JP2004289381A - ビデオエンコーダ、dvd記録装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】文字放送番組をDVDに記録するにあたり、配信される情報を余すところなくDVDに記録する。
【解決手段】テレビジョン放送波から抽出される文字情報の内容をDVDビデオフォーマットで規定されるサブピクチャデータに変換する。そして、サブピクチャデータを、映像や音声のデータとあわせてDVDに記録する。
【選択図】 図1
【解決手段】テレビジョン放送波から抽出される文字情報の内容をDVDビデオフォーマットで規定されるサブピクチャデータに変換する。そして、サブピクチャデータを、映像や音声のデータとあわせてDVDに記録する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、文字放送される番組をDVD(Digital Versatile Disk)に記録する技術に係る。
【0002】
【従来の技術】
文字放送は、映像情報や音声情報とともに、当該音声情報を文字化した情報に対応する文字情報を放送する放送形態として知られている(たとえば非特許文献1参照)。この文字情報をデコード処理すれば、音声の内容をテレビジョン画面に表示させることができるから、音声を出力することなくテレビジョン番組を楽しむことができる。これにより、難聴者であってもテレビジョン番組を楽しむことができる。
【0003】
【非特許文献1】
原田著、”TVのすべて”、改訂版、(株)電波新聞社、1996年6月、p.175−187
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、テレビジョン番組をDVDに記録して楽しみたい要望があるが、従来のDVD記録装置では、映像情報と音声情報しか記録することを想定していなかった。このため、DVDの再生時において、音声を出力しないとテレビジョン番組の内容を楽しむことができなかった。
本発明は、上記の点を考慮して行われたものであり、文字放送番組について、放送される情報を余すところなくDVDに記録することができるビデオエンコーダ、DVD記録装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るビデオエンコーダの構成は、テレビジョン放送波から、映像情報、音声情報および当該音声情報を文字化した文字情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出される文字情報を、ディスプレイ表示するための画像データに変換する画像データ変換手段と、前記画像データ変換手段により変換される画像データを、DVDビデオフォーマットで規定されるサブピクチャデータに変換するサブピクチャデータ変換手段と、前記サブピクチャデータ変換手段により変換されるサブピクチャデータをDVDビデオフォーマットで規定される字幕トラックに記録するための記録データであって、前記抽出手段により抽出される映像情報および音声情報をDVDに記録するための記録データに変換する記録データ変換手段とを有することを特徴とする。
かかる構成をとるビデオエンコーダによれば、テレビジョン放送波から抽出される文字情報がDVDビデオフォーマットで規定されるサブピクチャデータに変換される。そして、サブピクチャデータをDVDビデオフォーマットで規定される字幕トラックに記録するための記録データおよび映像情報および音声情報をDVDに記録するための記録データが生成される。これにより、生成される記録データをDVDに記録すれば、文字放送番組について、放送される情報を余すところなくDVDに記録できる。DVD再生時には、映像に重ねて文字情報の内容を字幕としてディスプレイ表示させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係るDVD記録装置100の構成図である。このように、DVD記録装置100は、入力部10、抽出回路11、文字デコーダ12、画像データ変換部13、サブピクチャデータ変換部14、圧縮部20、記録データ変換部21、記録部22を備えている。さらに、これらの各部を統括する制御部30と、各種プログラムがインストールされるハードディスク(HD)32とを備えている。
【0007】
入力部10には、アンテナ9により受信されるテレビジョン放送波が入力される。ここで、テレビジョン放送波には、映像に係る情報(映像情報)と音声に係る情報(音声情報)が含まれている。文字放送番組に係るテレビジョン放送波には、音声情報を文字化した情報である文字情報がさらに含まれる。
抽出回路11は、入力部10に供給されるテレビジョン放送波から、映像情報、音声情報および文字情報を抽出する。そして、抽出した3つの情報のうち、映像情報と音声信号を圧縮部20に出力する一方、文字情報を文字デコーダ12に出力する。
ここで抽出回路11の抽出手法は任意である。たとえば、アナログテレビ放送の場合であれば、1つの画面に対応する映像や音声の情報を配信するタイミングが予め決められており、当該タイミングの合間(垂直帰線期間:VBI)を利用して、文字情報が配信されている。このため、抽出回路11は、予め決められるタイミングでフィルタリングして、各種情報を抽出することができる。
【0008】
圧縮部20は、抽出回路11から映像や音声の情報が供給されると、供給される各種情報について圧縮処理を行う。そして、映像情報を圧縮した映像圧縮データ、音声情報を圧縮した音声圧縮データをそれぞれ記録データ変換部21に出力する。
ここで、圧縮処理の形式はDVDの記録フォーマットで規格される形式であれば任意のものを用いることができる。たとえば映像情報についてはMPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)の形式で圧縮することができ、音声情報についてはMPEG−Audioの形式で圧縮することができる。
【0009】
以下、文字情報に係るデータ変換処理を行う、文字デコーダ12、画像データ変換部13、サブピクチャデータ変換部14の説明をする。
まず、文字デコーダ12は、抽出回路11から文字情報として供給されるデータS1についてデコード処理する。デコード処理により、文字情報に係るデータS1を文字データS2に変換する。そして、変換した文字データS2を画像データ変換部13に出力する。文字データS2は、音声情報の内容を字幕として表示する内容を示すデータである。なお、文字デコーダ12が、デコード処理をするためのデコードプログラムは予めHD32に格納されている。
【0010】
画像データ変換部13は、文字デコーダ12から供給される文字データS2を画像データS3に変換する。そして、画像データS3をサブピクチャデータ変換部14に出力する。画像データS3は、字幕をディスプレイ表示するためのビットマップデータに相当する。この画像データS3について表示処理を行えば、ディスプレイに字幕を表示させることができる。
【0011】
サブピクチャデータ変換部14は、画像データ変換部13から供給される画像データS3をサブピクチャデータS4に変換する。そして、サブピクチャデータS4を、記録データ変換部21に出力する。サブピクチャデータとは、DVDビデオフォーマットにおいて規定されるデータであり、字幕を表示するために記録するデータとして規定されている。
より具体的にいうと、DVDビデオフォーマットでは、映像と音声を記録するためのトラックがそれぞれ用意されているが、それに加え、映像に重ねて表示する字幕の情報を記録するためのトラック(字幕トラック)が用意されている。そして、字幕トラックに記録するためのデータとして、サブピクチャデータが規定されている。
【0012】
記録データ変換部21は、圧縮部20から供給される映像圧縮データおよび音声圧縮データを、DVDビデオフォーマットで規定される各トラックに記録するための記録データに変換する。また、サブピクチャデータ変換部14から供給されるサブピクチャデータをDVDビデオフォーマットで規定される字幕トラックに記録するための記録データに変換する。その後、変換した記録データを記録部22に出力する。
記録部22は、記録データ変換部21から供給される記録データについて、DVDに記録を行い、これにより、映像情報、音声情報とあわせて文字情報に係る各データの記録が行われる。
【0013】
次にDVD記録装置100を用いて、文字放送番組を記録する際の具体的な動作を説明する。
はじめに制御部30は、アンテナ9から入力部10に供給されるテレビジョン放送波を抽出回路11に供給させる。
その後、制御部30は抽出回路11を制御して、テレビジョン放送波から映像情報や音声情報および文字情報を抽出させる。そして、映像情報や音声情報は圧縮部20に供給する一方、文字情報については文字デコーダ12に供給する。
【0014】
映像情報や音声情報は、圧縮部20において、圧縮処理され、映像圧縮データおよび音声圧縮データとして記録データ変換部21に供給される。
一方、文字情報に係るデータS1は、文字デコーダ12でデコード処理されて文字データS2に変換される。その後、画像データ変換部13において画像データS3に変換され、さらにサブピクチャデータ変換部14においてサブピクチャデータS4に変換される。
【0015】
このように、文字情報に係るデータS1は、文字デコーダ12、画像データ変換部13、サブピクチャデータ変換部14における処理が行われ、最終的にサブピクチャデータS4に変換される。
図2は、文字デコーダ12に供給された文字情報に係るデータS1が、その後、どのようにしてデータ変換されるかを概念的に示した図である。図2では、文字情報のデータS1として、アルファベットの「A」と「P」を示すデータS1が、文字デコーダ12に供給された場合を想定した。まず、このデータS1は、文字デコーダ12において、アルファベット「A」と「P」を示す文字データS2に変換される(図2(b))。そのあと、画像データ変換部13において、アルファベット「A」と「P」を表示するための画像データ(ビットマップデータ)S3に変換される(図2(c))。そして最終的に、サブピクチャデータ変換部14において、アルファベット「A」と「P」を字幕として表示するためのサブピクチャデータS4に変換される(図2(d))。
【0016】
記録データ変換部21は、圧縮部20から供給される映像圧縮データと音声圧縮データ、および、サブピクチャデータ変換部14から供給されるサブピクチャデータ(S4)、の各データについてDVDに記録するための記録データに変換する。サブピクチャデータについてはDVDビデオフォーマットで規定される字幕トラックに記録するための記録データに変換される。そして、記録データ変換部21は、変換した記録データを記録部22に出力する。記録部22では、この記録データをDVDに記録し、これによりテレビジョン番組の記録が完了する。
【0017】
このように本実施形態に係るDVD記録装置100によれば、テレビジョン番組における映像情報や音声情報とともに、文字情報についてもDVDに記録することができ、放送される情報を余すところなくDVDに記録することができる。また、文字情報はサブピクチャデータに変換された上で、DVDビデオフォーマットで規定される字幕トラックに記録される。これにより、DVD再生時においては、映像に重ねて文字放送の内容を表示(字幕表示)させることができる。これにより、音声を出力することなくテレビジョン番組を楽しむことができ、難聴者であってもテレビジョン番組を楽しめる、といった効果を奏する。
【0018】
(他の実施形態−1)
上述実施形態では、テレビジョン放送がされると直ちにDVDに記録、すなわちリアルタイムにDVDに記録する処理を想定していたが、放送番組のデータを一旦HD32に格納しておき、その後にDVDに記録する形態をとってもよい。
【0019】
このように非リアルタイムに記録処理を行う場合は、圧縮部20で圧縮処理した映像や音声のエンコードデータをHD32に一時的に格納しておく。一方、文字情報についても、映像や音声のタイミングに対応させて格納しておく。たとえば、映像とあわせて文字(字幕)を表示するタイミングを表す情報(ファイル論理位置情報)をあわせてHD32に格納しておけばよい。
その後、HD32に格納した各種のデータについて、DVDに記録するためのオーサリング処理を行い、DVDビデオフォーマットに沿った記録データを生成することになる。この場合、オーサリング処理のためのプログラムは予めHD32に格納しておくのが好ましい。
【0020】
(他の実施形態−2)
文字情報の内容を印字するためのデータ(印字データ)に変換する処理ができるようにしてもよい。
図3は、この本実施形態におけるシステム図を示したものである。上述した実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付している。DVD記録装置100´は、上述実施形態に係るDVD記録装置100の構成に加えて、印字データ変換部15と出力部16を構成したものとなっている。
印字データ変換部15は、画像データS3について、画像内容(字幕内容)印刷するための印字データS5に変換する。印字データS5は、たとえばテキストデータである。この印字データS5を、出力部16を介して印刷装置200に出力すれば、画像内容、すなわち文字放送された内容を印刷することができるようになっている。
本実施形態に係るDVD記録装置100´を用いれば、文字(字幕)の内容を予め紙に印刷しておき、印刷された紙を見ながらテレビジョン番組を視聴するといった、新たな楽しみ方を提供することができる。また、映画やドラマ放送番組を記録する際に、映画やドラマの台本も製作することができる、といった副次的な効果も奏する。
【0021】
なお、上述した各実施形態に係るDVD記録装置100,100´の構成各部(図1参照)は、専用ICなどを用いてハードウェアで実現してもよく、その一部あるいは全部をソフトウェアプログラムにより実現してもよい。DVD記録機能を内蔵したコンピュータ(パソコン)であれば、必要なプログラムをインストールしておけば、本実施形態に係るDVD記録装置100,100´として実現可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、文字放送番組をDVDに記録するにあたり、放送される情報を余すところなくDVDに記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るDVD記録装置100の構成図である。
【図2】同DVD記録装置100の文字情報に係るデータの処理内容を示す概念図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係るDVD記録装置100´の構成図である。
【符号の説明】
9……アンテナ、10……入力部、11……抽出回路、
12……文字デコーダ、13……画像データ変換部、
14……サブピクチャデータ変換部、
15……印字データ変換部、
20……圧縮部、21……記録データ変換部、
22……記録部、30……制御部、32……記録部、
100,100´……DVD記録装置、
200……印刷装置。
【発明の属する技術分野】
この発明は、文字放送される番組をDVD(Digital Versatile Disk)に記録する技術に係る。
【0002】
【従来の技術】
文字放送は、映像情報や音声情報とともに、当該音声情報を文字化した情報に対応する文字情報を放送する放送形態として知られている(たとえば非特許文献1参照)。この文字情報をデコード処理すれば、音声の内容をテレビジョン画面に表示させることができるから、音声を出力することなくテレビジョン番組を楽しむことができる。これにより、難聴者であってもテレビジョン番組を楽しむことができる。
【0003】
【非特許文献1】
原田著、”TVのすべて”、改訂版、(株)電波新聞社、1996年6月、p.175−187
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、テレビジョン番組をDVDに記録して楽しみたい要望があるが、従来のDVD記録装置では、映像情報と音声情報しか記録することを想定していなかった。このため、DVDの再生時において、音声を出力しないとテレビジョン番組の内容を楽しむことができなかった。
本発明は、上記の点を考慮して行われたものであり、文字放送番組について、放送される情報を余すところなくDVDに記録することができるビデオエンコーダ、DVD記録装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るビデオエンコーダの構成は、テレビジョン放送波から、映像情報、音声情報および当該音声情報を文字化した文字情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出される文字情報を、ディスプレイ表示するための画像データに変換する画像データ変換手段と、前記画像データ変換手段により変換される画像データを、DVDビデオフォーマットで規定されるサブピクチャデータに変換するサブピクチャデータ変換手段と、前記サブピクチャデータ変換手段により変換されるサブピクチャデータをDVDビデオフォーマットで規定される字幕トラックに記録するための記録データであって、前記抽出手段により抽出される映像情報および音声情報をDVDに記録するための記録データに変換する記録データ変換手段とを有することを特徴とする。
かかる構成をとるビデオエンコーダによれば、テレビジョン放送波から抽出される文字情報がDVDビデオフォーマットで規定されるサブピクチャデータに変換される。そして、サブピクチャデータをDVDビデオフォーマットで規定される字幕トラックに記録するための記録データおよび映像情報および音声情報をDVDに記録するための記録データが生成される。これにより、生成される記録データをDVDに記録すれば、文字放送番組について、放送される情報を余すところなくDVDに記録できる。DVD再生時には、映像に重ねて文字情報の内容を字幕としてディスプレイ表示させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係るDVD記録装置100の構成図である。このように、DVD記録装置100は、入力部10、抽出回路11、文字デコーダ12、画像データ変換部13、サブピクチャデータ変換部14、圧縮部20、記録データ変換部21、記録部22を備えている。さらに、これらの各部を統括する制御部30と、各種プログラムがインストールされるハードディスク(HD)32とを備えている。
【0007】
入力部10には、アンテナ9により受信されるテレビジョン放送波が入力される。ここで、テレビジョン放送波には、映像に係る情報(映像情報)と音声に係る情報(音声情報)が含まれている。文字放送番組に係るテレビジョン放送波には、音声情報を文字化した情報である文字情報がさらに含まれる。
抽出回路11は、入力部10に供給されるテレビジョン放送波から、映像情報、音声情報および文字情報を抽出する。そして、抽出した3つの情報のうち、映像情報と音声信号を圧縮部20に出力する一方、文字情報を文字デコーダ12に出力する。
ここで抽出回路11の抽出手法は任意である。たとえば、アナログテレビ放送の場合であれば、1つの画面に対応する映像や音声の情報を配信するタイミングが予め決められており、当該タイミングの合間(垂直帰線期間:VBI)を利用して、文字情報が配信されている。このため、抽出回路11は、予め決められるタイミングでフィルタリングして、各種情報を抽出することができる。
【0008】
圧縮部20は、抽出回路11から映像や音声の情報が供給されると、供給される各種情報について圧縮処理を行う。そして、映像情報を圧縮した映像圧縮データ、音声情報を圧縮した音声圧縮データをそれぞれ記録データ変換部21に出力する。
ここで、圧縮処理の形式はDVDの記録フォーマットで規格される形式であれば任意のものを用いることができる。たとえば映像情報についてはMPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)の形式で圧縮することができ、音声情報についてはMPEG−Audioの形式で圧縮することができる。
【0009】
以下、文字情報に係るデータ変換処理を行う、文字デコーダ12、画像データ変換部13、サブピクチャデータ変換部14の説明をする。
まず、文字デコーダ12は、抽出回路11から文字情報として供給されるデータS1についてデコード処理する。デコード処理により、文字情報に係るデータS1を文字データS2に変換する。そして、変換した文字データS2を画像データ変換部13に出力する。文字データS2は、音声情報の内容を字幕として表示する内容を示すデータである。なお、文字デコーダ12が、デコード処理をするためのデコードプログラムは予めHD32に格納されている。
【0010】
画像データ変換部13は、文字デコーダ12から供給される文字データS2を画像データS3に変換する。そして、画像データS3をサブピクチャデータ変換部14に出力する。画像データS3は、字幕をディスプレイ表示するためのビットマップデータに相当する。この画像データS3について表示処理を行えば、ディスプレイに字幕を表示させることができる。
【0011】
サブピクチャデータ変換部14は、画像データ変換部13から供給される画像データS3をサブピクチャデータS4に変換する。そして、サブピクチャデータS4を、記録データ変換部21に出力する。サブピクチャデータとは、DVDビデオフォーマットにおいて規定されるデータであり、字幕を表示するために記録するデータとして規定されている。
より具体的にいうと、DVDビデオフォーマットでは、映像と音声を記録するためのトラックがそれぞれ用意されているが、それに加え、映像に重ねて表示する字幕の情報を記録するためのトラック(字幕トラック)が用意されている。そして、字幕トラックに記録するためのデータとして、サブピクチャデータが規定されている。
【0012】
記録データ変換部21は、圧縮部20から供給される映像圧縮データおよび音声圧縮データを、DVDビデオフォーマットで規定される各トラックに記録するための記録データに変換する。また、サブピクチャデータ変換部14から供給されるサブピクチャデータをDVDビデオフォーマットで規定される字幕トラックに記録するための記録データに変換する。その後、変換した記録データを記録部22に出力する。
記録部22は、記録データ変換部21から供給される記録データについて、DVDに記録を行い、これにより、映像情報、音声情報とあわせて文字情報に係る各データの記録が行われる。
【0013】
次にDVD記録装置100を用いて、文字放送番組を記録する際の具体的な動作を説明する。
はじめに制御部30は、アンテナ9から入力部10に供給されるテレビジョン放送波を抽出回路11に供給させる。
その後、制御部30は抽出回路11を制御して、テレビジョン放送波から映像情報や音声情報および文字情報を抽出させる。そして、映像情報や音声情報は圧縮部20に供給する一方、文字情報については文字デコーダ12に供給する。
【0014】
映像情報や音声情報は、圧縮部20において、圧縮処理され、映像圧縮データおよび音声圧縮データとして記録データ変換部21に供給される。
一方、文字情報に係るデータS1は、文字デコーダ12でデコード処理されて文字データS2に変換される。その後、画像データ変換部13において画像データS3に変換され、さらにサブピクチャデータ変換部14においてサブピクチャデータS4に変換される。
【0015】
このように、文字情報に係るデータS1は、文字デコーダ12、画像データ変換部13、サブピクチャデータ変換部14における処理が行われ、最終的にサブピクチャデータS4に変換される。
図2は、文字デコーダ12に供給された文字情報に係るデータS1が、その後、どのようにしてデータ変換されるかを概念的に示した図である。図2では、文字情報のデータS1として、アルファベットの「A」と「P」を示すデータS1が、文字デコーダ12に供給された場合を想定した。まず、このデータS1は、文字デコーダ12において、アルファベット「A」と「P」を示す文字データS2に変換される(図2(b))。そのあと、画像データ変換部13において、アルファベット「A」と「P」を表示するための画像データ(ビットマップデータ)S3に変換される(図2(c))。そして最終的に、サブピクチャデータ変換部14において、アルファベット「A」と「P」を字幕として表示するためのサブピクチャデータS4に変換される(図2(d))。
【0016】
記録データ変換部21は、圧縮部20から供給される映像圧縮データと音声圧縮データ、および、サブピクチャデータ変換部14から供給されるサブピクチャデータ(S4)、の各データについてDVDに記録するための記録データに変換する。サブピクチャデータについてはDVDビデオフォーマットで規定される字幕トラックに記録するための記録データに変換される。そして、記録データ変換部21は、変換した記録データを記録部22に出力する。記録部22では、この記録データをDVDに記録し、これによりテレビジョン番組の記録が完了する。
【0017】
このように本実施形態に係るDVD記録装置100によれば、テレビジョン番組における映像情報や音声情報とともに、文字情報についてもDVDに記録することができ、放送される情報を余すところなくDVDに記録することができる。また、文字情報はサブピクチャデータに変換された上で、DVDビデオフォーマットで規定される字幕トラックに記録される。これにより、DVD再生時においては、映像に重ねて文字放送の内容を表示(字幕表示)させることができる。これにより、音声を出力することなくテレビジョン番組を楽しむことができ、難聴者であってもテレビジョン番組を楽しめる、といった効果を奏する。
【0018】
(他の実施形態−1)
上述実施形態では、テレビジョン放送がされると直ちにDVDに記録、すなわちリアルタイムにDVDに記録する処理を想定していたが、放送番組のデータを一旦HD32に格納しておき、その後にDVDに記録する形態をとってもよい。
【0019】
このように非リアルタイムに記録処理を行う場合は、圧縮部20で圧縮処理した映像や音声のエンコードデータをHD32に一時的に格納しておく。一方、文字情報についても、映像や音声のタイミングに対応させて格納しておく。たとえば、映像とあわせて文字(字幕)を表示するタイミングを表す情報(ファイル論理位置情報)をあわせてHD32に格納しておけばよい。
その後、HD32に格納した各種のデータについて、DVDに記録するためのオーサリング処理を行い、DVDビデオフォーマットに沿った記録データを生成することになる。この場合、オーサリング処理のためのプログラムは予めHD32に格納しておくのが好ましい。
【0020】
(他の実施形態−2)
文字情報の内容を印字するためのデータ(印字データ)に変換する処理ができるようにしてもよい。
図3は、この本実施形態におけるシステム図を示したものである。上述した実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付している。DVD記録装置100´は、上述実施形態に係るDVD記録装置100の構成に加えて、印字データ変換部15と出力部16を構成したものとなっている。
印字データ変換部15は、画像データS3について、画像内容(字幕内容)印刷するための印字データS5に変換する。印字データS5は、たとえばテキストデータである。この印字データS5を、出力部16を介して印刷装置200に出力すれば、画像内容、すなわち文字放送された内容を印刷することができるようになっている。
本実施形態に係るDVD記録装置100´を用いれば、文字(字幕)の内容を予め紙に印刷しておき、印刷された紙を見ながらテレビジョン番組を視聴するといった、新たな楽しみ方を提供することができる。また、映画やドラマ放送番組を記録する際に、映画やドラマの台本も製作することができる、といった副次的な効果も奏する。
【0021】
なお、上述した各実施形態に係るDVD記録装置100,100´の構成各部(図1参照)は、専用ICなどを用いてハードウェアで実現してもよく、その一部あるいは全部をソフトウェアプログラムにより実現してもよい。DVD記録機能を内蔵したコンピュータ(パソコン)であれば、必要なプログラムをインストールしておけば、本実施形態に係るDVD記録装置100,100´として実現可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、文字放送番組をDVDに記録するにあたり、放送される情報を余すところなくDVDに記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るDVD記録装置100の構成図である。
【図2】同DVD記録装置100の文字情報に係るデータの処理内容を示す概念図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係るDVD記録装置100´の構成図である。
【符号の説明】
9……アンテナ、10……入力部、11……抽出回路、
12……文字デコーダ、13……画像データ変換部、
14……サブピクチャデータ変換部、
15……印字データ変換部、
20……圧縮部、21……記録データ変換部、
22……記録部、30……制御部、32……記録部、
100,100´……DVD記録装置、
200……印刷装置。
Claims (4)
- テレビジョン放送波から、映像情報、音声情報および当該音声情報を文字化した文字情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出される文字情報を、ディスプレイ表示するための画像データに変換する画像データ変換手段と、
前記画像データ変換手段により変換される画像データを、DVDビデオフォーマットで規定されるサブピクチャデータに変換するサブピクチャデータ変換手段と、
前記サブピクチャデータ変換手段により変換されるサブピクチャデータをDVDビデオフォーマットで規定される字幕トラックに記録するための記録データであって、
前記抽出手段により抽出される映像情報および音声情報をDVDに記録するための記録データに変換する記録データ変換手段と
を有することを特徴とするビデオエンコーダ。 - 請求項1に記載のビデオエンコーダにおいて、
前記画像データ変換手段により変換される画像データを当該画像データの内容を印字するための印字データに変換する印字データ変換手段と
を有することを特徴とするビデオエンコーダ。 - 請求項1または請求項2に記載のビデオエンコーダと、
前記データ変換手段により変換される記録データをDVDに記録する記録手段と
を有することを特徴とするDVD記録装置。 - コンピュータを、
テレビジョン放送波から、映像情報、音声情報および当該音声情報を文字化した文字情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出される文字情報を、ディスプレイ表示するための画像データに変換する画像データ変換手段と、
前記画像データ変換手段により変換される画像データを、DVDビデオフォーマットで規定されるサブピクチャデータに変換するサブピクチャデータ変換手段と、
前記サブピクチャデータ変換手段により変換されるサブピクチャデータをDVDビデオフォーマットで規定される字幕トラックに記録するための記録データであって、
前記抽出手段により抽出される映像情報および音声情報をDVDに記録するための記録データに変換する記録データ変換手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003077598A JP2004289381A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | ビデオエンコーダ、dvd記録装置およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003077598A JP2004289381A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | ビデオエンコーダ、dvd記録装置およびプログラム |
Publications (1)
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