JP2004289403A - ルータras試験方法およびルータras試験プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、ルータのRAS試験を行うルータRAS試験方法およびルータRAS試験プログラムに関し、送信部と受信部を持つ簡単な1つの試験端末という構成で自動的にRAS試験を実現することを目的とする。
【解決手段】被試験対象のルータに接続する、送信部と受信部を持つ試験端末を設け、試験端末の送信部から被試験対象のルータを経由して受信部にデータを送信することを繰り返すステップと、試験端末が試験対象のルータの擬似障害設定レジスタに擬似障害を設定して障害を発生させるステップと、送信部から受信部への通信状態を試験端末で監視、および障害が発生したときのログを被試験対象のルータで採取するステップとを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】被試験対象のルータに接続する、送信部と受信部を持つ試験端末を設け、試験端末の送信部から被試験対象のルータを経由して受信部にデータを送信することを繰り返すステップと、試験端末が試験対象のルータの擬似障害設定レジスタに擬似障害を設定して障害を発生させるステップと、送信部から受信部への通信状態を試験端末で監視、および障害が発生したときのログを被試験対象のルータで採取するステップとを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルータのRAS試験を行うルータRAS試験方法およびルータRAS試験プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ルータのRAS(信頼性)検証試験は、ルータ制御端末を制御線(例えばRS232C)で被試験ルータに接続し、被試験ルータに接続したデータ送信端末とデータ受信端末との間で当該被試験ルータを経由して通信させた状態で、ルータ制御端末から被試験ルータの擬似障害設定レジスタに人手によって擬似障害を設定して障害を発生させ、そのときの通信状態を監視したり、ログを採取しておき、ログをもとにリカバリ処理が適切であるか、更に、被試験ルータが二重化されているときは切替が正常に実行されたかなどの信頼性の検証試験を行っていた。
【0003】
また、ルータ試験装置を設けてこれにルータの設定データ(経路情報、フィルタリング情報、ネットワーク情報など)を入力し、設定データからルータの試験項目を生成してインタフェース部に対してデータを送出し、ルータの試験の制御を行い、試験結果を引渡す技術がある(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−271184号公報の〔0005〕から〔0015〕参照。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このため、上述した前者の人手によりルータ制御端末から被試験ルータの擬似障害レジスタに擬似障害と設定したり、LANにデータ送信端末およびデータ受信端末を接続して通信を実行させたり、更に、ログを採取させてそれを人手で取り出してリカバリ処理が適切に行われているかなどをチェックする必要があり、手作業が大変であると共に、被試験ルータにデータ送信端末とデータ受信端末という独立した端末を接続するという手間が必要となってしまうなどの問題があった。
【0006】
また、上述した後者の手法では、ルータの設定データ(経路情報、フィルタリング情報。ネットワーク情報など)の試験を行うことはできるが、ルータのRAS試験(信頼性の試験であって、例えば障害発生時のリカバリ、二重化時の切替などの試験)を行うことができないという問題があった。
【0007】
本発明は、これらの問題を解決するため、送信部と受信部を持つ試験端末から被試験ルータに通信に必要な情報を設定して通信可能状態にし、送信部から被試験ルータを経由して受信部にデータ通信する状態で、擬似障害を被試験ルータに設定して障害発生させ、そのときの通信状態を監視およびログを採取してRAS試験の検証を行い、送信部と受信部を持つ簡単な1つの試験端末という構成で自動的にRAS試験を実現することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
図1を参照して課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
図1において、試験端末1は、被試験対象のルータ5に接続してRAS試験(信頼性試験)を行うものであって、ここでは、制御部21、パケット送信部3、パケット受信部4などから構成されるものである。
【0010】
制御部21は、RAS試験を行うものであって、試験指示ファイル24に従いRAS試験を行うのものであり、試験手段22、評価手段23、試験指示ファイル24、監視情報25などから構成されるものである。
【0011】
試験手段22は、試験指示ファイル24に従い、パケット送信部3からルータ5を経由してパケット受信部4にパケットを送信させて状態を監視したり、被試験対象のルータ5の擬似障害発生レジスタ51に擬似障害を設定して障害を発生させたりなどするものである。
【0012】
評価手段23は、試験結果を評価するものである。
試験指示ファイル24は、RAS試験の手順を記述したものである。
【0013】
監視情報25は、パケット送信部3からルータ5を経由してパケット受信部4で受信されるときの監視情報を採取したものである。
【0014】
パケット送信部3は、パケットをルータ5経由でパケット受信部4に送信するものである。
【0015】
ルータ5は、試験対象のルータであって、ここでは、擬似障害設定レジスタ51などから構成されるものである。障害が発生したときは、障害ログ52が採取される。
【0016】
擬似障害設定レジスタ51は、試験端末1から擬似障害を設定してルータ5に擬似障害を発生させるものである。
【0017】
次に、動作を説明する。
試験端末1を被試験対象のルータ5に接続し、当該試験端末1の試験手段22がパケット送信部3からルータ5を経由してパケット受信部4にパケットを送信することを繰り返させると共に、試験対象のルータ5の擬似障害設定レジスタ51に擬似障害を設定して障害を発生させてリカバリおよび障害ログ52を採取させるようにしている。
【0018】
この際、試験指示ファイル24に従い、試験を実行させるようにしている。
また、評価手段23が通信状態の監視情報および採取した障害ログ52をもとにRAS試験の検証を行うようにしている。
【0019】
また、擬似障害設定レジスタ51に擬似障害を設定するとして、データパリティエラー障害を設定し、その監視情報25および障害ログ52をもとにリカバリを検証するようにしている。
【0020】
従って、送信部3と受信部4を持つ試験端末1から被試験対象ルータ5に通信に必要な情報を設定して通信可能状態にし、送信部3から被試験ルータ5を経由して受信部4にデータ通信する状態で、擬似障害を被試験ルータ5に設定して障害発生させ、そのときの通信状態を監視およびログを採取してRAS試験の検証を行うことにより、送信部3と受信部4を持つ簡単な1つの試験端末1という構成で自動的にRAS試験を行うことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、図1から図6を用いて本発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明のシステム構成図を示す。
図1において、試験端末1は、被試験対象のルータ5に接続してRAS試験(信頼性試験)を行うものであって、ここでは、制御部21、パケット送信部3、パケット受信部4、試験結果26などから構成されるものである。
【0023】
制御部21は、RAS試験を行うものであって、試験指示ファイル24に従いRAS試験を行うのものであり、試験手段22、評価手段23、試験指示ファイル24、監視情報25などから構成されるものである。
【0024】
試験手段22は、試験指示ファイル24に従い、パケット送信部3からルータ5を経由してパケット受信部4にパケットを送信させて状態を監視したり、被試験対象のルータ5の擬似障害発生レジスタ51に擬似障害を設定して障害を発生させたりなどするものである。
【0025】
評価手段23は、試験結果である監視情報25および障害ログ52などをもとにRAS試験を評価(検証)するものである。
【0026】
試験指示ファイル24は、RAS試験の手順を記述したものである(図5参照)。
【0027】
監視情報25は、パケット送信部3からルータ5を経由してパケット受信部4で受信されるときの監視情報を採取したものである。
【0028】
パケット送信部3は、パケットをルータ5経由でパケット受信部4に送信するものである。
【0029】
ルータ5は、試験対象のルータであって、ここでは、擬似障害設定レジスタ51などから構成されるものである。障害が発生したときは、障害ログ52が採取される。
【0030】
擬似障害設定レジスタ51は、試験端末1から擬似障害を設定してルータ5に擬似障害を発生してRAS試験などを行うためのものである。
【0031】
障害ログ52は、被試験対象のルータ5に障害発生時に収集して保存した障害ログである。
【0032】
試験結果26は、ルータ5に擬似障害を発生させてそのときの試験結果を格納したものである。
【0033】
ルータ5は、RAS試験の対象のルータであって、ここでは、擬似障害設定レジスタ51、障害ログ52などから構成されるものである。
【0034】
擬似障害設定レジスタ51は、試験端末1から制御線(例えばRS232C)を介して被試験対象のルータ5に擬似障害を設定させるためのレジスタである。
【0035】
障害ログ52は、被試験対象のルータ5に障害が発生したときに採取したログである。
【0036】
制御線6は、試験端末1からRAS試験対象のルータ5の擬似障害設定レジスタ51に擬似障害を設定したりなどの各種設定、制御、管理を行うための制御線(例えばRS232C)である。
【0037】
LAN7は、試験端末1のパケット送信部3からルータ5を介してパケット受信部4にパケットを送信して受信するためのLANである。
【0038】
次に、図2のフローチャートの順番に従い、図1の構成の動作を詳細に説明する。
【0039】
図2は、本発明の動作説明フローチャート(その1)を示す。ここで、試験端末1を構成する制御部2、パケット送信部3、パケット受信部4、およびルータ5は、図1の対応する番号に相当するものである。
【0040】
図2において、S11は、ルータの電源をONにする。
S12は、稼動状態となる。これにより、被試験対象のルータ5が稼動状態となり、試験端末1からの各種設定、擬似障害設定、ルーティング処理などを実行可能状態になる。
【0041】
S1、S13は、試験端末1を構成する制御部2がルータ構成定義を制御線6を介してルータ5に送信して構成定義を設定する。これにより、ポート定義、IPアドレスの割り当てが行われ、各機器(ルータ5、試験端末1のパケット送信部3、パケット受信部4などの各機器)間で通信可能状態となる。
【0042】
S2は、ルータステータス構成を参照し確認する。これは、S1のルータ構成定義を実施ことに対応し、試験端末1がルータ5のルータステータス情報を参照し、ルータ構成定義が正常に設定されたか確認する。通常はOKであるので、S3に進む。NGの場合には、S1に戻り再度、ルータ構成定義を送信したり、ルータ構成定義を修正し正しくして送信したりする。
【0043】
S3は、試験パケットの送受信指示する。
S4は、S3の試験パケットの送受信指示に対応して、パケット送信部3がルータ5を経由してパケット受信部4にパケットを送信する(パケット送信部3がパケット受信部4のIPアドレス、MACアドレス、更に、自己のIPアドレス、MACアドレスを設定したパケットをルータ5に送信する)。
【0044】
S5は、ルーティングする。これは、S4で送信されてきたパケットの宛先を見て、ルータ5が図示外の公知のルーティングテーブルを参照して宛先のパケット受信部4に向けてパケットを送信する。
【0045】
S6は、パケット受信部4がパケットを受信する。
S7は、S6でパケットを受信した結果(受信した、タイムオーバーして受信できなかった)を制御部2に通知する。以降、S4からS7を繰り返し実行し、試験端末1のパケット送信部3、ルータ5、パケット受信部4の間でパケット通信を続けてルータ5の状態を監視する。
【0046】
S8は、制御部2がパケット通信OKか判別する。YESの場合には、S9に進む。NOの場合には、異常終了する。
【0047】
S10は、RAS試験実施する。これは、後述する図3のフローチャートに従い、RAS試験を実施する。そして、終了する。
【0048】
以上によって、試験端末1がRAS試験対象のルータ5にルータ構成定義を設定し、試験端末1のパケット送信部3からルータ5を経由してパケット受信部4でパケットを受信することを繰り返し、ルータ5の状態を監視し、障害発生開始から障害復旧するまでの時間を計測したりなどの監視が可能となる。
【0049】
図3は、本発明の動作説明フローチャート(その2)を示す。ここで、試験端末1、制御部2、パケット送信部3、パケット受信部4、ルータ5は、図1の同一番号のものに対応する。
【0050】
図3において、S21は、制御部2が障害コマンドを送信する。
S22は、擬似障害設定レジスタ51に擬似障害を設定する。
【0051】
S23は、パケット送信部3がパケットを送信する。
S24は、ルータで障害発生する。
【0052】
S25は、パケット受信部4で受信不可となる。これは、S24でルータ障害発生したので、パケット受信部で受信不可となる。
【0053】
S26は、受信可能となるまでの時間(T2)を計測開始する。
S27は、ルータ5で障害ログを保存開始する。
【0054】
S28は、ルータ5がリカバリ処理または装置切替(二重化されているときはバックアップのルータに切替)を行う。
【0055】
S29は、パケット送信部3がパケットを送信する。
S30は、リカバリ完了したので、ルーティングを開始し、パケットをここでは、パケット受信部4に送信する。
【0056】
S31は、受信OKとなる。パケット受信部4でパケットを受信再開し、受信停止してから再開したときまでの時間(T2)を計測し、監視情報25として保存する。
【0057】
S32は、制御部2がルータ5からログ情報(障害ログ52)およびステータスを収集する。
【0058】
S33は、ログおよびステータスがOKか判別する。YESの場合には、S34で結果を評価(例えばリカバリ時間T2が規定時間以下であるか評価)し、終了する。NOの場合には、S35で異常終了する。
【0059】
以上によって、試験端末1のパケット送信部3からルータ4を経由してパケット受信部4でパケットを受信して監視する監視状態のもとで、制御部2がルータ5の擬似障害設定レジスタ51に擬似障害を設定して障害を発生させ、そのときのルータ5のリカバリ処理の時間を計測(T2)および障害ログ52をルータ5に保存させてこれらを収集し、ルータ5のRAS試験を自動的に行うことが可能となる。この際、制御部2まどの処理は、後述する試験指示ファイル24に記述された手順に従い、実行する。
【0060】
図4は、本発明の説明図を示す。
図4の(a)は、障害コマンドの例を示す。これは、図1の試験端末1を構成する試験手段22がルータ5の擬似障害設定レジスタ51に擬似障害を設定して障害を発生させるときの障害情報を登録したものであって、図示の下記の情報を対応づけて登録したものである。
【0061】
・障害名:
・発生方法:
・障害時の動作:
ここで、障害名はRAS試験で発生させる障害名である(例えば障害▲1▼はルータ5に擬似障害を発生させてリカバリ処理を実行させるものである)。発生方法は、障害を発生させる方法であって、例えば擬似障害レジスタに設定して擬似障害を発生させるなどである。障害時の動作は、発生方法で障害発生させたときの、ルータ5の動作であって、例えば装置リセットされ、リカバリ処理を実行する。
【0062】
図4の(b)は、障害ログの例を示す。障害ログ52は、ルータ5で障害発生時に収集して保存するログであって、ここでは、図示の下記の情報を対応づけて保存したものである。
【0063】
・障害名:
・ログメッセージ内容:
・その他:
ここで、障害名はルータ5に発生させた障害名である。ログメッセージ内容は障害ログに収集される内容であって、例えば図示のように、データパリティエラー発生したときは、リセットされるというものである。
【0064】
図4の(c)は、試験結果一覧例を示す。これは、図3のフローチャートに従いRAS試験を実施したときの、障害名に対応づけてそのときの結果(例えば通信復旧時間、リカバリ時間T2)を設定したものである。
【0065】
図5は、本発明の試験指示ファイル例を示す。試験指示ファイル24は、既述した図2、図3のフローチャートで実行する手順を記述したファイルであって、ここでは、例えば図示の下記のように記述する。
【0066】
▲1▼システム構成定義実施
▲2▼パケット作成
▲3▼パケット送信
▲4▼パケット受信
▲5▼受信パケット確認
▲6▼擬似障害1設定
・・・
▲7▼ログ収集
▲8▼検証
以上のように、試験指示ファイル25にRAS試験の手順を順番に記述することにより、▲1▼のシステム構成定義をもとに既述した図2のS1、S2を実行し、▲2▼から▲5▼により、既述した図2のS3からS9を繰り返し実行し、▲6▼の擬似障害1設定で図3のS21からS22で擬似障害1をルータ5に設定するというように、RAS試験を自動的に実行することが可能となる。
【0067】
図6は、本発明の1実施例構成図を示す。図示の試験端末1は、図1の試験端末1の1実施例構成図を示す。
【0068】
図6において、試験端末1は、試験アプリケーション31、ネットワークインタフェイス37、および外部インタフェイス38などから構成されるものである。
【0069】
試験アプリケーション31は、既述した図2から図5で説明した各種処理を実行する試験アプリケーションプログラムであって、ここでは、ファイル解析部32、試験制御部33、タイマ34、試験パケット送受信機能35、ルータ制御機能36などから構成されるものである。
【0070】
ファイル解析部32は、既述した図5の試験指示ファイル24を解析して処理すべき内容を認識して該当処理を指示するものである。
【0071】
試験制御部33は、ファイル解析部32から指示された試験のための各種制御を行うものである。
【0072】
タイマ34は、各種タイマであって、既述した図3のリカバリ時間(T2)を計測したりなどするものである。
【0073】
試験パケット送受信機能35は、試験パケットを送信したり、受信したりするものである(図1のパケット送信部3およびパケット受信部4である)。
【0074】
ルータ制御機能36は、試験対象のルータ5の各種機能を制御、例えば擬似障害を設定したり、障害ログ53を収集したりなどするものである。
【0075】
外部インタフェイス38は、制御線(例えばRS232C)であって、試験対象のルータ5と接続し、各種設定(例えば擬似障害を設定など)するための制御線である。
【0076】
ネットワークインタフェイス37は、LAN7に接続してパケットの送受信を行うためのものである。
【0077】
以上の構成のもとで、図2から図5で既述したルータ5のRAS試験を行って検証するものである。
【0078】
(付記1)
ルータのRAS試験を行うルータRAS試験方法において、
被試験対象のルータに接続する、送信部と受信部を持つ試験端末を設け、
前記試験端末の送信部から前記被試験対象のルータを経由して前記受信部にデータを送信することを繰り返すステップと、
前記試験端末が前記試験対象のルータの擬似障害設定レジスタに擬似障害を設定して障害を発生させるステップと、
前記送信部から受信部への通信状態を前記試験端末で監視、および前記障害が発生したときのログを被試験対象のルータで採取するステップとを有するルータRAS試験方法。
【0079】
(付記2)
試験手順を記述した試験手順ファイルを設け、
当該試験指示ファイルに従い、前記ステップを実行させることを特徴とする付記1記載のルータRAS試験方法。
【0080】
(付記3)
前記通信状態の監視情報および前記採取したログをもとにRAS試験の検証を行うステップを有することを特徴とする付記1あるいは付記2記載のルータRAS試験方法。
【0081】
(付記4)
前記擬似設定レジスタに擬似障害を設定するとして、データパリティエラー障害を設定し、その監視情報およびログをもとにリカバリを検証することを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載のルータRAS試験方法。
【0082】
(付記5)
ルータのRAS試験を行うルータRAS試験プログラムにおいて、
被試験対象のルータに接続する、送信部と受信部を持つ試験端末を設け、
コンピュータに、
前記試験端末の送信部から前記被試験対象のルータを経由して前記受信部にデータを送信することを繰り返すステップと、
前記試験端末が前記試験対象のルータの擬似障害設定レジスタに擬似障害を設定して障害を発生させるステップと、
前記送信部から受信部への通信状態を前記試験端末で監視、および前記障害が発生したときのログを被試験対象のルータで採取するステップとして機能させるためのルータRAS試験プログラム。
【0083】
(付記6)
ルータのRAS試験を行うルータRAS試験装置において、
被試験対象のルータに接続する、送信部と受信部を持つ試験端末と、
前記試験端末の送信部から前記被試験対象のルータを経由して前記受信部にデータを送信することを繰り返す手段と、
前記試験端末が前記試験対象のルータの擬似障害設定レジスタに擬似障害を設定して障害を発生させる手段と、
前記送信部から受信部への通信状態を前記試験端末で監視、および前記障害が発生したときのログを被試験対象のルータで採取する手段とを備えたことを特徴とするルータRAS試験装置。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、送信部3と受信部4を持つ試験端末1から被試験対象ルータ5に通信に必要な情報を設定して通信可能状態にし、送信部3から被試験ルータ5を経由して受信部4にデータ通信する状態で、擬似障害を被試験ルータ5に設定して障害発生させ、そのときの通信状態を監視およびログを採取してRAS試験の検証を行う構成を採用しているため、送信部3と受信部4を持つ簡単な1つの試験端末1という構成で自動的にRAS試験を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】本発明の動作説明フローチャート(その1)である。
【図3】本発明の動作説明フローチャート(その2)である。
【図4】本発明の説明図である。
【図5】本発明の試験指示ファイル例である。
【図6】本発明の1実施例構成図である。
【符号の説明】
1:試験端末
2:制御部
21:ルータ設定手段
22:試験手段
23:評価手段
24:試験指示ファイル
25:監視情報
3:パケット送信部
4:パケット受信部
5:ルータ
51:擬似障害設定レジスタ
52:障害ログ
6:制御線(RS232C)
7:LAN
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルータのRAS試験を行うルータRAS試験方法およびルータRAS試験プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ルータのRAS(信頼性)検証試験は、ルータ制御端末を制御線(例えばRS232C)で被試験ルータに接続し、被試験ルータに接続したデータ送信端末とデータ受信端末との間で当該被試験ルータを経由して通信させた状態で、ルータ制御端末から被試験ルータの擬似障害設定レジスタに人手によって擬似障害を設定して障害を発生させ、そのときの通信状態を監視したり、ログを採取しておき、ログをもとにリカバリ処理が適切であるか、更に、被試験ルータが二重化されているときは切替が正常に実行されたかなどの信頼性の検証試験を行っていた。
【0003】
また、ルータ試験装置を設けてこれにルータの設定データ(経路情報、フィルタリング情報、ネットワーク情報など)を入力し、設定データからルータの試験項目を生成してインタフェース部に対してデータを送出し、ルータの試験の制御を行い、試験結果を引渡す技術がある(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−271184号公報の〔0005〕から〔0015〕参照。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このため、上述した前者の人手によりルータ制御端末から被試験ルータの擬似障害レジスタに擬似障害と設定したり、LANにデータ送信端末およびデータ受信端末を接続して通信を実行させたり、更に、ログを採取させてそれを人手で取り出してリカバリ処理が適切に行われているかなどをチェックする必要があり、手作業が大変であると共に、被試験ルータにデータ送信端末とデータ受信端末という独立した端末を接続するという手間が必要となってしまうなどの問題があった。
【0006】
また、上述した後者の手法では、ルータの設定データ(経路情報、フィルタリング情報。ネットワーク情報など)の試験を行うことはできるが、ルータのRAS試験(信頼性の試験であって、例えば障害発生時のリカバリ、二重化時の切替などの試験)を行うことができないという問題があった。
【0007】
本発明は、これらの問題を解決するため、送信部と受信部を持つ試験端末から被試験ルータに通信に必要な情報を設定して通信可能状態にし、送信部から被試験ルータを経由して受信部にデータ通信する状態で、擬似障害を被試験ルータに設定して障害発生させ、そのときの通信状態を監視およびログを採取してRAS試験の検証を行い、送信部と受信部を持つ簡単な1つの試験端末という構成で自動的にRAS試験を実現することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
図1を参照して課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
図1において、試験端末1は、被試験対象のルータ5に接続してRAS試験(信頼性試験)を行うものであって、ここでは、制御部21、パケット送信部3、パケット受信部4などから構成されるものである。
【0010】
制御部21は、RAS試験を行うものであって、試験指示ファイル24に従いRAS試験を行うのものであり、試験手段22、評価手段23、試験指示ファイル24、監視情報25などから構成されるものである。
【0011】
試験手段22は、試験指示ファイル24に従い、パケット送信部3からルータ5を経由してパケット受信部4にパケットを送信させて状態を監視したり、被試験対象のルータ5の擬似障害発生レジスタ51に擬似障害を設定して障害を発生させたりなどするものである。
【0012】
評価手段23は、試験結果を評価するものである。
試験指示ファイル24は、RAS試験の手順を記述したものである。
【0013】
監視情報25は、パケット送信部3からルータ5を経由してパケット受信部4で受信されるときの監視情報を採取したものである。
【0014】
パケット送信部3は、パケットをルータ5経由でパケット受信部4に送信するものである。
【0015】
ルータ5は、試験対象のルータであって、ここでは、擬似障害設定レジスタ51などから構成されるものである。障害が発生したときは、障害ログ52が採取される。
【0016】
擬似障害設定レジスタ51は、試験端末1から擬似障害を設定してルータ5に擬似障害を発生させるものである。
【0017】
次に、動作を説明する。
試験端末1を被試験対象のルータ5に接続し、当該試験端末1の試験手段22がパケット送信部3からルータ5を経由してパケット受信部4にパケットを送信することを繰り返させると共に、試験対象のルータ5の擬似障害設定レジスタ51に擬似障害を設定して障害を発生させてリカバリおよび障害ログ52を採取させるようにしている。
【0018】
この際、試験指示ファイル24に従い、試験を実行させるようにしている。
また、評価手段23が通信状態の監視情報および採取した障害ログ52をもとにRAS試験の検証を行うようにしている。
【0019】
また、擬似障害設定レジスタ51に擬似障害を設定するとして、データパリティエラー障害を設定し、その監視情報25および障害ログ52をもとにリカバリを検証するようにしている。
【0020】
従って、送信部3と受信部4を持つ試験端末1から被試験対象ルータ5に通信に必要な情報を設定して通信可能状態にし、送信部3から被試験ルータ5を経由して受信部4にデータ通信する状態で、擬似障害を被試験ルータ5に設定して障害発生させ、そのときの通信状態を監視およびログを採取してRAS試験の検証を行うことにより、送信部3と受信部4を持つ簡単な1つの試験端末1という構成で自動的にRAS試験を行うことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、図1から図6を用いて本発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明のシステム構成図を示す。
図1において、試験端末1は、被試験対象のルータ5に接続してRAS試験(信頼性試験)を行うものであって、ここでは、制御部21、パケット送信部3、パケット受信部4、試験結果26などから構成されるものである。
【0023】
制御部21は、RAS試験を行うものであって、試験指示ファイル24に従いRAS試験を行うのものであり、試験手段22、評価手段23、試験指示ファイル24、監視情報25などから構成されるものである。
【0024】
試験手段22は、試験指示ファイル24に従い、パケット送信部3からルータ5を経由してパケット受信部4にパケットを送信させて状態を監視したり、被試験対象のルータ5の擬似障害発生レジスタ51に擬似障害を設定して障害を発生させたりなどするものである。
【0025】
評価手段23は、試験結果である監視情報25および障害ログ52などをもとにRAS試験を評価(検証)するものである。
【0026】
試験指示ファイル24は、RAS試験の手順を記述したものである(図5参照)。
【0027】
監視情報25は、パケット送信部3からルータ5を経由してパケット受信部4で受信されるときの監視情報を採取したものである。
【0028】
パケット送信部3は、パケットをルータ5経由でパケット受信部4に送信するものである。
【0029】
ルータ5は、試験対象のルータであって、ここでは、擬似障害設定レジスタ51などから構成されるものである。障害が発生したときは、障害ログ52が採取される。
【0030】
擬似障害設定レジスタ51は、試験端末1から擬似障害を設定してルータ5に擬似障害を発生してRAS試験などを行うためのものである。
【0031】
障害ログ52は、被試験対象のルータ5に障害発生時に収集して保存した障害ログである。
【0032】
試験結果26は、ルータ5に擬似障害を発生させてそのときの試験結果を格納したものである。
【0033】
ルータ5は、RAS試験の対象のルータであって、ここでは、擬似障害設定レジスタ51、障害ログ52などから構成されるものである。
【0034】
擬似障害設定レジスタ51は、試験端末1から制御線(例えばRS232C)を介して被試験対象のルータ5に擬似障害を設定させるためのレジスタである。
【0035】
障害ログ52は、被試験対象のルータ5に障害が発生したときに採取したログである。
【0036】
制御線6は、試験端末1からRAS試験対象のルータ5の擬似障害設定レジスタ51に擬似障害を設定したりなどの各種設定、制御、管理を行うための制御線(例えばRS232C)である。
【0037】
LAN7は、試験端末1のパケット送信部3からルータ5を介してパケット受信部4にパケットを送信して受信するためのLANである。
【0038】
次に、図2のフローチャートの順番に従い、図1の構成の動作を詳細に説明する。
【0039】
図2は、本発明の動作説明フローチャート(その1)を示す。ここで、試験端末1を構成する制御部2、パケット送信部3、パケット受信部4、およびルータ5は、図1の対応する番号に相当するものである。
【0040】
図2において、S11は、ルータの電源をONにする。
S12は、稼動状態となる。これにより、被試験対象のルータ5が稼動状態となり、試験端末1からの各種設定、擬似障害設定、ルーティング処理などを実行可能状態になる。
【0041】
S1、S13は、試験端末1を構成する制御部2がルータ構成定義を制御線6を介してルータ5に送信して構成定義を設定する。これにより、ポート定義、IPアドレスの割り当てが行われ、各機器(ルータ5、試験端末1のパケット送信部3、パケット受信部4などの各機器)間で通信可能状態となる。
【0042】
S2は、ルータステータス構成を参照し確認する。これは、S1のルータ構成定義を実施ことに対応し、試験端末1がルータ5のルータステータス情報を参照し、ルータ構成定義が正常に設定されたか確認する。通常はOKであるので、S3に進む。NGの場合には、S1に戻り再度、ルータ構成定義を送信したり、ルータ構成定義を修正し正しくして送信したりする。
【0043】
S3は、試験パケットの送受信指示する。
S4は、S3の試験パケットの送受信指示に対応して、パケット送信部3がルータ5を経由してパケット受信部4にパケットを送信する(パケット送信部3がパケット受信部4のIPアドレス、MACアドレス、更に、自己のIPアドレス、MACアドレスを設定したパケットをルータ5に送信する)。
【0044】
S5は、ルーティングする。これは、S4で送信されてきたパケットの宛先を見て、ルータ5が図示外の公知のルーティングテーブルを参照して宛先のパケット受信部4に向けてパケットを送信する。
【0045】
S6は、パケット受信部4がパケットを受信する。
S7は、S6でパケットを受信した結果(受信した、タイムオーバーして受信できなかった)を制御部2に通知する。以降、S4からS7を繰り返し実行し、試験端末1のパケット送信部3、ルータ5、パケット受信部4の間でパケット通信を続けてルータ5の状態を監視する。
【0046】
S8は、制御部2がパケット通信OKか判別する。YESの場合には、S9に進む。NOの場合には、異常終了する。
【0047】
S10は、RAS試験実施する。これは、後述する図3のフローチャートに従い、RAS試験を実施する。そして、終了する。
【0048】
以上によって、試験端末1がRAS試験対象のルータ5にルータ構成定義を設定し、試験端末1のパケット送信部3からルータ5を経由してパケット受信部4でパケットを受信することを繰り返し、ルータ5の状態を監視し、障害発生開始から障害復旧するまでの時間を計測したりなどの監視が可能となる。
【0049】
図3は、本発明の動作説明フローチャート(その2)を示す。ここで、試験端末1、制御部2、パケット送信部3、パケット受信部4、ルータ5は、図1の同一番号のものに対応する。
【0050】
図3において、S21は、制御部2が障害コマンドを送信する。
S22は、擬似障害設定レジスタ51に擬似障害を設定する。
【0051】
S23は、パケット送信部3がパケットを送信する。
S24は、ルータで障害発生する。
【0052】
S25は、パケット受信部4で受信不可となる。これは、S24でルータ障害発生したので、パケット受信部で受信不可となる。
【0053】
S26は、受信可能となるまでの時間(T2)を計測開始する。
S27は、ルータ5で障害ログを保存開始する。
【0054】
S28は、ルータ5がリカバリ処理または装置切替(二重化されているときはバックアップのルータに切替)を行う。
【0055】
S29は、パケット送信部3がパケットを送信する。
S30は、リカバリ完了したので、ルーティングを開始し、パケットをここでは、パケット受信部4に送信する。
【0056】
S31は、受信OKとなる。パケット受信部4でパケットを受信再開し、受信停止してから再開したときまでの時間(T2)を計測し、監視情報25として保存する。
【0057】
S32は、制御部2がルータ5からログ情報(障害ログ52)およびステータスを収集する。
【0058】
S33は、ログおよびステータスがOKか判別する。YESの場合には、S34で結果を評価(例えばリカバリ時間T2が規定時間以下であるか評価)し、終了する。NOの場合には、S35で異常終了する。
【0059】
以上によって、試験端末1のパケット送信部3からルータ4を経由してパケット受信部4でパケットを受信して監視する監視状態のもとで、制御部2がルータ5の擬似障害設定レジスタ51に擬似障害を設定して障害を発生させ、そのときのルータ5のリカバリ処理の時間を計測(T2)および障害ログ52をルータ5に保存させてこれらを収集し、ルータ5のRAS試験を自動的に行うことが可能となる。この際、制御部2まどの処理は、後述する試験指示ファイル24に記述された手順に従い、実行する。
【0060】
図4は、本発明の説明図を示す。
図4の(a)は、障害コマンドの例を示す。これは、図1の試験端末1を構成する試験手段22がルータ5の擬似障害設定レジスタ51に擬似障害を設定して障害を発生させるときの障害情報を登録したものであって、図示の下記の情報を対応づけて登録したものである。
【0061】
・障害名:
・発生方法:
・障害時の動作:
ここで、障害名はRAS試験で発生させる障害名である(例えば障害▲1▼はルータ5に擬似障害を発生させてリカバリ処理を実行させるものである)。発生方法は、障害を発生させる方法であって、例えば擬似障害レジスタに設定して擬似障害を発生させるなどである。障害時の動作は、発生方法で障害発生させたときの、ルータ5の動作であって、例えば装置リセットされ、リカバリ処理を実行する。
【0062】
図4の(b)は、障害ログの例を示す。障害ログ52は、ルータ5で障害発生時に収集して保存するログであって、ここでは、図示の下記の情報を対応づけて保存したものである。
【0063】
・障害名:
・ログメッセージ内容:
・その他:
ここで、障害名はルータ5に発生させた障害名である。ログメッセージ内容は障害ログに収集される内容であって、例えば図示のように、データパリティエラー発生したときは、リセットされるというものである。
【0064】
図4の(c)は、試験結果一覧例を示す。これは、図3のフローチャートに従いRAS試験を実施したときの、障害名に対応づけてそのときの結果(例えば通信復旧時間、リカバリ時間T2)を設定したものである。
【0065】
図5は、本発明の試験指示ファイル例を示す。試験指示ファイル24は、既述した図2、図3のフローチャートで実行する手順を記述したファイルであって、ここでは、例えば図示の下記のように記述する。
【0066】
▲1▼システム構成定義実施
▲2▼パケット作成
▲3▼パケット送信
▲4▼パケット受信
▲5▼受信パケット確認
▲6▼擬似障害1設定
・・・
▲7▼ログ収集
▲8▼検証
以上のように、試験指示ファイル25にRAS試験の手順を順番に記述することにより、▲1▼のシステム構成定義をもとに既述した図2のS1、S2を実行し、▲2▼から▲5▼により、既述した図2のS3からS9を繰り返し実行し、▲6▼の擬似障害1設定で図3のS21からS22で擬似障害1をルータ5に設定するというように、RAS試験を自動的に実行することが可能となる。
【0067】
図6は、本発明の1実施例構成図を示す。図示の試験端末1は、図1の試験端末1の1実施例構成図を示す。
【0068】
図6において、試験端末1は、試験アプリケーション31、ネットワークインタフェイス37、および外部インタフェイス38などから構成されるものである。
【0069】
試験アプリケーション31は、既述した図2から図5で説明した各種処理を実行する試験アプリケーションプログラムであって、ここでは、ファイル解析部32、試験制御部33、タイマ34、試験パケット送受信機能35、ルータ制御機能36などから構成されるものである。
【0070】
ファイル解析部32は、既述した図5の試験指示ファイル24を解析して処理すべき内容を認識して該当処理を指示するものである。
【0071】
試験制御部33は、ファイル解析部32から指示された試験のための各種制御を行うものである。
【0072】
タイマ34は、各種タイマであって、既述した図3のリカバリ時間(T2)を計測したりなどするものである。
【0073】
試験パケット送受信機能35は、試験パケットを送信したり、受信したりするものである(図1のパケット送信部3およびパケット受信部4である)。
【0074】
ルータ制御機能36は、試験対象のルータ5の各種機能を制御、例えば擬似障害を設定したり、障害ログ53を収集したりなどするものである。
【0075】
外部インタフェイス38は、制御線(例えばRS232C)であって、試験対象のルータ5と接続し、各種設定(例えば擬似障害を設定など)するための制御線である。
【0076】
ネットワークインタフェイス37は、LAN7に接続してパケットの送受信を行うためのものである。
【0077】
以上の構成のもとで、図2から図5で既述したルータ5のRAS試験を行って検証するものである。
【0078】
(付記1)
ルータのRAS試験を行うルータRAS試験方法において、
被試験対象のルータに接続する、送信部と受信部を持つ試験端末を設け、
前記試験端末の送信部から前記被試験対象のルータを経由して前記受信部にデータを送信することを繰り返すステップと、
前記試験端末が前記試験対象のルータの擬似障害設定レジスタに擬似障害を設定して障害を発生させるステップと、
前記送信部から受信部への通信状態を前記試験端末で監視、および前記障害が発生したときのログを被試験対象のルータで採取するステップとを有するルータRAS試験方法。
【0079】
(付記2)
試験手順を記述した試験手順ファイルを設け、
当該試験指示ファイルに従い、前記ステップを実行させることを特徴とする付記1記載のルータRAS試験方法。
【0080】
(付記3)
前記通信状態の監視情報および前記採取したログをもとにRAS試験の検証を行うステップを有することを特徴とする付記1あるいは付記2記載のルータRAS試験方法。
【0081】
(付記4)
前記擬似設定レジスタに擬似障害を設定するとして、データパリティエラー障害を設定し、その監視情報およびログをもとにリカバリを検証することを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載のルータRAS試験方法。
【0082】
(付記5)
ルータのRAS試験を行うルータRAS試験プログラムにおいて、
被試験対象のルータに接続する、送信部と受信部を持つ試験端末を設け、
コンピュータに、
前記試験端末の送信部から前記被試験対象のルータを経由して前記受信部にデータを送信することを繰り返すステップと、
前記試験端末が前記試験対象のルータの擬似障害設定レジスタに擬似障害を設定して障害を発生させるステップと、
前記送信部から受信部への通信状態を前記試験端末で監視、および前記障害が発生したときのログを被試験対象のルータで採取するステップとして機能させるためのルータRAS試験プログラム。
【0083】
(付記6)
ルータのRAS試験を行うルータRAS試験装置において、
被試験対象のルータに接続する、送信部と受信部を持つ試験端末と、
前記試験端末の送信部から前記被試験対象のルータを経由して前記受信部にデータを送信することを繰り返す手段と、
前記試験端末が前記試験対象のルータの擬似障害設定レジスタに擬似障害を設定して障害を発生させる手段と、
前記送信部から受信部への通信状態を前記試験端末で監視、および前記障害が発生したときのログを被試験対象のルータで採取する手段とを備えたことを特徴とするルータRAS試験装置。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、送信部3と受信部4を持つ試験端末1から被試験対象ルータ5に通信に必要な情報を設定して通信可能状態にし、送信部3から被試験ルータ5を経由して受信部4にデータ通信する状態で、擬似障害を被試験ルータ5に設定して障害発生させ、そのときの通信状態を監視およびログを採取してRAS試験の検証を行う構成を採用しているため、送信部3と受信部4を持つ簡単な1つの試験端末1という構成で自動的にRAS試験を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】本発明の動作説明フローチャート(その1)である。
【図3】本発明の動作説明フローチャート(その2)である。
【図4】本発明の説明図である。
【図5】本発明の試験指示ファイル例である。
【図6】本発明の1実施例構成図である。
【符号の説明】
1:試験端末
2:制御部
21:ルータ設定手段
22:試験手段
23:評価手段
24:試験指示ファイル
25:監視情報
3:パケット送信部
4:パケット受信部
5:ルータ
51:擬似障害設定レジスタ
52:障害ログ
6:制御線(RS232C)
7:LAN
Claims (5)
- ルータのRAS試験を行うルータRAS試験方法において、
被試験対象のルータに接続する、送信部と受信部を持つ試験端末を設け、
前記試験端末の送信部から前記被試験対象のルータを経由して前記受信部にデータを送信することを繰り返すステップと、
前記試験端末が前記試験対象のルータの擬似障害設定レジスタに擬似障害を設定して障害を発生させるステップと、
前記送信部から受信部への通信状態を前記試験端末で監視、および前記障害が発生したときのログを被試験対象のルータで採取するステップとを有するルータRAS試験方法。 - 試験手順を記述した試験手順ファイルを設け、
当該試験指示ファイルに従い、前記ステップを実行させることを特徴とする請求項1記載のルータRAS試験方法。 - 前記通信状態の監視情報および前記採取したログをもとにRAS試験の検証を行うステップを有することを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載のルータRAS試験方法。
- 前記擬似設定レジスタに擬似障害を設定するとして、データパリティエラー障害を設定し、その監視情報およびログをもとにリカバリを検証することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のルータRAS試験方法。
- ルータのRAS試験を行うルータRAS試験プログラムにおいて、
被試験対象のルータに接続する、送信部と受信部を持つ試験端末を設け、
コンピュータに、
前記試験端末の送信部から前記被試験対象のルータを経由して前記受信部にデータを送信することを繰り返すステップと、
前記試験端末が前記試験対象のルータの擬似障害設定レジスタに擬似障害を設定して障害を発生させるステップと、
前記送信部から受信部への通信状態を前記試験端末で監視、および前記障害が発生したときのログを被試験対象のルータで採取するステップとして機能させるためのルータRAS試験プログラム。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
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CN113038499A (zh) * | 2021-04-22 | 2021-06-25 | 紫光展锐(重庆)科技有限公司 | 终端Wi-Fi兼容性测试方法、装置、系统、设备及介质 |
-
2003
- 2003-03-20 JP JP2003077869A patent/JP2004289403A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
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