分になることが予想されていた。
シモキサニル(文献中ではカーゼート:商品名)とホセチル(一般名、文献中ではアリエッティ:商品名)もまた相乗的に植物病害、特にトマト疫病に効果を示す組合せとして知られている(例えば、特許文献3参照。)。これら2剤に加えて更にTPNを組み合わせた3種混剤の例も示されている。キュウリのうどんこ病についても好ましい対象病害のひとつとして一般的には記載されている。しかし、基本的には、シモキサニルとホセチルを必須成分とする相乗効果に関するものであり、TPNを含む3剤の組合せについての実施例はトマト疫病に対する試験に限られており、各種うどんこ病、フルビア(Fulvia)属
植物病害、アルブゴ(Albugo)属植物病害等に対する防除試験の実施例は示されていない。特にうどんこ病等に対する治療効果やその相乗効果については他の薬剤も含めていずれの薬剤の組合せについても実施例は示されていない。
特開昭52−36626号公報 (「殺菌性置換2−シアノアセトアミド誘導体」第9−11頁、実施例9等) 特開平5−320007号公報 (「農園芸用殺菌剤」第6頁、表5、表6等) 特開平5−194129号公報 (「農園芸用殺菌剤」第2−3頁デリミタ0014欄、第3−9頁実施例等) クミアイ農薬総覧(全農編集、1997年版、第680−681頁)
作型や防除時期に左右されずスフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害、エリシフェ(Erysiphe)属植物病害、ポドスフェラ(Podosphaera)属植物病害、フルビア(Fulvia
属植物病害及び/又はアルブゴ(Albugo)属植物病害等及び1以上の他の植物病害、例えば、藻菌類のシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属植物病害、フィトフトラ(Phytophthora)属植物病害、特にキュウリべと病(Pseudoperonospora cubensis)、ジャ
ガイモ疫病(Phytophthora infestans)等を同時にかつ経済的に防除する方法が求められていた。また、単用の既存薬剤に対し感受性の低下したうどんこ病に対する代替防除技術が求められていた。
上記の問題を解決するために鋭意検討した結果、シモキサニルの効果が期待できない病害、特にスフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害、エリシフェ(Erysiphe)属植物病害、ポドスフェラ(Podosphaera)属植物病害、フルビア(Fulvia)属植物病害及び/又は
アルブゴ(Albugo)属植物病害等、中でもキュウリ等のうどんこ病についても、シモキサニルとTPNとの組み合わせにより、予想されなかった高い相乗効果が認められ、TPNの薬量低減による効果不足を補うことが出来ることを見出した。かつ、この組合せを用いることにより治療的にも高い効果を示すことを見出した。
シモキサニルとTPNの組み合わせにより、スフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害、エリシフェ(Erysiphe)属植物病害、ポドスフェラ(Podosphaera)属植物病害、フル
ビア(Fulvia)属植物病害又はアルブゴ(Albugo)属植物病害から選択される1以上の植物病害とシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属植物病害、フィトフトラ(Phytophthora)属植物病害等の同時防除が可能になった。環境中への投下薬量の低減や高い効
果と予防と治療等の施用時期を選ばない効果により散布回数を減少させ得る等の高い経済性を得られることを見出して本発明を完成させた。
キュウリうどんこ病とキュウリべと病に高い効果を示すストロビルリン系殺菌剤(アゾキシストロビンフロアブル剤、クレソキシムメチルフロアブル剤など)は薬剤低感受性菌が出現しており、充分な効果が得られない場合がある。そのような条件下でも本発明殺菌剤は安定した高い効果を示すものであり、耐性菌出現が懸念される場合においても有効な防除手段となりうる。
シモキサニルとTPNの組み合わせにより高い相乗効果が認められ、例えば、キュウリべと病とキュウリうどんこ病、トマト疫病とトマト葉かび病等の同時防除が可能になり、作型や防除時期に左右されず予防的にも治療的にも高い防除効果が得られた。また、ストロビルリン系薬剤やアゾール剤等のうどんこ病防除薬剤に対して抵抗性の菌等にも高い効果を示すことより、環境中への投下薬量の低減や散布回数の減少により高い安全性と経済性が提供される。
本発明で使用される植物病害防除剤の一方の有効成分であるシモキサニル(一般名)は、化学名2−シアノ−N−(エチルアミノ)カルボニル−2−(メトキシイミノ)アセトアミドで示される公知の化合物であり、疫病、べと病、ピシウム(Pythium)菌等の藻菌
類に属する比較的狭い病原菌に対して予防的および治療的に効果を示すことが知られている。
もう一方の有効成分であるTPN(一般名)は、化学名テトラクロロイソフタロニトリルで示される公知の汎用性殺菌剤であり、各種野菜の疫病、べと病、うどんこ病、灰色かび病等の病害の予防に優れた効果を示す薬剤として知られる。
これらの有効成分の植物病害防除剤組成物に含有できる量としては、有効成分の総量としては通常約0.1%〜約90%程度である。シモキサニルが0.1%〜80%の範囲で、好ましくは1%〜80%の範囲で用いられる。TPNが0.1%〜90%の範囲で、好ましくは1%〜90%の範囲で用いられる。配合割合はシモキサニル対TPNの比率が1:80〜80:1の範囲で用いることができるが、好ましくは、1:10〜1:2の範囲である。更に好ましくは1:5〜1:3の範囲である。
本発明の殺菌剤組成物の他の成分としては、例えば、固体、液体の各種担体以外に、界面活性剤、分散剤、希釈剤、乳化剤、展着剤、湿展剤、増粘剤、消泡剤、凍結防止剤、防腐剤、酸化防止剤、分解防止剤、代謝阻害剤、アジュバント類等の補助成分を添加することもできる。
これらを通常の製法により、粒剤、水和剤、顆粒水和剤、フロアブル剤、乳剤、乳懸濁剤、液剤、粉剤、ジャンボ剤等にして施用することができる。
本発明の殺菌剤組成物の使用対象としては、野菜や果樹のうどんこ病、べと病、疫病、灰色かび病、葉かび病、白さび病等に対して有効であり、相乗効果が期待できる。特にスフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害、エリシフェ(Erysiphe)属植物病害、ポドスフェラ(Podosphaera)属植物病害、フルビア(Fulvia)属植物病害及び/又はアルブゴ(Albugo)属植物病害等等の植物病害に対し効果が高く、中でも各種うどんこ病で知られる
スフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害、エリシフェ(Erysiphe)属植物病害、ポドスフェラ(Podosphaera)属植物病害等に対し相乗効果が最も顕著である。対象病害として
は、例えば、ウリ/ナス類のうどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、イチゴうどんこ病(Sphaerotheca humuli)、ホップうどんこ病(Sphaerotheca macularis)、バラうどん
こ病(Sphaerotheca pannosa)、キュウリうどんこ病(Sphaerotheca cucurbitae)、オ
オムギうどんこ病(Erysiphe graminis f. sp. hordei)、コムギうどんこ病(Erysiphe graminis)、ダイズうどんこ病(Erysiphe polygoni)、タバコうどんこ病(Erysiphe cichoracearum de Candolle)、キクうどんこ病(Erysiphe cichoracerum)、リンゴうどんこ病(Podosphaera leucotricha)、トマト葉かび病(Fulvia fulva)、ハクサイ白さび
病(Albugo macrospora)、アルブゴ・オクシデンタリス(Albugo occidentalis)等が挙げられ、特にウリ/ナス類のうどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、イチゴうどんこ病(Sphaerotheca humuli)、キュウリうどんこ病(Sphaerotheca cucurbitae)、オオムギうどんこ病(Erysiphe graminis f. sp. hordei)、リンゴうどんこ病(Podosphaera leucotricha)、トマト葉かび病(Fulvia fulva)、ハクサイ白さび病(Albugo macrospora
)等に対して相乗効果が高い。上記病害と同時に防除する他の植物病害としては、各種べと病シュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属植物病害、各種疫病フィトフトラ(Phytophthora)属植物病害等が挙げられ、特にキュウリべと病(Pseudoperonospora cubensis)、ジャガイモ疫病(Phytophthora infestans)等を防除するのに好適である。これ
らに対して予防的にも治療的にも用いることができるが治療的にも効果が高いことが特徴である。
シモキサニルとTPNの組み合わせにより、広範囲の病害を防除することができるその
他の防除対象としては下記の植物病害を例示することができる。大きく分ければ、糸状菌類病害、細菌類病害、ウイルス病病害を含むものであり、例えば、不完全菌類(例えば、ボトリチス(Botrytis) 属病害、ヘルミントスポリウム(Helminthosporium) 属病害、フザリウム(Fusarium) 属病害、セプトリア(Septoria)属病害、サルコスポラ(Cercospora)属病害、ピリキュラリア(Pyricularia)属病害、アルタナリア(Alternaria)属病害等)、担子菌類(例えば、ヘミレイア(Hemileia)属病害、リゾクトニア(Rhizoctonia) 属病害、プッキニア(Puccinia)属病害等)、子のう菌類(例えば、ベンチュリア(Venturia)属病害、モニリニア(Monilinia) 属病害、ウンシヌラ(Unsinula)属病害等、その他の菌類(例えば、アスコキータ(Ascochyta) 属病害、フォマ(Phoma) 属病害、ピシウム(Pythium) 属病害、コルティシウム(Corticium) 属病害、ピレノフォラ(Pyrenophora) 属病害等)等、細菌類による病害である、例えば、シュードモナス(Pseudomonas)属病害、キサントモナス(Xanthomonas) 属病害、エルビィニア(Erwinia) 属病害等、あるいは、ウイルス類(例え
ば、タバコモザイクウイルス)による病害等を含むものである。特に、根こぶ病、ピシウム病、フザリウム病、リゾクトニア病等の土壌病害に対して高い効果が期待できる。
本発明の植物病害防除剤及び使用方法並びに防除方法を適用できる作物としては、例えば、キュウリ、イチゴ、トマト、カボチャ、ナス、タマネギ、バレイショ、ハクサイ、キャベツ、ダイコン等の野菜類、メロン、スイカ類等の果実作物類、ダイズ等の豆類、リンゴ、ナシ等の果樹類、ホップ、茶などの特用作物、麦類、水稲等の穀類、芝、バラやキク等の花卉類に対して用いることができる。これらの作物は本圃だけでなく育苗箱やセルトレー等で栽培されている時にも用いることができる。
本発明における「栽培担体」とは、植物を栽培するための支持体を示すものであり、材質は特に制限されないが、植物が生育しうる材質であれば良く、例えば、いわゆる各種土壌、育苗マット、水等を含むものであり、砂、バーミキュライト、綿、紙、珪藻土、寒天、ゲル状物質、高分子物質、ロックウール、グラスウール、木材チップ、バーク、軽石等であっても良い。
通常の施用方法としては、病害の発生が予想される植物体や病害の発生が認められた植物体に散布して用いられる。植物の根部や基部を侵害する病害に対しては土壌、育苗マット等の栽培担体に施用することができ、土壌灌注処理、育苗箱潅注処理、セルトレー潅注処理、培土混和処理、種子処理等により播種時や定植時、生育期に防除することもできる。本発明の施用方法においては、シモキサニル及びTPNを混合製剤化して使用しても良く、個々の有効成分の製剤を処理時に混用して用いても良く、また別々に希釈等して施用しても良い。また、シモキサニル及びTPNを別々に施用する場合、2日程度の間隔を設けても良く、どちらを先に施用しても良い。
施用方法としては、散布処理する場合は、通常、500倍から2000倍の範囲で水に希釈して用いることにより経済的な防除が可能である。散布水量は10アールあたり100リットルから10アールあたり500リットルで用いることにより効率的な防除が可能である。また、水を用いずに粉剤として植物体にそのまま散布することも可能である。土壌灌注処理や種子処理等の方法では10倍〜100倍程度の高濃度で施用することもでき、培土混和処理等の方法では希釈せずに用いることもできる。有効成分の施用量としては10アールあたり10gから1Kgの範囲で使用することにより、効率的な防除が可能である。
本発明の殺菌剤を用いた場合、スフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害、エリシフェ(Erysiphe)属植物病害、ポドスフェラ(Podosphaera)属植物病害、フルビア(Fulvia
)属植物病害、アルブゴ(Albugo)属植物病害、フィトフトラ(Phytophthora)属植物病害及びシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属植物病害等の病害に対して予防的
にも治療的にも高い相乗効果が認められた。
シモキサニルとTPNを組み合わせて用いることにより病害に対する相乗効果を発揮す
るが、これ以外に一般的な殺菌剤や殺虫剤を組み合わせて用いても良く、その効果に対する影響は小さかった。
本発明化合物は薬剤低感受性菌が存在すると考えられる条件においては特に高い効果を示した。
通常、経済的な防除を行う薬量範囲においては各種植物に対する薬害は認められなかった。また、一般的な殺虫剤や殺菌剤と組み合わせて用いても薬害は認められなかった。
以下に本発明の殺菌剤組成物、使用方法、防除方法について実施例を示すが本発明はこれらに限られるものではない。
製剤処方例1.
シモキサニル原体25重量部、TPN原体62重量部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルサルフェートナトリウム塩3重量部、リグニンスルホン酸カルシウム3重量部、含水ケイ酸2重量部及びクレー5重量部をミキサーで混合後、サンプルミル(ホソカワミクロン社製)で粉砕して水和剤を得た。
製剤処方例2.
シモキサニル原体25重量部、TPN原体62重量部、ラウリル硫酸ナトリウム塩3重量部、リグニンスルホン酸カルシウム3重量部、含水ケイ酸2重量部及びクレー5重量部をミキサーで混合後、サンプルミル(ホソカワミクロン社製)で粉砕して水和剤を得た。
試験例1.キュウリうどんこ病(Sphaerotheca cucurbitae)防除効果試験
キュウリ(品種:四葉)を温室内で1/5000アールワグネルポットで栽培し、自然感染が起こるように周囲にキュウリうどんこ病罹病ポットを設置した。本葉が5葉期の時に下位2葉にキュウリうどんこ病の病斑が出現し始めた。この時、各薬剤(0.03%特製リノーを含む)を10アールあたり150リットルの割合で小型散布器具を用いて処理し
た。試験は1区1株、3反復で行った。
調査は処理7日後に行い、調査対象葉は第1本葉から第3本葉とした。評価方法は各葉の病斑面積率を調査し、数式1により防除価を算出した。なお、無処理区の病斑面積率は45%だった。評価結果を第1表に示す。

[数式1]
(無処理区の病斑面積率−処理区の病斑面積率)×100
防除価(%)=―――――――――――――――――――――――――――
無処理区の病斑面積率

第1表 キュウリうどんこ病防除効果
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
供試薬剤 濃度(ppm) 防除価(%)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル+TPN(24+60%水和剤) 120+300 75
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル(24%水和剤) 120 15
TPN(60%水和剤) 300 10
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
試験例2.キュウリうどんこ病(Sphaerotheca cucurbitae)に対する相乗作用の評価
ギシ等(U. Gisi et al.,Trans. Br.mycol. Soc.8 5(2), 299-306(1985))によると薬
剤混用時のEC50値の理論値(EC50(th))は数式2により求められる。

[数式2]
EC50(th)=(a+b)/(a/EC(A)50+b/EC(B)50)
但し、
EC(A)50(A剤のEC50値、実測値)
EC(B)50(B剤のEC50値、実測値)
a、b (各有効成分の混用割合)
上記の理論値EC50(th)と実測値EC50(ob)の比をRとして求めた場合、数式3で示されるR値が1.5以上であるなら相乗作用としている。

[数式3]
R= EC50(th)/EC50(ob)

2葉期のキュウリ(品種:四葉)に所定濃度の薬剤を散布し、処理1日後にキュウリうどんこ病菌の胞子を振り掛け接種した。処理したポットを温室内で栽培し、充分発病した後に病斑面積率を調査し、防除価を求めた。
各薬剤の濃度は、標準薬量シモキサニル240ppm、TPN600ppmを基準に32倍薬量から1/2刻みで1/16薬量までを供試し、キュウリうどんこ病に対するEC50(ob)(防除価50%濃度の実測値)を求め、第2表に示す値を得た。

第2表
――――――――――――――――――――――――――――――――
EC50(ob)
供試薬剤 (ppm)
――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル+TPN(24+60%水和剤) 90.3
――――――――――――――――――――――――――――――――
TPN(40%フロアブル) 896.6
シモキサニル(30%ドライフロアブル) 6018
――――――――――――――――――――――――――――――――

TPNのEC50値とシモキサニルのEC50値から求められる理論値を数式2により求め、数式3に従いR値を求めた所、R=3.7と高い相乗作用があることが判明した。
試験例3.植物病原菌の胞子又は遊走子の発芽抑制作用の評価
植物体上又は培地上に形成された各供試菌の胞子又は遊走子を筆にて掻き取るように採集し、これをイオン交換水とよく懸濁して胞子(又は遊走子)懸濁液を作成し、ガーゼで3回ろ過後遠心分離して植物残渣や菌糸塊を除いて試験に用いた。胞子懸濁液に所定濃度の試験薬剤を添加し、25°Cに保った湿室にて24時間培養した後、顕微鏡下で胞子(遊走子)発芽数を計数した。各処理区及び無処理区の胞子(遊走子)発芽率を求めて阻害率を計算した。発芽阻害率は下記の数式4により求めた。各種病害に対する阻害率を第3表〜第6表に示す。

[数式4]
(無処理区の発芽率−処理区の発芽率)×100
発芽阻害率(%)=――――――――――――――――――――――
無処理区の発芽率


第3表 イチゴうどんこ病(Sphaerotheca humuli)に対する発芽阻害効果
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
供試薬剤 濃度(ppm) 阻害率(%)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル+TPN(24+60%水和剤) 24 +60 100
2.4+ 6 56
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル(24%水和剤) 24 10
2.4 0
TPN(60%水和剤) 60 90
6 35
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
無処理区発芽率 : 24.9%
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第4表 オオムギうどんこ病(Erysiphe graminis f. sp. hordei)に対する
発芽阻害効果
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
供試薬剤 濃度(ppm) 阻害率(%)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル+TPN(24+60%水和剤) 24 +60 99
2.4+ 6 56
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル(24%水和剤) 24 0
2.4 0
TPN(60%水和剤) 60 84
6 35
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
無処理区発芽率 : 52.3%
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第5表 リンゴうどんこ病(Podosphaera leucotricha)に対する発芽阻害効果
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
供試薬剤 濃度(ppm) 阻害率(%)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル+TPN(24+60%水和剤) 24 +60 93
2.4+ 6 67
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル(24%水和剤) 24 −2
2.4 0
TPN(60%水和剤) 60 80
6 40
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
無処理区発芽率 : 24.5%
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第6表 ハクサイ白さび病(Albugo macrospora)に対する発芽阻害効果
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
供試薬剤 濃度(ppm) 阻害率(%)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル+TPN(24+60%水和剤) 24 +60 100
0.24+ 0.6 43
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル(24%水和剤) 2.4 0
0.24 0
TPN(60%水和剤) 6 83
0.6 6
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
無処理区発芽率 : 46.9%
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
試験例5.ナスうどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)防除効果試験(予防効果)
ナス(品種:千両2号)を30cm×60cmのプランターに2株づつ移植し、夏季に温室内で栽培した。試験区は1区1プランター2反復とした。小型散布器具を用いて各薬剤(0.03%特製リノー(商標:展着剤)を含む)を1区当り50ml散布した。感染は株元にナスうどんこ病菌感染株を設置し、発病を促進させるために、1日に2回、30分間スプリンクラーにより上部潅水を行った。処理の13日後に調査を行った。第3本葉から第8本葉までを調査対象葉とし、以下の基準で調査し、数式5により防除価を求めた(発病度は数式6により求めた)。結果を第7表に示す。

[数式5]
(無処理区の発病度−処理区の発病度)×100
防除価(%)=――――――――――――――――――――――
無処理区の発病度
発病指数:発病程度
0: 病斑面積率0%
1: 病斑面積率1〜25%
3: 病斑面積率26〜50%
5: 病斑面積率51〜100%
[数式6]
Σ(各発病指数×各程度別発病葉数)×100
発病度=――――――――――――――――――――
5×総調査葉数





第7表 ナスうどんこ病防除効果
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
供試薬剤 濃度(ppm) 防除価(%)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル+TPN(24+60%水和剤) 160+400 96
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル(24%水和剤) 160 88
TPN(60%フロアブル) 400 69
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
無処理区の発病度 : 2.0
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
試験例6.ナスうどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)防除効果試験(治療効果)
ナス(品種:千両2号)を30cm×60cmのプランターに2株づつ移植し、夏季に温室内で栽培した。試験区は1区1プランター2反復とした。感染は株元にナスうどんこ病菌感染株を設置し、発病を促進させるために、1日に2回、30分間スプリンクラーにより上部潅水を行った。下位の第1本葉および第2本葉に病斑の出現を確認した後に、小型散布器具を用いて各薬剤(0.03%特製リノーを含む)を1区当り50ml散布した。処理の13日後に調査を行った。第3本葉から第8本葉までを調査対象葉とし、実施例4と同様にして防除価を求めた。結果を第8表に示す。

第8表 ナスうどんこ病防除効果
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
供試薬剤 濃度(ppm) 防除価(%)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル+TPN(24+60%水和剤) 120+300 97
80+200 60
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル(24%水和剤) 120 55
80 1
TPN(60%フロアブル) 600 78
200 30
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
無処理区の発病度 : 2.7
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
試験例7.トマト葉かび病(Fulvia fulva)防除効果試験(予防効果)
トマト(品種:ポンテローザ 3.1葉期)を30cm×60cmのプランターに2株づつ移植し、11月に温室内で栽培した。試験区は1区1プランター2反復とした。小型散布器具を用いて各薬剤(0.03%特製リノーを含む)を1区当り50ml散布した。風乾後トマト葉かび病の胞子懸濁液を噴霧接種し、発病を促進させるために、1日に2回、30分間スプリンクラーにより上部潅水を行った。処理の14日後に調査を行った。第3本葉から第8本葉までを調査対象葉とし、実施例4と同様にして防除価を求めた。結果を第9表に示す。



第9表 トマト葉かび病防除効果
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
供試薬剤 濃度(ppm) 防除価(%)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル+TPN(24+60%水和剤) 160+400 100
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル(24%水和剤) 160 0
TPN(60%フロアブル) 400 75
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
無処理区の発病度 : 5.7
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

試験例8.トマト葉かび病(Fulvia fulva)防除効果試験(治療効果)
トマト(品種:ポンテローザ 3.1葉期)を30cm×60cmのプランターに2株づつ移植し、11月に温室内で栽培した。試験区は1区1プランター2反復とした。感染は株元にナスうどんこ病菌感染株を設置し、発病を促進させるために、1日に2回、30分間スプリンクラーにより上部潅水を行った。下位の第1本葉および第2本葉に病斑の出現を確認した後に、小型散布器具を用いて各薬剤(0.03%特製リノーを含む)を1区当り50ml散布した。処理の14日後に調査を行った。第3本葉から第8本葉までを調査対象葉とし、以下の基準で調査し、実施例4と同様にして防除価を求めた。結果を第10表に示す。

第10表 トマト葉かび病防除効果
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
供試薬剤 濃度(ppm) 防除価(%)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル+TPN(24+60%水和剤) 120+300 87
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル(24%水和剤) 120 0
TPN(60%フロアブル) 300 36
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
無処理区の発病度 : 7.1
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

試験例9.ジャガイモ疫病(Phytophthora infestans)防除効果試験(治療効果)
ジャガイモ(品種:男爵 5〜6葉期)を30cm×60cmのプランターに2株づつ移植し、12月に温室内で栽培した。試験区は1区1プランター2反復とした。感染は、接種にて行い、発病を促進させるために、20°Cの接種箱に15時間入れた後、温室にて夜間加湿下3日間栽培した。下位の第1本葉乃至第6本葉に病斑の出現を確認した後に
、小型散布器具を用いて各薬剤(0.03%特製リノーを含む)を1区当り50ml散布した。処理の6日後に調査を行った。第3本葉から第8本葉までを調査対象葉とし、実施例4と同様にして防除価を求めた。結果を第11表に示す。

第11表 ジャガイモ疫病防除効果(治療効果)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
供試薬剤 濃度(ppm) 防除価(%)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル+TPN(24+60%水和剤) 200+500 80
100+250 72
50+125 25
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル(24%水和剤) 200 57
100 23
50 0
TPN(60%フロアブル) 500 0
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
無処理区の発病度 : 6.0
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
試験例10.キュウリうどんこ病(Sphaerotheca cucurbitae)、キュウリべと病(Pseudoperonospora cubensis)同時防除効果試験
キュウリ(品種:四葉、3葉期)を30cm×60cmのプランターに2株づつ移植し、夏季に屋外で栽培した。試験区は1区1プランター3反復とした。株元にキュウリうどんこ病菌および、キュウリべと病菌の感染株を設置し、発病を促進させるために、1日に2回、30分間スプリンクラーにより上部潅水を行った。下位の第1本葉および第2本葉に病斑の出現を確認した後に、小型散布器具を用いて各薬剤(0.03%特製リノーを含む)を1区当り50ml散布した。処理は1週間間隔で2回行い、2回目の処理の1週間後に調査を行った。第3本葉から第8本葉までを調査対象葉とし、実施例4と同様にして防除価を求めた。結果を第12表に示す。

第12表 キュウリうどんこ病、キュウリべと病同時防除効果
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
防除価(%)
濃度 キュウリ キュウリ
供試薬剤 (ppm) べと うどんこ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シモキサニル+TPN(24+60%水和剤)120+300 95 90
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
TPN(40%フロアブル) 400 75 70
アゾキシストロビン(20%フロアブル) 100 60 10
シモキサニル+ファモキサドン
(30+22.5%ドライフロアブル) 120+90 79 0
シモキサニル+ファモキサドン
(30+22.5%ドライフロアブル)
とトリフミン(30%水和剤)の混用 120+90+100 75 60
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
無処理区の発病度 : キュウリべと病3.2、キュウリうどんこ病2.5
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
キュウリべと病とキュウリうどんこ病の同時防除が必要となる場合、各種薬剤を用いた際に以下の問題点が見出された。
TPNだけを用いた場合、両病害に対する効果は必ずしも十分ではなかった。
アゾキシストロビン(一般名)を用いた場合、低感受性菌の存在によると考えられる効果低下が認められた。
キュウリべと病に対して有効な他のシモキサニル混合剤(例:シモキサニル+ファモキサドン(一般名))とうどんこ病防除剤であるトリフミン(一般名)を併用した場合には、両病害に対する防除効果が得られたが、投下薬量の増加および経済性の観点から、本発明殺菌剤と比べて有利な防除法とは言えない。

Claims (12)

  1. 2−シアノ−N−(エチルアミノ)カルボニル−2−(メトキシイミノ)アセトアミド及びテトラクロロイソフタロニトリルを有効成分として比率が1:80〜80:1の範囲で含有してなり、これらの化合物による相乗効果を利用してスフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害、エリシフェ(Erysiphe)属植物病害、ポドスフェラ(Podosphaera)属植物
    病害、フルビア(Fulvia)属植物病害及びアルブゴ(Albugo)属植物病害から選択される1以上の植物病害を防除する目的で使用されることを特徴とする植物病害防除剤。
  2. 2−シアノ−N−(エチルアミノ)カルボニル−2−(メトキシイミノ)アセトアミド及びテトラクロロイソフタロニトリルを有効成分として含有することを特徴とする薬剤抵抗性スフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害防除剤。
  3. 植物病害防除剤の有効量を当該植物病害が発生している植物体、当該植物病害の発生が予測される植物体又は栽培担体に施用することよりなる請求項1又は2いずれか1項記載の植物病害防除剤の使用方法。
  4. 第1の植物病害として、スフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害、エリシフェ(Erysiphe)属植物病害、ポドスフェラ(Podosphaera)属植物病害、フルビア(Fulvia)属植物
    病害又はアルブゴ(Albugo)属植物病害から選択される1以上の植物病害と、第2の植物病害としてシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属植物病害又はフィトフトラ(Phytophthora)属植物病害から選択される1以上の植物病害を同時防除することを特徴と
    し、植物病害防除剤の有効量を当該植物病害が発生している植物体、当該植物病害の発生が予測される植物体又は栽培担体に施用することよりなる請求項1又は2いずれか1項記載の植物病害防除剤の使用方法。
  5. 第1の植物病害がスフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害であり、第2の植物病害がシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属植物病害である請求項4記載の植物病害防
    除剤の使用方法。
  6. 植物病害防除剤の施用量が10アールあたり10g〜1kgである請求項3乃至5いずれか1項記載の使用方法。
  7. 2−シアノ−N−(エチルアミノ)カルボニル−2−(メトキシイミノ)アセトアミド及びテトラクロロイソフタロニトリルを同時期に使用することを特徴とするスフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害、エリシフェ(Erysiphe)属植物病害、ポドスフェラ(Podosphaera)属植物病害、フルビア(Fulvia)属植物病害及びアルブゴ(Albugo)属植物病害
    から選択される1以上の植物病害の防除方法。
  8. 2−シアノ−N−(エチルアミノ)カルボニル−2−(メトキシイミノ)アセトアミド及びテトラクロロイソフタロニトリルを同時期に施用することを特徴とする薬剤抵抗性スフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害の防除方法。
  9. 第1の植物病害として、スフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害、エリシフェ(Erysiphe)属植物病害、ポドスフェラ(Podosphaera)属植物病害、フルビア(Fulvia)属植物
    病害又はアルブゴ(Albugo)属植物病害から選択される1以上の植物病害と、第2の植物病害としてシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属植物病害又はフィトフトラ(Phytophthora)属植物病害から選択される1以上の植物病害を同時防除することを特徴と
    し、2−シアノ−N−(エチルアミノ)カルボニル−2−(メトキシイミノ)アセトアミド及びテトラクロロイソフタロニトリルの有効量を当該植物病害が発生している植物体、
    当該植物病害の発生が予測される植物体又は栽培担体に施用することよりなる請求項7又は8いずれか1項記載の植物病害の防除方法。
  10. 第1の植物病害がスフェロテカ(Sphaerotheca)属植物病害であり、第2の植物病害がシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属植物病害である請求項9項記載の植物病害
    の防除方法。
  11. 2−シアノ−N−(エチルアミノ)カルボニル−2−(メトキシイミノ)アセトアミドとテトラクロロイソフタロニトリルを有効成分として比率が1:80〜80:1の範囲で含有する植物病害防除剤を10アールあたり10g〜1kgの割合で施用するか又は2−シアノ−N−(エチルアミノ)カルボニル−2−(メトキシイミノ)アセトアミド若しくはテトラクロロイソフタロニトリルを有効成分として含有する各々の植物病害防除剤の有効量を同時に施用することを特徴とする相乗的効果により予防的又は治療的に効果を挙げ得るウリ類べと病とウリ類うどんこ病の同時防除方法。
  12. 2−シアノ−N−(エチルアミノ)カルボニル−2−(メトキシイミノ)アセトアミドとテトラクロロイソフタロニトリルを有効成分として比率が1:80〜80:1の範囲で含有する植物病害防除剤又は2−シアノ−N−(エチルアミノ)カルボニル−2−(メトキシイミノ)アセトアミド若しくはテトラクロロイソフタロニトリルを有効成分として含有する各々の植物病害防除剤をシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属植物病害及
    び/又はフィトフトラ(Phytophthora)属植物病害が発生している植物体に治療的に用いることを特徴とするシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属植物病害及び/又は
    フィトフトラ(Phytophthora)属植物病害の防除方法。



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