JP2004291063A - 金属成形用金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属筐体などの薄肉の金属部材を適切に金型成形すること。
【解決手段】金属成形用金型Xは、主面部位21’、および、主面部位21’より厚く且つ主面部位21’と連続する周壁部22’、を有する成形体20’を形成するための成形キャビティ20と、成形キャビティ20と連通するオーバーフロースペース30と、を有する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノートパソコンなどの電子機器の金属筐体を成形するのに使用できる金属成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
ノートパソコン、携帯電話、PDAなどの電子機器の筐体については、軽量であること、高強度であること、内蔵電子部品の生ずる熱を効率良く放散すること、並びにリサイクル性に優れていることなどが、要求される。これらの要求に対応すべく、電子機器の筐体としては、金属筐体が採用される場合が多い。電子機器用途の金属筐体を構成する材料としては、機器の軽量化の観点より、マグネシウムやアルミニウムなどの軽金属を主成分とする軽合金が注目されている。特にマグネシウムは、構造材として実用され得る単体金属としては最も比強度が大きく、放熱性についてはアルミニウムに匹敵する程に高く、且つ比重についてはアルミニウムの約7割と小さいという特長を有するので、電子機器用金属筐体への適用が強く望まれる。
【0003】
一方、ノートパソコンなどの電子機器においては、小型化および軽量化が進んでおり、機器全体の小型化および軽量化を達成するためには、要素部品の小型化および軽量化が必要である。特に、製品総重量の30%以上もの重量を有する場合の多い金属筐体について、薄肉化して軽量化を図ることは、重要である。
【0004】
電子機器用途の金属筐体は、一般に、ダイカスト法やチクソモールディング法などの金型成形技術により製造される。金型成形技術については、下記の特許文献1や特許文献2に開示されている。また、電子機器用途の金属筐体の構成材料としては、即ち当該金属成形技術において使用する溶湯としては、AZ91D合金(Al;9wt%、Zn;1wt%、Mg;残部)が採用される場合が多い。Mg合金については、例えば下記の特許文献3に開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−30308号公報
【特許文献2】
特開2002−103014号公報
【特許文献3】
特開平5−171330号公報
【0006】
比較的広面積の主板部、および当該主板部の周縁と連続する周壁部、を有する電子機器用金属筐体を金型成形技術により一体成形する場合には、主板部を規定する第1キャビティと、周壁部を規定する第2キャビティとを有する成形キャビティが型締状態にて内部に形成される金型が使用される。成形キャビティには、当該成形キャビティへの溶湯導入路としてのゲートと、成形キャビティを通過した溶湯が流入するオーバーフロースペースとが連通している。
【0007】
このような金型内に溶湯を射出すると、当該溶湯は、ゲートからオーバーフロースペースの方向へ、成形キャビティ内を流れる。このとき、溶湯はキャビティにおける金型表面を伝ってキャビティ内を進行する傾向にあり、且つ、単位容積あたりの規定面面積の広さについては第2キャビティは第1キャビティよりも大きいので、第1キャビティの周縁に存在する第2キャビティが優先的に充填される傾向にある。溶湯射出中、溶湯は、具体的には、主板部を規定する第1キャビティよりも、周壁部を規定する第2キャビティにて速く流れる傾向にある。すなわち、第2キャビティにおける溶湯先端の移動速度は、第1キャビティにおけるそれよりも大きい傾向にある。その結果、溶湯は、第1キャビティよりも第2キャビティを先に充填するのである。溶湯で充たされた後も第2キャビティに対してゲートから直接的に又は間接的に溶湯が流入すると、第2キャビティにおける下流領域から第1キャビティの下流領域へと過剰溶湯が溢れ出る。
【0008】
電子機器用金属筐体を成形するための上述のような金型では、従来、第2キャビティの溶湯パス幅は、第1キャビティのそれと同一である。過剰溶湯として第2キャビティから第1キャビティに溢れ出た溶湯は、それまで第1キャビティ内を流れ続けていた溶湯よりも、同一幅の溶湯パスを長距離移動しており、従って、より多くの熱量が金型に吸収されて低温である。溶湯は、上述のように、低温となるほど流動性が低下する。そのため、このような従来の金型を使用すると、成形キャビティのエンド部付近、すなわち成形キャビティとその下流のオーバーフロースペースとの連結部付近では、第2キャビティから溢れ出た溶湯が第1キャビティにて滞留し、ひいては凝固してしまう場合がある。その場合、第1キャビティからオーバーフロースペースへの溶湯流れが阻害され、成形体において未充填部分が発生してしまい、金属筐体を適切に形成することができない。
【0009】
一方、AZ91D合金は、大型かつ厚肉の自動車部品用途に開発されたものであり、その溶湯の流動性は本来的に低い。そのため、電子機器用途の薄肉の筐体をこのようなMg合金で成形する場合、成形体において未充填部分が発生するという上述の不具合は生じ易い。例えば、肉厚0.8mm以下のA4サイズのノートパソコン筐体の金型成形において、流動性の低いAZ91D合金を溶湯として使用すると、未充填部分の発生は顕著である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情の下で考え出されたものであって、金属筐体などの薄肉の金属部材を適切に金型成形するための技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面によると金属成形用金型が提供される。この金型は、主面部位、および、主面部位より厚く且つ主面部位と連続する周壁部、を有する成形体を形成するための成形キャビティと、当該成形キャビティと連通するオーバーフロースペースと、を有することを特徴とする。成形体における主面部位とは、例えば、ノートパソコン筐体において比較的広面積を有する板状の部位である。周壁部とは、例えばノートパソコン筐体の側壁に相当し、主面部位の周縁の少なくとも一部と連続する部位である。
【0012】
このような金型を使用すると、金属筐体などの薄肉の金属部材を適切に金型成形することができる。本発明の金型に対して所定の溶湯注入口から溶湯を射出すると、当該溶湯は、成形キャビティに連通する所定の導入路からオーバーフロースペースの方向へ、成形キャビティ内を流れる。このとき、溶湯は成形キャビティにおける金型表面を伝って当該キャビティ内を進行する傾向にあるため、溶湯は、成形体の主面部位が形成される空間(第1規定部)よりも、成形体の周壁部が形成される空間(第2規定部)にて速く流れる傾向にある。単位容積あたりの規定面面積の広さについては、第2規定部は第1規定部よりも大きい。その結果、溶湯は、第1規定部よりも第2規定部を先に充填する。溶湯で充たされた後も第2規定部に対してゲートから直接的に又は間接的に溶湯が流入すると、第2規定部における下流領域から第1規定部の下流領域へと過剰溶湯が溢れ出る。本発明の金型では、周壁部を規定する第2規定部の溶湯パス幅は、主面部位を規定する第2規定部のそれよりも広い。そのため、過剰溶湯として第2規定部から第1規定部に溢れ出た溶湯の温度低下は、上述の従来金型におけるそれよりも、小さい。その結果、成形キャビティのエンド部付近における溶湯の滞留や凝固は抑制され、金属筐体を適切に形成することが可能となる。
【0013】
本発明の第1の側面において、好ましくは、周壁部の厚さは、主面部位の厚さの1.1〜1.3倍である。このような厚さ範囲は、成形体における未充填部分の発生を抑制し、且つ、成形キャビティの第2規定部における下流領域から第1規定部の下流領域への溶湯の溢れ量を適度に抑制するうえで好適である。
【0014】
好ましくは、成形キャビティにおいて周壁部が形成される空間(第2規定部)と導入路とは連続している。このような構成は、導入路から成形キャビティに流入する溶湯について、第2規定部を優先的に流動させるうえで好適である。
【0015】
好ましくは、成形キャビティにおいて周壁部が形成される空間(第2規定部)とオーバーフロースペースとは連続している。このような構成は、第2規定部における下流領域から第1規定部の下流領域への溶湯の溢れ量を適度に抑制するうえで好適である。
【0016】
好ましくは、主面部位の厚さは0.8mm以下である。本発明は、主面部位の厚さが0.8mm以下である薄肉筐体を成形するための金型として実施する場合に特に実益が高い。
【0017】
好ましくは、オーバーフロースペースの容積は、成形キャビティの容積の15%以上である。本発明の金型が複数のオーバーフロースペースを有する場合には、本構成における容積とは、全てのオーバーフロースペースの合計容積である。このような構成は、成形体表面における湯流れ跡や湯じわの発生を防止ないし充分に低減するうえで好適である。金型内での溶湯の流動性を向上すべく、金型におけるキャビティ規定面(金型において導入路、成形キャビティ、およびオーバーフロースペースを規定する面)には、予め離型剤を付着しておく場合がある。離型剤は、溶湯に巻き込まれてしまう場合があり、巻き込まれ量は、金型内に流入するのが先である溶湯ほど多い傾向にある。成形体において離型剤の巻き込まれ量が多い部位では、湯流れ跡や湯じわが発生しやすい。オーバーフロースペースの容積が成形キャビティの容積の15%以上であると、金型内に流入するのが先であって離型剤巻込み量の比較的多い溶湯を、成形キャビティに充分に収容することができる。その結果、成形体表面における湯流れ跡や湯じわの発生が防止ないし充分に低減されるのである。
【0018】
好ましくは、オーバーフロースペースの流動路長は、成形キャビティの流動路長の0.6倍以上である。好ましくは、オーバーフロースペースにて溶湯が凝固して形成されるオーバーフロー部の厚さは、主面部位の厚さの0.5〜10倍である。これらのような構成は、オーバーフロースペースについて、成形キャビティに対して充分な容積を確保するうえで好適である。
【0019】
本発明の第2の側面によると金属成形体製造方法が提供される。この方法は、上述の構成を有する金属成形用金型に対し、AlおよびZnの合計含有率が15wt%以下であり且つZn含有率が9wt%以上であるMg合金の溶湯を、所定の溶湯注入口から射出することを特徴とする。
【0020】
このような方法では、本発明の第1の側面に係る金型が使用される。したがって、本発明の第2の側面によると、得られる金属成形体において、第1の側面に関して上述したのと同様の効果が奏される。加えて、第2の側面における合金よりなる溶湯は、第1の側面に係る金型において優れた流動性を有するという知見が得られている。したがって、本発明の第2の側面に係る方法によると、金属筐体などの薄肉の金属部材を適切に金型成形することができるのである。
【0021】
本発明の第2の側面において、好ましくは、溶湯として使用されるMg合金のFe含有率は0.1wt%以下であり、Si含有率は0.1wt%以下であり、且つ、Mn含有率は0.5〜1wt%である。好ましくは、当該Mg合金において、Y含有率は0.01〜1wt%、ミッシュメタル含有率は0.01〜2wt%、Cu含有率は3〜5wt%、Sn含有率は1〜5wt%、若しくは、Ca含有率は0.1〜2.0wt%である。合金組成についてのこれらの構成は、当該合金の流動性を向上するうえで好適である。
【0022】
好ましくは、溶湯の射出温度は500〜640℃であり、且つ、溶湯射出時における金型の温度は150℃以上である。溶湯の射出温度とは、溶湯射出時における当該溶湯の温度である。第1の側面に係る金型に対して上述のような組成の合金を射出する場合には、このような温度条件が好適である。
【0023】
好ましくは、金属成形用金型のキャビティ規定面には、Si含有率が1wt%以下である離型剤が付着している。離型剤に含まれるSiは、上述のように成形体表面における湯流れ跡や湯じわの発生原因の一つであり、当該湯流れ跡や湯じわを防止ないし充分に低減するうえでは、このような離型剤が好適である。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る金型Xの一の断面を表す。図2は金型Xの他の断面を表す。図3は、金型Xを使用して成形された金属製の成形体Yの斜視図である。図1および図2は、各々、図3の成形体における線I−Iおよび線II−IIに沿った箇所に対応するキャビティ形状を表す断面図である。
【0025】
金型Xは、例えば電子機器筐体を金属成形するためのものであり、型締状態において、図3にて模式的に表す成形体Yの形状を規定するためのキャビティCを有する。キャビティCは、ゲート10と、成形キャビティ20と、オーバーフロースペース30とからなる。成形体Yは、ゲート10にて溶湯が凝固してなるゲート部10’と、成形キャビティ20にて溶湯が凝固してなる成形部20’と、オーバーフロースペース30にて溶湯が凝固してなるオーバーフロー部30’とからなる。成形部20’は、本金型成形技術により最終的に得ることを目的とする成形体に相当し、本実施形態ではノートパソコン筐体である。成形部20’は、主板部21’と周壁部22’とからなる。周壁部22’は、ノートパソコン筐体の側壁に相当するものであり、主板部21’の周縁と連続している。
【0026】
成形キャビティ20は、第1規定部21および第2規定部22からなる。第1規定部21は、成形部20’の主板部21’を規定し、第2規定部22は、周壁部22’を規定する。第2規定部22の溶湯パス幅L2は、第1規定部21の溶湯パス幅L1よりも長い。すなわち、成形キャビティ20にて形成される成形部20’においては、周壁部22’は主板部21’よりも肉厚である。本実施形態では、幅L1は例えば0.8mm以下であり、幅L2は、幅L1の1.1〜1.3倍である。
【0027】
ゲート10は、注入口11を有し、この注入口11からキャビティCに溶湯が射出される。ゲート10は、成形キャビティ20の第2規定部22と連続している。
【0028】
オーバーフロースペース30は、キャビティCにて最も下流に設けられた空間であり、本実施形態では、成形キャビティ20の第2規定部22と連続している。オーバーフロースペース30について、長さL3は、第1規定部21の溶湯パス幅L1の例えば0.5〜10倍である。すなわち、オーバーフロー部30’の厚さは、成形部20’の主板部21’の厚さの0.5〜10倍である。また、オーバーフロースペース30の流動路長L4は、成形キャビティ20の流動路長L5の例えば0.6倍以上である。オーバーフロースペース30の流動路長L4は、オーバーフロー部30’の流動長に対応する。このような構成において、オーバーフロースペース30の容積は、成形キャビティ20の容積の15%以上である。したがって、成形体Yにおいて、オーバーフロー部30’の体積は、成形部20’の体積の15%以上である。
【0029】
このような金型Xを使用して金属射出成形を行う際には、まず、金型XにおいてキャビティCを規定する面に、離型剤(図示略)を塗布する。離型剤は、液状である場合、エアスプレーで噴霧することによってキャビティ規定面に塗布することができる。離型剤としては、好ましくは、シリコーンオイルを含有するMg合金用水性エマルジョン離型剤を採用する。この場合、所定の離型剤原液を水などで希釈することによって使用濃度に調製された離型剤におけるSiの含有率は、1wt%以下であるのが好ましい。キャビティ規定面に塗布ないし付着される離型剤中のSi含有率が1wt%以下であると、Mg合金成形体に対する耐食性向上表面処理としてノンクロム系化成処理を採用する場合に、成形体へのSi巻込み量が、当該化成処理を阻害しない程度に低減される傾向にある。
【0030】
キャビティ規定面に離型剤を塗布した後、図1および図2に示すように、金型Xを型締めする。型締状態の金型Xの内部には、上述のように、ゲート10と、成形キャビティ20と、オーバーフロースペース30とからなるキャビティCが形成される。また、所定のMg合金が、半溶融状態または溶融状態の溶湯として、金型Xの注入口11に連通可能な鋳込スリーブ(図示略)に用意される。鋳込スリーブ内では、溶湯は所定の温度に維持可能である。
【0031】
本発明の金型Xを使用して行う射出成形において溶湯として好ましく使用することのできるMg合金においては、AlおよびZnの合計含有率は15wt%以下であり、且つ、Zn含有率が9wt%以上である。良好な耐食性を確保するという観点からは、当該Mg合金のFe含有率は好ましくは0.1wt%以下であり、より好ましくは0.05wt%以下であり、且つ、Mn含有率は好ましくは0.5〜1wt%である。得られる成形部20’に施すノンクロム系化成処理に対するSiの影響を抑制するという観点からは、当該Mg合金のSi含有率は好ましくは0.1wt%以下である。また、当該Mg合金は、Y,ミッシュメタル,Cu,Sn,およびCaからなる群より選択される成分を更に含有してもよい。各成分を含有する場合、Y含有率は0.01〜1wt%、ミッシュメタル含有率は0.01〜2wt%、Cu含有率は3〜5wt%、Sn含有率は1〜5wt%、Ca含有率は0.1〜2.0wt%であるのが好ましい。Yを含有する場合、Mg合金溶湯の流動性が向上するとともに、金属組織が微細化するためにMg合金成形体の強度が向上する。また、ミッシュメタル,Cu,Sn,およびCaは、Mg合金成形体の強度向上に寄与する。
【0032】
金型Xを使用して行う射出成形においては、次に、上述の鋳込スリーブに摺動自在に嵌合するプランジャ(図示略)を駆動させることにより、鋳込スリーブ内の溶湯を所定の圧力で注入口11からキャビティCに射出する。このときの溶湯の温度は500〜640℃とする。また、金型Xの温度は150℃以上とする。溶湯は、図4に示すように、ゲート10を経て成形キャビティ20へと流入し、更にオーバーフロースペース30にまで充填される。
【0033】
図5は、キャビティCに溶湯が充填されていく過程を模式的に表すものである。金型Xに対して注入口11から溶湯50(図5において斜線ハッチを付して表す)を射出すると、溶湯50は、ゲート10からオーバーフロースペース30の方向へ、成形キャビティ20の内部を流れる。このとき、溶湯50は成形キャビティ20における金型表面を伝ってキャビティC内を進行する傾向にある。したがって、溶湯50は、図5(a)に示すように、主板部21’を規定する第1規定部21よりも、周壁部22’を規定する第2規定部22にて速く流れる。単位容積あたりの規定面面積の広さについては第2規定部22は第1規定部21よりも大きいからである。その結果、溶湯50は、第1規定部21よりも第2規定部22を先に充填することとなる。
【0034】
その後、溶湯50で充たされた後も第2規定部22には溶湯50が流入し続けるので、図5(b)に示すように、第2規定部22における下流領域から第1規定部21の下流領域へと過剰溶湯が溢れ出るようになる。金型Xでは、上述のように、第2規定部22の溶湯パス幅L2は、第1規定部21の溶湯パス幅L1より広い。そのため、過剰溶湯として第2規定部22から第1規定部21に溢れ出る溶湯の温度低下は抑制されている。その結果、成形キャビティ20のエンド部における溶湯の滞留や凝固は抑制され、当該エンド部は適切に充填される。成形キャビティ20のエンド部とは、成形キャビティ20における、オーバーフロースペース30との境界部付近である。
【0035】
溶湯が充分に冷却した後、図6に示すように、金型Xを開いて成形体Yを取り出す。成形体Yには、ゲート部10’やオーバーフロー部30’など、最終製造物には不要な部位が一体となっている。したがって、カッターやプレスなどを用いて、図6に示す破線に沿って成形体Yを切断し、これら不要部位が切り離される。その結果、成形部20’が得られる。
【0036】
上述の金属射出成形においては、キャビティCを溶湯が流れる際、キャビティ規定面に噴霧しておいた離型剤の少なくとも一部は溶湯中に巻き込まれる。金属射出成形の技術においては、金属成形体における離型剤の巻込み量は、当該成形体の表面状態に影響を与えることが知られている。離型剤巻込み量が比較的多いと、成形体表面にて、ムラのある湯流れ跡、湯じわ、凹凸が発生する場合がある。また、離型剤巻込み量が比較的多いと、必要に応じて行われる成形体表面の化成処理に影響を与えてしまう場合がある。更に、離型剤の巻込み量はキャビティCの形状に依存し、例えば乱流が生じ易い箇所での巻込み量は相対的に多いので、巻込み量の差に起因して、キャビティ内を流れる溶湯の速度に差が生じて充填不良を誘発する場合がある。溶湯の流動先端側の方が、流動後端側よりも乱流が生じ易く、従って、離型剤巻き込み量は相対的に多い傾向にある。
【0037】
本発明の金型Xは、成形キャビティ20の15%以上の容積を有するオーバーフロースペース30を備える。したがって、溶湯の流動速度の不均一性などから生じ得る乱流により離型剤を比較的多く巻込んだ溶湯は、オーバーフロースペース30に適切に収容される。すなわち、離型剤を比較的多く含有する溶湯が、成形キャビティ20にて残存して凝固してしまうことは抑制される。その結果、良好な表面状態を有する成形部20’が得られるのである。
【0038】
【実施例】
以下、本発明の実施例について比較例とともに説明する。
【0039】
【実施例1】
〔合金1の作製〕
所定量のマグネシウムインゴットを溶解炉に投入して700℃以上で溶融した後、更に所定量の亜鉛インゴットおよびアルミニウムインゴットを溶解炉に投入して溶融し、これらを1時間ほど攪拌した。このようにして、Mg−12%Zn−3%Alの組成を有するMg合金である合金1を作製した。合金1は、不可避の不純物(例えばMn,Fe,Ni,Si)を含む。本実施例に係る合金1の組成は図7の表に掲げる。図7の表に掲げる数値は、合金に含まれる各元素などの重量百分率の値である。
【0040】
〔金型成形〕
A4サイズノートパソコン筐体の形状を規定する図1および図2に示すようなキャビティを型締状態において有する金型を使用して、金属射出成形を行った。具体的には、金型のキャビティ規定面に所定の離型剤をスプレー噴霧により塗布した後、ダイカストマシン(商品名:DC650CL、東芝機械製)を使用して、上述の合金1よりなる合金溶湯を当該金型に射出した。本実施例の金型におけるキャビティについて、主板部を規定する第1規定部の溶湯パス幅L1は0.6mmであり、周壁部を規定する第2規定部の溶湯パス幅L2はL1の1.1倍であり、オーバーフロースペースの容積は、成形キャビティの容積の15%である。また、射出時の溶湯温度は600℃とし、金型温度は200℃とした。その結果、図3に示すような形状の金属成形体を得た。当該成形体について外観を観察したところ、成形体表面には凹凸や割れなどがなく、補修せずとも製品に適用可能であった。この結果は、図8の表に掲げる。外観観察については、本実施例ならびに下記の実施例および比較例において、表面に凹凸や割れなどがなく、補修せずとも製品に適用可能な成形体を○、パテ埋めなどの簡易な補修により製品に適用可能な成形体を△、製品に適用可能な程度に補修するのが困難な成形体を×として評価した。また、図8の表には、外観評価とともに、第2規定部の溶湯パス幅L2の長さ、および、成形キャビティの容積に対するオーバーフロースペースの容積の割合も、示す。
【0041】
【実施例2】
周壁部を規定する第2規定部の溶湯パス幅L2を、L1の1.1倍に代えてL1の1.3倍とした以外は、実施例1の金型と同様に設計した金型を用意した。この金型を使用して、実施例1と同様にして金属射出成形を行うことによって、図3に示すような形状の金属成形体を得た。当該金属成形体の外観観察の結果は、図8の表に掲げる。
【0042】
【比較例1,2】
周壁部を規定する第2規定部の溶湯パス幅L2を、L1の1.1倍に代えてL1の0.8倍(比較例1)または1.0倍(比較例2)とした以外は、実施例1の金型と同様に設計した金型を用意した。各金型を使用して、実施例1と同様にして金属射出成形を行うことによって、各比較例について、図3に示すような形状の金属成形体を得た。当該金属成形体の外観観察の結果は、図8の表に掲げる。
【0043】
【比較例3〜5】
周壁部を規定する第2規定部の溶湯パス幅L2を、L1の1.1倍に代えてL1の1.0倍とし、且つ、オーバフロースペースの容積を、成形キャビティの容積の15%に代えて5%(比較例3)、10%(比較例4)、または20%(比較例5)とした以外は、実施例1の金型と同様に設計した金型を用意した。各金型を使用して、実施例1と同様にして金属射出成形を行うことによって、各比較例について、図3に示すような形状の金属成形体を得た。当該金属成形体の外観観察の結果は、図8の表に掲げる。
【0044】
【合金組成の検討】
〔合金2の作製〕
所定量のマグネシウムインゴットを溶解炉に投入して700℃以上で溶融した後、所定量の亜鉛インゴットおよびアルミニウムインゴットを溶解炉に投入して溶融した。更に、750℃にて所定量のイットリウムを溶解炉に投入した後、これらを1時間ほど攪拌した。このようにして、Mg−12%Zn−3%Al−0.5%Yの組成を有して不可避の不純物を含むMg合金である合金2を作製した。合金2の組成は図7の表に掲げる。後出の合金の組成も図7の表に掲げる。
【0045】
〔合金3の作製〕
所定量のマグネシウムインゴットを溶解炉に投入して700℃以上で溶融した後、所定量の亜鉛インゴットおよびアルミニウムインゴットを溶解炉に投入して溶融した。更に、710℃にて所定量のミッシュメタルを溶解炉に投入した後、これらを1時間ほど攪拌した。このようにして、Mg−12%Zn−3%Al−1%ミッシュメタルの組成を有して不可避の不純物を含むMg合金である合金3を作製した。
【0046】
〔合金4の作製〕
所定量のマグネシウムインゴットを溶解炉に投入して700℃以上で溶融した後、所定量の亜鉛インゴットおよびアルミニウムインゴットを溶解炉に投入して溶融した。更に、680℃にて所定量のスズを溶解炉に投入した後、これらを1時間ほど攪拌した。このようにして、Mg−9%Zn−1%Al−3%Snの組成を有して不可避の不純物を含むMg合金である合金4を作製した。
【0047】
〔合金5の作製〕
所定量のマグネシウムインゴットを溶解炉に投入して700℃以上で溶融した後、所定量の亜鉛インゴットおよびアルミニウムインゴットを溶解炉に投入して溶融した。更に、680℃にて所定量の銅を溶解炉に投入した後、これらを1時間ほど攪拌した。このようにして、Mg−9%Zn−1%Al−3%Cuの組成を有して不可避の不純物を含むMg合金である合金5を作製した。
【0048】
〔合金6の作製〕
所定量のマグネシウムインゴットを溶解炉に投入して700℃以上で溶融した後、更に所定量の亜鉛インゴットおよびアルミニウムインゴットを溶解炉に投入して溶融し、これらを1時間ほど攪拌した。このようにして、Mg−1%Zn−9%Alの組成を有して不可避の不純物を含むMg合金である合金6を作製した。合金6は、いわゆるAZ91D合金に相当する。
【0049】
〔金型成形〕
溶湯として合金1に代えて合金2〜6を採用し、実施例1の金型を使用して各合金ごとに金属射出成形を行い、各合金から図3に示すような金属成形体を形成した。
【0050】
〔曲げ弾性率測定〕
合金1〜6から得られた各金属成形体から、サンプル片(長さ:50mm、幅:10mm、厚さ:0.6mm)を切り出し、各サンプル片について曲げ弾性率測定を行った。具体的には、万能試験機(商品名:インストロン5581、インストロンジャパン製)を使用して、JIS K 7055に準拠して、各サンプル片について曲げ弾性率測定を行った。支持2点間距離(スパン)を30mmとし、当該支持2点間の略中央に対して押圧力を加えることによって、各サンプル片の曲げ弾性率を測定した。これらの結果は図9のグラフにまとめる。図9のグラフにおいては、合金6からなるサンプル片についての測定値を1とし、他のサンプル片についての測定値は、これに対する比率で表す。
【0051】
〔アイゾット衝撃試験〕
合金1〜6から得られた各金属成形体から、別のサンプル片(長さ:64mm、幅:12.7mm、厚さ:0.6mm、幅方向への切欠き深さ:2.5mm)を切り出し、各サンプル片についてアイゾッド衝撃試験を行った。具体的には、アイゾット衝撃試験機(商品名:インパクトテスタ、東洋精機製)を使用して、JIS K 7110に準拠してアイゾット衝撃試験を行った。これらの結果は図10のグラフにまとめる。図10のグラフにおいては、合金6からなるサンプル片についての測定値を1とし、他のサンプル片についての測定値は、これに対する比率で表す。
【0052】
【評価】
〔外観について〕
図8の表において実施例1,2と比較例1,2とを比較すると、周壁部を規定する第2規定部が、主板部を規定する第1規定部よりも厚く設計されている金型(実施例1,2)を使用すると、金属成形体において良好な表面状態が得られることが理解できよう。これは、実施例1,2の金型を使用して金属成形を行う場合には、比較例1,2の金型を使用して金属成形を行う場合よりも、溶湯射出時において溶湯が第2規定部を適度に優先的に流れ、成形キャビティを適切に充填するためであると考えられる。
【0053】
また、比較例2,5と比較例3,4とを比較すると、オーバーフロースペースの容積が成形キャビティの容積の15%以上である金型(比較例2,5)を使用すると、金属成形体において良好な表面状態が得られる傾向にあることが理解できよう。これは、比較例2,5を使用して金属成形を行う場合には、実施例3,4の金型を使用して金属成形を行う場合よりも、離型剤を比較的多く巻き込んでしまった溶湯が適切にオーバーフロースペースに収容されるためであると考えられる。
【0054】
〔曲げ弾性率およびアイゾット衝撃強度について〕
図9のグラフに表れているように、合金1〜5よりなる成形体は、合金6(AZ91D合金)よりなる成形体よりも、高い曲げ弾性率を示す。また、図10のグラフに表れているように、合金1〜3,5よりなる成形体は、合金6よりなる成形体よりも、高いアイゾット衝撃強度を示す。合金4よりなる成形体は、合金6よりなる成形体と同程度のアイゾット衝撃強度を示す。これらの結果から、合金1〜5は、AZ91D合金よりも、ノートパソコン筐体などの薄肉の金属成形体を形成するMg合金材料として強度的特性において優れていることが理解できよう。
【0055】
以上のまとめとして、本発明の構成およびそのバリエーションを以下に付記として列挙する。
【0056】
(付記1)主面部位、および、前記主面部位より厚く且つ前記主面部位と連続する周壁部、を有する成形体を形成するための成形キャビティと、
溶湯注入口を有し且つ前記成形キャビティと連通する導入路と、
前記成形キャビティと連通するオーバーフロースペースと、を有することを特徴とする、金属成形用金型。
(付記2)前記周壁部の厚さは、前記主面部位の厚さの1.1〜1.3倍である、付記1に記載の金属成形用金型。
(付記3)前記成形キャビティにおいて前記周壁部が形成される空間と前記導入路とは連続している、付記1または2に記載の金属成形用金型。
(付記4)前記成形キャビティにおいて前記周壁部が形成される空間と前記オーバーフロースペースとは連続している、付記1から3のいずれか1つに記載の金属成形用金型。
(付記5)前記主面部位の厚さは0.8mm以下である、付記1から4のいずれか1つに記載の金属成形用金型。
(付記6)前記オーバーフロースペースの容積は、前記成形キャビティの容積の15%以上である、付記1から5のいずれか1つに記載の金属成形用金型。
(付記7)前記オーバーフロースペースの流動路長は、前記成形キャビティの流動路長の0.6倍以上である、付記1から6のいずれか1つに記載の金属成形用金型。
(付記8)前記オーバーフロースペースにて溶湯が凝固して形成されるオーバーフロー部の厚さは、前記主面部位の厚さの0.5〜10倍である、付記1から7のいずれか1つに記載の金属成形用金型。
(付記9)付記1から8のいずれか1つに記載の金属成形用金型に対し、AlおよびZnの合計含有率が15wt%以下であり且つZn含有率が9wt%以上であるMg合金の溶湯を、前記溶湯注入口から射出することを特徴とする、金属成形体製造方法。
(付記10)前記Mg合金のFe含有率は0.1wt%以下であり、Si含有率は0.1wt%以下であり、且つ、Mn含有率は0.5〜1wt%である、付記9に記載の金属成形体製造方法。
(付記11)前記Mg合金において、Y含有率は0.01〜1wt%、ミッシュメタル含有率は0.01〜2wt%、Cu含有率は3〜5wt%、Sn含有率は1〜5wt%、若しくは、Ca含有率は0.1〜2.0wt%である、付記9または10に記載の金属成形体製造方法。
(付記12)前記溶湯の射出温度は500〜640℃であり、且つ、前記金型の温度は150℃以上である、付記9から11のいずれか1つに記載の金属成形体製造方法。
(付記13)前記金属成形用金型において前記導入路、前記成形キャビティ、および前記オーバーフロースペースを規定する面には、Si含有率が1wt%以下である離型剤が付着している、付記9から12のいずれか1つに記載の金属成形体製造方法。
【0057】
【発明の効果】
本発明によると、金属成形体の薄肉化を良好に達成することができる。例えばノートパソコン筐体について、A4サイズであり且つ主板部にて0.8mm以下の厚さを有する金属筐体を、歩留りよく量産することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金型の一の断面を表す。
【図2】本発明に係る金型の他の断面を表す。
【図3】本発明に係る金型を使用して形成された金属成形体の斜視図である。
【図4】金型のキャビティに溶湯が充填された状態を表す。
【図5】本発明に係る金型を使用した射出成形において、キャビティに溶湯が充填されていく過程を表す。
【図6】金型が開かれて成形体が取出される状態を表す。
【図7】合金1〜6の組成を表す。
【図8】実施例1,2および比較例1〜5に係る金属成形体についての外観観察の結果をまとめた表である。
【図9】合金1〜6よりなる各サンプル片についての曲げ弾性率測定の結果を表すグラフである。
【図10】合金1〜6よりなる各サンプル片についてのアイゾット衝撃試験の結果を表すグラフである。
【符号の説明】
X 金型
C キャビティ
10 ゲート
20 成形キャビティ
21 第1規定部
22 第2規定部
30 オーバーフロースペース
Y 成形体
10’ ゲート部
20’ 成形部
21’ 主板部
22’ 周壁部
30’ オーバーフロー部

Claims (5)

  1. 主面部位、および、前記主面部位より厚く且つ前記主面部位と連続する周壁部、を有する成形体を形成するための成形キャビティと、
    前記成形キャビティと連通するオーバーフロースペースと、を有することを特徴とする、金属成形用金型。
  2. 前記周壁部の厚さは、前記主面部位の厚さの1.1〜1.3倍である、請求項1に記載の金属成形用金型。
  3. 前記オーバーフロースペースの容積は、前記成形キャビティの容積の15%以上である、請求項1または2に記載の金属成形用金型。
  4. 前記オーバーフロースペースの流動路長は、前記成形キャビティの流動路長の0.6倍以上である、請求項1から3のいずれか1つに記載の金属成形用金型。
  5. 前記オーバーフロースペースにて溶湯が凝固して形成されるオーバーフロー部の厚さは、前記主面部位の厚さの0.5〜10倍である、請求項1から4のいずれか1つに記載の金属成形用金型。
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