JP2004295220A - 情報提供システム及び情報提供方法 - Google Patents
情報提供システム及び情報提供方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004295220A JP2004295220A JP2003083236A JP2003083236A JP2004295220A JP 2004295220 A JP2004295220 A JP 2004295220A JP 2003083236 A JP2003083236 A JP 2003083236A JP 2003083236 A JP2003083236 A JP 2003083236A JP 2004295220 A JP2004295220 A JP 2004295220A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- search
- software
- context
- providing system
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】顧客の操作しやすい表示形態で情報検索ができ、顧客の携帯電話機へ見やすい表示形態で検索結果情報を提供できる情報提供システムを実現する。
【解決手段】携帯電話機6から検索要求情報を電子メールによって情報提供システム1へ送信すると、受信サーバ2がこの電子メールを文脈解析・情報加工手段3へ転送する。文脈解析・情報加工手段3は電子メールに含まれる文脈から検索ソフトを選択する。例えば、文脈解析・情報加工手段3は、「から」と「まで」という文脈によって経路検索ソフト4を選択し、「から」の前の単語を乗車駅、「まで」の前の単語を降車駅として経路検索ソフト4から検索結果データを取得する。さらに、文脈解析・情報加工手段3は、取得した検索結果データを読みやすい提供情報に加工する。そして、送信サーバ5がこの提供情報(例えば、「新宿から東京まで中央線快速で約15分です」)を電子メールによって携帯電話機6へ送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯電話機6から検索要求情報を電子メールによって情報提供システム1へ送信すると、受信サーバ2がこの電子メールを文脈解析・情報加工手段3へ転送する。文脈解析・情報加工手段3は電子メールに含まれる文脈から検索ソフトを選択する。例えば、文脈解析・情報加工手段3は、「から」と「まで」という文脈によって経路検索ソフト4を選択し、「から」の前の単語を乗車駅、「まで」の前の単語を降車駅として経路検索ソフト4から検索結果データを取得する。さらに、文脈解析・情報加工手段3は、取得した検索結果データを読みやすい提供情報に加工する。そして、送信サーバ5がこの提供情報(例えば、「新宿から東京まで中央線快速で約15分です」)を電子メールによって携帯電話機6へ送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顧客の所望する情報を検索して端末機器へ提供する情報提供システム及び情報提供の方法に関するものであり、特に、顧客が日常生活で頻繁に利用したい情報を検索して見やすい形態で携帯電話機などへ提供する情報提供システム及び情報提供方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、携帯電話機は情報の送受信手段として広く利用されているが、何処にいても触れれば情報やサービスが得られるという来るべきユビキタス社会の主役として益々利用されることが予想される。また、携帯電話機のIP(Internet Protocol)サービスとしてWebサーバを介したコンテンツのサービス提供が行われている。今日では、Web機能のある携帯電話機を利用している人が8割以上であるといわれ、これらの人々は携帯電話機に多様な情報をダウンロードしている。このような携帯電話機は、天気予報、ニュース、スポーツ・レジャー情報などといった共通情報以外に、個人ごとに個別な情報として経路探索情報などをダウンロードすることもできる。例えば、下記の特開2002−298169号公報には、非接触ICカードと携帯電話機を組み合わせて経路探索を行う技術が開示されている。この技術によれば、非接触ICカードを用いて自動改札機から入場すると、入場駅の情報が非接触ICカードから携帯電話機へ送信されるので、携帯電話機から目的地の情報のみを入力すれば、携帯電話機は現在の時刻に基づいて目的地情報を検索してこれを自己の画面に表示させる。これにより、携帯電話機を用いて、少ない操作手順によって最適な経路探索を行うことができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−298169号公報(段落番号0018〜0031、図1〜図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯電話機によってWebコンテンツを取り込む場合、検索操作が面倒、通信速度が遅い、パケット代(つまり、通信費)が高い、あるいはディスプレイが小さいため、入力に便利なレイアウトの画面を表示することが困難なため使い難いなど、様々な面において使い勝手がよくない。特に、今日のようにコンテンツの内容が多様化、高度化した情報社会においては、情報提供者側からの画一的な情報提供サービスだけでは顧客に満足される情報を提供することはできない。すなわち、顧客側が扱いやすい検索形態で情報の検索ができると共に、一人一人の顧客のニーズに合った情報提供と見やすい表示形態で携帯電話機へ検索結果の情報が提供できるような情報提供システムが求められているが、そのようなレベルの情報提供システムや情報提供の方法は今だ存在していない。
【0005】
本発明は、このような事情に課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、顧客の操作しやすい表示形態で情報検索ができると共に、顧客の携帯電話機へ見やすい表示形態で所望の情報を提供することのできる情報提供システム及び情報提供の方法を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の情報提供システムは、顧客の所望する情報を検索して端機器へ提供する情報提供システムであって、端末機器からの検索要求の文字データを含む電子メールによる検索要求情報に基づいて、検索結果情報を検索結果電子メールで端末機器へ送信することを特徴とする。
【0007】
すなわち、本発明の情報提供システムによれば、ユーザの端末機器(例えば、携帯電話機)などから通常の電子メールで情報の検索を行うことができると共に、検索結果の情報を電子メールの文章形態で携帯電話機に表示させることができる。これによって、ホームページなどから情報を検索するときと異なり、携帯電話機のディスプレイが小さくても通常の文字情報として読むことができる。したがって、携帯電話機での情報検索を容易に行うことができ、情報検索の使い勝手が一段と向上する。
【0008】
また、本発明の情報提供システムは、顧客の所望する情報を検索して端末機器へ提供する情報提供システムであって、端末機器からの検索要求情報の文字データを検索要求電子メールで受信する受信手段と、多数の情報を格納し、検索要求情報に基づいて検索結果情報を検索する検索ソフトと、受信手段から取得した検索要求を含む文章の文脈を解析し、文脈の内容を解読する検索ソフトから検索要求情報に基づく検索結果情報を取得して、端末機器へ提供するための提供情報に加工する文脈解析・情報加工手段と、文脈解析・情報加工手段から取得した提供情報を検索結果を含む文章の電子メールで端末機器へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
すなわち、本発明の情報提供システムによれば、ユーザが情報の検索を行うときに質問形式を自由な文章形式にすることができると共に、ユーザの見やすい表示形態で検索結果情報を表示することができるので、検索時の操作性を一段と向上させることができる。また、検索時の操作が簡単になることによってコンテンツを利用するときの通信時間が短縮され、結果的に、情報検索時の通信費を低減することができる。
【0010】
また、本発明の情報提供システムにおいては、前記検索ソフトは複数の検索ソフトによって構成され、文脈解析・情報加工手段は、文脈の解析結果に基づいて複数の検索ソフトから該当する検索ソフトを選択し、この検索ソフトから検索要求情報に基づく検索結果情報を取得することを特徴とする。すなわち、本発明の情報提供システムによれば、検索要求情報の文脈の内容に基づいて複数の検索ソフトから最適な検索ソフトを選択して情報の検索を行うので、検索精度や検索速度を一段と向上させることができる。さらには、一人一人のユーザに最適な情報を検索して提供することができる。
【0011】
また、本発明の情報提供システムにおいては、検索ソフトは、多数の経路情報を格納し、文脈解析・情報加工手段からの文脈の内容に基づいて該当する経路情報を検索する経路検索ソフトであり、文脈解析・情報加工手段は、検索要求情報に基づいて、経路検索ソフトから検索結果情報として経路案内情報を取得し、この経路案内情報を提供情報に加工することを特徴とする。
【0012】
すなわち、本発明の情報提供システムによれば、携帯電話機によって通常の文字情報による経路探索の検索情報を含む文字データを入力して電子メールで送信すれば、情報提供システム(すなわち、経路探索システム)が、受信した電子メールの文脈を解析して所望の経路情報を検索し、検索結果の経路案内情報を返信用の電子メールによって携帯電話機へ送信する。これによって、携帯電話機のユーザは、通常の電子メールによる文字情報によって検索された経路案内情報を取得することができる。
【0013】
また、本発明の情報提供システムにおいては、前記検索ソフトは、インターネット上に存在するWebサーバ上で動作することを特徴とする。すなわち、本発明の情報提供システムによれば、文脈解析・情報加工手段は、検索ソフトにアクセスするのではなく、Webサーバにアクセスして検索データをそのWebサーバに送信してもよい。このように、文脈解析・情報加工手段は、Webサーバからでも検索ソフトからでも検索要求情報に該当する検索結果情報を取得することができる。
【0014】
また、本発明は情報提供の方法を提供することもできる。すなわち、顧客の所望する情報を検索して端末機器へ提供する情報提供の方法であって、端末機器からの検索要求情報を含む文章の検索要求電子メールで受信するステップと、検索要求電子メールの文脈を解析するステップと、文脈の内容を解読する検索ソフトから検索要求情報に基づく検索結果情報を取得するステップと、検索結果情報を端末機器へ提供するための提供情報に加工するステップと、提供情報を含む文字データを検索結果電子メールで端末機器へ送信するステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の情報提供システムは、携帯電話機から通常使われている電子メールで検索要求情報を含む文字データが送信されたとき、その電子メールの文脈を解析して情報の検索を行った後に、所望の検索結果情報を返信用の電子メールによって該当する携帯電話機へ提供するようにしたことを特徴としている。携帯電話機で電子メールを利用する顧客は、女性や若年層を中心に幅広い客層に跨っているので、電子メール自体は極めて使い勝手のよい情報連絡手段となっている。しかも、電子メールは、ホームページにアクセスして所望の情報をダウンロードする場合と違って、送信する検索要求情報の文章形式が自由であると共に、一人一人のニーズにあった表示形態で検索結果情報を取得することができる。さらには、検索要求情報に基づいて取得した検索結果情報を文字情報のみによって表示することができるので、ディスプレイが小さくて見にくいというような不具合が生じる虞もなくなる。
【0016】
以下、図面を用いて、本発明における情報提供システムの実施の形態を詳細に説明する。平成14年度の情報通信白書の『文字情報サービスの利用状況と利用意向』によれば、今後活用したい携帯電話機のIPサービスとして、「乗り換え案内」の情報が極めて高い順位を占めている。したがって、以下の実施の形態では、「乗り換え案内」、すなわち鉄道機関の経路案内情報を文字情報によって検索する場合の情報提供システムについて詳細に説明し、応用分野として辞書情報や占い情報を文字情報で検索する実施の形態を説明する。
【0017】
図1は、本発明における情報提供システムのシステム構成を示すブロック図である。図1において、情報提供システム1は、顧客の携帯電話機6から検索要求情報を電子メールで受信する受信サーバ2と、受信サーバ2から顧客の電子メールを受信して文脈を解析し、文脈内容に基づいて該当する検索ソフトから検索結果情報を取得して提供情報に加工する文脈解析・情報加工手段3と、経路情報を格納し、文脈解析・情報加工手段3からの文脈に基づいて該当する経路情報を検索して文脈解析・情報加工手段3へ提供する経路検索ソフト4と、辞書情報を格納し、文脈解析・情報加工手段3からの文脈に基づいて該当する辞書情報を検索して文脈解析・情報加工手段3へ提供する辞書検索ソフト7と、占い情報を格納し、文脈解析・情報加工手段3からの文脈に基づいて該当する占い情報を検索して文脈解析・情報加工手段3へ提供する占い検索ソフト8と、文脈解析・情報加工手段3から受信した提供情報を電子メールで携帯電話機6へ送信する送信サーバ5とを備えた構成となっている。尚、脈解析・情報加工手段3は、具体的にはプログラム言語ソフトであるPerl(Practical Extraction and Report Language)プログラムで構成されている。
【0018】
尚、図1では図示していないが、情報提供システム1は、経路検索ソフト4、辞書検索ソフト7、占い検索ソフト8以外に、天気情報ソフト、株価情報ソフト、ニュース情報ソフト、及びスポーツ情報ソフトなど顧客のニーズにマッチした検索ソフト又は情報ソフトを適宜に付加することができる。また、図1において辞書検索ソフト7及び占い検索ソフト8を削除して経路検索ソフト4のみを用いれば、図1の情報提供システム1を経路探索システムとすることができる。したがって、以下に述べる第1の実施の形態では情報提供システム1を経路探索システムとした場合について説明する。
【0019】
<第1の実施の形態>
経路探索を行う場合、通常のWebサーバによる経路探索では、あらかじめ画面に表示されている「乗車駅」及び「降車駅」の欄に駅名を入力すれば最適な経路を探索することができるが、携帯電話機では画面が小さくてこれらの駅名を入力することは難しい。そこで、本発明の情報提供システム1(以下、第1の実施の形態の場合は経路探索システム1という)では、携帯電話機6によって通常の電子メールの形態で文字情報による検索要求情報を入力し、経路探索システム1へ送信する。すると、経路探索システム1が、受信した電子メールの文脈を解析し、文脈内容に基づいて所望の情報を検索して検索結果情報を電子メールで携帯電話機6へ送信する。これによって、携帯電話機6のユーザは、通常の電子メールによる文字情報によって検索結果情報を取得することができる。以下、このような情報検索の流れをフローチャートに基づいて説明する。
【0020】
図2は、図1に示す情報提供システム1を経路探索システムとした場合の処理の流れを示すフローチャ−とである。したがって、図1と図2を用いて経路探索システムにおける経路探索の処理の流れを説明する。まず、携帯電話機6によってユーザが検索したい情報(検索要求情報)を電子メールで作成して経路探索システム1の受信サーバ2へ送信する(ステップS1)。このとき、例えば、『新宿から東京までの行き方は?』という文字情報を入力して電子メールを送信する。したがって、当然のことながら、携帯電話機6のメールアドレス(例えば、annnai@osiete.com)も同時に経路探索システム1の受信サーバ2へ送信される。
【0021】
すると、経路探索システム1の受信サーバ2は、この電子メールを受信して文脈解析・情報加工手段3へ転送する(ステップS2)。文脈解析・情報加工手段3はこの電子メールを取り出して(ステップS3)、本文である『新宿から東京までの行き方は?』という文字情報を抜粋すると共に(ステップS4)、返信アドレスである携帯電話機6のメールアドレス(例えば、annnai@osiete.com)を抜粋する(ステップS5)。
【0022】
さらに、文脈解析・情報加工手段3は、抜粋した文字情報から文脈を解析する(ステップS6)。このとき、文脈の解析では、例えば、前記の『新宿から東京までの行き方は?』という文字情報の場合は、「から」の前の「新宿」を乗車駅のデータと見なし、「まで」の前の「東京」を降車駅のデータと見なす。これによって、文脈解析・情報加工手段3は、文字情報から文脈を解析した結果のデータを検索データに加工する。たとえば、上記の例では、「新宿から東京まで」という検索データに加工する(ステップS7)。尚、経路検索ソフト4が英語で検索情報を格納している場合は、検索データを「To Tokyo From Shinjuku」という検索データに加工することもできる。
【0023】
次に、文脈解析・情報加工手段3は、加工された検索データ(例えば、「新宿から東京まで」という検索データ)を経路検索ソフト4へ送信する(ステップS8)。すると、経路検索ソフト4は受信した検索データに基づいて該当する経路情報を検索する(ステップS9)。尚、文脈解析・情報加工手段3は、Webサーバへアクセスして検索データをそのWebサーバに送信してもよい。これによって、文脈解析・情報加工手段3は、Webサーバからでも経路検索ソフト4からでも該当する経路情報の結果データを取得することができる(ステップS10)。例えば、前記の「新宿から東京まで」という検索データの場合は、経路検索ソフト4は、経路情報の検索結果において「新宿から東京・中央線快速約15分」という結果データを文脈解析・情報加工手段3へ送信する。あるいは、「新宿発15時20分中央線乗車・東京下車」という結果データを文脈解析・情報加工手段3へ送信することもできる。
【0024】
このようにして結果データを取得した文脈解析・情報加工手段3は、この結果データを、携帯電話機6のユーザが読みやすい文章形態の提供情報に加工する(ステップS11)。例えば、前述の例で説明すれば、文脈解析・情報加工手段3が「新宿から東京・中央線快速約15分」という結果データを取得した場合は、携帯電話機6のユーザが読みやすい文章形態として、「新宿から東京まで中央線快速で約15分です」という提供情報に加工する。また、「新宿発15時20分中央線乗車・東京下車」という結果データの場合は、「新宿発15時20分の中央線に乗車し、東京で下車してください」という提供情報に加工する。
【0025】
尚、文脈解析・情報加工手段3には、あらかじめ定型文の形式が用意されていて、その都度、取得した結果データから必要情報のみを定型文に入力できるようになっている。例えば、前述の「新宿から東京まで中央線快速で約15分です」という提供情報に加工する場合は、あらかじめ「○○から××まで△△△△△で約□□分です」という定型文が用意されていて、経路検索ソフト4から取得した結果データから、○○のところに「新宿」、××のところに「東京」、△△△△△のところに「中央線快速」、及び□□のところに「15」を入力すればよいようになっている。また、「新宿発15時20分の中央線に乗車し、東京で下車してください」という提供情報に加工する場合も、前述と同様に定型文が用意されていて、「新宿」、「15時20分」、「中央線」、「東京」の部分に結果データをはめ込めばよいようになっている。
【0026】
次に、文脈解析・情報加工手段3は、結果データに基づいて加工された提供情報を送信用の電子メールで送信サーバ5へ送信する(ステップS12)。すると、送信サーバ5は、先に経路探索システ1が取得しているメールアドレス(例えば、annnai@osiete.com)に基づいて、この電子メールを携帯電話機5へ転送する(ステップS13)。これによって、携帯電話機6は所望の経路探索の検索結果情報を取得することができる(ステップS14)。例えば、前述の例では、携帯電話機6は、「新宿から東京まで中央線快速で約15分です」とか、「新宿発15時20分の中央線に乗車し、東京で下車してください」という経路探索の検索結果情報を取得し、これを文字情報によってディスプレイに表示させることができる。尚、このとき、情報を提供した経路探索システムのアドレス(例えば、okyaku@tele.ne.jp)も携帯電話機6へ送信されるので、今後の情報検索のときにこのメールアドレスを利用することができる。
【0027】
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、図1に示す情報提供システム1を用いて、携帯電話機6が辞書情報や占い情報を文字情報によって検索する場合について説明する。辞書情報や占い情報を文字情報で検索する場合は、携帯電話機6は、辞書検索ソフト7や占い検索ソフト8を備えている情報提供システム1にアクセスする必要がある。このとき、経路検索ソフト4が備えられていても構わない。すなわち、文脈解析・情報加工手段3は、携帯電話機6から受信した電子メールの文章形態によって、経路情報を要求しているのか、辞書情報を要求しているのか、占い情報を要求しているのか、あるいは、その他の情報を要求しているのかを判断することができる。
【0028】
例えば、携帯電話機6から受信した検索要求情報の電子メールに「から」と「まで」という文章形態が含まれていれば、文脈解析・情報加工手段3は、経路情報を要求しているものと判断して経路検索ソフト4へ接続し、「とは」という文章形態が含まれていれば辞書情報を要求しているものと判断して辞書検索ソフト7へ接続し、「生年月日は」や「運勢は」という文章形態が含まれていれば占い情報を要求しているものと判断して占い検索ソフト8へ接続する。他の情報を要求している場合も、文脈解析・情報加工手段3は日常の慣用句に基づいて該当する検索ソフトへ接続するようになっている。
【0029】
ここで、情報提供システム1が携帯電話機6から「Appleとは何の意味ですか」という検索要求情報を電子メールで受信すると、文脈解析・情報加工手段3が、「とは」という文章形態に基づいて辞書検索ソフト7へ接続する。それ以降の処理は前述の経路検索ソフト4の場合と全く同様であるので詳細な説明は省略する。文脈解析・情報加工手段3は、辞書検索ソフト7から「Apple」に対応する「りんご」という結果データを取得すると、この結果データである「りんご」を用いて、「それはりんごです」という提供情報に加工する。そして、送信サーバ5から携帯電話機6へ「それはりんごです」という電子メールを送信する。
【0030】
また、情報提供システム1が携帯電話機6から「生年月日は昭和14年1月1日です。明日の運勢は」という検索要求情報を電子メールで受信すると、文脈解析・情報加工手段3が、「生年月日は」、「運勢は」という文章形態に基づいて占い検索ソフト8へ接続する。文脈解析・情報加工手段3は、占い検索ソフト8から生年月日が「昭和14年1月1日」に対応する人の明日(例えば、平成15年3月19日)の運勢の結果データを取得する。そして、文脈解析・情報加工手段3はこの結果データを提供情報に加工する。さらに、送信サーバ5から携帯電話機6へ、提供情報として「平成15年3月19日の貴方の運勢は○○○です」という電子メールを送信する。
【0031】
このようにして、文脈解析・情報加工手段3が検索目的に応じて検索ソフトを選択することにより、検索情報の精度を上げてユーザの要求に最も近い情報を検索してユーザに提供することができる。さらには、検索速度を向上させることもできる。また、携帯電話機のメモリの部分やケースの表面などにICチップを搭載した、いわゆるモバイルICカードを鉄道機関で利用できるようにして、このモバイルICカードと本発明の情報提供システムとをシステム的に連携させることもできる。このようなシステム連携を行うことにより、入場駅の改札を通過したときのデータに基づいてモバイルICカードから情報提供システムへ所定の情報を送信すれば、情報提供システムは、より精度の高い情報を速いスピードで携帯電話機へ提供することができる。例えば、モバイルICカードの機能を備えた携帯電話機に、新宿駅の改札を通過したというデータが書き込まれれば、情報提供システムは、乗車駅は「新宿」と自動的に判断するので、携帯電話機の電子メールから乗車駅を抽出する処理が不要となる。したがって、情報提供システムは、携帯電話機の電子メールから降車駅のみを抽出して所定の処理を行えば検索結果の情報を提供することができるので、検索処理時間が一段と短縮される。
【0032】
以上述べた実施の形態は本発明を説明するための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可能である。上記の実施の形態では、経路情報や辞書情報や占い情報の検索に適用される情報提供システムについて説明したが、これらの情報検索に限定されるものではない。例えば、「明日の仙台のお天気は?」というような天気情報を検索したり、「○○会社の後場の株価予想は?」というような株価情報を検索したり、その他、ニュース情報やスポーツの結果情報など、日常生活で必要な種々の情報を検索して携帯電話機やその他の端末機器へ提供することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の情報提供システムによれば、ユーザの携帯電話機から通常の電子メールで情報の検索を行うことができると共に、検索結果の情報を電子メールの文章形態で携帯電話機に表示させることができる。これによって、携帯電話機での情報検索を容易に行うことができるので情報検索の使い勝手が一段と向上する。さらに、ユーザの見やすい表示形態で検索結果情報を表示することができると共に、一人一人のユーザに最適な情報を提供することができる。
【0034】
また、本発明の情報提供システムによれば、ユーザの質問形式を自由な文章形式にすることができるので検索時の操作性が一段と向上すると共に、通信費などのパケット代を除いては検索料を無料にすることもできる。さらに、検索時の操作性が簡単になることによってコンテンツを利用するときの通信時間を一段と短縮させることができる。また、携帯電話機へ検索結果の情報を提供するときに広告情報などを添付すれば、情報提供事業者にとっては広告収入を得ることもできる。さらに、移動の激しい携帯電話機の位置情報と情報提供システムを組み合わせれば、その位置にいたときに最大の価値を発揮するような情報をタイムリーに提供することもできる。また、今後益々需要の増加が見込まれるi−Mode(登録商標)網の開放エリアを利用すれば、本発明の情報提供システムは益々広範囲な情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における情報提供システムのシステム構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す情報提供システムを経路探索システムとした場合の処理の流れを示すフローチャ−とである。
【符号の説明】
1…情報提供システム(経路探索システム)、2…受信サーバ、3…文脈解析・情報加工手段、4…経路検索ソフト、5…送信サーバ、6…携帯電話機、7…辞書検索ソフト、8…占い検索ソフト
【発明の属する技術分野】
本発明は、顧客の所望する情報を検索して端末機器へ提供する情報提供システム及び情報提供の方法に関するものであり、特に、顧客が日常生活で頻繁に利用したい情報を検索して見やすい形態で携帯電話機などへ提供する情報提供システム及び情報提供方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、携帯電話機は情報の送受信手段として広く利用されているが、何処にいても触れれば情報やサービスが得られるという来るべきユビキタス社会の主役として益々利用されることが予想される。また、携帯電話機のIP(Internet Protocol)サービスとしてWebサーバを介したコンテンツのサービス提供が行われている。今日では、Web機能のある携帯電話機を利用している人が8割以上であるといわれ、これらの人々は携帯電話機に多様な情報をダウンロードしている。このような携帯電話機は、天気予報、ニュース、スポーツ・レジャー情報などといった共通情報以外に、個人ごとに個別な情報として経路探索情報などをダウンロードすることもできる。例えば、下記の特開2002−298169号公報には、非接触ICカードと携帯電話機を組み合わせて経路探索を行う技術が開示されている。この技術によれば、非接触ICカードを用いて自動改札機から入場すると、入場駅の情報が非接触ICカードから携帯電話機へ送信されるので、携帯電話機から目的地の情報のみを入力すれば、携帯電話機は現在の時刻に基づいて目的地情報を検索してこれを自己の画面に表示させる。これにより、携帯電話機を用いて、少ない操作手順によって最適な経路探索を行うことができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−298169号公報(段落番号0018〜0031、図1〜図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯電話機によってWebコンテンツを取り込む場合、検索操作が面倒、通信速度が遅い、パケット代(つまり、通信費)が高い、あるいはディスプレイが小さいため、入力に便利なレイアウトの画面を表示することが困難なため使い難いなど、様々な面において使い勝手がよくない。特に、今日のようにコンテンツの内容が多様化、高度化した情報社会においては、情報提供者側からの画一的な情報提供サービスだけでは顧客に満足される情報を提供することはできない。すなわち、顧客側が扱いやすい検索形態で情報の検索ができると共に、一人一人の顧客のニーズに合った情報提供と見やすい表示形態で携帯電話機へ検索結果の情報が提供できるような情報提供システムが求められているが、そのようなレベルの情報提供システムや情報提供の方法は今だ存在していない。
【0005】
本発明は、このような事情に課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、顧客の操作しやすい表示形態で情報検索ができると共に、顧客の携帯電話機へ見やすい表示形態で所望の情報を提供することのできる情報提供システム及び情報提供の方法を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の情報提供システムは、顧客の所望する情報を検索して端機器へ提供する情報提供システムであって、端末機器からの検索要求の文字データを含む電子メールによる検索要求情報に基づいて、検索結果情報を検索結果電子メールで端末機器へ送信することを特徴とする。
【0007】
すなわち、本発明の情報提供システムによれば、ユーザの端末機器(例えば、携帯電話機)などから通常の電子メールで情報の検索を行うことができると共に、検索結果の情報を電子メールの文章形態で携帯電話機に表示させることができる。これによって、ホームページなどから情報を検索するときと異なり、携帯電話機のディスプレイが小さくても通常の文字情報として読むことができる。したがって、携帯電話機での情報検索を容易に行うことができ、情報検索の使い勝手が一段と向上する。
【0008】
また、本発明の情報提供システムは、顧客の所望する情報を検索して端末機器へ提供する情報提供システムであって、端末機器からの検索要求情報の文字データを検索要求電子メールで受信する受信手段と、多数の情報を格納し、検索要求情報に基づいて検索結果情報を検索する検索ソフトと、受信手段から取得した検索要求を含む文章の文脈を解析し、文脈の内容を解読する検索ソフトから検索要求情報に基づく検索結果情報を取得して、端末機器へ提供するための提供情報に加工する文脈解析・情報加工手段と、文脈解析・情報加工手段から取得した提供情報を検索結果を含む文章の電子メールで端末機器へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
すなわち、本発明の情報提供システムによれば、ユーザが情報の検索を行うときに質問形式を自由な文章形式にすることができると共に、ユーザの見やすい表示形態で検索結果情報を表示することができるので、検索時の操作性を一段と向上させることができる。また、検索時の操作が簡単になることによってコンテンツを利用するときの通信時間が短縮され、結果的に、情報検索時の通信費を低減することができる。
【0010】
また、本発明の情報提供システムにおいては、前記検索ソフトは複数の検索ソフトによって構成され、文脈解析・情報加工手段は、文脈の解析結果に基づいて複数の検索ソフトから該当する検索ソフトを選択し、この検索ソフトから検索要求情報に基づく検索結果情報を取得することを特徴とする。すなわち、本発明の情報提供システムによれば、検索要求情報の文脈の内容に基づいて複数の検索ソフトから最適な検索ソフトを選択して情報の検索を行うので、検索精度や検索速度を一段と向上させることができる。さらには、一人一人のユーザに最適な情報を検索して提供することができる。
【0011】
また、本発明の情報提供システムにおいては、検索ソフトは、多数の経路情報を格納し、文脈解析・情報加工手段からの文脈の内容に基づいて該当する経路情報を検索する経路検索ソフトであり、文脈解析・情報加工手段は、検索要求情報に基づいて、経路検索ソフトから検索結果情報として経路案内情報を取得し、この経路案内情報を提供情報に加工することを特徴とする。
【0012】
すなわち、本発明の情報提供システムによれば、携帯電話機によって通常の文字情報による経路探索の検索情報を含む文字データを入力して電子メールで送信すれば、情報提供システム(すなわち、経路探索システム)が、受信した電子メールの文脈を解析して所望の経路情報を検索し、検索結果の経路案内情報を返信用の電子メールによって携帯電話機へ送信する。これによって、携帯電話機のユーザは、通常の電子メールによる文字情報によって検索された経路案内情報を取得することができる。
【0013】
また、本発明の情報提供システムにおいては、前記検索ソフトは、インターネット上に存在するWebサーバ上で動作することを特徴とする。すなわち、本発明の情報提供システムによれば、文脈解析・情報加工手段は、検索ソフトにアクセスするのではなく、Webサーバにアクセスして検索データをそのWebサーバに送信してもよい。このように、文脈解析・情報加工手段は、Webサーバからでも検索ソフトからでも検索要求情報に該当する検索結果情報を取得することができる。
【0014】
また、本発明は情報提供の方法を提供することもできる。すなわち、顧客の所望する情報を検索して端末機器へ提供する情報提供の方法であって、端末機器からの検索要求情報を含む文章の検索要求電子メールで受信するステップと、検索要求電子メールの文脈を解析するステップと、文脈の内容を解読する検索ソフトから検索要求情報に基づく検索結果情報を取得するステップと、検索結果情報を端末機器へ提供するための提供情報に加工するステップと、提供情報を含む文字データを検索結果電子メールで端末機器へ送信するステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の情報提供システムは、携帯電話機から通常使われている電子メールで検索要求情報を含む文字データが送信されたとき、その電子メールの文脈を解析して情報の検索を行った後に、所望の検索結果情報を返信用の電子メールによって該当する携帯電話機へ提供するようにしたことを特徴としている。携帯電話機で電子メールを利用する顧客は、女性や若年層を中心に幅広い客層に跨っているので、電子メール自体は極めて使い勝手のよい情報連絡手段となっている。しかも、電子メールは、ホームページにアクセスして所望の情報をダウンロードする場合と違って、送信する検索要求情報の文章形式が自由であると共に、一人一人のニーズにあった表示形態で検索結果情報を取得することができる。さらには、検索要求情報に基づいて取得した検索結果情報を文字情報のみによって表示することができるので、ディスプレイが小さくて見にくいというような不具合が生じる虞もなくなる。
【0016】
以下、図面を用いて、本発明における情報提供システムの実施の形態を詳細に説明する。平成14年度の情報通信白書の『文字情報サービスの利用状況と利用意向』によれば、今後活用したい携帯電話機のIPサービスとして、「乗り換え案内」の情報が極めて高い順位を占めている。したがって、以下の実施の形態では、「乗り換え案内」、すなわち鉄道機関の経路案内情報を文字情報によって検索する場合の情報提供システムについて詳細に説明し、応用分野として辞書情報や占い情報を文字情報で検索する実施の形態を説明する。
【0017】
図1は、本発明における情報提供システムのシステム構成を示すブロック図である。図1において、情報提供システム1は、顧客の携帯電話機6から検索要求情報を電子メールで受信する受信サーバ2と、受信サーバ2から顧客の電子メールを受信して文脈を解析し、文脈内容に基づいて該当する検索ソフトから検索結果情報を取得して提供情報に加工する文脈解析・情報加工手段3と、経路情報を格納し、文脈解析・情報加工手段3からの文脈に基づいて該当する経路情報を検索して文脈解析・情報加工手段3へ提供する経路検索ソフト4と、辞書情報を格納し、文脈解析・情報加工手段3からの文脈に基づいて該当する辞書情報を検索して文脈解析・情報加工手段3へ提供する辞書検索ソフト7と、占い情報を格納し、文脈解析・情報加工手段3からの文脈に基づいて該当する占い情報を検索して文脈解析・情報加工手段3へ提供する占い検索ソフト8と、文脈解析・情報加工手段3から受信した提供情報を電子メールで携帯電話機6へ送信する送信サーバ5とを備えた構成となっている。尚、脈解析・情報加工手段3は、具体的にはプログラム言語ソフトであるPerl(Practical Extraction and Report Language)プログラムで構成されている。
【0018】
尚、図1では図示していないが、情報提供システム1は、経路検索ソフト4、辞書検索ソフト7、占い検索ソフト8以外に、天気情報ソフト、株価情報ソフト、ニュース情報ソフト、及びスポーツ情報ソフトなど顧客のニーズにマッチした検索ソフト又は情報ソフトを適宜に付加することができる。また、図1において辞書検索ソフト7及び占い検索ソフト8を削除して経路検索ソフト4のみを用いれば、図1の情報提供システム1を経路探索システムとすることができる。したがって、以下に述べる第1の実施の形態では情報提供システム1を経路探索システムとした場合について説明する。
【0019】
<第1の実施の形態>
経路探索を行う場合、通常のWebサーバによる経路探索では、あらかじめ画面に表示されている「乗車駅」及び「降車駅」の欄に駅名を入力すれば最適な経路を探索することができるが、携帯電話機では画面が小さくてこれらの駅名を入力することは難しい。そこで、本発明の情報提供システム1(以下、第1の実施の形態の場合は経路探索システム1という)では、携帯電話機6によって通常の電子メールの形態で文字情報による検索要求情報を入力し、経路探索システム1へ送信する。すると、経路探索システム1が、受信した電子メールの文脈を解析し、文脈内容に基づいて所望の情報を検索して検索結果情報を電子メールで携帯電話機6へ送信する。これによって、携帯電話機6のユーザは、通常の電子メールによる文字情報によって検索結果情報を取得することができる。以下、このような情報検索の流れをフローチャートに基づいて説明する。
【0020】
図2は、図1に示す情報提供システム1を経路探索システムとした場合の処理の流れを示すフローチャ−とである。したがって、図1と図2を用いて経路探索システムにおける経路探索の処理の流れを説明する。まず、携帯電話機6によってユーザが検索したい情報(検索要求情報)を電子メールで作成して経路探索システム1の受信サーバ2へ送信する(ステップS1)。このとき、例えば、『新宿から東京までの行き方は?』という文字情報を入力して電子メールを送信する。したがって、当然のことながら、携帯電話機6のメールアドレス(例えば、annnai@osiete.com)も同時に経路探索システム1の受信サーバ2へ送信される。
【0021】
すると、経路探索システム1の受信サーバ2は、この電子メールを受信して文脈解析・情報加工手段3へ転送する(ステップS2)。文脈解析・情報加工手段3はこの電子メールを取り出して(ステップS3)、本文である『新宿から東京までの行き方は?』という文字情報を抜粋すると共に(ステップS4)、返信アドレスである携帯電話機6のメールアドレス(例えば、annnai@osiete.com)を抜粋する(ステップS5)。
【0022】
さらに、文脈解析・情報加工手段3は、抜粋した文字情報から文脈を解析する(ステップS6)。このとき、文脈の解析では、例えば、前記の『新宿から東京までの行き方は?』という文字情報の場合は、「から」の前の「新宿」を乗車駅のデータと見なし、「まで」の前の「東京」を降車駅のデータと見なす。これによって、文脈解析・情報加工手段3は、文字情報から文脈を解析した結果のデータを検索データに加工する。たとえば、上記の例では、「新宿から東京まで」という検索データに加工する(ステップS7)。尚、経路検索ソフト4が英語で検索情報を格納している場合は、検索データを「To Tokyo From Shinjuku」という検索データに加工することもできる。
【0023】
次に、文脈解析・情報加工手段3は、加工された検索データ(例えば、「新宿から東京まで」という検索データ)を経路検索ソフト4へ送信する(ステップS8)。すると、経路検索ソフト4は受信した検索データに基づいて該当する経路情報を検索する(ステップS9)。尚、文脈解析・情報加工手段3は、Webサーバへアクセスして検索データをそのWebサーバに送信してもよい。これによって、文脈解析・情報加工手段3は、Webサーバからでも経路検索ソフト4からでも該当する経路情報の結果データを取得することができる(ステップS10)。例えば、前記の「新宿から東京まで」という検索データの場合は、経路検索ソフト4は、経路情報の検索結果において「新宿から東京・中央線快速約15分」という結果データを文脈解析・情報加工手段3へ送信する。あるいは、「新宿発15時20分中央線乗車・東京下車」という結果データを文脈解析・情報加工手段3へ送信することもできる。
【0024】
このようにして結果データを取得した文脈解析・情報加工手段3は、この結果データを、携帯電話機6のユーザが読みやすい文章形態の提供情報に加工する(ステップS11)。例えば、前述の例で説明すれば、文脈解析・情報加工手段3が「新宿から東京・中央線快速約15分」という結果データを取得した場合は、携帯電話機6のユーザが読みやすい文章形態として、「新宿から東京まで中央線快速で約15分です」という提供情報に加工する。また、「新宿発15時20分中央線乗車・東京下車」という結果データの場合は、「新宿発15時20分の中央線に乗車し、東京で下車してください」という提供情報に加工する。
【0025】
尚、文脈解析・情報加工手段3には、あらかじめ定型文の形式が用意されていて、その都度、取得した結果データから必要情報のみを定型文に入力できるようになっている。例えば、前述の「新宿から東京まで中央線快速で約15分です」という提供情報に加工する場合は、あらかじめ「○○から××まで△△△△△で約□□分です」という定型文が用意されていて、経路検索ソフト4から取得した結果データから、○○のところに「新宿」、××のところに「東京」、△△△△△のところに「中央線快速」、及び□□のところに「15」を入力すればよいようになっている。また、「新宿発15時20分の中央線に乗車し、東京で下車してください」という提供情報に加工する場合も、前述と同様に定型文が用意されていて、「新宿」、「15時20分」、「中央線」、「東京」の部分に結果データをはめ込めばよいようになっている。
【0026】
次に、文脈解析・情報加工手段3は、結果データに基づいて加工された提供情報を送信用の電子メールで送信サーバ5へ送信する(ステップS12)。すると、送信サーバ5は、先に経路探索システ1が取得しているメールアドレス(例えば、annnai@osiete.com)に基づいて、この電子メールを携帯電話機5へ転送する(ステップS13)。これによって、携帯電話機6は所望の経路探索の検索結果情報を取得することができる(ステップS14)。例えば、前述の例では、携帯電話機6は、「新宿から東京まで中央線快速で約15分です」とか、「新宿発15時20分の中央線に乗車し、東京で下車してください」という経路探索の検索結果情報を取得し、これを文字情報によってディスプレイに表示させることができる。尚、このとき、情報を提供した経路探索システムのアドレス(例えば、okyaku@tele.ne.jp)も携帯電話機6へ送信されるので、今後の情報検索のときにこのメールアドレスを利用することができる。
【0027】
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、図1に示す情報提供システム1を用いて、携帯電話機6が辞書情報や占い情報を文字情報によって検索する場合について説明する。辞書情報や占い情報を文字情報で検索する場合は、携帯電話機6は、辞書検索ソフト7や占い検索ソフト8を備えている情報提供システム1にアクセスする必要がある。このとき、経路検索ソフト4が備えられていても構わない。すなわち、文脈解析・情報加工手段3は、携帯電話機6から受信した電子メールの文章形態によって、経路情報を要求しているのか、辞書情報を要求しているのか、占い情報を要求しているのか、あるいは、その他の情報を要求しているのかを判断することができる。
【0028】
例えば、携帯電話機6から受信した検索要求情報の電子メールに「から」と「まで」という文章形態が含まれていれば、文脈解析・情報加工手段3は、経路情報を要求しているものと判断して経路検索ソフト4へ接続し、「とは」という文章形態が含まれていれば辞書情報を要求しているものと判断して辞書検索ソフト7へ接続し、「生年月日は」や「運勢は」という文章形態が含まれていれば占い情報を要求しているものと判断して占い検索ソフト8へ接続する。他の情報を要求している場合も、文脈解析・情報加工手段3は日常の慣用句に基づいて該当する検索ソフトへ接続するようになっている。
【0029】
ここで、情報提供システム1が携帯電話機6から「Appleとは何の意味ですか」という検索要求情報を電子メールで受信すると、文脈解析・情報加工手段3が、「とは」という文章形態に基づいて辞書検索ソフト7へ接続する。それ以降の処理は前述の経路検索ソフト4の場合と全く同様であるので詳細な説明は省略する。文脈解析・情報加工手段3は、辞書検索ソフト7から「Apple」に対応する「りんご」という結果データを取得すると、この結果データである「りんご」を用いて、「それはりんごです」という提供情報に加工する。そして、送信サーバ5から携帯電話機6へ「それはりんごです」という電子メールを送信する。
【0030】
また、情報提供システム1が携帯電話機6から「生年月日は昭和14年1月1日です。明日の運勢は」という検索要求情報を電子メールで受信すると、文脈解析・情報加工手段3が、「生年月日は」、「運勢は」という文章形態に基づいて占い検索ソフト8へ接続する。文脈解析・情報加工手段3は、占い検索ソフト8から生年月日が「昭和14年1月1日」に対応する人の明日(例えば、平成15年3月19日)の運勢の結果データを取得する。そして、文脈解析・情報加工手段3はこの結果データを提供情報に加工する。さらに、送信サーバ5から携帯電話機6へ、提供情報として「平成15年3月19日の貴方の運勢は○○○です」という電子メールを送信する。
【0031】
このようにして、文脈解析・情報加工手段3が検索目的に応じて検索ソフトを選択することにより、検索情報の精度を上げてユーザの要求に最も近い情報を検索してユーザに提供することができる。さらには、検索速度を向上させることもできる。また、携帯電話機のメモリの部分やケースの表面などにICチップを搭載した、いわゆるモバイルICカードを鉄道機関で利用できるようにして、このモバイルICカードと本発明の情報提供システムとをシステム的に連携させることもできる。このようなシステム連携を行うことにより、入場駅の改札を通過したときのデータに基づいてモバイルICカードから情報提供システムへ所定の情報を送信すれば、情報提供システムは、より精度の高い情報を速いスピードで携帯電話機へ提供することができる。例えば、モバイルICカードの機能を備えた携帯電話機に、新宿駅の改札を通過したというデータが書き込まれれば、情報提供システムは、乗車駅は「新宿」と自動的に判断するので、携帯電話機の電子メールから乗車駅を抽出する処理が不要となる。したがって、情報提供システムは、携帯電話機の電子メールから降車駅のみを抽出して所定の処理を行えば検索結果の情報を提供することができるので、検索処理時間が一段と短縮される。
【0032】
以上述べた実施の形態は本発明を説明するための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可能である。上記の実施の形態では、経路情報や辞書情報や占い情報の検索に適用される情報提供システムについて説明したが、これらの情報検索に限定されるものではない。例えば、「明日の仙台のお天気は?」というような天気情報を検索したり、「○○会社の後場の株価予想は?」というような株価情報を検索したり、その他、ニュース情報やスポーツの結果情報など、日常生活で必要な種々の情報を検索して携帯電話機やその他の端末機器へ提供することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の情報提供システムによれば、ユーザの携帯電話機から通常の電子メールで情報の検索を行うことができると共に、検索結果の情報を電子メールの文章形態で携帯電話機に表示させることができる。これによって、携帯電話機での情報検索を容易に行うことができるので情報検索の使い勝手が一段と向上する。さらに、ユーザの見やすい表示形態で検索結果情報を表示することができると共に、一人一人のユーザに最適な情報を提供することができる。
【0034】
また、本発明の情報提供システムによれば、ユーザの質問形式を自由な文章形式にすることができるので検索時の操作性が一段と向上すると共に、通信費などのパケット代を除いては検索料を無料にすることもできる。さらに、検索時の操作性が簡単になることによってコンテンツを利用するときの通信時間を一段と短縮させることができる。また、携帯電話機へ検索結果の情報を提供するときに広告情報などを添付すれば、情報提供事業者にとっては広告収入を得ることもできる。さらに、移動の激しい携帯電話機の位置情報と情報提供システムを組み合わせれば、その位置にいたときに最大の価値を発揮するような情報をタイムリーに提供することもできる。また、今後益々需要の増加が見込まれるi−Mode(登録商標)網の開放エリアを利用すれば、本発明の情報提供システムは益々広範囲な情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における情報提供システムのシステム構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す情報提供システムを経路探索システムとした場合の処理の流れを示すフローチャ−とである。
【符号の説明】
1…情報提供システム(経路探索システム)、2…受信サーバ、3…文脈解析・情報加工手段、4…経路検索ソフト、5…送信サーバ、6…携帯電話機、7…辞書検索ソフト、8…占い検索ソフト
Claims (6)
- 顧客の所望する情報を検索して端末機器へ提供する情報提供システムであって、
前記端末機器からの検索要求文字データを含む電子メールによる検索要求情報に基づいて、検索結果情報を検索結果文字データを含む電子メールで前記端末機器へ送信することを特徴とする情報提供システム。 - 顧客の所望する情報を検索して端末機器へ提供する情報提供システムであって、
前記端末機器からの検索要求文字データを含む検索要求電子メールで受信する受信手段と、
多数の情報を格納し、前記検索要求情報に基づいて検索結果情報を検索する検索ソフトと、
前記受信手段から取得した前記検索要求文章の文脈を解析し、前記文脈の内容を解読する検索ソフトから前記検索要求情報に基づく検索結果情報を取得して、前記端末機器へ提供するための提供情報に加工する文脈解析・情報加工手段と、前記文脈解析・情報加工手段から取得した前記提供情報を検索結果電子メールで前記端末機器へ送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報提供システム。 - 前記検索ソフトは複数の検索ソフトによって構成され、
前記文脈解析・情報加工手段は、前記文脈の解析結果に基づいて前記複数の検索ソフトから該当する検索ソフトを選択し、この検索ソフトから前記検索要求情報に基づく検索結果情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の情報提供システム。 - 前記検索ソフトは、多数の経路情報を格納し、前記文脈解析・情報加工手段からの文脈の内容に基づいて該当する経路情報を検索する経路検索ソフトであり、
前記文脈解析・情報加工手段は、前記検索要求情報に基づいて、前記経路検索ソフトから検索結果情報として経路案内情報を取得し、この経路案内情報を前記提供情報に加工することを特徴とする請求項2に記載の情報提供システム。 - 前記検索ソフトは、インターネット上に存在するWebサーバ上で動作することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の情報提供システム。
- 顧客の所望する情報を検索して端末機器へ提供する情報提供の方法であって、
前記端末機器からの検索要求情報の文字データを含む検索要求電子メールで受信するステップと、
前記検索要求情報の文章の文脈を解析するステップと、
前記文脈の内容を解読する検索ソフトから前記検索要求情報に基づく検索結果情報を取得するステップと、
前記検索結果情報を前記端末機器へ提供するための提供情報を含む文章に加工するステップと、
前記提供情報を含む文字データを検索結果電子メールで前記端末機器へ送信するステップと、
を含むことを特徴とする情報提供方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003083236A JP2004295220A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 情報提供システム及び情報提供方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003083236A JP2004295220A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 情報提供システム及び情報提供方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004295220A true JP2004295220A (ja) | 2004-10-21 |
Family
ID=33398762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003083236A Pending JP2004295220A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 情報提供システム及び情報提供方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004295220A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100920327B1 (ko) * | 2006-11-23 | 2009-10-07 | 주식회사 타오네트웍스 | 서비스 처리 시스템 |
-
2003
- 2003-03-25 JP JP2003083236A patent/JP2004295220A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100920327B1 (ko) * | 2006-11-23 | 2009-10-07 | 주식회사 타오네트웍스 | 서비스 처리 시스템 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7295862B2 (en) | Push content filtering for broadcast communication | |
JP2001188743A (ja) | インターネットコンテンツをsmsに基づく無線装置に供給する方法及び装置 | |
JPH113348A (ja) | 電子対話用広告装置 | |
WO2008045508A2 (en) | Method and system for providing remote translations | |
US20010012992A1 (en) | Apparatus, method and recording medium for translating documents | |
JP5231514B2 (ja) | 行動支援情報提供装置、方法、及びプログラム | |
KR20090021956A (ko) | 메시지 내용분석을 통한 매칭광고 제공 시스템 및 방법 | |
CN102447788A (zh) | 一种通过手机浏览器阅读彩信的方法及装置 | |
CN100450233C (zh) | 开始搜索的方法 | |
JP2012128577A (ja) | 連携支援装置、プログラム、連携支援方法、連携支援システム及び通信装置 | |
JP4503464B2 (ja) | コンテンツ中継サーバ、コンテンツ配信システム及びコンテンツ中継方法 | |
JP2004295220A (ja) | 情報提供システム及び情報提供方法 | |
EP1708457B1 (en) | Information providing system | |
KR20030000808A (ko) | 무선단말기로의 검색 정보 제공 장치 및 방법 | |
JP2003303148A (ja) | 情報配信方法、情報配信システム及びシステム制御プログラム | |
KR100640184B1 (ko) | 에스엠에스 엠오 메시지를 이용한 인터넷 접속 시스템 및접속 방법 | |
KR100807919B1 (ko) | 무선인터넷 서비스를 이용한 웹 브라우져 상시 운용방법 | |
KR101493067B1 (ko) | 컨텐츠 운영 방법 | |
KR100668919B1 (ko) | 이동통신단말기에 의한 인터넷서비스의 음성처리방법 및그 장치 | |
KR101033146B1 (ko) | 무선 인터넷 광고 서비스 시스템 및 방법 | |
KR20100073308A (ko) | 문자메시지를 이용한 정보 제공 서비스 시스템 및 그 방법 | |
JP2002055933A (ja) | 電子メール配信システム及び電子メール配信方法 | |
JP2002024149A (ja) | コード対応電子メール情報取得システム | |
KR101105788B1 (ko) | 이동통신단말기에서의 음성 변환 서비스 시스템 및 그 방법 | |
KR20020072922A (ko) | 카테고리 서비스를 이용한 무선 인터넷 서비스 제공시스템 및 그 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080115 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080317 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080408 |