JP2004283432A - ガイドワイヤー誘導チップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】全体に管状であって、先端部位に中空針又はカテーテルのコネクターに挿入可能な構造を有し、後端部位にガイドワイヤーを収納・保護するケースパイプに嵌合可能な構造を有し、外力により作動しガイドワイヤーを把持・固定する固定機構を有することを特徴とするガイドワイヤー誘導チップであり、好ましくは、固定機構がバネ弾性体によって支持される構造体であるか、又は固定機構が軟質素材もしくはゴム弾性体からなる構造体であるガイドワイヤー誘導チップ。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はガイドワイヤーを中空針、カテーテル等へ挿入するためのガイドワイヤー誘導チップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガイドワイヤーは、体内へカテーテル、内視鏡などを誘導するときや留置したカテーテルを抜去して新たなカテーテルに交換する際に一般的に用いられている。カテーテルを留置するときには、予め体内へ穿刺された中空針を通してガイドワイヤーを体内へ挿入し、ダイレーターやカテーテルの案内部材とする。カテーテルを抜去するときには、留置しているカテーテルにガイドワイヤーを挿入し、スタイレットとして使用し、更に新たなカテーテルに交換する場合にはカテーテルの案内部材として使用する。一般にガイドワイヤー外径と中空針の内径及びカテーテルの内径は、大きな差を設けないように作製されているため、中空針やカテーテルに挿入する際には非常に挿入しにくい。また、中空針やカテーテルの内径に比べガイドワイヤーの外径が十分小さい場合でも、ガイドワイヤーの先端部がJ型や、アングル型のものでは、その先端形状復元性のため直線状に保持することが困難であるため容易に挿入することは難しい。
【0003】
そこで、ガイドワイヤー保護ケースパイプの先端部分に、先端部外側がテーパー状のガイドワイヤー誘導チップを設け、ガイドワイヤー誘導チップを介してガイドワイヤーを中空針及びカテーテルの後端部に挿入することにより、ガイドワイヤーの中空針やカテーテルへの挿入を容易にする工夫がなされているのが一般的である。特にガイドワイヤーの先端がJ型やアングル型の場合、ガイドワイヤー誘導チップを使用することによりガイドワイヤーの先端部をガイドワイヤー誘導チップ内で一時的に直線状にできるため、中空針やカテーテルへの挿入を容易に行うことができるものであり、ガイドワイヤー誘導チップは不可欠なものである。
【0004】
ガイドワイヤーを中空針及びカテーテルに挿入するためには、先ずガイドワイヤーをガイドワイヤー保護ケースパイプからある程度の長さ引き出しておき、次にガイドワイヤー先端からガイドワイヤー誘導チップが抜けないように注意しながら、ガイドワイヤー誘導チップをガイドワイヤー保護ケースパイプと分離し、ガイドワイヤー誘導チップ先端を穿刺針またはカテーテルの後端に挿入する。そして最後にガイドワイヤー誘導チップとガイドワイヤー保護ケースパイプとの間に露出したガイドワイヤーを把持し、ガイドワイヤー誘導チップ先端から穿刺針またはカテーテル内に送り込む必要がある。
【0005】
しかしながら、通常ガイドワイヤーは渦巻き状に巻かれたガイドワイヤー保護ケースパイプから引き出すため、ガイドワイヤー誘導チップ先端を穿刺針またはカテーテルの後端に差し込む際やその後、ガイドワイヤー誘導チップを通して穿刺針内やまたはカテーテル内にガイドワイヤーを送りこむ際に、ガイドワイヤーがガイドワイヤー誘導チップから抜けてしまい易い。これはガイドワイヤー誘導チップ内腔表面とガイドワイヤーとの摩擦力よりもガイドワイヤー保護ケースパイプ内腔表面とガイドワイヤーとの摩擦力の方が高いことによるものである。この場合再度ガイドワイヤー誘導チップにガイドワイヤーを通し直すことが必要であるが、ガイドワイヤー先端は柔軟で腰が弱く、J型等の形状が付けられているものがあるため、内腔の小さいガイドワイヤー誘導チップに再度ガイドワイヤーを挿入することが困難であるという問題があり、ガイドワイヤーがガイドワイヤー誘導チップから抜けない手段が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、使用時にガイドワイヤーがガイドワイヤー誘導チップから抜け落ちず、ガイドワイヤーを穿刺針やカテーテルなどに容易にかつ速やかに挿入することが可能なガイドワイヤー誘導チップを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明は、
(1)全体に管状であって、先端部位に中空針又はカテーテルのコネクターに挿入可能な構造を有し、後端部位にガイドワイヤーを収納・保護するケースパイプに嵌合可能な構造を有し、外力により作動しガイドワイヤーを把持・固定する固定機構を有することを特徴とするガイドワイヤー誘導チップ、
(2)固定機構がバネ弾性体によって支持される構造体である(1)記載のガイドワイヤー誘導チップ、
(3)固定機構が軟質素材もしくはゴム弾性体からなる構造体である1)記載のガイドワイヤー誘導チップ、
である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明のガイドワイヤー誘導チップの第一の実施例の概略を示すものであり、図2は第一の実施例の断面図で、図2(a)はガイドワイヤー(7)を固定していない状態を示す図で、図2(b)は固定機構(2)を作動させ、ガイドワイヤー(7)を固定している状態を示す図である。
図3は本発明のガイドワイヤー誘導チップの第二の実施例で固定機構(2)に軟質素材またはゴム弾性体を使用した場合の断面図を示したもので、図3(a)はガイドワイヤー(7)を固定していない状態を示す図で、図3(b)は固定機構(2)を作動させ、ガイドワイヤー(7)を固定している状態を示す図である。
【0009】
本発明のガイドワイヤー誘導チップの第一の実施例では、ガイドワイヤー誘導チップ(1)の材質は、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂が利用できるが、医療用途であることとガイドワイヤー(7)との滑り及び梁(6)のバネ特性を考慮すると、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、テフロン(R)樹脂、ポリアミド樹脂等が好ましい。先端部(3)の先端の内径はガイドワイヤー(7)の動きを抑制しない程度の大きさがあれば良く、使用するガイドワイヤー(7)の外径より0.1〜1mm大きい範囲が望ましい。先端部(3)の先端の外径は、注射器等を接続するコネクターに挿入できるサイズであることが必要で、使用するガイドワイヤー(7)の外径にもよるが、2〜4mmの範囲が望ましい。後端部(4)の内外径はガイドワイヤー保護ケースへガイドワイヤー誘導チップ(1)を取付けることを考慮し、ガイドワイヤー保護ケースに嵌合するに適した寸法にすればよい。
【0010】
本発明のガイドワイヤー誘導チップの第一実施例の固定機構(2)は、片持ち状態の梁(6)の端部に固定部(5)を設けたものであり、未操作時は図2(a)に示すように梁(6)の剛性によってガイドワイヤー誘導チップ(1)内腔で浮いた状態になっており、ガイドワイヤー(7)の挿通性を妨げることはない。
【0011】
ガイドワイヤー(7)を固定する場合には図2(b)に示すように固定機構(2)を指等で押し込む外力を加えると、ガイドワイヤー誘導チップ(1)内で固定部(5)が沈み込み、ガイドワイヤー誘導チップ(1)の内腔壁と固定部(5)とでガイドワイヤー(7)を押さえ込む際に生じる摩擦力によってガイドワイヤー(7)が固定されるものである。固定部(5)はガイドワイヤー(7)を損傷しないようにコーナーにエッジが無いように丸め処理を付された形状であることが望ましく、可能であればガイドワイヤー(7)に接する部位を柔軟な材質としてガイドワイヤー(7)にキズをつけない工夫を採用することが好ましい。梁(6)は指等で軽く操作でき、未操作時には固定部(5)を定位置に戻しておける程度の適度なバネ弾性を有していることが必要であり、材質と形状にて調整すればよい。
【0012】
本発明のガイドワイヤー誘導チップの第二実施例の固定機構(2)は、ガイドワイヤー誘導チップ(1)の後端部(4)の一部または全体がガイドワイヤー誘導チップ(1)の径方向に指等で力を加えた場合に容易に変形し、指等を離すと元の形状に復元することが可能な軟質素材やゴム弾性体から構成されるものである。材質は上記特性のほかに医療用途に用いることのできる安全性を有していることが望まれる。またガイドワイヤー(7)を通すため、ガイドワイヤー(7)の挿通性を妨げる粘着性や固着性があるものやガイドワイヤー(7)との摩擦係数が極端に大きくなるものは採用するべきではない。
【0013】
図3(a)に示すように、ガイドワイヤー誘導チップ(1)内にガイドワイヤー(7)が通っている状態で、端部を挟み込むように二方向から端部に指等などで外力を加えると図3(b)に示すように端部が変形し、ガイドワイヤー(7)を押さえ込み固定するものである。外力を除くと再び図3(a)の状態に復元し、ガイドワイヤー(7)は固定から解除されるものである。
【0014】
また、第二実施例では、後端部(4)のみに軟質素材またはゴム弾性体の固定機構(2)を設ける例をあげているが、特に固定機構(2)の位置を限定するものではなく、例えばガイドワイヤー誘導チップ(1)全体が軟質素材またはゴム弾性体から構成されていてもよく、全周に渡って設けず半周のみに設けても外力により固定機構(2)を作動させることが出来、ガイドワイヤー(7)を固定できる部位と形状であれば問題はなく、ガイドワイヤー(7)との滑り等を考慮して最適な位置と形状とすることが望ましい。また、先端部(3)や後端部(4)の寸法などは前記第一実施例と同様である。
【0015】
以下、使用方法の具体例を示す。
一般的には、ガイドワイヤー保護ケースに入っているガイドワイヤー(7)に予めガイドワイヤー誘導チップ(1)がガイドワイヤー(7)先端付近を通した状態で包装されている。先ず固定機構(2)を指等で挟み込む形で外力を加えガイドワイヤー(7)を固定した状態にし、固定機構(2)でガイドワイヤー(7)を固定したままの状態でガイドワイヤー(7)をガイドワイヤー保護ケースから抜き取りつつ先端部(3)を穿刺針またはカテーテルの後端に差し込む。固定機構(2)でガイドワイヤー(7)が固定されているのでガイドワイヤー(7)がガイドワイヤー誘導チップ(1)から抜けることはない。ここでガイドワイヤー誘導チップ(1)の後端部(4)より後ろから出ているガイドワイヤー(7)を押さえておき固定機構(2)から手を離すと固定機構(2)がガイドワイヤー(7)から離れ摩擦抵抗がなくなるので、ガイドワイヤー(7)動かすことが出来るようになり、ガイドワイヤー(7)をガイドワイヤー誘導チップ(1)を通し、穿刺針内やまたはカテーテル内に容易に送りこむことが可能である。
【0016】
【発明の効果】
本発明によるガイドワイヤー誘導チップは、ガイドワイヤーのガイドワイヤー誘導チップに対する動きをガイドワイヤー誘導チップに設けたガイドワイヤー固定機構にて固定することで、使用時にガイドワイヤーがガイドワイヤー誘導チップから抜け落ちず、ガイドワイヤーを穿刺針やカテーテルなどに容易にかつ速やかに挿入することが可能であり極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となるガイドワイヤー誘導チップの概略を示すものである。
【図2】本発明の一実施例となるガイドワイヤー誘導チップの断面図。
【図3】本発明のガイドワイヤー誘導チップの第二実施例の断面図。
【符号の説明】
1.ガイドワイヤー誘導チップ
2.固定機構
3.先端部
4.後端部
5.固定部
6.梁
7.ガイドワイヤー
Claims (3)
- 全体に管状であって、先端部位に中空針又はカテーテルのコネクターに挿入可能な構造を有し、後端部位にガイドワイヤーを収納・保護するケースパイプに嵌合可能な構造を有し、外力により作動しガイドワイヤーを把持・固定する固定機構を有することを特徴とするガイドワイヤー誘導チップ。
- 固定機構がバネ弾性体によって支持される構造体である請求項1記載のガイドワイヤー誘導チップ。
- 固定機構が軟質素材もしくはゴム弾性体からなる構造体である請求項1記載のガイドワイヤー誘導チップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003080370A JP2004283432A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | ガイドワイヤー誘導チップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003080370A JP2004283432A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | ガイドワイヤー誘導チップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004283432A true JP2004283432A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33294247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003080370A Pending JP2004283432A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | ガイドワイヤー誘導チップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004283432A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100152613A1 (en) * | 2008-12-11 | 2010-06-17 | Shawn Ryan | Clip for handling an endoscopic device |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003080370A patent/JP2004283432A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20100152613A1 (en) * | 2008-12-11 | 2010-06-17 | Shawn Ryan | Clip for handling an endoscopic device |
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