JP2004292026A - Vibration-proof container - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に積載して収容した貨物が振動するのを抑制するための防振コンテナに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の防振コンテナは、貨物の積込み時や積卸し時にフォークリフト等のリフト装置により持ち上げられて搬送されるために、その床部がリフト用のフォーク爪を差し込むためのフォークエントリの高さスペースを有する二重床構造となっている。そして、従来、この二重床構造の防振コンテナは、大別すると、内部組込タイプのものと全体防振タイプのものとに分けられる。前者の内部組込タイプの防振コンテナは、例えば特許文献1に示されるように、コンテナ容器内の床部上に、コンテナ容器に対し固定された下側内部床を容器の床部と間隔をあけて設け、この下側内部床上に、貨物を上載する上側内部床(防振床)を防振素子を介して上下方向に相対移動可能に載置支持したものであり、コンテナ容器の側壁下部において、その床部と上記下側内部床との間の位置に、リフト用フォーク爪を差し込むためのフォークエントリが開口されている。また、上側内部床がコンテナ容器に対し所定以上の揺れるのを止めるストッパが適宜設けられている。
【0003】
一方、後者の全体防振タイプの防振コンテナは、例えば特許文献2〜4に示されるように、基台上にコンテナ容器の床部を防振素子を介して上下方向に相対移動可能に載置支持し、その容器内の床部を防振床としてその上に貨物を載置するようにしたものであり、フォークエントリは上記基台とコンテナ容器の床部との間に設けられている。また、このタイプの防振コンテナにおいても、コンテナ容器が基台に対し所定以上揺れることを止めるストッパが設けられる。
【0004】
尚、この他、コンテナではないが、全体防振タイプの防振コンテナと同様の構造の防振パレット装置として、特許文献5に示されるように、貨物が載置されるパネルを緩衝特性の異なる2種類の脚部で支持し、この支持部間にフォークエントリを設けたものが提案されている。
【0005】
また、上記防振素子の例として、例えば特許文献6に示されるように、同径の円環状の金属板と環状の弾性ゴムとを各々の中心軸方向が上下方向になるように交互に積層したものが知られており、この防振素子は上下のプレート間に配置されて両プレート間の上下方向の振動等の伝達を防止するようになっている。この特許文献6には、さらに、一方のプレートに固定される外筒内に、他方のプレートに固定される内筒を同心状に配置し、これらの間に筒状の弾性ゴム及びスリーブを交互に重合することにより、プレート間の上下方向の振動等を減衰するようにしたダンパ素子も示されている。
【0006】
さらに、上記ストッパの例として、特許文献7には、上下片を有する断面コ字状の下架台を設置面に固定する一方、設置面に設置される装置の側面には上下片を有する断面コ字状の上架台を固定し、この上架台の上片を下架台の上下片間に配置し、上架台の上片上面又は下架台の上片下面の一方と、上架台の上片下面又は下架台の下片上面の一方とにそれぞれ弾性体を固定することで、装置の所定以上の揺れを上架台の上片が下架台の上下片間で規制されることで防止するようにしたものが提案されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002―145269号公報
【特許文献2】
実開平6―27557号公報
【特許文献3】
特許第2676066号公報
【特許文献4】
特開2002―255279号公報
【特許文献5】
特開平11―189242号公報
【特許文献6】
実公昭62―36998号公報
【特許文献7】
実公昭60―30552号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の防振コンテナでは、内部組込タイプ又は全体防振タイプのいずれであってもそれぞれ以下に説明する固有の問題があった。
【0009】
すなわち、内部組込タイプの防振コンテナでは、コンテナ容器内の床部上に下側内部床を間隔をあけて固定し、この下側内部床上に貨物積載用の上側内部床を配置する構造であるため、上側内部床及び下側内部床の間の防振素子の配置スペースの間隔分だけ上側内部床の位置が高くなってしまい、同じ大きさのコンテナ容器であっても、防振素子の配置スペースだけ内部の貨物収容容積が相対的に小さくなる難がある。
【0010】
これに対し、全体防振タイプの防振コンテナにおいては、基台上にコンテナ容器を配置して、その間に防振素子をフォークエントリと共に配置するので、上記内部組込タイプの防振コンテナのように容器内の貨物収容容積が小さくなることはない。
【0011】
しかしながら、その反面、全体防振タイプの防振コンテナでは、基台上に防振素子を介してコンテナ容器の全体を配置しているので、そのコンテナ容器自体が基台に対し揺れたり振動したりするときの揺れ変位を考慮して、コンテナ積込み面でのコンテナの位置を設定しておく必要がある。例えばコンテナを航空機、船舶、鉄道、トラック等の輸送手段の貨物室に積み込んだ場合、そのコンテナ容器自体が揺れて変位するために、その揺れ変位により隣接のコンテナや周りの貨物室壁部等と接触する虞れがあり、この接触を避けるにはコンテナを隣接コンテナや壁部等と一定以上の間隙をあけて積み込まねばならず、貨物室のコンテナ積込みスペースが小さくなり、またコンテナの積込み量も少なくなる。
【0012】
また、上記揺れ変位に相当する分だけコンテナ容器の外形寸法を小さくしてもよいが、そうすると、コンテナの貨物収容容積が小さくなる。
【0013】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもので、その目的は、防振コンテナの構造に改良を加えることで、コンテナの貨物収容容積を減少させることなく、またコンテナの外形寸法や強度、取扱性を変えることなく、その内部に防振床を配置できるようにして、コンテナの貨物収容容積の増大維持と防振性の確保とを両立させることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、コンテナ容器内の床部上に防振床を防振素子を介して支持し、その防振素子周りのスペースをリフト用フォーク爪の挿入スペースとして、このフォーク爪の挿入スペースを容器の床部と防振床との間に防振素子と略同じ高さ位置にかつそれと並列に設けるようにした。
【0015】
具体的には、請求項1の発明では、箱体からなるコンテナ容器内の床部上に、貨物を上載する内部床が複数の防振素子を介して上下方向に相対移動可能に載置支持され、上記コンテナ容器に、上記内部床の所定以上の揺れを止めるストッパが設けられ、上記コンテナ容器の側壁下部において該コンテナ容器の上記床部と上記内部床との間に、リフト用フォーク爪を差し込むためのフォークエントリが開口されていることを特徴とする。
【0016】
上記の構成によると、コンテナ容器内に搬入された貨物は内部床上に載置される。この内部床はコンテナ容器の床部上に複数の防振素子を介して上下方向に相対移動可能に支持されて防振床となっているので、載置された貨物が振動等をするのを防止することができる。
【0017】
そして、コンテナ容器の側壁下部においてその床部と内部床との間にフォークエントリが開口されているので、このコンテナ容器の床部と内部床との間における防振素子周りのスペースが、上記フォークエントリから差し込まれたリフト用フォーク爪の挿入スペースとなる。つまり、この挿入スペースと防振素子とはコンテナ容器の床部と内部床との間に略同じ高さに並んで配置され、この配置構造により、コンテナ容器内にはその下部に内部床が配置されただけの構造となり、よって、従来の内部組込タイプの防振コンテナに比して、コンテナ容器内に大きな貨物収容容積を確保することができる。
【0018】
また、コンテナ容器内の床部上に防振床としての内部床が設けられて、その上に貨物が載置されるため、コンテナ容器自体は通常の箱体として、それが床部にて貨物室内の床面や他のコンテナ上に直接載置されるようになり、全体防振タイプの防振コンテナのように、コンテナ容器自体が揺れたり振動したりすることはない。それ故、コンテナを隣接コンテナや貨物室の壁部等に対し揺れ変位の考慮が不要の比較的小さい間隙をあけて積み込めばよく、貨物室でのコンテナ積込みスペースや積込み量を大にすることができるとともに、コンテナ容器の外形寸法を揺れ変位に相当する分だけ小さくすることも不要で、コンテナの貨物収容容積の増大に寄与することができる。
【0019】
請求項2の発明では、コンテナ容器の床部の上面に、フォークエントリから差し込まれたフォーク爪を受ける爪受部が設けられている構成とする。このことで、コンテナ容器の床部自体に爪受部が固定されることとなり、コンテナ容器の内部床上への貨物の載置による防振素子の荷重変形により内部床の上下位置が変化しても、爪受部の位置は変化せず、フォーク爪を爪受部にフォークエントリを介して差し込む際の位置決めが容易となる。
【0020】
また、コンテナ容器の床部自体に爪受部が固定されていることで、フォーク爪を差し込んでコンテナ容器をリフトした状態で搬送するときにも、内部床上の貨物を防振することができる。
【0021】
さらに、爪受部がコンテナ容器の床部に対し相対移動しないので、爪受部とフォークエントリとの間を他の部分に連通しないようにシールすれば、防振素子をコンテナ容器内で外部と連通遮断した状態に保つことができ、コンテナを屋外に放置しても防振素子の作動安定性を確保でき、コンテナの仕様が簡易でよくなる。
【0022】
一方、請求項3の発明では、内部床の下面に、フォークエントリから差し込まれたフォーク爪を受ける爪受部が設けられている構成とする。こうすれば、内部床自体に爪受部が設けられているので、フォーク爪を差し込んでコンテナ容器をリフトするときに内部床に荷重がかかるようになり、そのために内部床のみの強度を増大しておけば済み、その分、コンテナ全体の重量を軽くして、例えば航空機用の防振コンテナとして有利になる。
【0023】
請求項4の発明では、上記コンテナ容器の床部と内部床との間に、内部床の振動を減衰するダンパ素子が設けられていることを特定事項とする。このことで、内部床の振動をダンパ素子により減衰することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
【0025】
(実施形態1)
図1〜図3は本発明の実施形態1に係る防振コンテナAを示し、1は矩形箱体からなるコンテナ容器であって、その内部に貨物W(図2参照)が収容される。コンテナ容器1は、例えば補強用ビード(図示せず)を有する矩形平面状の鋼板等からなる床部2(底部)と、この床部2の上面外周縁部全体に、溝部分を外側に開口させた状態で溶接されて立設された断面コ字状の溝形鋼等からなる基枠部3と、この基枠部3の上面に、一側部を床部2の中央側(内側)に向かって水平方向に延びる横部4aとし他側部を垂直方向に延びる縦部4bとするように配置された断面L字状の山形鋼等からなる接続部4とを備え、この接続部4の横部4aは基枠部3の上面に載置されて溶接一体化され、縦部4bは基枠部3の上面外側から上側に延びている。そして、この接続部4の縦部4b外面に、下側に開放された矩形状箱体からなる容器本体5の下端部が被せられて溶接一体化されており、以上の床部2、基枠部3、接続部4及び容器本体5により密閉状の箱体からなるコンテナ容器1が構成されている。
【0026】
尚、図示しないが、容器本体5の側壁には貨物Wを容器1内に対し搬入出するための搬入出口が開口され、この搬入出口はドアにより開閉される。また、上記床部2としては、上記のような補強用ビードを有する鋼板に代え、例えば上下方向に開口するハニカム材を上下の板材間に挟み込んで溶接一体化したハニカム構造のパネルを用いることもできる。
【0027】
上記コンテナ容器1内の床部2上には、矩形平面状の鋼板等からなっていて床部2よりも所定寸法だけ小さい内部床10が例えば5個(5個以外の複数個であってもよい)の防振素子20,20,…を介して上下方向に相対移動可能に載置支持されており、コンテナ容器1内に搬入された貨物Wは、この内部床10上に載置される。
【0028】
上記内部床10は、図1及び図2に示す如く、上板11とそれよりも若干大きい下板12とを両者間に例えば断面コ字状の溝形鋼からなる補強部材14,14,…を介在させて溶接一体化したもので、上板11及び下板12の外周縁部間には断面略L字状の側板13が両者の間隙を塞ぐように配置され、この側板13の上端は上板11の外周縁部上面に、また下端は下板12の外周縁部上面にそれぞれ溶接されている。尚、この内部床10においても、上下板11,12間に上下方向に開口するハニカム材を挟み込んで溶接一体化したハニカム構造のものを用いることができる。
【0029】
図3に示すように、上記5個の防振素子20,20,…は床部2の4つの隅角部と中央部とに、上記内部床10の下板12に貫通形成した孔部15内に挿通されて配置されている(図1及び図2参照)。この各防振素子20は、例えば4枚(4枚以外の複数枚でもよい)の同径の円板状の金属板21,21,…の各々の間に、金属板21の枚数よりも1つ少ない例えば3つ(3つ以外でもよい)の断面円形状で円環状の弾性ゴム22,22,…を各金属板21及び各弾性ゴム22の中心軸方向が上下方向になるように同心状に交互に積層したものであり、上端の金属板21は取付部に構成されて内部床10の上板11下面に、また下端の金属板21も取付部に構成されて容器1の床部2の上面にそれぞれ水平横方向に移動不能に固定されている。尚、図10に示すように、防振素子20をコイルばねで構成することもできる。
【0030】
また、上記コンテナ容器1の側壁下部であってコンテナ容器1の床部2と内部床10との間に位置する基枠部3における前側部分(例えば図3で下側部分)には、基枠部3の下端から上端近くまでの高さの左右2つの矩形状のフォークエントリ26,26(図1及び図2では右側のみ示している)が開口され、基枠部3における後側部分(例えば図3で上側部分)には同様の左右2つの矩形状のフォークエントリ26,26が開口されている。この各フォークエントリ26は、例えばフォークリフト等のリフト装置におけるリフト用フォーク爪(図示せず)を差し込むためのもので、前側のフォークエントリ26,26と後側のフォークエントリ26,26との左右方向の位置は互いに一致し、コンテナAの前側(後側)から見て、左側の前後のフォークエントリ26,26は、上記容器1の床部2と内部床10との間の5つの防振素子20,20,…のうちの左端に位置する前後1対の防振素子20,20と、中央の1つの防振素子20との間に、また右側の前後のフォークエントリ26,26は、右端に位置する前後1対の防振素子20,20と、中央の1つの防振素子20との間にそれぞれ位置するように開口されている。
【0031】
そして、上記コンテナ容器1の床部2の上面には、上記左側及び右側の前後のフォークエントリ26,26に対応してそれらを接続するように左右2つの爪受部27,27が設けられている。この各爪受部27は、フォークエントリ26と略同じ大きさの角筒状のもので、左側の爪受部27は、上記5つの防振素子20,20,…のうちの左端に位置する前後1対の防振素子20,20と、中央の1つの防振素子20との間に配置される一方、右側の爪受部27は、右端に位置する前後1対の防振素子20,20と、中央の1つの防振素子20との間に配置され、いずれも下面にて床部2の上面に溶接により固定されている。各爪受部27には、前側(後側であってもよい)のフォークエントリ26から差し込まれたフォーク爪が挿入されるようになっており、このフォーク爪を爪受部27,27で受けることにより、コンテナ容器1がフォーク爪のリフト移動によって持ち上げられるようになっている。
【0032】
さらに、上記コンテナ容器1における接続部4の横部4aは、基枠部3よりも床部2の中央側(内側)に、上記内部床10における下板12の外周縁部の上側に位置するように所定寸法だけ突出し、この突出部分には、内部床10の下板12の外周縁部に当接することで、その内部床10の所定以上の揺れを止めるストッパ30が形成されている。尚、このストッパ30は、図1に示すように内部床10上に貨物Wが積載されていない無積載状態では、下板12の外周縁部に当接しているが(尚、当接せずに離れていてもよい)、図2に示す如く内部床10上に貨物Wが積載された貨物積載状態では、内部床10の沈込み降下により下板12の外周縁部から離れ、その状態で内部床10の所定以上の揺れを止めるようになっている。
【0033】
したがって、この実施形態の防振コンテナAにおいては、コンテナ容器1内の内部床10が防振素子20,20,…の弾性力により上昇方向に付勢されており、コンテナ容器1内に貨物Wが収容されていない無積載状態では、図1に示すように、内部床10の下板12外周縁部がコンテナ容器1の接続部4におけるストッパ30に当接して上昇端位置にある。
【0034】
この状態で、コンテナ容器1の容器本体5におけるドアが開けられて該コンテナ容器1内に貨物Wが搬入され、この貨物Wは内部床10上に載置される。このことでコンテナAは貨物積載状態になる。この貨物積載状態では、図2に示すように、内部床10が積載貨物Wの重さにより防振素子20,20,…を圧縮変形させながら沈み込んで降下し、内部床10の下板12外周縁部がコンテナ容器1のストッパ30から離れた状態となる。そして、この貨物積載状態で防振コンテナAがフォークリフト等のリフト装置により持ち上げられて搬送され、航空機、船舶、鉄道、トラック等の輸送手段の貨物室に搬入されてその床面上に載置され或いは多段に積み重ねられて輸送される。
【0035】
その際、上記内部床10はコンテナ容器1の床部2上に複数の防振素子20,20,…を介して上下方向に相対移動可能に支持されて防振床となっているので、コンテナAの輸送中等で外部からの振動により、内部床10上に載置された貨物Wが振動等をするのを防いで、その損傷等を防止することができる。
【0036】
また、このようなコンテナA外部からの振動により内部床10が左右方向又は上下方向に揺れたとき、その揺れが所定以上であると、内部床10の下板12外周縁部がコンテナ容器1内のストッパ30に当接するようになり、この当接により内部床10の所定以上の揺れが抑制され、貨物Wの崩れや損傷等が防止される。
【0037】
そして、この実施形態の場合、コンテナ容器1の側壁下部でコンテナ容器1の床部2と内部床10との間に位置する基枠部3の前後部に左右2つのフォークエントリ26,26が前後に対応して開口され、コンテナ容器1の床部2の上面には左右2つの爪受部27,27が、上記前後に対応するフォークエントリ26,26間を接続するように配置されて溶接により固定されているので、コンテナ容器1の床部2と内部床10との間のスペースのうち、左端に位置する前後1対の防振素子20,20と、中央の1つの防振素子20と、右端に位置する前後1対の防振素子20,20との間のスペースが爪受部27,27のスペース、つまり該爪受部27,27内に上記フォークエントリ26から差し込まれたリフト用フォーク爪の挿入スペースとなる。つまり、このフォーク爪の挿入スペースと防振素子20,20,…とはコンテナ容器1の床部2と内部床10との間に略同じ高さに並んで配置されることになり、コンテナ容器1はその内部の下部に内部床10が配置されただけの構造となる。このことによって、従来の内部組込タイプの防振コンテナに比して、コンテナ容器1内に大きな貨物収容容積を確保することができる。
【0038】
また、上記コンテナ容器1内の床部2上に防振床としての内部床10が設けられて、その上に貨物Wが載置されるため、コンテナ容器1自体は通常の箱体を用いればよく、それが床部2にて貨物室内の床面、或いは他のコンテナ(防振タイプ又は非防振タイプのいずれでもよい)の上面に直接載置されるようになる。このことで、全体防振タイプの防振コンテナのように、コンテナ容器自体が揺れたりすることはなく、コンテナAを隣接コンテナや貨物室の壁部等に対し揺れ変位の考慮が殆どなくて済む比較的小さい間隙をあけて積み込むことができ、貨物室でのコンテナ積込みスペースや積込み量を大にすることができる。また、コンテナ容器1の外形寸法を揺れ変位に相当する分だけ小さくすることも不要で、コンテナAの貨物収容容積の増大に寄与できる。
【0039】
さらに、上記フォークエントリ26から差し込まれたフォーク爪を受ける左右の爪受部27,27はコンテナ容器1の床部2の上面に直接に溶接固定されているので、仮に内部床10の位置が、図1に示すように内部床10上に貨物Wが積載されていない無積載状態の上昇端位置と、図2に示すようにコンテナ容器1の内部床10上への貨物Wの載置により防振素子20,20,…が圧縮変形して上記無積載状態の上昇端位置から下降した貨物積載状態の位置との間で変化したとしても、それに追従して爪受部27,27の位置が変化することはない。このため、フォーク爪を爪受部27,27にフォークエントリ26,26を介して差し込む際の位置決めを容易に行うことができる。
【0040】
また、コンテナ容器1の床部2自体に爪受部27,27が固定されていることから、フォーク爪を差し込んでコンテナ容器1をリフト移動させた状態で搬送するときでも、防振素子20,20,…の防振機能を働かせて、内部床10上の貨物Wへの振動伝達を防止することができる。
【0041】
さらに、上記のように爪受部27,27がコンテナ容器1の床部2に対し相対移動しないので、筒状の各爪受部27における長さ方向両端(前後端)の開口部と、コンテナ容器1の基枠部3に開口されたフォークエントリ26との間を、フォークエントリ26が爪受部27内の空間のみに連通し、爪受部27外でコンテナ容器1の床部2と内部床10との間の空間には連通しないようにシールしておけば(このシールは溶接やシール材の介在等で行えばよい)、各防振素子20をコンテナ容器1内において外部と連通を遮断した状態に保つことができる。このことで、コンテナAを屋外に放置しても各防振素子20の作動安定性を確保でき、コンテナAの仕様が簡易で済むこととなる。
【0042】
さらに、コンテナ容器1の側壁下部に配置される接続部4の横部4aをコンテナ容器1内に突出させて、内部床10の所定以上の揺れを止めるストッパ30を形成しているので、コンパクトで簡単な構造のストッパ30が得られる。
【0043】
尚、内部床10の大きさを大きくしてその貨物積載面積を広げる場合には、図4に示すように、内部床10の上板11として外周縁部が接続部4の縦部4b近くに位置するような大きなものを用い、側板13の上端を上板11の下面に外周縁部よりも若干内側に溶接して、その上板11の外周縁部と下板12の外周縁部(側板13の下端)との間にストッパ30を挟み込むようにすればよい。
【0044】
(実施形態2)
図5及び図6は本発明の実施形態2を示し(尚、図1〜図3と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、爪受部27の固定構造を変更したものである。
【0045】
すなわち、この実施形態においては、上記実施形態1のようにコンテナ容器1の床部2上面に爪受部27が固定されておらず、左右の爪受部27,27は内部床10の下板12の下面に溶接により固定されている。
【0046】
また、この実施形態の各爪受部27は、実施形態1のような角筒状のものではなく、下側に開放された断面コ字状のもので構成され、その上面で内部床10の下板12下面に溶接されている。この理由は、図5に示す無積載状態と、図6に示す貨物積載状態との間で内部床10が昇降移動したときに、この内部床10の昇降移動に連れて爪受部27,27の上下位置が、コンテナ容器1の基枠部3の定位置にあるフォークエントリ26,26に対し相対変化するために、その移動変化があってもフォークエントリ26,26から差し込まれたフォーク爪が爪受部27,27内に確実に挿入されるようにすることにある。このことで、図5に示す無積載状態と、図6に示す貨物積載状態との間で内部床10の位置が昇降変化してもフォーク爪を爪受部27,27内に確実に挿入することができる。
【0047】
その他の構成は上記実施形態1と同様である。従って、この実施形態においても実施形態1と同様の作用効果を奏することができる。
【0048】
特に、この実施形態においては、内部床10自体に爪受部27,27が設けられているので、フォーク爪を差し込んでコンテナ容器1をリフトするときに内部床10に荷重がかかるようになる。そのために内部床10のみの強度を増大しておけば済み、その分、コンテナA全体の重量を軽くして、例えば航空機用の防振コンテナとして有用になる。
【0049】
尚、この実施形態2においても、内部床10の貨物積載面積を広げる場合には、実施形態1の場合と同様に、図7に示す如く、内部床10の上板11として外周縁部が接続部4の縦部4b近くに位置するような大きなものを用い、その上板11の外周縁部と下板12の外周縁部(側板13の下端)との間にストッパ30を挟み込むようにすればよい。
【0050】
(他の実施形態)
上記各実施形態では、コンテナ容器1の床部2と内部床10との間に、複数の金属板21,21,…及び弾性ゴム22,22,…を積層した防振素子20,20,…のみを介在させているが、図8〜図10に示すように、防振素子20を他のタイプのものに変更したり、或いは、コンテナ容器1の床部2と内部床10との間に防振素子20に加え、内部床10の振動を減衰するダンパ素子33を設けたりしてもよい。尚、ダンパ素子33は防振素子20,20,…や爪受部27,27と干渉しないように配置される。
【0051】
図8〜図10はその3つの例を示し、図8に示す例では、ダンパ素子33が各防振素子20の側方にそれと隣接して対になるように配置されている。すなわち、防振素子20における取付部としての上端及び下端の金属板21,21はそれぞれ水平方向側方に延長され、この上端の金属板21の延長部は内部床10の上板11下面に取付固定され、下端の金属板21の延長部はコンテナ容器1の床部2上に取付固定されている。そして、ダンパ素子33は、上記防振素子20における下端の金属板21(取付部)の延長部上に溶接等により固定された円筒状の外筒34と、防振素子20の上端の金属板21(取付部)の延長部下面に溶接等により固定され、外筒34内に同心状に配置される内筒35(筒状でなくても中実の円柱体でもよい)と、これら外筒34及び内筒35間に配置された略円錐筒状の弾性ゴム36とを備え、この弾性ゴム36の上端面の中心部には内筒35が所定深さまで埋め込まれて一体的に接合され、弾性ゴム36の下部外周面は外筒34の内周面に一体的に接合されている。弾性ゴム36の内部には互いに径の異なる例えば2枚(2枚以外でもよい)の円筒状のスリーブ37,37が半径方向に間隔をあけて外筒34及び内筒35と同心状に埋め込まれており、この構造により、弾性ゴム36は半径方向に3つの筒状の分割ゴム36a,36a,…に分割され、これら分割ゴム36a,36a,…と2枚のスリーブ37,37とが半径方向に交互に重合された状態で一体的に接合されている。
【0052】
また、図9に示す例では、ダンパ素子33を各防振素子20の内部に同心状に配置したものである。この例では、防振素子20の各金属板21は上記実施形態1又は2のものと同様で延長部がなく、そのうちの上下端の金属板21,21(取付部)を除いた中間の例えば2枚の金属板21,21に中心孔21a,21aが貫通形成され、これら中心孔21a,21a内にダンパ素子33が同心状に配置されている。このダンパ素子33の外筒34は、防振素子20の下端の金属板21上面に、また内筒35は上端の金属板21の下面にそれぞれ固定されている。その他は図8に示す例と同じである。
【0053】
さらに、図10に示す例では、防振素子20自体を変更したものである。すなわち、この例では、防振素子20は、上記各実施形態の如く弾性ゴム22,22,…と金属板21,21,…とを交互に積載したものではなく、コイルばねで構成され、このコイルばねの上端は上側の金属板21に、また下端は下側の金属板21にそれぞれ横ずれしないように取り付けられている。そして、このコイルばねからなる防振素子20内にダンパ素子33が上記図9に示すように同心状に配置されている。
【0054】
そして、これらの各例に示すように、ダンパ素子33を防振素子20と並列に配置することにより、内部床10の上下方向の振動をダンパ素子33により減衰して、積載貨物Wの防振性をさらに高めることができる。また、このダンパ素子33によりコンテナ容器1の水平横方向の剛性を高めて、同方向の揺れを抑制することができる。
【0055】
尚、ダンパ素子33の上下を逆にし、その内筒35をコンテナ容器1の床部2上面側に、また外筒34を内部床10の上板11下面側にそれぞれ配置するように変更することもできる。
【0056】
また、上記各実施形態では、コンテナ容器1における接続部4の横部4aを容器1内側に突出させてストッパ30を形成しているが、このストッパ30の構造は上記各実施形態のものに限定されず、種々のものを採用することができる。例えば、コンテナ容器1の床部2上面又は内部床10の下面のいずれか一方に上下方向の係止孔を有するフック部を設ける一方、他方にフック部の係止孔に摺動可能に挿通されるピン部を突設し、ピン部の先端部に係止部を形成して、内部床10の揺れが所定以上になったときに、ピン部の先端部の係止部を係止孔周りのフック部に係止させることで、その内部床10の揺れを止めるようにすればよい。要は、コンテナ容器1に、内部床10の所定以上の揺れを止めるストッパ30が設けられていればよい。
【0057】
さらに、上記各実施形態では、防振素子20の下端の金属板21,21をコンテナ容器1の床部2上面に、また上端の金属板21を内部床10の下面にそれぞれ取付部として固定しているが、これら上下端の金属板21,21を省略し、上下端に位置する弾性ゴム22,22(又はコイルばね)を直接にそれぞれコンテナ容器1の床部2上面及び内部床10の下面に当接させるようにしてもよく、同様の作用効果を奏することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によると、防振コンテナにおけるコンテナ容器内の床部上に貨物載置用の内部床を複数の防振素子を介して載置支持し、この内部床の所定以上の揺れを止めるストッパを設け、コンテナ容器の床部と内部床との間に位置する側壁下部にフォークエントリを開口させたことにより、フォークエントリから差し込まれたリフト用フォーク爪の挿入スペースと防振素子とを、コンテナ容器の床部と内部床との間に略同じ高さに並んで配置して、内部組込タイプの防振コンテナに比して、コンテナ容器内に大きな貨物収容容積を確保することができる。加えて、コンテナ容器自体を床部にて貨物室内の床面に直接載置でき、全体防振タイプの防振コンテナのように、コンテナ容器が揺れたり振動したりするのをなくして、貨物室でのコンテナ積込みスペースや積込み量を大にすることができるとともに、コンテナの貨物収容容積の増大に寄与することができる。
【0059】
請求項2の発明によると、コンテナ容器の床部の上面に、フォークエントリから差し込まれたフォーク爪を受ける爪受部を設けたことにより、フォーク爪を爪受部にフォークエントリを介して挿入する際の位置決めの容易化を図るとともに、フォーク爪を差し込んでコンテナ容器をリフトした状態で搬送するときにも内部床上の貨物の防振が可能であり、さらには、爪受部とフォークエントリとの間のシールにより防振素子をコンテナ容器内に外部と連通遮断状態に保って、防振素子の作動安定性の確保及びコンテナ仕様の簡易化を図ることができる。
【0060】
請求項3の発明によると、内部床の下面にフォーク爪の爪受部を設けたことにより、フォーク爪を差し込んでコンテナ容器をリフトするときに荷重がかかる内部床のみの強度を増大しておけば済み、コンテナ全体の軽量化を図ることができる。
【0061】
請求項4の発明によると、コンテナ容器の床部と内部床との間に、内部床の振動を減衰するダンパ素子を設けたことにより、内部床の振動を減衰することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る防振コンテナの無積載状態を示す一部破断正面図である。
【図2】防振コンテナの貨物積載状態を示す一部破断正面図である。
【図3】防振コンテナの平面図である。
【図4】防振コンテナの貨物積載面積を広げた構造を示す図1相当図である。
【図5】本発明の実施形態2に係る防振コンテナの無積載状態を示す一部破断正面図である。
【図6】防振コンテナの貨物積載状態を示す一部破断正面図である。
【図7】防振コンテナの貨物積載面積を広げた構造を示す図5相当図である。
【図8】防振素子にダンパを併設した構造の例を示す拡大正面図である。
【図9】防振素子にダンパを併設した構造の他の例を示す拡大正面図である。
【図10】防振素子にダンパを併設した構造のさらに他の例を示す拡大正面図である。
【符号の説明】
A 防振コンテナ
W 貨物
1 コンテナ容器
2 床部
10 内部床
20 防振素子
26 フォークエントリ
27 爪受部
30 ストッパ
33 ダンパ素子[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention belongs to a technical field related to a vibration-proof container for suppressing vibration of cargo loaded and accommodated therein.
[0002]
[Prior art]
In general, this type of anti-vibration container is lifted and conveyed by a lift device such as a forklift when loading or unloading cargo, so that the floor has a fork entry height for inserting fork claws for the lift. Double floor structure with space. Conventionally, anti-vibration containers of this double-floor structure can be broadly classified into those of an internal installation type and those of an overall anti-vibration type. As shown in Patent Document 1, for example, the former built-in type anti-vibration container has a lower internal floor fixed to the container container on a floor portion in the container container, and is spaced from the floor portion of the container. The upper inner floor (vibration isolating floor) on which cargo is loaded is placed and supported on the lower inner floor via a vibration isolating element so as to be relatively movable in the vertical direction. , A fork entry for inserting a lift fork claw is opened at a position between the floor and the lower inner floor. Further, a stopper for stopping the upper inner floor from shaking more than a predetermined amount with respect to the container is appropriately provided.
[0003]
On the other hand, the latter type of the whole vibration-proof type is mounted on a base such that the floor of the container container is relatively movable in the vertical direction via a vibration-proof element as shown in
[0004]
In addition, as a vibration isolating pallet device having a structure similar to that of a general vibration isolating container, which is not a container, as shown in
[0005]
Further, as an example of the above-mentioned vibration damping element, as shown in Patent Document 6, for example, an annular metal plate and an annular elastic rubber having the same diameter are alternately laminated such that the respective central axis directions are vertically. The vibration isolating element is arranged between upper and lower plates to prevent transmission of vertical vibration and the like between the two plates. In Patent Document 6, furthermore, an inner cylinder fixed to the other plate is concentrically arranged in an outer cylinder fixed to one plate, and a cylindrical elastic rubber and a sleeve are alternately arranged between them. There is also shown a damper element in which the vibration in the vertical direction between the plates is attenuated by superimposing them.
[0006]
Further, as an example of the stopper, Patent Literature 7 discloses that a U-shaped lower pedestal having upper and lower pieces is fixed to an installation surface, while a cross section having upper and lower pieces is provided on a side surface of a device installed on the installation surface. The upper part of the upper frame is fixed between the upper part of the lower part and the upper part of the upper part or the lower part of the upper part of the lower part. The elastic body is fixed to one of the upper surfaces of the lower mount, respectively, to prevent the device from shaking more than a predetermined amount by preventing the upper piece of the upper mount from being restricted between the upper and lower pieces of the lower mount. Has been proposed.
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2002-145269 A
[Patent Document 2]
Published Japanese Utility Model Application No. Hei 6-27557
[Patent Document 3]
Japanese Patent No. 2676066
[Patent Document 4]
JP 2002-255279 A
[Patent Document 5]
JP-A-11-189242
[Patent Document 6]
Japanese Utility Model Publication No. 62-36998
[Patent Document 7]
Japanese Utility Model Publication No. 60-30552
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above conventional anti-vibration container has a unique problem as described below, regardless of whether it is of the internal built-in type or the whole anti-vibration type.
[0009]
In other words, the internal built-in type anti-vibration container has a structure in which the lower inner floor is fixed on the floor in the container with a space, and the upper inner floor for loading cargo is arranged on this lower inner floor. Therefore, the position of the upper inner floor is increased by the interval of the space for arranging the vibration proof element between the upper inner floor and the lower inner floor, and even if the container container has the same size, the space for arranging the vibration proof element is increased. However, there is a difficulty that the internal cargo accommodation volume becomes relatively small.
[0010]
On the other hand, in the case of the whole anti-vibration container, the container container is arranged on the base and the anti-vibration element is arranged together with the fork entry in the meantime. The cargo storage volume in the container does not decrease.
[0011]
However, on the other hand, in the case of the whole anti-vibration type anti-vibration container, the entire container container is arranged on the base via the anti-vibration element, so that the container container itself shakes or vibrates with respect to the base. It is necessary to set the position of the container on the container loading surface in consideration of the swing displacement when the container is loaded. For example, when a container is loaded into a cargo compartment of a means of transport such as an aircraft, a ship, a railroad, or a truck, the container container itself shakes and displaces. In order to avoid this contact, containers must be loaded with a certain gap between adjacent containers and walls, etc., which reduces the container loading space in the cargo compartment and reduces the amount of container loading. Less.
[0012]
Further, the outer dimensions of the container container may be reduced by an amount corresponding to the swing displacement, but this will reduce the cargo accommodation volume of the container.
[0013]
The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to improve the structure of an anti-vibration container without reducing the container's cargo storage capacity, and to reduce the container's external dimensions, strength, and handling. An object of the present invention is to make it possible to arrange an anti-vibration floor in the interior of the container without changing its performance, thereby achieving both the maintenance of an increased cargo storage capacity of the container and the assurance of the anti-vibration property.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the present invention, an anti-vibration floor is supported on a floor in a container via an anti-vibration element, and a space around the anti-vibration element is used as an insertion space for a fork claw for a lift. The space for inserting the fork claws is provided between the floor of the container and the vibration-isolating floor at substantially the same height as the vibration-isolating element and in parallel therewith.
[0015]
Specifically, according to the first aspect of the present invention, an internal floor on which cargo is loaded is placed and supported on a floor in a container container formed of a box so as to be relatively movable in a vertical direction via a plurality of vibration isolation elements. A stopper is provided on the container container to stop the internal floor from swaying more than a predetermined amount, and a lift fork claw is provided between the floor portion of the container container and the internal floor at a lower side wall of the container container. A fork entry for insertion is opened.
[0016]
According to the above configuration, the cargo carried into the container is placed on the internal floor. This internal floor is supported on the floor of the container via a plurality of anti-vibration elements so as to be relatively movable in the vertical direction, and serves as an anti-vibration floor. Can be prevented.
[0017]
Since the fork entry is opened between the floor and the inner floor at the lower part of the side wall of the container, the space around the vibration isolating element between the floor and the inner floor of the container is reduced by the fork. This is the space for inserting the lift fork claw inserted from the entry. In other words, the insertion space and the vibration isolating element are arranged substantially at the same height between the floor of the container and the inner floor, and the inner floor is arranged below the container in the container by this arrangement structure. Thus, a large cargo accommodation volume can be secured in the container container as compared with a conventional anti-vibration container of a built-in type.
[0018]
In addition, an inner floor as an anti-vibration floor is provided on the floor inside the container container, and cargo is placed on it, so the container container itself is a normal box, which is The container is placed directly on the floor in the room or on another container, so that the container itself does not shake or vibrate as in the case of a full vibration-proof type vibration-proof container. Therefore, it is only necessary to load containers with a relatively small gap that does not require consideration of swinging displacement between adjacent containers and the walls of the cargo compartment, and to increase the container loading space and loading volume in the cargo compartment. In addition to this, it is not necessary to reduce the outer dimensions of the container container by the amount corresponding to the swing displacement, which can contribute to an increase in the cargo storage capacity of the container.
[0019]
According to the second aspect of the present invention, the claw receiving portion for receiving the fork claw inserted from the fork entry is provided on the upper surface of the floor of the container container. As a result, the nail receiving portion is fixed to the floor portion of the container container itself, and even if the vertical position of the internal floor changes due to the load deformation of the vibration isolating element due to the placement of the cargo on the internal floor of the container container. However, the position of the claw receiving portion does not change, and the positioning when inserting the fork claw into the claw receiving portion via the fork entry becomes easy.
[0020]
In addition, since the claw receiving portion is fixed to the floor portion of the container container itself, even when the container container is transported in a state where the container container is lifted by inserting fork claws, cargo on the internal floor can be isolated.
[0021]
Furthermore, since the claw receiving portion does not move relative to the floor portion of the container container, if the claw receiving portion and the fork entry are sealed so as not to communicate with other portions, the vibration isolating element can be connected to the outside in the container container. The communication can be maintained in a disconnected state, the operation stability of the vibration isolating element can be secured even when the container is left outdoors, and the specifications of the container can be simplified and improved.
[0022]
On the other hand, according to the third aspect of the invention, a claw receiving portion for receiving a fork claw inserted from a fork entry is provided on a lower surface of the inner floor. In this case, since the claw receiving portion is provided on the inner floor itself, a load is applied to the inner floor when the fork claw is inserted and the container container is lifted, thereby increasing the strength of only the inner floor. If this is done, the weight of the entire container can be reduced, which is advantageous, for example, as an anti-vibration container for aircraft.
[0023]
In a fourth aspect of the present invention, it is a specific matter that a damper element for attenuating vibration of the internal floor is provided between the floor of the container container and the internal floor. Thus, the vibration of the internal floor can be attenuated by the damper element.
[0024]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. The following description of preferred embodiments is merely exemplary in nature and is in no way intended to limit the invention, its applications, or its uses.
[0025]
(Embodiment 1)
1 to 3 show an anti-vibration container A according to a first embodiment of the present invention. Reference numeral 1 denotes a container having a rectangular box body, in which cargo W (see FIG. 2) is stored. The container container 1 has, for example, a floor portion 2 (bottom portion) made of a rectangular flat steel plate or the like having a reinforcing bead (not shown), and a groove portion is opened outward on the entire outer peripheral edge of the upper surface of the
[0026]
Although not shown, a loading / unloading port for loading / unloading the cargo W into / from the container 1 is opened in the side wall of the
[0027]
On the
[0028]
As shown in FIG. 1 and FIG. 2, the
[0029]
As shown in FIG. 3, the five
[0030]
A front portion (for example, a lower portion in FIG. 3) of the
[0031]
On the upper surface of the
[0032]
Further, the
[0033]
Therefore, in the anti-vibration container A of this embodiment, the
[0034]
In this state, the door of the
[0035]
At this time, since the
[0036]
Further, when the
[0037]
In the case of this embodiment, two
[0038]
Further, an
[0039]
Furthermore, since the left and right
[0040]
Further, since the
[0041]
Further, since the
[0042]
Furthermore, since the
[0043]
When the size of the
[0044]
(Embodiment 2)
5 and 6
[0045]
That is, in this embodiment, the
[0046]
Further, each
[0047]
Other configurations are the same as those of the first embodiment. Therefore, in this embodiment, the same operation and effect as those of the first embodiment can be obtained.
[0048]
In particular, in this embodiment, since the
[0049]
Also in the second embodiment, when the cargo loading area of the
[0050]
(Other embodiments)
In each of the above embodiments, a plurality of
[0051]
8 to 10 show the three examples. In the example shown in FIG. 8, the
[0052]
In the example shown in FIG. 9, the
[0053]
Further, in the example shown in FIG. 10, the
[0054]
And, as shown in each of these examples, by disposing the
[0055]
The
[0056]
Further, in each of the above embodiments, the
[0057]
Further, in each of the above embodiments, the
[0058]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the internal floor for loading cargo is placed and supported on the floor in the container container of the anti-vibration container via the plurality of anti-vibration elements. By providing a stopper for stopping the sway more than a predetermined amount, and opening a fork entry at a lower portion of a side wall located between the floor portion and the inner floor of the container container, an insertion space for a fork claw for a lift inserted from the fork entry. And the vibration isolating element are arranged side by side at substantially the same height between the floor of the container container and the inner floor, so that a larger cargo can be accommodated in the container container as compared with the built-in type anti-vibration container. The volume can be secured. In addition, the container container itself can be placed directly on the floor of the cargo compartment on the floor, eliminating the possibility of the container container shaking or vibrating unlike a vibration-damping container of the whole vibration-proof type. In this case, the container loading space and the loading amount can be increased, and the freight capacity of the container can be increased.
[0059]
According to the invention of
[0060]
According to the third aspect of the invention, by providing the claw receiving portions of the fork claws on the lower surface of the inner floor, it is possible to increase the strength of only the inner floor to which a load is applied when inserting the fork claws and lifting the container container. And the weight of the entire container can be reduced.
[0061]
According to the fourth aspect of the present invention, the vibration of the internal floor can be attenuated by providing the damper element for attenuating the vibration of the internal floor between the floor of the container container and the internal floor.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially cutaway front view showing a non-loaded state of an anti-vibration container according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is a partially broken front view showing a state in which the anti-vibration container is loaded with cargo.
FIG. 3 is a plan view of the anti-vibration container.
FIG. 4 is a diagram corresponding to FIG. 1 showing a structure in which the cargo loading area of the vibration-proof container is expanded.
FIG. 5 is a partially broken front view showing a non-loaded state of a vibration-proof container according to
FIG. 6 is a partially cutaway front view showing a cargo loading state of the anti-vibration container.
FIG. 7 is a diagram corresponding to FIG. 5, showing a structure in which the cargo loading area of the anti-vibration container is expanded.
FIG. 8 is an enlarged front view showing an example of a structure in which a damper is provided in addition to a vibration isolating element.
FIG. 9 is an enlarged front view showing another example of a structure in which a damper is provided in addition to a vibration isolating element.
FIG. 10 is an enlarged front view showing still another example of a structure in which a damper is provided in addition to a vibration isolating element.
[Explanation of symbols]
A anti-vibration container
W Cargo
1 container container
2 floor
10 Interior floor
20 Anti-vibration elements
26 Fork entry
27 Claw receiver
30 Stopper
33 Damper element
Claims (4)
上記コンテナ容器に、上記内部床の所定以上の揺れを止めるストッパが設けられ、
上記コンテナ容器の側壁下部において該コンテナ容器の上記床部と上記内部床との間に、リフト用フォーク爪を差し込むためのフォークエントリが開口されていることを特徴とする防振コンテナ。On the floor in the container container formed of a box, an internal floor on which the cargo is loaded is placed and supported so as to be relatively movable in the vertical direction through a plurality of vibration isolating elements,
A stopper is provided on the container to stop the internal floor from swaying more than a predetermined amount,
An anti-vibration container, characterized in that a fork entry for inserting a lift fork claw is opened at a lower portion of a side wall of the container container between the floor portion and the inner floor of the container container.
コンテナ容器の床部の上面に、フォークエントリから差し込まれたフォーク爪を受ける爪受部が設けられていることを特徴とする防振コンテナ。The anti-vibration container according to claim 1,
An anti-vibration container having a claw receiving portion for receiving a fork claw inserted from a fork entry on an upper surface of a floor portion of a container container.
内部床の下面に、フォークエントリから差し込まれたフォーク爪を受ける爪受部が設けられていることを特徴とする防振コンテナ。The anti-vibration container according to claim 1,
An anti-vibration container comprising a claw receiving portion for receiving a fork claw inserted from a fork entry on a lower surface of an inner floor.
コンテナ容器の床部と内部床との間に、内部床の振動を減衰するダンパ素子が設けられていることを特徴とする防振コンテナ。The anti-vibration container according to any one of claims 1 to 3,
An anti-vibration container, characterized in that a damper element for attenuating the vibration of the internal floor is provided between the floor of the container container and the internal floor.
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