JP2004288333A - 光ディスク装置のトレイ駆動機構 - Google Patents

光ディスク装置のトレイ駆動機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2004288333A
JP2004288333A JP2003081681A JP2003081681A JP2004288333A JP 2004288333 A JP2004288333 A JP 2004288333A JP 2003081681 A JP2003081681 A JP 2003081681A JP 2003081681 A JP2003081681 A JP 2003081681A JP 2004288333 A JP2004288333 A JP 2004288333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
gear
rack
feed
boss
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003081681A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3752689B2 (ja
Inventor
Tomohiro Shirakawa
朋宏 白川
Hiroyuki Arase
浩之 荒瀬
Tetsuo Nishidate
徹夫 西館
Tsuyoshi Kurita
剛志 栗田
Masaharu Shibata
正治 柴田
Hideki Kume
秀樹 久米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2003081681A priority Critical patent/JP3752689B2/ja
Priority to US10/808,569 priority patent/US7194746B2/en
Publication of JP2004288333A publication Critical patent/JP2004288333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3752689B2 publication Critical patent/JP3752689B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
    • G11B17/05Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit specially adapted for discs not contained within cartridges
    • G11B17/053Indirect insertion, i.e. with external loading means
    • G11B17/056Indirect insertion, i.e. with external loading means with sliding loading means

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

【課題】簡素な構成でありながら、フィードモータによって光ディスクのクランプ動作及びトレイ開閉動作の駆動を行えるようにする。
【解決手段】フィードモータ5によって回転駆動されるフィード用ギア61及びトレイ駆動ギア10と、フィード用ギア61と噛合って内周方向B1に駆動されるラック部材4と、ラック部材4に駆動されてスライドするプレートトリガ8と、プレートトリガ8と連動してスライドするカムスライダ9とを備える。カムスライダは9、プレートトリガ8と連動してスライドされてラック93と噛合ったトレイ駆動ギア10によってC1方向に駆動され、カムスライダ9のボス92がトレイ2のカム溝22,23の傾斜部25を押し、トレイ2がスライドしてトレイ2のラック27とトレイ駆動ギア10とが噛合う。これにより、フィードモータ5によってトレイ2が開閉駆動される。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置のトレイ駆動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、光ディスク装置では、製造コストの低減を図ることを目的として、光ピックアップを光ディスクの径方向にフィードするためのフィードモータによって、ディスククランプ動作の駆動及びトレイ開閉動作の駆動を行うように構成されたトレイ駆動機構が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。この特許文献1に示されたトレイ駆動機構は、光ピックアップの一端側に設けられたラックによって切替レバーが回転され、該切替レバーの回転によりスライド部材がスライド移動され、このときスライド部材に設けられているボスがトレイに設けられているカム溝を押すことにより、トレイが開方向に僅かにスライド移動され、このトレイのスライド移動によってトレイの裏面に設けられたラックがフィードモータから駆動力を伝達されたギアと噛合い、トレイがオープンされるものである。
【0003】
また、上記特許文献2に示されたトレイ駆動機構は、フィードモータの出力を伝達するための複数のギアを連結支持するプレート部材がスライド移動されることにより、フィードモータの出力が光ピックアップ又はトレイ開閉用ギアのいずれかに伝達されるように構成されたものである。光ピックアップのフィードは、光ピックアップが係合しているリードスクリュを上記ギアによって伝達されたフィードモータの出力によって回転させることによってなされる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−11511号公報
【特許文献2】
特開2000−339877号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に示されたトレイ駆動機構にあっては、光ピックアップに設けられたラックによって回転駆動される切替レバー及び切替レバーの回転によりスライド移動されるスライド部材等が必要とされ、構成が複雑となり、却って光ディスク装置の製造コストが高騰する。また、切替レバーを回転駆動するためのラックを光ピックアップの一端側に設けなければならないので光ピックアップの小型化を図ることができない。
【0006】
また、上記特許文献2に示されたトレイ駆動機構にあっても、上記プレート部材及びこのプレート部材を駆動するための駆動機構等が必要とされ、構成が複雑となり、却って光ディスク装置の製造コストが高騰する。また、光ピックアップのフィード駆動するためのリードスクリューの製造にコストが掛かるので、光ディスク装置の製造コストを低減することができない。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、簡素な構成でありながら、フィードモータによって光ディスクのクランプ動作及びトレイ開閉動作の駆動を行えるようにして、光ディスク装置の製造コストの低減を図ることができるトレイ駆動機構を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、装置本体に対してスライドして開閉自在に設けられ、開閉駆動力を受けるためのラックを有し、載置された光ディスクを装填するトレイと、光ディスクにレーザ光を照射することにより、データを記録/再生する光ピックアップと、光ピックアップを光ディスクの径方向にフィード駆動するためのフィードモータと、このフィードモータによって回転駆動され、光ピックアップに設けられたラックと噛合って光ピックアップをフィード駆動するフィード用ギア、及び、トレイのラックと噛合ってトレイを開閉駆動するトレイ駆動ギアを含む複数のギアから成るギア列と、光ピックアップ、フィードモータ、フィード用ギア、及び、光ピックアップのフィード動作から光ディスクのクランプ/アンクランプ動作への切替機構を搭載するドライブメカシャーシとを備えた光ディスク装置のトレイ駆動機構において、プレート部材に駆動力を伝達するためのボスを有し、フィード用ギアと噛合い、光ディスクの内周方向に駆動されるラック部材と、このラック部材が内周方向に駆動されたとき、ラック部材のボスと係合する斜面状のカム溝と、カムスライダに駆動力を伝達するためのボスとを有するプレート部材と、装置本体のシャーシにスライド自在に支持され、プレート部材のボスをガイドすることにより、ドライブメカシャーシを昇降させて光ディスクをクランプ/アンクランプさせるカム溝、トレイをガイドするためのボス、及び、トレイ駆動ギアと噛合うラックを有するカムスライダとを備え、トレイは、カムスライダのボスと係合し、該カムスライダのスライド移動に伴ってトレイを開閉方向に移動させるための傾斜面を含むカム溝を有し、カムスライダは、ラック部材が内周方向に駆動されたとき、プレート部材と連動してスライド移動されてカムスライダのラックがトレイ駆動ギアと噛合い、これにより、カムスライダの駆動がプレート部材による駆動からトレイ駆動ギアによる駆動に切り替わり、カムスライダのボスがトレイのカム溝の傾斜面を押し、トレイがスライド移動してトレイのラックとトレイ駆動ギアとが噛合い、トレイがフィードモータの駆動により開閉されるようにしたものである。
【0009】
この構成においては、フィード用モータの出力が、フィード用ギア、ラック部材、プレート部材を介してカムスライダに伝達され、カムスライダがスライド移動する。このカムスライダのスライド移動により、カムスライダのラックは、フィード用ギアから回転駆動力を伝達されているトレイ駆動ギアと噛合い、以後、トレイ駆動ギアによって駆動され、さらにスライド移動する。そして、カムスライダのボスがトレイのカム溝の傾斜面と当接して該傾斜面を押すことにより、トレイがスライド移動してトレイのラックとトレイ駆動ギアとが噛合い、以後、トレイが、トレイ駆動ギアによって開閉駆動される。これにより、フィードモータによって、トレイの開閉駆動を行うことができるようになる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構において、ギア列は、互いの位相を合わせて組み込まれるギアを含んでいるものである。この構成においては、ラック部材、プレート部材を介して駆動されてスライド移動するカムスライダと、ギア列を介して回転駆動されるトレイ駆動ギアとの同期をとることができる。これにより、カムスライダのラックとトレイ駆動ギアとの歯先干渉が回避される。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構において、プレート部材のカム溝には、光ピックアップのフィード方向に略直交する方向に延出され、トレイオープン動作時にラック部材のボスのフィード方向への移動を規制するボス規制部が設けられ、光ピックアップは、一端において光ピックアップと、他端においてラック部材とそれぞれ当接するバネ部材によって、内周方向に付勢されているものである。この構成においては、トレイオープン時、内周方向に駆動されたラック部材は、ラック部材のボスとボス規制部との係合により、フィード方向への移動を規制される。さらに、光ピックアップは、バネ部材によって該ラック部材に対して内周方向に付勢されているので、光ピックアップは最内周位置で保持される。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構において、光ピックアップが最内周位置にあることを検出する最内周検出スイッチを有し、この最内周検出スイッチがオフされることにより、トレイクローズ動作の完了を検出するものである。この構成においては、トレイオープン時に最内周位置にあった光ピックアップが、トレイクローズ時に外周方向に移動する。このとき、最内周検出スイッチがオフされることにより、トレイクローズ動作の完了が検出できる。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構において、プレート部材は該プレート部材のスライド方向に直交する方向に弾性変形可能な板バネ部を有し、ドライブメカシャーシは、ラック部材がフィード用ギアによって内周方向に駆動されてフィード用ギアから離れた後、板バネ部と係合してプレート部材のスライド移動を規制するストッパリブを有するものである。この構成においては、トレイオープン動作時に、ラック部材がフィード用ギアによって内周方向に駆動されてフィード用ギアから離れた後、ストッパリブがプレート部材の板バネ部と係合して、プレート部材のスライド移動を規制する。これにより、プレート部材のカム溝と係合するボスを有するラック部材のフィード方向への移動が規制され、ラック部材とフィード用ギアとの歯先干渉が防止される。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構において、プレート部材のカム溝には、光ピックアップのフィード方向に略直交する方向に延出され、トレイオープン動作時にラック部材のボスのフィード方向への移動を規制するボス規制部が設けられているものである。この構成においては、トレイオープン時、内周方向に駆動されたラック部材は、ラック部材のボスとボス規制部との係合により、フィード方向への移動が規制され、ラック部材とフィード用ギアとの歯先干渉が防止される。
【0015】
請求項7の発明は、請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構において、プレート部材は、光ピックアップが電源オフ時の内周停止位置にあるとき、ラック部材のボスと当接し、プレート部材のスライド移動を規制するリブ状の壁部を有するものである。この構成においては、光ディスク装置の搬送時等、装置の電源がオフで光ピックアップが内周停止位置にあるとき、リブ状の壁部がラック部材のボスと当接してプレート部材のスライド移動を規制するため、光ディスク装置の搬送時に振動等を与えても、プレート部材は位置ずれしない。
【0016】
請求項8の発明は、請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構において、プレート部材は、該プレート部材のスライド方向に直交する方向に弾性変形可能な板バネ部を有し、ドライブメカシャーシは、光ディスクの記録/再生動作又はシーク動作時に該板バネ部が乗り上げて当接するストッパリブを有し、光ディスクの記録/再生動作又はシーク動作時に、プレート部材の移動が防止されるものである。この構成においては、光ディスクの記録動作時等に、ストッパリブと板バネ部との当接により板バネ部に負荷が掛かる状態として、板バネ部とストッパリブとの間で摩擦力を発生させ、ラック部材のボスとの係合が解かれて移動可能な状態となっているプレート部材の移動を防止する。
【0017】
請求項9の発明は、請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構において、プレート部材のカム溝には、光ピックアップのフィード方向に略直交する方向に延出され、トレイオープン動作時にラック部材のボスのフィード方向への移動を規制するボス規制部が設けられ、光ピックアップは、最内周位置にあるとき、ラック部材の一部と当接して光ピックアップのフィード方向への移動を規制するストッパ部を有するものである。この構成においては、トレイオープン時、内周方向に駆動されたラック部材は、ラック部材のボスとボス規制部との係合により、フィード方向への移動が規制される。そして、光ピックアップのストッパ部が、ラック部材の一部と当接するので、最内周位置にある光ピックアップのフィード方向への移動が防止される。
【0018】
請求項10の発明は、請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構において、プレート部材の先端には、ギア列を構成するギアの上方に位置し、ギアと平面視で一部において重なるギア抜け止め板が形成されているものである。この構成においては、ギア抜け止め板によって、ギアのドライブメカシャーシからの脱落が防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態によるトレイ駆動機構を備えた光ディスク装置について図面を参照して説明する。図1は光ディスク装置の外観を示している。光ディスク装置100は、トレイ2に載置された光ディスクを装置内部にローディングし、ローディングされた光ディスクにレーザ光を照射して信号を記録/再生する装置である。光ディスクのローディング/アンローディングは、光ディスクが載置されたトレイ2をトレイ駆動機構により駆動し、開閉方向Aにスライドさせることによりなされる。
【0020】
図2は初期状態(電源オフ状態)におけるトレイ駆動機構を示している。トレイ駆動機構1は、光ピックアップ3をフィード駆動するフィードモータ5によってトレイ2を駆動し、開閉するための機構であり、光ディスクにレーザ光を照射して信号を記録/再生する光ピックアップ3と、フィードモータ5と、フィードモータ5によって回転駆動され、光ピックアップ3を駆動するフィード用ギア61等の複数のギアから成るギア列6と、光ピックアップ3、フィードモータ5、フィード用ギア61、及び光ディスクを回転駆動するターンテーブル(図示せず)等を搭載するドライブメカシャーシ7と、光ディスクをクランプ/アンクランプする際、ドライブメカシャーシ7を昇降させるためのプレートトリガ(プレート部材)8及びカムスライダ9等によって構成されている。光ピックアップ3、フィードモータ5、ギア列6、ドライブメカシャーシ7、プレートトリガ8及びカムスライダ9は、トレイ2の下方に配置されている。
【0021】
トレイ2の上面側には光ディスクを載置するための凹部21が、下面側にはカムスライダ9のボス92と係合する一対のカム溝22,23及びトレイ駆動ギア10と噛合わされるラック27が設けられている。カム溝22は、トレイ開閉方向Aに直交する矢印C方向に形成された直交部24と、カムスライダ9の矢印C方向へのスライドに伴ってボス92に押され、トレイ2を開閉方向Aに移動させるための傾斜部25とによって構成されている。また、カム溝23は直交部24と、傾斜部25と、傾斜部25の終端からトレイ2の後端方向に延出された開閉ガイド部26とによって構成されている。
【0022】
光ピックアップ3は、レーザ光を出射する半導体レーザ、レーザ光を光ディスクの記録面に集光させる対物レンズ31、光ディスクによって反射されたレーザ光を受光する受光素子、フィード用ギア61と噛合うラック32等を有しており、ガイドシャフト33によってガイドされ、フィード用ギア61(上段ギア63)から駆動を受け、光ディスクの径方向(フィード方向B)にフィードされる。この光ピックアップ3のフィード方向Bは、トレイの開閉方向Aと同一の方向とされる。
【0023】
光ピックアップ3のラック32の上部には、フィード用ギア61の回転駆動力をフィード方向Bへのスライド駆動力に変換してプレートトリガ8に伝達するラック部材4が、光ピックアップ3に対してフィード方向Bにスライド自在に装着されている。ラック部材4は、ラック32と重なり合って上段ギア63と噛合うラック41を有し、ラック32及びラック41とによってダブルラックが構成される。また、ラック部材4は、一端が光ピックアップ3に他端がラック部材4にそれぞれ当接するコイルバネ(バネ部材)45によって光ピックアップ3に対して光ディスクの外周方向B2に付勢され、その反作用により、光ピックアップ3は内周方向B1に付勢される。これにより、フィード用ギア61とラック32及びラック41との噛合わせのガタを少なくすることができ、光ピックアップ3を正確にフィードすることができる。また、ラック部材4の先端には、プレートトリガ8に駆動力を伝達するためのボス43が形成されている。
【0024】
フィードモータ5の出力軸には、ウォームギア51が組み込まれており、フィードモータ5の出力はウォームギア51を介してフィード用ギア61に伝達される。フィード用ギア61は、ウォームギア51、ギア63と噛合う下段ギア62、及び、光ピックアップ3のラック32、ラック部材4のラック41と噛合う上段ギア63を有している。
【0025】
ギア列6は、フィード用ギア61の他、ドライブメカシャーシ7に軸支されるギア64,67,68,69及び光ディスク装置のシャーシに軸支されるトレイ駆動ギア10によって構成される。ギア64はフィード用ギア61と噛合う下段ギア65、及び、ギア67と噛合う上段ギア66を有している。フィード用ギア61及びギア64には位相合わせのための位相マーク60が刻印されており、両ギア61,64は互いの位相マーク60を対向させた状態でドライブメカシャーシ7に組み込まれる。フィードモータ5の出力は、ウォームギア51、フィード用ギア61、ギア64,67,68,69、を順次介してトレイ駆動ギア10に伝達される。トレイ駆動ギア10は、カムスライダ9のラック93と噛合う上段ギア11、及び、トレイ2のラック27と噛合う下段ギア12を有している。
【0026】
ドライブメカシャーシ7は、光ピックアップ3、フィードモータ5、フィード用ギア61、ギア64,67,68,69、ターンテーブル及びターンテーブルを回転駆動するためのスピンドルモータを搭載し、光ピックアップ3を嵌挿するための開口71と、光ディスク装置100のシャーシと結合するための一対の軸部72を有し、光ピックアップ3がフィード方向Bに移動(トラバース)する際の基台(トラバースベース)となる。軸部72は、ドライブメカシャーシ7の一端側に形成され、光ディスク装置100のシャーシから突設された支持片15(図5(a)参照)によって回動自在に支持される。ドライブメカシャーシ7の他端側には、プレートトリガ8が矢印C方向にスライド自在に装着される。プレートトリガ8がカムスライダ9によって昇降駆動されることにより、ドライブメカシャーシ7が軸部72を中心として回動し、これに伴い、軸部72とプレートトリガ8との間に設置されたターンテーブルが昇降して光ディスクをクランプ/アンクランプする。
【0027】
プレートトリガ8は、ラック部材4が内周方向B1に駆動されたとき、ラック部材4のボス43と係合するカム溝81と、カムスライダ9に駆動力を伝達するためのボス82と、ギア67,68,69の上方に位置し、ギア67,68,69と平面視で一部において重なるギア抜け止め板83とを有し、ドライブメカシャーシ7に装着され、トレイ開閉方向Aと直交する矢印C方向にスライドする。カム溝81は、図3に示されるように、ボス43によって伝達された駆動力の方向を略90゜変換するための斜面部84と、斜面部84の終端から光ピックアップ3のフィード方向Bに略直交する矢印C方向に延出され、ボス43のフィード方向Bへの移動を規制するボス規制部85とを有している。
【0028】
カムスライダ9は、プレートトリガ8のボス82と係合するカム溝91(図5参照)と、トレイ2のカム溝22,23と係合してトレイ2をガイドする一対のボス92と、トレイ駆動ギア10の上段ギア11と噛合うラック93とを有し、光ディスク装置100のシャーシに、矢印C方向にスライド自在に支持される。
【0029】
上記のように構成されたトレイ駆動機構のトレイオープン動作について、図3及び図4を参照して説明する。図3において、(a)は光ディスクの再生/記録動作時、(b)はトレイオープン動作の開始当初におけるトレイ駆動機構1を、それぞれトレイ2及びドライブメカシャーシ7等を省略して示している。光ディスクの再生/記録にあたっては、光ピックアップ3は、光ディスクの記録トラックの位置に合致するように、フィード用ギア61によってフィード駆動される。このとき、ラック部材4も光ピックアップ3と共にフィード駆動され、ボス43はカム溝81から離脱している。また、カムスライダ9のラック93はトレイ駆動ギア10の上段ギア11から離脱し、トレイ2のラック27(図2参照)はトレイ駆動ギア10の下段ギア12から離脱している。
【0030】
再生/記録動作が終了すると、フィード用ギア61は矢印D方向に回転駆動され、これにより、光ピックアップ3及びラック部材4は内周方向B1にフィード駆動され、図2に示した初期状態に戻る。このときの光ピックアップ3の位置を内周停止位置とする。
【0031】
トレイオープン動作が開始されると、図3(b)に示されるように、フィード用ギア61はさらに矢印D方向に回転駆動され、これにより、光ピックアップ3及びラック部材4は内周方向B1にフィード駆動されて光ピックアップ3のラック32とフィード用ギア61との噛合わせが解除され、ラック部材4のラック41のみフィード用ギア61と噛合う。このときの光ピックアップ3の位置を最内周位置とする。ラック部材4は、フィード用ギア61によって内周方向B1に駆動され、ボス43は、プレートトリガ8のカム溝81に入り、カム溝81の斜面部84の側面を押し、プレートトリガ8を矢印C1方向にスライド駆動する。
【0032】
プレートトリガ8のボス82は、カムスライダ9のカム溝91と係合しており、ラック部材4から付与されたスライド移動の駆動力をカムスライダ9に伝達する。これにより、カムスライダ9は、プレートトリガ8と連動して矢印C1方向にスライド移動し、ラック93がトレイ駆動ギア10と噛合い、カムスライダ9はプレートトリガ8及びトレイ駆動ギア10によって駆動される。
【0033】
さらに、フィード用ギア61が矢印D方向に回転されると、図4に示した状態となる。この図4は、ドライブメカシャーシ7を省略して示している。図4において、ボス43は、斜面部84を通過してボス規制部85に到達し、プレートトリガ8は停止する。この動作の途中で、ラック部材4のラック41とフィード用ギア61との噛合わせが解除され、カムスライダ9の駆動がプレートトリガ8による駆動からトレイ駆動ギア10による駆動に切り替わる。また、ボス43がボス規制部85に到達することにより、ラック部材4のフィード方向Bへの移動が規制される。
【0034】
トレイ駆動ギア10に駆動されたカムスライダは矢印C1方向にスライド移動し、ボス92が、トレイ2のカム溝22,23の傾斜部25を通過し、このとき傾斜部25の側面を押すことにより、トレイ2が開方向A1にスライド移動し、ラック27がトレイ駆動ギア10の下段ギア12と噛合う。以後、トレイ2は、トレイ駆動ギア10によって駆動されてトレイ2が開方向A1にスライド移動され、図1に示したトレイオープン状態となる。このとき、ボス92は、トレイ2のカム溝23の開閉ガイド部26を走行し、トレイ2のスライド移動をガイドする。
【0035】
トレイ2をクローズするには、フィードモータ5を逆回転させることにより、上述した動作とは逆の動作を行えばよい。このようにして、1つのモータ(フィードモータ5)の駆動によりトレイ2の開閉動作がなされる。
【0036】
次に、トレイ2の開閉動作と共に行う光ディスクのアンクランプ/クランプ動作について説明する。光ディスクのアンクランプは、カムスライダ9がトレイ駆動ギア10に駆動されてスライド移動することに伴って、ドライブメカシャーシ7を傾斜させることによってなされる。
【0037】
図5はトレイクローズ時におけるトレイ駆動機構1を示している。図5(a)に示されるように、ドライブメカシャーシ7は、その一端側に形成されている軸部72が光ディスク装置100のシャーシに立設された支持片15に支持されることにより光ディスク装置100のシャーシに搭載され、他端側に装着されたプレートトリガ8のボスがカムスライダ9のカム溝91にガイドされて昇降駆動されることにより、軸部72を中心として矢印E方向に回動する。ドライブメカシャーシ7の軸部72とプレートトリガ8との間には、光ディスクをトレイ2から持上げて回転させるためのターンテーブルが設置されており、ドライブメカシャーシ7の矢印E2方向への回動によって、ターンテーブルと光ディスク上方に位置するクランパとによって光ディスクを挟み込んでマグネット保持(チャッキング)する。
【0038】
また、カムスライダ9は、光ディスク装置100のシャーシに形成された支持部16に摺動する摺動面95と、プレートトリガ8と対向するように摺動面95より起立された対向面96とから成り、支持部16に装着される。シャーシの支持部16には、スライド移動時のカムスライダ9をガイドするためのガイド溝17が形成されており、カムスライダ9の摺動面95には、ガイド溝17と係合する凸部94が形成されている。
【0039】
カムスライダ9の対向面96には、図5(b)に示されるように、傾斜部97を有するカム溝91が形成されている。プレートトリガ8のボス82は、カム溝91と係合し、カムスライダ9のC方向へのスライドに伴って傾斜部97にガイドされて昇降する。
【0040】
カムスライダ9の駆動がプレートトリガ8による駆動からトレイ駆動ギア10による駆動に切り替わった後(図4参照)、カムスライダ9が、トレイ駆動ギア10によって駆動されて矢印C1方向にスライド移動すると、ボス82は傾斜部97にガイドされて降下し、ドライブメカシャーシ7は矢印E1方向に回動して傾斜する。これに伴い、ターンテーブルが降下して光ディスクのクランプが解除される。
【0041】
一方、光ディスクをクランプするには、フィードモータ5を逆回転させることにより、上述した動作とは逆の動作を行えばよい。トレイオープン状態におけるプレートトリガのボスの位置は82bで示される。ここで、フィードモータ5を逆回転させると、カムスライダ9は矢印C2方向にスライド移動され、ボス82は傾斜部97にガイドされて上昇し、ドライブメカシャーシ7は矢印E2方向に回動する。これに伴い、ターンテーブルが上昇して光ディスクを持上げ、ターンテーブルとクランパとによって光ディスクが挟み込まれクランプされる。このようにして、フィードモータ5の駆動により光ディスクのアンクランプ/クランプがなされる。
【0042】
図6は、初期状態におけるドライブメカシャーシ7のギア64,67,68,69を省略した平面図である。ドライブメカシャーシ7の開口71の下方には、スピンドルモータを制御するための回路基板(図示せず)が設けられ、この回路基板には、光ピックアップ3の最内周位置に対応する位置に、光ピックアップ3の最内周検出スイッチ(図示せず)が実装されている。なお、この光ピックアップ3の最内周位置は、光ピックアップ3のフィード駆動時の基準位置とされる。
【0043】
ドライブメカシャーシ7には、プレートトリガ8のスライド移動を規制するためのストッパリブ73が形成されている。また、プレートトリガ8には、ストッパリブ73との干渉を回避するための開孔86が形成され、開孔86の両端には、矢印C方向に直交する方向(B2方向)に弾性変形可能な板バネ部87が渡されている。板バネ部87の略中央には、ストッパリブ73の軌道に突出してストッパリブ73と係合する突出部88(図6(b)参照)が形成されている。
【0044】
さらに、プレートトリガ8には、光ピックアップ3が初期状態の内周停止位置にあるとき、ラック部材4のボス43と当接し、プレートトリガ8の矢印C1方向へのスライド移動を規制するリブ状の壁部89が形成されている。
【0045】
また、ラック部材4のコイルバネ45近傍には、板バネ状の凸部42が形成され、光ピックアップ3には、光ピックアップ3が最内周位置にあるとき、凸部42と当接して光ピックアップ3のフィード方向B2への移動を規制するストッパ部34が形成されている。
【0046】
初期状態において、突出部88は、図6に示されるように、ストッパリブ73に乗り上げて当接している。この初期状態から光ディスクの記録/再生動作又はシーク動作に移行すると、光ピックアップ3及びラック部材4は、フィード用ギア61によってフィード方向B2に駆動されるが、プレートトリガ8の位置は変わらず、突出部88がストッパリブ73に乗り上げて当接する状態が維持される。この両者の当接により、板バネ部87には負荷が掛かり、突出部88とストッパリブ73との間で摩擦力が発生し、プレートトリガ8のスライド移動が防止される。
【0047】
図7は、トレイオープン動作の途中であって、ラック部材4がフィード用ギア61から離れた後におけるドライブメカシャーシ7のギア64,67,68,69を省略した平面図である。この状態にあっては、図6において、ストッパリブ73に乗り上げていた板バネ部87の突出部88がプレートトリガ8のスライドに伴ってC1方向に移動し、ストッパリブ73を乗り越えてストッパリブ73の端部と係合する。この突出部88とストッパリブ73との係合によって、プレートトリガ8の矢印C2方向へのスライド移動が規制され、ラック部材4のフィード方向B2へのスライド移動が防止され、もって、ラック部材4のラック41とフィード用ギア61との接触が防止される。
【0048】
上述したように、トレイ駆動機構1によれば、1つのフィードモータ5で光ピックアップ3のフィード駆動、光ディスクのクランプ駆動及びトレイ2の開閉駆動を行うことができ、光ディスク装置100の製造コストの低減を図ることができる。しかも、トレイ2の開閉駆動に必要とされるラック部材4、プレートトリガ8及びカムスライダ9は、クランプ駆動に用いられる部品であるので、新たな部品を追加することなくトレイ2の開閉駆動を行うことができ、装置の構成がいたずらに複雑化することもない。
【0049】
また、ギア列6を構成するギアのうち、トレイ駆動ギア61とギア64とは、互いの位相を合わせて組み込まれるので、カムスライダ9のスライドと、トレイ駆動ギア10の回転の同期をとることができ、カムスライダ9のラック93とトレイ駆動ギア10との歯先干渉が回避され、もって、両歯先の損傷や、歯飛びの発生を防止することができる。
【0050】
また、トレイオープン時、ラック部材4のボス43とプレートトリガ8のボス規制部85との係合によってラック部材4はフィード方向B2への移動が規制されるので、ラック部材4とフィード用ギア61との歯先干渉が防止され、もって、両歯先の損傷や、歯飛びの発生を防止することができる。さらに、この状態で、光ピックアップ3は、バネ部材45の付勢によってラック部材4に対して内周方向B1に付勢されているので、光ピックアップ3は最内周位置で保持され、光ピックアップ3のラック32とフィード用ギア61との歯先干渉が回避され、もって、両歯先の損傷や、歯飛びの発生を防止することができる。さらにまた、光ピックアップ3には、ラック部材4の凸部42と当接するストッパ部34を有しているので、凸部42とストッパ部34との当接により光ピックアップ3のフィード方向B2への移動が規制される。これにより、トレイオープン時の光ディスク装置100に大きな衝撃が加わえられても、光ピックアップ3のラック32とフィード用ギア61との歯先干渉が回避され、両歯先の損傷や、歯飛びの発生を防止することができる。
【0051】
また、ドライブメカシャーシ7の下方の回路基板に実装されている最内周検出スイッチがオフされることにより、トレイクローズ動作の完了を検出することができるので、光ディスク装置100の構成が簡素となり、装置の製造コストの低減を図ることができる。
【0052】
また、トレイオープン動作時に、ストッパリブ73がプレートトリガ8の板バネ部87の突出部88と係合して、プレートトリガ8のスライド移動を規制するので、プレートトリガ8のカム溝81と係合するボス43を有するラック部材4のフィード方向B2への移動が規制され、ラック部材4とフィード用ギア61との歯先干渉が回避され、もって、両歯先の損傷や、歯飛びの発生を防止することができる。
【0053】
また、プレートトリガ8には、ラック部材4のボス43と当接してプレートトリガ8のスライド移動を規制する壁部89が設けられているので、光ディスク装置100の電源がオフで光ピックアップ3が内周停止位置にあるときのプレートトリガ8の移動が防止され、装置搬送時に振動等を与えてもプレートトリガ8は位置ずれしない。
【0054】
また、光ディスクの記録動作時等において、プレートトリガ8の板バネ部87の突出部88がストッパリブ73に乗り上げて当接し、突出部88とストッパリブ73との間に摩擦力が発生するので、プレートトリガ8の移動が防止され、光ディスク装置100に振動、衝撃等を与えてもプレートトリガ8を適正な位置で待機させることが可能となる。
【0055】
また、プレートトリガ8の先端には、ギア列6を構成するギア67,68,69と平面視で一部において重なるギア抜け止め板83が形成されているので、ギア抜け止め用のリング等を各ギアの回転軸に装着する必要がなくなり、簡素な構成でドライブメカシャーシ7からのギアの脱落を防止することができ、装置の製造コストの低減を図ることができる。
【0056】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく種々の変形が可能であり、例えば、プレートトリガ8及びカムスライダ9の移動方向は、トレイ開閉方向Aに略直交するC方向に限られることなく、トレイオープン動作の開始当初にドライブメカシャーシ7を傾斜させて光ディスクのクランプを解除すると共に、トレイ2のラック27がトレイ駆動ギア10と噛合う方向にトレイ2を移動させ得る方向であれば、特に限定されない。また、これに伴って、プレートトリガ8のカム溝81、カムスライダ9のカム溝91、トレイ2のカム溝22,23の構成も図2乃至図5に示した構成に限られることはなく、ラック部材4のスライド駆動力を適宜、方向転換して伝達できる構成であれば、特に限定されない。さらにまた、板バネ部87の構成は、図6及び図7に示した構成に限られることなく、ストッパリブ73と当接・係合可能な構成であれば、特に限定されない。
【0057】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、光ディスクのクランプ動作に必要とされるラック部材、プレート部材及びカムスライダを用いることにより、トレイ開閉時にフィードモータの出力をトレイに伝達するように構成しているので、新たな部品を追加することなく、フィードモータによって光ディスクのクランプ駆動及びトレイ開閉駆動が行え、光ディスク装置の製造コストの低減を図ることができる。
【0058】
請求項2の発明によれば、ギア列は、互いの位相を合わせて組み込まれるギアを含んでいるので、カムスライダのスライドと、トレイ駆動ギアの回転の同期をとることができ、カムスライダのラックとトレイ駆動ギアとの歯先干渉が回避され、もって、両歯先の損傷や、歯飛びの発生を防止することができる。
【0059】
請求項3の発明によれば、ボスとボス規制部との係合によってラック部材はフィード方向への移動が規制され、バネ部材の付勢によって光ピックアップはラック部材に対して内周方向に付勢されているので、光ピックアップは最内周位置で保持され、光ピックアップのラックとフィード用ギアとの歯先干渉が回避され、もって、両歯先の損傷や、歯飛びの発生を防止することができる。
【0060】
請求項4の発明によれば、光ピックアップが最内周位置にあることを検出する最内周検出スイッチがオフされることによってトレイクローズ動作の完了を検出できるので、光ディスク装置の構成が簡素となり、装置の製造コストの低減を図ることができる。
【0061】
請求項5の発明によれば、トレイオープン動作時に、ストッパリブがプレート部材の板バネ部と係合して、プレート部材のスライド移動を規制するので、プレート部材のカム溝と係合するボスを有するラック部材のフィード方向への移動が規制され、ラック部材とフィード用ギアとの歯先干渉が回避され、もって、両歯先の損傷や、歯飛びの発生を防止することができる。
【0062】
請求項6の発明によれば、トレイオープン時、ラック部材のボスがボス規制部に係合することにより、ラック部材のフィード方向への移動が規制されるので、ラック部材とフィード用ギアとの歯先干渉が防止され、もって、両歯先の損傷や、歯飛びの発生を防止することができる。
【0063】
請求項7の発明によれば、プレート部材には、ラック部材のボスと当接してプレート部材のスライド移動を規制する壁部が設けられているので、光ディスク装置の電源がオフで光ピックアップが内周停止位置にあるときのプレート部材の移動が防止され、装置搬送時の振動等によりプレートトリガ8が位置ずれする虞がなくなる。
【0064】
請求項8の発明によれば、光ディスクの記録動作時等において、板バネ部がストッパリブに乗り上げて当接し、板バネ部とストッパリブとの間に摩擦力が発生するので、プレート部材の移動が防止され、プレート部材を適正な位置でロックすることができる。
【0065】
請求項9の発明によれば、ラック部材の一部とストッパ部との当接により光ピックアップのフィード方向への移動が規制されるので、トレイオープン時の光ディスク装置に大きな衝撃が加わえられても、光ピックアップのラックとフィード用ギアとの噛合いずれを防止することができる。
【0066】
請求項10の発明によれば、プレート部材の先端にギア抜け止め板が形成されているので、簡素な構成でありながら、ドライブメカシャーシからのギアの脱落を防止することができ、装置の製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるトレイ駆動機構を備えた光ディスク装置の外観を示す斜視図。
【図2】同機構の初期状態(電源オフ状態)における平面図。
【図3】(a)は同機構の光ディスク再生動作状態を示す平面図、(b)は同機構のトレイオープン動作に移行した当初状態を示す平面図。
【図4】同機構のトレイオープン動作の途中状態を示す平面図。
【図5】(a)はトレイクローズ時における同機構の構造を示す側断面図、(b)は(a)における矢視X側面図。
【図6】(a)は同機構の初期状態におけるドライブメカシャーシの平面図、(b)は(a)における同シャーシに装着されるプレートトリガの部分拡大図。
【図7】(a)はトレイオープン動作の途中状態における同シャーシの平面図、(b)は(a)における同シャーシに装着されるプレートトリガの部分拡大図。
【符号の説明】
1 トレイ駆動機構
2 トレイ
3 光ピックアップ
4 ラック部材
5 フィードモータ
6 ギア列
7 ドライブメカシャーシ
8 プレートトリガ(プレート部材)
9 カムスライダ
10 トレイ駆動ギア
22,23 カム溝
27 ラック
32 ラック
34 ストッパ部
43 ボス
45 コイルバネ(バネ部材)
61 フィード用ギア
73 ストッパリブ
81 カム溝
82 ボス
83 ギア抜け止め板
85 ボス規制部
87 板バネ部
89 壁部
91 カム溝
92 ボス
93 ラック
100 光ディスク装置

Claims (10)

  1. 装置本体に対してスライドして開閉自在に設けられ、開閉駆動力を受けるためのラックを有し、載置された光ディスクを装填するトレイと、
    光ディスクにレーザ光を照射することにより、データを記録/再生する光ピックアップと、
    光ピックアップを光ディスクの径方向にフィード駆動するためのフィードモータと、
    このフィードモータによって回転駆動され、光ピックアップに設けられたラックと噛合って光ピックアップをフィード駆動するフィード用ギア、及び、前記トレイのラックと噛合ってトレイを開閉駆動するトレイ駆動ギアを含む複数のギアから成るギア列と、
    前記光ピックアップ、フィードモータ、フィード用ギア、及び、光ピックアップのフィード動作から光ディスクのクランプ/アンクランプ動作への切替機構を搭載するドライブメカシャーシとを備えた光ディスク装置のトレイ駆動機構において、
    プレート部材に駆動力を伝達するためのボスを有し、前記フィード用ギアと噛合い、光ディスクの内周方向に駆動されるラック部材と、
    このラック部材が内周方向に駆動されたとき、前記ラック部材のボスと係合する斜面状のカム溝と、カムスライダに駆動力を伝達するためのボスとを有するプレート部材と、
    装置本体のシャーシにスライド自在に支持され、前記プレート部材のボスをガイドすることにより、前記ドライブメカシャーシを昇降させて光ディスクをクランプ/アンクランプさせるカム溝、前記トレイをガイドするためのボス、及び、前記トレイ駆動ギアと噛合うラックを有するカムスライダとを備え、
    前記トレイは、前記カムスライダのボスと係合し、該カムスライダのスライド移動に伴ってトレイを開閉方向に移動させるための傾斜面を含むカム溝を有し、
    前記カムスライダは、前記ラック部材が内周方向に駆動されたとき、前記プレート部材と連動してスライド移動されて前記カムスライダのラックが前記トレイ駆動ギアと噛合い、これにより、該カムスライダの駆動が該プレート部材による駆動から該トレイ駆動ギアによる駆動に切り替わり、前記カムスライダのボスが前記トレイのカム溝の傾斜面を押し、前記トレイがスライド移動して前記トレイのラックと該トレイ駆動ギアとが噛合い、該トレイがフィードモータの駆動により開閉されるようにしたことを特徴とする光ディスク装置のトレイ駆動機構。
  2. 前記ギア列は、互いの位相を合わせて組み込まれるギアを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構。
  3. 前記プレート部材のカム溝には、光ピックアップのフィード方向に略直交する方向に延出され、トレイオープン動作時に前記ラック部材のボスのフィード方向への移動を規制するボス規制部が設けられ、
    光ピックアップは、一端において光ピックアップと、他端において前記ラック部材とそれぞれ当接するバネ部材によって、内周方向に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構。
  4. 光ピックアップが最内周位置にあることを検出する最内周検出スイッチを有し、この最内周検出スイッチがオフされることにより、トレイクローズ動作の完了を検出することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構。
  5. 前記プレート部材は該プレート部材のスライド方向に直交する方向に弾性変形可能な板バネ部を有し、
    前記ドライブメカシャーシは、前記ラック部材が前記フィード用ギアによって内周方向に駆動されて該フィード用ギアから離れた後、前記板バネ部と係合して該プレート部材のスライド移動を規制するストッパリブを有することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構。
  6. 前記プレート部材のカム溝には、光ピックアップのフィード方向に略直交する方向に延出され、トレイオープン動作時に前記ラック部材のボスのフィード方向への移動を規制するボス規制部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構。
  7. 前記プレート部材は、光ピックアップが電源オフ時の内周停止位置にあるとき、前記ラック部材のボスと当接し、該プレート部材のスライド移動を規制するリブ状の壁部を有することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構。
  8. 前記プレート部材は、該プレート部材のスライド方向に直交する方向に弾性変形可能な板バネ部を有し、前記ドライブメカシャーシは、光ディスクの記録/再生動作又はシーク動作時に該板バネ部が乗り上げて当接するストッパリブを有し、
    光ディスクの記録/再生動作又はシーク動作時に、プレート部材の移動が防止されることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構。
  9. 前記プレート部材のカム溝には、光ピックアップのフィード方向に略直交する方向に延出され、トレイオープン動作時に前記ラック部材のボスのフィード方向への移動を規制するボス規制部が設けられ、
    光ピックアップは、最内周位置にあるとき、前記ラック部材の一部と当接して光ピックアップのフィード方向への移動を規制するストッパ部を有することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構。
  10. 前記プレート部材の先端には、前記ギア列を構成するギアの上方に位置し、該ギアと平面視で一部において重なるギア抜け止め板が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置のトレイ駆動機構。
JP2003081681A 2003-03-25 2003-03-25 光ディスク装置のトレイ駆動機構 Expired - Fee Related JP3752689B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003081681A JP3752689B2 (ja) 2003-03-25 2003-03-25 光ディスク装置のトレイ駆動機構
US10/808,569 US7194746B2 (en) 2003-03-25 2004-03-25 Tray device mechanism for optical disc apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003081681A JP3752689B2 (ja) 2003-03-25 2003-03-25 光ディスク装置のトレイ駆動機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004288333A true JP2004288333A (ja) 2004-10-14
JP3752689B2 JP3752689B2 (ja) 2006-03-08

Family

ID=32984986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003081681A Expired - Fee Related JP3752689B2 (ja) 2003-03-25 2003-03-25 光ディスク装置のトレイ駆動機構

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7194746B2 (ja)
JP (1) JP3752689B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007149244A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Funai Electric Co Ltd ディスク装置
JP2008282446A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Funai Electric Co Ltd ディスク装置
JP2014044782A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3810715B2 (ja) * 2002-07-30 2006-08-16 松下電器産業株式会社 ディスクチェンジャ装置
JP2004355736A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Toshiba Corp ディスクローディング装置、ディスクローディング方法及び光ディスク装置
EP1503374A3 (en) * 2003-07-30 2005-02-09 ORION ELECTRIC CO., Ltd. Pickup shift device
JP4155191B2 (ja) * 2003-12-25 2008-09-24 ティアック株式会社 ディスク装置
JP2005267776A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Orion Denki Kk トレイを備えたディスク装置
JP2006040393A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Funai Electric Co Ltd ディスク装置
JP2006155731A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Orion Denki Kk トレイの横揺れ防止機構を備えたディスク装置
US20090055850A1 (en) * 2007-08-23 2009-02-26 Hung-Chi Teng Optical Disk Drive
JP7012499B2 (ja) * 2017-10-18 2022-01-28 日本通信電材株式会社 トレイユニット
CN108008126B (zh) * 2017-12-30 2023-10-27 天津博硕东创科技发展有限公司 一种试纸条推出机构
CN112270940A (zh) * 2020-09-22 2021-01-26 深圳云宣科技有限公司 蜗杆式光盘取放装置及取放方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR930012156B1 (ko) * 1991-11-07 1993-12-24 주식회사 금성사 광디스크 플레이어의 로딩장치
US5504729A (en) * 1991-11-13 1996-04-02 Pioneer Electronic Corporation Multi-tray disk player with selective tray latching
JP4087502B2 (ja) * 1998-05-28 2008-05-21 三星電子株式会社 ディスク装置のロード機構
JP3556094B2 (ja) 1998-06-17 2004-08-18 松下電器産業株式会社 光ディスク装置
JP4054133B2 (ja) 1999-05-25 2008-02-27 クラリオン株式会社 ディスクプレーヤ
JP3619133B2 (ja) * 2000-08-31 2005-02-09 松下電器産業株式会社 ディスクローディング装置
TW519620B (en) * 2001-02-16 2003-02-01 Ind Tech Res Inst Compact disc loader
JP3942937B2 (ja) * 2002-04-10 2007-07-11 オリオン電機株式会社 ディスク装置
JP2003308641A (ja) * 2002-04-10 2003-10-31 Orion Denki Kk ディスク装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007149244A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Funai Electric Co Ltd ディスク装置
US7788682B2 (en) 2005-11-29 2010-08-31 Funai Electric Co., Ltd. Disk device with cam mechanism for moving slider
JP4735213B2 (ja) * 2005-11-29 2011-07-27 船井電機株式会社 ディスク装置
JP2008282446A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Funai Electric Co Ltd ディスク装置
JP4636051B2 (ja) * 2007-05-08 2011-02-23 船井電機株式会社 ディスク装置
JP2014044782A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3752689B2 (ja) 2006-03-08
US20040190392A1 (en) 2004-09-30
US7194746B2 (en) 2007-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5251195A (en) Disc player with simplified lifting and lowering mechanism
JP3556094B2 (ja) 光ディスク装置
JP3752689B2 (ja) 光ディスク装置のトレイ駆動機構
JP4165418B2 (ja) ディスクドライブ装置、フレーム、ディスクドライブ装置セット、電子機器
EP1596386A2 (en) Tray drive
US5237555A (en) Disc player
JP4103742B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP2005085449A (ja) ディスクドライブ装置
JP4702005B2 (ja) 光ディスク装置
JP4103744B2 (ja) ディスクドライブ装置
US20070169135A1 (en) Disk drive device
JP2006040393A (ja) ディスク装置
US7287263B2 (en) Disc apparatus
WO2005057572A1 (ja) 光ディスク装置
WO2010131666A1 (ja) ディスク搬入装置及びディスク装置
JP4754778B2 (ja) ディスクドライブ装置
US20060271943A1 (en) Recording and reproducing unit and information recording and reproducing device incorporating recording and reproducing unit
US20080005754A1 (en) Disc Device
JP4285164B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP5007318B2 (ja) ディスク装置
JP4233399B2 (ja) 光ディスク装置
JP2007018661A (ja) 光ディスク装置
JP2007149199A (ja) ディスク装置
JP3096654U (ja) 光ディスク装置のトレイオープン検出機構
JP4103743B2 (ja) ディスクドライブ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees