JP2004295562A - データ出力装置、記録媒体及びプログラム - Google Patents

データ出力装置、記録媒体及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】出力対象データの一部について出力管理することができるデータ出力装置、記録媒体及びプログラムを提供する。
【解決手段】出力対象データを記憶する記憶部89と、出力対象情報が記録された書籍に付され、前記出力対象データの出力を管理するための管理情報のデータが記録された、ICチップを読み取るIC読取部87と、前記出力対象データの一部又は全部を出力するように指示するための表示部82a及び操作部82bと、前記出力対象データを出力するプリンタ部804とを備え、制御部90は、前記管理情報により前記出力対象データの限定された一部が出力許可されている場合に、表示部82a及び操作部82bにより指示された前記出力対象データのうち、前記限定された一部に含まれるデータを出力させるようにしている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、書籍などのデータを記録媒体に出力するデータ出力装置、記録媒体及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のデータ出力装置は、ユーザのアクセス権を記憶した非接触読取型のデータキャリア「RFID(Radio Frequency Identification)」と、機密文書の機密レベルが付されたRFIDとを、複写機に設けたICリーダライタで読み取り、前記アクセス権が前記機密レベルをクリアする場合に、前記複写機が前記機密文書を複写するようにしている(例えば、特許文献1参照)。さらに、特許文献2には、非接触型のICカード技術(RFIDを含む技術)が記載されている。前記RFIDは、データ記憶用のICチップと通信用のアンテナとを内蔵しており、プラスチックカードやタグ形のものが開発されている。
【0003】
また、持ち出し及び返却する対象物に帯状のICシール(前述のRFIDに相当する)を付し、このICシールに記憶された情報を読み取ることにより、不正な持ち出し及び返却を検出ているものもある(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
なお、バーコード読取装置を備え、バーコードを利用して不正コピーを禁止するようにしているものもある(例えば、特許文献4参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001‐160117号公報(図1、図2)
【0006】
【特許文献2】
特開2000‐242754号公報(図1)
【0007】
【特許文献3】
特開2002‐19922号公報(図1、図2、図7)
【0008】
【特許文献4】
特開平9‐8965号公報(図9、図10、図11)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のデータ出力装置では、前述のRFIDを利用して機密文書や書籍のデータの出力を管理するとき、前記機密文書や前記書籍に関するデータ全部の出力の可否を判断していたために、出力条件に応じて一部のみを出力する点については配慮がなされず、利用者の多様なニーズに充分応えることができないという問題があった。例えば、予め決められた情報公開基準や複写料金などの複写条件により、機密文書や書籍の複写をデータの一部に限る場合に対応できなかった。
【0010】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、出力対象データの一部について出力管理することができるデータ出力装置、記録媒体及びプログラムを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明のデータ出力装置は、出力の対象となる対象情報のデータを記憶するデータ記憶手段と、前記対象情報が記録された第1の記録媒体に付され、前記対象情報のデータの出力を管理するための管理情報のデータが記録された、第2の記録媒体から前記管理情報のデータを読み取る管理情報読取手段と、前記対象情報のデータの一部又は全部を出力するように指示情報を入力するための指示入力手段と、前記管理情報及び前記指示情報により、前記対象情報のデータの出力を制御する出力制御手段と、前記出力制御手段の制御により、前記対象情報のデータを出力するデータ出力手段とを備えたデータ出力装置であって、前記管理情報により前記対象情報のデータの限定された一部の出力が許可されている場合に、前記出力制御手段は、前記指示情報により指示された前記対象情報のデータの一部又は全部のうち、前記限定された一部に含まれるデータを出力させるようにした構成を有している。
【0012】
この構成により、書籍などのデータの限定された一部が出力許可されている場合に、出力指示された前記データの一部又は全部のうち、前記限定された一部に含まれるデータのみを出力させるので、例えば「ID番号」、「印刷可能な頁番号」などの管理情報のデータが付された記録媒体(書籍など)の部分情報を適切に管理できることとなる。
【0013】
請求項2に係る本発明のデータ出力装置は、出力の対象となる対象情報のデータ、及び前記対象情報のデータの出力を管理するための管理情報のデータを、前記対象情報を識別するための識別情報のデータと対応させて記憶するデータ記憶手段と、前記対象情報が記録された第1の記録媒体に付され、前記識別情報のデータが記録された第2の記録媒体から、前記識別情報のデータを読み取る識別情報読取手段と、前記識別情報に対応する前記対象情報のデータの一部又は全部を出力するように指示情報を入力するための指示入力手段と、前記識別情報に対応する前記管理情報及び前記指示情報により、前記対象情報のデータの出力を制御する出力制御手段と、前記出力制御手段の制御により、前記対象情報のデータを出力するデータ出力手段とを備えたデータ出力装置であって、前記管理情報により前記対象情報のデータの限定された一部の出力が許可されている場合に、前記出力制御手段は、前記指示情報により指示された前記対象情報のデータの一部又は全部のうち、前記限定された一部に含まれるデータを出力させるようにした構成を有している。
【0014】
この構成により、書籍などのデータの限定された一部が出力許可されている場合に、出力指示された前記データの一部又は全部のうち、前記限定された一部に含まれるデータのみを出力させるので、例えばIDデータ付き記録媒体(書籍など)の部分情報を適切に管理できることとなる。
【0015】
請求項3に係る本発明のデータ出力装置は、請求項1または2において、前記指示入力手段により、前記限定された一部を除く部分を出力するように指示された場合に、前記出力制御手段は、前記対象情報のデータの出力を禁止するようにした構成を有している。
【0016】
この構成により、出力指示されたデータの部分が、管理情報で許可された部分以外であるときは前記データの出力を禁止するので、管理情報のデータが付された記録媒体(書籍など)の部分情報を適切に管理できることとなる。
【0017】
請求項4に係る本発明のデータ出力装置は、請求項1または2において、前記データ出力装置をネットワークに接続するネットワーク接続手段を備え、前記データ記憶手段が、前記ネットワークを介して取得された前記対象情報のデータを記憶する構成を有している。
【0018】
この構成により、ネットワークを介して出力対象情報のデータを取得できるので、データ出力装置の記憶部が増大することを抑制し、前記記憶部を効率的に運用できることとなる。
【0019】
請求項5に係る本発明のデータ出力装置は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記データ記憶手段が、前記対象情報に関連する関連情報のデータを記憶し、前記指示入力手段が、前記関連情報のデータを出力するように指示情報を入力したとき、前記データ出力手段は、前記関連情報のデータを出力するようにした構成を有している。
【0020】
この構成により、書籍などの出力対象情報に関連する関連情報を出力するので、使用者が書籍などのデータを取得するか否かを判断するのを支援することができる。
【0021】
請求項6に係る本発明のデータ出力装置は、請求項1乃至5のいずれかにおいて、前記出力制御手段は、前記限定された一部に含まれるデータを出力するとき、出力するデータが出力許可されたものであることを示す許可情報を付加するようにした構成を有している。
【0022】
この構成により、取得したデータが正当であることを示す許可情報を付加するので、データの不正出力を抑制すると共に、使用者が安心して取得データを使用できることとなる。
【0023】
請求項7に係る本発明のデータ出力装置は、請求項1乃至6のいずれかにおいて、前記指示情報には、前記限定された一部を更新するための更新情報を含み、前記出力制御手段は、前記更新情報に応じて前記限定された一部を更新するようにした構成を有している。
【0024】
この構成により、書籍などのデータの出力を指示する指示情報に、認証情報などの限定更新情報を付加し、この更新情報に応じて前記データの出力を許可する範囲を変更するので、管理情報のデータが付された記録媒体(書籍など)の部分情報を前記指示情報ごとに適切に管理し、データの出力サービスを多様化させることとなる。
【0025】
請求項8に係る本発明のデータ出力装置は、請求項1乃至7のいずれかにおいて、前記データ記憶手段に記憶された前記対象情報のデータから、任意の検索情報のデータを含む部分を検索して出力するモードを設定するモード設定手段を備え、前記モードで、前記指示入力手段により任意の検索情報が入力されたとき、前記出力制御手段は、前記対象情報のデータから前記任意の検索情報のデータを含む部分を検索し、前記データ出力手段から出力させるようにした構成を有している。
【0026】
この構成により、モードを設定するだけで、キーワードなどの検索情報を含む頁を検索して出力するので、例えば、使用者の所望の記事が載っている頁だけを検索して印刷できることとなる。よって、使用者の利便性が向上する。
【0027】
請求項9に係る本発明の記録媒体は、コンピュータに、出力の対象となる対象情報のデータの一部又は全部を出力するように指示する第1のステップと、前記対象情報が記録された第1の記録媒体に付され、前記対象情報のデータの出力を管理するための管理情報のデータが記録された第2の記録媒体から、前記管理情報のデータを読み取る第2のステップと、第2のステップで取得された前記管理情報により、前記対象情報のデータの限定された一部が出力許可されている場合に、第1のステップで指示された前記対象情報のデータの一部又は全部のうち、前記限定された一部に含まれるデータを出力する第3のステップとを実行させるプログラムを記録している。
【0028】
この記録媒体により、前述したように例えば「ID番号」、「印刷可能な頁番号」などの管理情報のデータが付された記録媒体(書籍など)の部分情報を適切に管理できるデータ出力装置を実現できることとなる。
【0029】
請求項10に係る本発明のプログラムは、コンピュータに、出力の対象となる対象情報のデータの一部又は全部を出力するように指示する第1のステップと、前記対象情報が記録された第1の記録媒体に付され、前記対象情報のデータの出力を管理するための管理情報のデータが記録された第2の記録媒体から、前記管理情報のデータを読み取る第2のステップと、第2のステップで取得された前記管理情報により、前記対象情報のデータの限定された一部が出力許可されている場合に、第1のステップで指示された前記対象情報のデータの一部又は全部のうち、前記限定された一部に含まれるデータを出力する第3のステップとを実行させている。
【0030】
このプログラムにより、前述したように例えば「ID番号」、「印刷可能な頁番号」などの管理情報のデータが付された記録媒体(書籍など)の部分情報を適切に管理できるデータ出力装置を実現できることとなる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るディジタル複写機(「データ出力装置」に含まれる)の構成を示す。
【0032】
ディジタル複写機80において、コンタクトガラス上の原稿セット部801には、ブック原稿900(図3に示す)などの画像読取対象が、画像面を下向きにして載置される。操作表示部802(「指示入力手段」に含まれる)は、液晶ディスプレイ802aなどの表示器、及びテンキー802b、スタート/ストップキー、ファンクションキー、Yes/Noキー、カーソルキー、各種モード設定キーなどのキー類を備え、使用者が、ディジタル複写機80の操作情報、後述する出力指示のための指示情報などを入力するために用いるものである。スキャナ部803は、コンタクトガラス上に載置された原稿を押えるための圧板806を具備し、シート原稿やブック原稿(図3の書籍900に相当する)などの画像を読み取り、制御部90(図2に示す)のメインメモリ又は記憶部89のバッファメモリへ格納するものである。また、圧板806は、スキャナ部803上部にヒンジなどの連結部材で開閉可能に連結され、コンタクトガラス上の原稿を押えると共に、その底面が画像読み取り時の白色基準として用いられるものである。圧板開閉センサ808は、圧板806の開閉状態を検知するものである。また、圧板開閉センサ808の検知情報は制御部90へ送られる。ICリーダ807(「管理情報読取手段」、「識別情報読取手段」に含まれる)は、コンタクトガラス上に載置されたブック原稿に付された、ICチップ901a(図3に示す)に記録された管理情報のデータを読み取るものである。また、ICリーダ807が読み取った管理情報は、制御部90へ送信するようにしている。前記管理情報には、書籍に付与された「ID番号」、「印刷可能な頁番号」が含まれている。プリンタ部804(「データ出力手段」に含まれる)は、スキャナ部803から入力された原画像、圧縮画像あるいは記憶部89(図2に示す)に記憶されている書籍画像(ブック原稿を電子化したもの)などを印刷用紙(記録紙に相当する)に印刷するものである。給紙部805は、プリンタ部804へ印刷用紙を給送するものである。
【0033】
図2は、ディジタル複写機80の制御系を示す。
【0034】
この制御系において、制御部90(「出力制御手段」に含まれる)は、マイクロコンピュータなどで構成され、マイクロプロセッサ(以下、MPUという)、メインメモリを有している。MPUは、装置全体を制御し、本実施形態の出力制御機能を実現するものである。また、MPUは、ブック原稿に記された頁数の数字をスキャナ部801で読み取って文字認識するために文字認識(OCR)機能を有している。メインメモリは、ROMやRAMなどで構成され、MPUの制御プログラムを記憶すると共に、この制御プログラムがMPUによって実行されるときにー時的に作成される情報などを保持するものである。
【0035】
また、制御部90には、圧板開閉検知部88(圧板開閉センサ808に相当する)、記憶部89(「データ記憶手段」に含まれる)、原稿セット部801、IC読取部87(ICリーダ807に相当する)、操作部82b(テンキー802bなどのキー類を含む)、表示部82a(液晶ディスプレイ802aを含む)、プリンタ部804などが接続され、また、前述した各部82a、82b、87、88、801、804の機構を駆動する駆動部(例えば、ステッピングモータ、ソレノイドなど)が接続されている。さらに、制御部90は、圧板開閉検知部88などのセンサ類からの検知情報、原稿セット部801、プリンタ部804、IC読取部87などの状態情報、操作部82bからの入力情報を受け取り、これらの情報により前記駆動部を駆動制御するようにしている。
【0036】
記憶部89は、ハードディスク・ドライブ、ハードディスクなどからなる記憶装置であり、このハードディスクは、入出力情報を一時保持するための「バッファメモリ」として用いられると共に、書籍の情報(記載内容)、書籍に関連する関連情報、書籍の情報を出力するときの出力制御に用いられる管理情報を含む電子データ(以下「データ」という)を書籍ごとに蓄積するための「保存用メモリ」として用いられるものである。ここでは、前記書籍のデータに、「頁画像データ」、「テキストデータ」、「サンプルデータ」を含み、前記関連情報のデータに、「書評データ」、「書誌データ」を含み、前記管理情報のデータには、「ID番号データ」、「書名データ」、「印刷可能な頁番号データ」、「使用者識別番号データ」、「ログデータ」を含むようにしている。
【0037】
図3は、本実施形態で読み取り及び出力対象となるブック原稿を示す。
【0038】
図3に示す書籍(ブック原稿)900(「第1の記録媒体(記録紙に相当する)」に含まれる)の記載内容は予め電子化されており、書籍ごとのデータが記憶部89に記憶されている。また、書籍900の背表紙には、書名「○○○××」が記されると共に、公知の非接触読取型データキャリア「RFID(Radio Frequency Identification)」901が取り付けられている(特開2000‐242754号公報、特開2001‐160117号公報参照)。このRFID901は、データ記憶用のICチップ901a(「第2の記録媒体」に含まれる)と通信用のアンテナ901bとを内蔵しており、このICチップ901aには、ディジタル複写機80が書籍900のデータの出力を管理するための管理情報のデータが記憶されている。また、書籍900がコンタクトガラス上に載置された状態で、ICリーダ807がアンテナ902bを介して前記管理情報を読み取るようにしている。読み取られた前記管理情報は、制御部90へ送られる。
【0039】
次に、本実施形態に係る出力制御プログラムを説明する。この出力制御プログラムは、前記MPU(コンピュータに含まれる)に、図4に示すステップを実行させるものである。ここでは、使用者がブック原稿900の頁を捲って所望の頁(見開きの両頁)ごとに複写する場合を示す。
【0040】
まず、MPUは、圧板806が開放されてコンタクトガラス上にブック原稿900が載置され、さらに圧板806が閉じられたか否かを判断する(S101)。ここでは、圧板開閉センサ808の検知信号により、圧板806が閉状態から開状態へ移り、再び閉状態に移ったか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS102に移り、「NO」の場合には何の処理も行わない。
【0041】
S102では、操作部802bのスタートキーが押下されたか否かを判断する。ここでは、操作部802bからスタートキー信号(スタート信号に相当する)が送られたか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS103に移り、「NO」の場合には何の処理も行わない。
【0042】
S103では、ICリーダ807により、ブック原稿900の背表紙に添付されたICチップ901aに記憶された管理情報のデータを非接触で読み取る。この管理情報は、制御部90へ送られる。
【0043】
次いで、MPUは、前記管理情報に含まれるブック原稿900の「ID番号」により、記憶部89を検索し(S104)、ID番号の一致するデータがあるか否かを判断する(S105)。この判断が「YES」の場合は、ID番号の一致するデータを記憶部89から読み出す(S106)。また、「NO」の場合には、S113に移る。
【0044】
次いで、MPUは、原稿セット部801によりブック原稿900の開かれている両頁を読み取らせ、この頁画像から頁番号(複写頁の頁番号)を検出する(S107)。ここでは、ブック原稿900の頁の所定位置(例えば、「下段中央」など)に独立した文字がある場合に、この文字を前述の文字認識機能により認識するようにしている。
【0045】
次いで、MPUは、前記複写頁のデータを出力することが、前記管理情報による複写条件を満足するか否かを判断する(S108)。ここでは、前記管理情報に含まれる「印刷可能な頁番号」の範囲に、前記複写頁(両頁)の頁番号が含まれるか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS109に移り、「NO」の場合にはS110に移る。
【0046】
S109では、MPUが、S106で読み取られた書籍900のデータから前記複写頁のデータを抽出し、印刷データとしてプリンタ部804に送り、出力を指示する。この指示タイミングにより、給紙部805からプリンタ部804へ所定サイズの印刷用紙が給送される。プリンタ部804は、前記複写頁のデータを給紙部805からの印刷用紙に出力する。
【0047】
S110では、さらに前記複写頁(両頁)のいずれかのデータを出力することが、前記管理情報による複写条件を満足するか否かを判断する。ここでは、前記管理情報に含まれる「印刷可能な頁番号」の範囲に、前記複写頁(両頁)の頁番号のいずれかが含まれるか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS111に移り、「NO」の場合にはS113に移る。
【0048】
S111では、S107で検出された複写頁の頁番号と前記「印刷可能な頁番号」との論理積演算を行い、前記「印刷可能な頁番号」の範囲に含まれる前記複写頁(両頁のいずれか一方)のデータを印刷用紙に出力する。このときの処理手順はS109に準じる。
【0049】
S112では、「メッセージ」を液晶ディスプレイ802aに表示する。ここでは、「複写頁のデータの一部が「印刷可能な頁番号」の範囲に含まれていないために、前記複写頁のうちの印刷可能な頁のみを印刷した旨」を表示する。
【0050】
S113では、「エラーメッセージ」を液晶ディスプレイ802aに表示する。ここでは、「ブック原稿900のデータが記憶部89に蓄積されていない旨」を表示する。
【0051】
S114では、「エラーメッセージ」を液晶ディスプレイ802aに表示する。ここでは、「複写頁のデータの全部が「印刷可能な頁番号」の範囲に含まれていないために印刷できない旨」を表示する。ここで、所定の追加料金を支払うか、プリペイドカードによる支払精算を行うと、印刷可能となるようにしてもよい。
【0052】
なお、S101、S102が「第1のステップ」に含まれる。また、S103が「第2のステップ」に含まれる。また、S110、S111が「第3のステップ」に含まれる。
【0053】
以上のように、本発明の第1の実施形態に係るディジタル複写機80(「データ出力装置」に含まれる)は、書籍900のデータを管理する管理情報をICチップ901aからIC読取部87で読み取り、前記管理情報の「印刷可能な頁番号」と複写を指示された頁とを比較して、印刷可能な頁のみを出力しているので、ID付記録媒体(書籍など)の部分情報を適切に管理できる。また、印刷が許可されていない頁の違法複写を防止できる。また、記憶部89に蓄積されたデータを用いて印刷するので、書籍を直接複写する場合に比べ、歪み、ごみ跡、スキューなどがなくなり、より鮮明に複写できる。
【0054】
なお、上述した実施形態ではブック原稿900の背表紙にRFID901を貼付した場合について説明したが、本発明はこのほかに、CD、DVDなどの包装容器にRFIDを付けても同様の効果が得られるものである。なお、RFID又はICチップの数は、一つに限らず、複数としてもよい。
【0055】
また、上述した実施形態では管理情報として「ID番号」、「印刷可能な頁番号」を用いた場合について説明したが、本発明はこのほかに、「書名」、「書籍の全頁数」、「印刷不可能な頁番号」、「書評」、「サンプル画像」、「著作権情報(著作者、著作権者)」などを用いても同様の効果が得られるものである。すなわち、管理情報により、ICチップが付される書籍のデータ出力の可否を判断できれば特に限定する必要はない。
【0056】
また、上述した実施形態ではICリーダ807を原稿セット部801の上部に装着した場合について説明したが、本発明はこのほかに、ICリーダ807を装置内部(例えば、コンタクトガラスの下方)や装置筐体の外部に装着した場合、あるいは装置に設けられたUSBなどのインタフェースを通じて接続した場合についても同様の効果が得られるものである。
【0057】
また、上述した実施形態ではコンタクトガラス上にブック原稿900が載置され、圧板806が閉じられたときに、ICリーダ807が駆動するようにした場合について説明したが、本発明はこのほかに、圧板806が開放されたとき、あるいは赤外線センサなどにより、操作表示部802に対面した人体を検知したときに、ICリーダ807が駆動するようにした場合についても同様の効果が得られるものである。
【0058】
また、上述した実施形態では書籍900のデータを管理情報のデータと対応づけ、記憶部89のハードディスクに記憶した場合について説明したが、本発明はこのほかに、書籍900のデータを管理情報のデータと対応づけて外部のサーバに蓄積しても同様の効果が得られるものである。この場合は、ディジタル複写機80をネットワークに接続するネットワーク接続装置(「ネットワーク接続手段」に含まれる)を設け、前記管理情報により前記外部のサーバから記憶部89に当該データをダウンロードすることになる。
【0059】
また、上述した実施形態では1回の読み取り動作ごと(見開きの両頁ごと)に、データの出力可否を判断するようにした場合について説明したが、本発明はこのほかに、一つのブック原稿についての読み取り動作が終了したときに、前記ブック原稿のデータの出力可否を判断し、出力可能な頁のデータを出力するようにしても同様の効果が得られるものである。この場合は、1回の読み取り動作ごとに次の読み取り動作があるか否かを判断する必要がある。例えば、液晶ディスプレイ802aに「次に読み取る頁はありますか?」とのメッセージ表示を行い、使用者のキー操作によって判断するようにしてもよい。
【0060】
また、上述した実施形態では操作表示部802の出力指示で、プリンタ部804による印刷を指示する場合について説明したが、本発明はこのほかに、操作表示部802によって他の出力形態(「液晶ディスプレイ802aによる画面表示」、「記録媒体へのデータ保存」)を指示できるようにしても同様の効果が得られるものである。
【0061】
また、上述した実施形態では書籍900の管理情報により、「印刷可能な頁番号」の頁のデータを出力許可する場合について説明したが、本発明はこのほかに、書籍の複写要求が「所定の頁数」又は「所定のデータ量」以下の場合に出力許可するようにしても同様の効果が得られるものである。また、「所定の段落」又は「所定の文章」の出力のみを不許可とするようにしてもよい。ここで、出力が不許可とされた段落又は文章が複写要求の指定頁にまたがる場合は、不許可部分の印刷データを「白画素データ」として印刷しないように制御することとなる。
【0062】
また、上述した実施形態では「印刷可能な頁番号」の頁のデータのみを出力許可する場合について説明したが、本発明はこのほかに、前記管理情報により許可されたデータを出力するとき、出力するデータが出力許可されたものであることを示す許可情報を付加するようにしても同様の効果が得られるものである。例えば、複写用の記録媒体として印刷用紙を用いた場合は、この印刷用紙に「許可マーク」を印刷するようにしてもよい。また、複写用の記録媒体としてCD‐ROMなどのメモリを用いた場合は、書籍900のデータと「許可情報」とをリンクさせてもよい。この構成は、請求項6に係る発明の実施形態である。
【0063】
また、上述した実施形態では操作表示部802から「複写」の指示を入力し、この指示とICチップ901aの管理情報(印刷可能な頁番号)により、データの出力範囲を限定する場合について説明したが、本発明はこのほかに、操作表示部802から指示入力される情報に例えば「使用者の認証情報(IDカードのID番号、会員番号など)」を含み、この認証情報に応じてデータの出力許可範囲を変更するように出力制御しても同様の効果が得られるものである。この場合は、さらにデータの出力サービスを多様化させることができる。この構成は、請求項7に係る発明の実施形態であって、前記「使用者の認証情報」が「限定変更情報」に含まれる。
【0064】
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態に係るデータ出力装置を示す。これは、パーソナルコンピュータなどの汎用処理装置を用いて本発明のデータ出力装置を構成し、出力制御機能をソフトウェアによって実現したものである。なお、出力指示対象のブック原稿は、第1の実施形態と概ね同様であるため、図3を用いると共に、同一構成には同一符号を付与して説明を省略する。
【0065】
データ出力装置100において、中央処理装置(以下、CPUという)12は、装置全体を制御し、本実施形態の出力制御機能を実現するものである。この出力制御機能には、使用者からの指示入力により外部記憶装置16(「データ記憶手段」に含まれる)に蓄積された書籍のデータを読み出して出力するとき、予め設定された出力条件により、指示されたデータの全部又は一部を出力するように制御することが含まれる。ROM11及びRAM13はメインメモリ(「出力制御手段」に含まれる)を構成し、CPU12(「出力制御手段」に含まれる)の制御プログラムを記憶するとともに、この制御プログラムがCPU12によって実行されるときにー時的に作成される情報などを保持するものである。外部記憶装置16は、ハードディスク・ドライブ及びハードディスクなどで構成されている。このハードディスクは、出力対象の書籍のデータ、この書籍に関連する関連情報(「書評」を含む)のデータ、前記書籍のデータの出力を管理するための管理情報のデータを書籍ごとに記憶するものである。この管理情報には、「ID番号」、「書名」、「書籍の全頁数」、「印刷可能な頁数」、「印刷可能な頁番号」、「印刷不可能な頁番号」、「書評」、「サンプル画像」、「著作権情報(著作者、著作権者)」などが含まれる。また、外部記憶装置16は、入出力するデータを一時保持するための「バッファメモリ」として用いられる。CRTディスプレイ(「データ出力手段」に含まれる)14は、使用者からの指示入力やデータ出力の可否、メッセージなどを表示するものである。CD‐ROMドライブ9は、プログラムやデータなどを記録したCD‐ROM10を装着して読み込み、RAM13へ格納するのに用いられる。プリンタ20(「データ出力手段」に含まれる)は、外部記憶装置16に蓄積されたデータを電子写真方式で印刷するものである。CD‐ROM10(記録媒体に含まれる)には、本実施形態の出力制御機能や出力制御の処理手順を実現させるためのプログラムやデータなどが記録されている。キーボード17、マウス(登録商標)15は、データの出力指示やプリンタ20の操作に関する情報の入力に用いられるものである。これらは、「指示入力手段」に含まれる。ICリーダ18(「識別情報読取手段」、「管理情報読取手段」に含まれる)は、書籍(ブック原稿)900に付されたICチップ901a(図3に示す)に記録された管理情報のデータを非接触で読み取るものである。この管理情報には、「ID番号」、「書名」が含まれている。また、ICリーダ18が読み取った管理情報を、CPU12へ送信するようにしている。前述した装置9〜18、20は、バス19によって接続されている。
【0066】
さらに、前述した記録媒体として、CD‐ROM10の他に、半導体媒体(例えば、ROM、ICメモリカードなど)、光媒体(例えば、ディジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、光磁気ディスク(MO)、ミニディスク(MD)、書き込み可能なCD(CD‐R)など)、磁気媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク(FD)など)などを用いてもよい。
【0067】
また、前述した記録媒体からインストールされたプログラム、換言すれば、前述した記録媒体に記憶されたプログラムとしては、本実施形態の出力制御機能を実現するために用いられる出力制御プログラムがある。ここでは、出力制御プログラムを予めCD‐ROM10などの記録媒体に書き込んでおき、このCD‐ROM10などをCD‐ROMドライブ9などの媒体駆動装置に装着して読み込み、出力制御プログラムをRAM13に格納し、CPU12が実行することによって、本実施形態の出力制御機能を実現するものである。さらに、出力制御プログラムが半導体の記録媒体に記録されている場合には、直接、RAM13ヘロードされ、実行されることとなる。
【0068】
なお、RAM13へロードされた出力制御プログラムを実行することにより、本実施形態の出力制御機能が実現されるだけでなく、出力制御プログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって本実施形態の出力制御機能が実現されるようにした場合も本発明に含まれる。
【0069】
図6は、本発明の第2の実施形態に係る出力制御プログラムを示す。この出力制御プログラムは、CPU12(コンピュータに含まれる)に、図6に示すステップを実行させるものである。ここでは、使用者が、ブック原稿900をICリーダ18の読み取り可能範囲に置くと共に、複写所望の頁(指定頁)の頁番号又は頁番号の範囲をマウス15又はキーボード17から入力して複写する場合を示す。
【0070】
まず、CPU12は、キーボード17又はマウス15の操作で書籍900の複写が指示入力されたか否かを判断する(S196)。ここでは、CRTディスプレイ14に表示されたメニュー(後述する図11の「図書サービス」に相当する)から「複写」が選択されたか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS197に移り、「NO」の場合にはS211に移る。
【0071】
S197では、ICリーダ807の駆動を開始し、ICリーダ807の読み取り可能範囲に書籍900が置かれると、ブック原稿900の背表紙に添付されたICチップ901aに記憶された管理情報のデータを非接触で読み取る。この管理情報には、書籍900の「ID番号」と「書名」とが含まれる。読み取られた管理情報は、CPU12へ送られる。
【0072】
次いで、CPU12は、前記管理情報に含まれるブック原稿900のID番号により、外部記憶装置16のハードディスクを検索し(S198)、ID番号の一致するデータがあるか否かを判断する(S199)。この判断が「YES」の場合は、ID番号の一致する書籍、この書籍に関連する関連情報(「書評」を含む)、この書籍の管理情報などのデータを外部記憶装置16から読み出す(S200)。また、「NO」の場合には、S210に移る。
【0073】
次いで、CPU12は、マウス15又はキーボード17により「複写」が指示入力されたとき、出力する頁番号の指定があったか否かを判断する(S201)。この判断が「YES」の場合は、S202に移り、「NO」の場合には、S204に移る。なお、出力する頁番号の指定は、S196で判断された「複写」の指示と共に行われるようにしている。
【0074】
S202では、指定された頁番号のデータを出力することが、前記管理情報による複写条件を満足するか否かを判断する。ここでは、前記管理情報に含まれる「印刷可能な頁番号」の範囲に、前記指定された頁番号が含まれるか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS203に移り、「NO」の場合にはS206に移る。
【0075】
S203では、CPU12が、S200で読み取られた書籍900のデータから前記指定された頁番号に対応するデータを抽出し、印刷データとしてプリンタ20に送り、出力を指示する。プリンタ20は、指定頁のデータを印刷用紙に出力する。
【0076】
S206では、さらに指定頁のいずれかのデータを出力することが、前記管理情報による複写条件を満足するか否かを判断する。ここでは、前記管理情報に含まれる「印刷可能な頁番号」の範囲に、前記指定された頁番号のいずれかが含まれるか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS208に移り、「NO」の場合にはS207に移る。
【0077】
S210では、「エラーメッセージ」をCRTディスプレイ14に表示する。ここでは、前記管理情報に含まれる「印刷可能な頁番号」の範囲に、前記指定された頁番号のいずれも含まれていないために、「指定された頁番号に対応するデータを出力できない旨」を表示する。
【0078】
S208では、使用者がキーボード17などで指定した複写頁の頁番号と、前記「印刷可能な頁番号」との論理積演算を行い、前記「印刷可能な頁番号」の範囲に含まれる指定頁のデータをプリンタ20で印刷用紙に出力する。
【0079】
S209では、「エラーメッセージ」をCRTディスプレイ14に表示する。例えば、書籍900が全部で100頁からなり、「1〜5頁」の複写が許可されている場合に、使用者がキーボード17を用いて「1〜6頁」の複写を指示すると、「1〜5頁」だけが印刷され、「6頁」は印刷できない旨が表示される。具体的には「この書籍の第6頁には著作権があり、無断で複写することはできません。著作権者に対する問合せは、「TEL:○○‐△△△‐○○○○」までお願いします。」のように表示する。
【0080】
S210では、「エラーメッセージ」をCRTディスプレイ14に表示する。ここでは、「書籍900のデータが外部記憶装置16に蓄積されていない旨」を表示する。
【0081】
また、S201の判断が「NO」の場合、CPU12は、書籍900の全頁を出力することが指示されたと判断し、S204で、書籍900の全頁のデータを出力することが、前記管理情報による複写条件を満足するか否かを判断する。この判断が「YES」の場合は、S205へ移り、「NO」の場合には、S213へ移る。S205では、プリンタ20により、書籍900の全頁のデータを出力する。ここでは、オンデマンドで外部記憶装置16から書籍900のデータをダウンロードすることになるので、印刷用紙をプリンタ20で製本処理するようにしている。なお、期間満了により著作権が無効となっている書籍のデータをデータ出力装置100外部のサーバなどに蓄積しておき、書籍900の管理情報により、ネットワークを介して前記サーバからダウンロードするようにしてもよい。
【0082】
S213では、さらに書籍900の全頁について出力が不許可であるか否かを判断する。この判断が「YES」の場合は、S214へ移り、「NO」の場合には、S208へ移る。
【0083】
S214では、「エラーメッセージ」をCRTディスプレイ14に表示する。ここでは、「書籍900のデータの出力が禁止されている旨」を表示する。さらにS214で、前記表示に加え、CPU12が装置動作を停止するようにしてもよい。また、CPU12がログを取得しておくことが好ましい。なお、S208では、前記「印刷可能な頁番号」のデータを全て出力する。
【0084】
また、S196の判断が「NO」の場合、CPU12は、書籍900のデータの出力指示ではないと判断し、S211で、さらに書籍900の関連情報の出力指示であるか否かを判断する。ここでは、キーボード17又はマウス15の操作で関連情報の出力指示が入力されたか否かを判断する。この「YES」の場合は、S212へ移り、「NO」の場合には、何の処理も行わない。
【0085】
S212では、プリンタ20により、書籍900の関連情報のデータを出力する。この関連情報には、書籍900の「書評」、「出版社名」、「販売実績(例えば、書店ランキング、発行部数、版数など)」が含まれている。
【0086】
なお、S196が「第1のステップ」に含まれる。また、S197が「第2のステップ」に含まれる。また、S206、S208が「第3のステップ」に含まれる。
【0087】
以上のように、本発明の第2の実施形態に係るデータ出力装置100は、書籍900のデータを管理する管理情報をICチップ901aからICリーダ18で読み取り、前記管理情報の「ID番号」又は「書名」と一致するものが外部記憶装置16にある場合は、この外部記憶装置16に記憶された書籍900の管理情報の「印刷可能な頁番号」と複写を指示された頁とを比較して、印刷可能な頁のみを出力しているので、ID付記録媒体(書籍など)の部分情報を適切に管理できる。また、印刷が許可されていない頁の違法複写を防止できる。また、外部記憶装置16に蓄積されたデータを用いて印刷するので、書籍を直接複写する場合に比べ、歪み、ごみ跡、スキューなどがなくなり、より鮮明に複写できる。
【0088】
なお、上述した実施形態ではブック原稿900の背表紙にRFID901を貼付した場合について説明したが、本発明はこのほかに、CD、DVDなどの包装容器にRFIDを付けても同様の効果が得られるものである。なお、RFID又はICチップの数は、一つに限らず、複数としてもよい。
【0089】
また、上述した実施形態では管理情報として「ID番号」、「印刷可能な頁番号」を用いた場合について説明したが、本発明はこのほかに、「書名」、「書籍の全頁数」、「印刷不可能な頁番号」、「書評」、「サンプル画像」、「著作権情報(著作者、著作権者)」などを用いても同様の効果が得られるものである。すなわち、管理情報により、ICチップが付される書籍のデータ出力の可否を判断できれば特に限定する必要はない。
【0090】
また、上述した実施形態では書籍900のデータを管理情報のデータと対応づけ、記憶部89のハードディスクに記憶した場合について説明したが、本発明はこのほかに、書籍900のデータを管理情報のデータと対応づけて外部のサーバに蓄積しても同様の効果が得られるものである。この場合は、データ出力装置100をネットワークに接続するネットワーク接続装置(「ネットワーク接続手段」に含まれる)を設け、前記管理情報により前記外部のサーバから記憶部89に当該データをダウンロードすることになる。
【0091】
また、上述した実施形態ではキーボード17などの出力指示で、プリンタ20による印刷を指示する場合について説明したが、本発明はこのほかに、キーボード17などによる出力指示(指示情報に相当する)に、出力形態(「プリンタ20による印刷」、「CRTディスプレイ14による画面表示」、「記録媒体へのデータ保存」など)の指示も含むようにした場合も同様の効果が得られるものである。例えば、CD‐ROMに対するデータ保存を指示した場合は、CD‐ROMドライブ9にデータ保存用のCD‐ROMを装着し、外部記憶装置16から読み出された書籍900のデータを前記CD‐ROMへ記録する。
【0092】
また、上述した実施形態では書籍900の管理情報により、「印刷可能な頁番号」の頁のデータを出力許可する場合について説明したが、本発明はこのほかに、書籍の複写要求が「所定の頁数」又は「所定のデータ量」以下の場合に出力許可するようにしても同様の効果が得られるものである。また、「所定の段落」又は「所定の文章」の出力のみを不許可とするようにしてもよい。ここで、出力が不許可とされた段落又は文章が複写要求の指定頁にまたがる場合は、不許可部分の印刷データを「白画素データ」として印刷しないように制御することとなる。
【0093】
また、上述した実施形態では「印刷可能な頁番号」の頁のデータのみを出力許可する場合について説明したが、本発明はこのほかに、前記管理情報により許可されたデータを出力するとき、出力するデータが出力許可されたものであることを示す「許可情報」を付加するようにしても同様の効果が得られるものである。例えば、複写用の記録媒体として印刷用紙を用いた場合は、この印刷用紙に「許可マーク」を印刷するようにしてもよい。また、複写用の記録媒体としてCD‐ROMなどのメモリを用いた場合は、書籍900のデータと「許可情報」とをリンクさせてもよい。この構成は、請求項6に係る発明の実施形態である。
【0094】
また、上述した実施形態ではキーボード17などから「複写」の指示を入力し、この指示とICチップ901aの管理情報(印刷可能な頁番号)により、データの出力範囲を限定する場合について説明したが、本発明はこのほかに、キーボード17などから指示入力される情報に例えば「使用者の認証情報(IDカードのID番号、会員番号など)」を含み、この認証情報に応じてデータの出力許可範囲を変更するように出力制御しても同様の効果が得られるものである。この場合は、さらにデータの出力サービスを多様化させることができる。例えば、会員の場合は通常よりも詳しいサンプルを見ることができるようにしてもよい。あるいは年齢に応じて所定の書籍を閲覧することを禁止するようにしてもよい。前述した構成は、請求項7に係る発明の実施形態であって、前記「使用者の認証情報」が「更新情報」に含まれる。なお、所定の追加料金を支払うか、プリペイドカードによる支払精算を行うと、出力許可範囲が広がるように変更する構成としてもよい。
【0095】
また、上述した実施形態ではICリーダ18で読み取られたICチップ901aの「書名」により、所望の書名の書籍900を検索して報知する場合について説明したが、本発明はこのほかに、キーボード17などから「任意の検索情報(キーワードなど)」を指定し、このキーワードによって外部記憶装置16のデータを検索し、前記キーワードを含む頁を検出して、該当頁を有する書籍の書名、出力の可否情報をCRTディスプレイ14に表示させるか、あるいはプリンタ20に印刷データを送信して印刷させるようにしても同様の効果が得られるものである。この場合、該当する書籍の書名リスト及び出力可能な頁を表示するか、出力可能な頁を有する書籍の書名に「マーク」を付してリスト表示するようにしてもよい。
【0096】
また、上述した実施形態では複写対象として所望の書籍を指定する場合について説明したが、本発明はこのほかに、「任意の検索情報(キーワードなど)を含む頁」を指定しても同様の効果が得られるものである。例えば、外部記憶装置16に記憶されたデータから前記キーワードを含む頁を検索して出力する「モード」をキーボード17などから入力してRAM13に設定し、CPU12は、前記キーワードが指定されたとき、前記データから前記キーワードを含む頁を検索し、プリンタ20に前記頁の印刷データを送信して出力させるようにしてもよい。この構成は、請求項8に係る発明の実施形態であって、マウス(登録商標)15、キーボード17、CPU12が「モード設定手段」に含まれる。
【0097】
[第3の実施形態]
図7は、本発明の第3の実施形態に係るデータ出力システムを示す。ここでは、携帯端末100a、100bのIC読取機能により、図書館などの書棚に収納されている複数の書籍900から所望のものを検索する場合を示す。また、前記複数の書籍900のいずれかの書名リストを表示し、表示された書名リストから所望の書籍が選択されると、選択された書籍の書評を画面に表示する場合を示す。なお、出力対象の書籍(ブック原稿)900は、第1の実施形態と概ね同様であるため、図3を用いると共に、同一構成には同一符号を付与して説明を省略する。
【0098】
図7に示すデータ出力システム200において、携帯電話機100a及びPDA(Personal Digital Assistant)100bは、ICリーダを内蔵した携帯通信端末(図8の100に相当する)であり、中継局600を介してネットワーク500上のWWW(World Wide Web)サーバ(以下、「ウェブサーバ」という)と通信するものである。書籍サーバ300aは、出力対象の書籍(ここでは、著作権期間が満了したもの)のデータ、それぞれの書籍に関連する関連情報(「書評」を含む)、書籍のデータの出力を管理するための管理情報(「ID番号」、「書名」を含む)のデータなどを記憶部304(図9に示す)に蓄積し、携帯通信端末100からの要求に応じて、書籍又は関連情報の印刷データを管理サーバ400に送信するウェブサーバである。また、書籍サーバ300aは、中継局600及びネットワーク500を介して携帯通信端末100と通信すると共に、ネットワーク500上の他のウェブサーバと通信するものである。書店サーバ300bは、それぞれの書籍の売上情報(書店ランキング)、在庫情報、出版元の情報(重版待ち、休刊中、絶版など)、同一著者による関連書籍の情報、通販の情報などをデータとして記憶部304(図9に示す)に蓄積しているウェブサーバであり、携帯通信端末100からの要求に応じて書籍別の販売情報を提供するサイトとしている。管理サーバ400は、出力対象の書籍(ここでは、著作権期間が満了したものを除く)のデータ、それぞれの書籍に関連する関連情報(「書評」を含む)、書籍のデータの出力を管理するための管理情報(「ID番号」、「書名」、「印刷可能な頁番号」を含む)のデータなどを記憶部404(図10に示す)に蓄積し、携帯通信端末100からの要求に応じて、書籍の印刷データをプリンタ450に送信し、書籍の関連情報を携帯通信端末100に送信するウェブサーバである。また、管理サーバ400は、中継局600及びネットワーク500を介して携帯通信端末100と通信すると共に、ネットワーク500上の他のウェブサーバと通信するものである。プリンタ450は、管理サーバ400から送られた印字データを出力するものであり、ネットワーク500と接続するためのネットワーク接続部を有している。ネットワーク500は、書籍サーバ300a、書店サーバ300b、管理サーバ400、プリンタ450を互いに接続して、通信するための通信網である。
【0099】
なお、書籍サーバ300a、書店サーバ300b、管理サーバ400を含むサーバ間の通信には、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)上でSOAP(Simple Object Access Protocol)を用いて通信する。もちろん、HTTPを用いず、他のプロトコルを用いてもよいが、インターネット上でHTTPは、通常使用されるプロトコルなので、セキュリティの厳しいサイトでも使用される場合が多く、都合がよい。また、SOAPを用いず、他のプロトコルを用いてもよいが、SOAPは、他のサーバ上のウェブサービスを利用するには利用しやすいプロトコルなので好都合である。
【0100】
図8は、携帯通信端末100の構成を示す。この構成は、携帯電話機100a、PDA100bに共通している。
【0101】
携帯通信端末100の通信部101は、ネットワーク500上に接続された装置と通信するものである。表示部102は、「図書サービス」メニュー、書籍の書名リスト、書評の画情報、書籍の出力範囲を選択又は設定するための画情報などを表示するものである。操作部103(「指示入力手段」、「モード設定手段」に含まれる)は、使用者が操作するためのものである。特に、操作部103は、使用者が、図書サービスメニューから所望のサービスを選択する操作、管理サーバ400又は書籍サーバ300aに蓄積された書籍又は関連情報のデータの中から出力対象を選択する操作、書籍の出力範囲を選択又は設定する操作を行うために用いられ、また使用者による操作を受け付けるようにしている。記憶部104は、IC読取部108でICチップ901aから読み取られた「書名」、管理サーバ400からの「書評」などの情報、操作部103の操作で入力された検索情報(「キーワード」など)、書評要求の情報、複写要求の情報、その他操作に必要な情報を記憶するものである。また、記憶部104は、書籍の出力要求に対する受付通知情報(「受付番号」など)を記憶するものである。この受付通知情報は、操作部103の操作で表示部102に表示するようにしている。音声入力部106は、音声情報を送信するときに使用者が用いるものである。音声出力部107は、「検索サービス」による検索結果を音声出力して報知するときなどに用いられるものである。IC読取部108(「管理情報読取手段」、「識別情報読取手段」に含まれる)は、ICリーダからなり、書籍900に付されたICチップ901aに記憶された管理情報(「ID番号」、「書名」を含む)を読み取るためのものである。制御部105(「モード設定手段」に含まれる)は、携帯端末100の各部を制御するものである。また、制御部105は、操作部103の操作により後述の「検索サービス」を提供する「検索モード」、「書評サービス」を提供する「書評モード」、「複写サービス」を提供する「複写モード」のいずれかを設定するようにしている。
【0102】
図9は、ウェブサーバ300の構成を示す。この構成は、書籍サーバ300a、書店サーバ300bに共通している。
【0103】
ウェブサーバ300の通信部301は、ネットワーク500上に接続された装置(管理サーバ400、中継装置600を含む)と通信するものである。表示部302は、情報を表示するものである。操作部303は、使用者が操作するものである。記憶部304(「データ記憶手段」に含まれる)は、各種の情報(前述したデータを含む)が記憶及び管理されるデータベースである。制御部305(「出力制御手段」に含まれる)は、ウェブサーバ300の各部を制御するものである。
【0104】
図10は、管理サーバ400の構成を示す。
【0105】
管理サーバ400の通信部401(「ネットワーク接続手段」に含まれる)は、携帯通信端末100から書籍900の書評要求、複写要求を取得し、記憶部404から読み出されるか、書籍サーバ300aから送信された、出力対象の書籍又は書評のデータを印刷データとしてプリンタ450(「データ出力手段」に含まれる)に送信するものである。また、通信部401は、携帯通信端末100に対して「受付通知」を送信するものである。記憶部404(「データ記憶手段」に含まれる)は、書籍、書評などのデータを例えば「ID番号」と関連付けて記憶している。また、記憶部404は、記憶部404から読み出されたデータ、書籍サーバ300aから送信されたデータを携帯通信端末100の表示データ又はプリンタ450の印刷データとして保持するためのバッファメモリとして用いられる。制御部405(「出力制御手段」に含まれる)は、管理サーバ400の各部を制御してプリンタ450に書籍データを印刷させるものである。
【0106】
図11は、本実施形態に係る「図書サービス」のメニュー画面を示す。
【0107】
この図書サービスは、携帯通信端末100の操作部103の操作により、表示部102の画面にメニュー画面を表示し、「1.検索サービス」、「2.書評サービス」、「3.複写サービス」のいずれかが選択されると、制御部105が当該モードを記憶部104に設定し、当該サービスを実行するか、管理サーバ400に対して当該サービスを要求し、当該サービスを受けるものである。
【0108】
図12、図13は、携帯通信端末100における図書サービスプログラムを示す。この図書サービスプログラムは、携帯通信端末100の制御部105(コンピュータに含まれる)に、図12、図13に示すステップを実行させるものである。
【0109】
図12に示すように、まず、制御部105は、操作部103の操作で「検索モード」が設定されたか否かを判断する(S301)。この判断が「YES」の場合はS302に移り、「NO」の場合にはS306に移る。ここで、検索サービスとは、使用者が操作部103から検索情報を入力し、携帯通信端末100を持って書棚付近を移動することにより、IC読取部108が所望の書籍900のICチップ901aに記憶された管理情報を検出し、音声出力部107が報知するものである。
【0110】
S302では、所望の書籍があるか否かを検索するために用いる、検索情報が入力されたか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS303に移り、「NO」の場合にはS301に移る。ここでは、前記検索情報として、「書名」を含む任意の文字列(キーワードに相当する)を入力するようにしている。
【0111】
S303では、携帯通信端末100の移動に伴い、IC読取部108が電波の受信範囲内で、書棚に収容された書籍900のICチップ901aに記憶された管理情報を順次読み取る。
【0112】
次いで、制御部105は、S303で読み取られた管理情報に含まれる「書名」と、S302で入力された「文字列」とを比較し、この文字列が前記管理情報に含まれるか否かを判断する(S304)。この判断が「YES」の場合はS305に移り、「NO」の場合にはS301に移る。
【0113】
S305では、音声出力部107により「入力されたキーワードを含む書名の書籍が検出された旨」の音声メッセージを出力する。
【0114】
また、S301の判断が「NO」の場合、S306では、操作部103の操作で「書評モード」が設定されたか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS307に移り、「NO」の場合にはS311に移る。ここで、書評サービスとは、使用者による操作部103の操作で所望の書名が選択されると、所望の書籍900の書評を表示部102の画面に表示するものである。
【0115】
S307では、使用者の移動に伴って携帯通信端末100が移動することに伴い、IC読取部108が、書棚に収容された書籍900のICチップ901aに記憶された管理情報を順次読み取る。読み取られた管理情報は、制御部105へ送られる。
【0116】
次いで、制御部105は、前記管理情報から「書名」を取り出して、所定の数の書名をまとめ、「書名リスト」を作成して表示部102の画面に表示させる(S308)。ここで画面表示された書名リストは、携帯通信端末100の移動で順次切り替わるようにしている。
【0117】
次いで、制御部105は、S308で表示された書名リストから、操作部103の操作により「書名」のいずれかが選択されたか否かを判断する(S309)。この判断が「YES」の場合はS310に移り、「NO」の場合には何の処理も行わない。
【0118】
S310では、通信部101が、S309で選択された「書名」が付された書籍900の「書評」を管理サーバ400に対して要求する。この書評の要求には、「書名」、「ID番号」のいずれか又は両方が含まれている。
【0119】
また、S306の判断が「NO」の場合、S311では、操作部103の操作で「複写モード」が設定されたか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS312に移り、「NO」の場合には何の処理も行わない。ここで、複写サービスとは、使用者が操作部103から複写対象の書籍及び複写範囲を指定することにより、所望の書籍900のデータをプリンタ450から出力するものである。
【0120】
S312では、操作部103の操作で複写対象の書籍900が指定されたか否かを判断する。ここでは、書籍900の「書名」、「ID番号」のいずれかが入力されたか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS313に移り、「NO」の場合には何の処理も行わない。
【0121】
S313では、操作部103の操作で複写対象の書籍900の複写範囲が指定されたか否かを判断する。ここでは、書籍900の「頁番号」により、複写範囲を指定するようにしている。この判断が「YES」の場合はS314に移り、「NO」の場合には何の処理も行わない。
【0122】
S314では、通信部101が、S312で指定された「書名」、「ID番号」のいずれか又は両方と、S313で指定された「頁番号」とを含む複写要求を、管理サーバ400に対して送信する。
【0123】
この後、図13に示すように、制御部105は、図12のS310で要求した書評のデータ(書評データ)が、通信部101により受信されたか否かを判断する(S401)。この判断が「YES」の場合はS402に移り、「NO」の場合にはS405に移る。
【0124】
S402では、「書評モード」が制御部105により設定されているか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS403に移り、「NO」の場合にはS404に移る。
【0125】
S403では、S401で受信した書評データを表示部102の画面に表示する。この書評データは、管理サーバ400から直接、又は管理サーバ400を介して書籍サーバ300aから送信されたものである。また、前記書評データには、該当する書籍の販売情報を提供するサイトのアドレス(ここでは、URL)が含まれている。このURL表示により、使用者が前記サイトへ問合せ、さらに出版社や書店のホーム頁を参照できるようにしている。
【0126】
S404では、S401で受信した書評データを記憶部104に保持する。ここで保持された書評データは、次に書評モードが設定されたときに表示するようにしている。
【0127】
また、S401の判断が「NO」の場合、S405では、通信部101により、管理サーバ400からの「複写受付通知」又は「メッセージ」が受信されたか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS406に移り、「NO」の場合には何の処理も行わない。
【0128】
S406では、「複写モード」が制御部105により設定されているか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS407に移り、「NO」の場合にはS408に移る。
【0129】
S407では、S405で受信した「複写受付通知」又は「メッセージ」を表示部102の画面に表示する。この複写受付通知又はメッセージは、管理サーバ400から送信されたものである。この複写受付通知には、使用者が印刷された書籍を受け取るときに提示するための「受付番号」が含まれている。
【0130】
S408では、S405で受信した「複写受付通知」又は「メッセージ」を記憶部104に保持する。ここで保持された複写受付通知又はメッセージは、次に複写モードが設定されたときに表示するようにしている。
【0131】
図14は、管理サーバ400における図書サービスプログラムを示す。この図書サービスプログラムは、管理サーバ400の制御部405(コンピュータに含まれる)に、図14に示すステップを実行させるものである。
【0132】
まず、制御部405は、携帯通信端末100からの「書評要求」が通信部401により受信されたか否かを判断する(S501)。この判断が「YES」の場合はS502に移り、「NO」の場合にはS507に移る。前記書評要求には、「書名」、「ID番号」などの管理情報が含まれている。
【0133】
S502では、S501で得られた管理情報により、記憶部404のデータを検索する。次いで、S502の検索により、前記管理情報と一致する管理情報が検出されたか否かを判断する(S503)。この判断が「YES」の場合はS504に移り、「NO」の場合にはS506に移る。
【0134】
S504では、S503で検出されたデータを読み出す。次いで、制御部405は、前記データのうちの書評データと、該当する書籍の販売情報を提供するサイトのアドレス(ここでは、URL)とを、通信部401により携帯通信端末100に対して送信する。前記書評及び前記アドレスは、書籍の関連情報に含まれている。
【0135】
S506では、S501で受信した書評要求情報を書籍サーバ300aへ送信し、書籍サーバ300aに対して前記管理情報のデータと一致するデータを蓄積しているか否かを問合せる。
【0136】
また、S501の判断が「NO」の場合、S507では、通信部401により、携帯通信端末100からの「複写要求」が通信部401により受信されたか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS508に移り、「NO」の場合には何の処理も行わない。
【0137】
S508では、S507で得られた管理情報により、記憶部404のデータを検索する。次いで、S508の検索により、前記管理情報と一致する管理情報のデータが検出されたか否かを判断する(S509)。この判断が「YES」の場合はS510に移り、「NO」の場合にはS516に移る。
【0138】
S510では、S507で取得された「複写要求」が、記憶部404に記憶された管理情報の出力条件を満足するか否かを判断する。ここでは、前記複写要求に含まれる指定頁の頁番号の全てが、前記管理情報のうちの「印刷可能な頁番号」に含まれるか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS511に移り、「NO」の場合にはS513に移る。
【0139】
S511では、通信部401が、前記「複写要求」を送信してきた携帯通信端末100に対して「受付通知」を送信する。この受付通知には、プリンタ450で複写された書籍を受け取るときに、使用者が提示する「受付番号」が含まれている。
【0140】
次いで、制御部405は、プリンタ450に対して「印刷指示」を送信する。この印刷指示には、前記「複写要求」で指定された頁番号に対応する書籍のデータと、前記「受付番号」とが含まれている。
【0141】
また、S510の判断が「NO」の場合、S513では、前記複写要求に含まれる指定頁の頁番号の一部が、前記管理情報のうちの「印刷可能な頁番号」に含まれるか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS514に移り、「NO」の場合にはS515に移る。
【0142】
S514では、通信部401により、携帯通信端末100に対して「指定頁の全てを印刷することは許可されていないために、印刷可能な頁のみを印刷する旨」のメッセージを送信させる。このメッセージには、前記「受付番号」が含まれている。
【0143】
次いで、制御部405は、前記「複写要求」で指定された頁番号と、記憶部404に記憶された管理情報の「印刷可能な頁番号」との論理積演算を行い、この演算結果により、プリンタ450に対して「印刷指示」を送信する(S515)。この印刷指示には、前記「複写要求」で指定された頁番号のうち、記憶部404に記憶された管理情報で許可された頁番号に含まれる頁番号に対応する書籍のデータと、前記「受付番号」とが含まれている。
【0144】
また、S513の判断が「NO」の場合、S517では、通信部401により、携帯通信端末100に対して「指定頁を印刷することは許可されていないために、印刷することはできない旨」のメッセージを送信させる。
【0145】
また、S509の判断が「NO」の場合、S516では、S507で受信した複写要求情報を書籍サーバ300aへ送信し、書籍サーバ300aに対して前記管理情報と一致するデータを蓄積しているか否かを問合せる。
【0146】
図15は、書籍サーバ300aにおける図書サービスプログラムを示す。この図書サービスプログラムは、書籍サーバ300aの制御部305(コンピュータに含まれる)に、図15に示すステップを実行させるものである。
【0147】
まず、書籍サーバ300aの制御部305は、携帯通信端末100からの「書評要求」が管理サーバ400を介し、「問合せ」として通信部301により受信されたか否かを判断する(S601)。この判断が「YES」の場合はS602に移り、「NO」の場合にはS607に移る。前記書評要求には、「書名」、「ID番号」などの管理情報が含まれている。
【0148】
S602では、S601で得られた管理情報により、書籍サーバ300aの記憶部304のデータを検索する。次いで、S602の検索により、前記管理情報と一致する管理情報のデータが検出されたか否かを判断する(S603)。この判断が「YES」の場合はS604に移り、「NO」の場合にはS606に移る。
【0149】
S604では、S603で検出されたデータを読み出す。次いで、制御部605は、前記データのうちの書評データと、該当する書籍の販売情報を提供するサイトのアドレス(ここでは、URL)とを、通信部301により管理サーバ400に対して送信する。前記書評及び前記アドレスは、書籍の関連情報に含まれている。なお、管理サーバ400は、書籍サーバ300aから送信された前記書評及び前記アドレスを携帯通信端末100に転送するようにしている。
【0150】
S606では、書籍サーバ300aの通信部301が「問合せの書評を保持していない旨」のエラーメッセージを管理サーバ400に対して送信する。なお、管理サーバ400は、書籍サーバ300aから送信されたエラーメッセージを携帯通信端末100に転送するようにしている。
【0151】
また、S601の判断が「NO」の場合、S607では、書籍サーバ300aの通信部301により、携帯通信端末100からの「複写要求」が管理サーバ400を介して受信されたか否かを判断する。この判断が「YES」の場合はS608に移り、「NO」の場合には何の処理も行わない。
【0152】
S608では、S607で得られた管理情報により、書籍サーバ300aの記憶部304のデータを検索する。次いで、S608の検索により、前記管理情報と一致する管理情報が検出されたか否かを判断する(S609)。この判断が「YES」の場合はS610に移り、「NO」の場合には何の処理も行わない。
【0153】
S610では、前記管理情報と一致する管理情報と対応する書籍のデータを書籍サーバ300aの記憶部304から読み出す。
【0154】
次いで、書籍サーバ300aの制御部305は、前記「複写要求」により該当する書籍の印刷頁が指定されているか否かを判断する(S611)。この判断が「YES」の場合はS612に移り、「NO」の場合にはS613に移る。
【0155】
S612では、書籍サーバ300aの通信部301が、前記「複写要求」により該当する書籍の指定頁のデータを管理サーバ400へ送信する。なお、管理サーバ400は、書籍サーバ300aから送信された前記書籍の指定頁のデータに「受付通知」を付加して携帯通信端末100へ転送するようにしている。
【0156】
S613では、書籍サーバ300aの通信部301が、前記「複写要求」により該当する書籍の全頁のデータを管理サーバ400へ送信する。なお、管理サーバ400は、書籍サーバ300aから送信された前記書籍の全頁のデータに「受付通知」を付加して携帯通信端末100へ転送するようにしている。
【0157】
なお、S311〜S314が「第1のステップ」に含まれる。また、S513〜S515が「第3のステップ」に含まれる。
【0158】
以上のように、本発明の第3の実施形態に係るデータ出力システム200は、「検索モード」において、複数の書籍900の管理情報をICチップ901aから携帯通信端末100のIC読取部108で読み取り、前記管理情報の「書名」を書名リストとして表示部102に表示しているので、ICチップ付きの書籍が複数収納されている書棚から、ICリーダ付きの携帯通信端末100を用いて所望の記録媒体(書籍など)を簡単にサーチできる。なお、第1、第2の実施形態に準じて、ICチップの付された書籍を複写するときの不正行為を防止することができる。
【0159】
なお、上述した実施形態では「書評モード」において、IC読取部108で読み取った管理情報に「書名」が含まれている場合について説明したが、本発明はこのほかに、前記書名が、管理サーバ400の記憶部404、書籍サーバ300aの記憶部304、あるいは他の外部記憶装置に記憶された場合についても同様の効果が得られるものである。この場合、無線通信により外部記憶装置から「書名」を取得して携帯通信端末100の表示部102にリスト表示するようにしてもよい。
【0160】
また、上述した実施形態では「書評モード」において、書評のみを表示する場合について説明したが、本発明はこのほかに、「価格」、「売れ行き」などを表示しても同様の効果が得られるものである。この場合、管理サーバ400が書店サーバ300bにアクセスして書籍の販売情報を取得し、書評と共に表示するようにしてもよい。
【0161】
また、上述した実施形態では携帯通信端末100の表示部102に表示された「図書サービス」のメニューを選択して「書評モード」を設定する場合について説明したが、本発明はこのほかに、使用者に対して操作部103から個人の「識別情報(暗証番号を含む)」を入力させて認証するか、携帯通信端末100の記憶部104に予め設定した「識別情報(暗証番号を含む)」と、管理サーバ400の記憶部404に予め登録された「識別情報(暗証番号を含む)」とが一致した場合に、書評などのデータをダウンロードできるようにしても同様の効果が得られるものである。これは、使用者が所定の会員である場合の特典としての「会員優先サービス」などに利用できる。
【0162】
また、上述した実施形態では「複写モード」において、管理サーバ400は、書籍サーバ300aから送信されたデータを携帯通信端末100へ転送するようにした場合について説明したが、本発明はこのほかに、書籍サーバ300aから直接、データを携帯通信端末100へ送信するようにしても同様の効果が得られるものである。この場合、書籍サーバ300aが受付通知を付加して送信することになる。
【0163】
また、上述した実施形態では「検索モード」における報知方法として音声出力部107により音声メッセージを出力するようにした場合について説明したが、本発明はこのほかに、振動手段により携帯通信端末100を振動させる方法、点灯手段により携帯通信端末100の所定部を点灯させる方法などを用いても同様の効果が得られるものである。
【0164】
また、上述した実施形態では「検索モード」において、ICリーダを具備した携帯通信端末100を書棚に近づけて所望の書籍を検出するようにした場合について説明したが、本発明はこのほかに、携帯通信端末100から所望の書籍の「書名」、「ID番号」などのデータを直接、管理サーバ400に送り、管理サーバ400から一致するものがあるか否かを返すようにしても同様の効果が得られるものである。ここで、一致するものがある場合には、さらに一致した書籍のデータにアクセス可能として、本文中の記載をキーワード検索するようにしてもよい。
【0165】
また、上述した実施形態では「複写モード」において、所定の出力条件の全て又は一部を満足しない場合に、書籍の複写を禁止するように出力制御した場合について説明したが、本発明はこのほかに、書籍の記載の撮影を制御するようにしてもよい。例えば、高解像度(1024×768ドット以上)のディジタルカメラが内蔵された、ICリーダ付きの携帯通信端末において、このICリーダが書籍900に付されたICチップ901aを検知した場合には、前記ディジタルカメラの起動を禁止し、「検索モード」、「書評モード」、「複写モード」のいずれかを選択するように催告してもよい。
【0166】
また、上述した実施形態では「複写モード」において、書籍900の管理情報により、「印刷可能な頁番号」の頁のデータを出力許可する場合について説明したが、本発明はこのほかに、書籍の複写要求が「所定の頁数」又は「所定のデータ量」以下の場合に出力許可するようにしても同様の効果が得られるものである。また、「所定の段落」又は「所定の文章」の出力のみを不許可とするようにしてもよい。ここで、出力が不許可とされた段落又は文章が複写要求の指定頁にまたがる場合は、不許可部分の印刷データを「白画素データ」として印刷しないように制御することとなる。
【0167】
また、上述した実施形態では「複写モード」において、携帯通信端末100の操作部103から直接「書名」などを指定する場合について説明したが、本発明はこのほかに、まず、携帯通信端末100から管理サーバ400に対して書名リスト(ジャンル別、著者別など)を要求し、次いで、管理サーバ400から携帯通信端末100に対し、記憶部404に保持している書籍の書名リストを送信し、次いで、携帯通信端末100が前記書名リストを表示部102に表示し、次いで、操作部103の操作で選択された複写対象(S312で指定された複写対象に相当する)及び複写範囲(S313で指定された複写範囲に相当する)を受け付けるようにしても同様の効果が得られるものである。
【0168】
また、上述した実施形態では「印刷可能な頁番号」の頁のデータのみを出力許可する場合について説明したが、本発明はこのほかに、前記管理情報により許可されたデータを出力するとき、出力するデータが出力許可されたものであることを示す「許可情報」を付加するようにしても同様の効果が得られるものである。例えば、複写用の記録媒体として印刷用紙を用いた場合は、この印刷用紙に「許可マーク」を印刷するようにしてもよい。また、複写用の記録媒体としてCD‐ROMなどのメモリを用いた場合は、書籍900のデータと「許可情報」とをリンクさせてもよい。この構成は、請求項6に係る発明の実施形態である。
【0169】
また、上述した実施形態では携帯通信端末100の操作部103から「複写サービス」を選択して出力対象及び出力範囲を入力し、この出力範囲と管理サーバ400の記憶部404の管理情報(印刷可能な頁番号)により、データの出力範囲を限定する場合について説明したが、本発明はこのほかに、操作部103から入力される情報に例えば「使用者の認証情報(IDカードのID番号、会員番号など)」を含み、この認証情報に応じてデータの出力許可範囲を変更するように出力制御しても同様の効果が得られるものである。この場合は、さらにデータの出力サービスを多様化させることができる。例えば、会員の場合は通常よりも詳しいサンプルを見ることができるようにしてもよい。あるいは年齢に応じて所定の書籍を閲覧することを禁止するようにしてもよい。前述した構成は、請求項7に係る発明の実施形態であって、前記「使用者の認証情報」が「更新情報」に含まれる。なお、所定の追加料金を支払うか、プリペイドカードによる支払精算を行うと、出力許可範囲が広がるように変更する構成としてもよい。
【0170】
また、上述した実施形態では「検索モード」において、携帯通信端末100の操作部103から入力された「検索情報」と、IC読取部108で読み取られたICチップ901aの「書名」とにより、所望の書名の書籍900を検索して報知する場合について説明したが、本発明はこのほかに、前記「検索情報」によって管理サーバ400が記憶部404のデータを検索し、前記「検索情報」を含む頁を検出して、該当頁を有する書籍の書名、出力の可否情報を携帯通信端末100に送信して表示部102に表示させるか、あるいはプリンタ450に印刷データを送信して印刷させるようにしても同様の効果が得られるものである。この場合、該当する書籍の書名リスト及び出力可能な頁を表示するか、出力可能な頁を有する書籍の書名に「マーク」を付してリスト表示するようにしてもよい。
【0171】
また、上述した実施形態では「複写モード」において、複写対象として所望の書籍を指定する場合について説明したが、本発明はこのほかに、複写対象として「任意の検索情報(キーワードなど)を含む頁」を指定しても同様の効果が得られるものである。例えば、管理サーバ400又は書籍サーバ300aに記憶されたデータから「キーワード」を含む頁を検索して出力する「モード」を、携帯通信端末100の操作部103の操作により制御部105が設定し、管理サーバ400の制御部405は、携帯通信端末100から前記キーワードを含む「複写要求」が送信されたとき、前記データから前記キーワードを含む頁を検索し、プリンタ450に前記頁の印刷データを送信して出力させるようにしてもよい。この構成は、請求項8に係る発明の実施形態であって、携帯通信端末100の操作部103、制御部105が「モード設定手段」に含まれる。
【0172】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は管理情報により対象情報のデータ(「書籍のデータ」を含む)の限定された一部が出力許可されている場合に、指示入力手段(操作表示部を含む)により出力指示された前記対象情報のデータの一部又は全部のうち、前記限定された一部に含まれるデータを出力することにより、前記出力対象のデータの一部について出力管理することができるという優れた効果を有するデータ出力装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るディジタル複写機の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るディジタル複写機の制御系を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るブック原稿の斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るディジタル複写機の出力制御方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るデータ出力装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るデータ出力装置の出力制御方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るデータ出力システムの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る携帯通信端末の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る書籍サーバ又は書店サーバの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る図書サービスメニュー画面を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係るデータ出力システム(携帯通信端末)の出力制御方法(サービスを要求する時)を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施形態に係るデータ出力システム(携帯通信端末)の出力制御方法(サービスを受ける時)を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施形態に係るデータ出力システム(管理サーバ)の出力制御方法を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第3の実施形態に係るデータ出力システム(書籍サーバ)の出力制御方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
80 ディジタル複写機
82a 表示部
82b 操作部
87 IC読取部
88 圧板開閉検知部
89 記憶部
90 制御部
801 原稿セット部
802 操作表示部
802a 液晶ディスプレイ
802b テンキー
803 スキャナ部
804 プリンタ部
805 給紙部
806 圧板
807 ICリーダ
808 圧板開閉センサ

Claims (10)

  1. 出力の対象となる対象情報のデータを記憶するデータ記憶手段と、前記対象情報が記録された第1の記録媒体に付され、前記対象情報のデータの出力を管理するための管理情報のデータが記録された、第2の記録媒体から前記管理情報のデータを読み取る管理情報読取手段と、前記対象情報のデータの一部又は全部を出力するように指示情報を入力するための指示入力手段と、前記管理情報及び前記指示情報により、前記対象情報のデータの出力を制御する出力制御手段と、前記出力制御手段の制御により、前記対象情報のデータを出力するデータ出力手段とを備えたデータ出力装置であって、
    前記管理情報により前記対象情報のデータの限定された一部の出力が許可されている場合に、前記出力制御手段は、前記指示情報により指示された前記対象情報のデータの一部又は全部のうち、前記限定された一部に含まれるデータを出力させるようにしたことを特徴とするデータ出力装置。
  2. 出力の対象となる対象情報のデータ、及び前記対象情報のデータの出力を管理するための管理情報のデータを、前記対象情報を識別するための識別情報のデータと対応させて記憶するデータ記憶手段と、前記対象情報が記録された第1の記録媒体に付され、前記識別情報のデータが記録された第2の記録媒体から、前記識別情報のデータを読み取る識別情報読取手段と、前記識別情報に対応する前記対象情報のデータの一部又は全部を出力するように指示情報を入力するための指示入力手段と、前記識別情報に対応する前記管理情報及び前記指示情報により、前記対象情報のデータの出力を制御する出力制御手段と、前記出力制御手段の制御により、前記対象情報のデータを出力するデータ出力手段とを備えたデータ出力装置であって、
    前記管理情報により前記対象情報のデータの限定された一部の出力が許可されている場合に、前記出力制御手段は、前記指示情報により指示された前記対象情報のデータの一部又は全部のうち、前記限定された一部に含まれるデータを出力させるようにしたことを特徴とするデータ出力装置。
  3. 前記指示入力手段により、前記限定された一部を除く部分を出力するように指示された場合に、前記出力制御手段は、前記対象情報のデータの出力を禁止するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のデータ出力装置。
  4. 前記データ出力装置をネットワークに接続するネットワーク接続手段を備え、前記データ記憶手段が、前記ネットワークを介して取得された前記対象情報のデータを記憶することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のデータ出力装置。
  5. 前記データ記憶手段が、前記対象情報に関連する関連情報のデータを記憶し、前記指示入力手段が、前記関連情報のデータを出力するように指示情報を入力したとき、前記データ出力手段は、前記関連情報のデータを出力するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のデータ出力装置。
  6. 前記出力制御手段は、前記限定された一部に含まれるデータを出力するとき、出力するデータが出力許可されたものであることを示す許可情報を付加するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のデータ出力装置。
  7. 前記指示情報には、前記限定された一部を更新するための更新情報を含み、前記出力制御手段は、前記更新情報に応じて前記限定された一部を更新するようにしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のデータ出力装置。
  8. 前記データ記憶手段に記憶された前記対象情報のデータから、任意の検索情報のデータを含む部分を検索して出力するモードを設定するモード設定手段を備え、
    前記モードで、前記指示入力手段により任意の検索情報が入力されたとき、前記出力制御手段は、前記対象情報のデータから前記任意の検索情報のデータを含む部分を検索し、前記データ出力手段から出力させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のデータ出力装置。
  9. コンピュータに、出力の対象となる対象情報のデータの一部又は全部を出力するように指示する第1のステップと、前記対象情報が記録された第1の記録媒体に付され、前記対象情報のデータの出力を管理するための管理情報のデータが記録された第2の記録媒体から、前記管理情報のデータを読み取る第2のステップと、第2のステップで取得された前記管理情報により、前記対象情報のデータの限定された一部が出力許可されている場合に、第1のステップで指示された前記対象情報のデータの一部又は全部のうち、前記限定された一部に含まれるデータを出力する第3のステップとを実行させるプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. コンピュータに、出力の対象となる対象情報のデータの一部又は全部を出力するように指示する第1のステップと、前記対象情報が記録された第1の記録媒体に付され、前記対象情報のデータの出力を管理するための管理情報のデータが記録された第2の記録媒体から、前記管理情報のデータを読み取る第2のステップと、第2のステップで取得された前記管理情報により、前記対象情報のデータの限定された一部が出力許可されている場合に、第1のステップで指示された前記対象情報のデータの一部又は全部のうち、前記限定された一部に含まれるデータを出力する第3のステップとを実行させることを特徴とするプログラム。
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