JP2004299511A - 車両後方確認装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両に後方確認用としてCCDカメラを設ける際に、車両後方確認用カメラを、車両への装着が容易でしかも目立たない場所であり、また余分な保持部品も不要で、さらに運転席側の表示装置へのケーブル配線も容易に行える車両後方確認装置を得る。
【解決手段】車両10の後方視界を撮影する車両後方確認用カメラ21を備えている。この車両後方確認用カメラ、たとえばCCDカメラ21を、車両の外装部に設けられるアンテナ装置12を構成するケース14内部に設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】車両10の後方視界を撮影する車両後方確認用カメラ21を備えている。この車両後方確認用カメラ、たとえばCCDカメラ21を、車両の外装部に設けられるアンテナ装置12を構成するケース14内部に設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の後方視界を撮影する車両後方確認用カメラを備えた車両後方確認装置に関し、特に車両後方確認用カメラの車両への装着性を向上させることができる車両後方確認装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の車両では、車庫入れ等の後進時における車両後方確認用として、車両の後方視界を撮影するカメラを、車両後部の適宜の位置に設け、その撮影画像を運転席側のディスプレイで視認できるようにしたものが知られてる。この種の車両後方確認装置は、RV車のようなワンボックスカーやワゴンタイプの車両のように、車両の後方視界が見にくい車両において、後方確認を支援するサポートとして効果をもつものである。
【0003】
このような車両後方確認装置のカメラとして最近は、CCD( Charge Coupled Device;電荷結合素子)を受光素子とするCCDカメラが、小型で取り付けも比較的に容易に行える等から一般に用いられている。
車両後方確認用としてのCCDカメラは、車両後部の極力目立たぬところへ装着することが望まれており、たとえば車両後部のライセンスプレート近傍や、バックドアの取っ手付近に適宜の状態で組み込むことにより装着されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−2115号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したような車両後部のライセンスプレート近傍やバックドアの取っ手付近は、スペース的に余裕がないところであり、CCDカメラやこれを保持するための保持部品を組み込むにあたっての設計に苦慮しているのが実状であった。
その一方において、この種のCCDカメラの装着場所としては、車両の外観上で目立たずに組み込める場所であることが必要で、このような場所を見出すことが要望されている。
【0006】
ところで、上述したCCDカメラを含めた車両後方確認装置において、該カメラで撮影した画像は、車両前部のインストルメントパネルのコンソールボックス部に装着されるナビゲーションシステムユニットのモニタ(あるいはTVモニタ等)に映し出すことで視認できるようになっている。したがって、上述したCCDカメラと上記ナビゲーションシステムユニットとの間に、画像信号を送るケーブル配線が敷設されている。
【0007】
このようなケーブル配線を、車両後部から車両前部にかけて引き回して敷設することが必要であった。このようなケーブル配線を行うにあたって、CCDカメラを、前述したように車両後部のライセンスプレート近傍やバックドアの取っ手付近に設けた場合には、開閉自在なバックドアから車体側にケーブルを配線することが必要で、煩雑な作業を必要とし、コスト高を招くおそれもあった。
このため、この種の車両後方確認装置にあっては、このようなケーブル配線も容易に行えるような対策を講じることが望まれ、CCDカメラの装着場所として、より一層適切なところを見いだすことが要望されている。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、車両後方確認用カメラを、車両への装着が容易で、しかも目立たない場所であり、また余分な保持部品も不要で、さらに運転席側の表示装置へのケーブル配線も容易に行える車両後方確認装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的に応えるために本発明(請求項1記載の発明)に係る車両後方確認装置は、車両の後方視界を撮影する車両後方確認用カメラを備えた車両後方確認装置であって、車両後方確認用カメラを、車両の外装部に設けられるアンテナ装置を構成するケース内部に設けたことを特徴とする。
【0010】
本発明(請求項2記載の発明)に係る車両後方確認装置は、請求項1記載の車両後方確認装置を具体的に限定したものであり、車両後方確認用カメラは、CCDカメラであることを特徴とする。
本発明(請求項3記載の発明)に係る車両後方確認装置は、請求項1または請求項2記載の車両後方確認装置を具体的に限定したものであり、アンテナ装置を構成するケースを、車両のルーフパネル上に設けるとともに、このケースの車両後方側にカメラ用開口窓を設け、車両後方確認用カメラを、このカメラ用開口窓に臨ませて設けたことを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、車両の外装部、たとえばルーフパネル上に設けられるアンテナ装置のケースを利用して、車両後方確認用カメラを設けることにより、車両の外観上で目立たない構成とすることができ、しかもスペース面でも該ケース内の空きスペースを有効に活用し、また該ケースをカメラの保持部品として兼用して用いることができる。さらに、このアンテナ装置内のアンテナのケーブルも車両前部に設けられるナビゲーションシステムのモニタに接続されることから、ほぼ同一の経路でのケーブル配線が可能であり、配線作業も簡単に行える。
【0012】
これを詳述すると、昨今、車載用として様々な受信用アンテナ、たとえばラジオ受信機、ナビゲーションシステム、電話等のアンテナを、車両のルーフパネル上に搭載することが増えている。しかも、このようなアンテナは、ルーフパネル上で車両後部の中央部分に装着することが多いため、これを利用して車両後方確認用のCCDカメラを装着するようにしている。このようにすれば、アンテナの装置ケースの空きスペースを有効に活用することができるとともに、CCDカメラを所要の状態で装着でき、従来のような車両の外観上でのレイアウトに苦心することがなくなり、またケースを利用しての装着であるから、特別な保持部品も不要で、CCDカメラの車両への搭載が容易になる。
【0013】
また、CCDカメラを組み込んだアンテナ装置は、アンテナ機能、たとえばAM/FMラジオ受信用、GPS受信用、あるいはサテライトラジオ受信用のアンテナは、車両前部のインストルメントパネルのコンソールボックス部に装着したラジオユニット、ナビゲーションシステムユニット、あるいはサテライトラジオユニットへ接続されるものであり、ゲーブルの配線経路はCCDカメラからのケーブル配線とほぼ同じである。したがって、これらのケーブル配線、つまりCCDカメラからの出力ケーブルとアンテナの出力ケーブルを、車両のレイアウト上で同一のものとして構成することが可能であり、車両上のハーネスレイアウトの簡素化を図り、また作業工数の大幅な削減を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1および図2(a),(b)は本発明に係る車両後方確認装置の一つの実施の形態を示す。
【0015】
図1において符号10は車両であり、この車両10の前部、すなわち運転席前のインストルメントパネルのコンソールボックス部(詳細な図示は省略する)には、たとえばナビゲーションシステムユニット11が設けられている。このナビゲーションシステムユニット11は、周知のように表示装置としてモニタ(図示せず)を有する。
【0016】
12は車両10のルーフパネル13の後部中央に搭載されたアンテナ装置であり、このアンテナ装置12は、そのケース14内に、たとえばラジオ受信機、ナビゲーションシステム、電話等のアンテナ18(詳細な図示は省略する)が内蔵されている。15はこのアンテナから引き出されたケーブル配線であり、このケーブル配線15は車両10のルーフパネル13の内側を通り、車両前部の前記ユニット11に向かって配線されている。なお、図中18aはアンテナ素子、18bはアンテナ回路基板である。
【0017】
本発明によれば、車両10の後方視界を確認することを支援するための車両後方確認装置20において、車両10の後方視界を撮影する車両後方確認用カメラとしてのCCDカメラ21を、図1および図2に示すように、車両10のルーフパネル13の後部中央に設けられるアンテナ装置12を構成するケース14内部に設けたことを特徴としている。
【0018】
すなわち、アンテナ装置12を構成するケース14は、図2に示すように、車両10のルーフパネル13上であって車両後部中央に設けられ、このケース14の車両後方側にカメラ用開口窓16を設け、CCDカメラ21を、このカメラ用開口窓16に臨ませて設けている。なお、17は開口窓16内でCCDカメラ21を取り囲むように設けた枠材である。
また、図中22は前記CCDカメラ21から引き出され、前記アンテナ18側のケーブル配線15とほぼ同じ経路で車両前部のユニット11に向かって配線されたケーブル配線である。
【0019】
このような構成によれば、車両10の外装部であるルーフパネル13上に設けられるアンテナ装置12のケース14を利用して、車両後方確認用のCCDカメラ21を設けているから、車両10の外観上で目立たない構成とすることができ、しかもスペース面でも該ケース14内の空きスペースを有効に活用することができ、また該ケース14をカメラ21の保持部品として兼用して用いることができる。したがって、アンテナ装置12としての機能と後方確認用カメラ21としての機能とを備えたユニットを、車両10に搭載しているから、車両10全体としての構成部品点数を削減することができる。
【0020】
さらに、上述した構成によれば、CCDカメラ21が車両10のルーフパネル13上で車両後部中央に設けることにより、たとえば従来のようにバックドア等の可動部に設けた場合に比べ、ドアの開閉時に車両後方確認ができなくなったりすることはなく、常に確実な後方確認が行える。また、このようなCCDカメラ21では、車両10の後方視野を大きく採ることが可能で、また後方視野が見やすくなる。
【0021】
さらに、上述したCCDカメラ21からのケーブル配線22は、このアンテナ装置12内のアンテナ18のケーブル配線15も車両10前部に設けられるナビゲーションシステム11のモニタ側に接続されることから、ほぼ同一の経路でのケーブル配線が可能であり、車両10のハーネスレイアウトの簡素化を図ることができ、また作業工数の大幅な削減が可能で、配線作業も簡単に行える。
このような効果は、従来例を示した図3から明らかである。すなわち、従来例では、図3に示すように、その装着位置からケーブル配線15と22を別々の系統で配線する必要があったが、本発明ではこのような構成は不要である。
【0022】
なお、本発明は上述した実施の形態で説明した構造には限定されず、アンテナ装置12や車両後方確認装置20を構成する各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることはいうまでもない。要は、アンテナ装置12と車両後方確認装置20における後方確認用カメラ21とを、同一のケース14内に組み込み、一体的にユニット化させた構成とすればよいものである。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る車両後方確認装置によれば、車両の外装部、たとえばルーフパネル上に設けられるアンテナ装置のケースを利用して、車両後方確認用カメラを設けているから、車両の外観上で目立たない構成とすることができ、しかもスペース面でも該ケース内の空きスペースを有効に活用し、また該ケースをカメラの保持部品として兼用して用いることができる。さらに、アンテナ装置内のアンテナのケーブルも車両前部に設けられるナビゲーションシステムのモニタに接続されることから、このカメラからもほぼ同一の経路でのケーブル配線が可能であり、配線作業も簡単に行える。
【0024】
また、本発明によれば、CCDカメラを所要の状態で装着でき、従来のような車両の外観上でのレイアウトに苦心することがなくなり、またケースを利用しての装着であるから、特別な保持部品も不要で、CCDカメラの車両への搭載が容易になる。
【0025】
また、本発明によれば、アンテナ装置に車両後方確認用カメラを一体的に組み込んでユニット化しているため、CCDカメラからの出力ケーブルとアンテナの出力ケーブルを、車両のレイアウト上で同一のものとして構成することが可能で、車両上のハーネスレイアウトの簡素化を図り、また作業工数の大幅な削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両後方確認装置の一実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る車両後方確認装置の一実施の形態を示し、(a),(b)は要部となるアンテナ装置の概略側断面図およびそのb方向矢視図である。
【図3】従来の車両後方確認装置とアンテナ装置を搭載した車両の概略構成図である。
【符号の説明】
10…車両
11…ナビゲーションシステムユニット
12…アンテナ装置
13…ルーフパネル
14…ケース
15…アンテナ側のケーブル配線
16…カメラ用開口窓
17…枠
18…アンテナ
18a…アンテナ素子
18b…アンテナ回路基板
20…車両後方確認装置
21…車両後方確認用カメラ(CCDカメラ)
22…カメラ側のケーブル配線
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の後方視界を撮影する車両後方確認用カメラを備えた車両後方確認装置に関し、特に車両後方確認用カメラの車両への装着性を向上させることができる車両後方確認装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の車両では、車庫入れ等の後進時における車両後方確認用として、車両の後方視界を撮影するカメラを、車両後部の適宜の位置に設け、その撮影画像を運転席側のディスプレイで視認できるようにしたものが知られてる。この種の車両後方確認装置は、RV車のようなワンボックスカーやワゴンタイプの車両のように、車両の後方視界が見にくい車両において、後方確認を支援するサポートとして効果をもつものである。
【0003】
このような車両後方確認装置のカメラとして最近は、CCD( Charge Coupled Device;電荷結合素子)を受光素子とするCCDカメラが、小型で取り付けも比較的に容易に行える等から一般に用いられている。
車両後方確認用としてのCCDカメラは、車両後部の極力目立たぬところへ装着することが望まれており、たとえば車両後部のライセンスプレート近傍や、バックドアの取っ手付近に適宜の状態で組み込むことにより装着されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−2115号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したような車両後部のライセンスプレート近傍やバックドアの取っ手付近は、スペース的に余裕がないところであり、CCDカメラやこれを保持するための保持部品を組み込むにあたっての設計に苦慮しているのが実状であった。
その一方において、この種のCCDカメラの装着場所としては、車両の外観上で目立たずに組み込める場所であることが必要で、このような場所を見出すことが要望されている。
【0006】
ところで、上述したCCDカメラを含めた車両後方確認装置において、該カメラで撮影した画像は、車両前部のインストルメントパネルのコンソールボックス部に装着されるナビゲーションシステムユニットのモニタ(あるいはTVモニタ等)に映し出すことで視認できるようになっている。したがって、上述したCCDカメラと上記ナビゲーションシステムユニットとの間に、画像信号を送るケーブル配線が敷設されている。
【0007】
このようなケーブル配線を、車両後部から車両前部にかけて引き回して敷設することが必要であった。このようなケーブル配線を行うにあたって、CCDカメラを、前述したように車両後部のライセンスプレート近傍やバックドアの取っ手付近に設けた場合には、開閉自在なバックドアから車体側にケーブルを配線することが必要で、煩雑な作業を必要とし、コスト高を招くおそれもあった。
このため、この種の車両後方確認装置にあっては、このようなケーブル配線も容易に行えるような対策を講じることが望まれ、CCDカメラの装着場所として、より一層適切なところを見いだすことが要望されている。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、車両後方確認用カメラを、車両への装着が容易で、しかも目立たない場所であり、また余分な保持部品も不要で、さらに運転席側の表示装置へのケーブル配線も容易に行える車両後方確認装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的に応えるために本発明(請求項1記載の発明)に係る車両後方確認装置は、車両の後方視界を撮影する車両後方確認用カメラを備えた車両後方確認装置であって、車両後方確認用カメラを、車両の外装部に設けられるアンテナ装置を構成するケース内部に設けたことを特徴とする。
【0010】
本発明(請求項2記載の発明)に係る車両後方確認装置は、請求項1記載の車両後方確認装置を具体的に限定したものであり、車両後方確認用カメラは、CCDカメラであることを特徴とする。
本発明(請求項3記載の発明)に係る車両後方確認装置は、請求項1または請求項2記載の車両後方確認装置を具体的に限定したものであり、アンテナ装置を構成するケースを、車両のルーフパネル上に設けるとともに、このケースの車両後方側にカメラ用開口窓を設け、車両後方確認用カメラを、このカメラ用開口窓に臨ませて設けたことを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、車両の外装部、たとえばルーフパネル上に設けられるアンテナ装置のケースを利用して、車両後方確認用カメラを設けることにより、車両の外観上で目立たない構成とすることができ、しかもスペース面でも該ケース内の空きスペースを有効に活用し、また該ケースをカメラの保持部品として兼用して用いることができる。さらに、このアンテナ装置内のアンテナのケーブルも車両前部に設けられるナビゲーションシステムのモニタに接続されることから、ほぼ同一の経路でのケーブル配線が可能であり、配線作業も簡単に行える。
【0012】
これを詳述すると、昨今、車載用として様々な受信用アンテナ、たとえばラジオ受信機、ナビゲーションシステム、電話等のアンテナを、車両のルーフパネル上に搭載することが増えている。しかも、このようなアンテナは、ルーフパネル上で車両後部の中央部分に装着することが多いため、これを利用して車両後方確認用のCCDカメラを装着するようにしている。このようにすれば、アンテナの装置ケースの空きスペースを有効に活用することができるとともに、CCDカメラを所要の状態で装着でき、従来のような車両の外観上でのレイアウトに苦心することがなくなり、またケースを利用しての装着であるから、特別な保持部品も不要で、CCDカメラの車両への搭載が容易になる。
【0013】
また、CCDカメラを組み込んだアンテナ装置は、アンテナ機能、たとえばAM/FMラジオ受信用、GPS受信用、あるいはサテライトラジオ受信用のアンテナは、車両前部のインストルメントパネルのコンソールボックス部に装着したラジオユニット、ナビゲーションシステムユニット、あるいはサテライトラジオユニットへ接続されるものであり、ゲーブルの配線経路はCCDカメラからのケーブル配線とほぼ同じである。したがって、これらのケーブル配線、つまりCCDカメラからの出力ケーブルとアンテナの出力ケーブルを、車両のレイアウト上で同一のものとして構成することが可能であり、車両上のハーネスレイアウトの簡素化を図り、また作業工数の大幅な削減を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1および図2(a),(b)は本発明に係る車両後方確認装置の一つの実施の形態を示す。
【0015】
図1において符号10は車両であり、この車両10の前部、すなわち運転席前のインストルメントパネルのコンソールボックス部(詳細な図示は省略する)には、たとえばナビゲーションシステムユニット11が設けられている。このナビゲーションシステムユニット11は、周知のように表示装置としてモニタ(図示せず)を有する。
【0016】
12は車両10のルーフパネル13の後部中央に搭載されたアンテナ装置であり、このアンテナ装置12は、そのケース14内に、たとえばラジオ受信機、ナビゲーションシステム、電話等のアンテナ18(詳細な図示は省略する)が内蔵されている。15はこのアンテナから引き出されたケーブル配線であり、このケーブル配線15は車両10のルーフパネル13の内側を通り、車両前部の前記ユニット11に向かって配線されている。なお、図中18aはアンテナ素子、18bはアンテナ回路基板である。
【0017】
本発明によれば、車両10の後方視界を確認することを支援するための車両後方確認装置20において、車両10の後方視界を撮影する車両後方確認用カメラとしてのCCDカメラ21を、図1および図2に示すように、車両10のルーフパネル13の後部中央に設けられるアンテナ装置12を構成するケース14内部に設けたことを特徴としている。
【0018】
すなわち、アンテナ装置12を構成するケース14は、図2に示すように、車両10のルーフパネル13上であって車両後部中央に設けられ、このケース14の車両後方側にカメラ用開口窓16を設け、CCDカメラ21を、このカメラ用開口窓16に臨ませて設けている。なお、17は開口窓16内でCCDカメラ21を取り囲むように設けた枠材である。
また、図中22は前記CCDカメラ21から引き出され、前記アンテナ18側のケーブル配線15とほぼ同じ経路で車両前部のユニット11に向かって配線されたケーブル配線である。
【0019】
このような構成によれば、車両10の外装部であるルーフパネル13上に設けられるアンテナ装置12のケース14を利用して、車両後方確認用のCCDカメラ21を設けているから、車両10の外観上で目立たない構成とすることができ、しかもスペース面でも該ケース14内の空きスペースを有効に活用することができ、また該ケース14をカメラ21の保持部品として兼用して用いることができる。したがって、アンテナ装置12としての機能と後方確認用カメラ21としての機能とを備えたユニットを、車両10に搭載しているから、車両10全体としての構成部品点数を削減することができる。
【0020】
さらに、上述した構成によれば、CCDカメラ21が車両10のルーフパネル13上で車両後部中央に設けることにより、たとえば従来のようにバックドア等の可動部に設けた場合に比べ、ドアの開閉時に車両後方確認ができなくなったりすることはなく、常に確実な後方確認が行える。また、このようなCCDカメラ21では、車両10の後方視野を大きく採ることが可能で、また後方視野が見やすくなる。
【0021】
さらに、上述したCCDカメラ21からのケーブル配線22は、このアンテナ装置12内のアンテナ18のケーブル配線15も車両10前部に設けられるナビゲーションシステム11のモニタ側に接続されることから、ほぼ同一の経路でのケーブル配線が可能であり、車両10のハーネスレイアウトの簡素化を図ることができ、また作業工数の大幅な削減が可能で、配線作業も簡単に行える。
このような効果は、従来例を示した図3から明らかである。すなわち、従来例では、図3に示すように、その装着位置からケーブル配線15と22を別々の系統で配線する必要があったが、本発明ではこのような構成は不要である。
【0022】
なお、本発明は上述した実施の形態で説明した構造には限定されず、アンテナ装置12や車両後方確認装置20を構成する各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることはいうまでもない。要は、アンテナ装置12と車両後方確認装置20における後方確認用カメラ21とを、同一のケース14内に組み込み、一体的にユニット化させた構成とすればよいものである。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る車両後方確認装置によれば、車両の外装部、たとえばルーフパネル上に設けられるアンテナ装置のケースを利用して、車両後方確認用カメラを設けているから、車両の外観上で目立たない構成とすることができ、しかもスペース面でも該ケース内の空きスペースを有効に活用し、また該ケースをカメラの保持部品として兼用して用いることができる。さらに、アンテナ装置内のアンテナのケーブルも車両前部に設けられるナビゲーションシステムのモニタに接続されることから、このカメラからもほぼ同一の経路でのケーブル配線が可能であり、配線作業も簡単に行える。
【0024】
また、本発明によれば、CCDカメラを所要の状態で装着でき、従来のような車両の外観上でのレイアウトに苦心することがなくなり、またケースを利用しての装着であるから、特別な保持部品も不要で、CCDカメラの車両への搭載が容易になる。
【0025】
また、本発明によれば、アンテナ装置に車両後方確認用カメラを一体的に組み込んでユニット化しているため、CCDカメラからの出力ケーブルとアンテナの出力ケーブルを、車両のレイアウト上で同一のものとして構成することが可能で、車両上のハーネスレイアウトの簡素化を図り、また作業工数の大幅な削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両後方確認装置の一実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る車両後方確認装置の一実施の形態を示し、(a),(b)は要部となるアンテナ装置の概略側断面図およびそのb方向矢視図である。
【図3】従来の車両後方確認装置とアンテナ装置を搭載した車両の概略構成図である。
【符号の説明】
10…車両
11…ナビゲーションシステムユニット
12…アンテナ装置
13…ルーフパネル
14…ケース
15…アンテナ側のケーブル配線
16…カメラ用開口窓
17…枠
18…アンテナ
18a…アンテナ素子
18b…アンテナ回路基板
20…車両後方確認装置
21…車両後方確認用カメラ(CCDカメラ)
22…カメラ側のケーブル配線
Claims (3)
- 車両の後方視界を撮影する車両後方確認用カメラを備えた車両後方確認装置において、
前記車両後方確認用カメラを、車両の外装部に設けられるアンテナ装置を構成するケース内部に設けたことを特徴とする車両後方確認装置。 - 請求項1記載の車両後方確認装置において、
前記車両後方確認用カメラは、CCDカメラであることを特徴とする車両後方確認装置。 - 請求項1または請求項2記載の車両後方確認装置において、前記アンテナ装置を構成するケースを、車両のルーフパネル上に設けるとともに、
このケースの車両後方側にカメラ用開口窓を設け、
前記車両後方確認用カメラを、このカメラ用開口窓に臨ませて設けたことを特徴とする車両後方確認装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003094121A JP2004299511A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 車両後方確認装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003094121A JP2004299511A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 車両後方確認装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004299511A true JP2004299511A (ja) | 2004-10-28 |
Family
ID=33406754
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003094121A Pending JP2004299511A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 車両後方確認装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004299511A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007041442A3 (en) * | 2005-10-03 | 2007-09-20 | Intier Automotive Inc | Rear seat entertainment system |
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DE102010064080A1 (de) * | 2010-12-23 | 2012-06-28 | Robert Bosch Gmbh | Kameraabasiertes Fahrerassistenzsystem für ein Fahrzeug |
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