JP2004284970A - 3−(1h−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール誘導体及びそれを含有する除草剤 - Google Patents

3−(1h−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール誘導体及びそれを含有する除草剤 Download PDF

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Abstract

【課題】作物に対する薬害をほとんど示さず、広範な雑草種に対して低薬量で優れた除草活性を示す除草剤を見出すこと。
【解決手段】一般式(I):
【化1】
Figure 2004284970

[式中、R、R及びRは、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、ハロアルキル基等であり、
Rは、基(α):
【化2】
Figure 2004284970

又は、基(β):
【化3】
Figure 2004284970

であり、R、R及びXは、水素原子等である。]
で表される化合物、及びその塩。
【選択図】 なし。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール化合物、及び土壌中などで前記化合物に変換され得る化合物、並びにそれらを有効成分として含有する農薬に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1にはピリダジンの3位にフェニル基を有する3−フェニルピリダジン化合物が記載されているが、ピリダジンの3位に1H−ピラゾール−1−イル基を有する3−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール化合物は記載されていない。
【0003】
特許文献2には、ピリダジンの3位に1H−ピラゾール−1−イル基を有する3−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール化合物が記載されているが、ピリダジンの6位はアルキルスルホニル基もしくはアミノスルホニル基に限定されていて、除草剤に関する記載もない。
【0004】
また、現在、水田除草剤として数多くの除草剤が実用化され、単剤及び混合剤として広く一般に使用されている。しかしながら、水田雑草は多種類に及び、また各雑草の発芽及び生育時期は一様ではなく、特に多年生雑草の発生は長期におよぶ。そのため一回の除草剤散布ですべての雑草を防除することは非常に困難である。したがって除草剤としては、一年生雑草及び多年生雑草を含めた多くの種類の雑草を枯殺できる、すなわち殺草スペクトルが広く、生育の進んだ雑草にも有効で、抑草効果が一定期間維持でき、かつ水稲に安全性の高い薬剤の出現が最も要望されている。
【0005】
また、畑作除草剤としても、現在、数多くの除草剤が市販され、使用されているが、防除の対象となる雑草は種類も多く、発生も長期間にわたるため、より除草効果が高く、幅広い殺草スペクトラムを有し、作物に薬害の問題を生じない除草剤が求められている。
【0006】
【特許文献1】
オーストリア特許第326409号明細書
【0007】
【特許文献2】
国際公開第01/64669号パンフレット
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、3位に1H−ピラゾール−1−イル基をもつピリダジン誘導体につき鋭意研究を重ねた結果、ピリダジン環の4位の水酸基を有する化合物が、水稲や畑作物に対する薬害をほとんど示さず、水田や畑地の広範な雑草種に対して低薬量で優れた除草活性を示すことを見出した。更に、ピリダジン環の4位の酸素原子や、ピリダジン環の1位窒素原子にある特定の置換基を持つ化合物が、土壌中又は植物体内でその結合が切れて、当該酸素原子に水素原子が結合するピリダジン−4−オール誘導体に変換されるような化合物が、同様の除草活性を有することを見出し、本発明を完成した。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一般式(I):
【0010】
【化4】
Figure 2004284970
[式中、R、R及びRは、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されてよいC〜Cアルキル基(当該置換基は、下記置換基群Aから選ばれる置換基である。)、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、シアノ基、ホルミル基、C〜Cアルキルカルボニル基、カルボキシル基、C〜Cアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ジ(C〜Cアルキル)カルバモイル基、置換されてよいフェニル基(当該置換基は、下記置換基群Bから選ばれる置換基である。)、置換されてよい3〜6員複素環基(当該複素環は、環中に、1個の、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有し、更に1〜2個の窒素原子を含有してよく、ベンゼン環と縮合してよい。当該置換基は、下記置換基群Bから選ばれる置換基である。)、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジ(C〜Cアルキル)アルキルアミノ基、ニトロ基、水酸基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cハロアルコキシ基、C〜Cアルキルチオ基、C〜Cアルキルスルフィニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cアルキルスルホニルオキシ基、置換されてよいフェニルチオ基(当該置換基は、下記置換基群Bから選ばれる置換基である。)、置換されてよいフェニルスルホニル基(当該置換基は、下記置換基群Bから選ばれる置換基である。)、又はトリ(C〜Cアルキル)ケイ素基であり、又は、R、R及びRは、隣合う2個が、それぞれが結合する炭素原子と一緒になって、置換されてよい3〜6員環状炭化水素基(当該環状炭化水素は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜2個の複素原子により中断してよい。当該置換基は、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、オキソ基、ヒドロキシイミノ基又はC〜Cアルコキシイミノ基である。)を形成してよく、
Rは、基(α):
【0011】
【化5】
Figure 2004284970
又は、基(β):
【0012】
【化6】
Figure 2004284970
であり、
は、水素原子、又はハロゲン原子であり、
は、水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、又はトリ(C〜Cアルキル)ケイ素基であり、
Xは、水素原子、置換されてよいC〜Cアルキルカルボニル基(当該置換基は、置換基群Bから選ばれる置換基である。)、置換されてよいベンゾイル基(当該置換基は、置換基群Bから選ばれる置換基である。)、C〜Cアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、置換されてよいカルバモイル基(当該置換基は、C〜Cアルキル基、フェニル基、及びC〜Cアルコキシ基からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基、もしくは、酸素原子で中断されていてもよいC〜Cアルキレン基である。)、(C〜Cアルキルチオ)カルボニル基、置換されてよいC〜Cアルキルスルホニル基(当該置換基は、同一又は異なった1〜3個のハロゲン原子である。)、置換されてよいフェニルスルホニル基(当該置換基は、下記置換基群Bから選ばれる置換基である。)、置換されてよいC〜C10アルキル基[当該置換基は、C〜Cアルコキシ基、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルカルボニルオキシ基、ベンジルオキシ基から選ばれる置換基である。]、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、ピロリジン−2,5−ジオン−1−イル、又は1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン−2−イルであり、
置換基群Aは、ハロゲン原子、C〜Cシクロアルキル基、シアノ基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cアルキルカルボニルオキシ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、フェニル基、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシ基、ヒドロキシイミノ基及びC〜Cアルコキシイミノ基からなる群であり、
置換基群Bは、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、シアノ基及びC〜Cアルコキシ基からなる群である。]
で表される化合物、及びその塩、並びにそれを有効成分として含有する農薬である。
【0013】
本発明において、「ハロゲン原子」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、好適には、フッ素原子、塩素原子又は臭素原子である。
【0014】
本発明において、「C〜Cアルキル基」は、炭素数1〜6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル又は2−エチルブチル基であり得、好適には、炭素数1〜4個の直鎖又は分枝鎖アルキル基(C〜Cアルキル基)であり、より好適には、炭素数1〜3個の直鎖又は分枝鎖アルキル基(C〜Cアルキル基)であり、更により好適には、メチル、エチル、または、イソプロピル基である。
【0015】
本発明において、「C〜Cハロアルキル基」は、同一又は異なった1〜5個の前記「ハロゲン原子」が置換した前記「C〜Cアルキル基」であり、例えば、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、1−クロロエチル、2−クロロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、1−クロロプロピル、3−クロロプロピル、1−クロロブチル、4−クロロブチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、フルオロクロロメチル、ブロモメチル、1−ブロモエチル、2−ブロモエチル又はヨードメチル基であり得、好適には、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれた同一又は異なった1〜3個の置換基が置換したC〜Cアルキル基であり、より好適には、同一の1〜3個の、フッ素原子又は塩素原子が置換したC〜Cアルキル基であり、更により好適には、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル基である。
【0016】
本発明において、「C〜Cシクロアルキル基」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル基であり、好適には、シクロプロピル又はシクロブチル基である。
【0017】
本発明において、「C〜Cアルケニル基」は、炭素数2〜6個の直鎖又は分枝鎖アルケニル基であり、例えば、ビニル、1−メチルビニル、1−プロペニル、1−メチル−1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−エチル−2−プロペニル、2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル又は5−ヘキセニル基であり得、好適には、炭素数2〜4個の直鎖又は分枝鎖アルケニル基(C〜Cアルケニル基)であり、より好適には、ビニル、2−プロペニル基である。
【0018】
本発明において、「C〜Cアルキルカルボニル基」は、前記「C〜Cアルキル基」が結合したカルボニル基であり、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル又はヘプタノイル基であり得、好適には、炭素数1〜4個の直鎖又は分枝鎖アルキル基が結合したカルボニル基(C〜Cアルキルカルボニル基)であり、更により好適には、アセチル、プロピオニル、又はピバロイル基であり、特に好適には、ピバロイル基である。
【0019】
本発明において、「C〜Cアルキルカルボニルオキシ基」は、前記「C〜Cアルキル基」とカルボニル基と酸素原子が結合した基であり、例えば、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、バレリルオキシ、イソバレリルオキシ、ピバロイルオキシ、ヘキサノイルオキシ又はヘプタノイルオキシ基であり得、好適には、炭素数1〜4個の直鎖又は分枝鎖アルキル基が結合したカルボニルオキシ基(C〜Cアルキルカルボニルオキシ基)であり、更により好適には、アセトキシ、プロピオニルオキシ、又はピバロイルオキシ基である。
【0020】
本発明において、「ジ(C〜Cアルキル)カルバモイル基」は、同一又は異なった2つの前記「C〜Cアルキル基」が窒素原子に結合したカルバモイル基であり、例えば、ジメチルカルバモイル、メチルエチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、ジプロピルカルバモイル、ジブチルカルバモイル又はジヘキシルカルバモイル基であり得、好適には、同一の2つの炭素数1〜3個の直鎖又は分枝鎖アルキル基が結合したカルバモイル基{ジ(C〜Cアルキル)カルバモイル基}であり、より好適には、ジメチルカルバモイル基又はジエチルカルバモイル基である。
【0021】
本発明において、「トリ(C〜Cアルキル)ケイ素基」は、同一又は異なった3つの前記「C〜Cアルキル基」が結合したケイ素原子であり、例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、ジメチルイソプロピルシリル、又はt−ブチルジメチルシリル基であり得、好適には、同一又は異なった3つの炭素数1〜3個の直鎖又は分枝鎖アルキル基が結合したケイ素原子{トリ(C〜Cアルキル)ケイ素基}であり、より好適には、トリメチルシリル又はジメチルイソプロピルシリル基である。
【0022】
本発明において、「C〜Cアルコキシ基」は、炭素数1〜6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基であり、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、2−メチルブトキシ、ネオペントキシ、1−エチルプロポキシ、ヘキシルオキシ、4−メチルペントキシ、3−メチルペントキシ、2−メチルペントキシ、1−メチルペントキシ、3,3−ジメチルブトキシ、2,2−ジメチルブトキシ、1,1−ジメチルブトキシ、1,2−ジメチルブトキシ、1,3−ジメチルブトキシ、2,3−ジメチルブトキシ又は2−エチルブトキシ基であり得、好適には、炭素数1〜3個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基(C〜Cアルコキシ基)であり、より好適には、メトキシ又はエトキシ基である。
【0023】
本発明において、「置換されてよいフェニル基(当該置換基は、置換基群Bから選ばれる置換基である。)」は、前記「ハロゲン原子」、前記「C〜Cアルキル基」、前記「C〜Cハロアルキル基」、前記「C〜Cシクロアルキル基」、シアノ基、及び前記「C〜Cアルコキシ基」からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜5個の置換基が置換してよいフェニル基であり、例えば、フェニル、フルオロフェニル、ジフルオロフェニル、トリフルオロフェニル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、トリクロロフェニル、フルオロクロロフェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、メトキシフェニル、エトキシフェニル、エチルフェニル、シクロプロピルフェニル、又は(トリフルオロメチル)フェニル基であり得、好適には、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C〜Cアルキル基、「フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれた同一又は異なった1〜3個の置換基が置換したC〜Cアルキル基」、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、及びシアノ基からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基が置換してよいフェニル基であり、より好適には、フェニル、クロロフェニル、メチルフェニル、又はメトキシフェニル基である。
【0024】
本発明において、「置換されてよいフェノキシ基(当該置換基は、置換基群Aから選ばれる置換基である。)」は、前記「ハロゲン原子」、前記「C〜Cアルキル基」、前記「C〜Cハロアルキル基」、前記「C〜Cシクロアルキル基」、及びシアノ基からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜5個の置換基が置換してよいフェノキシ基であり、例えば、フェノキシ、フルオロフェノキシ、クロロフェノキシ、メチルフェノキシ、エチルフェノキシ、シクロプロピルフェノキシ、又は(トリフルオロメチル)フェノキシ基であり得、好適には、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C〜Cアルキル基、「フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれた同一又は異なった1〜3個の置換基が置換したC〜Cアルキル基」、C〜Cシクロアルキル基、及びシアノ基からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基が置換してよいフェノキシ基であり、より好適には、フェノキシ、クロロフェノキシ、又はメチルフェノキシ基である。
【0025】
本発明において、「C〜Cアルコキシカルボニル基」は、前記「C〜Cアルコキシ基」が結合したカルボニル基であり、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、s−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニル、イソペントキシカルボニル、2−メチルブトキシカルボニル、ネオペントキシカルボニル、1−エチルプロポキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル、4−メチルペントキシカルボニル、3−メチルペントキシカルボニル、2−メチルペントキシカルボニル、1−メチルペントキシカルボニル、3,3−ジメチルブトキシカルボニル、2,2−ジメチルブトキシカルボニル、1,1−ジメチルブトキシカルボニル、1,2−ジメチルブトキシカルボニル、1,3−ジメチルブトキシカルボニル、2,3−ジメチルブトキシカルボニル又は2−エチルブトキシカルボニル基であり得、好適には、C〜Cアルコキシ基が結合したカルボニル基(C〜Cアルコキシカルボニル基)であり、より好適には、メトキシカルボニル又はエトキシカルボニル基であり、更により好適には、メトキシカルボニル基である。
【0026】
本発明において、「C〜Cアルキルチオ基」は、炭素数1〜6個の直鎖又は分枝鎖アルキルチオ基であり、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、s−ブチルチオ、t−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、2−メチルブチルチオ、ネオペンチルチオ、1−エチルプロピルチオ、ヘキシルチオ、4−メチルペンチルチオ、3−メチルペンチルチオ、2−メチルペンチルチオ、1−メチルペンチルチオ、3,3−ジメチルブチルチオ、2,2−ジメチルブチルチオ、1,1−ジメチルブチルチオ、1,2−ジメチルブチルチオ、1,3−ジメチルブチルチオ、2,3−ジメチルブチルチオ又は2−エチルブチルチオ基であり得、好適には、炭素数1〜3個の直鎖又は分枝鎖アルキルチオ基(C〜Cアルキルチオ基)であり、より好適には、メチルチオ、エチルチオ基、又はイソプロピルチオ基である。
【0027】
本発明において、「C〜Cアルキルスルフィニル基」は、炭素数1〜6個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルフィニル基であり、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、s−ブチルスルフィニル、t−ブチルスルフィニル、ペンチルスルフィニル、イソペンチルスルフィニル、2−メチルブチルスルフィニル、ネオペンチルスルフィニル、1−エチルプロピルスルフィニル、ヘキシルスルフィニル、4−メチルペンチルスルフィニル、3−メチルペンチルスルフィニル、2−メチルペンチルスルフィニル、1−メチルペンチルスルフィニル、3,3−ジメチルブチルスルフィニル、2,2−ジメチルブチルスルフィニル、1,1−ジメチルブチルスルフィニル、1,2−ジメチルブチルスルフィニル、1,3−ジメチルブチルスルフィニル、2,3−ジメチルブチルスルフィニル又は2−エチルブチルスルフィニル基であり得、好適には、炭素数1〜3個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルフィニル基(C〜Cアルキルスルフィニル基)であり、より好適には、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、又はイソプロピルスルフィニル基である。
【0028】
本発明において、「C〜Cアルキルスルホニル基」は、炭素数1〜6個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルホニル基であり、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、s−ブチルスルホニル、t−ブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、イソペンチルスルホニル、2−メチルブチルスルホニル、ネオペンチルスルホニル、1−エチルプロピルスルホニル、ヘキシルスルホニル、4−メチルペンチルスルホニル、3−メチルペンチルスルホニル、2−メチルペンチルスルホニル、1−メチルペンチルスルホニル、3,3−ジメチルブチルスルホニル、2,2−ジメチルブチルスルホニル、1,1−ジメチルブチルスルホニル、1,2−ジメチルブチルスルホニル、1,3−ジメチルブチルスルホニル、2,3−ジメチルブチルスルホニル又は2−エチルブチルスルホニル基であり得、好適には、炭素数1〜3個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルホニル基(C〜Cアルキルスルホニル基)であり、より好適には、メチルスルホニル、エチルスルホニル、又はイソプロピルスルホニル基である。
【0029】
本発明において、「C〜Cアルコキシイミノ基」は、炭素数1〜6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシイミノ基であり、例えば、メトキシイミノ、エトキシイミノ、プロポキシイミノ、イソプロポキシイミノ、ブトキシイミノ、イソブトキシイミノ、s−ブトキシイミノ、t−ブトキシイミノ、ペントキシイミノ、イソペントキシイミノ、2−メチルブトキシイミノ、ネオペントキシイミノ、1−エチルプロポキシイミノ、ヘキシルオキシイミノ、4−メチルペントキシイミノ、3−メチルペントキシイミノ、2−メチルペントキシイミノ、1−メチルペントキシイミノ、3,3−ジメチルブトキシイミノ、2,2−ジメチルブトキシイミノ、1,1−ジメチルブトキシイミノ、1,2−ジメチルブトキシイミノ、1,3−ジメチルブトキシイミノ、2,3−ジメチルブトキシイミノ又は2−エチルブトキシイミノ基であり得、好適には、炭素数1〜3個の直鎖又は分枝鎖アルコキシイミノ基(C〜Cアルコキシイミノ基)であり、より好適には、メトキシイミノ又はエトキシイミノ基であり、更により好適には、メトキシイミノ基である。
【0030】
本発明において、「置換されてよいC〜Cアルキル基(当該置換基は、置換基群Aから選ばれる置換基である。)」は、前記「ハロゲン原子」、又は、前記「C〜Cシクロアルキル基」、シアノ基、前記「C〜Cアルキルカルボニル基」、前記「C〜Cアルキルカルボニルオキシ基」、前記「C〜Cアルコキシカルボニル基」、フェニル基、ヒドロキシ基、前記「C〜Cアルコキシ基」、ヒドロキシイミノ基若しくは前記「C〜Cアルコキシイミノ基」により置換されてよい前記「C〜Cアルキル基」であり、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリクロロエチル、シクロプロピルメチル、シアノメチル、アセチルメチル、アセチルエチル、アセトキシメチル、アセトキシエチル、メトキシカルボニルメチル、メトキシカルボニルエチル、エトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルエチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、ヒドロキシイミノメチル又はメトキシイミノメチル基であり得、好適には、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれた同一又は異なった1〜3個の置換基が置換したC〜Cアルキル基、又は、C〜Cアルキルカルボニルオキシ基、ヒドロキシ基、ヒドロキシイミノ基若しくはC〜Cアルコキシイミノ基が置換してよいC〜Cアルキル基であり、より好適には、同一の1〜3個の、フッ素原子又は塩素原子が置換したC〜Cアルキル基、又は、C〜Cアルキルカルボニルオキシ基、ヒドロキシ基、ヒドロキシイミノ基若しくはC〜Cアルコキシイミノ基が置換してよいC〜Cアルキル基であり、更により好適には、同一の1〜3個の、フッ素原子又が置換したC〜Cアルキル基であり、特に好適には、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル基である。
【0031】
本発明において、「C〜Cアルキニル基」は、炭素数2〜6個の直鎖又は分枝鎖アルキニル基であり、例えば、エチニル、2−プロピニル、1−メチル−2− プロピニル、1−エチル−2− プロピニル、2−ブチニル、1−メチル−2− ブチニル、1−エチル−2− ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−3− ブチニル、2−メチル−3− ブチニル、1−エチル−3− ブチニル、2−ペンチニル、1−メチル−2− ペンチニル、1−エチル−2−ペンチニル、3−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−4−ペンチニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル又は5−ヘキシニルであり得、好適には、炭素数3〜4個の直鎖又は分枝鎖アルキニル基(C〜Cアルキニル基)であり、より好適には、エチニル、又は2−プロピニル基である。
【0032】
本発明において、「C〜Cアルキルアミノ基」は、前記「C〜Cアルキル基」により置換されてよいアミノ基であり、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、イソブチルアミノ、s−ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、ペンチルアミノ、イソペンチルアミノ、(2−メチルブチル)アミノ、ネオペンチルアミノ、(1−エチルプロピル)アミノ、ヘキシルアミノ、(4−メチルペンチル)アミノ、(3−メチルペンチル)アミノ、(2−メチルペンチル)アミノ、(1−メチルペンチル)アミノ、(3,3−ジメチルブチル)アミノ、(2,2−ジメチルブチル)アミノ、(1,1−ジメチルブチル)アミノ、(1,2−ジメチルブチル)アミノ、(1,3−ジメチルブチル)アミノ、(2,3−ジメチルブチル)アミノ、又は(2−エチルブチル)アミノであり得、好適には、C〜Cアルキル基により置換されてよいアミノ基であり、より好適には、メチルアミノ、又はエチルアミノ基である。
【0033】
本発明において、「ジ(C〜Cアルキル)アルキルアミノ基」は、前記「C〜Cアルキル基」の同一又は異なった2個の置換基により置換されてよいアミノ基であり、例えば、ジメチルアミノ、(メチル)(エチル)アミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、(メチル)(イソプロピル)アミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチルアミノ、ジイソブチルアミノ、ジs−ブチルアミノ、ジt−ブチルアミノ、ジペンチルアミノ、ジイソペンチルアミノ、ジ(2−メチルブチル)アミノ、ジネオペンチルアミノ、ジ(1−エチルプロピル)アミノ、ジヘキシルアミノ、ジ(4−メチルペンチル)アミノ、ジ(3−メチルペンチル)アミノ、ジ(2−メチルペンチル)アミノ、ジ(1−メチルペンチル)アミノ、ジ(3,3−ジメチルブチル)アミノ、ジ(2,2−ジメチルブチル)アミノ、ジ(1,1−ジメチルブチル)アミノ、ジ(1,2−ジメチルブチル)アミノ、ジ(1,3−ジメチルブチル)アミノ、ジ(2,3−ジメチルブチル)アミノ、又はジ(2−エチルブチル)アミノであり得、好適には、同一又は異なった2個のC〜Cアルキル基により置換されてよいアミノ基であり、より好適には、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ基である。
【0034】
本発明において、「C〜Cハロアルコキシ基」は、同一又は異なった1〜5個の前記「ハロゲン原子」が置換した前記「C〜Cアルコキシ基」であり、例えば、クロロメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、1−クロロエトキシ、2−クロロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、1−クロロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、1−クロロブトキシ、4−クロロブトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、1−フルオロエトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、フルオロクロロメトキシ、ブロモメトキシ、1−ブロモエトキシ、2−ブロモエトキシ又はヨードメトキシ基であり得、好適には、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれた同一又は異なった1〜3個の置換基が置換したC〜Cアルコキシ基であり、より好適には、同一の1〜3個の、フッ素原子又は塩素原子が置換したC〜Cアルコキシ基であり、更により好適には、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ又は2,2,2−トリクロロエトキシ基であり、特に好適には、トリフルオロメトキシ基である。
【0035】
本発明において、「置換されてよいフェニルチオ基(当該置換基は、置換基群Bから選ばれる置換基である。)」は、前記「ハロゲン原子」、前記「C〜Cアルキル基」、前記「C〜Cハロアルキル基」、前記「C〜Cシクロアルキル基」、シアノ基、及び前記「アルコキシ基」からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜5個の置換基が置換してよいフェニルチオ基であり、例えば、フェニルチオ、フルオロフェニルチオ、ジフルオロフェニルチオ、トリフルオロフェニルチオ、クロロフェニルチオ、ジクロロフェニルチオ、トリクロロフェニルチオ、フルオロクロロフェニルチオ、メチルフェニルチオ、ジメチルフェニルチオ、トリメチルフェニルチオ、テトラメチルフェニルチオ、ペンタメチルフェニルチオ、エチルフェニルチオ、フルオロ(メチル)フェニルチオ、クロロ(メチル)フェニルチオ、ブロモ(メチル)フェニルチオ、シクロプロピルフェニルチオ、シクロプロピル(フルオロ)フェニルチオ、クロロ(シクロプロピル)フェニルチオ、シクロプロピル(メチル)フェニルチオ、(トリフルオロメチル)フェニルチオ又はフルオロ(トリフルオロメチル)フェニルチオ基であり得、好適には、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C〜Cアルキル基、「フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれた同一又は異なった1〜3個の置換基が置換したC〜Cアルキル基」、C〜Cシクロアルキル基、及びシアノ基からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基が置換してよいフェニルチオ基であり、より好適には、フェニルチオ、クロロフェニルチオ、又はメチルフェニルチオ基である。
【0036】
本発明において、「置換されてよいフェニルスルホニル基(当該置換基は、置換基群Bから選ばれる置換基である。)」は、前記「ハロゲン原子」、前記「C〜Cアルキル基」、前記「C〜Cハロアルキル基」、前記「C〜Cシクロアルキル基」、シアノ基、及び前記「アルコキシ基」からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜5個の置換基が置換してよいフェニルスルホニル基であり、例えば、フェニルスルホニル、フルオロフェニルスルホニル、ジフルオロフェニルスルホニル、トリフルオロフェニルスルホニル、クロロフェニルスルホニル、ジクロロフェニルスルホニル、トリクロロフェニルスルホニル、フルオロクロロフェニルスルホニル、メチルフェニルスルホニル、ジメチルフェニルスルホニル、トリメチルフェニルスルホニル、テトラメチルフェニルスルホニル、ペンタメチルフェニルスルホニル、エチルフェニルスルホニル、フルオロ(メチル)フェニルスルホニル、クロロ(メチル)フェニルスルホニル、ブロモ(メチル)フェニルスルホニル、シクロプロピルフェニルスルホニル、シクロプロピル(フルオロ)フェニルスルホニル、クロロ(シクロプロピル)フェニルスルホニル、シクロプロピル(メチル)フェニルスルホニル、(トリフルオロメチル)フェニルスルホニル又はフルオロ(トリフルオロメチル)フェニルスルホニル基であり得、好適には、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C〜Cアルキル基、「フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれた同一又は異なった1〜3個の置換基が置換したC〜Cアルキル基」、C〜Cシクロアルキル基、及びシアノ基からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基が置換してよいフェニルスルホニル基であり、より好適には、フェニルスルホニル、クロロフェニルスルホニル、又はメチルフェニルスルホニル基である。
【0037】
本発明において、「置換されてよい3〜6員複素環基(当該複素環は、環中に、1個の、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有し、更に1〜2個の窒素原子を含有してよく、ベンゼン環と縮合してよい。当該置換基は、置換基群Bから選ばれる置換基である。)」は、前記「ハロゲン原子」、前記「C〜Cアルキル基」、前記「C〜Cハロアルキル基」、前記「C〜Cシクロアルキル基」、シアノ基、及び前記「C〜Cアルコキシ基」からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基により置換されてよく、ベンゼン環と縮合してもよい「複素原子として、1個の、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有し、更に1〜2個の窒素原子を含有してよい、3〜6員複素環基」であり、好適には、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C〜Cアルキル基及び「フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれた同一又は異なった1〜3個の置換基が置換したC〜Cアルキル基」からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基が置換してよく、ベンゼン環と縮合してよい、「複素原子として、1個の、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有し、更に1個の窒素原子を含有してよい、3〜6員複素環基」であり、より好適には、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基及びトリフルオロメチル基からなる群から選ばれる同一の1〜2個の置換基が置換してよい、アジリジン、オキシラニル、オキセタニル、ピローリル、フリル、チエニル、ピラゾリル、チアゾリル、ピリジル、ベンズイミダゾリル又はベンゾチアゾリルであり、更により好適には、塩素原子、メチル基及びトリフルオロメチル基からなる同一又は異なった1〜2個の置換基が置換してよい、チエニル、ピラゾリル、チアゾリル基である。
【0038】
本発明において、「C〜Cアルキルスルホニルオキシ基」は、炭素数1〜6個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルホニルオキシ基であり、例えば、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、プロピルスルホニルオキシ、イソプロピルスルホニルオキシ、ブチルスルホニルオキシ、イソブチルスルホニルオキシ、s−ブチルスルホニルオキシ、t−ブチルスルホニルオキシ、ペンチルスルホニルオキシ、イソペンチルスルホニルオキシ、2−メチルブチルスルホニルオキシ、ネオペンチルスルホニルオキシ、1−エチルプロピルスルホニルオキシ、ヘキシルスルホニルオキシ、4−メチルペンチルスルホニルオキシ、3−メチルペンチルスルホニルオキシ、2−メチルペンチルスルホニルオキシ、1−メチルペンチルスルホニルオキシ、3,3−ジメチルブチルスルホニルオキシ、2,2−ジメチルブチルスルホニルオキシ、1,1−ジメチルブチルスルホニルオキシ、1,2−ジメチルブチルスルホニルオキシ、1,3−ジメチルブチルスルホニルオキシ、2,3−ジメチルブチルスルホニルオキシ又は2−エチルブチルスルホニルオキシ基であり得、好適には、炭素数1〜3個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルホニルオキシ基(C〜Cアルキルスルホニルオキシ基)であり、より好適には、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、又はイソプロピルスルホニルオキシ基である。
【0039】
本発明において、「(C〜Cアルコキシ基)C〜Cアルコキシ基」は、炭素数1〜4個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基が置換したC〜Cアルコキシ基であり、例えば、メトキシエトキシ、エトキシエトキシ、プロポキシエトキシ、イソプロポキシエトキシ、又はブトキシエトキシ基であり得、好適には、炭素数1〜3個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基(C〜Cアルコキシ基)が置換した炭素数1〜3個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基(C〜Cアルコキシ基)であり、より好適には、2−メトキシエトキシ基である。
【0040】
本発明において、「置換されてよいC〜Cアルキルカルボニル基(当該置換基は、置換基群Bから選ばれる置換基である。)」は、前記「ハロゲン原子」、前記「C〜Cアルキル基」、前記「C〜Cハロアルキル基」、前記「C〜Cシクロアルキル基」、シアノ基、及び前記「C〜Cアルコキシ基」からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜5個の置換基が置換してよいC〜Cアルキルカルボニル基であり、例えば、アセチル、トリフルオロアセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ピバロイル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル又はヘプタノイル基であり得、好適には、1〜3個のハロゲン原子により置換されても良い、炭素数1〜4個の直鎖又は分枝鎖アルキル基が結合したカルボニル基(C〜Cアルキルカルボニル基)であり、更により好適には、アセチル、プロピオニル、又はピバロイル基であり、特に好適には、ピバロイル基である。
【0041】
本発明において、「置換されてよいベンゾイル基(当該置換基は、置換基群Bから選ばれる置換基である。)」は、前記「ハロゲン原子」、前記「C〜Cアルキル基」、前記「C〜Cハロアルキル基」、前記「C〜Cシクロアルキル基」、シアノ基、及び前記「アルコキシ基」からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜5個の置換基が置換してよいベンゾイル基であり、例えば、ベンゾイル、フルオロベンゾイル、ジフルオロベンゾイル、トリフルオロベンゾイル、クロロベンゾイル、ジクロロベンゾイル、トリクロロベンゾイル、フルオロクロロベンゾイル、メチルベンゾイル、ジメチルベンゾイル、トリメチルベンゾイル、テトラメチルベンゾイル、ペンタメチルベンゾイル、エチルベンゾイル、フルオロ(メチル)ベンゾイル、クロロ(メチル)ベンゾイル、ブロモ(メチル)ベンゾイル、シクロプロピルベンゾイル、シクロプロピル(フルオロ)ベンゾイル、クロロ(シクロプロピル)ベンゾイル、シクロプロピル(メチル)ベンゾイル、(トリフルオロメチル)ベンゾイル又はフルオロ(トリフルオロメチル)ベンゾイル基であり得、好適には、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C〜Cアルキル基、「フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれた同一又は異なった1〜3個の置換基が置換したC〜Cアルキル基」、C〜Cシクロアルキル基、及びシアノ基からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基が置換してよいベンゾイル基であり、より好適には、ベンゾイル、クロロベンゾイル、又はメチルベンゾイル基である。
【0042】
本発明において、「酸素原子で中断されていてもよいC〜Cアルキレン基」は、C〜Cアルキレン基の途中で、酸素原子で中断されていてもよい置換基であり、好適には、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−、−CHOCHCH−、−CHCHCHCHCH−、−CHCHOCHCH−で表される基であり、より好適には、−CHCHCHCHCH−、−CHCHOCHCH−で表される基である。
【0043】
本発明において、「置換されてよいカルバモイル基(当該置換基は、C〜Cアルキル基、フェニル基、及びC〜Cアルコキシ基からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基、もしくは、酸素原子で中断されていてもよいC〜Cアルキレン基である。)」は、同一又は異なった前記「C〜Cアルキル基」、フェニル基、及び前記「C〜Cアルコキシ基」からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基、もしくは、前記「酸素原子で中断されていてもよいC〜Cアルキレン基」が置換してよいカルバモイル基であり、例えば、ジメチルカルバモイル、メチルエチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、ジプロピルカルバモイル、ジブチルカルバモイル、(メトキシ)メチルカルバモイル、(メチル)フェニルカルバモイル、ピペラジノカルボニル又はモルホリノカルボニル基であり得、好適には、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、(メチル)フェニルカルバモイル、又はモルホリノカルボニル基であり、より好適には、ジメチルカルバモイル基又はジエチルカルバモイル基である。
【0044】
本発明において、「(C〜Cアルキルチオ)カルボニル基」は、炭素数1〜8個の直鎖又は分枝鎖アルキルチオ基が結合したカルボニル基であり、例えば、メチルチオカルボニル、エチルチオカルボニル、プロピルチオカルボニル、イソプロピルチオカルボニル、ブチルチオカルボニル、イソブチルチオカルボニル、s−ブチルチオカルボニル、t−ブチルチオカルボニル、ペンチルチオカルボニル、ヘキシルチオカルボニル、ヘプチルチオカルボニル、オクチルチオカルボニル基であり得、好適には、炭素数1〜8個の直鎖アルキルチオ基が結合したカルボニル基であり、より好適には、メチルチオカルボニル、エチルチオカルボニル、又オクチルチオカルボニル基である。
【0045】
本発明において、「置換されてよいC〜Cアルキルスルホニル基(当該置換基は、同一又は異なった1〜3個のハロゲン原子である。)」は、同一又は異なった1〜3個のハロゲン原子によって置換されてよい、炭素数1〜4個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルホニル基であり、例えば、メチルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、エチルスルホニル、トリフルオロエチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、s−ブチルスルホニル、又はt−ブチルスルホニル基であり得、好適には、同一又は異なった1〜3個のハロゲン原子によって置換されてよい炭素数1〜3個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルホニル基(C〜Cアルキルスルホニル基)であり、より好適には、メチルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、エチルスルホニル、又は、プロピルスルホニル基である。
【0046】
本発明において、「置換されてよいC〜C10アルキル基[当該置換基は、C〜Cアルコキシ基、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルカルボニルオキシ基、ベンジルオキシ基から選ばれる置換基である。]」は、前記「1〜Cアルコキシ基」、前記「(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルコキシ基」、前記「C〜Cアルキルカルボニルオキシ基」、および、前記「ベンジルオキシ基」により置換されてよいC〜C10アルキル基であり、例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、メトキシエトキシメチル、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ピバロイルオキシメチル、ベンジルオキシメチル基であり得、好適には、C〜Cアルコキシ基、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルカルボニルオキシ基が結合したC〜C10アルキル基であり、より好適には、C〜Cアルキルカルボニルオキシ基が結合したC〜C10アルキル基であり、更により好適には、ピバロイルオキシメチル基である。
【0047】
本発明のR、R及びRにおいて、「隣合う2個が、それぞれが結合する炭素原子と一緒になって形成してよい、置換されてよい3〜6員環状炭化水素基(当該環状炭化水素は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜2個の複素原子により中断してよい。当該置換基は、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、オキソ基、ヒドロキシイミノ基又はC〜Cアルコキシイミノ基である。)」は、前記「ハロゲン原子」、前記「C〜Cアルキル基」、前記「C〜Cアルコキシ基」、オキソ基、ヒドロキシイミノ基及び前記「C〜Cアルコキシイミノ基」からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜4個の置換基が置換してよく、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜2個の複素原子により中断してよく、好適には、−CHCH−、−CHCHCH−、−CH(CH)CHCH−、−CHCH(CH)CH−、−C(CHCHCH−、−CHC(CHCH−、−CH(OCH)CHCH−、−C(OCHCHCH−、−CHC(OCHCH−、−C(=O)CHCH−、−CHC(=O)CH−、−C(=NOCH)CHCH−、−CHCHCHCH−、−CH(CH)CHCHCH−、−C(CHCHCHCH−、−CH(OCH)CHCHCH−、−CH=CH−CH=CH−、−OCHCH−、−OCH(CH)CH−、−OCHCH(CH)−、−OC(CHCH−、−OCH=CH−、−OC(CH)=CH−、−OCH=C(CH)−、−SCH=CH−、−N=CH−CH=CH−、−OCHO−、−OCH(CH)O−、−OC(CHO−、−OCFO−、−OCHCHO−、−OCH=N−、−OC(CH)=N−で表される基であり、より好適には、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−、−CH=CH−CH=CH−で表される基である。
【0048】
本発明の化合物(I)は、通常の農薬に用いられる塩にすることができ、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩にすることができ、又、分子中に塩基性部分がある場合には、例えば、硫酸塩、塩酸塩、硝酸塩、リン酸塩のような塩にすることができる。それらの塩は、農園芸用の除草剤などの農薬として使用できるかぎり、本発明に包含される。
【0049】
本発明において、「アルカリ金属塩」は、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩又はリチウム塩であり得、好適には、ナトリウム塩又はカリウム塩である。
【0050】
本発明において、「アルカリ土類金属塩」は、例えば、カルシウム塩又はマグネシウム塩であり得、好適には、カルシウム塩である。
【0051】
本発明化合物の溶媒和物も、本発明に包含されるものである。
【0052】
(a) 本発明において、R、R及びRは、好適には、互いに独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、置換されてよいC〜Cアルキル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基、又は、C〜Cアルキルカルボニルオキシ基、若しくはC〜Cアルコキシイミノ基である。)、C〜Cアルケニル基、シアノ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、置換されてよいフェニル基(当該置換基は、塩素原子、C〜Cアルキル基、又はC〜Cアルコキシ基である。)、置換されてよい5〜6員複素環基{当該複素環は、環中に、1個の、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有し、更に1〜2個の窒素原子を含有してよい。当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C〜Cアルキル基及びC〜Cハロアルキル基(当該ハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれた同一又は異なった1〜3個のハロゲン原子である。)からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基である。}、ニトロ基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルチオ基、又はC〜Cアルキルスルホニル基であり、又は、R、R及びRが、隣合う2個が、それぞれが結合する炭素原子と一緒になって、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−、−CH=CH−CH=CH−で表される基であり、
より好適には、互いに独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又は置換されてよいC〜Cアルキル基(当該置換基は、1〜3個のフッ素原子である。)であり、
更により好適には、互いに独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はC〜Cハロアルキル基(当該置換基は、1〜3個のフッ素原子である。)であり、
特に好適には、互いに独立して、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基であり、
最も好適には、Rが、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ジフルオロメチル基、又はトリフルオロメチル基であり、かつ、Rが、水素原子、塩素原子、又は臭素原子であり、かつ、Rが、水素原子であり、
(b) 本発明において、Rは、好適には、フッ素原子、塩素原子、又は臭素原子であり、
より好適には塩素原子である。
【0053】
(c) 本発明において、Rは、好適には、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、又はトリ(C〜Cアルキル)ケイ素基であり、
より好適には、水素原子、塩素原子、又は臭素原子であり、
更により好適には、水素原子、塩素原子である。
【0054】
(d) 本発明において、Xは、好適には、水素原子、C〜Cアルキルカルボニル基、置換されてよいベンゾイル基(当該置換基は、塩素原子、及びC〜Cアルキル基から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基である。)、C〜Cアルコキシカルボニル基、置換されてよいカルバモイル基(当該置換基は、同一又は異なった1〜3個のC〜Cアルキル基である。)、C〜Cアルキルスルホニル基、置換されてよいフェニルスルホニル基(当該置換基は、同一又は異なった1〜3個のC〜Cアルキル基である。)、置換されてよいC〜C10アルキル基[当該置換基は、C〜Cアルコキシ基、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルカルボニルオキシ、ベンジルオキシ基から選ばれる置換基である。]、ピロリジン−2,5−ジオン−1−イル基、又は1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン−2−イル基であり、
より好適には、水素原子、C〜Cアルキルカルボニル基、置換されてよいベンゾイル基(当該置換基は、塩素原子、及びC〜Cアルキル基から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基である。)、C〜Cアルコキシカルボニル基、ジ(C〜Cアルキル)カルバモイル基、C〜Cアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、(C〜Cアルキルカルボニルオキシ)C〜C10アルキル基、ピロリジン−2,5−ジオン−1−イル基、又は1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン−2−イル基であり、
更により好適には、水素原子、C〜Cアルキルカルボニル基、置換されてよいベンゾイル基(当該置換基は、C〜Cアルキル基から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基である。)、C〜Cアルコキシカルボニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、又はピロリジン−2,5−ジオン−1−イル基であり、
特により好適には、水素原子、プロピオニル基、ピバロイル基、イソブチルカルボニル基、プロパンスルホニル基、又はピロリジン−2,5−ジオン−1−イル基である。
【0055】
本発明の化合物(I)は、好適には、
(1a) R、R及びRが、互いに独立して、互いに独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、置換されてよいC〜Cアルキル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基、又は、C〜Cアルキルカルボニルオキシ基、若しくはC〜Cアルコキシイミノ基である。)、C〜Cアルケニル基、シアノ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、置換されてよいフェニル基{当該置換基は、塩素原子、C〜Cアルキル基、又はC〜Cアルコキシ基である。}、置換されてよい5〜6員複素環基{当該複素環は、環中に、1個の、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有し、更に1〜2個の窒素原子を含有してよい。当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C〜Cアルキル基及びC〜Cハロアルキル基(当該ハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれた同一又は異なった1〜3個のハロゲン原子である。)からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基である。}、ニトロ基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルチオ基、又はC〜Cアルキルスルホニル基であり、又は、R、R及びRが、隣合う2個が、それぞれが結合する炭素原子と一緒になって、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−、−CH=CH−CH=CH−で表される基であり
(1b) Rが、フッ素原子、塩素原子、又は臭素原子であり、
(1c) Rが、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、又はトリ(C〜Cアルキル)ケイ素基であり、
(1d) Xが、水素原子、C〜Cアルキルカルボニル基、置換されてよいベンゾイル基(当該置換基は、塩素原子、及びC〜Cアルキル基から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基である。)、C〜Cアルコキシカルボニル基、置換されてよいカルバモイル基(当該置換基は、同一又は異なった1〜3個のC〜Cアルキル基である。)、C〜Cアルキルスルホニル基、置換されてよいフェニルスルホニル基(当該置換基は、同一又は異なった1〜3個のC〜Cアルキル基である。)、置換されてよいC〜C10アルキル基[当該置換基は、C〜Cアルコキシ基、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルカルボニルオキシ、ベンジルオキシ基から選ばれる置換基である。]、ピロリジン−2,5−ジオン−1−イル基、又は1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン−2−イル基であり、
より好適には、
(2a) R、R及びRが、互いに独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又は置換されてよいC〜Cアルキル基(当該置換基は、1〜3個のフッ素原子である。)であり、
(2b) Rが、塩素原子であり、
(2c) Rが、水素原子、塩素原子、又は臭素原子であり、
(2d) Xが、水素原子、C〜Cアルキルカルボニル基、置換されてよいベンゾイル基(当該置換基は、塩素原子、及びC〜Cアルキル基から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基である。)、C〜Cアルコキシカルボニル基、ジ(C〜Cアルキル)カルバモイル基、C〜Cアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、(C〜Cアルキルカルボニルオキシ)C〜C10アルキル基、ピロリジン−2,5−ジオン−1−イル基、又は1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン−2−イル基であり、
更により好適には、
(3a) R、R及びRが、互いに独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はC〜Cハロアルキル基(当該置換基は、1〜3個のフッ素原子である。)であり、
(3b) Rが、塩素原子であり、
(3c) Rが、水素原子、又は塩素原子であり、
(3d) Xが、水素原子、C〜Cアルキルカルボニル基、置換されてよいベンゾイル基(当該置換基は、C〜Cアルキル基から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基である。)、C〜Cアルコキシカルボニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、又はピロリジン−2,5−ジオン−1−イル基であり、
特に好適には、
(4a) R、R及びRが、互いに独立して、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はトリフルオロメチル基であり、
(4b) Rが、塩素原子であり、
(4c) Rが、水素原子であり、
(4d) Xが、水素原子、プロピオニル基、ピバロイル基、イソブトキシカルボニル基、プロパンスルホニル基、又はピロリジン−2,5−ジオン−1−イル基であり、
最も好適には、
(5)6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号3)、3−(3−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−6−クロロピリダジン−4−オール (化合物番号4)、6−クロロ−3−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号103)、6−クロロ−3−(3,4−ジクロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号221)、又は6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル ピバレート (化合物番号303)である。
【0056】
本発明の代表的化合物を下表に例示するが、本発明はこれらの化合物に限定されるものではない。なお、本発明の化合物のうち、一般式(Iα):
【0057】
【化7】
Figure 2004284970
で表される化合物は表1〜9に例示し、一般式(Iβ):
【0058】
【化8】
Figure 2004284970
で表される化合物は表10に例示する。
【0059】
以下、R〜Rにおいて「H」はR、R、及びRがすべて水素原子であることを、R〜Rにおいて「2−Cl」はRが塩素原子であることを、「Me」はメチル基を、「Et」はエチル基を、「Pr」はプロピル基を、「iPr」はイソプロピル基を、「cPr」はシクロプロピル基を、「Bu」はブチル基を、「iBu」はイソブチル基を、「sBu」はsec−ブチル基を、「tBu」はtert−ブチル基を、「cBu」はシクロブチル基を、「Pen」はペンチル基を、「cPen」はシクロペンチル基を、「Hx」はヘキシル基を、「cHx」はシクロヘキシル基を、R〜Rにおいて「3−CHCHCH−4」はR及びRがトリメチレン基でありそれらの結合する炭素原子と一緒になって5員環を形成していることを、「=N−OMe」はメトキシイミノ基を、「=O」はそれらが結合する炭素原子と一緒にカルボニル基を、「SO(Ph−4−Me)」は、p−トリルスルホニル基を、「Pyr」はピリジル基を、「Fur」はフリル基を、「Thi」はチエニル基を、「Pyrr」はピロリジン−2,5−ジオン−1−イル基を、「Isoind」は1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン−2−イル基をそれぞれ示す。
【0060】
【表1】
Figure 2004284970
【0061】
【表2】
Figure 2004284970
【0062】
【表3】
Figure 2004284970
【0063】
【表4】
Figure 2004284970
【0064】
【表5】
Figure 2004284970
【0065】
【表6】
Figure 2004284970
【0066】
【表7】
Figure 2004284970
【0067】
【表8】
Figure 2004284970
【0068】
【表9】
Figure 2004284970
【0069】
【表10】
Figure 2004284970
【0070】
上記の例示化合物中、好適な化合物は、化合物番号1、2、3、4、5、6、7、9、21、23、24、26、29、46、49、53、55、56、57、58、64、65、66、68、71、81、82、89、90、91、92、93、94、97、101、103、104、105、106、152、158、165、169、172、173、180、189、190、192、195、196、198、204、206、221、222、223、226、227、228、231、232、233、236、237、241、242、245、246、252254、256、257、258、259、260、261、262、263、264、265、266、270、275、303、315、318、323、335、348、358、360、363、365、373、375、393、403、405、410、433、438、443、460、461、462、463、464、465、466、470、472、473、474、475、479、510、515、520、525、又は530番の化合物であり、
より好適には、化合物番号1、2、3、4、6、7、9、23、26、103、104、106、204、206、221、222、226、227、236、237、241、242、256、257、262、265、266、270、275、303、315、318、323、335、348、358、360、363、365、393、403、405、433、438、443、460、461、462、463、464、465、466、470、472、473、474、475、又は530番の化合物であり、
更により好適には、化合物番号1、2、3、4、23、26、103、104、221、222、226、227、241、242、265、270、275、303、315、318、323、348、393、403、405、438、460、461、462、463、又は464番の化合物であり、
特に好適には、化合物番号2、3、4、26、103、104、221、222、226、227、241、242、265、275、303、348、393、又は438番の化合物であり、
最も好適には、6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号3)、3−(3−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−6−クロロピリダジン−4−オール (化合物番号4)、6−クロロ−3−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号103)、6−クロロ−3−(3,4−ジクロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号221)、6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル ピバレート (化合物番号303)である。
【0071】
【発明の実施の形態】
本発明の3−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール化合物、及びそれに変換され得る化合物は、以下に記載する工程A〜Gの方法によって製造することができる。
【0072】
(工程A)
【0073】
【化9】
Figure 2004284970
【0074】
上記式中、R、R、R、R、R及びXは、前記と同意義を示し、
Lは、脱離基を示し、例えば、ハロゲン原子、C〜Cアルキルスルホニルオキシ基又はフェニルスルホニルオキシ基(当該フェニルスルホニルオキシ基は、同一又は異なった1〜5個のハロゲン原子又はC〜Cアルキル基により置換されていてよい。)であり得、
Yは、Xの他、水酸基のその他の保護基であり、例えば、ベンジル基又はメトキシベンジル基であり得る。
【0075】
工程Aは、一般式(II)で表されるピリダジン化合物に、一般式(III)で表されるピラゾール化合物を反応させ、次いで塩素化し、更に酸素求核剤を反応させることにより、本発明化合物(Ia)又は一般式(VII)で示される水酸基が保護された化合物を製造する工程であり、更にまた化合物(VII)の保護基を除去して本発明化合物(Ib)を製造する工程である。
【0076】
(工程A−1)
工程A−1は、化合物(II)を、溶媒の存在下若しくは非存在下、必要により塩基の存在下で、化合物(III)と反応させ、一般式(IV)で表される(1−ピラゾリル)ピリダジン化合物を製造する工程である。
【0077】
使用される塩基は、通常pH8以上を示す塩基であれば特に制限はなく、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドのような金属アルコキシド;水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;ナトリウム、カリウムのようなアルカリ金属;トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンのような脂肪族三級アミン類;1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)のような脂肪族環状三級アミン類;ピリジン、コリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンのようなピリジン類;n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、リチウム ジイソプロピルアミド、ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有機金属塩基類であり得、好適には、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、金属アルコキシド、アルカリ金属水素化物又はアルカリ金属であり、より好適には、炭酸カリウム、カリウムt−ブトキシド、水素化ナトリウム又はナトリウムである。
【0078】
使用される塩基の量は、化合物(II)1molに対し、通常、0.5〜5molであり、好適には、1〜3molである。
【0079】
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、水;メタノール、エタノール、t−ブタノールのようなアルコール類;アセトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類;アセトニトリルのようなニトリル類;酢酸エチルのようなエステル類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエンのような芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類等;又は、これらの混合溶剤をであり得、好適には、ニトリル類、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、芳香族炭化水素類、アミド類又はスルホキシド類であり、より好適には、ジオキサン、トルエン、ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドである。
【0080】
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、−90℃〜200℃であり、好適には、0℃〜100℃である。
【0081】
反応時間は、主に反応温度、原料化合物、反応試薬及び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常、5分間〜48時間であり、好適には、15分間〜12時間である。
【0082】
(工程A−2)
工程A−2は化合物(IV)を、溶媒の存在下若しくは非存在下、塩素化剤により塩素化し、一般式(V)で表されるピリダジン環の4位に塩素原子を導入した化合物を製造する工程である。
【0083】
使用される塩素化剤としては芳香環を塩素化するものであれば特に限定はなく、例えば、塩素、塩素−塩化鉄、スルフリルクロライド、塩化銅、N−クロロスクシンイミド又は五塩化リンであり得、好適には、塩素である。
【0084】
使用される塩素化剤の量は化合物(IV)1molに対し、通常、0.5〜10molであり、好適には1〜2molである。
【0085】
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、オキシ塩化リン;水;メタノール、エタノール、t−ブタノールのようなアルコール類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエンのような芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタンのような脂肪族炭化水素類;又は、これらの混合溶剤であり得、好適には、オキシ塩化リン、水、ハロゲン化炭化水素類又はエーテル類であり、より好適には、オキシ塩化リンである。
【0086】
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常、−90℃〜200℃であり、好適には、0℃〜50℃である。
【0087】
反応時間は、主に反応温度、原料化合物、反応試薬及び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常、5分間〜24時間であり、好適には、15分間〜6時間である。
【0088】
(工程A−3)
工程A−3は化合物(V)を、溶媒の存在下若しくは非存在下、必要により塩基の存在下に、一般式(VI)で示される酸素求核剤と反応させ、本発明化合物(Ia)又は一般式(VII)で表される水酸基が保護された化合物を製造する工程である。
【0089】
使用される塩基は、通常、pH8以上を示す塩基であれば特に限定はなく、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドのような金属アルコキシド;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、蟻酸ナトリウム、蟻酸カリウムのような有機酸のアルカリ金属塩;水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;ナトリウム、カリウムのようなアルカリ金属;トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンのような脂肪族三級アミン類;1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)のような脂肪族環状三級アミン類;ピリジン、コリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンのようなピリジン類;ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有機金属塩基類であり得、好適には、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、金属アルコキシド、有機酸のアルカリ金属塩、アルカリ金属水素化物又はアルカリ金属であり、より好適には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、カリウムt−ブトキシド、酢酸ナトリウム、蟻酸ナトリウム、水素化ナトリウム又はナトリウムである。
【0090】
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えは、水;メタノール、エタノール、t−ブタノールのようなアルコール類;アセトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類;アセトニトリルのようなニトリル類;酢酸エチルのようなエステル類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエンのような芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;又は、これらの混合溶剤であり得、好適には、水、アルコール類、ニトリル類、エーテル類、アミド類又はスルホキシド類であり、より好適には、水、メタノール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドである。
【0091】
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常、−90℃〜200℃であり、好適には、0℃〜100℃である。
【0092】
反応時間は、主に反応温度、原料化合物、反応試薬及び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常、5分間〜24時間であり、好適には、15分間〜6時間である。
【0093】
なお、本工程において化合物(VI)は予め塩基と反応させて塩にした後に、本工程に用いることもできる。
【0094】
(工程A−4)
工程A−4は化合物(VII)の水酸基の保護基を除去して本発明化合物(Ib)を製造する工程である。
【0095】
本工程において使用される保護基は、化合物(VII)から選択的に除去でき化合物(Ib)を与えるものであれば特に限定はなく、例えば、メチル基、メトキシメチル基、ベンジルオキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル基、メチルチオメチル基、フェニルチオメチル基、2,2−ジクロロ−1,1−ジフルオロエチル基、テトラヒドロピラニル基、フェナシル基、p−ブロモフェナシル基、シクロプロピルメチル基、アリル基、イソプロピル基、シクロヘキシル基、t−ブチル基、ベンジル基、2,6−ジメチルベンジル基、4−メトキシベンジル基、2−ニトロベンジル基、2,6−ジクロロベンジル基、4−(ジメチルアミノカルボニル)ベンジル基、9−アントリルメチル基、4−ピコリル基、ヘプタフルオロ−p−トリル基又はテトラフルオロ−4−ピリジル基であり得、好適には、メチル基、メトキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、メチルチオメチル基、テトラヒドロピラニル基、フェナシル基、アリル基又はベンジル基であり、より好適には、メチル基である。
【0096】
本工程において使用される保護基の除去方法は、水酸基の保護基を選択的に除去できる方法であれば特に限定はなく、それぞれの保護基に関して公知の方法(例えば、プロテクティヴ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)、13版、Theodora W. Greene及びPeter G. M. Wuts著、JOHN WILEY & SONS, INCに記載の方法)により又はこれらの方法に準じて行うことができる。例えば、保護基がメチル基の場合、メチル基の除去は、例えば、ジメチルスルホキシド中で2−ヒドロキシピリジンのカリウム塩若しくはナトリウム塩、ジメチルホルムアミド中でエタンチオールのナトリウム塩、又は、塩化メチレン中で3臭化ホウ素を作用させて行うことができる。例えば、保護基がメトキシメチル基の場合は、メトキシメチル基の除去は、例えば、トリフルオロ酢酸を作用させて行うことができる。例えば、保護基がメトキシエトキシメチル基である場合、メトキシエトキシメチル基の除去は、例えば、トリフルオロ酢酸を作用させて行うことができる。また、例えば、保護基がベンジル基である場合、ベンジル基の除去は接触水素添加により行うことができる。
【0097】
(工程B)
【0098】
【化10】
Figure 2004284970
【0099】
上記式中、R、R、R、R、R、L、X及びYは、前記と同意義を示す。
【0100】
工程Bは一般式(II)で表されるピリダジン化合物を酸化後、一般式(III)で表されるピラゾール化合物を反応させ、次いで塩素化し、更に酸素求核剤を反応させることにより、本発明化合物(Ia)又は一般式(VII)で示される水酸基が保護された化合物を製造する工程であり、更にまた、化合物(VII)の保護基を除去して本発明化合物(Ib)を製造する工程である。
【0101】
(工程B−1)
工程B−1は、化合物(II)を、溶媒の存在下若しくは非存在下、酸化剤により酸化し、一般式(VIII)で表されるN−オキシドピリダジン化合物を製造する工程である。
【0102】
使用される酸化剤は、アミン類をN−オキシドに変換するものであれば特に限定はなく、例えば、m−クロロ過安息香酸(mcpba)、過酢酸、過トリフルオロ酢酸、無水トリフルオロ酢酸−過酸化水素、パーオキシジクロロマレイン酸、ジクロロマレイン酸−過酸化水素、パーオキシマレイン酸、マレイン酸−過酸化水素、t−ブチルハイドロパーオキシド、t−ブチルハイドロパーオキシド−バナジウムオキシアセチルアセトネート、t−ブチルハイドロパーオキシド−塩化モリブデン、過酸化水素などの過酸化物;オゾン;又は、酸素であり得、好適には、m−クロロ過安息香酸(mcpba)、無水トリフルオロ酢酸−過酸化水素又はジクロロマレイン酸−過酸化水素である。
【0103】
反応に使用する酸化剤の量は、化合物(II)1molに対して、通常0.5〜100molであり、好適には1〜2molである。
【0104】
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、水;メタノール、エタノール、t−ブタノールのようなアルコール類;アセトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類;アセトニトリルのようなニトリル類;酢酸エチルのようなエステル類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;トルエンのような芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;又は、これらの混合溶剤であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、塩化メチレンである。
【0105】
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常−90℃〜200℃であり、好適には、0℃〜100℃である。
【0106】
反応時間は、主に反応温度、原料化合物、反応試薬及び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常5分間〜24時間であり、好適には、15分間〜6時間である。
【0107】
本工程により、他の窒素原子が酸化された異性体が副生する場合があるが、本工程終了後精製するか、混ざったまま後続の工程を行い、その工程の終了後に精製することにより、目的のN−オキシドピリダジン化合物を得ることができる。
【0108】
(工程B−2)
工程B−2は化合物(VIII)を、溶媒の存在下若しくは非存在下、必要により塩基の存在下で、化合物(III)と反応させ、一般式(IX)で表される(1−ピラゾリル)ピリダジン化合物を製造する工程である。
【0109】
本工程は、工程A−1に準じて行うことができる。
【0110】
(工程B−3)
工程B−3は、化合物(IX)を、溶媒の存在下若しくは非存在下に、オキシ塩化リンと反応させ、化合物(V)を製造する工程である。
【0111】
本工程に使用するオキシ塩化リンの量は、化合物(IX)1molに対し、通常0.5〜100molであり、好適には1〜30molである。
【0112】
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、アセトニトリルのようなニトリル類;酢酸エチルのようなエステル類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエンのような芳香族炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;又は、これらの混合溶剤であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、塩化メチレン又はクロロホルムである。
【0113】
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常−90℃〜200℃であり、好適には、0℃〜100℃である。
【0114】
反応時間は、主に反応温度、原料化合物、反応試薬及び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常5分間〜72時間であり、好適には、30分間〜24時間である。
【0115】
(工程B−4)
工程B−4は化合物(V)を、溶媒の存在下若しくは非存在下、必要により塩基の存在下に、一般式(VI)で表される酸素求核剤と反応させ、本発明化合物(Ia)又は一般式(VII)で表される水酸基が保護された化合物を製造する工程である。
【0116】
本工程は、工程A−3と同様である。
【0117】
(工程B−5)
工程B−5は化合物(VII)の水酸基の保護基を除去して、本発明化合物(Ib)を製造する工程である。
【0118】
本工程は、工程A−4と同様である。
【0119】
(工程C)
【0120】
【化11】
Figure 2004284970
【0121】
上記式中、R、R、R、R、R、X及びYは、前記と同意義を示す。
【0122】
工程Cは、化合物(IV)を酸化後、塩素化し、次いで酸素求核剤を反応させることにより本発明化合物(Ia)又は一般式(VII)で示される水酸基が保護された化合物を製造する工程であり、更にまた、化合物(VII)の保護基を除去して本発明化合物(Ib)を製造する工程である。
【0123】
(工程C−1)
工程C−1は化合物(IV)を、溶媒の存在下若しくは非存在下、酸化剤により酸化し、一般式(IX)で表されるN−オキシドピリダジン化合物を製造する工程である。
【0124】
本工程は、工程B−1に準じて行うことができる。
【0125】
(工程C−2)
工程C−2は、化合物(IX)を、溶媒の存在下若しくは非存在下に、オキシ塩化リンと反応させ、化合物(V)を製造する工程である。
【0126】
本工程は、工程B−3と同様である。
【0127】
(工程C−3)
工程C−3は、化合物(V)を、溶媒の存在下若しくは非存在下、必要により塩基の存在下に、一般式(VI)で表される酸素求核剤と反応させ、本発明化合物(Ia)又は一般式(VII)で表される水酸基が保護された化合物を製造する工程である。
【0128】
本工程は、工程A−3又はB−4と同様である。
【0129】
(工程C−4)
工程C−4は、化合物(VII)の水酸基の保護基を除去して、本発明化合物(Ib)を製造する工程である。
【0130】
本工程は、工程A−4又はB−5と同様である。
【0131】
(工程D)
【0132】
【化12】
Figure 2004284970
【0133】
上記式中、R、R、R、R、R、L、X及びYは、前記と同意義を示す。
【0134】
工程Dは、一般式(X)で表される予め酸素官能基が置換したピリダジン化合物に、一般式(III)で表されるピラゾール化合物を反応させることにより、本発明化合物(Ia)又は一般式(VII)で表される水酸基が保護された化合物を製造する工程であり、更にまた、化合物(VII)の保護基を除去して本発明化合物(Ib)を製造する工程である。
【0135】
(工程D−1)
工程D−1は、化合物(X)を、溶媒の存在下若しくは非存在下、必要により塩基の存在下で、化合物(III)と反応させ、本発明化合物(Ia)又は一般式(VII)で表される水酸基が保護された化合物を製造する工程である。
【0136】
本工程は、工程A−1又はB−2に準じて行うことができる。
【0137】
(工程D−2)
工程D−2は、化合物(VII)の水酸基の保護基を除去して、本発明化合物(Ib)を製造する工程である。
【0138】
本工程は、工程A−4、B−5又はC−4と同様である。
【0139】
(工程E)
【0140】
【化13】
Figure 2004284970
【0141】
上記式中、R、R、R、及びRは、前記と同意義を示し、
は、ハロゲン原子を示す。
【0142】
工程Eは、本発明化合物(Ic)をハロゲン化して、本発明化合物(Id)を製造する工程である。
【0143】
(工程E−1)
工程E−1は、本発明化合物(Ic)を、溶媒の存在下若しくは非存在下、ハロゲン化剤によりハロゲン化し、本発明化合物(Id)を製造する製造する工程である。
【0144】
使用されるハロゲン化剤としては芳香環をハロゲン化するものであれば特に限定はなく、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、N−フルオロベンゼンスルホンアミド、1−フルオロ−2,6−ジクロロピリジニウム トリフレート、スルフリルクロライド、N−クロロスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−ヨードスクシンイミド、又はであり得、好適には、N−クロロスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミドである。
【0145】
使用されるハロゲン化剤の量は化合物(Ic)1molに対し、通常、0.5〜10molであり、好適には1〜2molである。
【0146】
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエンのような芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタンのような脂肪族炭化水素類;又は、これらの混合溶剤であり得、好適には、アミド類又はスルホキシド類であり、より好適には、ジメチルホルムアミドである。
【0147】
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常、−90℃〜200℃であり、好適には、0℃〜50℃である。
【0148】
反応時間は、主に反応温度、原料化合物、反応試薬及び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常、5分間〜72時間であり、好適には、15分間〜24時間である。
【0149】
(工程F)
【0150】
【化14】
Figure 2004284970
【0151】
上記式中、R、R、R、R及びRは、前記と同意義を示し、
は、水素原子を除く他、Xと同意義を示す。
【0152】
工程Fは、一般式(Ie)で表される本発明化合物を、一般式(Ib)で表される本発明のヒドロキシ体に変換する工程である。
【0153】
(工程F−1)
工程F−1は、本発明化合物(Ie)を、溶媒の存在下若しくは非存在下、求核剤と反応させ、本発明化合物(Ib)を製造する工程である。
【0154】
使用される求核剤としては、エステル誘導体を求核攻撃し、そのエステル結合を酸部分とアルコール部分に開裂し得るものであれば特に限定はなく、例えば、水;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属の水酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムのようなアルカリ土類金属の水酸化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、2−ヒドロキシピリジンカリウム塩、2−ヒドロキシピリジンナトリウム塩のような金属アルコキシド;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、蟻酸ナトリウム、蟻酸カリウムのような有機酸のアルカリ金属塩;テトラブチルアンモニウムフルオライド、弗化カリウムのような弗化物;塩化リチウム、塩化ナトリウムのような塩化物;臭化リチウム、臭化ナトリウムのような臭化物;沃化ナトリウム、沃化カリウムのような沃化物;又はメタンチオールナトリウム塩、エタンチオールナトリウム塩のような硫黄化合物の金属塩であり得、好適には、水、アルカリ金属の水酸化物、金属アルコキシド又は有機酸のアルカリ金属塩であり、より好適には、水、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、又は蟻酸ナトリウムである。
【0155】
使用する求核剤の量は、化合物(Ie)1molに対し、通常、1〜10molであり、好適には、1〜5molである。
【0156】
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、水;メタノール、エタノール、t−ブタノールのようなアルコール類;アセトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類;アセトニトリルのようなニトリル類;酢酸エチルのようなエステル類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエンのような芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;又は、これらの混合溶剤であり得、好適には、水、アルコール類、ニトリル類、エーテル類、アミド類又はスルホキシド類であり、より好適には、水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドである。
【0157】
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常−90℃〜200℃であり、好適には、0℃〜100℃である。
【0158】
反応時間は、主に反応温度、原料化合物、反応試薬及び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常5分間〜48時間であり、好適には、15分間〜12時間である。
【0159】
なお、本工程は、通常の水酸基の脱保護として公知の方法を用いることもできる。
【0160】
(工程G)
【0161】
【化15】
Figure 2004284970
【0162】
上記式中、R、R、R、R、R及びXは、前記と同意義を示す。
【0163】
工程Gは、一般式(Ib)で表される本発明のヒドロキシ体を、一般式(Ie)又は(If)で表される本発明の化合物に変換する工程である。
【0164】
(工程G−1)
工程G−1は、本発明化合物(Ib)を、溶媒の存在下若しくは非存在下、求電子剤と反応させることにより、本発明化合物(Ie)もしくは、本発明化合物(If)を製造する工程である。
【0165】
使用される求電子剤は特に限定されず、例えば、塩化アセチル、無水酢酸、塩化ピバロイル、塩化ベンゾイル、クロロ炭酸メチル、クロロ炭酸エチル、N,N−ジメチルカルバモイルクロライドのようなアシル化剤;又は、メタンスルホニルクロライド、プロパンスルホニルクロライド、ベンゼンスルホニルクロライド、無水トリフルオロメタンスルホン酸のようなスルホニル化剤;又は、メトキシメチルクロライド、エトキシメチルクロライド、2−メトキシエトキシメチルクロライド、ベンジルオキシメチルクロライド、ピバロイルオキシメチルクロライドのようなアセタール化剤であり得、好適には、塩化アセチル、無水酢酸、塩化ベンゾイル、プロパンスルホニルクロライド、ベンゼンスルホニルクロライド、又はピバロイルオキシメチルクロライドであり、より好適には、塩化ピバロイルである。
【0166】
反応に使用する求電子剤の量は、化合物(Ib)1molに対し、通常、0.5〜10molであり、好適には、1〜3molである。
【0167】
反応は、好適には塩基の存在下で行われる。
【0168】
使用される塩基は、通常pH8以上を示す塩基であれば特に限定はなく、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドのような金属アルコキシド;水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンのような脂肪族三級アミン類;1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)のような脂肪族環状三級アミン類;ピリジン、コリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンのようなピリジン類;又は、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、リチウム ジイソプロピルアミド、ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有機金属塩基類であり得、好適には、脂肪族三級アミン類、脂肪族環状三級アミン類又はピリジン類であり、より好適には、トリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、ピリジン又は4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンである。
【0169】
反応に使用する塩基の量は、化合物(Ib)1molに対し、通常、0.5〜20molであり、好適には、1〜5molである。
【0170】
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、アセトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類;アセトニトリルのようなニトリル類;酢酸エチルのようなエステル類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエンのような芳香族炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;又は、これらの混合溶剤であり得、好適には、ニトリル類、ハロゲン化炭化水素類又はエーテル類であり、より好適には、アセトニトリル又は塩化メチレンである。
【0171】
反応温度は、主に反応温度、原料化合物、反応試薬及び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常−90℃〜200℃であり、好適には、0℃〜100℃である。
【0172】
反応時間は、主に反応温度、原料化合物、反応試薬及び使用される溶媒の種類によって異なるが、通常5分間〜48時間であり、好適には、15分間〜12時間である。
【0173】
なお、本工程は、通常の水酸基の保護として公知の方法を用いることもできる。
【0174】
なお、上記各反応工程終了後、それに続く工程の前に、各工程の目的化合物のR〜R中の官能基は、R〜Rの定義の範囲内であれば、常法に従って官能基変換することができる。
【0175】
また、工程A−1、B−2及びD−1において、R及びRの少なくともいずれか1つが塩素原子の場合、反応条件によっては、当該工程において、R又はRの塩素原子が基
【0176】
【化16】
Figure 2004284970
によって置換されることがあり、更に、工程A−3、B−4、及びC−3において、R及びRの少なくともいずれか1つが塩素原子の場合、反応条件によっては、当該工程において、R又はRの塩素原子が基OYによって置換されることがある。
【0177】
工程A及びBの出発化合物(II)は、市販のものを用いるか、又は、例えば、工業化学雑誌、1971年、74巻、7号、1490−1491頁;テトラへドロン(Tetrahedron)、1999年、55巻、52号、15067〜15070頁;ザ ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(The Journal of Organic Chemistry)、1963年、28巻、218〜221頁に記載の方法を用いて又はこれらに準じて製造できる。
【0178】
工程Dの出発化合物(X)は、例えば、ヘルベチカ キミカ アクタ(Helvetica Chimica Acta)、1956年、39巻、1755〜1764頁;モナッチェフテ ヒュアー ケミー(Monatshefte fur Chemie)、1968年、99巻、15−81頁(本明細書において、Monatshefte fur Chemie中の文字uはu−ウムラウトを表す。);ドイツ特許1,912,472、1970年11月12日(1969年4月12日出願)(Ger.Offen.1,912,472、12 Nov 1970、Appl.12 Mar 1996)に記載の方法を用いて又はこれらに準じて製造できる。
【0179】
工程A、B及びDで用いられるピラゾール化合物(III)は、市販のものを用いるか、又は、例えば、ペスティサイド サイエンス(Pesticide Science)、1997年、50巻、324〜328頁に記載の方法を用いて又はこれらに準じて製造できる。
【0180】
上記各反応工程終了後、各工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取することができる。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水と混和しない有機溶媒を加え、水洗後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0181】
本発明化合物(I)は、塩にすることができる。それら塩は、農園芸用の除草剤として使用できる限り、本発明に包含される。
【0182】
本発明化合物(I)の塩は、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩;マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩;鉄、銅などの遷移金属塩;アンモニウム、トリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、ピリジニウムなどのアミン塩;塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩などの無機鉱酸塩;又は、蟻酸塩、酢酸塩、トルエンスルホン酸塩、蓚酸塩などの有機酸塩であり得る。
【0183】
ピリダジン誘導体が、塩の酸成分となる場合、塩は、例えば、ピリダジン誘導体と塩基を、溶媒の存在下又は非存在下に混合し、溶媒を留去することにより製造することができる。
【0184】
使用される塩基は、通常、pH8以上を示す塩基であれば特に限定はなく、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドのような金属アルコキシド;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、蟻酸ナトリウム、蟻酸カリウムのような有機酸のアルカリ金属塩;水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;ナトリウム、カリウムのようなアルカリ金属;トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンのような脂肪族三級アミン類;1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)のような脂肪族環状三級アミン類;ピリジン、コリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンのようなピリジン類;リチウムアミド、ナトリウムアミドなどの金属アミド類;又は、ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、リチウム ジイソプロピルアミド、ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有機金属塩基類であり得る。
【0185】
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、水;メタノール、エタノール、t−ブタノールのようなアルコール類;アセトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類;アセトニトリルのようなニトリル類;酢酸エチルのようなエステル類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエンのような芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類等;又は、これらの混合溶剤であり得る。
【0186】
ピリダジン誘導体が、塩の塩基成分となる場合、塩は、例えば、ピリダジン誘導体と酸を、溶媒の存在下若しくは非存在下に混合し、溶媒を留去することにより製造することができる。
【0187】
使用される酸は、通常、pH6以下を示す酸であれば特に限定はなく、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機鉱酸;又は、蟻酸、酢酸、トルエンスルホン酸、蓚酸、安息鉱酸等の有機酸であり得る。
【0188】
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、水;メタノール、エタノール、t−ブタノールのようなアルコール類;アセトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類;アセトニトリルのようなニトリル類;酢酸エチルのようなエステル類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエンのような芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類等;又は、これらの混合溶剤であり得る。
【0189】
本発明の化合物は、以下に述べるように、除草活性を示すので、除草剤をはじめとした農薬の有効成分として使用できる。
【0190】
本発明化合物は、水田において問題となる種々の雑草、例えば、タイヌビエのようなイネ科雑草、アゼナ、アゼトウガラシ、キカシグサ、ミゾハコベ、アブノメ、ヒメミソハギ、コナギのような広葉雑草;タマガヤツリ、ホタルイ、マツバイ、ミズガヤツリ、シズイのようなカヤツリグサ科雑草;及び、ウリカワ、オモダカ、ヘラオモダカのようなオモダカ科雑草に対して除草活性を示し、かつ、イネに対しては問題となる薬害を示さない。
【0191】
本発明化合物は、畑作の茎葉処理及び土壌処理において問題となる種々の雑草、例えば、イヌビエ、セイバンモロコシ、カラスムギ、スズメノカタビラのようなイネ科雑草、スベリヒユ、ハコベ、シロザ、アオゲイトウ、ノハラガラシ、ナズナ、イチビ、アサガオ、アメリカキンゴジカ、フィールドパンジー、ヤエムグラ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、シロバナチョウセンアサガオ、イヌホオズキ、オオイヌノフグリ、イヌカミツレのような広葉雑草;ツユクサのようなツユクサ科雑草;及び、コゴメガヤツリ、ハマスゲのようなカヤツリグサ科雑草に対して、除草活性を示し、かつ、トウモロコシ、コムギ、ダイズ、ワタのような主要作物に対して問題となるような薬害を示さない。
【0192】
本発明化合物は、畑地及び水田のみならず、果樹園、桑園及び非農耕地においても使用することができる。
【0193】
本発明の化合物は、原体そのものを散布してもよいし、担体及び必要に応じて他の補助剤(界面活性剤等)と混合して、除草剤として通常用いられる製剤形態、例えば、粉剤、粗粉剤、微粒剤、粒剤、顆粒剤、水和剤、水溶剤、乳剤、液剤、水性懸濁剤、顆粒水和剤、油懸濁剤、水田投げ込み剤等に調製して使用される。ここでいう担体とは、有効成分化合物の植物への到達性を助け又は有効成分の貯蔵、輸送若しくは取り扱いを容易にするために除草剤中に混合される、合成又は天然の無機又は有機物質を意味する。
【0194】
適当な固体担体は、例えば、カオリナイト群、モンモリロナイト群、アタパルジャイト群等で代表されるクレー類;タルク、雲母、葉ロウ石、軽石、バーミキュライト、石膏、ドロマイト、けいそう土、マグネシウム石灰、燐石灰、ゼオライト、無水ケイ酸、合成ケイ酸カルシウム、カオリン、ベントナイト、炭酸カルシウム等の無機物質;大豆粉、タバコ粉、クルミ粉、小麦粉、木粉、澱粉、結晶セルロース等の植物性有機物質;クマロン樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアルキレングリコール、ケトン樹脂、エステルガム、コーパルガム、ダンマルガム等の合成若しくは天然の高分子化合物;カルナバロウ、パラフィンロウ、蜜ロウ等のワックス類;又は、尿素であり得る。
【0195】
適当な液体担体は、例えば、ケロシン、鉱油、スピンドル油、ホワイトオイル等のパラフィン系若しくはナフテン系炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素;四塩化炭素、クロロホルム、トリクロロエチレン、モノクロロベンゼン、クロロトルエン等の塩素化炭化水素;ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノン、イソホロン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸アミル、エチレングリコールアセテート、ジエチレングリコールアセテート、マレイン酸ジブチル、コハク酸ジエチル等のエステル類;メタノール、ヘキサノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等のアルコール類;エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル等のエーテルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒;又は、水であり得る。
【0196】
乳化、分散、湿潤、拡展、結合、崩壊性調節、有効成分安定化、流動性改良、防錆、植物への吸収促進等の目的で使用される界面活性剤は、イオン性でも非イオン性でもよい。
【0197】
適当な非イオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸の蔗糖エステル、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の高級脂肪族アルコールの酸化エチレン重合付加物、イソオクチルフェノール、ノニルフェノール等のアルキルフェノールの酸化エチレン重合付加物、ブチルナフトール、オクチルナフトール等のアルキルナフトールの酸化エチレン重合付加物、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸の酸化エチレン重合付加物、ステアリル燐酸ジラウリル燐酸等のモノ若しくはジアルキル燐酸の酸化エチレン重合付加物、ドデシルアミン、ステアリン酸アミド等の高級脂肪族アミンの酸化エチレン重合付加物、ソルビタン等の多価アルコールの高級脂肪酸エステル及びその酸化エチレン重合付加物並びに酸化エチレンと酸化プロピレンの共重合体等を挙げることができる。
【0198】
適当な陰イオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、オレイルアルコール硫酸エステルアミン塩等のアルキル硫酸エステル塩、スルホコハク酸ジオクチルエステルナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩類、イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム、メチレンビスナフタレンスルホン酸ナトリウム、リグニンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルアリールスルホン酸塩等を挙げることができる。
【0199】
適当な陽イオン性界面活性剤としては、例えば、高級脂肪族アミン、第4級アンモニウム塩類、アルキルピリジニウム塩類等を挙げることができる。
【0200】
さらに、本発明の除草剤には、製剤の性状を改善し生物効果を高める目的で、他の成分として、例えば、ゼラチン、アラビアゴム、カゼイン、アルブミン、ニカワ、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等の高分子化合物、ポリリン酸ナトリウム、ベントナイト等のチキソトロピー剤及びその他の補助剤を含有することもできる。
【0201】
粉剤や粗粉剤は、例えば、有効成分を通常0.1〜25質量部含有し、残部は固体担体である。
【0202】
水和剤や顆粒水和剤は、例えば、有効成分を通常1〜90質量部含有し、残部は固体担体及び分散湿潤剤であって、必要に応じて保護コロイド剤、チキソトロピー剤及び消泡剤が加えられる。これらの製剤は、水に投入して撹拌すると水中に懸濁分散する。
【0203】
粒剤や微粒剤は、例えば、有効成分を通常0.1〜35質量部含有し、残部は大部分が固体担体である。有効成分化合物は固体担体と均一に混合されているか、又は、固体担体の表面に均一に固着若しくは吸着されており、粒の径は、通常0.2〜1.5mmである。
【0204】
乳剤は、例えば、有効成分化合物を通常1〜70質量部含有しており、これに5〜20質量部の乳化剤が含まれ、残部は液体担体であり、必要に応じて防錆剤等のその他の補助剤が加えられる。
【0205】
水性懸濁剤や油懸濁剤は、水又は高沸点の有機溶剤中に、有効成分を適当な界面活性剤を用いて懸濁又は乳化分散させたもので、必要に応じて増粘剤等を添加して経時安定性を保つようにする。
【0206】
水田投げ込み剤は有効成分を、適当な剤型、例えば、粉剤、粒剤、錠剤、乳剤、塊錠剤等に製剤し、必要があれば、これらを水溶性のフィルム又は容器に分包としたもので、使用に際してはこれらをそのまま水田中に数個〜数百個ばらまき使用する。
【0207】
このようにして種々の剤型に調製された本発明の化合物を、例えば、水田において雑草の発芽前又は発芽後に土壌処理するときは、10aあたり有効成分として1g〜1000g、好ましくは10g〜300gを処理することにより、有効に雑草を駆除することができる。
【0208】
本発明化合物の処理方法としては、通常製剤化して、雑草の発芽前又は出芽後約1ヶ月以内に土壌処理、茎葉処理又は湛水処理することができる。土壌処理には、土壌表面処理、土壌混和処理等があり、茎葉処理には、植物体の上方からの処理のほか、作物に付着しないように雑草に限って処理する極部処理等があり、湛水処理には、粒剤やフロアブル剤の散布や水面への潅注処理等がある。
【0209】
本発明の除草剤に対して、殺草スペクトラムを広げるために他の除草剤を配合することができる。
【0210】
本発明の除草剤は、例えば、植物成長調節剤、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤又は肥料等と混合して使用することができる。
【0211】
以下に本発明の実施例、製剤例及び試験例を示し具体的に説明するが、本発明はこれらに限られるものではない。なお、下記製剤例において、「%」とあるのは、質量%を示す。
【0212】
【実施例】
(実施例1)
6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号3)
(1)N,N−ジメチル−1H−ピラゾール−1−スルホンアミド
水素化ナトリウム 29.6 g (740 mmol)をヘキサンで2回洗浄しミネラルオイルを除き、テトラヒドロフラン(THF)(500 mL)に懸濁させた。0℃でピラゾール 48.0 g (705 mmol)を加え30分撹拌しN,N−ジメチルスルファモイルクロリド 76.2mL (710 mmol)を加え更にN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(180 mL)を加え室温にて終夜撹拌した。反応溶液に飽和NHCl水溶液を加え酢酸エチルで抽出した(x3)。抽出液を食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。残渣を減圧にて蒸留(85−87 ℃ / 2 mmHg)し、標記化合物104.78 g (84.8 %)を得た。
(2)5−クロロ−N,N−ジメチル−1H−ピラゾール−1−スルホンアミド
−78℃でN,N−ジメチル−1H−ピラゾール−1−スルホンアミド 8.17 g (46.63 mmol)のTHF(150mL)溶液にn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(31.6 mL, 50.36 mmol)を加え、30分撹拌後N−クロロスクシンイミド 7.47 g (55.95 mmol)を加えた。−78℃で1時間、0℃で45分撹拌後、室温にて終夜撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムで精製し、標記化合物7.34 g(75.0 %)を得た。
(3)3−クロロ−1H−ピラゾール
5−クロロ−N,N−ジメチル−1H−ピラゾール−1−スルホンアミド 3.20 g (15.26 mmol)のクロロホルム溶液(60 mL)にトリフルオロ酢酸 5.88 mL (76.32 mmol)を加え、3.5時間加熱還流を行なった。反応溶液を濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水の順で洗浄し、乾燥後濃縮し標記化合物1.63g(quant.)を粗生成物として得た。
(4)3,6−ジクロロピリダジン 1−オキシド(工程B−1)
0℃で30%過酸化水素水 80mL (706 mmol)と塩化メチレン(340mL)の懸濁液に無水トリフルオロ酢酸 250 mL (1.77 mol)を加え、30分撹拌した。この溶液を3,6−ジクロロピリダジン 51.02 g (342 mmol)の塩化メチレン溶液(340 mL)にゆっくりと加えた。室温にて6時間撹拌した後、0℃にて亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、40分撹拌した。有機層を分取し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和させた。塩化メチレン層を分取し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水の順で洗浄し、乾燥後濃縮し標記化合物35.82g(63.4 %)を得た。
(5)6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン 1−オキシド(工程B−2)
3−クロロ−1H−ピラゾール 457.9 mg (4.56 mmol)のTHF(5 mL)溶液にt−BuOK 562.8 mg (5.02 mmol)を0℃にて加え、45分撹拌した。この溶液を3,6−ジクロロピリダジン 1−オキシド 752.2 mg (4.56 mmol)のTHF溶液(5 mL)に0℃にてゆっくりと加えた。室温にて3時間撹拌し、反応溶液に飽和NHCl水溶液を加え酢酸エチルで抽出した(x3)。抽出液を食塩水で洗浄後、乾燥させ濃縮し、標記化合物(90.5 %)を得た。
(6)4,6−ジクロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン(工程B−3)
上記(5)の方法で製造された6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン 1−オキシド952.9mg(4.21 mmol)これにオキシ塩化リン(5.76 mL, 61.86 mmol)を加え、2時間加熱還流を行なった。反応液をトルエンで希釈し濃縮後、残渣に氷と飽和NaHCO水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムで精製し、標記化合物0.53g(51.5 %)を得た。
(7)6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号3)(工程B−4)
上記(6)の方法で製造された4,6−ジクロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン (107.7 mg, 0.43mmol)のDMSO(2 mL)溶液に酢酸ナトリウム(106.2 mg, 1.29 mmol)を加え、室温にて4日間撹拌した。反応溶液に水と希塩酸を加え、析出結晶を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、標記化合物69.0
mg (69.4 %)を得た。
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 11.66 (1H, s), 8.75 (1H, d, J=2.9Hz), 7.20 (1H, s), 6.56 (1H, d, J=2.9Hz).
融点:189−190℃
【0213】
上記実施例1に準じて、以下の化合物を製造した。
【0214】
(実施例2)
6−クロロ−3−(1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号1)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.80 (1H, d, J=2.9Hz), 7.85 (1H, d, J=1.8Hz), 7.13 (1H, s), 6.63 (1H, dd, J=4.8, 1.8Hz).融点:197℃
【0215】
(実施例3)
6−クロロ−3−(3−フルオロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号2)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 11.34 (1H, brs), 8.68−8.66 (1H, m), 7.18 (1H, s), 6.24 (1H, dd, J=5.5, 2.9Hz).融点:>250℃
【0216】
(実施例4)
3−(3−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−6−クロロピリダジン−4−オール (化合物番号4)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 11.72 (1H, brs), 8.71 (1H, d, J=2.9Hz), 7.20 (1H, s), 6.65 (1H, d, J=2.9Hz).
融点:175−177℃
【0217】
(実施例5)
6−クロロ−3−(3−ヨード−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号5)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 11.90 (1H, s), 8.62 (1H, d, J=2.9Hz), 7.20 (1H, s), 6.77 (1H, d, J=2.9Hz).
融点:178−185℃
【0218】
(実施例6)
6−クロロ−3−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号6)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.66 (1H, d, J=2.6Hz), 7.13 (1H, s), 6.39 (1H, d, J=2.6Hz), 2.42 (3H, s).
融点:110−111℃
【0219】
(実施例7)
6−クロロ−3−(3−エチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号7)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.67 (1H, d, J=2.9Hz), 7.13 (1H, s), 6.41 (1H, d, J=2.9Hz), 2.78 (2H, q, J=7.5Hz), 1.33 (3H, t, J=7.5Hz).融点:>250℃
【0220】
(実施例8)
6−クロロ−3−(3−イソプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号9)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.67 (1H, d, J=2.9Hz), 7.13 (1H, s), 6.43 (1H, d, J=2.9Hz), 3.10 (1H, septet, J=6.9Hz), 1.34 (6H, d, J=6.9Hz).融点:>250℃
【0221】
(実施例9)
6−クロロ−3−[3−(クロロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号21)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 12.28 (1H, brs), 8.77 (1H, d, J=2.9Hz), 7.19 (1H, s), 6.68 (1H, d, J=2.6Hz), 4.68 (2H, s).アモルファス
【0222】
(実施例10)
6−クロロ−3−[3−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号23)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 11.76 (1H, brs), 8.87 (1H, d, J=2.9Hz), 7.24 (1H, s), 6.85 (1H, d, J=2.2Hz), 6.81 (3H, t, J=54.6Hz).融点:165−168℃
【0223】
(実施例11)
6−クロロ−3−[3−(ジクロロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号24)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 11.83 (1H, brs), 8.82 (1H, d, J=2.6Hz), 7.22 (1H, s), 6.88 (1H, d, J=2.9Hz), 6.84 (1H, s).融点:184−187℃
【0224】
(実施例12)
6−クロロ−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号26)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 11.47 (1H, brs), 8.91 (1H, d, J=2.0Hz), 7.26 (1H, s), 6.90 (1H, d, J=2.6Hz).
融点:194−195℃
【0225】
(実施例13)
6−クロロ−3−(3−ビニル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号29)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.72 (1H, d, J=2.6Hz), 7.16 (1H, s), 6.83−6.69 (2H, m), 5.94 (1H, d, J=17.9Hz), 5.58 (1H, d, J=11.3Hz).融点:124−126℃
【0226】
(実施例14)
6−クロロ−3−[3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号46)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.73 (1H, d, J=2.2Hz), 7.15 (1H, s), 6.65 (1H, d, J=2.2Hz), 4.84 (2H, s).
アモルファス
【0227】
(実施例15)
[1−(6−クロロ−4−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]メチルアセテート (化合物番号49)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 12.39 (1H, brs), 8.76 (1H, d, J=2.9Hz), 7.18 (1H, s), 6.64 (1H, d, J=2.6Hz), 5.22 (3H, s), 2.14 (3H, s).アモルファス
【0228】
(実施例16)
1−(6−クロロ−4−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボアルデヒド O−メチルオキシム (化合物番号53)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 12.23 (1H, brs), 8.77 (1H, d, J=2.9Hz), 8.15 (1H, s), 7.19 (1H, s), 6.94 (1H, d, J=2.9Hz), 4.11 (3H, s).融点:176−180℃
【0229】
(実施例17)
(1E)−1−[1−(6−クロロ−4−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]エタノン O−メチルオキシム(化合物番号55)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.76 (1H, d, J=2.9Hz), 7.17 (1H, s), 6.94 (1H, d, J=2.9Hz), 4.04 (3H, s), 2.23 (3H, s).融点:174−175℃
201−203℃
【0230】
(実施例18)
1−(6−クロロ−4−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボアルデヒド (化合物番号56)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 10.03 (1H, s), 8.61 (1H, d, J=2.4Hz), 7.11 (1H, s), 7.00 (1H, d, J=2.4Hz).
融点:201−203℃
【0231】
(実施例19)
メチル 1−(6−クロロ−4−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート (化合物番号57)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.84 (1H, d, J=2.7Hz), 7.25 (1H, s), 7.10 (1H, d, J=2.7Hz), 3.99 (3H, s).
融点:195−197℃
【0232】
(実施例20)
エチル 1−(6−クロロ−4−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート (化合物番号58)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.83 (1H, d, J=2.6Hz), 7.24 (1H, s), 7.10 (1H, d, J=2.6Hz), 4.45 (2H, q, J=7.0Hz), 1.43 (3H, t, J=7.0Hz).融点:167−168℃
【0233】
(実施例21)
6−クロロ−3−(3−フェニル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号64)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 9.02−8.74 (1H, m), 7.98−7.76 (2H, m), 7.53−6.71 (5H, m).
融点:165−167℃
【0234】
(実施例22)
6−クロロ−3−[3−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号65)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.83 (1H, d, J=2.6Hz), 7.75 (2H, d, J=8.4Hz), 7.47 (2H, d, J=8.4Hz), 7.20 (1H, s), 6.89 (1H, d, J=2.6Hz).融点:227−228℃
【0235】
(実施例23)
6−クロロ−3−[3−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号66)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.80 (1H, d, J=2.6Hz), 7.71 (2H, d, J=8.1Hz), 7.29 (2H, d, J=7.7Hz), 7.18 (1H, s), 6.88 (1H, d, J=2.6Hz), 2.42 (3H, s).
融点:195−196℃
【0236】
(実施例24)
6−クロロ−3−[3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号68)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.79 (1H, d, J=2.9Hz), 7.75 (2H, d, J=8.8Hz), 7.17 (1H, s), 7.01 (2H, d, J=8.8Hz), 6.84 (1H, d, J=2.9Hz), 3.88 (3H, s).
融点:174−175℃
【0237】
(実施例25)
6−クロロ−3−(3−(2−チエニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号71)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.79 (1H, d, J=2.9Hz), 7.49 (1H, dd, J=3.7, 1.1Hz), 7.41 (1H, dd, J=4.8, 1.1Hz), 7.19 (1H, s), 7.14 (1H, dd, J=5.1, 3.7Hz), 6.81 (1H, d, J=2.6Hz).
融点:168−169℃
【0238】
(実施例26)
6−クロロ−3−(3−メトキシ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号81)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.58 (1H, d, J=2.9Hz), 7.10 (1H, s), 6.06 (1H, d, J=2.9Hz), 4.00 (3H, s).
融点:143−144℃
【0239】
(実施例27)
6−クロロ−3−(3−エトキシ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号82)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.58 (1H, d, J=2.9Hz), 7.09 (1H, s), 6.04 (1H, d, J=3.3Hz), 4.30 (2H, q, J=7.0Hz), 1.46 (3H, t, J=7.0Hz).融点:107−108℃
【0240】
(実施例28)
1−(6−クロロ−4−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル メタンスルホネート (化合物番号89)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.62 (1H, d, J=2.6Hz), 6.99 (1H, s), 6.52 (1H, d, J=2.6Hz), 3.56 (3H, s).
融点:202−203℃
【0241】
(実施例29)
6−クロロ−3−[3−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号90)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.72 (1H, d, J=2.9Hz), 7.14 (1H, s), 6.48 (1H, d, J=2.9Hz), 2.61 (3H, s).
融点:129−145℃
【0242】
(実施例30)
6−クロロ−3−[3−(エチルチオ)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号91)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 12.47 (1H, brs), 8.71 (1H, d, J=2.9Hz), 7.14 (1H, s), 6.50 (1H, d, J=2.9Hz), 3.09 (2H, q, J=7.3Hz), 1.42 (3H, t, J=7.3Hz).
融点:93−94℃
【0243】
(実施例31)
6−クロロ−3−[3−(プロピルチオ)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号92)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 12.50 (1H, brs), 8.70 (1H, d, J=2.9Hz), 7.14 (1H, s), 6.50 (1H, d, J=2.9Hz), 3.04 (2H, t, J=7.3Hz), 1.86−1.61 (2H, m), 1.07 (3H, t, J=7.3Hz).
融点:64−66℃
【0244】
(実施例32)
6−クロロ−3−[3−(イソプロピルチオ)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号93)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.73 (1H, d, J=2.9Hz), 7.15 (1H, s), 6.53 (1H, d, J=2.5Hz), 3.59 (1H, septet, J=6.6Hz), 1.42 (6H, d, J=6.6Hz).
融点:87−88℃
【0245】
(実施例33)
6−クロロ−3−[3−(フェニルスルファニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−ピリダジン−4−オール (化合物番号94)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 12.11 (1H, s), 8.71 (1H, d, J=2.7Hz), 7.57−7.52 (2H, m), 7.42−7.39 (3H, m), 7.11 (1H, s), 6.42 (1H, d, J=2.7Hz).
融点:142−144℃
【0246】
(実施例34)
6−クロロ−3−[3−(メチルスルホニル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号97)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 895 (1H, d, J=2.9Hz), 7.28 (1H, s), 7.13 (1H, d, J=2.9Hz), 3.26 (3H, s).
融点:210−218℃
【0247】
(実施例35)
6−クロロ−3−[3−(フェニルスルホニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−ピリダジン−4−オール (化合物番号101)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 8.62 (1H, d, J=2.9Hz), 8.02−7.98 (2H, m), 7.80−7.62 (3H, m), 7.11 (1H, d, J=2.9Hz), 7.04 (1H, s).
融点:229−231℃(decomp.)
【0248】
(実施例36)
6−クロロ−3−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号103)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.83 (1H, s), 7.78 (1H, s), 7.19 (1H, s).
融点:213−218℃
【0249】
(実施例37)
3−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−6−クロロピリダジン−4−オール (化合物番号104)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 8.73 (1H, s), 7.96 (1H, s), 7.04 (1H, s).
融点:202−207℃
【0250】
(実施例38)
6−クロロ−3−(4−ヨード−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号105)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 8.69 (1H, s), 7.93 (1H, s), 7.06 (1H, s).
融点:216−220℃
【0251】
(実施例39)
6−クロロ−3−(4−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号106)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.54 (1H, s), 7.64 (1H, s), 7.12 (1H, s), 2.23 (3H, s).
融点:197℃
【0252】
(実施例40)
1−(6−クロロ−4−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル (化合物番号152)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 9.25 (1H, s), 8.40 (1H, s), 7.07 (1H, s).
融点:>250℃
【0253】
(実施例41)
メチル 1−(6−クロロ−4−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート (化合物番号158)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 9.04 (1H, s), 8.17 (1H, s), 7.02 (1H, s), 3.78 (3H, s).
融点:238−242℃
【0254】
(実施例42)
6−クロロ−3−(4−フェニル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号165)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 9.03 (1H, s), 8.11 (1H, s), 7.63−7.35 (5H, m), 7.18 (1H, s).
アモルファス
【0255】
(実施例43)
6−クロロ−3−[4−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号169)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.95 (1H, s), 8.05 (1H, s), 7.53 (2H, d, J=8.8Hz), 7.17 (1H, s), 6.99 (2H, d, J=8.8Hz), 3.86 (3H, s).
アモルファス
【0256】
(実施例44)
6−クロロ−3−(4−(2−チエニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号172)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.95 (1H, s), 8.01 (1H, s), 7.33−7.26 (2H, m), 7.19 (1H, s), 7.10 (1H, dd, J=5.1, 3.7Hz).
アモルファス
【0257】
(実施例45)
6−クロロ−3−(4−(3−チエニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号173)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.95 (1H, s), 8.03 (1H, s), 7.46−7.18 (4H, m).
融点:197−202℃
【0258】
(実施例46)
6−クロロ−3−(4−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号180)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 9.46 (1H, s), 8.61 (1H, s), 7.14 (1H, s).融点:>250℃
【0259】
(実施例47)
6−クロロ−3−[4−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号189)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 12.37 (1H, brs), 8.69 (1H, s), 7.78 (1H, s), 7.17 (1H, s), 2.48 (3H, s).
融点:173−178℃
【0260】
(実施例48)
6−クロロ−3−[4−(エチルチオ)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号190)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 12.39 (1H, brs), 8.75 (1H, s), 7.79 (1H, s), 7.17 (1H, s), 2.82 (2H, q, J=7.3Hz), 1.31 (3H, t, J=7.3Hz).
融点:132−135℃
【0261】
(実施例49)
6−クロロ−3−[4−(イソプロピルチオ)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号192)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 12.42 (1H, brs), 8.78 (1H, s), 7.80 (1H, s), 7.18 (1H, s), 3.14 (1H, septet, J=6.6Hz), 1.30 (6H, d, J=6.6Hz).
融点:140−150℃
【0262】
(実施例50)
6−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号195)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 9.11 (1H, s), 8.27 (1H, s), 7.09 (1H, s), 3.32 (3H, s).
融点:>250℃
【0263】
(実施例51)
6−クロロ−3−[4−(エチルスルホニル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号196)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 9.09 (1H, s), 8.23 (1H, s), 7.07 (1H, s), 3.34 (2H, q, J=7.3Hz), 1.19 (3H, t, J=7.3Hz).
融点:244−248℃
【0264】
(実施例52)
6−クロロ−3−[4−(イソプロピルスルホニル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号198)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 9.07 (1H, s), 8.21 (1H, s), 7.07 (1H, s), 3.40 (1H, septet, J=6.9Hz), 1.22 (6H, d, J=6.9Hz).
融点:240−245℃
【0265】
(実施例53)
6−クロロ−3−(5−エチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号204)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 7.61 (1H, s), 6.89 (1H, s), 6.31 (1H, s), 3.02 (2H, q, J=7.3Hz), 1.27 (3H, t, J=7.3Hz).
融点:180−183℃
【0266】
(実施例54)
6−クロロ−3−(5−イソプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号206)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 7.71 (1H, d, J=1.8Hz), 7.15 (1H, s), 6.42 (1H, d, J=1.5Hz), 4.42 (1H, septet, J=6.6Hz), 1.35 (6H, d, J=6.6Hz).
アモルファス
【0267】
(実施例55)
6−クロロ−3−(3,4−ジクロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号221)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 11.18 (1H, s), 8.78 (1H, s), 7.21 (1H, s).
融点:198−199℃
【0268】
(実施例56)
3−(4−ブロモ−3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)−6−クロロピリダジン−4−オール (化合物番号222)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 11.20 (1H, s), 8.80 (1H, s), 7.22 (1H, s).
融点:189−192℃
【0269】
(実施例57)
6−クロロ−3−(3−クロロ−4−ヨード−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号223)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 11.24 (1H, s), 8.81 (1H, s), 7.21 (1H, s).
融点:231−233℃
【0270】
(実施例58)
3−(3−ブロモ−4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)−6−クロロピリダジン−4−オール (化合物番号226)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.92 (1H, s), 6.95 (1H, s).
融点:215−218℃
【0271】
(実施例59)
6−クロロ−3−(3,4−ジブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号227)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.83 (1H, s), 6.98 (1H, s).
融点:205−206℃
【0272】
(実施例60)
3−(3−ブロモ−4−ヨード−1H−ピラゾール−1−イル)−6−クロロピリダジン−4−オール (化合物番号228)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 11.30 (1H, brs), 8.87 (1H, s), 7.22 (1H, s).
融点:193−198℃
【0273】
(実施例61)
6−クロロ−3−(4−クロロ−3−ヨード−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号231)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.79 (1H, s), 7.05 (1H, brs).
融点:173−177℃
【0274】
(実施例62)
3−(4−ブロモ−3−ヨード−1H−ピラゾール−1−イル)−6−クロロピリダジン−4−オール (化合物番号232)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 11.43 (1H, s), 8.71 (1H, s), 7.22 (1H, s).
融点:190−195℃
【0275】
(実施例63)
6−クロロ−3−(3,4−ジヨード−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号233)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 11.46 (1H, s), 8.71 (1H, s), 7.22 (1H, s).
融点:211−227℃
【0276】
(実施例64)
6−クロロ−3−(4−クロロ−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−ピリダジン−4−オール (化合物番号236)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 12.34 (1H, s), 8.67 (1H, s), 7.15 (1H, s), 2.34 (3H, s).
融点:176−178℃
【0277】
(実施例65)
3−(4−ブロモ−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−6−クロロピリダジン−4−オール (化合物番号237)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 12.33 (1H, s), 8.72 (1H, s), 7.15 (1H, s), 2.39 (3H, s).
融点:170−175℃
【0278】
(実施例66)
6−クロロ−3−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−ピリダジン−4−オール (化合物番号241)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 8.9 (1H, d, J=1.1Hz), 7.10 (1H, s).
融点:196−197℃
【0279】
(実施例67)
3−[4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−6−クロロ−ピリダジン−4−オール (化合物番号242)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.94 (1H, s), 7.27 (1H, s).
融点:200−201℃
【0280】
(実施例68)
エチル 1−(6−クロロ−4−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート (化合物番号245)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 9.18 (1H, s), 7.10 (1H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0Hz), 1.30 (3H, t, J=7.0Hz).
融点:231−233℃
【0281】
(実施例69)
6−クロロ−3−[4−ニトロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−ピリダジン−4−オール (化合物番号246)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 9.65 (1H, s), 7.15 (1H, s).
融点:213−214℃
【0282】
(実施例70)
メチル 1−(6−クロロ−4−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート (化合物番号252)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 9.52 (1H, s), 7.14 (1H, s), 3.95 (3H, s).
融点:203−206℃
【0283】
(実施例71)
6−クロロ−3−(4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−2−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号254)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.43 (1H, s), 7.09 (1H, s), 2.79−2.65 (4H, m), 1.86−1.63 (4H, m).
アモルファス
【0284】
(実施例72)
6−クロロ−3−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号256)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 7.15 (1H, s), 6.12 (1H, s), 2.79 (3H, s), 2.33 (3H, s).
融点:148℃
【0285】
(実施例73)
6−クロロ−3−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−ピリダジン−4−オール (化合物番号257)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm:
融点:202−203℃
【0286】
(実施例74)
6−クロロ−3−[5−フェニル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−ピリダジン−4−オール (化合物番号258)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 7.43−7.29 (6H, m), 7.09 (1H, s).
融点:230−233℃
【0287】
(実施例75)
エチル 1−(6−クロロ−4−ヒドロキシピリダジン−3−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート (化合物番号259)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 7.22 (1H, s), 6.82 (1H, s), 4.42 (2H, q, J=7.0Hz), 2.87 (3H, s), 1.41 (3H, t, J=7.0Hz).アモルファス
【0288】
(実施例76)
6−クロロ−3−[3−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−ピリダジン−4−オール (化合物番号260)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 7.96 (2H, m), 7.80 (1H, s), 7.54 (3H, m), 7.23 (1H, s).
融点:204−207℃
【0289】
(実施例77)
6−クロロ−3−(3,5−ジフェニル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号261)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 7.92−7.82 (2H, m), 7.51−7.34 (8H, m), 6.87 (1H, d, J=2.2Hz).
アモルファス
【0290】
(実施例78)
3−(4−ブロモ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−6−クロロピリダジン−4−オール (化合物番号262)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 7.75 (1H, s), 7.17 (1H, s), 2.84 (3H, s).
融点:184−188℃
【0291】
(実施例79)
6−クロロ−3−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号263)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: δppm: 7.56 (1H, s), 7.11 (1H, s), 3.32−3.27 (2H, m), 2.62−2.57 (2H, m), 1.91−1.57 (4H, m).
アモルファス
【0292】
(実施例80)
6−クロロ−3−(1H−インダゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号264)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 9.12−8.95 (1H, m), 8.32−8.27 (1H, m), 7.96−7.18 (4H, m).
融点:148−155℃
【0293】
(実施例81)
6−クロロ−3−(3,4,5−トリブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号265)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 7.21 (1H, s).
融点:217−223℃
【0294】
(実施例82)
6−クロロ−3−(3,4,5−トリメチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号266)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 7.08 (1H, s), 2.72 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.02 (3H, s).
融点:123−124℃
【0295】
(実施例83)
1−{[6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン (化合物番号438)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.43 (1H, d, J=2.6Hz), 7.42 (1H, s), 6.52 (1H, d, J=2.6Hz), 2.98 (4H, s).
融点:192−205℃
【0296】
(実施例84)
2−{[6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル]オキシ}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン (化合物番号443)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.46 (1H, d, J=2.6Hz), 8.03−7.90 (4H, m), 7.33 (1H, s), 6.51 (1H, d, J=2.9Hz).
融点:240−245℃
【0297】
(実施例85)
6−クロロ−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−4−ピリダジニル アセテート (化合物番号270)
6−クロロ−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号26)(実施例12) 226.1 mg (0.885 mmol) をアセトニトリル(4mL)に溶解させ、室温下で1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)193.3 mg (1.72 mmol) と塩化アセチル 0.12mL (1.72 mmol)を順次加えて4時間攪拌した。反応溶液を中性アルミナのカラムを通過させ不溶物を取り除き、濃縮し、標記化合物 29.6mg (11.3%)を得た。
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.70−8.58 (1H, m), 7.51 (1H, s), 6.78 (1H, d, J=2.9Hz), 2.39 (3H, s).
融点:128−129℃
【0298】
上記実施例85に準じて、以下の化合物を製造した。
【0299】
(実施例86)
6−クロロ−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−4−ピリダジニル プロピオネート (化合物番号275)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.69 (1H, m), 7.51 (1H, s), 6.78 (1H, d, J=2.9Hz), 2.73 (2H, q, J=7.3Hz), 1.23 (3H, t, J=7.3Hz).
融点:109−110℃
【0300】
(実施例87)
6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル ピバレート (化合物番号303)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.52 (1H, d, J=2.6Hz), 7.45 (1H, s), 6.45 (1H, d, J=2.6Hz), 1.41 (9H, s).
融点:54−56℃
【0301】
(実施例88)
6−クロロ−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−4−ピリダジニル ベンゾエート (化合物番号315)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.65−8.63 (1H, m), 8.20−8.16 (2H, m), 7.84 (1H, s), 7.74−7.65 (1H, m), 7.56−7.49 (2H, m), 6.74 (1H, d, J=2.9Hz).
融点:131−133℃
【0302】
(実施例89)
6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル 2−メチルベンゾエート (化合物番号318)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.54 (1H, d, J=2.9Hz), 8.31−8.26 (1H, m), 7.68 (1H, s), 7.59−7.50 (1H, m), 7.41−7.32 (2H, m), 6.43 (1H, d, J=2.6Hz), 2.61 (3H, s).
融点:108−111℃
【0303】
(実施例90)
6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル 3−メチルベンゾエート (化合物番号323)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.52 (1H, d, J=2.6Hz), 8.04−7.98 (2H, m), 7.78 (1H, s), 7.53−7.39 (2H, m), 6.43 (1H, d, J=2.9Hz), 2.47 (3H, s).
融点:80−87℃
【0304】
(実施例91)
6−クロロ−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−4−ピリダジニル 4−クロロベンゾエート (化合物番号335)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.67−8.65 (1H, m), 8.16−8.09 (2H, m), 7.83 (1H, s), 7.54−7.47 (2H, m), 6.74 (1H, d, J=2.6Hz).
融点:122−123℃
【0305】
(実施例92)
6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル イソブチル カーボネート (化合物番号348)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.59 (1H, d, J=2.6Hz), 7.53 (1H, s), 6.47 (1H, d, J=2.9Hz), 4.09 (2H, d, J=6.6Hz), 2.18−2.04 (1H, m), 1.03 (6H, d,
J=6.6Hz).
融点:78−80℃
【0306】
(実施例93)
6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル ジメチルカーバメート (化合物番号358)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.50 (1H, d, J=2.9Hz), 7.61 (1H, s), 6.46 (1H, d, J=2.9Hz), 3.19 (3H, s), 3.01 (3H, s).
融点:109−111℃
【0307】
(実施例94)
6−クロロ−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−4−ピリダジニル ジメチルカーバメート (化合物番号360)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.63 (1H, dd, J=2.6, 0.7Hz), 7.66 (1H, s), 6.78 (1H, d, J=2.6Hz), 3.14 (3H, s), 2.96 (3H, s).
融点:104−105℃
【0308】
(実施例95)
6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル ジエチルカーバメート (化合物番号363)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.47−8.46 (1H, m), 7.66 (1H, s), 6.44 (1H, d, J=2.6Hz), 3.53 (2H, q, J=7.3Hz), 3.34 (2H, q, J=7.3Hz), 1.29 (3H, t, J=7.3Hz), 1.19 (3H, t, J=7.3Hz).
融点:90−93℃
【0309】
(実施例96)
6−クロロ−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−4−ピリダジニル ジエチルカーバメート (化合物番号365)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.58−8.57 (1H, m), 7.75 (1H, s), 6.78 (1H, d, J=2.9Hz), 3.50 (2H, q, J=7.3Hz), 3.32 (2H, q, J=7.3Hz), 1.23 (3H, t, J=7.3Hz), 1.15 (3H, t, J=7.3Hz).
アモルファス
【0310】
(実施例97)
6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル モルホリン−4−カルボキシレート (化合物番号373)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.55 (1H, d, J=2.9Hz), 7.61 (1H, s), 6.47 (1H, d, J=2.9Hz), 3.86−3.77 (4H, m), 3.67−3.52 (2H, m).融点:121−122℃
【0311】
(実施例98)
6−クロロ−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−4−ピリダジニル 4−モルホリンカルボキシレート (化合物番号375)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.65−8.64 (1H, m), 7.78 (1H, s), 6.79 (1H, d, J=2.6Hz), 3.77−3.72 (6H, m), 3.53−3.48 (2H, m).
融点:122−123℃
【0312】
(実施例99)
6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル プロパン−1−スルホネート (化合物番号393)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.48 (1H, d, J=2.6Hz), 7.76 (1H, s), 6.51 (1H, d, J=2.9Hz), 3.67−3.60 (2H, m), 2.18−1.99 (2H, m), 1.16 (3H, t, J=7.5Hz).
融点:100−120℃
【0313】
(実施例100)
6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル ベンゼンスルホネート (化合物番号403)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.21 (1H, d, J=2.9Hz), 7.98−7.92 (2H, m), 7.85 (1H, s), 7.76−7.68 (1H, m), 7.60−7.52 (2H, m), 6.36 (1H, d, J=2.9Hz).
融点:117−120℃
【0314】
(実施例101)
6−クロロ−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−4−ピリダジニル ベンゼンスルホネート (化合物番号405)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.31−8.29 (1H, m), 7.95−7.87 (3H, m), 7.75−7.67 (1H, m), 7.57−7.50 (2H, m), 6.68 (1H, d, J=2.7Hz).
融点:118−120℃
【0315】
(実施例102)
6−クロロ−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−4−ピリダジニル 4−メチルベンゼンスルホネート (化合番号410)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.29 (1H, dd, J=2.6, 0.7Hz), 7.94 (1H, s), 7.76 (2H, d, J=8.2Hz), 7.31 (2H, d, J=8.2Hz), 6.69 (1H, d, J=2.6Hz).
融点:144−146℃
【0316】
(実施例103)
{[6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル]オキシ}メチル ピバレート (化合物番号433)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.20 (1H, d, J=2.7Hz), 7.34 (1H, s), 6.46 (1H, d, J=2.7Hz), 5.94 (2H, s), 1.23 (9H, s).
融点:149−152℃
【0317】
(実施例104)
6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(メトキシメチル)ピリダジン−4(1H)−オン (化合物番号510)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.94 (1H, d, J=2.6Hz), 6.79 (1H, s), 6.41 (1H, d, J=2.6Hz), 5.64 (2H, s), 3.53 (3H, s).
融点:109−111℃
【0318】
(実施例105)
6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(エトキシメチル)ピリダジン−4(1H)−オン (化合物番号515)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.94 (1H, d, J=2.6Hz), 6.78 (1H, s), 6.40 (1H, d, J=2.6Hz), 5.68 (2H, s), 3.74 (2H, q, J=7.0Hz), 1.24 (3H, t, J=7.0Hz).
アモルファス
【0319】
(実施例106)
1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4(1H)−オン (化合物番号520)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.91 (1H, d, J=2.6Hz), 7.38−7.26 (5H, m), 6.68 (1H, s), 6.41 (1H, d, J=2.6Hz), 5.73 (2H, s), 4.75 (2H, s).
融点:125−130℃
【0320】
(実施例107)
6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)−1−[(2−メトキシエトキシ)メチル]ピリダジン−4(1H)−オン (化合物番号525)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.93 (1H, d, J=2.7Hz), 6.77 (1H, s), 6.40 (1H, d, J=2.7Hz), 5.74 (2H, s), 3.89−3.85 (2H, m), 3.56−3.52 (2H, m), 3.35 (3H, s).
融点:90−92℃
【0321】
(実施例108)
[6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)−4−オキソピリダジン−1(4H)−イル]メチル ピバレート (化合物番号530)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.94 (1H, d, J=2.7Hz), 6.79 (1H, s), 6.41 (1H, d, J=2.7Hz), 6.20 (2H, s), 1.23 (9H, s).
融点:153−156℃
【0322】
(実施例109)
5,6−ジクロロ−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−ピリダジン−4−オール (化合物番号460)
6−クロロ−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリダジン−4−オール (化合物番号26)(実施例12) 116.9 mg (0.442 mmol) をN,N−ジメチルホルムアミド (3 mL)に溶解させ、室温下でN−クロロスクシンイミド(NCS) 67 mg (0.50 mmol)を加えて15時間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し標記化合物 115.3mg (87.3%)を得た。
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 8.69−8.67 (1H, m), 7.01 (1H, d, J=3.3Hz).
アモルファス
【0323】
上記実施例109に準じて、以下の化合物を製造した。
【0324】
(実施例110)
5,6−ジクロロ−3−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号461)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.77 (1H, s), 7.82 (1H, s), 7.26 (1H, s).
融点:228−231℃
【0325】
(実施例111)
5,6−ジクロロ−3−(3,4−ジクロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール (化合物番号462)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.86 (1H, s).
融点:230−233℃
【0326】
(実施例112)
5,6−ジクロロ−3−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−ピリダジン−4−オール (化合物番号463)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 8.87 (1H, s).
融点:197−198℃
【0327】
(実施例113)
3−[4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−5,6−ジクロロ−ピリダジン−4−オール (化合物番号464)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 8.85 (1H, s).
融点:225−229℃
【0328】
(実施例114)
5,6−ジクロロ−3−(4−クロロ−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−ピリダジン−4−オール (化合物番号465)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 8.73 (1H, s), 2.25 (3H, s).
融点:205−207℃
【0329】
(実施例115)
3−(4−ブロモ−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−5,6−ジクロロ−ピリダジン−4−オール (化合物番号466)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.71 (1H, s), 2.41 (3H, s).
融点:241−243℃
【0330】
(実施例116)
5−ブロモ−6−クロロ−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−ピリダジン−4−オール (化合物番号470)
H−NMR (200MHz, DMSO−d) δppm: 8.68−8.66 (1H, m), 7.01 (1H, d, J=2.6Hz).
融点:219−221℃
【0331】
(実施例117)
5−ブロモ−3−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−6−クロロピリダジン−4−オール (化合物番号472)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.81 (1H, s), 7.84 (1H, s), 7.26 (1H, s).融点:212−217℃
【0332】
(実施例118)
5−ブロモ−3−(4−ブロモ−3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)−6−クロロピリダジン−4−オール (化合物番号473)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.83 (1H, s).
融点:>260℃
【0333】
(実施例119)
5−ブロモ−6−クロロ−3−(4−クロロ−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−ピリダジン−4−オール (化合物番号474)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.68 (1H, s), 2.40 (3H, s).
融点:223−225℃
【0334】
(実施例120)
5−ブロモ−3−(4−ブロモ−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−6−クロロ−ピリダジン−4−オール (化合物番号475)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.72 (1H, s), 2.40 (3H, s).
融点:211−212℃
【0335】
(実施例121)
6−クロロ−5−ヨード−3−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−ピリダジン−4−オール (化合物番号479)
H−NMR (200MHz, CDCl) δppm: 8.91 (1H, s), 6.93 (1H, d, J=2.6Hz).
融点:255−257℃
【0336】
下記製剤例において、「%」とあるのは、質量%を示す。
【0337】
(製剤例1)
水和剤
実施例1(化合物番号3)の化合物(10質量部)、カープレックス#80D(塩野義製薬株式会社製、10質量部)、ゴーセノールGL05(日本合成化学株式会社製、2質量部)、ニューコール291PG(ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩、日本乳化剤株式会社製、0.5質量部)、ネオゲンパウダー(第一工業製薬株式会社製、5質量部)、ラジオライト#200(昭和化学工業株式会社製、10質量部)及びH微分(啓和炉材株式会社製、62.5質量部)を充分に混合し、エックサンプルミルKII−1型(不二パウダル株式会社製)で粉砕し、水和剤を得た。
【0338】
(製剤例2)
粒剤
実施例2(化合物番号1)の化合物(5質量部)、トリポリリン酸ナトリウム(三井化学株式会社製、2質量部)、アミコールNo.1(デキストリン、日本澱粉化学株式会社製、1.5質量部)、ベントナイト(豊順鉱業株式会社製、25質量部)及び炭酸カルシウムカルフィン600(足立石灰株式会社製、66.5質量部)をニーダー(富士産業株式会社製、FM−NW−5型)中混合し、練合水(13質量部)を添加して更に混合し、ドームグラン(不二パウダル株式会社製、スクリーン1.0mmφ)を用いて押し出し造粒した。得られた造粒物を棚型乾燥機(タバイ株式会社製、PERFECT OVEN PS−222型、60℃)にて乾燥した後、600〜1190μmに篩分して粒剤を得た。
【0339】
(製剤例3)
顆粒水和剤
実施例3(化合物番号2)の化合物(80質量部)、Geropon SC/213(ポリカルボン酸系界面活性剤、ローディア株式会社製、7質量部)、ネオペレックスNo.6Fパウダー(ドデシルベンゼンスルホン酸塩、花王株式会社、3質量部)、アミコールNo.1(5質量部)及び酸化チタン(堺化学工業株式会社、5質量部)を混合し、エアーミル(株式会社セイシン企業製、SK−JET O MIZER model 0101)にて粉砕し、ついで回転ミキサー中に加え、水を噴霧して顆粒化させた。大部分が1.00mm〜0.15mmになったら顆粒を取り出し、棚型乾燥機で乾燥後、篩分し、1.00mm〜0.15mmの顆粒水和剤を得た。
【0340】
(製剤例4)
水性懸濁剤
実施例4(化合物番号4)の化合物(10質量部)、ニューコール291PG(1質量部)、パールレックスCP(リグニンスルホン酸カルシウム塩、日本製紙株式会社製、10質量部)、プロピレングリコール(日本乳化剤株式会社製、10質量部)及び水(69質量部)を固形粒子の直径が5μm以下になるまでアトライター(三井鉱山株式会社)中で一緒に混合粉砕した。この粉砕スラリー(90質量部)に0.05%(W/W)キサンタンガム水溶液(10質量部)を加えて混合し、水性懸濁剤を得た。
【0341】
(試験例1)
除草効果および移植水稲に対する薬害の試験
1/10,000aポットに水田土壌を充填し、休眠覚醒したタイヌビエ及び一年生広葉雑草(アゼナおよびキカシグサ)の種子を表層1cmに混和した。また、催芽したミズガヤツリの塊茎および生育させたマツバイ苗を植え、更に2.2葉期の水稲の苗を移植して湛水状態とし温室内で生育させた。移植3日後に、製剤例1に準じて調製した水和剤の所定薬量を水に希釈し、薬量が200g/10aとなるようにその散布液を湛水土壌処理し、処理25日後に下記判定基準に従い除草効果および移植水稲に対する薬害を判定した。その結果を表11に示した。なお、表中の「−」は無試験を表す。
判定基準
0:生育抑制率 0〜10%
1:生育抑制率 11〜30%
2:生育抑制率 31〜50%
3:生育抑制率 51〜70%
4:生育抑制率 71〜90%
5:生育抑制率 91〜100%
【0342】
【表11】
Figure 2004284970
【0343】
(試験例2)
除草効果及び畑作物に対する薬害の試験(土壌処理)
150cmポットに畑土壌を充填し、イヌビエ、アサガオ、カラシナ、アオゲイトウ、トウモロコシ、ダイズ及びワタを播種し、温室内で生育させた。播種翌日に製剤例1に準じて調整した水和剤の所定薬量を水に希釈して、200g/10aとなるように土壌処理した。処理21日後に下記判定基準に従って除草効果を判定した。その結果を表12に示した。なお、表中の「−」は無試験を表す。
判定基準
0:生育抑制率 0〜9%
1:生育抑制率 10〜19%
2:生育抑制率 20〜29%
3:生育抑制率 30〜39%
4:生育抑制率 40〜49%
5:生育抑制率 50〜59%
6:生育抑制率 60〜69%
7:生育抑制率 70〜79%
8:生育抑制率 80〜89%
9:生育抑制率 90〜98%
10:生育抑制率 99〜100%
【0344】
【表12】
Figure 2004284970
【0345】
(試験例3)
除草効果の試験(茎葉処理)
150cmポットに畑土壌を充填し、イヌビエ、アサガオ、カラシナ及びアオゲイトウを播種し、温室内で生育させた。雑草が10〜15cm程度に育った後に製剤例1に準じて調整した水和剤の所定薬量を、グラミンS0.05%を含む水に希釈して200g/10aの薬量となるように茎葉処理した。処理14日後に試験例2の判定基準に従って除草効果を判定した。その結果を表13に示した。なお、表中の「−」は無試験を表す。
【0346】
【表13】
Figure 2004284970
【0347】
(試験例4)
除草効果の試験(茎葉処理)
150cmポットに畑土壌を充填し、アサガオ、カラシナ及びアオゲイトウを播種し、温室内で生育させた。雑草が10〜15cm程度に育った後に製剤例1に準じて調整した水和剤の所定薬量を、グラミンS0.05%を含む水に希釈して50g/10aの薬量となるように茎葉処理した。処理14日後に試験例2の判定基準に従って除草効果を判定した。また、オーストリア特許第326409号に記載のO−(6−クロロ−3−フェニルピリダジン−4−イル) S−オクチル チオカーボネートを比較化合物として用いた。その結果を表14に示した。なお、表中の「−」は無試験を表す。
【0348】
【表14】
Figure 2004284970
【0349】
(試験例5)
除草効果及び畑作物に対する薬害の試験(茎葉処理)
150cmポットに畑土壌を充填し、アサガオ、カラシナ、アオゲイトウ、トウモロコシ、コムギ、ダイズ及びワタを播種し、温室内で生育させた。雑草が10〜15cm程度に育った後に製剤例1に準じて調整した水和剤の所定薬量を、グラミンS0.05%を含む水に希釈して50g/10aの薬量となるように茎葉処理した。処理14日後に試験例2の判定基準に従って除草効果及び薬害を判定した。その結果を表15に示した。なお、表中の「−」は無試験を表す。
【0350】
【表15】
Figure 2004284970
【0351】
【発明の効果】
本発明化合物は、殺草作用を有しており、水田、畑地、果樹園、牧草地、芝地、森林又は非農耕地の除草剤として使用することができる。
【0352】
本発明の化合物は、水田において問題となる種々の雑草、例えば、タイヌビエのようなイネ科雑草、アゼナ、アゼトウガラシ、キカシグサ、ミゾハコベ、コナギ、イボクサ、アブノメ、ヒメミソハギのような一年生広葉雑草;ウリカワ、オモダカ、ヘラオモダカのような多年生オモダカ科雑草;カヤツリグサ、タマガヤツリのような一年生カヤツリグサ科雑草;マツバイ、ホタルイ、ミズガヤツリ、シズイのような多年生カヤツリグサ科雑草に対して除草活性を示し、かつ、イネに対しては問題となる薬害を示さない。
【0353】
本発明化合物は、畑作の茎葉処理及び土壌処理において問題となる種々の雑草、例えば、イヌビエ、セイバンモロコシ、カラスムギ、スズメノカタビラのようなイネ科雑草、スベリヒユ、ハコベ、シロザ、アオゲイトウ、ノハラガラシ、ナズナ、イチビ、アサガオ、アメリカキンゴジカ、フィールドパンジー、ヤエムグラ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、シロバナチョウセンアサガオ、イヌホオズキ、オオイヌノフグリ、イヌカミツレのような広葉雑草;ツユクサのようなツユクサ科雑草;及び、コゴメガヤツリ、ハマスゲのようなカヤツリグサ科雑草に対して、除草活性を示し、かつ、トウモロコシ、コムギ、ダイズ、ワタのような主要作物に対して問題となるような薬害を示さない。
【0354】
更に、水田及び畑地のみならず、果樹園、桑畑及び非農耕地においても使用することができる。

Claims (16)

  1. 一般式(I):
    Figure 2004284970
    [式中、R、R及びRは、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されてよいC〜Cアルキル基(当該置換基は、下記置換基群Aから選ばれる置換基である。)、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、シアノ基、ホルミル基、C〜Cアルキルカルボニル基、カルボキシル基、C〜Cアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ジ(C〜Cアルキル)カルバモイル基、置換されてよいフェニル基(当該置換基は、下記置換基群Bから選ばれる置換基である。)、置換されてよい3〜6員複素環基(当該複素環は、環中に、1個の、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有し、更に1〜2個の窒素原子を含有してよく、ベンゼン環と縮合してよい。当該置換基は、下記置換基群Bから選ばれる置換基である。)、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジ(C〜Cアルキル)アルキルアミノ基、ニトロ基、水酸基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cハロアルコキシ基、C〜Cアルキルチオ基、C〜Cアルキルスルフィニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cアルキルスルホニルオキシ基、置換されてよいフェニルチオ基(当該置換基は、下記置換基群Bから選ばれる置換基である。)、置換されてよいフェニルスルホニル基(当該置換基は、下記置換基群Bから選ばれる置換基である。)、又はトリ(C〜Cアルキル)ケイ素基であり、又は、R、R及びRは、隣合う2個が、それぞれが結合する炭素原子と一緒になって、置換されてよい3〜6員環状炭化水素基(当該環状炭化水素は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜2個の複素原子により中断してよい。当該置換基は、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、オキソ基、ヒドロキシイミノ基又はC〜Cアルコキシイミノ基である。)を形成してよく、
    Rは、基(α):
    Figure 2004284970
    又は、基(β):
    Figure 2004284970
    であり、
    は、水素原子、又はハロゲン原子であり、
    は、水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、又はトリ(C〜Cアルキル)ケイ素基であり、
    Xは、水素原子、置換されてよいC〜Cアルキルカルボニル基(当該置換基は、置換基群Bから選ばれる置換基である。)、置換されてよいベンゾイル基(当該置換基は、置換基群Bから選ばれる置換基である。)、C〜Cアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、置換されてよいカルバモイル基(当該置換基は、C〜Cアルキル基、フェニル基、及びC〜Cアルコキシ基からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基、もしくは、酸素原子で中断されていてもよいC〜Cアルキレン基である。)、(C〜Cアルキルチオ)カルボニル基、置換されてよいC〜Cアルキルスルホニル基(当該置換基は、同一又は異なった1〜3個のハロゲン原子である。)、置換されてよいフェニルスルホニル基(当該置換基は、下記置換基群Bから選ばれる置換基である。)、置換されてよいC〜C10アルキル基[当該置換基は、C〜Cアルコキシ基、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルカルボニルオキシ基、ベンジルオキシ基から選ばれる置換基である。]、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、ピロリジン−2,5−ジオン−1−イル、又は1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン−2−イルであり、
    置換基群Aは、ハロゲン原子、C〜Cシクロアルキル基、シアノ基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cアルキルカルボニルオキシ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、フェニル基、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシ基、ヒドロキシイミノ基及びC〜Cアルコキシイミノ基からなる群であり、
    置換基群Bは、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、シアノ基及びC〜Cアルコキシ基からなる群である。]
    で表される化合物、及びその塩。
  2. 、R及びRが、互いに独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、置換されてよいC〜Cアルキル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基、又は、C〜Cアルキルカルボニルオキシ基、若しくはC〜Cアルコキシイミノ基である。)、C〜Cアルケニル基、シアノ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、置換されてよいフェニル基(当該置換基は、塩素原子、C〜Cアルキル基、又はC〜Cアルコキシ基である。)、置換されてよい5〜6員複素環基{当該複素環は、環中に、1個の、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含有し、更に1〜2個の窒素原子を含有してよい。当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C〜Cアルキル基及びC〜Cハロアルキル基(当該ハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子からなる群から選ばれた同一又は異なった1〜3個のハロゲン原子である。)からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基である。}、ニトロ基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルチオ基、又はC〜Cアルキルスルホニル基であり、又は、R、R及びRが、隣合う2個が、それぞれが結合する炭素原子と一緒になって、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−、−CH=CH−CH=CH−で表される基である、請求項1に記載の化合物、及びその塩。
  3. 、R及びRが、互いに独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又は置換されてよいC〜Cアルキル基(当該置換基は、1〜3個のフッ素原子である。)である、請求項1に記載の化合物、及びその塩。
  4. 、R及びRが、互いに独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はC〜Cハロアルキル基(当該置換基は、1〜3個のフッ素原子である。)である、請求項1に記載の化合物、及びその塩。
  5. 、R及びRが、互いに独立して、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はトリフルオロメチル基である、請求項1に記載の化合物、及びその塩。
  6. が、フッ素原子、塩素原子、又は臭素原子である、請求項1〜5のいずれか1つに記載の化合物、及びその塩。
  7. が、塩素原子である、請求項1〜5のいずれか1つに記載の化合物、及びその塩。
  8. が、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、又はトリ(C〜Cアルキル)ケイ素基である、請求項1〜7のいずれか1つに記載の化合物、及びその塩。
  9. が、水素原子、塩素原子、又は臭素原子である、請求項1〜7のいずれか1つに記載の化合物、及びその塩。
  10. が、水素原子、又は塩素原子である、請求項1〜7のいずれか1つに記載の化合物、及びその塩。
  11. Xが水素原子、C〜Cアルキルカルボニル基、置換されてよいベンゾイル基(当該置換基は、塩素原子、及びC〜Cアルキル基から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基である。)、C〜Cアルコキシカルボニル基、置換されてよいカルバモイル基(当該置換基は、同一又は異なった1〜2個のC〜Cアルキル基である。)、C〜Cアルキルスルホニル基、置換されてよいフェニルスルホニル基(当該置換基は、同一又は異なった1〜3個のC〜Cアルキル基である。)、置換されてよいC〜C10アルキル基[当該置換基は、C〜Cアルコキシ基、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルカルボニルオキシ、ベンジルオキシ基から選ばれる置換基である。]、ピロリジン−2,5−ジオン−1−イル基、又は1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン−2−イル基である、請求項1〜10のいずれか1つに記載の化合物、及びその塩。
  12. Xが水素原子、C〜Cアルキルカルボニル基、置換されてよいベンゾイル基(当該置換基は、塩素原子、及びC〜Cアルキル基から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基である。)、C〜Cアルコキシカルボニル基、ジ(C〜Cアルキル)カルバモイル基、C〜Cアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、(C〜Cアルキルカルボニルオキシ)C〜C10アルキル基、ピロリジン−2,5−ジオン−1−イル基、又は1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン−2−イル基である、請求項1〜10のいずれか1つに記載の化合物、及びその塩。
  13. Xが水素原子、C〜Cアルキルカルボニル基、置換されてよいベンゾイル基(当該置換基は、C〜Cアルキル基から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基である。)、C〜Cアルコキシカルボニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、又はピロリジン−2,5−ジオン−1−イル基である、請求項1〜10のいずれか1つに記載の化合物、及びその塩。
  14. Xが、水素原子、プロピオニル基、ピバロイル基、イソブチルカルボニル基、プロパンスルホニル基、又はピロリジン−2,5−ジオン−1−イル基である、請求項1〜10のいずれか1つに記載の化合物、及びその塩。
  15. 一般式(I)で表される化合物が、6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール、3−(3−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−6−クロロピリダジン−4−オール、6−クロロ−3−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール、6−クロロ−3−(3,4−ジクロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−オール、又は6−クロロ−3−(3−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリダジン−4−イル ピバレートである、請求項1に記載の化合物、及びその塩。
  16. 請求項1〜15のいずれか1つに記載の化合物、及びその塩を有効成分として含有する農薬。
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