JP2004284752A - チェーン駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えばチェーンコンベアやパレットコンベア等の物品搬送装置などに用いられるチェーン駆動装置に係り、アタッチメントの取付が容易で、しかも強度の強いチェーン駆動装置を提供する。
【解決手段】駆動用チェーンにアタッチメントを取付けるようにしたチェーン駆動装置において、上記駆動用チェーンの少なくとも上記アタッチメントAを取付ける部分を、連結ピンとして中空ピン41を用いたチェーンC1で構成し、他の部分を中実ピン42を用いたチェーンC2で構成したことを特徴とする。具体的には、例えば上記アタッチメントAの駆動用チェーンに対する取付位置を変更もしくは脱着交換する際の取付位置変更予想範囲における駆動用チェーンを、連結ピンとして中空ピン41を用いたチェーンC1で構成し、他の部分を中実ピン42を用いたチェーンC2で構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】駆動用チェーンにアタッチメントを取付けるようにしたチェーン駆動装置において、上記駆動用チェーンの少なくとも上記アタッチメントAを取付ける部分を、連結ピンとして中空ピン41を用いたチェーンC1で構成し、他の部分を中実ピン42を用いたチェーンC2で構成したことを特徴とする。具体的には、例えば上記アタッチメントAの駆動用チェーンに対する取付位置を変更もしくは脱着交換する際の取付位置変更予想範囲における駆動用チェーンを、連結ピンとして中空ピン41を用いたチェーンC1で構成し、他の部分を中実ピン42を用いたチェーンC2で構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばチェーンコンベアやパレットコンベア等の物品搬送装置などに用いられるチェーン駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばチェーンコンベアはもとより、パレットコンベア等の物品搬送装置においては、その駆動手段として一般にチェーンが用いられている。その駆動用チェーンとしては、例えばホローピンチェーンのように連結ピンとして中空ピンを用いたものと、ローラチェーンのように中実ピンを用いたものとがある。
【0003】
図3はホローピンチェーン等の中空ピンを用いた駆動用チェーンC1の一例を示すもので、該チェーンC1は、互いに所定の間隔をおいて対向配置した内プレート1・1の両端部に筒状のブッシュ3を取付け、そのブッシュ3および上記内プレート1に形成した貫通穴内に中空ピン41を挿入すると共に、その中空ピン41の両端部に、貫通穴を有する外プレート2を挿入して図に省略したクリップ等で抜け止め保持させた構成である。
【0004】
また図4はローラチェーン等の中実ピンを用いた駆動用チェーンC2の一例を示すもので、連結ピンとして中実ピン42を使用すると共に、ブッシュ3の外周に筒状のローラ5を回転自由に嵌合した構成であり、それ以外は上記チェーンC1とほぼ同様に構成されている。
【0005】
上記のような駆動用チェーンを用いたチェーンコンベアやパレットコンベア等の物品搬送装置においては、チェーンの移動に伴って物品を押し動かすためのバー(押し子)や、物品を載置するためのパレット等のアタッチメントを、駆動用チェーンに取付けるのが一般的であり、例えば上記図3に示すような中空ピン41を用いた駆動用チェーンC1にあっては、上記アタッチメントを中空ピン41の中空穴を利用して取付けることができる。
【0006】
図5はその一例を示すもので、上記図3に示すような駆動用チェーンC1を用いたパレットコンベアにおけるパレット等のアタッチメントAを、その両側折曲部に形成した貫通穴を介してチェーンC1の中空ピン41の端部に同図(c)のように嵌合保持させ、その中空ピン41の中空穴内にボルトBを挿通すると共に、そのボルトBの先端部にナットNをねじ込んで締め付け固定した構成である。また同図(a)の鎖線示のようにチェーンC1の長手方向に長さの異なるアタッチメントAを脱着交換する場合、あるいはアタッチメントAの取付位置を変更する場合にも上記中空ピン41の中空穴を利用して容易に交換もしくは変更できる等の利点がある。
【0007】
ところが、上記ホローピンチェーンのような中空ピン41を用いた駆動用チェーンC1は、引っ張り強度が低く、特に図5(c)のようにチェーンC1をガイドレールG等に沿って移動させるものにあっては、時間の経過とともにブッシュ3や連結ピン4が摩耗して強度が更に低下する等の不具合がある。
【0008】
一方、前記ローラチェーンのように中実ピンを用いた駆動用チェーンC2は、引っ張り強度が強く、またチェーンC2を前記のようなガイドレールG等に沿って移動させる場合にも該ガイドレールには前記のローラ5を介して接することになるので摩耗が少なく耐久性がよい等の利点がある。しかしながら、アタッチメントを取付ける場合には、前記ホローピンチェーンのように中空ピンの中空穴を利用して取付けることはできない。
【0009】
そのため、既存の連結ピン(中実ピン)に代えてアタッチメント取付用のねじ部等を有する連結ピンを取付けたり、内外プレート1・2に取付穴を形成してアタッチメントを取付ける等の方法が採られているが、専用の連結ピンの製造や穴あけ加工を施すのは面倒であり、またアタッチメントを交換したり、取付位置を変更する際には、その都度チェーンを分解したり穴あけ加工を施さなければならない。そのため、作業に多大な労力と時間を要し、しかも長時間チェーンの駆動を停止しなければならない等の問題があった。
【0010】
【特許文献】
該当文献なし
【非特許文献】
該当文献なし
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点に鑑みて提案されたもので、アタッチメントの取付が容易で、しかも強度の強いチェーン駆動装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明によるチェーン駆動装置は、以下の構成としたものである。即ち、駆動用チェーンにアタッチメントを取付けるようにしたチェーン駆動装置において、上記駆動用チェーンの少なくとも上記アタッチメントを取付ける部分を、連結ピンとして中空ピンを用いたチェーンで構成し、他の部分を中実ピンを用いたチェーンで構成したことを特徴とする。具体的には、例えば上記アタッチメントの駆動用チェーンに対する取付位置を変更もしくは脱着交換する際の取付位置変更予想範囲における駆動用チェーンを、連結ピンとして中空ピンを用いたチェーンで構成し、他の部分を中実ピンを用いたチェーンで構成する。
【0013】
上記の中空ピンを用いた駆動用チェーンとしては、例えば既存のホローピンチェーンを用いることができ、また中実ピンを用いた駆動用チェーンとしては、例えば既存のローラチェーンを用いることができる。また上記の中空ピンを用いたチェーンと、中実ピンを用いたチェーンとを連結する際には、その接続部における連結ピンとブッシュとの間に、円筒状のカラーを介在させるようにすればガタツキを防止することができる。さらに上記のチェーン駆動装置としては例えば各種物品の搬送装置に適用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるチェーン駆動装置を、図に示す実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0015】
図1は本発明によるチェーン駆動装置の一実施形態を示す正面図であり、各種物品を搬送するパレットコンベアに適用した例を示す。
【0016】
本実施形態は、パレットコンベアにおける駆動用チェーンのうち、少なくともパレット等のアタッチメントAを取付ける部分を、連結ピンとして中空ピン41を用いたチェーンC1で構成し、他の部分を中実ピン42を用いたチェーンC2で構成したもので、特に図の場合はパレット等のアタッチメントAを同図鎖線示のように長さの異なるものに脱着交換したり、取付位置を変更したりする際に、上記アタッチメントAを取付ける可能性のある範囲、言い換えればアタッチメント取付位置の変更予想範囲R1を上記チェーンC1で構成し、それ以外の範囲R2を上記チェーンC2で構成したものである。
【0017】
上記の中空ピン41を用いたチェーンC1としては、本実施形態においては一般に市販されている既存のホローピンチェーンが用いられ、また中実ピン42を用いたチェーンC2としては、既存のローラチェーンが用いられている。上記チェーンC1とチェーンC2の連結方法は適宜であるが、例えば図2のように中実ピンを用いたチェーンC2と同じ中実ピン42および外プレート2を用いれば、その中実ピン42は一般に中空ピンを用いたチェーンC1の中空ピン41よりも細いので、そのまま連結することができる。
【0018】
この場合、上記中実ピン42とチェーンC1側のブッシュ3との間には、隙が生じるが、その両者間に図のような筒状のカラー6を介在させればガタツキを防止できるだけでなく強度の向上や、耐磨耗性の向上を図ることができる。なお、上記中実ピン42は、他の連結ピンと同様にクリップ等によって図2(b)の状態に抜け止め係止されているが図には省略した。
【0019】
上記のように駆動用チェーンの少なくともアタッチメントAを取付ける部分を中空ピン41を用いたチェーンC1で構成すると、その中空ピン41の中空穴を利用して前記のようにアタッチメントAを容易に取付けることができる。特に、図示例のようにパレット等のアタッチメントAを脱着交換したり、取付位置を変更したりする際に、上記アタッチメントAを取付ける可能性のある変更予想範囲R1を、中空ピン41を用いたチェーンC1で構成すると、アタッチメントAを脱着交換したり、取付位置を変更する際にも容易に交換もしくは変更することが可能となる。また上記以外の部分を中実ピン42を用いたチェーンC2で構成したことによって強度が増し、駆動用チェーン全体の耐久性を向上させることができるものである。
【0020】
なお上記実施形態は、パレットコンベアに適用した例を示したが、チェーンコンベアや他の物品搬送装置にも適用可能であり、また搬送装置に限らず、チェーンにアタッチメントを取付けるものであれば、他の各種のチェーン駆動装置にも適用できる。また図示例は、通常のチェーンよりもピッチの大きい、いわゆるダブルピッチ(バイピッチ)のチェーンを例示したが、通常ピッチのチェーンを用いたチェーン駆動装置にも適用することができる。
【0021】
【実施例】
前記図1の実施形態のように、パレットコンベアにおける駆動用チェーンのうち、アタッチメント取付位置の変更予想範囲R1を中空ピン41を用いた既存のホローピンチェーンで構成し、上記以外の範囲R2を中実ピン42を用いた既存のローラチェーンで構成した。その結果、上記駆動用チェーン全体を既存のホローピンチェーンで構成した場合に比べて、平均引張強度を概ね50%程度の向上させることができた。また上記ローラチェーンがローラ5を介してガイドレールGに接することで、摩耗が低減されると共に、摩擦抵抗が軽減され、小さな動力でも円滑に駆動できることが分かった。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明によるチェーン駆動装置は、上記の構成であるから、アタッチメントを容易に取付もしくは脱着交換できるという中空ピンを用いたチェーンの利点と、強度が強く耐久性がよい等の中実ピンを用いたチェーンの利点とを併せ持ったチェーン駆動装置を容易・安価に提供できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるチェーン駆動装置の一実施形態を示す正面図。
【図2】(a)はチェーンの連結方法の一例を示す分解平面図。
(b)は連結状態の平面図。
【図3】(a)は中空ピンを用いたチェーンの一例を示す平面図。
(b)はその正面図。
【図4】(a)は中実ピンを用いたチェーンの一例を示す平面図。
(b)はその正面図。
【図5】(a)は従来のチェーン駆動装置の一例を示す正面図。
(b)はその一部の拡大図。
(c)はその縦断側面図。
【符号の説明】
C1 中空ピンを用いたチェーン
C2 中実ピンを用いたチェーン
1 内プレート
2 外プレート
3 ブッシュ
41 中空ピン
42 中実ピン
5 ローラ
6 カラー
A アタッチメント
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばチェーンコンベアやパレットコンベア等の物品搬送装置などに用いられるチェーン駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばチェーンコンベアはもとより、パレットコンベア等の物品搬送装置においては、その駆動手段として一般にチェーンが用いられている。その駆動用チェーンとしては、例えばホローピンチェーンのように連結ピンとして中空ピンを用いたものと、ローラチェーンのように中実ピンを用いたものとがある。
【0003】
図3はホローピンチェーン等の中空ピンを用いた駆動用チェーンC1の一例を示すもので、該チェーンC1は、互いに所定の間隔をおいて対向配置した内プレート1・1の両端部に筒状のブッシュ3を取付け、そのブッシュ3および上記内プレート1に形成した貫通穴内に中空ピン41を挿入すると共に、その中空ピン41の両端部に、貫通穴を有する外プレート2を挿入して図に省略したクリップ等で抜け止め保持させた構成である。
【0004】
また図4はローラチェーン等の中実ピンを用いた駆動用チェーンC2の一例を示すもので、連結ピンとして中実ピン42を使用すると共に、ブッシュ3の外周に筒状のローラ5を回転自由に嵌合した構成であり、それ以外は上記チェーンC1とほぼ同様に構成されている。
【0005】
上記のような駆動用チェーンを用いたチェーンコンベアやパレットコンベア等の物品搬送装置においては、チェーンの移動に伴って物品を押し動かすためのバー(押し子)や、物品を載置するためのパレット等のアタッチメントを、駆動用チェーンに取付けるのが一般的であり、例えば上記図3に示すような中空ピン41を用いた駆動用チェーンC1にあっては、上記アタッチメントを中空ピン41の中空穴を利用して取付けることができる。
【0006】
図5はその一例を示すもので、上記図3に示すような駆動用チェーンC1を用いたパレットコンベアにおけるパレット等のアタッチメントAを、その両側折曲部に形成した貫通穴を介してチェーンC1の中空ピン41の端部に同図(c)のように嵌合保持させ、その中空ピン41の中空穴内にボルトBを挿通すると共に、そのボルトBの先端部にナットNをねじ込んで締め付け固定した構成である。また同図(a)の鎖線示のようにチェーンC1の長手方向に長さの異なるアタッチメントAを脱着交換する場合、あるいはアタッチメントAの取付位置を変更する場合にも上記中空ピン41の中空穴を利用して容易に交換もしくは変更できる等の利点がある。
【0007】
ところが、上記ホローピンチェーンのような中空ピン41を用いた駆動用チェーンC1は、引っ張り強度が低く、特に図5(c)のようにチェーンC1をガイドレールG等に沿って移動させるものにあっては、時間の経過とともにブッシュ3や連結ピン4が摩耗して強度が更に低下する等の不具合がある。
【0008】
一方、前記ローラチェーンのように中実ピンを用いた駆動用チェーンC2は、引っ張り強度が強く、またチェーンC2を前記のようなガイドレールG等に沿って移動させる場合にも該ガイドレールには前記のローラ5を介して接することになるので摩耗が少なく耐久性がよい等の利点がある。しかしながら、アタッチメントを取付ける場合には、前記ホローピンチェーンのように中空ピンの中空穴を利用して取付けることはできない。
【0009】
そのため、既存の連結ピン(中実ピン)に代えてアタッチメント取付用のねじ部等を有する連結ピンを取付けたり、内外プレート1・2に取付穴を形成してアタッチメントを取付ける等の方法が採られているが、専用の連結ピンの製造や穴あけ加工を施すのは面倒であり、またアタッチメントを交換したり、取付位置を変更する際には、その都度チェーンを分解したり穴あけ加工を施さなければならない。そのため、作業に多大な労力と時間を要し、しかも長時間チェーンの駆動を停止しなければならない等の問題があった。
【0010】
【特許文献】
該当文献なし
【非特許文献】
該当文献なし
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点に鑑みて提案されたもので、アタッチメントの取付が容易で、しかも強度の強いチェーン駆動装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明によるチェーン駆動装置は、以下の構成としたものである。即ち、駆動用チェーンにアタッチメントを取付けるようにしたチェーン駆動装置において、上記駆動用チェーンの少なくとも上記アタッチメントを取付ける部分を、連結ピンとして中空ピンを用いたチェーンで構成し、他の部分を中実ピンを用いたチェーンで構成したことを特徴とする。具体的には、例えば上記アタッチメントの駆動用チェーンに対する取付位置を変更もしくは脱着交換する際の取付位置変更予想範囲における駆動用チェーンを、連結ピンとして中空ピンを用いたチェーンで構成し、他の部分を中実ピンを用いたチェーンで構成する。
【0013】
上記の中空ピンを用いた駆動用チェーンとしては、例えば既存のホローピンチェーンを用いることができ、また中実ピンを用いた駆動用チェーンとしては、例えば既存のローラチェーンを用いることができる。また上記の中空ピンを用いたチェーンと、中実ピンを用いたチェーンとを連結する際には、その接続部における連結ピンとブッシュとの間に、円筒状のカラーを介在させるようにすればガタツキを防止することができる。さらに上記のチェーン駆動装置としては例えば各種物品の搬送装置に適用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるチェーン駆動装置を、図に示す実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0015】
図1は本発明によるチェーン駆動装置の一実施形態を示す正面図であり、各種物品を搬送するパレットコンベアに適用した例を示す。
【0016】
本実施形態は、パレットコンベアにおける駆動用チェーンのうち、少なくともパレット等のアタッチメントAを取付ける部分を、連結ピンとして中空ピン41を用いたチェーンC1で構成し、他の部分を中実ピン42を用いたチェーンC2で構成したもので、特に図の場合はパレット等のアタッチメントAを同図鎖線示のように長さの異なるものに脱着交換したり、取付位置を変更したりする際に、上記アタッチメントAを取付ける可能性のある範囲、言い換えればアタッチメント取付位置の変更予想範囲R1を上記チェーンC1で構成し、それ以外の範囲R2を上記チェーンC2で構成したものである。
【0017】
上記の中空ピン41を用いたチェーンC1としては、本実施形態においては一般に市販されている既存のホローピンチェーンが用いられ、また中実ピン42を用いたチェーンC2としては、既存のローラチェーンが用いられている。上記チェーンC1とチェーンC2の連結方法は適宜であるが、例えば図2のように中実ピンを用いたチェーンC2と同じ中実ピン42および外プレート2を用いれば、その中実ピン42は一般に中空ピンを用いたチェーンC1の中空ピン41よりも細いので、そのまま連結することができる。
【0018】
この場合、上記中実ピン42とチェーンC1側のブッシュ3との間には、隙が生じるが、その両者間に図のような筒状のカラー6を介在させればガタツキを防止できるだけでなく強度の向上や、耐磨耗性の向上を図ることができる。なお、上記中実ピン42は、他の連結ピンと同様にクリップ等によって図2(b)の状態に抜け止め係止されているが図には省略した。
【0019】
上記のように駆動用チェーンの少なくともアタッチメントAを取付ける部分を中空ピン41を用いたチェーンC1で構成すると、その中空ピン41の中空穴を利用して前記のようにアタッチメントAを容易に取付けることができる。特に、図示例のようにパレット等のアタッチメントAを脱着交換したり、取付位置を変更したりする際に、上記アタッチメントAを取付ける可能性のある変更予想範囲R1を、中空ピン41を用いたチェーンC1で構成すると、アタッチメントAを脱着交換したり、取付位置を変更する際にも容易に交換もしくは変更することが可能となる。また上記以外の部分を中実ピン42を用いたチェーンC2で構成したことによって強度が増し、駆動用チェーン全体の耐久性を向上させることができるものである。
【0020】
なお上記実施形態は、パレットコンベアに適用した例を示したが、チェーンコンベアや他の物品搬送装置にも適用可能であり、また搬送装置に限らず、チェーンにアタッチメントを取付けるものであれば、他の各種のチェーン駆動装置にも適用できる。また図示例は、通常のチェーンよりもピッチの大きい、いわゆるダブルピッチ(バイピッチ)のチェーンを例示したが、通常ピッチのチェーンを用いたチェーン駆動装置にも適用することができる。
【0021】
【実施例】
前記図1の実施形態のように、パレットコンベアにおける駆動用チェーンのうち、アタッチメント取付位置の変更予想範囲R1を中空ピン41を用いた既存のホローピンチェーンで構成し、上記以外の範囲R2を中実ピン42を用いた既存のローラチェーンで構成した。その結果、上記駆動用チェーン全体を既存のホローピンチェーンで構成した場合に比べて、平均引張強度を概ね50%程度の向上させることができた。また上記ローラチェーンがローラ5を介してガイドレールGに接することで、摩耗が低減されると共に、摩擦抵抗が軽減され、小さな動力でも円滑に駆動できることが分かった。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明によるチェーン駆動装置は、上記の構成であるから、アタッチメントを容易に取付もしくは脱着交換できるという中空ピンを用いたチェーンの利点と、強度が強く耐久性がよい等の中実ピンを用いたチェーンの利点とを併せ持ったチェーン駆動装置を容易・安価に提供できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるチェーン駆動装置の一実施形態を示す正面図。
【図2】(a)はチェーンの連結方法の一例を示す分解平面図。
(b)は連結状態の平面図。
【図3】(a)は中空ピンを用いたチェーンの一例を示す平面図。
(b)はその正面図。
【図4】(a)は中実ピンを用いたチェーンの一例を示す平面図。
(b)はその正面図。
【図5】(a)は従来のチェーン駆動装置の一例を示す正面図。
(b)はその一部の拡大図。
(c)はその縦断側面図。
【符号の説明】
C1 中空ピンを用いたチェーン
C2 中実ピンを用いたチェーン
1 内プレート
2 外プレート
3 ブッシュ
41 中空ピン
42 中実ピン
5 ローラ
6 カラー
A アタッチメント
Claims (5)
- 駆動用チェーンにアタッチメントを取付けるようにしたチェーン駆動装置において、上記駆動用チェーンの少なくとも上記アタッチメントを取付ける部分を、連結ピンとして中空ピンを用いたチェーンで構成し、他の部分を中実ピンを用いたチェーンで構成したことを特徴とするチェーン駆動装置。
- 前記アタッチメントの前記駆動用チェーンに対する取付位置を変更もしくは脱着交換する際のアタッチメント取付位置の変更予想範囲における前記駆動用チェーンを、連結ピンとして中空ピンを用いたチェーンで構成し、他の部分を中実ピンを用いたチェーンで構成した請求項1記載のチェーン駆動装置。
- 前記中空ピンを用いたチェーンとして既存のホローピンチェーンを、前記中実ピンを用いたチェーンとして既存のローラチェーンをそれぞれ用いることを特徴とする請求項1又は2記載のチェーン駆動装置。
- 前記中空ピンを用いたチェーンと、前記中実ピンを用いたチェーンとの接続部における連結ピンとブッシュとの間に、円筒状のカラーを介在させるようにした請求項1〜3のいずれかに記載のチェーン駆動装置。
- 前記駆動用チェーンは物品を搬送するためのものである請求項1〜4のいずれかに記載のチェーン駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003079599A JP2004284752A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | チェーン駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003079599A JP2004284752A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | チェーン駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004284752A true JP2004284752A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33293667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003079599A Withdrawn JP2004284752A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | チェーン駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004284752A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016158815A1 (ja) * | 2015-04-03 | 2016-10-06 | ツバキ山久チエイン株式会社 | コンベヤチェーン |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003079599A patent/JP2004284752A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016158815A1 (ja) * | 2015-04-03 | 2016-10-06 | ツバキ山久チエイン株式会社 | コンベヤチェーン |
JP2016196350A (ja) * | 2015-04-03 | 2016-11-24 | ツバキ山久チエイン株式会社 | コンベヤチェーン |
CN107428473A (zh) * | 2015-04-03 | 2017-12-01 | 椿山久链条株式会社 | 输送链条 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060606 |