JP2004285588A - 多開口パネル - Google Patents

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JP2004285588A
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Tadaharu Izumisawa
忠晴 和泉沢
Eiji Akasaka
英司 赤坂
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Sumitomo Realty and Development Co Ltd
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Abstract

【課題】壁パネルに開口を設けても耐力壁として十分な強度が確保されるようにし、建築プランの自由度を高める。
【解決手段】壁パネル1の枠体内に柱材2と横桟4を設け、柱材2と横桟4で囲まれた部分を開口5とする。開口5を連続させずに間隔をおいて設けることによって、耐力壁として十分な強度を有しながらも、壁に対する開口面積を比較的大きく取れるようにしたものである。また、必要に応じて、開口5内に格子やX状の補強体が取り付けて強度を増大させると共に意匠的にアクセントをつけたものである。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、枠材に耐力合板を固定したパネルに複数の開口を設けた耐力壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、枠組壁工法によって建築される住宅等の建物においては、荷重を壁体が負担するものとして設計しており、壁体を構成する壁パネルは、耐力壁として強度が要求されている。採光等のために壁パネルに開口を設けると、開口を設けたことによって耐力が低下するため構造材としての耐力壁とは見なされなかった。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−72885号公報(図面)
【特許文献2】
特開平8−334260号公報(特許請求の範囲、図面、要約書)
【特許文献3】
特開平6−136834号公報(図面)
【非特許文献1】
NIKKEI ARCHITECTURE 2002−8−5 110〜111頁
【0004】
非特許文献1(NIKKEI ARCHITECTURE 2002−8−5110〜111頁)には窓付きの耐力壁が示されている。これは、図7に示すように、三角形の火打金物を壁パネルの角部にボルトで固定し、構造用合板を壁の上下に配したものであり、枠材で囲まれた中間部を開口としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
開口を有するパネルが構造材としてみなされないと、建物全体での壁量が不足する。それを補うために他の位置に耐力壁を配設して建物全体としての壁量を満足させるため、建物のプランの自由度が小さくなり、自由な間取りや採光計画がたてられないという問題がある。
本発明は、特殊な金物を使用することなく、壁パネルに開口を設けても耐力壁として十分な強度が確保されるようにし、結果的に建築プランの自由度を高めると共に、開口を有するパネルによって新たな意匠を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
壁パネルの枠体内に縦桟と横桟を設け、枠体の対角線にかけて階段状に補強材を形成し、桟で囲まれた部分を開口とすると共に、開口を連続させずに間隔をおいて設けることによって、耐力壁として十分な強度を有しながらも、壁に対する開口面積を比較的大きく取れるようにしたものである。また、必要に応じて、開口内に格子やX状の補強体を取り付けて強度を増大させると共に、意匠的にアクセントをつけたものである。
【0007】
本発明の壁パネルは、外周の枠体内に縦桟と横桟を設けて開口としており、開口が間隔をおいて形成している。開口以外の部分は構造用合板によって覆われており、構造用合板は、釘で外周枠体及び縦横の桟に固定してある。場合によっては、接着剤の併用、または釘を使用せずに接着剤のみで構造用合板を枠体に固定してもよい。
【0008】
【作用】
本発明の多開口パネルは、縦横の複数の桟で構成される補強部材がパネルを補強するので壁パネルの耐力、特に水平方向の力に対する耐力を増大させることができ、開口無しの耐力壁と同等以上の強度が確保される。
また、縦横の桟が、枠の対角線に沿って階段状に配置されているので、筋交いとして作用するので、パネルを強固にし、開口がありながらも耐力壁として使用することが可能となる。
【0009】
【実施例】
実施例1
図1及び図2に本発明の壁パネル1の一例を示す。図1は外枠及びその内部に配置した縦横の桟の配置状体、図2は構造用合板を貼り付けた面を示したものである。
壁パネル1の外縦枠を構成する柱材2は、2×4工法の枠材の間に厚さ10〜15mmの合板をパッキング11として介在させたものである。他の柱材2に対向する面に沿って同様の枠材からなるマグサ受け12が固定してある。
【0010】
壁パネル1の中間部の柱材2は、前記の合板からなるパッキング11を介在させたものを2本並べたものであり、他の柱材に対向する面にはマグサ受け12が柱材2に沿って固定してある。
壁パネル1の大きさは、1820(W)×2450(H)(mm)であり、中間部の柱材2は均等間隔に配置してある。壁パネル1は、2本の柱材2によって構成される部分をユニットとし、このユニットを複合することによって、壁パネルの大きさを調整することができる。図1の例は、3つのユニットからなるものであり、1つのユニットの幅は、400〜910mm程度とする。
【0011】
壁パネル1の上部には垂直荷重を負担するマグサ3がマグサ受け12の上端に支持させて固定してある。大きな垂直荷重を壁パネルに負担させない場合は、マグサ3を省略することができる。
【0012】
マグサ受け12の間には横桟4が固定されており、柱材2と横桟4で囲まれる部分を開口5とするものである。
【0013】
この枠組の片面または両面に厚さ9mmの構造用合板6が固定してある。構造用合板6は、柱材2の間隔に合わせたものであり、釘9で枠材に固定してある。また、開口5になる部分の周囲にも釘を打ち付けて構造用合板を固定する。釘9のピッチは外枠の柱材部分、及び中間の縦桟部分は50mmであり、マグサ受け部分及び横桟部分は100mmとしてあるが、全てのピッチを50mmとしてもよい。
【0014】
構造用合板6を壁パネルの枠材に固定し、開口とする部分の構造用合板をくり抜いて開口5を形成する。必要に応じて開口周縁にアルミニウム等の金属製の枠体や格子を嵌め込み、内側端面をビスで固定し、補強兼用の装飾材とする。
【0015】
実施例2
図3及び図4に示す壁パネル1は、実施例1と同様に2×4工法の枠材で柱材2と横枠21で外枠を構成した。柱材2に沿わせてマグサ受け12を設け、柱材2の間には柱兼用のマグサ受け22を3本等間隔に配置してある。壁パネル1の上部には垂直荷重を負担させるためにマグサ3を配置してある。
柱材2とマグサ受け22及びマグサ受け22同士の間に横桟4を配置固定し、横桟4とマグサ受け22で囲まれる部分を開口5とする。
この枠組の片面または両面に厚さ9mmの構造用合板6が固定してある。構造用合板6は、2枚使用して壁パネル全体を覆うように釘9で枠材に固定してある。
【0016】
実施例3
図5に示すように、開口5を3行、3列に9個配置したものであるが、壁パネルの中央に縦桟が設けてあり、構造用合板を2枚用いたものである。
【0017】
本発明の多開口パネルの変形例を図6に示す。
図6(1)に示すものは、枠材の間にワイヤーやブレース等の補強材7を配置して強度を向上させたものである。
図6(2)に示すものは、開口部周囲に補強枠8を配置し、強度を向上させたものである。
図6(3)及び(4)は縦長、または横長の開口を設けた例である。
【0018】
これらの壁パネルの耐力試験をおこなった。壁パネルの正負のせん断変形角が1/600、1/450、1/300、1/200、1/150、1/100、1/75、1/50(ラジアン)となるまで、3回繰り返し加力おこなったところ、いずれのケースにおいても、開口無しの壁パネルと同等またはそれ以上の耐力があることが判明した。
【0019】
【発明の効果】
本発明の多開口パネルは、縦横の桟を設けることによって開口を間隔をあけて複数形成し、トータルでは大きな開口面積となるが、補強金物を用いることなく、壁パネルの耐力、特に水平方向の力に対する耐力を増大させることができ、開口無しの耐力壁と同等以上の強度が確保される。開口を有する壁パネルを耐力壁として使用することができるので、建築プランの自由度を高めると共に、開口を有する壁パネルによって意匠的にも斬新な建物となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多開口パネルの枠材の配列を示す正面図。
【図2】構造用合板を貼り付けた状態の多開口パネルの正面図。
【図3】多開口パネルの枠材の配列の他の実施例の正面図。
【図4】構造用合板を貼り付けた状態の他の実施例の正面図。
【図5】多開口パネルの他の実施例の正面図。
【図6】多開口パネルの変形例。
【図7】開口を有するパネルの先行技術の正面図。
【符号の説明】
1 壁パネル
2 柱材
3 マグサ
4 横桟
5 開口
6 構造用合板

Claims (6)

  1. 枠材に構造用合板を貼り付けたパネルであって、枠内に複数の縦横の桟からなる補強材を設け、桟で囲まれる部分を開口とし、複数の開口を間隔をあけて配置した多開口パネル。
  2. 請求項1において、縦横の桟からなる補強材は、枠の対角線に沿って階段状となるように配置されている多開口パネル。
  3. 請求項1〜2のいずれかにおいて、縦枠材の構成材の間にクッション材を介在させてある多開口パネル。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、マグサが設けてある多開口パネル。
  5. 枠材に縦桟と横桟を配置し、構造用合板を枠材及び桟に固定し、縦桟と横桟で区画された部分の構造用合板をくり抜きパネル面に複数の開口を形成する多開口パネルの製造方法。
  6. 請求項5において、開口が間隔をおいて形成される多開口パネルの製造方法。
JP2003076032A 2003-03-19 2003-03-19 多開口パネル Pending JP2004285588A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009046824A (ja) * 2007-08-15 2009-03-05 Sumitomo Forestry Co Ltd ガラスブロック耐力壁の壁構造

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