JP2004287588A - 商品情報提供システム及び商品の価格決定支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】顧客の満足度を満たす商品を容易にかつ確実に提供可能とする。
【解決手段】検索画面(図示せず)で顧客が、車両の座席に関して自分が満足するための要件(CS因子)を設定して検索条件を作成すると、サーバでこの検索条件について検索した結果を顧客端末に提供し、座席価格画面26を表示させる。この座席価格画面26では、指定した列車の車両内の座席配置図28が表示され、各座席にその価格も表示されている。そして、この座席配置図28内では、検索条件に合致した座席B3が枠29bで囲われて明示される。検索条件に合致した座席が複数ある場合には、夫々の座席が枠29bに囲われて表示される。この枠29bに囲われた座席を顧客が選択することができ、確認ボタン30cを選択することにより、この座席が確定する。また、検索条件変更ボタン30bを選択すると、上記の検索画面が表示されて検索条件の変更ができる。
【選択図】 図4
【解決手段】検索画面(図示せず)で顧客が、車両の座席に関して自分が満足するための要件(CS因子)を設定して検索条件を作成すると、サーバでこの検索条件について検索した結果を顧客端末に提供し、座席価格画面26を表示させる。この座席価格画面26では、指定した列車の車両内の座席配置図28が表示され、各座席にその価格も表示されている。そして、この座席配置図28内では、検索条件に合致した座席B3が枠29bで囲われて明示される。検索条件に合致した座席が複数ある場合には、夫々の座席が枠29bに囲われて表示される。この枠29bに囲われた座席を顧客が選択することができ、確認ボタン30cを選択することにより、この座席が確定する。また、検索条件変更ボタン30bを選択すると、上記の検索画面が表示されて検索条件の変更ができる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品の検索及びその価格の決定を支援するシステムに係り、特に、列車や航空機などの座席、コンサートや演劇などの会場の座席、宅地や分譲住宅,マンションなどの商品の情報を顧客の満足度に合わせて提供できるようにした商品情報提供システム及び商品の価格決定支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、列車や会場の座席の予約システムとしては、種々提案されているが、その1つに顧客の嗜好を検索条件として座席の予約を行なうようにしたシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
これは、予約センタに座席の予約のためにアクセスすることにより、顧客の端末で座席一覧の画面が表示されて顧客が希望する座席を選択し、その予約ができるようにするものであるが、このとき、希望する座席が空いていない場合、この顧客の嗜好に基づく検索条件を予約センタに送ることにより、予約センタでは、この検索条件を基に検索を行ない、この検索条件にあった座席を提供するものである。具体的には、顧客が希望する座席がふさがっている場合、顧客の嗜好(好み)かこの希望した座席の近くである場合、これを検索条件とするものであり、この検索条件に応じて予約センタはこの座席の近くの座席を紹介する。
【0004】
また、他の例としては、ホテルの予約に関し、購入者側から購入条件を提示し、この購入条件に合致した販売条件の商品がある場合には、予約がなされ、この購入条件に合致した販売条件の商品がない場合には、予約ができないが、この購入条件が保存されていて、後にこの購買条件を基に、販売条件を修正できるようにしたシステムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001ー357273号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2002ー83169号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載の技術では、まず、座席の一覧が提示されて顧客がその中から望むものを選択するものであるから、多数の座席から満足する座席を選択することは非常な手間と時間がかかることになるし、また、かかる座席の一覧で顧客が望む座席が空いていないときには、検索条件を提示して再度座席の検索ができるようにするものであるが、この検索条件は空席とはなっていなかった上記の希望座席に近い座席を検索するためのものであり、必ずしも顧客の満足を満たすものではない。
【0008】
また、上記第2の特許文献に記載の発明では、商品を必要とする購入者側が一方的に検索条件を作成して提示するものであるから、かかる検索条件に合致する商品がない場合もあり、顧客が望む商品を確実に提供できる、というものではない。
【0009】
本発明の目的は、かかる問題を解消し、顧客の満足度を満たす商品を容易にかつ確実に提供できるようにした商品情報提供システム及び商品の価格決定支援システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による商品情報提供システムは、商品に関して顧客が持つ満足の度合いを表わす顧客満足度因子からなる検索条件をもとに商品の情報を検索し、この検索条件に合致した商品の情報を選択可能に、かつ同一品目でこの検索条件に合致しない商品の情報も含めて、顧客に提供するものである。
【0011】
また、顧客への商品の提供後も検索条件を変更可能とする。
【0012】
また、顧客満足度因子の1つが商品の価格とする。
【0013】
上記目的を達成するために、本発明による商品情報提供システムは、顧客が要求する品目の価格が異なる複数の商品の情報を商品夫々の価格の情報とともに提供し、提供される商品のうちから満足する商品を顧客が選択可能とするものである。
【0014】
また、価格を選択する手段を備え、この手段で選択された価格の商品を顧客が選択可能とするものである。
【0015】
さらに、本発明は、上記商品の価格決定支援システムであって、同じ品目の商品に対して顧客が持つ満足の度合いを表わす顧客満足度因子が設定されており、商品夫々毎に、顧客満足度因子の評価の度合いに応じて記商品の価格を設定するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明による商品情報提供システム及び商品の価格決定支援システムの一実施形態を示す構成図であって、1,1aは提供者側サーバ、2,2a,3,3aはデータベース、4,4aはCS(Customer Satisfaction:顧客満足度)データ生成部、5,5aは価格決定部、6,6aは座席指定部、7はネットワーク、8は個人PC(パーソナル コンピュータ)、9は携帯端末、10a〜10cは窓口の端末である。
【0017】
同図において、情報の提供側サーバ1,1aがインターネットなどのネットワーク7を介して個人PC8や携帯端末9,窓口の端末(券売機など)10a〜10c(以下、これらを総称して顧客端末という)に接続され、これらサーバ1,1aと端末との間でデータ伝送などの通信ができる構成をなしている。
【0018】
ここで、提供側サーバ1は鉄道関係のサーバであって、各日時の列車やそのルートなどのデータからなる運行データのデータベース2や各列車における車両内の座席や設備などのデータからなる車両データのデータベース3、データベース2,3にデータが格納されている列車の各車両毎に、座席の価格を決定する価格決定部5、データベース2の運行データとデータベース3の車両データと価格決定部5で決定される各座席の価格データに基づいて、顧客、即ち、個人PC8や携帯端末9,窓口の端末10a〜10cからの要求を満足させる座席情報を生成するCSデータ生成部4と、顧客が満足する座席を指定する座席指定部6などから構成されている。
【0019】
提供側サーバ1aはコンサートに関する情報を提供するサーバであって、各コンサートの開催日時などのデータからなるコンサートデータのデータベース2aと、夫々の会場の座席や設備などのデータからなる会場データのデータベース3aと、データベース2a,3bにデータが格納されている各会場毎の座席の価格を決定する価格決定部5aと、データベース2aのコンサートデータとデータベース3aの会場データと価格決定部5aで決定される各座席の価格データに基づいて、顧客、即ち、個人PC8や携帯端末9,窓口の端末10a〜10cからの要求を満足させる座席情報を生成するCSデータ生成部4aと、顧客が満足する座席を指定する座席指定部6aなどから構成されている。
【0020】
データベース2及び3,データベース2a及び3aは、事業者が販売する商品、即ち、座席の夫々に関する条件を記憶するデータ部である。座席という同じ品目であっても、その位置や設備,時刻などの条件は個々の座席によって多様であるため、これを記憶するものである。
【0021】
かかる提供側サーバ1,1aは複数の座席(即ち、複数の販売対象)を同時に販売し、顧客が満足するものを選択できるようにするための情報を提供するものであって、かかる提供側サーバ1,1a以外でも、例えば、宅地や住宅,マンションなどの分譲に関するデータを提供するサーバなど、各種の販売対象に応じて本発明に適用可能な提供側サーバがあるが、ここでは、上記2つの提供側サーバ1,1aのみを示して、他の提供側サーバは省略している。また、本発明の対象となる提供側サーバは、販売対象が異なるが、基本的には、同様の構成をなし、同様の動作をするものであるから、以下では、鉄道関係に関する提供側サーバ1を例とし、列車の車両の座席を顧客に提供する商品として説明する。
【0022】
図2は提供側サーバ1のデータベース3に格納された車両データ11の一具体例を模式的に示す図であって、1つの車両内の座席や設備などを示している。
【0023】
同図において、この車両データ11は車両内部の座席の配置を表わす座席配置図12のデータである。座席配置図12で示す車両内は、横方向を進行方向(矢印で示す)として、通路14より上側にこの通路14に平行な座席13の列が3列設けられており、図面上、上の座席列から順に各座席13にA1,A2,……、B1,B2,……、C1,C2,……と符号が割り当てられている。また、通路14より下側にこの通路14に平行な座席13の列が2列設けられており、図面上、その上側の座席列から順に各座席13にD1,D2,……、E1,E2,……と符号が割り当てられている。また、この座席配置図12で示す列車の矢印で示す進行方向に対して後ろ側のドア17の両側に、設備として、荷物置き場16とコンセント15が設けられているものとする。また、ドア17や窓18なども設備の1つである(なお、ここでは、後ろ側のドア17の両側に荷物置き場16とコンセント15とが設けられているものとしたが、これら以外に設備がある場合には、それも表示されるようにすることはいうまでもない)。さらに、列車が矢印方向に進行した場合、その進行方向にみて右の窓際(図面上、上側)が山側とすると、その窓際側に「山側」という案内表示19が行なわれるようにし、同様に、その進行方向にみて左の窓側が海側とすると、その窓側に「海側」という案内表示20が行なわれるようにしている。各車両について、かかるデータが、車両データとして、データベース3(図1)に格納されている。
【0024】
また、図1における価格決定部5では、各車両毎に各座席の価格(値段)を決定するものである。このため、一例として、各車両毎にその車両の全体の座席の合計価格が設定されており、この合計価格を各座席に、車両内でのその位置関係(通路側か窓側か、また、ドアに近いかどうか、通路側かどうかといった位置関係)や設備に対する配置関係などを考慮して、分配し、夫々の座席の価格を決定する。かかる価格は、年間を通じて一定としてもよいし、季節や時期などに応じて、あるいは一日の時間帯に応じて変動するようにしてもよい。このような変動は、データベース2の運行データを基に行なわれる。
【0025】
以上のようにして価格決定部5で生成された座席の価格データはCSデータ生成部4に供給される。このCSデータ生成部4は、この座席の価格データをデータベース3の車両データと結合し、各座席の価格を表わす座席価格画像データを生成する。かかる座席価格画像データは各列車の車両毎に作成され、CSデータ生成部4に保存される。
【0026】
顧客が顧客端末(個人PC8,携帯端末9,窓口の端末10a〜10cのいずれか)からネットワーク7を介して座席の要求があると、座席指定部6が、CSデータ生成部4の座席価格画像データをもとに、顧客が希望する座席を検索できるようにする。
【0027】
次に、顧客が満足する座席を決めるためのこの実施形態の動作の第1の具体例について説明する。なお、提供側サーバ1に対し、顧客が目的地の指定や列車指定などのチケットの取得のための操作が顧客端末で行なわれるものであるが、この操作は従来と同様であり、ここでは、その説明を省略する。従って、以下の説明では、顧客が希望する列車やその車両が既に決定されているものとする。
【0028】
顧客がその顧客端末で座席を決めるための操作をすると、その操作に応じて、提供側サーバ1で座席指定部6が検索画面データをこの顧客端末にダウンロードする。これにより、図3に示す検索画面21が顧客端末に表示される。
【0029】
この検索画面21では、顧客が希望する選択項目22として、通常、券売機に設けられている必須項目「普通/1等」,「人数」,「座席位置」のほかに、顧客が満足するための条件を取得するための「詳細指定検索条件」が設けられており、夫々毎に希望事項を指定することができるようにしている。
【0030】
ここで、「詳細指定検索条件」は、顧客の満足度を表わす因子(CS因子:顧客満足度因子)23で区分されている。ここでは、かかるCS因子23として、列車内からの眺望からみたCS因子「眺望」、自分の周りのスペース(余裕が必要かどうか)からみたCS因子「スペース」、席を離れたりするのに便利な座席を希望するのかどうかからみたCS因子「利便性」、静かな雰囲気の座席が良いのかどうかからみたCS因子「静粛性」、コンセントなどの設備の必要性からみたCS因子「設備(コンセント)」、大きい荷物が置けるような荷物置場がそばにあった方がよいのかどうかといったことからみたCS因子「設備(大物荷物置場)」、アナウンスが聞き易い席(スピーカの近くの席)を希望するのかどうかからみたCS因子「個別要因」、座席の希望価格からみたCS因子「価格」、列車としては、午前,午後,夜間のいつを希望するのかどうかからみたCS因子「時間帯」などが設けられ、これら夫々のCS因子23毎に顧客の希望(満足度)の種類を表わす項目24が選択可能に設けられている。しかし、「詳細指定検索条件」としては、これらに限らず、他のCS因子を用いてもよいし、以上のもののいずれか、あるいは以上のものにさらに他のCS因子を追加するようにしてもよい。
【0031】
「詳細指定検索条件」としては、特に特別なものを希望しない場合には、顧客は選択操作をする必要がなく、この場合には、CS因子23のデフォルトとして、「気にしない」,「不要」といった項目24が指定されるものである。
【0032】
検索画面21の取消ボタン25aを操作すると、検索画面21での選択操作結果は取り消されるが、検索ボタン25bを操作すると、図1における提供側サーバ1の座席指定部6が検索画面21で入力した結果(検索条件)を基にCSデータ生成部4でのデータの検索を行ない、かかる検索条件に応じた座席価格画面データを顧客端末にダウンロードする。これにより、顧客端末では、図4に示す座席価格画面26が表示される。
【0033】
この座席価格画面26では、この顧客が先に選択した列車を車両の連結として表わした列車構成図27と図2に示した座席配置図12に各座席の価格を付加して示す座席配置図28とが表示されるものである。列車構成図27では、先に選択された車両(ここでは、5号車とする)が枠29aで囲われて表示され、また、座席配置図28はこの選択された車両を表わすものであり、この車両の中で先の検索画面21(図3)で入力された情報(即ち、検索条件)に合致した座席が枠29bで囲われて表示される。ここでは、価格が15000円の座席B3が選択されているものとする。
【0034】
ここでは、1つの座席が検索条件に合致したものであるが、この枠29bで囲われている座席が選択可能な座席であって、検索条件に合致した座席が複数ある場合には、夫々の座席が枠29bで囲われ、これら座席が選択可能となり、この枠29bで囲われている複数のうちの1つをタッチ操作などによって選択すると、このタッチされた座席が選択されたことになる。このように複数の座席から1つの座席を選択する場合には、枠29bは選択されたこの座席のみを囲うようにしてもよい。
【0035】
ここで、座席価格画面26の取消ボタン30aが選択されると、座席選択の1つ前の選択操作の画面(例えば、列車指定作業のための画面)に戻り、検索条件変更ボタン30bを選択すると、図3に示す検索画面21に戻って検索条件の再入力が可能となり、確認ボタン30cを選択すると、枠29bで指定されている座席B3(上記のように、複数の座席の中から選択された座席の場合には、その座席)が確定する。
【0036】
また、図4に示す座席価格画面26の列車構成図27において、枠29aで指定されている車両以外の車両を選択することもでき、即ち、指定車両の変更をすることもでき(この場合、変更した車両が枠29aで囲われ表示される)、このように車両変更すると、座席配置図28もこの変更された車両の座席配置図に変更され、この座席配置図において、検索画面21(図3)で入力された検索条件に合致した座席が指定されて枠29bで囲われ表示されることになる。
【0037】
以上のように、この第1の具体例では、検索画面21(図3)で各CS因子24毎に該当する内容を選択することにより、顧客は自分が満足する座席の条件を入力することができ、提供側サーバ1(図1)はこの条件を検索条件としてこの顧客が満足する座席を検索し、これをこの顧客に提供することができる。この場合、検索条件に合致した座席が枠29bによって明示され、かつかかる座席しか選択できないものであるから、座席の選択を行なうのが容易となる。また、検索条件に合致する座席が選択可能に表示されるとともに、同じ車両内の他の座席も、選択することはできないが、同時に表示されるものであるから、顧客としては、他の検索条件に対するものであるが、より自分の満足する座席があるかどうかの判断もすることができ、検索条件を変更してより満足度の高い座席を取得するようにすることもできる。
【0038】
また、この具体例では、図3で示す検索画面21で予め顧客の満足度に応じた検索条件が作成され、この検索条件に基づく検索結果が図4に示すように表示されて、所望とする座席を選択できるものであるから、図4に示す座席各画面26では顧客の満足度が反映されたものとなり、単に商品を列挙してそのうちから顧客がその満足度を考慮しながら座席を選択するのに比べ、座席の選択が容易となる。
【0039】
次に、この実施形態での車両内の各座席の価格の決定方法の一具体例について説明する。
【0040】
図5は価格決定部5(図1)で生成される各座席の価格を決定するためのCSデータ得点表の一具体例を示す図である。
【0041】
同図において、同じ車両での各座席A1,A2,……毎に、図3に示した検索画面21での項目「詳細指定検索条件」19の各CS因子「眺望」,「スペース」,「利便性」,……が評価され、その評価に応じた得点が付与されている。この例では、得点は3点制とし、良好と評価されたCS因子に3点が付与され、普通と評価されるCS因子には2点が付与され、劣ると評価されたCS因子には1点が付与される。なお、かかるCSデータ得点表を顧客に提示して座席選択の参考資料とする場合、ある座席で所定のCS要因をよりアピールするために、3点を越える得点を付与するようにしてもよい。
【0042】
そして、各座席A1,A2,……毎に各CS因子の得点が合計されて総合因子得点Pが求められ、さらに、これら総合因子得点Pの合計ΣPが求められる。一方、この車両の全座席の価格の合計価格ΣCが設定されており、いま、このCSデータ得点表でのi番目(i=1,2,……)の座席の総合因子得点をPiとすると、このi番目の座席の価格Ciを、
Ci=ΣC×Pi/ΣP
とする。そして、例えば、1000円以下の端数は切上げ,切捨てで調整する。
【0043】
このようにして、図4に示すように、各座席の価格を設定することができる。なお、季節や時期などに応じて、車両の全座席の価格の合計価格ΣCや各座席毎に各CS因子の得点を変更することにより、座席の価格を変更するようにすることもできる。
【0044】
次に、顧客が満足する座席を決めるためのこの実施形態の動作の第2の具体例について説明する。この具体例も、提供側サーバ1において、顧客が目的地の指定や列車指定などのチケットの取得のための操作ができるものであって、この操作は従来と同様であり、ここでは、その説明を省略する。
【0045】
上記第1の具体例では、図3に示す検索画面21で顧客が自身満足する座席の検索条件を入力するものであったが、この第2の具体例では、かかる検索画面21を用いることなく、座席価格画面から顧客が直接満足する座席を選択できるようにしたものである。
【0046】
顧客端末から提供側サーバ1(図1)に既に選択された列車の車両に対する座席選択のための情報を要求すると、座席指定部6(図1)がCSデータ生成部4(図1)を検索し、この車両に対する座席価格画面データをこの顧客端末にダウンロードする。これにより、この顧客端末には、図6に示す最初の座席価格画面31が表示される。この初期座席価格画面31では、座席配置図32と価格選択部33とが設けられている。座席配置図32は図2に示した座席配置図12と同様の車両内での座席の配置や施設などを示すものであって、さらに、各座席12にその価格も表示されている。この座席12の価格は、例えば、図5で説明したCS因子を条件とする方法などで求められたものである。
【0047】
また、価格選択部33は、座席配置図32で価格毎の座席12を判別できるようにするものであり、判別するための項目として、座席配置図32での座席の全ての価格(ここでは、40000円,35000円,30000円,25000円,20000円,15000円,10000円)と項目「全て表示」とが設定されており、タッチ操作などによってその1つを選択することができるようにしている。選択された項目はそれが選択マーク34によって示される。
【0048】
この初期座席価格画面31では、価格選択部33で項目「全て表示」が選択されており、この場合には、座席配置図32では、いずれの座席13も、タッチ操作などによって選択することができる。そこで、顧客としては、この座席配置図32をみて各座席12の位置や価格などから判断し、自身が満足する座席を選ぶことができるものであって、図3で示すCS因子を検索条件として所望とする座席を選択するのと同等となる。
【0049】
ここで、価格のCS因子を検索条件の中で一番重視する要素とする場合には、価格選択部33でその価格を選択すればよい。例えば、価格選択部33で項目「40000円」が選択されたとすると、図7に示す座席価格画面31aが表示される。この座席価格画面31aでは、座席配置図32aで価格40000円の座席、この場合、座席E7が枠35で囲われて表示されることになり、先の具体例と同様、この枠35で囲われた座席E7だけが選択可能となる。勿論、このとき、価格選択部33では、選択マーク34が項目「40000円」を指示している。
【0050】
また、例えば、価格選択部33で項目「15000円」が選択された場合には、図8に示す座席価格画面31bが表示される。この座席価格画面31bでは、座席配置図32bで価格が40000円の座席13、この場合、座席A1,B2〜B6が夫々枠35で囲われて表示されることになり、先の具体例と同様、枠35で囲われたこれら座席13だけが選択可能となる。勿論、このとき、価格選択部33では、選択マーク34が項目「15000円」を指示している。
【0051】
このようにして、座席の価格を指定することにより、指定した価格の座席のみが、他の座席と区別して、選択可能に表示されることになり、その中から他のCS因子を考慮して座席を選択することができ、顧客が満足のゆく座席を容易に見つけ出して選択することができ、先の具体例と同様の効果が得られる。
【0052】
なお、以上の座席の選択では、既に予約済みの座席については、選択することができず、ここでは説明しなかったが、その旨の表示は当然行なわれることになる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、顧客の満足度を満たす商品を容易にかつ確実に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による商品情報提供システム及び商品の価格決定支援システムの一実施形態を示す構成図である。
【図2】車両内の座席の配列を模式的に示す座席配置図である。
【図3】図1に示す実施形態を用いる検索画面の一具体例を示す図である。
【図4】図3に示す検索画面で入力された検索条件に基づいて顧客端末に表示される座席価格画面の一具体例を示す図である。
【図5】図2に示す座席配置図での各座席の価格を決定するためのCSデータ得点表を示す図である。
【図6】図1に示す実施形態で顧客端末に表示される座席価格画面の他の具体例を示す図である。
【図7】図6に示す座席価格画面で価格を指定したときの座席価格画面の具体例を示す図である。
【図8】図6に示す座席価格画面で他の価格を指定したときの座席価格画面の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1,1a 提供側サーバ
2,2a,3,3a データベース
4,4a CSデータ生成部
5,5a 価格決定部
6,6a 座席指定部
7 ネットワーク
8 個人PC
9 携帯端末
10〜10c 窓口の端末
11 車両データ
12 座席配置図
13 座席
21 検索画面
23 CS因子
26 座席価格画面
27 列車構成図
28 座席配置図
29a,29b 枠
31,31a,31b 座席価格画面
32 座席配置図
33 価格選択部
34 選択マーク
35 枠
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品の検索及びその価格の決定を支援するシステムに係り、特に、列車や航空機などの座席、コンサートや演劇などの会場の座席、宅地や分譲住宅,マンションなどの商品の情報を顧客の満足度に合わせて提供できるようにした商品情報提供システム及び商品の価格決定支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、列車や会場の座席の予約システムとしては、種々提案されているが、その1つに顧客の嗜好を検索条件として座席の予約を行なうようにしたシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
これは、予約センタに座席の予約のためにアクセスすることにより、顧客の端末で座席一覧の画面が表示されて顧客が希望する座席を選択し、その予約ができるようにするものであるが、このとき、希望する座席が空いていない場合、この顧客の嗜好に基づく検索条件を予約センタに送ることにより、予約センタでは、この検索条件を基に検索を行ない、この検索条件にあった座席を提供するものである。具体的には、顧客が希望する座席がふさがっている場合、顧客の嗜好(好み)かこの希望した座席の近くである場合、これを検索条件とするものであり、この検索条件に応じて予約センタはこの座席の近くの座席を紹介する。
【0004】
また、他の例としては、ホテルの予約に関し、購入者側から購入条件を提示し、この購入条件に合致した販売条件の商品がある場合には、予約がなされ、この購入条件に合致した販売条件の商品がない場合には、予約ができないが、この購入条件が保存されていて、後にこの購買条件を基に、販売条件を修正できるようにしたシステムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001ー357273号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2002ー83169号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載の技術では、まず、座席の一覧が提示されて顧客がその中から望むものを選択するものであるから、多数の座席から満足する座席を選択することは非常な手間と時間がかかることになるし、また、かかる座席の一覧で顧客が望む座席が空いていないときには、検索条件を提示して再度座席の検索ができるようにするものであるが、この検索条件は空席とはなっていなかった上記の希望座席に近い座席を検索するためのものであり、必ずしも顧客の満足を満たすものではない。
【0008】
また、上記第2の特許文献に記載の発明では、商品を必要とする購入者側が一方的に検索条件を作成して提示するものであるから、かかる検索条件に合致する商品がない場合もあり、顧客が望む商品を確実に提供できる、というものではない。
【0009】
本発明の目的は、かかる問題を解消し、顧客の満足度を満たす商品を容易にかつ確実に提供できるようにした商品情報提供システム及び商品の価格決定支援システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による商品情報提供システムは、商品に関して顧客が持つ満足の度合いを表わす顧客満足度因子からなる検索条件をもとに商品の情報を検索し、この検索条件に合致した商品の情報を選択可能に、かつ同一品目でこの検索条件に合致しない商品の情報も含めて、顧客に提供するものである。
【0011】
また、顧客への商品の提供後も検索条件を変更可能とする。
【0012】
また、顧客満足度因子の1つが商品の価格とする。
【0013】
上記目的を達成するために、本発明による商品情報提供システムは、顧客が要求する品目の価格が異なる複数の商品の情報を商品夫々の価格の情報とともに提供し、提供される商品のうちから満足する商品を顧客が選択可能とするものである。
【0014】
また、価格を選択する手段を備え、この手段で選択された価格の商品を顧客が選択可能とするものである。
【0015】
さらに、本発明は、上記商品の価格決定支援システムであって、同じ品目の商品に対して顧客が持つ満足の度合いを表わす顧客満足度因子が設定されており、商品夫々毎に、顧客満足度因子の評価の度合いに応じて記商品の価格を設定するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明による商品情報提供システム及び商品の価格決定支援システムの一実施形態を示す構成図であって、1,1aは提供者側サーバ、2,2a,3,3aはデータベース、4,4aはCS(Customer Satisfaction:顧客満足度)データ生成部、5,5aは価格決定部、6,6aは座席指定部、7はネットワーク、8は個人PC(パーソナル コンピュータ)、9は携帯端末、10a〜10cは窓口の端末である。
【0017】
同図において、情報の提供側サーバ1,1aがインターネットなどのネットワーク7を介して個人PC8や携帯端末9,窓口の端末(券売機など)10a〜10c(以下、これらを総称して顧客端末という)に接続され、これらサーバ1,1aと端末との間でデータ伝送などの通信ができる構成をなしている。
【0018】
ここで、提供側サーバ1は鉄道関係のサーバであって、各日時の列車やそのルートなどのデータからなる運行データのデータベース2や各列車における車両内の座席や設備などのデータからなる車両データのデータベース3、データベース2,3にデータが格納されている列車の各車両毎に、座席の価格を決定する価格決定部5、データベース2の運行データとデータベース3の車両データと価格決定部5で決定される各座席の価格データに基づいて、顧客、即ち、個人PC8や携帯端末9,窓口の端末10a〜10cからの要求を満足させる座席情報を生成するCSデータ生成部4と、顧客が満足する座席を指定する座席指定部6などから構成されている。
【0019】
提供側サーバ1aはコンサートに関する情報を提供するサーバであって、各コンサートの開催日時などのデータからなるコンサートデータのデータベース2aと、夫々の会場の座席や設備などのデータからなる会場データのデータベース3aと、データベース2a,3bにデータが格納されている各会場毎の座席の価格を決定する価格決定部5aと、データベース2aのコンサートデータとデータベース3aの会場データと価格決定部5aで決定される各座席の価格データに基づいて、顧客、即ち、個人PC8や携帯端末9,窓口の端末10a〜10cからの要求を満足させる座席情報を生成するCSデータ生成部4aと、顧客が満足する座席を指定する座席指定部6aなどから構成されている。
【0020】
データベース2及び3,データベース2a及び3aは、事業者が販売する商品、即ち、座席の夫々に関する条件を記憶するデータ部である。座席という同じ品目であっても、その位置や設備,時刻などの条件は個々の座席によって多様であるため、これを記憶するものである。
【0021】
かかる提供側サーバ1,1aは複数の座席(即ち、複数の販売対象)を同時に販売し、顧客が満足するものを選択できるようにするための情報を提供するものであって、かかる提供側サーバ1,1a以外でも、例えば、宅地や住宅,マンションなどの分譲に関するデータを提供するサーバなど、各種の販売対象に応じて本発明に適用可能な提供側サーバがあるが、ここでは、上記2つの提供側サーバ1,1aのみを示して、他の提供側サーバは省略している。また、本発明の対象となる提供側サーバは、販売対象が異なるが、基本的には、同様の構成をなし、同様の動作をするものであるから、以下では、鉄道関係に関する提供側サーバ1を例とし、列車の車両の座席を顧客に提供する商品として説明する。
【0022】
図2は提供側サーバ1のデータベース3に格納された車両データ11の一具体例を模式的に示す図であって、1つの車両内の座席や設備などを示している。
【0023】
同図において、この車両データ11は車両内部の座席の配置を表わす座席配置図12のデータである。座席配置図12で示す車両内は、横方向を進行方向(矢印で示す)として、通路14より上側にこの通路14に平行な座席13の列が3列設けられており、図面上、上の座席列から順に各座席13にA1,A2,……、B1,B2,……、C1,C2,……と符号が割り当てられている。また、通路14より下側にこの通路14に平行な座席13の列が2列設けられており、図面上、その上側の座席列から順に各座席13にD1,D2,……、E1,E2,……と符号が割り当てられている。また、この座席配置図12で示す列車の矢印で示す進行方向に対して後ろ側のドア17の両側に、設備として、荷物置き場16とコンセント15が設けられているものとする。また、ドア17や窓18なども設備の1つである(なお、ここでは、後ろ側のドア17の両側に荷物置き場16とコンセント15とが設けられているものとしたが、これら以外に設備がある場合には、それも表示されるようにすることはいうまでもない)。さらに、列車が矢印方向に進行した場合、その進行方向にみて右の窓際(図面上、上側)が山側とすると、その窓際側に「山側」という案内表示19が行なわれるようにし、同様に、その進行方向にみて左の窓側が海側とすると、その窓側に「海側」という案内表示20が行なわれるようにしている。各車両について、かかるデータが、車両データとして、データベース3(図1)に格納されている。
【0024】
また、図1における価格決定部5では、各車両毎に各座席の価格(値段)を決定するものである。このため、一例として、各車両毎にその車両の全体の座席の合計価格が設定されており、この合計価格を各座席に、車両内でのその位置関係(通路側か窓側か、また、ドアに近いかどうか、通路側かどうかといった位置関係)や設備に対する配置関係などを考慮して、分配し、夫々の座席の価格を決定する。かかる価格は、年間を通じて一定としてもよいし、季節や時期などに応じて、あるいは一日の時間帯に応じて変動するようにしてもよい。このような変動は、データベース2の運行データを基に行なわれる。
【0025】
以上のようにして価格決定部5で生成された座席の価格データはCSデータ生成部4に供給される。このCSデータ生成部4は、この座席の価格データをデータベース3の車両データと結合し、各座席の価格を表わす座席価格画像データを生成する。かかる座席価格画像データは各列車の車両毎に作成され、CSデータ生成部4に保存される。
【0026】
顧客が顧客端末(個人PC8,携帯端末9,窓口の端末10a〜10cのいずれか)からネットワーク7を介して座席の要求があると、座席指定部6が、CSデータ生成部4の座席価格画像データをもとに、顧客が希望する座席を検索できるようにする。
【0027】
次に、顧客が満足する座席を決めるためのこの実施形態の動作の第1の具体例について説明する。なお、提供側サーバ1に対し、顧客が目的地の指定や列車指定などのチケットの取得のための操作が顧客端末で行なわれるものであるが、この操作は従来と同様であり、ここでは、その説明を省略する。従って、以下の説明では、顧客が希望する列車やその車両が既に決定されているものとする。
【0028】
顧客がその顧客端末で座席を決めるための操作をすると、その操作に応じて、提供側サーバ1で座席指定部6が検索画面データをこの顧客端末にダウンロードする。これにより、図3に示す検索画面21が顧客端末に表示される。
【0029】
この検索画面21では、顧客が希望する選択項目22として、通常、券売機に設けられている必須項目「普通/1等」,「人数」,「座席位置」のほかに、顧客が満足するための条件を取得するための「詳細指定検索条件」が設けられており、夫々毎に希望事項を指定することができるようにしている。
【0030】
ここで、「詳細指定検索条件」は、顧客の満足度を表わす因子(CS因子:顧客満足度因子)23で区分されている。ここでは、かかるCS因子23として、列車内からの眺望からみたCS因子「眺望」、自分の周りのスペース(余裕が必要かどうか)からみたCS因子「スペース」、席を離れたりするのに便利な座席を希望するのかどうかからみたCS因子「利便性」、静かな雰囲気の座席が良いのかどうかからみたCS因子「静粛性」、コンセントなどの設備の必要性からみたCS因子「設備(コンセント)」、大きい荷物が置けるような荷物置場がそばにあった方がよいのかどうかといったことからみたCS因子「設備(大物荷物置場)」、アナウンスが聞き易い席(スピーカの近くの席)を希望するのかどうかからみたCS因子「個別要因」、座席の希望価格からみたCS因子「価格」、列車としては、午前,午後,夜間のいつを希望するのかどうかからみたCS因子「時間帯」などが設けられ、これら夫々のCS因子23毎に顧客の希望(満足度)の種類を表わす項目24が選択可能に設けられている。しかし、「詳細指定検索条件」としては、これらに限らず、他のCS因子を用いてもよいし、以上のもののいずれか、あるいは以上のものにさらに他のCS因子を追加するようにしてもよい。
【0031】
「詳細指定検索条件」としては、特に特別なものを希望しない場合には、顧客は選択操作をする必要がなく、この場合には、CS因子23のデフォルトとして、「気にしない」,「不要」といった項目24が指定されるものである。
【0032】
検索画面21の取消ボタン25aを操作すると、検索画面21での選択操作結果は取り消されるが、検索ボタン25bを操作すると、図1における提供側サーバ1の座席指定部6が検索画面21で入力した結果(検索条件)を基にCSデータ生成部4でのデータの検索を行ない、かかる検索条件に応じた座席価格画面データを顧客端末にダウンロードする。これにより、顧客端末では、図4に示す座席価格画面26が表示される。
【0033】
この座席価格画面26では、この顧客が先に選択した列車を車両の連結として表わした列車構成図27と図2に示した座席配置図12に各座席の価格を付加して示す座席配置図28とが表示されるものである。列車構成図27では、先に選択された車両(ここでは、5号車とする)が枠29aで囲われて表示され、また、座席配置図28はこの選択された車両を表わすものであり、この車両の中で先の検索画面21(図3)で入力された情報(即ち、検索条件)に合致した座席が枠29bで囲われて表示される。ここでは、価格が15000円の座席B3が選択されているものとする。
【0034】
ここでは、1つの座席が検索条件に合致したものであるが、この枠29bで囲われている座席が選択可能な座席であって、検索条件に合致した座席が複数ある場合には、夫々の座席が枠29bで囲われ、これら座席が選択可能となり、この枠29bで囲われている複数のうちの1つをタッチ操作などによって選択すると、このタッチされた座席が選択されたことになる。このように複数の座席から1つの座席を選択する場合には、枠29bは選択されたこの座席のみを囲うようにしてもよい。
【0035】
ここで、座席価格画面26の取消ボタン30aが選択されると、座席選択の1つ前の選択操作の画面(例えば、列車指定作業のための画面)に戻り、検索条件変更ボタン30bを選択すると、図3に示す検索画面21に戻って検索条件の再入力が可能となり、確認ボタン30cを選択すると、枠29bで指定されている座席B3(上記のように、複数の座席の中から選択された座席の場合には、その座席)が確定する。
【0036】
また、図4に示す座席価格画面26の列車構成図27において、枠29aで指定されている車両以外の車両を選択することもでき、即ち、指定車両の変更をすることもでき(この場合、変更した車両が枠29aで囲われ表示される)、このように車両変更すると、座席配置図28もこの変更された車両の座席配置図に変更され、この座席配置図において、検索画面21(図3)で入力された検索条件に合致した座席が指定されて枠29bで囲われ表示されることになる。
【0037】
以上のように、この第1の具体例では、検索画面21(図3)で各CS因子24毎に該当する内容を選択することにより、顧客は自分が満足する座席の条件を入力することができ、提供側サーバ1(図1)はこの条件を検索条件としてこの顧客が満足する座席を検索し、これをこの顧客に提供することができる。この場合、検索条件に合致した座席が枠29bによって明示され、かつかかる座席しか選択できないものであるから、座席の選択を行なうのが容易となる。また、検索条件に合致する座席が選択可能に表示されるとともに、同じ車両内の他の座席も、選択することはできないが、同時に表示されるものであるから、顧客としては、他の検索条件に対するものであるが、より自分の満足する座席があるかどうかの判断もすることができ、検索条件を変更してより満足度の高い座席を取得するようにすることもできる。
【0038】
また、この具体例では、図3で示す検索画面21で予め顧客の満足度に応じた検索条件が作成され、この検索条件に基づく検索結果が図4に示すように表示されて、所望とする座席を選択できるものであるから、図4に示す座席各画面26では顧客の満足度が反映されたものとなり、単に商品を列挙してそのうちから顧客がその満足度を考慮しながら座席を選択するのに比べ、座席の選択が容易となる。
【0039】
次に、この実施形態での車両内の各座席の価格の決定方法の一具体例について説明する。
【0040】
図5は価格決定部5(図1)で生成される各座席の価格を決定するためのCSデータ得点表の一具体例を示す図である。
【0041】
同図において、同じ車両での各座席A1,A2,……毎に、図3に示した検索画面21での項目「詳細指定検索条件」19の各CS因子「眺望」,「スペース」,「利便性」,……が評価され、その評価に応じた得点が付与されている。この例では、得点は3点制とし、良好と評価されたCS因子に3点が付与され、普通と評価されるCS因子には2点が付与され、劣ると評価されたCS因子には1点が付与される。なお、かかるCSデータ得点表を顧客に提示して座席選択の参考資料とする場合、ある座席で所定のCS要因をよりアピールするために、3点を越える得点を付与するようにしてもよい。
【0042】
そして、各座席A1,A2,……毎に各CS因子の得点が合計されて総合因子得点Pが求められ、さらに、これら総合因子得点Pの合計ΣPが求められる。一方、この車両の全座席の価格の合計価格ΣCが設定されており、いま、このCSデータ得点表でのi番目(i=1,2,……)の座席の総合因子得点をPiとすると、このi番目の座席の価格Ciを、
Ci=ΣC×Pi/ΣP
とする。そして、例えば、1000円以下の端数は切上げ,切捨てで調整する。
【0043】
このようにして、図4に示すように、各座席の価格を設定することができる。なお、季節や時期などに応じて、車両の全座席の価格の合計価格ΣCや各座席毎に各CS因子の得点を変更することにより、座席の価格を変更するようにすることもできる。
【0044】
次に、顧客が満足する座席を決めるためのこの実施形態の動作の第2の具体例について説明する。この具体例も、提供側サーバ1において、顧客が目的地の指定や列車指定などのチケットの取得のための操作ができるものであって、この操作は従来と同様であり、ここでは、その説明を省略する。
【0045】
上記第1の具体例では、図3に示す検索画面21で顧客が自身満足する座席の検索条件を入力するものであったが、この第2の具体例では、かかる検索画面21を用いることなく、座席価格画面から顧客が直接満足する座席を選択できるようにしたものである。
【0046】
顧客端末から提供側サーバ1(図1)に既に選択された列車の車両に対する座席選択のための情報を要求すると、座席指定部6(図1)がCSデータ生成部4(図1)を検索し、この車両に対する座席価格画面データをこの顧客端末にダウンロードする。これにより、この顧客端末には、図6に示す最初の座席価格画面31が表示される。この初期座席価格画面31では、座席配置図32と価格選択部33とが設けられている。座席配置図32は図2に示した座席配置図12と同様の車両内での座席の配置や施設などを示すものであって、さらに、各座席12にその価格も表示されている。この座席12の価格は、例えば、図5で説明したCS因子を条件とする方法などで求められたものである。
【0047】
また、価格選択部33は、座席配置図32で価格毎の座席12を判別できるようにするものであり、判別するための項目として、座席配置図32での座席の全ての価格(ここでは、40000円,35000円,30000円,25000円,20000円,15000円,10000円)と項目「全て表示」とが設定されており、タッチ操作などによってその1つを選択することができるようにしている。選択された項目はそれが選択マーク34によって示される。
【0048】
この初期座席価格画面31では、価格選択部33で項目「全て表示」が選択されており、この場合には、座席配置図32では、いずれの座席13も、タッチ操作などによって選択することができる。そこで、顧客としては、この座席配置図32をみて各座席12の位置や価格などから判断し、自身が満足する座席を選ぶことができるものであって、図3で示すCS因子を検索条件として所望とする座席を選択するのと同等となる。
【0049】
ここで、価格のCS因子を検索条件の中で一番重視する要素とする場合には、価格選択部33でその価格を選択すればよい。例えば、価格選択部33で項目「40000円」が選択されたとすると、図7に示す座席価格画面31aが表示される。この座席価格画面31aでは、座席配置図32aで価格40000円の座席、この場合、座席E7が枠35で囲われて表示されることになり、先の具体例と同様、この枠35で囲われた座席E7だけが選択可能となる。勿論、このとき、価格選択部33では、選択マーク34が項目「40000円」を指示している。
【0050】
また、例えば、価格選択部33で項目「15000円」が選択された場合には、図8に示す座席価格画面31bが表示される。この座席価格画面31bでは、座席配置図32bで価格が40000円の座席13、この場合、座席A1,B2〜B6が夫々枠35で囲われて表示されることになり、先の具体例と同様、枠35で囲われたこれら座席13だけが選択可能となる。勿論、このとき、価格選択部33では、選択マーク34が項目「15000円」を指示している。
【0051】
このようにして、座席の価格を指定することにより、指定した価格の座席のみが、他の座席と区別して、選択可能に表示されることになり、その中から他のCS因子を考慮して座席を選択することができ、顧客が満足のゆく座席を容易に見つけ出して選択することができ、先の具体例と同様の効果が得られる。
【0052】
なお、以上の座席の選択では、既に予約済みの座席については、選択することができず、ここでは説明しなかったが、その旨の表示は当然行なわれることになる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、顧客の満足度を満たす商品を容易にかつ確実に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による商品情報提供システム及び商品の価格決定支援システムの一実施形態を示す構成図である。
【図2】車両内の座席の配列を模式的に示す座席配置図である。
【図3】図1に示す実施形態を用いる検索画面の一具体例を示す図である。
【図4】図3に示す検索画面で入力された検索条件に基づいて顧客端末に表示される座席価格画面の一具体例を示す図である。
【図5】図2に示す座席配置図での各座席の価格を決定するためのCSデータ得点表を示す図である。
【図6】図1に示す実施形態で顧客端末に表示される座席価格画面の他の具体例を示す図である。
【図7】図6に示す座席価格画面で価格を指定したときの座席価格画面の具体例を示す図である。
【図8】図6に示す座席価格画面で他の価格を指定したときの座席価格画面の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1,1a 提供側サーバ
2,2a,3,3a データベース
4,4a CSデータ生成部
5,5a 価格決定部
6,6a 座席指定部
7 ネットワーク
8 個人PC
9 携帯端末
10〜10c 窓口の端末
11 車両データ
12 座席配置図
13 座席
21 検索画面
23 CS因子
26 座席価格画面
27 列車構成図
28 座席配置図
29a,29b 枠
31,31a,31b 座席価格画面
32 座席配置図
33 価格選択部
34 選択マーク
35 枠
Claims (6)
- 商品に関して顧客が持つ満足の度合いを表わす顧客満足度因子からなる検索条件をもとに該商品の情報を検索し、該検索条件に合致した該商品の情報が選択可能に、かつ同一品目で該検索条件に合致しない商品の情報とともに、該顧客に提供することを特徴とする商品情報提供システム。
- 請求項1において、
前記顧客への前記商品の提供後に前記検索条件を変更可能とすることを特徴とする商品情報提供システム。 - 請求項1または2において、
前記顧客満足度因子の1つが前記商品の価格であることを特徴とする商品情報提供システム。 - 顧客が要求する品目の価格が異なる複数の商品の情報を該商品夫々の価格の情報とともに提供し、提供される該商品のうちから満足する商品を該顧客が選択可能とすることを特徴とする商品情報提供システム。
- 請求項4において、
価格を選択する手段を備え、
該手段で選択された価格の商品を顧客が選択可能とすることを特徴とする商品情報提供システム。 - 同一品目の複数の商品に対し、価格を決定するための商品の価格決定支援システムであって、
該複数の商品の夫々に対応する条件を商品データとして記憶する商品データ部と、
該商品データに基づいて、顧客が持つ満足の度合いを表わす顧客満足度因子データを該複数の商品夫々について設定する顧客満足度因子データ生成部と、
該顧客満足度因子データに基づいて該商品の価格を決定する価格決定部と
を有することを特徴とする商品の価格決定支援システム。
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