JP2004297325A - 情報送信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報送信装置を、短縮番号/グループ番号を入力するための画面、短縮番号/グループ番号の入力により選択された短縮情報/グループ情報の内容が示される画面として、それぞれ、短縮/グループ番号入力用画面(図7)、FAX用基本画面が用意されており、ユーザに、自身が入力した短縮番号/グループ番号を確認させるための時間が経過するのを待ってから、表示される画面が短縮/グループ番号入力用画面からFAX用基本画面へ変更される装置として構成しておく。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信先を規定する情報を、所定文字数の文字列に対応づけた形で登録しておくことが出来る情報送信装置に、関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、一般的なファクシミリ装置は、他のファクシミリ装置のFAX番号を、所定文字数の文字列(以下、短縮番号と表記する)に対応づけた形で登録しておくことが可能であると共に、短縮番号の入力により、FAX送信先のFAX番号を登録されているFAX番号の中から選択できる装置となっている。また、一般的なファクシミリ装置は、他の何台かのファクシミリ装置のFAX番号群(以下、グループ化FAX番号と表記する)を、所定文字数の文字列(以下、グループ番号と表記する)に対応づけた形で登録しておくことが可能であると共に、グループ番号の入力により、FAX送信先(同報送信先)のFAX番号群を登録されているグループ化FAX番号(FAX番号群)の中から選択できる装置ともなっている。
【0003】
そして、FAX番号/グループ化FAX番号を登録可能なファクシミリ装置としては、FAX番号/グループ化FAX番号の登録時に、ファクシミリ装置の所有者名等を表す文字列情報(登録内容を識別するための文字列情報;以下、登録情報名称と表記する)を登録することが可能な装置と、登録することが出来ない装置が存在しており、前者のファクシミリ装置は、その筐体に設けられたディスプレイ上に入力中の短縮番号/グループ番号が表示される状態でユーザによる短縮番号の入力を受け付け、ユーザによる短縮番号/グループ番号の入力が完了したときには、その短縮番号/グループ番号に対して登録されている登録情報名称をディスプレイ上に追加表示する装置となっている。一方、後者のファクシミリ装置は、その筐体に設けられたディスプレイ上に入力中の短縮番号/グループ番号が表示される状態でユーザによる短縮番号/グループ番号の入力を受け付け、ユーザによる短縮番号/グループ番号の入力が完了したときには、その短縮番号/グループ番号に対して登録されているFAX番号/グループ化FAX番号に含まれるFAX番号の数(同報送信先の件数)を、ディスプレイ上に追加表示する装置となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、登録情報名称を登録しておくことができないタイプのファクシミリ装置は、ユーザが、短縮番号/グループ番号を入力した場合に、短縮番号及びFAX番号/グループ番号及び同報送信先の件数がディスプレイ上に表示される装置となっているが、短縮番号/グループ番号を入力した場合にディスプレイ上に表示されるこれらの情報は、登録情報名称のように分かりやすい情報とはなっていない。このため、このタイプのファクシミリ装置のユーザの大部分は、短縮番号/グループ番号の入力により選択されたFAX送信先が正しいものであるか否かを確認することなく、ファクシミリ装置にFAX送信を開始させているのが現状であり、その結果として、このタイプのファクシミリ装置は、ユーザが意図したものとは異なるファクシミリ装置にFAX送信を行ってしまうことがある装置となっていた。
【0005】
そして、上記のような問題は、ファクシミリ装置以外の装置(例えば、TCP/IPによりファイルを送信する装置)でも生じている問題である。
【0006】
そこで、本発明の課題は、情報の送信先を直接的に規定する宛先規定情報を、より文字数の少ない情報である選択用情報に対応づけて登録しておくことが可能であるが、宛先規定情報以外の情報を選択用情報に対応づけて登録しておくことができない情報送信装置であって、選択用情報の利用時に誤った操作がなされることを防止できる情報送信装置を、提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、情報の送信先を規定する情報であると共に、数字を主な構成要素とした文字列情報である送信先規定情報を、複数個、M文字の文字列である選択用情報で識別可能な形で記憶した送信先情報記憶手段と、表示装置及び入力装置を有し、ユーザに、入力装置を操作させることにより文字列を入力させ、ユーザによって入力された文字列と同じ選択用情報に対応づけられて送信先情報記憶手段に記憶されている送信先規定情報を送信対象送信先規定情報として特定するユーザインタフェース手段と、このユーザインタフェース手段によって特定された送信対象送信先規定情報にて規定される送信先に対して情報を送信するための情報送信手段とを備える情報送信装置を、ユーザインタフェース手段として、ユーザが入力中の文字列が示される選択用情報入力画面を表示装置に表示させた状態で、ユーザによる文字列の入力を受け付ける手段であると共に、ユーザによって入力された文字列がM文字の文字列となった際には、所定時間が経過するのを待った後に、選択用情報入力画面とは異なる構成の、ユーザによって入力された文字列と同じ選択用情報に対応づけられて送信先情報記憶手段に記憶されている送信先規定情報の内容を表す情報が示されている画面を、表示装置に表示させる手段を備えた装置として構成しておく。
【0008】
すなわち、本発明の情報送信装置は、選択用情報(短縮番号、グループ番号等)を入力するための画面である選択用情報入力画面と、選択用情報の入力により選択された送信先規定情報の内容が示される画面とが、別画面となっており、自身が入力した短縮番号/グループ番号をユーザに確認させるための時間が経過した後に、表示装置に表示される画面が選択用情報入力画面から、送信先規定情報の内容が示される画面に変更される装置となっている。
【0009】
従って、本発明の情報送信装置によれば、入力した短縮番号の隣にFAX番号が表示される既存のファクシミリ装置(短縮番号/グループ番号を入力するための画面と、短縮番号/グループ番号の入力により選択された短縮情報/グループ情報の内容が示される画面とが分けられていない既存のファクシミリ装置)よりも、ユーザに、自身が選択用情報としてどのような情報を入力したかをより強く意識させることができることになり、その結果として、本発明の情報送信装置は、選択用番号を誤って入力したままで情報送信を行ってしまうことが少ない装置として機能することになる。
【0010】
本発明の各態様の情報送信装置を実現するに際しては、ユーザインタフェース手段として、ユーザによって入力されM文字の文字列が、送信先情報記憶手段に記憶されているいずれの送信先規定情報と対応づけられている選択用情報とも一致していなかった場合には、自動的に、文字列が入力されていないことを示す選択用情報入力画面が表示装置に表示させている状態に戻る手段を採用しておくことが望ましい。何故ならば、このような手段を採用しておけば、誤った選択用情報を入力してしまった際に、ユーザが、選択用情報の再入力を簡単に開始できることになるからである。
【0011】
なお、ユーザインタフェース手段を、このような手段としておく場合には、さらに、ユーザインタフェース手段を、ユーザによって入力中の文字列が、送信先情報記憶手段に記憶されているいずれの送信先規定情報と対応づけられている選択用情報とも一致しないことが確定した場合に、自動的に、文字列が入力されていないことを示す選択用情報入力画面が表示装置に表示させている状態に戻る手段としておくことも、出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る情報送信装置は、ファクシミリ装置,コピー機,デジタル文書作成装置(セットされた原稿からデジタル文書[当該原稿のイメージデータファイル]を作成して他のコンピュータへTCP/IP送信する機能を有する装置),及び,ネットワークプリンタとしても動作可能な装置(いわゆるデジタル複合機)である。ただし、本発明に関係するのは、本情報送信装置が、ファクシミリ装置,デジタル文書作成装置として機能している場合におけるユーザインタフェース(マン・マシンインタフェース)だけである。また、本情報送信装置が有しているデジタル文書作成装置用のユーザインタフェースとファクシミリ用のユーザインタフェースとは、極めて類似したもの(本質的には同じもの)となっている。このため、以下では、ファクシミリ装置として機能に関する部分を中心に、本情報送信装置の構成及び動作の説明を行うことにする。
【0014】
まず、図1〜図3を用いて、本実施形態に係る情報送信装置10のハードウェア構成を、説明する。
【0015】
図1に示してあるように、本実施形態に係る情報送信装置10は、制御ユニット11とスキャナ12とプリンタ13とが組み合わされた装置である。また、情報送信装置10は、図2に示してあるように、一般的なデジタル複合機/コピー機と同様の外観を有する装置となっている。
【0016】
本情報送信装置10に用いられているプリンタ13は、コンピュータの周辺機器として使用可能なプリンタに、情報送信装置10を構成するための(制御ユニット11とプリンタ13とを接続するための)拡張ボードが装着された機器である。スキャナ12は、コンピュータの周辺機器として使用可能なスキャナに、情報送信装置10を構成するための(制御ユニット11とスキャナ12とを接続するための)拡張ボードが装着された機器である。このスキャナ12は、両面原稿の読み取りが可能な機器(原稿を裏返せるADF(Automatic Document Feeder)を備えた機器)となっている。
【0017】
制御ユニット11は、情報送信装置10(スキャナ12とプリンタ13と自ユニット)を、FAX番号(情報送信装置の電話番号)を短縮番号に対応づけて登録しておくことや、1つ以上のFAX番号をグループ番号に対応づけて登録しておくことが可能な機器として機能させるユニットである。なお、制御ユニット11は、情報送信装置10を、ユーザにとっての短縮番号(ユーザがテンキー入力しなければならない情報,タッチスクリーン31上に短縮番号として表示される情報)が“001”〜“200”であり、ユーザにとってのグループ番号が“01”〜“30”(グループ番号のテンキー入力時に入力しなければならない情報は、“*01”〜“*30”)である機器として動作させるユニットとなっている。
【0018】
この制御ユニット11は、図1に示してあるように、CPU21,ROM22,RAM23,HDD24,通信制御回路25,画像処理回路26,LCD制御回路27,入力インタフェース回路(入力I/F)28,ネットワークインタフェース回路(NW−I/F)29,モデム30,タッチスクリーン31,スイッチ部32等で構成されている。
【0019】
制御ユニット11を構成しているタッチスクリーン31は、液晶ディスプレイ(LCD)35上に透明な接触位置センサ36を重ねた素子である。スイッチ部32は、図3に示してあるように、制御ユニット11の筐体上に設けられたスタートキー32s、ストップキー、テンキー(“0”〜“9”キー、“*”キー、及び“C/#”キー)等と、それらの制御回路(図示せず)とからなるユニットである。
【0020】
CPU21は、情報送信装置10の各部(制御ユニット11内の各部、スキャナ12及びプリンタ13)を統合的に制御する制御回路である。ROM22は、CPU21の動作手順を規定するプログラムやCPU21(プログラム)が利用するデータが記録されている読み出し専用のメモリである。RAM23は、CPU21(プログラム)の作業領域として用いられるメモリである。通信制御回路25は、CPU21が、スキャナ12或いはプリンタ13との間で情報交換(コマンドの送信、画像データの受信、印刷データの送信)を行うために使用する回路である。画像処理回路26は、スキャナ12によって生成された画像データ(本実施形態では、多値画像データ)に対して各種の画像処理を施すための回路である。
【0021】
LCD制御回路27は、タッチスクリーン31(LCD35)に、CPU21から指示された内容の画像(画面)を表示させる回路である。入力インタフェース回路28は、ユーザ(情報送信装置10の操作者)がテンキー部32或いはタッチスクリーン31(接触位置センサ36)に対して行った操作内容を、CPU21に通知する回路である。ネットワークインタフェース回路29は、制御ユニット11をLANに接続するための回路であり、モデム30は、制御ユニット11を電話回線網に接続するための回路である。
【0022】
HDD24は、一時ファイル(プリンタ13に供給するデータ,FAX送信するデータ,受信したFAXデータ(印刷してないもの),他コンピュータに送信するデジタル文書データ等のファイル)や、電源が落とされても保持しておくことが必要な各種の情報を記憶しておくために、制御ユニット11に搭載されている補助記憶装置(ハードディスク装置)である。
【0023】
このHDD24上には、短縮番号に対応づける形でユーザにより登録されたFAX番号を記憶しておくための短縮別宛先管理テーブルと、グループ番号に対応づける形でユーザにより登録された幾つかのFAX番号からなる情報を記憶しておくためのグループ別宛先管理テーブルとが、用意されている。そして、このHDD24上に用意されている短縮別宛先管理テーブルは、上記した範囲の短縮番号(“001”〜“200”)のそれぞれについて、FAX番号,FAX番号が登録されていないことを示す“未登録”のいずれかを記憶しているように、その内容更新が行われるテーブルとなっている。また、グループ別宛先管理テーブルは、上記した範囲のグループ番号(“01”〜“20”)のそれぞれに対して、1つ以上のFAX番号,FAX番号が登録されていないことを示す“未登録”のいずれかを記憶しているように、その内容更新が行われるテーブルとなっている。以下、説明の便宜上、短縮別宛先管理テーブルに短縮番号と対応付けられて記憶されているFAX番号のことを短縮情報と表記し、グループ別宛先管理テーブルにグループ番号に対応付けられて記憶されている1つ以上のFAX番号からなる情報のことをグループ情報と表記する。また、短縮別宛先管理テーブルに記憶されている短縮情報或いは“未登録”のことを、登録内容情報と表記する。さらに、グループ別宛先管理テーブルに記憶されているグループ情報或いは“未登録”のことも、登録内容情報と表記する。
【0024】
以下、本情報送信装置10の動作(制御ユニット11の動作)を説明する。
【0025】
制御ユニット11は、通常は、図4に示した構成のFAX用基本画面をタッチスクリーン31(LCD35)に表示させている状態で、このFAX用基本画面上のボタンやテンキーがユーザにより押下されるのを待機している。
【0026】
このFAX用基本画面上の“モード切替”ボタン40は、情報送信装置10をコピー機等として動作させたい場合に、ユーザが押下するボタンである。
【0027】
“画質”ボタン45は、その時点における画質条件値を表す文字列(図では、“標準”)が、その内部に示されるボタンであるとともに、押下すると、タッチスクリーン31上に画質条件値を変更するための画面が表示されるボタンである。“読み取り”ボタン47は、その時点における片面/両面条件値を表す文字列(図では、“片面”)が、その内部に示されるボタンであるとともに、押下すると、タッチスクリーン31上に片面/両面条件値を変更するための画面が表示されるボタンである。読取濃度表示領域462は、図形46Mの表示位置が、その時点における読取濃度条件値(“1”〜“7”の数値情報)に応じた位置に示される領域(図形)であり、“うすく”ボタン461,“こく”ボタン463は、それぞれ、押下すると、読取濃度条件値が“1”デクリメント、“1”インクリメントされるボタンである。なお、画質条件値、片面/両面条件値、読取濃度条件値とは、FAX送信原稿からFAXデータ(他情報送信装置に送信される2値データ)を生成するために制御ユニット11が実行する処理の処理条件(スキャナ12の制御条件、スキャナ12に生成させたイメージデータに対する画像処理条件)を規定する情報のことである。以下、これら3種の条件値からなる情報のことを、スキャン条件情報と表記する。
【0028】
FAX番号表示欄41aは、FAX送信先のFAX番号の指定が完了している場合には、そのFAX番号が内部に表示される欄である。なお、制御ユニット11は、FAX送信先のFAX番号が複数個指定されている場合には、FAX用基本画面として、図5に示した構成のもの(FAX番号表示欄41aを有する領域41の代わりに、FAX番号表示欄41aを有さない領域41′を備えたもの)を表示するユニットとなっている。
【0029】
そして、このFAX用基本画面(図4)上の“短縮/グループ”ボタン43は、短縮番号/グループ番号のテンキー入力によりFAX送信先を指定する際に、ユーザが押下するボタンとなっており、“短縮/グループ”ボタン43が押下された場合、制御ユニット11は、短縮/グループ番号入力受付処理を開始する。
【0030】
図5に示したように、短縮/グループ番号入力受付処理を開始した制御ユニット11は、入力済文字列を“NULL”に初期化(ステップS101)した後に、短縮/グループ番号入力用画面をタッチスクリーン31上に表示するための短縮/グループ番号入力用画面表示処理(ステップS102)を、行う。
【0031】
このステップS102で行われる短縮/グループ番号入力用画面表示処理は、その時点におけるスキャン条件情報(画質条件値,片面/両面条件値、読取濃度条件値)、入力済文字列を利用して、図7に示したような構成の短縮/グループ番号入力用画面をタッチスクリーン31上に表示する処理である。
【0032】
すなわち、この短縮/グループ番号入力用画面表示処理は、それまでタッチスクリーン31上に表示されていたFAX用基本画面(図4)に対して、“モード切替”ボタン40を取り除き,FAX番号表示欄41aを、入力済文字列がその内部に示される入力済文字列表示欄48に変更し,“短縮/グループ”ボタン43の表示形態を反転形態(通常とは白黒が逆になっている表示形態)に変更し,他の各ボタンの表示形態を無効形態に変更する処理を施した画面に相当する短縮/グループ番号入力用画面を、タッチスクリーン31上に表示する処理となっている。
【0033】
短縮/グループ番号入力用画面表示処理(図5:ステップS102)を終えた制御ユニット11は、有効なテンキーが押下されるのを待機する状態(ステップS103)となる。ここで、“有効なテンキー”とは、対応する文字を、その時点における入力済文字列の末尾に追加することによって得られる文字列が、“001”〜“200”,”*01”〜“*30”の中のいずれかの文字列の先頭部分に一致するという条件を満たすテンキーのことである。すなわち、入力済文字列が“NULL”である場合における有効なキーとは、“0”〜“2”キー、“*”キーのことであり、入力済文字列が“*”である場合における有効なキーとは、“0”〜“3”キーのことである。また、入力済文字列が、“0”、“1”、“01”〜“19”、“*1”〜”*2”のいずれかである場合における有効なキーとは、“0”〜“9”キーのことであり、入力済文字列が、“00”或いは“*0”である場合における有効なキーとは、“1”〜“9”キーのことである。そして、入力済文字列が、“*3”、“2”、“20”のいずれかである場合における有効なキーとは、“0”キーのことである。
【0034】
制御ユニット11は、有効なキーが押下されたときにステップS103の処理を終了し、続くステップS104にて、押下されたキーに応じた文字(“0”〜“9”或いは“*”)を入力済文字列の末尾に追加して、内容変更後の入力済文字列を入力済文字列表示欄48内に表示する処理を行う。その後、制御ユニット11は、入力済文字列が3文字の文字列となったか否か(今回、入力された文字が3文字目であるか否か)を判断(ステップS105)し、入力済文字列が3文字の文字列となっていなかった場合(ステップS105;NO)には、ステップS103に戻って、再び、テンキーが押下されるのを待機する。
【0035】
制御ユニット11は、入力済文字列が3文字の文字列となったとき(ステップS105;YES)に、この処理ループ(ステップS103〜S105)を抜け出して、対応登録内容情報が“未登録”であるか否かを判断する(ステップS106)。ここで、対応登録内容情報とは、入力文字列の1文字目が“*”である場合には、入力文字列の2文字目以降の2文字と一致するグループ番号に対応づけられているグループ別宛先管理テーブル内の登録内容情報(グループ情報或いは“未登録”)のことであり、入力文字列の1文字目が“*”でない場合には、入力文字列と一致する短縮番号に対応づけられた形で短縮別宛先管理テーブルに記憶されている登録内容情報(短縮情報或いは“未登録”)のことである。
【0036】
対応登録内容情報が“未登録”であった場合(ステップS106;YES)、制御ユニット11は、図8に示したようなエラー通知画面、すなわち、短縮情報/グループ情報が登録されていない短縮番号/グループ番号が入力されたことが示されたエラー通知画面を、タッチスクリーン31上に一定時間(本実施形態では、2秒)表示する処理(ステップS107)を行う。その後、制御ユニット11は、入力済文字列表示欄48内に何も示されていない短縮/グループ番号入力用画面(図7)をタッチスクリーン31上に表示させる処理(ステップS101及びS102)を行ってから、ステップS103にて、有効なテンキーが押下されるのを待機している状態となる。
【0037】
一方、対応登録内容情報が“未登録”ではなかった場合(ステップS106;NO)、制御ユニット11は、FAX送信ジョブ情報設定処理(ステップS108)を行う。ここで、FAX送信ジョブ情報設定処理とは、対応登録内容情報や入力済文字列を含む情報を、この短縮/グループ番号入力受付処理の完了後に使用されるFAX送信ジョブ情報として記憶する処理のことである。
【0038】
FAX送信ジョブ情報設定処理を終えた制御ユニット11は、所定時間(本実施形態では、0.5秒)が経過するのを待機(ステップS109)した後に、短縮/グループ番号入力受付処理を終了し、その時点におけるFAX送信ジョブ情報に基づき、タッチスクリーン31上に、図9に示したようなFAX用基本画面、或いは、図5に示したようなFAX用基本画面を表示する。
【0039】
すなわち、制御ユニット11は、ユーザに、自身が入力した短縮番号/グループ番号を、FAX番号等が示されない短縮/グループ番号入力用画面上で確認させるための時間が経過するのを待ってから、タッチスクリーン31上の短縮/グループ番号入力用画面を、ユーザにより入力された短縮番号とその短縮番号に対して登録されているFAX番号とが示されているFAX用基本画面(図9)、或いは、ユーザにより入力されたグループ番号とそのグループ番号に対して登録されているFAX番号の数とが示されているFAX用基本画面(図5)に、変更する。
【0040】
そして、制御ユニット11は、スタートキー32s等が押下されるのを待機する状態となり、スタートキー32sが押下された場合には、スキャナ12にセットされている原稿に応じた内容のFAXデータを生成した後、生成したFAXデータをFAX送信ジョブ情報内の各FAX番号を有するファクシミリ装置に対して送信する処理を開始する。
【0041】
以上、説明したように、本実施形態に係る情報送信装置10は、短縮番号/グループ番号を入力するための画面、短縮番号/グループ番号の入力により選択された短縮情報/グループ情報の内容が示される画面として、それぞれ、短縮/グループ番号入力用画面、FAX用基本画面が用意されており、ユーザに、自身が入力した短縮番号/グループ番号を確認させるための時間が経過するのを待ってから、タッチスクリーン31上の画面が短縮/グループ番号入力用画面からFAX用基本画面へ変更される装置となっている。
【0042】
従って、本情報送信装置10によれば、入力した短縮番号の隣にFAX番号が表示される既存のファクシミリ装置(短縮番号/グループ番号を入力するための画面と、短縮番号/グループ番号の入力により選択された短縮情報/グループ情報の内容が示される画面とが分けられていない既存のファクシミリ装置)よりも、ユーザに、自身が短縮番号/グループ番号としてどのような情報を入力したかをより強く意識させることができることになり、その結果として、本情報送信装置10は、短縮番号/グループ番号を誤って入力したままでFAX送信を行ってしまうことが少ない装置として機能することになる。
【0043】
また、本情報送信装置10は、短縮情報/グループ情報が登録されていない短縮番号/グループ番号が入力された際、自動的に(ユーザが何ら操作を行わなくても)、短縮番号/グループ番号を入力し直せる装置となっている。従って、本情報送信装置10は、誤った短縮番号/グループ番号を入力してしまった際に、ユーザが、短縮番号/グループ番号の再入力を簡単に開始可能な装置となっているということも出来る。
【0044】
そして、本情報送信装置10は、デジタル文書作成装置として動作している際、上記したものと同様の手順でユーザがデジタル文書の送信先(他コンピュータ)のIPアドレスを指定できる装置として機能する装置となっている。すなわち、本情報送信装置10は、短縮番号/グループ番号を誤って入力したままで、TCP/IPによる情報送信を行ってしまうことが少ない装置ともなっている。
【0045】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る情報送信装置は、短縮/グループ番号入力受付処理として、上記したものとは若干内容の異なる処理を行うように、第1実施形態に係る情報送信装置10(制御ユニット11)を変形したものである。このため、以下では、第1実施形態の情報送信装置10の説明時に用いたものと同じ符号を用いて、第2実施形態に係る情報送信装置10の制御ユニット11が実行する短縮/グループ番号入力受付処理の内容を、上記した短縮/グループ番号入力受付処理との違いを中心に、説明することにする。
【0046】
図10に、第2実施形態に係る情報送信装置10の制御ユニット11が実行する短縮/グループ番号入力受付処理の流れ図を示す。
【0047】
図示したように、短縮/グループ番号入力受付処理を開始した本実施形態に係る制御ユニット11は、入力済文字列を“NULL”に初期化(ステップS201)した後に、短縮/グループ番号入力用画面をタッチスクリーン31上に表示するための短縮/グループ番号入力用画面表示処理(ステップS202)を、行う。
【0048】
これらのステップの処理は、ステップS101、S102の処理と全く同じものである。
【0049】
短縮/グループ番号入力用画面表示処理(ステップS202)を終えた制御ユニット11は、テンキー(“0”〜“9”キー、“*”キー)が押下されるのを待機する状態(ステップS203)となり、テンキーが押下されたときにステップS203の処理を終了して、続くステップS204にて、そのテンキーが有効なテンキーであるか否かを判断する。なお、“有効なテンキー”とは、第1実施形態における“有効なテンキー”と同じテンキーのことである。すなわち、“有効なテンキー”とは、対応する文字を、その時点における入力済文字列の末尾に追加することによって得られる文字列が、“001”〜“200”,”*01”〜“*30”の中のいずれかの文字列の先頭部分に一致するという条件を満たすテンキーのことである。
【0050】
制御ユニット11は、押下されたテンキーが有効なテンキーであった場合(ステップS204;YES)には、ステップS206にて、押下されたキーに応じた文字(“0”〜“9”或いは“*”)を入力済文字列の末尾に追加して、内容変更後の入力済文字列を入力済文字列表示欄48内に表示する処理を行う。その後、制御ユニット11は、入力済文字列が3文字の文字列となったか否か(今回、入力された文字が3文字目であるか否か)を判断(ステップS207)し、入力済文字列が3文字の文字列となっていなかった場合(ステップS207;NO)には、ステップS203に戻って、再び、テンキーが押下されるのを待機する。
【0051】
一方、押下されたテンキーが有効なテンキーではなかった場合(ステップS204;NO)、制御ユニット11は、存在しない短縮番号/グループ番号が入力されていること(誤ったテンキーが押されたこと)が示されたエラー通知画面を、タッチスクリーン31上に一定時間(本実施形態では、2秒)表示する処理(ステップS205)を行う。なお、図示は省略するが、ステップで表示されるエラー通知画面は、図8に示したものと同様のもの(内部に示される文字列のみが異なる)ものである。
【0052】
そして、ステップS205の処理を終えた制御ユニット11は、入力済文字列表示欄48内に何も示されていない短縮/グループ番号入力用画面(図7)をタッチスクリーン31上に表示させる処理(ステップS201及びS202)を行ってから、ステップS203にて、テンキーが押下されるのを待機している状態となる。
【0053】
制御ユニット11は、入力済文字列が3文字の文字列となったとき(ステップS207;YES)に、この処理ループ(ステップS201〜S207)を抜け出す。そして、上記したステップS106〜S109の処理と全く同じ内容の処理を、ステップS208〜S211にて行う。
【0054】
要するに、この第2実施形態に係る情報送信装置10は、有効ではないテンキーが押下された場合には何も行われない装置であった第1実施形態に係る情報送信装置10を、有効ではないテンキーが押下された場合に、エラー通知画面を一定時間表示した後に、入力済文字列表示欄48がクリアされている短縮番号/グループ番号入力用画面を表示するように、変形した装置となっている。
【0055】
そして、この第2実施形態に係る情報送信装置10と、第1実施形態に係る情報送信装置10の差異は、この,有効ではないテンキーが押下された場合の動作だけであるので、この第2実施形態に係る情報送信装置10も、第1実施形態に係る情報送信装置10と同じ効果を奏する装置になっていることになる。
【0056】
<変形形態>
各実施形態に係る情報送信装置10は、各種の変形を行うことが出来る。例えば、各実施形態に係る情報送信装置10は、3種の装置として機能する装置であったが、情報送信装置10を、ファクシミリ装置としてのみ機能する装置や、デジタル文書作成装置としてのみ機能する装置や、ファクシミリ装置及びコピー機として機能する装置に変形しても良い。
【0057】
また、各実施形態に係る情報送信装置10は、3つの装置(制御ユニット11,スキャナ12及びプリンタ13)が組み合わされた装置であったが、情報送信装置10と同等の機能を有する装置を、1つの装置で実現しても良く、4つ以上の装置(例えば、組み合わせることによりコピー機として機能する3つの装置と、それらの装置からなる装置に、ファクシミリ装置としての機能を付加できる装置)で実現しても良い。
【0058】
また、FAX用基本画面、短縮/グループ番号入力用画面等の具体的な構成を上記したものとは異なるものとしておいても良いことは、当然のことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報送信装置の構成図。
【図2】第1実施形態に係る情報送信装置の外観図。
【図3】第1実施形態に係る情報送信装置に用いられている制御ユニットの外観図。
【図4】制御ユニットが表示するFAX用基本画面の説明図。
【図5】制御ユニットが表示するFAX用基本画面の説明図。
【図6】制御ユニットが実行する短縮/グループ番号入力受付処理の流れ図。
【図7】制御ユニットが表示する短縮/グループ番号入力用画面の説明図。
【図8】制御ユニットが表示するエラー通知画面の説明図。
【図9】制御ユニットが表示するFAX用基本画面の説明図。
【図10】本発明の第2実施形態に係る情報送信装置の制御ユニットが実行する短縮/グループ番号入力受付処理の流れ図。
【符号の説明】
10 情報送信装置、11 制御ユニット、12 スキャナ、13 プリンタ
Claims (5)
- 情報の送信先を規定する情報であると共に、数字を主な構成要素とした文字列情報である送信先規定情報を、複数個、M文字の文字列である選択用情報で識別可能な形で記憶した送信先情報記憶手段と、
表示装置及び入力装置を有し、ユーザに、前記入力装置を操作させることにより文字列を入力させ、ユーザによって入力された文字列と同じ選択用情報に対応づけられて前記送信先情報記憶手段に記憶されている送信先規定情報を送信対象送信先規定情報として特定するユーザインタフェース手段と、
このユーザインタフェース手段によって特定された送信対象送信先規定情報にて規定される送信先に対して情報を送信するための情報送信手段
とを、備え、
前記ユーザインタフェース手段が、ユーザが入力中の文字列が示される選択用情報入力画面を前記表示装置に表示させた状態で、ユーザによる前記文字列の入力を受け付ける手段であると共に、ユーザによって入力された文字列が前記M文字の文字列となった際には、所定時間が経過するのを待った後に、前記選択用情報入力画面とは異なる構成の、ユーザによって入力された文字列と同じ選択用情報に対応づけられて前記送信先情報記憶手段に記憶されている送信先規定情報の内容を表す情報が示されている画面を、前記表示装置に表示させる手段である
ことを特徴とする情報送信装置。 - 前記ユーザインタフェース手段が、ユーザによって入力され前記M文字の文字列が、前記送信先情報記憶手段に記憶されているいずれの送信先規定情報と対応づけられている選択用情報とも一致していなかった場合には、自動的に、文字列が入力されていないことを示す前記選択用情報入力画面が前記表示装置に表示させている状態に戻る手段である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報送信装置。 - 前記ユーザインタフェース手段が、ユーザによって入力中の文字列が、前記送信先情報記憶手段に記憶されているいずれの送信先規定情報と対応づけられている選択用情報とも一致しないことが確定した場合に、自動的に、文字列が入力されていないことを示す前記選択用情報入力画面が前記表示装置に表示させている状態に戻る手段である
ことを特徴とする請求項2記載の情報送信装置。 - 前記送信先情報記憶手段に記憶される送信先規定情報がファクシミリ番号であり、
前記情報送信手段が、ファクシミリ送信を行う手段である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報送信装置。 - 前記送信先情報記憶手段に記憶される送信先規定情報がIPアドレスであり、
前記情報送信手段が、TCP/IPによる情報送信を行う手段である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報送信装置。
Priority Applications (1)
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-
2003
- 2003-03-26 JP JP2003085292A patent/JP2004297325A/ja active Pending
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WO2018089235A1 (en) * | 2016-11-08 | 2018-05-17 | T-Mobile Usa, Inc. | Method, apparatus, and system for preventing unintentional communication |
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