JP2004288293A - 光記録装置、情報処理装置、光記録方法、光記録用プログラム、及びそのプログラムを記憶する記憶媒体 - Google Patents

光記録装置、情報処理装置、光記録方法、光記録用プログラム、及びそのプログラムを記憶する記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性を優先させるか互換性を優先させるかを目的に応じて適宜選択可能な光情報記録を行なう。
【解決手段】光記録媒体1にレーザ光を照射する光ピックアップ3を記録データに従い駆動制御し、片面に複数の記録層を有する構造の光記録媒体の各記録層に対して情報を光学的に記録するに際して、光ピックアップ3によって情報の記録動作を行なう記録層の順番を選択可能とし、選択された順番で記録層に対して情報の記録動作を行なうことで、例えば、光記録媒体1の光入射面から遠い記録層から光入射面に向かう順番で記録層に情報記録することで記録品質の向上を狙ったり、逆に、光記録媒体1の光入射面に近い記録層から順に記録層に記録することで互換性ある光記録媒体を生成したりすることができ、これにより、合目的的な情報記録の実行が可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録媒体、例えば光ディスク(CD−ROM/CD−R/CD−RW・DVD−ROM/R/RW/RAM・DVD+RW/+R・WORM)、光磁気ディスク(MO・MD)等のうち、複数の記録層を持つ光記録媒体に光学的に情報を記録する光記録装置、光記録方法、光記録用プログラム、及びそのプログラムを記憶する記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスクにおいて、複数の記録層を持つものが現れてきた。例えば、再生専用であるDVD−ROM光ディスクには、第一層のみの光ディスク(DVD5)の他、第二層を持った光ディスク(DVD9)も規定されている。ここで、第二層を持ったDVD9は第一層のみのDVD5と全く異なった光ディスクというわけではなく、再生の互換性について問題が少ない。これに対して、現在のところ、記録型DVDにはそのような規定が無い。
【0003】
ところで、片面に複数の記録層を有する構造の光ディスクでは、片面からのレーザ照射によって情報記録が可能であるという特性を有することから、その記録再生技術の普及が望まれている。ところが、この方式で各記録層に情報記録を行なう場合、光入射面側の記録層を記録した後に奥側の記録層に記録を行なうと、奥側に位置する記録層に対する記録状態が良好にならず、信頼性が高い高品質な記録が不可能となるという問題がある。その原因としては、光入射面側の記録層に記録された記録マークの影響で奥側の記録層に記録されるべき記録マークが正しく記録されないのではないかと推察される。実際には、記録された情報を再生して各種のテストを行なうと、信頼性が高い高品質な記録が行なわれていないことが明白となる。
【0004】
このような問題に着目した発明としては、例えば、特許文献1及び2に例示するようなものがある。特に、特許文献2に記載された発明は、光ディスクの光入射面よりも奥側に位置する記録層に対して情報記録を行ない、その後に光入射面側の記録層に対して情報記録を行なう、というものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−207774公報
【特許文献2】
特開2001−126255公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献2に記載された発明は、光ディスクの光入射面よりも奥側に位置する記録層に対して最初に情報記録を行なうことで、光入射面側に形成される記録マークの影響をなくすことができるというものである。しかしながら、上述した第二層を持った光ディスク(DVD9)の規定によれば、光入射面側から情報記録した光ディスクは殆んど問題なく再生可能であるのに対して、光ディスクの光入射面よりも奥側に位置する記録層から情報記録して生成した光ディスクの場合、その情報再生を行なうことができないという問題がある。つまり、光ディスクの光入射面よりも奥側に位置する記録層に対して最初に情報記録を行なう場合には、例えばDVD−ROM等のような再生用の光ディスクとの互換性がない光ディスクが生成されてしまう。
【0007】
本発明の目的は、信頼性を優先させるか互換性を優先させるかを目的に応じて適宜選択可能な光情報記録を行なうことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、光記録媒体にレーザ光を照射する光ピックアップを記録データに従い駆動制御し、片面に複数の記録層を有する構造の光記録媒体の前記各記録層に対して情報を光学的に記録する光記録装置において、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の順番を選択可能とする手段と、選択された順番で前記記録層に対して前記光ピックアップによって情報の記録動作を実行させる手段と、を具備する。
【0009】
したがって、光ピックアップによって情報の記録動作を行なう記録層の順番が適宜選択される。これにより、例えば光記録媒体の光入射面から遠い記録層から光入射面に向かう順番で記録層に記録することで記録品質を向上させたり、逆に、光記録媒体の光入射面に近い記録層から順に記録層に記録することで互換性ある光記録媒体としたり等、合目的的な情報記録が可能となる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光記録装置において、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容する。
【0011】
したがって、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の光記録装置において、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の優先順位を設定する手段を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、設定された優先順位に従い前記記録層の順番を選択する。
【0013】
したがって、記録層に対して、設定された優先順位に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の光記録装置において、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止する。
【0015】
したがって、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。この場合、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には、情報記録動作が行なわれない。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の光記録装置において、前記記録データを参照してそのデータ容量を獲得する手段と、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるかどうかを判定する手段と、を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるとの判定結果に応じて、光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番で前記記録層の順番を選択する。
【0017】
したがって、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる場合には、光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番で記録層の順番が選択され、信頼性が高い高品質な記録が可能となる。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の光記録装置において、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が前記光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番でない場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止する。
【0019】
したがって、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。この場合、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる状況下では、ユーザ選択された順番が光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番でない場合には、情報記録動作が行なわれない。
【0020】
請求項7記載の発明は、光記録媒体にレーザ光を照射する光ピックアップを記録データに従い駆動制御し、片面に複数の記録層を有する構造の光記録媒体の前記各記録層に対して情報を光学的に記録する光記録装置を制御する情報処理装置において、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の順番を選択可能とする手段と、選択された順番で前記記録層に対して前記光ピックアップによって情報の記録動作を実行させる手段と、を具備する。
【0021】
したがって、光ピックアップによって情報の記録動作を行なう記録層の順番が適宜選択される。これにより、例えば光記録媒体の光入射面から遠い記録層から光入射面に向かう順番で記録層に記録することで記録品質を向上させたり、逆に、光記録媒体の光入射面に近い記録層から順に記録層に記録することで互換性ある光記録媒体としたり等、合目的的な情報記録が可能となる。
【0022】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の情報処理装置において、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容する。
【0023】
したがって、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。
【0024】
請求項9記載の発明は、請求項7記載の情報処理装置において、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の優先順位を設定する手段を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、設定された優先順位に従い前記記録層の順番を選択する。
【0025】
したがって、記録層に対して、設定された優先順位に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。
【0026】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の情報処理装置において、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止する。
【0027】
したがって、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。この場合、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には、情報記録動作が行なわれない。
【0028】
請求項11記載の発明は、請求項7記載の情報処理装置において、前記記録データを参照してそのデータ容量を獲得する手段と、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるかどうかを判定する手段と、を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるとの判定結果に応じて、光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番で前記記録層の順番を選択する。
【0029】
したがって、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる場合には、光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番で記録層の順番が選択され、信頼性が高い高品質な記録が可能となる。
【0030】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の情報処理装置において、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が前記光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番でない場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止する。
【0031】
したがって、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。この場合、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる状況下では、ユーザ選択された順番が光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番でない場合には、情報記録動作が行なわれない。
【0032】
請求項13記載の発明は、光記録媒体にレーザ光を照射する光ピックアップを記録データに従い駆動制御し、片面に複数の記録層を有する構造の光記録媒体の前記各記録層に対して情報を光学的に記録する光記録方法において、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の順番を選択可能とする工程と、選択された順番で前記記録層に対して前記光ピックアップによって情報の記録動作を実行させる工程と、を具備する。
【0033】
したがって、光ピックアップによって情報の記録動作を行なう記録層の順番が適宜選択される。これにより、例えば光記録媒体の光入射面から遠い記録層から光入射面に向かう順番で記録層に記録することで記録品質を向上させたり、逆に、光記録媒体の光入射面に近い記録層から順に記録層に記録することで互換性ある光記録媒体としたり等、合目的的な情報記録が可能となる。
【0034】
請求項14記載の発明は、請求項13記載の光記録方法において、前記記録層の順番を選択可能とする工程では、ユーザによる所望の順番選択を許容する。
【0035】
したがって、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。
【0036】
請求項15記載の発明は、請求項13記載の光記録方法において、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の優先順位を設定する工程を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする工程では、設定された優先順位に従い前記記録層の順番を選択する。
【0037】
したがって、記録層に対して、設定された優先順位に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。
【0038】
請求項16記載の発明は、請求項15記載の光記録方法において、前記記録層の順番を選択可能とする工程では、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止する。
【0039】
したがって、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。この場合、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には、情報記録動作が行なわれない。
【0040】
請求項17記載の発明は、請求項13記載の光記録方法において、前記記録データを参照してそのデータ容量を獲得する工程と、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるかどうかを判定する工程と、を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする工程では、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるとの判定結果に応じて、光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番で前記記録層の順番を選択する。
【0041】
したがって、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる場合には、光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番で記録層の順番が選択され、信頼性が高い高品質な記録が可能となる。
【0042】
請求項18記載の発明は、請求項17記載の光記録方法において、前記記録層の順番を選択可能とする工程では、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が前記光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番でない場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止する。
【0043】
したがって、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。この場合、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる状況下では、ユーザ選択された順番が光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番でない場合には、情報記録動作が行なわれない。
【0044】
請求項19記載の機械読み取り可能な光記録用プログラムの発明は、光記録媒体にレーザ光を照射する光ピックアップを記録データに従い駆動制御し、片面に複数の記録層を有する構造の光記録媒体の前記各記録層に対して情報を光学的に記録する光記録装置を制御するコンピュータにインストールされ、このコンピュータに、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の順番を選択可能とする手段と、選択された順番で前記記録層に対して前記光ピックアップによって情報の記録動作を実行させる手段と、を実行させる。
【0045】
したがって、光ピックアップによって情報の記録動作を行なう記録層の順番が適宜選択される。これにより、例えば光記録媒体の光入射面から遠い記録層から光入射面に向かう順番で記録層に記録することで記録品質を向上させたり、逆に、光記録媒体の光入射面に近い記録層から順に記録層に記録することで互換性ある光記録媒体としたり等、合目的的な情報記録が可能となる。
【0046】
請求項20記載の発明は、請求項19記載の光記録用プログラムにおいて、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容する。
【0047】
したがって、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。
【0048】
請求項21記載の発明は、請求項19記載の光記録用プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の優先順位を設定する手段を実行させ、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、設定された優先順位に従い前記記録層の順番を選択する。
【0049】
したがって、記録層に対して、設定された優先順位に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。
【0050】
請求項22記載の発明は、請求項21記載の光記録用プログラムにおいて、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止する。
【0051】
したがって、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。この場合、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には、情報記録動作が行なわれない。
【0052】
請求項23記載の発明は、請求項19記載の光記録用プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記記録データを参照してそのデータ容量を獲得する手段と、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるかどうかを判定する手段と、を実行させ、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるとの判定結果に応じて、光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番で前記記録層の順番を選択する。
【0053】
したがって、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる場合には、光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番で記録層の順番が選択され、信頼性が高い高品質な記録が可能となる。
【0054】
請求項24記載の発明は、請求項23記載の光記録用プログラムにおいて、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が前記光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番でない場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止する。
【0055】
したがって、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作が行なわれる。この場合、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる状況下では、ユーザ選択された順番が光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番でない場合には、情報記録動作が行なわれない。
【0056】
請求項25記載の発明は、請求項19ないし24のいずれか一記載の光記録用プログラムを格納する記憶媒体である。したがって、請求項19ないし24のいずれか一記載の光記録用プログラムと同一の作用効果を有する。
【0057】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図8に基づいて説明する。
【0058】
[光記録装置]
まず、光記録装置である光ディスクドライブAについて図1を参照しながら説明する。図1は、光ディスクドライブAの機能ブロック図である。この光ディスクドライブAは、光記録媒体である光ディスク1に対して光学的に情報記録を実行する。図1において、1は光ディスク、2はスピンドルモータ、3は光ピックアップ、4はモータドライバ、5はリードアンプ、6はサーボ手段、7はDVDデコーダ、8はADIPデコーダ、9はレーザコントローラ、10はDVDエンコーダ、11はDVD−ROMエンコーダ、12はバッファRAM、13はバッファマネージャ、14はDVD−ROMデコーダ、15はATAPI/SCSIインターフェース、16はD/Aコンバータ、17はROM、18はCPU、19はRAMを示し、LBはレーザ光、Audioはオーディオ出力信号を示す。
【0059】
また、図1において、矢印はデータが主に流れる方向を示しており、また、簡略化のために、図1中の各ブロックを制御するCPU18には、太線のみを付けて各ブロックとの接続を省略して示している。
【0060】
各ブロックとの接続を省略して示されているCPU18、ROM17及びRAM19は、各ブロックを制御するマイクロコンピュータである。このようなマイクロコンピュータを構成するROM17には、CPU18にて解読可能なコードで記述された制御プログラムや各種媒体に対する制御パラメータ等、長期に渡り記憶しておかなければならないデータが格納されている。なお、光ディスクドライブAの電源がオン状態になると、前記制御プログラムは不図示のメインメモリにロードされ、CPU18はそのプログラムに従って上記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を一時的にRAM19に保存する。別の実施の形態として、バッテリバックアップ又は不揮発性のRAM19を用いれば、このようなRAM19に制御プログラムを格納しても良い。
【0061】
このような光ディスクドライブAにおいて、光ディスク1は、スピンドルモータ2によって回転駆動される。このスピンドルモータ2は、モータドライバ4とサーボ手段6とにより、線速度または角速度が一定になるように制御される。この線速度又は角速度は、階段的に変更することが可能である。
【0062】
光ピックアップ3は、図示しない半導体レーザ、光学系、フォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、受光素子及びポジションセンサを内蔵しており、レーザ光LBを光ディスク1に照射する。また、この光ピックアップ3は、シークモータによってスレッジ方向への移動が可能である。これらのフォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、シークモータは、受光素子とポジションセンサから得られる信号に基づいて、モータドライバ4とサーボ手段5とにより、レーザ光LBのスポットが光ディスク1上の目的の場所に位置するように制御される。さらに、光ピックアップ3は、フォーカスアクチュエータによって後述する光記録媒体としての光ディスク1に設けられた記録層204(図3(b)参照)に対する合焦点を適宜調整し得る。この場合、本実施の形態の光ディスク1では、記録層204が二層設けられているので、各記録層204に対する合焦が可能となっている。
【0063】
そして、リード時には、光ピックアップ3によって得られた再生信号が、リードアンプ5で増幅されて2値化された後、DVDデコーダ7に入力される。入力された2値化データは、このDVDデコーダ7において、8/16復調される。なお、記録データは、8ビットずつまとめられて変調(8/16変調)されており、この変調では、8ビットを16ビットに変換している。この場合に、結合ビットは、それまでの「1」と「0」の数が平均的に等しくなるように付けられる。これを「DC成分の抑制」といい、DCカットされた再生信号のスライスレベル変動が抑圧される。
【0064】
復調されたデータには、デインターリーブとエラー訂正の処理とが行われる。その後、このデータは、DVD−ROMデコーダ14へ入力され、データの信頼性を高めるために、さらに、エラー訂正の処理が行われる。このように2回のエラー訂正の処理が行われたデータは、バッファマネージャ13によって一旦バッファRAM12に蓄えられ、セクタデータとして揃った状態で、ATAPI/SCSIインターフェース15を介して、情報処理装置Bへ一気に転送される。なお、音楽データの場合には、DVDデコーダ7から出力されたデータがD/Aコンバータ16へ入力され、アナログのオーディオ出力信号Audioとして取り出される。
【0065】
また、ライト時には、ATAPI/SCSIインターフェース15を介して情報処理装置Bから送られてきたデータは、バッファマネージャ13によって一旦バッファRAM12に蓄えられる。その後ライト動作が開始されるが、この場合には、その前にレーザスポットを書き込み開始地点に位置させる必要がある。この地点は、DVD+RW/+Rでは、予め光ディスク1上にトラックの蛇行により刻まれているウォブル信号によって求められる。書き込み開始地点は、DVD−RW/−Rではウォブル信号の代わりにランドプリピット、DVD−RAM/RAM・WOではプリピットによって求められる。
【0066】
DVD+RW/+Rディスクにおけるウォブル信号には、ADIP(ADress In Pre−groove)と呼ばれるアドレス情報が含まれており、この情報が、ADIPデコーダ8によって取り出される。また、このADIPデコーダ8によって生成される同期信号は、DVDエンコーダ10へ入力され、光ディスク1上の正確な位置へのデータの書き込みを可能にしている。バッファRAM12のデータに対しては、DVD−ROMエンコーダ11やDVDエンコーダ10においてエラー訂正コードの付加やインターリーブ等が行われ、その後、そのようなデータに基づいてレーザコントローラ9が光ピックアップ3を駆動制御し、光ディスク1に対する情報記録がなされる。
【0067】
別の実施の形態としては、ランドプリピットやプリピットからアドレス情報を得る構成であっても良い。
【0068】
[情報処理装置]
上述したような光ディスクドライブAは、情報処理装置Bに接続されて使用される。図2は、上述したような光ディスクドライブAに接続される情報処理装置Bのハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置Bは、主制御装置101、インターフェース102、記録装置(HDD)103、入力装置104及び表示装置105を備えている。
【0069】
主制御装置101は、マイクロコンピュータ、メインメモリ(いずれも図示せず)等を含んで構成され、各部を統括制御する。
【0070】
インターフェース102は、光ディスクドライブAとの双方向の通信インターフェースであり、ATAPI及びSCSI等の標準インターフェースに準拠している。このようなインターフェース102は、光ディスクドライブのインターフェース15と接続されている。なお、各インターフェース15、102間の接続形態は、通信ケーブル(例えばSCSIケーブル)等の通信線を用いたケーブル接続だけでなく、赤外線などを利用したワイヤレス接続であっても良い。
【0071】
記録装置(HDD)103には、主制御装置101のマイクロコンピュータで解読可能なコードで記述されたプログラムが格納されている。また、記録装置(HDD)103には、オペレーティングシステム(OS)も格納されている。情報処理装置を構成する全てのデバイスは、OSによって管理される。そして、情報処理装置の駆動電源がオン状態になると、上記プログラムやOSは主制御装置101のメインメモリにロードされる。
【0072】
入力装置104は、例えばキーボード、マウス及びポインティングデバイス等のうち少なくとも1つの入力媒体(図示せず)を備え、ユーザから入力された各種情報を主制御装置101に通知する。なお、入力装置104からの情報はワイヤレス方式で主制御装置101に入力されても良い。
【0073】
表示装置105は、例えばCRT、液晶ディスプレイ(LCD)及びプラズマディスプレイパネル(PDP)などの表示部(図示せず)を備え、主制御装置101からの各種情報を表示する。
【0074】
なお、表示装置105と入力装置104とが一体化したものとして、例えばタッチパネル付きCRTや液晶ディスプレイ(LCD)等を用いても良い。
【0075】
[光ディスク]
図3は、本実施の形態の光ディスクドライブAによって記録可能な光記録媒体としての光ディスク1を例示する模式図である。
【0076】
光ディスク1は、図3(a)に例示するように、ディスク状の基板201の片面上に複数の層202が積層されて形成されている。複数の層202としては、図3(b)に示すように、保護層203、記録層204、反射層205、及び印刷保護層206が積層されている。これらの各層202のうち、記録層204は二層設けられ、これらの記録層204と交互に保護層203が三層設けられている。もっとも、別の実施の形態として、記録層204は三層以上設けられていても良い。
【0077】
このような光ディスク1に対して、本実施の形態の光ディスクドライブAは、前述したように、各記録層204に対して光ピックアップ3を合焦させ得る。
【0078】
[特有の制御]
前述したように、光ディスクドライブAにおいてはROM17や不揮発性のRAM19に、情報処理装置Bにおいては記録装置(HDD)103に、それぞれ制御プログラムが格納されている。このような制御プログラムは、光ディスクドライブAにおいてはCPU18、ROM17及びRAM19から構成されるマイクロコンピュータによって、情報処理装置Bにおいては主制御装置101のマイクロコンピュータによって、それぞれ解釈され実行される。このようなマイクロコンピュータによって解釈実行される処理のうち、本実施の形態において特有の処理を以下に説明する。
【0079】
図4に基づいて、光ディスクドライブAに光ディスク1を装着する際の処理内容を説明する。図4は、光ディスクドライブAのマイクロコンピュータによって実行される光ディスク1を装着した際の処理内容を示すフローチャートである。
【0080】
まず、ステップS101でL=1、m=1と設定する。Lは光ディスク1における記録層204の層数である。mは、光ディスクドライブAのマイクロコンピュータを構成するRAM19に生成される記録層情報テーブル(図5参照)における各記録層204に対応した記憶領域を意味する。この記憶領域には、各記録層204について、その状態、記録開始可能アドレス、最大記録アドレス、次の記録可能なアドレス、及び最終記録アドレスが記録される。
【0081】
続くステップS102では、記録層204が何層あるかがチェックされる。この処理は、モータドライバ4によって光ピックアップ3を駆動しつつ、その出力データに基づいてCPU18が層数を認識することにより実行される。つまり、光ピックアップ3の合焦点をずらしつつその出力データを拾うと、記録層204が存在する位置において光ピックアップ3の出力電圧の振幅が増大する。そこで、光ピックアップ3の出力電圧の振幅が増大した位置を記録層204が存在する位置であると認識することで、記録層204が何層あるかのチェックが実行される。
【0082】
ステップS102でのチェック結果、つまり記録層204の層数は、nとして光ディスクドライブAのRAM19に一時記憶される。
【0083】
続くステップS103では層数Lを主制御装置101の記憶領域に記憶し、続くステップS104でL層目の情報を取得する。つまり、光ピックアップ3によってL層目の記録層204の情報をリードし、前述した記録層204の状態、記録開始可能アドレス、最大記録アドレス、次の記録可能なアドレス、及び最終記録アドレスについての情報を収集する。このような情報は、光ディスク1のリードインに記録されている管理情報を参照することで容易に得られる。例えば、DVD+RWの場合であれば、FDCB(Format Disc Control Block)の情報、DVD+Rの場合であれば、SDCB(Session Disc Control Block)の情報を参照することで、上記情報が得られる。
【0084】
その後、上記情報が取得できたかどうかが判定され(ステップS105)、取得できた場合には(ステップS105のY)、L層目の当該情報をmに記憶する(ステップS106)。この場合、L層は、最初は1層目であり、mは、最初は1層目の記録層204の情報を記憶すべき領域である。これに対して、ステップS105で上記情報が取得できなかったと判定された場合には(ステップS105のN)、エラーとなる(ステップS108)。エラー処理は、例えば、光ディスクドライブAにおける光ディスク1の排出、LED等によるエラー表示、情報処理装置Bにインストールされている制御プログラムへのエラー送信等、各種の手法によって実行される。いずれにしても、ユーザがエラーであることを容易に認識できる態様でエラー処理が実行されることが望ましい。
【0085】
そして、Lが記録層204の層数として光ディスクドライブAのRAM19に一時記憶されているnの数、つまりLnに達するまで(ステップS107のY)、L=L+1、m=m+1と設定し(ステップS109)、ステップS104にリターンする処理が実行される。これにより、各記録層204の状態、記録開始可能アドレス、最大記録アドレス、次の記録可能なアドレス、及び最終記録アドレスについて、記録層204の層数分の情報が取得される。その結果、図5に例示するような記録層情報テーブルが生成される。図5に例示する記録層情報テーブルは、記録層204が少なくとも三層ある場合を例示している。この意味で、図5に例示する記録層情報テーブルは、図3(b)に例示する記録層204が二層である光ディスク1と対応するわけではない。
【0086】
なお、図5に例示する記録層情報テーブルは、光ディスクドライブAの動作中に各記録層204の状態が変化すれば随時更新される。
【0087】
次いで、情報処理装置Bにおけるコマンド受信待機ループの一例について図6を参照して説明する。図6は、情報処理装置Bにおけるコマンド受信待機ループの一例を示すフローチャートである。
【0088】
まず、コマンド受信待機ループでは、記録層204の順位指示コマンドの受信(ステップS201)、記録層204の優先順位指示コマンドの受信(ステップS211)、記録指示コマンドの受信(ステップS221)等が判定される。つまり、本実施の形態では、情報処理装置Bにインストールされている制御プログラムによって、記録層204の順番指示をするための入力メニュー、記録層204の優先順位指示をするための入力メニュー、記録指示をするための入力メニュー等を表示装置105に表示し、それらの指示権限をユーザに提供する。
【0089】
そこで、情報処理装置Bの主制御装置101が有するマイクロコンピュータは、記録層204の順番指示コマンドを受信すると(ステップS201)、受信した順番を記憶領域に設定する(ステップS202)。ここに、光ピックアップ3によって情報の記録動作を行なう記録層204の順番を選択可能とする手段の機能(工程)が実行される。この場合、記録層の順番を選択可能とする手段の機能(工程)は、ユーザによる所望の順番選択を許容する。したがって、ユーザの要望に極力応じた情報記録が可能となる。
【0090】
また、情報処理装置Bの主制御装置101が有するマイクロコンピュータは、記録層204の優先順位指示コマンドを受信すると(ステップS211)、受信した優先順位を記憶領域に設定する(ステップS212)。ここに、光ピックアップ3によって情報の記録動作を行なう記録層204の順番を選択可能とする手段の機能(工程)が実行され、また、光ピックアップ3によって情報の記録動作を行なう記録層204の優先順位を設定する手段の機能(工程)が実行される。
【0091】
さらに、情報処理装置Bの主制御装置101が有するマイクロコンピュータは、記録指示を受信すると(ステップS221)、送信伝文を作成し(ステップS222)、作成した送信伝文を光ディスクドライブAに送信する(ステップS227)。この際、記憶領域に記録層204の順番が設定されていれば(ステップS223のY)、送信伝文にその順番を含め(ステップS224)、記憶領域に記録層204の優先順位が設定されていれば(ステップS225のY)、送信伝文にその優先順位を含める(ステップS226)。これにより、ステップS227で光ディスクドライブAに送信される送信伝文には、記録層204の順番や優先順位が選択的に含まれることになる。ここに、選択された順番、選択された優先順位で記録層204に対して光ピックアップ3によって情報の記録動作を実行させる手段の機能(工程)が実行される。
【0092】
次いで、光ディスクドライブAにおけるコマンド受信待機ループの一例について図7を参照して説明する。図7は、光ディスクドライブAにおけるコマンド受信待機ループの一例を示すフローチャートである。
【0093】
コマンド受信待機ループでは、記録層204の優先順位指示コマンドの受信(ステップS111)、記録指示コマンドの受信(ステップS121)等が判定される。
【0094】
光ディスクドライブAの主制御装置101が有するマイクロコンピュータは、コマンド受信待機ループにおいて、情報処理装置Bから送信された記録層204の優先順位指示コマンドを受信すると(ステップS111)、記録層204の優先順位の内容を受信し(ステップS112)、それが設定可能な記録層204の優先順位なのかどうかを判定する(ステップS113)。ステップS113での判定は、図5に例示する記録層情報テーブルを参照し、実際に記録可能かどうかを考慮して決定する。このステップS113での判定により、設定不可能な優先順位であると判定された場合には(ステップS113のN)、エラー処理が実行される(ステップS114)。エラー処理は、例えば、光ディスクドライブAにおける光ディスク1の排出、LED等によるエラー表示、情報処理装置Bにインストールされている制御プログラムへのエラー送信等、各種の手法によって実行される。いずれにしても、ユーザがエラーであることを容易に認識できる態様でエラー処理が実行されることが望ましい。
【0095】
また、光ディスクドライブAの主制御装置101が有するマイクロコンピュータは、コマンド受信待機ループにおいて、記録指示コマンドを受信した場合には(ステップS121)、図5に例示する記録層情報テーブルを参照し、そこに含まれている記録指示アドレスがどの記録層204に対応するかを決定する(ステップS122)。この場合の記録指示アドレスは、図6のフローチャート中のステップS227の処理で情報処理装置Bから送信される送信伝文によって指定される。送信伝文中に記録する記録層204の順番が含まれている場合には(図6のフローチャート中のステップS224)、その順番に従った記録指示アドレスとなり、送信伝文中に記録層204の優先順位が含まれている場合には(図6のフローチャート中のステップS226)、その優先順位に従った記録指示アドレスとなる。ここに、光ピックアップ3によって情報の記録動作を行なう記録層304の順番を選択可能とする手段の機能(工程)、光ピックアップ3によって情報の記録動作を行なう記録層204の優先順位を設定する手段の機能(工程)が実行される。
【0096】
ここで、送信伝文中に記録する記録層204の順番と優先順位との両者が含まれていることが想定される。この場合には、その両者間に矛盾が生ずる可能性がある。そこで、本実施の形態では、続くステップS123で、送信伝文中に記録する記録層204の順番と優先順位とが含まれている場合の処理として、選択された順番の記録層204より上位の優先順位の記録層204の有無が判定される。この判定の結果、選択された順番の記録層204より上位の優先順位の記録層204があると判定された場合には(ステップS123のY)、ステップS114のエラー処理が実行される。ここに、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には光ピックアップ3による情報の記録動作の実行処理を停止する手段の機能(工程)が実行される。
【0097】
これに対して、選択された順番の記録層204より上位の優先順位の記録層204がないと判定された場合には(ステップS123のN)、選択された記録層204及びアドレスは記録可能かどうかが判定される(ステップS124)。この判定は、図5に例示する記録層情報テーブルを参照し、実際に記録可能かどうかを考慮して決定する。このステップS124での判定により、記録可能でないと判定された場合には(ステップS124のN)、ステップS114のエラー処理が実行される。これに対して、記録可能であると判定された場合には(ステップS124のY)、受信した記録データに基づいてレーザコントローラ9が光ピックアップ3を駆動制御し、光ディスク1に対する情報記録がなされる(ステップS125)。ここに、選択された順番で記録層204に対して光ピックアップ3によって情報の記録動作を実行させる手段の機能(工程)、設定された優先順位に従い記録層204の順番を選択する手段の機能(工程)が実行される。したがって、光ピックアップ3によって情報の記録動作を行なう記録層204の順番を適宜選択することができ、これにより、例えば光ディスク1の光入射面から遠い記録層204から光入射面に向かう順番で記録層204に記録することで記録品質を向上させたり、逆に、光ディスク1の光入射面に近い記録層204から順に記録層204に記録することで互換性ある光ディスク1を生成したり等、合目的的な情報記録を実行することができる。
【0098】
次いで、光ディスクドライブAにおけるコマンド受信待機ループの図7とは別の一例について図8を参照して説明する。図8は、光ディスクドライブAにおけるコマンド受信待機ループの図7とは別の一例を示すフローチャートである。
【0099】
コマンド受信待機ループでは、記録構造指定コマンドの受信(ステップS131)、記録指示コマンドの受信(ステップS141)等が判定される。
【0100】
光ディスクドライブAの主制御装置101が有するマイクロコンピュータは、コマンド受信待機ループにおいて、記録構造指定コマンドを受信することがある(ステップS131)。この記録構造指定コマンドは、これから記録しようとしている範囲を定義したもので、これによって記録動作が行われようとしているアドレス範囲を特定する(ステップS132)。ここに、記録データを参照してそのデータ容量を獲得する手段の機能(工程)が実行される。そして、続くステップS133では、記録層204を特定する。この際、獲得したデータ容量が複数の記録層204にまたがる容量であるかどうかを判定し(判定する手段、工程)、獲得したデータ容量が複数の記録層204にまたがる容量であるとの判定結果に応じて、光ディスク1の光入射面から最も離反した記録層204から光入射面に向かう順番で記録層204の順番が選択される。
【0101】
光ディスクドライブAの主制御装置101が有するマイクロコンピュータは、コマンド受信待機ループにおいて、記録指示コマンドを受信した場合には(ステップS141)、図5に例示する記録層情報テーブルを参照し、そこに含まれている記録指示アドレスがどの記録層204に対応するかを決定する(ステップS142)。
【0102】
この場合の記録指示アドレスは、一例として、図6のフローチャート中のステップS227の処理で情報処理装置Bから送信される送信伝文によって指定される。送信伝文中に記録する記録層204の順番が含まれている場合には(図6のフローチャート中のステップS224)、その順番に従った記録指示アドレスとなり、送信伝文中に記録層204の優先順位が含まれている場合には(図6のフローチャート中のステップS226)、その優先順位に従った記録指示アドレスとなる。ここに、光ピックアップ3によって情報の記録動作を行なう記録層304の順番を選択可能とする手段の機能(工程)、光ピックアップ3によって情報の記録動作を行なう記録層204の優先順位を設定する手段の機能(工程)が実行される。
【0103】
そして、光ディスクドライブAの主制御装置101が有するマイクロコンピュータは、ステップS142で指定された記録指示アドレスに基づく記録層204がステップS133の処理によって記録構造指定コマンドに基づき指定された記録層204と矛盾しないかどうかを調査する(ステップS143)。つまり、ステップS133では、光ディスク1の光入射面から最も離反した記録層204から光入射面に向かう順番で記録層204の順番が選択される。そこで、ステップS133で記録範囲が設定されている場合には、送信伝文中に含まれている記録する記録層204の順番に従った記録指示アドレス、あるいは送信伝文中に含まれている記録層204の優先順位に従った記録指示アドレスが、光ディスク1の光入射面から最も離反した記録層204に対応する記録指示アドレスであるかどうかが判定されることになる(ステップS143)。
【0104】
その結果、光ディスク1の光入射面から最も離反した記録層204に対応する記録指示アドレスでないと判定された場合には(ステップS143のN)、エラー処理が実行される(ステップS144)。エラー処理は、例えば、光ディスクドライブAにおける光ディスク1の排出、LED等によるエラー表示、情報処理装置Bにインストールされている制御プログラムへのエラー送信等、各種の手法によって実行される。いずれにしても、ユーザがエラーであることを容易に認識できる態様でエラー処理が実行されることが望ましい。
【0105】
これに対して、光ディスク1の光入射面から最も離反した記録層204に対応する記録指示アドレスであると判定された場合には(ステップS143のY)、受信した記録データに基づいてレーザコントローラ9が光ピックアップ3を駆動制御し、光ディスク1に対する情報記録がなされる(ステップS125)。これにより、信頼性が高い高品質な情報記録を実行することができる。
【0106】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、光記録媒体にレーザ光を照射する光ピックアップを記録データに従い駆動制御し、片面に複数の記録層を有する構造の光記録媒体の前記各記録層に対して情報を光学的に記録する光記録装置において、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の順番を選択可能とする手段と、選択された順番で前記記録層に対して前記光ピックアップによって情報の記録動作を実行させる手段と、を具備するので、光ピックアップによって情報の記録動作を行なう記録層の順番を適宜選択することができ、これにより、例えば光記録媒体の光入射面から遠い記録層から光入射面に向かう順番で記録層に記録することで記録品質を向上させたり、逆に、光記録媒体の光入射面に近い記録層から順に記録層に記録することで互換性ある光記録媒体としたり等、合目的的な情報記録を実行することができる。
【0107】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光記録装置において、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容するので、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作を行なうことができ、したがって、ユーザの要望に極力応じた情報記録が可能となる。
【0108】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の光記録装置において、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の優先順位を設定する手段を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、設定された優先順位に従い前記記録層の順番を選択するので、記録層に対して、設定された優先順位に従い光ピックアップによる情報の記録動作を行なうことができ、これにより、例えばある記録層への記録を終了しなければ他の記録層への記録に移ることができない等の制限を設けることができる。
【0109】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の光記録装置において、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止するので、記録の順番についてユーザの意図を極力尊重しながら、例えば設定された優先順位に反するような不都合な順番がユーザ選択された場合には、情報記録動作が実行されないようにして不都合な順番による情報記録を防止することができる。
【0110】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の光記録装置において、前記記録データを参照してそのデータ容量を獲得する手段と、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるかどうかを判定する手段と、を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるとの判定結果に応じて、光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番で前記記録層の順番を選択するので、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる場合には、光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番で記録層の順番を選択することができ、これにより、信頼性が高い高品質な情報記録を実行することができる。
【0111】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の光記録装置において、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が前記光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番でない場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止するので、記録の順番についてユーザの意図を極力尊重しながら、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる状況下では、ユーザ選択された順番が光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番でない場合には、情報記録動作が実行されないようにして不都合な順番による情報記録を防止することができる。
【0112】
請求項7記載の発明は、光記録媒体にレーザ光を照射する光ピックアップを記録データに従い駆動制御し、片面に複数の記録層を有する構造の光記録媒体の前記各記録層に対して情報を光学的に記録する光記録装置を制御する情報処理装置において、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の順番を選択可能とする手段と、選択された順番で前記記録層に対して前記光ピックアップによって情報の記録動作を実行させる手段と、を具備するので、光ピックアップによって情報の記録動作を行なう記録層の順番を適宜選択することができ、これにより、例えば光記録媒体の光入射面から遠い記録層から光入射面に向かう順番で記録層に記録することで記録品質を向上させたり、逆に、光記録媒体の光入射面に近い記録層から順に記録層に記録することで互換性ある光記録媒体としたり等、合目的的な情報記録を実行することができる。
【0113】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の情報処理装置において、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容するので、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作を行なうことができ、したがって、ユーザの要望に極力応じた情報記録が可能となる。
【0114】
請求項9記載の発明は、請求項7記載の情報処理装置において、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の優先順位を設定する手段を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、設定された優先順位に従い前記記録層の順番を選択するので、記録層に対して、設定された優先順位に従い光ピックアップによる情報の記録動作を行なうことができ、これにより、例えばある記録層への記録を終了しなければ他の記録層への記録に移ることができない等の制限を設けることができる。
【0115】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の情報処理装置において、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止するので、記録の順番についてユーザの意図を極力尊重しながら、例えば設定された優先順位に反するような不都合な順番がユーザ選択された場合には、情報記録動作が実行されないようにして不都合な順番による情報記録を防止することができる。
【0116】
請求項11記載の発明は、請求項7記載の情報処理装置において、前記記録データを参照してそのデータ容量を獲得する手段と、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるかどうかを判定する手段と、を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるとの判定結果に応じて、光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番で前記記録層の順番を選択するので、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる場合には、光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番で記録層の順番を選択することができ、これにより、信頼性が高い高品質な情報記録を実行することができる。
【0117】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の情報処理装置において、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が前記光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番でない場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止するので、記録の順番についてユーザの意図を極力尊重しながら、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる状況下では、ユーザ選択された順番が光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番でない場合には、情報記録動作が実行されないようにして不都合な順番による情報記録を防止することができる。
【0118】
請求項13記載の発明は、光記録媒体にレーザ光を照射する光ピックアップを記録データに従い駆動制御し、片面に複数の記録層を有する構造の光記録媒体の前記各記録層に対して情報を光学的に記録する光記録方法において、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の順番を選択可能とする工程と、選択された順番で前記記録層に対して前記光ピックアップによって情報の記録動作を実行させる工程と、を具備するので、光ピックアップによって情報の記録動作を行なう記録層の順番を適宜選択することができ、これにより、例えば光記録媒体の光入射面から遠い記録層から光入射面に向かう順番で記録層に記録することで記録品質を向上させたり、逆に、光記録媒体の光入射面に近い記録層から順に記録層に記録することで互換性ある光記録媒体としたり等、合目的的な情報記録を実行することができる。
【0119】
請求項14記載の発明は、請求項13記載の光記録方法において、前記記録層の順番を選択可能とする工程では、ユーザによる所望の順番選択を許容するので、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作を行なうことができ、したがって、ユーザの要望に極力応じた情報記録が可能となる。
【0120】
請求項15記載の発明は、請求項13記載の光記録方法において、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の優先順位を設定する工程を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする工程では、設定された優先順位に従い前記記録層の順番を選択するので、記録層に対して、設定された優先順位に従い光ピックアップによる情報の記録動作を行なうことができ、これにより、例えばある記録層への記録を終了しなければ他の記録層への記録に移ることができない等の制限を設けることができる。
【0121】
請求項16記載の発明は、請求項15記載の光記録方法において、前記記録層の順番を選択可能とする工程では、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止するので、記録の順番についてユーザの意図を極力尊重しながら、例えば設定された優先順位に反するような不都合な順番がユーザ選択された場合には、情報記録動作が実行されないようにして不都合な順番による情報記録を防止することができる。
【0122】
請求項17記載の発明は、請求項13記載の光記録方法において、前記記録データを参照してそのデータ容量を獲得する工程と、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるかどうかを判定する工程と、を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする工程では、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるとの判定結果に応じて、光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番で前記記録層の順番を選択するので、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる場合には、光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番で記録層の順番を選択することができ、これにより、信頼性が高い高品質な情報記録を実行することができる。
【0123】
請求項18記載の発明は、請求項17記載の光記録方法において、前記記録層の順番を選択可能とする工程では、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が前記光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番でない場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止するので、記録の順番についてユーザの意図を極力尊重しながら、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる状況下では、ユーザ選択された順番が光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番でない場合には、情報記録動作が実行されないようにして不都合な順番による情報記録を防止することができる。
【0124】
請求項19記載の機械読み取り可能な光記録用プログラムの発明は、光記録媒体にレーザ光を照射する光ピックアップを記録データに従い駆動制御し、片面に複数の記録層を有する構造の光記録媒体の前記各記録層に対して情報を光学的に記録する光記録装置を制御するコンピュータにインストールされ、このコンピュータに、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の順番を選択可能とする手段と、選択された順番で前記記録層に対して前記光ピックアップによって情報の記録動作を実行させる手段と、を実行させるので、光ピックアップによって情報の記録動作を行なう記録層の順番を適宜選択することができ、これにより、例えば光記録媒体の光入射面から遠い記録層から光入射面に向かう順番で記録層に記録することで記録品質を向上させたり、逆に、光記録媒体の光入射面に近い記録層から順に記録層に記録することで互換性ある光記録媒体としたり等、合目的的な情報記録を実行することができる。
【0125】
請求項20記載の発明は、請求項19記載の光記録用プログラムにおいて、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容するので、記録層に対して、ユーザが選択した順番に従い光ピックアップによる情報の記録動作を行なうことができ、したがって、ユーザの要望に極力応じた情報記録が可能となる。
【0126】
請求項21記載の発明は、請求項19記載の光記録用プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の優先順位を設定する手段を実行させ、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、設定された優先順位に従い前記記録層の順番を選択するので、記録層に対して、設定された優先順位に従い光ピックアップによる情報の記録動作を行なうことができ、これにより、例えばある記録層への記録を終了しなければ他の記録層への記録に移ることができない等の制限を設けることができる。
【0127】
請求項22記載の発明は、請求項21記載の光記録用プログラムにおいて、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止するので、記録の順番についてユーザの意図を極力尊重しながら、例えば設定された優先順位に反するような不都合な順番がユーザ選択された場合には、情報記録動作が実行されないようにして不都合な順番による情報記録を防止することができる。
【0128】
請求項23記載の発明は、請求項19記載の光記録用プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記記録データを参照してそのデータ容量を獲得する手段と、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるかどうかを判定する手段と、を実行させ、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるとの判定結果に応じて、光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番で前記記録層の順番を選択するので、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる場合には、光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番で記録層の順番を選択することができ、これにより、信頼性が高い高品質な情報記録を実行することができる。
【0129】
請求項24記載の発明は、請求項23記載の光記録用プログラムにおいて、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が前記光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番でない場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止するので、記録の順番についてユーザの意図を極力尊重しながら、記録しようとするデータのデータ容量が複数の記録層にまたがる状況下では、ユーザ選択された順番が光入射面から最も離反した記録層から光入射面に向かう順番でない場合には、情報記録動作が実行されないようにして不都合な順番による情報記録を防止することができる。
【0130】
請求項25記載の発明は、請求項19ないし24のいずれか一記載の光記録用プログラムを格納する記憶媒体であるので、請求項19ないし24のいずれか一記載の光記録用プログラムと同一の作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】光記録装置(光ディスクドライブ)の機能ブロック図である。
【図2】情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】光記録媒体(光ディスク)の物理構造を説明するための模式図である。
【図4】光記録装置(光ディスクドライブ)に光記録媒体(光ディスク)を装着する際の処理内容を示すフローチャートである。
【図5】図4に示すフローチャートの処理によって光記録装置(光ディスクドライブ)の記憶領域に生成される記録層情報テーブルを例示する模式図である。
【図6】情報処理装置におけるコマンド受信待機ループの一例を示すフローチャートである。
【図7】光記録装置(光ディスクドライブ)におけるコマンド受信待機ループの一例を示すフローチャートである。
【図8】光記録装置(光ディスクドライブ)におけるコマンド受信待機ループの図7とは別の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光記録媒体(光ディスク)
3 光ピックアップ
204 記録層
A 光記録装置(光ディスクドライブ)
B 情報処理装置

Claims (25)

  1. 光記録媒体にレーザ光を照射する光ピックアップを記録データに従い駆動制御し、片面に複数の記録層を有する構造の光記録媒体の前記各記録層に対して情報を光学的に記録する光記録装置において、
    前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の順番を選択可能とする手段と、
    選択された順番で前記記録層に対して前記光ピックアップによって情報の記録動作を実行させる手段と、
    を具備することを特徴とする光記録装置。
  2. 前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容することを特徴とする請求項1記載の光記録装置。
  3. 前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の優先順位を設定する手段を具備し、
    前記記録層の順番を選択可能とする手段は、設定された優先順位に従い前記記録層の順番を選択することを特徴とする請求項1記載の光記録装置。
  4. 前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止することを特徴とする請求項3記載の光記録装置。
  5. 前記記録データを参照してそのデータ容量を獲得する手段と、
    獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるかどうかを判定する手段と、
    を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるとの判定結果に応じて、光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番で前記記録層の順番を選択することを特徴とする請求項1記載の光記録装置。
  6. 前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が前記光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番でない場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止することを特徴とする請求項5記載の光記録装置。
  7. 光記録媒体にレーザ光を照射する光ピックアップを記録データに従い駆動制御し、片面に複数の記録層を有する構造の光記録媒体の前記各記録層に対して情報を光学的に記録する光記録装置を制御する情報処理装置において、
    前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の順番を選択可能とする手段と、
    選択された順番で前記記録層に対して前記光ピックアップによって情報の記録動作を実行させる手段と、
    を具備することを特徴とする情報処理装置。
  8. 前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容することを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
  9. 前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の優先順位を設定する手段を具備し、
    前記記録層の順番を選択可能とする手段は、設定された優先順位に従い前記記録層の順番を選択することを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
  10. 前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止することを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  11. 前記記録データを参照してそのデータ容量を獲得する手段と、
    獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるかどうかを判定する手段と、
    を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるとの判定結果に応じて、光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番で前記記録層の順番を選択することを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
  12. 前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が前記光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番でない場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止することを特徴とする請求項11記載の情報処理装置。
  13. 光記録媒体にレーザ光を照射する光ピックアップを記録データに従い駆動制御し、片面に複数の記録層を有する構造の光記録媒体の前記各記録層に対して情報を光学的に記録する光記録方法において、
    前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の順番を選択可能とする工程と、
    選択された順番で前記記録層に対して前記光ピックアップによって情報の記録動作を実行させる工程と、
    を具備することを特徴とする光記録方法。
  14. 前記記録層の順番を選択可能とする工程では、ユーザによる所望の順番選択を許容することを特徴とする請求項13記載の光記録方法。
  15. 前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の優先順位を設定する工程を具備し、
    前記記録層の順番を選択可能とする工程では、設定された優先順位に従い前記記録層の順番を選択することを特徴とする請求項13記載の光記録方法。
  16. 前記記録層の順番を選択可能とする工程では、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止することを特徴とする請求項15記載の光記録方法。
  17. 前記記録データを参照してそのデータ容量を獲得する工程と、
    獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるかどうかを判定する工程と、
    を具備し、前記記録層の順番を選択可能とする工程では、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるとの判定結果に応じて、光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番で前記記録層の順番を選択することを特徴とする請求項13記載の光記録方法。
  18. 前記記録層の順番を選択可能とする工程では、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が前記光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番でない場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止することを特徴とする請求項17記載の光記録方法。
  19. 光記録媒体にレーザ光を照射する光ピックアップを記録データに従い駆動制御し、片面に複数の記録層を有する構造の光記録媒体の前記各記録層に対して情報を光学的に記録する光記録装置を制御するコンピュータにインストールされ、このコンピュータに、
    前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の順番を選択可能とする手段と、
    選択された順番で前記記録層に対して前記光ピックアップによって情報の記録動作を実行させる手段と、
    を実行させる機械読み取り可能な光記録用プログラム。
  20. 前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容することを特徴とする請求項19記載の光記録用プログラム。
  21. 前記コンピュータに、前記光ピックアップによって情報の記録動作を行なう前記記録層の優先順位を設定する手段を実行させ、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、設定された優先順位に従い前記記録層の順番を選択することを特徴とする請求項19記載の光記録用プログラム。
  22. 前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が設定された優先順位に反する場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止することを特徴とする請求項21記載の光記録用プログラム。
  23. 前記コンピュータに、
    前記記録データを参照してそのデータ容量を獲得する手段と、
    獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるかどうかを判定する手段と、
    を実行させ、前記記録層の順番を選択可能とする手段は、獲得したデータ容量が複数の前記記録層にまたがる容量であるとの判定結果に応じて、光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番で前記記録層の順番を選択することを特徴とする請求項19記載の光記録用プログラム。
  24. 前記記録層の順番を選択可能とする手段は、ユーザによる所望の順番選択を許容し、ユーザ選択された順番が前記光入射面から最も離反した前記記録層から前記光入射面に向かう順番でない場合には前記光ピックアップによる情報の記録動作の実行処理を停止することを特徴とする請求項23記載の光記録用プログラム。
  25. 請求項19ないし24のいずれか一記載の光記録用プログラムを格納する記憶媒体。
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