JP2004282031A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電流のリークが生じず、かつ正常に動作するサージ保護回路を備えた半導体装置を提供する。
【解決手段】 本発明の半導体装置51は、信号入力端子21に電気的に接続され、かつダイオード22とトランジスタ23とを有するサージ保護回路を備えた半導体装置51であって、主表面を有する半導体基板41と、その主表面に形成されたフィールド酸化膜7と、その主表面上に形成され、かつ信号入力端子21に電気的に接続された導電層12a、12bとを備えている。ダイオード22のカソード領域は、n+拡散層8cと、n-エピタキシャル層4と、n型拡散層5と、n+拡散層8bとで構成されている。n+拡散層8cは、配線12bと電気的に接続して半導体基板41の主表面に形成されている。n+拡散層8bは、p拡散層6bとツェナー降伏が生じるpn接合を構成し、ツェナー降伏が生じるpn接合は、フィールド酸化膜7から離れている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、半導体装置に関し、より特定的にはサージ保護回路を備えた半導体装置に関する。
自動車、モーター、蛍光表示、オーディオ等やトランジスタ素子等よりなるIC(Integrated Circuit)を瞬間的に大きく増加した電流あるいは電圧(サージ)から保護するためのサージ保護回路として、様々なものが提案されてきた。このうち、1つのダイオードと1つのnpnトランジスタから構成されるサージ保護回路は、簡易な構成で得られるサージ保護回路として知られている。1つのダイオードと1つのnpnトランジスタから構成される従来のサージ保護回路は、以下のような構成になっている。
1つのダイオードと1つのnpnトランジスタから構成される従来のサージ保護回路において、ダイオードのカソードは、フィールド酸化膜によって電気的に分離された半導体基板の主表面に形成された高濃度の第1のn+拡散層を有している。この第1のn+拡散層は、半導体基板上に形成された導電層と接触することで信号入力端子と電気的に接続されている。ダイオードのアノードは、p型拡散層と、p型拡散層内に形成されたp+拡散層とを有している。このp+拡散層はカソードとなるn+拡散層と直接接している。
また、npnトランジスタのコレクタは、上記第1のn+拡散層と、埋込みn+拡散層と、半導体基板内に形成されたn-エピタキシャル層とを有している。npnトランジスタのベースは、n-エピタキシャル層内に形成されたp型拡散層を有している。npnトランジスタのエミッタは、p型拡散層内に形成された第2のn+拡散層を有している。
上記第1のn+拡散層は、ダイオードのカソード領域に含まれ、かつnpnトランジスタのコレクタ領域に含まれている。また、p型拡散層はダイオードのアノード領域に含まれ、かつnpnトランジスタのベース領域に含まれている。
続いて、上記従来のサージ保護回路の動作について説明する。信号入力端子にサージ電圧が印加されると、上記第1のn+拡散層にサージ電圧が印加され、ダイオードの逆方向電圧が上昇する。この逆方向電圧が一定値を超えるとダイオードがツェナー降伏し、ダイオードのカソードからアノードへ電流が流れる。このアノード領域に含まれているp型拡散層はnpnトランジスタのベース領域でもあるため、この電流がnpnトランジスタのベース電流となる。これにより、npnトランジスタが導通するため、信号入力端子に印加されたサージの電荷がnpnトランジスタのエミッタ側から放電される。
また、上記以外のサージ保護回路は、たとえば特開平5−206385号公報および特開昭56−19657号公報に開示されている(特許文献1、2参照)。
特開平5−206385号公報 特開昭56−19657号公報
上記構成を有する従来のサージ保護回路においては、ダイオードのカソード領域となる第1のn+拡散層と上記導電層とのコンタクト抵抗を下げるために、第1のn+拡散層は高濃度に形成されている。また、この第1のn+拡散層と接する部分におけるアノード領域の濃度が低いと、ダイオードが降伏した場合に、第1のn+拡散層とアノード(p型拡散層)とのpn接合の空乏層中に存在する電子が、第1のn+拡散層に隣接するフィールド酸化膜にトラップされる。この場合、pn接合の空乏層が広がり、ダイオードの降伏電圧が上昇する問題が生じる。したがって、アノードとなるp型拡散層内の第1のn+拡散層と接する部分には、高濃度のp+拡散層を形成することにより、第1のn+拡散層からの電子をスムーズにアノード(p型拡散層)へ流す必要がある。つまり、ツェナー降伏が生じるpn接合を構成するアノード領域とカソード領域とがともに高濃度で形成される必要がある。
しかしながら、ツェナー降伏が生じるpn接合を構成するアノード領域とカソード領域とがともに高濃度で形成されると、アノード領域とカソード領域とのpn接合の空乏層幅が極端に狭くなる。その結果、降伏電圧よりも低い電圧でサージ保護回路に電流が流れる現象(電流のリーク)が起こり、サージ保護回路が正常に動作しないという問題があった。
したがって、本発明の目的は、電流のリークが生じず、かつ正常に動作するサージ保護回路を備えた半導体装置を提供することである。
本発明の半導体装置は、信号入力端子に電気的に接続され、かつダイオードとトランジスタとを有するサージ保護回路を備えた半導体装置であって、主表面を有する半導体基板と、半導体基板の主表面に形成されたフィールド酸化膜と、半導体基板の主表面上に形成され、かつ信号入力端子に電気的に接続された第1の導電層とを備えている。ダイオードのカソードは、第1のカソード領域と第2のカソード領域とを有し、第1のカソード領域は、第1の導電層と電気的に接続して半導体基板の主表面に形成されていて、第2のカソード領域は、ダイオードのアノード領域とツェナー降伏が生じるpn接合を構成し、ツェナー降伏が生じるpn接合は、フィールド酸化膜から離れている。
以上により、本発明の半導体装置は、第1の導電層と電気的に接続されている第1のカソード領域と、ツェナー降伏が生じるpn接合を構成している第2のカソード領域とが別々に形成されている。したがって、第1のカソード領域の不純物濃度を高くすることにより第1の導電層との接触抵抗を下げることができる。また、アノード領域と第2のカソード領域との不純物濃度を低くすることにより、電流のリークを防止できる。さらに、ツェナー降伏が生じるアノード領域と第2のカソード領域とのpn接合がフィールド酸化膜から離れているので、アノード領域とカソード領域とのpn接合の空乏層中に存在する電子がフィールド酸化膜にトラップされ、これによりpn接合の空乏層が広がり、ダイオードの降伏電圧が上昇するという問題を解決できる。したがって、電流のリークが生じず、かつ正常に動作するサージ保護回路を備えた半導体装置が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるサージ保護回路を示す回路図である。
図1を参照して、サージ保護回路31は、ダイオード22とnpnトランジスタ23とを備えている。ダイオード22のカソードおよびnpnトランジスタ23のコレクタは、信号入力端子21および装置部分25に電気的に接続されている。ダイオード22のアノードとnpnトランジスタ23のベースとは互いに電気的に接続されている。npnトランジスタ23のエミッタは接地電位24に電気的に接続されている。
続いて、本実施の形態におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す平面図である。図3は図2のIII−III線に沿った断面図である。
図2および図3を参照して、半導体装置51において、たとえばシリコン単結晶よりなる半導体基板41の下部にp-領域1が形成されている。p-領域1の上には注入拡散によりn+拡散層2が形成されている。このn+拡散層2の上にn-エピタキシャル層4が形成されている。このn-エピタキシャル層4の周囲を取り囲むように、p-領域1上にp+拡散層3aとp型拡散層6aとが形成されていて、p型拡散層6a内にはp+拡散層9が形成されている。n+拡散層2およびn-エピタキシャル層4内には注入拡散によりp+拡散層3bが形成されている。また、半導体基板41の表面には、半導体基板の各領域を電気的に分離するためのフィールド酸化膜7が形成されている。フィールド酸化膜7とは、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法により形成されるシリコン酸化膜のことである。p+拡散層9とn+拡散層8aとn+拡散層8bとn+拡散層8cとは、フィールド酸化膜7によって各々電気的に分離されている。
このn+拡散層2およびn-エピタキシャル層4内には、サージ保護回路を構成するダイオード22とnpnトランジスタ23とが形成されている。ダイオード22は、アノード領域とカソード領域とを有している。npnトランジスタ23は、エミッタ領域とベース領域とコレクタ領域とを有している。
ダイオード22において、アノード領域は、n型拡散層5内に形成されたp型拡散層6bにより構成されている。n型拡散層5はn-エピタキシャル層4内に形成されている。カソード領域は、n-エピタキシャル層4内に形成されたn+拡散層8c(第1のカソード領域)と、n-エピタキシャル層4と、n型拡散層5と、n型拡散層5およびp型拡散層6b内に形成されたn+拡散層8b(第2のカソード領域)とにより構成されている。
npnトランジスタ23において、コレクタ領域は、n-エピタキシャル層4内に形成されたn+拡散層8cと、n-エピタキシャル層4と、n+拡散層2とにより構成されている。ベース領域は、n-エピタキシャル層4内に形成されたp型拡散層6cにより構成されている。エミッタ領域は、p型拡散層6c内に形成されたn+拡散層8aにより構成されている。
本実施の形態においては、ツェナー降伏が生じるpn接合は、p型拡散層6bとn+拡散層8bとにより構成されている。ここで、n+拡散層8bはp型拡散層6bの上面を覆うように形成されている。半導体基板41を上面から見た場合(図2)におけるn+拡散層8bの外周部分は、n型拡散層5と電気的に接続されている。また、p型拡散層6bの側面を覆うようにn型拡散層5が形成されている。これによりn+拡散層8bおよびn型拡散層5で構成されるカソード領域は四角柱の形状で形成されていて、この四角柱の内部にアノード領域であるp型拡散層6bが形成されている。したがって、ツェナー降伏が生じるpn接合(p型拡散層6bとn+拡散層8bとにより構成されるpn接合)はこの四角柱の内部に構成されることとなり、フィールド酸化膜7から離れている。
n型拡散層5は、たとえば約1012個/cm2の注入量でP(リン)をn-エピタキシャル層4に注入することにより形成されている。p型拡散層6a〜6cは、たとえば約1013個/cm2の注入量でB(ボロン)をn-エピタキシャル層4に注入することにより形成されている。n+拡散層8a〜8cは、n-エピタキシャル層4と、n型拡散層5およびp型拡散層6bと、p型拡散層6cとの表面において、たとえば約1015個/cm2の注入量でAs(ヒ素)を注入することにより形成されている。p+拡散層9は、p型拡散層6aの表面において、たとえば約1015個/cm2の注入量でBまたはBFを注入することにより形成されている。
半導体基板41表面を覆うように半導体基板41の主表面上に層間絶縁膜10が形成されている。層間絶縁膜10にはコンタクトホール11a〜11cの各々が形成されている。このコンタクトホール11a〜11cの各々を介して上記の各領域に電気的に接続するように、層間絶縁膜10上に、たとえば不純物が導入された多結晶シリコン(以下、ドープトポリシリコンと称する)よりなる配線12a、12bが形成されている。これにより、p+拡散層9とn+拡散層8aとが電気的に接続されている。なお、配線12b(第1の導電層)は信号入力端子21(図1)および装置部分25(図1)に電気的に接続されている。
続いて、本実施の形態におけるサージ保護回路の動作について説明する。
図1〜図3を参照して、サージ電圧が信号入力端子21に印加されると、n+拡散層8bにサージ電圧が印加され、ダイオード22のアノードとカソードとの間の逆方向電圧が上昇する。これにより、ダイオード22がツェナー降伏し、n+拡散層8bからp型拡散層6bに電流が流れる。このp型拡散層6bからnpnトランジスタ23のベース領域であるp型拡散層6aに電流が流れ、npnトランジスタ23がONする。npnトランジスタ23がONすると、n-エピタキシャル層4からn+拡散層8aに電流が流れることにより、信号入力端子21に印加されたサージ電圧は接地電位24である配線12aに開放される。これにより、装置部分25にサージ電圧が印可されることが防止される。
本実施の形態においては、ダイオード22のカソード領域はn+拡散層8cとn-エピタキシャル層4とn型拡散層5とn+拡散層8bとにより構成されている。このうち、配線12bに電気的に接続されているn+拡散層8cと、ツェナー降伏が生じるpn接合を構成しているn+拡散層8bとが別々の領域で構成されている。したがって、n+拡散層8cの不純物濃度を高くすることにより配線12bとのコンタクト抵抗を下げることができる。また、p型拡散層6bとn+拡散層8bとの不純物濃度を低くすることにより、電流のリークを防止できる。さらに、ツェナー降伏が生じるp型拡散層6bとn+拡散層8bとのpn接合がフィールド酸化膜7から離れているので、アノード領域とカソード領域とのpn接合の空乏層中に存在する電子がフィールド酸化膜7にトラップされ、これによりpn接合の空乏層が広がり、ダイオード22の降伏電圧が上昇するという問題を解決できる。したがって、電流のリークが生じず、かつ正常に動作するサージ保護回路を備えた半導体装置51が得られる。
本願発明者らは、上記の効果を確認すべく以下の実験を行なった。
具体的には、従来のサージ保護回路を備えた半導体装置の電流・電圧特性と本実施の形態におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の電流・電圧特性とを調べた。図4(a)は、従来のサージ保護回路を備えた半導体装置の電流・電圧特性を示した図である。図4(b)は、本発明の実施の形態1におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の電流・電圧特性を示した図である。なお、図4(a)、(b)において、電流はnpnトランジスタ23(図1)を流れる電流を対数表示している。電圧は、接地電位24(図1)の電位を0としたときの信号入力端子21(図1)の電位を示している。また、V1はダイオード22(図1)の降伏電圧を示している。
これらの結果から、従来のサージ保護回路においては、電圧がV1以下の場合にも電流が流れている。これはダイオード22の電流のリークに起因するものである。一方、本発明においては、電圧がV1以下の場合では10-12Aオーダーのわずかな電流しか流れていない。そして電圧がV1以上になると急激に大きな電流が流れている。したがって、本発明の実施の形態1のサージ保護回路を備える半導体装置は、電流のリークが生じず、正常に動作していることがわかる。
また、本実施の形態においては、サージ保護回路31は、ダイオード22のカソードとnpnトランジスタ23のコレクタとが信号入力端子21に電気的に接続されており、ダイオード22のアノードとnpnトランジスタ23のベースとは互いに同じ導電型に形成されていて、かつ互いに電気的に接続されている。
これにより、ダイオード22がnpnトランジスタ23より先に確実に降伏するように回路が構成されるため、ダイオード22が降伏することでnpnトランジスタ23が確実にONし、それにより信号入力端子21に印加されたサージ電圧が確実に開放されるため、誤作動を防止でき正常に動作するサージ保護回路31を実現することができる。
さらに、本実施の形態においては、アノード領域であるp型拡散層6bの上面を覆うように、ツェナー降伏が生じるpn接合を構成するカソード領域であるn+拡散層8bが形成されている。
これにより、ツェナー降伏が生じるpn接合がフィールド酸化膜7から離れている構成を容易に作製できる。したがって、ツェナー降伏が生じるpn接合の空乏層中の電子がフィールド酸化膜7にトラップされ空乏層幅が広がることによりダイオード22の降伏電圧が上がることを容易に防止できる。
なお、本実施の形態においては、アノード領域であるp型拡散層6bの上面を覆うように、ツェナー降伏が生じるpn接合を構成するカソード領域であるn+拡散層8bが形成されている場合について示したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、アノード領域であるp型拡散層6bの側面を覆うように、ツェナー降伏が生じるpn接合を構成するカソード領域が形成されていてもよい。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す平面図である。図6は図5のVI−VI線に沿った断面図である。
図5および図6を参照して、本実施の形態においては、n+拡散層8cを取り囲むようにn-エピタキシャル層4内にn+拡散層13aが形成されている。n+拡散層13aは、n+拡散層2に到達するようにn-エピタキシャル層4内にたとえばリンガラスを注入拡散することにより形成されている。これにより、npnトランジスタ23のコレクタ領域は、n+拡散層8cとn+拡散層13aとn+拡散層2とn-エピタキシャル層4とにより構成されている。なお、n+拡散層13aはn-エピタキシャル層4よりも不純物濃度が高い。
なお、これ以外の構成については図1〜図3に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のサージ保護回路を備えた半導体装置においては、npnトランジスタ23のコレクタ領域がさらにn+拡散層13aで構成されている。n+拡散層はn-エピタキシャル層に比べて不純物濃度が大きいので、コレクタ領域の電気抵抗(コレクタ抵抗)が小さい。このため、トランジスタの動作速度を向上することができ、高周波数のサージに対してもサージ保護回路が動作可能となる。これについて以下に説明する。
トランジスタの動作速度はベース領域での少数キャリアの走行時間τが短いほど速くなる。ベース領域での少数キャリアの走行時間τは次式で表される。
Figure 2004282031
ここで、QBはベース領域に注入された少数キャリアの電荷、Icはコレクタ電流、τBはベース領域での少数キャリアの走行時間である。式1を参照して、コレクタ電流Icが大きくなると少数キャリアの走行時間τBが短くなる。本実施の形態においては、n+拡散層が形成されることによりコレクタ抵抗が小さくなるので、コレクタ電流Icが大きくなる。その結果、ベース領域での少数キャリアの走行時間τBが短くなり、トランジスタの動作速度が向上することができ、高周波数のサージに対してもサージ保護回路が動作可能となる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。
図7を参照して、本実施の形態においては、p型拡散層6aの図中右側のn-エピタキシャル層4内にもn+拡散層13bが形成されている。n+拡散層13bはn+拡散層13aと同様の方法により形成される。これにより、npnトランジスタ23のコレクタ領域は、n+拡散層8cとn+拡散層13aとn+拡散層2とn+拡散層13bとn-エピタキシャル層4とにより構成されている。
なお、これ以外の構成については図6に示す実施の形態2の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のサージ保護回路を備えた半導体装置においては、npnトランジスタ23のコレクタ領域がさらにn+拡散層13bで構成されている。n+拡散層はn-エピタキシャル層に比べて不純物濃度が大きいので、コレクタ抵抗が小さい。このため、トランジスタの動作速度を一層向上することができ、高周波数のサージに対してもサージ保護回路が動作可能となる。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す平面図である。図9は図8のIX−IX線に沿った断面図である。
図8および図9を参照して、本実施の形態においては、ダイオード22が以下のように構成されている。
すなわち、ダイオード22において、カソード領域は、n-エピタキシャル層4内に形成されたn+拡散層8c(第1のカソード領域)と、n-エピタキシャル層4と、n-エピタキシャル層4内に形成されたn型拡散層5(第2のカソード領域)とにより構成されている。アノード領域は、n-エピタキシャル層4内に形成されたp型拡散層6cと、n型拡散層5およびp型拡散層6c内に形成されたp+拡散層9aとにより構成されている。なお、p+拡散層3bとp型拡散層6bとn+拡散層8bとは形成されていない。
本実施の形態においては、ツェナー降伏が生じるpn接合は、p+拡散層9aとn型拡散層5とにより構成されている。ここで、p+拡散層9aはn型拡散層5の上面を覆うように形成されている。半導体基板41を上面から見た場合(図8)におけるp+拡散層9aの外周部分は、p型拡散層6cと電気的に接続されている。また、n型拡散層5の側面を取り囲むようにp型拡散層6cが形成されている。これによりp+拡散層9aおよびp型拡散層6cで構成されるアノード領域は四角柱の形状となり、この四角柱の内部にカソード領域であるn型拡散層5が形成されている。したがって、ツェナー降伏が生じるpn接合(p+拡散層9aとn型拡散層5とにより構成されるpn接合)はこの四角柱の内部に構成されることとなり、フィールド酸化膜7から離れている。
なお、これ以外の構成については図1〜図3に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のサージ保護回路を備えた半導体装置においては、カソード領域であるn型拡散層5の上面を覆うように、ツェナー降伏が生じるpn接合を構成するアノード領域であるp+拡散層9aが形成されている。
これにより、ツェナー降伏が生じるpn接合がフィールド酸化膜7から離れている構成を容易に作製できる。したがって、ツェナー降伏が生じるpn接合の空乏層中の電子がフィールド酸化膜7にトラップされ空乏層幅が広がることによりダイオード22の降伏電圧が上がることを容易に防止できる。
なお、本実施の形態においては、カソード領域であるn型拡散層5の上面を覆うように、ツェナー降伏が生じるpn接合を構成するアノード領域であるp+拡散層9aが形成されている場合について示したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、カソード領域であるn型拡散層5の側面を覆うように、ツェナー降伏が生じるpn接合を構成するアノード領域が形成されていてもよい。
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す平面図である。図11は図10のXI−XI線に沿った断面図である。
図10および図11を参照して、本実施の形態においては、ダイオード22が以下のように構成されている。
すなわち、ダイオード22において、アノード領域は、n-エピタキシャル層4内に形成されたp+拡散層3bと、n-エピタキシャル層4内に形成されたp型拡散層6cとにより構成されている。カソード領域は、n-エピタキシャル層4内に形成されたn+拡散層8c(第1のカソード領域)と、n-エピタキシャル層4とn+拡散層2(第2のカソード領域)とにより構成されている。p型拡散層6cは、p+拡散層3bと接触するように、n-エピタキシャル層4内に広く形成されている。なお、n型拡散層5とp型拡散層6bとは形成されていない。
本実施の形態においては、ツェナー降伏が生じるpn接合は、p+拡散層3bとn+拡散層2とにより構成されている。p+拡散層3bとn+拡散層2とはともにn-エピタキシャル層4の内部(図11中下側)に形成されていて、ツェナー降伏が生じるpn接合は、フィールド酸化膜7から離れている。
なお、これ以外の構成については図1〜図3に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態においては、ツェナー降伏が生じるpn接合は、ともに不純物濃度の高い領域であるp+拡散層3bとn+拡散層2とにより構成されている。しかしながら、以下の理由によりpn接合部分のp+拡散層3bの不純物濃度が局所的に低くなっている。
すなわち、p+拡散層3bは、たとえば約1014個/cm2の注入量でBをp-領域1に注入し、たとえば1150℃の熱処理を行なうことにより形成されている。n+拡散層2は、たとえば約1015個/cm2の注入量でSb(アンチモン)をp-領域1に注入し、たとえば1180℃の熱処理を行なうことにより形成されている。このとき、SbはBよりも拡散係数が小さいため、Sbの拡散により、n+拡散層2はp-領域1付近に形成される。一方、BはSbよりも拡散係数が大きいため、Bの拡散により、p+拡散層3bはn+拡散層2よりも半導体基板41表面に近い領域(図11中上側)に形成される。このようにして形成されたp+拡散層3bにおいては、p+拡散層3b内部においても不純物濃度差が生じている。つまり、p+拡散層3b内部において、半導体基板41表面に近い部分(図11中上側)では局所的にBの不純物濃度が高くなっている。一方、n+拡散層2とのpn接合部分では局所的にBの不純物濃度が低くなっているので、pn接合の空乏層幅が広くなる。これにより、電流のリークが生じず、かつ正常に動作するサージ保護回路を備えた半導体装置が得られる。
また、本実施の形態においては、ツェナー降伏が生じるpn接合を構成するp+拡散層3bとn+拡散層2とは、ともに半導体基板41内に形成されたn-エピタキシャル層4の内部に形成されている。これにより、ツェナー降伏が生じるpn接合が半導体基板41の内部(図11中下側)に形成されるので、サージ保護回路31で発生した熱を効率良く半導体基板41へ放出することができる。
(実施の形態6)
図12は、本発明の実施の形態6におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す平面図である。図13は図12のXIII−XIII線に沿った断面図である。
図12および図13を参照して、本実施の形態においては、npnトランジスタ23が以下のように構成されている。
すなわち、npnトランジスタ23において、コレクタ領域は、n-エピタキシャル層4内に形成されたn+拡散層8cと、n-エピタキシャル層4と、n+拡散層2(第1の埋め込み層)とにより構成されている。ベース領域は、n-エピタキシャル層4内に形成されたp+拡散層3b(第2の埋め込み層)と、n-エピタキシャル層4内に形成されたp型拡散層6cとにより構成されている。エミッタ領域は、p型拡散層6c内に形成されたn+拡散層8aにより構成されている。n+拡散層2とp+拡散層3bとは隣接している。
なお、これ以外の構成については図8および図9に示す実施の形態4の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のサージ保護回路を備えた半導体装置51では、サージ電圧によりダイオード22がツェナ−降伏すると、npnトランジスタ23では以下のように電流が流れる。すなわち、コレクタ領域でn+拡散層8cからn-エピタキシャル層4を通ってn+拡散層2に流れた電流が、p+拡散層3bおよびp型拡散層6cを介してn+拡散層8aへ流れる。つまり、npnトランジスタ23では、n+拡散層2とp+拡散層3bとが隣接しており、n+拡散層2とp+拡散層3bとでコレクタとベースとの接合部分が形成されている。このように、n-エピタキシャル層4よりも不純物濃度の高いn+拡散層2をベースとの接合部分とすることができる。
本実施の形態のサージ保護回路を備えた半導体装置51において、npnトランジスタ23のコレクタは、半導体基板内に形成されたn-エピタキシャル層4と、n-エピタキシャル層4内に形成されたn+拡散層2とを有しており、npnトランジスタ23のベースは、n-エピタキシャル層4内に形成されたp+拡散層3bを有している。n+拡散層2はn-エピタキシャル層4よりも不純物濃度が高く、かつp+拡散層3bと隣接している。
これにより、n-エピタキシャル層4よりも不純物濃度の高いn+拡散層2がベースとの接合部分となるので、コレクタ領域とベース領域との接合面に電流が集中しやすくなる。その結果、コレクタ領域からベース領域へ電流が流れやすくなり、一層大きな電流を開放することができる。
図14は、本発明の実施の形態4におけるサージ保護回路を備えた半導体装置での電流の流れを模式的に示す断面図であり、図15は、本発明の実施の形態6におけるサージ保護回路を備えた半導体装置での電流の流れを模式的に示す断面図である。
図14を参照して、実施の形態4の半導体装置では、n-エピタキシャル層4がベース領域との接合部分となっている。n-エピタキシャル層4はn+拡散層2より高抵抗であるので、本実施の形態の半導体装置と比較してコレクタ領域内で電流が集中しやすく(電流密度が高くなりやすく)、コレクタ領域内に電流が流れにくい箇所が存在している。一方、図15を参照して、本実施の形態の半導体装置は、n-エピタキシャル層4よりも不純物濃度の高いn+拡散層2がベース領域との接合部分となるので、コレクタ領域内で電流が集中せずに(電流密度が高くならずに)、コレクタ領域において電流が流れやすくなる。
本願発明者らは、上記の効果を確認すべく、本発明の実施の形態4の半導体装置と、本実施の形態の半導体装置との各々において、電流によって形成されるエミッタ領域直下の深さ方向の電界強度についてシミュレーションを行なった。
図16は、本発明の実施の形態4の半導体装置におけるエミッタ領域直下の深さ方向の濃度プロファイルと、エミッタ領域直下の深さ方向の電界強度とのシミュレーション結果を示す図である。図17は、本発明の実施の形態6の半導体装置におけるエミッタ領域直下の濃度プロファイルと、エミッタ領域直下の深さ方向の電界強度とのシミュレーション結果を示す図である。なお、図16および図17では、半導体装置51を流れる電流の電流密度がそれぞれ10μA/μm、10mA/μmである場合の電界強度のシミュレーション結果が示されている。また、図16および図17において、Aで示される領域はn+拡散層8aが形成されている領域であり、Bで示される領域はp型拡散層6cが形成されている領域であり、Cで示される領域はn-エピタキシャル層4が形成されている領域であり、Dで示される領域はn+拡散層2が形成されている領域であり、Eで示される領域はp+拡散層3bが形成されている領域である。
図16を参照して、電流密度が10μA/μmの場合には、n+拡散層2内の約6.8μmの深さで、電界強度の絶対値が極大となっている。電界強度の絶対値が大きい箇所は電流が集中して流れにくくなっている箇所であるので、この結果から、特に半導体装置に流れる電流が大きい場合に、n+拡散層2内で電流が流れにくい箇所が存在していることがわかる。
一方、図17を参照して、電流密度が10μA/μm、10mA/μmのいずれの場合でも、p+拡散層3bとn+拡散層2との接合面付近の約7.0μmの深さで電界強度の絶対値が極大となっている。これにより、本実施の形態の半導体装置51では、n+拡散層2内で電流が流れやすくなっていることがわかる。
(実施の形態7)
図18は、本発明の実施の形態7におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。
図18を参照して、本実施の形態においては、n+拡散層8cを取り囲むようにn-エピタキシャル層4内にn+拡散層13aが形成されている。n+拡散層13aは、n+拡散層2に到達するようにn-エピタキシャル層4内にたとえばリンガラスをデポして拡散することにより形成されている。これにより、npnトランジスタ23のコレクタ領域は、n+拡散層8cとn+拡散層13aとn+拡散層2とn-エピタキシャル層4とにより構成されている。なお、n+拡散層13aはn-エピタキシャル層4よりも不純物濃度が高い。
なお、これ以外の構成については図12および図13に示す実施の形態6の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のサージ保護回路を備えた半導体装置51においては、npnトランジスタ23のコレクタ領域がさらにn+拡散層13aで構成されている。n+拡散層はn-エピタキシャル層に比べて不純物濃度が大きいので、コレクタ領域の電気抵抗(コレクタ抵抗)が小さい。このため、トランジスタの動作速度を向上することができ、高周波数のサージに対してもサージ保護回路が動作可能となる。
(実施の形態8)
図19は、本発明の実施の形態8におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。
図19を参照して、本実施の形態においては、n+拡散層8aの真下に位置するp+拡散層3bの一部に窪み部分14aが形成されている。窪み部分14aはn+拡散層2に隣接しており、窪み部分14aに入り込むようにn+拡散層2が形成されている。この窪み部分14aは、p+拡散層3bを形成するためにn+拡散層2およびn-エピタキシャル層4内に不純物を注入する際に、窪み部分14aに不純物を注入しないようにしてp+拡散層3bを形成することにより形成される。窪み部分14aがこのようにして形成されるので、p+拡散層3bは、p型不純物の濃度が局所的に低くなっている低濃度領域14bを窪み部分14aの周辺に有している。
なお、これ以外の構成については図12および図13に示す実施の形態6の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のサージ保護回路を備えた半導体装置51において、p+拡散層3bは、n-エピタキシャル層と隣接する部分に相対的に不純物濃度の低い低濃度領域14bを有している。
これにより、形成する低濃度領域14bの大きさによりコレクタと接触するベース領域の抵抗を調節することができる。ベース領域の抵抗を調節することで、半導体装置に流れる電流の大きさを調節することができる。
本願発明者らは、上記の効果を確認すべく、本実施の形態の半導体装置51において、電流によって形成されるエミッタ領域直下の電界強度についてシミュレーションを行なった。
図20は、本発明の実施の形態8の半導体装置におけるエミッタ領域直下の深さ方向の濃度プロファイルと、エミッタ領域直下の深さ方向の電界強度とのシミュレーション結果を示す図である。なお、半導体装置を流れる電流の電流密度がそれぞれ10μA/μm、10mA/μmである場合の電界強度のシミュレーション結果が示されている。また、図20において、Aで示される領域はn+拡散層8aが形成されている領域であり、Bで示される領域はp型拡散層6cが形成されている領域であり、Dで示される領域はn+拡散層2が形成されている領域であり、Eで示される領域はp+拡散層3bが形成されている領域である。
図20を参照して、電流密度が10μA/μmの場合には、図17に示す実施の形態6のシミュレーション結果と比較して電界強度の幅が大きくなっている。電界強度の幅が大きくなるほど電流が流れにくい領域は大きくなるので、この結果から、特に半導体装置を流れる電流が小さい場合に、低濃度領域14bによって半導体装置に流れる電流の大きさを調節可能であることがわかる。
(実施の形態9)
図21は、本発明の実施の形態9におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。
図21を参照して、本実施の形態においては、n+拡散層8cを取り囲むようにn-エピタキシャル層4内にn+拡散層13aが形成されている。n+拡散層13aは、n+拡散層2に到達するようにn-エピタキシャル層4内にたとえばリンガラスをデポして拡散することにより形成されている。これにより、npnトランジスタ23のコレクタ領域は、n+拡散層8cとn+拡散層13aとn+拡散層2とn-エピタキシャル層4とにより構成されている。なお、n+拡散層13aはn-エピタキシャル層4よりも不純物濃度が高い。
なお、これ以外の構成については図19に示す実施の形態8の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のサージ保護回路を備えた半導体装置51においては、npnトランジスタ23のコレクタ領域がさらにn+拡散層13aで構成されている。n+拡散層はn-エピタキシャル層に比べて不純物濃度が大きいので、コレクタ領域の電気抵抗(コレクタ抵抗)が小さい。このため、トランジスタの動作速度を向上することができ、高周波数のサージに対してもサージ保護回路が動作可能となる。
(実施の形態10)
図22は、本発明の実施の形態10におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す平面図である。図23は図22のXXIII−XXIII線に沿った断面図である。
図22および図23を参照して、本実施の形態においては、npnトランジスタ23のエミッタ領域を構成するn+拡散層8aの形状が実施の形態6とは異なっている。具体的には、n+拡散層8aを3つに分断するように2本のp+拡散層9bがp型拡散層6c内に形成されている。2つのp+拡散層9bの各々は、たとえば図23中縦方向に伸びた長方形の平面形状を有している。n+拡散層8aおよびp+拡散層9bは、ともに配線12a(第2の導電層)と電気的に接続されている。また、npnトランジスタ23のベース領域は、n-エピタキシャル層4内に形成されたp+拡散層3bと、n-エピタキシャル層4内に形成されたp型拡散層6cと、p型拡散層6c内に形成されたp+拡散層9bとにより構成されている。
なお、これ以外の構成については図12および図13に示す実施の形態6の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のサージ保護回路を備えた半導体装置51において、npnトランジスタ23のベース領域であるp+拡散層9bと、エミッタ領域であるn+拡散層8aとは、ともに配線12aと電気的に接続されている。
これにより、ベース領域であるp型拡散層6cを流れる電流がp+拡散層9bを通じて配線12aに流れ込むので、p型拡散層6cの電子密度が低下し、npnトランジスタ23においてコレクタ領域からエミッタ領域へ電流が流れにくくなる。したがって、p+拡散層9bの大きさを調節することで、半導体装置に流れる電流の大きさを調節することができる。
本願発明者らは、上記の効果を確認すべく、本実施の形態の半導体装置51において、エミッタ領域直下の深さ方向の電子密度についてシミュレーションを行なった。
図24は、本発明の実施の形態10の半導体装置におけるエミッタ領域直下の濃度プロファイルと、エミッタ領域直下の電子密度の電界分布とのシミュレーション結果を示す図である。なお、図24において、Aで示される領域はn+拡散層8aが形成されている領域であり、Bで示される領域はp型拡散層6cが形成されている領域であり、Dで示される領域はn+拡散層2が形成されている領域であり、Eで示される領域はp+拡散層3bが形成されている領域である。
図24を参照して、p+拡散層3b内の約6.2μmの深さから、p+拡散層3bとn+拡散層2との接合面付近の約7.0μmの深さまでの範囲で、電子密度が大きく低下している。これにより、p型拡散層6cを流れる電流がp+拡散層9bを通じて配線12aに流れ込んでいることがわかる。
また、本願発明者らは、本実施の形態の半導体装置51において、p+拡散層9b(スリット)の数を変化させて、半導体装置に加わる電圧と半導体装置を流れる電流との関係についてシミュレーションを行なった。
図25は、本発明の実施の形態10の半導体装置に加わる電圧と半導体装置を流れる電流密度との関係についてのシミュレーション結果を示す図である。なお、図25においては、設けられるスリットの数がそれぞれ1本〜4本である場合の電流と電圧の関係のシミュレーション結果が示されている。
図25を参照して、電流密度が1×10-4A/μm以上の場合において、スリットの数が多くなる(p+拡散層9bの大きさが大きくなる)に従って半導体装置を流れる電流が大きくなっている。この結果から、特に半導体装置を流れる電流が大きい場合に、p型拡散層6c内に形成するp+拡散層9b(スリット)の数によって半導体装置に流れる電流の大きさを調節可能であることがわかる。
さらに、本願発明者らは、本発明の実施の形態4、6、8、および10の半導体装置の各々において、半導体装置に加わる電圧と半導体装置を流れる電流との関係についてシミュレーションを行なった。
図26は、半導体装置に加わる電圧と半導体装置を流れる電流密度との関係についてのシミュレーション結果を示す図である。
図26を参照して、実施の形態6の半導体装置では、電流密度が1×10-4A/μmである場合に電圧は約11.0Vとなっている。これに対し、実施の形態4の半導体装置では、電流密度が1×10-4A/μmである場合に電圧は約26.0Vとなっている。この結果から、実施の形態6の半導体装置は、特に半導体装置に流れる電流が大きい場合に、実施の形態4の半導体装置よりも電流が流れやすくなっていることがわかる。また、実施の形態8の半導体装置では、電流密度が1×10-10A/μmである場合に電圧は約26.0Vとなっている。これに対し、実施の形態6の半導体装置では、電流密度が1×10-10A/μmである場合に電圧は約16.0Vとなっている。この結果から、実施の形態8の半導体装置は、特に半導体装置に流れる電流が小さい場合に、実施の形態8の半導体装置よりも電流が流れやすくなっており、流れる電流の大きさが調節可能であることがわかる。さらに、実施の形態10の半導体装置では、電流密度が1×10-7A/μmである場合に電圧は約32.0Vとなっている。これに対し、実施の形態6の半導体装置では、電流密度が1×10-7A/μmである場合に電圧は約11.0Vとなっている。この結果から、実施の形態8の半導体装置は、特に半導体装置に流れる電流が大きい場合に、実施の形態6の半導体装置よりも電流が流れにくくなっており、流れる電流の大きさが調節可能であることがわかる。
(実施の形態11)
図27は、本発明の実施の形態11におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。
図27を参照して、本実施の形態においては、n+拡散層8cを取り囲むようにn-エピタキシャル層4内にn+拡散層13aが形成されている。n+拡散層13aは、n+拡散層2に到達するようにn-エピタキシャル層4内にたとえばリンガラスをデポして拡散することにより形成されている。これにより、npnトランジスタ23のコレクタ領域は、n+拡散層8cとn+拡散層13aとn+拡散層2とn-エピタキシャル層4とにより構成されている。なお、n+拡散層13aはn-エピタキシャル層4よりも不純物濃度が高い。
なお、これ以外の構成については図22および図23に示す実施の形態10の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のサージ保護回路を備えた半導体装置51においては、npnトランジスタ23のコレクタ領域がさらにn+拡散層13aで構成されている。n+拡散層はn-エピタキシャル層に比べて不純物濃度が大きいので、コレクタ領域の電気抵抗(コレクタ抵抗)が小さい。このため、トランジスタの動作速度を向上することができ、高周波数のサージに対してもサージ保護回路が動作可能となる。
実施の形態1〜11においては、図1の回路を有する半導体装置の場合について説明したが、本発明はこのような場合に限られるものではなく、信号入力端子に電気的に接続され、かつダイオードとトランジスタとを有するサージ保護回路を備えた半導体装置であればよい。また、不純物拡散領域の形成方法については、本実施の形態における条件に限られるものではなく、他の条件であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1におけるサージ保護回路を示す回路図である。 本発明の実施の形態1におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す平面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 (a)従来のサージ保護回路を備えた半導体装置の電流・電圧特性を示した図である。(b)本発明の実施の形態1におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の電流・電圧特性を示した図である。 本発明の実施の形態2におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す平面図である。 図5のVI−VI線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態3におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態4におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す平面図である。 図8のIX−IX線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態5におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す平面図である。 図10のXI−XI線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態6におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す平面図である。 図12のXIII−XIII線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態4におけるサージ保護回路を備えた半導体装置での電流の流れを模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態6におけるサージ保護回路を備えた半導体装置での電流の流れを模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態4の半導体装置におけるエミッタ領域直下の深さ方向の濃度プロファイルと、エミッタ領域直下の深さ方向の電界強度とのシミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施の形態6の半導体装置におけるエミッタ領域直下の濃度プロファイルと、エミッタ領域直下の深さ方向の電界強度とのシミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施の形態7におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態8におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態8の半導体装置におけるエミッタ領域直下の深さ方向の濃度プロファイルと、エミッタ領域直下の深さ方向の電界強度とのシミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施の形態9におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態10におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す平面図である。 図22のXXIII−XXIII線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態10の半導体装置におけるエミッタ領域直下の濃度プロファイルと、エミッタ領域直下の電子密度の電界分布とのシミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施の形態10の半導体装置に加わる電圧と半導体装置を流れる電流密度との関係についてのシミュレーション結果を示す図である。 半導体装置に加わる電圧と半導体装置を流れる電流密度との関係についてのシミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施の形態11におけるサージ保護回路を備えた半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。
符号の説明
1 p-領域、2 n+拡散層、3a,3b p+拡散層、4 n-エピタキシャル層、5 n型拡散層、6a〜6c p型拡散層、7 フィールド酸化膜、8a〜8c n+拡散層、9,9a,9b p+拡散層、10 層間絶縁膜、11a〜11c コンタクトホール、12a,12b 配線、13a,13b n+拡散層、14a 窪み部分、14b 低濃度領域、21 信号入力端子、22 ダイオード、23 npnトランジスタ、24 接地電位、25 装置部分、31 サージ保護回路、41 半導体基板、51 半導体装置。

Claims (9)

  1. 信号入力端子に電気的に接続され、かつダイオードとトランジスタとを有するサージ保護回路を備えた半導体装置であって、
    主表面を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の主表面に形成されたフィールド酸化膜と、
    前記半導体基板の主表面上に形成され、かつ前記信号入力端子に電気的に接続された第1の導電層とを備え、
    前記ダイオードのカソードは、第1のカソード領域と第2のカソード領域とを有し、前記第1のカソード領域は、前記第1の導電層と電気的に接続して前記半導体基板の主表面に形成されていて、前記第2のカソード領域は、前記ダイオードのアノード領域とツェナー降伏が生じるpn接合を構成し、
    前記ツェナー降伏が生じるpn接合は、前記フィールド酸化膜から離れていることを特徴とする、半導体装置。
  2. 前記カソードと前記トランジスタのコレクタとが前記信号入力端子に電気的に接続されており、前記アノードと前記トランジスタのベースとは互いに同じ導電型に形成されていて、かつ互いに電気的に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記アノード領域の側面または上面を覆うように、前記第2のカソード領域が形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2のカソード領域の側面または上面を覆うように、前記アノード領域が形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体装置。
  5. ツェナー降伏が生じるpn接合を構成する前記アノード領域と前記第2のカソード領域とは、ともに前記半導体基板内に形成されたエピタキシャル層の内部に形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記トランジスタのコレクタは、前記半導体基板内に形成されたエピタキシャル層と、前記エピタキシャル層内に形成された第1の埋め込み層とを有し、
    前記トランジスタのベースは、前記エピタキシャル層内に形成された第2の埋め込み層を有し、
    前記第1の埋め込み層は前記エピタキシャル層よりも不純物濃度が高く、かつ第2の埋め込み層と隣接していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記第2の埋め込み層は、前記第1の埋め込み層と隣接する部分に相対的に不純物濃度の低い低濃度領域を有することを特徴とする、請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記半導体基板の主表面上に形成された第2の導電層をさらに備え、
    前記トランジスタのベースおよびエミッタは、ともに前記第2の導電層と電気的に接続されていることを特徴とする、請求項6または7に記載の半導体装置。
  9. 前記トランジスタのコレクタは、前記半導体基板内に形成されたエピタキシャル層と、前記エピタキシャル層内に形成された拡散層とを有し、前記拡散層は前記エピタキシャル層よりも不純物濃度が高いことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の半導体装置。
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