JP2004287348A - ブレ補正装置の検査装置及びブレ補正装置の検査方法 - Google Patents

ブレ補正装置の検査装置及びブレ補正装置の検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で、2方向同時に同一の角度及び角速度を有した振れを発生すると共に、2方向の振れの位相差を固定することができるブレ補正装置の検査装置及びブレ補正装置の検査方法を提供する。
【解決手段】駆動軸104の回転により回転する偏芯ディスク106と、偏芯ディスク106にX軸方向から接触する第1の接触部107aを有しY軸方向に沿って設けられた第1の回転中心軸108を中心として回転移動可能な第1の支持部材107と、第1の回転中心軸108に対して直交するように設けられた第2の回転中心軸110を介して第1の支持部材107に支持され、偏芯ディスク106にY軸方向から接触する第2の接触部111aを有し第2の回転中心軸110を中心として回転移動可能な部材であって、交換レンズ1を固定する固定部111b,111cを有した第2の支持部材111とを備える検査装置とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレ補正機能を有する交換レンズ、カメラ等のブレ補正装置が正常に動作するか否かを検査するブレ補正装置の検査装置及びブレ補正装置の検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ブレ補正機能を有する交換レンズ、カメラ等のブレ補正装置は、製造過程、又は、修理時などに、ブレ補正動作が正常に動作するか否かの検査をする必要がある。例えば、特許文献1には、カメラを加振台に取り付けてカメラに強制的に振動を与え、そのときのブレ補正光学系の動きを検出して、ブレ補正動作が正常に行われているか否かを判断する手法が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−261222号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来の検査装置及び検査方法は、以下のような問題があった。
(1)従来の検査装置及び検査方法は、加振する方向を2方向有しているものの、加振する動作及びカメラの検査は、各方向を独立して行う必要があり、検査工程に多くの手間及び時間が掛かってしまうという問題があった。
【0005】
(2)従来の検査装置及び検査方法は、1方向の加振を行う機構を2つの方向に対応して2つ設けているので、装置が高価になり、サイズも大きくなってしまうという問題があった。
【0006】
(3)従来の検査装置及び検査方法には、加振する機構を1方向分のみ有し、検査するブレ補正装置の取り付け方向を変更して検査するものもある。しかし、その場合、ブレ補正装置を各方向に正確に設定するための機構が必要であり、装置が高価で複雑になると共に、ブレ補正装置の装着方向の変更作業がさらに加わり、より多くの手間及び時間が掛かってしまうという問題があった。
【0007】
(4)従来の検査装置及び検査方法は、各方向を独立して検査することから、各方向のブレ補正動作に位相ずれがあっても、それを検出することが困難であるという問題があった。
【0008】
(5)従来の検査装置及び検査方法は、ブレ補正動作を検査するために、ブレ補正光学系の動きを検出するなど、検査装置自体にも高精度なセンサ、データ処理装置等が必要となってしまう。ブレ補正装置を生産する工場などにおける検査であれば、このような大がかりな検査装置を用いてもよいが、全国及び全世界の修理拠点にこれらの検査装置を配置するのは、装置の大きさ及び費用の点で現実的でないという問題があった。
【0009】
本発明の課題は、簡単な構成で、2方向同時に同一の角度及び角速度を有した振れを発生すると共に、2方向の振れの位相差を固定することができるブレ補正装置の検査装置及びブレ補正装置の検査方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、ブレ補正装置(1)を所定の位置を中心として振ることができるように支持する支持機構(107,108,110,111)と、前記支持機構の少なくとも一部と接触及び/又は接続され、前記支持機構に対して略直交する2軸方向の振動を同時に与える振動発生部(104,106)と、を備えたブレ補正装置の検査装置である。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載のブレ補正装置の検査装置において、前記振動発生部(104,106)は、前記ブレ補正装置の光軸が略円錐面に沿って移動するように前記支持機構(107,108,110,111)へ振動を伝えること、を特徴とするブレ補正装置の検査装置である。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のブレ補正装置の検査装置において、前記支持機構(107,108,110,111)に支持されたブレ補正装置(1)の光軸に沿った方向をZ軸方向とするXYZ直交座標系を想定したときに、前記振動発生部(104,106)は、駆動力を受けて回転する軸であってZ軸方向に沿って設けられた駆動軸(104)と、前記駆動軸に対して偏芯した位置を中心とする円筒面(106c)を有し前記駆動軸の回転により回転する偏芯ディスク(106)と、を有し、前記支持機構は、前記偏芯ディスクにX軸方向から接触する第1の接触部(107a)を有しY軸方向に沿って設けられた第1の回転中心軸(108)を中心として揺動可能な第1の支持部材(107)と、前記第1の回転中心軸に対して直交するように設けられた第2の回転中心軸(110)を介して前記第1の支持部材に支持され、前記偏芯ディスクにY軸方向から接触する第2の接触部(111a)を有し前記第2の回転中心軸を中心として揺動可能な部材であって、前記ブレ補正装置を固定する固定部(111b,c)を有した第2の支持部材(111)と、を有すること、を特徴とするブレ補正装置の検査装置である。
【0013】
請求項4の発明は、請求項3に記載のブレ補正装置の検査装置において、前記偏芯ディスク(106)から前記第1の支持部材(107)及び第2の支持部材(111)が受ける振動は、位相が90度ずれていること、を特徴とするブレ補正装置の検査装置である。
【0014】
請求項5の発明は、請求項4に記載のブレ補正装置の検査装置において、前記偏芯ディスク(106)は、前記駆動軸(104)に対する偏芯量を変更することができるようにする偏芯量変更部材(105)を介して前記駆動軸へ取り付けられていること、を特徴とするブレ補正装置の検査装置である。
【0015】
請求項6の発明は、請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載のブレ補正装置の検査装置において、前記支持機構(107,108,110,111)に支持されたブレ補正装置(1)の光軸と、前記第1の回転中心軸(108)と、前記第2の回転中心軸(110)とは、略同一の点において交差し、その交差する点は、前記ブレ補正装置が像を結ぶ位置と略一致していること、を特徴とするブレ補正装置の検査装置である。
【0016】
請求項7の発明は、請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載のブレ補正装置の検査装置において、前記偏芯ディスク(106)の単位時間当りの回転数を表示する周波数表示部を備えること、を特徴とするブレ補正装置の検査装置である。
【0017】
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のブレ補正装置の検査装置において、前記支持機構(107,108,110,111)に支持されたブレ補正装置(1)から光線を逆投影する投影部(200)を備えること、を特徴とするブレ補正装置の検査装置である。
【0018】
請求項9の発明は、請求項8に記載のブレ補正装置の検査装置において、前記投影部(200)は、前記支持機構(107,108,110,111)に支持されたブレ補正装置(1)に対して電力供給を行う電力供給部と、前記支持機構に支持されたブレ補正装置に対してブレ補正動作の開始を指示するブレ補正開始指示部と、を有すること、を特徴とするブレ補正装置の検査装置である。
【0019】
請求項10の発明は、ブレ補正装置(1)に対して2軸方向の角度振れを与えることにより、前記ブレ補正装置を所定の位置を中心として光軸が円錐面に略沿うように振る検査用振れ動作を行い、前記ブレ補正装置から光線を逆投影して所定の位置に設けられた壁面(300)に前記光線を投影し、前記ブレ補正装置がブレ補正動作を行うときと行わないときとの前記投影された光線の軌跡を観察することにより、前記ブレ補正装置のブレ補正動作が正常であるか否かを検査する検査方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。
図1は、本発明によるブレ補正装置の検査装置の使用状態を示す図である。
なお、以下に示す各図中には、交換レンズ1の光軸方向をZ軸とするX,Y,Zの直交座標の方向を必要に応じて示している。
本実施形態におけるブレ補正装置の検査装置は、ブレ補正機能を備えた交換レンズ1のブレ補正動作が正しく行われているか否かを検査するときに使用する装置であり、加振部100と、投影部200とを備えている。
【0021】
図2及び図3は、加振部100の全体を示す図である。
本実施形態における加振部100は、ベース部101,ハンドル102,減速部103,駆動軸104,偏芯量変更部材105,偏芯ディスク106,第1の支持部材107,第1の回転中心軸108,付勢ばね109,第2の回転中心軸110,第2の支持部材111等を有している。
【0022】
ベース部101は、加振部100の土台となる部材であり、箱状に形成されている。
ハンドル102は、変速部103に回転可能に取り付けられており、加振部100の駆動力となる回転運動を作業者が手動で与える部分である。なお、本実施形態では、ハンドル102を用いて手動で回転運動を与えているが、電動モータなどを組み合わせてもよい。
【0023】
変速部103は、内部に複数のギア列が設けられており、ハンドル102の回転を変速して駆動軸104へ伝える部分である。本実施形態における変速部103は、ハンドル102の回転を3倍に増速(ハンドル102が1回転すると駆動軸104が3回転)して伝える。
【0024】
駆動軸104は、ベース部101に回転可能に支持されており、ハンドル102の回転が変速部103を介して伝えられる。
駆動軸104の回転は、単位時間当りの回転数を検出する不図示のセンサによりモニタされ、この回転数を表示する不図示の周波数表示部により、作業者に回転数が伝えられる。
【0025】
図4は、駆動軸104付近で切断した断面図である。
図5は、図4のA部を拡大した図及びこれを軸方向から見た図である。
偏芯量変更部材105は、駆動軸104に対して不図示のビスにより固定されており、駆動軸104の回転と共に回転する。偏芯量変更部材105には、駆動軸104に対して所定量(偏芯量D)偏芯した嵌合穴105aが設けられている。
【0026】
偏芯ディスク106は、偏芯量変更部材105に対して固定され、駆動軸104の回転と共に回転する部材であり、駆動軸104と共に振動を後述の支持機構に与える振動発生部を形成している。偏芯ディスク106には、嵌合穴105aに嵌合する嵌合軸106a,駆動軸104を逃げる逃げ孔106b,円筒面106cが設けられている。
円筒面106cは、嵌合軸106aに対して偏芯量D(偏芯量変更部材105の嵌合穴105aが駆動軸104に対して偏芯している偏芯量と同量)偏芯している。したがって、円筒面106cが駆動軸104に対して偏芯している量は、偏芯量変更部材105と偏芯ディスク106との回転方向の相対的な位置を変更することにより、偏芯量がゼロ〜2Dの間で連続的に変化する。
【0027】
図5(a)は、円筒面106cの駆動軸104に対する偏芯量が最大(2D)となっている状態を示し、図5(b)は、円筒面106cの駆動軸104に対する偏芯量が最小のゼロとなっている状態を示している。
本実施形態における偏芯量変更部材105及び偏芯ディスク106には、互いの相対的な角度位置を必要な位置に固定することができるように、不図示の目盛が外周部分に設けられている。作業者は、この目盛を目安にして、偏芯量変更部材105と偏芯ディスク106との相対位置を決め、不図示のビスにより、これらが一体となるように固定する。
【0028】
第1の支持部材107は、第1の回転中心軸108(図6参照)を介してベース部101に対して回転移動(揺動)可能に設けられている。
図6は、第1の回転中心軸108付近で切断した断面図である。
第1の回転中心軸108は、Y軸方向に沿って設けられており、ベアリングを利用して第1の支持部材107が滑らかに回転移動(揺動)することができるようになっている。
【0029】
図7は、偏芯量変更部材105,偏芯ディスク106付近を異なる角度から見た図である。なお、図7(b)は、ベース部101を省いて示している。
第1の支持部材107には、第1の接触部107aが、偏芯ディスク106の円筒面106cにX軸方向から接触している。また、第1の支持部材は、付勢ばね109(図1にのみ示す)により第1の接触部107aが円筒面106cに確実に当接するように付勢されている。さらに、第1の支持部材107には、第1の回転中心軸108に対して直交するように設けられた第2の回転中心軸110が設けられている。さらにまた、第1の回転中心軸108と第2の回転中心軸110とが交差する点は、交換レンズ1が像を結ぶ位置と略一致する位置となっている。
【0030】
第2の支持部材111は、第2の回転中心軸110を介して第1の支持部材107に対して支持され、第2の回転中心軸110を中心として回転可能である。第2の回転中心軸110は、ベアリングを利用して第2の支持部材111が滑らかに回転移動することができると共に、第1の支持部材107の第1の回転中心軸108を中心とした回転と共に回転を行うようになっている。
【0031】
また、第2の支持部材111は、偏芯ディスク106の円筒面106cにY軸方向から接触する第2の接触部111aを有しており、第2の接触部111aは、第2の支持部材111及び、交換レンズ1の自重により円筒面106cに確実に当接するようになっている。なお、先に説明した第1の接触部107aから第1の回転中心軸108までの距離と、第2の接触部111aから第2の回転中心軸110までの距離は、等しくなるように設けられている。
以上の第1の支持部材107,第1の回転中心軸108,第2の回転中心軸110,第2の支持部材111等により交換レンズを支持する支持機構が形成されている。
【0032】
さらに、第2の支持部材111は、交換レンズ1及び投影部200を固定する固定部111b,111cを有している。
固定部111bは、交換レンズ1の先端(被写体側端部)を保持できるようになっており、検査する交換レンズの種類に応じて、固定位置を変更することができるように、交換レンズの光軸方向に沿って移動することができるようになっている。
固定部111cは、投影部200を固定する部分であり、本実施形態では、通常のカメラを固定する三脚ねじである。
【0033】
投影部200は、交換レンズ1の光学系を介してレーザ光を逆投影する部分であり、交換レンズ1を固定するマウント部(不図示)と、交換レンズ1に対して電力供給を行う電力供給部(不図示)と、ブレ補正動作の開始を指示するブレ補正開始指示部(不図示)と、レーザ光を出力するレーザ発振部200aとを備えている。
【0034】
なお、本実施形態における投影部200は、製品として製造されている一眼レフカメラのファインダ部分を改造して、このファインダ部分にレーザ発振部200aを設け、ファインダ部からレーザ光を逆投影するようにしている。したがって、マウント部,電力供給部,ブレ補正開始指示部は、一眼レフカメラに備わっているものをそのまま利用している。また、本実施形態では、レーザ発振部200aについても、市販のレーザポインタを利用している。このように、本実施形態では、できる限り市販品を利用することとして、検査装置の単価を下げるようにしている。
【0035】
投影部200は、固定部111cの三脚ねじを用いて第2の支持部材111に固定される。この投影部200のマウント部と固定部111bを利用して交換レンズ1が第2の支持部材111に固定されるようになっている。交換レンズ1は、第2の支持部材に固定されると、その光軸が、第1の回転中心軸108と第2の回転中心軸110との交点近傍を通過するようになっている。
【0036】
次に、本実施形態における交換レンズの検査方法について説明する。
図8は、交換レンズの検査を行っているときのレーザ光の軌跡を示す断面図である。
投影部200からレーザ光を出力すると、壁面300のある点に交換レンズ1からこのレーザ光が逆投影される。
先に説明したように、偏芯ディスク106の円筒面106cには、X軸方向及びY軸方向から第1の接触部107a及び第2の接触部111aが接触している。したがって、偏芯ディスク106が回転することにより第1の接触部107a及び第2の接触部111aへ伝わる振動は、位相が90度ずれることとなる。
【0037】
また、この第1の接触部107a及び第2の接触部111aへ伝わる振動は、同じ偏芯ディスク106から伝わることから、振幅も同じである。
さらに、第1の接触部107aから第1の回転中心軸108までの距離と、第2の接触部111aから第2の回転中心軸110までの距離が等しいので、ハンドル102を回転すると、交換レンズ1の光軸は、第1の回転中心軸108と第2の回転中心軸110との交点付近を頂点として略円錐面に沿って移動することとなり、壁面300に逆投影されているレーザ光は、円を描く。なお、このとき、ハンドル102により与えられる回転は、作業者が周波数表示部(不図示)を確認しながら適宜調節することができる。この最適な回転は、検査する交換レンズの仕様により異なるが、一般に手振れの周波数は、1〜15Hzであるから、この範囲で検査することによりブレ補正が適切に行えるかの確認をすることができる。
【0038】
以上のように、本実施形態における検査装置は、2方向同時に同一の角度及び角速度を有した振れを発生すると共に、2方向の振れの位相差を90度に固定することができる。
【0039】
この状態において、投影部200のブレ補正開始指示部から交換レンズ1に対してブレ補正動作の開始を指示すると、交換レンズ1がブレ補正動作を開始する。交換レンズ1のブレ補正が正常に動作すると、ブレ補正動作を行わないときにレーザ光が壁面300に描いていた円の直径よりも小さな円を描くようになる。この直径の縮小量は、交換レンズの種類により異なるが、交換レンズの種類毎に製品としての規格値が定められており、それよりも直径が縮小されなければ、ブレ補正動作が正常に働いていないと判断することができる。例えば、直径が1/8以下となることが要求されている交換レンズである場合に、直径が1/2程度にしかならなかったような場合には、明らかに異常であると判断することができる。
【0040】
また、ブレ補正動作を開始することにより、逆投影されているレーザ光の軌跡が、例えば、楕円を描くなど、円を描かずに、いびつになるような場合にも、ブレ補正動作に異常があると判断することができる。
交換レンズ、カメラ等に用いられるブレ補正装置では、通常、ブレ補正レンズを直交する2軸方向(X軸方向、Y軸方向)にそれぞれ独立して駆動することにより、ブレ補正動作を行っている。したがって、例えば、一方の駆動量に異常があれば、逆投影される円がいびつになって現れる。また、これら2軸の駆動量自体は正常であっても、一方の駆動に遅れが生じて、X軸方向、Y軸方向の駆動に位相差が生じてしまっている場合などにも、逆投影される円がいびつになる。このような異常状態は、従来のように、各方向を独立して検査する場合には、検出することができない。本実施形態では、両方向を一度に検査することができるので、従来では検出することができなかった故障であっても、容易に検出することができる。
【0041】
本実施形態によれば、1つの偏芯ディスク106と、直交する2方向から偏芯ディスクに接する第1の接触部107a,第2の接触部111aにより、交換レンズ1に対して第1の回転中心軸108及び第2の回転中心軸110まわりで、2方向同時に同一の角度及び角速度を有した振れを発生すると共に、2方向の振れの位相差を固定することができる。したがって、簡単な構成の検査装置でありながら、精度の高い検査を容易に行うことができる。
【0042】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、本実施形態において、ハンドル102を作業者が手動で回転させて加振を行う例を示したが、これに限らず、例えば、モータにより駆動軸104を駆動するようにしてもよい。
【0043】
また、本実施形態において、検査対象は、交換レンズである例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、ブレ補正機能を内蔵したカメラであってもよいし、双眼鏡など、カメラ以外の光学機器であってもよい。
【0044】
さらに、本実施形態において、壁面に逆投影されたレーザ光の軌跡を観察して検査を行う例を示したが、これに限らず、例えば、センサなどを加えて自動判定を行うようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)支持機構に対して略直交する2軸方向の振動を同時に与える振動発生部を備えるので、一度に両軸方向の検査をすることができ、検査を簡単かつ短時間に行うことができる。
【0046】
(2)振動発生部は、ブレ補正装置の光軸が略円錐面に沿って移動するように支持機構へ振動を伝えるので、光軸が描く軌跡が円形となり、検査時に異常の有無を容易に判別することができる。また、各方向のブレ補正動作に位相ずれがあっても、それを容易に検出することができる。
【0047】
(3)振動発生部は、駆動軸と偏芯ディスクとを有し、支持機構は、第1の回転中心軸を中心として揺動可能な第1の支持部材と、第2の回転中心軸を中心として揺動可能な第2の支持部材とを有するので、2方向同時に同一の角度及び角速度を有した振れを発生すると共に、2方向の振れの位相差を固定することができる。したがって、簡単な構成であっても、精度の高い検査を行うことができる。また、装置を小型かつ安価にすることができる。
【0048】
(4)偏芯ディスクから第1の支持部材及び第2の支持部材が受ける振動は、位相が90度ずれているので、光軸が描く軌跡が円形となり、検査時に異常の有無を容易に判別することができる。また、各方向のブレ補正動作に位相ずれがあっても、それを容易に検出することができる。
【0049】
(5)偏芯ディスクは、駆動軸に対する偏芯量を変更することができるようにする偏芯量変更部材を介して駆動軸へ取り付けられているので、検査されるブレ補正装置に応じて、最適な振れ量により検査を行うことができ、汎用性の高い検査装置とすることができる。
【0050】
(6)支持機構に支持されたブレ補正装置の光軸と、第1の回転中心軸と、第2の回転中心軸とは、略同一の点において交差し、その交差する点は、ブレ補正装置が像を結ぶ位置と略一致しているので、精度の高い検査を行うことができる。
【0051】
(7)偏芯ディスクの単位時間当りの回転数を表示する周波数表示部を備えるので、検査されるブレ補正装置に応じて、最適な周波数の振動を与えて検査を行うことができ、汎用性の高い検査装置とすることができる。
【0052】
(8)支持機構に支持されたブレ補正装置から光線を逆投影する投影部を備えるので、ブレ補正装置の光軸の動きを容易に観察することができる。
【0053】
(9)投影部は、支持機構に支持されたブレ補正装置に対して電力供給を行う電力供給部と、支持機構に支持されたブレ補正装置に対してブレ補正動作の開始を指示するブレ補正開始指示部とを有するので、交換レンズの検査を容易に行うことができる。
【0054】
(10)ブレ補正装置を所定の位置を中心として光軸が円錐面に略沿うように振る検査用振れ動作を行い、ブレ補正装置から光線を逆投影して所定の位置に設けられた壁面に光線を投影し、ブレ補正装置がブレ補正動作を行うときと行わないときとの投影された光線の軌跡を観察することにより、ブレ補正装置のブレ補正動作が正常であるか否かを検査するので、簡単な作業であっても、高精度な検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるブレ補正装置の検査装置の使用状態を示す図である。
【図2】加振部100の全体を示す図である。
【図3】加振部100の全体を示す図である。
【図4】駆動軸104付近で切断した断面図である。
【図5】図4のA部を拡大した図及びこれを軸方向から見た図である。
【図6】第1の回転中心軸108付近で切断した断面図である。
【図7】偏芯量変更部材105,偏芯ディスク106付近を異なる角度から見た図である。
【図8】交換レンズの検査を行っているときのレーザ光の軌跡を示す断面図である。
【符号の説明】
1 交換レンズ
100 加振部
101 ベース部
102 ハンドル
103 減速部
104 駆動軸
105 偏芯量変更部材
106 偏芯ディスク
107 第1の支持部材
108 第1の回転中心軸
109 付勢ばね
110 第2の回転中心軸
111 第2の支持部材
200 投影部

Claims (10)

  1. ブレ補正装置を所定の位置を中心として振ることができるように支持する支持機構と、
    前記支持機構の少なくとも一部と接触及び/又は接続され、前記支持機構に対して略直交する2軸方向の振動を同時に与える振動発生部と、
    を備えたブレ補正装置の検査装置。
  2. 請求項1に記載のブレ補正装置の検査装置において、
    前記振動発生部は、前記ブレ補正装置の光軸が略円錐面に沿って移動するように前記支持機構へ振動を伝えること、
    を特徴とするブレ補正装置の検査装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のブレ補正装置の検査装置において、
    前記支持機構に支持されたブレ補正装置の光軸に沿った方向をZ軸方向とするXYZ直交座標系を想定したときに、
    前記振動発生部は、駆動力を受けて回転する軸であってZ軸方向に沿って設けられた駆動軸と、
    前記駆動軸に対して偏芯した位置を中心とする円筒面を有し前記駆動軸の回転により回転する偏芯ディスクと、
    を有し、
    前記支持機構は、前記偏芯ディスクにX軸方向から接触する第1の接触部を有しY軸方向に沿って設けられた第1の回転中心軸を中心として揺動可能な第1の支持部材と、
    前記第1の回転中心軸に対して直交するように設けられた第2の回転中心軸を介して前記第1の支持部材に支持され、前記偏芯ディスクにY軸方向から接触する第2の接触部を有し前記第2の回転中心軸を中心として揺動可能な部材であって、前記ブレ補正装置を固定する固定部を有した第2の支持部材と、
    を有すること、
    を特徴とするブレ補正装置の検査装置。
  4. 請求項3に記載のブレ補正装置の検査装置において、
    前記偏芯ディスクから前記第1の支持部材及び第2の支持部材が受ける振動は、位相が90度ずれていること、
    を特徴とするブレ補正装置の検査装置。
  5. 請求項4に記載のブレ補正装置の検査装置において、
    前記偏芯ディスクは、前記駆動軸に対する偏芯量を変更することができるようにする偏芯量変更部材を介して前記駆動軸へ取り付けられていること、
    を特徴とするブレ補正装置の検査装置。
  6. 請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載のブレ補正装置の検査装置において、
    前記支持機構に支持されたブレ補正装置の光軸と、前記第1の回転中心軸と、前記第2の回転中心軸とは、略同一の点において交差し、その交差する点は、前記ブレ補正装置が像を結ぶ位置と略一致していること、
    を特徴とするブレ補正装置の検査装置。
  7. 請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載のブレ補正装置の検査装置において、
    前記偏芯ディスクの単位時間当りの回転数を表示する周波数表示部を備えること、
    を特徴とするブレ補正装置の検査装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のブレ補正装置の検査装置において、
    前記支持機構に支持されたブレ補正装置から光線を逆投影する投影部を備えること、
    を特徴とするブレ補正装置の検査装置。
  9. 請求項8に記載のブレ補正装置の検査装置において、
    前記投影部は、前記支持機構に支持されたブレ補正装置に対して電力供給を行う電力供給部と、
    前記支持機構に支持されたブレ補正装置に対してブレ補正動作の開始を指示するブレ補正開始指示部と、
    を有すること、
    を特徴とするブレ補正装置の検査装置。
  10. ブレ補正装置に対して2軸方向の角度振れを与えることにより、前記ブレ補正装置を所定の位置を中心として光軸が円錐面に略沿うように振る検査用振れ動作を行い、
    前記ブレ補正装置から光線を逆投影して所定の位置に設けられた壁面に前記光線を投影し、
    前記ブレ補正装置がブレ補正動作を行うときと行わないときとの前記投影された光線の軌跡を観察することにより、
    前記ブレ補正装置のブレ補正動作が正常であるか否かを検査する検査方法。
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