JP2004286951A - 画像形成装置および現像カートリッジ交換動作終了情報の記憶制御方法 - Google Patents

画像形成装置および現像カートリッジ交換動作終了情報の記憶制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不正な電源遮断中に現像カートリッジの不正取出しが行われたことを判別可能にする。
【解決手段】電源投入時に、本体メモリに不正電源遮断フラグが書き込まれていると判断すると(#80でYES)、1つの現像器の現像側コネクタが本体側コネクタの対向位置に位置決めされるように、現像ユニットが読み書き位置に位置決めされる(#82)。次いで、カートリッジメモリの特定領域が読み取られ(#84)、交換動作終了フラグがセットされているか否かを判別する(#86)。そして、交換動作終了フラグがセットされていなければ(#86でNO)、その装着中の現像器は電源復帰前の不正な電源遮断中に装着されたものであると判断して、所定の電源復帰時リカバリ処理を実行する(#92)。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、装置本体に対して着脱可能に構成された現像カートリッジに、その寿命に関する情報を含む固有情報を記憶するカートリッジ記憶手段が設けられた画像形成装置およびそのカートリッジ記憶手段に書き込む現像カートリッジ交換動作終了情報の記憶制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トナーを使用して画像を形成するプリンタ、複写機およびファクシミリ装置などの画像形成装置においては、トナー補給をユーザ自身が容易に行い得るように、トナー収容部がカートリッジ化されて現像カートリッジとして装置本体に対して着脱可能に構成されている(例えば、特許文献1参照)。上記特許文献1に記載の装置では、非記録動作中にユーザによりスイッチがオンにされると、現像器を所定の着脱位置まで移動させるようにしている。
【0003】
また、このような現像カートリッジが着脱可能な構成において、従来、現像カートリッジに収容されているトナー量などの寿命に関する情報、トナーの色、製造年月日その他の当該現像カートリッジの固有情報を記憶する不揮発性メモリなどからなるカートリッジメモリを現像カートリッジに設けるようにしたものが知られている(例えば、特許文献2、3参照)。上記特許文献2に記載の装置では、カートリッジメモリに電気的に接続された現像カートリッジ側のコネクタと、本体制御部に電気的に接続された装置本体側のコネクタとを接続した状態で、本体制御部によりカートリッジメモリの読み書きを行うように構成されている。また、上記特許文献3に記載の装置では、アンテナ部を介してカートリッジメモリの読み書きを非接触で行うように構成されている。
【0004】
このような従来装置では、例えば不揮発性メモリの書換回数寿命、装置本体と現像カートリッジとを接続するコネクタの接続回数寿命や、そのコネクタを接離駆動するアクチュエータの駆動回数寿命などを考慮して、カートリッジメモリの読み書きを所定のタイミングで断続的に行うようにしている。従って、カートリッジメモリに格納されている寿命に関する情報は、最新のデータと常に一致しているわけではない。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−23595号公報(段落[0026])
【特許文献2】
特開2002−341706号公報(段落[0015]〜[0019])
【特許文献3】
特開2001−290400号公報(段落[0004])
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように、ユーザ自身による現像カートリッジの交換が可能に構成されているので、例えば大量印刷を行う際に、使用中の現像カートリッジを一旦取り出して保管しておき、新しい現像カートリッジを装着して大量印刷を行った後に、その現像カートリッジを取り出して保管しておいた古い現像カートリッジを再装着するような使い方も考えられる。このような使い方をする場合には、現像カートリッジを取り出す前に、寿命に関する情報の最新データをカートリッジメモリに書き込んで寿命に関する情報を最新データに一致させておかないと、再装着したときにカートリッジメモリから読み出す寿命に関する情報が不正確なものとなってしまうため、現像カートリッジの正確な寿命管理ができなくなってしまう。
【0007】
ところが、画像形成装置の構成によっては、カートリッジメモリの情報を更新する前に、ユーザによって現像カートリッジが取り出されてしまうような不正取出しが行われることも考えられる。例えば、カートリッジメモリの読み書き位置と、現像カートリッジの着脱位置とが異なる構成において、停電やユーザによる電源スイッチの誤操作などによって動作中に不正に電源が遮断され、現像カートリッジの着脱位置で偶発的に現像カートリッジが停止した場合に、ユーザによって現像カートリッジが装置本体から取り出されてしまうことが考えられる。
【0008】
このような不正取出しが行われると、カートリッジメモリの寿命に関する情報が最新のデータに更新されていないために、その取り出した現像カートリッジを後で再び使用するときにカートリッジメモリの記憶内容を読み出しても、寿命管理を正確に行うことが不可能になってしまう。
【0009】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、着脱可能な現像カートリッジにカートリッジメモリが設けられた画像形成装置において、不正な電源遮断中に現像カートリッジの不正取出しが行われたことを判別可能にすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明にかかる画像形成装置は、トナーを収容する現像カートリッジが装置本体に対して着脱可能に構成され、前記現像カートリッジの寿命に関する情報を含む固有情報を記憶するカートリッジ記憶手段が前記現像カートリッジに設けられた画像形成装置において、不正な電源遮断からの電源復帰時に、装着中の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段の書込情報を読み取る本体制御手段を備えたことを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、不正な電源遮断からの電源復帰時に、装着中の現像カートリッジのカートリッジ記憶手段の書込情報が読み取られる。したがって、カートリッジ記憶手段の書込情報に基づき、不正な電源遮断中に現像カートリッジの交換が行われたか否かの判別が可能になる。ここで、「不正な電源遮断」とは、ユーザによる電源スイッチの誤操作や停電によって、動作中に電源がオフにされることを言う。
【0012】
また、動作モードとして、画像形成を行う画像形成モードに加えて、前記現像カートリッジの交換動作を行うカートリッジ交換モードを有し、前記本体制御手段は、前記カートリッジ交換モードにおいて、前記交換動作が正常に終了したことを示す交換動作終了情報を前記カートリッジ記憶手段に所定のタイミングで書き込むとともに、電源復帰時に、装着中の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段に前記交換動作終了情報が書き込まれているか否かを判断するようにしてもよい。
【0013】
この構成によれば、例えば交換指示ボタンがユーザによって押されると、現像カートリッジの交換動作を行うカートリッジ交換モードに移行し、カートリッジ交換モードにおいて、交換動作が正常に終了したことを示す交換動作終了情報がカートリッジ記憶手段に所定のタイミングで書き込まれる。そして、電源復帰時に、装着中の現像カートリッジのカートリッジ記憶手段に交換動作終了情報が書き込まれているか否かが判断されることによって、不正な電源遮断中に現像カートリッジの交換が行われたか否かを判別することができる。ここで、「現像カートリッジの交換動作が正常に終了した」とは、現像カートリッジの装置本体からの取出しと、その取り出された現像カートリッジに代わる現像カートリッジの装置本体への装着とが、カートリッジ交換モードにおいて所定の手順を経て行われたこと、例えば寿命に関する情報などの固有情報の読み書きなどがカートリッジ記憶手段に対して正常に行われたことを言う。すなわち、電源復帰時に装着中の現像カートリッジのカートリッジ記憶手段に交換動作終了情報が書き込まれていないということは、その装着中の現像カートリッジは、カートリッジ交換モードにおいて所定の手順を経て装着されたものでないということを意味することとなる。
【0014】
また、前記装置本体に対し移動可能に構成され、少なくとも1つの前記現像カートリッジが装着可能なカートリッジ支持手段と、少なくとも所定の着脱位置と所定の読み書き位置とに前記カートリッジ支持手段を位置決めすべく前記カートリッジ支持手段を駆動する駆動手段と、前記駆動手段の動作を制御して前記カートリッジ支持手段の位置決めを制御する駆動制御手段とをさらに備え、前記着脱位置は、前記装置本体に設けられた現像カートリッジ用開口部を通して前記現像カートリッジの着脱が可能となる位置であり、前記読み書き位置は、前記本体制御手段による前記カートリッジ記憶手段の読み書きが可能となる位置であり、前記本体制御手段は、前記カートリッジ交換モードの開始時に、交換対象の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段の書込情報を読み取り、前記交換動作終了情報が書き込まれているか否かを判断し、書き込まれていると判断したときに、前記交換動作終了情報を消去する交換準備動作を行うものであり、前記駆動制御手段は、前記カートリッジ交換モードの開始時に、まず前記カートリッジ支持手段を前記読み書き位置に位置決めし、前記本体制御手段による前記交換準備動作の終了後に、前記カートリッジ支持手段を前記着脱位置に位置決めするものであるとしてもよい。
【0015】
この構成によれば、カートリッジ交換モードの開始時に、まずカートリッジ支持手段が読み書き位置に位置決めされ、交換対象の現像カートリッジのカートリッジ記憶手段に交換動作終了情報が書き込まれていると判断したときに、交換動作終了情報を消去する交換準備動作が行われ、その交換準備動作の終了後に、カートリッジ支持手段が着脱位置に位置決めされる。これによって、装置本体から取り出される現像カートリッジのカートリッジ記憶手段には交換動作終了情報が残っておらず、所定の手順を経て取り出された現像カートリッジとして扱われることとなる。したがって、不正な電源遮断中に装置本体から取り出された現像カートリッジのカートリッジ記憶手段には、交換動作終了情報が書き込まれているため、装置本体からの不正取出しがされたものと確実に判別できる。
【0016】
また、前記装置本体に設けられた本体記憶手段と、前記画像形成モードにおける一連の画像形成毎に消費されるトナー量に応じた値を積算した積算値を求め、その積算値に基づき、前記現像カートリッジのトナー残量に応じた寿命値を求めて前記本体記憶手段に更新記憶する寿命演算手段とをさらに備え、前記本体制御手段は、前記交換準備動作として、さらに、交換対象の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段に、前記寿命に関する情報として前記寿命値を更新書込みするものであるとしてもよい。
【0017】
この構成によれば、本体記憶手段に更新記憶されている寿命値がカートリッジ記憶手段に書き込まれた現像カートリッジは、交換動作終了情報が消去されていることから、装置本体からの不正取出しがされたものではなく、所定の手順を経て取り出された現像カートリッジとして扱われる。したがって、この現像カートリッジが装置本体に再装着されたときは、カートリッジ記憶手段に書き込まれている寿命値に基づき、寿命管理を正確に行えることとなる。
【0018】
また、前記本体制御手段は、前記カートリッジ交換モードにおいて、前記装置本体に装着された現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段の書込情報を読み取り、前記交換動作終了情報が書き込まれているか否かを判断し、書き込まれていないと判断したときに、前記カートリッジ記憶手段に書き込まれている少なくとも前記寿命に関する情報を読み取って前記本体記憶手段に書き込むもので、前記寿命演算手段は、前記寿命に関する情報と前記積算値とに基づき、前記寿命値を求めるものであるとしてもよい。
【0019】
上述したように、カートリッジ記憶手段に交換動作終了情報が書き込まれていないものは、装置本体からの不正取出しがされたものではなく、所定の手順を経て取り出された現像カートリッジである。そこで、この構成によれば、寿命に関する情報が読み取られて本体記憶手段に書き込まれることから、寿命値が正確に求められることとなる。
【0020】
また、前記本体制御手段が、電源復帰時に、装着中の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段に前記交換動作終了情報が書き込まれていないと判断したときは、所定の電源復帰時リカバリ処理を行う電源復帰時リカバリ処理手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0021】
上述したように、電源復帰時に、装着中の現像カートリッジのカートリッジ記憶手段に交換動作終了情報が書き込まれていないということは、その装着中の現像カートリッジは、カートリッジ交換モードにおいて所定の手順を経て装着されたものでないということを意味している。すなわち、不正な電源遮断中に装着された可能性が高く、そのままでは正確な寿命管理などができない虞がある。そこで、この構成によれば、所定の電源復帰時リカバリ処理を行うことによって、その現像カートリッジの使用をそのまま継続して不具合などが生じるのを未然に防止することができる。上記装着時リカバリ処理として、例えば画像形成動作を停止してサービスマンによるメンテナンスを行うようにしてもよい。
【0022】
また、前記電源復帰時リカバリ処理手段は、前記電源復帰時リカバリ処理として、装着中の現像カートリッジが、前記交換動作終了情報を書き込むことなく装着される不正装着がされたものである旨の不正装着報知を行うとすると、ユーザに対して注意を促すことができる。
【0023】
また、前記本体制御手段は、前記電源復帰時リカバリ処理手段による前記不正装着報知後に、装着中の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段に書き込まれている少なくとも前記寿命に関する情報を読み取って前記本体記憶手段に書き込むとしてもよい。
【0024】
この構成によれば、装着中の現像カートリッジのカートリッジ記憶手段に書き込まれている寿命に関する情報が正確であるか否かは不明であるが、その情報に基づいて寿命管理を行うことが可能になる。すなわち、暫定的ではあるものの、その現像カートリッジを使用することが可能になり、使用者の便宜を図ることができる。
【0025】
また、前記電源復帰時リカバリ処理手段は、前記不正装着が電源復帰前の不正な電源遮断中に行われたと判断し、前記電源復帰時リカバリ処理として、さらに、電源遮断中に前記装置本体から取り出された現像カートリッジへの再交換を促すメッセージを表示するとしてもよい。
【0026】
この構成によれば、不正装着が電源復帰前の不正な電源遮断中に行われたと判断され、電源遮断中に装置本体から取り出された現像カートリッジへの再交換を促すメッセージが表示される。これによって、不正取出しの現像カートリッジを正規取出品に復帰させることが可能になる。
【0027】
また、前記カートリッジ支持手段は、前記現像カートリッジ用開口部の開口面にほぼ直交する回動軸周りに前記現像カートリッジを回動可能に構成されているとすると、例えば動作中に着脱位置を通過する際に不正な電源遮断が行われて、偶発的に現像カートリッジが現像カートリッジ用開口部から取出可能な位置に停止すると、ユーザーにより誤って現像カートリッジの不正取出しが行われることが考えられる。しかしながら、その場合には、交換動作終了情報が消去されることなく装置本体から取り出されることになるので、その現像カートリッジは不正取出しがされたものであることを判別することができる。
【0028】
また、前記本体制御手段は、電源復帰時以外は前記カートリッジ交換モード中にのみ前記カートリッジ記憶手段の読み書き動作を行うとしてもよい。この構成によれば、カートリッジ交換モード中にのみ、交換対象の現像カートリッジのカートリッジ記憶手段と、装着された現像カートリッジのカートリッジ記憶手段との読み書きが行われることとなる。すなわち、不正な電源遮断からの電源復帰時を除く通常の電源投入時には、カートリッジ記憶手段の読み書きが行われないので、カートリッジ記憶手段の書換回数寿命に達するのを遅らせることができるという利点がある。
【0029】
また、前記装置本体に設けられ、不正な電源遮断が行われたことを示すための不正電源遮断情報を記憶する不揮発性メモリと、電源投入時に前記不揮発性メモリの書込情報を読み取って前記不正電源遮断情報が書き込まれているか否かを判断し、前記不正電源遮断情報が書き込まれていると判断したときに、その電源投入は不正な電源遮断からの電源復帰であると判定する電源投入判定手段とをさらに備え、前記本体制御手段は、前記電源投入判定手段が、その電源投入は不正な電源遮断からの電源復帰であると判定したときに、装着中の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段の書込情報を読み取るとしてもよい。
【0030】
この構成によれば、電源投入時に不揮発性メモリの書込情報を読み取って不正電源遮断情報が書き込まれているか否かを判断し、不正電源遮断情報が書き込まれていると判断したときに、その電源投入は不正な電源遮断からの電源復帰であると判定することにより、その電源投入が、通常の電源オンか、不正な電源遮断からの電源復帰かを判別することができる。ここで、例えば動作中の電圧低下を検出して動作不能になるまでに不正電源遮断情報を不揮発性メモリに書き込む書込制御手段を備えてもよい。また、例えば動作の実行前に不正電源遮断情報を不揮発性メモリに書き込むとともに、動作の実行後にその不正電源遮断情報を消去するメモリ制御手段を備えてもよい。これらによって、動作中に不正な電源遮断が行われると、不揮発性メモリに不正電源遮断情報が書き込まれたままとなることから、その電源投入が通常の電源オンか電源復帰かを確実に判別できる。
【0031】
また、上記目的を達成するために、この発明にかかる現像カートリッジ交換動作終了情報の記憶制御方法は、トナーを収容する現像カートリッジが装置本体に対して着脱可能に構成され、前記現像カートリッジの寿命に関する情報を含む固有情報を記憶するカートリッジ記憶手段が前記現像カートリッジに設けられた画像形成装置において、動作モードとして、画像形成を行う画像形成モードに加えて、前記現像カートリッジの交換動作を行うカートリッジ交換モードを有し、前記カートリッジ交換モードにおいて、前記交換動作が正常に終了したことを示す交換動作終了情報を前記装置本体に装着された前記現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段に装着時に書き込み、不正な電源遮断からの電源復帰時に、装着中の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段の書込情報を読み取るようにしたことを特徴としている。
【0032】
この構成によれば、例えば交換指示ボタンがユーザによって押されると、現像カートリッジの交換動作を行うカートリッジ交換モードに移行し、カートリッジ交換モードにおいて、交換動作が正常に終了したことを示す交換動作終了情報がカートリッジ記憶手段に現像カートリッジの装着時に書き込まれる。そして、不正な電源遮断からの電源復帰時に、装着中の現像カートリッジのカートリッジ記憶手段の書込情報が読み取られる。したがって、カートリッジ記憶手段に交換動作終了情報が書き込まれているか否かに基づき、不正な電源遮断中に現像カートリッジの交換が行われたか否かの判別が可能になる。ここで、「不正な電源遮断」とは、ユーザによる電源スイッチの誤操作や停電によって、動作中に電源がオフにされることを言う。また、「現像カートリッジの交換動作が正常に終了した」とは、現像カートリッジの装置本体からの取出しと、その取り出された現像カートリッジに代わる現像カートリッジの装置本体への装着とが、カートリッジ交換モードにおいて所定の手順を経て行われたこと、例えば寿命に関する情報などの固有情報の読み書きなどがカートリッジ記憶手段に対して正常に行われたことを言う。すなわち、電源復帰時に装着中の現像カートリッジのカートリッジ記憶手段に交換動作終了情報が書き込まれていないということは、その装着中の現像カートリッジは、カートリッジ交換モードにおいて所定の手順を経て装着されたものでないということを意味することとなる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。この装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する画像形成装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号を含む印字指令信号がコントローラ(CPU)160(図5参照)に与えられると、このCPU160からの指令に応じて装置本体1に設けられたエンジン部EGが所定の画像形成動作を実行し、シートSに画像信号に対応する画像を形成する。
【0034】
このエンジン部EGでは、感光体22が図1の矢印方向D1に回転自在に設けられている。また、この感光体22の周りにその回転方向D1に沿って、帯電ユニット23、ロータリー現像ユニット4およびクリーニング部25がそれぞれ配置されている。帯電ユニット23は所定の帯電バイアスを印加されており、感光体22の外周面を所定の表面電位に均一に帯電させる。また、これらの感光体22、帯電ユニット23およびクリーニング部25は一体的に感光体カートリッジ2を構成しており、後述するように、この感光体カートリッジ2が一体として装置本体1に対し着脱自在となっている。
【0035】
そして、この帯電ユニット23によって帯電された感光体22の外周面に向けて露光ユニット6から光ビームLが照射される。この露光ユニット6は、外部装置から与えられた画像信号に応じた光ビームLにより感光体22上を露光して画像信号に対応する静電潜像を形成する。
【0036】
こうして形成された静電潜像は現像ユニット4によってトナー現像される。すなわち、現像ユニット4は、回転軸4a(図3参照)を中心に回転自在に設けられた支持フレーム40、支持フレーム40に対して着脱自在のカートリッジとして構成されてそれぞれの色のトナーを内蔵するイエロー用の現像器4Y、シアン用の現像器4C、マゼンタ用の現像器4M、およびブラック用の現像器4Kを備えている。この現像ユニット4は、CPU160により制御されている。そして、このCPU160からの制御指令に基づいて、現像ユニット4が回転駆動されるとともに、これらの現像器4Y,4C,4M,4Kが選択的に感光体22と当接してまたは所定のギャップを隔てて対向する所定の現像位置に現像ユニット4が位置決めされると、当該現像器(図1では現像器4Y)に設けられて選択された色のトナーを担持する現像ローラ(図1では現像ローラ41Y)から感光体22の表面にトナーを付与する。これによって、感光体22上の静電潜像が選択トナー色で顕像化される。このように、この実施形態では、支持フレーム40が本発明の「カートリッジ支持手段」に相当し、現像器4Y,4C,4M,4Kが本発明の「現像カートリッジ」に相当する。
【0037】
上記のようにして現像ユニット4で現像されたトナー像は、一次転写領域TR1で転写ユニット7の中間転写ベルト71上に一次転写される。転写ユニット7は、複数のローラ72〜75に掛け渡された中間転写ベルト71と、ローラ73を回転駆動することで中間転写ベルト71を所定の回転方向D2に回転させる駆動部(図示省略)とを備えている。そして、カラー画像をシートSに転写する場合には、感光体22上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト71上に重ね合わせてカラー画像を形成するとともに、カセット8から1枚ずつ取り出され搬送経路Fに沿って二次転写領域TR2まで搬送されてくるシートS上にカラー画像を二次転写する。
【0038】
このとき、中間転写ベルト71上の画像をシートS上の所定位置に正しく転写するため、二次転写領域TR2にシートSを送り込むタイミングが管理されている。具体的には、搬送経路F上において二次転写領域TR2の手前側にゲートローラ81が設けられており、中間転写ベルト71の周回移動のタイミングに合わせてゲートローラ81が回転することにより、シートSが所定のタイミングで二次転写領域TR2に送り込まれる。
【0039】
また、こうしてカラー画像が形成されたシートSは定着ユニット9、排出前ローラ82および排出ローラ83を経由して装置本体1の上面部に設けられた排出トレイ部89に搬送される。また、シートSの両面に画像を形成する場合には、上記のようにして片面に画像を形成されたシートSの後端部が排出前ローラ82後方の反転位置PRまで搬送されてきた時点で排出ローラ83の回転方向を反転し、これによりシートSは反転搬送経路FRに沿って矢印D3方向に搬送される。そして、ゲートローラ81の手前で再び搬送経路Fに乗せられるが、このとき、二次転写領域TR2において中間転写ベルト71と当接し画像を転写されるシートSの面は、先に画像が転写された面とは反対の面である。このようにして、シートSの両面に画像を形成することができる。
【0040】
図2は図1の画像形成装置の外観斜視図である。前述したように、この画像形成装置では、各現像器4Y等が装置本体1の支持フレーム40に対して着脱自在となっているとともに、感光体カートリッジ2が装置本体1に対して着脱自在となっている。図2に示すように、装置本体1の側面部には開閉自在の外部カバー100が設けられており、ユーザがこの外部カバー100を開くと装置本体1に設けられた感光体用開口部105を通して感光体カートリッジ2の側面部が露出する。そして、感光体カートリッジ2を固定するためのロックレバー106を矢印方向D4に回転させることでロックが解除され、図2の(−y)軸方向に沿って感光体カートリッジ2を引き出すことが可能となる。また、感光体用開口部105を通して、感光体カートリッジ2を図2のy軸方向に挿入することで、新たな感光体カートリッジ2を装着することができる。そして、ロックレバー106により感光体カートリッジ2を固定する。こうして感光体カートリッジ2が装着されると、感光体用開口部105は感光体カートリッジ2の側面部によりほぼ塞がれる。
【0041】
また、装置本体1には、現像器4Y,4C,4M,4Kの着脱操作を行うための現像器用開口部115が設けられている。そして、この現像器用開口部115を覆うように、開閉自在の内部カバー110が設けられている。この内部カバー110は、外部カバー100の内側に設けられている。つまり、外部カバー100が現像器用開口部115をも覆うように形成されているため、外部カバー100が閉じられた状態では内部カバー110を開くことはできない。逆に、内部カバー110を閉じなければ外部カバー100を閉じることができない。そして、ユーザがこの内部カバー110を開いたとき、現像ユニット4が所定の着脱位置に停止していれば、装着されている現像器の1つを現像器用開口部115を通して取り出すことが可能となる。また、1つの現像器を現像器用開口部115を通して装着することが可能となる。
【0042】
このように、この実施形態においては、現像器用開口部115が本発明の「現像カートリッジ用開口部」に相当し、内部カバー110が本発明の「現像カートリッジ用開口部を閉塞するカバー」に相当する。
【0043】
また、外部カバー100には突起部101aが設けられる一方、この突起部101aに対応する本体側の位置には孔101bが設けられている。さらに、孔101bの底部には、後述するリミットスイッチ102が取り付けられている。そして、外部カバー100が閉じられるとこの突起部101aが本体側に設けられた孔101bに挿通され、孔101bの底部に設けられたリミットスイッチ102を押すことでその接点を閉じるようになっている。
【0044】
内部カバー110にもこれと同様の機構が設けられている。すなわち、内部カバー110に突起部111aが設けられる一方、それと対応する本体側の位置には孔111bが設けられている。そして、内部カバー110が閉じられると突起部111aが孔111bに挿通され、孔111bの底部に設けられたリミットスイッチ112(後述)を押すことでその接点を閉じるようになっている。
【0045】
さらに、感光体用開口部105の奥にもリミットスイッチ(図示省略)が設けられており、感光体カートリッジ2が装置本体1に装着されるとその接点が閉じるようになっている。このリミットスイッチは、感光体カートリッジ2が装置本体1に正しく装着された状態でその接点を閉じる一方、不完全な装着状態ではその接点を閉じることのないように設置されることが望ましい。というのは、不完全な装着状態で現像ユニット4を回転させて装置を破損することのないように、確実に装着されたことを検出する必要があるからである。
【0046】
このように、この画像形成装置では、外部カバー100および内部カバー110のそれぞれについて、各リミットスイッチの接点の状態から当該カバーの開閉状態を知ることができるとともに、感光体カートリッジ2が装置本体1に装着されているか否かを知ることができるようになっている。そして、外部カバー100および内部カバー110が閉じられ、かつ、感光体カートリッジ2が装着された状態でのみ、上述した画像形成動作を実行する画像形成モードに移行可能になっている。なお、装置本体1の上面適所には、ユーザへのメッセージを表示するための表示パネル90が設けられている。
【0047】
図3は現像ユニット4の停止位置を示す模式図である。現像ユニット4は、CPU160からの制御指令に基づき矢印方向D5に回転駆動され、CPU160および図示を省略するロータリーロック機構によって、図3に示す3種類の位置に位置決めされ固定される。その3種類の位置とは:(a)ホームポジション;(b)現像位置(読み書き位置);(c)着脱位置である。このうち、(a)ホームポジションは、この画像形成装置が画像形成動作を行わない待機状態にあるときに位置決めされる位置であり、図3(a)に示すように、各現像器4Y等に設けられた現像ローラ41Y等がいずれも感光体22から離間した状態にあり、かつ、装置本体1に設けられた現像器用開口部115を通していずれの現像器4Y,…をも取り出すことのできない位置である。
【0048】
また、(b)現像位置は、感光体22上の静電潜像を選択トナー色で顕像化する際に位置決めされる位置である。図3(b)に示すように、一の現像器に設けられた現像ローラ(同図の例ではブラック用現像器4Kに設けられた現像ローラ41K)が感光体22と対向配置され、所定の現像バイアスを印加されることによって、静電潜像がトナーにより顕像化される。この現像位置においても、現像器用開口部115を通していずれかの現像器を取り出すことはできない。なお、画像形成動作中に外部カバー100が開かれた場合には、画像形成動作は直ちに中止され、現像ユニット4はホームポジションに移動した後停止する。なお、(b)現像位置は読み書き位置でもあるが、これについては後述する。
【0049】
さらに、(c)着脱位置は、現像器の着脱操作を行うときのみ取りうる位置である。現像ユニット4がこの着脱位置に位置決めされると、図3(c)に示すように、一の現像器が現像器用開口部115に現れ、該開口部115を通して取り出すことができるようになる。図3(c)は、イエロー用の現像器4Yが現像器用開口部115に現れた状態を示している。また、現像器を装着されていない支持フレーム40に対しては、新たに現像器を装着することができるようになる。この着脱位置においては、いずれの現像器に設けられた現像ローラも感光体22から離間した位置におかれる。このように、現像ユニット4が着脱位置に位置決めされたときに現像器用開口部115に現れた一の現像器のみを取り出し可能としている。そのため、ユーザが不用意に現像器の着脱を行って装置を損傷することがない。
【0050】
なお、この画像形成装置では、4つの現像器4Y,4C,4M,4Kのそれぞれに対して上記した現像位置および着脱位置が設定されているので、現像ユニット4の停止位置は1つのホームポジションを含めて都合9箇所である。
【0051】
ここで、(b)現像位置が読み書き位置でもある点について説明する。図3において、さらに、各現像器4Y,4C,4M,4Kの一方端側面には、現像側コネクタ42Y,42C,42M,42Kがそれぞれ固着されており、現像側コネクタ42Y,42C,42M,42Kには、それぞれカートリッジメモリ43Y,43C,43M,43K(図5参照)が電気的に接続されている。カートリッジメモリ43Y,43C,43M,43Kは、各現像器4Y,4C,4M,4Kの寿命に関する情報、製造ロット、製造年月日、内蔵トナーの色を含む特性などの各現像器4Y,4C,4M,4Kの固有情報を記憶する。上記寿命に関する情報としては、この実施形態では例えば内蔵するトナー量を記憶している。この内蔵トナー量は、後述するように、CPU160により読み取られ、本体メモリ161(図5参照)に書き込まれて、トナー残量の算出に用いられる。また、カートリッジメモリ43Y,…に記憶されている内蔵トナー量は、後述するように、算出されたトナー残量に更新記憶される。
【0052】
そして、図3(b)に示すように、現像ユニット4が現像位置に位置決めされたときに、感光体22の対向位置にある現像器の矢印方向D5の1つ反対側の現像器のコネクタ(例えば、図3(b)に示すように現像器4Kが感光体22の対向位置に位置決めされたときには、矢印方向D5の1つ反対側の現像器4Yに固着されたコネクタ42Y)が、装置本体1に設けられた本体側コネクタ421の対向位置に位置決めされる。
【0053】
この本体側コネクタ421は、現像ユニット4に対して接離方向(図3(b)中、矢印方向)に移動可能に構成されており、モータ駆動回路44(図5参照)によって駆動されるドロワモータ45(図5参照)により現像ユニット4に近接移動し、対向位置に位置決めされている現像側コネクタと嵌合する。これによって、カートリッジメモリ43Y,43C,43M,43Kが、両コネクタを介して装置本体1のCPU160と電気的に接続され、CPU160によりカートリッジメモリ43Y,…の読み書きが行われ、これによって各現像器4Y,4C,4M,4Kの装着検出や寿命管理などが行われる。CPU160による読み書き動作の終了後は、ドロワモータ45の駆動により本体側コネクタ421が現像側コネクタから離れて退避位置に戻る。なお、各現像側コネクタ42Y,…にはループバック配線が設けられており、この配線に接続される本体側コネクタ421の端子対の信号レベルに基づき、両コネクタの嵌合の有無が判別可能になっている。
【0054】
なお、この実施形態では、現像ユニット4が現像位置に位置決めされると、現像側コネクタ42Y,…が装置本体1の本体側コネクタ421と機械的に嵌合することでカートリッジメモリ43Y,…の読み書きを行うようにしているが、例えば赤外線による無線通信等の電磁的手段を用いて非接触で読み書きを行うようにしてもよい。また、カートリッジメモリ43Y,43C,43M,43Kは、電源オフ状態や現像器4Y,4C,4M,4Kが装置本体1から取り外された状態でもそのデータを保存できる不揮発性メモリであることが望ましく、このような不揮発性メモリとしては、例えばフラッシュメモリなどのEEPROMや強誘電体メモリ(Ferroelectric RAM)などを採用することができる。このように、この実施形態では、カートリッジメモリ43Y,43C,43M,43Kが本発明の「カートリッジ記憶手段」に相当する。
【0055】
図4はこの画像形成装置の現像器操作部を示す図である。この現像器操作部150は、図2に示すように、内部カバー110の右横に設けられている。上述したように、この画像形成装置では、画像形成動作を行わない待機状態では現像ユニット4はホームポジションに位置決めされている。また、画像形成動作中に外部カバー100が開かれたときにも現像ユニット4はホームポジションまで移動して停止する。そのため、ユーザが外部カバー100を開き、次いで内部カバー110を開いて現像器用開口部115を露出させたとしても、直ちに現像器を取り出せる状態とはならない。
【0056】
この画像形成装置では、ユーザが図4に示す現像器操作部150を操作することによって、ロータリー現像ユニット4が着脱位置に移動し、これにより初めて現像器の着脱が可能となる。具体的には、現像器操作部150に設けられた現像器操作ボタン151M、151K、151Cおよび151Yのうちユーザが交換を希望するトナー色に対応したボタンを押すと、後述する手順で現像ユニット4が所定量回転駆動されて着脱位置に位置決めされ、これによって選択されたトナー色に対応する現像器が現像器用開口部115に現れる。
【0057】
図5はこの画像形成装置の電気的構成を示す図である。この画像形成装置には、図5に示すように、各部の動作を制御するコントローラ(CPU)160が設けられており、本体メモリ161などが接続されている。本体メモリ161は、CPU160の制御プログラムが格納されたROM部やデータを一時的に格納するRAM部を備え、この実施形態では、上述したような不揮発性メモリが用いられる。
【0058】
この本体メモリ161には、ドットカウンタ162が接続されている。このドットカウンタ162は、外部装置から入力される画像信号に基づき、感光体22上に形成される印刷ドットの個数を各色ごとにカウントするもので、画像形成時にドット数を積算してゆき、例えば1色のトナー像を1枚形成ごとに、この積算値が本体メモリ161に格納される。そして、所定のタイミング(例えば4色のトナー像形成終了時や、外部装置から入力される印字指令信号に基づく一連の画像形成動作の終了時)で、各色の積算値に基づきCPU160は各色のトナー消費量を算出し、このトナー消費量に基づき、各現像器のトナー残量を求めて本体メモリ161に格納しておく。この実施形態では、上記トナー残量が本発明の「寿命値」に相当する。なお、このようなトナー消費量の計算方法は、公知の手法(例えば特開2002−162800号公報や特開2002−174929号公報などを参照)を用いることができる。
【0059】
また、CPU160には、前述したリミットスイッチ102、112からの出力信号が入力されている。より具体的には、内部カバー110の開閉状態を検出するリミットスイッチ112が、一方端を電源に接続されたプルアップ抵抗131の他方端に接続されている。一方、外部カバー100の開閉状態を検出するリミットスイッチ102は、一方端を電源に接続されたプルアップ抵抗132の他方端に接続されている。そして、これらプルアップ抵抗131、132それぞれの他方端は、CPU160の入力ポートP1、P2にそれぞれ接続されている。
【0060】
そのため、CPU160は、2つの入力ポートP1、P2に入力される電圧レベルに基づいて、内部カバー110および外部カバー100の開閉状態を判別することができる。すなわち、
(1)ポートP1がHレベル:内部カバー110が開いている;
(2)ポートP1がLレベル:内部カバー110が閉じている;
(3)ポートP2がHレベル:外部カバー100が開いている;
(4)ポートP2がLレベル:外部カバー100が閉じている
ことを判別することが可能である。
【0061】
そして、その判別結果に基づき、CPU160は、現像ユニット4の回転駆動を許可するか否かを判断する。すなわち、外部カバー100および内部カバー110の両方が閉じられているときは現像ユニット4の回転駆動が許可される。そして、回転駆動を許可しているときには、必要に応じて、現像ユニット4を所定位置に位置決めすべく、CPU160がモータ駆動回路46に対して制御指令を出力する。モータ駆動回路46は、この制御指令に応じて、現像ユニット4を回転駆動するステッピングモータ47に対して所定パルス数の駆動パルスを出力する。なお、装置本体1には現像ユニット4のホームポジションを検出するホームポジションセンサ(図示省略)が設けられており、このホームポジションセンサからの検出信号と、上記パルス数に基づき、現像ユニット4は所定位置に位置決めされる。
【0062】
また、上述したように、閉じられていた外部カバー100が開かれると、現像ユニット4をホームポジションに位置決めして待機する。このとき画像形成動作中であれば、該動作を即座に中止する。この状態は、現像ユニット4の回転駆動は禁止されておらず、後述するように、現像器操作部150の操作待ちの状態となる。そして、この状態で、閉じられていた内部カバー110が開かれると、現像ユニット4の回転駆動を禁止する。このとき現像ユニット4が回転駆動中であれば、即座に停止する。これによって現像ユニット4の故障を回避している。このように、この実施形態では、リミットスイッチ112が本発明の「検出手段」に相当し、モータ駆動回路46およびステッピングモータ47が本発明の「駆動手段」に相当し、CPU160が本発明の「駆動制御手段」に相当する。
【0063】
また、CPU160は、この画像形成装置の動作モードを制御するモード制御手段としての機能を有し、電源投入時に所定のイニシャル処理を行った後は待機モードに移行し、外部装置から印字指令信号が入力されると画像形成モードに移行し、外部カバー100が開かれると待機モードに移行し、この待機モードで現像器操作ボタン151Y,151C,151M,151Kのいずれかが押されるとカートリッジ交換モードに移行する。
【0064】
また、CPU160は、例えばカートリッジメモリ43Y,…の書換回数寿命、本体側コネクタ421や現像側コネクタ42Y,…の接続回数寿命や、ドロワモータ45の駆動回数寿命などを考慮して、カートリッジメモリ43Y,…の読み書き動作を、後述する電源復帰時以外には、カートリッジ交換モード中にのみ行うようにしている。
【0065】
ところで、現像器4Y,…の装置本体1からの不正取出しは、次のようなタイミングで行われることが考えられる。すなわち、この画像形成装置では、図3において現像ユニット4は回転方向D5に回転駆動されるので、現像ユニット4がホームポジションに位置決めされている状態(図3(a))で現像器操作ボタン151Yがオンにされてカートリッジ交換モードに移行すると、現像器4Yは、一旦着脱位置(図3(c))を通過した後に、読み書き位置(図3(b))に到達する。したがって、現像ユニット4の回転により現像器4Yが着脱位置に達したときに内部カバー110が開かれると、上述したように現像ユニット4の回転駆動は即座に停止されるので、現像器4Yの不正取出しが可能になってしまうこととなる。このような不正取出しが行われると、その現像器4Yに実際に貯留されているトナー残量は、カートリッジメモリ43Yに記憶されているトナー残量より少ない。従って、この現像器4Yが後に再装着され、カートリッジメモリ43Yのトナー残量が読み取られて、このデータに基づき寿命管理が行われると、トナーエンドを検出する前に、画像がかすれるなどの画像欠陥が生じてしまう虞がある。
【0066】
そこで、カートリッジメモリ43Y,…の特定領域を利用して、CPU160は、現像器4Y,…の装置本体1への装着時に、カートリッジメモリ43Y,…の特定領域に対して交換動作終了フラグを書き込むとともに、現像器操作ボタン151Y,…が押されると、現像器4Y,…が装置本体1から取り出される前に、交換動作終了フラグを消去する。これによって、現像器4Y,…の装置本体1からの不正取出しを認識可能としている。このように、この実施形態では、交換動作終了フラグが本発明の「交換動作終了情報」に相当する。なお、この動作については後に詳述する。
【0067】
また、現像器の装置本体1からの不正取出しは、上述したようなカートリッジ交換モード中に行われるとは限らない。例えば、動作中にユーザによる電源スイッチの誤操作や停電などの不正な電源遮断があったときに、偶発的に現像ユニット4が着脱位置(またはいずれかの現像器4Y,…が現像器用開口部115から取出可能な位置)で停止した場合には、現像器(例えば現像器4Y)の不正取出しが可能になる。この場合、電源オフ中であるので、CPU160は、内部カバー110の開閉操作などを検知することはできない。そして、その不正取出しがされた現像器4Yと入れ換えに不正装着された現像器には初期トナー量が貯留されている筈であるが、本体メモリ161には不正取出しがされた現像器4Yのトナー残量が寿命情報として記憶されたままであるので、このデータに基づき寿命管理を行うと、現像器にまだトナーが残っているのにトナーエンドを検出してしまう。すなわち、現像器にまだ十分にトナーが残っている状態で、現像器の交換をユーザに要求してしまうこととなる。
【0068】
そこで、CPU160は、画像形成モードなどの所定動作を行う度に、所定動作の実行前に本体メモリ161に不正電源遮断フラグをセットするとともに、所定動作の実行後に本体メモリ161から不正電源遮断フラグをリセットする。そして、CPU160は、電源投入時に本体メモリ161の書込情報を読み取って、その電源投入が不正な電源遮断からの電源復帰であるか否かを判定する。すなわち、動作中に不正な電源遮断があると本体メモリ161の不正電源遮断フラグがリセットされることなく残ったままとなることから、電源投入時の本体メモリ161における不正電源遮断フラグの有無によって、電源復帰であるか否かの判定が可能になる。
【0069】
さらに、CPU160は、その電源投入が電源復帰であると判定したときは装着中の現像器4Y,…のカートリッジメモリ43Y,…の特定領域を読み取り、交換動作終了フラグが書き込まれているか否かを判断する。これによって、電源復帰前の不正な電源遮断中に現像器4Y,…の装置本体1からの不正取出しが行われたか否かを認識可能としている。このように、この実施形態では、CPU160が本発明の「電源投入判定手段」および「本体制御手段」に相当し、本体メモリ161が本発明の「不揮発性メモリ」に相当し、不正電源遮断フラグが本発明の「不正電源遮断情報」に相当する。なお、これらの動作については後に詳述する。
【0070】
図6はカートリッジ交換モードへの移行手順を示すフローチャート、図7はカートリッジ交換モードの手順を示すフローチャートである。また、図8は取出時リカバリ処理の手順を示すフローチャート、図9は取出時リカバリ処理の別の手順例を示すフローチャート、図10は装着時リカバリ処理の手順を示すフローチャートである。CPU160は図6の動作を所定周期(例えば30msec)で実行している。
【0071】
図6において、まずポートP2の電圧レベルに基づき、外部カバー100の開閉状態判別を行う(#10)。ここで、ポートP2がLレベル、つまり上記(4)に示すように、外部カバー100が閉じている場合は(#10でNO)、このルーチンを終了する。一方、ポートP2がHレベル、つまり上記(3)に示すように、外部カバー100が開いている場合には(#10でYES)、現像器操作部150の現像器操作ボタン151Y,151C,151M,151Kのいずれかがオンにされたか否かを判別する(#12)。現像器操作ボタン151Y,…のいずれもがオンにされないときは(#12でNO)、このルーチンを終了する。すなわち、外部カバー100が開いている間は、現像器操作ボタン151Y,…の操作待ち状態となる。そして、現像器操作ボタン151Y,151C,151M,151Kのいずれかがオンにされると(#12でYES)、カートリッジ交換モードに移行する(#14)。以下では、一例として、現像器操作ボタン151Yがオンにされた場合について説明するが、他の現像器操作ボタン151C,151M,151Kがオンにされた場合も、同様の手順で動作が行われる。
【0072】
カートリッジ交換モードに移行すると、図7に示すように、まず、現像ユニット4が回転駆動されて、取出対象である現像器4Yの現像側コネクタ42Yが本体側コネクタ421の対向位置に位置決めされるように(図3(b)参照)、現像ユニット4が読み書き位置(現像位置)に位置決めされる(#20)。次いで、ドロワモータ45を駆動して現像側コネクタ42Yと本体側コネクタ421とを嵌合させた上で、カートリッジメモリ43Yの特定領域が読み取られ(#22)、交換動作終了フラグがセットされているか否かを判別する(#24)。そして、交換動作終了フラグがセットされていれば(#24でYES)、その交換動作終了フラグを消去(リセット)した後(#26)、カートリッジメモリ43Yに格納されている寿命に関する情報を、本体メモリ161に格納されているトナー残量に更新書込みするなどの所定の交換前処理を実行し、その終了後に現像ユニット4を着脱位置に位置決めする(#28)。
【0073】
次いで、内部カバー110が開閉操作されたか否かを判別する(#30)。この画像形成装置では、支持フレーム40における現像器4Y,…の有無を物理的に検出するセンサは設けられておらず、現像器4Y,…の支持フレーム40への装着の有無は、読み書き位置において、本体側コネクタ421に嵌合する現像側コネクタ42Y,…の有無に基づき判定している。そこで、この実施形態では、現像ユニット4が着脱位置に位置決めされた状態で、内部カバー110が一旦開かれた後、閉じられるまでの間(#30でNO)に、現像器4Yの装着があったものと見做し、内部カバー110が閉じられたときに(#30でYES)、動作を次のステップ#32に進めるようにしている。
【0074】
そして、ステップ#32では、ステップ#30で装着された筈の現像器4Yの現像側コネクタ42Yが本体側コネクタ421の対向位置に位置決めされるように(図3(b)参照)、現像ユニット4が読み書き位置(現像位置)に位置決めされる。次いで、ドロワモータ45を駆動して現像側コネクタ42Yと本体コネクタ421とを嵌合させた上で、カートリッジメモリ43Yの特定領域が読み取られ(#34)、交換動作終了フラグがセットされているか否かを判別する(#36)。そして、交換動作終了フラグがセットされていなければ(#36でNO)、カートリッジメモリ43Yに格納されている寿命に関する情報を読み取って本体メモリ161に書き込むなどの所定の交換後処理を実行した後(#38)、カートリッジメモリ43Yの特定領域に交換動作終了フラグをセットし、現像ユニット4をホームポジションに位置決めして(#40)、カートリッジ交換モードを終了する。
【0075】
一方、ステップ#24で交換動作終了フラグがセットされていないときは(#24でNO)、その現像器4Yは、カートリッジ交換モードの開始後に現像器4Yの不正取出しが行われ、その現像器4Yと入れ換えに装着されたものであると考えられる。そこで、後述する取出時リカバリ処理(#42)を実行してステップ#20に戻る。
【0076】
また、ステップ#36で交換動作終了フラグがセットされているときは(#36でYES)、その現像器4Yは、以前に、交換動作終了フラグを消去することなく装置本体1から不正に取り出されたものであると考えられる。そこで、後述する装着時リカバリ処理(#44)を実行してステップ#38に進む。このように、この実施形態では、図7のステップ#26,#28が、本発明の「交換準備動作」に相当する。
【0077】
図7の取出時リカバリ処理(#42)では、例えば図8に示すように、まず、カートリッジ交換モードの開始後に、内部カバー110の開閉操作があったか否かが判定される(#50)。すなわち、CPU160は、図6のステップ#14のカートリッジ交換モードの開始後に、ポートP1の信号レベルに基づき内部カバー110の開閉操作があったことを検出したときはその旨を本体メモリ161に記憶する機能を有しており、ステップ#50において、その記憶内容に基づき、カートリッジ交換モードの開始後に、内部カバー110の開閉操作があったか否かを判定する。
【0078】
そして、カートリッジ交換モードの開始後に、内部カバー110の開閉操作があったと判定したときは(#50でYES)、CPU160は、その内部カバー110の開閉操作により現像ユニット4の回転駆動が停止したときに、現像器4Yの不正取出しが行われ、その不正取出しがされた現像器4Yと入れ換えに別の現像器4Yが不正に装着されたと判断する。すなわち、CPU160は、ステップ#22で読み取った現像器4Yは、その不正に装着された現像器であると判断する。
【0079】
そこで、現像器42Yを着脱位置に位置決めし(#52)、不正取出しがされた現像器の再装着を促すメッセージを表示パネル90に表示し(#54)、内部カバー110の開閉操作を待機する(#56でNO)。そして、内部カバー110の開閉操作があったと判定されると(#56でYES)、このルーチンを終了して、図7のステップ#20に進む。そして、以下、図7の手順により再交換動作が行われることとなる。
【0080】
一方、ステップ#50において、カートリッジ交換モードの開始後に、内部カバー110の開閉操作がなかったと判定したときは(#50でNO)、不正取出しのタイミングが不明であるので、メンテナンス処理に移行して永久ループに入る(#58)。このメンテナンス処理として、例えばサービスマンによるメンテナンスを要求する旨のメッセージを表示パネル90に表示してもよい。
【0081】
図7の取出時リカバリ処理(#42)の別の例では、例えば図9に示すように、まず、カートリッジ交換モードの開始後に、内部カバー110の開閉操作があったか否かが判定される(#60)。このステップ#60と、ステップ#60がNOのときに実行されるステップ#68とは、それぞれ、図8のステップ#50と、ステップ#58と同一であるので、説明を省略する。
【0082】
そして、カートリッジ交換モードの開始後に、内部カバー110の開閉操作があったと判定したときは(#60でYES)、現像器4Yをホームポジションに位置決めし(#62)、現在の現像器4Yは不正取出しがされた後に不正装着されたものであるので現像器操作ボタン151Yの再操作を促すメッセージを表示パネル90に表示し(#64)、現像器操作ボタン151Yの再操作を待機する(#66でNO)。そして、現像器操作ボタン151Yの再操作があったと判定されると(#66でYES)、このルーチンを終了して、図7のステップ#20に進む。そして、以下、図7の手順により再交換動作が行われることとなる。
【0083】
図7の装着時リカバリ処理(#44)では、例えば図10に示すように、まず、今回装着された現像器4Yが、以前に装置本体1から不正取出しがされたものである旨のメッセージを表示パネル90に表示する不正取出報知を行って(#70)、このルーチンを終了し、図7のステップ#38に進む。そして、以下、図7の手順により交換後処理が行われる(図7の#38)。なお、続く交換動作終了フラグのセット(図7の#40)は、ここではフラグのセット状態が維持されることとなる。
【0084】
図11は不正電源遮断フラグの書込手順を示すフローチャート、図12は電源投入時の手順を示すフローチャートである。図11において、所定動作が実行される度に(#76)、その所定動作の実行前に不正電源遮断フラグが本体メモリ161に書き込まれ(#74)、その所定動作の実行後に不正電源遮断フラグが本体メモリ161から消去される(#78)。この所定動作としては、外部装置からの印字指令信号に基づく画像形成モードにおける動作や、電源投入時に実行される所定のイニシャル処理における動作などが含まれる。
【0085】
図12において、電源が投入されると、まず、本体メモリ161に不正電源遮断フラグが書き込まれているか否かが判断され(#80)、不正電源遮断フラグが書き込まれていないと判断すると(#80でNO)、このルーチンを終了して電源投入時に実行される所定のイニシャル処理などに移行する。一方、本体メモリ161に不正電源遮断フラグが書き込まれていると判断すると(#80でYES)、現像器(ここでは例えば現像器4Y)の現像側コネクタ42Yが本体側コネクタ421の対向位置に位置決めされるように(図3(b)参照)、現像ユニット4が読み書き位置(現像位置)に位置決めされる(#82)。次いで、ドロワモータ45を駆動して現像側コネクタ42Yと本体コネクタ421とを嵌合させた上で、カートリッジメモリ43Yの特定領域が読み取られ(#84)、交換動作終了フラグがセットされているか否かを判別する(#86)。そして、交換動作終了フラグがセットされていれば(#86でYES)、全ての現像器のカートリッジメモリの読み取りが終了したか否かが判別され(#88)、未だであれば(#88でNO)、ステップ#82に戻って以上の動作が繰り返される。そして、全ての現像器のカートリッジメモリの読み取りが終了すると(#88でYES)、今回の不正電源遮断中には現像器4Y,…の不正取出しが行われなかったと判断して、本体メモリ161の不正電源遮断フラグが消去され(#90)、このルーチンを終了する。
【0086】
一方、ステップ#86において、交換動作終了フラグがセットされていなければ(#86でNO)、その装着中の現像器は電源復帰前の不正な電源遮断中に装着されたものであると判断して、所定の電源復帰時リカバリ処理を実行する永久ループに入る(#92)。この電源復帰時リカバリ処理として、例えば不正装着があった旨のメッセージを表示パネル90に表示する不正装着報知を行うようにすればよい。また、上記不正装着報知に代えて又は加えて、サービスマンによるメンテナンスを要求するようにしてもよい。
【0087】
このように、この実施形態によれば、現像器操作部150の操作により現像器4Y,…の交換がユーザによって指示されると、現像ユニット4を着脱位置に位置決めして現像器4Y,…を現像器用開口部115に配置して取出可能にする前に、本体メモリ161に記憶しているトナー残量(寿命に関する情報)の最新データをカートリッジメモリ43Y,…に書き込むようにしているので、その現像器4Y,…を再装着したときには、カートリッジメモリ43Y,…から読み出す寿命に関する情報を用いて、現像器4Y,…の寿命管理を正確に行うことができる。従って、例えば大量印刷を行う際に、使用中でトナー残量の少ない現像器4Y,…を一旦取り出して保管しておき、新しい現像器4Y,…を装着して大量印刷を行った後に、その新しい現像器4Y,…を取り出して、保管しておいたトナー残量の少ない現像器4Y,…を再装着するような使い方も可能になる。これによって、装置の使い勝手を向上することができる。
【0088】
また、この実施形態によれば、現像器4Y,…の装置本体1への装着時に、カートリッジメモリ43Y,…に交換動作終了フラグを書き込んで(セットして)おき、装置本体1から取り出される前に交換動作終了フラグを消去(リセット)するようにしているので、交換動作終了フラグの有無によって、上述したような不正取出しが行われたか否かを判別することができる。すなわち、図7の動作によれば、取出対象である現像器4Yのカートリッジメモリ43Yの特定領域を読み取り、交換動作終了フラグがセットされているか否かを確認しているので(#24)、装置本体1からの現像器4Yの不正取出しが行われ、この不正取出しと入れ換えに装着された不正装着の現像器4Yであるか否かを判別することが可能になる。また、図7の動作によれば、装着された現像器4Yのカートリッジメモリ43Yの特定領域を読み取り、交換動作終了フラグがセットされているか否かを確認しているので(#36)、その現像器4Yが、以前に装置本体1から不正取出しによって取り出されたものであるか否かを判別することが可能になる。このとき、既存のカートリッジメモリ43Y,…に交換動作終了フラグの書込みを行うため、交換動作終了フラグ(交換動作終了情報)の書込用に別途メモリを設ける必要がない。
【0089】
また、この実施形態によれば、交換動作終了フラグの有無が正常でなく不正取出しと判断されるときは、不正取出しがされた現像器4Y,…の再装着を促すようにしている。すなわち、図8および図9の取出時リカバリ処理では、カートリッジ交換モードの開始から交換対象のカートリッジメモリの読取りまでに、内部カバー110の開閉操作があったか否かを判定しているので、不正取出しがあったか否かを判断することができる。そして、不正取出しがあったと判断したときは、不正取出しがされた現像器4Y,…の再装着を促すメッセージを表示パネル90に表示したり(図8の#54)、現像器操作ボタン151Y,…の再操作を促すメッセージを表示パネル90に表示することにより(図9の#64)、不正取出しがされた現像器4Y,…の再装着を促すようにしている。これによって、不正取出しがされた現像器4Y,…が、装置本体1外に放置されたままになるのを未然に防止することができる。
【0090】
また、図10の動作によれば、以前に装置本体1から不正取出しがされた現像器4Y,…ではあっても、取り敢えず使用することが可能になるので、使用者の便宜を図ることができる。
【0091】
また、図11の動作によれば、本体メモリ161に対する書込回数が増大するため、本体メモリ161の寿命や処理時間の観点からは不利ではあるが、確実に不正電源遮断を検知することができる。また、図12の動作によれば、不正な電源遮断からの電源復帰時に、カートリッジメモリ43Y,…の特定領域に交換動作終了フラグが書き込まれているか否かを判断しているので、不正な電源遮断中における現像器4Y,…の不正取出しを確実に認識することができる。
【0092】
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態における図7の取出時リカバリ処理(#42)は図8、図9に示す手順に限られず、図7の装着時リカバリ処理(#44)は図10に示す手順に限られない。取出時リカバリ処理および装着リカバリ処理として、例えば図8のステップ#58のメンテナンス処理のように、図7の処理に戻すことなく永久ループに入るようにして、サービスマンによるメンテナンスを要求するようにしてもよい。また、その永久ループにおいて、不正取出しがあった旨のメッセージを表示パネル90に表示する不正取出報知を行うようにしてもよい。
【0093】
また、図12のステップ#92の電源復帰時リカバリ処理は、上記実施形態に限られない。例えば、上記不正装着報知に代えて又は加えて、その不正装着と判断した装着中の現像器4Y,…のカートリッジメモリ43Y,…に記憶されている寿命に関する情報を読み取って本体メモリ161に書き込み、交換動作終了フラグをカートリッジメモリ43Y,…に書き込むようにするとともに、図12に破線で示すように、ステップ#92からステップ#88に進むようにしてもよい。この動作によれば、不正装着がされた現像器4Y,…ではあっても、取り敢えず使用することが可能になるので、使用者の便宜を図ることができる。
【0094】
さらにまた、図12のステップ#92の電源復帰時リカバリ処理において、上記不正装着報知に代えて又は加えて、電源復帰前の不正な電源遮断中に装置本体1から不正取出しがされた現像器への再交換を促すメッセージを表示パネル90に表示するようにしてもよい。この動作によれば、不正取出しがされた現像器が装置本体1外に放置されたままになるのを防止することができる。
【0095】
また、不正電源遮断フラグの書込手順は、上記実施形態の図11の手順に限られない。図13は別の形態における電源供給系を示す図、図14は不正電源遮断フラグの別の書込手順を示すフローチャートである。なお、図13において上記実施形態と同一機能を果たすものは同一符号を付している。
【0096】
図13の形態では、ドロワモータ45およびステッピングモータ47は高電圧電源(図13では例えば+24V)で動作し、CPU160および本体メモリ161は低電圧電源(図13では例えば+5V)で動作する。そして、高電圧電源が2つの分圧抵抗R1,R2で分圧された分圧値がCPU160の割込みポートINTに接続されている。そして、CPU160は、割込みポートINTの電圧レベルが所定レベル以下に低下すると、その時点で実行中のルーチンに関わりなく、図14に示す高電圧電源低下割込み処理を実行する。
【0097】
図14において、まず、動作中であるか否かが判定され(#96)、動作中でなければ(#96でNO)、通常の電源オフと考えられ、現像ユニット4が着脱位置で停止することはないので、そのままこのルーチンを終了する。一方、動作中であれば(#96でYES)、ユーザによる電源スイッチの誤操作や停電などの不正な電源遮断と判断して、本体メモリ161に不正電源遮断フラグを書き込んで(#98)、このルーチンを終了する。
【0098】
この形態によれば、上記実施形態に比べて、図13のようにCPU160が高電圧電源の電圧レベルを検出する構成を必要とするが、本体メモリ161に対する書込回数が上記実施形態に比べて大幅に減少するため、本体メモリ161の寿命や処理時間の観点からは有利となる。
【0099】
また、上記実施形態は、イエロー、シアン、マゼンタおよびブラックの4色に対応した4個の現像器を装着可能なロータリー現像ユニットを備えるとともに、反転搬送経路FRを備えることによりシートSの両面に画像を形成することができる装置である。本発明はこれに限定されず、例えば、上記とは異なる個数の現像器を装着可能な現像ユニットを備える装置や、シートSの片面のみに画像を形成する装置に対しても適用することが可能である。特に、本発明は、現像ユニットの読み書き位置と着脱位置とが異なり、読み書き位置への移動中に着脱位置を通過する構成の画像形成装置、現像器用開口部を閉塞する内部カバーがユーザによって自由に開くことが可能な構成の画像形成装置や、装置本体のCPUをカートリッジメモリに常時接続してその読み書きを常に行える構成ではなくてカートリッジメモリの読み書きを断続的に行う構成の画像形成装置などに適用すると効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図。
【図2】図1の画像形成装置の外観斜視図。
【図3】現像ユニットの停止位置を示す模式図。
【図4】この画像形成装置の現像器操作部を示す図。
【図5】この画像形成装置の電気的構成を示す図。
【図6】カートリッジ交換モードへの移行手順を示すフローチャート。
【図7】カートリッジ交換モードの手順を示すフローチャート。
【図8】取出時リカバリ処理の手順を示すフローチャート。
【図9】取出時リカバリ処理の別の手順を示すフローチャート。
【図10】装着時リカバリ処理の手順を示すフローチャート。
【図11】不正電源遮断フラグの書込手順を示すフローチャート。
【図12】電源投入時の手順を示すフローチャート。
【図13】別の形態における電源供給系を示す図。
【図14】不正電源遮断フラグの別の書込手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
4Y,4C,4M,4K…現像器(現像カートリッジ)、 40…支持フレーム(カートリッジ支持手段)、 43Y,43C,43M,43K…カートリッジメモリ(カートリッジ記憶手段)、 47…ステッピングモータ(駆動手段)、 110…内部カバー(現像カートリッジ用開口部のカバー)、 112…リミットスイッチ(検出手段) 115…現像器用開口部(現像カートリッジ用開口部)、 160…CPU(本体制御手段、寿命演算手段、駆動制御手段、電源復帰時リカバリ処理手段、電源投入判定手段)、 161…本体メモリ(本体記憶手段、不揮発性メモリ)

Claims (13)

  1. トナーを収容する現像カートリッジが装置本体に対して着脱可能に構成され、前記現像カートリッジの寿命に関する情報を含む固有情報を記憶するカートリッジ記憶手段が前記現像カートリッジに設けられた画像形成装置において、
    不正な電源遮断からの電源復帰時に、装着中の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段の書込情報を読み取る本体制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 動作モードとして、画像形成を行う画像形成モードに加えて、前記現像カートリッジの交換動作を行うカートリッジ交換モードを有し、
    前記本体制御手段は、前記カートリッジ交換モードにおいて、前記交換動作が正常に終了したことを示す交換動作終了情報を前記カートリッジ記憶手段に所定のタイミングで書き込むとともに、電源復帰時に、装着中の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段に前記交換動作終了情報が書き込まれているか否かを判断する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記装置本体に対し移動可能に構成され、少なくとも1つの前記現像カートリッジが装着可能なカートリッジ支持手段と、
    少なくとも所定の着脱位置と所定の読み書き位置とに前記カートリッジ支持手段を位置決めすべく前記カートリッジ支持手段を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段の動作を制御して前記カートリッジ支持手段の位置決めを制御する駆動制御手段とをさらに備え、
    前記着脱位置は、前記装置本体に設けられた現像カートリッジ用開口部を通して前記現像カートリッジの着脱が可能となる位置であり、
    前記読み書き位置は、前記本体制御手段による前記カートリッジ記憶手段の読み書きが可能となる位置であり、
    前記本体制御手段は、前記カートリッジ交換モードの開始時に、交換対象の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段の書込情報を読み取り、前記交換動作終了情報が書き込まれているか否かを判断し、書き込まれていると判断したときに、前記交換動作終了情報を消去する交換準備動作を行うものであり、
    前記駆動制御手段は、前記カートリッジ交換モードの開始時に、まず前記カートリッジ支持手段を前記読み書き位置に位置決めし、前記本体制御手段による前記交換準備動作の終了後に、前記カートリッジ支持手段を前記着脱位置に位置決めするものである請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記装置本体に設けられた本体記憶手段と、
    前記画像形成モードにおける一連の画像形成毎に消費されるトナー量に応じた値を積算した積算値を求め、その積算値に基づき、前記現像カートリッジのトナー残量に応じた寿命値を求めて前記本体記憶手段に更新記憶する寿命演算手段とをさらに備え、
    前記本体制御手段は、前記交換準備動作として、さらに、交換対象の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段に、前記寿命に関する情報として前記寿命値を更新書込みするものである請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記本体制御手段は、前記カートリッジ交換モードにおいて、前記装置本体に装着された現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段の書込情報を読み取り、前記交換動作終了情報が書き込まれているか否かを判断し、書き込まれていないと判断したときに、前記カートリッジ記憶手段に書き込まれている少なくとも前記寿命に関する情報を読み取って前記本体記憶手段に書き込むもので、
    前記寿命演算手段は、前記寿命に関する情報と前記積算値とに基づき、前記寿命値を求めるものである請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記本体制御手段が、電源復帰時に、装着中の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段に前記交換動作終了情報が書き込まれていないと判断したときは、所定の電源復帰時リカバリ処理を行う電源復帰時リカバリ処理手段をさらに備えた請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記電源復帰時リカバリ処理手段は、前記電源復帰時リカバリ処理として、装着中の現像カートリッジが、前記交換動作終了情報を書き込むことなく装着される不正装着がされたものである旨の不正装着報知を行う請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記本体制御手段は、前記電源復帰時リカバリ処理手段による前記不正装着報知後に、装着中の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段に書き込まれている少なくとも前記寿命に関する情報を読み取って前記本体記憶手段に書き込む請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記電源復帰時リカバリ処理手段は、前記不正装着が電源復帰前の不正な電源遮断中に行われたと判断し、前記電源復帰時リカバリ処理として、さらに、電源遮断中に前記装置本体から取り出された現像カートリッジへの再交換を促すメッセージを表示する請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記カートリッジ支持手段は、前記現像カートリッジ用開口部の開口面にほぼ直交する回動軸周りに前記現像カートリッジを回動可能に構成されている請求項2〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記本体制御手段は、電源復帰時以外は前記カートリッジ交換モード中にのみ前記カートリッジ記憶手段の読み書き動作を行う請求項1〜10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記装置本体に設けられ、不正な電源遮断が行われたことを示すための不正電源遮断情報を記憶する不揮発性メモリと、
    電源投入時に前記不揮発性メモリの書込情報を読み取って前記不正電源遮断情報が書き込まれているか否かを判断し、前記不正電源遮断情報が書き込まれていると判断したときに、その電源投入は不正な電源遮断からの電源復帰であると判定する電源投入判定手段とをさらに備え、
    前記本体制御手段は、前記電源投入判定手段が、その電源投入は不正な電源遮断からの電源復帰であると判定したときに、装着中の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段の書込情報を読み取る請求項1〜11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. トナーを収容する現像カートリッジが装置本体に対して着脱可能に構成され、前記現像カートリッジの寿命に関する情報を含む固有情報を記憶するカートリッジ記憶手段が前記現像カートリッジに設けられた画像形成装置において、
    動作モードとして、画像形成を行う画像形成モードに加えて、前記現像カートリッジの交換動作を行うカートリッジ交換モードを有し、
    前記カートリッジ交換モードにおいて、前記交換動作が正常に終了したことを示す交換動作終了情報を前記装置本体に装着された前記現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段に装着時に書き込み、
    不正な電源遮断からの電源復帰時に、装着中の現像カートリッジの前記カートリッジ記憶手段の書込情報を読み取るようにしたことを特徴とする現像カートリッジ交換動作終了情報の記憶制御方法。
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