JP2004299338A - 印刷装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の資料ファイルなどの対象物に貼り付けて使用されるラベルであって、そのラベルが貼着された対象物の配列順位を容易に確認できるラベル印刷を実現する。
【解決手段】各ラベル50a〜50gを対象物である資料ファイル60a〜60gに貼着して整列した場合に、これらのラベル50a〜50gの整列方向に沿って連続性を有し、各対象物の配列順位が目視により判別可能な整列用パターン整列用パターン52a〜52gの印刷データを文字列51a〜51gの印刷データに合成し、設定印刷枚数の各ラベル用の印刷データを生成し、この印刷データにより各ラベルを連続印刷により作成する。これにより、各ラベルの整列順位、つまりは、これらか貼着された対象物の配列順位を目視で容易に確認することができ、その象物の管理や整理を容易に行うことができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷媒体としてのテープに文字列を印刷し、印刷後にテープを切断して見出し用のラベル等を作成する印刷装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷媒体としてのテープに文字列を印刷し、印刷後にテープを切断して見出し用のラベル等を作成する印刷装置が広く利用されており、作成したラベルは、資料ファイル、ビデオテープカセット、オーディオテープカセット等に貼り付けて使用される。
【0003】
従来、例えば、資料を綴じたファイルが数冊に及んだり、数巻に及ぶようなシリーズ化されたビデオテープカセットやオーディオテープカセットに貼り付ける見出し用ラベルでは、資料名やタイトルとともに、順序を表すための連続番号を表記してそれら数冊のファイル等の各見出し用ラベルを作成していた。このような見出し用ラベルを作成するために、特許文献1に開示されているような各ラベルに連番を印刷するナンバリング印刷機能を有する印刷装置が用いられていた。
【0004】
そして、連番を印刷するナンバリング印刷機能を有する前記従来の印刷装置を用いて、例えば図15に示すように、テープの長さ方向に沿って縦書きで「都市計画資料1」、「都市計画資料2」・・・「都市計画資料7」のような7枚のラベル100を作成し、これらのラベルを一連の7冊の資料ファイル101の背部に貼り付けて番号順に書棚に収容して管理していた。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−105385号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の印刷装置では、前述したように、資料ファイルやビデオテープカセットなどで複数冊あるいは複数巻からなるシリーズ化されたものに対応するラベルを作成する場合には、ナンバリング印刷機能を使ってラベルに連番をふり、その連番に従った順序でそれらのラベルが貼着された資料ファイルなどを配列し書棚に収容していた。
【0007】
しかしながら、そのラベルが貼着された資料ファイルなどの対象物を書棚に収容する場合に、ラベルにふられた番号を目安にして資料ファイルなどの対象物の配列位置を決めているため、その対象物が所定の順序に整理されて並んでいるかどうかを目視で簡単に確認することができなかったり、抜けているものがあったときに、それを簡単に確認することができず、管理や整理に手間と時間がかかるという問題があった。
【0008】
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、複数の資料ファイルなどの対象物に貼り付けて使用しそれらの対象物を所定の配列順位で整列させて管理するような複数枚のラベルを作成する場合に、これらのラベルによってそのラベルが貼着された対象物の配列順位を容易に確認することができるようにしたラベルの印刷が可能な印刷装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、配列順位が定められその配列順位を定めるラベルが貼着される複数の資料ファイルなどの対象物に、所定の配列順位で追加したり挿入したりする資料ファイルなどの対象物が生じた場合に、その所定の配列順位で追加・挿入する対象物に対応するラベルの印刷が可能な印刷装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、印刷媒体に文字列を連続印刷して、整列した場合の配列順位が定められた複数枚のラベルを作成する機能を有する印刷装置であって、印刷する文字列を記憶する記憶手段と、ラベルの印刷枚数を設定する印刷枚数設定手段と、設定印刷枚数の各ラベルを整列した場合に、これらのラベルの整列方向に沿って連続性を有するパターンであって、該パターンによって各ラベルの配列順位が目視により判別可能な整列用パターンの印刷データを設定印刷枚数の各ラベルに対応して生成し、前記記憶手段に記憶された文字列の印刷データと合成して設定印刷枚数の各ラベル用の印刷データを生成する印刷データ生成手段と、前記印刷データ生成手段によって生成された各ラベル用の印刷データを印刷媒体に連続印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
すなわち、請求項1の印刷装置は、複数の対象物を整列した場合の配列順位を定めるべく前記複数の各対象物に貼着する複数枚のラベルを作成する機能を有する印刷装置であって、設定印刷枚数の各ラベルを対象物に貼着して整列した場合に、これらのラベルの整列方向に沿って連続性を有するパターンであって、該パターンによって各対象物の配列順位が目視により判別可能な整列用パターンの印刷データを文字列に合成して設定印刷枚数の各ラベル用の印刷データを生成し、この印刷データにより各ラベルを連続印刷により作成することができる。
【0012】
従って、この印刷装置によれば、複数の資料ファイルなどの対象物に貼り付けて使用しそれらの対象物を所定の配列順位で整列させて管理するような複数枚のラベルを作成する場合に、これらのラベルに文字列とともに印刷された整列用パターンによってそのラベルが貼着された対象物の配列順位を目視で容易に確認することができ、ラベルが貼着された対象物の管理や整理を容易に行うことができる。
【0013】
前記印刷装置において、前記整列用パターンは、目視で容易に確認しやすく簡単な設定枚数の各ラベルの整列方向に沿って所定の角度で傾斜する傾斜線模様で構成することが好ましい。
【0014】
また、前記印刷装置は、更に、前記整列方向に対応するラベルの幅を入力設定するラベル幅設定手段を備え、前記印刷データ生成手段は、前記ラベル幅設定手段によって設定されたラベルの幅、前記印刷枚数設定手段によって設定された印刷枚数及び文字列の印刷長に基づいて、前記傾斜線模様の傾斜を演算する演算手段を備えることができる。
【0015】
また、前記印刷装置において、前記ラベル幅設定手段は、印刷媒体の幅を検出する検出手段を備え、該検出手段から得られる印刷媒体の幅の情報に基づいてラベルの幅を設定することができる。
【0016】
また、前記印刷装置は、更に、ラベルを貼り付けるファイルの背幅等の対象物のサイズを入力設定する対象物サイズ設定手段を備え、前記印刷データ生成手段は、前記対象物サイズ設定手段によって設定された対象物のサイズ、前記印刷枚数設定手段によって設定された印刷枚数及び文字列の印刷長に基づいて、前記傾斜線模様の傾斜を演算する演算手段を備えることができる。この場合には、ラベルの幅と対象物のサイズが異なっていても、各対象物にラベルが貼着された状態で傾斜線模様により連続性を持たせて視認することができて対象物の整列作業がやりやすくなる。
【0017】
また、前記印刷装置において、前記印刷データ生成手段は、設定印刷枚数のラベル中で配列順位の先頭と最終のラベル用の印刷データに、夫々当該ラベルが配列順位の先頭と最後であることを表すマークの印刷データを合成することが好ましい。これにより、このラベルを貼着した対象物が配列順位の先頭位置であり、あるいは最終位置であることがわかる。
【0018】
また、前記印刷装置は、更に、前記記憶手段に記憶された文字列に含まれる対象文字を前記印刷手段による設定印刷枚数のラベル印刷の毎に更新するナンバリング手段を備えることが好ましい。
【0019】
請求項8に記載の発明は、印刷媒体に文字列を印刷して、整列した場合の配列順位が定められた複数枚のラベルに続く配列順位のラベルを作成する機能を有する印刷装置であって、印刷する文字列を記憶する記憶手段と、印刷すべきラベルの配列順位を設定する配列順位設定手段と、前記複数枚のラベルに続けて前記印刷すべきラベルを整列した場合に、その整列方向に沿って連続性を有するパターンであって、該パターンによって前記印刷すべきラベルの配列順位が目視により判別可能な整列用パターンの印刷データを、前記配列順位設定手段により配列順位が設定された前記印刷すべきラベルに対応して生成し、前記記憶手段に記憶された文字列の印刷データと合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、前記印刷データ生成手段によって生成された印刷データを印刷媒体に印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
すなわち、この請求項8の印刷装置は、複数の対象物を整列した場合の配列順位を定めるべく前記複数の各対象物に貼着する複数枚のラベルに続く配列順位のラベルであって、前記複数の各対象物に続く配列順位の対象物に貼着するラベルを追加作成する機能を有する印刷装置であり、追加作成のために設定した配列順位のラベルに、前記複数枚のラベルと連続性しその設定した配列順位が目視により判別可能な整列用パターンを文字列に合成して印刷することができる。
【0021】
従って、この印刷装置によれば、配列順位が定められその配列順位を定めるラベルが貼着される複数の資料ファイルなどの対象物に、所定の配列順位で追加する資料ファイルなどの対象物が生じた場合に、その所定の配列順位で追加する対象物に対応するラベルの印刷を行うことができ、ラベルが貼着された複数の対象物とともにそれに追加する対象物の管理や整理を容易に行うことができる。
【0022】
また、請求項13に記載の発明は、印刷媒体に文字列を印刷して、整列した場合の配列順位が定められた複数枚のラベル中の任意の順位位置に挿入するラベルを作成する機能を有する印刷装置であって、印刷する文字列を記憶する記憶手段と、印刷すべきラベルを挿入する順位位置を設定する挿入位置設定手段と、前記複数枚のラベルに前記印刷すべきラベルを挿入して整列した場合に、その整列方向に沿って連続性を有するパターンであって、該パターンによって前記印刷すべきラベルの配列順位が目視により判別可能な整列用パターンの印刷データを、前記挿入位置設定手段により挿入する配列順位が設定された前記印刷すべきラベルに対応して生成し、前記記憶手段に記憶された文字列の印刷データと合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、前記印刷データ生成手段によって生成された印刷データを印刷媒体に印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
すなわち、この請求項13の印刷装置は、複数の対象物を整列した場合の配列順位を定めるべく前記複数の各対象物に貼着する複数枚のラベル中の任意の順位位置に挿入するラベルであって、前記複数の対象物中の任意の順位位置に挿入する対象物に貼着するラベルを作成する機能を有する印刷装置であり、その設定した挿入順位位置のラベルに、前記複数枚のラベルと連続性を有しその設定した配列順位が目視により判別可能な整列用パターンを文字列に合成して印刷することができる。
【0024】
従って、この印刷装置によれば、配列順位が定められその配列順位を定めるラベルが貼着される複数の資料ファイルなどの対象物に、所定の順位位置に挿入する資料ファイルなどの対象物が生じた場合に、その挿入する対象物に対応するラベルの印刷を行うことができ、ラベルが貼着された複数の対象物とともにそれに挿入する対象物の管理や整理を容易に行うことができる。
【0025】
また、請求項14に記載の発明は、印刷媒体に文字列を連続印刷して、予め決められた数あるいは任意に決められた数より少ない配列順位の定められた複数枚のラベルを作成する機能を有する印刷装置であって、印刷する文字列を記憶する記憶手段と、予め決められた数あるいは任意に決められた数より少ない数を指定してラベルの印刷枚数を設定する印刷枚数設定手段と、前記予め決められた数あるいは任意に決められた数の各ラベルを整列した場合に、これらのラベルの整列方向に沿って連続性を有するパターンであって、該パターンによって各ラベルの配列順位が目視により判別可能な整列用パターンの印刷データを、先頭配列順位から設定印刷枚数分の各配列順位のラベルに対応して生成し、前記記憶手段に記憶された文字列の印刷データと合成して設定印刷枚数の各ラベル用の印刷データを生成する印刷データ生成手段と、前記印刷データ生成手段によって生成された各ラベル用の印刷データを印刷媒体に連続印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする。
【0026】
すなわち、この請求項14の印刷装置は、予め決められた数あるいは任意に決められた数より少ない配列順位の定められた対象物に貼着するべく複数枚のラベルを作成する機能を有する印刷装置であり、その設定した所定枚数の各ラベルを対象物に貼着して整列した場合に、それらのラベルの整列方向に沿って連続性を有し、各対象物の配列順位が目視により判別可能な整列用パターンを文字列に合成して各ラベルを連続印刷により作成することができる。
【0027】
従って、この印刷装置によれば、複数の資料ファイルなどの対象物に貼り付けて使用しそれらの対象物を所定の配列順位で整列させて管理するような所定数枚のラベルを作成する場合に、これらのラベルに文字列とともに印刷された整列用パターンによってそのラベルが貼着された対象物の配列順位を目視で容易に確認することができ、ラベルが貼着された対象物の管理や整理を容易に行うことができる。
【0028】
また、前記印刷装置において、整列用パターンを傾斜線模様とし、その傾斜線模様の傾斜を、ラベルの幅あるいは対象物のサイズ、前記予め決められた数あるいは任意に決められた数及び文字列の印刷長に基づいて求めることができる。このようにして傾斜線模様の傾斜を求めれば、前記予め決められた数あるいは任意に決められた数の範囲内で印刷するラベルには、そこに合成される傾斜線模様が一方向に傾いて形成されることになるため、各ラベル間の傾斜線の連続性が良好に視認されて効率のよい対象物の整列が可能になる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0030】
図1は本発明の一実施形態に係る印刷装置の外観構成を示す斜視図である。
【0031】
この印刷装置は印刷対象媒体としてテープに印刷を行い、その印刷部分を切断してラベルを作成する。図1に示すように、装置本体11の上面には、キーボード12、液晶表示部13が設けられ、開閉自在の蓋14でカバーされたカートリッジ装着部15が設けられる。
【0032】
キーボード12は、電源キー12a、文字や記号のデータを入力するための文字/記号入力キー12b、印刷方向(タテ/ヨコ)、文字サイズ、文字間隔などの印刷書式を設定するための書式設定キー12c、複数枚のラベルを連続印刷する「連続印刷モード」などを設定するための印刷モード設定キー12d、文字列の印刷処理を実行する際に操作される印刷キー12eなどを備える。
【0033】
ここで、前記「連続印刷モード」には、設定枚数分のラベルを同一内容で繰り返し連続印刷するモードと、設定枚数分のラベルをナンバリングしながら連続印刷するモードの2種類があるが、本実施形態では後者のナンバリングによる連続印刷モードを想定して説明する。
【0034】
本印刷装置には、前記ナンバリングによる連続印刷モードとして、以下のような4つのモードが設けられている。
【0035】
第1のモードは「標準モード」と呼ばれるもので、予めラベルの印刷枚数が判っている場合に用いられる。すなわち、そのラベルを貼着する資料ファイルなどの対象物の数量が予め判明しており、その分だけのラベルをとりあえず作成する場合に適している。
【0036】
第2のモードは「追加モード」と呼ばれるもので、既に作成済みの各ラベルに続く配列順位のラベルを追加作成する場合に用いられる。すなわち、第1のモードによって作成したラベルを資料ファイルに貼着して使用していたが、その後に追加する資料が発生した場合に、その追加資料ファイルに貼着するラベルを先に作成したラベルに続く配列順位で作成する場合に適している。
【0037】
第3のモードは「挿入モード」と呼ばれるもので、既に作成済みの各ラベル中の任意の順位位置に挿入するラベルを追加作成する場合に用いられる。すなわち、第1のモードによって作成したラベルを複数の資料ファイルに貼着して使用していたが、その後に先のファイル中に挿入するような追加資料が発生した場合に、その追加資料ファイルに貼着するラベルを先に作成した複数のラベルの配列順位中に挿入する場合に適している。なお、第2及び第3のモードは第1のモードだけでなく、次の第4のモードに対応して追加・挿入するラベルの作成に対応している。
【0038】
また、第4のモードは後で追加することを想定したラベルの印刷に場合に用いられる。すなわち、予めラベルを貼着する資料ファイル等の対象物の数が仮に決まっている中でとりあえず当初は対象物に使用するだけの数のラベルを作成しておき、その後に貼着対象物の数が増えたときに、その予め決まった数の範囲で必要に応じてラベルの追加印刷するような場合に適している。
【0039】
これらのモードは、例えば印刷モード設定キー12dの押下によって液晶表示部13に表示される不図示の印刷設定画面上でユーザが任意に設定することができる。すなわち、この印刷設定画面上では、まず、「通常印刷モード」と「連続印刷モード」の選択メニューが表示され、ユーザが「連続印刷モード」を選択すると、続いて「ナンバリングなし」と「ナンバリングあり」の選択メニューが表示される。そして、「ナンバリングあり」を選択すると、前述した4つのモードの選択メニューが表示され、これらの中の1つをユーザが任意に選択できるようになっている。
【0040】
また、16は印刷されたテープTが装置本体11の外部に排出されるテープ排出口である。
【0041】
図2は蓋14を開いた状態の前記印刷装置及びそれに使用するテープカセットの概観構成を示す斜視図である。
【0042】
図2に示すように、カートリッジ装着部15に装着されるテープカートリッジ30は、それぞれリールに巻かれた帯状の印字テープ31及びインクリボン32を内部に収容し、その印字テープ31及びインクリボン32を互いに重ね合わせて外部に繰り出すようになっている。印字テープ31は、印刷面を有するテープ材の裏面に貼着剤が塗布され、そこに剥離紙が被着されている。
【0043】
また、印字テープ31は、異なるテープ幅サイズのものが複数種類用意されており、夫々のテープカートリッジには、その内部に収納する印字テープの種類(幅サイズ)を印刷装置によって検出が可能な被検出部33がカートリッジケースのコーナーの突出した部分に設けられている。この被検出部33は、印字テープの種類に応じて異なる形状に形成されるものであり、印字テープの種類に応じて穴や切欠の位置を変えることにより印刷装置に設けられたカートリッジセンサ21の複数のマイクロスイッチを異なる組合せで選択的にオン・オフ操作するものである。
【0044】
一方、カートリッジ装着部15には、印刷装置の印刷機構が設けられている。この印刷機構には、印字テープ31及びインクリボン32の幅方向に対応する垂直方向に配列された発熱素子を駆動して印字テープ31にインクリボン32を介して熱転写印字を行なう印字ヘッドとしてのサーマルヘッド17、テープカートリッジ30から印字テープ31及びインクリボン32を幅方向を垂直向きに引き出して搬送するプラテンローラ18、印刷を終えたインクリボン32をテープカートリッジ30内に巻き取って回収するインクリボン巻取り軸19などが設けられている。
【0045】
カートリッジ装着部15には、テープカートリッジ30をサーマルヘッド17に対して位置決めして支持するための受け部20が複数箇所の隅部に突出して設けられている。この受け部20の一部には、テープカートリッジ30に設けられた被検出部33によって動作して内部に収納されている印字テープ31の幅を検知するための複数の検知スイッチで構成されるカートリッジセンサ21が設けられている。
【0046】
また、カートリッジ装着部15の一側部には、印字テープ31を外部に送り出すためのテープ排出口16に続く排出路22が形成され、そこには固定刃23と可動刃24を備え、印刷された印字テープ31を切断するカッタ25が設けられている。
【0047】
このような構成において、ユーザがキーボード12を通じて印刷用の文字列を入力した後、印刷キー12eの押下により印刷を指示すると、プラテンローラ18及びインクリボン巻取り軸19が回転駆動され、カートリッジ装着部15に装着されたテープカートリッジ30内の印字テープ31がインクリボン32と共に搬送される。この印字テープ31及びインクリボン32の搬送に伴い、サーマルヘッド17がインクリボン32を介して印字テープ31上に接触することにより、印字テープ31の長手方向に沿って1ライン毎に文字列の印刷が行われる。印刷後の印字テープ31は排出路22を介してテープ排出口16に導かれて装置外に排出される。また、使用済みのインクリボン32はインクリボン巻取り軸19の回転によりテープカートリッジ30内に巻き取られて回収される。
【0048】
印刷が終了すると、排出路22に設置されたカッタ25の可動刃24が固定刃23に向けて移動し、印刷後の印字テープ31が切断される。この切断された印字テープ31は1枚のラベルとして使用でき、その裏面に貼着剤を介して被着された剥離紙を引き剥がすことで、資料ファイル、ビデオテープカセット、オーディオテープカセット等に簡単に貼り付けることができる。
【0049】
図3は本実施形態における印刷装置の回路構成を示すブロック図である。
【0050】
図3に示すように、この印刷装置はCPU(中央処理装置)によって構成される制御部41を備える。制御部41は、プログラムを読み込むことにより、そのプログラムに記述された手順に従って各種処理を実行する。
【0051】
この制御部41には、前述したキーボード12、液晶表示部13、カートリッジセンサ21が接続されているとともに、ROM42及びRAM43などのメモリデバイスや、キャラクタジェネレータ44、サーマルヘッド17を駆動するためのヘッド駆動回路45、テープ送りモータ46を駆動するためのモータ駆動回路47、カッタモータ48を駆動するためのモータ駆動回路49などが接続されている。
【0052】
キーボード12は、データの入力や指示を行うためのものであり、図1に示したように電源キー12aや文字/記号入力キー12bの他に、書式設定キー12c、印刷モード設定キー12d、印刷キー12eなどのファンクションキーを有する。また、液晶表示部13、キーボード12から入力された文字列や各種メニュー画面等を表示する。
【0053】
ROM42は、予めこの印刷装置に必要な各種データが記憶されたメモリであり、本発明を実現するためのプログラム(ラベル印刷用の制御プログラム)を含む各種プログラムデータを記憶したプログラム領域42aなどを有する。
【0054】
RAM43は、制御部41の処理動作に必要な各種データを記憶しておくためのメモリであり、入力用メモリ43a、表示用メモリ43b、印刷用メモリ43c、書式メモリ43d、レジスタ群43eなどを有する。
【0055】
入力用メモリ43aには、キーボード12の文字/記号入力キー12bの操作に応答して入力された印刷すべき文字列の各文字コードデータが記憶される。表示用メモリ43bには、液晶表示部13に表示すべき文字列に対応するビットマップデータが表示用データとして記憶される。印刷用メモリ43cには、入力用メモリ43aに記憶された印刷すべき文字列データに対応するビットマップデータが印刷用データとして記憶される。書式メモリ43dには、ユーザによってセッティされた書式のデータが記憶される。また、レジスタ群43eには、後述する印刷枚数n、現在の印刷枚数kなどを含むラベル印刷時に参照される各種データが記憶される。
【0056】
キャラクタジェネレータ44は、文字/記号入力キー12bから入力される各種文字、記号のコードに対応した表示用と印刷用のビットマップパターンを予め記憶している。
【0057】
また、ヘッド駆動回路45は、サーマルヘッド17の発熱体を発熱駆動する。モータ駆動回路47は、テープ送りモータ46を回転駆動する。このテープ送りモータ46は、プラテンローラ18及びインクリボン巻取軸19を回転させるためのモータである。モータ駆動回路49は、カッタモータ48を回転駆動する。このカッタモータ48は、カッタ25の可動刃24を固定刃23に向けて移動させるためのモータである。
【0058】
また、カートリッジセンサ21は、テープカートリッジ30に設けられた印字テープの種類(幅サイズ)に応じた形状を有する被検出部33を検出する。
【0059】
次に、本印刷装置に備えられた連続印刷機能を利用して複数枚のラベルを作成する場合の動作について、前述した第1〜第4のモードに分けて説明する。
【0060】
なお、本印刷装置の連続印刷機能により作成される各ラベルは、例えば資料ファイル等の複数の対象物にそれぞれ貼り付けて見出しとして利用されるものであり、以後の説明で出てくる「ラベルの整列」とは、ラベルが貼着された「対象物の整列」と同じことを意味する。より詳しくは、各ラベルを各対象物の同一位置に貼り付けた場合における対象物の整列状態を意味している。
【0061】
(a)第1のモード(「標準モード」)
まず、第1のモードについて説明する。
【0062】
第1のモードは、予めラベルの印刷枚数が判っている場合に用いられる。すなわち、そのラベルを貼着する資料ファイルなどの対象物の数量が予め判明しており、その分だけのラベルをとりあえず作成する場合に、この第1のモードが用いられる。
【0063】
図4はその第1のモードによって作成された複数枚のラベルを資料ファイルの背部に貼り付けて整列した状態を示している。図4に示す複数枚(ここでは7枚)のラベル50a〜50gは、幅bの印字テープ31に縦書きにしてナンバリング文字を含む文字列51a〜51gを印刷するとともに、これらのラベルの整列方向(つまり、各ラベルを資料ファイル等の各対象物に貼着した整列した場合の整列方向、より詳しくは各対象物の同一位置に貼着して整列した場合の整列方向)に沿って連続性を有する整列用パターン52a〜52gを印刷したものである。
【0064】
この場合、各ラベル50a〜50gの幅はb、長さはeである。また、そこに印刷される文字列51a〜51gの長さ(印刷長)はaであり、その文字列の上下にdのマージンが設けられている。そして、各ラベル50a〜50gが同じ幅を有する資料ファイル60a〜60gの背部に貼り付けられ、それらを整列した状態では、各ラベル50a〜50gの整列用パターン52a〜52gがそのラベルの幅方向に対してθ1の角度で傾斜する連続した傾斜線模様を形成する。
【0065】
また、各ラベル50a〜50gの中で配列順位の先頭のラベル50aと最終のラベル50gには、当該ラベルが配列順位の先頭と最後であることを表すスタートマーク53、エンドマーク54が印刷されている。
【0066】
次に、図4のようなラベル印刷を実現する第1のモードに関する印刷処理について説明する。
【0067】
図5はその第1のモードに関する印刷処理を示すフローチャートである。まず、ユーザの入力操作として、キーボード12を通じて印刷すべき文字列の入力、書式の設定、ナンバリング数の設定を行う(ステップA11〜A13)。
【0068】
文字列の入力は、キーボード12の文字/記号入力キー12bを通じて行う。この場合、印刷すべき文字列の他に、ナンバリングの初期値を入力しておく。図4の例では、「都市計画資料1」と入力することになる。ここで入力された文字列のデータは入力用メモリ43aに記憶される。
【0069】
書式の設定は、キーボード12の書式設定キー12cを通じて行う。書式設定キー12cを押下すると、不図示の書式設定画面が液晶表示部13に表示され、この書式設定画面上で例えばタテ/横の印刷方向や文字サイズ、文字間隔などを設定する。また、図4に示したようなスタートマーク53およびエンドマーク54を付加するか否かの設定もここで行う。
【0070】
さらに、ラベル幅eの設定もここで行うものとする。このラベル幅eの設定方法としては、ユーザがこの書式設定画面上にて入力設定する方法の他に、カートリッジセンサ21にて自動検知される印字テープ31の幅に基づいてラベル幅eを設定することでも良い。ここで設定された各種設定データは書式メモリ43dに記憶される。
【0071】
また、ナンバリング数の設定は、キーボード12の印刷モード設定キー12dを通じて行う。既に説明したように、この印刷モード設定キー12dの押下により不図示の印刷設定画面が表示される。この印刷設定画面上で「連続印刷モード」として「第1のモード」を選択すると、続いて不図示のナンバリング設定画面が表示されて、ここでナンバリング数を任意に設定することができる。なお、ここではナンバリング数=印刷枚数となり、図4の例では「7」である。
【0072】
このようにして文字列の入力、書式設定、ナンバリング数の設定を行った後、キーボード12の印刷キー12eを押下すると(ステップA14のYes)、制御部41により以下のような処理が実行される。
【0073】
すなわち、まず、レジスタ群43eの中の現在の印刷枚数(ラベル整列順位)を表すkに初期値「1」がセットされた後(ステップA15)、文字列に対応した印刷データが印刷用メモリ43cに展開される(ステップA16)。詳しくは、入力用メモリ43aに記憶された文字列(ナンバリング文字を含む)の各文字に対応したビットマップデータがキャラクタジェネレータ44から読み出され、これらのビットマップデータが印刷データとして1ライン毎に印刷用メモリ43cに順次展開される。
【0074】
次に、図4に示すような設定枚数分のラベル50a〜50gに付加する整列用パターン52a〜52gを生成するために、まず、文字列51a〜51gの長さaが前記書式メモリ43dに記憶された書式データに基づいて演算される(ステップA17)。具体的には、書式データに含まれる文字サイズ及び文字間隔が書式メモリ43dから読み出され、以下のような演算式にて文字列51a〜51gの長さaが求められる。
【0075】
a=文字数×文字サイズ+(文字数−1)×文字間隔
続いて、ラベル50a〜50gの幅bが前記書式メモリ43dから読み出される(ステップA18)。
【0076】
そして、文字列の印刷長aとラベル幅b、そして、前記設定された印刷枚数nに基づいてPk1、Pk2のxy座標値が求められ、前記印刷用メモリ43cの中でPk1、Pk2の2点を結ぶ直線に対応するアドレスのドットが黒ドットに変換される(ステップA19)。
【0077】
ここで、Pk1、Pk2の座標値の求め方について、図4と図6を用いて説明する。図6は印刷用メモリ43cに対する各ラベル毎の文字列と整列用パターンの印刷データの展開状態を示す図であり、図6(a)は1枚目のラベル50a、同図(b)は2枚目のラベル50b、同図(c)は7枚目のラベル50gの夫々に対応した文字列と整列用パターンの印刷データの展開状態を示している。
【0078】
まず、図4において、最終ラベルであるラベル50gに印刷される文字列51gの印刷長aに対応した右端の点をA1、先頭ラベルであるラベル50aに印刷される文字列51aの印刷長aに対応した左端の点をA2とすると、この2点A1とA2を結ぶ線分の長さはnbで表させる。nはラベルの枚数つまり印刷枚数であり(この例ではn=7)、nbは設定印刷枚数分の各ラベルを整列したときの合計幅となる。
【0079】
今、底辺が点A1と点A2を結ぶ線分のnb、高さが点A2と点P11を結ぶ線分のaである直角三角形Aと、底辺がラベル幅のb、高さがx1である直角三角形Bとを比較した場合に、以下のような関係が成り立つ。
【0080】
すなわち、直角三角形Aの底辺と斜辺とのなす角と、直角三角形Bの底辺と斜辺とのなす角は等しく、その角度をθ1とすると、
tanθ1=a/nb=x1/b
の関係になる。
【0081】
従って、x1=ab/nb=a/nとなる。この例では、n=7であるから、x1=a/7である。よって、図6に示すように、各ラベル毎に印刷用メモリ43cに展開される整列用パターンを構成する2点のxy座標値は、原点O(0,0)とした場合に、以下のように表せる。
【0082】
P11:(0,b)
P12:(x1,0)=(a/7,0)
P21:(x1,b)=(a/7,b)
P22:(2x1,0)=(2a/7,0)
これを設定枚数n枚のラベルについていうと、Pk1とPk2のxy座標値は以下のように表せる。
【0083】
Pk1=((k−1)a/n,b)
Pk2=(ka/n,0)
ただし、aは文字列の印刷長
bはラベル幅
nは設定印刷枚数
kは現在の印刷枚数(ラベル整列順位)
このようなPk1、Pk2を結ぶ直線に対応するアドレスのドットを黒ドットに変換していくことで、図4に示すような所定の角度で傾斜する整列用パターン52a〜52gの印刷データが設定印刷枚数nの各ラベルに対応して生成され、前記印刷用メモリ43cに既に展開されている文字列の印刷データと合成される。
【0084】
図5のフローチャートに戻って、前記ステップA19での整列用パターンの展開処理の後、kの値が確認される(ステップA20)。その結果、k=1であり、先頭ラベルに対する印刷データを展開中である場合には、図4に示すようなスタートマーク53に対応した印刷データが印刷用メモリ43cに展開される(ステップA21)。また、k=nであり、最終ラベルに対する印刷データを展開中である場合には、図4に示すようなエンドマーク54に対応した印刷データが印刷用メモリ43cに展開される(ステップA22)。
【0085】
なお、このマーク展開処理は前記書式設定でマークを付加する設定がなされている場合のみ実行されるものであり、その展開位置は例えば整列用パターンのライン上もしくはその近辺とする。
【0086】
このようにして、文字列の印刷データ、整列用パターンの印刷データ、また、必要に応じてマーク用の印刷データが印刷用メモリ43cに展開されて1枚分のラベルの印刷データが生成されると、その印刷データに基づいて以下のようなラベル印刷が実行される(ステップA23)。
【0087】
すなわち、印刷用メモリ43cからサーマルヘッド17の主走査方向に1ライン毎に印刷データが順次読み出され、その印刷データがヘッド駆動回路45を介してサーマルヘッド17の発熱体へ出力されるとともに、モータ駆動回路47によりテープ送りモータ46が駆動されてプラテンローラ18及びインクリボン巻取り軸19が回転駆動され、テープカートリッジ30に収納されている帯状の印字テープ31及びインクリボン32が1ドットラインの幅ずつ順次搬送されることで、印字テープ31上に1枚のラベル分の印刷が施される。
【0088】
なお、印刷用メモリ43cから印刷データを読み出す際に、図6に示した例では原点位置がサーマルヘッド17の主走査方向と逆になるため、主走査方向に合わせて印刷データの各ドット位置を変換しながら読み出すことになる。
【0089】
ラベル印刷された印字テープ31は、排出路22を介してテープ排出口16に導かれて装置外に排出される(ステップA24)。その際に、使用済みのインクリボン32はインクリボン巻取り軸19の回転によりテープカートリッジ30内に巻き取られて回収される。また、このときにカッタモータ48が駆動され、排出路22に設置されたカッタ25の可動刃24が固定刃23に向けて移動することにより、装置外に排出された印刷後の印字テープ31が1枚のラベルとして切断分離される(ステップA25)。
【0090】
このような1枚分のラベル印刷の終了後、現在の印刷枚数を表すkの値が+1更新される(ステップA26)。そして、k=nでなければ(ステップA27のNo)、まだ印刷すべきラベルが残っているものとして、次のラベル印刷に対する処理が実行される。
【0091】
すなわち、まず、印刷用メモリ43cがクリアされるとともに(ステップA28)、入力用メモリ43aに記憶された文字列に含まれるナンバリング文字が更新され(ステップA29)、その更新後の文字列に対応した印刷データが新たなラベル印刷用のデータとして印刷用メモリ43cに展開される(ステップA30)。
【0092】
以後、前記ステップA19からの処理が繰り返し実行されることにより、図4に示すような設定枚数分のラベル50a〜50fが作成されることになる。これらのラベル50a〜50fには、ナンバリング文字を含む文字列51a〜51gが印刷されているとともに整列用パターン52a〜52gが印刷されている。
【0093】
この整列用パターン52a〜52gは、各ラベル50a〜50fを整列した場合つまり、各ラベル50a〜50fを資料ファイル等の各対象物の同じ位置に貼着して整列した場合に、これらのラベルの整列方向に沿って所定の角度で傾斜する傾斜線模様を形成する。したがって、この傾斜線模様の状態から各ラベルの配列順位を目視により容易に判別することができ、例えば数冊に及ぶ資料ファイルや、数巻に及ぶようなシリーズ化されたビデオテープカセットやオーディオテープカセットに見出し用ラベルとして貼り付けた場合に、これらが所定の順に並んでいるかどうか、あるいは、抜けているものがあるかどうかを一目で簡単に確認することができ、管理や整理を行う上で非常に都合が良い。
【0094】
また、配列順位の先頭と最終のラベルには、夫々当該ラベルが配列順位の先頭と最後であることを表すスタートマーク53とエンドマーク54が印刷されるので、このマーク表示により、ラベルを貼着した対象物が配列順位の先頭位置であり、あるいは最終位置であることがわかる。
【0095】
次に、ラベル貼付け対象物である資料ファイル60a〜60gとラベル50a〜50gのサイズが異なる場合の処理について説明する。
【0096】
図7は複数枚(ここでは7枚)のラベル50a〜50gを幅サイズの大きい資料ファイル61a〜61gの背部に貼り付けた状態を示している。また、図8はラベル50a〜50gの印刷結果を配列順に並べた状態を示す図である。
【0097】
図7に示すように、資料ファイル61a〜61gの幅のサイズがcであり、ラベル50a〜50gの幅bよりも大きい。このような場合には、これらのラベル50a〜50gを資料ファイル61a〜61gに貼り付けたときに、各ラベル間に隙間ができるため、ラベル幅bだけを基準にして整列用パターン52a〜52gを生成すると、印刷したときに段差ができて見栄えが悪くなる。そこで、ファィル幅cも考慮して整列用パターン52a〜52gを生成することにより、この問題を解消する。
【0098】
以下にその印刷処理について説明する。なお、基本的な流れは図5のフローチャートと同様であるため、ここでは図5を利用して異なる部分についてのみ説明する。
【0099】
ステップA11での印刷する文字列の入力後、ステップA12において、キーボード12の書式設定キー12cの操作により書式を設定する際に、ラベル貼付け対象物のサイズつまり図7の例では資料ファイル61a〜61gの幅cも含めて設定する。これは、例えば書式設定キー12cの押下により表示される不図示の書式設定画面にラベル貼付け対象物のサイズの設定項目を追加しておくことで実現できる。ここで設定されたファイル幅cは書式データの1つとして書式メモリ43dに記憶される。
【0100】
そして、ステップA19において、ファイル幅cと文字列の印刷長a、印刷枚数nに基づいてQk1、Qk2のxy座標値が求められ、前記印刷用メモリ43cの中でQk1、Qk2の2点を結ぶ直線に対応するアドレスのドットが黒ドットに変換される。
【0101】
ここで、Qk1、Qk2の座標値の求め方について、図7と図9を用いて説明する。図9は印刷用メモリ43cに対する各ラベル毎の文字列と整列用パターンの印刷データの展開状態を示す図であり、図9(a)は1枚目のラベル50a、同図(b)は2枚目のラベル50b、同図(c)は7枚目のラベル50gの夫々に対応した文字列と整列用パターンの印刷データの展開状態を示している。
【0102】
まず、図7において、最終ラベルであるラベル50gに印刷される文字列51gの印刷長aに対応した右端の点をC1、先頭ラベルであるラベル50aに印刷される文字列51aの印刷長aに対応した左端の点をC2とすると、この2点C1とC2を結ぶ線分の長さは(n−1)c+bで表させる。nはラベルの枚数つまり印刷枚数であり(この例ではn=7)、(n−1)c+bは設定印刷枚数分の各ラベルを整列したときの合計幅となる。
【0103】
今、底辺が点C1と点C2を結ぶ線分の(n−1)c+b、高さが点C2と点Q11を結ぶ線分のaである直角三角形Cと、底辺がラベル幅のb、高さがx2である直角三角形Dと、さらに、底辺が(c−b)で、高さがx3である直角三角形Eとを比較した場合に、以下のような関係が成り立つ。
【0104】
すなわち、各直角三角形C、D、Eの底辺と斜辺とのなす角は等しく、これをθ2とすると、
tanθ2=a/((n−1)c+b)=x2/b=x3/(c−b)
の関係になる。
【0105】
従って、x2=ab/((n−1)c+b)、x3=a(c−b)/((n−1)c+b)となる。この例では、n=7であるから、x2=ab/(6c+b)、x3=a(c−b)/(6c+b)である。よって、図9に示すように、各ラベル毎に印刷用メモリ43cに展開される整列用パターンを構成する2点のxy座標値は、原点O(0,0)とした場合に、以下のように表せる。
【0106】
Q11:(0,b)
Q12:(x2,0)=(ab/(6c+b),0)
Q21:(x2+x3,b)=(ac/(6c+b),b)
Q22:(2x2+x3,0)=(a(b+c)/(6c+b),0)
これを設定枚数n枚のラベルについていうと、Qk1とQk2のxy座標値は以下のように表せる。
【0107】
Qk1:((k−1)x2+(k−1)x3,b)
Qk2:(kx2+(k−1)x3,0)
これにx2、x3の値を代入して整理すると、以下のようになる。
【0108】
Qk1:((k−1)ac/((n−1)c+b),b)
Qk2:((k−1)c+b)a/((n−1)c+b),0)
ただし、aは文字列の印刷長
bはラベル幅
cはラベル貼付け対象物の幅
nは設定印刷枚数
kは現在の印刷枚数(ラベル整列順位)。
【0109】
このようなQk1とQk2の結ぶ直線に対応するアドレスのドットを黒ドットに変換していくことで、図7に示すように所定の角度で傾斜する整列用パターン52a〜52gの印刷データが設定印刷枚数nの各ラベルに対応して生成され、前記印刷用メモリ43cに既に展開されている文字列の印刷データと合成される。
【0110】
それ以降の処理は前記図5のステップA19以降の処理と同様であるため、その説明は省略する。
【0111】
このように、ラベル貼付け対象物のサイズを設定することにより、そのラベル貼付け対象物のサイズに対応した角度で傾斜する整列用パターンが形成される。したがって、図7に示すように、資料ファイル61a〜61gに各ラベル50a〜50gを貼り付けた場合に、両者の幅サイズが違っていても段差のない見栄えの良い整列パターンを形成することができる。
【0112】
(b)第2のモード(「追加モード」)
次に、第2のモードについて説明する。
【0113】
第2のモードは、既に作成済みの各ラベルに続く配列順位のラベルを追加作成する場合に用いられる。すなわち、前記第1のモードによって作成したラベルを資料ファイルに貼着して使用していたが、その後に追加する資料が発生した場合に、その追加資料ファイルに貼着するラベルを先に作成したラベルに続く配列順位で作成するような場合に、この第2のモードが用いられる。
【0114】
図10はその第2のモードによって追加作成された各ラベルの配列状態を示す図であり、ここでは既に作成済みの7枚分のラベルの後に8番目〜10番目のラベルを追加した場合を示している。
【0115】
図中の50a〜50gは既に作成済みのラベルであり、それぞれにナンバリング文字を含む文字列51が印刷されているとともに整理用パターン52が印刷されている。第2のモードでは、これらのラベル50a〜50gに続く配列順位のラベルを追加作成することができる。図中の70a〜70cがその追加作成されたラベルであり、それぞれにナンバリング文字を含む文字列71が印刷されているとともに整理用パターン72が印刷されている。この場合、文字列51に含まれるナンバリング文字と文字列71に含まれるナンバリング文字は各ラベルの配列順に従って付されている。また、整理用パターン52と整理用パターン72も各ラベルの配列順に連続している。
【0116】
次に、図10のようなラベル印刷を実現する第2のモードに関する印刷処理について説明する。
【0117】
図11はその第2のモードに関する印刷処理を示すフローチャートである。前記第1のモード時と同様に、まず、ユーザの入力操作として、キーボード12を通じて印刷すべき文字列の入力、書式の設定を行う(ステップB11、B12)。この場合、前回と同じ文字列を入力するとともに同じ書式を設定する必要がある。なお、文字列に含まれるナンバリング文字については、追加する配列順位に応じた番号を入力するものとする。つまり、図10の例では、「都市計画資料8」と入力することになる。
【0118】
次に、追加するラベルの配列順位の設定を行う(ステップB13)。これは、キーボード12の印刷モード設定キー12dを通じて行う。既に説明したように、この印刷モード設定キー12dの押下により不図示の印刷設定画面が表示される。この印刷設定画面上で「連続印刷モード」として「第2のモード」を選択すると、続いて不図示の順位設定画面が表示されて、ここで追加するラベルの配列順位を任意に設定することができる。図10の例では、8〜10番目といったような設定を行うことになる。
【0119】
このようにして文字列の入力、書式設定、追加するラベルの配列順位の設定を行った後、キーボード12の印刷キー12eを押下すると(ステップB14のYes)、制御部41により以下のような処理が実行される。
【0120】
すなわち、まず、レジスタ群43eの中の現在の印刷枚数(ラベル整列順位)を表すkに初期値「1」がセットされた後(ステップB15)、入力された文字列が入力用メモリ43aから読み出され、その文字列に対応した印刷データが印刷用メモリ43cに展開される(ステップB16)。
【0121】
次に、図10に示すような追加ラベル70a〜70cに付加する整列用パターン72を生成するために、まず、文字列71の長さaが前記書式メモリ43dに記憶された書式データに基づいて演算される(ステップB17)。このときの演算式については既に説明したように、
a=文字数×文字サイズ+(文字数−1)×文字間隔
である。
【0122】
続いて、追加ラベル70a〜70cの幅bが前記書式メモリ43dから読み出される(ステップB18)。このラベル幅についても、既に説明したように書式設定時にユーザが入力設定する方法に、カートリッジセンサ21による自動設定も可能である。
【0123】
次に、文字列の印刷長aとラベル幅b、そして、前記設定された追加ラベルの配列順位に基づいて、P(n+k)1、P(n+k)2のxy座標値が求められ、前記印刷用メモリ43cの中でP(n+k)1、P(n+k)2の2点を結ぶ直線に対応するアドレスのドットが黒ドットに変換される(ステップB19)。
【0124】
ここで、P(n+k)1、P(n+k)の座標値の求め方について、図10を用いて説明する。
【0125】
今、P(n+k)1、P(n+k)2の2点を結ぶ直線を図10に示すように右上がりの直線とする。この場合、追加ラベルの枚数だけで傾斜角を決めてしまうと、その追加枚数が極端に少ないときに整列用パターンが鋭角に上がってしまい、見栄えが非常に悪くなるため、所定数mを想定した角度の右上がり直線を描くものとする。
【0126】
前記図6と同様にして、n枚の後の追加の1枚目のラベルにおける2点のxy座標値は、原点O(0,0)とした場合に、以下のように表せる。
【0127】
点P(n+1)1=(a,b)
点P(n+1)2=(a−a/m,0)
また、n枚の後の追加の2枚目のラベルでは、以下のように表せる。
【0128】
点P(n+2)1=(a−a/m,b)
点P(n+2)2=(a−2a/m,0)
k枚目のラベルでは、以下のように表せる。
【0129】
点P(n+k)1=(a−(k−1)a/m,b)
点P(n+k)2=(a−ka/m,0)
ただし、kはm以下である。
【0130】
このようなP(n+k)1、P(n+k)を結ぶ直線を対応するアドレスのドットを黒ドットに変換していくことで、図10に示すような所定の角度で傾斜する整列用パターン72の印刷データが、追加するラベルの配列順位に対応して生成され、前記印刷用メモリ43cに既に展開されている文字列の印刷データと合成される。
【0131】
図11のフローチャートに戻って、文字列の印刷データ、整列用パターンの印刷データが印刷用メモリ43cに展開されて1枚分のラベルの印刷データが生成されると、その印刷データに基づいてラベル印刷が実行される(ステップB20)。ラベル印刷された印字テープ31は、排出路22を介してテープ排出口16に導かれて装置外に排出される(ステップB21)。また、このときにカッタモータ48が駆動され、排出路22に設置されたカッタ25の可動刃24が固定刃23に向けて移動することにより、装置外に排出された印刷後の印字テープ31が1枚のラベルとして切断分離される(ステップB22)。
【0132】
続いて、現在の印刷枚数を表すkの値が+1更新される(ステップB23)。その際に、前記ステップB13で設定された追加ラベル分の印刷がすべて終了しているか否かが判断され、まだ追加べきラベルの印刷が残っていれば(ステップB24のNo)、次のラベル印刷に対する処理が実行される。
【0133】
すなわち、まず、印刷用メモリ43cがクリアされるとともに(ステップB25)、入力用メモリ43aに記憶された文字列に含まれるナンバリング文字が更新され(ステップB26)、その更新後の文字列に対応した印刷データが新たなラベル印刷用のデータとして印刷用メモリ43cに展開される(ステップB27)。
【0134】
以後、前記ステップB19からの処理が繰り返し実行されることにより、図10に示すようなラベル70a〜70cが追加作成されることになる。
【0135】
このように、第2のモードを利用すれば、既に作成済みの各ラベルに続けて、その配列順に連続する整列パターンを有するラベルを追加的に作成することができ、その追加作成されたラベルを追加用の資料ファイル等の対象物に貼り付けた場合に、これらのラベルに形成される整列パターンの連続性から追加分の対象物を含めて各対象物の配列順位を容易に確認することができる。
【0136】
なお、この第2のモードについても、ラベルを貼り付ける対象物のサイズを設定することで、その対象物のサイズに合わせて整列パターンの傾斜角を求めることができ、ラベルの幅とその対象物の幅のサイズが異なる場合でも、各対象物を配列したときに段差のない見栄えの良い整列パターンを形成することができる。
【0137】
(c)第3のモード(「挿入モード」)
次に、第3のモードについて説明する。
【0138】
第3のモードは、既に作成済みの各ラベル中の任意の順位位置に挿入するラベルを追加作成する場合に用いられるものである。すなわち、前記第1のモードによって作成したラベルを複数の資料ファイルに貼着して使用していたが、その後に先のファイル中に挿入するような追加資料が発生した場合に、その追加資料ファイルに貼着するラベルを先に作成した複数のラベルの配列順位中に挿入する場合に、この第3のモードが用いられる。
【0139】
図12はその第3のモードによって追加作成されたラベルを挿入して配列した状態を示す図であり、ここでは4枚目のラベルと5枚目のラベルの間に新たな作成されたラベルが挿入されている。
【0140】
図中の50a〜50fは既に作成済みのラベルであり、それぞれにナンバリング文字を含む文字列51が印刷されているとともに整理用パターン52が印刷されている。第3のモードでは、これらのラベル50a〜50中の任意の順位位置に挿入するラベルを追加作成することができる。図中の80がその追加作成されたラベルであり、ナンバリング文字を含む文字列81が印刷されているとともに整理用パターン82が印刷されている。この場合、文字列81に含まれるナンバリング文字はユーザが当該ラベル80を挿入する配列位置に応じて適宜入力したものである。また、整理用パターン82はその前後のラベル50dとラベル50eの整理用パターン52に繋がるように水平線になっている。
【0141】
次に、図12のようなラベル印刷を実現する第3のモードに関する印刷処理について説明する。
【0142】
図13はその第3のモードに関する印刷処理を示すフローチャートである。前記第1のモード時と同様に、まず、ユーザの入力操作として、キーボード12を通じて印刷すべき文字列の入力、書式の設定を行う(ステップC11、C12)。この場合、前回と同じ文字列を入力するとともに同じ書式を設定する必要がある。なお、文字列に含まれるナンバリング文字については、挿入する順位位置に応じた番号を入力するものとする。つまり、図12の例では、「都市計画資料4a」と入力することになる。
【0143】
次に、挿入するラベルの順位位置の設定を行う(ステップC13)。これは、キーボード12の印刷モード設定キー12dを通じて行う。既に説明したように、この印刷モード設定キー12dの押下により不図示の印刷設定画面が表示される。この印刷設定画面上で「連続印刷モード」として「第3のモード」を選択すると、続いて不図示の順位設定画面が表示されて、ここで挿入するラベルの順位位置を任意に設定することができる。図12の例では、4番目と5番目の間に挿入するといったような設定を行うことになる。なお、ここでは挿入可能なラベルの枚数を1枚とする。
【0144】
このようにして文字列の入力、書式設定、挿入するラベルの順位位置の設定を行った後、キーボード12の印刷キー12eを押下すると(ステップC13のYes)、制御部41により以下のような処理が実行される。
【0145】
すなわち、まず、レジスタ群43eの中の現在の印刷枚数(ラベル整列順位)を表すkに、挿入しようとする直前の配列順位がセットされる(ステップC15)。つまり、図12の例では、k=4となる。続いて、入力された文字列が入力用メモリ43aから読み出され、その文字列に対応した印刷データが印刷用メモリ43cに展開される(ステップB16)。
【0146】
次に、図12に示すような挿入ラベル80に付加する整列用パターン82を生成するために、まず、文字列81の長さaが前記書式メモリ43dに記憶された書式データに基づいて演算される(ステップB17)。このときの演算式については既に説明したように、
a=文字数×文字サイズ+(文字数−1)×文字間隔
である。
【0147】
続いて、挿入ラベル80gの幅bが前記書式メモリ43dから読み出される(ステップC18)。このラベル幅についても、既に説明したように書式設定時にユーザが入力設定する方法に、カートリッジセンサ21による自動設定も可能である。
【0148】
次に、文字列の印刷長aとラベル幅b、そして、前記設定された挿入ラベルの順位位置に基づいてPk2、P(k+1)1の座標値が求められ、前記印刷用メモリ43cの中でPk2、P(k+1)1の2点を結ぶ直線に対応するアドレスのドットが黒ドットに変換される(ステップA19)。この場合、Pk2、P(k+1)1は、挿入ラベル82の前後にあるラベル50dの第2の点とラベル50eの第1の点のそれぞれのxy座標に合わせればよいで、以下のようになる。
【0149】
Pk2:(ka/n,0)
P(k+1)1:(ka/n,b)
ただし、kは挿入しようとする直前の配列順位である。
【0150】
図13のフローチャートに戻って、前記ステップC19にて整列用パターンの展開処理が行われた後、印刷用メモリ43cに展開された1枚分のラベルの印刷データに基づいてラベル印刷が実行される(ステップC20)。
【0151】
ラベル印刷された印字テープ31は、排出路22を介してテープ排出口16に導かれて装置外に排出される(ステップC21)。また、このときにカッタモータ48が駆動され、排出路22に設置されたカッタ25の可動刃24が固定刃23に向けて移動することにより、装置外に排出された印刷後の印字テープ31が1枚のラベルとして切断分離される(ステップC22)。これにより、図12に示すようなラベル80が作成されることになる。
【0152】
このように、第3のモードを利用すれば、既に作成済みの各ラベルの中の任意の順位位置に挿入した際に、その前後のラベルと連続する整列用パターンを有するラベルを簡単に作成することができ、そのラベルを挿入位置に追加される資料ファイル等の対象物に貼り付けた場合に、これらのラベルに形成される整列パターンの連続性から挿入位置に追加される対象物を含めて各対象物の配列順位を容易に確認することができる。
【0153】
なお、この第3のモードについてもラベルを貼り付ける対象物のサイズを設定することで、その対象物のサイズに合わせて整列パターンの傾斜角を求めることができ、ラベルの幅とその対象物の幅のサイズが異なる場合でも、各対象物を配列したときに段差のない見栄えの良い整列パターンを形成することができる。
【0154】
(d)第4のモード
次に、第4のモードについて説明する。
【0155】
第4のモードは、後で追加することを想定したラベルの印刷に場合に用いられるものである。予めラベルを貼着する資料ファイル等の対象物の数が仮に決まっている中でとりあえず当初は対象物に使用するだけの数のラベルを作成しておき、その後に貼着対象物の数が増えたときに、その予め決まった数の範囲で必要に応じてラベルの追加印刷するような場合に、この第4のモードが用いられる。
【0156】
図14はその第4のモードによって印刷される各ラベルの配列状態を示す図であり、予め決められた数をS枚とした場合に、その範囲内で指定枚数分(ここでは7枚)のラベルを作成した状態を示している。
【0157】
図中の90a〜90gが予め決められたS枚の範囲中で印刷されたラベルである。これらのラベル90a〜90gには、ナンバリング文字を含む文字列91と整列用パターン92が印刷されている。この整列用パターン92は、予め決められた数であるS枚分の各ラベルを整列した場合、つまり、各ラベルを資料ファイル等の各対象物の同じ位置に貼着して整列した場合に、これらのラベルの整列方向に沿って所定の角度で傾斜しており、ラベル90a〜90gが印刷された時点ではまだ同一方向への傾斜に余裕がある。ラベル90a〜90gの印刷後、引き続きラベル印刷を行うと、そのS枚の範囲内で追加分の各ラベルが印刷される。この場合、前述したように整列用パターン92は最初から整列用パターン92に傾斜に余裕を持たせてあるので、S枚分のラベルが印刷されるまで一方向に同じ角度で傾斜することになる。
【0158】
以下に、図14に示すようなラベル印刷を実現する第4のモードに関する印刷処理について説明する。なお、基本的な流れは、図5のフローチャートと同様であるため、ここでは図5を利用して説明する。
【0159】
前記第1のモードと同様に、図5のステップA11、A12にて、印刷する文字列の入力、書式の設定が行われる。続いて、ステップA13にてナンバリング数つまりラベルの印刷枚数が設定される。その際に、この第4のモードでは、予め決められた枚数Sの範囲でその枚数Sより少ない数を印刷枚数nとして指定する。なお、前記Sの枚数は、デフォルトとして決められていても良いし、ユーザが任意に決めることでも良い。
【0160】
また、前記印刷枚数nの設定は、印刷モード設定キー12dを通じて行う。すなわち、既に説明したように、この印刷モード設定キー12dの押下により不図示の印刷設定画面が表示される。この印刷設定画面上で「連続印刷モード」として「第4のモード」を選択すると、続いて不図示の印刷枚数設定画面が表示され、この印刷枚数設定画面上でユーザが任意に印刷枚数nを設定することができる。その際に、前記枚数Sよりも少ない数を指定する必要があるので、例えばその旨のメッセージを表示するものとする。
【0161】
また、印刷キー12eの押下に伴い、現在の印刷枚数kの値が更新されるとともに、文字列の印刷データが印刷用メモリ43cに展開され、文字列の印刷調、ラベル幅の読み出しといった一連の処理が実行される(ステップA14〜A18)。
【0162】
また、ステップA19にて前記印刷用メモリ43cの中でPk1、Pk2の2点を結ぶ直線に対応するアドレスのドットを黒ドットに変換する。ここで、第4のモードでは、前述したように予め決められた数Sの範囲内で印刷枚数nを設定ようにしているので、このときのPk1、Pk2のxy座標は以下のようになる。
【0163】
Pk1=((k−1)a/S,b)
Pk2=(ka/S,0)
ただし、aは文字列の印刷長
bはラベル幅
Sは予め決めらった枚数
kは現在の印刷枚数(ラベル整列順位)。
【0164】
このようなPk1、Pk2を結ぶ直線に対応するアドレスのドットを黒ドットに変換していくことで、図14に示すような所定の角度で傾斜する整列用パターン92の印刷データが先頭配列順位から設定印刷枚数分の各配列順位のラベルに対応して生成され、前記印刷用メモリ43cに既に展開されている文字列の印刷データと合成されて設定印刷枚数nの各ラベル用の印刷データが生成される。
【0165】
この印刷データに基づいてラベル印刷を行うときの動作は前記第1のモードと同様であるため、その説明は省略する。
【0166】
このように、第4のモードを利用すれば、図14に示すように、予め決められたS枚の範囲内で設定された印刷枚数分のラベル印刷が行われる。この場合、各ラベル90a〜90gに形成される整列用パターン92の傾斜線模様の傾斜は、前述したPk1、Pk2の式で示したように、ラベルの幅b、予め決められた枚数S、そして、文字列の印刷長aに基づいて求められる。
【0167】
つまり、前記第1のモードの場合では、ユーザが設定した印刷枚数nが傾斜角の演算要素の1つとして用いられていたが、ここでは印刷枚数nに代わって予め決められた枚数Sを用いて整列用パターン92の傾斜角が求められるので、その枚数Sの範囲内で作成される各ラベルに対しては、図14に示す如く、一方向に傾いた傾斜線模様を有する整列用パターン92が形成されることになる。
【0168】
従って、例えば、予めラベルを貼着する資料ファイル等の対象物の数が仮に決まっている中でとりあえず当初は対象物に使用するだけの数のラベルを作成しておき、その後に貼着対象物の数が増えたときに、その予め決まった数の範囲で必要に応じてラベルの追加印刷したような場合において、その追加分のラベルを追加用の資料ファイル等の対象物に貼着して配列した際に、そこに形成される整列用パターンの傾斜線模様の連続性から各ラベルの配列順位(つまり各ラベルを各対象物に貼着して配列した場合の順位)を目視にて容易に確認することができる。
【0169】
なお、この第4のモードについても、ラベルを貼り付ける対象物のサイズを設定することで、その対象物のサイズに合わせて整列パターンの傾斜角を求めることができ、ラベルの幅とその対象物の幅のサイズが異なる場合でも、各対象物を配列したときに段差のない見栄えの良い整列パターンを形成することができる。
【0170】
また、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態で示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、「発明が解決しようとする課題」で述べた効果が解決でき、「発明の効果」の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0171】
また、上述した実施形態において記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に適用したり、そのプログラム自体をネットワーク等の伝送媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムあるいは伝送媒体を介して提供されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0172】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明の請求項1の印刷装置は、複数の対象物を整列した場合の配列順位を定めるべく前記複数の各対象物に貼着する複数枚のラベルを作成する機能を有する印刷装置であって、設定印刷枚数の各ラベルを対象物に貼着して整列した場合に、これらのラベルの整列方向に沿って連続性を有するパターンであって、該パターンによって各対象物の配列順位が目視により判別可能な整列用パターンの印刷データを文字列に合成して各ラベルを連続印刷により作成することができる。
【0173】
従って、この印刷装置によれば、複数の資料ファイルなどの対象物に貼り付けて使用しそれらの対象物を所定の配列順位で整列させて管理するような複数枚のラベルを作成する場合に、これらのラベルに文字列とともに印刷された整列用パターンによってそのラベルが貼着された対象物の配列順位を目視で容易に確認することができ、ラベルが貼着された対象物の管理や整理を容易に行うことができる。
【0174】
また、本発明の請求項8の印刷装置は、複数の対象物を整列した場合の配列順位を定めるべく前記複数の各対象物に貼着する複数枚のラベルに続く配列順位のラベルであって、前記複数の各対象物に続く配列順位の対象物に貼着するラベルを追加作成する機能を有する印刷装置であり、追加作成のために設定した配列順位のラベルに、前記複数枚のラベルと連続性しその設定した配列順位が目視により判別可能な整列用パターンを文字列に合成して印刷することができる。
【0175】
従って、この印刷装置によれば、配列順位が定められその配列順位を定めるラベルが貼着される複数の資料ファイルなどの対象物に、所定の配列順位で追加する資料ファイルなどの対象物が生じた場合に、その所定の配列順位で追加する対象物に対応するラベルの印刷を行うことができ、ラベルが貼着された複数の対象物とともにそれに追加する対象物の管理や整理を容易に行うことができる。
【0176】
また、本発明の請求項13の印刷装置は、複数の対象物を整列した場合の配列順位を定めるべく前記複数の各対象物に貼着する複数枚のラベル中の任意の順位位置に挿入するラベルであって、前記複数の対象物中の任意の順位位置に挿入する対象物に貼着するラベルを作成する機能を有する印刷装置であり、その設定した挿入順位位置のラベルに、前記複数枚のラベルと連続性を有し、その設定した配列順位が目視により判別可能な整列用パターンを文字列に合成して印刷することができる。
【0177】
従って、この印刷装置によれば、配列順位が定められその配列順位を定めるラベルが貼着される複数の資料ファイルなどの対象物に、所定の順位位置に挿入する資料ファイルなどの対象物が生じた場合に、その挿入する対象物に対応するラベルの印刷を行うことができ、ラベルが貼着された複数の対象物とともにそれに挿入する対象物の管理や整理を容易に行うことができる。
【0178】
また、本発明の請求項14の印刷装置は、予め決められた数あるいは任意に決められた数より少ない配列順位の定められた対象物に貼着するべく複数枚のラベルを作成する機能を有する印刷装置であり、その設定した所定枚数の各ラベルを対象物に貼着して整列した場合に、それらのラベルの整列方向に沿って連続性を有し、各対象物の配列順位が目視により判別可能な整列用パターンを文字列に合成して各ラベルを連続印刷により作成することができる。
【0179】
従って、この印刷装置によれば、複数の資料ファイルなどの対象物に貼り付けて使用しそれらの対象物を所定の配列順位で整列させて管理するような所定数枚のラベルを作成する場合に、これらのラベルに文字列とともに印刷された整列用パターンによってそのラベルが貼着された対象物の配列順位を目視で容易に確認することができ、ラベルが貼着された対象物の管理や整理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷装置の外観構成を示す斜視図。
【図2】前記印刷装置及びテープカートリッジの外観構成を示す斜視図。
【図3】前記印刷装置の電子回路の構成を示すブロック図。
【図4】前記印刷装置における第1のモードにおける各ラベルの配列状態を示す図。
【図5】前記第1のモードに関する印刷処理を示すフローチャート。
【図6】前記第1のモードにおける印刷用メモリのデータ展開状態を示す図。
【図7】サイズの異なる資料ファイルにラベルを貼り付けた状態を示す図。
【図8】前記図7のラベルの印刷結果を配列順に並べた状態を示す図。
【図9】前記図7に対応した印刷用メモリのデータ展開状態を示す図。
【図10】前記印刷装置の第2のモードにおける各ラベルの配列状態を示す図。
【図11】前記第2のモードに関する印刷処理を示すフローチャート。
【図12】前記印刷装置の第3のモードにおける各ラベルの配列状態を示す図。
【図13】前記第3のモードに関する印刷処理を示すフローチャート。
【図14】本発明の第4のモードにおける印刷される各ラベルの配列状態を示す図。
【図15】従来のラベル貼り付けた状態を示す図。
【符号の説明】
11…装置本体
12…キーボード
13…液晶表示部
14…蓋
15…カートリッジ装着部
16…テープ排出口
17…サーマルヘッド
18…プラテンローラ
19…インクリボン巻取り軸
20…テープ排出口
21…カートリッジセンサ
22…排出路
23…固定刃
24…可動刃
25…カッタ
30…テープカートリッジ
31…印字テープ
32…インクリボン
33…被検出部
50a〜50g…ラベル
51a〜51g…文字列
52a〜52g…整列用パターン
60a〜60g…資料ファイル

Claims (22)

  1. 印刷媒体に文字列を連続印刷して、整列した場合の配列順位が定められた複数枚のラベルを作成する機能を有する印刷装置であって、
    印刷する文字列を記憶する記憶手段と、
    ラベルの印刷枚数を設定する印刷枚数設定手段と、
    設定印刷枚数の各ラベルを整列した場合に、これらのラベルの整列方向に沿って連続性を有するパターンであって、該パターンによって各ラベルの配列順位が目視により判別可能な整列用パターンの印刷データを設定印刷枚数の各ラベルに対応して生成し、前記記憶手段に記憶された文字列の印刷データと合成して設定印刷枚数の各ラベル用の印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    前記印刷データ生成手段によって生成された各ラベル用の印刷データを印刷媒体に連続印刷する印刷手段と
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記整列用パターンは、設定枚数の各ラベルを整列した場合に、これらのラベルの整列方向に沿って所定の角度で傾斜する傾斜線模様で構成されるものであり、
    前記印刷データ生成手段は、前記傾斜線模様を形成するための印刷データを、前記設定印刷枚数の各ラベルに対応して生成することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 更に、前記整列方向に対応するラベルの幅を入力設定するラベル幅設定手段を備え、
    前記印刷データ生成手段は、前記ラベル幅設定手段によって設定されたラベルの幅、前記印刷枚数設定手段によって設定された印刷枚数及び文字列の印刷長に基づいて、前記傾斜線模様の傾斜を演算する演算手段を備えることを特徴とする請求項2記載の印刷装置。
  4. 前記ラベル幅設定手段は、印刷媒体の幅を検出する検出手段を備え、該検出手段から得られる印刷媒体の幅の情報に基づいてラベルの幅を設定することを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  5. 更に、ラベルを貼り付けるファイルの背幅等の対象物のサイズを入力設定する対象物サイズ設定手段を備え、
    前記印刷データ生成手段は、前記対象物サイズ設定手段によって設定された対象物のサイズ、前記印刷枚数設定手段によって設定された印刷枚数及び文字列の印刷長に基づいて、前記傾斜線模様の傾斜を演算する演算手段を備えることを特徴とする請求項2記載の印刷装置。
  6. 前記印刷データ生成手段は、設定印刷枚数のラベル中で配列順位の先頭と最終のラベル用の印刷データに、夫々当該ラベルが配列順位の先頭と最後であることを表すマークの印刷データを合成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の印刷装置。
  7. 更に、前記記憶手段に記憶された文字列に含まれる対象文字を前記印刷手段による設定印刷枚数のラベル印刷の毎に更新するナンバリング手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の印刷装置。
  8. 印刷媒体に文字列を印刷して、整列した場合の配列順位が定められた複数枚のラベルに続く配列順位のラベルを作成する機能を有する印刷装置であって、
    印刷する文字列を記憶する記憶手段と、
    印刷すべきラベルの配列順位を設定する配列順位設定手段と、
    前記複数枚のラベルに続けて前記印刷すべきラベルを整列した場合に、その整列方向に沿って連続性を有するパターンであって、該パターンによって前記印刷すべきラベルの配列順位が目視により判別可能な整列用パターンの印刷データを、前記配列順位設定手段により配列順位が設定された前記印刷すべきラベルに対応して生成し、前記記憶手段に記憶された文字列の印刷データと合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    前記印刷データ生成手段によって生成された印刷データを印刷媒体に印刷する印刷手段と
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  9. 前記整列用パターンは、前記複数枚のラベルに続けて前記印刷すべきラベルを整列した場合に、これらのラベルの整列方向に沿って所定の角度で傾斜する傾斜線模様で構成されるものであり、
    前記印刷データ生成手段は、前記傾斜線模様を形成するための印刷データを、前記配列順位設定手段により設定された配列順位のラベルに対応して生成することを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  10. 更に、前記整列方向に対応するラベルの幅を入力設定するラベル幅設定手段を備え、
    前記印刷データ生成手段は、前記ラベル幅設定手段によって設定されたラベルの幅、ラベルの所定の枚数及び文字列の印刷長に基づいて、前記傾斜線模様の傾斜を演算する演算手段を備えることを特徴とする請求項9記載の印刷装置。
  11. 前記ラベル幅設定手段は、印刷媒体の幅を検出する検出手段を備え、該検出手段から得られる印刷媒体の幅の情報に基づいてラベルの幅を設定することを特徴とする請求項10記載の印刷装置。
  12. 更に、ラベルを貼り付けるファイルの背幅等の対象物のサイズを入力設定する対象物サイズ設定手段を備え、
    前記印刷データ生成手段は、前記対象物サイズ設定手段によって設定された対象物のサイズ、前記対象物の所定の数及び文字列の印刷長に基づいて、前記傾斜線模様の傾斜を演算する演算手段を備えることを特徴とする請求項9記載の印刷装置。
  13. 印刷媒体に文字列を印刷して、整列した場合の配列順位が定められた複数枚のラベル中の任意の順位位置に挿入するラベルを作成する機能を有する印刷装置であって、
    印刷する文字列を記憶する記憶手段と、
    印刷すべきラベルを挿入する順位位置を設定する挿入位置設定手段と、
    前記複数枚のラベルに前記印刷すべきラベルを挿入して整列した場合に、その整列方向に沿って連続性を有するパターンであって、該パターンによって前記印刷すべきラベルの配列順位が目視により判別可能な整列用パターンの印刷データを、前記挿入位置設定手段により挿入する配列順位が設定された前記印刷すべきラベルに対応して生成し、前記記憶手段に記憶された文字列の印刷データと合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    前記印刷データ生成手段によって生成された印刷データを印刷媒体に印刷する印刷手段と
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  14. 印刷媒体に文字列を連続印刷して、予め決められた数あるいは任意に決められた数より少ない配列順位の定められた複数枚のラベルを作成する機能を有する印刷装置であって、
    印刷する文字列を記憶する記憶手段と、
    予め決められた数あるいは任意に決められた数より少ない数を指定してラベルの印刷枚数を設定する印刷枚数設定手段と、
    前記予め決められた数あるいは任意に決められた数の各ラベルを整列した場合に、これらのラベルの整列方向に沿って連続性を有するパターンであって、該パターンによって各ラベルの配列順位が目視により判別可能な整列用パターンの印刷データを、先頭配列順位から設定印刷枚数分の各配列順位のラベルに対応して生成し、前記記憶手段に記憶された文字列の印刷データと合成して設定印刷枚数の各ラベル用の印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    前記印刷データ生成手段によって生成された各ラベル用の印刷データを印刷媒体に連続印刷する印刷手段と
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  15. 前記整列用パターンは、前記予め決められた数あるいは任意に決められた数の各ラベルを整列した場合に、これらのラベルの整列方向に沿って所定の角度で一方向に傾斜する傾斜線模様で構成されるものであり、
    前記印刷データ生成手段は、前記傾斜線模様を形成するための印刷データを、前記設定印刷枚数の各ラベルに対応して生成することを特徴とする請求項14記載の印刷装置。
  16. 更に、前記整列方向に対応するラベルの幅を入力設定するラベル幅設定手段を備え、
    前記印刷データ生成手段は、前記ラベル幅設定手段によって設定されたラベルの幅、前記予め決められた数あるいは任意に決められた数及び文字列の印刷長に基づいて、前記傾斜線模様の傾斜を演算する演算手段を備えることを特徴とする請求項15記載の印刷装置。
  17. 前記ラベル幅設定手段は、印刷媒体の幅を検出する検出手段を備え、該検出手段から得られる印刷媒体の幅の情報に基づいてラベルの幅を設定することを特徴とする請求項16記載の印刷装置。
  18. 更に、ラベルを貼り付けるファイルの背幅等の対象物のサイズを入力設定する対象物サイズ設定手段を備え、
    前記印刷データ生成手段は、前記対象物サイズ設定手段によって設定された対象物のサイズ、前記予め決められた数あるいは任意に決められた数及び文字列の印刷長に基づいて、前記傾斜線模様の傾斜を演算する演算手段を備えることを特徴とする請求項15記載の印刷装置。
  19. 印刷装置と接続するコンピュータに用いられるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    印刷する文字列をメモリに記憶する機能と、
    ラベルの印刷枚数を設定する機能と、
    設定印刷枚数の各ラベルを同一向きにして整列した場合に、これらのラベルの整列方向に沿って連続性を有するパターンであって、該パターンによって各ラベルの配列順位が目視により判別可能な整列用パターンの印刷データを設定印刷枚数の各ラベルに対応して生成し、前記メモリに記憶された文字列の印刷データと合成して設定枚数の各ラベル用の印刷データを生成する機能と、
    前記生成された各ラベル用の印刷データを前記印刷装置にセットされた印刷媒体に印刷させるための印刷制御信号を前記印刷装置に送信する機能と
    を実現させるためのプログラム。
  20. 印刷装置と接続するコンピュータに用いられるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    印刷する文字列をメモリに記憶する機能と、
    整列した場合の配列順位が定められた複数枚のラベルに続く印刷すべきラベルの配列順位を設定する機能と、
    前記複数枚のラベルに続けて前記印刷すべきラベルを整列した場合に、その整列方向に沿って連続性を有するパターンであって、該パターンによって前記印刷すべきラベルの配列順位が目視により判別可能な整列用パターンの印刷データを、前記配列順位が設定された前記印刷すべきラベルに対応して生成し、前記メモリに記憶された文字列の印刷データと合成して印刷データを生成する機能と、
    前記生成された印刷データを前記印刷装置にセットされた印刷媒体に印刷させるための印刷制御信号を前記印刷装置に送信する機能と
    を実現させるためのプログラム。
  21. 印刷装置と接続するコンピュータに用いられるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    印刷する文字列をメモリに記憶する機能と、
    整列した場合の配列順位が定められた複数枚のラベル中の任意の順位位置に挿入する印刷すべきラベルを挿入する順位位置を設定する機能と、
    前記複数枚のラベルに前記印刷すべきラベルを挿入して整列した場合に、その整列方向に沿って連続性を有するパターンであって、該パターンによって前記印刷すべきラベルの配列順位が目視により判別可能な整列用パターンの印刷データを、前記挿入する配列順位が設定された前記印刷すべきラベルに対応して生成し、前記メモリに記憶された文字列の印刷データと合成して印刷データを生成する機能と、
    前記生成された印刷データを前記印刷装置にセットされた印刷媒体に印刷させるための印刷制御信号を前記印刷装置に送信する機能と
    を実現させるためのプログラム。
  22. 印刷装置と接続するコンピュータに用いられるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    印刷する文字列をメモリに記憶する機能と、
    予め決められた数あるいは任意に決められた数より少ない数を指定して配列順位の定められたラベルの印刷枚数を設定する機能と、
    前記予め決められた数あるいは任意に決められた数の各ラベルを整列した場合に、これらのラベルの整列方向に沿って連続性を有するパターンであって、該パターンによって各ラベルの配列順位が目視により判別可能な整列用パターンの印刷データを、先頭配列順位から設定印刷枚数分の各配列順位のラベルに対応して生成し、前記メモリに記憶された文字列の印刷データと合成して設定印刷枚数の各ラベル用の印刷データを生成する機能と、
    前記生成された各ラベル用の印刷データを前記印刷装置にセットされた印刷媒体に印刷させるための印刷制御信号を前記印刷装置に送信する機能と
    を実現させるためのプログラム。
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