JP2004286551A - センサーボルト及びボルト検査システム - Google Patents

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Toru Higuchi
徹 樋口
Shunji Ichikawa
俊二 市川
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Abstract

【課題】バッテリー切れの心配がなく半永久的に使用可能であるとともに、小型化することのできるセンサーボルトを提供することを目的とする。
【解決手段】歪みセンサー11は、被締付体に締め付けられることによりボルト本体10に生じる歪みを感知し、その歪みの大きさに応じた強度の電気信号を制御部13に出力する。制御部13は、その電気信号の強度値が設定範囲内にあるか否かを判定し、送受信部17は、その判定結果を外部へと送信する。また、送受信部17は、外部から所定周波数の電波信号を受信すると、誘導起電力を生じる。電源回路15は、この誘導起電力を制御部13に供給する。これにより、センサーボルト1の動作に必要な電力が供給される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボルトに生じた歪みの大きさを判定するセンサーボルト、及びそのセンサーボルトを用いたボルト検査システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のセンサーボルトとしては、例えば図8に示すものがある(特許文献1)。歪みセンサー91は、被締付体に締め付けられることによりボルトに生じる歪みを感知し、その歪みの大きさに応じた電気信号を制御部92へと出力する。制御部92は、その電気信号を増幅し、増幅した電気信号の大きさを設定値と比較することによって、ボルトに異常緩みが発生したか否かを判定する。その判定結果は、必要に応じて、送受信回路93及びアンテナ94を介して外部へと送信される。また、センサーボルトにおける上記の動作に必要な電力は、内蔵されたバッテリー95から供給されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−118637号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に示すセンサーボルトにおいては、歪みセンサー91、制御部92及び送受信回路93等の動作に必要な電力は、バッテリー95によって供給される。それゆえに、このセンサーボルトは、バッテリー95が切れるとボルトの異常緩みを判定できなくなるため、寿命が短く実用性に欠けるという問題がある。また、このセンサーボルトは、バッテリー95を内蔵するために大型化してしまうという問題もある。
【0005】
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであり、半永久的に使用することができるとともに、小型化することのできるセンサーボルト、及びこのセンサーボルトを備えたボルト検査システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明によるセンサーボルトは、ボルト本体と、被締付体に締め付けられることによりボルト本体に生じる歪みを感知し、歪みの大きさに応じた強度の電気信号を出力する歪みセンサーと、歪みセンサーを制御するとともに、電気信号に基づいて歪みに関する情報を出力する制御部と、制御部が出力した歪みに関する情報を含む電波信号を外部へと送信するとともに、所定周波数の電波信号を外部から受信し、所定周波数の電波信号による誘導起電力を生じる送受信部と、送受信部で生じた誘導起電力を制御部に供給する電源回路と、を備えることを特徴とするセンサーボルト。
【0007】
上記したセンサーボルトにおいては、歪みセンサーが、ボルト本体に生じる歪みを感知し、その歪みの大きさに応じた電気信号を制御部へと出力する。制御部は、その電気信号に基づいて歪みに関する情報を生成して出力する。この歪みに関する情報は、送受信部により外部へと送信される。このため、ボルトの検査者等は、センサーボルトから離れた場所にいても、ボルト本体に生じている歪みに関する情報を知ることができる。
【0008】
また、送受信部は、所定周波数の電波信号を受信することにより誘導起電力を生じる。そして、電源回路は、この誘導起電力を制御部に供給する。これにより、センサーボルトの動作に必要な電力が供給されている。このため、本センサーボルトは、バッテリーを必要としないためにバッテリー切れの心配がないので、半永久的に使用することができ、実用性に優れている。また、本センサーボルトは、バッテリーを内蔵する必要がないため、小型化することができる。
【0009】
制御部は、電気信号の強度値が設定範囲内にあるか否かを判定し、その判定結果を歪みに関する情報として出力することを特徴としてもよい。この場合、検査者等は、センサーボルトから離れた場所にいても、ボルト本体に生じている歪みの大きさが所定の範囲内にあるか否かを知ることができる。また、これにより、検査者等は、センサーボルトの締付け軸力強度が正常であるか否かを判断することができる。
【0010】
制御部は、送受信部が設定範囲の変更命令を含む所定周波数の電波信号を受信することにより、設定範囲を変更することを特徴としてもよい。この場合、検査者等は、センサーボルトから離れた場所にいても、設定範囲の変更を行うことができる。
【0011】
本発明によるセンサーボルトは、制御部が出力した歪みに関する情報を表示する表示部を備えることを特徴としてもよい。この場合、検査者等は、その表示部を見ることにより、ボルト本体に生じている歪みに関する情報を容易に知ることができる。
【0012】
本発明によるセンサーボルトは、ボルトに関する情報を格納する記憶部を備えることを特徴としてもよい。この場合、ボルトに関する種々の情報を記憶部に格納しておくことができる。
【0013】
記憶部は、ボルトの固有情報を予め格納する書換不可メモリー領域と、制御部が出力した歪みに関する情報を格納する書換可能メモリー領域とを有することを特徴としてもよい。この場合、ボルトの固有情報として書換不可メモリー領域に予め格納した情報の書換え及び誤消去等を防ぐことができる。一方、制御部が出力した歪みに関する情報を必要に応じて書換可能メモリー領域に格納しておくことにより、過去の歪みに関する情報を蓄積することができる。
【0014】
制御部は、送受信部がメモリーの読出し命令を含む所定周波数の電波信号を受信することにより、記憶部に格納されているボルトに関する情報を読み出し、送受信部は、制御部が読み出したボルトに関する情報を含む電波信号を外部へと送信することを特徴としてもよい。この場合、検査者等は、センサーボルトから離れた場所にいても、記憶部に格納されている情報を知ることができる。
【0015】
制御部は、送受信部がメモリーの書込み命令を含む所定周波数の電波信号を受信することにより、記憶部にボルトに関する情報を書き込むことを特徴としてもよい。この場合、検査者等は、所望の情報を記憶部に適宜格納させることができる。
【0016】
ボルト本体は、樹脂成型されていることを特徴としてもよい。この場合、ボルト本体の成型と同時に、歪みセンサーをボルト本体に固定することができる。
【0017】
本発明によるボルト検査システムは、上記のセンサーボルトと、送受信部へと所定周波数の電波信号を送信するとともに、送受信部からの歪みに関する情報を含む電波信号を受信するボルト検査装置と、を備えることを特徴とする。
【0018】
上記のボルト検査システムにおいては、ボルト検査装置が送信した所定周波数の電波信号によって、センサーボルトの動作に必要な電力が供給されている。これにより、センサーボルトのバッテリー交換作業が不要なボルト検査システムが実現されている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面とともに本発明によるセンサーボルト及びボルト検査システムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0020】
図1は、本発明によるセンサーボルト、及びセンサーボルトを用いたボルト検査システムの一実施形態の構成を示す模式図である。本ボルト検査システムは、センサーボルト1及びボルト検査装置2を備える。
【0021】
センサーボルト1は、被締付体に締め付けられることによりボルトに生じる歪みを感知し、その歪みの大きさが所定の範囲内にあるか否かを判定し、その判定結果を歪みに関する情報として外部へと送信するものである。このセンサーボルト1は、ボルト本体10及び歪みセンサー11を備える。
【0022】
ボルト本体10は、胴部10aと頭部10bとから構成される。胴部10aは、略円柱の形状をしており、その表面の一部又は全部にナット等の雌ねじと螺合できる雄ねじが形成されている。また、胴部10aには、その中心軸に沿って、頭部10bから所定の位置まで延びる長孔19が形成されている。一方、ボルト本体10の頭部10bは、例えば略正六角柱の形状をしており、その中心軸は胴部10aと一致する。
【0023】
胴部10aの長孔19には、歪みセンサー11が挿入されて固定されている。この固定は、例えば接着剤によって行うことができる。歪みセンサー11は、被締付体に締め付けられることによりボルト本体10に生じる歪みを感知するとともに、その歪みの大きさに応じた強度の電気信号を出力する。歪みセンサー11としては、例えばストレンゲージを用いることができる。
【0024】
また、歪みセンサー11は、自己温度補償機能を有している。自己温度補償機能とは、温度変化に伴うボルト本体10自体の膨張または収縮が歪みの大きさに与える影響を補償する機能である。歪みセンサー11は、この機能により、被締付体に締め付けられることによりボルト本体10に生じる歪みの大きさに応じた強度の電気信号を、温度に関わらず一定の強度で出力する。
【0025】
図2は、被締付体に締め付けられたボルトに歪みが生じる理由を説明するための図である。図2においては、ボルト本体10をナット81と螺合させることにより、2つの被締付体82aと82bとを締め付けている。このとき、被締付体82a,82bは、ボルト本体10及びナット81から締付け力F1を受ける。一方、ボルト本体10は、被締付体82a,82bからの反作用によって、引張り力である締付け軸力F2を中心軸方向に受ける。この締付け軸力F2によって、ボルト本体10の胴部10aに歪みが生じる。
【0026】
ここで、ボルト本体10の被締付体82a,82bに対する締付けが弱くなれば、締付け軸力F2が小さくなるので、ボルト本体10に生じる歪みも小さくなる。逆に、ボルト本体10の被締付体82a,82bに対する締付けが強くなれば、締付け軸力F2が大きくなるので、ボルト本体10に生じる歪みも大きくなる。したがって、ボルト本体10に生じる歪みの大きさを測定することにより、ボルト本体10の締付け軸力強度について知ることができる。
【0027】
図1に戻って、センサーボルト1の頭部10bには、ICチップ12が設けられている。このICチップ12上には、制御部13が形成されている。制御部13は、歪みセンサー11と電気的に接続され、歪みセンサー11に電力を供給するとともに、歪みセンサー11を制御する。また、制御部13は、歪みセンサー11が出力する電気信号の強度値に関する設定範囲を保持している。この設定範囲は、センサーボルト1の締付け軸力強度と歪みセンサー11が出力する電気信号の大きさとの関係について予め測定されたデータに基づいて設定することができる。すなわち、制御部13は、歪みセンサー11が出力する電気信号について、センサーボルト1の所望の締付け軸力強度の範囲に対応するように設定された範囲を保持している。具体的には、設定範囲は、下限値と上限値とを有している。下限値は、センサーボルト1が正常に締め付けられている場合と異常緩みが生じている場合との締付け軸力強度の境界値に対応して設定される値である。一方、上限値は、センサーボルト1が正常に締め付けられている場合と異常締付けが生じている場合との締付け軸力強度の境界値に対応して設定される値である。また、制御部13は、設定範囲を必要に応じて変更する。
【0028】
制御部13は、歪みセンサー11からの電気信号を入力すると、入力した電気信号を増幅し、増幅した電気信号の強度値が設定範囲内にあるか否かを判定し、その判定結果を出力する。制御部13は、増幅用のオペアンプ及び判定用のオペアンプを有しており、それぞれのオペアンプによって上記の増幅及び判定を行う。制御部13から出力される判定結果には、次の3通りある。すなわち、電気信号の強度値が、(1)設定範囲内にある、(2)設定範囲内になく、かつその範囲の下限値よりも小さい、及び(3)設定範囲内になく、かつその範囲の上限値よりも大きいという3通りである。
【0029】
さらに、制御部13は、可変抵抗器およびリニアライズ回路を有している。可変抵抗器は、上記した設定範囲を適宜変更するためのものである。制御部13は、この可変抵抗器の抵抗値を調整することによって、設定範囲を変更することができる。一方、リニアライズ回路は、ボルト本体10に生じる歪みの大きさに対する歪みセンサー11が出力する電気信号の大きさの非線形性を補正して、補正後の電気信号の大きさが歪みの大きさに対して線形になるようにするためのものである。
【0030】
また、頭部10bには、送受信部17及び電源回路15が備えられている。送受信部17は、制御部13に電気的に接続された送受信回路14、及び送受信回路14と電気的に接続されたアンテナ16を有して構成されており、制御部13によって制御されている。送受信回路14は、ICチップ12上に形成されており、制御部13が出力した判定結果の情報を含む信号を生成し、電波信号としてアンテナ16から外部へと送信させる。アンテナ16は、コイルを有して構成されており、ボルト本体10の頭部10bのうち、胴部10aと反対側の端面を含む一部領域に設けられたアンテナ収容部10cに収容されている。アンテナ収容部10cは、例えば樹脂のように、電波信号の送受信の妨げにならない材料で形成される。また、アンテナ16は、所定周波数(以下、第1周波数という。)の電波信号を外部から受信する。このとき、アンテナ16は、コイルを有して構成されているため、受信した電波信号による誘導起電力を生じる。
【0031】
送受信部17のアンテナ16には、電源回路15が電気的に接続されている。電源回路15は、ICチップ12上に形成されている。また、電源回路15は、制御部13とも電気的に接続されており、アンテナ16で生じた誘導起電力を制御部13に供給する。また、電源回路15から誘導起電力を供給された制御部13は、その誘導起電力の一部を歪みセンサー11及び送受信回路14に供給する。
【0032】
さらに、本実施形態においては、センサーボルト1のアンテナ収容部10cに表示部18が設けられている。表示部18は、制御部13に電気的に接続されるとともに、外部から視認可能に設けられている。この表示部18は、制御部13によって制御されており、制御部13が出力した判定結果を表示する。このときに必要な電力は、制御部13を介して電源回路15から供給される。表示部18としては、例えばLEDを用いることができる。LEDを用いる場合、上述した制御部13における3通りの判定結果それぞれに対応して、所定の相異なる色の発光が生じるように設定しておくことが好ましい。
【0033】
ボルト検査装置2は、センサーボルト1の送受信部17へと第1周波数の電波信号を送信するとともに、送受信部17が出力した電波信号を受信するものである。このボルト検査装置2は、センサーボルト1の締め付けに用いることができるレンチ等の締め付け工具29に内蔵されている。この締め付け工具29は、例えば全体を樹脂成型することにより製造することができる。
【0034】
ボルト検査装置2は、ICチップ21及びアンテナ24を有する。ICチップ21上には、制御部22及び送受信回路23が形成されている。制御部22には送受信回路23が、また送受信回路23にはアンテナ24がそれぞれ電気的に接続されている。制御部22は、送受信回路23を制御しており、必要に応じてアンテナ24から第1周波数の電波信号を送信させる。この電波信号を受信したセンサーボルト1は、送受信部17が生じる誘導起電力が動力源となって、稼動状態となる。また、アンテナ24は、センサーボルト1からの電波信号を受信する。受信した電波信号に含まれる制御部13における判定結果の情報は、送受信回路23を介して制御部22へと伝送される。
【0035】
また、制御部22は、送受信回路23を制御して、必要に応じてアンテナ24から設定範囲の変更命令を含む第1周波数の電波信号を送信させる。この設定範囲の変更命令は、センサーボルト1の制御部13に設定範囲を変更させるための命令である。この電波信号を受信したセンサーボルト1においては、制御部13が、設定範囲の変更命令に従って、設定範囲の変更を行う。
【0036】
また、ボルト検査装置2は、操作部27を有する。この操作部27は、制御部22と電気的に接続されるとともに、工具29の外面上に設けられている。操作部27は、ボルト検査装置2とボルトの検査者等とのインターフェースとなる部分である。検査者等は、操作部27を操作することによって、制御部22に対して種々の指示を与えることができる。この指示には、アンテナ24から第1周波数の電波信号を送信させるためのもの、及びアンテナ24から設定範囲の変更命令を含む第1周波数の電波信号を送信させるためのもの等がある。また、設定範囲の変更命令を含む電波信号を送信させる場合、操作部27は、変更後の設定範囲として所望の範囲の入力を検査者等から受け付ける。入力された所望の範囲の情報は、設定範囲の変更命令とともに電波信号に含まれてセンサーボルト1へと送信される。
【0037】
また、ボルト検査装置2は、表示部25を有する。表示部25は、制御部22と電気的に接続されるとともに、外部から視認可能に設けられている。この表示部25は、制御部22によって制御されており、センサーボルト1の制御部13における判定結果を表示する。表示部25としては、例えば、センサーボルト1の表示部18と同様に、LEDを用いることができる。
【0038】
また、ボルト検査装置2は、バッテリー26を有する。バッテリー26は、操作部27、制御部22、送受信回路23、及び表示部25における上述の動作に必要な電力を供給する。また、バッテリー26は、必要に応じて充電又は新しいものと交換することができる。
【0039】
以上の構成において、ボルト検査装置2が送信した第1周波数の電波信号を、センサーボルト1の送受信部17が受信する。送受信部17は、受信した電波信号によって誘導起電力を生じる。この誘導起電力は、電源回路15が制御部13に供給する。これにより、センサーボルト1は稼動状態となって、歪みセンサー11による歪みの感知及び電気信号の出力、並びに制御部13による電気信号の判定が行われる。その判定結果は、表示部18に表示されるとともに、電波信号に含まれて送受信部17から送信される。ボルト検査装置2は、この電波信号を受信する。そして、ボルト検査装置2が受信した電波信号に含まれる判定結果の情報は、表示部25に表示される。
【0040】
また、ボルト検査装置2が送信した第1周波数の電波信号に設定範囲の変更命令が含まれている場合、制御部13は設定範囲の変更を行う。このとき、制御部13は、歪みセンサー11が出力した電気信号の判定を変更後の設定範囲に基づいて行う。
【0041】
本実施形態によるセンサーボルト、及びボルト検査システムの効果について説明する。
【0042】
図1に示すセンサーボルト1においては、制御部13における判定結果が、電波信号として送受信部17から外部へと送信される。したがって、本センサーボルトは、RFID(Radio Frequency Identification)による締付け軸力強度の確認が可能である。このため、検査者等は、センサーボルト1から離れた場所にいても、ボルト本体10に生じている歪みの大きさが所定の範囲内にあるか否かを知ることができる。また、これにより、検査者等は、ボルト本体10の被締付体に対する締付け軸力強度が正常であるか否かを判断することができる。
【0043】
また、歪みの大きさが所定の範囲内にある場合、及び所定の範囲にない場合のいずれの場合にも、判定結果が外部へと送信される。このため、センサーボルト1の故障を発見することが容易となる。例えば、歪みの大きさが所定の範囲にない場合にのみ判定結果を送信する構成では、歪みの大きさが所定の範囲にある場合とセンサーボルトが故障している場合との区別をつけることができない。これに対して、センサーボルト1の構成であれば、外部から第1周波数の電波信号を受信したにも関わらず何らの電波信号を送信しない場合には、センサーボルト1は、故障していると判断できる。
【0044】
また、歪みの大きさが所定の範囲にない場合において、さらに歪み大きさがその範囲の下限値よりも小さいのか、或いはその範囲の上限値よりも大きいのかまで判定される。これにより、検査者等は、前者の場合にはボルト本体10に異常緩みが生じていると、一方、後者の場合には異常締付けが生じていると判断することができる。このため、検査者等は、センサーボルト1を適正な強度で締付け直す際に、もっと締め付ければよいのか或いはもっと緩めればよいのかを予め知っておくことができる。ただし、必要なければ、判定結果は、ボルト本体10の締め付け強度が正常或いは異常いずれであるかのみを示すものであってもよい。
【0045】
また、センサーボルト1の動作に必要な電力は、所定の第1周波数の電波信号を受信することにより送受信部17が生じる誘導起電力によって供給されている。これにより、センサーボルト1は、バッテリーを必要としないためにバッテリー切れの心配がなく、半永久的に使用することができる。このため、センサーボルト1は、実用性に優れている。また、センサーボルト1は、バッテリーが内蔵されていないため、小型化することができる。また、センサーボルト1は、バッテリーを内蔵する必要がないので、低コストである。
【0046】
また、制御部13、送受信回路14、及び電源回路15は、一枚のICチップ12上に形成されている。このため、センサーボルト1は、より小型化できるとともに、量産化、低コスト化に適している。ただし、制御部13、送受信回路14、及び電源回路15を一枚のICチップ上に形成することは、必須ではない。
【0047】
また、アンテナ16は、アンテナ収容部10cに収容されている。これにより、アンテナがセンサーボルト1の外部に露出しないため、本センサーボルト1は取り扱いがし易く、またアンテナの破損等が防止される。このため、高強度なセンサーボルト1が実現されている。
【0048】
また、アンテナ収容部10cを樹脂で形成した場合には、送受信部17における電波信号の送受信効率を向上することができる。ただし、アンテナ収容部10cは、電波信号の送受信が可能であれば、金属で形成してもよい。
【0049】
また、歪みセンサー11は、自己温度補償機能を有している。これにより、制御部13は、温度変化に伴うボルト本体10自体の膨張または収縮の影響を受けることなく、歪みセンサー11からの電気信号の判定をより正確に行うことができる。ただし、必要がなければ、自己温度補償機能を設けなくてもよい。
【0050】
また、制御部13に可変抵抗器が設けられているため、検査者等は、制御部13における判定の際に基準となる設定範囲を適宜変更することができる。これにより、センサーボルト1の用途毎に、正常な締め付け強度の範囲に応じた設定範囲を設けることができるため、より実用性に優れたセンサーボルト1が実現されている。ただし、設定範囲を変更するための構成は、可変抵抗器には限られない。また、設定範囲を変更する必要がなければ、可変抵抗器は設けなくてもよい。
【0051】
また、制御部13における設定範囲の変更は、センサーボルト1に設定範囲の変更命令を含む電波信号を受信させることによって行うことができる。このため、検査者等は、センサーボルト1から離れた場所にいても、設定範囲の変更を行うことができる。
【0052】
また、制御部13にリニアライズ回路が設けられている。これにより、感知した歪みの大きさに対して歪みセンサー11が出力する電気信号の大きさの非線形性が補正される。このため、制御部13は、歪みセンサー11からの電気信号の判定をより正確に行うことができる。ただし、必要がなければ、リニアライズ回路は設けなくてもよい。
【0053】
また、センサーボルト1には、制御部13における判定結果を表示する表示部18が設けられている。このため、検査者等は、表示部18を見ることにより、制御部13における判定結果を容易に知ることができる。また、検査者等は、センサーボルト1の締め付け強度が、正常または異常緩み若しくは異常締付けのいずれの状態にあるかを、その判定結果から判断することができる。ただし、必要がなければ、表示部18は設けなくてもよい。表示部18を設けない場合、アンテナ収容部10cの視認性を考慮する必要がないため、センサーボルト1の製造が容易になる。また、表示部18を設けない分だけ、センサーボルト1を低コスト化することができる。
【0054】
図1に示すボルト検査システムにおいては、ボルト検査装置2が送信した第1周波数の電波信号によって、センサーボルト1の動作に必要な電力が供給されている。これにより、センサーボルト1のバッテリー交換作業が不要なボルト検査システムが実現されている。
【0055】
このため、本ボルト検査システムは、実用性に優れており、したがって、様々な場合において好適に使用することができる。例えば、新幹線等の製造に多数のセンサーボルトを用いた場合、検査者等は、ボルト検査装置を用いて多数のセンサーボルトの締付け軸力強度をまとめて検査することができる。また、ボルト検査装置を新幹線等が走る線路の脇に設置しておくことによっても、多数のセンサーボルトの締付け軸力強度をまとめて迅速に検査することができる。逆に、新幹線等の線路の固定に多数のセンサーボルトを用いた場合を考える。この場合、ボルト検査装置を、線路に面するようにして線路上を走る新幹線等の底板に設置しておくことによって、多数のセンサーボルトの締付け軸力強度をまとめて迅速に検査することができる。
【0056】
ボルトは、上記の線路及び新幹線等の例のように、多数まとめて用いられることが多い。したがって、図8に示すセンサーボルトを用いた場合のように、センサーボルトのバッテリー交換が必要となるシステムでは、バッテリー交換作業に要する労力が多大となるため、実用性に欠ける。これに対して、本発明によるボルト検査システムでは、バッテリーが不要なセンサーボルトを用いているため、センサーボルトのバッテリー交換の必要がなく実用性に優れる。
【0057】
また、ボルト検査装置2には、センサーボルト1の制御部13における判定結果を表示する表示部25が設けられている。これにより、検査者等は、センサーボルト1から離れた場所にいても、表示部25を見れば、ボルト本体10の締付け状態を判断することができる。ただし、ボルト検査装置2が受信した判定結果は、ボルト検査装置2とは別に設けられた表示手段で表示される構成としてもよい。この場合、表示部25を設ける必要はない。
【0058】
また、制御部22及び送受信回路23は、一枚のICチップ21上に形成されている。このため、ボルト検査装置2は、小型化が可能であるとともに、量産化、低コスト化に適している。ただし、制御部22及び送受信回路23を一枚のICチップ21上に形成することは必須ではない。
【0059】
また、ボルト検査装置2は、締め付け工具29に内蔵されている。これにより、検査者等は、ボルト本体10の締め付け状態を検査しながら、必要に応じて、締め付け工具29によってボルト本体10を所望の強度で締め付け直すことができる。ただし、ボルト検査装置2を締付け工具29の外面に取り付ける構成としてもよい。
【0060】
特に、ボルト本体10を締め付ける際においては、締め付け状態の確認を随時行うことで、この締付け工具29をトルクレンチのように機能させることができる。ところで、市販のトルクレンチは、レンチがボルトに及ぼす締付けトルクの大きさを測定し、その測定値を設定値と比較することにより、所望の大きさのトルクでボルトを締め付けることを可能ならしめるものである。しかし、同じ大きさのトルクを与えた場合であっても、ボルトの締付け軸力強度は必ずしも一定にならない。これは、ボルトと被締付体との接触状態、或いはボルトとナットとのねじの接触状態等によってボルトの締付け時に生じる摩擦力の大きさが異なるからである。したがって、市販のトルクレンチでは、ボルトに与えるトルクについて所望の大きさであるか否かを判定することはできても、実際のボルトの締付け軸力強度については正確に判定することができない。
【0061】
これに対して、本発明によるボルト検査装置2付きの締付け工具29によれば、歪みセンサー11が出力した電気信号について制御部13が行った判定結果の情報をセンサーボルト1から受信する構成のため、センサーボルト1の締付け軸力強度が所望の大きさであるか否かを正確に判断することができる。
【0062】
また、締め付け工具29全体を樹脂成型した場合、電波信号の送受信効率を向上することができるとともに、締め付け工具29の成型と同時に、ボルト検査装置2を締付け工具29に対して据付けることができる。これにより、ボルト検査装置2が据付けられた締め付け工具29の製造が容易になる。ただし、締め付け工具29のうち、アンテナ24が送受信する電波信号の通過領域を含む一部領域のみを樹脂成型してもよい。この場合も、電波信号の送受信効率が向上する。また、締め付け工具29は、電波信号の送受信が可能であれば、金属で形成してもよい。
【0063】
ところで、センサーボルト1及びボルト検査装置2が送受する所定の第1周波数としては、様々な周波数帯から適宜選択することができる。例えば、長波帯(120〜150kHz帯)から選択することができる。この場合、センサーボルト1及びボルト検査装置2の低コスト化が可能となる。あるいは、中波帯(400〜530kHz帯)から選択することもできる。この場合、長波帯の場合よりも、数倍の情報伝達能力が実現される。あるいは、短波帯(13.56MHz帯)から選択することもできる。この場合、センサーボルト1及びボルト検査装置2における高速な情報伝達、情報処理が可能となる。あるいは、極超短波帯(850〜950MHz帯)から選択することもできる。この周波数帯は携帯電話で使用されているため、携帯電話にボルト検査装置2の機能を持たせることが可能となる。あるいは、マイクロ波帯(2.45GHz帯、5.8GHz帯)から選択することもできる。この場合、他の周波数帯に比べて、より離れた場所からの送受信が可能となる。また、他の周波数帯に比べて、より高い情報伝達および情報処理能力が実現される。
【0064】
図3は、本発明によるセンサーボルトの一構造例を示す切断部端面図である。図3は、センサーボルトの中心軸を含む平面での切断端面を示している。ボルト本体10は、胴部10a、及び頭部10bのうちアンテナ収容部10cを除いた一部分10dが、金属製である。この胴部10a及び頭部の一部分10dには、市販のボルトを用いてもよい。胴部10a及び頭部の一部分10dには、ボルト本体の中心軸に沿って、頭部の一部分10d側の端面S1から胴部10aの所定位置まで達する長孔19が形成されている。長孔19には、歪みセンサー11が挿入されて固定されている。
【0065】
また、長孔19のうち、頭部の一部分10dの端面S1から所定の深さまでの一部は、中心軸に垂直な平面での断面積が、長孔19の他の部分よりも広くなるように形成されている。この部分は、ICチップ設置部19aである。ICチップ設置部19aには、ICチップ12が固定される。ICチップ12は、長孔19内を通って延びる歪みセンサー11のリード線11aと接続されている。
【0066】
頭部の一部分10dの端面S1には、予め用意されたアンテナ収容部10cが固定される。アンテナ収容部10cは、アンテナ16及び表示部18を内蔵して、樹脂から成型されている。また、アンテナ16及び表示部18それぞれのリード線16a及び18aの一端は、樹脂部分の外に出ている。これらのリード線16a,18aは、アンテナ収容部10cが頭部の一部分10dに固定される前に、ICチップ12と接続される。
【0067】
図3に示す構造のセンサーボルトにおいては、ボルト頭部の一部分10dの端面S1から延びるように形成される長孔19内に歪みセンサー11を固定している。このため、歪みセンサー11をボルト本体10に対して容易に設けることができる。同様に、端面S1から所定の深さまでの長孔19の一部に形成されるICチップ設置部19aに、ICチップ12を固定している。このため、ICチップ12をボルト本体10の対して容易に設けることができる。
【0068】
また、ボルト本体の胴部10a及び頭部の一部10dとして、市販のボルトを用いることにより、市販のボルトを用いて容易にセンサーボルトを製造することができる。
【0069】
図4は、本発明によるセンサーボルトの他の構造例を示す切断部端面図である。図4は、センサーボルトの中心軸を含む平面での切断端面を示している。ボルト本体10の胴部10a及び頭部10bは、金属製である。頭部10bには、その端面S2から頭部10bの所定の位置まで、ボルト本体10の中心軸に沿って円柱状に形成されたハウジング部19bが設けられている。
【0070】
また、ハウジング部19bの底面S3から胴部10aの所定の位置まで達する長孔19が形成されている。長孔19には、歪みセンサー11が挿入されて固定されている。長孔19のうち、底面S3から所定の深さまでの一部には、ICチップ設置部19aが形成されている。ICチップ設置部19aには、ICチップ12が固定される。ICチップ12は、歪みセンサー11のリード線11aと接続されている。
【0071】
頭部10bの一部に形成されたハウジング部19bには、アンテナ収容部10cが固定される。アンテナ収容部10cは、アンテナ16及び表示部18を内蔵して、樹脂から成型されている。アンテナ収容部10cの形状は、ハウジング部19bと同様に、円柱状である。また、アンテナ16及び表示部18のリード線16a及び18aが、それぞれICチップ12と接続される。
【0072】
図4に示す構造のセンサーボルトにおいては、ボルト本体10の頭部10bに形成されたハウジング部19b内に、樹脂製のアンテナ収容部10cを設けている。これにより、樹脂部分の露出が少なくなるため、強度の高いセンサーボルトが実現される。特に、レンチ等の締付け工具から直接トルクを受ける頭部10bの側面部分全体が高強度な金属となるため、締付けが容易なセンサーボルトが実現される。
【0073】
また、ハウジング部19bよりもアンテナ収容部10cを若干大きく形成することにより、アンテナ収容部10cのハウジング部19bに対する固定を接着剤等を用いることなく、嵌め込み式で行うことが可能である。嵌め込み式にした場合、アンテナ収容部10cの着脱が容易となる。これにより、アンテナ収容部10c、歪みセンサー11及びICチップ12等の交換等を必要に応じて容易に行うことができる。
【0074】
図5は、本発明によるセンサーボルトの他の構造例を示す切断部端面図である。図5は、センサーボルトの中心軸を含む平面での切断端面を示している。ボルト本体10は、胴部10aと頭部10bとから構成される。本例においては、胴部10aのうち、頭部10bと反対側の端面を含む一部領域にアンテナ収容部10cを設ける。胴部10aのうちアンテナ収容部10cを除いた一部分10e、及びボルト頭部10bは、金属製である。胴部の一部分10eには、中心軸に沿って、部分10eの端面S4から部分10eの所定位置まで達する長孔19が形成されている。長孔19には、歪みセンサー11が挿入されて固定されている。
【0075】
また、長孔19のうち、端面S4から所定の深さまでの一部には、ICチップ設置部19aが形成されている。ICチップ設置部19aには、ICチップ12が固定される。ICチップ12は、歪みセンサー11のリード線11aと接続されている。
【0076】
胴部の一部分10eの端面S4には、アンテナ収容部10cが固定される。アンテナ収容部10cは、アンテナ16及び表示部18を内蔵して、樹脂から成型されている。また、アンテナ16及び表示部18のリード線16a及び18aが、それぞれICチップ12と接続される。
【0077】
図5に示す構造のセンサーボルトにおいては、アンテナ収容部10cがボルト本体10の胴部10aに設けられている。これにより、被締付体に締付けられた際に、ボルト本体10の胴部10a側の端面が露出するような場合、電波信号の送受を高効率で行うことのできるセンサーボルトが実現される。ただし、必要であれば、アンテナ収容部10cを胴部10a及び頭部10bの両方に設けてもよい。
【0078】
図6は、本発明によるセンサーボルトの他の構造例を示す切断部端面図である。図6は、センサーボルトの中心軸を含む平面での切断端面を示している。ボルト本体10は、全体が樹脂から一体に成型されている。歪みセンサー11、ICチップ12、アンテナ16及び表示部18は、ボルト本体10の成型と同時にボルト本体10内に固定されたものである。歪みセンサー11は、胴部10aの中心軸上の所定位置に設けられている。ICチップ12、アンテナ16及び表示部18は、頭部10bの所定位置に設けられている。
【0079】
図6に示す構造のセンサーボルトにおいては、ボルト本体10の成型と同時に歪みセンサー11及びICチップ12をボルト本体10に固定している。これにより、ボルト本体10に対して長孔またはICチップ設置部を形成する必要がない。このため、製造が容易で、量産化、低コスト化に適したセンサーボルトが実現される。また、センサーボルト内部への水分の侵入を防ぐことができる。また、アンテナ16及び表示部18の固定もボルト本体10の成型と同時に行われている。これにより、胴部10a又は頭部10bの一部としてアンテナ収容部を別に設ける必要がない。したがって、アンテナ収容部をボルト本体10に固定する手間が省けるので、センサーボルトの製造がより容易になる。
【0080】
図7は、本発明によるセンサーボルト、及びそれを用いたボルト検査システムの他の実施形態の構成を示す模式図である。本ボルト検査システムは、センサーボルト3及びボルト検査装置4を備える。センサーボルト3は、ボルト本体10及び歪みセンサー11を備える。歪みセンサー11は、図1と同様に、ボルト本体10に形成された長孔19に挿入されて固定されている。
【0081】
センサーボルト3の頭部10bには、ICチップ32が設けられている。このICチップ32上には、制御部33が形成されている。制御部33は、歪みセンサー11の制御、及び歪みセンサー11が出力した電気信号の判定を行うとともに、設定範囲の変更を必要に応じて行う。
【0082】
また、頭部10bには、送受信部37a,37bが設けられている。送受信部37a,37bは、それぞれ制御部33と電気的に接続されており、制御部33によって制御されている。送受信部37aは、送受信回路34a及びアンテナ36aを有して構成されている。また、送受信部37bは、送受信回路34b及びアンテナ36bを有して構成されている。送受信回路34a,34bは、ICチップ32上に形成されている。また、アンテナ36a,36bは、ともにコイルを有して構成されアンテナ収容部10cに収容されている。これらの送受信部37a,37bは、外部と所定周波数の電波信号の送受を行い、受信時には、センサーボルト3の動力源となる誘導起電力を生じる。送受信部37aは、第1周波数の電波信号を送受する。一方、送受信部37bは、第1周波数とは異なる所定の第2周波数の電波信号を送受する。
【0083】
また、ICチップ32上には、電源回路35が形成されている。電源回路35は、制御部33及び2つのアンテナ36a,36bと電気的に接続されている。この電源回路35は、アンテナ36a,36bで生じた誘導起電力を制御部33に供給する。
【0084】
さらに、本実施形態においては、ICチップ32上に記憶部39が設けられている。記憶部39は、制御部33と電気的に接続されており、制御部33によって制御されている。また、記憶部39は、書換不可メモリー領域39a及び書換可能メモリー領域39bを有する。書換不可メモリー領域39aには、予めボルトの固有情報等が格納されている。ボルトに関する固有の情報としては、例えば、ボルトの製造メーカー、製造工場、型番、製造番号、及び工場での検査結果などがある。書換不可メモリー領域39aに予め格納されている情報は、書換え、追加及び消去等の一切の変更ができない。書換不可メモリー領域39aは、例えば、ROM(Read Only Memory)で構成することができる。
【0085】
一方、書換可能メモリー領域39bには、ボルトに関する所望の情報が適宜格納される。ボルトに関する所望の情報としては、例えば、制御部33における判定結果、或いは、ボルトの設置日、点検時期、及び交換時期等のボルトの管理情報がある。書換可能メモリー領域39bに格納されている情報は、書換え及び消去等が可能である。また、書換可能メモリー領域39bには、新たな情報を追加して書き込むことも可能である。書換可能メモリー領域39bは、例えば、RAM(Random Access Memory)で構成することができる。
【0086】
制御部33は、必要に応じて、記憶部39に格納された情報の読出しを行うとともに、記憶部39の書換可能メモリー領域39bに上記したボルトに関する所望の情報の書込みを行う。また、制御部33は、判定結果を書換可能メモリー領域39bに書き込む場合、必要に応じて、その判定を行った日時等も併せて書き込む。
【0087】
また、センサーボルト3のアンテナ収容部10cには、表示部38が設けられている。表示部38は、制御部33と電気的に接続されるとともに、外部から視認可能に設けられている。この表示部38は、制御部33によって制御されており、制御部33が出力した判定結果を表示する。さらに、表示部38は、必要に応じて、制御部33によって読み出された記憶部39に格納されている情報を表示する。表示部38としては、例えば液晶ディスプレイを用いることができる。
【0088】
ボルト検査装置4は、ICチップ41及びアンテナ44a,44bを有する。ICチップ41上には、制御部42及び送受信回路43a,43bが形成されている。制御部42には、2つの送受信回路43a,43bがそれぞれ電気的に接続されている。また、送受信回路43a,43bには、それぞれアンテナ44a,44bが電気的に接続されている。制御部42は、送受信回路43aを制御しており、必要に応じてアンテナ44aから第1周波数の電波信号を送信させる。同様に、制御部42は、送受信回路43bを制御しており、必要に応じてアンテナ44bから第2周波数の電波信号を送信させる。一方、アンテナ44a及び44bは、それぞれ送受信部37a及び37bが送信した電波信号を受信する。
【0089】
また、制御部42は、送受信回路43a,43bを制御して、必要に応じてアンテナ44a,44bからメモリーの読出し命令を含む電波信号を送信させる。このメモリーの読出し命令は、センサーボルト3の制御部33に記憶部39に格納された情報の読出しを行わせるための命令である。この電波信号を受信したセンサーボルト3においては、制御部33が、記憶部39に格納されている情報を読み出す。また、送受信部37a,37bが、制御部33が読み出した情報を電波信号に含んで送信する。そして、ボルト検査装置4は、送受信部37a,37bが送信した電波信号を受信する。
【0090】
また、制御部42は、送受信回路43a,43bを制御して、必要に応じてアンテナ44a,44bから、メモリーの書込み命令を含む電波信号を送信させる。このメモリーの書込み命令は、センサーボルト3の制御部33に記憶部39への所望の情報の書込みを行わせるための命令である。この電波信号を受信したセンサーボルト3においては、制御部33が、メモリーの書込み命令に従って、記憶部39の書換可能メモリー領域39bへの書込みを行う。
【0091】
また、ボルト検査装置4は、操作部47を有する。この操作部47は、ボルト検査装置4と検査者等とのインターフェースとなる部分である。検査者等は、操作部47を操作することによって、制御部42に対して種々の指示を与えることができる。この指示には、アンテナ44aから第1周波数の電波信号を送信させるためのものがある。同じく、アンテナ44bから第2周波数の電波信号を送信させるための指示もある。また、アンテナ44aからメモリーの読出し命令を含む第1周波数の電波信号を送信させるための指示もある。同じく、アンテナ44bからメモリーの読出し命令を含む第2周波数の電波信号を送信させるための指示もある。また、アンテナ44aからメモリーの書込み命令を含む第1周波数の電波信号を送信させるための指示もある。同じく、アンテナ44bからメモリーの書込み命令を含む第2周波数の電波信号を送信させるための指示もある。
【0092】
メモリーの書込み命令を含む電波信号を送信させる場合、操作部47は、必要に応じて、記憶部39に格納する所望の情報の入力を検査者等から受け付ける。入力された所望の情報は、メモリーの書込み命令とともに電波信号に含まれてセンサーボルト3へと送信される。
【0093】
また、ボルト検査装置4は、表示部45を有する。表示部45は、制御部42と電気的に接続されるとともに、外部から視認可能に設けられている。この表示部45は、制御部42によって制御されており、センサーボルト3の制御部33における判定結果を表示する。さらに、表示部45は、必要に応じて、制御部33が記憶部39から読み出したボルトに関する情報を表示する。表示部45としては、例えば、センサーボルト3の表示部38と同様に、液晶ディスプレイを用いることができる。
【0094】
また、ボルト検査装置4は、バッテリー46を有する。バッテリー46は、操作部47、制御部42、送受信回路43a,43b、及び表示部45における上述の動作に必要な電力を供給する。また、バッテリー46は、必要に応じて新しいものと交換することができる。
【0095】
以上の構成において、ボルト検査装置4が送信した第1周波数の電波信号は、センサーボルト3のアンテナ36aで受信される。一方、ボルト検査装置4が送信した第2周波数の電波信号は、センサーボルト3のアンテナ36bで受信される。アンテナ36a,36bは、受信した電波信号によって誘導起電力を生じる。この誘導起電力は、電源回路35が制御部33に供給する。これにより、センサーボルト3は、稼動状態となって、歪みセンサー11による歪みの感知、及び制御部33による判定が行われる。その判定結果は、表示部38に表示されるとともに、電波信号に含まれて送受信部37a,37bから送信される。ボルト検査装置4は、この電波信号を受信する。そして、ボルト検査装置4が受信した電波信号に含まれる判定結果の情報は、表示部45に表示される。
【0096】
また、ボルト検査装置4が送信した電波信号にメモリーの読出し命令が含まれている場合、制御部33は記憶部39に格納されている情報の読出しを行う。制御部33が読み出した情報は、必要に応じて表示部38に表示されるとともに、電波信号に含まれて送受信部37a,37bから送信される。ボルト検査装置4は、この電波信号を受信する。そして、制御部33が記憶部39から読み出した情報は、表示部45に表示される。
【0097】
また、ボルト検査装置4が送信した電波信号にメモリーの書込み命令が含まれている場合、制御部33は、その命令に従って、記憶部39に必要な情報を書き込む。
【0098】
本実施形態によるセンサーボルト、及びボルト検査システムの効果について説明する。
【0099】
図7に示すセンサーボルト3においては、センサーボルト3の動作に必要な電力は、所定の第1周波数または第2周波数の電波信号を受信することにより送受信部37a,37bが生じる誘導起電力によって供給されている。これにより、センサーボルト3は、半永久的に使用することができ、実用性に優れている。また、センサーボルト3は、小型化、低コスト化が可能である。
【0100】
また、センサーボルト3には、記憶部39が設けられている。これにより、ボルトに関する種々の情報を記憶部39に格納しておくことができる。さらに、記憶部39は、書換不可メモリー領域39aと書換可能メモリー領域39bとを有して構成されている。書換不可メモリー領域39aには、製造番号等のボルトの固有情報を予め格納しておくことができる。書換不可メモリー領域39aに格納された情報の変更は一切できないため、ボルトの固有情報の書換え及び誤消去等を防ぐことができる。一方、書換可能メモリー領域39bには、制御部33における判定結果を格納することができる。これにより、過去の判定結果の履歴を書換可能メモリー領域39bに蓄積することができる。
【0101】
また、センサーボルト3に対してメモリーの読出し命令を外部から与えることにより、制御部33が記憶部39に格納された情報を読み出し、送受信部37a,37bがその情報を外部へと送信する。これにより、検査者等は、センサーボルト3から離れた場所にいても、記憶部39に格納されている情報を知ることができる。
【0102】
また、センサーボルト3に対してメモリーの書込み命令を外部から与えることにより、制御部33が、その命令に従って、記憶部39の書換可能メモリー領域39bに情報を書き込む。これにより、検査者等は、所望の情報を記憶部39に格納させることができる。
【0103】
また、センサーボルト3には、2つの送受信部37a,37bが設けられている。そして、送受信部37aと37bとは、相異なる周波数の電波信号を送受信する。これにより、センサーボルト3は、2種類の電波信号を同時に受信することができるとともに、2種類の電波信号を同時に送信することができる。例えば、送受信部37aは設定範囲の変更命令を含む電波信号を受信し、一方、送受信部37bはメモリーの読出し命令を含む電波信号を受信することができる。ただし、送受信部は、1つだけ設けてもよいし、或いは3つ以上設けてもよい。
【0104】
図7に示すボルト検査システムにおいては、ボルト検査装置4が送信した電波信号によって、センサーボルト3の動作に必要な電力が供給されている。これにより、センサーボルト3のバッテリー交換作業が不要なボルト検査システムが実現されている。
【0105】
また、本ボルト検査システムにおいては、記憶部39を備えたセンサーボルト3を用いている。ここで、複数のセンサーボルト3の締付け軸力強度を1つのボルト検査装置4でまとめて検査する場合を考える。このとき、記憶部39の書換不可メモリー領域39aに予め製造番号等のボルトの固有情報を格納しておき、メモリーの読出し命令を含む電波信号をボルト検査装置4から複数のセンサーボルト3に対して送信する。そうすれば、各センサーボルト3の制御部33における判定結果を含む電波信号とともに、そのボルトの固有情報を含む電波信号もボルト検査装置4で受信されるので、複数のセンサーボルト3のうち、締付け軸力強度が正常なものと異常なものとを容易かつ正確に特定することができる。
【0106】
また、ボルト検査装置4には、2組の送受信回路43a,43b及びアンテナ44a,44bが設けられている。そして、アンテナ44a及び44bが送受信する電波信号の周波数は、それぞれセンサーボルト3のアンテナ36a及び37bが送受信する電波信号の所定周波数と一致する。これにより、ボルト検査装置4は、センサーボルト3に対して2種類の電波信号を同時に送信することができるとともに、センサーボルト3からの2種類の電波信号を同時に受信することができる。ただし、送受信回路及びアンテナは、センサーボルト3の送受信部の数に応じて、1組だけ設けてもよいし、或いは3組以上設けてもよい。
【0107】
本発明によるセンサーボルト及びボルト検査システムは、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。図1及び図7に示すセンサーボルトにおいては、制御部が、歪みセンサーが出力した電気信号についての判定結果を歪みに関する情報として出力する構成とした。しかし、制御部は、歪みセンサーが出力した電気信号に基づいて、その電気信号の強度を検出し、検出した強度値を歪みに関する情報として出力する構成としてもよい。あるいは、制御部は、歪みセンサーが出力した電気信号に基づいて、ボルト本体に生じている歪みの大きさを算出し、算出した歪みの大きさを歪みに関する情報として出力する構成としてもよい。あるいは、制御部は、歪みセンサーが出力した電気信号に基づいて、ボルト本体が受けている締付け軸力の大きさを算出し、算出した締付け軸力の大きさを歪みに関する情報として出力する構成としてもよい。これらの構成によれば、検査者等は、離れた場所からでも、ボルト本体に生じている歪みの大きさ、締付け軸力等を知ることができる。
【0108】
また、センサーボルトの制御部が歪みセンサーからの電気信号の強度値についての判定を行わない構成とした場合、ボルト検査装置の制御部が判定を行う構成としてもよい。
【0109】
また、歪みセンサーが出力した電気信号を制御部が判定する際の基準となる設定範囲は、下限値と上限値とを有することとしたが、下限値または上限値のいずれか一方のみを有することとしてもよい。設定範囲が下限値だけを有する場合、検査者等は、センサーボルトの判定結果から異常緩みが生じているか否かを知ることができる。一方、設定範囲が上限値だけを有する場合、検査者等は、センサーボルトの判定結果から異常締付けが生じているか否かを知ることができる。
【0110】
また、ボルト本体は、植込みボルト及びねじ等であってもよい。本発明によるセンサーボルトは、植込みボルト及びねじ等に適用した場合にも、これらの締付け軸力強度を好適に検出することができる。
【0111】
【発明の効果】
本発明によるセンサーボルトにおいては、歪みセンサーが、ボルト本体に生じる歪みを感知し、その歪みの大きさに応じた電気信号を制御部へと出力する。制御部は、その電気信号に基づいて歪みに関する情報を生成して出力する。この歪みに関する情報は、送受信部により外部へと送信される。このため、ボルトの検査者等は、センサーボルトから離れた場所にいても、ボルト本体に生じている歪みに関する情報を知ることができる。
【0112】
また、送受信部は、所定周波数の電波信号を外部から受信することにより誘導起電力を生じる。そして、電源回路は、この誘導起電力を制御部に供給する。これにより、センサーボルトの動作に必要な電力が供給されている。このため、本センサーボルトは、バッテリーを必要としないためにバッテリー切れの心配がないので、半永久的に使用することができ、実用性に優れている。また、本センサーボルトは、バッテリーを内蔵する必要がないため、小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセンサーボルト、及びセンサーボルトを用いたボルト検査システムの一実施形態の構成を示す模式図である。
【図2】被締付体に締め付けられたボルトに歪みが生じる理由を説明するための図である。
【図3】本発明によるセンサーボルトの一構造例を示す切断部端面図である。
【図4】本発明によるセンサーボルトの他の構造例を示す切断部端面図である。
【図5】本発明によるセンサーボルトの他の構造例を示す切断部端面図である。
【図6】本発明によるセンサーボルトの他の構造例を示す切断部端面図である。
【図7】本発明によるセンサーボルト、及びセンサーボルトを用いたボルト検査システムの他の実施形態の構成を示す模式図である。
【図8】従来のセンサーボルトの構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1,3…センサーボルト、10…ボルト本体、11…歪みセンサー、13,33…制御部、15,35…電源回路、17,37a,37b…送受信部、18,38…表示部、39…記憶部、39a…書換不可メモリー領域、39b…書換可能メモリー領域、2,4…ボルト検査装置。

Claims (10)

  1. ボルト本体と、
    被締付体に締め付けられることにより前記ボルト本体に生じる歪みを感知し、前記歪みの大きさに応じた強度の電気信号を出力する歪みセンサーと、
    前記歪みセンサーを制御するとともに、前記電気信号に基づいて前記歪みに関する情報を出力する制御部と、
    前記制御部が出力した前記歪みに関する情報を含む電波信号を外部へと送信するとともに、所定周波数の電波信号を外部から受信し、前記所定周波数の電波信号による誘導起電力を生じる送受信部と、
    前記送受信部で生じた前記誘導起電力を前記制御部に供給する電源回路と、
    を備えることを特徴とするセンサーボルト。
  2. 前記制御部は、前記電気信号の強度値が設定範囲内にあるか否かを判定し、その判定結果を前記歪みに関する情報として出力することを特徴とする請求項1に記載のセンサーボルト。
  3. 前記制御部は、前記送受信部が設定範囲の変更命令を含む前記所定周波数の電波信号を受信することにより、前記設定範囲を変更することを特徴とする請求項2に記載のセンサーボルト。
  4. 前記制御部が出力した前記歪みに関する情報を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のセンサーボルト。
  5. ボルトに関する情報を格納する記憶部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のセンサーボルト。
  6. 前記記憶部は、ボルトの固有情報を予め格納する書換不可メモリー領域と、前記制御部が出力した前記歪みに関する情報を格納する書換可能メモリー領域とを有することを特徴とする請求項5に記載のセンサーボルト。
  7. 前記制御部は、前記送受信部がメモリーの読出し命令を含む前記所定周波数の電波信号を受信することにより、前記記憶部に格納されている前記ボルトに関する情報を読み出し、
    前記送受信部は、前記制御部が読み出した前記ボルトに関する情報を含む電波信号を外部へと送信することを特徴とする請求項5又は6に記載のセンサーボルト。
  8. 前記制御部は、前記送受信部がメモリーの書込み命令を含む前記所定周波数の電波信号を受信することにより、前記記憶部に前記ボルトに関する情報を書き込むことを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載のセンサーボルト。
  9. 前記ボルト本体は、樹脂成型されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のセンサーボルト。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のセンサーボルトと、
    前記送受信部へと前記所定周波数の電波信号を送信するとともに、前記送受信部からの前記歪みに関する情報を含む電波信号を受信するボルト検査装置と、
    を備えることを特徴とするボルト検査システム。
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