JP2004280178A - 出力データ転送装置、印刷制御装置、出力データ転送方法および出力データ転送プログラム - Google Patents

出力データ転送装置、印刷制御装置、出力データ転送方法および出力データ転送プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが印刷設定を変更するとき、設定ファイルをユーティリティの設定等で予め用意する必要があり、面倒であった。
【解決手段】出力データ保持領域R9を出力設定の種別に応じた階層構造とし、同領域R9の階層のいずれかに出力データD2が格納されたとき、同出力データD2が格納された階層から上位の階層まで含めた複数の階層に相当する出力設定に対応させるように同出力データD2を変換して外部デバイスに対して転送する構成とした。出力データ保持領域R9内が階層構造とされて整理されるので、階層をたどることにより容易に出力設定を確認することができる。従って、出力データを出力する外部デバイスに対する出力設定を簡単に行うことができ、容易に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能となる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出力データを出力可能な外部デバイスに対して所定の出力データ保持領域に格納された出力データを出力設定に対応させて転送する出力データ転送装置、印刷制御装置、出力データ転送方法および出力データ転送プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の出力データ転送装置の適用例として、特許文献1に記載されたプリンタサーバが知られている。このプリンタサーバは、ハードディスク等に印刷ファイル保持用の共有フォルダが設けられており、この共有フォルダに印刷ファイルが格納されると、同印刷ファイルに含まれる印刷データをプリンタに印刷させる。ここで、印刷ファイルに対応する設定ファイルが同共有フォルダにあれば同設定ファイルに含まれる印刷設定で印刷データを印刷させ、対応する設定ファイルがなければ予め設定された印刷設定で印刷データを印刷させる。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−249840号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の技術においては、ユーザが印刷設定を変更するとき、設定ファイルをユーティリティの設定等で予め用意する必要があり、面倒であった。そこで、上記プリンタサーバのように印刷ファイル保持用のフォルダに印刷ファイルを格納して印刷を実行させるコンピュータを用いるような場合に、印刷設定の変更を容易にさせたいという希望があった。
【0005】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、プリンタのように出力データを出力する外部デバイスに対して出力設定を簡単に行うことができ、容易に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能な出力データ転送装置、印刷制御装置、出力データ転送方法および出力データ転送プログラムの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明では、出力データ保持領域は、複数の種別からなる出力設定の種別に応じた階層構造とされている。出力データ保持領域の階層のいずれかに出力データが格納されたとき、同出力データは、当該出力データが格納された階層から上位の階層まで含めた複数の階層に相当する出力設定に対応するように変換される。変換された出力データは、外部デバイスに対して転送される。すると、外部デバイスは、出力データが格納された階層から上位の階層まで含めた複数の階層に相当する出力設定で、出力データを出力する。
すなわち、出力データ保持領域内が階層構造とされて整理されるので、階層をたどることにより容易に出力設定を確認することができる。従って、出力データを出力する外部デバイスに対する出力設定を簡単に行うことができ、容易に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能となる。
【0007】
ここで、外部デバイスは、複数の種別からなる出力設定で出力データを出力可能であればよく、プリンタ等の印刷装置、ディスプレイ等の表示装置、FTPサーバ、FAX機、等が含まれる。また、外部デバイスは、複数で構成されてもよいし、単数で構成されてもよい。
上記出力設定の種別は、外部デバイスの種類、用紙サイズの種類、印刷品位の種類、カラー調整の種類、等、様々な種別が考えられる。そして、各種別の中で、種類が一または複数あることになる。
出力データ保持領域は、出力データを保持することができればよく、書き換え可能な磁気記録媒体、光磁気記録媒体、RAM、等、様々なものに設けることが可能である。
【0008】
上記出力設定の一覧を表す設定一覧情報を参照して、上記出力データ保持領域の階層別に当該階層から上位の階層まで含めた階層に相当する出力設定を表す設定データを生成して同階層に格納するとともに、同出力データ保持領域の階層のいずれかに上記出力データが格納されたとき、同出力データが格納された階層に存在する設定データで表される出力設定に対応させるように同出力データを変換する構成としてもよい。設定データには上位の階層まで含めた階層に相当する出力設定が表されているので、同設定データを参照するという簡易な構成で、出力データが格納された階層から上位の階層まで含めた複数の階層に相当する出力設定に対応させるように同出力データを変換して転送することが可能となる。
上記設定データをテキストデータとすると、ユーザは設定データで表される出力設定を簡単に知ることができ、さらに容易に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能となる。
【0009】
ところで、請求項3にかかる発明のように、出力データ保持領域の階層構造をツリー構造とし、枝区分別に当該枝区分から上位の枝区分までを含めた枝区分に相当する出力設定を表す設定データを生成して同枝区分に格納する構成としてもよい。例えば、出力設定のうちある種別の種類のみを変更したい場合にその種別に相当する階層に枝区分を追加することによって、簡単にその種別の種類のみを変更させるように外部デバイスの出力設定を行うことができる。このように、外部デバイスに対する出力設定をさらに簡単に行うことができ、さらに容易に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能となる。
上記枝区分は、フォルダ、ディレクトリ、等、様々なものが考えられる。また、階層の深さは、枝区分によって異なっていてもよい。
【0010】
上記出力データ保持領域には、上記枝区分に対応する枝名を表す枝名情報が同枝区分に対応して格納され、上記設定一覧情報を参照して上記出力設定の名称を表す情報のうち上記枝区分に対応させることが可能な情報を取得し、取得した情報のいずれかを選択する入力を受け付け、選択された情報を上記枝名情報として同枝区分に対応させて上記出力データ保持領域に格納する構成としてもよい。枝名が枝区分に対応させることが可能な出力設定の名称とされるので、外部デバイスの出力設定について熟知していないユーザであっても出力設定の名称とされた枝名の枝区分から階層構造を構築することによって、外部デバイスに対する出力設定を容易に行うことが可能となる。階層構造とされた枝区分をたどることにより、さらに容易に出力設定を確認することが可能となる。従って、外部デバイスに対して出力設定を行うことがさらに簡単となり、さらに容易に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能となる。
上記枝名は、フォルダ名、ディレクトリ名、様々なものが考えられる。
【0011】
上記取得した情報を表示する表示手段が設けられていてもよい。すると、枝区分に対応させることが可能な出力設定の名称を表す情報を視認することができるので、利便性が向上する。
【0012】
上記出力データ保持領域の枝区分が変更されたとき、上記設定一覧情報を参照して同枝区分に対応して格納された枝名情報が当該枝区分に対応させることが可能な情報であるか否かを判断するとともに、同枝区分に対応させることが可能な情報でないと判断したとき、上記設定一覧情報を参照して上記出力設定の名称を表す情報のうち上記枝区分に対応させることが可能な情報を取得し、取得した情報のいずれかを選択する入力を受け付け、選択された情報を上記枝名情報として同枝区分に対応させて上記出力データ保持領域に格納する構成としてもよい。すると、枝区分を変更したときに枝区分に対応させることが可能な枝名であるかが自動的にチェックされ、枝区分に対応させることができない枝名であるときには枝名が枝区分に対応させることが可能な出力設定の名称とされる。従って、外部デバイスに対して出力設定を行うことがさらに簡単となり、さらに容易に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能となる。
【0013】
また、枝区分に対応させることが可能な情報でないと判断したとき、その旨を外部に出力する構成としてもよい。すると、枝区分を変更したときに枝区分に対応させることが可能な枝名であるかが自動的にチェックされ、枝区分に対応させることができない枝名であるときにはその旨が外部に出力されるので、本出力データ転送装置のユーザは枝区分に対応させることができない枝名となっていることを知ることができる。その旨が出力された時点で枝名を修正することが可能となるので、利便性が向上する。
枝区分に対応させることが可能な情報でない旨の出力は、ディスプレイからのアラート表示、ブザー音の音声出力、プリンタからの印字、等、様々な態様が考えられる。
【0014】
ところで、上記出力データ保持領域に格納された出力データおよび上記枝区分の階層構造を表す枝区分構造情報を生成して上記記憶領域に記憶するとともに、同枝区分構造情報を参照して上記出力データ保持領域に新たな出力データが格納されたか否かを判断し、格納されたと判断したとき、同出力データが格納された枝区分に存在する設定データで表される出力設定に対応させるように同出力データを変換して上記外部デバイスに対して転送する構成としてもよい。枝区分構造情報を参照するという簡易な構成で、出力データ保持領域に新たな出力データが格納されたか否かを判断することが可能となる。
【0015】
また、請求項7にかかる発明のように構成すると、枝区分構造情報を参照するという簡易な構成で、出力データ保持領域の枝区分が変更されたか否かを判断することが可能となる。
【0016】
上記出力データ保持領域の枝区分が変更されたとき、上記設定一覧情報を参照して、上記出力データ保持領域の階層別に上記設定データを生成して同階層に格納する構成としてもよい。枝区分を変更したときに枝区分に対応する設定データが生成されるので、いつでも確実に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能となる。
【0017】
上記出力データ保持領域の階層のうち最下位の階層に上記出力データが格納されたとき、同最下位の階層から上位の階層まで含めた複数の階層に相当する出力設定に対応させるように同出力データを変換して上記外部デバイスに対して転送する構成としてもよい。また、上記出力データ保持領域の階層のいずれかに上記出力データが格納されたとき、同出力データが格納された階層から最上位の階層まで含めた複数の階層に相当する出力設定に対応させるように同出力データを変換して上記外部デバイスに対して転送する構成としてもよい。さらに、請求項9にかかる発明のように、これらを組み合わせた構成としてもよい。いずれも、簡易な構成で、複数の階層に相当する出力設定に対応させるように出力データを変換することが可能となる。
【0018】
上述した出力データ転送装置は、単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の方法とともに実施されることもあるなど、発明の思想としては各種の態様を含むものであって、適宜、変更可能である。その具体例として、本発明は印刷制御装置としても適用可能であり、請求項10にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。
また、上述した出力データ転送処理の手法は、所定の手順に従って処理を進めていくうえで、その根底にはその手順に発明が存在するということは当然である。従って、本発明は出力データ転送装置の制御方法としても適用可能であり、請求項11にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。
さらに、出力データ転送装置と外部デバイスを備える出力データ転送システムとしても適用可能であり、基本的には同様の作用となる。
【0019】
本発明を実施しようとする際に、出力データ転送装置にて所定のプログラムを実行させる場合もある。そこで、出力データ転送装置の制御プログラムとしても適用可能であり、請求項12にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。さらに、同プログラムを記録した媒体が流通し、同記録媒体からプログラムを適宜コンピュータに読み込むことが考えられる。すなわち、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても適用可能であり、基本的には同様の作用となる。
むろん、請求項2〜請求項9に記載された構成を上記方法、出力データ転送システム、プログラム、プログラムを記録した媒体に対応させることも可能である。
ここで、上記記録媒体は、磁気記録媒体や光磁気記録媒体の他、今後開発されるいかなる記録媒体であってもよい。一次複製品、二次複製品などの複製段階も問わない。一部がハードウェアで実現される場合や、一部を記録媒体上に記録しておいて必要に応じて適宜読み込む場合も本発明の思想に含まれる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)印刷システムの構成:
(2)出力データ転送装置の構成:
(3)出力データ転送装置が行う処理:
(4)まとめ:
【0021】
(1)印刷システムの構成:
図1は、本発明の一実施形態にかかる出力データ転送装置を含む印刷システムの概略構成を示している。本印刷システムは、パーソナルコンピュータ(PC)10、外部デバイスであるインクジェットプリンタ(外部印刷装置)20、FAX機(ファクシミリ装置)30、ディスプレイ40、FTPサーバ50、等から構成されている。PC10は、出力データを外部デバイスに対して転送する意味で出力データ転送装置を構成し、印刷データを外部印刷装置に対して転送する意味で印刷制御装置を構成する。
PC10は演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、このCPU11はシステムバス10aを介してPC10全体の制御を行う。同バス10aには、ROM12、RAM13、CD−ROMドライブ15、各種インターフェイス(I/F)16,17a〜d,18a等が接続されている。また、ハードディスクドライブを介してハードディスク(HD)14も接続されている。本実施形態の出力データ転送装置にはデスクトップ型PCを採用しているが、コンピュータとして一般的な構成を有するものを採用可能である。
【0022】
HD14には、ソフトウェアとしてオペレーティングシステム(OS)や画像情報等を作成可能なアプリケーションプログラム(APL)等が格納されており、これらのソフトウェアは、実行時にCPU11によって適宜RAM13に転送される。そして、CPU11は、RAM13を一時的なワークエリアとして適宜アクセスしながら種々のプログラムを実行する。また、本発明にいう出力データや設定データを書き換え可能に記憶する出力データ保持領域や、その他各種情報を書き換え可能に記憶する所定の記憶領域も設けられている。
【0023】
通信I/F16はLAN(Local Area Network)に接続され、同LANに一または複数のPC90を接続可能である。PC10は、LANを介して双方向のデータ通信可能とするためのOSやAPLがインストールされており、LANを介して双方向にデータ通信可能となっている。プリンタI/F17aには、例えばパラレルI/Fケーブルを介してプリンタ20が接続されている。
FAX用I/F17bには、例えばUSBI/Fケーブルを介してFAX機30が接続されている。CRTI/F17cには、CRTケーブルを介して画像データに基づく画像を表示するディスプレイ40が接続されている。通信I/F17dには、例えばインターネット網を介してFTPサーバ50が接続されている。入力I/F18aには、キーボード18bやマウス18cが操作用入力機器として接続されている。
【0024】
プリンタ20は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のインクを使用して、印刷用紙(印刷媒体)に対して印刷データを構成する階調値に対応したインク量となるようにインクを吐出し、画像データ等のデータを印刷する。むろん、4色以外のインクを使用するプリンタを採用してもよい。また、インク通路内に泡を発生させてインクを吐出するバブル方式のプリンタや、レーザープリンタ等、種々の印刷装置を採用可能である。
【0025】
図2に示すように、プリンタ20では、CPU21、ROM22、RAM23、通信I/O24、コントロールIC25、ASIC26、I/F27、等がバス20aを介して接続されている。通信I/O24はPC10のプリンタI/F17eと接続されており、プリンタ20は通信I/O24を介してPC10から送信されるCMYKに変換されたデータやページ記述言語等の印刷データからなる印刷ジョブを受信する。ASIC26は、CPU21と所定の信号を送受信しつつヘッド駆動部26aに対してCMYKデータに基づく印加電圧データを出力する。同ヘッド駆動部26aは、同印加電圧データに基づいて印刷ヘッドに内蔵されたピエゾ素子への印加電圧パターンを生成し、印刷ヘッドにCMYKのインクを吐出させる。I/F27に接続されたキャリッジ機構27aや紙送り機構27bは、印刷ヘッドを主走査させたり、適宜改ページ動作を行いながら印刷用紙(メディア)を順次送り出して副走査を行ったりする。そして、CPU21が、RAM23をワークエリアとして利用しながらROM22に書き込まれたプログラムに従って各部を制御する。
ここで、PC10は複数の種別からなる印刷設定を表す設定データを印刷ジョブに含めているので、プリンタ20は印刷ジョブに含まれる設定データで表される印刷設定で印刷を行う。
【0026】
PC10では、以上のハードウェアを基礎としてバイオスが実行され、その上層にてOSとAPLとが実行される。OSには、プリンタI/F17aを制御するプリンタドライバ等、外部デバイス用I/F17a〜dを制御する外部デバイス用ドライバ等の各種のドライバ類が組み込まれ、ハードウェアの制御を実行する。プリンタドライバは、プリンタI/F17aを介してプリンタ20と双方向の通信を行うことが可能であり、APLから印刷データを受け取って印刷ジョブを作成し、プリンタ20に送出する。本発明の出力データ転送プログラムは、外部デバイス用ドライバから構成されるが、APLにより構成されてもよい。また、HD14は同プログラムを記録した媒体であるが、同媒体は、例えば、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、不揮発性メモリ、パンチカード、バーコード等の符号が印刷された印刷媒体、等であってもよい。むろん、インターネット網を介して所定のサーバに格納された上記の制御プログラムをダウンロードして実行させることも可能である。
そして、上記ハードウェアと上記プログラムとが協働して出力データ転送装置および印刷制御装置を構築する。
【0027】
FAX機30は、複数の種別からなる出力設定で出力データをFAX出力することが可能である。PC10は、複数の種別からなる出力設定を表す設定データに基づいて、PCのHD14に設けられた出力データ保持領域に格納された出力データをFAX機用のフォーマットに変換し、変換後の出力データをFAX機30に対して転送する。すると、FAX機30は同出力データを受信し、図示しない相手方のFAX機等に対して同出力データを出力する。従って、相手方のFAX機等は、同出力データを受信して外部に出力することができる。
【0028】
ディスプレイ40は、複数の種別からなる表示設定(出力設定)で表示データ(出力データ)を表示(出力)することが可能である。PC10は、複数の種別からなる表示設定を表す設定データに基づいて、PCのHD14に設けられた出力データ保持領域に格納された表示データをディスプレイ用のフォーマットに変換し、変換後の表示データをディスプレイ40に対して転送する。すると、ディスプレイ40は同表示データを受信し、所定の表示面から同出力データを表示する。
【0029】
FTPサーバ50は、複数の種別からなる出力設定で出力データをクライアントコンピュータに対して出力することが可能である。PC10は、複数の種別からなる出力設定を表す設定データに基づいて、PCのHD14に設けられた出力データ保持領域に格納された出力データをFTPサーバ用のフォーマットに変換し、変換後の出力データをFTPサーバ50に対して転送する。すると、FTPサーバ50は同出力データを受信し、内部に設けられた磁気記録媒体等の記憶媒体に記憶する。そして、クライアントコンピュータから同出力データのダウンロード要求を受け付けると、FTPサーバ50は同出力データを同クライアントコンピュータに対して出力する。
【0030】
なお、PC10をサーバコンピュータとし、LANを介して接続したPC90にて出力データ転送プログラムの一部を実行させるようにしてもよい。PC90には、概略、PC10と同じハードウェアとソフトウェアを備えたコンピュータを採用可能である。この場合、上記出力データ保持領域を共有フォルダとし、PC90のOSやAPLをLANに対応させると、共有フォルダとされた出力データ保持領域はPC90から見て自らの記憶領域と同様、仮想的にデータの読み書きが可能な記憶領域となる。そこで、ユーザがPC90に接続されたディスプレイ91を見ながら出力ファイルや設定ファイル等のファイルをPC10の出力データ保持領域にコピーまたは移動させる操作を行うと、出力データや設定データ等がLANを介して出力データ保持領域に対して自動的に送信され、格納される。そして、PC10側にインストールされた出力データ転送プログラムの機能により、出力データ保持領域に格納された出力データを変換して外部デバイス20〜50に対して転送する処理を実現させることが可能である。
【0031】
(2)出力データ転送装置の構成:
図3は、上記出力データ転送装置(印刷制御装置)の構成の概略を模式的に示している。PC10(またはPC10,90)を出力データ転送装置U0として機能させる出力データ転送プログラムは、以下に述べる各部U1〜U7に対応した複数のモジュールから構成されている。
本出力データ転送装置U0は、複数の種別からなる出力設定(印刷設定を含む)で出力データ(印刷データを含む)を出力(印刷を含む)可能な外部デバイス20〜50に対して、所定の出力データ保持領域R9に格納された出力データD2を同出力設定のいずれかに対応させた出力データに変換して転送する。外部印刷装置20に対しては、出力データ保持領域R9に格納された印刷データを同印刷設定のいずれかに対応させた印刷データに変換して転送することにより、印刷制御を行う。
なお、出力データ保持領域R9は、PCのHD14に設けられている。むろん、同領域R9をRAM等に設けることも可能である。
【0032】
図4は、出力データ保持領域R9の構造を模式的に示している。同領域R9は、階層構造とされ、各階層に対応して当該階層のデータ保持領域を区分するフォルダ(枝区分)R91が設けられている。なお、階層中のフォルダの深さを0〜5の数字で示している。同数字は、その数字に相当する階層(またはフォルダ)について上位に存在する階層(またはフォルダ)の数でもある。そして、数字が小さいほどその数字に相当する階層(またはフォルダ)は上位となり、数字が大きいほどその数字に相当する階層(またはフォルダ)は下位となる。なお、深さ0のフォルダ「A」については、出力設定の種類に対応するものではなく、出力データ保持領域R9であることを意味する。
【0033】
図に示すように、一つのフォルダには一段階下位の階層に対応する一または二以上のフォルダや、各種ファイルR92を収容することが可能となっている。出力データ保持領域R9には、フォルダR91に対応するフォルダ名(枝名)を表すフォルダ名情報(枝名情報)D3や、ファイルR92に対応するファイル名を表すファイル名情報D4が、同フォルダR91やファイルR92に対応して格納されている。なお、本出力データ転送装置はOSとしてMicrosoft社のWindows(登録商標)を用いているため、当該OSに従ってフォルダの階層構造を表す情報やフォルダ名情報やファイル名情報を出力データ保持領域R9に記憶している。むろん、他のOSを用いて本出力データ転送装置を構成することも可能である。
【0034】
出力データ保持領域R9のフォルダの階層構造は、外部デバイスに対する出力設定の種別に応じたツリー構造(木構造)とされている。出力設定の種別には、外部デバイスの種類、用紙サイズの種類、等があり、各種別の中で種類が一または複数存在する。また、出力設定の名称がフォルダ名とされている。
本出力データ転送装置のユーザは、外部デバイスに対して出力データを出力させる際、階層構造とされたフォルダをたどって各フォルダのフォルダ名を見ることにより出力設定を確認し、出力データ保持領域R9の最下位のフォルダのうち所望の出力設定となるフォルダに印刷データ等の出力データD2からなる出力ファイルを格納するだけでよい。図では、出力ファイル「N5.jpg」に出力データD2が格納されていることが示されている。
【0035】
フォルダに出力ファイルを格納するには、出力ファイルを同ファイルにコピーまたは移動させる操作を行えばよい。すると、出力データ転送装置は、出力データが格納されたフォルダから出力データ保持領域R9の最上位のフォルダまで含めた複数のフォルダに相当する出力設定に対応させるように出力データを変換し、出力設定に対応する外部デバイスに対して転送する。その結果、出力設定に対応した外部デバイスが出力データを出力するので、ユーザは所望の出力設定で出力データを出力させることができる。
【0036】
また、ユーザは、出力設定を変更する際、出力データ保持領域内のフォルダ名を変更したり、同領域内でフォルダを移動させたりするだけでよい。
図5は、図4におけるフォルダ名「Quality_Best」を「Quality_Medium」に変更した様子を模式的に示している。図6は、図4におけるフォルダ「PaperSize_A4」より下位のフォルダを全てフォルダ「PaperSize_A3」内に移動させた様子を模式的に示している。
上記のようにフォルダを変更すると、出力データ転送装置は、変更されたフォルダに対応するフォルダ名が同領域内のフォルダに対応させることが可能な名称であるか否かを判断するとともに、同フォルダに対応させることが可能な名称でないとき、フォルダに対応させることが可能な名称に変更する処理を行う。
【0037】
さらに、ユーザは、新たな出力設定を追加する際、出力データ保持領域内のフォルダを追加したり、同領域内でフォルダをコピーしたりするだけでよい。
図7は、図4におけるフォルダ「PaperSize_A4」より下位のフォルダを全てフォルダ「PaperSize_A3」内にコピーした様子を模式的に示している。
上記のようにフォルダの階層構造を変更すると、出力データ転送装置は、追加されたフォルダに対応するフォルダ名が同領域内のフォルダに対応させることが可能な名称であるか否かを判断するとともに、同フォルダに対応させることが可能な名称でないとき、フォルダに対応させることが可能な名称に変更する処理を行う。
【0038】
なお、図8に示すように、階層構造とされるフォルダの上下関係を変更することも可能である。この場合であっても、出力データ転送装置は、変更されたフォルダに対応するフォルダ名が同領域内のフォルダに対応させることが可能な名称であるか否かを判断するとともに、同フォルダに対応させることが可能な名称でないとき、フォルダに対応させることが可能な名称に変更する処理を行う。
その結果、図5〜図8に例示したようにフォルダを変更しても、外部デバイスに対応した出力設定で確実に出力データを出力させることができる。
【0039】
以上説明したように、フォルダ名を出力設定の名称とすることにより、外部デバイスの出力設定について熟知していないユーザであっても出力設定の名称とされたフォルダ名のフォルダから階層構造を構築することによって、外部デバイスに対する出力設定を行うことを容易にさせている。また、階層構造とされたフォルダをたどることによって、出力設定を確認することを容易にさせている。従って、外部デバイスに対して出力設定を行うことが簡単であり、容易に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能となっている。
このように、本出力データ転送装置は、監視するフォルダのフォルダ名として出力設定用の名前を使用して、階層的に必要とする「印刷設定」、「出力先」等を指定可能となっている。
【0040】
図9は、出力設定の一覧を表す設定一覧情報を格納したデバイステーブルT1と出力設定テーブルT2の構造を模式的に示している。これらのテーブルT1,T2は、出力データ保持領域R9とは別にPCのHD14に設けられた所定の記憶領域R1に記憶されている。
テーブルT1,T2には、出力設定の種別を表す情報とフォルダ名を表すフォルダ名情報と表示名を表す表示名情報とが、対応して格納されている。デバイステーブルT1における出力設定の種別は、外部デバイスの種別を意味し、印刷装置、FAX機、ディスプレイ、FTPサーバ、等がある。そして、各種別の中に、外部デバイスの種類が一または二以上存在する。図の例では、出力設定の種別「プリンタ」に対して、二種類のプリンタのフォルダ名「Printer_LP−xxx1」、「Printer_LP−xxx2」と表示名「プリンタ LP−xxx1」、「プリンタ LP−xxx2」とが格納されている。
【0041】
出力設定テーブルT2は、外部デバイスの種類別に設けられている。同テーブルT2における出力設定の種別には、用紙サイズ、品位、用紙種類、カラー調整、CMYKソース、RGBソース、等がある。そして、各種別の中に、出力設定の種類が一または二以上存在する。図の例では、出力設定の種別「用紙サイズ」に対して、二種類のプリンタのフォルダ名「PaperSize_A3」、「PaperSize_A4」と表示名「A3」、「A4」とが格納されている。
【0042】
テーブルT1,T2におけるフォルダ名情報とは、出力データ保持領域に設けるフォルダのフォルダ名とすることが可能な名称を表す情報とされている。また、表示名情報は、フォルダ名の選択入力を受け付けるときに表示する出力設定の名称を表す情報とされている。
【0043】
本出力データ転送装置U0は、出力データ保持領域R9の階層のいずれかに出力データD2が格納されたとき、同出力データD2が格納された階層から上位の階層まで含めた複数の階層に相当する出力設定に対応させるように同出力データD2を変換して外部デバイス20〜50に対して転送する。具体的には、テーブルT1,T2を参照して、出力データ保持領域R9の階層別に当該階層から上位の階層まで含めた階層に相当する出力設定を表す設定データD1を生成して同階層に格納する。次に、出力データ保持領域R9の階層のうち最下位の階層のフォルダに出力データD2が格納されたか否かを判断する。そして、最下位の階層のフォルダに出力データD2が格納されたと判断したとき、同出力データD2が格納されたフォルダに存在する設定データで表される出力設定に対応させるように同出力データD2を変換する。
【0044】
図10は、フォルダの深さ別に生成される設定データD12〜D15の構造を模式的に示している。これらの設定データD12〜D15はテキストデータで構成されるテキストファイルとされているので、同テキストファイルを開くことにより、ユーザは設定データで表される出力設定を簡単に知ることができる。
図4の例では、深さ2のフォルダ「PaperSize_A4」の上位には、出力データ保持領域R9を表すフォルダ「A」の他にフォルダ「Printer_LP−xxx1」が存在するので、設定データD12には対応するフォルダと上位のフォルダ「Printer_LP−xxx1」に相当するフォルダ名情報と出力設定の種別を表す情報とが格納される。深さ5のフォルダ「CMYK_DIC」の上位には、フォルダ「A」の他にフォルダ「Printer_LP−xxx1」、「PaperSize_A4」、「Media_Coated」、「Quality_Best」が存在するので、設定データD15には対応するフォルダからフォルダ「A」内の最上位のフォルダ「Printer_LP−xxx1」まで含めたフォルダに相当するフォルダ名情報と出力設定の種別を表す情報とが格納される。図の例では、出力ファイル「N5.jpg」に含まれる出力データD2は、プリンタがLP−xxx1、用紙サイズがA4、用紙種類がコート紙(Media_Coated)、品位が高品位(Quality_Best)、カラー調整がDIC(CMYK_DIC)という出力設定で印刷されることになる。
【0045】
なお、図5〜図8で示したように出力データ保持領域のフォルダが変更されると、変更後のフォルダの階層構造に応じて変更された設定データが生成される。これらの図では、設定データD21〜D24が変更されることになる。
このように、設定データは、フォルダ別に当該フォルダから上位のフォルダまでを含めたフォルダに相当する出力設定を表すデータとされている。本実施形態では、最上位のフォルダまでを含めたフォルダに相当する出力設定を表すデータとしているので、最上位のフォルダまでたどることによって容易に出力設定を確認することができる。従って、外部デバイスに対して出力設定を行うことが簡単であり、容易に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能となっている。
【0046】
図11は、出力データ保持領域R9のフォルダやファイルが変更されたか否かを判断するために用いられるフォルダ構造情報(枝区分構造情報)D5の構造の一例を模式的に示している。このフォルダ構造情報D5は、出力データ保持領域R9に設けられたフォルダの階層構造を表す情報であり、PCのHD14に設けられた所定の記憶領域R1にファイルとして記憶されるようになっている。フォルダ構造情報D5には、通し番号と、フォルダまたはファイルの名称と、一段階下位の情報とが、対応して格納されている。一段階下位の情報は、対応するフォルダに収容されているフォルダまたはファイルを表す通し番号が格納されるとともに、対応するフォルダが最下位の階層のフォルダであるときには「END」が格納されるようになっている。なお、ファイルについては一段階下位の情報は格納されない(または、無しを意味する情報が格納されてもよい)。従って、フォルダ構造情報D5を参照して一段階下位の情報に基づいてフォルダとファイルの階層構造をたどっていき、出力データ保持領域R9のフォルダやファイルの階層構造と比較することにより、フォルダ構造情報を参照するという簡易な構成で、同領域R9のフォルダやファイルが変更されたか否かを判断することができる。
【0047】
本装置の各部U1〜U7は、互いに連携しながら上述した情報を用いて出力データを外部デバイスに転送する処理を行う。
フォルダ監視部U1は、フォルダ「A」を監視しており、フォルダ「A」内にフォルダが作成、移動された場合、フォルダ判断部U2を呼び出す。また、ファイルが作成、移動された場合は、情報変換部U6を呼び出す。
フォルダ判断部U2は、デバイステーブルと印刷設定テーブルを基に、作成されたフォルダのフォルダ名が正しいかどうかを判断する。両テーブルにフォルダ名が登録されていない場合、設定候補表示部U3を呼び出す。フォルダ名が正しい場合、フォルダ構成更新部U4を呼び出す。設定候補表示部U3は、両テーブルを基に、フォルダの候補をアラートとして表示する処理を行う。フォルダ構成更新部U4は、ファイル入出力部U5を呼び出して、設定データを含むフォルダ情報ファイルF1を作成する。
情報変換部U6は、ファイル入出力部U5を呼び出して、フォルダの最下層にある出力データを含む出力ファイルF2をフォルダ情報ファイルの設定に応じて変換し、転送部U7を呼び出す。転送部U7は、情報変換部U6が指定する出力先の外部デバイス20〜50に出力データを転送する。
【0048】
このように、本装置U0は、監視するフォルダがフォルダ「A」一つであり、そのフォルダ内に作成されるフォルダ、ファイルを監視して、出力ファイルが作成された場合に同出力ファイルが入っているフォルダに相当する「印刷設定」「出力先」を使用して出力データを転送する。また、ユーザが作成したフォルダ内には出力設定のフォルダ構成と設定内容が一目で判るようなテキストファイルを作成し、作成したフォルダによる階層が深くなった場合でも容易にフォルダに相当する出力設定を確認可能である。さらに、印刷設定以外に出力先を指定可能であり、フォルダ名として出力先情報(URL、ユーザ名、パスワードなど)が設定されると、そのフォルダ下に入るファイルを指定された出力先に転送することが可能である。なお、フォルダ名の定義にないフォルダ名が設定された場合は、アラートを表示して正しいフォルダ名の候補を表示して選択入力を受け付け、選択された候補をファイル名として出力データ保持領域に格納する。従って、ユーザは、マニュアルを参照しなくても、外部デバイスに対する出力設定を容易に行うことが可能である。
【0049】
従来は、出力ファイル保持用の共有フォルダが一つしか設けられていなかったので、ユーザが出力設定を変更するとき、設定データを含む設定ファイルをユーティリティの設定等で予め用意する必要があり、面倒であった。また、階層構造とせずに出力ファイル保持用の共有フォルダを並列して複数設けると、フォルダ名に出力設定の内容を表現させることができないため、複数の設定ファイルを用意する必要がある。すると、ユーザは、どの共有フォルダが目的とする出力設定に相当する共有フォルダであるかを見失いがちである。
本装置U0によると、出力データ保持領域内が階層構造とされて整理されるので、階層を辿ることにより容易に出力設定を確認することができる。また、フォルダ名がフォルダに対応させることが可能な出力設定の名称とされるので、表示されるフォルダ名を見ながら階層構造とされたフォルダを辿ることによっても、容易に出力設定を確認することが可能となる。従って、出力データを出力する外部デバイスに対する出力設定を簡単に行うことができ、容易に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能となる。
【0050】
(3)出力データ転送装置が行う処理:
以下、出力データ転送装置が行う処理とともに、動作を詳細に説明していく。
図12〜図14は、本出力データ転送装置が行う処理をフローチャートにより示している。具体的には、PC10のCPU11(またはPC10,90のCPU)が、時分割処理により他の処理と擬似的に並列して本処理を行う。本処理は上述した印刷データ転送装置の各部U1〜U7に分かれて行われるが、分かりやすく説明するため、フローチャートを連続した記載にするとともに、図13と図14では各部U1〜U7がどの処理を行うかを記載している。
【0051】
PC10(またはPC10,90)の電源をオンにすると、本実施形態の出力データ転送プログラムが起動する。まず、フォルダ監視部を動作させ、図11で示したフォルダ構造情報D5を参照して、出力データ保持領域であるフォルダ「A」内のフォルダが変更されたか否かを判断する(ステップS105。以下、「ステップ」の記載を省略)。この判断の処理は、例えば、判断の時点におけるフォルダ「A」内のフォルダとファイルの構造からフォルダ構造情報D5と同様の情報(フォルダ構造情報D5’と呼ぶことにする)を生成し、生成した情報D5’とフォルダ構造情報D5とをフォルダの部分について比較し、異なっていればフォルダが変更されたと判断し、同じであればフォルダは変更されていないと判断することができる。
【0052】
図11を参照して説明すると、まず、フォルダ「A」のフォルダ名「A」をフォルダ構造情報D5’に対して番号「1」に対応させて格納する。また、フォルダ「A」に収容された一段階下位の階層(深さ1)となるフォルダに対応するフォルダ名情報D3をフォルダ「A」内の領域から取得し、同フォルダ名情報D3の一つをフォルダ構造情報D5’に対して次の番号「2」に対応させて格納するとともに、その番号「2」を一段階下位の情報としてフォルダ構造情報D5’に対して番号「1」に対応させて格納する。取得したフォルダ名情報D3の残りは、フォルダ名「A」の番号「1」と対応させてRAM内に一時記憶する。
【0053】
以下、n=2(nは2以上の整数)から開始して、番号「n」に相当するフォルダに収容されたファイルが存在すれば、対応するファイル名情報D4をフォルダ「A」内の領域から取得し、同情報D4の一つをフォルダ構造情報D5’に対して次の番号「n+1」に対応させて格納するとともに、その番号「n+1」を一段階下位の情報としてフォルダ構造情報D5’に対して番号「n」に対応させて格納する。取得したファイル名情報D4の残りがあれば、対応するファイル名情報D4をフォルダ「A」内の領域から取得し、同情報D4の一つをフォルダ構造情報D5’に対してさらに次の番号「n+2」に対応させて格納するとともに、その番号「n+2」を一段階下位の情報としてフォルダ構造情報D5’に対して番号「n」に対応させて追加するように格納する。以下、同様である。そして、格納したファイル名情報D4の数だけ、nを増加させる。
【0054】
番号「n」に相当するフォルダに収容された一段階下位の階層となるフォルダが存在すれば、対応するフォルダ名情報D3をフォルダ「A」内の領域から取得し、同情報D3の一つをフォルダ構造情報D5’に対して次の番号「n+1」に対応させて格納するとともに、その番号「n+1」を一段階下位の情報としてフォルダ構造情報D5’に対して番号「n」に対応させて追加するように格納する。取得した情報D4の残りは、番号「n」に対応するフォルダ名情報の番号と対応させてRAM内に一時記憶する。そして、nを一つ増加させ、以上の処理を繰り返す。
【0055】
ここで、一段階下位の階層となるフォルダが存在しない場合、「END」を番号「n」に対応させて追加するように格納し、nを一つ増加させる。この段階で、ツリー構造の末端まで情報D3,D4を格納したことになる。その後、RAM内に一時記憶されたフォルダ名情報D3があれば、その情報D3の一つをフォルダ構造情報D5’に対して番号「n」に対応させて格納するとともに、格納した情報D3に対応して一時記憶されたフォルダ名情報の番号に対応させて番号「n」を追加するように格納する。そして、nを一つ増加させ、以上の処理を繰り返す。一方、一時記憶されたフォルダ名情報D3がなければ、その段階でフォルダ構造情報D5’の生成が終了する。そこで、生成したフォルダ構造情報D5’と所定の記憶領域に記憶されたフォルダ構造情報D5とをフォルダの部分について比較することにより、S105の判断処理を行うことができる。
【0056】
フォルダが変更されたと判断したとき、フォルダ名をチェックするとともに各フォルダに格納する設定データを変更する必要があるので、図13に示すフォルダ更新処理を行い(S110)、S105に戻る。フォルダが変更されていないと判断したとき、フォルダ「A」内の最下位のフォルダにファイルが格納されたか否かを判断する(S115)。この判断の処理は、例えば以下のようにして行うことができる。
【0057】
すなわち、まず、判断の時点におけるフォルダ「A」内の階層構造を表すフォルダ構造情報D5’と所定の記憶領域に記憶されたフォルダ構造情報D5とをファイルの部分について比較し、判断の時点に相当するフォルダ構造情報D5’にのみ存在するファイルのファイル名情報を取得する。次に、フォルダ構造情報D5’を参照し、取得したファイル名情報に対応する番号が一段階下位を表す情報とされた番号を取得し、取得した番号に対応する一段階下位を表す情報として「END」が格納されているか否かを判断する。「END」が格納されている場合にフォルダ「A」内の最下位のフォルダにファイルが格納されたと判断することができ、それ以外の場合に最下位のフォルダにはファイルが格納されていないと判断することができる。
最下位のフォルダにファイルが格納されたと判断した場合には、外部デバイスに対して転送する出力データが格納されたことになるので、図14に示す出力データ転送処理を行い(S120)、S105に戻る。それ以外の場合には、出力データ転送処理を行わずにS105に戻る。
【0058】
フォルダが変更されたとき、図13に示すフォルダ更新処理を開始する。まず、フォルダ監視部が、フォルダ名判断部を呼び出す(S205)。すると、フォルダ名判断部は、図9で示したデバイステーブルT1と出力設定テーブルT2を参照して、フォルダ別にフォルダに対応して格納されたフォルダ名情報が当該フォルダに対応させることが可能な情報である(フォルダ名が正しい)か否かの判断結果を生成する(S210)。判断結果は、例えば、出力データ保持領域内のフォルダ全てについてフォルダ名が正しい場合に1とし、フォルダのいずれかについてフォルダ名が正しくない場合に0とする判定フラグで生成することができる。S210の処理は、例えば以下のようにして行うことができる。
【0059】
すなわち、フォルダ名情報を判断対象として順次対象フォルダを移動させながら、まず、出力データ保持領域の中で対象フォルダより上位のフォルダ全てに対応するフォルダ名情報を同領域から取得する。次に、テーブルT1,T2から、同フォルダ名情報に対応する出力設定の種別を表す情報を取得する。取得したフォルダ名情報の中に外部デバイスの種類を表す情報が含まれている場合、同外部デバイスの種類に対応する出力設定テーブルT2に格納されたフォルダ名情報のうち、同取得した出力設定の種別を表す情報に対応するフォルダ名情報を除いた情報の中から、対象フォルダに対応した格納されたフォルダ名情報を検索する。一方、取得したフォルダ名情報の中に外部デバイスの種類を表す情報が含まれていない場合、両テーブルT1,T2に格納されたフォルダ名情報のうち、同取得した出力設定の種別を表す情報に対応するフォルダ名情報を除いた情報の中から、対象フォルダに対応した格納されたフォルダ名情報を検索する。当該フォルダ名情報が存在する場合に対象フォルダについてフォルダ名が正しいという判断結果を生成し、存在しない場合に対象フォルダについてフォルダ名が正しくないという判断結果を生成することができる。
【0060】
そして、上記判断結果に基づいて、処理を分岐させる(S215)。出力データ保持領域内のフォルダ全てについてフォルダ名が正しいという判断結果を生成したとき、フォルダ名を修正する必要がないので、S220〜S235の処理を行わずにS240に進む。
出力データ保持領域内のフォルダのいずれかについてフォルダ名が正しくないという判断結果を生成したとき、フォルダ名判断部は設定候補表示部を呼び出す(S220)。次に、デバイステーブルT1と出力設定テーブルT2を参照して、出力設定の名称を表す表示名情報のうちフォルダに対応させることが可能な情報を取得し、ディスプレイ40(またはディスプレイ91)にアラートダイアログとして表示する(S225)。
【0061】
図15は、上記アラートダイアログの表示画面例を示している。同画面では、出力設定の種別を選択入力可能な種別選択欄81a、出力設定の種類を選択入力可能な種類選択欄81b、現在格納されているフォルダ名情報の表示領域81c、選択欄81a,bの表示に従って変更したときのフォルダ名情報の表示領域81d、各種ボタン81e,fを表示する。選択欄81a,bには、フォルダに対応させることが可能な出力設定の名称を表す情報の候補をテーブルT1,T2から検索して取得し、表示する。
【0062】
S225の処理は、例えば以下のようにして行うことができる。
すなわち、正しくないという判断結果を生成したフォルダを対象フォルダとして、まず、出力データ保持領域の中で対象フォルダより上位のフォルダ全てに対応するフォルダ名情報を同領域から取得する。次に、テーブルT1,T2から、同フォルダ名情報に対応する出力設定の種別を表す情報を取得する。取得したフォルダ名情報の中に外部デバイスの種類を表す情報が含まれている場合、同外部デバイスの種類に対応する出力設定テーブルT2に格納された出力設定の種別を表す情報のうち、同取得した出力設定の種別を表す情報を除いた情報を取得する。一方、取得したフォルダ名情報の中に外部デバイスの種類を表す情報が含まれていない場合、両テーブルT1,T2に格納された出力設定の種別を表す情報のうち、同取得した出力設定の種別を表す情報を除いた情報を取得する。そして、取得した情報のいずれかを種別選択欄81aに表示する。
なお、種別選択欄81aがマウスにてクリック操作されると、図16に示すようなポップアップメニューの画面を表示する。同画面では、取得した出力設定の種別を表す情報全てを表示する。
【0063】
また、種別選択欄81aに表示された出力設定の種別を表す情報に対応する表示名情報をテーブルT1,T2から取得する。そして、取得した情報のいずれかを種類選択欄81bに表示する。なお、種類選択欄81bがクリック操作されると、図示しないポップアップメニューにより、取得した表示名情報全てを表示する。
表示領域81dには、種類選択欄81bに表示された表示名情報に対応するフォルダ名情報をテーブルT1,T2から取得して、表示する。
【0064】
アラートダイアログを表示すると、選択欄81a,bにてポップアップメニューに表示される表示名情報のいずれかを選択する入力を受け付ける(S230)。そして、選択された表示名情報をフォルダ名情報として対象フォルダに対応させて出力データ保持領域に格納する(S235)。その後、設定候補表示部の処理を終了し、S210に戻る。再び、フォルダ別にフォルダ名が正しいか否かの判断結果を生成し、フォルダのいずれかについてフォルダ名が正しくないという判断結果を生成した場合にはさらにS220〜S235の処理を行ってS210に戻る。一方、フォルダ全てについてフォルダ名が正しいという判断結果を生成した場合にはS240に進む。
【0065】
このようにして、出力設定の一覧を表す情報を参照して、出力設定の名称を表す情報のうちフォルダに対応させることが可能な情報を取得し、取得した情報のいずれかを選択する入力を受け付け、選択された情報をフォルダ名情報として同フォルダに対応させて出力データ保持領域に格納することができる。その結果、ユーザは、外部デバイスの出力設定について熟知していなくても、出力設定の名称とされたフォルダ名のフォルダから階層構造を構築することができるので、外部デバイスに対する出力設定を容易に行うことが可能となる。
【0066】
また、フォルダを変更したときにフォルダに対応させることが可能なフォルダ名であるかが自動的にチェックされ、フォルダに対応させることができないフォルダ名であるときにはその旨がアラート表示されるとともに、フォルダ名がフォルダに対応させることが可能な出力設定の名称とされる。従って、外部デバイスに対して出力設定を行うことが簡単であり、容易に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能となる。また、ユーザはフォルダに対応させることができないフォルダ名となっていることを知ることができ、アラート表示された時点でフォルダ名を修正することが可能となるので、本出力データ転送装置は便利である。
なお、出力データ保持領域内のフォルダ全てについてフォルダに対応して格納されるフォルダ名情報を当該フォルダに対応させることが可能な情報とすることにより、フォルダの階層構造を正しくさせていることになる。従って、以下のフローでフォルダの階層構造をチェックする処理を設けなくて済む。
【0067】
S240では、フォルダ名判断部がフォルダ構成更新部を呼び出す。すると、フォルダ構成更新部は、図11で示したように出力データ保持領域に設けられたフォルダの階層構造を表すフォルダ構造情報D5を生成して、PCのHD14に設けられた所定の記憶領域に記憶する(S245)。フォルダ構造情報D5は、上述したフォルダ構造情報D5’と同様にして生成することができる。
次に、デバイステーブルT1と出力設定テーブルT2を参照して、図10で示したように、出力データ保持領域のフォルダ別に当該フォルダから最上位のフォルダまで含めたフォルダに相当する出力設定を表す設定データを生成する(S250)。この処理は、例えば以下のようにして行うことができる。
【0068】
すなわち、順次対象フォルダを移動させながら、まず、対象フォルダを含めて対象フォルダから出力データ保持領域であるフォルダ「A」内の最上位のフォルダ(深さ1のフォルダ)までに相当するフォルダ名情報を同領域から取得する。次に、テーブルT1,T2を参照して、取得したフォルダ名情報に対応する出力設定の種別を表す情報を取得する。そして、取得した出力設定の種別を表す情報とフォルダ名情報とをつないだテキストデータとすることにより、設定データを生成する。
【0069】
設定データを生成すると、フォルダ構成更新部はファイル入出力部を呼び出して、出力データ保持領域内で対応するフォルダに設定データをフォルダ情報ファイルとして格納し(S255)、本フローを終了する。
このようにして、出力データ保持領域のフォルダが変更されたとき、出力設定の一覧を表す情報を参照して、出力データ保持領域の階層別に当該階層から最上位の階層まで含めた階層に相当する出力設定を表す設定データを生成して同階層に格納することができる。そして、出力データ保持領域内のフォルダを変更したときにフォルダに対応する設定データが生成されるので、いつでも確実に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能となる。
【0070】
フォルダ「A」内の最下位のフォルダにファイルが格納されたとき、図14に示す出力データ転送処理を行う。まず、フォルダ監視部が、情報変換部を呼び出す(S305)。すると、情報変換部は、最下位のフォルダに格納されたファイルがサポートしている出力ファイルであるか否かを判断する(S310)。この判断の処理は、例えば、出力ファイルの名称として用いる拡張子等の識別子を予め決めておき、最下位のフォルダに格納されたファイルの名称に同決められた識別子が用いられているか否かを判断することにより、行うことができる。そして、決められた識別子が用いられている場合に条件成立とし、決められた識別子が用いられていない場合に条件不成立とすればよい。サポートしていないファイルであるときには、その旨をエラーとしてディスプレイ40(またはディスプレイ91)に表示し(S315)、本フローを終了する。
【0071】
サポートしている出力ファイルであるとき、出力データが含まれる同出力ファイルを取得するとともに、同出力ファイルと同じフォルダに存在するフォルダ情報ファイルを取得する(S320)。次に、取得したフォルダ情報ファイルに含まれる設定データで表される出力設定に対応させるように同出力データを変換し、外部デバイスが使用可能な出力データを生成する(S325)。例えば、プリンタ20に対して出力データを転送する場合、最下位のフォルダに格納された出力ファイルをポストスクリプトファイル(ポストスクリプトはアドビシステムズの登録商標)等に変換して転送すれば、同プリンタ20は出力データを使用して印刷を行うことができる。
なお、外部デバイスに必要な出力設定の種別全てに対応する設定データがフォルダ情報ファイルに含まれていなければ、不足する種別についてHD14に予め記憶されているデフォルトの設定データを補い、デフォルトの設定データが補われた設定データで表される出力設定に対応させるように出力データを変換して転送する。
【0072】
さらに、情報変換部は転送部を呼び出し、転送先の外部デバイスを表す情報を設定データから取得して転送部に引き渡す(S330)。すると、転送部は、変換後の出力データを、出力設定に対応する外部デバイスに対して転送する(S335)。そして、転送した出力データを含む出力ファイルを出力データ保持領域から消去し(S340)、本フローを終了する。
このようにして、出力データが格納された最下位の階層に存在する設定データで表される出力設定に対応させるように同出力データを変換して外部デバイスに対して転送することができる。ここで、出力データが格納された階層に存在する設定データは当該階層から最上位の階層まで含めた複数の階層に相当する出力設定を表すデータとされているので、出力データが格納された階層から上位の階層まで含めた複数の階層に相当する出力設定に対応させるように同出力データを変換して外部デバイスに対して転送することになる。
【0073】
出力データがプリンタ20に転送された場合、プリンタ20は同出力データを印刷データとして受信し、設定データで表される出力設定に対応させられた印刷データを印刷用紙に印刷する。従って、ユーザは、所望の印刷設定で印刷データを印刷させることができ、所望の印刷設定の印刷物を入手することができる。
出力データがFAX機30に転送された場合、FAX機30は同出力データを受信し、相手方のFAX機等に対して設定データで表される出力設定に対応させられた出力データを出力する。相手方のFAX機等は、同出力データを受信して外部に出力可能である。
出力データがディスプレイ40に転送された場合、ディスプレイ40は同出力データを表示データとして受信し、設定データで表される出力設定に対応させられた表示データを所定の表示面から表示する。
出力データがFTPサーバ50に転送された場合、FTPサーバ50は同出力データを受信し、内部の記憶媒体に格納する。同出力データのダウンロード要求を受け付けると、FTPサーバ50は、設定データで表される出力設定に対応させられた出力データを同クライアントコンピュータに対して出力する。
【0074】
(4)まとめ:
以上説明したように、本出力データ転送装置を用いると、出力データ保持領域内がフォルダの階層構造とされて整理されるので、フォルダをたどることにより容易に出力設定を確認することができる。また、出力設定のうちある種別の種類のみを変更したい場合にその種別に相当する階層にフォルダを追加することによって、簡単にその種別の種類のみを変更させるように外部デバイスの出力設定を行うことができる。さらに、フォルダ名がフォルダに対応させることが可能な出力設定の名称とされるので、出力設定の名称とされたフォルダ名のフォルダから階層構造を構築することによって、外部デバイスに対する出力設定を容易に行うことが可能となる。従って、出力データを出力する外部デバイスに対する出力設定を簡単に行うことができ、容易に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能となる。
また、フォルダを変更したときにフォルダに対応する設定データが生成されるので、いつでも確実に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能となる。
【0075】
このように、本発明によると、ユーザは、データファイルを目的の出力設定で外部デバイスに対して簡単に転送することができ、簡単に印刷等の出力を行わせることが可能となる。フォルダ名が出力設定名になるため、フォルダ構成を変更、フォルダの追加で簡単に設定を変更可能となり、便利である。その際、フォルダ名(設定名)に誤りがあっても、アラート出力により正しくさせることが容易である。ユーザは、データファイルを入れるフォルダがどのような設定になっているかを同フォルダにあるテキストファイルを開くことにより確認することができ、便利である。外部デバイスがサポートする出力設定を覚えていなくても、アラート出力から設定を選択することができ、便利である。ファイルの移動、コピーにより目的の出力結果を得ることができ、便利である。
【0076】
むろん、本発明は、その要旨を変更しない範囲で各種の変更が可能であり、上述した実施形態に限られるものではない。
例えば、外部デバイスは、コンピュータと一体化されたものであってもよいし、単色画像のみを出力する専用品であってもよい。本出力データ転送装置は、ある外部デバイスの内部に組み込まれたものであってもよい。
【0077】
また、上述した実施形態では出力データを出力データ保持領域の最下位階層のフォルダに格納することにより外部デバイスに対して転送されるように構成したが、出力データを出力データ保持領域の階層のいずれかに出力データを格納することにより外部デバイスに対して転送されるように構成してもよい。このように構成しても、上記S325で不足する種別についてHD14に予め記憶されているデフォルトの設定データが補われるので、デフォルトの設定データが補われた設定データで表される出力設定に対応させるように出力データが変換され、外部デバイスに対して転送される。
本発明によると、種々の態様により、出力データを出力する外部デバイスに対して出力設定を簡単に行うことができ、容易に所望の出力設定で出力データを出力させることが可能な出力データ転送装置、印刷制御装置、出力データ転送プログラムを提供することができる。また、出力データ転送方法としても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】出力データ転送装置を含む印刷システムの概略構成図。
【図2】プリンタのブロック構成をPCとともに示すブロック構成図。
【図3】出力データ転送装置の構成の概略を模式的に示す図。
【図4】出力データ保持領域の構造を模式的に示す図。
【図5】フォルダ名を変更した様子を模式的に示す図。
【図6】下位のフォルダを全て別のフォルダ内に移動させた様子を模式的に示す図。
【図7】下位のフォルダを全て別のフォルダ内にコピーした様子を模式的に示す図。
【図8】フォルダの上下関係を変更した様子を模式的に示す図。
【図9】デバイステーブルと出力設定テーブルの構造を模式的に示す図。
【図10】設定データの構造を模式的に示す図。
【図11】フォルダ構造情報の構造の一例を模式的に示す図。
【図12】本出力データ転送装置が行う処理を示すフローチャート。
【図13】本出力データ転送装置が行う処理を示すフローチャート。
【図14】本出力データ転送装置が行う処理を示すフローチャート。
【図15】アラートダイアログの表示画面例を示す図。
【図16】ポップアップメニューの表示画面例を示す図。
【符号の説明】
10…パーソナルコンピュータ(出力データ転送装置、印刷制御装置)、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…ハードディスク(HD)、15…CD−ROMドライブ、16,17a〜d,18a…インターフェイス(I/F)、18b…キーボード、18c…マウス、20…インクジェットプリンタ(外部デバイス、外部印刷装置)、30…FAX機(外部デバイス)、40…ディスプレイ(外部デバイス)、50…FTPサーバ(外部デバイス)、90…パーソナルコンピュータ、91…ディスプレイ、D1,D12〜D15,D21〜D24…設定データ、D2…出力データ、D3…フォルダ名情報(枝名情報)、D4…ファイル名情報、D5…フォルダ構造情報(枝区分構造情報)、F1…フォルダ情報ファイル、F2…出力ファイル、R1…記憶領域、R9…出力データ保持領域、R91…フォルダ(枝区分)、R92…ファイル、T1…デバイステーブル(設定一覧情報)、T2…出力設定テーブル(設定一覧情報)、U0…出力データ転送装置

Claims (12)

  1. 複数の種別からなる出力設定で出力データを出力可能な外部デバイスに対して、所定の出力データ保持領域に格納された出力データを同出力設定のいずれかに対応させた出力データに変換して転送する出力データ転送装置であって、
    上記出力データ保持領域は、上記出力設定の種別に応じた階層構造とされ、
    上記出力データ保持領域の階層のいずれかに上記出力データが格納されたとき、同出力データが格納された階層から上位の階層まで含めた複数の階層に相当する出力設定に対応させるように同出力データを変換して上記外部デバイスに対して転送することを特徴とする出力データ転送装置。
  2. 上記出力設定の一覧を表す設定一覧情報を参照して、上記出力データ保持領域の階層別に当該階層から上位の階層まで含めた階層に相当する出力設定を表す設定データを生成して同階層に格納するとともに、同出力データ保持領域の階層のいずれかに上記出力データが格納されたとき、同出力データが格納された階層に存在する設定データで表される出力設定に対応させるように同出力データを変換することを特徴とする請求項1に記載の出力データ転送装置。
  3. 上記出力データ保持領域には各階層に対応して当該階層のデータ保持領域を区分する枝区分が設けられるとともに、一つの枝区分には一段階下位の階層に対応する一または二以上の枝区分を収容可能であり、
    上記枝区分別に当該枝区分から上位の枝区分までを含めた枝区分に相当する出力設定を表す設定データを生成して同枝区分に格納することを特徴とする請求項2に記載の出力データ転送装置。
  4. 上記出力データ保持領域には、上記枝区分に対応する枝名を表す枝名情報が同枝区分に対応して格納され、
    上記設定一覧情報を参照して上記出力設定の名称を表す情報のうち上記枝区分に対応させることが可能な情報を取得し、取得した情報のいずれかを選択する入力を受け付け、選択された情報を上記枝名情報として同枝区分に対応させて上記出力データ保持領域に格納することを特徴とする請求項3に記載の出力データ転送装置。
  5. 上記出力データ保持領域の枝区分が変更されたとき、上記設定一覧情報を参照して同枝区分に対応して格納された枝名情報が当該枝区分に対応させることが可能な情報であるか否かを判断するとともに、同枝区分に対応させることが可能な情報でないと判断したとき、上記設定一覧情報を参照して上記出力設定の名称を表す情報のうち上記枝区分に対応させることが可能な情報を取得し、取得した情報のいずれかを選択する入力を受け付け、選択された情報を上記枝名情報として同枝区分に対応させて上記出力データ保持領域に格納することを特徴とする請求項4に記載の出力データ転送装置。
  6. 上記出力データ保持領域の枝区分が変更されたとき、上記設定一覧情報を参照して同枝区分に対応して格納された枝名情報が当該枝区分に対応させることが可能な情報であるか否かを判断するとともに、同枝区分に対応させることが可能な情報でないと判断したとき、その旨を外部に出力することを特徴とする請求項4または請求項5のいずれかに記載の出力データ転送装置。
  7. 上記出力データ保持領域に設けられた枝区分の階層構造を表す枝区分構造情報を生成して所定の記憶領域に記憶するとともに、同枝区分構造情報を参照して上記出力データ保持領域の枝区分が変更されたか否かを判断し、変更されたと判断したとき、上記設定一覧情報を参照して同枝区分に対応して格納された枝名情報が当該枝区分に対応させることが可能な情報であるか否かを判断することを特徴とする請求項5または請求項6のいずれかに記載の出力データ転送装置。
  8. 上記出力データ保持領域の枝区分が変更されたとき、上記設定一覧情報を参照して、上記出力データ保持領域の階層別に上記設定データを生成して同階層に格納することを特徴とする請求項3〜請求項7のいずれかに記載の出力データ転送装置。
  9. 上記出力データ保持領域の階層のうち最下位の階層に上記出力データが格納されたとき、同最下位の階層から最上位の階層まで含めた複数の階層に相当する出力設定に対応させるように同出力データを変換して上記外部デバイスに対して転送することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の出力データ転送装置。
  10. 複数の種別からなる印刷設定で印刷データを印刷可能な外部印刷装置に対して、所定の出力データ保持領域に格納された印刷データを同印刷設定のいずれかに対応させた印刷データに変換して転送することにより、印刷制御を行う印刷制御装置であって、
    上記出力データ保持領域は、上記印刷設定の種別に応じた階層構造とされ、各階層に対応して当該階層のデータ保持領域を区分するフォルダが設けられるとともに、一つのフォルダには一段階下位の階層に対応する一または二以上のフォルダを収容可能であり、
    上記印刷設定の一覧を表す設定一覧情報を参照して、上記出力データ保持領域のフォルダ別に当該フォルダから最上位のフォルダまで含めたフォルダに相当する印刷設定を表す設定データを生成して同フォルダに格納するとともに、同出力データ保持領域の最下位のフォルダに上記印刷データが格納されたとき、同最下位のフォルダに存在する設定データで表される印刷設定に対応させるように同印刷データを変換して上記外部印刷装置に対して転送することを特徴とする印刷制御装置。
  11. 複数の種別からなる出力設定で出力データを出力可能な外部デバイスに対して、所定の出力データ保持領域に格納された出力データを同出力設定のいずれかに対応させた出力データに変換して転送する出力データ転送方法であって、
    上記出力データ保持領域は、上記出力設定の種別に応じた階層構造とされ、
    上記出力データ保持領域の階層のいずれかに上記出力データが格納されたとき、同出力データが格納された階層から上位の階層まで含めた複数の階層に相当する出力設定に対応させるように同出力データを変換して上記外部デバイスに対して転送することを特徴とする出力データ転送方法。
  12. 複数の種別からなる出力設定で出力データを出力可能な外部デバイスに対して、所定の出力データ保持領域に格納された出力データを同出力設定のいずれかに対応させた出力データに変換して転送する機能をコンピュータに実現させる出力データ転送プログラムであって、
    上記出力データ保持領域は、上記出力設定の種別に応じた階層構造とされ、
    上記出力データ保持領域の階層のいずれかに上記出力データが格納されたとき、同出力データが格納された階層から上位の階層まで含めた複数の階層に相当する出力設定に対応させるように同出力データを変換して上記外部デバイスに対して転送する機能を実現させることを特徴とする出力データ転送プログラム。
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