JP2004293528A - プロペラファン、これを含む冷却装置、及び冷蔵庫 - Google Patents

プロペラファン、これを含む冷却装置、及び冷蔵庫 Download PDF

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Abstract

【課題】空力的な性能を向上させることができ、また、騒音や消費電力を低減することができるものを提供する。
【解決手段】冷気送出用プロペラファン1の羽根11を設計するにあたり、羽根11を図1のP1−P1線、P2−P2線、及びP3−P3線に沿って軸方向に切断して得られる曲線I,II及びIII、並びに、羽根11の外周をその2等分点iの個所で接する軸方向の平面に投影した曲線IVに着目する。そして、これら曲線I,II及びIII並びに曲線IVが、全て、上流側に向かって凸である滑らかな凸曲線をなすようにする。また、曲線Iの反り角が曲線IVの反り角よりも小さくなるようにするとともに、曲線I,II及びIIIについて、全体的な傾きを示すスタッガ角の差が、互いに15°以下になるようにする。これにより、特には、低風量の領域で高い静圧を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸方向に沿って流体を送り出すためのプロペラファンに関する。また、このようなプロペラファンを冷気の送出経路中に備えた冷却装置や冷蔵庫、または、プロペラファンを冷媒循環用の圧縮機の冷却用に備えた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷蔵庫や空調機、放熱を要する電子機器等において、軸流式のプロペラファンが用いられている。
【0003】
空冷式(間接冷却式)冷蔵庫内の冷気送出用等に用いられるプロペラファンは、圧力損失の大きい流体経路で使用されるものであり、また、直径方向及び軸方向の寸法をなるべく小さくすることが求められる。また、充分な送風性能を持たせるとともに、騒音の低減や消費電力の低減を図ることが求められる。
【0004】
従来より、このようなプロペラファンの3次元形状を最適化するための研究開発が行われている。
【0005】
特開平5−79496(特許文献1)では、羽根が渦巻き状に外側に突き出す際の傾斜角と、ボス部周面の傾斜角とを最適化するとともに、軸方向の投影図において、羽根が渦巻き状に回転方向前方へと巻いていく程度を回転方向前進角として定義して羽根の形状の最適化を行っている。このようにして、特に、騒音の低下を図っている。
【0006】
特開平9−68199(特許文献2)では、軸方向の投影図において、羽根の前方の縁がなす凹曲線が最適形状となるようにしており、これにより、騒音の低下を図っている。この際、羽根の設計にあたり、プロペラファンの回転軸を中心とした円筒面により羽根を切断し、現れる断面を2次元の平面に投影した線に着目している。そして、この投影線が、ゆるやかな湾曲部と直線部とからなる曲線(特許文献2 図4)、直線部のみ(特許文献2 図10)、または、円弧状曲線(特許文献2 図43)をなすようにしている。また、各羽根は、前方の縁部の内側の個所が、放射方向断面において、直線状をなす(特許文献2 図5,図12,図25,図30)。
【0007】
特開平11−303794(特許文献3)においては、特開平5−79496と同様、羽根が渦巻き状に外側に突き出す際の傾斜角と、軸方向の投影図において、羽根が渦巻き状に回転方向前方へと巻いていく程度を回転方向前進角とを最適化している。これにより軸方向寸法を小さくするとともに低騒音、高静圧を図っている。
【0008】
また、特開2001−99093(特許文献4)では、プロペラファンの回転軸を中心とした円筒面により羽根を切断し、現れる断面を2次元の平面に投影した曲線について、反り具合を外周端側で大きくなるようにしている。これにより、高静圧、低振動を図っている。
【0009】
特開2001−227498(特許文献5)では、プロペラファンの回転軸を中心とした円筒面により羽根を切断し、現れる断面を2次元の平面に投影した曲線について、反りが最大となる位置が、切断円筒面の半径が大きくなるにつれて後方の縁部の側にシフトするようにしている。これにより、低騒音化及び高効率化を図っている。
【0010】
【特許文献1】特開平5−79496号公報
【0011】
【特許文献2】特開平9−68199号公報
【0012】
【特許文献3】特開平11−303794号公報
【0013】
【特許文献4】特開2001−99093号公報
【0014】
【特許文献5】特開2001−227498号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術のいずれにおいても、プロペラファンから軸方向に空気を送り出す軸流式のファンとしての一般的な構成を根本的には何ら変更せずに設計されている。そのため、冷蔵庫の冷気送出用といった場合のように、プロペラファンから出る空気がすぐさま略垂直の壁面に衝突するという場合には、送り出す空気の流れを必ずしも最適化できなかった。
【0016】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、回転軸方向に沿って流体を送り出すためのプロペラファンにおいて、下流側に近接して回転軸に垂直の壁面が存在する場合にも、同一回転数での風量増加といった空力的な性能を向上させることができ、また、騒音や消費電力を低減することができるものを提供しようとする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様においては、モーターの回転部に取付可能なボス部と、この周面に接続する複数枚の羽根とからなり、前記各羽根が、回転方向から見て前方にある前方端縁と、後方にある後方端縁と、軸方向から見て周方向に延びる外周縁とを備えるプロペラファンにおいて、前記前方端縁がボス部の周面に合わさる付け根部前方端と、前記外周縁が前記後方端縁に合わさる外周縁後方端とを通り、かつ、回転中心の軸線に対して平行な基準切断平面を設定した場合、ボス部から見てこの基準切断平面より外側で、前記各羽根は、該基準切断平面に平行な任意の切断面に現れる曲線が、送出方向の上流側に向かって凸である滑らかな凸曲線、または直線をなすことを特徴とする。
【0018】
上記構成により、羽根の形状が、周方向に拡散する斜め方向に空気を送り出すのに適したものとなるため、空力的な性能を向上させることができ、また、騒音や消費電力を低減することもできる。
【0019】
「滑らかな凸曲線」とは、いうまでもなく、微分係数が連続し、変曲点を有さないものである。
【0020】
また、本発明の第2の態様においては、上記第1の態様と同様の構成において、前記外周縁の一部または全部は、プロペラファンの外径に一致する仮想円筒面上を伝って延びる外径外周領域をなしており、基準切断平面としては、上記第1の態様の基準切断平面に代えて、外径外周領域の前方端からプロペラファンの重心に至る直線が前記ボス部の周面に交わる交点と、前記外径外周領域の後方端とを含み、かつ前記軸線に対して平行な切断面をとっている。
【0021】
このように設定しても、第1の態様と同様の効果が得られる。また、羽根の形状によっては、第2の態様の基準切断平面の設定法が、より適切となる。
【0022】
本発明の第3の態様においては、回転中心の軸線方向から見た平面図において、前記外周縁が現れた軸方向投影線の全体に着目する場合には、この外周縁軸方向投影線を2等分する位置に対応する前記外周縁上の点を2等分点とし、また、この2等分点と外周縁後方端との間を前記平面図においてさらに2等分する位置に対応する前記外周縁上の点を4等分点とし、前記外周縁軸方向投影線のうち、プロペラファンの外径に一致する円周上を延びる円弧状軸方向投影線に着目する場合には、この円弧状軸方向投影線を2等分する位置に対応する前記外周縁上の点を2等分点とし、また、この2等分点と円弧状軸方向投影線の後方端との間を前記平面図においてさらに2等分する位置に対応する前記外周縁上の点を4等分点とし、このような2等分点及び4等分点の設定に基づき、前記基準切断平面に前記羽根が現れた第1凸曲線と、前記4等分点をとおり前記基準切断平面に平行な切断平面に前記羽根が現れた第2凸曲線と、前記2等分点をとおり前記基準切断平面に平行な切断平面に前記羽根が現れた第3凸曲線と、前記2等分点の個所で前記羽根に接する、前記軸線に平行な平面へと該外径外周領域を投影した第4凸曲線とを想定し、前記の切断面または投影平面にて、前記各凸曲線の前方端部及び後方端部を滑らかに外側へと延長した前方延長線及び後方延長線が互いになす角度を反り角とし、他方では、前記前方延長線と軸線方向の直線とがなす前方傾斜角と、前記後方延長線と軸線方向の直線とがなす後方傾斜角との加算平均をスタッガ角とした場合、前記第4凸曲線は前記第1凸曲線よりも反り角が小さく、前記第1、第2及び第3曲線は、互いのスタッガ角の差が15°未満であることを特徴とする。
【0023】
このような構成であると、特には、低流量領域での静圧を増大させることができる。
【0024】
本発明の第4の態様においては、上記第3の態様と同様に第1〜4凸曲線を想定した場合に、前記第4凸曲線は前記第1凸曲線よりも反り角が大きく、かつ、前記第4凸曲線の反り角が35°より大きいことを特徴とする。
【0025】
このような構成であると、特には、高流量領域での静圧を増大させることができる。
【0026】
本発明の第5の態様においては、ボス部から見て前記基準切断平面より内側でも、前記羽根は、該基準切断平面に平行な任意の切断面に現れる曲線が、送出方向の上流側を向いて凸である滑らかな凸曲線、または直線をなすことを特徴とする。
【0027】
このような構成であると、乱流を低減または防止することができるので、プロペラファンの空力的性能をさらに向上させることができ、さらなる騒音及び消費電力の低減を達成することができる。
【0028】
本発明の冷却装置は、前記プロペラファンの下流側に近接して、該プロペラファンの回転軸に垂直の壁面が配置され、送出された空気が該壁面を伝って放射方向に広がることを特徴とする。
【0029】
冷却装置の好ましい態様においては、前記プロペラファンを周方向から囲む送風ガイド部材が、冷気供給用空間へと少なくとも部分的に突き出すように設けられ、その少なくとも上流側の縁部において、ラッパ状に径が広がっていることを特徴とする。
【0030】
このような構成であると、ラッパ状のベルマウス等により、プロペラファンの空力的性能をさらに向上させることができ、さらなる騒音及び消費電力の低減を達成することができる。
【0031】
本発明の冷蔵庫は、前記プロペラファンを、冷気送出経路中に備えるか、または、機械室中に冷媒循環用圧縮機の冷却のために備えることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例の冷蔵庫100、及びこれに用いられるプロペラファン1,1’について、図1〜9を用いて説明する。
【0033】
図1は、冷気送出用プロペラファン1をその軸方向下流側から見た正面図であり、図2は、冷気送出用プロペラファン1が冷蔵庫背面部中に取り付けられた様子を示す。
【0034】
また、図3には、この冷気送出用プロペラファン1の羽根11を、図1のP1−P1線、P2−P2線、及びP3−P3線に沿って軸方向に切断して得られる曲線I,II及びIII、並びに、羽根11の外周をその2等分点iの個所で接する軸方向の平面(P4−P4線で示す平面)に投影した曲線IVをまとめて示す。
【0035】
さらに、図4〜5には、プロペラファン1の斜視図を示す。
【0036】
図1及び4〜5に示すように、プロペラファン1は、円筒カップ状のボス部12と、この周面14にから外側へ渦巻き状に延びる5枚の羽根11からなる。各羽根11は、互いに同一形状かつ同一寸法である。
【0037】
図示の例では、カップ状のボス部12の開口側が、下流側すなわち冷気を送り出す側である。そして下流側から見て、反時計回りに回転するように構成されており、各羽根11は、湾入形状の前方端縁15と、ファンの外周面に沿って延びる外周縁16と、最もカーブの緩やかな後方端縁17とからなる。図示の例で、後方端縁17と外周縁16とが合わさる個所、すなわち外周後方端bの個所は、略直角の角部をなし、前方端縁15と外周縁16とが合わさる個所、すなわち外周前方端cの個所は、ナイフ先のように尖っている。プロペラファン1において、この外周前方端cが、最も上流側に位置し、外周後方端bが最も下流側に位置する(図4〜5参照)。
【0038】
図1にてP1−P1線により示す断面は、外周後方端bと、羽根11の付け根部の前方端aとを結ぶ軸方向切断面である。また、P2−P2線により示す断面は、外周縁16を2等分した2等分点iと外周後方端bとの間をさらに2等分した4等分点kを通り、かつ、P1−P1線の断面と平行な軸方向切断面である。ここで、2等分及び4等分は、軸方向から見た平面図に現れる曲線をその道のり長さにしたがって分割したものである。
【0039】
また、P3−P3線により示す断面は、外周縁16の2等分点iを通り、かつ、P1−P1線の断面と平行な軸方向切断面である。
【0040】
図3に示す厚み付きの曲線I,II及びIIIは、上記P1−P1線,P2−P2線及びP3−P3線の切断面に現れた、羽根11の延びる形状である。
【0041】
一方、図1中にてP4−P4線により示す軸方向平面は、外周縁16の2等分点iのところで該外周縁16に外接し、かつ、P1−P1線の断面と平行に延びる軸方向の平面である。そして、図3の下端に示す曲線IVは、P4−P4線の軸方向平面に、羽根11の外周縁16を投影した曲線である。
【0042】
図3に示すように、冷気送出用プロペラファン1は、羽根11を、P1−P1線の断面やこれに平行な断面に沿って切断した場合に、送出方向の上流側に向かって凸である滑らかな凸曲線をなしている。また、図4〜5の斜視図から知られるように、各羽根11は、P1−P1線の断面を基準としてこれに平行な任意の切断面で切断した場合に、いずれも、送出方向の上流側に向かって凸である滑らかな凸曲線をなしている。そのため、羽根11全体が滑らかな一つの凸面をなし、折り曲げ部や変曲部を有しない。
【0043】
これに伴い、外周縁16を回転軸に対して垂直に投影した曲線IVも、送出方向の上流側に向かって凸である滑らかな凸曲線をなしている。
【0044】
以上のような構成により、プロペラファン1から下流に向かって、半ば遠心方向に広がるように斜めに冷気が送られることとなる。そのため、図2に示すように、プロペラファン1の下流の直後に、回転軸13に対して垂直の壁面22がある場合、この壁面22に対する衝突が緩和され、下流側ダクト空間24への冷気の拡散がスムーズに行われる。
【0045】
図2及び図6に示すように、冷気送出用のプロペラファン1は、蒸発器26が収納された冷蔵庫背面側の上流側ダクト空間23から、冷蔵庫前方側の下流側ダクト空間24へと冷気を導くためのものである。この下流側ダクト空間24、及び、冷気供給開口35〜37を経て、各貯蔵室31,32へと冷気が導かれる。冷気は、貯蔵室31,32の保存容器33−1〜33−3を周囲から冷却した後、戻り口38を経て、上流側ダクト空間23に戻り、再度蒸発器26により冷却される。
【0046】
すなわち、プロペラファン1から送り出された空気は、下流側ダクト空間24と貯蔵室31とを隔てる壁面13を伝って上方及び下方等へとスムーズに送りされて、循環される。
【0047】
図2中に示すように、プロペラファン1の外周を囲むようにベルマウス21が設けられるが、ベルマウス21は、上流側ダクト空間23に突き出す側にて、ラッパ状に開いている。プロペラファン1の上流側にも、比較的近接して垂直の壁面が存在するが、このようにベルマウス21がラッパ状に開いていることで、上下左右の各方向からの冷気の流入がスムーズに行われる。
【0048】
さらには、ベルマウス21に連続する部材が、下流側ダクト空間24に向かっても、ラッパ状に開いており、これにより、半ば遠心方向となる斜め方向への空気の送り出しが、よりスムーズに行われる。ファンの空力的性能を向上させ、騒音及び消費電力を低減することができる。
【0049】
次ぎに、冷気送出用のプロペラファン1が、低流量で高い静圧を達成する構成を有していることについて説明する。
【0050】
前述のP1−P1線、P2−P2線、及びP3−P3線で示す切断面、及びP4−P4線で示す投射面において、各凸曲線(反り線)の前方側の端部(すなわち上流側の端部)をそのまま延長した前方延長線18と、軸線方向の直線とがなす角度を入口角αとする(図7)。また、後方側の端部(すなわち下流側の端部)をそのまま延長した後方延長線19と、軸線方向の直線とがなす角度を出口角βとする。すると、前方延長線18と後方延長線19とがなす角、すなわち反り角は、入口角αから出口角βを差し引いた角度α−βとして表される。
【0051】
また、ここで、入口角αと出口角βとの加算平均(α−β)/2をスタッガ角と呼ぶこととする。このスタッガ角は、プロペラファンの回転軸13の方向に対する全体的な傾きを表す値である。
【0052】
図3中の各凸曲線から示されるように、曲線IVの反り角α4−β4は、曲線Iの反り角α1−β1よりも小さい。
【0053】
また、プロペラファン1は、空気の斜め方向の流れに沿った方向で見た場合の、傾き角度の差が小さい。そのため、曲線I,II及びIIIは、図3から見てとれるように、互いのスタッガ角の差が、大きくとも15°未満である。好ましくは、10°未満である。
【0054】
下記表1には、図3に示す各凸曲線の角度についての具体例を示す。
【0055】
【表1】冷気送出用プロペラファンの具体例における角度構成
Figure 2004293528
表1に示す具体例においては、曲線IVの反り角α4−β4が曲線Iの反り角α1−β1よりも4°あまりだけ小さい。また、曲線I,II及びIIIについての互いのスタッガ角の差は、最大で約7°である。
【0056】
次ぎに、圧縮機冷却用プロペラファン1’の構成について、図8を用いて説明する。
【0057】
圧縮機冷却用プロペラファン1’は、図6に示すように、通常、冷蔵庫100の下部背面側にある機械室39中に配置され、圧縮機25に近接して配されて圧縮機25の外面に冷却用の空気を吹き付ける。圧縮機25を収納する機械室39も、冷蔵庫のスリム化と大容量化にともない、狭小となっており、プロペラファン1’の寸法をなるべく小さくすることが求められるとともに、圧縮機25の外面との間隔も、かなり小さくとられている。
【0058】
なお、図6に示す例では、圧縮機25とこの上に近接して配されている蒸発皿29の周囲にも空気がスムーズに流れ、圧縮機25の冷却と霜取り水の蒸発とが効果的に行われる。霜取り水は、霜取り運転の際に、ヒータ27の加熱により蒸発器26の霜がとけて出てきたものであり、排水樋28を伝って蒸発皿29に導かれる。
【0059】
図8中に示すように、曲線I,II及びIII並びに曲線IVは、冷気送出用プロペラファン1と同様に、送出方向の上流側に向かって凸である滑らかな凸曲線をなしており、また、羽根11全体が滑らかな一つの凸面をなし、折り曲げ部や変曲部を有しない。このような構成により、上記と同様に斜め方向に空気を送り出すことができ、スムーズな冷却が行われる。
【0060】
以下に、圧縮機冷却用プロペラファン1’が、高流量で高い静圧を達成する構成、すなわちを大風量を得るのに適する構成を有していることについて説明する。なお、以下に説明する点を除いて、圧縮機冷却用プロペラファン1’は、冷気送出用のプロペラファン1と全く同一である。
【0061】
まず、圧縮機冷却用プロペラファン1’は、曲線IVの反り角α4−β4が曲線Iの反り角α1−β1よりも大きい。また、曲線IVの反り角が、曲線Iの反り角よりも大きく、35°より大きく、好ましくは40°より大きく、さらに好ましくは45°より大きい。
【0062】
なお、図8中に示す例では、曲線II及びIIIについての反り角またはスタッガ角についても、冷気送出用プロペラファン1の場合(図3)より大きくとることで、斜めに空気を送り出すファンの仕事量を大きくしている。
【0063】
下記表2には、図8に示す各凸曲線の角度についての具体例を示す。
【0064】
【表2】圧縮機冷却用プロペラファンの具体例における角度構成
Figure 2004293528
表2に示す具体例においては、曲線IVの反り角α4−β4は、46.4°と、かなり大きく、曲線Iの反り角α1−β1に比べて20°あまり大きい。
【0065】
また、曲線Iの反り角及びスタッガ角は、冷気送出用プロペラファンの具体例(表1)と同様である。しかし、曲線II及びIIIは、冷気送出用プロペラファンの具体例に比べて、反り角が少し小さいもののスタッガ角が大きい。特には、曲線Iのスタッガ角と曲線IIIのスタッガ角との差が15°あまりとなり、冷気送出用ファンの具体例における7°あまりの約2倍となっている。
【0066】
このように、圧縮機冷却用プロペラファン1’の具体例においては、曲線IVの反り角をかなり大きくとることに加えて、曲線II及びIIIのスタッガ角を多少大きくとり、また、曲線Iと曲線IIIとのスタッガ角の差をかなり大きくとることにより、ファン仕事量を増大させ、斜め方向へと向かう風量を増大させている。
【0067】
図9のグラフには、上記の、冷気送出用プロペラファン1の具体例と、圧縮機冷却用プロペラファン1’の具体例とにおける、静圧(P)−風量(Q)曲線の測定結果について示す。また、表中には、従来技術の典型的なファンについて同様に測定した結果を比較例として示す。
【0068】
この比較例の羽根は、図10に示すように、上記プロペラファン1,1’と同様の構成において、曲線I,II及びIIIの形状が異なっている。いずれも反り角がほとんどゼロである。曲線I及びIIが変曲点を有しており、曲線IIIがほぼ直線となっている。なお、曲線IVについては、冷気送出用プロペラファン1の具体例の場合とほぼ同様である。
【0069】
図9のグラフに示すように、冷気送出用プロペラファン1では、高流量領域を除く広い領域で、比較例に比べて、かなり高い静圧を得ている。また、高流量領域においても、比較例と大差がない。
【0070】
低流量になると、ファンからは、より遠心的に、すなわち、より半径方向に偏った方向へと、冷気が流出するようになる。そのため、曲線IIIのスタッガ角を曲線IIのスタッガ角よりも少し大きくとってファンの外周部付近を少し内側に傾けることで、この遠心的に流出する流れを捉えて、流出する向きを、適当な斜め角度になるように変えているのである(表1参照)。このようにして、低流量でのファン仕事量を大きくとっている。
【0071】
一方、圧縮機冷却用プロペラファン1’では、図10の比較例に比べて、低流量領域における静圧が少し小さくなっているものの、高流量領域における静圧は、かなり大きくなっている。
【0072】
冷気送出用プロペラファン1及び圧縮機冷却用プロペラファン1’のいずれの場合も、曲線I,II及びIIIについての反り角を、従来技術に係る比較例の場合より、かなり大きくとることで、羽根を通過する空気流の向きの変化を大きくし、ファンによる仕事量を大きくしている。
【0073】
次ぎに、本発明の変形例について、図11〜14を用いて説明する。
【0074】
図11に示す変形例1においては、具体的に図示するプロペラファンの形状は、上記冷気送出用プロペラファン1の場合(図1)と全く同一である。
【0075】
但し、曲線I,II及びIIIのとり方が異なっている。本変形例においては、まず、外周縁16うち、回転軸方向から見た場合に、回転軸13を中心とする円弧に沿って延びる領域を外径外周領域18とする。この外径外周領域18は、外周縁16の一部または全部であって、プロペラファンの外径に一致する仮想円筒面上を伝って延びる領域である。
【0076】
次ぎに、外径外周領域18の前方端hとプロペラファン1の重心とを結ぶ線がボス部12の周面14と交わる交点eをとる。そして、外径外周領域18の後方端fと、この交点eとを通る軸方向断面Gを設定し、この軸方向断面Gのうち、注目する羽根11の断面が表れる部分を、図1の場合と類似の、P1−P1線により示す断面とする。
【0077】
なお、ここで、プロペラファン1の重心とを結ぶの線を想定するのは、ボス部12の周面14の径に変化がある場合に対応するものであり、該周面14が、径の均一な円筒面である場合には、回転軸13に向かって垂直におろした線を用いて、交点eを設定すれば良い。
【0078】
一方、P2−P2線により示す断面は、外径外周領域18を2等分した2等分点mをさらに2等分した4等分点nを通り、かつ、P1−P1線の断面と平行な軸方向切断面である。ここで、2等分及び4等分は、図1の場合と同様、軸方向から見た平面図に現れる曲線をその道のり長さにしたがって分割したものである。
【0079】
また、P3−P3線により示す断面は、外径外周領域18の2等分点mをとおり、かつ、P1−P1線の断面と平行な軸方向切断面である。
【0080】
変形例1のように羽根11の切断面を設定すると、プロペラファンの形状によっては、羽根11の特徴をより的確に表現することができる。例えば、後方端縁17と外周縁16とが合わさる個所が、かなり丸くなって連続しているような場合、すなわち、外周縁16の後方端bを決定しにくいような場合に適している。
【0081】
本変形例において、交点eに代えて、外径外周領域18の前方端hを通る軸方向断面がボス部12の周面に外接する点とすることもできる。もしボス部12が軸方向に進むにつれて外径に変化のある場合は、例えば、ボス部12の回転軸方向13の寸法を2等分する個所においてボス部12周面に外接する軸方向断面Gを設定することができる。
【0082】
図12に示す変形例2においては、図3等により表す冷気送出用プロペラファン1と同様の構成において、曲線I,II及びIII、並びに曲線IVが全て円弧として表れる。このような構成であると、入口角α及び出口角βの条件を満たすようなプロペラファンの設計を容易に行うことができる。そのため、設計にかかる労力を低減しつつ、ファンの空力的性能を向上させ、騒音及び消費電力を低減することができる。
【0083】
図13に示す変形例3においては、曲線I,II及びIIIとして表れる羽根11の断面が、飛行機の翼の断面に類似した形状となっている。断面形状の外郭線は、全体が流線型をなすとともに、送風方向上流側の線11Aが、送風方向下流側の線11Bよりも長くなるように設定されている。したがって、飛行機の翼により生じる浮力と同様に、下流側への送風効果が得られる。
【0084】
すなわち、変形例3の構成により、反り線としての曲線I,II及びIIIの形状により得られる結果以上に、ファンの空力的性能を向上させることができ、騒音及び消費電力の低減を行うことができる。
【0085】
なお、前述の実施例及び変形例においては、曲線I,II及びIIIの形状を、肉厚のほぼ等しいシート状とすることにより、プロペラファンの設計が、より簡単に行えるようにしている。
【0086】
図14に示す変形例4においては、図1〜5に示す冷気送出用プロペラファン1または図8に示す圧縮機冷却用プロペラファン1’と同様の構成において、ボス部12の周面が下流側に向かって広がるように傾斜している。このようであると、ボス部の周面との相乗効果により、斜め方向への流出をさらに効果的に行うことができるので、プロペラファン1,1’の空力的性能等の性能をさらに向上させることができる。
【0087】
【発明の効果】
空力的な性能を向上させることができ、また、騒音や消費電力を低減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷気送出用プロペラファンをその軸方向下流側から見た正面図である。
【図2】冷気送出用プロペラファンが冷蔵庫背面部中に取り付けられた様子を模式的に示す、冷蔵庫の部分断面図である。
【図3】冷気送出用プロペラファンの羽根を、図1のP1−P1線、P2−P2線、及びP3−P3線に沿って軸方向に切断して得られる曲線I,II及びIII、並びに、羽根の外周をその2等分点iの個所で接する軸方向の平面に投影した曲線IVをまとめて示すマトリクス形式の断面図である。
【図4】冷気送出用プロペラファンの下流側を示す斜視図である。
【図5】冷気送出用プロペラファンの上流側を示す斜視図である。
【図6】冷気送出用プロペラファン及び圧縮機冷却用プロペラファンをともに示す、冷蔵庫の下部についての模式的な断面図である。
【図7】反り線(曲線I,II及びIII並びに曲線IV)の入口角及び出口角について説明するための模式図である。
【図8】圧縮機冷却用プロペラファンの羽根について示す、図3に対応するマトリクス形式の断面図である。
【図9】冷気送出用プロペラファン及び圧縮機冷却用プロペラファンの具体例により得られた静圧(P)−風量(Q)曲線について、従来技術に係る比較例とともに示すグラフである。
【図10】従来技術に係る比較例のプロペラファンの羽根について示す、図3及び8に対応するマトリクス形式の断面図である。
【図11】変形例1に係る曲線I,II及びIIIの設定について、図1に対応するプロペラファンの平面図により示す模式図である。
【図12】変形例2の冷気送出用プロペラファンの羽根について示す、図3に対応するマトリクス形式の断面図である。
【図13】変形例3のプロペラファンの羽根についての、曲線I,II及びIIIに対応する形状を示す模式的な断面図である。
【図14】変形例4のプロペラファンについて示す斜視図である。
【符号の説明】
1 冷気送出用プロペラファン
1’ 圧縮機冷却用プロペラファン
100 冷蔵庫
11 プロペラファンの羽根
12 プロペラファンのボス部
13 プロペラファンの回転軸
14 ボス部の周面
15 羽根の回転方向前方の端縁
16 羽根の外周縁
17 羽根の回転方向後方の端縁
18 前方延長線
19 後方延長線
21 ベルマウス
22 回転軸に対して垂直の壁面
23 上流側ダクト空間
24 下流側ダクト空間

Claims (12)

  1. モーターの回転部に取付可能なボス部と、この周面に接続する複数枚の羽根とからなり、
    前記各羽根が、回転方向から見て前方にある前方端縁と、後方にある後方端縁と、軸方向から見て周方向に延びる外周縁とを備えるプロペラファンにおいて、
    前記前方端縁がボス部の周面に合わさる付け根部前方端と、前記外周縁が前記後方端縁に合わさる外周縁後方端とを通り、かつ、回転中心の軸線に対して平行な基準切断平面を設定した場合、
    ボス部から見てこの基準切断平面より外側で、前記各羽根は、該基準切断平面に平行な任意の切断面に現れる曲線が、送出方向の上流側に向かって凸である滑らかな凸曲線、または直線をなすことを特徴とするプロペラファン。
  2. モーターの回転部に取付可能なボス部と、この周面に接続する複数枚の羽根とからなり、
    前記各羽根が、回転方向から見て前方にある前方端縁と、後方にある後方端縁と、軸方向から見て周方向に延びる外周縁とを備えるプロペラファンにおいて、
    前記外周縁の一部または全部は、プロペラファンの外径に一致する仮想円筒面上を伝って延びる外径外周領域をなし、
    この外径外周領域の前方端からプロペラファンの重心に至る直線がボス部の周面に交わる交点と、前記外径外周領域の後方端とを通り、かつ前記軸線に対して平行な基準切断平面を設定した場合、
    ボス部から見てこの基準切断平面より外側で、前記各羽根は、該基準切断平面に平行な任意の切断面に現れる曲線が、送出方向の上流側に向かって凸である滑らかな凸曲線、または直線をなすことを特徴とするプロペラファン。
  3. 回転中心の軸線方向から見た平面図において、前記外周縁が現れた軸方向投影線の全体に着目する場合には、この外周縁軸方向投影線を2等分する位置に対応する前記外周縁上の点を2等分点とし、また、この2等分点と外周縁後方端との間を前記平面図においてさらに2等分する位置に対応する前記外周縁上の点を4等分点とし、
    前記外周縁軸方向投影線のうち、プロペラファンの外径に一致する円周上を延びる円弧状軸方向投影線に着目する場合には、この円弧状軸方向投影線を2等分する位置に対応する前記外周縁上の点を2等分点とし、また、この2等分点と円弧状軸方向投影線の後方端との間を前記平面図においてさらに2等分する位置に対応する前記外周縁上の点を4等分点とし、
    このような2等分点及び4等分点の設定に基づき、
    前記基準切断平面に前記羽根が現れた第1凸曲線と、
    前記4等分点をとおり前記基準切断平面に平行な切断平面に前記羽根が現れた第2凸曲線と、
    前記2等分点をとおり前記基準切断平面に平行な切断平面に前記羽根が現れた第3凸曲線と、
    前記2等分点の個所で前記羽根に接する、前記軸線に平行な平面へと前記外周縁を投影した第4凸曲線とを想定し、
    前記の切断平面または投影平面にて、前記各凸曲線の前方端部及び後方端部を滑らかに外側へと延長した前方延長線及び後方延長線が互いになす角度を反り角とし、他方では、前記前方延長線と軸線方向の直線とがなす前方傾斜角と、前記後方延長線と軸線方向の直線とがなす後方傾斜角との加算平均をスタッガ角とした場合、
    前記第4凸曲線は前記第1凸曲線よりも反り角が小さく、
    前記第1、第2及び第3曲線は、互いのスタッガ角の差が15°未満であることを特徴とする請求項1または2記載のプロペラファン。
  4. 回転中心の軸線方向から見た平面図において、前記外周縁が現れた軸方向投影線の全体に着目する場合には、この外周縁軸方向投影線を2等分する位置に対応する前記外周縁上の点を2等分点とし、また、この2等分点と外周縁後方端との間を前記平面図においてさらに2等分する位置に対応する前記外周縁上の点を4等分点とし、
    前記外周縁軸方向投影線のうち、プロペラファンの外径に一致する円周上を延びる円弧状軸方向投影線に着目する場合には、この円弧状軸方向投影線を2等分する位置に対応する前記外周縁上の点を2等分点とし、また、この2等分点と円弧状軸方向投影線の後方端との間を前記平面図においてさらに2等分する位置に対応する前記外周縁上の点を4等分点とし、
    このような2等分点及び4等分点の設定に基づき、
    前記基準切断平面に前記羽根が現れた第1凸曲線と、
    前記4等分点をとおり前記基準切断平面に平行な切断平面に前記羽根が現れた第2凸曲線と、
    前記2等分点をとおり前記基準切断平面に平行な切断平面に前記羽根が現れた第3凸曲線と、
    前記2等分点の個所で前記羽根に接する、前記軸線に平行な切断平面へと該外径外周領域を投影した第4凸曲線とを想定し、
    前記の切断面または投影平面にて、前記各凸曲線の前方端部及び後方端部を滑らかに外側へと延長した前方延長線及び後方延長線が互いになす角度を反り角とし、他方では、前記前方延長線と軸線方向の直線とがなす前方傾斜角と、前記後方延長線と軸線方向の直線とがなす後方傾斜角との加算平均をスタッガ角とした場合、
    前記第4凸曲線は前記第1凸曲線よりも反り角が大きく、かつ、
    前記第4凸曲線の反り角が35°より大きいことを特徴とする請求項1または2記載のプロペラファン。
  5. ボス部から見て前記基準切断平面より内側でも、前記各羽根は、該基準切断平面に平行な任意の切断面に現れる曲線が、送出方向の上流側に向かって凸である滑らかな凸曲線、または直線をなすことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプロペラファン。
  6. 前記第1、第2、第3及び第4凸曲線のいずれもが円弧状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプロペラファン。
  7. 前記各羽根の厚みが均一であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプロペラファン。
  8. 前記各羽根は、前記各切断平面に表れる輪郭が、上流側へと膨出した流線型をなし、したがって、前方端から後方端へと至る上流側の輪郭線が下流側の輪郭線よりも長いことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプロペラファン。
  9. 前記ボス部の周面は、上流側から下流側へと向かって径が広がっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプロペラファン。
  10. 請求項1〜5のいずれかに記載のプロペラファンを、冷気送出用または圧縮機冷却用に備え、
    前記プロペラファンの下流側に近接して、該プロペラファンの回転軸に垂直の壁面が配置され、送出された空気が該壁面を伝って放射方向に広がることを特徴とする冷却装置。
  11. 前記プロペラファンの上流側に、放射方向に広がる冷気供給用空間が設けられ、前記プロペラファンを周方向から囲む送風ガイド部材が、前記冷気供給用空間へと少なくとも部分的に突き出すように設けられ、その少なくとも上流側の縁部において、ラッパ状に径が広がっていることを特徴とする請求項10記載の冷却装置。
  12. 請求項1〜5のいずれかに記載のプロペラファンを、冷気送出経路中に備えるか、または、機械室中に冷媒循環用圧縮機の冷却のために備えることを特徴とする冷蔵庫。
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