JP2004282279A - 画像処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ネットワークのトラフィックを減少し、連結動作を速度低下することなく正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作可能な画像処理システムを提供する
【解決手段】画像データの転送元となる1つの画像処理装置と、画像データの転送先となる1つまたは複数の画像処理装置との間で画像データの転送を行なう画像処理システムにおいて、転送元となる画像処理装置上の1ページ分の画像データを複数の固定サイズのブロックに分割し、分割ブロックごとに色変換を行ない、分割ブロック内の全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合(カラー画像判定回路23の機能)、その分割ブロックの画像データの色成分の転送を禁止する制御手段13を備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナやプロッタといった画像入出力エンジンを装備する画像処理装置が複数接続された画像処理システムに関し、特に、複数の画像処理装置から同時に印刷を行なう連結コピー、連結プリント等の連結動作技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マスター(送信元)となる画像処理装置からスレーブ(送信先)となる画像処理装置へ印刷画像を転送し、マスター、スレーブ両方から印刷動作を行なうことにより、印刷の生産性を2倍に上げるいわゆる連結コピーと呼ばれる技術がある。
例えばマスターとなる画像処理装置のスキャナでスキャンした画像データをメモリ上に保存し、その画像データをネットワークを介してスレーブとなる画像処理装置のメモリ上に送信し、マスター/スレーブ双方のメモリから同時に印刷動作を行なうことによって連結コピーは実現できる。
しかし、ネットワークには転送可能なバンド幅が存在し、そのバンド幅以上のデータを転送することはできない。例えば連結動作の対象となる画像のデータ量が非常に大きい場合は、転送速度が印刷速度に追い付かず、スレーブ側での印刷速度がマスター側に比べて遅くなってしまうことが考えられる。特にカラー画像ではモノクロ画像に比べてデータ量が大きいので、このような問題が重要になってくる。
また、画像データの転送速度が印刷速度よりも速く、本来の連結動作のスピードが確保できた場合であっても、画像転送のためにある一定のバンド幅を連結動作で占有することになり、例えば同じネットワークを使用する他の画像処理は速度低下を招く可能性がある。
またデータ量の大きい画像はマスター側、スレーブ側のメモリを大量に消費することになり、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能等を併せ持つ複合機のように複数のプロセスが動作する機器では、空きメモリが減少し画像処理プロセスの生産性低下にもつながる。
例えば、特許文献1に示された技術では、スレーブ側でメモリに空きがなくなった場合は、他のスレーブ画像処理装置で印刷を行なう方式が提案されている。
【特許文献1】特開2000−261595公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこの場合、当該スレーブ機器では印刷動作が行なえなくなり、生産性が落ちてしまうことが考えられる。従ってできるだけ画像データ量を減らし、ネットワーク上のトラフィックを減少させることが必要となってくる。
印刷系の画像処理機能を有する画像処理装置では、一般にカラー画像をYMCKの4プレーンで表現し、画像メモリやハードディスクに保持している。これに対してモノクロ画像はKのみの1プレーンで表現することができる。つまり、カラー画像はYMCKの4プレーン分の画像データ量であるのに対し、モノクロ画像は1プレーン分の画像データ量しかない。
一方、画像の大部分がモノクロで、一部にカラー情報が乗っているがその色あいが小さい画像を忠実に印刷した場合、人間の目ではモノクロ画像として印刷した画像とほとんど違いがない。
本発明は、ネットワークのトラフィックを減少し、連結動作を速度低下することなく正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作可能な画像処理システムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、画像データの転送元となる1つの画像処理装置と、画像データの転送先となる1つまたは複数の画像処理装置との間で画像データの転送を行なう画像処理システムにおいて、転送元となる画像処理装置上の1ページ分の画像データを複数の固定サイズのブロックに分割し、分割ブロックごとに色変換を行ない、分割ブロック内の全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、その分割ブロックの画像データの色成分の転送を禁止する制御手段を備えた画像処理システムを最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明は、画像データの転送元となる1つの画像処理装置と、画像データの転送先となる1つまたは複数の画像処理装置との間で画像データの転送を行なう画像処理システムにおいて、転送元となる画像処理装置上の1ページ分の画像データを複数の固定サイズのブロックに分割し、分割ブロックごとに色変換を行ない、分割ブロック内の全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求め、平均値がある一定の閾値以下であった場合、その分割ブロックの画像データの色成分の転送を禁止する制御手段を備えた画像処理システムを最も主要な特徴とする。
請求項3記載の発明は、画像データの転送元となる1つの画像処理装置と、画像データの転送先となる1つまたは複数の画像処理装置との間で画像データの転送を行なう画像処理システムにおいて、転送先の画像処理装置が特定の画像処理プロセスで画像データを扱う場合に、画像データの色成分の転送を禁止する制御手段を備えた画像処理システムを最も主要な特徴とする。
【0005】
本発明では色情報がないと判定したカラー画像に対して、色成分の画像データをスレーブ機に送信しないことによって、ネットワークのトラフィックを減少し、連結動作を速度低下することなく正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することを可能にする。また、色情報がないので例えばカラーの1ドラム機で印刷速度を上げることも可能になる。
画像処理プロセスとしてカラー画像を必要としない場合もある。例えば既にハードディスク上にカラー画像として保存されている画像データを、マスター/スレーブの両方からモノクロ画像としてプリントする場合には、Kプレーンのみ出力するので色成分の画像データはスレーブ機で必要無い。
同様に、スレーブ側の表示パネルにサムネイル画像を表示する画像処理プロセスを考えると、表示部がモノクロであった場合には色成分の画像データがスレーブ機で必要無くなる。
このように画像処理プロセスによっては、スレーブ側で色成分の画像データを必要としないことがあり、その場合は色成分の画像データをスレーブ機に送信しないことによって、ネットワークのトラフィックを減少し、連結動作を速度低下することなく正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は本発明の画像処理システムを構成する画像処理装置の全体構成図である。本画像処理装置は、コントローラ1と、スキャナエンジン2と、プロッタエンジン3を備えている。
スキャナエンジン2は画像を入力するモジュールで、入力した画像データをスキャナI/Fを通じて後述するスキャナバッファに転送する。スキャナバッファはスキャナエンジン2から送られてきた画像データを一時的に保存し、後述する画像転送用バスのバスサイクルに合わせてデータを出力する。
プロッタエンジン3は画像を出力するモジュールで、後述するプロッタバッファより送られてきた画像データをプロッタI/Fを通じて取り込みプリントする。プロッタバッファは画像転送用バスから送られてきた画像データを一時的に保存し、プロッタI/Fの速度に応じてデータを出力する。
コントローラ1はCPUバス11と画像転送用バス12の2つのバスを備えている。CPUバス11はCPU13に直結しているバスであり、CPU13(制御手段)、ROM14、RAM15、ブリッジ16などが接続されている。
画像転送用バス12は主に画像データを転送するバスであり、このバスにはブリッジ16、画像メモリ17、DMAC(DMA Controller)18、スキャナバッファ19、プロッタバッファ20、NIC(Network Interface Controller)21、ハードディスク22などが接続されている。この画像転送用バス12は画像データを高速に転送しなければならないバスであり、汎用の高速なバスを流用しても、画像データを効率良く転送するように設計した専用のバスを使用しても良い。
【0007】
ブリッジ16はCPUバス11と画像転送用バス12を仲介しており、2つのバスの速度差やバス幅の違いを吸収するとともに、エンディアンの変換などを行なっている。例えばCPU13が画像メモリ17をアクセスする場合は、CPU13によるCPUバスアクセスサイクルを、ブリッジ16が画像転送用バスアクセスに変換することによって画像メモリ17へのアクセスを実現している。
画像メモリ17は画像データを保存する領域である。スキャナエンジン2などの画像入力部から入力された画像データや、NIC21を通じてネットワークから送られてきた画像データを保存する。この画像データはどのような種類の画像でも良く、例えば、白黒/カラー、二値/多値、圧縮/非圧縮、低解像度/高解像度など各種多様なフォーマットの画像が考えられる。
また画像メモリ17上に保存した画像データは、プロッタエンジン3に転送してプリントする、NIC21を通じてネットワーク上に送信する、ハードディスク22へ保存するなどの処理が行なわれる。
DMAC18は画像転送用バス12上を流れる画像データを高速に転送するコントローラであり、例えばスキャン時にはスキャナI/Fから送られてくるデータを画像転送用バス12を通じて画像メモリ17の指定された領域に書き込むなど、まとめて大量のデータを転送するような処理を行なう。画像メモリ17上のアドレスや転送サイズはあらかじめCPU13からDMAC18に指定しておく。
NIC21はネットワークとのI/Fを制御するモジュールで、ネットワークから送られてきた画像データおよびその他のデータを受け取り、バスの要求に従って画像転送用バス12にデータを流す処理を行なう。また、画像転送用バス12に流れているデータをネットワークへ送信する処理を行なう。
ネットワークは汎用なネットワークでも、画像処理装置に特化したネットワークでもよい。汎用的なネットワークとしては例えばイーサネット(登録商標)や、IEEE1394などのシリアルI/Fが挙げられる。このネットワークを通じて、画像データを送受信する。ハードディスク22は、画像データおよびその他の情報を保存する記憶装置である。符号23はカラー画像判定回路を示す。
【0008】
次に本発明の動作の一例を示す。例えば、マスター側(転送元となる画像処理装置)のスキャナエンジン2で取り込んだ画像データをネットワークを通じて1つまたは複数のスレーブ側(転送先)のメモリへ転送し、マスター/スレーブでプロッタエンジン3に出力する連結コピープロセスの動作例を説明する。
まずスキャン動作について図2に示す。まずマスター側でスキャナエンジン2にスキャン開始を要求し(S1)、読み取った画像データをスキャナバッファ19にため込んでいく。続いてDMAC18にDMA転送開始を要求し(S2)、あらかじめDMAC18に設定されていたサイズ分だけ、スキャナバッファ19から画像メモリ17へ画像データを転送する(S3)。この転送は画像転送用バス12を使用して行なわれる。
スキャナエンジン2で1ページ分の画像を読み込み、画像メモリ17に1ページ分の画像データが保存されるまでスキャナバッファ19から画像メモリ17への画像データの転送は行なわれる。画像データの転送が終了したら(S5)、スキャナエンジン2にスキャン終了を要求し(S6)、続いてDMAC18にDMA転送終了を要求する(S7)。
以上によりスキャナエンジン2から画像メモリ17への画像転送が行なわれる。これと並行して画像メモリ17上に展開された画像データをハードディスク22へ蓄積する(S4)。
【0009】
次にハードディスク上に蓄積された画像データに対して、スレーブ側への転送を行なう様子を図3(S1〜S4)で説明する。まずマスター側でハードディスク22に蓄積された画像データを画像メモリ17上に展開する。この時マスター側では他の画像処理プロセスが動作しているかもしれないので、例えば転送するページ分のメモリを確保することができない可能性もある。
そこで、転送画像サイズがマスター側で連結コピープロセスに対して確保できる画像メモリサイズより大きい場合は、ハードディスクから全てのデータを一度に画像メモリ17上へ展開するのではなく、確保できた画像メモリ17のサイズだけ展開する。
例えば、画像データが全部で50MBのサイズで、連結コピー用に確保できた画像メモリ17のサイズが20MBであった場合、まずハードディスク22上の画像データの先頭から20MB分のサイズだけを画像メモリ17上に展開する。その画像メモリ17上に展開された20MBの画像データに対して、NIC21に画像送信要求を出し、ネットワークを通じてスレーブ側の画像メモリ17に画像を転送する。
転送が終了した後、マスター側では次の20MBの画像データ(先頭から20〜40MBに当たる部分)を同じ画像メモリ17上に展開する。スレーブ側でも受信した画像データをハードディスク22等に退避した後、新たに画像転送要求を出し、次の20MBの画像データを転送する。そして、最後に残った10MBの画像データ(先頭から40〜50MBに当たる部分)を同じ方法で転送する。これによりマスター側のハードディスク22からスレーブ側のハードディスク22へ画像転送が行なわれる。
マスター側の画像処理装置では、画像メモリ17上に送信する画像データが展開できた時点でNIC21に対して画像送信要求を出すが、この要求に対してNIC21は指定されたアドレスから順次画像データを指定されたサイズだけネットワークを通じてスレーブの画像メモリ17上に転送を試みる。
同時にスレーブ側でも、画像データを受信できるだけの画像メモリを連結コピー用に確保しておく。スレーブ側で受信可能となればNIC同士で画像データの転送を開始し、マスターの画像メモリ17からスレーブの画像メモリ17に画像データを転送する。
スレーブが複数台の時も同様に、全てのスレーブ側の画像メモリ17に対して同様のことを行なえばよい。特にIEEE1394のようなネットワークI/Fでは1対多の転送が行なえるので、スレーブ側の画像メモリが全て準備できた時点で転送を開始することによって、複数台への画像データの転送を一度で行なうことができる。
【0010】
画像データの転送が終了したら印刷動作を開始する。この様子を図4に示す。まずハードディスク22上に蓄積されている画像データを画像メモリ上17に展開する(S1)。次にマスター/スレーブともにDMAC18にDMA転送開始を要求し(S2)、続いてプロッタエンジン3にプリント開始を要求する(S3)。これにより、画像メモリ17からプロッタバッファ20へ画像データが転送される(S4)。この転送は画像転送用バス12を使用して行なわれる。
画像メモリ17上の画像データが全て転送され、全ての画像データがプロッタエンジン3に出力されるまで画像データの転送が行なわれる。全ての画像データの転送が終了したら(S5)、DMAC18にDMA転送終了を要求し(S6)、続いてプロッタエンジン3にプリント終了を要求する(S7)。以上により画像メモリ17からプロッタエンジン3への画像転送が行なわれる。
次にカラー画像判定回路23について説明する。カラー画像判定回路23は図5に示すように、各プレーン毎の画像ポインタ31、色変換回路32、色差計算回路33、閾値設定回路34からなる。
画像ポインタ31は、例えばYMCK画像の場合は各プレーン毎の画像メモリ17上のアドレスを指し示している。色変換回路32は、画像メモリ17へのポインタで指し示されたアドレスの画素データを取得し、特定の色空間への変換を行なう回路である。色差計算回路33は、色成分があるかどうかの指標である色差を計算する。閾値設定回路34は、カラー画像であるかモノクロ画像であるかを判定する色差の閾値を設定する回路である。
【0011】
次に第1の実施例について説明する。
まずマスター側で転送する画像を画像メモリ17に展開する。カラー画像を画像メモリ17に展開する場合は、図5の画像メモリ17に示すようにYMCKの各プレーンが保存できるだけの大きさの領域を確保する。この時各プレーンの画像メモリ17の先頭アドレスを各プレーンの画像ポインタに保存する。
実際は図6に示すように、各プレーンは画像メモリ17上の連続したアドレスに取られる。他の画像処理プロセスが画像メモリ17を使用しているため、全てのプレーンを保存するだけの画像メモリ17が確保できなかった場合は、上述したように確保できた分の画像メモリ17を使用する。
次に各プレーン毎に確保した画像メモリ17上に、転送する画像を展開していく。ハードディスク22に保存されている場合でなおかつ画像が圧縮画像であった場合には、伸長してから確保した画像メモリ22に展開していく。次に各プレーンを、特定のサイズの画像ブロックに分割する。このサイズはシステムが固定で設定しても良いし、システムが画像処理プロセス毎に設定しても良いし、ユーザが指定するようにしても良い。
例えば2MBの画像ブロックに分割する場合は、図7に示すように各プレーンが2つの画像ブロックに分割される。分割されたブロックごとに、以下の処理を行なっていく。
各プレーンの画像ポインタが示すアドレスの画素値を取得する。プレーンの階調が4ビットであった場合は、画素値は0〜15となり、プレーンの階調が8ビットであった場合は、画素値は0〜255になる。4色分の画素値を求めたら、その画素について色変換処理を行なう。
YMCKの色空間はデバイスディペンドな空間のため、正しく色の違いを表現できていない。そこで例えばCIELAB、CIEXYZ空間などの均等色差空間に変換する。均等色差空間では2点間の距離が色の違いを表しているため、以下のような方法を使用する。
CIELAB空間は、色情報を(L*)、(a*)、(b*)の3つの軸で表現している。そこで2点間の距離である色差(色差成分)は次の式で求めることができる。
色差=((L*)^2+(a*)^2+(b*)^2)^(1/2)
CIELAB空間は、(L*)が輝度、(a*)と(b*)が色差を表しているため、色成分の大きさは例えば以下のような式で考えることができる。
色差=((a*)^2+(b*)^2)^(1/2)
【0012】
次にカラー画像の判断方法について説明する。まず、閾値設定回路34にて閾値を設定する。これはシステムで自動的に設定しても良いし、ユーザが設定できるようなI/Fを作ってユーザから設定するようにしてもよい。この閾値には、カラー画素であると判断できる色差の下限値を設定する。
本発明の画像処理システムでは図8のフローチャートに示すような方法で判定する。画像ポインタで指し示す各プレーンの画素値を取得し(S1)、色変換回路32によってCIELAB系の色空間に変換する(S2)。
次に、色空間変換後の画素データに対して、色成分の色差(色差成分の絶対値)を色差計算回路33によって算出する(S3)。この値と閾値設定回路34に設定した閾値とを比較する(S4)。色差が設定した閾値よりも大きい場合は(S4で“Y”)、この画像がカラー画像であると判定し、カラー画像の判断処理をここで終了する。
色差が設定した閾値よりも小さい場合は(S4で“N”)、次の画素が存在するかどうかのチェックを行なう(S5)。次の画素が存在する場合は(S5で“Y”)各プレーンの画像ポインタの値を1つ進め(S6)、画像ポインタが次の画素を指し示すようにする。そして、画素値取得からのシーケンスに戻る。この画像ブロック内に次の画素が存在しなければ、この画像がモノクロ画像のブロックであると判定し、この画像ブロックでのカラー画像の判断処理をここで終了する。
上記処理によって、この画像ブロックがカラー画像であると判定された場合は、YMCKプレーンの画像をスレーブ側に転送し、通常通りの動作を行なう。上記処理によって、この画像ブロックがモノクロ画像であると判定された場合は、これ以降の動作をモノクロ画像の動作とする。
【0013】
そこで、図7に示す画像ブロックのうち、最初のブロック(Y1、M1、C1、K1)がモノクロ画像であると判定された場合、画像メモリ17上に展開されているこの画像ブロックのYMCプレーンの画像情報は必要なくなる。この画像ブロックはKプレーンのみを残し、他のプレーンを画像メモリ17から解放するので、図9に示すように画像ブロック1に対してはK1のみが画像メモリ17上に残る。後は、通常のモノクロ画像の動作を行なう。以上のような処理を、分割された画像ブロックごとに行なっていく。
これにより、モノクロ画像と判定された画像ブロックに対してKプレーン以外の画像データを画像メモリ17から解放することにより、実際にネットワーク上を送信するデータがKプレーンだけとなり、全てのプレーンを忠実に転送する場合に比べてネットワーク上のトラフィックが減少する。またスレーブ側では、他のプロセスが使用できる画像メモリ量が増え、メモリ不足により動作できなくなるケースを減らすことができる。
また画像ブロック単位にカラー画像/モノクロ画像の判定をしているので、画像の一部がカラー画像である場合、画像の一部がモノクロ画像である場合等においても、効率的に画像データの転送が行なわれる。
このように、第1の実施例で説明したような方法で色差を求め、より正確に色成分の大きさを算出し、この値が小さい場合にモノクロ画像であると判定し、モノクロ画像と判定された画像の色情報プレーンを画像メモリ17から解放することで、送信する画像データの量を減らしネットワーク上のトラフィックを減少させることができるので、連結動作の生産性を維持することができるようになる。
【0014】
次に第2の実施例について説明する。
第2の実施例では図10のフローチャートに示すような方法でカラー画像判定をする。分割された画像ブロックごとに、以下の処理を行なっていく。はじめに、色差値の合計を示す値sumを0とする(S1)。次に画像ポインタで指し示す各プレーンの画素値を取得し(S2)、色変換回路32によってCIELAB系の色空間に変換する(S3)。
次に、色空間変換後の画素データに対して、色成分の色差を色差計算回路33によって算出する。この値を色差の合計値であるsumに加算する(S4)。次に次の画素がその画像ブロック内に存在するかどうかのチェックを行なう(S5)。次の画素が存在する場合(S5で“Y”)は各プレーンの画像ポインタの値を1つ進め(S6)、画像ポインタが次の画素を指し示すようにする。そして、画素値取得からのシーケンスに戻る。
この画像ブロックに次の画素が存在しなければ(S5で“N”)、色差の平均を算出するために合計値sumを画像ブロックの画素数で除算する(S7)。この平均値と閾値設定回路34に設定した閾値とを比較する(S8)。色差の平均値が設定した閾値よりも大きい場合は(S8で“Y”)、この画像ブロックがカラー画像であると判定し、カラー画像の判断処理をここで終了する。
色差が設定した閾値よりも小さい場合は(S8で“N”)、この画像ブロックがモノクロ画像であると判定し、カラー画像の判断処理をここで終了する。以上の処理を画像ブロック単位で行なっていく。その他の動作については第1の実施例と同様である。
このように、第2の実施例で説明したような方法で色差を求め、より正確に色成分の大きさを算出し、この値が小さい場合にモノクロ画像であると判定し、モノクロ画像と判定された画像の色情報プレーンを画像メモリ17から解放することで、送信する画像データの量を減らしネットワーク上のトラフィックを減少させることができるので、連結動作の生産性を維持することができるようになる。
【0015】
次に第3の実施例について説明する。
例えば既にカラー画像としてハードディスク22内に蓄積されている文書の再印刷を考える。この場合保存されている画像はカラーであるが、再印刷の時点でカラー画像とモノクロ画像のどちらで印刷するかはユーザが指定できるものとする。
ここで連結動作を考えた場合、つまりスレーブ側では画像受信とモノクロ画像の印刷という2つの画像処理プロセスが動作するが、モノクロ画像の印刷という画像処理プロセスではKプレーンの画像データのみが必要であり、色成分の画像データを必要としていない。同様に、スレーブ側の表示パネルにサムネイル画像を表示するアプリケーションでは、表示部がモノクロであった場合には色成分の画像データがスレーブ側で必要無くなる。
以上のような場合に色成分の画像データを送信しないようにすることで、ネットワークのトラフィックを減少させることができる。例えば次のような方法で実現する。まずマスター側からスレーブ側へ画像処理プロセスの種類を通知する。この通知からスレーブ側ではカラー画像の色成分が必要かどうかを判断する。例えば上記のような場合が該当する。
次にスレーブ側は判断結果をマスター側に通知する。マスター側は、その判断結果を基に、色成分の画像データを送信するかどうかを決定する。このように特定の画像処理プロセスによっては、スレーブ側で色成分の画像データを必要としないことがあり、その場合はスレーブ側に送信しないことによって、ネットワークのトラフィックを減少し、連結動作を速度低下することなく正常に動作させるとともに、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリ17を使用して動作することを可能にする。
【0016】
【発明の効果】
本発明により、色情報がないと判定したカラー画像に対して、色成分の画像データをスレーブ機に送信しないことによって、ネットワークのトラフィックを減少し連結動作を正常に動作させることができる。
また、画像ブロックごとにカラー判定を行ない、スレーブ機への転送を制御しているので、効率良く画像を転送し、ネットワークのトラフィックを減少させ
ることができる。
また、スレーブ側で消費する画像メモリを最小限にとどめ、他の画像処理プロセスが十分な画像メモリを使用して動作することが可能になる。
また、色情報がないので例えばカラーの1ドラム機で印刷速度を上げることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理システムを構成する画像処理装置の全体構成図である。
【図2】スキャン動作を示すフローチャートである。
【図3】画像転送動作を示すフローチャートである。
【図4】印刷動作を示すフローチャートである。
【図5】カラー画像判定回路を示す図である。
【図6】画像メモリマップを示す図である。
【図7】画像メモリマップを示す図である。
【図8】カラー画像判定処理(その1)を示すフローチャートである。
【図9】画像メモリマップを示す図である。
【図10】カラー画像判定処理(その2)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
13 CPU(制御手段)
23 カラー画像判定回路

Claims (3)

  1. 画像データの転送元となる1つの画像処理装置と、画像データの転送先となる1つまたは複数の画像処理装置との間で画像データの転送を行なう画像処理システムにおいて、転送元となる画像処理装置上の1ページ分の画像データを複数の固定サイズのブロックに分割し、分割ブロックごとに色変換を行ない、分割ブロック内の全ての画素において色変換後の色差成分の絶対値がある一定の閾値以下であった場合、その分割ブロックの画像データの色成分の転送を禁止する制御手段を備えたことを特徴とする画像処理システム。
  2. 画像データの転送元となる1つの画像処理装置と、画像データの転送先となる1つまたは複数の画像処理装置との間で画像データの転送を行なう画像処理システムにおいて、転送元となる画像処理装置上の1ページ分の画像データを複数の固定サイズのブロックに分割し、分割ブロックごとに色変換を行ない、分割ブロック内の全ての画素の色変換後の色差成分の平均値を求め、平均値がある一定の閾値以下であった場合、その分割ブロックの画像データの色成分の転送を禁止する制御手段を備えたことを特徴とする画像処理システム。
  3. 画像データの転送元となる1つの画像処理装置と、画像データの転送先となる1つまたは複数の画像処理装置との間で画像データの転送を行なう画像処理システムにおいて、転送先の画像処理装置が特定の画像処理プロセスで画像データを扱う場合に、画像データの色成分の転送を禁止する制御手段を備えたことを特徴とする画像処理システム。
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