JP2004294652A - 光ファイバ成端箱における光ファイバ補修方法 - Google Patents

光ファイバ成端箱における光ファイバ補修方法 Download PDF

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Hisayuki Kato
久幸 加藤
Akitsugu Ono
晃嗣 小野
Takashi Kaneko
隆 金子
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Abstract

【課題】接続作業時間の短縮化が図れるとともに、光ファイバ成端箱における光ファイバに異常が生じた場合に、容易に補修できるようにする。
【解決手段】複数の光ファイバの長手方向中央部が樹脂封止されるとともに、各一端に他の光ファイバBが融着接続又はコネクタ接続される一方、各他端に光ファイバコネクタ7がそれぞれ設けられる接続用光ファイバ5と、各一端に前記光ファイバコネクタ7がそれぞれ装着されるとともに、各他端に他の光ファイバコネクタFがそれぞれ装着される構成を備えるアダプタ4と、筐体2とを有する光ファイバ成端箱1に対して、接続用光ファイバ5の複数の光ファイバの内の異常が生じた光ファイバに代えて、別の光ファイバ30を用いて他の光ファイバBと他の光ファイバコネクタFとを接続するようにしている。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ成端箱における光ファイバの補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、光ファイバケーブルを光ファイバコードまたは光ファイバケーブルに分岐接続するためOLE_LINK1に、光ファイバ成端箱OLE_LINK1が用いられる。光ファイバ成端箱においては、箱の一端から引き込まれた光ファイバケーブルは、光ファイバごとに分岐されたのち、箱の他端から引き込まれた分岐用光ファイバコードまたは分岐用光ファイバケーブルに光コネクタ接続や融着接続などの手法によって光接続される。
【0003】
光ファイバ成端箱においては、光ファイバケーブルと分岐用光ファイバコードまたは分岐用光ファイバケーブルとは直接光接続されるのではなく次のようにして光接続されることが多い。すなわち、光ファイバケーブルと分岐用光ファイバコードまたは分岐用光ファイバケーブルとの間に接続用光ファイバ部を設け、この接続用光ファイバ部の一端に光ファイバケーブルを、他端に分岐用光ファイバコードまたは分岐用光ファイバケーブルをそれぞれ光接続することで、両者の光接続が実施される。光ファイバ成端箱は、接続用光ファイバ部が収納される構造となっている。(特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
実開平7−16902号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにして光ファイバケーブルと分岐用光ファイバとを光接続する光ファイバ成端箱においては、光接続作業時に接続用光ファイバ部の取り扱いに手間がかかるうえに、光ファイバ成端箱内における接続用光ファイバ部の収納作業に手間がかかるうえに収納スペースも必要となる。このことが接続作業時間の短縮化を妨げる要因や、高密度収納を妨げる要因となっていた。
【0006】
したがって、本発明の課題は、接続作業時間の短縮化及び高密度収納を図ることができるとともに、光ファイバ成端箱における光ファイバに異常が生じた場合に、容易に補修できるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、次の構成を備えている。
【0008】
すなわち、本発明は、複数の光ファイバの長手方向の中央部分が、樹脂封止されて一体化された接続用光ファイバと、前記接続用光ファイバが収納されるとともに、複数のアダプタが設けられた筐体とを備え、前記接続用光ファイバを構成する前記複数の光ファイバの各一端側が、他の光ファイバに融着接続又はコネクタ接続される一方、各他端側に光ファイバコネクタがそれぞれ設けられ、前記複数のアダプタの各一端側に、前記光ファイバコネクタがそれぞれ装着されるとともに、各他端側に他の光ファイバコネクタがそれぞれ装着される光ファイバ成端箱に対して、前記接続用光ファイバを構成する前記複数の光ファイバのうちのいずれかの光ファイバに異常が生じたときには、異常が生じた光ファイバに代えて、別の光ファイバを用いて前記他の光ファイバと前記他の光ファイバコネクタとを接続するものである。
【0009】
本発明によると、接続用光ファイバを構成する複数の光ファイバは、その中央部分が樹脂封止されているので、筐体内における接続用光ファイバの取り扱いが容易となるうえに、筐体内において接続用光ファイバを収納効率良く収納することができる。
【0010】
この光ファイバ成端箱を用いた光ファイバケーブルの分岐接続作業は次のようになされる。すなわち、まず、他の光ファイバが、筐体内の接続用光ファイバの一端に光接続される。その際、接続用光ファイバの長手方向中央部が樹脂封止されているので、光接続作業が容易となる。一方、他の光ファイバコネクタは、アダプタの他端に装着される。これにより、他の光ファイバコネクタは、光ファイバコネクタに光接続される。この光接続作業もアダプタを介するために容易となる。
【0011】
また、複数の光ファイバの長手方向の中央部分が樹脂封止されてなる接続光ファイバの前記複数の光ファイバのいずれかに異常、例えば、損失増加等の異常が生じた場合には、その異常が生じた光ファイバに代えて、別の光ファイバを用いて接続するので、複数の光ファイバの中央部分が樹脂封止されてなる接続用光ファイバの全体を交換する必要がなく、これによって、補修作業が容易になるとともに、補修に要するコストを低減することができる。
【0012】
本発明の一実施態様においては、前記接続用光ファイバを構成する前記複数の光ファイバは、その長手方向中央部が平面に沿って配置されるとともに、シート形状に樹脂封止されている。
【0013】
本発明によると、接続用光ファイバを構成する複数の光ファイバは、その長手方向の中央部分が、シート状に樹脂封止されているので、筐体内における接続用光ファイバの取り扱いがさらに容易となるうえに、筐体内において接続用光ファイバをさらに収納効率良く収納することができる。
【0014】
本発明の他の実施態様においては、前記光ファイバ成端箱は、光ファイバ収納用薄板材を有し、前記光ファイバ収納用薄板材は、前記接続用光ファイバを構成する前記複数の光ファイバの各一端側と前記他の光ファイバとの間の光接続部、この光接続部近傍の光ファイバ余長部および前記別の光ファイバの余長部を収納するものであり、前記光ファイバ収納用薄板材と前記樹脂封止された部分とは、互いに積層された状態で前記筐体に収納されている。
【0015】
本発明によると、接続用光ファイバを構成する複数の光ファイバの各一端側と前記他の光ファイバとの間の光接続部、この光接続部近傍の光ファイバ余長部および別の光ファイバの余長部とが、収納効率よく収納されることになり、その分、光ファイバ成端箱全体の収納効率がさらに向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の光ファイバ補修方法が適用される光ファイバ成端箱が設けられる光ファイバ配線網の全体図である。この光ファイバ配線網は、情報配信元(情報センタ等)100と情報配信先(各家庭等)101とを、幹線光ファイバ102,支線光ファイバ103,およびドロップ光ファイバ104等を介して光通信可能に接続している。なお、図1において、符号105は、幹線光ファイバ102を収納する地下収納路であり、106は幹線光ファイバ102を支持する電柱であり、107は各種の光ファイバケーブルを分岐するクロージャである。
【0017】
このように構成された光ファイバの配線網において、本実施形態の補修方法が適用される光ファイバ成端箱1は、例えば、情報配信元100である情報センタ内に設けられる。光ファイバ成端箱1は、幹線光ファイバ102等を構成する光ファイバケーブルAを光ファイバに分岐したうえで、分岐した光ファイバを接続対象である他の光ファイバB(図1では、局内光ファイバ108)に光接続している。
【0018】
以下の説明においては、8心(4心の光ファイバテープ心線2本)を有する光ファイバケーブルAの3本を、光ファイバ成端箱1を用いて24本の光ファイバに分岐接続する構成を例にして本発明を説明する。しかしながら、このような構成は、本発明の実施の形態の一例に過ぎず、本発明はどのような分岐形態においも実施できるのはいうまでもない。
【0019】
光ファイバ成端箱1は、図2に示されるように、複数積層配置された状態で収納箱109に引き出し自在に収納されている。光ファイバ成端箱1は、図3に示されるように筐体2を有している。筐体2は一主面が開放された扁平な矩形形状を有している。筐体2の一側縁2aには支持部3が設けられている。
【0020】
支持部3は、光ファイバケーブルAの周囲を把持する外周クランプ部3aと、光ファイバケーブルAが有するテンションメンバDを挟持するテンションメンバクランプ部3bとを備えている。
【0021】
筐体2の他側縁2bにはアダプタ4が設けられている。アダプタ4は、その両端に光ファイバコネクタを装着する装着部4a,4bを備えている。アダプタ4は、装着部4a,4bに光ファイバコネクタが装着されると、両光ファイバコネクタを光接続する構造を有している。アダプタ4は、1心の光接続に対応した構造を有している。したがって、アダプタ4は光接続数に応じた数を有している。本実施形態では、24心の光接続数を本発明の構成例にしているため、24個のアダプタ4が設けられている。アダプタ4は、その一端(装着部4a)を筐体内側に向け、その他端(装着部4b)を筐体外側に向けて並列配置されて筐体2の他側縁2bに取り付けられている。
【0022】
光ファイバ成端箱1は、接続用光ファイバ5を有している。接続用光ファイバ5は、図5に示されているように、光ファイバケーブルAから取り出された第1光ファイバ(請求項における他の光ファイバに相当する)Bと、分岐接続先である第2光ファイバCとの間を光接続する際に両光ファイバB,Cの間に介装される光ファイバである。
【0023】
接続用光ファイバ5は、図3,図4に示されるように、光ファイバケーブルAの分岐接続作業を容易にするために、十分なファイバ長(例えば、数m)を有している。接続用光ファイバ5は、光接続数に合わせてその本数が設定されており、本実施形態では、24本の光ファイバから構成されている。ただし、本実施形態では、接続用光ファイバ5を構成する光ファイバは、光ファイバの4本が束となった光ファイバテープ心線を主構造として有している。そのため、接続用光ファイバ5は、6本の光ファイバテープ心線を主構造体として備えている。
【0024】
接続用光ファイバ5の長手方向中央部5aは平面に沿って巻回配置されている。巻回封止された長手方向中央部5aは薄板状をした封止樹脂部6に封入固定されて一体化されている。接続用光ファイバ5の両端部は、封止樹脂部6により固定保持されることなく封止樹脂部6から延出しており延出部5b,5cを構成している。なお、図3,図4においては、封止樹脂部6の構造を明らかにするために封止樹脂部6の一部は切り欠いて描写されており、長手方向中央部5aの一部は露出している。
【0025】
接続用光ファイバ5の一端側延出部5bの端部には、第1光ファイバコネクタ8が取り付けられている。第1光ファイバコネクタ8は、4心の光ファイバ(テープ心線1本)を同時に光接続する構成を備えている。したがって、24心の光接続を行う本実施形態の光ファイバ成端箱1では、第1光ファイバコネクタ8は6個設けられている。
【0026】
接続用光ファイバ5の他端側延出部5cの端部には第2光ファイバコネクタ7が取り付けられている。第2光ファイバコネクタ7は、1心の光ファイバだけを光接続する構成を備えている。したがって、24心の光接続を行う本実施形態の光ファイバ成端箱1では、第2光ファイバコネクタ7は24個設けられている。
【0027】
封止樹脂部6は、図示はしないが2枚の樹脂薄材を張り合わすことでシート状に構成されている。封止樹脂部6は、両樹脂薄材の間に接続用光ファイバ5の長手方向中央部5aを挟み込んでおり、これにより長手方向中央部5aを封入固定している。
【0028】
封止樹脂部6は筐体2の内部に収納固定されている。具体的には、封止樹脂部6の四隅が筐体2の底面にねじ止め固定されている。
【0029】
接続用光ファイバ5の他端側延出部5cに設けられた第2光ファイバコネクタ7は、封止樹脂部6から延出してアダプタ4の装着部4a(筐体内側)に筐体2の内側から装着されている。
【0030】
光ファイバ成端箱1では、上記した基本構成に加えて、光ファイバ収納用薄板材9を備えている。なお、図3では、光ファイバ収納用薄板材9の一部を切り欠いて下側の封止樹脂部6を露出させた描写となっている。光ファイバ収納用薄板材9は、図5(光ファイバ成端箱1の使用状態を表す図)に示されるように、接続用光ファイバ5と光ファイバケーブルA(第1光ファイバB)との間の光接続部およびこの光接続部近傍の第1光ファイバBの端部(光ファイバ余長部)を収納するファイバ収納部10を備えている。
【0031】
ファイバ収納部10は、接続用光ファイバ5と第1光ファイバBとの間の光接続部を含めて第1光ファイバBを巻回する巻回爪11を有している。巻回爪11は光ファイバ収納用薄板材9の表面部位に設けられている。ファイバ収納部10は光ファイバ収納用薄板材9の表面部位から構成されており、巻回爪11に巻回された第1光ファイバBを収納している。光ファイバ収納用薄板材9には、ケーブル挿通用の切欠9aが設けられている。
【0032】
光ファイバ収納用薄板材9は、筐体2に収納配置された封止樹脂部6の上にさらに積層配置されている。具体的には、光ファイバ収納用薄板材9は、図6に示されるように、封止樹脂部6の上方にスペーサ12を介して積層配置されたうえで、筐体2にねじ止め固定されている。光ファイバ収納用薄板材9は、スペーサ12を介在させることで封止樹脂部6との間に若干の隙間を形成しており、この状態で筐体2に固定されている。
【0033】
以上説明したように、光ファイバ成端箱1では、接続用光ファイバ5の他端側延出部5cに設けられた第2光ファイバコネクタ7は、光ファイバ成端箱1の製造工場等においてアダプタ4に装着される。そして、第2光ファイバコネクタ7がアダプタ4に装着された状態で、光ファイバ成端箱1はその設置場所に搬送される。そのため、光ファイバ成端箱1の設置場所において、第2光ファイバコネクタ7をアダプタ4に装着する作業を行う必要がなくなり、その分、光ファイバ成端箱1の設置現場における作業(光接続作業等)が容易となる。
【0034】
さらには、光ファイバ成端箱1は、設置現場に搬送する際に生じる振動等に起因する接続用光ファイバ5の損傷を受けにくい構造となっている。これは、光ファイバ成端箱1では、接続用光ファイバ5の長手方向中央部5aが封止樹脂部6により封止固定されていることに因っている。
【0035】
さらには、光ファイバ成端箱1では、接続用光ファイバ5の長手方向中央部5aが封止樹脂部6に封止された状態で筐体2に収納されている。接続用光ファイバ5は、通常数mといった比較的長い長さを有しており、その収納に手間と場所を取る構成となっている。これに対して、光ファイバ成端箱1では、接続用光ファイバ5の長手方向中央部5aを封止樹脂部6で封止しているために、接続用光ファイバ5の収納に手間と場所(筐体2内での収納スペース)とが取られない。
【0036】
さらには、接続用光ファイバ5の一端側延出部5bと第1光ファイバBとの間の光接続部およびこの光接続部近傍の第1光ファイバB(光ファイバ余長部)を収納する光ファイバ収納用薄板材9を、封止樹脂部6に積層して筐体2に収納している。そのため、接続用光ファイバ5の一端側延出部5bと第1光ファイバBとの間の光接続部およびこの光接続部近傍の第1光ファイバB(光ファイバ余長部)の収納にも手間と場所(筐体2内での収納スペース)とが取られない。
【0037】
以下、光ファイバ成端箱1の設置現場において光ファイバ成端箱1を介して実施される光ファイバケーブルAと第2光ファイバCとの光接続作業を図5を参照して説明する。まず、光ファイバ成端箱1で光接続する光ファイバケーブルA(3本)の接続端部において被覆(図示省略)とスロットロッド(光ファイバテープを収納している軸体であって図示は省略)とが取り除かれることで、光ファイバケーブルAから第1光ファイバBとテンションメンバDとが取り出される。第1光ファイバBは、4心の光ファイバが一体となった光ファイバテープ心線の構成を有している。第1光ファイバBは1m程度の長さとされる。テンションメンバDは、外周クランプ部3aに光ファイバケーブルAの接続端部が取り付けられた状態でテンションメンバクランプ部3bに到達する長さとされる。露出された第1光ファイバBの先端に光ファイバコネクタEが光接続されて取り付られる。
【0038】
この状態で光ファイバケーブルAの接続端部が筐体2の外側から外周クランプ部3aに差し込んでねじ止め固定される。さらに、光ファイバケーブルAのテンションメンバDがテンションメンバクランプ部3bに差し込まれてねじ止め固定される。
【0039】
光ファイバケーブルAの接続端部が筐体2に支持固定されたのち、外周クランプ部3aから延出する第1光ファイバBが光ファイバ収納用薄板材9の巻回爪11に巻き着けられる。これにより、第1光ファイバBがファイバ収納部10に収納される。さらには、光ファイバ収納用薄板材9の下側に配置されている封止樹脂部6から延出する接続用光ファイバ5の一端側延出部5b(第2光ファイバコネクタ8付き)が切欠9aから光ファイバ収納用薄板材9上に取り込まれる。
【0040】
そして、接続用光ファイバ5の一端側延出部5bに設けられた第1光ファイバコネクタ8(4心)と第1光ファイバBの光ファイバコネクタE(4心)とが連結されて光接続される。これにより光ファイバケーブルAを筐体2に支持固定する作業と光ファイバケーブルAと接続用光ファイバ5とを光接続する作業が終了する。
【0041】
接続用光ファイバ5の長手方向中央部5aが封止樹脂部6により封止されて筐体2に固定されているために、上記した光接続作業は比較的簡単に行うことができる。
【0042】
さらには、接続用光ファイバ5の他端側延出部5cに設けられた第2光ファイバコネクタ7は、光ファイバ成端箱1の製造時において既にアダプタ4に装着されている。そのため、光ファイバ成端箱1の設置現場において実施される光ファイバ成端箱1を介した光ファイバケーブルAと第2光ファイバCとの光接続作業では、第2光ファイバコネクタ7をアダプタ4に装着する作業を行う必要がなく、その分でもその作業が簡単となる。
【0043】
以上のようにして光ファイバ成端箱1において光ファイバケーブルA(第1光ファイバB)と接続用光ファイバ5とが光接続されたのち、アダプタ4の装着部4bに第2光ファイバCの光ファイバコネクタFが装着される。これにより、第2光ファイバC(1心)と接続用光ファイバ5の各光ファイバ(1心)とが光接続される。したがって、光ファイバケーブルA(第1光ファイバB)は、光ファイバ成端箱1において接続用光ファイバ5を介して第2光ファイバCに光接続される。本実施形態では3本の光ファイバケーブルA(6本の第1光ファイバB)が分岐されて24本の第2光ファイバCに光接続される。
【0044】
この実施の形態の光ファイバの補修方法は、以上のようにシート状の封止樹脂部6を有する接続用光ファイバ5を介して第1,第2の光ファイバB,Cとを光接続する光ファイバ成端箱1において、接続用光ファイバ5の24本の光ファイバのいずれかに損失増加等の異常が生じた場合に、その補修を行うものである。
【0045】
すなわち、この実施の形態の光ファイバの補修方法では、長手方向の中央部分が、封止樹脂部6で樹脂封止された接続用光ファイバ5の24本の光ファイバのいずれかの光ファイバ心線に異常が生じた場合には、接続用光ファイバ5の全体を交換するのではなく、異常が生じた光ファイバ心線に代えて、別の光ファイバ心線または光コードを用いて第1,第2の光ファイバB,Cの対応する心線間を光接続するものである。
【0046】
この実施の形態では、上述のように、接続用光ファイバ5は、光ファイバの4本が束となった光ファイバテープ心線を主構造としており、このため、損失増加等の異常が生じた光ファイバ心線の1本のみを別の光ファイバ心線または光コードに代えるのではなく、異常が生じた光ファイバ心線を含む4本の心線を代えるようにしている。
【0047】
図7は、この実施の形態の光ファイバ補修方法によって補修された状態を示す図5に対応する平面図である。
【0048】
この図7においては、接続用光ファイバ5の24本の光ファイバ心線の1本に損失増加等の異常が生じ、その1本を含む合計4本の光ファイバテープ心線を、別の4本の補修用光ファイバ30〜30を用いて補修した状態を示している。これら4本の補修用光ファイバ30〜30の各一端には、接続用光ファイバ5と同様に、光ファイバコネクタ7が取り付けられており、筐体2のアダプタ4の装着部4aに装着されている。
【0049】
一方、接続用光ファイバ5の異常が生じた光ファイバ心線を含む4本の光ファイバテープ心線に接続されるべき第1光ファイバBの4心光ファイバテープ心線Bは、補修用光ファイバ30に突き合わされて融着接続されて融着収容部31に収容される。なお、32は、融着接続部を保護する保護部材である。また、補修用光ファイバ30は、途中で単心の光ファイバ30〜30に分岐されてそれぞれ第2光ファイバコネクタ7が取り付けられている。
【0050】
このようにして、接続用光ファイバ5の複数の光ファイバ心線のいずれかに損失増加等の異常が生じた場合には、その異常が生じた心線を含む4本の光ファイバテープ心線を、別の補修用光ファイバ30に代えて、第1光ファイバBと第2光ファイバCとの対応する光ファイバ心線同士を光接続するので、異常が生じていない光ファイバテープ心線については、接続用光ファイバ5をそのまま利用することができ、接続用光ファイバ5全体を交換する必要がない。したがって、接続用光ファイバ5を交換する場合に比べて、接続点数を少なくできることになり、補修作業が容易になるとともに、補修に要するコストを低減することができる。
【0051】
さらに、この実施の形態では、補修用光ファイバ30は、光ファイバ収納用薄板材9上において、その余長部分が巻回収納される。
【0052】
本発明の他の実施の形態として、上述の補修用光ファイバ30の端部に光ファイバコネクタ33が設けられた補修用光ファイバコード30を準備し、この補修用光ファイバコード30を用いて図8に示されるように、第1光ファイバBの先端に取付けられた光ファイバコネクタEに接続するようにしてもよい。
【0053】
上述の実施の形態では、異常が生じた光ファイバ心線を含む4本の光ファイバ心線を、別の光ファイバ心線に代えたけれども、本発明の他の実施の形態として、異常が生じた光ファイバ心線のみを別の光ファイバ心線に代えるようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光接続作業時に接続用光ファイバの取り扱いが簡単になるうえに、光ファイバ成端箱内における接続用光ファイバの収納作業も簡単になり、その分、光接続作業時間の短縮化を促進することができ、さらに、接続用光ファイバを構成する複数の光ファイバのいずれかに、損失増加等の異常が生じた場合には、異常が生じた光ファイバを、別の光ファイバに代えて接続を行うので、複数の光ファイバの長手方向の中央部分が樹脂封止された接続用光ファイバ全体を取り替える必要がなく、補修作業が容易になるとともに、補修コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ成端箱を備え付ける光ファイバ配線網の構成を示す図である。
【図2】本発明の光ファイバ成端箱が装着される収納箱の構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態の光ファイバ成端箱の構成を示す平面図である。
【図4】一実施形態の光ファイバ成端箱を構成する接続用光ファイバ部および封止樹脂部の構成を示す平面図である。
【図5】一実施形態の光ファイバ成端箱の使用状態を示す平面図である。
【図6】一実施形態の光ファイバ成端箱の要部拡大図である。
【図7】本発明に係る光ファイバ補修方法によって補修された状態を示す光ファイバ成端箱の平面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態の図7に対応する平面図である。
【符号の説明】
100情報配信元 101情報配信先 102幹線光ファイバ
103支線光ファイバ 104ドロップ光ファイバ
105地下収納路 106電柱 107クロージャ
108局内光ファイバ 109収納箱
1光ファイバ成端箱 2筐体
2a一側縁 2b他側縁 2c筐体延出部
2d側壁 2e光ファイバ収納部 3支持部
3a外周クランプ部 3bテンションメンバクランプ部
4アダプタ 4a装着部(内側) 4b装着部(外側)
5接続用光ファイバ部 5a長手方向中央部 5b一端側延出部
5c他端側延出部 6封止樹脂部
7第2光ファイバコネクタ 8第1光ファイバコネクタ
9光ファイバ収納用薄板材 9a切欠
10ファイバ収納部 11巻回爪 A光ファイバケーブル
B第1光ファイバ C第2光ファイバ E光ファイバコネクタ
F光ファイバコネクタ

Claims (3)

  1. 複数の光ファイバの長手方向の中央部分が、樹脂封止されて一体化された接続用光ファイバと、前記接続用光ファイバが収納されるとともに、複数のアダプタが設けられた筐体とを備え、
    前記接続用光ファイバを構成する前記複数の光ファイバの各一端側が、他の光ファイバに融着接続又はコネクタ接続される一方、各他端側に光ファイバコネクタがそれぞれ設けられ、前記複数のアダプタの各一端側に、前記光ファイバコネクタがそれぞれ装着されるとともに、各他端側に他の光ファイバコネクタがそれぞれ装着される光ファイバ成端箱に対して、
    前記接続用光ファイバを構成する前記複数の光ファイバのうちのいずれかの光ファイバに異常が生じたときには、異常が生じた光ファイバに代えて、別の光ファイバを用いて前記他の光ファイバと前記他の光ファイバコネクタとを接続することを特徴とする光ファイバ成端箱における光ファイバ補修方法。
  2. 前記接続用光ファイバを構成する前記複数の光ファイバは、その長手方向中央部が平面に沿って配置されるとともに、シート形状に樹脂封止されている請求項1記載の光ファイバ成端箱における光ファイバ補修方法。
  3. 前記光ファイバ成端箱は、光ファイバ収納用薄板材を有し、前記光ファイバ収納用薄板材は、前記接続用光ファイバを構成する前記複数の光ファイバの各一端側と前記他の光ファイバとの間の光接続部、この光接続部近傍の光ファイバ余長部および前記別の光ファイバの余長部を収納するものであり、
    前記光ファイバ収納用薄板材と前記樹脂封止された部分とは、互いに積層された状態で前記筐体に収納されている請求項1または2記載の光ファイバ成端箱における光ファイバ補修方法。
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