JP2004281036A - ディジタル等化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 デジタル等化器を用いて、回路規模を増大させることなく、効率良く、振幅差が大きい信号を波形等化するディジタル等化装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 入力するアナログ信号から高域成分を除去するアナログLPF4と、アナログ信号を非線形にサンプリングして、ディジタル信号を出力する非線形A/D変換部1と、非線形A/D変換部1が出力するディジタル信号120を波形等化する等化器2と、を備え、非線形A/D変換部1は、アナログ信号の振幅の中心値を基準にし、中心値に近いほど1LSBあたりの分解能を高く、中心値から離れるほど1LSBあたりの分解能を低くして、アナログ信号を非線形A/D変換する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハードディスク装置や光ディスク装置等の情報記憶装置に用いられる等化装置に関し、特に、アナログ信号を非線形A/D変換して、波形等化するディジタル等化装置に関する。
近年、ハードディスク装置や光ディスク装置等の情報記憶装置の高密度化が進んでいる。しかしながら、情報記憶装置において、信号を高密度に記録すると、記録した信号を再生する時に、記録した信号の周期の違いに応じて、再生信号(アナログ信号)に振幅差が生じるという問題があった。この問題は、記録密度が高くなるにつれ、再生信号の高域成分の振幅が低下することが原因で発生する。なお、振幅が低下する主な要因として、シンボル間干渉(Inter Symbol Interference:ISI)が挙げられる。以上のことから、情報記憶装置では、高密度化に伴い、再生信号に対して高域成分の振幅の低下を補う信号処理が必要になる。
従来、情報記憶装置において、再生信号(アナログ信号)をアナログ信号処理する場合は、アナログ等化器を用いて高域成分の信号振幅の低下を補っていた。アナログ等化器は、所望の周波数の信号成分を通過させ、同時にゲインを与える等化特性を有する。よって、等化特性を所望の周波数に合わせることにより、信号振幅の低下を選択的に補うことができる。
また、再生信号(アナログ信号)をディジタル信号処理する場合に、高域成分の信号振幅の低下を補う従来の方法としては、以下に示す2つの方法が挙げられる。
第1の方法は、アナログ信号をアナログ等化器で波形等化した後、そのアナログ信号をデジタル信号にA/D変換する方法である。以下、その方法を実現する従来の等化装置について図13を用いて説明する。なお、一般的に、情報記憶装置には、等化装置が設けられている。図13に示す等化装置は、まず、アナログフィルタ67が、アナログ信号を入力し、波形等化に不用な信号成分を除去する。次に、アナログ等化器87が、アナログフィルタ67が出力するアナログ信号を波形等化する。ここで、アナログ等化器87の等化特性を、信号の高域成分を通過させるような特性に設定する。これにより、信号振幅の低下分を選択的に補うことができる。次に、A/D変換部57が、アナログ等化器87が出力するアナログ信号117をA/D変換する。そして、2値化部37が、A/D変換部57が出力するディジタル信号157を2値化する。
第2の方法は、ディジタル等化器を用いる方法である。この場合、A/D変換部の後段にディジタル信号を波形等化するディジタル等化器を設けるようにする。そして、アナログ信号をディジタル信号にA/D変換した後、前記ディジタル信号をディジタル等化器で波形等化する。ただし、ディジタル等化器を用いる場合、A/D変換部の分解能を高める必要がある。これは、波形等化前の振幅差の大きいアナログ信号をA/D変換処理する際に、信号振幅が低下した高域成分から必要な情報を充分に得るためである。なお、A/D変換部の分解能を高める方法としては、例えば、A/D変換ビット数を上げてやる方法がある。
特開平1−233920号公報(第1図)
以下、振幅差が生じた再生信号を、上述のように、アナログ等化器またはディジタル等化器で波形等化する場合に生じる問題点について説明する。
まず、アナログ等化器を用いると、波形等化するアナログ信号が、CAV再生で得られる再生信号のように、周波数が時間の経過とともに変化する場合に問題が生じる。この場合、アナログ信号の周波数に合わせて、アナログ等化器の等化特性を切り替える必要があり、その結果、回路規模が増大し、かつ、信号の処理速度が遅くなる。
また、アナログ等化器を用いると、従来例(図13)で示した等化装置のような信号処理装置をシステムLSIで実現する場合に問題が生じる。信号処理装置をシステムLSIで実現する場合、アナログ回路、ディジタル回路、メモリ等の従来別々のLSIで構成されていたものを1チップ上に実現する必要がある。その中で、アナログ回路はシステムLSI(CMOS)化する時に非常に大きな面積を専有する。つまり、コストアップの要因になる。
また、ディジタル等化器を用いると、前段のA/D変換部のA/D分解能を高める必要がある。A/D変換部は、A/D変換するビット数に比例して回路規模が増大することから、A/D分解能を高めると回路規模が増大する。さらに、分解能を高めると、回路遅延が増えて、信号の処理速度が遅くなる。
以上のことから、本発明では、ディジタル等化器を用いて、回路規模を増大させることなく、かつ、効率良く、振幅差が大きいアナログ信号を波形等化するディジタル等化装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るディジタル等化装置は、ハードディスク装置または光ディスク装置等の情報記憶装置に用いられるディジタル等化装置において、アナログ信号を非線形にサンプリングして、ディジタル信号に変換する非線形A/D変換部と、前記非線形A/D変換部が出力するディジタル信号を波形等化するディジタル等化器と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係るディジタル等化装置は、請求項1に記載のディジタル等化装置において、前記非線形A/D変換部は、任意の関数で実現する非線形特性を有することを特徴とする。
本発明の請求項3に係るディジタル等化装置は、請求項1に記載のディジタル等化装置において、前記非線形A/D変換部は、アナログ信号の振幅の中心値を基準にし、中心値に近いほど1LSBあたりの分解能が高く、中心値から離れるほど1LSBあたりの分解能が低くなるように、A/D変換における1LSBあたりの分解能の重み付けを変えることを特徴とする。
本発明の請求項4に係るディジタル等化装置は、請求項1に記載のディジタル等化装置において、前記非線形A/D変換部は、アナログ信号の中心値からある一定の距離を持った点を基準値とし、前記基準値に近いほど1LSBあたりの分解能が高く、前記基準値から離れるほど1LSBあたりの分解能が低くなるように、A/D変換における1LSBあたりの分解能の重み付けを変えることを特徴とする。
本発明の請求項5に係るディジタル等化装置は、請求項1に記載のディジタル等化装置において、前記非線形A/D変換部は、アナログ信号の中心値を基準にし、中心値から一定の距離にある範囲では1LSBあたりの分解能が高く、中心値から前記一定距離以上離れた範囲では1LSBあたりの分解能が低くなるように、A/D変換における1LSBあたりの分解能の重み付けを変えることを特徴とする。
本発明の請求項6に係るディジタル等化装置は、ハードディスク装置または光ディスク装置等の情報記憶装置に用いられるディジタル等化装置において、アナログ信号に任意の関数で示される非線形特性を与える関数発生器と、前記関数発生器が出力するアナログ信号をA/D変換するA/D変換部と、前記A/D変換部が出力するディジタル信号を波形等化するディジタル等化器と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項7に係るディジタル等化装置は、請求項1に記載のディジタル等化装置において、前記ディジタル等化器に替えて、前記非線形A/D変換部が出力するディジタル信号を波形等化するローパスフィルタを備え、前記ローパスフィルタは、非線形A/D変換により生じる前記ディジタル信号の高周波歪み成分を除去することを特徴とする。
本発明の請求項8に係るディジタル等化装置は、請求項1に記載のディジタル等化装置において、前記ディジタル等化器に替えて、非線形A/D変換部が出力するディジタル信号の信号レベルと所望の信号レベルとを比較し、その誤差を等化特性に帰還させ、常時適応的に前記ディジタル信号を波形等化する適応等化部を備えることを特徴とする。
本発明の請求項9に係るディジタル等化装置は、請求項1に記載のディジタル等化装置において、前記非線形A/D変換部が出力するディジタル信号から、該A/D変換部に入力されるアナログ信号の基準電圧からのずれを検出するオフセット検出部と、前記オフセット検出部の出力に基づいて、前記アナログ信号にオフセットを与えるオフセット制御部とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項10に係るディジタル等化装置は、請求項9に記載のディジタル等化装置において、前記非線形A/D変換部が出力するディジタル信号から、該A/D変換部に入力されるアナログ信号の非対称性を検出する非対称性検出部を有し、前記オフセット制御部は、前記オフセット検出部の出力と前記非対称性検出部の出力とに基づいて、前記アナログ信号にオフセットを与えるとともに、非対称性のずれに応じて前記アナログ信号の基準電圧レベルを変化させることを特徴とする。
本発明の請求項11に係るディジタル等化装置は、ハードディスク装置または光ディスク装置等の情報記憶装置に用いられるディジタル等化装置において、アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、前記A/D変換部が出力するディジタル信号を波形等化するディジタル等化器と、前記A/D変換部が出力するディジタル信号を入力とし、前記A/D変換部に入力されるアナログ信号の信号レベルに応じて前記A/D変換部の高電位側の基準電圧と低電位側の基準電圧とを制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項12に係るディジタル等化装置は、請求項11に記載のディジタル等化装置において、前記制御部は、前記A/D変換部が出力するディジタル信号から、該A/D変換部に入力されるアナログ信号における、基準電圧からのずれであるオフセットと、非対称性とを検出し、前記A/D変換部の高電位側の基準電圧と低電位側の基準電圧とを変調することで、前記オフセットを除去し、かつ、前記非対称性のずれを補正することを特徴とする。
以上のように、本発明に係るディジタル等化装置は、任意の関数で実現する非線形特性を有する非線形A/D変換部と、非線形A/D変換処理により発生する高周波歪み成分を除去するディジタル等化器とを備えるようにするとともに、信号振幅における所定部分を基準点とし、その基準点付近の1LSBあたりのA/D分解能が高くなり、かつ、高域成分の信号振幅の低下分を補える任意の関数で、前記非線形A/D変換部の非線形特性を実現するようにしたことにより、非線形A/D変換部及びディジタル等化器で、振幅差の大きいアナログ信号中のより重要な情報を含む信号成分をより精度よく波形等化することができる。さらに、非線形A/D変換部の回路規模を、分解能を高めるために大きくする必要がない。また、アナログ等化器を用いないことから、システムLSI化する際に、回路規模を小さくできる。
また、本発明に係るディジタル等化装置は、アナログ信号中のオフセットを除去するようにしたことから、非線形A/D変換部の入力中心と非線形A/D変換部が入力するアナログ信号の振幅中心とを一致させて、必要な情報が含まれるアナログ信号の中心部を、より高い分解能で、非線形A/D変換することができる。
また、本発明に係るディジタル等化装置は、アナログ信号中のオフセットを除去すると共に、アナログ信号の非対称ずれを補正するようにしたことから、非線形A/D変換部の入力中心と、非線形A/D変換部が入力するアナログ信号の振幅中心とを一致させて、必要な情報が含まれるアナログ信号の中心部を、より高い分解能で、非線形A/D変換することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係るディジタル等化装置について図1〜3、図14及び15を用いて説明する。本実施の形態1に係るディジタル等化装置は、非線形A/D変換部を用いて、アナログ信号をディジタル信号に変換し、そのディジタル信号を波形等化することを特徴とする。
図1は、本実施の形態1に係るディジタル等化装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、このディジタル等化装置は、アナログLPF(Low pass filter)4と、非線形A/D変換部1と、ディジタル等化器である等化器2と、2値化部3と、を備える。
以上のように構成されるディジタル等化装置の動作について、図2,3,14及び15を用いて説明する。図2及び図3は、非線形A/D変換部1の非線形特性の一例を示す模式図である。図14は、等化器2の等化特性の一例を示す模式図である。図15(a)は、アナログ信号のアナログ波形を示す模式図である。図15(b)は、アナログ信号を非線形A/D変換することで得られるディジタル信号の模式図である。
まず、アナログLPF4は、非線形A/D変換部1の折り返しひずみの発生を防ぐために、入力するアナログ信号から高域成分を除去する。次に、非線形A/D変換部1が、システムクロックで動作し、アナログ信号110を非線形にサンプリングして、ディジタル信号150を出力する。次に、等化器2は、ディジタル信号150を波形等化する。ディジタル等化器2は、図14に示す等化特性12を有し、非線形A/D変換処理により生じる高周波ひずみ成分を除去する。また、等化特性を信号振幅の低下分を補うような周波数特性に設定しても良い。2値化部3は、以降の信号処理において、ECC等の処理が行なえるようにディジタル信号を2値化する。
以下、非線形A/D変換部1によるアナログ信号の非線形A/D変換動作について詳細に説明する。本実施の形態1においては、アナログ信号110を、図15(a)に示すアナログ信号100であることとして説明する。アナログ信号100は、アナログ波形105を有していて、振幅差が生じている。なお、図15(a)において、「C」は最大周波数を示す信号振幅、「D」は高域成分の信号振幅を示している。非線形A/D変換部1は、任意の関数で実現する非線形特性を有する。具体的には、信号振幅における所定位置を基準点とし、その基準点付近のA/D分解能が高くなり、かつ、高域成分の信号振幅の低下分を補える任意の関数で、非線形特性を実現する。
以下、図2に示す対数関数で非線形特性を実現する場合を例にとり、説明を行なう。図2中の曲線10が示す対数関数は、アナログ信号の振幅の中心(中心値0)を基準に、中心値に近いほど最小単位(Least Significant Bit:LSB)あたりの分解能が高く、中心値から離れるほど分解能が低くなるような関数である。なお、分解能を高くするには、ある、一定幅の電圧のコードに対する分割ビット数を密にすれば良い。以上のような非線形特性を有する非線形A/D変換部1で、アナログ信号110を非線形サンプリングすると、得られるディジタル信号150は、図15(b)に示すようなディジタル信号120になる。ただし、ディジタル信号は模式図の白丸(○)で表されるものであり、点をつなぐ実線はアナログ信号と対比させるための補助的な線である。図15(a),(b)に示すように、ディジタル信号120のアナログ波形イメージ104が示す振幅差E/Fは、アナログ信号100のアナログ波形105が示す振幅差C/Dより、小さくなる。以上のように、アナログ信号を非線形にサンプリングすることで、所望の周波数の信号成分からより多くの情報を得られるとともに、振幅差の大きいアナログ信号を、振幅差を小さくして、ディジタル信号に変換することができる。
続いて、上述の非線形A/D変換を実現するA/D変換部の構成例について図12を用いて説明する。図12は、一般的なA/D変換部の構成を示す概略図である。図12に示すように、A/D変換部は、抵抗R1〜Rn、コンパレータCP1〜CPn−1、及びデコーダ310を備える。また、図12において、“REFUPPER”は、リファレンス電圧(基準電圧)の高電圧側の端子、“REFLOWER”は、リファレンス電圧(基準電圧)の低電圧側の端子、“Vin”は、アナログ信号の入力端子を示している。以上のように構成されるA/D変換部は、高基準電圧と低基準電圧とを入力すると、高基準電圧と低基準電圧との差分電圧を、抵抗値が等しい抵抗R1〜Rnで分圧する。次に、コンパレータCP1〜CPnで分圧電圧とアナログ信号との入力電圧を比較する。そして、デコーダ310でコンパレータからの比較結果を所定ビット数の出力コードに変換する。なお、変換ビット数、すなわち分解能を高くするには、より多くの抵抗及びコンパレータが必要になる。
本実施の形態1においては、このA/D変換部の抵抗を、その分割比が非線形特性を示すよう、それぞれ各抵抗R1〜Rnの抵抗値を変える。これにより、抵抗R〜Rn以外の構成要素を変えることなく、非線形A/D変換を実現できる非線形A/D変換部を構成できる。すなわち、回路規模を変えることなく、一般的なA/D変換部から、非線形A/D変換部を構成できる。
以上のように、本実施の形態1に係るディジタル等化装置は、任意の関数で実現する非線形特性を有する非線形A/D変換部1と、非線形A/D変換処理により発生する高周波歪み成分を除去するディジタル等化器2とを備えるようにした。そして、信号振幅における所定位置を基準点とし、その基準点付近の1LSBあたりのA/D分解能が高くなり、かつ、高域成分の信号振幅の低下分を補える任意の関数で、非線形A/D変換部1の非線形特性を実現するようにした。これにより、非線形A/D変換部及びディジタル等化器で、振幅差の大きいアナログ信号中のより重要な情報を含む信号成分をより精度よく波形等化することができる。さらに、非線形A/D変換部の回路規模を、分解能を高めるために大きくする必要がない。
なお、実施の形態1においては、曲線10を示す対数関数で非線形特性を実現する場合について説明したが、非線形を実現する関数はこれに限るものではない。例えば、中心値から一定の距離を持つ点を基準点とし、基準点に近いほど1LSBあたりの分解能が高く、基準点から離れるほど分解能が低くなるような関数であっても良い。また、図3に示す曲線11のような関数であっても良い。曲線11は、アナログ信号110の振幅の中心値を基準に、中心値から任意の距離Aまたは距離Bだけ離れた位置までは1LSBあたりの分解能が高く、任意の距離Aまたは距離Bを境に外側は1LSBあたりの分解能が低くなる曲線を示す。なお、距離Aおよび距離Bは等しくなくてもかまわない。
また、実施の形態1においては、非線形A/D変換部を、抵抗を用いて構成する例について説明したが、非線形A/D変換部の構成はこれに限るものではない。例えば、抵抗の代りに電流源を備え、抵抗Rと同等の機能を持たせるようにしても良い。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2に係るディジタル等化装置について図2,4及び15を用いて説明する。本実施の形態2に係るディジタル等化装置は、振幅差が大きいアナログ信号に非線形特性を与えてA/D変換し、そのA/D変換により得られるディジタル信号を波形等化することを特徴とする。
図4は、本実施の形態2に係るディジタル等化装置の構成を示すブロック図である。図4に示すように、ディジタル等化装置は、アナログLPF41と、関数発生器61と、A/D変換部51と、等化器21と、2値化部31とを備える。
以上のように構成されるディジタル等化装置の動作について説明する。アナログLPF41、等化器21、及び2値化部31は、図1に示す、アナログLPF4、等化器2、及び2値化部3と同等の動作をするものであり、説明を省略する。関数発生器61は、入力するアナログ信号111に非線形特性を与える。以下、アナログ信号111が、図15(a)に示すアナログ信号100であることとして説明する。図15(a)に示すように、アナログ信号100は、振幅差が生じている。関数発生器61は、この振幅差が小さくなるようにアナログ信号111に非線形特性を与える。具体的には、アナログ信号を変調して、図2に示す曲線10のような関数を示す非線形特性を与える。これにより、アナログ信号111のアナログ波形は、図15(a)に示すアナログ波形105から図15(b)に示すアナログ波形104になる。A/D変換部51は、アナログ波形イメージ104を有するアナログ信号111をサンプリングし、サンプリング値103を得て、ディジタル信号151に変換する。
以上のように、本実施の形態2に係るディジタル等化装置によれば、アナログ信号に任意の関数で実現する非線形特性を与える関数発生器61と、関数発生器61が出力するアナログ信号をA/D変換するA/D変換部51と、ディジタル信号を波形等化するディジタル等化器21とを備えるようにした。そして、関数発生器61がアナログ信号に対して与える非線形特性を、信号振幅における所定位置を基準に、その基準点付近の1LSBあたりのA/D分解能が高くなり、かつ、高域成分の信号振幅の低下分を補える任意の関数で実現するようにした。これにより、関数発生器、A/D変換部及びディジタル等化器で、振幅差の大きいアナログ信号中の必要な情報を含む信号成分をより精度よく波形等化することができる。
なお、実施の形態2において、関数発生器61は、対数関数で実現する非線形特性を与えると説明したが、非線形特性を実現する関数はこれに限るものではない。例えば、図3に示す曲線11のような関数であっても良い。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について図5,図14を用いて説明する。本実施の形態3に係るディジタル等化装置は、非線形A/D変換部を用いて、アナログ信号をディジタル信号に変換し、そのディジタル信号を波形等化することを特徴とする。図5は、実施の形態3に係るディジタル等化装置の構成を示すブロック図である。図14は、LPF62のLPF特性の一例を示す模式図である。図5に示すように、ディジタル等化装置は、アナログLPF42と、非線形A/D変換部52と、LPF62と、2値化部32とを備える。
以上のように構成されるディジタル等化装置の動作について説明する。アナログLPF42、非線形A/D変換部52、及び2値化部32は、図1に示す、アナログLPF4、非線形A/D変換部1、及び2値化部3と同等の動作をする。
本実施の形態3に係るディジタル等化装置は、等化器ではなく、LPF62を用いて、ディジタル信号を波形等化する。LPF62は、図14に示すLPF特性13を有し、非線形A/D変換部52が出力するディジタル信号152を入力とし、所望の周波数の信号成分を通過させる。これにより、ディジタル信号152に含まれる高調波ひずみを除去する。
以上のように、本実施の形態3に係る非線形A/D変換を用いるディジタル等化装置は、任意の関数で実現する非線形特性を有する非線形A/D変換部52と、非線形A/D変換処理により発生する高周波歪み成分を除去するLPF62を備えるようにした。そして、信号振幅における所定位置を基準点とし、その基準点付近の1LSBあたりのA/D分解能が高くなり、かつ、高域成分の信号振幅の低下分を補える任意の関数で、非線形A/D変換部1の非線形特性を実現するようにした。これにより、非線形A/D変換部及びLPFで、振幅差の大きいアナログ信号中の必要な情報を含む信号成分をより精度よく波形等化することができる。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4について図6を参照しながら説明する。本実施の形態4に係るディジタル等化装置は、非線形A/D変換部を用いて、アナログ信号をディジタル信号に変換し、そのディジタル信号を波形等化することを特徴とする。図6は、実施の形態4に係るディジタル等化装置の構成を示すブロック図である。図6に示すように、ディジタル等化装置は、アナログLPF43と、非線形A/D変換部53と、適応等化部63と、2値化部33とを備える。
以上のように構成されるディジタル等化装置の動作について説明する。アナログLPF43、非線形A/D変換部53、及び2値化部33は、図1に示す、アナログLPF4、非線形A/D変換部1、及び2値化部3と同等の動作をするものであり、説明を省略する。
本実施の形態4においては、ディジタル等化器ではなく、適応等化部63を用いて、ディジタル信号を波形等化する。適応等化部63は、非線形にA/D変換されたディジタル信号の信号レベルと所望の信号レベルとを比較し、その誤差をフィルタ特性に帰還させて、常時適応的にディジタル信号を波形等化する。
以上のように本実施の形態4に係るディジタル等化装置によれば、非線形A/D変換したディジタル信号を、適応等化部63で波形等化するようにしたことから、出力する信号のバラつきを抑え、以降の信号再生処理の精度を向上させることができる。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5について図7及び図8を用いて説明する。本実施の形態5に係るディジタル等化装置は、非線形A/D変換部を用いて、アナログ信号をディジタル信号に変換し、そのディジタル信号を波形等化することを特徴とする。図7は、本実施の形態5に係るディジタル等化装置の構成を示すブロック図である。図7に示すように、ディジタル等化装置は、アナログLPF44と、オフセット検出部64と、オフセット制御部74と、非線形A/D変換部54と、等化器24と、2値化部34とを備える。
以上のように構成されるディジタル等化装置の動作について図7及び図8を用いて説明する。図8(a)は、オフセットが生じたアナログ信号の模式図である。図8(b)は、オフセットが除去されたアナログ信号の模式図である。アナログLPF44、非線形A/D変換部54、等化器24、及び2値化部34は、図1に示す、アナログLPF4、非線形A/D変換部1、等化器2及び2値化部3と同等の動作をするものであり、説明を省略する。
上記実施の形態1,3ないし4においては、非線形A/D変換部がアナログ信号を非線形にA/D変換すると説明したが、そのアナログ信号が基準電圧からずれていることがある。すなわち、オフセットが生じることがある。この場合、図8(a)に示すように、非線形A/D変換部のA/D入力中心93と、非線形A/D変換部が入力するアナログ信号の振幅中心92とがずれることになる。なお、振幅94は、アナログ信号201の全振幅、振幅95は、アナログ信号201における高域成分の振幅を示している。
以上のことから、本実施の形態5に係るディジタル等化装置では、オフセット検出部64が、非線形A/D変換部54が出力するディジタル信号154を入力し、該ディジタル信号から非線形A/D変換部54のA/D入力中心93と、アナログ信号201の振幅中心92との差である、オフセット91を検出する。そして、オフセット制御部74が、その検出結果を入力し、入力したアナログ信号201からオフセット成分を除去する。具体的には、オフセット量に合わせて低周波で逆のオフセットを与える。これにより、オフセット制御部74が出力するアナログ信号114は、図8(b)に示すアナログ信号202になる。
以下、ディジタル信号からアナログ信号のオフセットを検出する具体例について説明する。非線形A/D変換部54の出力であるディジタル信号154は有限の値をとり、その値は全てデジタル値で表される。オフセット検出部64は、ディジタル信号154を入力し、非線形A/D変換部54の入力中心93に対応するディジタル値を0として各ディジタル値を変換する。そして、変換した各ディジタル値を演算処理してプラス側のずれ、または、マイナス側のずれを示すオフセットを求める。演算方法としては、例えば、以下に示す方法が挙げられる。1つは、上述のように変換したディジタル値を直接加算する方法で、例えば、ディジタル値が1,4,7,10,6,4,2,0,−2,−5,−6,−12,−9,・・・の場合、これらの値を加算する。また、0を基準としてディジタル値が0以上か0以下かを示す情報のみを加算する方法もある。例えば、1,4,7,10,6,4,2,0,−2,−5,−6,−12,−9,・・・の場合、0以上は“1”、0以下は“−1”として、1+1+1+1+1+1+1−1−1−1−1−1−1−1・・・と加算する。上述のように演算することで、プラスまたはマイナスを示す値がオフセット部分として検出されることになる。すなわち、プラス側のずれ、または、マイナス側のずれを示すオフセットが得られる。このようにして得られたオフセットは、D/A変換部(図示せず)を介してアナログ回路であるオフセット制御部74に供給される。なお、D/A変換器は、オフセット検出回路64が備えるようにしても良い。
以上のように、本実施の形態5に係るディジタル等化装置は、アナログ信号のオフセットを検出するオフセット検出部64と、そのオフセットを除去するオフセット制御部74とを備えるようにした。これにより、非線形A/D変換部の入力中心と、非線形A/D変換部が入力するアナログ信号の振幅中心とを一致させて、必要な情報が含まれるアナログ信号の中心部を、より高い分解能で、非線形A/D変換することができる。
(実施の形態6)
以下、本発明の実施の形態6について図9を用いて説明する。本実施の形態6に係るディジタル等化装置は、非線形A/D変換部を用いて、アナログ信号をディジタル信号に変換し、そのディジタル信号を波形等化することを特徴とする。図9は、本実施の形態6に係るディジタル等化装置の構成を示すブロック図である。図9に示すように、ディジタル等化装置は、アナログLPF45と、オフセット検出部65と、オフセット制御部75と、非線形A/D変換部55と、等化器25と、2値化部35と、アシンメトリ検出部85とを備える。
以上のように構成されるディジタル等化装置の動作について図9及び図10を用いて説明する。アナログLPF45、非線形A/D変換部55、等化器25、2値化部35、及びオフセット検出部65は、図7に示す、アナログLPF44、非線形A/D変換部54、等化器24、2値化部34、及びオフセット検出部64と同等の動作をするものであり、説明を省略する。図10(a)は、アシンメトリが生じたアナログ信号の模式図である。図10(b)は、アシンメトリを補正したアナログ信号の模式図である。
上記実施の形態1,3ないし5に係るディジタル等化装置では、非線形A/D変換部が、アナログ信号を入力して非線形にA/D変換すると説明したが、そのアナログ信号において、実施の形態5で説明したオフセットの他に、非対称性のずれ(アシンメトリ)が生じる場合がある。この場合、図10(a)に示すように、非線形A/D変換部55のA/D入力中心98と、アナログ信号211の振幅中心97とがアシンメトリ96によってずれる。よって、本実施の形態6に係るディジタル等化装置では、オフセット検出部65だけでなく、非線形A/D変換部55が出力するディジタル信号155を入力とし、アシンメトリ96を検出するアシンメトリ検出部85を備える。そして、オフセット制御部75は、オフセット検出部65の検出結果と、アシンメトリ検出部85の検出結果とに基づいて、アナログLPF45が出力するアナログ信号のオフセットを除去し、アシンメトリ96に応じてアナログ信号の中心値(基準電圧レベル)を変化させる。アシンメトリが補正されると、図10(a)に示すアナログ信号211は、図10(b)に示すアナログ信号212になる。
以下、ディジタル信号からアナログ信号のアシンメトリを検出する方法について詳細に説明する。アナログ信号の波形の規則性は予めわかっていることから、そのアナログ信号をA/D変換したディジタル信号の規則性も予め予測できる。アシンメトリ検出部85は予め予測されるディジタル信号の規則性とディジタル信号155の規則性のずれ分をオフセット検出の場合と同様に演算(積算)する。このようにして得られる演算結果はアシンメトリ96としてD/A変換部を介してアナログ回路であるオフセット制御部75に供給される。
以上のように、本実施の形態6に係るディジタル等化装置は、アナログ信号のオフセットを検出するオフセット検出部65と、アナログ信号のアシンメトリを検出するアシンメトリ検出部85と、オフセットを除去するとともに、アシンメトリを補正するオフセット制御部75とを備えるようにした。これにより、非線形A/D変換部の入力中心と、非線形A/D変換部が入力するアナログ信号の振幅中心とを一致させて、必要な情報が含まれるアナログ信号の中心部を、より高い分解能で、非線形A/D変換することができる。
(実施の形態7)
以下、本発明の実施の形態7について図11及び図12を参照しながら説明する。本実施の形態7に係るディジタル等化装置は、A/D変換部を用いて実現した非線形A/D変換部によりアナログ信号をディジタル信号に変換し、そのディジタル信号を波形等化することを特徴とする。図11に示すように、ディジタル等化装置は、アナログLPF46と、制御部66と、A/D変換部56と、等化器26と、2値化部36とを備える。
以上のように構成されるディジタル等化装置の動作について図12を用いて説明する。アナログLPF46、等化器26、及び2値化部36は、図1に示すアナログLPF4、等化器2、及び2値化部3と同等の動作を行うものであり、説明を省略する。
上記実施の形態1ないし6に係るディジタル等化装置では、予め設定した非線形特性を有する非線形A/D変換部により、アナログ信号をディジタル信号に非線形A/D変換していた。または、関数発生器を用いて、アナログ信号に予め設定した非線形特性を与えて、アナログ信号をディジタル信号にA/D変換していた。これに対して、本実施の形態7に係るディジタル等化装置では、制御部66がA/D変換部56のリファレンス電圧(基準電圧)を制御することで、非線形A/D変換を実現することを特徴とする。
以下、その手法について、図12を用いて説明する。図12に示すA/D変換部を用いて、非線形A/D変換部を実現する場合は、上記実施の形態1,3ないし6では、抵抗Rの抵抗値を変える必要があった。これに対して、本実施の形態7に係るディジタル等化装置では、制御部66により、A/D変換部に入力される低基準電圧及び高基準電圧を制御することで入力アナログ信号に対する出力コードを制御する。例えば、入力アナログ信号の信号レベルを一定に保持し、低基準電圧及び高基準電圧を正弦波で変調して入力することで、出力コードは入力アナログ信号が正弦波であったかのような結果になる。この特性を利用して、制御部66は、A/D変換部56の出力を検出して、入力アナログ信号のレベルに合わせて、低基準電圧及び高基準電圧を変調して、任意の関数で実現する非線形特性を、A/D変換部56に持たせる。これにより、A/D変換部56は、アナログ信号を非線形A/D変換することが可能になる。なお、任意の関数としては、例えば、図2に示す対数関数や、図3に示す関数が挙げられる。
また、実施の形態7に係るディジタル等化装置では、A/D変換部56の出力を検出して、アナログ信号116にオフセットが含まれる場合は、基準電圧を変調して、オフセット除去する。さらに、アナログ信号116にアシンメトリが発生している場合は、基準電圧を変調して、アシンメトリを補正する。これにより、非線形A/D変換部56の入力中心とアナログ信号116の振幅中心とを一致させることができる。なお、オフセットとアシンメトリの検出方法については、実施の形態6及び7で説明したので、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態7に係るディジタル等化装置は、A/D変換部56の基準電圧を制御する制御部66を備えるようにした。これにより、制御部66によりA/D変換部56を非線形A/D変換可能な手段に変えることができる。さらに、制御部66が、基準電圧を制御することで、非線形A/D変換部56の入力中心と、A/D変換部が入力するアナログ信号の振幅中心とを一致させることができる。その結果、必要な情報が含まれるアナログ信号の中心部を、より高い分解能で、非線形A/D変換することができる。
振幅差が大きいアナログ信号を波形等化するディジタル等化装置であり、ハードディスク装置や光ディスク装置等の情報記憶装置に好適である。
本発明の実施の形態1に係るディジタル等化装置の構成を示すブロック図である。 非線形特性を実現する関数の一例を示す模式図である。 非線形特性を実現する関数の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係るディジタル等化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係るディジタル等化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係るディジタル等化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5に係るディジタル等化装置の構成を示すブロック図である。 オフセットを含むアナログ信号の模式図である。 オフセットを含まないアナログ信号の模式図である。 本発明の実施の形態6に係るディジタル等化装置の構成を示すブロック図である。 アシンメトリが生じたアナログ信号の模式図である。 アシンメトリが生じていないアナログ信号の模式図である。 本発明の実施の形態7に係るディジタル等化装置の構成を示すブロック図である。 一般的な、A/D変換部の内部構成を示す概略図である。 従来のディジタル等化装置の構成を示すブロック図である。 等化器の等化特性と、LPFのLPF特性を示す模式図である。 アナログ信号の模式図である。 デジタル信号の模式図である。
符号の説明
1,52,53,54,55 非線形A/D変換部
2,21,24,25,26 等化器
3,31,32,33,34,35,36,37 2値化部
4,41,42,43,44,45,46,47 アナログLPF
10,11 曲線
12 等化特性
13 LPF特性
51,56,57 A/D変換部
61 関数発生器
62 LPF
63 適応等化部
64,65 オフセット検出部
66 制御部
74,75 オフセット制御部
85 アシンメトリ検出部
91 オフセット
92,97 振幅中心
93,98 A/D入力中心
94 信号の全振幅
95 高域成分の振幅
96 アシンメトリ
100,110,111,112,113,114,115,116,201,202,211,212 アナログ信号
120,150,151,152,153,154,155,156,160,161,162,163,164,165,166 ディジタル信号
103 サンプリング値
104 アナログ波形イメージ
105 アナログ波形
310 デコーダ
CP1〜CPn−1 コンパレータ
R1〜Rn 抵抗

Claims (12)

  1. ハードディスク装置または光ディスク装置等の情報記憶装置に用いられるディジタル等化装置において、
    アナログ信号を非線形にサンプリングして、ディジタル信号に変換する非線形A/D変換部と、
    前記非線形A/D変換部が出力するディジタル信号を波形等化するディジタル等化器と、
    を備えることを特徴とするディジタル等化装置。
  2. 請求項1に記載のディジタル等化装置において、
    前記非線形A/D変換部は、任意の関数で実現する非線形特性を有することを特徴とするディジタル等化装置。
  3. 請求項1に記載のディジタル等化装置において、
    前記非線形A/D変換部は、アナログ信号の振幅の中心値を基準にし、中心値に近いほど1LSB(Least Significant Bit:LSB)あたりの分解能が高く、中心値から離れるほど1LSBあたりの分解能が低くなるように、A/D変換における1LSBあたりの分解能の重み付けを変えることを特徴とするディジタル等化装置。
  4. 請求項1に記載のディジタル等化装置において、
    前記非線形A/D変換部は、アナログ信号の中心値からある一定の距離を持った点を基準値とし、前記基準値に近いほど1LSBあたりの分解能が高く、前記基準値から離れるほど1LSBあたりの分解能が低くなるように、A/D変換における1LSBあたりの分解能の重み付けを変えることを特徴とするディジタル等化装置。
  5. 請求項1に記載のディジタル等化装置において、
    前記非線形A/D変換部は、アナログ信号の中心値を基準にし、中心値から一定の距離にある範囲では1LSBあたりの分解能が高く、中心値から前記一定距離以上離れた範囲では1LSBあたりの分解能が低くなるように、A/D変換における1LSBあたりの分解能の重み付けを変えることを特徴とするディジタル等化装置。
  6. ハードディスク装置または光ディスク装置等の情報記憶装置に用いられるディジタル等化装置において、
    アナログ信号に任意の関数で示される非線形特性を与える関数発生器と、
    前記関数発生器が出力するアナログ信号をA/D変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部が出力するディジタル信号を波形等化するディジタル等化器と、を備えることを特徴とするディジタル等化装置。
  7. 請求項1に記載のディジタル等化装置において、
    前記ディジタル等化器に替えて、前記非線形A/D変換部が出力するディジタル信号を波形等化するローパスフィルタを備え、
    前記ローパスフィルタは、非線形A/D変換により生じる前記ディジタル信号の高周波歪み成分を除去することを特徴とするディジタル等化装置。
  8. 請求項1に記載のディジタル等化装置において、
    前記ディジタル等化器に替えて、非線形A/D変換部が出力するディジタル信号の信号レベルと所望の信号レベルとを比較し、その誤差を等化特性に帰還させ、常時適応的に前記ディジタル信号を波形等化する適応等化部を備えることを特徴とするディジタル等化装置。
  9. 請求項1に記載のディジタル等化装置において、
    前記非線形A/D変換部が出力するディジタル信号から、該A/D変換部に入力されるアナログ信号の基準電圧からのずれを検出するオフセット検出部と、
    前記オフセット検出部の出力に基づいて、前記アナログ信号にオフセットを与えるオフセット制御部とを備えることを特徴とするディジタル等化装置。
  10. 請求項9に記載のディジタル等化装置において、
    前記非線形A/D変換部が出力するディジタル信号から、該A/D変換部に入力されるアナログ信号の非対称性を検出する非対称性検出部を有し、
    前記オフセット制御部は、前記オフセット検出部の出力と前記非対称性検出部の出力とに基づいて、前記アナログ信号にオフセットを与えるとともに、非対称性のずれに応じて前記アナログ信号の基準電圧レベルを変化させることを特徴とするディジタル等化装置。
  11. ハードディスク装置または光ディスク装置等の情報記憶装置に用いられるディジタル等化装置において、
    アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部が出力するディジタル信号を波形等化するディジタル等化器と、
    前記A/D変換部が出力するディジタル信号を入力とし、前記A/D変換部に入力されるアナログ信号の信号レベルに応じて前記A/D変換部の高電位側の基準電圧と低電位側の基準電圧とを制御する制御部と、を備えることを特徴とするディジタル等化装置。
  12. 請求項11に記載のディジタル等化装置において、
    前記制御部は、前記A/D変換部が出力するディジタル信号から、該A/D変換部に入力されるアナログ信号における、基準電圧からのずれであるオフセットと、非対称性とを検出し、前記A/D変換部の高電位側の基準電圧と低電位側の基準電圧とを変調することで、前記オフセットを除去し、かつ、前記非対称性のずれを補正することを特徴とするディジタル等化装置。
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