JP2004289558A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Keiji Toyoda
圭司 豊田
Yuichiro Sugioka
勇一郎 杉岡
Eisuke Shibata
英輔 柴田
Kenji Tamura
健二 田村
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Abstract

【課題】有彩色や無彩色に関わらず、ななめ境界に発生するギザを低減することができ、画質の向上を図ることができる固体撮像装置を提供する。
【解決手段】
固体撮像素子2のR画素、G画素、B画素のそれぞれの色信号のうち、G画素の信号(G信号)から輪郭強調信号を生成するG信号輪郭強調信号生成回路14と、すべての色信号から得られる輝度信号から輪郭強調信号を生成する輝度信号輪郭強調信号生成回路15と、G信号輪郭強調信号生成回路14の出力信号と輝度信号輪郭強調信号生成回路15の出力信号との合成比をすべての色信号の出力結果により決定して合成する輪郭強調信号合成回路16とを有し、輪郭強調信号合成回路16で合成された信号を輪郭強調信号として輝度信号に加算する構成とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CMOS等の固体撮像素子からの読み出し信号に対して輪郭強調処理を施す固体撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の輪郭強調装置は、図11に示すような構成で、レンズ21、固体撮像素子22、CDS回路23、AGC回路24、ホワイトバランス回路25、輝度信号合成回路26、原信号アパコン回路27、色信号比検出回路28、色信号合成回路29、輝度信号アパコン回路30、遅延回路31、可変利得増幅回路321,322、加算回路331,332からなる。全ての色フィルタ画素から輪郭強調信号を形成する原信号アパコン回路27とこの全ての色フィルタより合成した輝度信号から輪郭強調信号を形成する輝度信号アパコン回路30を有し、色信号比検出回路28の検出出力に応じて、原信号アパコン回路の出力信号および輝度信号アパコン回路の出力信号にそれぞれ重み付けをし、この後、この重み付けされたそれぞれの信号を加算して輪郭強調信号を得ている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−23437号公報(第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に見られるような従来の輪郭強調装置では、単板カラーカメラに用いられる市松模様状に配置された色フィルタを用いた場合、有彩色の境界に対しては輝度信号に重みをおいた輪郭強調信号の生成をおこなっているため、有彩色のななめ境界でギザが発生し画質の低下の原因となっていた。
【0005】
本発明は、有彩色や無彩色に関わらず、ななめ境界に発生するギザを低減することができ、画質の向上を図ることができる固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の固体撮像装置は、R(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれの色フィルタを市松模様状に配した固体撮像装置において、固体撮像素子のR画素、G画素、B画素のそれぞれの色信号のうち、G画素の信号(G信号)から輪郭強調信号を生成するG信号輪郭強調信号生成回路と、すべての色信号から得られる輝度信号から輪郭強調信号を生成する輝度信号輪郭強調信号生成回路と、G信号輪郭強調信号生成回路の出力信号と輝度信号輪郭強調信号生成回路の出力信号との合成比をすべての色信号の出力結果により決定して合成する輪郭強調信号合成回路とを有し、輪郭強調信号合成回路で合成された信号を輪郭強調信号として輝度信号に加算する構成を有している。
この構成により、市松模様上に配置された色フィルタを配した固体撮像装置において輪郭強調信号を生成することができる。
【0007】
また、本発明の固体撮像装置は、G信号輪郭強調信号生成回路が、G信号から水平の輪郭強調信号を生成する水平輪郭強調信号生成回路と、水平輪郭強調信号生成回路の前段に設けられた垂直方向のローパスフィルタと、G信号から垂直の輪郭強調信号を生成する垂直輪郭強調信号生成回路と、垂直輪郭強調信号生成回路の後段に設けられた水平方向のローパスフィルタとを備える構成を有している。
この構成により、ギザが目立ちやすい有彩色被写体の斜めエッジに対してのみ輪郭強調信号の平滑化を行うことができるため、解像度の低下を最小限に抑えつつギザを低減することができる。
【0008】
また、本発明の固体撮像装置は、輝度信号輪郭強調信号生成回路が、輝度信号から水平の輪郭強調信号を生成する水平輪郭強調信号生成回路と、水平輪郭強調信号生成回路の前段に設けられた垂直方向のローパスフィルタと、輝度信号から垂直の輪郭強調信号を生成する垂直輪郭強調信号生成回路と、垂直輪郭強調信号生成回路の後段に設けられた水平方向のローパスフィルタとを備える構成を有している。
この構成により、ギザが目立ちやすい無彩色被写体の斜めエッジに対してのみ輪郭強調信号の平滑化を行うことができるため、解像度の低下を最小限に抑えつつギザを低減することができる。
【0009】
また、本発明の固体撮像装置は、垂直方向のローパスフィルタおよび水平方向のローパスフィルタは、それぞれ水平輪郭強調および垂直輪郭強調に適用するかしないかを独立に決定できる構成を有している。
この構成により、本発明の輪郭強調装置を備えた固体撮像装置の使用用途等により被写体の斜めエッジに発生するギザの低減を優先するか被写体の解像度を優先するかを容易に選択することができる。
【0010】
また、本発明の固体撮像装置は、輪郭強調信号合成回路が、G信号輪郭強調信号生成回路の出力信号と輝度信号輪郭強調信号生成回路の出力信号との合成比を、R画素の色信号(R信号)とG信号とのレベル差の絶対値の大きさ及びB画素の信号(B信号)とG信号とのレベル差の絶対値の大きさに応じて決定する構成を有している。
この構成により、色分離した後のR画素の色信号(R信号)とG信号とのレベル差の絶対値の大きさ及びB画素の信号(B信号)とG信号とのレベル差の絶対値の大きさを有彩色であるか無彩色であるかの判定に用いるため、有彩色、無彩色の判定を精度良く行うことができる。
【0011】
また、本発明の固体撮像装置は、輪郭強調信号合成回路が、R信号とG信号とのレベル差の絶対値及びB信号とG信号とのレベル差の絶対値の大きい方の絶対値の値により、合成比を、輝度信号輪郭強調信号生成回路の出力信号又はG信号輪郭強調信号生成回路の出力信号のいずれかに重みを置くかを決定する構成を有している。
この構成により、有彩色や無彩色のいずれの被写体においても斜めエッジに発生するギザの低減をすることができる。
【0012】
また、本発明の固体撮像装置は、輪郭強調信号合成回路が、2つのレベル差に、ゲイン調整処理、ローパスフィルタ処理又はコアリング処理のすくなくとも1つを施す構成を有している。
この構成により、被写体条件に応じてG信号輪郭強調信号と輝度信号輪郭強調信号の合成比を決定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る輪郭強調を備えた固体撮像装置の構成図であって、被写体を結像するためのレンズ1と、結像した画像を光電変換する固体撮像素子2と、被写体の明るさに応じて出力を一定に利得制御するAGC回路3と、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器4と、ホワイトバランス制御のためのWB回路5、ガンマ補正を行うγ補正回路6と、同時化のための第1〜第3の1H遅延回路91〜93と、固体撮像素子2が持っている欠陥画素を補正する欠陥画素補正回路10と、輝度信号を生成する輝度信号生成回路11と輪郭強調信号との遅延時間調整をする遅延回路12と、G信号のみをサンプリングするG信号S/H回路13と、G信号S/H回路から出力される信号を加算する第2〜第4の加算回路202〜204と、加算回路202〜204からの出力信号から輪郭強調信号を生成するG信号輪郭強調信号生成回路14と、輝度信号生成回路11から出力される信号から輪郭強調信号信号を生成する輝度信号輪郭強調生成回路15と、G信号輪郭強調信号生成回路14と輝度信号輪郭強調信号生成回路15から出力される輪郭強調信号を合成する輪郭強調信号合成回路16と遅延調整回路12からの出力と輪郭強調信号合成回路16から出力される輪郭強調信号を加算する第1の加算回路201と、色信号を分離する色分離回路17と色差信号を生成する色差信号生成回路18と色差信号を時分割で多重化する色差信号多重化回路19とより構成される。
【0014】
図2はCMOSなどから構成される全画素読み出し方式の固体撮像素子2の色フィルタの配列例を示したものであり、図中の記号RはRed、記号GはGreen、記号BはBlueの色フィルタが配されたものである。このような色フィルタ配列を持つ固体撮像素子2を想定した場合、図1のa信号、b信号、c信号、d信号は図3に示すような信号になる。
【0015】
欠陥画素補正回路10から出力される図1のa信号、b信号、c信号、d信号は、輝度信号生成回路11に入力される。輝度信号生成回路11では下記演算式に示すような
輝度信号Y´=(R+2G+B)/4
隣接した4画素の平均値が計算され、図4に示すようなm信号、n信号、o信号を得る。
輝度信号Y´は遅延回路12により色差信号とのタイミング調整が施され、加算回路201により輪郭強調信号と加算されて最終的な輝度信号Yとして出力される。
【0016】
また、欠陥画素補正回路10の出力である図1のa信号、b信号、c信号、d信号は、色分離回路17に入力される。色分離回路17では、a信号、b信号、c信号、d信号の4ラインの信号からR画素からの信号(R信号)とG画素からの信号(G信号)とのレベル差(R−G)、B画素からの信号(B信号)とG画素からの信号(G信号)とのレベル差(B−G)を計算し出力する。
色差信号生成回路18では、入力されたR−GとB−Gから、
U=(B−G)−α(R−G)
V=(R−G)−β(B−G)
に従いU信号、V信号に変換され出力される。
さらに、色差信号生成回路18によって出力された2つのU信号、V信号は色差信号多重化回路19により時分割で多重化されU、V、U、V・・・と交互に出力される。
【0017】
次に本発明における輪郭強調装置について説明する。
欠陥画素補正回路10の出力である図1のa信号、b信号、c信号、d信号はG信号S/H回路13に入力される。図5にG信号S/H回路13の動作の様子を示す。図5に示されるFH2は1ラインご毎に”1”、”0”を繰り返す信号であり、CK2は1画素毎に”1”、”0”を繰り返す信号である。また、CK2はFH2の極性により正転、反転を繰り返す。すなわちCK2は、図3のa信号、b信号、c信号、d信号においてG信号画素上で必ず1となる様な信号である。G信号S/H回路13では、CK2に従い、CK2が1の時には信号のサンプリングを行い、0の時には信号のホールドを行う。その結果、G信号S/H回路13の出力は図4のe信号、f信号、g信号、h信号となる。ここで、e、f、g、hはそれぞれa、b、c、dに対応した出力である。このようにして、G、B、G、B・・・(またはR、G、R、G・・・)と交互に入力される信号からG信号のみを抽出することができる。
【0018】
G信号S/H回路13の出力であるe信号、f信号、g信号、h信号は、図5に示すように第2〜第4の加算器202〜204によって上下ラインの加算が行われる。第2〜第4の加算器202〜204の出力であるi信号、j信号、k信号は、G信号輪郭強調信号生成回路14に入力される。図6にG信号輪郭強調信号生成回路14の詳細を示す。垂直ローパスフィルタ(以下、垂直LPF)141は3タップで構成されており、水平輪郭強調信号による斜めエッジのギザを低減する作用がある。この垂直LPF141を適用するかしないかはセレクタ(SEL)149で選択可能だが、適用した方が斜めエッジのギザをより低減できる。水平輪郭強調信号生成回路142は水平方向の輪郭強調信号を生成するフィルタで3タップで構成されている。垂直輪郭強調信号生成回路143は垂直方向の輪郭強調信号を生成するフィルタで3タップで構成されている。
【0019】
水平ローパスフィルタ(以下、水平LPF)144および水平LPF145はいずれも3タップで構成されており、垂直輪郭強調信号による斜めエッジのギザを低減する効果がある。この水平LPF144、水平LPF145を適用するかしないかはセレクタ1410で選択可能だが、水平LPF144、水平LPF145の両方のフィルタを適用した場合が最もギザを低減できる。上記フィルタにより生成された水平輪郭強調信号および垂直輪郭強調信号はコアリング回路1411、1412でノイズの除去、乗算回路1413、1414でゲイン調整が施され、加算回路1415で水平輪郭強調信号と垂直輪郭強調信号が加算された後出力される。
【0020】
図7は被写体として斜めエッジが入力された場合の各フィルタにおける輪郭強調信号の生成の様子を示した説明図である。図7においてFIL1は図6の垂直LPFおよび水平LPF144、水平LPF145を全て通さなかった場合のフィルタ係数、FIL2は垂直LPF、水平LPF144を通した場合のフィルタ係数、FIL3は垂直LPF、水平LPF144、水平LPF145を全て通した場合のフィルタ係数である。AP1、AP2、AP3はエリアAにおいてフィルタ係数FIL1、フィルタ係数FIL2、フィルタ係数FIL3をそれぞれ通した時の輪郭強調信号の値を示したものである。図7に示すように、輪郭強調信号AP1では被写体の斜めエッジ部の輪郭強調信号の振幅が大きく変化の度合いも大きいのに対し、垂直LPF、水平LPF144、水平LPF145の全てを通した時の輪郭強調信号AP3は輪郭強調信号の振幅、変化の度合いが共に輪郭強調信号AP1に比べ小さく、その結果、斜めエッジに発生するギザを低減できることがわかる。
【0021】
図8は被写体として垂直エッジが入力された場合の各フィルタにおける輪郭強調信号の生成の様子を示した説明図である。図8において、AP4、AP5、AP6はエリアAにおいてフィルタ係数FIL1、フィルタ係数FIL2、フィルタ係数FIL3をそれぞれ通した時の輪郭強調信号の値を示した図である。図9に示すように、フィルタ係数FIL1、フィルタ係数FIL2、フィルタ係数FIL3いずれを通した場合にも垂直エッジに対しては輪郭強調信号の振幅および変化の度合いが変わらないことがわかる。被写体が水平エッジの場合も垂直エッジの時と同じ原理で、フィルタ係数FIL1、フィルタ係数FIL2、フィルタ係数FIL3いずれを通した場合にも輪郭強調信号の振幅および変化の度合いが変わらないことは明らかであるので、図は省略する。以上のことから、図6における垂直LPF141および水平LPF144、水平LPF145はギザが目立ちやすい被写体の斜めエッジに対してのみ輪郭強調信号の平滑化を行う効果があり、これらのLPFにより、解像度の低下を最小限に抑えつつギザを低減することができる。
【0022】
一方、輝度信号生成回路11の出力である図1のm信号、n信号、o信号は輝度信号輪郭強調信号生成回路15に入力される。輝度信号輪郭強調信号生成回路15は図6のG信号輪郭強調信号生成回路14と同一構成である。
【0023】
さらに、図9は被写体として無彩色の斜めエッジが入力された場合の輝度信号輪郭強調信号生成回路15とG信号輪郭強調信号生成回路14における輪郭強調信号の生成の様子を示した説明図である。図9(a)において左上がレベル0である黒、右下がレベル1である白という境界であると仮定し、図9(b)に示すような信号が輝度信号生成回路11とG信号S/H回路13に入力された場合に輝度信号輪郭強調信号生成回路15には図9(c)、G信号輪郭強調信号生成回路14には図9(d)のような信号が入力される。この信号を垂直LPFと水平LPF1を通した際の図9(e)に示すような係数であるフィルタをそれぞれ通した場合の輪郭強信号の値は図9(f)、図9(g)のようになる。図9(f)に示すように、輝度信号輪郭強調信号では被写体の斜めエッジ部の輪郭強調信号の振幅がG信号輪郭強調信号である図9(g)よりも振幅の変化がなめらかであり、その結果、輝度信号輪郭強調信号の方が無彩色の斜めエッジに発生するギザが少ない事がわかる。
【0024】
また図10は被写体として有彩色の斜めエッジが入力された場合の輝度信号輪郭強調信号生成回路15とG信号輪郭強調信号生成回路14における輪郭強調信号の生成の様子を示した説明図である。図10(a)において左上がレベル1であるGreen、右下がレベル1であるRedという境界であると仮定し、図10(b)に示すような信号が輝度信号生成回路11とG信号S/H回路13に入力された場合に輝度信号輪郭強調信号生成回路には図10(c)、G信号輪郭強調信号生成回路には図10(d)のような信号が入力される。この信号を垂直LPFと水平LPF1を通した際の図10(e)に示すような係数であるフィルタをそれぞれ通した場合の輪郭強信号の値は図10(f)、図10(g)のようになる。図10(g)に示すように、G信号輪郭強調信号では被写体の斜めエッジ部の輪郭強調信号の振幅が輝度信号輪郭強調信号である図10(f)よりも振幅の変化がなめらかであり、その結果、G信号輪郭強調信号のほうが有彩色の斜めエッジに発生するギザが少ない事がわかる。
【0025】
上記、G信号輪郭強調生成回路14の出力信号(図1のl信号)および輝度信号輪郭強調生成回路15の出力信号(図1のp信号)は輪郭強調信号合成回路16に入力される。輪郭強調信号合成回路16では、色分離回路17の出力であるR−G(RマイナスG)信号とB−G(BマイナスG)信号をもとに、被写体が有彩色であるか無彩色であるかの判定を行い、この判定結果に基づきG信号輪郭強調生成回路14の出力であるl信号と輝度信号輪郭強調生成回路15の出力であるp信号の合成比を決定する。図11は輪郭強調信号合成回路16の構成を表す図である。絶対値およびその最大値を検出する回路161、第1〜3のLPF162〜164、LPFの種類を選択するセレクタ165、コアリング回路166、ゲイン設定のための乗算器167、G信号輪郭強調生成回路14の出力であるl信号と輝度信号輪郭強調生成回路15の出力であるp信号の合成を行う合成回路168から構成される。G信号輪郭強調生成回路14のl信号と輝度信号輪郭強調生成回路15のp信号の合成式は、例えば以下のように表すことができる。
輪郭強調信号q=k×{G信号輪郭強調生成回路のl信号}+(1−k)×{輝度信号輪郭強調生成回路のp信号}
【0026】
ここで、kはR−G(RマイナスG)、B−G(BマイナスG)により計算された値で、0<=k<=1の間で変化する係数であり、被写体が完全な無彩色と判定されたときにはk=0、完全な有彩色と判定されたときにはk=1となるような係数である。上記の計算式によると、例えば被写体が完全な無彩色と判定された場合、
輪郭強調信号=輝度信号輪郭強調生成回路のp信号
となり、被写体が完全な有彩色と判定された場合、
輪郭強調信号=G信号輪郭強調生成回路のl信号
となる。すなわち、上記式は、被写体の色成分の比率によりG信号から生成した輪郭強調信号と輝度信号から生成した輪郭強調信号とをその重みを変化させて合成するものである。これにより、有彩色のエッジのギザを低減するのに有効なG信号からの輪郭強調生成と無彩色のエッジのギザを低減するのに有効な輝度信号からの輪郭強調生成を被写体の色成分の比率によって滑らかに切り替えることができる。さらに、上記R−G(RマイナスG)、B−G(BマイナスG)は色分離回路17により生成された信号であるため、有彩色、無彩色の判定を精度良く行うことができる。
【0027】
【発明の効果】
以上により、本発明によれば、G信号輪郭強調信号と輝度信号輪郭強調信号との合成比をすべての色信号の出力結果により決定して合成し、合成された信号を輪郭強調信号として輝度信号に加算することで、有彩色の境界に発生するギザを低減することができ、画質の向上を図ることができる固体撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における、輪郭強調装置を備えた固体撮像装置の構成図
【図2】本発明の実施の形態における、固体撮像素子の色フィルタ配列の例を示す説明図
【図3】本発明の実施の形態における、固体撮像素子の出力信号を示す説明図
【図4】輝度信号生成回路のタイミング図
【図5】G画素サンプル/ホールド回路のタイミング図
【図6】輝度信号およびG信号輪郭強調信号生成回路の構成図
【図7】輝度信号およびG信号輪郭強調信号生成回路のフィルタ係数と斜めエッジを持つ被写体に対する輪郭強調信号の生成の様子を示した説明図
【図8】輝度信号およびG信号輪郭強調信号生成回路のフィルタ係数と垂直エッジを持つ被写体に対する輪郭強調信号の生成の様子を示した説明図
【図9】輝度信号およびG信号輪郭強調信号生成回路のフィルタ係数と無彩色の斜めエッジを持つ被写体に対する輪郭強調信号の生成の様子を示した説明図
【図10】輝度信号およびG信号輪郭強調信号生成回路のフィルタ係数と有彩色の斜めエッジを持つ被写体に対する輪郭強調信号の生成の様子を示した説明図
【図11】輪郭強調信号合成回路の構成図
【図12】従来の輪郭強調装置を備えた固体撮像装置の構成図
【符号の説明】
1 レンズ
2 固体撮像素子
3 AGC回路
4 AD変換器
5 ホワイトバランス(WB)回路
6 γ補正回路
7 ガンマ補正回路
91〜93 1HRAM
10 欠陥画素補正回路
11 輝度信号生成回路
12 遅延回路
13 G信号S/H回路
14 G信号輪郭強調信号生成回路
15 輝度信号輪郭強調信号生成回路
16 輪郭強調信号合成回路
17 色分離回路
18 色差信号生成回路
19 多重化回路
141、144、145 LPF
142 水平輪郭強調信号生成回路
143 垂直輪郭強調信号生成回路
146、147、148 ビットシフト回路
149、1410 セレクタ回路
1411、1412 コアリング回路
1413,1414 乗算回路
1415 加算回路
161 絶対値およびその最大値を検出する回路
162,163,164 LPF
165 セレクタ
166 コアリング回路
167 加算回路
168 輪郭強調信号合成回路
201,202,203,204 加算回路

Claims (7)

  1. R(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれの色フィルタを市松模様状に配した固体撮像装置において、固体撮像素子のR画素、G画素、B画素のそれぞれの色信号のうち、G画素の信号(G信号)から輪郭強調信号を生成するG信号輪郭強調信号生成回路と、すべての前記色信号から得られる輝度信号から輪郭強調信号を生成する輝度信号輪郭強調信号生成回路と、前記G信号輪郭強調信号生成回路の出力信号と前記輝度信号輪郭強調信号生成回路の出力信号との合成比をすべての前記色信号の出力結果により決定して合成する輪郭強調信号合成回路とを有し、前記輪郭強調信号合成回路で合成された信号を輪郭強調信号として輝度信号に加算することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記G信号輪郭強調信号生成回路は、前記G信号から水平の輪郭強調信号を生成する水平輪郭強調信号生成回路と、前記水平輪郭強調信号生成回路の前段に設けられた垂直方向のローパスフィルタと、前記G信号から垂直の輪郭強調信号を生成する垂直輪郭強調信号生成回路と、前記垂直輪郭強調信号生成回路の後段に設けられた水平方向のローパスフィルタとを備えることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記輝度信号輪郭強調信号生成回路は、前記輝度信号から水平の輪郭強調信号を生成する水平輪郭強調信号生成回路と、前記水平輪郭強調信号生成回路の前段に設けられた垂直方向のローパスフィルタと、前記輝度信号から垂直の輪郭強調信号を生成する垂直輪郭強調信号生成回路と、前記垂直輪郭強調信号生成回路の後段に設けられた水平方向のローパスフィルタとを備えることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 前記垂直方向のローパスフィルタおよび前記水平方向のローパスフィルタは、それぞれ水平輪郭強調および垂直輪郭強調に適用するかしないかを独立に決定できることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の固体撮像装置。
  5. 前記輪郭強調信号合成回路は、前記G信号輪郭強調信号生成回路の出力信号と前記輝度信号輪郭強調信号生成回路の出力信号との合成比を、前記R画素の色信号(R信号)と前記G信号とのレベル差の絶対値の大きさ及び前記B画素の信号(B信号)と前記G信号とのレベル差の絶対値の大きさに応じて決定することを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  6. 前記輪郭強調信号合成回路は、前記R信号と前記G信号とのレベル差の絶対値及び前記B信号と前記G信号とのレベル差の絶対値の大きい方の絶対値の値により、前記合成比を、前記輝度信号輪郭強調信号生成回路の出力信号又は前記G信号輪郭強調信号生成回路の出力信号のいずれかに重みを置くかを決定することを特徴とする請求項5記載の固体撮像装置。
  7. 前記輪郭強調信号合成回路は、前記2つのレベル差に、ゲイン調整処理、ローパスフィルタ処理又はコアリング処理のすくなくとも1つを施すことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の固体撮像装置。
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