JP2004296408A - シート状物、絶縁物、導電性部材の除電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造工程や装置構成を複雑にすることなく、簡易な形態で、確実にシート状物、絶縁物更には導電性部材の除電が確実に可能な除電装置を提供する。
【解決手段】電荷を捕捉する手段及び、捕捉した電荷を外部に放出せずに光又は熱エネルギーに変換する手段を有するシート状物、絶縁物及び導電性部材の除電装置。
【選択図】 図1
【解決手段】電荷を捕捉する手段及び、捕捉した電荷を外部に放出せずに光又は熱エネルギーに変換する手段を有するシート状物、絶縁物及び導電性部材の除電装置。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、簡易な構成で確実に静電気除去が可能な、特に絶縁性で帯電しやすいシート状物や、その製造工程の導電性部材の除電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、液晶保護膜に用いるトリアセチルセルロース(TAC)フィルムや、各種フラットパネルディスプレイに用いる透明電極を形成したフィルム等の機能性の樹脂フィルム、また写真感光材料や磁気記録媒体等の長尺状シートで製造されるものは、製造時にロール形態で扱われることが多く、ロールからの繰り出しによる剥離帯電やシート搬送工程での摩擦帯電等によって電荷を保持してしまうことが多い。更にロール形態で移動する時にも振動による擦れ等で静電気が発生してしまうことが有る。特にこれら樹脂フィルムが絶縁性であれば尚更である。
【0003】
また、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像記録装置における紙の搬送においても、摩擦帯電、剥離帯電等により静電気が発生する。
【0004】
この様な静電気が原因で、製造工程でも、また装置内の紙搬送でも搬送不良が生じ、それによる様々な障害が発生する。
【0005】
シート状物の製造においては、巻き取ったロールの取り扱い時に、作業者が電撃を感じたり、機能性の被膜を形成するに当たっての被膜形成性に問題を生じたり、感光材料におけるスタチックマークの様に、作製した製品の品位に問題を生じたりする。
【0006】
また装置内での紙搬送では、紙詰まり、紙曲がり、搬送タイミングのずれ、排紙部における紙の不揃い等の搬送不良、更には画質の低下等の障害が発生する。
【0007】
この様な静電気対策として、一般的には製造工程や装置で接地(アース)を行ったり、除電バーや除電ブラシをシートに接触させたりすることが行われる。また、接地した導体に帯電物体の電気的作用である電界を集め、この電界によって気体を電離して除電に必要なイオンをつくる自己放電式除電器や、コロナ放電により気体を電離して除電に必要なイオンをつくる電圧印加式除電器(コロナ放電式除電器)を用いることも知られている(特許文献1参照)。
【0008】
なお放電管を利用した人体向けの携帯型除電装置も知られている(特許文献2参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開平5−159890号公報
【0010】
【特許文献2】
特開2001−35687号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の、特に製造工程での除電対策は、静電気の発生しそうな箇所全てにアースを設置したり、除電器を配置するというコストが掛かり、かつ工程のレイアウト変更を容易にはなさしめないものであった。
【0012】
また装置内の除電では除電ブラシといった手段での静電気除去は必ずしも効果の大きいものではなかった。
【0013】
更に、ロール搬送工程では搬送ロールのベアリングが帯電することも多いが、潤滑油の被膜に起因して、アースをしていても回転中は絶縁状態となって除電効果が薄れたりすることもある。
【0014】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造工程や装置構成を複雑にすることなく、簡易な形態で、確実にシート状物、絶縁物更には導電性部材の除電が確実に可能な除電装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、
電荷を捕捉する手段及び、捕捉した電荷を外部に放出せずに光又は熱エネルギーに変換する手段を有するシート状物、絶縁物及び導電性部材の除電装置、
該除電装置において、変換された光が蛍光であること、
によって達成される。
【0016】
即ち本発明者は、捕捉した電荷をエネルギー変換して光又は熱エネルギーとしてしまえば、アースを要さずに除電可能と考え、本発明に至った。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
図1は、本発明の除電装置の1例を示すものである。
図の除電装置10において、捕捉した電荷を外部に放出せずに光又は熱エネルギーに変換する手段としての1は、好ましくは蛍光灯であり、工程や装置更には人体等にて発生した静電気を、電荷を捕捉する手段としての導線7aまたは7bを通じて蛍光灯1の端子に伝え、これを電力として発光し消費するものである。蛍光灯1の両端子または片側の端子にコイル2を連結することによりより効率的に静電気を発光に変換出来る。
【0019】
蛍光灯1は、保護のためクッション3で包まれ、さらに充填材4を介して金属製の外筒5で覆われている。外筒5の両端は、導線7aおよび7bを除電装置10の外に出すことが可能な金網6である。導線7aは除電する対象に接触させるか近傍に配置し、導線7bは外筒5に接続または巻き付けて除電装置10自体の除電を行うようにしてもよい。
【0020】
捕捉した電荷を外部に放出せずに光又は熱エネルギーに変換する手段としては、蛍光灯に限らず、グロー管、ネオン灯、電球、発光ダイオード、クリプトン球、抵抗等を用いることもできる。また電荷を捕捉する手段としても、導線に限らず導電性部材で利用形態に応じた、円筒状、平板状、端子状といった様々な形状で用いることができる。
【0021】
更に電荷を捕捉する手段と光又は熱エネルギーに変換する手段との間にコンデンサを設ければ、発光や熱エネルギーへの変換を安定させて発光手段又は熱エネルギー変換手段の長寿命化という点で好ましい。
【0022】
この除電装置は例えば製造工程の搬送ロール等に取り付けたり、携帯可能にしてフィルムロール等の除電対象物に導電性部材を接触させたりして用いるが、搬送ロールに除電装置を内蔵させる形態でも良い。
【0023】
【発明の効果】
本発明の除電装置によれば、捕捉した電荷を外部に放出せずに光に変換するので、簡易な形態で、確実にシート状物、絶縁物更には導電性部材の除電が確実に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除電装置の1例を示す図である。
【符号の説明】
1 光又は熱エネルギーへの変換手段
2 コイル
7 電荷捕捉手段
10 除電装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、簡易な構成で確実に静電気除去が可能な、特に絶縁性で帯電しやすいシート状物や、その製造工程の導電性部材の除電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、液晶保護膜に用いるトリアセチルセルロース(TAC)フィルムや、各種フラットパネルディスプレイに用いる透明電極を形成したフィルム等の機能性の樹脂フィルム、また写真感光材料や磁気記録媒体等の長尺状シートで製造されるものは、製造時にロール形態で扱われることが多く、ロールからの繰り出しによる剥離帯電やシート搬送工程での摩擦帯電等によって電荷を保持してしまうことが多い。更にロール形態で移動する時にも振動による擦れ等で静電気が発生してしまうことが有る。特にこれら樹脂フィルムが絶縁性であれば尚更である。
【0003】
また、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像記録装置における紙の搬送においても、摩擦帯電、剥離帯電等により静電気が発生する。
【0004】
この様な静電気が原因で、製造工程でも、また装置内の紙搬送でも搬送不良が生じ、それによる様々な障害が発生する。
【0005】
シート状物の製造においては、巻き取ったロールの取り扱い時に、作業者が電撃を感じたり、機能性の被膜を形成するに当たっての被膜形成性に問題を生じたり、感光材料におけるスタチックマークの様に、作製した製品の品位に問題を生じたりする。
【0006】
また装置内での紙搬送では、紙詰まり、紙曲がり、搬送タイミングのずれ、排紙部における紙の不揃い等の搬送不良、更には画質の低下等の障害が発生する。
【0007】
この様な静電気対策として、一般的には製造工程や装置で接地(アース)を行ったり、除電バーや除電ブラシをシートに接触させたりすることが行われる。また、接地した導体に帯電物体の電気的作用である電界を集め、この電界によって気体を電離して除電に必要なイオンをつくる自己放電式除電器や、コロナ放電により気体を電離して除電に必要なイオンをつくる電圧印加式除電器(コロナ放電式除電器)を用いることも知られている(特許文献1参照)。
【0008】
なお放電管を利用した人体向けの携帯型除電装置も知られている(特許文献2参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開平5−159890号公報
【0010】
【特許文献2】
特開2001−35687号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の、特に製造工程での除電対策は、静電気の発生しそうな箇所全てにアースを設置したり、除電器を配置するというコストが掛かり、かつ工程のレイアウト変更を容易にはなさしめないものであった。
【0012】
また装置内の除電では除電ブラシといった手段での静電気除去は必ずしも効果の大きいものではなかった。
【0013】
更に、ロール搬送工程では搬送ロールのベアリングが帯電することも多いが、潤滑油の被膜に起因して、アースをしていても回転中は絶縁状態となって除電効果が薄れたりすることもある。
【0014】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造工程や装置構成を複雑にすることなく、簡易な形態で、確実にシート状物、絶縁物更には導電性部材の除電が確実に可能な除電装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、
電荷を捕捉する手段及び、捕捉した電荷を外部に放出せずに光又は熱エネルギーに変換する手段を有するシート状物、絶縁物及び導電性部材の除電装置、
該除電装置において、変換された光が蛍光であること、
によって達成される。
【0016】
即ち本発明者は、捕捉した電荷をエネルギー変換して光又は熱エネルギーとしてしまえば、アースを要さずに除電可能と考え、本発明に至った。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
図1は、本発明の除電装置の1例を示すものである。
図の除電装置10において、捕捉した電荷を外部に放出せずに光又は熱エネルギーに変換する手段としての1は、好ましくは蛍光灯であり、工程や装置更には人体等にて発生した静電気を、電荷を捕捉する手段としての導線7aまたは7bを通じて蛍光灯1の端子に伝え、これを電力として発光し消費するものである。蛍光灯1の両端子または片側の端子にコイル2を連結することによりより効率的に静電気を発光に変換出来る。
【0019】
蛍光灯1は、保護のためクッション3で包まれ、さらに充填材4を介して金属製の外筒5で覆われている。外筒5の両端は、導線7aおよび7bを除電装置10の外に出すことが可能な金網6である。導線7aは除電する対象に接触させるか近傍に配置し、導線7bは外筒5に接続または巻き付けて除電装置10自体の除電を行うようにしてもよい。
【0020】
捕捉した電荷を外部に放出せずに光又は熱エネルギーに変換する手段としては、蛍光灯に限らず、グロー管、ネオン灯、電球、発光ダイオード、クリプトン球、抵抗等を用いることもできる。また電荷を捕捉する手段としても、導線に限らず導電性部材で利用形態に応じた、円筒状、平板状、端子状といった様々な形状で用いることができる。
【0021】
更に電荷を捕捉する手段と光又は熱エネルギーに変換する手段との間にコンデンサを設ければ、発光や熱エネルギーへの変換を安定させて発光手段又は熱エネルギー変換手段の長寿命化という点で好ましい。
【0022】
この除電装置は例えば製造工程の搬送ロール等に取り付けたり、携帯可能にしてフィルムロール等の除電対象物に導電性部材を接触させたりして用いるが、搬送ロールに除電装置を内蔵させる形態でも良い。
【0023】
【発明の効果】
本発明の除電装置によれば、捕捉した電荷を外部に放出せずに光に変換するので、簡易な形態で、確実にシート状物、絶縁物更には導電性部材の除電が確実に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除電装置の1例を示す図である。
【符号の説明】
1 光又は熱エネルギーへの変換手段
2 コイル
7 電荷捕捉手段
10 除電装置
Claims (6)
- 電荷を捕捉する手段及び、捕捉した電荷を外部に放出せずに光又は熱エネルギーに変換する手段を有することを特徴とするシート状物の除電装置。
- 変換された光が蛍光であることを特徴とする請求項1に記載のシート状物の除電装置。
- 電荷を捕捉する手段及び、捕捉した電荷を外部に放出せずに光又は熱エネルギーに変換する手段を有することを特徴とする絶縁物の除電装置。
- 変換された光が蛍光であることを特徴とする請求項3に記載の絶縁物の除電装置。
- 電荷を捕捉する手段及び、捕捉した電荷を外部に放出せずに光又は熱エネルギーに変換する手段を有することを特徴とする導電性部材の除電装置。
- 変換された光が蛍光であることを特徴とする請求項5に記載の導電性部材の除電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003090796A JP2004296408A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | シート状物、絶縁物、導電性部材の除電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003090796A JP2004296408A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | シート状物、絶縁物、導電性部材の除電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004296408A true JP2004296408A (ja) | 2004-10-21 |
Family
ID=33404330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003090796A Pending JP2004296408A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | シート状物、絶縁物、導電性部材の除電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004296408A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9088827B2 (en) | 2006-02-28 | 2015-07-21 | Rovi Guides, Inc. | Systems and methods for enhanced trick-play functions |
-
2003
- 2003-03-28 JP JP2003090796A patent/JP2004296408A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9088827B2 (en) | 2006-02-28 | 2015-07-21 | Rovi Guides, Inc. | Systems and methods for enhanced trick-play functions |
US9271042B2 (en) | 2006-02-28 | 2016-02-23 | Rovi Guides, Inc. | Method for generating time based preview image for a video stream |
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