JP2004288944A - 強誘電体メモリおよびその製造方法 - Google Patents

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潤一 柄沢
Takeshi Kijima
健 木島
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Abstract

【課題】メモリセル間のクロストークを低減させることができる強誘電体メモリ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の強誘電体メモリ1000は、複数の第1信号電極20及び第2信号電極40と、少なくとも第1信号電極20及び第2信号電極40の間に存在する強誘電体層30と、から構成される複数のメモリセルを含み、第1信号電極20及び第2信号電極40は、平織り状に交差するように配置される
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強誘電体メモリ及びその製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】
高集積化に適した不揮発性メモリとして、いわゆる単純マトリクス型(又はクロスポイント型)と呼ばれる強誘電体メモリが提案されている。この単純マトリクス型の強誘電体メモリでは、平行に配列された複数のワード線とビット線とを互いに交差するように配置させ、ワード線とビット線との交差する領域の強誘電体キャパシタをメモリセルの一単位とするものである。
【0003】
しかし、上記したような構造では、メモリセル同士が非常に近接しているため、メモリセルの選択動作時において、電気力線のはみ出しによるメモリセル間でのクロストークが生じやすく、誤書き込みや誤読み出しといった動作不良の原因となるおそれがある。このような動作上望ましくない影響は、微細化技術が進んで集積度が高くなるほど顕著になっていく傾向にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、メモリセル間のクロストークを低減させることができる強誘電体メモリ及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の強誘電体メモリは、複数の第1及び第2信号電極と、少なくとも前記第1及び第2信号電極の間に存在する強誘電体層と、から構成される複数のメモリセルを含み、前記第1及び第2信号電極は、平織り状に交差するように配置される。
【0006】
本発明によれば、メモリセルを構成する第1信号電極と第2信号電極とが、いわゆる平織り状に交差するように配置されるという従来にはない新規な構造を採用する。そして、本発明の構造によれば、第1及び第2信号電極が交差して強誘電体層の上から下あるいは下から上に通ずる部分において、隣接するメモリセルに対して所与のメモリセルの選択動作時に発生する電気力線を他のメモリセルに影響を与えないように遮蔽することができる。従って、本発明の強誘電体メモリによれば、隣接するメモリセル間のクロストークを低減することができる。
【0007】
(2)本発明の強誘電体メモリは、複数の第1及び第2信号電極と、少なくとも前記第1及び第2信号電極の間に存在する強誘電体層と、から構成される複数のメモリセルを含み、前記第1及び第2信号電極は、2つの前記第1信号電極と2つの前記第2信号電極とを最小単位として、該第1信号電極と該第2信号電極とを交互に前記強誘電体層の上下に交差させるように配置される。
【0008】
本発明においても、所与のメモリセルの選択動作時に発生する電気力線を隣接する他のメモリセルに影響を与えないように遮蔽することができる。従って、本発明によれば、新規な構造の強誘電体メモリを実現することができ、隣接するメモリセル間のクロストークを低減することができる。
【0009】
(3)本発明の強誘電体メモリは、複数の第1及び第2信号電極が互いに交差するように配置され、少なくとも前記第1及び第2信号電極の交差する領域において該第1及び第2信号電極の間に強誘電体層が存在する複数のメモリセルを含み、前記第1及び第2信号電極は、それぞれ該第1及び第2信号電極が交差する領域の間に前記強誘電体層を貫通する部分を有し、隣接する所与の2つの前記メモリセルにおいて、一方のメモリセルは、前記第1信号電極が前記強誘電体層の上に配置され、かつ前記第2信号電極が前記強誘電体層の下に配置され、他方のメモリセルは、前記第1信号電極が前記強誘電体層の下に配置され、かつ前記第2信号電極が前記強誘電体層の上に配置される。
【0010】
本発明によれば、隣接するメモリセルの間において、第1信号電極と第2信号電極との強誘電体層に対する上下位置が互い違いに入れ替わっており、各信号電極が強誘電体層を貫通する部分を有しているので、この貫通部分において、各メモリセルの選択動作時における電気力線を他のメモリセルに対して影響を与えないように遮蔽することができる。従って、本発明においても、新規な構造の強誘電体メモリを実現することができ、隣接するメモリセル間のクロストークを低減することができる。
【0011】
(4)本発明の強誘電体メモリは、複数の第1及び第2信号電極が互いに交差するように配置され、少なくとも前記第1及び第2信号電極の交差する領域において動作領域を有する強誘電体層が該第1及び第2信号電極の間に存在する複数のメモリセルを含み、前記各メモリセルにおける前記強誘電体層の動作領域の周囲の対向する両側面を対とした場合に、前記動作領域の一方の両側面に前記第1信号電極が配置され、前記動作領域の他方の両側面に記第2信号電極が配置される。
【0012】
本発明によれば、各メモリセルの強誘電体層の動作領域の周囲の対向する両側面のそれぞれに対して、第1及び第2信号電極が配置されているという新規な構造を採用する。このため、この両側面に配置された第1及び第2信号電極によって、所与のメモリセルの選択動作時に発生する電気力線を隣接する他のメモリセルに影響を与えないように遮蔽することができる。従って、本発明によれば、新規な構造の強誘電体メモリを実現することができ、隣接するメモリセル間のクロストークを低減することができる。
【0013】
(5)本発明の強誘電体メモリは、複数の第1及び第2信号電極が互いに交差するように配置され、少なくとも前記第1及び第2信号電極が交差する領域において動作領域を有する強誘電体層が該第1及び第2信号電極の間に存在する複数のメモリセルを含み、隣接する前記メモリセルにおける前記強誘電体層の動作領域の間には、前記第1又は第2信号電極が介在する。
【0014】
本発明によれば、隣接するメモリセルにおける強誘電体層の動作領域の間に第1又は第2信号電極が介在しているため、この第1又は第2信号電極によって所与のメモリセルの選択動作時に発生する電気力線を隣接する他のメモリセルに影響を与えないように遮蔽することができる。従って、本発明によれば、新規な構造の強誘電体メモリを実現することができ、隣接するメモリセル間のクロストークを低減することができる。
【0015】
(6)上記した本発明に係る強誘電体メモリのいずれかにおいて、前記第1及び第2信号電極は、前記強誘電体層の下に配置される下部電極部と、前記強誘電体層の上に配置される上部電極部と、前記強誘電体層を貫通して前記下部電極部及び前記上部電極部を接続する貫通電極部と、を含み、1つの前記下部電極部及び前記上部電極部と、2つの前記貫通電極部とを繰り返し単位として連続的に形成することができる。
【0016】
かかる態様によれば、第1及び第2信号電極が1つの下部電極部及び上部電極部と、2つの貫通電極部とを繰返し単位として連続的に形成されるという新規な構造を有している。このため、上述した(1)〜(5)に示す各強誘電体メモリのように新規な構造で隣接するメモリセル間のクロストークを低減することができる強誘電体メモリを実現することができる。
【0017】
(7)本発明の強誘電体メモリの製造方法は、複数の第1及び第2信号電極と、少なくともその間に存在する強誘電体層とを含むメモリセルアレイを有する強誘電体メモリの製造方法であって、基体上に第1方向を長手方向とする第1パターンと第2方向を長手方向とする第2パターンとが複数の行及び列に対して交互に配列されるようにパターニングされた下部電極部を形成すること、少なくとも前記下部電極部の上に強誘電体層を形成すること、前記下部電極部の第1及び第2パターンの長手方向における両端部が露出するように、前記強誘電体層に貫通孔を形成すること、前記貫通孔の内部に貫通電極部を形成すること、前記強誘電体層の上に前記第1パターンと前記第2パターンとが複数の行及び列に対して交互に配列され、かつ前記下部電極部の第1パターンの上部に第2パターンが配置されるとともに、前記下部電極部の第2パターンの上部に第1パターンが配置されるようにパターニングされた上部電極部を形成すること、を含み、前記第1信号電極は、前記第1パターンの下部電極部と前記第1パターンの上部電極部とが前記貫通電極部で接続されることにより形成され、前記第2信号電極は、前記第2パターンの下部電極部と前記第2パターンの上部電極部とが前記貫通電極部で接続されることにより形成される。
【0018】
本発明によれば、下部電極部及び上部電極部を長手方向の異なる第1パターンと第2パターンとが交互に配列されるようにパターンニングして、各電極部を貫通電極部により接続して第1信号電極と第2信号電極とを形成することができる。これにより、第1及び第2信号電極は、いわゆる平織り状に配置された構造とすることができ、新規な構造で隣接するメモリセル間のクロストークを低減させることができる強誘電体メモリを実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1は、本実施の形態に係る強誘電体メモリ1000を模式的に示す図である。また、図2は、本実施の形態に係る強誘電体メモリ1000を模式的に示す断面図(図1のA−A´断面図)である。
【0021】
本実施形態に係る強誘電体メモリ1000は、図1に示すように、メモリセルアレイ100と、周辺回路部210、220とを有する。また、強誘電体メモリ1000において、メモリセルアレイ100と周辺回路部210、220とは、図2に示すように、半導体基板11上の異なる領域に配置される。また、周辺回路部210、220は、半導体基板11上に形成され、メモリセルアレイ100は、この周辺回路部210、220を含む基体10の上に形成される。
【0022】
メモリセルアレイ100は、図1に示すように、行選択のための第1信号電極20(ワード線)と、列選択のための第2信号電極40(ビット線)とが交差するように配列されている。より具体的には、第1信号電極20及び第2信号電極40は、複数のライン状の電極として設けられ、これらが2つの第1信号電極20と2つの第2信号電極40とを最小単位として、第1信号電極20と第2信号電極40とを交互に上下に交差させるように配置した、いわゆる平織り状の配列で形成されている。なお、第1信号電極20及び第2信号電極40は、第1信号電極20がビット線、第2信号電極40がワード線となるように形成することもできる。
【0023】
そして、本実施の形態に係る強誘電体メモリ1000において、第1信号電極20と第2信号電極40との間には、図2に示すように、強誘電体層30が配置されている。メモリセルアレイ100では、この第1信号電極20と第2信号電極40との交差する領域においてメモリセルが構成されている。
【0024】
さらに、本実施形態に係る強誘電体メモリ1000では、第1信号電極20、強誘電体層30、及び第2信号電極40からなるメモリセルを覆うように、層間絶縁膜60が形成されている。
【0025】
周辺回路部210は、図2に示すように、メモリセルアレイ100に対して選択的に情報の書き込み若しくは読出しを行うための各種回路を含み、例えば、第1信号電極20を選択的に制御するための駆動回路や、その他にセンスアンプなどの信号検出回路(図示省略)を含んで構成される。周辺回路220においても同様の構成を有することができ、例えば、第2信号電極40を選択的に制御するための駆動回路を含んで構成される。
【0026】
また、周辺回路部210は、図2に示すように、半導体基板10上に形成されたトランジスタ16を含む。トランジスタ16は、ソース/ドレイン領域13、ゲート絶縁膜14、及びゲート電極15を有する。各トランジスタ16間は、素子分離領域20によって分離されている。このトランジスタ16が形成された半導体基板10上には、層間絶縁膜18が形成されている。そして、周辺回路部210のトランジスタ16は、配線層81、82により外部との電気的接続がなされており、メモリセルアレイ100とは、配線層81によって接続されている。なお、周辺回路220においても、同様の構成により実現することができる。
【0027】
次に、本実施形態に係る強誘電体メモリ1000における書き込み、読出し動作の一例について述べる。
【0028】
まず、読出し動作においては、選択されたメモリセルのキャパシタに読み出し電圧が印加される。これは、同時に‘0’の書き込み動作を兼ねている。このとき、選択されたビット線を流れる電流又はビット線をハイインピーダンスにしたときの電位をセンスアンプにて読み出す。そして、非選択のメモリセルのキャパシタには、読み出し時のクロストークを防ぐため、所定の電圧が印加される。
【0029】
書き込み動作においては、‘1’の書き込みの場合は、選択されたメモリセルのキャパシタに分極状態を反転させる書き込み電圧が印加される。‘0’の書き込みの場合は、選択されたメモリセルのキャパシタに分極状態を反転させない書き込み電圧が印加され、読み出し動作時に書き込まれた‘0’状態を保持する。このとき、非選択のメモリセルのキャパシタには書き込み時のクロストークを防ぐために、所定の電圧が印加される。
【0030】
続いて、本実施の形態に係る強誘電体メモリ1000の作用効果について説明する。
【0031】
まず、図3には、図1に示す強誘電体メモリ1000のメモリセルアレイ100についてのA−A´断面図(図3(A))及びB−B´断面図(図3(B))が示されている。
【0032】
図3(A)によれば、第1信号電極20は、下部電極部21、貫通電極部22、及び上部電極部23を含んで構成されており、1つの下部電極部21及び上部電極部23と、2つの貫通電極部22とを繰返し単位として連続的に形成されている。また、図3(B)によれば、第2信号電極40は、下部電極部41、貫通電極部42、及び上部電極部43を含んで構成されており、1つの下部電極部41及び上部電極部43と、2つの貫通電極部42とを繰返し単位として連続的に形成されている。これにより、本実施の形態に係る強誘電体メモリ1000のメモリセルアレイ100では、隣接する所与の2つのメモリセルにおいて、一方のメモリセルは、第1信号電極20が強誘電体層30の上に配置され、かつ第2信号電極40が強誘電体層30の下に配置され、他方のメモリセルは、第1信号電極20が強誘電体層30の下に配置され、かつ第2信号電極40が強誘電体層30の上に配置されるという新規な構造を実現している。
【0033】
また、各メモリセルにおいて、強誘電体層30の動作領域は、少なくとも第1信号電極20と第2信号電極40との交差する領域に存在しており、この動作領域の対面する両側面を対としてみた場合に、図3(A)によれば、かかる動作領域の一方の両側面には第1信号電極20の貫通電極部22が配置され、図3(B)によれば、かかる動作領域の他方の両側面には第2信号電極の貫通電極部42が配置されている。このことは、図3(A)及び図3(B)に示すように、隣接するメモリセルの間には、第1信号電極20の貫通電極部22又は第2信号電極40の貫通電極部42が介在する、ということもできる。
【0034】
ここで、メモリセルアレイ100の各メモリセルでは、所与のメモリセルの選択動作のために第1信号電極20及び第2信号電極40に電圧が印加されると、各電極の間に配置された強誘電体層30の動作領域において、かかる選択電圧に起因する電気力線が発生する。この電気力線は、強誘電体層30の分極状態に影響を与えるものであるから、隣接するメモリセル間の距離が近接すると、強誘電体層30の分極状態を利用して情報を書き込み/読み出しを行う強誘電体メモリにおいては、選択されたメモリセル以外のメモリセルの誤書き込みや誤読み出しといった誤動作が発生するおそれがある。しかし、本実施の形態に係る強誘電体メモリ1000においては、メモリセルアレイ100を構成する複数のメモリセルについて、隣接するメモリセルの間に第1信号電極20の貫通電極部22又は第2信号電極40の貫通電極部42が介在することによって、選択されたメモリセルの強誘電体層30に発生する電気力線を隣接する他のメモリセルの強誘電体層30に影響を与えないように遮蔽することができる。従って、本実施の形態に係る強誘電体メモリ1000によれば、隣接するメモリセル間のクロストークを低減させることができる。
【0035】
次に、本実施の形態に係る強誘電体メモリ1000の製造工程の一例について説明する。
【0036】
図4〜図7は、本実施の形態に係る強誘電体メモリ1000のメモリセルアレイ100の製造工程を模式的に示す図である。なお、周辺回路210、220については、公知の半導体素子形成技術を用いて形成することができるため、詳細な説明を省略する。
【0037】
(1)まず、図4(A)及び図4(B)に示すように、所与の基体10を用意し、基体10の上に下部電極部21、41を形成する。
【0038】
基体10の材料は、公知の基板材料から選択することができ、例えば、シリコンなどの半導体基板や、ガラス基板、樹脂基板などを用いることができる。
【0039】
下部電極部21、41は、例えば、スパッタ法などの公知の成膜方法を用いて導電層を成膜した後に、これを第1方向を長手方向とする第1パターン(下部電極部21)と第2方向を長手方向とする第2パターン(下部電極部41)とが複数の行及び列に対して交互に配列されるようにパターニングして形成することができる。また、下部電極部21、41の材料としては、例えば、公知の導電性材料から適宜選択することができ、例えば、Pt、Ir、Ir酸化物(IrO)、Ru、Ru酸化物(RuO)、SrRu複合酸化物(SrRuO)などが挙げられる。なお、下部電極部21及び上部電極部41は、上記において例示した材料などの単層膜及び複数の層からなる多層膜から構成することができる。
【0040】
(2)次に、図5(A)及び図5(B)に示すように、下部電極部21、41を覆うように強誘電体層30を形成する。
【0041】
強誘電体層30は、公知の強誘電体材料から適宜選択することができ、例えばPZT(Lead Zirconate Titanate)に代表されるペロブスカイト型強誘電体、あるいはSBT(Strontium Bismuth Tantalates)、BiT(Bismuth Titanate)に代表されるBi層状ペロブスカイト型強誘電体などが挙げられる。強誘電体層30の成膜方法は、公知の手法から好適なものを選択して用いることができ、例えば、溶液塗布法、スパッタ法、又はCVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いることができる。
【0042】
(3)次に、図6(A)及び図6(B)に示すように、下部電極部21、41の長手方向における両端部が露出するように、公知のエッチング手法を用いて強誘電体層30に貫通孔50を形成する。
【0043】
(4)そして、図7(A)及び図7(B)に示すように、強誘電体層30に形成された貫通孔50の内部及び強誘電体層30の上に導電層を形成し、貫通電極部22(42は図示省略)及び上部電極部23、43を形成する。
【0044】
貫通電極部22、42及び上部電極部23、43は、上述した下部電極部21、41と同様の材料及び成膜方法を用いて形成することができる。
【0045】
ここで、上部電極部23、43は、強誘電体層30の上に導電層を形成した後に、これを下部電極部の第1パターン(21)の上部に第2パターン(43)が配置されるとともに、下部電極部の第2パターン(41)の上部に第1パターン(23)が配置されるようにパターニングすることにより、平面視において下部電極部21、41と交差し、強誘電体層30の上で第1パターン(23)と第2パターン(43)とが複数の行及び列に対して交互に配列されるように形成する。このような手法を用いることにより、第1信号電極20は、第1パターンの下部電極部21と第1パターンの上部電極部23とが貫通電極部22で接続されて形成され、第2信号電極40は、第2パターンの下部電極部41と第2パターンの上部電極部43とが貫通電極部42(図示省略)で接続されて形成される。
【0046】
以上に述べたように、本実施の形態に係る製造工程を用いれば、2つの第1信号電極20と2つの第2信号電極40とを最小単位として、第1信号電極20と第2信号電極40とを交互に上下に交差させるように配置した、いわゆる平織り状の配列で形成された新規な構造のメモリセルアレイ100を有する強誘電体メモリ1000を実現することができる。
【0047】
以上に、本発明に好適な実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨範囲内で種々の変形態様を取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る強誘電体メモリを模式的に示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る強誘電体メモリを模式的に示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るメモリセルアレイを模式的に示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を模式的に示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を模式的に示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を模式的に示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10 基体、20 第1信号電極、30 強誘電体層、40 第2信号電極、21,41 下部電極部、22,42 貫通電極部、23,43 上部電極部、100 メモリセルアレイ、210,220 周辺回路部、1000 強誘電体メモリ

Claims (7)

  1. 複数の第1及び第2信号電極と、
    少なくとも前記第1及び第2信号電極の間に存在する強誘電体層と、
    から構成される複数のメモリセルを含み、
    前記第1及び第2信号電極は、平織り状に交差するように配置される、強誘電体メモリ。
  2. 複数の第1及び第2信号電極と、少なくとも前記第1及び第2信号電極の間に存在する強誘電体層と、から構成される複数のメモリセルを含み、
    前記第1及び第2信号電極は、2つの前記第1信号電極と2つの前記第2信号電極とを最小単位として、該第1信号電極と該第2信号電極とを交互に前記強誘電体層の上下に交差させるように配置される、強誘電体メモリ。
  3. 複数の第1及び第2信号電極が互いに交差するように配置され、少なくとも前記第1及び第2信号電極の交差する領域において該第1及び第2信号電極の間に強誘電体層が存在する複数のメモリセルを含み、
    前記第1及び第2信号電極は、それぞれ該第1及び第2信号電極が交差する領域の間に前記強誘電体層を貫通する部分を有し、
    隣接する所与の2つの前記メモリセルにおいて、
    一方のメモリセルは、前記第1信号電極が前記強誘電体層の上に配置され、かつ前記第2信号電極が前記強誘電体層の下に配置され、
    他方のメモリセルは、前記第1信号電極が前記強誘電体層の下に配置され、かつ前記第2信号電極が前記強誘電体層の上に配置される、強誘電体メモリ。
  4. 複数の第1及び第2信号電極が互いに交差するように配置され、少なくとも前記第1及び第2信号電極の交差する領域において動作領域を有する強誘電体層が該第1及び第2信号電極の間に存在する複数のメモリセルを含み、
    前記各メモリセルにおける前記強誘電体層の動作領域の周囲の対向する両側面を対とした場合に、前記動作領域の一方の両側面に前記第1信号電極が配置され、前記動作領域の他方の両側面に記第2信号電極が配置される、強誘電体メモリ。
  5. 複数の第1及び第2信号電極が互いに交差するように配置され、少なくとも前記第1及び第2信号電極が交差する領域において動作領域を有する強誘電体層が該第1及び第2信号電極の間に存在する複数のメモリセルを含み、
    隣接する前記メモリセルにおける前記強誘電体層の動作領域の間には、前記第1又は第2信号電極が介在する、強誘電体メモリ。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記第1及び第2信号電極は、
    前記強誘電体層の下に配置される下部電極部と、
    前記強誘電体層の上に配置される上部電極部と、
    前記強誘電体層を貫通して前記下部電極部及び前記上部電極部を接続する貫通電極部と、を含み、
    1つの前記下部電極部及び前記上部電極部と、2つの前記貫通電極部とを繰り返し単位として連続的に形成されている、強誘電体メモリ。
  7. 複数の第1及び第2信号電極と、少なくともその間に存在する強誘電体層とを含むメモリセルアレイを有する強誘電体メモリの製造方法であって、
    基体上に第1方向を長手方向とする第1パターンと第2方向を長手方向とする第2パターンとが複数の行及び列に対して交互に配列されるようにパターニングされた下部電極部を形成すること、
    少なくとも前記下部電極部の上に強誘電体層を形成すること、
    前記下部電極部の第1及び第2パターンの長手方向における両端部が露出するように、前記強誘電体層に貫通孔を形成すること、
    前記貫通孔の内部に貫通電極部を形成すること、
    前記強誘電体層の上に前記第1パターンと前記第2パターンとが複数の行及び列に対して交互に配列され、かつ前記下部電極部の第1パターンの上部に第2パターンが配置されるとともに、前記下部電極部の第2パターンの上部に第1パターンが配置されるようにパターニングされた上部電極部を形成すること、
    を含み、
    前記第1信号電極は、前記第1パターンの下部電極部と前記第1パターンの上部電極部とが前記貫通電極部で接続されることにより形成され、
    前記第2信号電極は、前記第2パターンの下部電極部と前記第2パターンの上部電極部とが前記貫通電極部で接続されることにより形成される、強誘電体メモリの製造方法。
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