JP2004284600A - ラベリング装置用筒状体トレー - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の筒状体外周面に対して、ラベルシールを連続して自動的に貼付することができるラベリング装置に用いられる筒状体トレーを提供する。
【解決手段】複数のアンプルAを整列保持するトレー本体部Rと、トレー本体部R内を仕切る仕切り板Sとを備えてなる。トレー本体部Rは、アンプルAを水平状態で整列保持する複数のV溝R3を備えるとともに、これら各V溝R3にラベリング装置のピックアップ手段によりアンプルAをピックアップするための開口部R5が形成されてなる。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のアンプルAを整列保持するトレー本体部Rと、トレー本体部R内を仕切る仕切り板Sとを備えてなる。トレー本体部Rは、アンプルAを水平状態で整列保持する複数のV溝R3を備えるとともに、これら各V溝R3にラベリング装置のピックアップ手段によりアンプルAをピックアップするための開口部R5が形成されてなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はラベリング装置用筒状体トレーに関し、さらに詳細には、表面に各種情報が印刷等されたラベルシールを筒状体の外周面に貼付する際に用いられる筒状体保持用のトレーに関する。
【0002】
【従来の技術】
医療機関において患者へ投与(点滴や注射)される薬液は、筒状からなる中空容器(筒状体)に収められている。この筒状体の外周面には、その内容物である薬液に関する各種情報が印刷等により表示されてなるラベルシールが貼付されたり、あるいは各種情報が直接印刷等により表示されている。
【0003】
医療機関における各種業務の効率化や医療現場における医療ミスを防止するには、上記筒状体の表示だけでは小さくて見難く不充分であり、誤読の原因となっている。それがため別途バーコード表示の導入が拡がりつつある。
【0004】
上記筒状体は、運搬時の破損を防ぐため、その一本一本が仕切られる構造を備える中箱パッケージと称される紙箱等に収納されており、これら筒状体にバーコード表示するには、上記中箱パッケージから上記筒状体を一本ずつ抜き出して、手作業あるいは自動機械でバーコードが印刷されたラベルシールを貼付しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の方法では、上記筒状体のハンドリングに時間がかかり過ぎ、合理的ではなくその改善が望まれていた。
【0006】
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、上記複数の筒状体の外周面に、バーコードが印刷されたラベルシールを連続して自動的に貼付することができるラベリング技術の実現を可能とする筒状体トレーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のラベリング装置用筒状体トレーは、複数の筒状体を整列保持するトレー本体部と、このトレー本体部内を仕切る仕切り板とを備えてなり、前記トレー本体部は、前記筒状体を水平状態で整列保持する複数の保持溝を備えるとともに、これら各保持溝に前記ラベリング装置のピックアップ手段により前記筒状体をピックアップするための開口部が形成されてなることを特徴とする。
【0008】
好適な実施態様として、前記トレー本体部は、平面矩形状の底板の周囲が立ち上げられて、外周側壁が形成された皿形状とされ、前記左右の外周側壁の内側面に位置決め用凸部が形成されるとともに、前記仕切り板の左右外側部に前記位置決め用凸部に係合する位置決め用凹部が形成され、前記仕切り板の配設位置が前記筒状体の形状寸法に応じて移動調整可能とされている。
【0009】
また、前記後の外周側壁の内側面に、前記筒状体の頭部を支持する支持溝が、前記保持溝に対応して一体的に形成されている。
【0010】
また、前記底板の筒状体収容部位に、前記筒状体の外周面に貼付された前記ラベルシールを収容するシール収容部が開口形成されている。
【0011】
一方、上記のように構成される筒状体トレーを用いるラベリング装置は、前記筒状体トレーから筒状体をピックアップするとともに、所定位置に位置決め停止する筒状体ピックアップ手段と、ラベルシールの表面側を保持して、筒状体の外周面にラベルシールを仮止めするラベル仮止め手段と、上記筒状体ピックアップ手段の移動経路に配置されて、上記ラベル仮止め手段により筒状体の外周面に仮止めされたラベルシール全体を上記外周面に密着貼付するラベル貼付手段とを備えてなる。
【0012】
本発明で用いられる上記ラベリング装置においては、以下の工程により、ラベルシールを筒状体の外周面に連続して自動的にかつ完全密着状に貼付する。
【0013】
まず、ラベル仮止め手段が、ラベルシールの表面側を保持しつつ、貼付待機位置から貼付経路位置へ移動して筒状体を待機する。一方筒状体ピックアップ手段が、上記筒状体トレーから一本の筒状体を狭持して上昇し、上記ラベル仮止め手段で保持されたラベルシールの裏面側に上記筒状体の外周面を当接させて、ラベルシールを上記筒状体の外周面に貼付する。このときのラベルシールは、曲面である上記外周面にその一部のみが位置決めされて貼着された状態(仮止め状態)にある。
【0014】
続いて、筒状体ピックアップ手段がさらに筒状体を支持して上昇していき、その上昇経路に待機し配置されたラベル貼付手段により、筒状体の外周面に仮止めされた上記ラベルシール全体を上記外周面に密着貼付する。
【0015】
つまり、上記ラベル貼付手段は自由回転可能な一対の加圧ローラを備えてなり、これら加圧ローラは、筒状体の外周面に密接状に転接可能で、かつその間を筒状体が通過可能な配置構成とされている。したがって、これら両加圧ローラ間を上記筒状体が通過する際に、両加圧ローラにより、筒状体の外周面に仮止めされたラベルシールは、その裏面全体が上記外周面に密着貼付されることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
本発明に係る筒状体トレーが図1から図7に示されている。この筒状体トレーTRは、具体的には、図8〜図12に示されるようなラベリング装置に用いられるものであって、図13に示されるようなアンプルA(筒状体)を複数本整列状態で保持する構造を備えてなるアンプルトレーである。
【0018】
アンプルAは、本体部A1と頭部A2とからなる医療用ガラス容器で、本体部A1の外周面に、容器内に封入された薬液内容や商品名等を示す商品ラベルシールSLが既に貼付されており、この商品ラベルシールSL等の表示内容を妨げないように、頭部A2の外周面に上記ラベルシールLが貼付される。
【0019】
本実施形態のアンプルトレーTRは、アンプルAを落としても割れないようなクッション性のある材料、例えば発泡スチロール樹脂等で一体成形されてなる。このアンプルトレーTRは、図1および図2に示すように、トレー本体部Rと仕切り板Sとの二つの構成要素からなり、アンプルAの大きさに応じて、仕切り板Sの配設位置が移動調整できるように構成されている。
【0020】
トレー本体部Rは、平面矩形状の底板R1の周囲が立ち上げられて外周側壁R2f,R2b,R2l,R2rが形成された皿形状とされている。このトレー本体部Rは、複数(図示の実施形態においては10本)のアンプルAを水平状態で、なおかつその軸線を前後方向に整列して収容保持するために、上記底板R1に、アンプルAの本体部A1を支持するV溝(保持溝)R3,R3,・・・と、頭部A2を支持する三角柱状の支持溝R4,R4,・・・とが相互に対応して形成されている。
【0021】
上記V溝R3,R3,・・・には、上記トレー本体部Rの底面側から上記底板R1を挿通して、後述するピックアップ手段7がアンプルAをピックアップするための開口部R5,R5,・・・が上下方向へ連通して設けられている。
【0022】
上記V溝R3,R3,・・・と、支持溝R4,R4,・・・との間におけるアンプルAの頭部A2を収容する部位には、アンプルAの頭部A2に貼付されたラベルシールLを下方向に挿通可能とするためのシール収容部R6が設けられている。
【0023】
左右の外周側壁R2l,R2rの内側面には、仕切り板Sの左右両側端部に形成された位置決め用凹部S1,S1,・・・と係脱可能に係合する位置決め用凸部R7,R7,・・・が、トレー本体部Rの幅方向(図1の上下方向)のほぼ全長にわたって形成されるとともに、仕切り板Sの下端部には、トレー本体部RのV溝R3の傾斜部R3a,R3a,・・・に係脱可能に係合する傾斜凸部S2,S2,・・・が形成されており、トレー本体部Rに対して仕切り板Sの配設位置を移動して位置決めすることができる。
【0024】
具体的には、図5(a)〜(c)および図6に示すように、アンプルAの頭部A2の上端部分すなわち頂部A3は、アンプルAの形状寸法にかかわらず、支持溝R4,R4,・・・により、ほぼ同じ位置に位置決めされる一方、アンプルAの本体部A1の下端部分すなわち底部A4は、アンプルAの長さ寸法に対応して仕切り板Sの位置を移動して底部A4に合わせ、この位置で仕切り板Sの位置決め用凹部S1,S1,・・・を本体部の位置決め用凸部R7,R7,・・・に係合させることにより、位置決めされる。
【0025】
また、左右の外周側壁R2l,R2rの上端部には、手指により把持して筒状体トレーTRを持ち運ぶための把手部R8,R8が外側方向に僅かに(好適には10mm程度)張出された状態に形成されている。
【0026】
把手部R8,R8には、各々円弧状の凹部R9,R9が形成されており、これら凹部R9,R9は後述するラベリング装置のトレー移載手段3により、貯蔵ラック1からトレー位置決め手段2にアンプルトレーTRを移載する際に利用される。
【0027】
底板R1の下面の四隅には、アンプルトレーTRの足となる突起部R10,R10,・・・が設けられるとともに、上記後の外周側壁R2bおよび左右の外周側壁R2l,R2rの内側上部には、前記突起部R10,R10,・・・を係合収納する段差部R11g,R11l,R11rが設けられ、これにより、図7に示すように、複数のアンプルトレーTRを垂直方向に積み重ねることが可能な構成とされている。
【0028】
上記ラベリング装置は、以上のような構造を備える筒状体トレーTRを使用して、アンプルAの頭部A2の外周面にラベルシールLを連続して自動的に貼付する装置であって、図8および図9に示すような外観形状を呈する。ラベリング装置は、貯蔵ラック1、トレー位置決め手段2、トレー移載手段3、ラベル供給手段4、ラベル仮止め手段5、ラベル貼付手段6、ピックアップ手段7、バーコードリーダ8および制御部9を主要部として構成されている。以下、各構成部ごとに順次説明する。
【0029】
1.貯蔵ラック1:
貯蔵ラック1は、アンプルAの外周面へのラベルシールLの貼付を連続して効率的に行うために、複数のアンプルAを収容したアンプルトレーTRを複数個貯蔵しておくためのもので、図9に示すように複数のアンプルトレーTRを垂直方向に個別に配列保持できるラックの形態(図示省略)とされている。
【0030】
2.トレー位置決め手段2:
トレー位置決め手段2は、複数のアンプルAを水平状態に整列保持した一つのアンプルトレーTRを載置して、トレー移載位置X1とトレーロード位置X2との間(図8参照)を水平方向に往復移動させて、各アンプルAをアンプルセット位置X0に順次インデックスして位置決めするものである。
【0031】
図示の実施形態のトレー位置決め手段2は、アンプルトレーTRを載置する載置テーブル10が、下側案内ローラ11と上側案内ローラ12との間で案内されて、水平方向へストローク移動およびインデックス移動する自走式コンベアの形態とされる。
【0032】
3.トレー移載手段3:
トレー移載手段3は、上記貯蔵ラック1から1個のアンプルトレーTRを順次取り出し、トレー位置決め手段2の載置テーブル10上に移載したり、貼付位置Y1(アンプルセット位置X0)にてアンプルAにラベルシールLが貼付された後、トレー移載位置X1に戻ってきたアンプルトレーTRを、載置テーブル10上から貯蔵ラック1の元の位置に移載するよう構成され、具体的には、把持手段3A、水平移動手段3Bおよび垂直移動手段3Cを主要部としてなる。
【0033】
把持手段3Aは、アンプルトレーTRを把持するためのもので、左右方向(図8の矢符F2方向およびその反対方向)に開閉動作するシリンダ13と、このシリンダ13の開閉爪13a,13aに一端が固定された左右一対の把持アーム14,14等とで構成される。
【0034】
水平移動手段3Bは、アンプルトレーTRを把持した把持手段3Aを、貯蔵ラック1から載置テーブル10の方向(図8のF1方向)、あるいは、その逆方向に水平移動するもので、詳述しないが、水平方向に設置されたスライドガイド機構とボールネジ機構および駆動モータ等を組合わせて構成されている。
【0035】
垂直移動手段3Cは、水平移動手段3Bと載置テーブル10とを共に上下方向(図9の矢符F3方向およびF3と反対方向)に移動して、この載置テーブル10の位置を貯蔵ラック1の各取出し位置に合致させるためのもので、詳述しないが、垂直方向に設置されたスライドガイド機構とボールネジ機構および駆動モータ等を組合わせて構成されている。
【0036】
4.ラベル供給部4:
ラベル供給部4はラベルシールLを供給するもので、テープ供給部15、ラベル剥離部16、印刷部17および図示しないテープ回収部とを備えてなる。
【0037】
テープ供給部15は、具体的にはラベルテープTを供給するテープ供給リールの形態とされている。つまり、ラベルシールLは、基材テープT0上に所定間隔をもって剥離可能に貼着されてなるラベルテープTの形態でテープ供給リール15により供給される。
【0038】
図示の実施形態のラベルシールLは、図13に示すような幅の狭い横長の短冊状とされた紙片に形成され、その表面には、後述するように薬液の種類や分量等の薬液データD1と、薬液を投与する患者等を特定する用途データD2とがバーコードに変換されて印刷される一方、その裏面には、粘着剤が層状に施された粘着面が形成されている。
【0039】
ラベル剥離部16には、供給リール15から繰出されるラベルテープTが、上記ラベル剥離部16の先端で折り返されてテープ回収部へ導かれるように掛け渡されており、ラベルテープT上のラベルシールL、L、…は、ラベルテープTが上記剥離部16の先端で折り返される時にその弾性復帰作用により基材テープT0の剥離面から剥離される構成とされている。
【0040】
5.ラベル仮止め手段5:
ラベル仮止め手段5は、印刷処理後のラベルシールLをラベル仮止め位置Z1に、ピックアップ手段7によって上昇配置されたアンプルAに仮止めするためのもので、保持機構19、移動機構20および剥離補助機構21を備えている。
【0041】
保持機構19は、上記ラベル剥離部16で剥離されたラベルシールLを保持するもので、具体的には、ラベルシールLの表面つまり印刷面の左右端を真空吸着する左右一対のラベル吸着部22,22と、このラベル吸着部22,22の各々に上下方向の緩衝動作を与える緩衝機構23,23とを備えてなる。
【0042】
移動機構20は、保持機構19を貼付待機位置(ラベル剥離位置)Y2と貼付位置Y1の間で移動させるもので、上記保持機構19を上下方向に昇降移動させる昇降機構25と、保持機構19を前後方向に移動させる水平移動機構26とから構成されている。
【0043】
昇降機構25は、上下方向に昇降可能な単軸ロボットが用いられ、水平移動機構26は、前後方向に移動可能な単軸ロボットが用いられる。(図9および図10参照)
【0044】
剥離補助機構21は、上記ラベル剥離部16の近傍に置かれて、ラベル剥離部16においてラベルテープTから剥離されたラベルシールLを、上記吸着機構19が確実に吸着するように補助するもので、具体的には、図10および図12に示すように、ラベル裏面吸着部27と、このラベル裏面吸着部27をスライドさせるスライド機構28とを備えてなる。
【0045】
6.ラベル貼付手段6:
ラベル貼付手段6は、アンプルAの頭部A2にラベルシールL全体を貼り付けるもので、図9および図12に示すように、上記保持機構19と同様、支持ブラケット24に取り付けられており、主要部として硬度の低い薄板ゴムを積層して弾性変形可能に構成された一対の加圧ローラ29,29と、この両加圧ローラ29,29を支持する支持アーム30,30とを備える。
【0046】
支持アーム30,30は、支持ブラケット24に垂直方向へ揺動可能に支持された揺動アームの形態とされるとともに、引張りバネ33により、両支持アーム30.30が接近閉止する方向へ常時弾発的に付勢されている。これにより、両加圧ローラ29,29の間を、上記ピックアップ手段7により支持されたアンプルAの頭部A2が通過可能で、かつ両加圧ローラ29,29がこの頭部A2の外周面に密接状に転接可能な配置構成とされている。
【0047】
7.ピックアップ手段7:
ピックアップ手段7は、アンプルAを狭持してアンプルセット位置Z1(X0)と貼付位置Z2(Y1)との間を昇降させるもので、狭持機構34および昇降機構35を主要部として構成されている。
【0048】
狭持機構34は、アンプルAの本体部A1を上下から狭持するもので、アンプルトレーTRの開口部R5を挿通して、アンプルAの本体部A1を下側から押上げるピッカー部36と、アンプルトレーTRの上側から押圧して保持する保持部37と、上記ピッカー部36と保持部37とを同期して開閉動作させる開閉機構38とを備えてなる。
【0049】
ピッカー部36は、後述する開閉機構38の下側昇降プレート39に、水平方向に伸びるスペーサ部材40を介して下端が取付けられたピッカーアーム41と、その上端に取付けられたピッカーチップ42とからなり、このピッカーチップ42は、比較的硬度の低い樹脂材料が用いられて、その上端、言い換えれば、アンプルAの本体部A1に接する部位が矩形状の平面に形成されている。
【0050】
保持部37は、後述する開閉機構38の上側昇降プレート43に、水平方向に伸びるスペーサ部材44および緩衝機構45とを介して取付けられた保持アーム46と、その下端に取付けられた保持チップ47とからなり、この保持チップ47は、比較的硬度の低い樹脂材料が用いられて、その下端、言い換えれば、アンプルAの本体部A1に接する部位がV字形状(図9および図12参照)に形成されて、種々直径の異なるアンプルAに対応することが可能とされている。
【0051】
緩衝機構45は、詳述しないが、上記保持アーム46が下降して、アンプルAの本体部A1を保持する際に、アンプルAの本体部A1を押さえ過ぎることによるアンプルAの破損を防止する構成とされる。
【0052】
開閉機構38は、後述する昇降機構35の昇降プレート48上に設けられた開閉ネジ機構と、上記昇降プレート48に固定された開閉ベース49上に設けられたスライド機構とが用いられている。
【0053】
具体的には、上記開閉ベース49上にスライドレール50,50が取付けられ、このスライドレール50上を上下方向に摺動する8個のスライドガイド85,85,・・・のうちの上4個に、上記上側昇降プレート43が取付けられ、また、8個のスライドガイド85,85,・・・のうちの下4個に、上記下側昇降プレート39が取付けられて上記スライド機構が構成される。
【0054】
また、上記上側昇降プレート43に固定されたナット取付プレート52と、下側昇降プレート39に固定されたナット取付プレート53とに各々開閉ネジ54のナット55および56が取付けられ、上記昇降プレート48上に垂直軸方向に回転自在に軸支された上記開閉ネジ54を、同じく上記昇降プレート48上に設置された駆動モータ57により、駆動プーリ58と従動プーリ59およびベルト60を介して回転させることで開閉ネジ機構が構成される。
【0055】
昇降機構35は、上記狭持機構34全体を昇降させるもので、具体的には、上記狭持機構34を載置した昇降プレート48をスライドユニット61,61と、図示しないボールネジ機構と駆動モータ等により構成され、この昇降機構35により、上記狭持機構34にて狭持されたアンプルAがアンプルセット位置X0において、アンプル待機位置Z1と貼付位置Z3との間で昇降される。
【0056】
8.バーコードリーダ8:
バーコードリーダ8は、上記貼付位置において、上記ラベル貼付手段6によりアンプルAの頭部A2の外周面に貼付された、ラベルシールLの表面に印刷されたバーコードを光学的に読み取るもので、図示しない適宜の取付ブラケットでもって上記支持ブラケット24に取付けられている。したがって、バーコードリーダ8は、上記ラベル仮止め手段5およびラベル貼付手段6とともに移動可能な構成とされている。
【0057】
バーコードの読取り結果は、図示しないパーソナルコンピュータに送られて、ディスプレイに表示され、ラベルシールLの表示内容(薬液データD1および用途データD2)が正しいか否かを作業者が目視にて確認できる。
【0058】
9.制御部9:
制御部9は、貯蔵ラック1、トレー位置決め手段2、トレー移載手段3、ラベル供給手段4、ラベル仮止め手段5、ラベル貼付手段6、ピックアップ手段7およびバーコードリーダ8を互いに同期させて駆動制御するもので、この制御部9の制御プログラムに従って、以下のラベル貼付工程が複数のアンプルA,A,・・・に対して順次連続して自動で行われる。
【0059】
A.アンプルAの移し換え:
i)作業者が所定の薬液の収められたアンプルAを手作業で、アンプルトレーTRに規定数収容する。その際、大きなアンプルAに関しては、中箱パッケージから1本ずつ取出しては、アンプルトレーTRのV溝R3に収容し、また小さいアンプルAに関しては、中箱パッケージをひっくり返して、一端複数のアンプルAをアンプルトレーTRに移してから、V溝R3に1本ずつ収容していく。
【0060】
なお、上記のように小さいアンプルAを移替える場合には、アンプルAがアンプルトレーTRのシール収容部6からこぼれ落ちる恐れがあるため、図14に示すような治具Jを用いて、上記シール収容部6が塞がれる。具体的には、治具Jの凸部J1がアンプルトレーTRのシール収容部6を塞ぐように、治具Jの上にアンプルトレーTRが積重ねられる。
【0061】
B.アンプルトレーTRのローディング:
i)上述したように、作業者がアンプルAをアンプルトレーTRに規定数収容し、さらに作業者がこのアンプルトレーTRを1個以上貯蔵ラック1内に貯蔵した後、図外のスタートスイッチを入れる。
【0062】
すると、トレー移載手段3の垂直移動手段3Cが上昇して、載置テーブル10が、上記貯蔵ラック1内のアンプルトレーTRが収容されたラックに位置決めされる。この際、収容されたアンプルトレーTRが複数ある場合には、上段あるいは下段から順次位置決めされ、もしアンプルトレーTRが収容されていない(アンプルトレーTRが検知されない)ラックが有れば、通過してアンプルトレーTRが収容された次のラックに位置決めされる。
【0063】
ii)上記トレー移載手段3の位置決めにより、載置テーブル10とアンプルトレーTRが収容されたラックとが同一の高さに配置されると、把持手段3Aの把持アーム14,14が左右に拡開されるとともに、水平移動手段3Bにより前方(ラックの存在する方向)に移動され、アンプルトレーTRの狭持位置で停止される。
【0064】
iii)把持手段3Aの把持アーム14,14が縮閉して、この把持アーム14,14の凸部14a,14aがアンプルトレーTRの凹部R9,R9に嵌り込み、アンプルトレーTRを確実に把持する。
【0065】
iv)アンプルトレーTRを把持した把持アーム14,14が、水平移動手段3Bにより後方(図8の矢符F1方向)に移動され、アンプルトレーTRが載置テーブル10の上まで移動されると、把持アーム14,14が拡開されて、アンプルトレーTRが載置テーブル10上に移載される。
【0066】
v)図示しないロック手段により上記アンプルトレーTRが載置テーブル10上でロックされるとともに、水平移動手段3Bがさらに後方に移動して、把持アーム14,14がアンプルトレーTRから待避する。
【0067】
vi)垂直移動手段3Cが下降して、載置テーブル10が所定のトレー移動位置Z1に配置されると、図示しない自走式コンベアが起動して、載置テーブル10がトレー移載位置X1からトレーロード位置X2まで水平に移動される。この状態でアンプルトレーTR内で一番左に収容されたアンプルAは、すでにアンプルセット位置X0に位置決めされる。
【0068】
vii)また、上記スタートスイッチの投入と同時に、ラベル供給手段4,ラベル仮止め手段5もそれぞれ起動して、トレー位置決め手段2のインデックス移動に同期して以下の各動作を行う。
【0069】
C.ラベルシールの印刷供給:
i)回転駆動源の駆動により、テープ供給リール15からラベルテープTが繰出し供給されて、印刷部17を通過する際に、この印刷部17により、ラベルテープT上のラベルシールLの表面に貼付対象となるアンプルAに対応したデータD1,D2が印刷された後、ラベル剥離部16へ送られる。
【0070】
ii)このラベル剥離部16において、ラベルテープTがラベル剥離部16の先端で折り返されて通過する際に、ラベルシールLは、基材テープT0から剥離されるとともに、剥離補助機構21のラベル裏面吸着部27により吸着保持され、その表面が貼付待機位置Y1に待機するラベル仮止め手段5の吸着部22,22に対向して配置される。(図12(a)参照)
【0071】
D.ラベルシールLの保持:
i)ラベル仮止め手段5の吸着部22,22は、移動機構20の昇降機構25により下降されて(図12(b)参照)、上記剥離補助機構21のラベル裏面吸着部27により吸着保持されているラベルシールLの表面を吸着保持するとともに、移動機構20の水平移動機構26により、上記ラベル剥離部16から離間する方向にエスケープ移動する。(図12(c)参照)
【0072】
ii)移動機構20の水平移動により、上記吸着部22,22が、エスケープ位置からさらに前進すると、ラベルシールLは吸着部22,22とともに、上記ラベル裏面吸着部27から急速に離間すると同時に、ラベル裏面吸着部27が、スライド機構28に備えられた圧縮バネの弾発力により所定位置に押戻され、次のラベルシールLを待機する。
【0073】
iii)移動機構20の水平移動および上昇動作により、上記吸着部22,22は、保持したラベルシールLをラベル仮止め位置Z2に位置決め停止して、アンプルAの頭部A2の上昇動作を待機する。
【0074】
E.ラベルシールLの仮止め:
i)上述したように、アンプルセット位置X0(アンプル待機位置Z1)に位置決めされたアンプルAの本体部A1を、ピックアップ手段7の狭持機構34であるピッカー部36と保持部37とで上下方向から狭持して支持する。すなわち、アンプルトレーTRの下側から開口部R5を挿通してピッカーアーム41が上昇して、ピッカーチップ42がアンプルAの本体部A1を下側から支持する一方、アンプルトレーTRの上側から保持アーム46が下降して、保持チップ47がアンプルAの本体部A1を保持する。
【0075】
ii)この支持したアンプルAを、昇降機構35により、アンプル待機位置Z1からラベル仮止め位置Z2まで上昇させ、アンプルAの頭部A2を上記ラベルシールLに当接させる。
【0076】
iii)さらに、上記昇降機構35を用いて、ピックアップ手段7の狭持機構34を上昇させると、アンプルAの頭部A2がラベルシールLの真ん中を持上げて行き、上記保持部22,22に吸引されていたラベルシールLの両端が、保持部22,22から徐々に外れて、ラベルシールLがアンプルAの頭部A2に仮止め状態となる。
【0077】
F.ラベルシールL全体の貼付:
ラベルシールLを仮止めされたアンプルAが、ピックアップ手段7によってラベル貼付手段6を上昇通過される際に、このラベル貼付手段6により上記仮止めされたラベルシールL全体がアンプルAの頭部A2の外周面に貼着される。
【0078】
具体的には、ラベル貼付手段6の一対の加圧ローラ29,29間を、上記アンプルAの頭部A2が通過する際に、仮止め状態にあるラベルシールLは、両加圧ローラ29,29および引張りバネ33の弾性をもった転接動作により、その裏面全体がアンプルAの頭部A2の外周面に沿って所定の圧力をもって押圧される結果、ラベルシールLはアンプルAの頭部A2の外周面に沿って密着貼付されることとなる。
【0079】
以上のラベル仮止め手段5からラベル貼付手段6による貼着までの一連の工程を図示すると、図12の(a)→(b)→(c)のようになる。
【0080】
G.ラベルシールLの読取り確認:
i)以上のラベル貼付工程を経て、アンプルAの頭部A2の外周面に貼着されたラベルシールL上表面のバーコードが、バーコードリーダ8にて読取られる。この読取り結果は図示しないパーソナルコンピュータに送られて、ディスプレイに表示され、ラベルシールLの表示内容(薬液データD1および用途データD2)が正しいか否かを、作業者が目視にて確認する。
【0081】
ii)ラベルシールLの表示内容が確認されたアンプルAは、ピックアップ手段7により下降されて、アンプルトレーTRに収容される。この際アンプルAの頭部A2の外周面に貼着されて伸びたラベルシールLの端部は、アンプルトレーTRのシール収容部6に収容される。
【0082】
iii)ピックアップ手段7の狭持機構34が拡開して、アンプルトレーTRの開口部R5を挿通してアンプルAを下側から支持していたピッカーアーム41が下方向に離間するとともに、アンプルAを上側から保持していた保持アーム46が上方向に離間して、ピッカー部36と保持部37とが待機位置に戻ると、トレー位置決め手段2が1ピッチ分インデックス移動されて、次のアンプルAがアンプルセット位置X0(Z1)に配置される。
【0083】
iv)以後項目C以降が、最後のアンプルAの頭部A2の外周面にラベルシールLが貼着されるまで繰返される。
【0084】
H.アンプルトレーTRのアンローディング:
i)全てのアンプルAにラベルシールLが貼着されたアンプルトレーTRは、項目AのアンプルトレーTRのローディング動作と反対の動作により、貯蔵ラック1に戻されて貯蔵されるとともに、次のアンプルトレーTRがローディングされる。
【0085】
ii)上記のように、貯蔵ラック1に戻されたアンプルトレーTRは、次の作業が行われていようがいまいが、作業者はいつでも取出すことができる。
【0086】
以上のように本実施形態のアンプルトレーTRを用いたラベリング装置においては、ラベル仮止め手段5が、ラベルシールLの表面側を保持してラベル仮止め位置Z2に位置決め停止する一方、ピックアップ手段7がアンプルAを上昇移動して、ラベル仮止め位置Z2にある上記アンプルAの頭部A2の外周面にラベルシールLを仮止め貼付し、引き続いて、ピックアップ手段7がアンプルAを上昇移動していき、その移動経路に配置されたラベル貼付手段6の加圧ローラ29,29が、アンプルAの移動動作と協働して、アンプルAの頭部A2の外周面に仮止めされた上記ラベルシールL全体を、上記外周面に密接状に押し当てて密着させるから、アンプルAの頭部A2の外周面が円錐状に近似した異形の円筒面であるに関わらず、ラベルシールLを自動的にかつ完全密着状に貼付することができる。
【0087】
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の好適な実施形態を示すものあって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲内で種々の設計変更が可能である。
【0088】
例えば、アンプルAに貼付されたラベルシールLを下方向に挿通可能とするために設けられたシール収容部6は、本実施形態においては、アンプルトレーTRのほぼ全幅にわたって設けられているが、図15に示すように、V溝R3に設けられた開口部R5に連通して形成されても良い。
【0089】
また、本発明は、図示の実施形態のように、円錐面に近似する異形の円筒面を有するアンプルAの頭部A2用のラベルリング装置に限らず、貼付面が全長にわたって同一径の直円筒面を有する例えばバイアルのような筒状体用のラベルリング装置など、表面に各種情報が印刷等されてなるラベルシールを貼付するラベリング技術に広く採用することが可能である。
【0090】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る複数の筒状体を水平状態で整列保持できる筒状体トレーと、上記筒状体トレーから上記筒状体をピックアップするとともに、所定位置に位置決め停止する筒状体ピックアップ手段と、ラベルシールの表面側を保持して、筒状体の外周面にラベルシールを仮止めするラベル仮止め手段と、上記筒状体ピックアップ手段の移動経路に配置されて、上記ラベル仮止め手段により筒状体の外周面に仮止めされたラベルシール全体を上記外周面に密着貼付するラベル貼付手段とを備えてなるラベリング装置を用いれば、貼付面が全長にわたって同一径の直円筒面、円錐面に近似する異形の円筒面あるいはこれら円筒面に近似する筒状面を有する筒状体の外周面に対して、各種のラベルシールを自動的に連続してかつ完全密着状に貼付することができる。
【0091】
また、本発明の筒状体トレーによれば、トレー本体部に対して仕切り板が移動調節可能なるように構成されているから、アンプルAの大きさが変わっても、仕切り板の位置を調整してアンプルAを保持し、ラベルシールを自動的に連続してかつ貼付することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態であるアンプルトレーの概略構成を示す図で、図1(a)が平面図、図1(b)が正面図である。
【図2】同じく同アンプルトレーの概略構成を示す図で、図2(a)が右側面図、図2(b)が裏面図である。
【図3】同じく同アンプルトレーのトレー本体部と仕切り板との概略構成を示す図で、図1(a)のP−P断面正面図である。
【図4】同じく同アンプルトレーの概略構成を示す図で、図1(a)のQ−Q断面正面図である。
【図5】同アンプルトレー内におけるアンプルと仕切り板との位置関係を示す平面図で、図5(a)は一番大きなアンプルの場合、図5(b)は中位の大きさのアンプルの場合、図5(c)は一番小さなアンプルの場合を示している。
【図6】同じく同アンプルトレー内におけるアンプルと仕切り板との位置関係を示す側面断面図で、図5(a)は中位の大きさのアンプルの場合、図5(b)は一番小さなアンプルの場合を示している。
【図7】同アンプルトレーを積み重ねた状態を示す側面断面図である。
【図8】本発明に係るアンプルトレーを利用するラベリング装置の概略構成を示す平面図で、アンプルトレーがトレー移載位置にある状態を示している。
【図9】同じく同ラベリング装置の概略構成を示す正面図で、アンプルトレーがトレー移載位置にある状態を示している。
【図10】同じく同ラベリング装置の概略構成を示す右側面図である。
【図11】同ラベリング装置のピックアップ手段とラベル仮止め手段とラベル貼付手段を拡大して示す右側面図である。
【図12】図12(a)〜(c)は、同ラベリング装置のラベル仮止め手段とラベル貼付手段とピックアップ手段による、アンプル外周面に対するラベルシールの仮止めから貼付にいたる一連の工程を正面視にて示す概略図である。
【図13】貼付対象となるアンプルとラベルシールを示す図である。
【図14】本発明に係る一実施形態であるアンプルトレー内に小さなアンプルを収容する場合に使用される治具を示す図で、図14(a)が平面図、図14(b)が正面図である。
【図15】本発明に係る第二の実施形態であるアンプルトレーを示す平面図である。
【符号の説明】
TR アンプルトレー(筒状体トレー)
R トレー本体部
R3 V溝(保持溝)
R4 支持溝
R5 開口部
R6 シール収容部
R7 位置決め用凸部
S 仕切り板
S1 位置決め用凹部
A アンプル(筒状体)
A1 本体部
A2 頭部
A3 頂部
A4 底部
L ラベルシール
T0 基材テープ
T ラベルテープ
D1 薬液データ
D2 用途データ
X0 アンプルセット位置
X1 トレー移載位置
X2 トレーロード位置
Y1 貼付待機位置(ラベル剥離位置)
Y2 貼付位置
Z1 アンプル待機位置
Z2 ラベル仮止め位置
Z3 貼付位置
1 貯蔵ラック
2 トレー位置決め手段
3 トレー移載手段
4 ラベル供給手段
5 ラベル仮止め手段
6 ラベル貼付手段
7 ピックアップ手段(筒状体ピックアップ手段)
8 バーコードリーダ
9 制御部
【発明の属する技術分野】
この発明はラベリング装置用筒状体トレーに関し、さらに詳細には、表面に各種情報が印刷等されたラベルシールを筒状体の外周面に貼付する際に用いられる筒状体保持用のトレーに関する。
【0002】
【従来の技術】
医療機関において患者へ投与(点滴や注射)される薬液は、筒状からなる中空容器(筒状体)に収められている。この筒状体の外周面には、その内容物である薬液に関する各種情報が印刷等により表示されてなるラベルシールが貼付されたり、あるいは各種情報が直接印刷等により表示されている。
【0003】
医療機関における各種業務の効率化や医療現場における医療ミスを防止するには、上記筒状体の表示だけでは小さくて見難く不充分であり、誤読の原因となっている。それがため別途バーコード表示の導入が拡がりつつある。
【0004】
上記筒状体は、運搬時の破損を防ぐため、その一本一本が仕切られる構造を備える中箱パッケージと称される紙箱等に収納されており、これら筒状体にバーコード表示するには、上記中箱パッケージから上記筒状体を一本ずつ抜き出して、手作業あるいは自動機械でバーコードが印刷されたラベルシールを貼付しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の方法では、上記筒状体のハンドリングに時間がかかり過ぎ、合理的ではなくその改善が望まれていた。
【0006】
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、上記複数の筒状体の外周面に、バーコードが印刷されたラベルシールを連続して自動的に貼付することができるラベリング技術の実現を可能とする筒状体トレーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のラベリング装置用筒状体トレーは、複数の筒状体を整列保持するトレー本体部と、このトレー本体部内を仕切る仕切り板とを備えてなり、前記トレー本体部は、前記筒状体を水平状態で整列保持する複数の保持溝を備えるとともに、これら各保持溝に前記ラベリング装置のピックアップ手段により前記筒状体をピックアップするための開口部が形成されてなることを特徴とする。
【0008】
好適な実施態様として、前記トレー本体部は、平面矩形状の底板の周囲が立ち上げられて、外周側壁が形成された皿形状とされ、前記左右の外周側壁の内側面に位置決め用凸部が形成されるとともに、前記仕切り板の左右外側部に前記位置決め用凸部に係合する位置決め用凹部が形成され、前記仕切り板の配設位置が前記筒状体の形状寸法に応じて移動調整可能とされている。
【0009】
また、前記後の外周側壁の内側面に、前記筒状体の頭部を支持する支持溝が、前記保持溝に対応して一体的に形成されている。
【0010】
また、前記底板の筒状体収容部位に、前記筒状体の外周面に貼付された前記ラベルシールを収容するシール収容部が開口形成されている。
【0011】
一方、上記のように構成される筒状体トレーを用いるラベリング装置は、前記筒状体トレーから筒状体をピックアップするとともに、所定位置に位置決め停止する筒状体ピックアップ手段と、ラベルシールの表面側を保持して、筒状体の外周面にラベルシールを仮止めするラベル仮止め手段と、上記筒状体ピックアップ手段の移動経路に配置されて、上記ラベル仮止め手段により筒状体の外周面に仮止めされたラベルシール全体を上記外周面に密着貼付するラベル貼付手段とを備えてなる。
【0012】
本発明で用いられる上記ラベリング装置においては、以下の工程により、ラベルシールを筒状体の外周面に連続して自動的にかつ完全密着状に貼付する。
【0013】
まず、ラベル仮止め手段が、ラベルシールの表面側を保持しつつ、貼付待機位置から貼付経路位置へ移動して筒状体を待機する。一方筒状体ピックアップ手段が、上記筒状体トレーから一本の筒状体を狭持して上昇し、上記ラベル仮止め手段で保持されたラベルシールの裏面側に上記筒状体の外周面を当接させて、ラベルシールを上記筒状体の外周面に貼付する。このときのラベルシールは、曲面である上記外周面にその一部のみが位置決めされて貼着された状態(仮止め状態)にある。
【0014】
続いて、筒状体ピックアップ手段がさらに筒状体を支持して上昇していき、その上昇経路に待機し配置されたラベル貼付手段により、筒状体の外周面に仮止めされた上記ラベルシール全体を上記外周面に密着貼付する。
【0015】
つまり、上記ラベル貼付手段は自由回転可能な一対の加圧ローラを備えてなり、これら加圧ローラは、筒状体の外周面に密接状に転接可能で、かつその間を筒状体が通過可能な配置構成とされている。したがって、これら両加圧ローラ間を上記筒状体が通過する際に、両加圧ローラにより、筒状体の外周面に仮止めされたラベルシールは、その裏面全体が上記外周面に密着貼付されることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
本発明に係る筒状体トレーが図1から図7に示されている。この筒状体トレーTRは、具体的には、図8〜図12に示されるようなラベリング装置に用いられるものであって、図13に示されるようなアンプルA(筒状体)を複数本整列状態で保持する構造を備えてなるアンプルトレーである。
【0018】
アンプルAは、本体部A1と頭部A2とからなる医療用ガラス容器で、本体部A1の外周面に、容器内に封入された薬液内容や商品名等を示す商品ラベルシールSLが既に貼付されており、この商品ラベルシールSL等の表示内容を妨げないように、頭部A2の外周面に上記ラベルシールLが貼付される。
【0019】
本実施形態のアンプルトレーTRは、アンプルAを落としても割れないようなクッション性のある材料、例えば発泡スチロール樹脂等で一体成形されてなる。このアンプルトレーTRは、図1および図2に示すように、トレー本体部Rと仕切り板Sとの二つの構成要素からなり、アンプルAの大きさに応じて、仕切り板Sの配設位置が移動調整できるように構成されている。
【0020】
トレー本体部Rは、平面矩形状の底板R1の周囲が立ち上げられて外周側壁R2f,R2b,R2l,R2rが形成された皿形状とされている。このトレー本体部Rは、複数(図示の実施形態においては10本)のアンプルAを水平状態で、なおかつその軸線を前後方向に整列して収容保持するために、上記底板R1に、アンプルAの本体部A1を支持するV溝(保持溝)R3,R3,・・・と、頭部A2を支持する三角柱状の支持溝R4,R4,・・・とが相互に対応して形成されている。
【0021】
上記V溝R3,R3,・・・には、上記トレー本体部Rの底面側から上記底板R1を挿通して、後述するピックアップ手段7がアンプルAをピックアップするための開口部R5,R5,・・・が上下方向へ連通して設けられている。
【0022】
上記V溝R3,R3,・・・と、支持溝R4,R4,・・・との間におけるアンプルAの頭部A2を収容する部位には、アンプルAの頭部A2に貼付されたラベルシールLを下方向に挿通可能とするためのシール収容部R6が設けられている。
【0023】
左右の外周側壁R2l,R2rの内側面には、仕切り板Sの左右両側端部に形成された位置決め用凹部S1,S1,・・・と係脱可能に係合する位置決め用凸部R7,R7,・・・が、トレー本体部Rの幅方向(図1の上下方向)のほぼ全長にわたって形成されるとともに、仕切り板Sの下端部には、トレー本体部RのV溝R3の傾斜部R3a,R3a,・・・に係脱可能に係合する傾斜凸部S2,S2,・・・が形成されており、トレー本体部Rに対して仕切り板Sの配設位置を移動して位置決めすることができる。
【0024】
具体的には、図5(a)〜(c)および図6に示すように、アンプルAの頭部A2の上端部分すなわち頂部A3は、アンプルAの形状寸法にかかわらず、支持溝R4,R4,・・・により、ほぼ同じ位置に位置決めされる一方、アンプルAの本体部A1の下端部分すなわち底部A4は、アンプルAの長さ寸法に対応して仕切り板Sの位置を移動して底部A4に合わせ、この位置で仕切り板Sの位置決め用凹部S1,S1,・・・を本体部の位置決め用凸部R7,R7,・・・に係合させることにより、位置決めされる。
【0025】
また、左右の外周側壁R2l,R2rの上端部には、手指により把持して筒状体トレーTRを持ち運ぶための把手部R8,R8が外側方向に僅かに(好適には10mm程度)張出された状態に形成されている。
【0026】
把手部R8,R8には、各々円弧状の凹部R9,R9が形成されており、これら凹部R9,R9は後述するラベリング装置のトレー移載手段3により、貯蔵ラック1からトレー位置決め手段2にアンプルトレーTRを移載する際に利用される。
【0027】
底板R1の下面の四隅には、アンプルトレーTRの足となる突起部R10,R10,・・・が設けられるとともに、上記後の外周側壁R2bおよび左右の外周側壁R2l,R2rの内側上部には、前記突起部R10,R10,・・・を係合収納する段差部R11g,R11l,R11rが設けられ、これにより、図7に示すように、複数のアンプルトレーTRを垂直方向に積み重ねることが可能な構成とされている。
【0028】
上記ラベリング装置は、以上のような構造を備える筒状体トレーTRを使用して、アンプルAの頭部A2の外周面にラベルシールLを連続して自動的に貼付する装置であって、図8および図9に示すような外観形状を呈する。ラベリング装置は、貯蔵ラック1、トレー位置決め手段2、トレー移載手段3、ラベル供給手段4、ラベル仮止め手段5、ラベル貼付手段6、ピックアップ手段7、バーコードリーダ8および制御部9を主要部として構成されている。以下、各構成部ごとに順次説明する。
【0029】
1.貯蔵ラック1:
貯蔵ラック1は、アンプルAの外周面へのラベルシールLの貼付を連続して効率的に行うために、複数のアンプルAを収容したアンプルトレーTRを複数個貯蔵しておくためのもので、図9に示すように複数のアンプルトレーTRを垂直方向に個別に配列保持できるラックの形態(図示省略)とされている。
【0030】
2.トレー位置決め手段2:
トレー位置決め手段2は、複数のアンプルAを水平状態に整列保持した一つのアンプルトレーTRを載置して、トレー移載位置X1とトレーロード位置X2との間(図8参照)を水平方向に往復移動させて、各アンプルAをアンプルセット位置X0に順次インデックスして位置決めするものである。
【0031】
図示の実施形態のトレー位置決め手段2は、アンプルトレーTRを載置する載置テーブル10が、下側案内ローラ11と上側案内ローラ12との間で案内されて、水平方向へストローク移動およびインデックス移動する自走式コンベアの形態とされる。
【0032】
3.トレー移載手段3:
トレー移載手段3は、上記貯蔵ラック1から1個のアンプルトレーTRを順次取り出し、トレー位置決め手段2の載置テーブル10上に移載したり、貼付位置Y1(アンプルセット位置X0)にてアンプルAにラベルシールLが貼付された後、トレー移載位置X1に戻ってきたアンプルトレーTRを、載置テーブル10上から貯蔵ラック1の元の位置に移載するよう構成され、具体的には、把持手段3A、水平移動手段3Bおよび垂直移動手段3Cを主要部としてなる。
【0033】
把持手段3Aは、アンプルトレーTRを把持するためのもので、左右方向(図8の矢符F2方向およびその反対方向)に開閉動作するシリンダ13と、このシリンダ13の開閉爪13a,13aに一端が固定された左右一対の把持アーム14,14等とで構成される。
【0034】
水平移動手段3Bは、アンプルトレーTRを把持した把持手段3Aを、貯蔵ラック1から載置テーブル10の方向(図8のF1方向)、あるいは、その逆方向に水平移動するもので、詳述しないが、水平方向に設置されたスライドガイド機構とボールネジ機構および駆動モータ等を組合わせて構成されている。
【0035】
垂直移動手段3Cは、水平移動手段3Bと載置テーブル10とを共に上下方向(図9の矢符F3方向およびF3と反対方向)に移動して、この載置テーブル10の位置を貯蔵ラック1の各取出し位置に合致させるためのもので、詳述しないが、垂直方向に設置されたスライドガイド機構とボールネジ機構および駆動モータ等を組合わせて構成されている。
【0036】
4.ラベル供給部4:
ラベル供給部4はラベルシールLを供給するもので、テープ供給部15、ラベル剥離部16、印刷部17および図示しないテープ回収部とを備えてなる。
【0037】
テープ供給部15は、具体的にはラベルテープTを供給するテープ供給リールの形態とされている。つまり、ラベルシールLは、基材テープT0上に所定間隔をもって剥離可能に貼着されてなるラベルテープTの形態でテープ供給リール15により供給される。
【0038】
図示の実施形態のラベルシールLは、図13に示すような幅の狭い横長の短冊状とされた紙片に形成され、その表面には、後述するように薬液の種類や分量等の薬液データD1と、薬液を投与する患者等を特定する用途データD2とがバーコードに変換されて印刷される一方、その裏面には、粘着剤が層状に施された粘着面が形成されている。
【0039】
ラベル剥離部16には、供給リール15から繰出されるラベルテープTが、上記ラベル剥離部16の先端で折り返されてテープ回収部へ導かれるように掛け渡されており、ラベルテープT上のラベルシールL、L、…は、ラベルテープTが上記剥離部16の先端で折り返される時にその弾性復帰作用により基材テープT0の剥離面から剥離される構成とされている。
【0040】
5.ラベル仮止め手段5:
ラベル仮止め手段5は、印刷処理後のラベルシールLをラベル仮止め位置Z1に、ピックアップ手段7によって上昇配置されたアンプルAに仮止めするためのもので、保持機構19、移動機構20および剥離補助機構21を備えている。
【0041】
保持機構19は、上記ラベル剥離部16で剥離されたラベルシールLを保持するもので、具体的には、ラベルシールLの表面つまり印刷面の左右端を真空吸着する左右一対のラベル吸着部22,22と、このラベル吸着部22,22の各々に上下方向の緩衝動作を与える緩衝機構23,23とを備えてなる。
【0042】
移動機構20は、保持機構19を貼付待機位置(ラベル剥離位置)Y2と貼付位置Y1の間で移動させるもので、上記保持機構19を上下方向に昇降移動させる昇降機構25と、保持機構19を前後方向に移動させる水平移動機構26とから構成されている。
【0043】
昇降機構25は、上下方向に昇降可能な単軸ロボットが用いられ、水平移動機構26は、前後方向に移動可能な単軸ロボットが用いられる。(図9および図10参照)
【0044】
剥離補助機構21は、上記ラベル剥離部16の近傍に置かれて、ラベル剥離部16においてラベルテープTから剥離されたラベルシールLを、上記吸着機構19が確実に吸着するように補助するもので、具体的には、図10および図12に示すように、ラベル裏面吸着部27と、このラベル裏面吸着部27をスライドさせるスライド機構28とを備えてなる。
【0045】
6.ラベル貼付手段6:
ラベル貼付手段6は、アンプルAの頭部A2にラベルシールL全体を貼り付けるもので、図9および図12に示すように、上記保持機構19と同様、支持ブラケット24に取り付けられており、主要部として硬度の低い薄板ゴムを積層して弾性変形可能に構成された一対の加圧ローラ29,29と、この両加圧ローラ29,29を支持する支持アーム30,30とを備える。
【0046】
支持アーム30,30は、支持ブラケット24に垂直方向へ揺動可能に支持された揺動アームの形態とされるとともに、引張りバネ33により、両支持アーム30.30が接近閉止する方向へ常時弾発的に付勢されている。これにより、両加圧ローラ29,29の間を、上記ピックアップ手段7により支持されたアンプルAの頭部A2が通過可能で、かつ両加圧ローラ29,29がこの頭部A2の外周面に密接状に転接可能な配置構成とされている。
【0047】
7.ピックアップ手段7:
ピックアップ手段7は、アンプルAを狭持してアンプルセット位置Z1(X0)と貼付位置Z2(Y1)との間を昇降させるもので、狭持機構34および昇降機構35を主要部として構成されている。
【0048】
狭持機構34は、アンプルAの本体部A1を上下から狭持するもので、アンプルトレーTRの開口部R5を挿通して、アンプルAの本体部A1を下側から押上げるピッカー部36と、アンプルトレーTRの上側から押圧して保持する保持部37と、上記ピッカー部36と保持部37とを同期して開閉動作させる開閉機構38とを備えてなる。
【0049】
ピッカー部36は、後述する開閉機構38の下側昇降プレート39に、水平方向に伸びるスペーサ部材40を介して下端が取付けられたピッカーアーム41と、その上端に取付けられたピッカーチップ42とからなり、このピッカーチップ42は、比較的硬度の低い樹脂材料が用いられて、その上端、言い換えれば、アンプルAの本体部A1に接する部位が矩形状の平面に形成されている。
【0050】
保持部37は、後述する開閉機構38の上側昇降プレート43に、水平方向に伸びるスペーサ部材44および緩衝機構45とを介して取付けられた保持アーム46と、その下端に取付けられた保持チップ47とからなり、この保持チップ47は、比較的硬度の低い樹脂材料が用いられて、その下端、言い換えれば、アンプルAの本体部A1に接する部位がV字形状(図9および図12参照)に形成されて、種々直径の異なるアンプルAに対応することが可能とされている。
【0051】
緩衝機構45は、詳述しないが、上記保持アーム46が下降して、アンプルAの本体部A1を保持する際に、アンプルAの本体部A1を押さえ過ぎることによるアンプルAの破損を防止する構成とされる。
【0052】
開閉機構38は、後述する昇降機構35の昇降プレート48上に設けられた開閉ネジ機構と、上記昇降プレート48に固定された開閉ベース49上に設けられたスライド機構とが用いられている。
【0053】
具体的には、上記開閉ベース49上にスライドレール50,50が取付けられ、このスライドレール50上を上下方向に摺動する8個のスライドガイド85,85,・・・のうちの上4個に、上記上側昇降プレート43が取付けられ、また、8個のスライドガイド85,85,・・・のうちの下4個に、上記下側昇降プレート39が取付けられて上記スライド機構が構成される。
【0054】
また、上記上側昇降プレート43に固定されたナット取付プレート52と、下側昇降プレート39に固定されたナット取付プレート53とに各々開閉ネジ54のナット55および56が取付けられ、上記昇降プレート48上に垂直軸方向に回転自在に軸支された上記開閉ネジ54を、同じく上記昇降プレート48上に設置された駆動モータ57により、駆動プーリ58と従動プーリ59およびベルト60を介して回転させることで開閉ネジ機構が構成される。
【0055】
昇降機構35は、上記狭持機構34全体を昇降させるもので、具体的には、上記狭持機構34を載置した昇降プレート48をスライドユニット61,61と、図示しないボールネジ機構と駆動モータ等により構成され、この昇降機構35により、上記狭持機構34にて狭持されたアンプルAがアンプルセット位置X0において、アンプル待機位置Z1と貼付位置Z3との間で昇降される。
【0056】
8.バーコードリーダ8:
バーコードリーダ8は、上記貼付位置において、上記ラベル貼付手段6によりアンプルAの頭部A2の外周面に貼付された、ラベルシールLの表面に印刷されたバーコードを光学的に読み取るもので、図示しない適宜の取付ブラケットでもって上記支持ブラケット24に取付けられている。したがって、バーコードリーダ8は、上記ラベル仮止め手段5およびラベル貼付手段6とともに移動可能な構成とされている。
【0057】
バーコードの読取り結果は、図示しないパーソナルコンピュータに送られて、ディスプレイに表示され、ラベルシールLの表示内容(薬液データD1および用途データD2)が正しいか否かを作業者が目視にて確認できる。
【0058】
9.制御部9:
制御部9は、貯蔵ラック1、トレー位置決め手段2、トレー移載手段3、ラベル供給手段4、ラベル仮止め手段5、ラベル貼付手段6、ピックアップ手段7およびバーコードリーダ8を互いに同期させて駆動制御するもので、この制御部9の制御プログラムに従って、以下のラベル貼付工程が複数のアンプルA,A,・・・に対して順次連続して自動で行われる。
【0059】
A.アンプルAの移し換え:
i)作業者が所定の薬液の収められたアンプルAを手作業で、アンプルトレーTRに規定数収容する。その際、大きなアンプルAに関しては、中箱パッケージから1本ずつ取出しては、アンプルトレーTRのV溝R3に収容し、また小さいアンプルAに関しては、中箱パッケージをひっくり返して、一端複数のアンプルAをアンプルトレーTRに移してから、V溝R3に1本ずつ収容していく。
【0060】
なお、上記のように小さいアンプルAを移替える場合には、アンプルAがアンプルトレーTRのシール収容部6からこぼれ落ちる恐れがあるため、図14に示すような治具Jを用いて、上記シール収容部6が塞がれる。具体的には、治具Jの凸部J1がアンプルトレーTRのシール収容部6を塞ぐように、治具Jの上にアンプルトレーTRが積重ねられる。
【0061】
B.アンプルトレーTRのローディング:
i)上述したように、作業者がアンプルAをアンプルトレーTRに規定数収容し、さらに作業者がこのアンプルトレーTRを1個以上貯蔵ラック1内に貯蔵した後、図外のスタートスイッチを入れる。
【0062】
すると、トレー移載手段3の垂直移動手段3Cが上昇して、載置テーブル10が、上記貯蔵ラック1内のアンプルトレーTRが収容されたラックに位置決めされる。この際、収容されたアンプルトレーTRが複数ある場合には、上段あるいは下段から順次位置決めされ、もしアンプルトレーTRが収容されていない(アンプルトレーTRが検知されない)ラックが有れば、通過してアンプルトレーTRが収容された次のラックに位置決めされる。
【0063】
ii)上記トレー移載手段3の位置決めにより、載置テーブル10とアンプルトレーTRが収容されたラックとが同一の高さに配置されると、把持手段3Aの把持アーム14,14が左右に拡開されるとともに、水平移動手段3Bにより前方(ラックの存在する方向)に移動され、アンプルトレーTRの狭持位置で停止される。
【0064】
iii)把持手段3Aの把持アーム14,14が縮閉して、この把持アーム14,14の凸部14a,14aがアンプルトレーTRの凹部R9,R9に嵌り込み、アンプルトレーTRを確実に把持する。
【0065】
iv)アンプルトレーTRを把持した把持アーム14,14が、水平移動手段3Bにより後方(図8の矢符F1方向)に移動され、アンプルトレーTRが載置テーブル10の上まで移動されると、把持アーム14,14が拡開されて、アンプルトレーTRが載置テーブル10上に移載される。
【0066】
v)図示しないロック手段により上記アンプルトレーTRが載置テーブル10上でロックされるとともに、水平移動手段3Bがさらに後方に移動して、把持アーム14,14がアンプルトレーTRから待避する。
【0067】
vi)垂直移動手段3Cが下降して、載置テーブル10が所定のトレー移動位置Z1に配置されると、図示しない自走式コンベアが起動して、載置テーブル10がトレー移載位置X1からトレーロード位置X2まで水平に移動される。この状態でアンプルトレーTR内で一番左に収容されたアンプルAは、すでにアンプルセット位置X0に位置決めされる。
【0068】
vii)また、上記スタートスイッチの投入と同時に、ラベル供給手段4,ラベル仮止め手段5もそれぞれ起動して、トレー位置決め手段2のインデックス移動に同期して以下の各動作を行う。
【0069】
C.ラベルシールの印刷供給:
i)回転駆動源の駆動により、テープ供給リール15からラベルテープTが繰出し供給されて、印刷部17を通過する際に、この印刷部17により、ラベルテープT上のラベルシールLの表面に貼付対象となるアンプルAに対応したデータD1,D2が印刷された後、ラベル剥離部16へ送られる。
【0070】
ii)このラベル剥離部16において、ラベルテープTがラベル剥離部16の先端で折り返されて通過する際に、ラベルシールLは、基材テープT0から剥離されるとともに、剥離補助機構21のラベル裏面吸着部27により吸着保持され、その表面が貼付待機位置Y1に待機するラベル仮止め手段5の吸着部22,22に対向して配置される。(図12(a)参照)
【0071】
D.ラベルシールLの保持:
i)ラベル仮止め手段5の吸着部22,22は、移動機構20の昇降機構25により下降されて(図12(b)参照)、上記剥離補助機構21のラベル裏面吸着部27により吸着保持されているラベルシールLの表面を吸着保持するとともに、移動機構20の水平移動機構26により、上記ラベル剥離部16から離間する方向にエスケープ移動する。(図12(c)参照)
【0072】
ii)移動機構20の水平移動により、上記吸着部22,22が、エスケープ位置からさらに前進すると、ラベルシールLは吸着部22,22とともに、上記ラベル裏面吸着部27から急速に離間すると同時に、ラベル裏面吸着部27が、スライド機構28に備えられた圧縮バネの弾発力により所定位置に押戻され、次のラベルシールLを待機する。
【0073】
iii)移動機構20の水平移動および上昇動作により、上記吸着部22,22は、保持したラベルシールLをラベル仮止め位置Z2に位置決め停止して、アンプルAの頭部A2の上昇動作を待機する。
【0074】
E.ラベルシールLの仮止め:
i)上述したように、アンプルセット位置X0(アンプル待機位置Z1)に位置決めされたアンプルAの本体部A1を、ピックアップ手段7の狭持機構34であるピッカー部36と保持部37とで上下方向から狭持して支持する。すなわち、アンプルトレーTRの下側から開口部R5を挿通してピッカーアーム41が上昇して、ピッカーチップ42がアンプルAの本体部A1を下側から支持する一方、アンプルトレーTRの上側から保持アーム46が下降して、保持チップ47がアンプルAの本体部A1を保持する。
【0075】
ii)この支持したアンプルAを、昇降機構35により、アンプル待機位置Z1からラベル仮止め位置Z2まで上昇させ、アンプルAの頭部A2を上記ラベルシールLに当接させる。
【0076】
iii)さらに、上記昇降機構35を用いて、ピックアップ手段7の狭持機構34を上昇させると、アンプルAの頭部A2がラベルシールLの真ん中を持上げて行き、上記保持部22,22に吸引されていたラベルシールLの両端が、保持部22,22から徐々に外れて、ラベルシールLがアンプルAの頭部A2に仮止め状態となる。
【0077】
F.ラベルシールL全体の貼付:
ラベルシールLを仮止めされたアンプルAが、ピックアップ手段7によってラベル貼付手段6を上昇通過される際に、このラベル貼付手段6により上記仮止めされたラベルシールL全体がアンプルAの頭部A2の外周面に貼着される。
【0078】
具体的には、ラベル貼付手段6の一対の加圧ローラ29,29間を、上記アンプルAの頭部A2が通過する際に、仮止め状態にあるラベルシールLは、両加圧ローラ29,29および引張りバネ33の弾性をもった転接動作により、その裏面全体がアンプルAの頭部A2の外周面に沿って所定の圧力をもって押圧される結果、ラベルシールLはアンプルAの頭部A2の外周面に沿って密着貼付されることとなる。
【0079】
以上のラベル仮止め手段5からラベル貼付手段6による貼着までの一連の工程を図示すると、図12の(a)→(b)→(c)のようになる。
【0080】
G.ラベルシールLの読取り確認:
i)以上のラベル貼付工程を経て、アンプルAの頭部A2の外周面に貼着されたラベルシールL上表面のバーコードが、バーコードリーダ8にて読取られる。この読取り結果は図示しないパーソナルコンピュータに送られて、ディスプレイに表示され、ラベルシールLの表示内容(薬液データD1および用途データD2)が正しいか否かを、作業者が目視にて確認する。
【0081】
ii)ラベルシールLの表示内容が確認されたアンプルAは、ピックアップ手段7により下降されて、アンプルトレーTRに収容される。この際アンプルAの頭部A2の外周面に貼着されて伸びたラベルシールLの端部は、アンプルトレーTRのシール収容部6に収容される。
【0082】
iii)ピックアップ手段7の狭持機構34が拡開して、アンプルトレーTRの開口部R5を挿通してアンプルAを下側から支持していたピッカーアーム41が下方向に離間するとともに、アンプルAを上側から保持していた保持アーム46が上方向に離間して、ピッカー部36と保持部37とが待機位置に戻ると、トレー位置決め手段2が1ピッチ分インデックス移動されて、次のアンプルAがアンプルセット位置X0(Z1)に配置される。
【0083】
iv)以後項目C以降が、最後のアンプルAの頭部A2の外周面にラベルシールLが貼着されるまで繰返される。
【0084】
H.アンプルトレーTRのアンローディング:
i)全てのアンプルAにラベルシールLが貼着されたアンプルトレーTRは、項目AのアンプルトレーTRのローディング動作と反対の動作により、貯蔵ラック1に戻されて貯蔵されるとともに、次のアンプルトレーTRがローディングされる。
【0085】
ii)上記のように、貯蔵ラック1に戻されたアンプルトレーTRは、次の作業が行われていようがいまいが、作業者はいつでも取出すことができる。
【0086】
以上のように本実施形態のアンプルトレーTRを用いたラベリング装置においては、ラベル仮止め手段5が、ラベルシールLの表面側を保持してラベル仮止め位置Z2に位置決め停止する一方、ピックアップ手段7がアンプルAを上昇移動して、ラベル仮止め位置Z2にある上記アンプルAの頭部A2の外周面にラベルシールLを仮止め貼付し、引き続いて、ピックアップ手段7がアンプルAを上昇移動していき、その移動経路に配置されたラベル貼付手段6の加圧ローラ29,29が、アンプルAの移動動作と協働して、アンプルAの頭部A2の外周面に仮止めされた上記ラベルシールL全体を、上記外周面に密接状に押し当てて密着させるから、アンプルAの頭部A2の外周面が円錐状に近似した異形の円筒面であるに関わらず、ラベルシールLを自動的にかつ完全密着状に貼付することができる。
【0087】
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の好適な実施形態を示すものあって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲内で種々の設計変更が可能である。
【0088】
例えば、アンプルAに貼付されたラベルシールLを下方向に挿通可能とするために設けられたシール収容部6は、本実施形態においては、アンプルトレーTRのほぼ全幅にわたって設けられているが、図15に示すように、V溝R3に設けられた開口部R5に連通して形成されても良い。
【0089】
また、本発明は、図示の実施形態のように、円錐面に近似する異形の円筒面を有するアンプルAの頭部A2用のラベルリング装置に限らず、貼付面が全長にわたって同一径の直円筒面を有する例えばバイアルのような筒状体用のラベルリング装置など、表面に各種情報が印刷等されてなるラベルシールを貼付するラベリング技術に広く採用することが可能である。
【0090】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る複数の筒状体を水平状態で整列保持できる筒状体トレーと、上記筒状体トレーから上記筒状体をピックアップするとともに、所定位置に位置決め停止する筒状体ピックアップ手段と、ラベルシールの表面側を保持して、筒状体の外周面にラベルシールを仮止めするラベル仮止め手段と、上記筒状体ピックアップ手段の移動経路に配置されて、上記ラベル仮止め手段により筒状体の外周面に仮止めされたラベルシール全体を上記外周面に密着貼付するラベル貼付手段とを備えてなるラベリング装置を用いれば、貼付面が全長にわたって同一径の直円筒面、円錐面に近似する異形の円筒面あるいはこれら円筒面に近似する筒状面を有する筒状体の外周面に対して、各種のラベルシールを自動的に連続してかつ完全密着状に貼付することができる。
【0091】
また、本発明の筒状体トレーによれば、トレー本体部に対して仕切り板が移動調節可能なるように構成されているから、アンプルAの大きさが変わっても、仕切り板の位置を調整してアンプルAを保持し、ラベルシールを自動的に連続してかつ貼付することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態であるアンプルトレーの概略構成を示す図で、図1(a)が平面図、図1(b)が正面図である。
【図2】同じく同アンプルトレーの概略構成を示す図で、図2(a)が右側面図、図2(b)が裏面図である。
【図3】同じく同アンプルトレーのトレー本体部と仕切り板との概略構成を示す図で、図1(a)のP−P断面正面図である。
【図4】同じく同アンプルトレーの概略構成を示す図で、図1(a)のQ−Q断面正面図である。
【図5】同アンプルトレー内におけるアンプルと仕切り板との位置関係を示す平面図で、図5(a)は一番大きなアンプルの場合、図5(b)は中位の大きさのアンプルの場合、図5(c)は一番小さなアンプルの場合を示している。
【図6】同じく同アンプルトレー内におけるアンプルと仕切り板との位置関係を示す側面断面図で、図5(a)は中位の大きさのアンプルの場合、図5(b)は一番小さなアンプルの場合を示している。
【図7】同アンプルトレーを積み重ねた状態を示す側面断面図である。
【図8】本発明に係るアンプルトレーを利用するラベリング装置の概略構成を示す平面図で、アンプルトレーがトレー移載位置にある状態を示している。
【図9】同じく同ラベリング装置の概略構成を示す正面図で、アンプルトレーがトレー移載位置にある状態を示している。
【図10】同じく同ラベリング装置の概略構成を示す右側面図である。
【図11】同ラベリング装置のピックアップ手段とラベル仮止め手段とラベル貼付手段を拡大して示す右側面図である。
【図12】図12(a)〜(c)は、同ラベリング装置のラベル仮止め手段とラベル貼付手段とピックアップ手段による、アンプル外周面に対するラベルシールの仮止めから貼付にいたる一連の工程を正面視にて示す概略図である。
【図13】貼付対象となるアンプルとラベルシールを示す図である。
【図14】本発明に係る一実施形態であるアンプルトレー内に小さなアンプルを収容する場合に使用される治具を示す図で、図14(a)が平面図、図14(b)が正面図である。
【図15】本発明に係る第二の実施形態であるアンプルトレーを示す平面図である。
【符号の説明】
TR アンプルトレー(筒状体トレー)
R トレー本体部
R3 V溝(保持溝)
R4 支持溝
R5 開口部
R6 シール収容部
R7 位置決め用凸部
S 仕切り板
S1 位置決め用凹部
A アンプル(筒状体)
A1 本体部
A2 頭部
A3 頂部
A4 底部
L ラベルシール
T0 基材テープ
T ラベルテープ
D1 薬液データ
D2 用途データ
X0 アンプルセット位置
X1 トレー移載位置
X2 トレーロード位置
Y1 貼付待機位置(ラベル剥離位置)
Y2 貼付位置
Z1 アンプル待機位置
Z2 ラベル仮止め位置
Z3 貼付位置
1 貯蔵ラック
2 トレー位置決め手段
3 トレー移載手段
4 ラベル供給手段
5 ラベル仮止め手段
6 ラベル貼付手段
7 ピックアップ手段(筒状体ピックアップ手段)
8 バーコードリーダ
9 制御部
Claims (8)
- 表面に各種情報が印刷されてなるラベルシールを筒状体の外周面に貼付するラベリング装置に用いられる筒状体保持用のトレーであって、
複数の筒状体を整列保持するトレー本体部と、このトレー本体部内を仕切る仕切り板とを備えてなり、
前記トレー本体部は、前記筒状体を水平状態で整列保持する複数の保持溝を備えるとともに、これら各保持溝に前記ラベリング装置のピックアップ手段により前記筒状体をピックアップするための開口部が形成されてなる
ことを特徴とするラベリング装置用筒状体トレー。 - 前記トレー本体部は、平面矩形状の底板の周囲が立ち上げられて、外周側壁が形成された皿形状とされ、
前記左右の外周側壁の内側面に位置決め用凸部が形成されるとともに、前記仕切り板の左右外側部に前記位置決め用凸部に係合する位置決め用凹部が形成され、
これにより、前記仕切り板の配設位置が前記筒状体の形状寸法に応じて移動調整可能とされている
ことを特徴とする請求項1に記載のラベリング装置用筒状体トレー。 - 前記後の外周側壁の内側面に、前記筒状体の頭部を支持する支持溝が、前記保持溝に対応して一体的に形成された
ことを特徴とする請求項1または2に記載のラベリング装置用筒状体トレー。 - 前記底板の筒状体収容部位に、前記筒状体の外周面に貼付された前記ラベルシールを収容するシール収容部が開口形成された
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のラベリング装置用筒状体トレー。 - 前記左右の外周側壁の外側面に、前記筒状体トレーを手指にて把持するための把手部が外向きに突出状態で一体的に形成された
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のラベリング装置用筒状体トレー。 - 前記左右の把手部に、前記ラベリング装置に備えられたトレー移載手段によりチャッキングされて移載される際に利用されるチャッキング凹部が形成された
ことを特徴とする請求項5に記載のラベリング装置。 - 前記底板の底面の四隅に、筒状体トレーの足となる突起部が設けられるとともに、前記外周壁の内側上部に前記突起部を収納係合する段差部が設けられた
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載のラベリング装置用筒状体トレー。 - 前記トレー本体部と仕切り板は、樹脂材料による一体成形品とされ、前記樹脂材料として発泡スチロール樹脂が用いられている
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載のラベリング装置用筒状体トレー。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2003
- 2003-03-19 JP JP2003076333A patent/JP2004284600A/ja not_active Withdrawn
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