JP2004280160A - 保険の契約申し込みシステム、保険の保証内容のシミュレーション装置及びシミュレーション方法、保険の保証内容シミュレーションのための事故事例の提示装置及び提示方法、保険の保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体並びに保険の保証内容シミュレーションプログラム - Google Patents
保険の契約申し込みシステム、保険の保証内容のシミュレーション装置及びシミュレーション方法、保険の保証内容シミュレーションのための事故事例の提示装置及び提示方法、保険の保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体並びに保険の保証内容シミュレーションプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】顧客が、保険の契約に先立ち、その希望に合った契約条件や保証内容をシミュレーションするようにした保険の契約申し込みシステム、保険の保証内容のシミュレーション装置及びシミュレーション方法、保険の保証内容シミュレーションのための事故事例の提示装置及び提示方法、保険の保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体並びに保険の保証内容シミュレーションプログラムを提供する。
【解決手段】サーバ50aは、顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時に顧客の受け取り可能な保証内容をシミュレーションし、このシミュレーション結果を、ネットワーク60、プロバイダネットワーク80及び電話回線90を通し端末10に送信する。当該端末10はその表示部13でシミュレーション結果を表示して顧客に提示する。
【選択図】 図1
【解決手段】サーバ50aは、顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時に顧客の受け取り可能な保証内容をシミュレーションし、このシミュレーション結果を、ネットワーク60、プロバイダネットワーク80及び電話回線90を通し端末10に送信する。当該端末10はその表示部13でシミュレーション結果を表示して顧客に提示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保険の契約申し込みシステム、保険の保証内容のシミュレーション装置及びシミュレーション方法、保険の保証内容シミュレーションのための事故事例の提示装置及び提示方法、保険の保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体並びに保険の保証内容シミュレーションプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、保険は、契約条件や保証内容が多岐に亘り、その保険料も様々である。また、保険の自由化後、各保険会社は、独自に、契約条件や保証内容を設定することが可能となった。しかも、保険の契約条件や保証内容は、日常、余りなじみのない用語で表現されていることが多いため、顧客が保険契約に先立ちその契約条件や保証内容を理解することは容易ではない。
【0003】
これに対しては、顧客から自己の契約済みの保険の内容につき保険会社側に対し診断要求した場合に、当該保険の内容をウェブ上で保険会社側にて診断するようにした保険診断システムがある(下記特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−279184号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記保険診断システムは、上述のように、実際に契約されている保険の内容を保険会社側で診断するものである。従って、顧客が保険の契約に先立ちその保険の契約条件や保証内容を診断することには役立たず、顧客が契約対象としたい保険がどのような契約条件や保証内容となっているかに関し予め判断することはできない。よって、顧客が満足し得る契約条件や保証内容の保険を契約することは困難である。
【0006】
また、上記保険診断システムは、保険会社側で保険内容の診断がなされるものであって、顧客が自ら行うものではないから、顧客が自己の希望に合致した契約条件や保証内容の保険を選択することは困難である。
【0007】
そこで、本発明は、以上のようなことに対処すべく、顧客が、保険の契約に先立ち、その希望に合った契約条件や保証内容をシミュレーションするようにした保険の契約申し込みシステム、保険の保証内容のシミュレーション装置及びシミュレーション方法、保険の保証内容シミュレーションのための事故事例の提示装置及び提示方法、保険の保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体並びに保険の保証内容シミュレーションプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決にあたり、本発明に係る保険の契約申し込みシステムは、請求項1の記載によれば、顧客によりシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容を入力されて当該保険の契約条件及び保証内容を第1電気通信回線(90、80、60)を介し送信する入力手段(10、10A、255、262、264)と、
第1電気通信回線から上記保険の契約条件及び保証内容を受信して当該保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時に顧客の受け取り可能な保証内容(以下、受け取り可能保証内容ともいう)をシミュレーションしこのシミュレーション結果を顧客に提示するように第1電気通信回線を介し入力手段に送信するシミュレーション手段(50a、50b、310、320、330、332、333)と、
このシミュレーション手段による送信シミュレーション結果に基づき上記保険の契約条件及び保証内容を見直すか否かの確認要求を第1電気通信回線を介し入力手段に受信させるように送信する確認要求手段(50a、50b、343)と、
顧客が上記受信確認要求に基づき上記保険の契約条件及び保証内容を見直すか否かの回答を入力手段に入力することで当該回答を入力手段から第1電気通信回線を介し受信したときこの受信回答に基づき上記保険の契約条件及び保証内容を見直すか否かにつき判定する判定手段(360、400)と、
この判定手段が上記保険の契約条件及び保証内容を見直さないと判定したとき第2電気通信回線(70)を介して保険会社システム(20、30、40)に上記保険の契約を申し込む申し込み手段(541、551、561)とを備える。
【0009】
そして、判定手段が上記保険の契約条件及び保証内容を見直すと判定したときこの見直しの要求を第1電気通信回線を介し入力手段に受信させるように送信し、
入力手段は、顧客により上記受信見直し要求に基づき入力される上記保険の契約条件及び保証内容の見直し内容を第1電気通信回線を介し上記シミュレーションの対象とする上記保険の契約条件及び保証内容としてシミュレーション手段に再度上記シミュレーションをするように受信させる。
【0010】
このように、顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時において当該顧客の受け取り可能保証内容をシミュレーションし、このシミュレーション結果を顧客に提示するように入力手段に送信し、当該送信シミュレーション結果をもとに顧客が上記保険の契約条件及び保証内容を見直すと判断する場合には、当該顧客が上記保険の契約条件及び保証内容の見直し内容を上記シミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容として入力手段を介してシミュレーション手段に再度シミュレーションするように受信させる。
【0011】
これにより、顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時に顧客の受け取り可能な保証内容のシミュレーションが繰り返しなされることとなり、その結果、顧客が満足する将来の事故の発生時の受け取り可能保証内容を絞り込むことができる。よって、当該顧客は、自己の満足する契約条件及び保証内容で保険の契約の申し込みを行える。
【0012】
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段がシミュレーションをする上記受け取り可能保証内容は、受け取り可能な保険金及び付帯サービスであることを特徴とする。
【0013】
このように、上記シミュレーションをする受け取り可能保証内容が受け取り可能な保険金及び付帯サービスであれば、将来の事故の発生時における顧客の受け取り可能保証内容がより一層具体的に特定され、その結果、請求項1に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0014】
また、本発明は、請求項3の記載によれば、請求項1或いは2に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを、顧客に関連する過去の事故事例に基づき行うことを特徴とする。
【0015】
このように、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを、顧客に関連する過去の事故事例に基づき行うことで、将来の事故の発生時における顧客の受け取り可能保証内容が顧客にとって起こり易い事故に基づく保証内容として特定され得る。その結果、請求項1或いは2に記載の発明の作用効果を顧客にとってより一層実感のある作用効果として達成できる。
【0016】
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項3に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、
顧客にアトラクションを提供するため当該アトラクションを第1電気通信回線を介し入力手段に送信するアトラクション提供手段(324)と、
顧客が上記アトラクションに対する回答(以下、アトラクション回答という)を入力手段に入力することでこの入力手段から第1電気通信回線を介し上記アトラクション回答を受信したときこのアトラクション回答に基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(325、326)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(327、379)とを備え、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0017】
このように、顧客によるアトラクションに対する回答に基づき当該顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワードに基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0018】
このため、アトラクションの種類や範囲が多岐に亘ることを考慮すれば、上記キーワードの範囲を無限に広げ得ることから、キーワードの設定をいやがる顧客であっても、アトラクションのうち当該顧客にとって興味をそそるものを利用することで、上記キーワードの設定を容易に行える。また、キーワードの範囲を広くとり得るので、過去の事故事例の範囲も広くし得る。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例をより一層検索し易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項3に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0019】
また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項3に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、
顧客により使用される自動車用ナビゲーションシステム(10B)に設けてなるナビ用記憶手段であって自動車の走行履歴データを記憶するナビ用記憶手段(10e)から上記走行履歴データが入力手段に入力されることで当該入力手段から第1電気通信回線を介し上記走行履歴データを受信したときこの受信走行履歴データに基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(378a)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(379)とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0020】
このように、ナビ用記憶手段に記憶してなる走行履歴データに基づき当該顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワード に基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0021】
このため、上記走行履歴データが顧客による自動車の運転走行に基づくものであることから、当該走行履歴データを用いれば、顧客にとって身近に感じられるキーワードの設定がなされ易い。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例が、顧客にとり身近に感じられるものとして検索され易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項3に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0022】
また、本発明は、請求項6の記載によれば、請求項3に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、
第1電気通信回線を介し受信した上記保険の契約条件に基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(323a)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(327)とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0023】
このように、上記保険の契約条件に基づき顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワード に基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0024】
このため、上記保険の契約条件が顧客の希望するものであることから、当該契約条件を用いれば、顧客にとり関連するキーワードの設定がなされ易い。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例が、顧客にとり関連のあるものとして検索され易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項3に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0025】
また、本発明は、請求項7の記載によれば、請求項3に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、
上記シミュレーション時の客観的な状況に基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(323a)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(327)とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0026】
このように、上記シミュレーション時の客観的な状況に基づき顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワード に基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0027】
このため、上記客観的な状況が顧客に身近なものであれば、当該客観的な状況を用いることで、顧客にとり関連するキーワードの設定がなされ易い。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例が、顧客にとり関連のあるものとして検索され易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項3に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0028】
また、本発明は、請求項8の記載によれば、請求項3に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、
上記保険の契約条件に関連する複数の重み付きキーワードからなる契約条件用テーブル、上記シミュレーション時の客観的状況に関連する複数の重み付きキーワードからなる客観的状況用テーブル、及び上記各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例からなるデータベースを記憶してなるデータ記憶手段(51)と、
第1電気通信回線から受信した上記保険の契約条件に基づく顧客情報により上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するとともに、上記シミュレーション時の客観的な状況により上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するキーワード設定手段(323a)と、
このキーワード設定手段で設定された各重み付きキーワードに基づきこれら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を上記データベースの複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とする事故事例検索手段(327)とを備えて、
当該シミュレーション用事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0029】
これによれば、上記各テーブル及びデータベースを利用して、上記保険の契約条件に基づく顧客情報により上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するとともに、上記シミュレーション時の客観的な状況により上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定し、このように設定された各重み付きキーワードに基づきこれら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を上記データベースの複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とする。
【0030】
このようにして上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とするので、この事故事例は、顧客にとってより一層身近なものとなる。その結果、このような事故事例を上記シミュレーションに用いることで、請求項3に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0031】
また、本発明は、請求項9の記載によれば、請求項8に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、
顧客にアトラクションを提供するため当該アトラクションを第1電気通信回線を介し入力手段に送信するアトラクション提供手段(324)を備え、
データ記憶手段は、上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加え、アトラクションに関連する複数の重み付きキーワードからなるアトラクション用テーブルを記憶するとともに、このアトラクション用テーブルをも上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を上記データベースとして記憶しており、
キーワード設定手段は、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、顧客が上記アトラクションに対する回答(以下、アトラクション回答という)を入力手段に入力することでこの入力手段から第1電気通信回線を介し上記アトラクション回答を受信したときこのアトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0032】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記アトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項8に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0033】
また、本発明は、請求項10の記載によれば、請求項8に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、データ記憶手段は、上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加え、自動車の走行履歴に関連する複数の重み付きキーワードからなる走行履歴用テーブルを記憶するとともに、この走行履歴用テーブルをも上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を上記データベースとして記憶しており、
キーワード設定手段は、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、顧客により使用される自動車用ナビゲーションシステム(10B)に設けてなるナビ用記憶手段であって自動車の走行履歴データを記憶するナビ用記憶手段(10e)から上記走行履歴データが入力手段に入力されることで当該入力手段から第1電気通信回線を介し上記走行履歴データを受信したときこの受信走行履歴データに基づき上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0034】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記走行履歴データに基づき上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項8に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0035】
また、本発明は、請求項11の記載によれば、請求項10に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、顧客にアトラクションを提供するため当該アトラクションを第1電気通信回線を介し入力手段に送信するアトラクション提供手段(324)を備え、
データ記憶手段は、上記契約条件用テーブル、客観的状況用テーブル及び走行履歴用テーブルに加え、アトラクションに関連する複数の重み付きキーワードからなるアトラクション用テーブルを記憶するとともに、このアトラクション用テーブルをも上記契約条件用テーブル、客観的状況用テーブル及び走行履歴用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を前記データベースとして記憶しており、
キーワード設定手段は、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、顧客が上記アトラクションに対する回答(以下、アトラクション回答という)を入力手段に入力することでこの入力手段から第1電気通信回線を介し上記アトラクション回答を受信したときこのアトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0036】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記アトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項10に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0037】
また、本発明に係る保険の保証内容シミュレーション装置は、請求項12の記載によれば、顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時に顧客の受け取り可能な保証内容(以下、受け取り可能保証内容という)をシミュレーションしこのシミュレーション結果を顧客に提示するようにした。
【0038】
これによれば、顧客は、当該シミュレーション結果をもとに上記保険の契約条件及び保証内容を見直すか否かを判断して、当該保険の契約条件及び保証内容を見直す場合には、上記保険の契約条件及び保証内容の見直し内容を上記シミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容として再度シミュレーションに付すことができる。その結果、請求項1に記載の発明の作用効果を達成し得る保険の保証内容シミュレーション装置の提供が可能となる。
【0039】
また、本発明は、請求項13の記載のように、請求項12に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、上記シミュレーションをする上記受け取り可能保証内容は、受け取り可能な保険金及び付帯サービスであってもよい。
【0040】
これにより、請求項2に記載の発明の作用効果を達成し得る保険の保証内容シミュレーション装置の提供が可能となる。
【0041】
また、本発明は、請求項14の記載によれば、請求項12或いは13に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを、過去の事故事例に基づき行うことを特徴とする。
【0042】
これにより、請求項3に記載の発明の作用効果を達成し得る保険の保証内容シミュレーション装置の提供が可能となる。
【0043】
また、本発明は、請求項15の記載によれば、請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる顧客からの回答に基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(326)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(327)とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0044】
このように、顧客によるアトラクションに対する回答に基づき当該顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワードに基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0045】
このため、アトラクションの種類や範囲が多岐に亘ることを考慮すれば、上記キーワードの範囲が無限に広がることから、キーワードの設定をいやがる顧客であっても、アトラクションのうち当該顧客にとって興味をそそるものを利用することで、上記キーワードの設定を容易に行える。また、キーワードの範囲が広いので、過去の事故事例の範囲も広くなる。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例をより一層検索し易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項14に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0046】
また、本発明は、請求項16の記載によれば、請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、顧客により使用される自動車用ナビゲーションシステム(10B)からの走行履歴データに基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(378a)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(379)とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0047】
このように、ナビゲーションシステムの走行履歴データに基づき当該顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワード に基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0048】
このため、上記走行履歴データが顧客による自動車の運転走行に基づくものであることから、当該走行履歴データを用いれば、顧客にとって身近に感じられるキーワードの設定がなされ易い。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例が、顧客にとり身近に感じられるものとして検索され易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項14に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0049】
また、本発明は、請求項17の記載によれば、請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、上記保険の契約条件に基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(323a)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(327)とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0050】
このように、上記保険の契約条件に基づき顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワード に基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0051】
このため、上記保険の契約条件が顧客の希望するものであることから、当該契約条件を用いれば、顧客にとり関連するキーワードの設定がなされ易い。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例が、顧客にとり関連のあるものとして検索され易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項14に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0052】
また、本発明は、請求項18の記載によれば、請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、上記シミュレーション時の客観的な状況に基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(323a)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から前記顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(327)とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0053】
このように、上記シミュレーション時の客観的な状況に基づき顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワード に基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0054】
このため、上記客観的な状況が顧客に身近なものであれば、当該客観的な状況を用いることで、顧客にとり関連するキーワードの設定がなされ易い。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例が、顧客にとり関連のあるものとして検索され易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項14に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0055】
また、本発明は、請求項19の記載によれば、請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、上記保険の契約条件に関連する複数の重み付きキーワードからなる契約条件用テーブル、上記シミュレーション時の客観的状況に関連する複数の重み付きキーワードからなる客観的状況用テーブル、及び上記各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例からなるデータベースを記憶してなるデータ記憶手段(51)と、
上記保険の契約条件に基づく顧客情報により上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するとともに、上記シミュレーション時の客観的な状況により上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するキーワード設定手段(323a)と、
このキーワード設定手段で設定された各重み付きキーワードに基づきこれら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を上記データベースの複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とする事故事例検索手段(327)とを備えて、
当該シミュレーション用事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0056】
これによれば、上記保険の契約条件に基づく顧客情報により上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するとともに、上記シミュレーション時の客観的な状況により上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定し、このように設定された各重み付きキーワードに基づきこれら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を上記データベースの複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とする。
【0057】
このようにして上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とするので、この事故事例は、顧客にとってより一層身近なものとなる。その結果、このような事故事例を上記シミュレーションに用いることで、請求項14に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0058】
また、本発明は、請求項20の記載によれば、請求項19に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、データ記憶手段は、上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加え、アトラクションに関連する複数の重み付きキーワードからなるアトラクション用テーブルを記憶するとともに、このアトラクション用テーブルをも上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を上記データベースとして記憶しており、
キーワード設定手段は、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる顧客からの回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0059】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記アトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項19に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0060】
また、本発明は、請求項21の記載によれば、請求項19に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、データ記憶手段は、上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加え、自動車の走行履歴に関連する複数の重み付きキーワードからなる走行履歴用テーブルを記憶するとともに、この走行履歴用テーブルをも上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を前記データベースとして記憶しており、
キーワード設定手段は、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、自動車のナビゲーションシステムからの走行履歴データにより上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0061】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記走行履歴データに基づき上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項19に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0062】
また、本発明は、請求項22の記載によれば、請求項21に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、データ記憶手段は、上記契約条件用テーブル、客観的状況用テーブル及び走行履歴用テーブルに加え、アトラクションに関連する複数の重み付きキーワードからなるアトラクション用テーブルを記憶するとともに、このアトラクション用テーブルをも上記契約条件用テーブル、客観的状況用テーブル及び走行履歴用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を前記データベースとして記憶しており、
キーワード設定手段は、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる顧客からの回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0063】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記アトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項21に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0064】
また、本発明に係る保険の保証内容シミュレーション方法は、請求項23の記載によれば、顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時に前記顧客の受け取り可能な保証内容(以下、受け取り可能保証内容という)をシミュレーションするようにしてある。
【0065】
これにより、シミュレーションの結果を顧客に提示することで、請求項12に記載の発明の作用効果を達成し得る保険の保証内容シミュレーション方法の提供が可能となる。
【0066】
また、本発明は、請求項24の記載によれば、請求項23に記載の保険の保証内容シミュレーション方法において、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを、過去の事故事例に基づき行うことを特徴とする。
【0067】
これにより、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを、顧客に関連する過去の事故事例に基づき行うことで、将来の事故の発生時における顧客の受け取り可能保証内容が顧客にとって起こり易い事故に基づく保証内容として特定され得る。その結果、請求項23に記載の発明の作用効果を顧客にとってより一層実感のある作用効果として達成できる。
【0068】
また、本発明は、請求項25の記載によれば、請求項24に記載の保険の保証内容シミュレーション方法において、上記契約条件用テーブルを構成する上記保険の契約条件に関連する複数の重み付きキーワードのいずれかを上記保険の契約条件に基づく顧客情報により設定するとともに、客観的状況用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかを上記シミュレーション時の客観的な状況により設定し、
上記各設定重み付きキーワードに基づき、これら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を、データベースを構成する複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例の各毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とし、
当該シミュレーションのための事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0069】
これによれば、上記保険の契約条件に基づく顧客情報により上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するとともに、上記シミュレーション時の客観的な状況により上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定し、このように設定された各重み付きキーワードに基づきこれら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を上記データベースの複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とする。
【0070】
このようにして上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とするので、この事故事例は、顧客にとってより一層身近なものとなる。その結果、このような事故事例を上記シミュレーションに用いることで、請求項24に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0071】
また、本発明は、請求項26の記載によれば、請求項25に記載の保険の保証内容シミュレーション方法において、上記契約条件用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる顧客からの回答により、アトラクション用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0072】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記アトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項25に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0073】
また、本発明は、請求項27の記載によれば、請求項25に記載の保険の保証内容シミュレーション方法において、上記記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、自動車のナビゲーションシステム(10B)からの走行履歴データにより上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0074】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記走行履歴データに基づき上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項25に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0075】
また、本発明は、請求項28の記載によれば、請求項27に記載の保険の保証内容シミュレーション方法において、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる顧客からの回答により、上記アトラクション用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0076】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記アトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項27に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0077】
また、本発明に係る保険の保証内容シミュレーションのための事故事例提示装置は、請求項29の記載によれば、顧客による保険の保障内容シミュレーションにあたり、保険の契約条件、前記保証内容シミュレーション時の客観的な状況、前記顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる当該顧客からの回答及び前記顧客により使用される自動車用ナビゲーションシステムからの走行履歴データのうち少なくとも一つに基づき前記顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(323a、325、326、378a)と、
前記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から前記顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(327、379)と、
この事故事例検索手段による検索事故事例を前記顧客に提示する事故事例提示手段(330)とを備えて、
前記キーワード設定手段によるキーワードの設定、前記事故事例検索手段による検索及び前記事故事例提示手段による提示を、前記顧客が自己に最も関連すると判断する事故事例の提示まで繰り返す。
【0078】
これにより、上記顧客自身に最も関連する事故事例を検索し事故事例として提示し得る。そして、この提示によれば、上記顧客は、自己の事故に出会うリスクを診断し得る。
【0079】
また、本発明に係る保険の保証内容シミュレーションのための事故事例提示方法は、請求項30の記載によれば、顧客による保険の保証内容シミュレーションにあたり、当該顧客に関連する事故事例を複数の過去の事故事例から検索して前記顧客に提示し、この検索及び提示を、前記顧客が自己に最も関連すると判断する事故事例を提示するまで繰り返す。
【0080】
これにより、上記顧客自身に最も関連する事故事例を検索し事故事例として提示し得る。そして、この提示によれば、上記顧客は、自己の事故に出会うリスクを診断し得る。
【0081】
また、本発明に係る保険の保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体は、請求項31の記載によれば、顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき、将来の事故の発生時に顧客の受け取り可能な保証内容を、過去の事故事例を用いてシミュレーションするようにしたプログラム(310、323a、326、327、330、332、333)をコンピュータにより読み取り可能に記憶してなる。
【0082】
これによれば、当該保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体は可搬性を有することとなる。従って、この保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体を適宜なコンピュータにセットして上記プログラムを当該コンピュータにインストールすることで、当該プログラムを利用して、上記シミュレーションが可能となる。
【0083】
また、本発明は、請求項32の記載によれば、請求項31に記載の保険の保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体において、上記プログラムは、上記シミュレーションを、上記過去の事故事例として複数の過去の事故事例のうちの顧客に関連する事故事例を用いて行うようになっていることを特徴とする。
【0084】
これにより、請求項31に記載の発明の作用効果を、より一層顧客に身近に感じる作用効果として達成できる。
【0085】
また、本発明に係る保険の保証内容シミュレーションプログラムは、請求項33の記載によれば、顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき、将来の事故の発生時に顧客の受け取り可能な保証内容を、過去の事故事例を用いてシミュレーションするようにしたコンピュータにより実行可能である。
【0086】
これにより、当該保証内容シミュレーションプログラムを配信可能な状態におけば、この保証内容シミュレーションプログラムを適宜なコンピュータにダウンロードすることで、当該保証内容シミュレーションプログラムを利用して、上記シミュレーションが可能となる。
【0087】
また、本発明は、請求項34の記載によれば、請求項33に記載の保険の保証内容シミュレーションプログラムにおいて、上記シミュレーションを、上記過去の事故事例として複数の過去の事故事例のうちの顧客に関連する事故事例を用いて行うようにしたことを特徴とする。
【0088】
これにより、請求項33に記載の発明の作用効果を、より一層顧客に身近に感じる作用効果として達成できる。
【0089】
なお、上記各請求項のいずれかにおいて、「顧客に関連するキーワード」とは、例えば、当該顧客が身近に感じるキーワードとか、当該顧客が身近に感じかつ事故に関連するキーワードとか、或いは当該顧客を過去の事故事例とを関連付けるキーワードとかをいう。また、「顧客に関連する事故事例」とは、例えば、当該顧客が身近に感じる過去の事故事例とか、当該顧客に起こり易いと予測される過去の事故事例とか、当該顧客の関心を引く過去の事故事例とかをいう。
【0090】
また、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0091】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明が保険の契約申し込みシステムに適用される例を示している。この保険の契約申し込みシステムは、自動車保険の契約申し込みシステムであって、顧客用端末10と、A保険会社システム20、B保険会社システム30及びC保険会社システム40を備えている。顧客用端末10は、例えば顧客宅内に設置されているもので、この顧客用端末10は、パーソナルコンピュータ10a(以下、パソコン10aともいう)と、ルータ10bとにより構成されている。
【0092】
パソコン10aは、マウスやキーボードからなる操作部11と、コンピュータ部12と、表示部13とを備えている。操作部11は、その操作に伴い、操作入力をコンピュータ部12に入力する。コンピュータ部12は、図14〜図17にて示すフローチャートに従い、端末プログラムを実行し、この実行中において、操作部11の操作入力に基づき送信データをルータ10bを通して送信し、このルータ10bの受信データに基づき表示データとして表示部13に出力する。この表示部13は、コンピュータ部12からの表示データに基づき表示する。
【0093】
なお、上記端末プログラムは、所謂ブラウザとして、コンピュータ部12に内蔵或いは外付けのハードディスク(図示しない)に当該コンピュータ部12により読み出し可能に記憶されている。また、顧客用端末10は、ルータ10bにて、電話回線90及びプロバイダネットワーク80を介しネットワーク60と通信可能となっている。
【0094】
A保険会社システム20はA保険会社に設置されているもので、このA保険会社システム20は、サーバ20aと、ルータ20bとにより構成されている。サーバ20aは、A保険会社用フローチャート(図示しない)に従い、A保険会社用プログラムを実行し、この実行中において、ルータ20bを介するデータの送受信により種々の演算処理をする。なお、A保険会社用プログラムはサーバ20aに内蔵のハードディスク(図示しない)に記憶されている。
【0095】
B保険会社システム30はB保険会社に設置されているもので、このB保険会社システム30は、サーバ30aと、ルータ30bとにより構成されている。サーバ30aは、B保険会社用フローチャート(図示しない)に従い、B保険会社用プログラムを実行し、この実行中において、ルータ30bを介するデータの送受信により種々の演算処理をする。なお、B保険会社用プログラムはサーバ30aに内蔵のハードディスク(図示しない)に記憶されている。
【0096】
C保険会社システム40はC保険会社に設置されているもので、このC保険会社システム40は、サーバ40aと、ルータ40bとにより構成されている。サーバ40aは、C保険会社用フローチャート(図示しない)に従い、C保険会社用プログラムを実行し、この実行中において、ルータ40bを介するデータの送受信により種々の演算処理をする。なお、C保険会社用プログラムはサーバ40aに内蔵のハードディスク(図示しない)に記憶されている。
【0097】
また、当該自動車保険の契約申し込みシステムは、ポータルサイト50を備えており、このポータルサイト50は、インターネットからなるネットワーク60に接続されている。当該ポータルサイト50は、サーバ50a及びルータ50bを備えており、サーバ50aは、図2〜図13にて示すフローチャートに従いサーバプログラムを実行し、この実行中において、ルータ50bを通してネットワーク60との間で通信処理を行うとともに、ルータ50b及び電話回線70を通してA保険会社システム20、B保険会社システム30及びC保険会社システム40との間で通信処理を行う。このサーバプログラムは、コンピュータであるサーバ50aに内蔵のハードディスク51に当該サーバ50aにより読み出し可能に記憶されている。なお、ハードディスク51は、サーバ50aに外付けされていてもよい。
【0098】
以上のように構成した本第1実施形態の作動につき説明する。端末10において、パソコン10aはコンピュータ部12により上記端末プログラムを図14〜図17のフローチャートに従い実行し、ポータルサイト50において、サーバ50aは、上記サーバプログラムを実行し、現段階では、図2のフローチャートのステップ100において、NOとの判定を繰り返しているものとする。
【0099】
ここで、顧客がその自宅(上記顧客宅)の顧客用端末10において操作部11の操作により自動車保険の契約に必要なシミュレーションの開始を図14のステップ601にて要求すると、この要求は、コンピュータ部12によりシミュレーション開始要求データとしてルータ10b、電話回線90、プロバイダネットワーク80、ネットワーク60及びポータルサイト50のルータ50bを通してサーバ50aに送信される。
【0100】
すると、当該サーバ50aでは、上記開始要求データに基づく上記顧客からのシミュレーション開始要求があることから、ステップ100での判定がYESとなる。これに伴い、図2の保険内容特定処理ルーチン200の処理及び受け取り保険金額のシミュレーション処理ルーチン300の処理が順次なされる。ついで、ステップ400において上記顧客から保険内容の見直し要求の有無が判定される。
【0101】
現段階にて、上記顧客が端末10において操作部11の操作により保険内容の見直し要求の有無をコンピュータ部12に入力すると、この見直し要求有無データは、コンピュータ部12からルータ10b、電話回線90、プロバイダネットワーク80、ネットワーク60及びポータルサイト50のルータ50bを通してサーバ50aに送信される。
【0102】
すると、ステップ400において、上記見直し要求有無データが見直し要求のあることを表せば上記顧客からの保険内容の見直し要求ありとして、YESと判定され、再び、保険内容特定処理ルーチン200以後の処理が繰り返される。一方、上記見直し要求有無データが見直し要求のないことを表せばステップ400においてNOと判定され、保険契約手続処理ルーチン500の処理がなされる。
【0103】
以下、保険内容特定処理ルーチン200(図3〜図7参照)及び受け取り保険金額のシミュレーション処理ルーチン300(図8〜図11参照)の各処理につき、端末10のコンピュータ部12における上記端末プログラムの処理との関連にて詳細に説明するとともに、保険契約手続処理ルーチン500(図12及び図13参照)の処理につき詳細に説明する。
1.保険内容特定処理ルーチン200の処理
上述のようにステップ100(図2参照)での判定がYESになると、ポータルサイト50のサーバ50aは、保険内容特定処理ルーチン200の処理を、図3〜図7のフローチャートに従い実行する。まず、図3のステップ210において、上記顧客に対し保険会社選択要求が出力されると、この保険会社選択要求は、保険会社選択要求データとして、ルータ50b、ネットワーク60、プロバイダネットワーク80、電話回線90及び端末10のルータ10bを通してコンピュータ部12に送信される。この送信保険会社選択要求データは、コンピュータ部12により、図14の保険内容特定要求処理ルーチンでの処理に応答する処理を行うステップ602(以下、応答処理ステップ602ともいう)において、表示部13に出力され、図18にて示すように保険会社選択要求画面として表示される。
【0104】
上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、上記保険会社選択要求画面(図18参照)上の選択ボタンを押してA保険会社、B保険会社及びC保険会社のいずれかを選択し、当該保険会社選択要求画面上の送信ボタン(図示しない)を押すと、当該選択保険会社は、コンピュータ部12により、応答処理ステップ602にて、保険会社選択データとして、ルータ10b、電話回線90、プロバイダネットワーク80、ネットワーク60及びポータルサイト50のルータ50bを通してサーバ50aに送信される。ここでは、A保険会社が上記選択保険会社であるものとする。すると、図3のステップ220において、上記保険会社選択データに基づき、上記顧客による保険会社の選択ありとして、YESと判定される。
【0105】
この判定後、ステップ230において、上記シミュレーションの対象となる選択保険会社の自動車保険が契約済みか否かが上記顧客に対し質問される。この質問は、シミュレーション保険契約済み質問データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。すると、この送信シミュレーション保険契約済み質問データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、図19にて示すようにシミュレーション保険契約済み質問画面として表示される。
【0106】
これに対し、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、上記シミュレーション保険契約済み質問画面上の「契約済み」或いは「未契約」のいずれかの選択ボタンを押して、上記シミュレーション保険契約済み質問画面上の送信ボタン(図示しない)を押すと、「契約済み」或いは「未契約」の旨の回答データが、コンピュータ部12により、応答処理ステップ602にて、上述と同様に、サーバ50aに送信される。
【0107】
ここで、上記回答データが「契約済み」のデータであれば、図3のステップ240においてYESと判定され、次の契約済み保険内容特定・変更処理ルーチン250の処理がなされ(図4及び図5参照)、一方、上記回答データが「未契約」のデータであれば、ステップ240においてNOと判定され、次の新たな保険の内容特定処理ルーチン260の処理がなされる(図6及び図7参照)。以下、契約済み保険内容特定・変更処理ルーチン250の処理及び新たな保険内容特定処理ルーチン260の処理について順次説明する。
(1)契約済み保険内容特定・変更処理ルーチン250の処理
まず、図4のステップ251において、保険内容を保険会社に問い合わせるか否かにつき上記顧客に対し質問される。この質問は、保険内容問い合わせ質問データとして、サーバ50aから端末10のコンピュータ部12に上述と同様に送信される。すると、この保険内容問い合わせ質問データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、図20にて示すように保険内容問い合わせ質問画面として表示される。
【0108】
これに対し、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、上記保険内容問い合わせ質問画面上の「問い合わせる」或いは「問い合わせない」のいずれかの選択ボタンを押して、上記保険内容問い合わせ質問画面上の送信ボタン(図示しない)を押すと、「問い合わせる」或いは「問い合わせない」の旨の問い合わせ回答データが、コンピュータ部12により、応答処理ステップ602にて、上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0109】
ここで、上記問い合わせ回答データが「問い合わせる」のデータであれば、上記顧客から保険会社に問い合わせるとの回答ありとして、ステップ252(図4参照)においてYESと判定される。ついで、ステップ252aにおいて、契約済み保険の証券番号の入力が上記顧客に対し要求される。この要求は、証券番号入力要求データとして、サーバ50aから端末10のコンピュータ部12に上述と同様に送信される。すると、当該証券番号入力要求データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、図21にて示すように証券番号入力要求画面として表示される。
【0110】
これに対し、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、上記証券番号入力要求画面上の証券番号の入力ダイアログボックスに証券番号を入力して、送信ボタンを押すと、当該入力証券番号は、入力証券番号データとして、応答処理ステップ602にてコンピュータ部12により上述と同様にしてサーバ50aに送信される。すると、ステップ253(図4参照)において、上記入力証券番号データに基づき上記顧客による証券番号の入力ありとして、YESと判定される。
【0111】
これに伴い、ステップ253aにおいて、契約済み保険の内容が上記入力証券番号をもとに選択保険会社の保険会社システム(A保険会社システム)に問い合わせされる。具体的には、当該問い合わせは、契約済み保険内容問い合わせデータとして、サーバ50aからルータ50b、電話回線70及びA保険会社システムのルータ20bを介しサーバ20aに送信される。
【0112】
すると、当該A保険会社システムのサーバ20aは、記契約済み保険内容問い合わせデータに基づき上記A保険会社用プログラムのうちの保険照会プログラムを実行し、上記契約済み保険の内容(契約条件、保証内容及び保険料)を探索する。このように探索された上記契約済み保険の内容は、サーバ20aから、探索データとして、ルータ20b、電話回線70及びルータ50bを通してサーバ50aに送信される。
【0113】
これに伴い、図4のステップ254では、上記探索データに基づき保険内容の回答ありとして、YESと判定される。ついで、図5のステップ257において、上記契約済み保険の内容に基づく契約条件、保証内容及び保険料を変更をする必要はないかが、上記顧客に対し確認要求がなされる。即ち、この確認要求は、上記契約済み保険の内容を含め、契約済み保険内容変更確認要求データとして、サーバ50aから端末10のコンピュータ部12に上述と同様に送信される。すると、当該契約済み保険内容変更確認要求データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、契約済み保険内容変更確認要求画面として表示される。
【0114】
これに対し、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、応答処理ステップ602にて、契約条件、保証内容及び保険料を変更する必要の有無を上記契約済み保険内容変更確認要求画面上に入力し、契約済み保険内容変更要求有無回答データとして、サーバ50aに上述と同様に送信すれば、ステップ258(図5参照)において上記顧客から変更の必要なしか否かが上記契約済み保険内容変更要求有無回答データに基づき判定される。即ち、上記契約済み保険内容変更要求有無回答データが、変更の必要ありの回答データであれば、ステップ258での判定はNOとなり、変更の必要なしの回答データであれば、ステップ258での判定はYESとなる。
【0115】
一方、上記ステップ252(図4参照)において、上記問い合わせ回答データが「問い合わせない」との回答データであれば、NOと判定される。すると、図5のステップ252bにおいて、上記契約済み保険の契約条件、保証内容及び保険料の入力要求が上記顧客に対しなされる。即ち、上記契約済み保険の契約条件、保証内容及び保険料の各入力要求が、それぞれ、契約条件入力要求データ、保証内容入力要求データ及び保険料入力要求データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に順次送信される。
【0116】
すると、これら各契約条件入力要求データ、保証内容入力要求データ及び保険料入力要求データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて順次表示部13に出力され、図22(a)、(b)及び(c)にて示すように契約条件入力要求画面、保証内容入力要求画面及び保険料入力要求画面として順次表示される。
【0117】
これに伴い、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、応答処理ステップ602にて、上記契約条件入力要求画面(図22(a)参照)上の各ダイアログボックスにその該当事項を契約条件として入力し、送信ボタンを押すと、この契約条件は、契約条件データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。ここで、上記契約条件としては、図22(a)にて示すごとく、車の型式、年齢、居住地、免許の色、等級、使用目的及び家族があげられる。
【0118】
ついで、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、応答処理ステップ602にて、上記保証内容入力要求画面(図22(b)参照)上の各ダイアログボックスにその該当事項を保証内容として入力し、送信ボタンを押すと、この保証内容は、保証内容データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。ここで、上記保証内容としては、図22(b)にて示すごとく、車両保険金額、対人賠償金額、対物賠償金額及び人障保険金額があげられる。
【0119】
さらに、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、応答処理ステップ602にて、上記保険料入力要求画面(図22(c)参照)上の各ダイアログボックスにその該当事項を支払い方法と共に保険料として入力し、送信ボタンを押すと、この保険料は、保険料データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0120】
以上のようにして契約条件データ、保証内容データ及び保険料データがサーバ50aに送信されると、上記顧客からの契約条件、保証内容及び保険料の入力ありとして、ステップ255(図5参照)においてYESと判定される。これに伴い、ステップ255aにて、上記入力に係る契約条件、保証内容及び保険料に誤りはないかが上記A保険会社に確認要求される。具体的には、上記契約条件データ、保証内容データ及び保険料データがサーバ50aにより上述と同様にA保険会社システム20のサーバ20aに送信される。
【0121】
すると、当該A保険会社システム20では、サーバ20aは、上記A保険会社用プログラムのうちの保険チェックプログラムの実行により、上記契約条件データ、保証内容データ及び保険料データの内容に誤りがないか確認し、誤りの有無を誤り確認データとして上述と同様にサーバ50aに送信する。
【0122】
この送信誤り確認データが、A保険会社システムでの確認の結果として誤りが無いことを示していれば、ステップ256において、YESと判定され、ステップ257以後の処理が上述と同様になされる。一方、ステップ256での判定がNOとなる場合には、上記顧客の入力データに誤りがあることから、ステップ252b以後の処理が再びなされる。
(2)新たな保険の内容特定処理ルーチン260(図6及び図7参照)の処理
上述のように顧客による未契約との回答に基づきステップ240にてNOと判定されて新たな保険の内容特定処理ルーチン260の処理に移行すると、まず、図6のステップ261において、上記顧客に対し契約条件の入力が要求される。即ち、当該契約条件入力要求は、契約条件入力要求データとして、サーバ50aから端末10のコンピュータ部12に上述と同様に送信される。すると、上記契約条件入力要求データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、図23にて示すように契約条件入力要求画面として表示される。ここで、上記契約条件は、図22(a)にて示す画面上の契約条件と同様である。
【0123】
上述のような契約条件入力要求画面の表示に対し、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、応答処理ステップ602にて、上記契約条件入力要求画面上の各ダイアログボックスにその対応事項を契約条件として入力し、送信ボタンを押すと、このように入力した契約条件入力データは、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。すると、この送信データに基づき、上記顧客による契約条件の入力ありとして、ステップ262においてYESと判定される。
【0124】
然る後、ステップ262aにおいて、上記顧客に対し保証内容を保険会社のお勧めにするかにつき質問がなされる。即ち、この質問は、保証内容お勧め質問データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。すると、上記保証内容お勧め質問データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、図24にて示すように保証内容お勧め質問画面として表示される。
【0125】
これに対し、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、応答処理ステップ602にて上記保証内容お勧め質問画面上の両選択ボタンの一方を押して、送信ボタンを押すと、「お勧めにする」或いは「お勧めにしない」旨のデータが、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。ここで、この送信データが「お勧めにする」旨のデータであれば、上記顧客から保証内容を保険会社のお勧めにするとの回答ありとして、図7のステップ263において、YESと判定される。
【0126】
これに伴い、ステップ263bにおいて、上記顧客の契約条件をもとにお勧めの保証内容及び保険料がA保険会社システム20へ問い合わせされる。即ち、当該問い合わせが、問い合わせデータとして、サーバ50aから上述と同様にA保険会社システム20のサーバ20aに送信される。この送信データに基づき、A保険会社システム20では、サーバ20aは、上記A保険会社用プログラムのうちのお勧め提供プログラムの実行のもと、上記顧客の契約条件に対しお勧めの保証内容及び保険料を検索し、お勧めデータとして、上述と同様にサーバ50aに送信する。
【0127】
すると、図7のステップ265において、上記お勧めデータの内容に問題がないか上記顧客に対し確認の要求がなされる。具体的には、上記お勧めデータの内容が、お勧め内容確認要求データとして、サーバ50aにより上述と同様にして端末10のコンピュータ12に送信される。これに伴い、当該お勧め内容確認要求データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、図25にて示すようにお勧め内容確認要求画面として表示される。ここで、お勧め内容において、図25にて示すごとく、保険内容は、車両保険金額、対人賠償金額、対物賠償金額及び人障保険金額でもって表示され、保険料は、支払い方法及び保険料でもって、表示される。
【0128】
上記お勧め内容確認要求画面の表示に対し、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、上記お勧め内容確認要求画面で表示されている保障内容及び保険料で問題がなければOKボタンを押し、問題があればNOボタンを押し、ついで送信ボタンを押せば、上記顧客による問題なし或いは問題ありの回答が、応答処理ステップ602にて、回答データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。すると、当該送信回答データが問題なしのデータであれば、図7のステップ266において、YESと判定され、当該送信回答データが問題ありのデータであれば、ステップ266にてNOと判定される。
【0129】
一方、上述のステップ263においてNOとの判定の場合には、上記顧客が「お勧めにしない」という回答であることから、ステップ263aにおいて、上記顧客に対し保証内容の入力が要求される。即ち、この要求が、保証内容入力要求データとして、サーバ50aから端末10のコンピュータ部12に上述と同様に送信される。この送信は、上述のようにステップ266でNOと判定された場合でも同様になされる。
【0130】
すると、上記保証内容入力要求データは、コンピュータ部12により表示部13に出力され、図26(a)にて示すように保証内容入力要求画面として表示される。ここで、当該保証内容入力要求画面にて表示される保証内容としては、車両保険金額、対人賠償金額、対物賠償金額及び人障保険金額があげられる。
【0131】
上記保証内容入力要求画面の表示に対し、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、上記保証内容入力要求画面上の各ダイアログボックス内にその該当事項を保証内容として入力し、送信ボタンを押すと、このように入力した保証内容は、保証内容入力データとして、コンピュータ部12から上述と同様にしてサーバ50aに送信される。すると、この送信データに基づき、図7のステップ264において、上記顧客から保証内容の入力ありとしてYESと判定される。
【0132】
この判定に伴い、ステップ264aにおいて、保険料の問い合わせがA保険会社になされる。具体的には、当該保険料の問い合わせは、保険料問い合わせデータとして、サーバ50aから上述と同様にA保険会社システムのサーバ20aに送信される。すると、この送信データに基づき、A保険会社システム20では、サーバ20aは、上記A保険会社用プログラムのうちの保険料提供プログラムの実行のもと、上記顧客の保証内容に適する保険料を検索し、保険料データとして、ルータ20bから上述と同様にサーバ50aに送信する。
【0133】
この送信に対し、サーバ50aでは、上記保険料データ及び上記保証内容データの各内容に問題がないかの確認要求が、ステップ265において、上記顧客に対しなされる。具体的には、当該確認要求は、保証内容及び保証料の確認要求データとしてサーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0134】
すると、上記保証内容及び保険料の確認要求データがコンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、図26(b)にて示すように保証内容及び保証料の確認要求画面として表示される。ここで、当該表示内容は、図26(b)にて示すごとく支払い方法及び保険料である。このような表示に伴い、ステップ266の処理が上述と同様になされ、最終的に当該ステップ266でのYESとの判定で、保険内容特定処理ルーチン200の処理が終了する。これにより、上記顧客の保険内容が特定される。
2.受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の処理
以上のように保険内容特定処理ルーチン200の処理が終了すると、サーバ50aは、図8〜図11のフローチャートに従い受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の処理をする。ます、図8のステップ301にて、シミュレーションのための事故の選び方が上記顧客に質問される。具体的には、当該質問は、事故選択方法質問データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0135】
これに伴い、コンピュータ部12では、図14のステップ610において、上述のような事故選択方法質問データの送信に基づき、事故の選び方を選択する画面を受信したとして、YESと判定される。この判定に伴い、上述の事故選択方法質問データは、コンピュータ部12により、図14のステップ611にて表示部13に入力され、図27にて示すように事故選択方法質問画面として表示される。
【0136】
これに対し、上記顧客が、操作部11の操作により、表示部13の事故選択方法質問画面上にて「自分で選ぶ」或いは「おまかせにする」のいずれかの選択ボタンを押して、送信ボタン(図示しない)を押すと、「自分で選ぶ」或いは「おまかせにする」を表すデータが、ステップ612にて、事故の選び方回答データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。また、ステップ612での処理に伴い、ステップ620において、事故は自分で選ぶか否かが判定される。そして、ステップ612で上記顧客が「自分で選ぶ」とコンピュータ部12に入力した場合には、ステップ620での判定はYESとなる。一方、ステップ612において、上記顧客が「おまかせにする」とコンピュータ部12に入力した場合には、ステップ620での判定はNOとなる。
【0137】
上述のように事故の選び方回答データがサーバ50aに送信されると、このサーバ50aでは、上記事故の選び方回答データに基づき、上記顧客から事故の選び方につき回答ありとして、図8のステップ302においてYESと判定される。この判定後、ステップ303において、上記顧客の回答が事故を自分で選ぶとの回答か否かが判定される。
【0138】
ここで、上述の事故の選び方回答データが、「自分で選ぶ」とのデータであれば、ステップ303において、YESと判定され、事故の顧客選択処理ルーチン310(図8及び図10参照)の処理がなされる。一方、上述の事故の選び方回答データが「おまかせにする」というデータであれば、ステップ303においてNOと判定され、事故のキーワード検索処理ルーチン320(図8及び図11参照)の処理がなされる。
【0139】
以下、事故の顧客選択処理ルーチン310の処理につき図14のステップ630〜ステップ632の処理との関係で説明するとともに事故のキーワード検索処理ルーチン320の処理につき図14のアトラクション処理ルーチン640の処理との関係で説明する。
(1)事故の顧客選択処理ルーチン310の処理
まず、図10のステップ311にて、上記顧客に対し、事故事例の一欄の提示による事故の選択が要求される。具体的には、この要求は、事故事例選択要求データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。この送信に伴い、当該コンピュータ部12では、上述のようなステップ620(図14参照)でのYESとの判定のもと、上記事故事例選択要求データに基づき、事故を事故事例の一欄から選択する画面を受信したとして、ステップ630において、YESと判定される。ついで、ステップ631にて、上記事故事例選択要求データがコンピュータ部12により表示部13に入力されて図28にて示すように事故事例選択要求画面として表示される。この表示による事故事例としては、図28にて示すごとく、「交差点で右折車に衝突」、「交差点で自転車に接触」、「交差点で歩行者に接触」及び「交差点で電柱に衝突」があげられる。
【0140】
上記事故事例選択要求画面上において、上記顧客が、事故事例の一覧から一つの事故を選択するようにその選択ボタンを押し、送信ボタン(図示しない)を押すと、選択した事故事例は、ステップ632にて、事故事例選択データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。すると、この送信データに基づき、サーバ50aにおいて、上記顧客から事故の選択ありとして、図10のステップ312においてYESと判定される。これにより、上記顧客が事故を自分で選択する場合における事故の顧客選択処理ルーチン310の処理が終了する。
(2)事故のキーワード検索処理ルーチン320の処理
一方、上述のようにステップ303(図8参照)でのNOと判定に伴い事故のキーワード検索処理ルーチン320(図8及び図11参照)の処理が開始されると、図11のステップ321において、上記顧客に対し、アトラクションをやってみないかにつき質問がなされる。この質問は、アトラクション参加質問データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0141】
しかして、上述のような図14のステップ620においてNOとの判定に伴い開始されるアトラクション処理ルーチン640(図14及び図17参照)の処理において、アトラクション参加質問データが上述のごとくコンピュータ部12に送信されると、図17のステップ641において、当該アトラクション参加質問データに基づき、アトラクション参加質問画面を受信したとして、YESと判定され、ステップ641aにて、当該アトラクション参加質問データがコンピュータ部12により表示部13に入力されて、アトラクション参加質問画面として、「アトラクションに参加してみませんか」と表示される。
【0142】
この表示に基づき、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、上記ステップ641aにおいて、「アトラクションに参加してみる」或いは「アトラクションに参加しない」旨の回答をコンピュータ部12に入力すると、この回答は、参加有無回答データとして、コンピュータ部12から上述のようにサーバ50aに送信される。このステップ641aの処理に伴い、ステップ642においてアトラクションに参加するか否かにつき判定される。ここで、上記参加有無回答データが、「アトラクションに参加してみる」というデータであればステップ642での判定はYESとなり、「アトラクションに参加しない」というデータであればステップ642での判定はNOとなる。
【0143】
上述のように参加有無回答データがサーバ50aに送信されると、サーバ50aでは、上記顧客からの回答ありとして、ステップ322(図11参照)においてYESと判定され、ステップ323において、上記顧客の回答はアトラクションに参加してみるという回答か否かが判定される。ここで、上記アトラクション参加質問データが、「アトラクションに参加してみる」というデータであれば、ステップ323においてYESと判定され、一方、「アトラクションに参加しない」というデータであれば、ステップ323での判定はNOとなる。
【0144】
しかして、上述のようにステップ323での判定がYESとなる場合には、ステップ324において、アトラクションが、アトラクションデータとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。これに伴い、コンピュータ部12では、上述のようなステップ642(図17参照)でのYESとの判定のもと、アトラクションの画面を受信したとして、ステップ643においてYESと判定される。この判定に伴い、上記アトラクションデータがステップ644にてコンピュータ部12により表示部13に入力され、アトラクションの画面として表示される。ここで、上記アトラクションとしては、上記顧客にとって興味のありそうなアトラクションがあげられる。
【0145】
ついで、上記アトラクションの画面上にて、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、当該アトラクションに参加すると、この参加結果は、アトラクション参加データとして、ステップ645において、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。これに伴い、サーバ50aでは、図11のステップ325において、上記顧客からアトラクションの回答ありとして、YESと判定される。
【0146】
この判定後、ステップ326において、上記顧客が事故事例を自分で選択せずかつアトラクションに参加する場合の事故検索キーワード設定が、上記顧客によるアトラクション参加データその他の取得情報をもとに次のようになされる。当該取得情報は、本第1実施形態では、事故事例データベースの検索のためのもので、この取得情報は、上記アトラクション参加データであるアトラクション結果を表す情報、上記顧客の契約条件に基づく顧客情報及びシミュレーション時の客観的状況を表す情報により構成される(図29参照)。
【0147】
本第1実施形態において、上記顧客の契約条件としては、当該顧客が保険契約の対象とする車の型式、当該顧客の年齢、居住地、免許の色及び家族、等級並びに使用目的等があげられる。上記アトラクションの結果としては、顧客の音楽鑑賞、釣りや旅行等の趣味、ライフスタイルや嗜好等が例としてあげられる。また、上記客観的状況としては、春、夏、秋、冬等の季節、天候、時間帯、話題等が例としてあげられる。
【0148】
現段階では、上記アトラクションの結果を表す情報は、上記顧客の趣味が釣りであることとする。上記顧客の契約条件に基づく顧客情報は、当該顧客の居住地が広島県であることとする。また、上記シミュレーション時の客観的状況を表す情報は、季節が春であることとする。
【0149】
また、サーバ50aのハードディスク51には、図29にて示す居住地用テーブル、趣味用テーブル及び季節用テーブル等の各種テーブルが予め当該サーバ50aにより読み出し可能にキーワードテーブルとして記憶されている。ここで、当該キーワードテーブルとしては、上記居住地用、趣味用及び季節用の各テーブルの他には、種々のものが例としてあげられる。例えば、上記契約条件に関連するテーブルとして、車の型式、当該顧客の年齢、免許の色及び家族、等級並びに使用目的に関連するキーワードテーブルがあげられる。
【0150】
さらに、サーバ50aのハードディスク51には、図30にて示す事故事例データベースが予め当該サーバ50aにより読み出し可能に記憶されている。ここで、当該事故事例データベースは、上記キーワードテーブル中のキーワードのうち少なくとも一つを含む事故事例を複数蓄積しデータとして構成されている。
【0151】
このような前提のもと、ステップ326では、上記取得情報のうちの顧客情報に基づき、上記居住地用テーブルから、広島県に居住する上記顧客にとって関連のあるキーワードとして、重みが3である「中国自動車道」が無作為に検索される(図30参照)。また、上記取得情報のうちアトラクションの結果に基づき、趣味用テーブルから、上記顧客に関連するキーワードとして、重みが4である「早朝」が無作為に検索される(図30参照)。さらに、上記取得情報のうちのシミュレーション時の客観的状況に基づき、上記顧客に関連するキーワードとして、重みが4である「居眠り」が無作為に検索される(図30参照)。これにより、上記顧客からのアトラクション参加データがあった場合に対する三つの事故検索キーワードが設定される。
【0152】
このように三つの事故検索キーワードが設定されると、ステップ327において、これら三つの事故検索キーワードに基づき、上記事故事例データベースから事故事例が論理和処理で検索される。この検索により、図30にて部分的に示すように、三つの事故事例A、B及びCが検索される。
【0153】
ここで、事故事例Bは、「早朝、中国自動車道の本線を走行中、加速車線から本線に合流しようとした大型トラックに衝突された(契約者車両の損害:250万円、契約者の治療費:70万円、相手方の損害:120万円)。相手の過失割合が90%(100%でなかった。)ため、被害者でも翌年の保険料が増大する。」という事例であって、「早朝」及び「中国自動車道」という二つのキーワードを含む。事故事例Aは、「早朝、一時停止をせず、踏切に進入した・・・ ・。」という事例であって、「早朝」という一つのキーワードを含む。また、事故事例Cは、「深夜、帰宅途中の契約者が居眠りのため・・・・。」という事例であって、「居眠り」という一つのキーワードを含む。また、事故事例Bの重み合計は7であるのに対し、事故事例Aの重み合計は4であり、また、事故事例Cの重み合計は4である。
【0154】
以上により、上記検索の結果、重み合計が最も大きい事故事例Bが、上述のようにアトラクション参加データがある場合において上記顧客に提示される事故事例として選定される。また、アトラクションの種類や範囲が多岐に亘ることを考慮すれば、上記キーワードの範囲が無限に広がることから、上記顧客がキーワードの設定をいやがる場合であっても、アトラクションのうち当該顧客にとって興味をそそるものを利用することで、上記キーワードの設定を容易に行える。また、キーワードの範囲は広くとれるので、過去の事故事例の範囲も広くし得る。従って、受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、上記顧客に身近な事故事例をより一層検索し易い。
【0155】
一方、上述のようにステップ323(図11参照)でNOと判定される場合には、ステップ323aにおいて、上記顧客が自分で事故を選択せずかつアトラクションに参加しない場合の事故検索キーワードが設定される。ここでは、上記顧客はアトラクションに参加しないため、上記取得情報のうち上記顧客の契約条件に基づく顧客情報及びシミュレーション時の客観的状況を表す情報が事故検索キーワードの設定のために用いられる。
【0156】
当該ステップ323aにおいて、上記顧客の契約条件に基づく顧客情報(現段階では、上記顧客の居住地が広島県であること)及びシミュレーション時の客観的状況を表す情報(現段階では、季節が春であること)に基づき、二つのキーワードが、図29のキーワードテーブルから事故検索キーワードとして設定される。当該二つのキーワードは、上述したアトラクション参加の場合と同様に、「中国自動車道」及び「居眠り」である。
【0157】
このように二つのキーワードが設定されると、これら二つのキーワードに基づきステップ327において上記事故事例データベース(図30参照)から事故事例が論理和処理で両事故事例B、Cとして検索される。この検索結果により、両事故事例B、Cのうち重み合計が最も大きい事故事例が、上述のようにアトラクションに参加しなかった場合において上記顧客に提示される事故事例として選定される。ここでは、事故事例Bの重み合計が3であり、事故事例Cの重み合計が4であることから、事故事例Cが選択される。
【0158】
以上によれば、上述のような過去の事故事例の検索でもって、上記顧客にとりより現実味があって保証の必要性の高い事故事例を選択することとなり、その結果、このような選択事故事例を適用することで、上記シミュレーションが、顧客にとってもより現実味があり保証の必要性が高い保証内容に保険の契約条件等を絞り込める。
【0159】
上述のように事故の顧客選択処理ルーチン310或いは事故のキーワード検索処理ルーチン320の処理が終了すると、受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300は図8のステップ330に進む。
【0160】
このステップ330では、事故の顧客選択処理ルーチン310において上記顧客が自分で事故事例の一覧から選択した事故事例、上記顧客が自分で事故事例を選択するのではなくアトラクションにも参加しない場合において事故のキーワード検索処理ルーチン320のステップ323aにて設定される二つの事故検索キーワードに基づきステップ327にて選択された事故事例(上記事故事例C)、或いは上記顧客が自分では事故事例を選択しないもののアトラクションには参加する場合において事故のキーワード検索処理ルーチン320のステップ326にて設定される三つの事故検索キーワードに基づきステップ327にて選択された事故事例(上記事故事例B)が上記顧客に提示される。具体的には、上記各選択事故事例のいずれかが、事故事例提示データとして、サーバ50aにより上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0161】
すると、上記事故事例提示データに基づき、図15のステップ650において、事故事例画面を受信したとして、YESと判定される。これに伴い、上記事故事例提示データが、ステップ651において、コンピュータ部12により、表示部13に入力され、図31にて示すように事故事例画面として表示される。この表示では、図31にて示すように、上記事故事例提示データによる事故が起きた場合における全体の損害額、相手方の負担及びあなたの負担が、それぞれ具体的な金額でもって事故事例の内容として表示される。
【0162】
上述のような事故事例画面上において、上記顧客が、上記事故事例の内容を確認し、「次へ」のボタンを押すと、この「次へ」のデータは、ステップ652にて、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。すると、この送信データに基づき、サーバ50aでは、「次へ」の受信であるとして、図8のステップ331にてYESと判定される。
【0163】
その後、ステップ332において、上記顧客が保険内容特定処理ルーチン200にて上述のように事前に特定した保険で受け取ることができる保険金額及び付帯サービスが特定される。ついで、当該保険金額及び付帯サービスは、ステップ333にて上記顧客に提示される。具体的には、当該保険金額及び付帯サービスは、受け取り保険金額及び付帯サービスの提示データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0164】
すると、この送信データに基づき、コンピュータ部12では、受け取り保険金額と付帯サービスの提示画面を受信したとして、図15のステップ660においてYESと判定される。この判定に伴い、上記受け取り保険金額及び付帯サービスの提示データがコンピュータ部12によりステップ661にて表示部13に入力され、図32で示すように受け取り保険金額と付帯サービスの提示画面として表示される。ここでは、図32で示すように、上記顧客の受け取り保険金額及び負担との差額が、付帯サービスとともに、具体的な金額でもって表示される。
【0165】
この表示に基づき、上記顧客は、受け取り保険金額と付帯サービスを確認し、操作部11の操作により、上記受け取り保険金額と付帯サービスの提示画面上にて「次へ」のボタンを押すと、この「次へ」のデータは、図15のステップ662において、コンピュータ部12により上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0166】
すると、この送信データに基づき、サーバ50aでは、「次へ」の受信として、図9のステップ334においてYESと判定される。この判定に伴い、ステップ340にて、上記事故事例の事故が発生した場合の保険更新時保険料の問い合わせがA保険会社になされる。具体的には、当該問い合わせは、保険更新時保険料問い合わせデータとして、サーバ50aから上述と同様にA保険会社システム20のサーバ20aに送信される。
【0167】
これに伴い、当該サーバ20aは、A保険会社用プログラムのうちの保険料計算プログラムの実行により、次回の保険更新時保険料を計算し、この計算保険料を更新時保険料データとして、上述と同様にサーバ50aに送信する。すると、このサーバ50aでは、保険更新時の保険料が上記顧客に対し図9のステップ341にて提示される。具体的には、上記更新時保険料データが、次回更新時保険料提示データとして、サーバ50aにより上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0168】
この送信データに基づき、コンピュータ部12では、次回更新時保険料提示画面を受信したとして、図16のステップ670においてYESと判定される。この判定の後、上記次回更新時保険料提示データは、コンピュータ部12により、ステップ671において、表示部13に入力され、図33にて示すように次回更新時保険料提示画面として表示される。ここでは、図33にて示すように次回の保険更新時の保険料が、現在との差額と共に、具体的な金額でもって表示される。
【0169】
このように、事故の発生に伴い次回保険契約時に増減する保険料をシミュレーションし明示することで、上記顧客は次回保険更新時の料金体系を実感できる。
【0170】
上記次回更新時保険料提示画面による表示に基づき、上記顧客は、次回更新時の保険料を確認し、操作部11の操作により上記次回更新時保険料提示画面上の「次へ」のボタンを押すと、この「次へ」のデータは、ステップ672にて、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。すると、当該送信データに基づき、サーバ50aでは、「次へ」を受信したとして、図9のステップ342においてYESと判定される。そして、ステップ343において、シミュレーションの継続方法の選択要求が上記顧客に対しなされる。即ち、当該選択要求がシミュレーションの継続方法選択要求データとしてサーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0171】
この送信データに基づき、コンピュータ部12では、シミュレーションの継続方法選択画面を受信したとして、図16のステップ680においてYESと判定される。これに伴い、上記シミュレーションの継続方法選択要求データが、コンピュータ部12により、ステップ681にて、表示部13に入力され、図34にて示すようにシミュレーションの継続方法選択画面として表示される。ここでは、図34にて示すように、シミュレーションの継続方法の選択例として、「別の事故でやってみる」、「今回に続けてやってみる」、「保険の内容を見直す」及び「やめる」が表示される。
【0172】
この表示に基づき、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、上記シミュレーションの継続方法選択画面上にて、シミュレーションの継続方法の一つをその選択ボタンを押すことで選択し、送信ボタン(図示しない)を押すと、このように選択したシミュレーションの継続方法は、ステップ682にて、シミュレーション継続方法選択データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。しかして、サーバ50aにおいて、上記シミュレーション継続方法選択データに基づき、継続方法の選択結果を受信したとして、図9のステップ350にてYESと判定されると、ステップ360において、継続方法の選択結果は何かが判定される。
【0173】
ここで、上記シミュレーション継続方法選択データが上記シミュレーションの継続方法選択画面中の「保険の内容を見直す」或いは「やめる」というデータであれば、上記サーバプログラムは、ステップ360の処理からステップ400(図2参照)の処理に進む。ここで、ステップ400での判定がYESになる場合には、上記サーバプログラムは、上述の保険内容特定処理ルーチン200に戻る。このため、上記顧客が保険の内容を見直したいと希望している当該保険内容の見直し内容を加味して、保険内容特定処理ルーチン200の処理が再度上述と実質的に同様に繰り返される。このため、保険内容が上記見直し内容を加味した内容でもって新たに特定される。
【0174】
その後、このように新たに特定した保険内容に基づき受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の処理が上述と実質的に同様に繰り返される。これにより、上記顧客が上記新たな特定保険内容に基づいて受け取ることができる保険金額及び付帯サービスが改めて特定される。
【0175】
また、上記シミュレーション継続方法選択データが上記シミュレーションの継続方法選択画面中の「別の事故でやってみる」というデータ或いは「今回に続けてやってみる」というデータであれば、上記サーバプログラムは、ステップ360の処理から上述のステップ301(図8参照)の処理に戻る。このため、受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の処理がステップ301から再び繰り返される。
【0176】
このような受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の繰り返し処理では、事故の顧客選択処理ルーチン310で事故事例が新たに選択され、或いは事故のキーワード検索処理ルーチン320で新たに設定される二つ或いは三つの事故検索キーワードに基づき新たな事故事例が検索される。このような事故事例は、先の事故事例とは異なる事故事例であるとする。そして、この新たな事故事例に基づき保険内容特定処理ルーチン200において既に特定済みの保険で受け取ることができる保険金額及び付帯サービスが改めて特定される。ここで、上記顧客による事故事例の追加をもとになされる場合には、保険の契約期間内で2回目以降の事故で受け取ることができる保険金額のシミュレーションも可能となる。
【0177】
以上のような上記顧客による保険内容見直し要求に伴う保険内容特定処理ルーチン200及び受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の各処理又は上記顧客による別の事故でやってみる或いは今回に続けてやってみるという要求に基づく受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の処理は、上記顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき満足する受け取り可能保険金額及び付帯サービスとなるまで繰り返される。
【0178】
このようなシミュレーションの繰り返しの結果、上記シミュレーション継続方法選択データが上記シミュレーションの継続方法選択画面中の「やめる」というデータになれば、上記サーバプログラムはステップ400(図2参照)に進みNOと判定される。なお、上述のような一度のシミュレーションの結果上記シミュレーション継続方法選択データが上記シミュレーションの継続方法選択画面中の「やめる」というデータであれば、同様にステップ400においてNOと判定される。これにより、上記顧客が契約したい自動車保険の内容が最終的に確定する。
【0179】
以上のように、保険内容特定処理ルーチン200及び受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の各処理或いは、保険内容特定処理ルーチン200での処理に基づく受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300での処理を繰り返すことで、上記顧客が契約の対象とする自動車保険の契約条件及び保障内容に基づき将来の事故の発生時に受け取り可能な保証内容(保険金額及び付帯サービス)を、当該顧客が満足するまで絞り込むようにシミュレーションすることができる。
【0180】
その結果、上記顧客は、自動車保険の契約申し込みに先立ち、当該自動車保険によって将来の事故の発生時に受け取り可能な保証内容を予め確認できる。よって、上記顧客が、将来の事故発生時に想定していた保険金及び付帯サービスを受けられなかったり、不必要な保証内容に高い保険料を払ったりすることを未然に防止しつつ、当該顧客は、上述のような事前のシミュレーション結果をもとに、安心しかつ満足して、自動車保険の契約申し込みを行える。
【0181】
ここで、上記シミュレーションは、上記顧客自らによる自動車保険の契約条件や保証内容の端末10への入力をもとになされるので、上記顧客が自己の希望に合った契約条件や保証内容を上記シミュレーションでもって絞り込める。また、上述のように、上記シミュレーションは、上記顧客による自動車保険の契約申し込みに先立ち、なされるので、上記顧客は、契約したい自動車保険がどのような契約条件になっているかに関し、予め判断できるので、上記顧客が満足し得る契約条件や保証内容の自動車保険の契約申し込みを可能とし得る。
3.保険契約手続処理ルーチン500の処理
上述のように図2のステップ400でNOとの判定がなされると、上記サーバプログラムは保険契約手続処理ルーチン500(図12及び図13参照)の処理に移行する。図12のステップ501において、上記顧客に対し、シミュレーションした自動車保険の契約意思が確認される。即ち、当該確認が、契約意思確認データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。この送信に伴い、上記契約意思確認データは、図16の保険契約手続処理ルーチンでの処理に応答する処理ステップ690(以下、契約手続応答処理ステップ690という)にて、コンピュータ部12により表示部13に入力され、図35にて示すように契約意思確認画面として表示される。
【0182】
上記契約意思確認画面上にて、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、「契約する」或いは「契約しない」の選択ボタンを押して送信ボタン(図示しない)を押すと、「契約する」或いは「契約しない」の契約意思回答データは、契約手続応答処理ステップ690にて、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0183】
この送信に伴い、サーバ50aでは、上記契約意思回答データに基づき、上記顧客からの契約の意思確認に対する回答ありとして、図12のステップ510において、YESと判定される。然る後、ステップ520において、上記契約意思回答データが「契約しない」というデータであれば契約の意思がなしとしてNOと判定される。これにより、保険契約手続処理ルーチン500が終了する。
【0184】
一方、上記契約意思回答データが「契約する」というデータであれば、契約の意思ありとして、ステップ520においてYESと判定される。これに伴い、図13のステップ530において、保険(自動車保険)の申し込み方法は何かが判定される。ここで、当該申し込み方法がオンラインで契約を希望する方法であれば、保険契約手続処理ルーチン500は、ステップ530の処理からステップ531の処理に移行する。そして、このステップ531において、上記顧客に対し、保険契約に必要な情報入力が要求される。この要求は、契約情報入力要求データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0185】
すると、上記契約情報入力要求データは、契約手続応答処理ステップ690において、コンピュータ部12により表示部13に入力され、図36(a)にて示すように契約情報入力要求画面として表示される。これに伴い、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、当該契約情報入力要求画面上にて契約に必要な情報(住所、氏名、電話、現在契約している保険会社及び証券番号)を各ダイアログブロック内に入力すると、このように入力したデータは、契約手続応答処理ステップ690において、契約情報入力データとして、コンピュータ部12により上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0186】
この送信データに基づき、サーバ50aでは、上記顧客から契約に必要な情報入力ありとして、図13のステップ540において、YESと判定される。この判定に伴い、上記顧客からの上記入力契約情報は、データとして、サーバ50aから上述と同様にA保険会社システムのサーバ20aに送信される。これにより、当該A保険会社システムでは、上記顧客の契約情報がサーバ20aにより確認処理される。
【0187】
また、上記保険の申し込み方法が申込書の送付を希望するものであれば、保険契約手続処理ルーチン500は、図13のステップ530の処理からステップ532の処理に移行する。そして、このステップ532において、上記顧客に対し、申込書の送付に必要な情報入力が要求される。この要求は、申込書送付情報入力要求データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0188】
すると、上記申込書送付情報入力要求データは、契約手続応答処理ステップ690において、コンピュータ部12により表示部13に入力され、図36(b)にて示すように申込書送付情報入力要求画面として表示される。これに伴い、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、当該申込書送付情報入力要求画面上にて申し込みに必要な情報(住所、氏名、電話)を各ダイアログブロック内に入力すると、このように入力した申込書送付情報は、契約手続応答処理ステップ690において、申込書送付情報入力データとして、コンピュータ部12により上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0189】
この送信データに基づき、サーバ50aでは、上記顧客から申し込みに必要な情報入力ありとして、図13のステップ550において、YESと判定される。この判定に伴い、上記顧客からの申込書送付入力情報は、データとして、サーバ50aから上述と同様にA保険会社システムのサーバ20aにステップ551にて送信される。これにより、当該A保険会社システムでは、上記顧客の申込書送付入力情報がサーバ20aにより確認処理される。
【0190】
また、上記保険の申し込み方法が保険募集人との面談を希望するものであれば、保険契約手続処理ルーチン500は、図13のステップ530の処理からステップ533の処理に移行する。そして、このステップ533において、上記顧客に対し、保険募集人との面談に必要な情報入力が要求される。この要求は、募集人面談情報入力要求データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0191】
すると、上記募集人面談情報入力要求データは、コンピュータ部12により、契約手続応答処理ステップ690において、表示部13に入力され、図36(c)の募集人面談情報入力要求画面として表示される。これに伴い、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、当該募集人面談情報入力要求画面上にて面談に必要な情報(住所、氏名、電話、面談希望日、面談場所)を各ダイアログブロック内に入力すると、このように入力した募集人面談情報は、契約手続応答処理ステップ690において、募集人面談情報入力データとして、コンピュータ部12により上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0192】
この送信データに基づき、サーバ50aでは、上記顧客から保険募集人との面談に必要な情報入力ありとして、図13のステップ560において、YESと判定される。この判定に伴い、上記顧客からの募集人面談入力情報は、データとして、サーバ50aから上述と同様にA保険会社システムのサーバ20aにステップ561にて送信される。これにより、当該A保険会社システムでは、上記顧客の募集人面談情報がサーバ20aにより確認処理される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図37〜図40を参照して説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた事故のキーワード検索処理ルーチン320(図11参照)に代えて、図37及び図38にて示す事故のキーワード検索処理ルーチン320Aが採用されている。その他の構成は上記第1実施形態と実質的に同様である。
【0193】
このように構成した本第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べたと同様に受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300のステップ303(図8参照)において、上記顧客が上述のようにシミュレーションのための事故を自分では選ばないという回答をしたことに基づきNOと判定された場合に、事故のキーワード検索処理ルーチン320Aの処理が、事故のキーワード検索処理ルーチン320の処理に代えてなされる。
【0194】
まず、図37のステップ321Aにおいて、アトラクションとして、クイズ、アンケート若しくはゲームをやってみないかが上記顧客に対し質問される。この質問は、アトラクションとしてのクイズ、アンケート若しくはゲームへの参加質問データ(以下、クイズ等参加質問データともいう)として、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0195】
ここで、上記第1実施形態にて述べた図17のアトラクション処理ルーチン640のステップ641において、上記クイズ等参加質問データに基づきYESと判定され、ステップ641aにて、コンピュータ部12により表示部13に入力されて、上記アトラクション参加質問画面に代わるクイズ等参加質問画面(図39参照)として表示される。
【0196】
このクイズ等参加質問画面上にて、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、「クイズに答える」、「アンケートに答える」、「ゲームをする」及び「何もしない」のいずれかと回答すべく対応の選択ボタンを押して送信ボタン(図示しない)を押すと、当該回答は、上記ステップ641aにて、クイズ等参加有無回答データとして、コンピュータ部12から上述のようにサーバ50aに送信される。
【0197】
ステップ641aの処理後、ステップ642においてアトラクションに参加するか否かにつき判定される。ここで、上記クイズ等参加有無回答データが、「アトラクションとしてのクイズ、アンケート或いはゲームに参加してみる」というデータであればステップ642での判定はYESとなり、「クイズ、アンケート或いはゲームに参加しない」というデータであればステップ642での判定はNOとなる。
【0198】
また、上述のようなクイズ等参加有無回答データのサーバ50aへの送信に基づき、サーバ50aでは、上記顧客からの回答ありとして、図37のステップ322においてYESと判定されると、次のステップ323において、上記顧客の回答はアトラクションとしてのクイズ、アンケート或いはゲームに参加してみるという回答か否かが判定される。ここで、上記クイズ等参加有無回答データが、「アトラクションとしてのクイズに参加してみる」、「アトラクションとしてのアンケートに参加してみる」或いは「アトラクションとしてのゲームに参加してみる」というデータであれば、ステップ323においてYESと判定され、一方、上記クイズ等参加有無回答データが「クイズ、アンケート及びゲームのいずれにも参加しない」というデータであれば、ステップ323での判定はNOとなる。
【0199】
しかして、上述のようにステップ323での判定がYESとなる場合には、図38のステップ328において、上記顧客の選択は何かが判定される。ここで、上記クイズ等参加有無回答データが、「アトラクションとしてのクイズに参加してみる」というデータであれば、事故のキーワード検索処理ルーチン320Aは、ステップ328の処理からステップ329aの処理に移行する。そして、このステップ329aにおいて、上記顧客に対しクイズが出される。具体的には、当該クイズは、クイズデータとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0200】
この送信クイズデータに基づき、コンピュータ部12において、アトラクションの画面を受信したとして、図17のステップ643にてYESと判定されると、当該クイズデータは、図17のステップ644にて、コンピュータ部12により表示部13に入力されて、図40(a)にて示すようにアトラクションの画面であるクイズ画面として表示される。
【0201】
このクイズ画面上にて、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、回答を入力し、送信ボタンを押すと、当該回答は、アトラクション参加データであるクイズ回答データとして、図17のステップ645にて、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。この送信データに基づき、サーバ50aでは、上記顧客からクイズの回答ありとして、図38のステップ329dにてYESと判定される。この判定後、ステップ329gにおいて、上記契約条件に基づく顧客情報、上記クイズの回答を表す情報及び上記シミュレーション時の客観的状況を表す情報に基づき、事故検索キーワードが、図11のステップ326での処理と実質的に同様に設定される。
【0202】
また、上述のようにステップ323(図11参照)での判定がYESとなる場合に、上記クイズ等参加有無回答データが、「アトラクションとしてのアンケートに参加してみる」というデータであれば、事故のキーワード検索処理ルーチン320Aはステップ328の処理からステップ329bの処理に移行する。そして、このステップ329bにおいて、上記顧客に対し、アンケートが実施される。具体的には、当該アンケートが、アンケートデータとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0203】
この送信アンケートデータに基づき、コンピュータ部12において、アトラクションの画面を受信したとして、図17のステップ643にてYESと判定されると、当該アンケートデータは、図17のステップ644にて、コンピュータ部12により表示部13に入力されて、図40(b)にて示すようにアトラクションの画面であるアンケート画面として表示される。
【0204】
上記アンケート画面上にて、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、回答を入力し、送信ボタンを押せば、当該回答は、アトラクション参加データであるアンケート回答データとして、図17のステップ645にて、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。この送信データに基づき、サーバ50aでは、上記顧客からアンケートの回答ありとして、図38のステップ329eにてYESと判定される。この判定後、ステップ329hにおいて、上記契約条件に基づく顧客情報、上記アンケートの回答を表す情報及び上記シミュレーション時の客観的状況を表す情報に基づき、事故検索キーワードが、図11のステップ326での処理と実質的に同様に設定される。
【0205】
また、上述のようにステップ323(図11参照)での判定がYESとなる場合に、上記クイズ等参加有無回答データが、「アトラクションとしてのゲームに参加してみる」というデータであれば、事故のキーワード検索処理ルーチン320Aはステップ328の処理からステップ329cの処理に移行する。そして、このステップ329cにおいて、上記顧客に対し、ゲームが提供される。具体的には、当該ゲームが、ゲームデータとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0206】
この送信データに基づき、コンピュータ部12において、アトラクションの画面を受信したとして、図17のステップ643にてYESと判定されると、当該ゲームデータは、図17のステップ644にて、コンピュータ部12により表示部13に入力されて、図40(c)にて示すようにアトラクションの画面であるゲーム画面として表示される。
【0207】
上記ゲーム画面上にて、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、ゲームを行い、送信ボタンを押せば、当該ゲームの結果が、ゲーム結果データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。この送信データに基づき、サーバ50aでは、上記ゲームは終了したとして、図38のステップ329fにおいて、YESと判定される。この判定後、ステップ329iにおいて、上記契約条件に基づく顧客情報、上記ゲームの結果を表す情報及び上記シミュレーション時の客観的状況を表す情報に基づき、事故検索キーワードが設定される。
【0208】
また、上述のステップ323における判定がNOとなる場合には、図38のステップ323aにおいて、上記顧客の保険契約条件を表す情報と上記シミュレーション時の客観的状況を表す情報に基づき、事故検索キーワードが、図11のステップ323aでの処理と実質的に同様に設定される。
【0209】
以上のようにして、各ステップ329g、329h、329i及び323aのいずれかの処理がなされると、ステップ327において、各ステップ329g、329h、329i及び323aのいずれかでの設定事故検索キーワードに基づき、過去の事故事例が図11のステップ327での処理と実質的に同様に検索される。
【0210】
以上説明したように、本第2実施形態では、クイズ、アンケート及びゲームのいずれかが上記第1実施形態にて述べたアトラクションとして採用される。このため、上記顧客が自分にとって興味のあるアトラクションとして採用したクイズ、アンケート及びゲームのいずれかに基づき、事故検索キーワードが設定される。従って、事故事例検索に必要な事故検索キーワードの設定がより一層容易になされ得る。その結果、上記事故事例データベースを利用する事故事例の検索も容易に行える。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態につき図41〜図47を参照して説明すると、この第3実施形態では、顧客用端末10Aが、上記第1実施形態にて述べた顧客用端末10及び電話回線90に代えて、採用されている。当該顧客用端末10Aは、上記顧客が使用する自動車の車室内適所において、当該自動車に搭載したナビゲーションシステム10Bに付設されており、この顧客用端末10Aは、上記第一実施形態にて述べたパソコン10aと、携帯電話10cとにより構成されている。但し、本第3実施形態では、パソコン10aとして、ノート型パソコンが採用されており、このノート型パソコンは、パソコン10aと同様に、操作部11、コンピュータ部12及び表示部13でもって構成されている。
【0211】
携帯電話10cは、上記車室内にてコンピュータ部12の近辺に設けた設置部(図示しない)に着脱可能に設置されるようになっており、当該携帯電話10cは、上記設置部に設置されたとき、当該設置部を介しコンピュータ部12に有線接続されて、コンピュータ部12による制御のもと、プロバイダネットワーク80を介しネットワーク60と無線による通信を行う。また、携帯電話10cは、上記設置部から除去されたとき、コンピュータ部12との有線接続から解除される。なお、上記設置部はコンピュータ部12と電気的に有線接続されている。
【0212】
ナビゲーションシステム10Bは、ナビゲーション装置10dと、走行履歴記憶装置10eとを備えている。ナビゲーション装置10dは、当該自動車の走行に応じてその走行案内を行うとともに、この走行案内に伴い当該自動車の走行履歴をデータ(以下、走行履歴データともいう)として走行履歴記憶装置10eに記憶する。また、当該ナビゲーション装置10dは、コンピュータ部12による制御のもと、走行履歴記憶装置10eに記憶した走行履歴データを読み出してコンピュータ部12に出力する。なお、上記走行履歴には、市街地域等の自動車の走行地域(例えば、比較的多い走行地域)が含まれる。
【0213】
本第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べたサーバプログラムは、事故のキーワード検索処理ルーチン320(図11参照)においてステップ327を廃止し、このようにステップ327を廃止した事故のキーワード検索処理ルーチン320とステップ330(図8参照)との間に事故のキーワード検索処理ルーチン370(図42及び図43にて示すフローチャート参照)を追加するように変更されている。従って、サーバ50aは、このように変更したサーバプログラムを実行する。
【0214】
また、本第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べた端末プログラムは、アトラクション処理ルーチン640(図14参照)とステップ650(図15参照)との間に走行履歴処理ルーチン640A(図44及び図45参照)を追加して、この走行履歴処理ルーチン640Aの処理或いはステップ632(図14参照)の処理の終了に伴いステップ650の処理を行うように変更されている。従って、コンピュータ部12は、上述のように変更した端末プログラムを実行する。また、上述したコンピュータ部12による走行履歴データの読み出しは、走行履歴処理ルーチン640Aの処理中においてなされる。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0215】
このように構成した本第3実施形態において、上記第1実施形態にて述べたようにサーバ50aが上述のように変更したサーバプログラムの実行のもと事故のキーワード検索処理ルーチン320(図11参照)におけるステップ323a或いは326にて事故検索キーワード設定を終了し、また、端末10Aが上述のように変更した端末プログラムの実行のもとアトラクション処理ルーチン640(図14参照)の処理を終了すると、サーバ50aは、図42及び図43のフローチャートに従い事故のキーワード検索処理ルーチン370の処理を行い、一方、コンピュータ部12は、走行履歴処理ルーチン640A(図44及び図45参照)の処理を行う。
【0216】
以下、事故のキーワード検索処理ルーチン370の処理を走行履歴処理ルーチン640Aの処理との関係において説明する。サーバ50aは、事故のキーワード検索処理ルーチン370のステップ371(図42参照)において、当該自動車の走行履歴データの有無の確認要求を行う。即ち、この確認要求は、走行履歴有無確認要求データとして、サーバ50aからルータ50b、ネットワーク60、プロバイダネットワーク80及び端末10Aの携帯電話10cを通しコンピュータ部12に送信される。
【0217】
すると、この送信データに基づき、コンピュータ部12では、走行履歴処理ルーチン640Aのステップ646(図44参照)にて、当該自動車の走行履歴データの有無確認要求を受信したとして、YESと判定される。この判定に伴い、上記走行履歴有無確認要求データは、コンピュータ部12によりステップ646aにて表示部13に入力され、この表示部13にて当該自動車の走行履歴データが有るか否かを確認する画面が表示される。
【0218】
この表示に伴い、上記顧客が、端末10Aの操作部11の操作により、コンピュータ部12にて、ナビゲーションシステム10Bに当該自動車の走行履歴データの有無を確認する処理を行うと、ナビゲーション装置10dから走行履歴記憶装置10eにおける当該自動車の走行履歴データの記憶の有無のデータがコンピュータ部12に入力される。
【0219】
すると、この入力データは、ステップ646b(図44参照)において、走行履歴有無確認データとして、コンピュータ部12から携帯電話10c、プロバイダネットワーク80、ネットワーク60及びルータ50bを介しサーバ50aに送信される。また、上記走行履歴有無確認データが当該自動車の走行履歴データのあることを表せば、次のステップ647において、YESと判定され、一方、上記走行履歴有無確認データが当該自動車の走行履歴データのないことを表せば、ステップ647での判定はNOとなる。
【0220】
上述のような送信走行履歴有無確認データに基づき、サーバ50aでは、ステップ372(図42参照)において、当該自動車の走行履歴データの有無を確認するデータを受信したとして、YESと判定される。ついで、上記走行履歴有無確認データが当該自動車の走行履歴データのあることを表せば、ステップ373においてYESと判定され、一方、上記走行履歴有無確認データが当該自動車の走行履歴データのないことを表せば、ステップ373での判定はNOとなる。
【0221】
上述のようにステップ373での判定がYESになると、ステップ374において、当該自動車の走行履歴データを事故検索に使用するか否かの確認要求がなされる。この確認要求は、走行履歴データ使用有無確認要求データとして、サーバ50aから端末10Aのコンピュータ部12に上述と同様に送信される。すると、この送信データに基づき、コンピュータ部12では、上述のようなステップ647でのYESとの判定のもと、当該自動車の走行履歴データを事故検索に使用するか否かの確認要求を受信したとして、ステップ647a(図44参照)においてYESと判定される。
【0222】
ついで、上記走行履歴データ使用有無確認要求データが、ステップ647b(図45参照)にて、コンピュータ部12により表示部13に入力され、当該自動車の走行履歴データを事故検索に使用するか否かの確認する画面が表示される。この表示画面において、上記顧客が、端末10Aの操作部11の操作により、当該自動車の走行履歴データを事故検索に使用するか否かの回答を入力して送信すると、当該入力回答は、ステップ647cにおいて、上記走行履歴データ使用有無回答データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。さらに、ステップ648において、上記走行履歴データ使用有無回答データが上記走行履歴データを事故検索に使用するとの回答を表せば、YESと判定される。一方、上記走行履歴データ使用有無回答データが上記走行履歴データを事故検索に使用しないとの回答を表せば、ステップ648での判定はNOとなる。
【0223】
上述のように走行履歴データ使用有無回答データがサーバ50aに送信されると、当該送信データに基づき、サーバ50aでは、当該自動車の走行履歴データを事故検索に使用するか否かの回答を受信したとして、ステップ375(図42参照)にてYESと判定される。ここで、上記走行履歴データ使用有無回答データが、当該自動車の走行履歴データを事故検索に使用しないとの回答を表せば、ステップ376(図43参照)においてNOと判定される。
【0224】
一方、上記走行履歴データ使用有無回答データが、当該自動車の走行履歴データを事故検索に使用するとの回答を表せば、ステップ376においてYESと判定され、ステップ377にて、当該自動車の走行履歴データの送信が要求される。この要求は、走行履歴データ送信要求データとして、サーバ50aから上述と同様にコンピュータ部12に送信される。
【0225】
すると、この送信データに基づき、コンピュータ部12では、当該自動車の走行履歴データの送信要求を受信したとして、ステップ648a(図45参照)にてYESと判定される。この判定に伴い、上記走行履歴データ送信要求データが、ステップ648bにおいて、コンピュータ部12により表示部13に入力され、走行履歴データ送信要求画面として表示される。
【0226】
これに伴い、上記顧客は、端末10Aの操作部11の操作により、コンピュータ部12を介しナビゲーションシステム10Bに当該自動車の走行履歴データを要求すると、走行履歴記憶装置10eに記憶済みの当該自動車の走行履歴データは、ナビゲーション装置10dにより読み出されてコンピュータ部12に入力される。ついで、上記顧客が、端末10Aの操作部11の操作により、上記走行履歴データ送信要求画面上の送信ボタンを押すと、上記走行履歴データは、ステップ648cにおいて、コンピュータ部12により上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0227】
この送信データに基づき、サーバ50aにおいて、当該自動車の走行履歴データを受信したとして、ステップ378(図43参照)にてYESと判定されると、次のステップ378aにおいて、当該自動車の走行履歴データに基づく事故検索キーワードの追加設定が次にようになされる。
【0228】
即ち、本第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べた取得情報には、当該自動車の走行履歴に基づく情報が追加される(図46参照)。ここで、この走行履歴に基づく情報は、当該自動車の比較的多い走行地域が「市街地域」であることとする(図46参照)。
【0229】
本第3実施形態では、サーバ50aのハードディスク51には、走行地域用テーブル(図46参照)が、上記第1実施形態にて述べたキーワードテーブルに追加して記憶されている。さらに、サーバ50aのハードディスク51には、図30の事故事例データベースに代えて、図47にて示す事故事例データベースが予め当該サーバ50aにより読み出し可能に記憶されている。
【0230】
このような前提のもと、ステップ378aでは、上記走行履歴に基づく情報は、上記顧客の運転に係る当該自動車の比較的多い走行地域が「市街地域」であることに基づき、図46のキーワードテーブル中の走行地域用テーブルから、上記顧客に関連のあるキーワードとして、重みが4である「一時停止」が無作為に検索される(図47参照)。これにより、本第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べたと実質的に同様にステップ326(図11参照)にて三つの事故検索キーワードが設定されることを前提に、ステップ378a(図43参照)で一つの事故検索キーワードが設定される。
【0231】
ついで、ステップ379において、ステップ326における三つの設定事故検索キーワード及びステップ378aにおける一つの設定事故検索キーワードに基づき、図47の事故事例データベースから事故事例が論理和処理で検索される。この検索により、図47にて部分的に示すように、四つの事故事例A、B、C及びDが検索される。
【0232】
ここで、事故事例Aは、上記第1実施形態とは異なり、「早朝」及び「一時停止」の双方を設定事故検索キーワードとするため、当該事故事例Aの重み合計は8となっている(図47参照)。また、各事故事例B及びCは、上記第1実施形態にて述べた事故事例(図30参照)と同様である。また、上記第1実施形態にて述べたように、事故事例Bの重み合計は7であり、事故事例Cの重み合計は4であり、事故事例Dの重み合計は4である。従って、上記検索の結果、重み合計が最も大きい事故事例Aが、上述のようにアトラクションの回答に加え、走行履歴に基づく情報をも加味した場合において、上記顧客に提示される事故事例として選定される。
【0233】
また、上述のようにステップ373(図42参照)においてNOと判定される場合には、当該自動車の走行履歴データはないことから、上記第1実施形態にて述べたステップ327における重み合計が最も大きい事故事例Bが、走行履歴に基づく情報とは関係なく、アトラクションの回答を加味した上記顧客への提示事故事例として選定される。なお、上記第1実施形態にて述べたように、ステップ323a(図11参照)で二つの事故検索キーワードが設定された場合には、上記第1実施形態にて述べたステップ327における重み合計が最も大きい事故事例が、ステップ379(図43参照)においても選択される。
【0234】
以上のようにして事故のキーワード検索処理ルーチン370の処理が終了した後或いは上記第1実施形態にて述べたように事故の顧客選択処理ルーチン310の処理が終了した後は、上記第1実施形態にて述べたと同様にステップ330(図8参照)において事故事例を上記顧客に提示する処理がなされる。
【0235】
但し、本第3実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、事故のキーワード検索処理ルーチン320の処理後において上述のように事故のキーワード検索処理ルーチン370のステップ379にて選択された重み合計の最も大きい事故事例がステップ330にて上記顧客に提示されるか、或いは事故の顧客選択処理ルーチン310で選択された事故事例がステップ330にて上記顧客に提示される。
【0236】
このような事故事例の提示後は、上記第1実施形態と同様にステップ331(図8参照)以後の処理がなされる。このステップ331以後の処理では、事故検索キーワードを設定する処理がステップ326(図11参照)でなされる場合において上記走行履歴データをキーワード検索に使用する場合には、上記第1実施形態にて述べたようにステップ332において事前に特定した保険で受け取ることができる保険金額及び付帯サービスが、上記第1実施形態とは異なり、上記顧客による当該自動車の走行履歴に基づく情報をも加味して特定される。
【0237】
このため、上記顧客に関連する情報をより一層加味した状態で上記保険金額及び付帯サービスが特定され得る。このことは、上記顧客が契約の申し込みを望む自動車保険の契約条件及び保証内容の絞り込みが、より一層精度よく行えることを意味する。
(第4実施形態)
図48〜図50は、本発明の第4実施形態の要部を示している。この第4実施形態では、上記第1実施形態にて述べた事故のキーワード検索処理ルーチン320(図11参照)の一部が、図48にて示すごとく変更され、また、上記第1実施形態にて述べたアトラクション処理ルーチン640(図17参照)の一部が、図49にて示すごとく変更されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0238】
このように構成した本第4実施形態において、上記第1実施形態にて述べたと同様に事故のキーワード検索処理ルーチン320におけるステップ327(図11及び図48参照)の処理が終了すると、次のステップ327a(図48参照)において、上述のようにステップ327にて検索した事故事例(事故事例B或いはC)の提示によるシミュレーションの実施の確認が、上記顧客に対し要求される。具体的には、シミュレーションの実施の確認の要求が、当該提示事故事例とともにシミュレーション実施確認要求データとして、上記第1実施形態にて述べたと同様にサーバ50aから端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0239】
これに対し、コンピュータ部12においては、上記第1実施形態にて述べたと同様にアトラクション処理ルーチン640におけるステップ645(図17及び図49参照)の処理が終了した後、ステップ645a(図49参照)にて、上記事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したか否かが判定される。
【0240】
ここで、上記シミュレーション実施確認要求データが当該コンピュータ部12により受信されると、事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したとして、ステップ645aにてYESと判定される。これに伴い、ステップ645bにおいて、事故事例によるシミュレーション実施の確認要求データが、コンピュータ部12により表示部13に入力され、確認要求画面(図50参照)として表示される。この確認要求画面では、上記シミュレーション実施確認要求データ中の提示事故事例が、発生する恐れのある事故名称として表示される。
【0241】
この表示に基づき、上記顧客は、提示事故事例を確認し、この提示事故事例による事故及び別の事故のいずれでシミュレーションをするかにつき判断し、この判断に基づき操作部11の操作により上記確認要求画面上のいずれかの選択ボタンを押せば、シミュレーション実施確認結果が、提示事故事例或いは別の事故事例でシミュレーションをする旨の回答データ(シミュレーション実施確認結果回答データという)として、ステップ645cにて、送信される。
【0242】
また、次のステップ645dにおいて、上記シミュレーション実施確認結果回答データが、上記提示事故事例の事故に基づきシミュレーションをすることを表せば、YESと判定され、一方、上記シミュレーション実施確認結果回答データが、別の事故に基づきシミュレーションをすることを表せば、NOと判定される。この判定後は、別の事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したことによるYESとの判定がなされるまで、ステップ645aでのNOとの判定が繰り返される。
【0243】
しかして、上記シミュレーション実施確認結果回答データがサーバ50aにより受信されれば、上記顧客からの回答ありとして、ステップ327b(図48参照)においてYESと判定される。ついで、ステップ327cにおいて、上記顧客からの回答が上記提示事故事例の事故に基づくシミュレーションの実施を表す場合(図50の確認要求画面上にて図示左側の選択ボタンが押された場合)には、YESと判定される。
【0244】
一方、上記シミュレーション実施確認結果回答データが、上記提示事故事例による事故とは異なる別の事故でシミュレーションをするという回答を表す場合(図50の確認要求画面上にて図示右側の選択ボタンが押された場合)には、ステップ327cにおける判定はNOとなる。この判定は、上記提示事故事例ではシミュレーションをしないことを意味する。従って、ステップ327cでの判定がYESとなるまで、ステップ327以後の処理が再び繰り返されて、別の事故事例の検索が行われる。この検索は、上述したように、ステップ645aにおいて別の事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したことによるYESとの判定がなされ、その後上述と同様にステップ327cでYESと判定されるまで繰り返される。
【0245】
このような処理過程を経て最終的にステップ327cにおける判定がYESとなると、事故のキーワード検索処理ルーチン320での処理が終了し、ステップ330(図8参照)において、事故事例の上記顧客に対する提示が上記第1実施形態にて述べたと同様になされる。
【0246】
これによれば、上述したアトラクション結果を表す情報、上記顧客の契約条件に基づく顧客情報及びシミュレーション時の客観的状況を表す情報により構成される上記取得情報(図29参照)が上記顧客にとって身近に感じられるものであることから、当該取得情報に基づき、図30にて示すデータベースを利用して、上記顧客自身が最も身近に感じる事故事例を検索し上記ステップ330での事故事例として提示し得る。このことは、上記顧客は、自己の事故に出会うリスクを上記提示事故事例でもって診断し得ることを意味する。その他の作用効果は上記第1実施形態と同様である。
(第5実施形態)
図51及び図52は、本発明の第5実施形態の要部を示している。この第5実施形態では、上記第3実施形態にて述べた事故のキーワード検索処理ルーチン370(図42及び図43参照)の一部が、図51にて示すごとく変更され、また、上記第3実施形態にて述べた走行履歴処理ルーチン640A(図44及び図45参照)の一部が、図52にて示すごとく変更されている。その他の構成は、上記第3実施形態と同様である。
【0247】
このように構成した本第5実施形態において、上記第3実施形態にて述べたと同様に事故のキーワード検索処理ルーチン370におけるステップ379(図43及び図51参照)の処理が終了すると、次のステップ379a(図51参照)において、上述のようにステップ379にて検索済みの事故事例の提示によるシミュレーションの実施の確認が、上記顧客に対し要求される。具体的には、シミュレーションの実施の確認の要求が、当該提示事故事例とともにシミュレーション実施確認要求データとして、上記第3実施形態にて述べたと同様にサーバ50aから端末10Aのコンピュータ部12に送信される。
【0248】
これに対し、コンピュータ部12では、上記第3実施形態にて述べたと同様に走行履歴処理ルーチン640Aにおいてステップ648(図45及び図52参照)でNOと判定された後或いはステップ648c(図45及び図52参照)の処理がされた後、ステップ649(図52参照)にて、上記事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したか否かが判定される。
【0249】
ここで、上記シミュレーション実施確認要求データが当該コンピュータ部12により受信されると、事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したとして、ステップ649にてYESと判定される。これに伴い、ステップ649aにおいて、事故事例によるシミュレーション実施の確認要求データが、コンピュータ部12により表示部13に入力され、確認要求画面(図50参照)として表示される。この確認要求画面では、上記シミュレーション実施確認要求データ中の提示事故事例が、発生する恐れのある事故名称として表示される。
【0250】
この表示に基づき、上記顧客は、提示事故事例を確認し、この提示事故事例による事故及び別の事故のいずれでシミュレーションをするかにつき判断し、この判断に基づき操作部11の操作により上記確認要求画面上のいずれかの選択ボタンを押せば、シミュレーション実施確認結果が、上記第4実施形態と実質的に同様に、上記シミュレーション実施確認結果回答データとして、ステップ649bにて、送信される。
【0251】
また、次のステップ649cにおいて、上記シミュレーション実施確認結果回答データが、上記提示事故事例の事故に基づきシミュレーションをすることを表せば、YESと判定され、一方、上記シミュレーション実施確認結果回答データが、別の事故に基づきシミュレーションをすることを表せば、NOと判定される。この判定後は、別の事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したことによるYESとの判定がなされるまで、ステップ649でのNOとの判定が繰り返される。
【0252】
しかして、上記シミュレーション実施確認結果回答データがサーバ50aにより受信されれば、上記顧客からの回答ありとして、ステップ379b(図51参照)においてYESと判定される。ついで、上記顧客からの回答が上記提示事故事例の事故に基づくシミュレーションの実施を表す場合には、ステップ379cにおいて、YESと判定される。
【0253】
一方、上記シミュレーション実施確認結果回答データが、上記提示事故事例による事故とは異なる別の事故でシミュレーションをするという回答を表す場合には、ステップ379cにおける判定はNOとなる。従って、ステップ379cでの判定がYESとなるまで、ステップ379以後の処理が再び繰り返されて、別の事故事例の検索が行われる。この検索は、上述したように、ステップ649において別の事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したことによるYESとの判定がなされかつその後上述と同様にステップ379cでYESと判定とされるまで繰り返される。
【0254】
このような処理過程を経て最終的にステップ379cにおける判定がYESとなると、事故のキーワード検索処理ルーチン370での処理が終了し、ステップ330(図8参照)において、事故事例の上記顧客に対する提示が上記第3実施形態にて述べたと同様になされる。
【0255】
これによれば、上述したアトラクション結果を表す情報、上記顧客の契約条件に基づく顧客情報、シミュレーション時の客観的状況を表す情報及び走行履歴に基づく情報により構成される上記取得情報(図46参照)が上記顧客にとって身近に感じられるものであることから、当該取得情報に基づき、図47にて示すデータベースを利用して、上記顧客自身が最も身近に感じる事故事例を検索し上記ステップ330での事故事例として提示し得る。このことは、上記顧客は、自己の自動車走行状態をも加味した上で事故に出会うリスクを上記提示事故事例でもって診断し得ることを意味する。その他の作用効果は上記第3実施形態と同様である。
【0256】
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態は次のような変形例としてもよい。
(1)保険会社システムは、上記各実施形態にて述べた3つの保険会社システムに限ることなく、複数の保険会社システムであってもよく、また、一つの保険会社システムであってもよい。
(2)顧客用端末10は、上記顧客宅内にに限ることなく、保険代理店、A保険会社、B保険会社及びC保険会社のいずれかに設置されていてもよい。
(3)サーバ50aは、ポータルサイト50に限ることなく、例えば、ネットワークに接続される適宜なワールドワイドウェブのサーバであってもよい。
(4)保険は、上記各実施形態にて述べた自動車保険に限ることなく、この自動車保険を含めた損害保険や生命保険その他の各種の保険であってもよい。また、保険の種類の違いに伴い、契約条件及びその保証内容、保険料及びその支払い方法も異なる。
(5)上述した走行履歴には、当該自動車の暖機運転等を含めてもよく、この場合には、上記走行履歴に基づく情報に、暖機運転及びその不足ぎみを加え、上記キーワードテーブルとして、暖機運転用テーブルを採用する。このテーブルでは、上記不足ぎみに対するキーワードとして、重み4の朝、重み3の通勤、重み3の急発進、重み2の整備不良を採用し、暖機運転の過多ぎみに対するキーワードとして、重み2のガス欠等を採用してもよい。
(6)サーバ50aのハードディスク51は、これに限ることなく、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置その他記憶媒体であってもよい。このような記憶媒体にサーバプログラムをコンピュータにより読み出し可能に記憶しておけば、当該記憶媒体を適宜なコンピュータにセットして当該コンピュータに上記記憶媒体に記憶済みのサーバプログラムをインストールすることで、サーバ50a以外のコンピュータにおいてもサーバプログラムの実行が可能となる。
(7)ハードディスク51に記憶したサーバプログラムは、当該ハードディスク51とは異なり、インターネット等のネットワークを介し配信可能にプロバイダにアップロードできるようにしておけば、このようにアップロードしたサーバプログラムをサーバ50a以外の適宜なコンピュータにダウンロードすることで、当該コンピュータにおいても、サーバプログラムの実行が可能となる。
(8)図8のステップ303、事故のキーワード検索処理ルーチン310、320に依ることなく、ステップ330において、単に、過去の事故事例を顧客に提示するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】図1のサーバにより実行されるサーバプログラムを表すフローチャートである。
【図3】図2の保険内容特定処理ルーチンを表す詳細フローチャートである。
【図4】図3の契約済み保険内容特定・変更処理ルーチンを表す詳細フローチャートの前段部である。
【図5】図3の契約済み保険内容特定・変更処理ルーチンを表す詳細フローチャートの後段部である。
【図6】図3の新たな保険の内容特定処理ルーチンを表す詳細フローチャートの前段部である。
【図7】図3の新たな保険の内容特定処理ルーチンを表す詳細フローチャートの後段部である。
【図8】図2の受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチンを表す詳細フローチャートの前段部である。
【図9】図2の受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチンを表す詳細フローチャートの後段部である。
【図10】図8の事故の顧客選択処理ルーチンを表す詳細フローチャートである。
【図11】図8の事故のキーワード検索処理ルーチンを表す詳細フローチャートである。
【図12】図2の保険契約処理ルーチンを表す詳細フローチャートの前段部である。
【図13】図2の保険契約処理ルーチンを表す詳細フローチャートの後段部である。
【図14】図1の顧客用端末のコンピュータ部により実行される端末プログラムを表すフローチャートの前段部である。
【図15】図1の顧客用端末のコンピュータ部により実行される端末プログラムを表すフローチャートの中段部である。
【図16】図1の顧客用端末のコンピュータ部により実行される端末プログラムを表すフローチャートの後段部である。
【図17】図14のアトラクション処理ルーチンを表す詳細フローチャートである。
【図18】上記第1実施形態における保険会社選択要求画面の表示例示図である。
【図19】上記第1実施形態におけるシミュレーションする保険の契約済み確認要求画面の表示例示図である。
【図20】上記第1実施形態における契約済み保険内容問い合わせ確認要求画面の表示例示図である。
【図21】上記第1実施形態における契約済み保険の証券番号入力要求画面の表示例示図である。
【図22】(a)は、上記第1実施形態における契約済み保険の契約条件入力要求画面の表示例示図であり、(b)は、当該契約済み保険の保証内容入力要求画面の表示例示図であり、(c)は、当該契約済み保険の保険料入力要求画面の表示例示図である。
【図23】上記第1実施形態における保険契約条件入力要求画面の表示例示図である。
【図24】上記第1実施形態における保険会社のお勧め確認要求画面の表示例示図である。
【図25】上記第1実施形態におけるお勧め保険内容提示画面の表示例示図である。
【図26】(a)は上記第1実施形態における希望の保証内容の入力要求画面の表示例示図であり、(b)は当該希望の保証内容の場合の保険料提示画面の表示例示図である。
【図27】上記第1実施形態におけるシミュレーションの対象とする事故の自己選択意思表示確認画面の表示例示図である。
【図28】上記第1実施形態における自己選択要求画面の表示例示図である。
【図29】上記第1実施形態における取得情報及びキーワードテーブルの例示図である。
【図30】上記第1実施形態における事故検索キーワードとこの事故検索キーワードに基づき自己事例データベースから選択される事故事例の例示図である。
【図31】上記第1実施形態における事故事例の事故が起きた場合の損害額等提示画面の表示例示図である。
【図32】図31の損害額等提示画面による表示内容に基づき受け取りことができる保険金額及び付帯サービスの特定画面の表示例示図である。
【図33】上記第1実施形態における次回保険更新時保険料の表示例示図である。
【図34】上記第1実施形態におけるシミュレーションの継続意思の有無確認画面の表示例示図である。
【図35】上記第1実施形態におけるシミュレーション保険の契約意思確認画面の表示例示図である。
【図36】(a)は、上記第1実施形態における契約情報入力要求画面の表示例示図であり、(b)は、申込書の送付情報入力要求画面の表示例示図であり、(c)は、募集人対談情報要求画面の表示例示図である。
【図37】本発明の第2実施形態の要部を示す事故のキーワード検索処理ルーチンを表すフローチャートの前段部である。
【図38】上記第2実施形態における事故のキーワード検索処理ルーチンを表すフローチャートの後段部である。
【図39】上記第2実施形態におけるアトラクションの内容画面を表す表示例示図である。
【図40】(a)は、上記第2実施形態におけるクイズ回答要求画面の表示例示図であり、(b)は、上記第2実施形態におけるアンケート回答要求画面の表示例示図であり、(c)は、上記第2実施形態におけるゲーム実施要求画面の表示例示図である。
【図41】本発明の第3実施形態を示すブロック図である。
【図42】上記第3実施形態における事故のキーワード検索処理ルーチン370の詳細フローチャートの前段部である。
【図43】上記第3実施形態における事故のキーワード検索処理ルーチン370の詳細フローチャートの後段部である。
【図44】上記第3実施形態における走行履歴データ処理ルーチンの詳細フローチャートの前段部である。
【図45】上記第3実施形態における走行履歴データ処理ルーチンの詳細フローチャートの後段部である。
【図46】上記第3実施形態における取得情報及びキーワードテーブルの例示図である。
【図47】上記第3実施形態における事故検索キーワードとこの事故検索キーワードに基づき事故事例を選択する事故事例データベースとを表す例示図である。
【図48】本発明の第4実施形態の要部の一部を示すフローチャートである。
【図49】上記第4実施形態の要部の他の一部を示すフローチャートである。
【図50】上記第4実施形態におけるシミュレーションの確認要求画面の表示例示図である。
【図51】本発明の第5実施形態の要部の一部を示すフローチャートである。
【図52】上記第5実施形態の要部の他の一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10、10A…顧客用端末、10B…ナビゲーションシステム、
10e…走行履歴記憶装置、20…A保険会社システム、
30…B保険会社システム、40…C保険会社システム、50a…サーバ、
50b…ルータ、51…ハードディスク、60…ネットワーク、
70、90…電話回線、80…プロバイダネットワーク。
【発明の属する技術分野】
本発明は、保険の契約申し込みシステム、保険の保証内容のシミュレーション装置及びシミュレーション方法、保険の保証内容シミュレーションのための事故事例の提示装置及び提示方法、保険の保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体並びに保険の保証内容シミュレーションプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、保険は、契約条件や保証内容が多岐に亘り、その保険料も様々である。また、保険の自由化後、各保険会社は、独自に、契約条件や保証内容を設定することが可能となった。しかも、保険の契約条件や保証内容は、日常、余りなじみのない用語で表現されていることが多いため、顧客が保険契約に先立ちその契約条件や保証内容を理解することは容易ではない。
【0003】
これに対しては、顧客から自己の契約済みの保険の内容につき保険会社側に対し診断要求した場合に、当該保険の内容をウェブ上で保険会社側にて診断するようにした保険診断システムがある(下記特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−279184号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記保険診断システムは、上述のように、実際に契約されている保険の内容を保険会社側で診断するものである。従って、顧客が保険の契約に先立ちその保険の契約条件や保証内容を診断することには役立たず、顧客が契約対象としたい保険がどのような契約条件や保証内容となっているかに関し予め判断することはできない。よって、顧客が満足し得る契約条件や保証内容の保険を契約することは困難である。
【0006】
また、上記保険診断システムは、保険会社側で保険内容の診断がなされるものであって、顧客が自ら行うものではないから、顧客が自己の希望に合致した契約条件や保証内容の保険を選択することは困難である。
【0007】
そこで、本発明は、以上のようなことに対処すべく、顧客が、保険の契約に先立ち、その希望に合った契約条件や保証内容をシミュレーションするようにした保険の契約申し込みシステム、保険の保証内容のシミュレーション装置及びシミュレーション方法、保険の保証内容シミュレーションのための事故事例の提示装置及び提示方法、保険の保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体並びに保険の保証内容シミュレーションプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決にあたり、本発明に係る保険の契約申し込みシステムは、請求項1の記載によれば、顧客によりシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容を入力されて当該保険の契約条件及び保証内容を第1電気通信回線(90、80、60)を介し送信する入力手段(10、10A、255、262、264)と、
第1電気通信回線から上記保険の契約条件及び保証内容を受信して当該保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時に顧客の受け取り可能な保証内容(以下、受け取り可能保証内容ともいう)をシミュレーションしこのシミュレーション結果を顧客に提示するように第1電気通信回線を介し入力手段に送信するシミュレーション手段(50a、50b、310、320、330、332、333)と、
このシミュレーション手段による送信シミュレーション結果に基づき上記保険の契約条件及び保証内容を見直すか否かの確認要求を第1電気通信回線を介し入力手段に受信させるように送信する確認要求手段(50a、50b、343)と、
顧客が上記受信確認要求に基づき上記保険の契約条件及び保証内容を見直すか否かの回答を入力手段に入力することで当該回答を入力手段から第1電気通信回線を介し受信したときこの受信回答に基づき上記保険の契約条件及び保証内容を見直すか否かにつき判定する判定手段(360、400)と、
この判定手段が上記保険の契約条件及び保証内容を見直さないと判定したとき第2電気通信回線(70)を介して保険会社システム(20、30、40)に上記保険の契約を申し込む申し込み手段(541、551、561)とを備える。
【0009】
そして、判定手段が上記保険の契約条件及び保証内容を見直すと判定したときこの見直しの要求を第1電気通信回線を介し入力手段に受信させるように送信し、
入力手段は、顧客により上記受信見直し要求に基づき入力される上記保険の契約条件及び保証内容の見直し内容を第1電気通信回線を介し上記シミュレーションの対象とする上記保険の契約条件及び保証内容としてシミュレーション手段に再度上記シミュレーションをするように受信させる。
【0010】
このように、顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時において当該顧客の受け取り可能保証内容をシミュレーションし、このシミュレーション結果を顧客に提示するように入力手段に送信し、当該送信シミュレーション結果をもとに顧客が上記保険の契約条件及び保証内容を見直すと判断する場合には、当該顧客が上記保険の契約条件及び保証内容の見直し内容を上記シミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容として入力手段を介してシミュレーション手段に再度シミュレーションするように受信させる。
【0011】
これにより、顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時に顧客の受け取り可能な保証内容のシミュレーションが繰り返しなされることとなり、その結果、顧客が満足する将来の事故の発生時の受け取り可能保証内容を絞り込むことができる。よって、当該顧客は、自己の満足する契約条件及び保証内容で保険の契約の申し込みを行える。
【0012】
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段がシミュレーションをする上記受け取り可能保証内容は、受け取り可能な保険金及び付帯サービスであることを特徴とする。
【0013】
このように、上記シミュレーションをする受け取り可能保証内容が受け取り可能な保険金及び付帯サービスであれば、将来の事故の発生時における顧客の受け取り可能保証内容がより一層具体的に特定され、その結果、請求項1に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0014】
また、本発明は、請求項3の記載によれば、請求項1或いは2に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを、顧客に関連する過去の事故事例に基づき行うことを特徴とする。
【0015】
このように、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを、顧客に関連する過去の事故事例に基づき行うことで、将来の事故の発生時における顧客の受け取り可能保証内容が顧客にとって起こり易い事故に基づく保証内容として特定され得る。その結果、請求項1或いは2に記載の発明の作用効果を顧客にとってより一層実感のある作用効果として達成できる。
【0016】
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項3に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、
顧客にアトラクションを提供するため当該アトラクションを第1電気通信回線を介し入力手段に送信するアトラクション提供手段(324)と、
顧客が上記アトラクションに対する回答(以下、アトラクション回答という)を入力手段に入力することでこの入力手段から第1電気通信回線を介し上記アトラクション回答を受信したときこのアトラクション回答に基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(325、326)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(327、379)とを備え、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0017】
このように、顧客によるアトラクションに対する回答に基づき当該顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワードに基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0018】
このため、アトラクションの種類や範囲が多岐に亘ることを考慮すれば、上記キーワードの範囲を無限に広げ得ることから、キーワードの設定をいやがる顧客であっても、アトラクションのうち当該顧客にとって興味をそそるものを利用することで、上記キーワードの設定を容易に行える。また、キーワードの範囲を広くとり得るので、過去の事故事例の範囲も広くし得る。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例をより一層検索し易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項3に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0019】
また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項3に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、
顧客により使用される自動車用ナビゲーションシステム(10B)に設けてなるナビ用記憶手段であって自動車の走行履歴データを記憶するナビ用記憶手段(10e)から上記走行履歴データが入力手段に入力されることで当該入力手段から第1電気通信回線を介し上記走行履歴データを受信したときこの受信走行履歴データに基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(378a)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(379)とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0020】
このように、ナビ用記憶手段に記憶してなる走行履歴データに基づき当該顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワード に基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0021】
このため、上記走行履歴データが顧客による自動車の運転走行に基づくものであることから、当該走行履歴データを用いれば、顧客にとって身近に感じられるキーワードの設定がなされ易い。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例が、顧客にとり身近に感じられるものとして検索され易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項3に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0022】
また、本発明は、請求項6の記載によれば、請求項3に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、
第1電気通信回線を介し受信した上記保険の契約条件に基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(323a)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(327)とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0023】
このように、上記保険の契約条件に基づき顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワード に基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0024】
このため、上記保険の契約条件が顧客の希望するものであることから、当該契約条件を用いれば、顧客にとり関連するキーワードの設定がなされ易い。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例が、顧客にとり関連のあるものとして検索され易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項3に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0025】
また、本発明は、請求項7の記載によれば、請求項3に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、
上記シミュレーション時の客観的な状況に基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(323a)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(327)とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0026】
このように、上記シミュレーション時の客観的な状況に基づき顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワード に基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0027】
このため、上記客観的な状況が顧客に身近なものであれば、当該客観的な状況を用いることで、顧客にとり関連するキーワードの設定がなされ易い。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例が、顧客にとり関連のあるものとして検索され易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項3に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0028】
また、本発明は、請求項8の記載によれば、請求項3に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、
上記保険の契約条件に関連する複数の重み付きキーワードからなる契約条件用テーブル、上記シミュレーション時の客観的状況に関連する複数の重み付きキーワードからなる客観的状況用テーブル、及び上記各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例からなるデータベースを記憶してなるデータ記憶手段(51)と、
第1電気通信回線から受信した上記保険の契約条件に基づく顧客情報により上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するとともに、上記シミュレーション時の客観的な状況により上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するキーワード設定手段(323a)と、
このキーワード設定手段で設定された各重み付きキーワードに基づきこれら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を上記データベースの複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とする事故事例検索手段(327)とを備えて、
当該シミュレーション用事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0029】
これによれば、上記各テーブル及びデータベースを利用して、上記保険の契約条件に基づく顧客情報により上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するとともに、上記シミュレーション時の客観的な状況により上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定し、このように設定された各重み付きキーワードに基づきこれら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を上記データベースの複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とする。
【0030】
このようにして上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とするので、この事故事例は、顧客にとってより一層身近なものとなる。その結果、このような事故事例を上記シミュレーションに用いることで、請求項3に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0031】
また、本発明は、請求項9の記載によれば、請求項8に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、
顧客にアトラクションを提供するため当該アトラクションを第1電気通信回線を介し入力手段に送信するアトラクション提供手段(324)を備え、
データ記憶手段は、上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加え、アトラクションに関連する複数の重み付きキーワードからなるアトラクション用テーブルを記憶するとともに、このアトラクション用テーブルをも上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を上記データベースとして記憶しており、
キーワード設定手段は、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、顧客が上記アトラクションに対する回答(以下、アトラクション回答という)を入力手段に入力することでこの入力手段から第1電気通信回線を介し上記アトラクション回答を受信したときこのアトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0032】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記アトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項8に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0033】
また、本発明は、請求項10の記載によれば、請求項8に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、データ記憶手段は、上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加え、自動車の走行履歴に関連する複数の重み付きキーワードからなる走行履歴用テーブルを記憶するとともに、この走行履歴用テーブルをも上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を上記データベースとして記憶しており、
キーワード設定手段は、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、顧客により使用される自動車用ナビゲーションシステム(10B)に設けてなるナビ用記憶手段であって自動車の走行履歴データを記憶するナビ用記憶手段(10e)から上記走行履歴データが入力手段に入力されることで当該入力手段から第1電気通信回線を介し上記走行履歴データを受信したときこの受信走行履歴データに基づき上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0034】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記走行履歴データに基づき上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項8に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0035】
また、本発明は、請求項11の記載によれば、請求項10に記載の保険の契約申し込みシステムにおいて、シミュレーション手段は、顧客にアトラクションを提供するため当該アトラクションを第1電気通信回線を介し入力手段に送信するアトラクション提供手段(324)を備え、
データ記憶手段は、上記契約条件用テーブル、客観的状況用テーブル及び走行履歴用テーブルに加え、アトラクションに関連する複数の重み付きキーワードからなるアトラクション用テーブルを記憶するとともに、このアトラクション用テーブルをも上記契約条件用テーブル、客観的状況用テーブル及び走行履歴用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を前記データベースとして記憶しており、
キーワード設定手段は、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、顧客が上記アトラクションに対する回答(以下、アトラクション回答という)を入力手段に入力することでこの入力手段から第1電気通信回線を介し上記アトラクション回答を受信したときこのアトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0036】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記アトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項10に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0037】
また、本発明に係る保険の保証内容シミュレーション装置は、請求項12の記載によれば、顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時に顧客の受け取り可能な保証内容(以下、受け取り可能保証内容という)をシミュレーションしこのシミュレーション結果を顧客に提示するようにした。
【0038】
これによれば、顧客は、当該シミュレーション結果をもとに上記保険の契約条件及び保証内容を見直すか否かを判断して、当該保険の契約条件及び保証内容を見直す場合には、上記保険の契約条件及び保証内容の見直し内容を上記シミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容として再度シミュレーションに付すことができる。その結果、請求項1に記載の発明の作用効果を達成し得る保険の保証内容シミュレーション装置の提供が可能となる。
【0039】
また、本発明は、請求項13の記載のように、請求項12に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、上記シミュレーションをする上記受け取り可能保証内容は、受け取り可能な保険金及び付帯サービスであってもよい。
【0040】
これにより、請求項2に記載の発明の作用効果を達成し得る保険の保証内容シミュレーション装置の提供が可能となる。
【0041】
また、本発明は、請求項14の記載によれば、請求項12或いは13に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを、過去の事故事例に基づき行うことを特徴とする。
【0042】
これにより、請求項3に記載の発明の作用効果を達成し得る保険の保証内容シミュレーション装置の提供が可能となる。
【0043】
また、本発明は、請求項15の記載によれば、請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる顧客からの回答に基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(326)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(327)とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0044】
このように、顧客によるアトラクションに対する回答に基づき当該顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワードに基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0045】
このため、アトラクションの種類や範囲が多岐に亘ることを考慮すれば、上記キーワードの範囲が無限に広がることから、キーワードの設定をいやがる顧客であっても、アトラクションのうち当該顧客にとって興味をそそるものを利用することで、上記キーワードの設定を容易に行える。また、キーワードの範囲が広いので、過去の事故事例の範囲も広くなる。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例をより一層検索し易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項14に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0046】
また、本発明は、請求項16の記載によれば、請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、顧客により使用される自動車用ナビゲーションシステム(10B)からの走行履歴データに基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(378a)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(379)とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0047】
このように、ナビゲーションシステムの走行履歴データに基づき当該顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワード に基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0048】
このため、上記走行履歴データが顧客による自動車の運転走行に基づくものであることから、当該走行履歴データを用いれば、顧客にとって身近に感じられるキーワードの設定がなされ易い。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例が、顧客にとり身近に感じられるものとして検索され易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項14に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0049】
また、本発明は、請求項17の記載によれば、請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、上記保険の契約条件に基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(323a)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(327)とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0050】
このように、上記保険の契約条件に基づき顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワード に基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0051】
このため、上記保険の契約条件が顧客の希望するものであることから、当該契約条件を用いれば、顧客にとり関連するキーワードの設定がなされ易い。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例が、顧客にとり関連のあるものとして検索され易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項14に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0052】
また、本発明は、請求項18の記載によれば、請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、上記シミュレーション時の客観的な状況に基づき顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(323a)と、
上記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から前記顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(327)とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0053】
このように、上記シミュレーション時の客観的な状況に基づき顧客に関連するキーワードを設定し、この設定キーワード に基づきデータベースの複数の事故事例から顧客に関連する過去の事故事例を検索し、このように検索した過去の事故事例を、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションのための過去の事故事例として用いるようにした。
【0054】
このため、上記客観的な状況が顧客に身近なものであれば、当該客観的な状況を用いることで、顧客にとり関連するキーワードの設定がなされ易い。従って、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、顧客に関連する事故事例が、顧客にとり関連のあるものとして検索され易い。よって、このような検索のし易さの観点から請求項14に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0055】
また、本発明は、請求項19の記載によれば、請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、上記保険の契約条件に関連する複数の重み付きキーワードからなる契約条件用テーブル、上記シミュレーション時の客観的状況に関連する複数の重み付きキーワードからなる客観的状況用テーブル、及び上記各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例からなるデータベースを記憶してなるデータ記憶手段(51)と、
上記保険の契約条件に基づく顧客情報により上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するとともに、上記シミュレーション時の客観的な状況により上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するキーワード設定手段(323a)と、
このキーワード設定手段で設定された各重み付きキーワードに基づきこれら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を上記データベースの複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とする事故事例検索手段(327)とを備えて、
当該シミュレーション用事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0056】
これによれば、上記保険の契約条件に基づく顧客情報により上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するとともに、上記シミュレーション時の客観的な状況により上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定し、このように設定された各重み付きキーワードに基づきこれら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を上記データベースの複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とする。
【0057】
このようにして上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とするので、この事故事例は、顧客にとってより一層身近なものとなる。その結果、このような事故事例を上記シミュレーションに用いることで、請求項14に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0058】
また、本発明は、請求項20の記載によれば、請求項19に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、データ記憶手段は、上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加え、アトラクションに関連する複数の重み付きキーワードからなるアトラクション用テーブルを記憶するとともに、このアトラクション用テーブルをも上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を上記データベースとして記憶しており、
キーワード設定手段は、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる顧客からの回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0059】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記アトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項19に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0060】
また、本発明は、請求項21の記載によれば、請求項19に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、データ記憶手段は、上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加え、自動車の走行履歴に関連する複数の重み付きキーワードからなる走行履歴用テーブルを記憶するとともに、この走行履歴用テーブルをも上記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を前記データベースとして記憶しており、
キーワード設定手段は、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、自動車のナビゲーションシステムからの走行履歴データにより上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0061】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記走行履歴データに基づき上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項19に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0062】
また、本発明は、請求項22の記載によれば、請求項21に記載の保険の保証内容シミュレーション装置において、データ記憶手段は、上記契約条件用テーブル、客観的状況用テーブル及び走行履歴用テーブルに加え、アトラクションに関連する複数の重み付きキーワードからなるアトラクション用テーブルを記憶するとともに、このアトラクション用テーブルをも上記契約条件用テーブル、客観的状況用テーブル及び走行履歴用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を前記データベースとして記憶しており、
キーワード設定手段は、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる顧客からの回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0063】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記アトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項21に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0064】
また、本発明に係る保険の保証内容シミュレーション方法は、請求項23の記載によれば、顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時に前記顧客の受け取り可能な保証内容(以下、受け取り可能保証内容という)をシミュレーションするようにしてある。
【0065】
これにより、シミュレーションの結果を顧客に提示することで、請求項12に記載の発明の作用効果を達成し得る保険の保証内容シミュレーション方法の提供が可能となる。
【0066】
また、本発明は、請求項24の記載によれば、請求項23に記載の保険の保証内容シミュレーション方法において、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを、過去の事故事例に基づき行うことを特徴とする。
【0067】
これにより、上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを、顧客に関連する過去の事故事例に基づき行うことで、将来の事故の発生時における顧客の受け取り可能保証内容が顧客にとって起こり易い事故に基づく保証内容として特定され得る。その結果、請求項23に記載の発明の作用効果を顧客にとってより一層実感のある作用効果として達成できる。
【0068】
また、本発明は、請求項25の記載によれば、請求項24に記載の保険の保証内容シミュレーション方法において、上記契約条件用テーブルを構成する上記保険の契約条件に関連する複数の重み付きキーワードのいずれかを上記保険の契約条件に基づく顧客情報により設定するとともに、客観的状況用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかを上記シミュレーション時の客観的な状況により設定し、
上記各設定重み付きキーワードに基づき、これら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を、データベースを構成する複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例の各毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とし、
当該シミュレーションのための事故事例に基づき上記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする。
【0069】
これによれば、上記保険の契約条件に基づく顧客情報により上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するとともに、上記シミュレーション時の客観的な状況により上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定し、このように設定された各重み付きキーワードに基づきこれら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を上記データベースの複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とする。
【0070】
このようにして上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを上記シミュレーションのための事故事例とするので、この事故事例は、顧客にとってより一層身近なものとなる。その結果、このような事故事例を上記シミュレーションに用いることで、請求項24に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0071】
また、本発明は、請求項26の記載によれば、請求項25に記載の保険の保証内容シミュレーション方法において、上記契約条件用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる顧客からの回答により、アトラクション用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0072】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記アトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項25に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0073】
また、本発明は、請求項27の記載によれば、請求項25に記載の保険の保証内容シミュレーション方法において、上記記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、自動車のナビゲーションシステム(10B)からの走行履歴データにより上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0074】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記走行履歴データに基づき上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項25に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0075】
また、本発明は、請求項28の記載によれば、請求項27に記載の保険の保証内容シミュレーション方法において、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる顧客からの回答により、上記アトラクション用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする。
【0076】
このように、上記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、上記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び上記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、上記アトラクション回答に基づき上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するので、上記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものが、上記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのうちの設定キーワードをも上記論理和的複数検索の対象とした上で、上記シミュレーションのための事故事例とされる。その結果、当該事故事例がより一層顧客にとり身近なものとなり、請求項27に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0077】
また、本発明に係る保険の保証内容シミュレーションのための事故事例提示装置は、請求項29の記載によれば、顧客による保険の保障内容シミュレーションにあたり、保険の契約条件、前記保証内容シミュレーション時の客観的な状況、前記顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる当該顧客からの回答及び前記顧客により使用される自動車用ナビゲーションシステムからの走行履歴データのうち少なくとも一つに基づき前記顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段(323a、325、326、378a)と、
前記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から前記顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段(327、379)と、
この事故事例検索手段による検索事故事例を前記顧客に提示する事故事例提示手段(330)とを備えて、
前記キーワード設定手段によるキーワードの設定、前記事故事例検索手段による検索及び前記事故事例提示手段による提示を、前記顧客が自己に最も関連すると判断する事故事例の提示まで繰り返す。
【0078】
これにより、上記顧客自身に最も関連する事故事例を検索し事故事例として提示し得る。そして、この提示によれば、上記顧客は、自己の事故に出会うリスクを診断し得る。
【0079】
また、本発明に係る保険の保証内容シミュレーションのための事故事例提示方法は、請求項30の記載によれば、顧客による保険の保証内容シミュレーションにあたり、当該顧客に関連する事故事例を複数の過去の事故事例から検索して前記顧客に提示し、この検索及び提示を、前記顧客が自己に最も関連すると判断する事故事例を提示するまで繰り返す。
【0080】
これにより、上記顧客自身に最も関連する事故事例を検索し事故事例として提示し得る。そして、この提示によれば、上記顧客は、自己の事故に出会うリスクを診断し得る。
【0081】
また、本発明に係る保険の保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体は、請求項31の記載によれば、顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき、将来の事故の発生時に顧客の受け取り可能な保証内容を、過去の事故事例を用いてシミュレーションするようにしたプログラム(310、323a、326、327、330、332、333)をコンピュータにより読み取り可能に記憶してなる。
【0082】
これによれば、当該保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体は可搬性を有することとなる。従って、この保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体を適宜なコンピュータにセットして上記プログラムを当該コンピュータにインストールすることで、当該プログラムを利用して、上記シミュレーションが可能となる。
【0083】
また、本発明は、請求項32の記載によれば、請求項31に記載の保険の保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体において、上記プログラムは、上記シミュレーションを、上記過去の事故事例として複数の過去の事故事例のうちの顧客に関連する事故事例を用いて行うようになっていることを特徴とする。
【0084】
これにより、請求項31に記載の発明の作用効果を、より一層顧客に身近に感じる作用効果として達成できる。
【0085】
また、本発明に係る保険の保証内容シミュレーションプログラムは、請求項33の記載によれば、顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき、将来の事故の発生時に顧客の受け取り可能な保証内容を、過去の事故事例を用いてシミュレーションするようにしたコンピュータにより実行可能である。
【0086】
これにより、当該保証内容シミュレーションプログラムを配信可能な状態におけば、この保証内容シミュレーションプログラムを適宜なコンピュータにダウンロードすることで、当該保証内容シミュレーションプログラムを利用して、上記シミュレーションが可能となる。
【0087】
また、本発明は、請求項34の記載によれば、請求項33に記載の保険の保証内容シミュレーションプログラムにおいて、上記シミュレーションを、上記過去の事故事例として複数の過去の事故事例のうちの顧客に関連する事故事例を用いて行うようにしたことを特徴とする。
【0088】
これにより、請求項33に記載の発明の作用効果を、より一層顧客に身近に感じる作用効果として達成できる。
【0089】
なお、上記各請求項のいずれかにおいて、「顧客に関連するキーワード」とは、例えば、当該顧客が身近に感じるキーワードとか、当該顧客が身近に感じかつ事故に関連するキーワードとか、或いは当該顧客を過去の事故事例とを関連付けるキーワードとかをいう。また、「顧客に関連する事故事例」とは、例えば、当該顧客が身近に感じる過去の事故事例とか、当該顧客に起こり易いと予測される過去の事故事例とか、当該顧客の関心を引く過去の事故事例とかをいう。
【0090】
また、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0091】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明が保険の契約申し込みシステムに適用される例を示している。この保険の契約申し込みシステムは、自動車保険の契約申し込みシステムであって、顧客用端末10と、A保険会社システム20、B保険会社システム30及びC保険会社システム40を備えている。顧客用端末10は、例えば顧客宅内に設置されているもので、この顧客用端末10は、パーソナルコンピュータ10a(以下、パソコン10aともいう)と、ルータ10bとにより構成されている。
【0092】
パソコン10aは、マウスやキーボードからなる操作部11と、コンピュータ部12と、表示部13とを備えている。操作部11は、その操作に伴い、操作入力をコンピュータ部12に入力する。コンピュータ部12は、図14〜図17にて示すフローチャートに従い、端末プログラムを実行し、この実行中において、操作部11の操作入力に基づき送信データをルータ10bを通して送信し、このルータ10bの受信データに基づき表示データとして表示部13に出力する。この表示部13は、コンピュータ部12からの表示データに基づき表示する。
【0093】
なお、上記端末プログラムは、所謂ブラウザとして、コンピュータ部12に内蔵或いは外付けのハードディスク(図示しない)に当該コンピュータ部12により読み出し可能に記憶されている。また、顧客用端末10は、ルータ10bにて、電話回線90及びプロバイダネットワーク80を介しネットワーク60と通信可能となっている。
【0094】
A保険会社システム20はA保険会社に設置されているもので、このA保険会社システム20は、サーバ20aと、ルータ20bとにより構成されている。サーバ20aは、A保険会社用フローチャート(図示しない)に従い、A保険会社用プログラムを実行し、この実行中において、ルータ20bを介するデータの送受信により種々の演算処理をする。なお、A保険会社用プログラムはサーバ20aに内蔵のハードディスク(図示しない)に記憶されている。
【0095】
B保険会社システム30はB保険会社に設置されているもので、このB保険会社システム30は、サーバ30aと、ルータ30bとにより構成されている。サーバ30aは、B保険会社用フローチャート(図示しない)に従い、B保険会社用プログラムを実行し、この実行中において、ルータ30bを介するデータの送受信により種々の演算処理をする。なお、B保険会社用プログラムはサーバ30aに内蔵のハードディスク(図示しない)に記憶されている。
【0096】
C保険会社システム40はC保険会社に設置されているもので、このC保険会社システム40は、サーバ40aと、ルータ40bとにより構成されている。サーバ40aは、C保険会社用フローチャート(図示しない)に従い、C保険会社用プログラムを実行し、この実行中において、ルータ40bを介するデータの送受信により種々の演算処理をする。なお、C保険会社用プログラムはサーバ40aに内蔵のハードディスク(図示しない)に記憶されている。
【0097】
また、当該自動車保険の契約申し込みシステムは、ポータルサイト50を備えており、このポータルサイト50は、インターネットからなるネットワーク60に接続されている。当該ポータルサイト50は、サーバ50a及びルータ50bを備えており、サーバ50aは、図2〜図13にて示すフローチャートに従いサーバプログラムを実行し、この実行中において、ルータ50bを通してネットワーク60との間で通信処理を行うとともに、ルータ50b及び電話回線70を通してA保険会社システム20、B保険会社システム30及びC保険会社システム40との間で通信処理を行う。このサーバプログラムは、コンピュータであるサーバ50aに内蔵のハードディスク51に当該サーバ50aにより読み出し可能に記憶されている。なお、ハードディスク51は、サーバ50aに外付けされていてもよい。
【0098】
以上のように構成した本第1実施形態の作動につき説明する。端末10において、パソコン10aはコンピュータ部12により上記端末プログラムを図14〜図17のフローチャートに従い実行し、ポータルサイト50において、サーバ50aは、上記サーバプログラムを実行し、現段階では、図2のフローチャートのステップ100において、NOとの判定を繰り返しているものとする。
【0099】
ここで、顧客がその自宅(上記顧客宅)の顧客用端末10において操作部11の操作により自動車保険の契約に必要なシミュレーションの開始を図14のステップ601にて要求すると、この要求は、コンピュータ部12によりシミュレーション開始要求データとしてルータ10b、電話回線90、プロバイダネットワーク80、ネットワーク60及びポータルサイト50のルータ50bを通してサーバ50aに送信される。
【0100】
すると、当該サーバ50aでは、上記開始要求データに基づく上記顧客からのシミュレーション開始要求があることから、ステップ100での判定がYESとなる。これに伴い、図2の保険内容特定処理ルーチン200の処理及び受け取り保険金額のシミュレーション処理ルーチン300の処理が順次なされる。ついで、ステップ400において上記顧客から保険内容の見直し要求の有無が判定される。
【0101】
現段階にて、上記顧客が端末10において操作部11の操作により保険内容の見直し要求の有無をコンピュータ部12に入力すると、この見直し要求有無データは、コンピュータ部12からルータ10b、電話回線90、プロバイダネットワーク80、ネットワーク60及びポータルサイト50のルータ50bを通してサーバ50aに送信される。
【0102】
すると、ステップ400において、上記見直し要求有無データが見直し要求のあることを表せば上記顧客からの保険内容の見直し要求ありとして、YESと判定され、再び、保険内容特定処理ルーチン200以後の処理が繰り返される。一方、上記見直し要求有無データが見直し要求のないことを表せばステップ400においてNOと判定され、保険契約手続処理ルーチン500の処理がなされる。
【0103】
以下、保険内容特定処理ルーチン200(図3〜図7参照)及び受け取り保険金額のシミュレーション処理ルーチン300(図8〜図11参照)の各処理につき、端末10のコンピュータ部12における上記端末プログラムの処理との関連にて詳細に説明するとともに、保険契約手続処理ルーチン500(図12及び図13参照)の処理につき詳細に説明する。
1.保険内容特定処理ルーチン200の処理
上述のようにステップ100(図2参照)での判定がYESになると、ポータルサイト50のサーバ50aは、保険内容特定処理ルーチン200の処理を、図3〜図7のフローチャートに従い実行する。まず、図3のステップ210において、上記顧客に対し保険会社選択要求が出力されると、この保険会社選択要求は、保険会社選択要求データとして、ルータ50b、ネットワーク60、プロバイダネットワーク80、電話回線90及び端末10のルータ10bを通してコンピュータ部12に送信される。この送信保険会社選択要求データは、コンピュータ部12により、図14の保険内容特定要求処理ルーチンでの処理に応答する処理を行うステップ602(以下、応答処理ステップ602ともいう)において、表示部13に出力され、図18にて示すように保険会社選択要求画面として表示される。
【0104】
上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、上記保険会社選択要求画面(図18参照)上の選択ボタンを押してA保険会社、B保険会社及びC保険会社のいずれかを選択し、当該保険会社選択要求画面上の送信ボタン(図示しない)を押すと、当該選択保険会社は、コンピュータ部12により、応答処理ステップ602にて、保険会社選択データとして、ルータ10b、電話回線90、プロバイダネットワーク80、ネットワーク60及びポータルサイト50のルータ50bを通してサーバ50aに送信される。ここでは、A保険会社が上記選択保険会社であるものとする。すると、図3のステップ220において、上記保険会社選択データに基づき、上記顧客による保険会社の選択ありとして、YESと判定される。
【0105】
この判定後、ステップ230において、上記シミュレーションの対象となる選択保険会社の自動車保険が契約済みか否かが上記顧客に対し質問される。この質問は、シミュレーション保険契約済み質問データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。すると、この送信シミュレーション保険契約済み質問データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、図19にて示すようにシミュレーション保険契約済み質問画面として表示される。
【0106】
これに対し、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、上記シミュレーション保険契約済み質問画面上の「契約済み」或いは「未契約」のいずれかの選択ボタンを押して、上記シミュレーション保険契約済み質問画面上の送信ボタン(図示しない)を押すと、「契約済み」或いは「未契約」の旨の回答データが、コンピュータ部12により、応答処理ステップ602にて、上述と同様に、サーバ50aに送信される。
【0107】
ここで、上記回答データが「契約済み」のデータであれば、図3のステップ240においてYESと判定され、次の契約済み保険内容特定・変更処理ルーチン250の処理がなされ(図4及び図5参照)、一方、上記回答データが「未契約」のデータであれば、ステップ240においてNOと判定され、次の新たな保険の内容特定処理ルーチン260の処理がなされる(図6及び図7参照)。以下、契約済み保険内容特定・変更処理ルーチン250の処理及び新たな保険内容特定処理ルーチン260の処理について順次説明する。
(1)契約済み保険内容特定・変更処理ルーチン250の処理
まず、図4のステップ251において、保険内容を保険会社に問い合わせるか否かにつき上記顧客に対し質問される。この質問は、保険内容問い合わせ質問データとして、サーバ50aから端末10のコンピュータ部12に上述と同様に送信される。すると、この保険内容問い合わせ質問データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、図20にて示すように保険内容問い合わせ質問画面として表示される。
【0108】
これに対し、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、上記保険内容問い合わせ質問画面上の「問い合わせる」或いは「問い合わせない」のいずれかの選択ボタンを押して、上記保険内容問い合わせ質問画面上の送信ボタン(図示しない)を押すと、「問い合わせる」或いは「問い合わせない」の旨の問い合わせ回答データが、コンピュータ部12により、応答処理ステップ602にて、上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0109】
ここで、上記問い合わせ回答データが「問い合わせる」のデータであれば、上記顧客から保険会社に問い合わせるとの回答ありとして、ステップ252(図4参照)においてYESと判定される。ついで、ステップ252aにおいて、契約済み保険の証券番号の入力が上記顧客に対し要求される。この要求は、証券番号入力要求データとして、サーバ50aから端末10のコンピュータ部12に上述と同様に送信される。すると、当該証券番号入力要求データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、図21にて示すように証券番号入力要求画面として表示される。
【0110】
これに対し、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、上記証券番号入力要求画面上の証券番号の入力ダイアログボックスに証券番号を入力して、送信ボタンを押すと、当該入力証券番号は、入力証券番号データとして、応答処理ステップ602にてコンピュータ部12により上述と同様にしてサーバ50aに送信される。すると、ステップ253(図4参照)において、上記入力証券番号データに基づき上記顧客による証券番号の入力ありとして、YESと判定される。
【0111】
これに伴い、ステップ253aにおいて、契約済み保険の内容が上記入力証券番号をもとに選択保険会社の保険会社システム(A保険会社システム)に問い合わせされる。具体的には、当該問い合わせは、契約済み保険内容問い合わせデータとして、サーバ50aからルータ50b、電話回線70及びA保険会社システムのルータ20bを介しサーバ20aに送信される。
【0112】
すると、当該A保険会社システムのサーバ20aは、記契約済み保険内容問い合わせデータに基づき上記A保険会社用プログラムのうちの保険照会プログラムを実行し、上記契約済み保険の内容(契約条件、保証内容及び保険料)を探索する。このように探索された上記契約済み保険の内容は、サーバ20aから、探索データとして、ルータ20b、電話回線70及びルータ50bを通してサーバ50aに送信される。
【0113】
これに伴い、図4のステップ254では、上記探索データに基づき保険内容の回答ありとして、YESと判定される。ついで、図5のステップ257において、上記契約済み保険の内容に基づく契約条件、保証内容及び保険料を変更をする必要はないかが、上記顧客に対し確認要求がなされる。即ち、この確認要求は、上記契約済み保険の内容を含め、契約済み保険内容変更確認要求データとして、サーバ50aから端末10のコンピュータ部12に上述と同様に送信される。すると、当該契約済み保険内容変更確認要求データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、契約済み保険内容変更確認要求画面として表示される。
【0114】
これに対し、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、応答処理ステップ602にて、契約条件、保証内容及び保険料を変更する必要の有無を上記契約済み保険内容変更確認要求画面上に入力し、契約済み保険内容変更要求有無回答データとして、サーバ50aに上述と同様に送信すれば、ステップ258(図5参照)において上記顧客から変更の必要なしか否かが上記契約済み保険内容変更要求有無回答データに基づき判定される。即ち、上記契約済み保険内容変更要求有無回答データが、変更の必要ありの回答データであれば、ステップ258での判定はNOとなり、変更の必要なしの回答データであれば、ステップ258での判定はYESとなる。
【0115】
一方、上記ステップ252(図4参照)において、上記問い合わせ回答データが「問い合わせない」との回答データであれば、NOと判定される。すると、図5のステップ252bにおいて、上記契約済み保険の契約条件、保証内容及び保険料の入力要求が上記顧客に対しなされる。即ち、上記契約済み保険の契約条件、保証内容及び保険料の各入力要求が、それぞれ、契約条件入力要求データ、保証内容入力要求データ及び保険料入力要求データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に順次送信される。
【0116】
すると、これら各契約条件入力要求データ、保証内容入力要求データ及び保険料入力要求データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて順次表示部13に出力され、図22(a)、(b)及び(c)にて示すように契約条件入力要求画面、保証内容入力要求画面及び保険料入力要求画面として順次表示される。
【0117】
これに伴い、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、応答処理ステップ602にて、上記契約条件入力要求画面(図22(a)参照)上の各ダイアログボックスにその該当事項を契約条件として入力し、送信ボタンを押すと、この契約条件は、契約条件データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。ここで、上記契約条件としては、図22(a)にて示すごとく、車の型式、年齢、居住地、免許の色、等級、使用目的及び家族があげられる。
【0118】
ついで、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、応答処理ステップ602にて、上記保証内容入力要求画面(図22(b)参照)上の各ダイアログボックスにその該当事項を保証内容として入力し、送信ボタンを押すと、この保証内容は、保証内容データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。ここで、上記保証内容としては、図22(b)にて示すごとく、車両保険金額、対人賠償金額、対物賠償金額及び人障保険金額があげられる。
【0119】
さらに、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、応答処理ステップ602にて、上記保険料入力要求画面(図22(c)参照)上の各ダイアログボックスにその該当事項を支払い方法と共に保険料として入力し、送信ボタンを押すと、この保険料は、保険料データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0120】
以上のようにして契約条件データ、保証内容データ及び保険料データがサーバ50aに送信されると、上記顧客からの契約条件、保証内容及び保険料の入力ありとして、ステップ255(図5参照)においてYESと判定される。これに伴い、ステップ255aにて、上記入力に係る契約条件、保証内容及び保険料に誤りはないかが上記A保険会社に確認要求される。具体的には、上記契約条件データ、保証内容データ及び保険料データがサーバ50aにより上述と同様にA保険会社システム20のサーバ20aに送信される。
【0121】
すると、当該A保険会社システム20では、サーバ20aは、上記A保険会社用プログラムのうちの保険チェックプログラムの実行により、上記契約条件データ、保証内容データ及び保険料データの内容に誤りがないか確認し、誤りの有無を誤り確認データとして上述と同様にサーバ50aに送信する。
【0122】
この送信誤り確認データが、A保険会社システムでの確認の結果として誤りが無いことを示していれば、ステップ256において、YESと判定され、ステップ257以後の処理が上述と同様になされる。一方、ステップ256での判定がNOとなる場合には、上記顧客の入力データに誤りがあることから、ステップ252b以後の処理が再びなされる。
(2)新たな保険の内容特定処理ルーチン260(図6及び図7参照)の処理
上述のように顧客による未契約との回答に基づきステップ240にてNOと判定されて新たな保険の内容特定処理ルーチン260の処理に移行すると、まず、図6のステップ261において、上記顧客に対し契約条件の入力が要求される。即ち、当該契約条件入力要求は、契約条件入力要求データとして、サーバ50aから端末10のコンピュータ部12に上述と同様に送信される。すると、上記契約条件入力要求データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、図23にて示すように契約条件入力要求画面として表示される。ここで、上記契約条件は、図22(a)にて示す画面上の契約条件と同様である。
【0123】
上述のような契約条件入力要求画面の表示に対し、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、応答処理ステップ602にて、上記契約条件入力要求画面上の各ダイアログボックスにその対応事項を契約条件として入力し、送信ボタンを押すと、このように入力した契約条件入力データは、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。すると、この送信データに基づき、上記顧客による契約条件の入力ありとして、ステップ262においてYESと判定される。
【0124】
然る後、ステップ262aにおいて、上記顧客に対し保証内容を保険会社のお勧めにするかにつき質問がなされる。即ち、この質問は、保証内容お勧め質問データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。すると、上記保証内容お勧め質問データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、図24にて示すように保証内容お勧め質問画面として表示される。
【0125】
これに対し、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、応答処理ステップ602にて上記保証内容お勧め質問画面上の両選択ボタンの一方を押して、送信ボタンを押すと、「お勧めにする」或いは「お勧めにしない」旨のデータが、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。ここで、この送信データが「お勧めにする」旨のデータであれば、上記顧客から保証内容を保険会社のお勧めにするとの回答ありとして、図7のステップ263において、YESと判定される。
【0126】
これに伴い、ステップ263bにおいて、上記顧客の契約条件をもとにお勧めの保証内容及び保険料がA保険会社システム20へ問い合わせされる。即ち、当該問い合わせが、問い合わせデータとして、サーバ50aから上述と同様にA保険会社システム20のサーバ20aに送信される。この送信データに基づき、A保険会社システム20では、サーバ20aは、上記A保険会社用プログラムのうちのお勧め提供プログラムの実行のもと、上記顧客の契約条件に対しお勧めの保証内容及び保険料を検索し、お勧めデータとして、上述と同様にサーバ50aに送信する。
【0127】
すると、図7のステップ265において、上記お勧めデータの内容に問題がないか上記顧客に対し確認の要求がなされる。具体的には、上記お勧めデータの内容が、お勧め内容確認要求データとして、サーバ50aにより上述と同様にして端末10のコンピュータ12に送信される。これに伴い、当該お勧め内容確認要求データは、コンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、図25にて示すようにお勧め内容確認要求画面として表示される。ここで、お勧め内容において、図25にて示すごとく、保険内容は、車両保険金額、対人賠償金額、対物賠償金額及び人障保険金額でもって表示され、保険料は、支払い方法及び保険料でもって、表示される。
【0128】
上記お勧め内容確認要求画面の表示に対し、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、上記お勧め内容確認要求画面で表示されている保障内容及び保険料で問題がなければOKボタンを押し、問題があればNOボタンを押し、ついで送信ボタンを押せば、上記顧客による問題なし或いは問題ありの回答が、応答処理ステップ602にて、回答データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。すると、当該送信回答データが問題なしのデータであれば、図7のステップ266において、YESと判定され、当該送信回答データが問題ありのデータであれば、ステップ266にてNOと判定される。
【0129】
一方、上述のステップ263においてNOとの判定の場合には、上記顧客が「お勧めにしない」という回答であることから、ステップ263aにおいて、上記顧客に対し保証内容の入力が要求される。即ち、この要求が、保証内容入力要求データとして、サーバ50aから端末10のコンピュータ部12に上述と同様に送信される。この送信は、上述のようにステップ266でNOと判定された場合でも同様になされる。
【0130】
すると、上記保証内容入力要求データは、コンピュータ部12により表示部13に出力され、図26(a)にて示すように保証内容入力要求画面として表示される。ここで、当該保証内容入力要求画面にて表示される保証内容としては、車両保険金額、対人賠償金額、対物賠償金額及び人障保険金額があげられる。
【0131】
上記保証内容入力要求画面の表示に対し、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、上記保証内容入力要求画面上の各ダイアログボックス内にその該当事項を保証内容として入力し、送信ボタンを押すと、このように入力した保証内容は、保証内容入力データとして、コンピュータ部12から上述と同様にしてサーバ50aに送信される。すると、この送信データに基づき、図7のステップ264において、上記顧客から保証内容の入力ありとしてYESと判定される。
【0132】
この判定に伴い、ステップ264aにおいて、保険料の問い合わせがA保険会社になされる。具体的には、当該保険料の問い合わせは、保険料問い合わせデータとして、サーバ50aから上述と同様にA保険会社システムのサーバ20aに送信される。すると、この送信データに基づき、A保険会社システム20では、サーバ20aは、上記A保険会社用プログラムのうちの保険料提供プログラムの実行のもと、上記顧客の保証内容に適する保険料を検索し、保険料データとして、ルータ20bから上述と同様にサーバ50aに送信する。
【0133】
この送信に対し、サーバ50aでは、上記保険料データ及び上記保証内容データの各内容に問題がないかの確認要求が、ステップ265において、上記顧客に対しなされる。具体的には、当該確認要求は、保証内容及び保証料の確認要求データとしてサーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0134】
すると、上記保証内容及び保険料の確認要求データがコンピュータ部12により応答処理ステップ602にて表示部13に出力され、図26(b)にて示すように保証内容及び保証料の確認要求画面として表示される。ここで、当該表示内容は、図26(b)にて示すごとく支払い方法及び保険料である。このような表示に伴い、ステップ266の処理が上述と同様になされ、最終的に当該ステップ266でのYESとの判定で、保険内容特定処理ルーチン200の処理が終了する。これにより、上記顧客の保険内容が特定される。
2.受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の処理
以上のように保険内容特定処理ルーチン200の処理が終了すると、サーバ50aは、図8〜図11のフローチャートに従い受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の処理をする。ます、図8のステップ301にて、シミュレーションのための事故の選び方が上記顧客に質問される。具体的には、当該質問は、事故選択方法質問データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0135】
これに伴い、コンピュータ部12では、図14のステップ610において、上述のような事故選択方法質問データの送信に基づき、事故の選び方を選択する画面を受信したとして、YESと判定される。この判定に伴い、上述の事故選択方法質問データは、コンピュータ部12により、図14のステップ611にて表示部13に入力され、図27にて示すように事故選択方法質問画面として表示される。
【0136】
これに対し、上記顧客が、操作部11の操作により、表示部13の事故選択方法質問画面上にて「自分で選ぶ」或いは「おまかせにする」のいずれかの選択ボタンを押して、送信ボタン(図示しない)を押すと、「自分で選ぶ」或いは「おまかせにする」を表すデータが、ステップ612にて、事故の選び方回答データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。また、ステップ612での処理に伴い、ステップ620において、事故は自分で選ぶか否かが判定される。そして、ステップ612で上記顧客が「自分で選ぶ」とコンピュータ部12に入力した場合には、ステップ620での判定はYESとなる。一方、ステップ612において、上記顧客が「おまかせにする」とコンピュータ部12に入力した場合には、ステップ620での判定はNOとなる。
【0137】
上述のように事故の選び方回答データがサーバ50aに送信されると、このサーバ50aでは、上記事故の選び方回答データに基づき、上記顧客から事故の選び方につき回答ありとして、図8のステップ302においてYESと判定される。この判定後、ステップ303において、上記顧客の回答が事故を自分で選ぶとの回答か否かが判定される。
【0138】
ここで、上述の事故の選び方回答データが、「自分で選ぶ」とのデータであれば、ステップ303において、YESと判定され、事故の顧客選択処理ルーチン310(図8及び図10参照)の処理がなされる。一方、上述の事故の選び方回答データが「おまかせにする」というデータであれば、ステップ303においてNOと判定され、事故のキーワード検索処理ルーチン320(図8及び図11参照)の処理がなされる。
【0139】
以下、事故の顧客選択処理ルーチン310の処理につき図14のステップ630〜ステップ632の処理との関係で説明するとともに事故のキーワード検索処理ルーチン320の処理につき図14のアトラクション処理ルーチン640の処理との関係で説明する。
(1)事故の顧客選択処理ルーチン310の処理
まず、図10のステップ311にて、上記顧客に対し、事故事例の一欄の提示による事故の選択が要求される。具体的には、この要求は、事故事例選択要求データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。この送信に伴い、当該コンピュータ部12では、上述のようなステップ620(図14参照)でのYESとの判定のもと、上記事故事例選択要求データに基づき、事故を事故事例の一欄から選択する画面を受信したとして、ステップ630において、YESと判定される。ついで、ステップ631にて、上記事故事例選択要求データがコンピュータ部12により表示部13に入力されて図28にて示すように事故事例選択要求画面として表示される。この表示による事故事例としては、図28にて示すごとく、「交差点で右折車に衝突」、「交差点で自転車に接触」、「交差点で歩行者に接触」及び「交差点で電柱に衝突」があげられる。
【0140】
上記事故事例選択要求画面上において、上記顧客が、事故事例の一覧から一つの事故を選択するようにその選択ボタンを押し、送信ボタン(図示しない)を押すと、選択した事故事例は、ステップ632にて、事故事例選択データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。すると、この送信データに基づき、サーバ50aにおいて、上記顧客から事故の選択ありとして、図10のステップ312においてYESと判定される。これにより、上記顧客が事故を自分で選択する場合における事故の顧客選択処理ルーチン310の処理が終了する。
(2)事故のキーワード検索処理ルーチン320の処理
一方、上述のようにステップ303(図8参照)でのNOと判定に伴い事故のキーワード検索処理ルーチン320(図8及び図11参照)の処理が開始されると、図11のステップ321において、上記顧客に対し、アトラクションをやってみないかにつき質問がなされる。この質問は、アトラクション参加質問データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0141】
しかして、上述のような図14のステップ620においてNOとの判定に伴い開始されるアトラクション処理ルーチン640(図14及び図17参照)の処理において、アトラクション参加質問データが上述のごとくコンピュータ部12に送信されると、図17のステップ641において、当該アトラクション参加質問データに基づき、アトラクション参加質問画面を受信したとして、YESと判定され、ステップ641aにて、当該アトラクション参加質問データがコンピュータ部12により表示部13に入力されて、アトラクション参加質問画面として、「アトラクションに参加してみませんか」と表示される。
【0142】
この表示に基づき、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、上記ステップ641aにおいて、「アトラクションに参加してみる」或いは「アトラクションに参加しない」旨の回答をコンピュータ部12に入力すると、この回答は、参加有無回答データとして、コンピュータ部12から上述のようにサーバ50aに送信される。このステップ641aの処理に伴い、ステップ642においてアトラクションに参加するか否かにつき判定される。ここで、上記参加有無回答データが、「アトラクションに参加してみる」というデータであればステップ642での判定はYESとなり、「アトラクションに参加しない」というデータであればステップ642での判定はNOとなる。
【0143】
上述のように参加有無回答データがサーバ50aに送信されると、サーバ50aでは、上記顧客からの回答ありとして、ステップ322(図11参照)においてYESと判定され、ステップ323において、上記顧客の回答はアトラクションに参加してみるという回答か否かが判定される。ここで、上記アトラクション参加質問データが、「アトラクションに参加してみる」というデータであれば、ステップ323においてYESと判定され、一方、「アトラクションに参加しない」というデータであれば、ステップ323での判定はNOとなる。
【0144】
しかして、上述のようにステップ323での判定がYESとなる場合には、ステップ324において、アトラクションが、アトラクションデータとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。これに伴い、コンピュータ部12では、上述のようなステップ642(図17参照)でのYESとの判定のもと、アトラクションの画面を受信したとして、ステップ643においてYESと判定される。この判定に伴い、上記アトラクションデータがステップ644にてコンピュータ部12により表示部13に入力され、アトラクションの画面として表示される。ここで、上記アトラクションとしては、上記顧客にとって興味のありそうなアトラクションがあげられる。
【0145】
ついで、上記アトラクションの画面上にて、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、当該アトラクションに参加すると、この参加結果は、アトラクション参加データとして、ステップ645において、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。これに伴い、サーバ50aでは、図11のステップ325において、上記顧客からアトラクションの回答ありとして、YESと判定される。
【0146】
この判定後、ステップ326において、上記顧客が事故事例を自分で選択せずかつアトラクションに参加する場合の事故検索キーワード設定が、上記顧客によるアトラクション参加データその他の取得情報をもとに次のようになされる。当該取得情報は、本第1実施形態では、事故事例データベースの検索のためのもので、この取得情報は、上記アトラクション参加データであるアトラクション結果を表す情報、上記顧客の契約条件に基づく顧客情報及びシミュレーション時の客観的状況を表す情報により構成される(図29参照)。
【0147】
本第1実施形態において、上記顧客の契約条件としては、当該顧客が保険契約の対象とする車の型式、当該顧客の年齢、居住地、免許の色及び家族、等級並びに使用目的等があげられる。上記アトラクションの結果としては、顧客の音楽鑑賞、釣りや旅行等の趣味、ライフスタイルや嗜好等が例としてあげられる。また、上記客観的状況としては、春、夏、秋、冬等の季節、天候、時間帯、話題等が例としてあげられる。
【0148】
現段階では、上記アトラクションの結果を表す情報は、上記顧客の趣味が釣りであることとする。上記顧客の契約条件に基づく顧客情報は、当該顧客の居住地が広島県であることとする。また、上記シミュレーション時の客観的状況を表す情報は、季節が春であることとする。
【0149】
また、サーバ50aのハードディスク51には、図29にて示す居住地用テーブル、趣味用テーブル及び季節用テーブル等の各種テーブルが予め当該サーバ50aにより読み出し可能にキーワードテーブルとして記憶されている。ここで、当該キーワードテーブルとしては、上記居住地用、趣味用及び季節用の各テーブルの他には、種々のものが例としてあげられる。例えば、上記契約条件に関連するテーブルとして、車の型式、当該顧客の年齢、免許の色及び家族、等級並びに使用目的に関連するキーワードテーブルがあげられる。
【0150】
さらに、サーバ50aのハードディスク51には、図30にて示す事故事例データベースが予め当該サーバ50aにより読み出し可能に記憶されている。ここで、当該事故事例データベースは、上記キーワードテーブル中のキーワードのうち少なくとも一つを含む事故事例を複数蓄積しデータとして構成されている。
【0151】
このような前提のもと、ステップ326では、上記取得情報のうちの顧客情報に基づき、上記居住地用テーブルから、広島県に居住する上記顧客にとって関連のあるキーワードとして、重みが3である「中国自動車道」が無作為に検索される(図30参照)。また、上記取得情報のうちアトラクションの結果に基づき、趣味用テーブルから、上記顧客に関連するキーワードとして、重みが4である「早朝」が無作為に検索される(図30参照)。さらに、上記取得情報のうちのシミュレーション時の客観的状況に基づき、上記顧客に関連するキーワードとして、重みが4である「居眠り」が無作為に検索される(図30参照)。これにより、上記顧客からのアトラクション参加データがあった場合に対する三つの事故検索キーワードが設定される。
【0152】
このように三つの事故検索キーワードが設定されると、ステップ327において、これら三つの事故検索キーワードに基づき、上記事故事例データベースから事故事例が論理和処理で検索される。この検索により、図30にて部分的に示すように、三つの事故事例A、B及びCが検索される。
【0153】
ここで、事故事例Bは、「早朝、中国自動車道の本線を走行中、加速車線から本線に合流しようとした大型トラックに衝突された(契約者車両の損害:250万円、契約者の治療費:70万円、相手方の損害:120万円)。相手の過失割合が90%(100%でなかった。)ため、被害者でも翌年の保険料が増大する。」という事例であって、「早朝」及び「中国自動車道」という二つのキーワードを含む。事故事例Aは、「早朝、一時停止をせず、踏切に進入した・・・ ・。」という事例であって、「早朝」という一つのキーワードを含む。また、事故事例Cは、「深夜、帰宅途中の契約者が居眠りのため・・・・。」という事例であって、「居眠り」という一つのキーワードを含む。また、事故事例Bの重み合計は7であるのに対し、事故事例Aの重み合計は4であり、また、事故事例Cの重み合計は4である。
【0154】
以上により、上記検索の結果、重み合計が最も大きい事故事例Bが、上述のようにアトラクション参加データがある場合において上記顧客に提示される事故事例として選定される。また、アトラクションの種類や範囲が多岐に亘ることを考慮すれば、上記キーワードの範囲が無限に広がることから、上記顧客がキーワードの設定をいやがる場合であっても、アトラクションのうち当該顧客にとって興味をそそるものを利用することで、上記キーワードの設定を容易に行える。また、キーワードの範囲は広くとれるので、過去の事故事例の範囲も広くし得る。従って、受け取り可能保証内容のシミュレーションを行う際に、上記顧客に身近な事故事例をより一層検索し易い。
【0155】
一方、上述のようにステップ323(図11参照)でNOと判定される場合には、ステップ323aにおいて、上記顧客が自分で事故を選択せずかつアトラクションに参加しない場合の事故検索キーワードが設定される。ここでは、上記顧客はアトラクションに参加しないため、上記取得情報のうち上記顧客の契約条件に基づく顧客情報及びシミュレーション時の客観的状況を表す情報が事故検索キーワードの設定のために用いられる。
【0156】
当該ステップ323aにおいて、上記顧客の契約条件に基づく顧客情報(現段階では、上記顧客の居住地が広島県であること)及びシミュレーション時の客観的状況を表す情報(現段階では、季節が春であること)に基づき、二つのキーワードが、図29のキーワードテーブルから事故検索キーワードとして設定される。当該二つのキーワードは、上述したアトラクション参加の場合と同様に、「中国自動車道」及び「居眠り」である。
【0157】
このように二つのキーワードが設定されると、これら二つのキーワードに基づきステップ327において上記事故事例データベース(図30参照)から事故事例が論理和処理で両事故事例B、Cとして検索される。この検索結果により、両事故事例B、Cのうち重み合計が最も大きい事故事例が、上述のようにアトラクションに参加しなかった場合において上記顧客に提示される事故事例として選定される。ここでは、事故事例Bの重み合計が3であり、事故事例Cの重み合計が4であることから、事故事例Cが選択される。
【0158】
以上によれば、上述のような過去の事故事例の検索でもって、上記顧客にとりより現実味があって保証の必要性の高い事故事例を選択することとなり、その結果、このような選択事故事例を適用することで、上記シミュレーションが、顧客にとってもより現実味があり保証の必要性が高い保証内容に保険の契約条件等を絞り込める。
【0159】
上述のように事故の顧客選択処理ルーチン310或いは事故のキーワード検索処理ルーチン320の処理が終了すると、受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300は図8のステップ330に進む。
【0160】
このステップ330では、事故の顧客選択処理ルーチン310において上記顧客が自分で事故事例の一覧から選択した事故事例、上記顧客が自分で事故事例を選択するのではなくアトラクションにも参加しない場合において事故のキーワード検索処理ルーチン320のステップ323aにて設定される二つの事故検索キーワードに基づきステップ327にて選択された事故事例(上記事故事例C)、或いは上記顧客が自分では事故事例を選択しないもののアトラクションには参加する場合において事故のキーワード検索処理ルーチン320のステップ326にて設定される三つの事故検索キーワードに基づきステップ327にて選択された事故事例(上記事故事例B)が上記顧客に提示される。具体的には、上記各選択事故事例のいずれかが、事故事例提示データとして、サーバ50aにより上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0161】
すると、上記事故事例提示データに基づき、図15のステップ650において、事故事例画面を受信したとして、YESと判定される。これに伴い、上記事故事例提示データが、ステップ651において、コンピュータ部12により、表示部13に入力され、図31にて示すように事故事例画面として表示される。この表示では、図31にて示すように、上記事故事例提示データによる事故が起きた場合における全体の損害額、相手方の負担及びあなたの負担が、それぞれ具体的な金額でもって事故事例の内容として表示される。
【0162】
上述のような事故事例画面上において、上記顧客が、上記事故事例の内容を確認し、「次へ」のボタンを押すと、この「次へ」のデータは、ステップ652にて、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。すると、この送信データに基づき、サーバ50aでは、「次へ」の受信であるとして、図8のステップ331にてYESと判定される。
【0163】
その後、ステップ332において、上記顧客が保険内容特定処理ルーチン200にて上述のように事前に特定した保険で受け取ることができる保険金額及び付帯サービスが特定される。ついで、当該保険金額及び付帯サービスは、ステップ333にて上記顧客に提示される。具体的には、当該保険金額及び付帯サービスは、受け取り保険金額及び付帯サービスの提示データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0164】
すると、この送信データに基づき、コンピュータ部12では、受け取り保険金額と付帯サービスの提示画面を受信したとして、図15のステップ660においてYESと判定される。この判定に伴い、上記受け取り保険金額及び付帯サービスの提示データがコンピュータ部12によりステップ661にて表示部13に入力され、図32で示すように受け取り保険金額と付帯サービスの提示画面として表示される。ここでは、図32で示すように、上記顧客の受け取り保険金額及び負担との差額が、付帯サービスとともに、具体的な金額でもって表示される。
【0165】
この表示に基づき、上記顧客は、受け取り保険金額と付帯サービスを確認し、操作部11の操作により、上記受け取り保険金額と付帯サービスの提示画面上にて「次へ」のボタンを押すと、この「次へ」のデータは、図15のステップ662において、コンピュータ部12により上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0166】
すると、この送信データに基づき、サーバ50aでは、「次へ」の受信として、図9のステップ334においてYESと判定される。この判定に伴い、ステップ340にて、上記事故事例の事故が発生した場合の保険更新時保険料の問い合わせがA保険会社になされる。具体的には、当該問い合わせは、保険更新時保険料問い合わせデータとして、サーバ50aから上述と同様にA保険会社システム20のサーバ20aに送信される。
【0167】
これに伴い、当該サーバ20aは、A保険会社用プログラムのうちの保険料計算プログラムの実行により、次回の保険更新時保険料を計算し、この計算保険料を更新時保険料データとして、上述と同様にサーバ50aに送信する。すると、このサーバ50aでは、保険更新時の保険料が上記顧客に対し図9のステップ341にて提示される。具体的には、上記更新時保険料データが、次回更新時保険料提示データとして、サーバ50aにより上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0168】
この送信データに基づき、コンピュータ部12では、次回更新時保険料提示画面を受信したとして、図16のステップ670においてYESと判定される。この判定の後、上記次回更新時保険料提示データは、コンピュータ部12により、ステップ671において、表示部13に入力され、図33にて示すように次回更新時保険料提示画面として表示される。ここでは、図33にて示すように次回の保険更新時の保険料が、現在との差額と共に、具体的な金額でもって表示される。
【0169】
このように、事故の発生に伴い次回保険契約時に増減する保険料をシミュレーションし明示することで、上記顧客は次回保険更新時の料金体系を実感できる。
【0170】
上記次回更新時保険料提示画面による表示に基づき、上記顧客は、次回更新時の保険料を確認し、操作部11の操作により上記次回更新時保険料提示画面上の「次へ」のボタンを押すと、この「次へ」のデータは、ステップ672にて、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。すると、当該送信データに基づき、サーバ50aでは、「次へ」を受信したとして、図9のステップ342においてYESと判定される。そして、ステップ343において、シミュレーションの継続方法の選択要求が上記顧客に対しなされる。即ち、当該選択要求がシミュレーションの継続方法選択要求データとしてサーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0171】
この送信データに基づき、コンピュータ部12では、シミュレーションの継続方法選択画面を受信したとして、図16のステップ680においてYESと判定される。これに伴い、上記シミュレーションの継続方法選択要求データが、コンピュータ部12により、ステップ681にて、表示部13に入力され、図34にて示すようにシミュレーションの継続方法選択画面として表示される。ここでは、図34にて示すように、シミュレーションの継続方法の選択例として、「別の事故でやってみる」、「今回に続けてやってみる」、「保険の内容を見直す」及び「やめる」が表示される。
【0172】
この表示に基づき、上記顧客は、端末10の操作部11の操作により、上記シミュレーションの継続方法選択画面上にて、シミュレーションの継続方法の一つをその選択ボタンを押すことで選択し、送信ボタン(図示しない)を押すと、このように選択したシミュレーションの継続方法は、ステップ682にて、シミュレーション継続方法選択データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。しかして、サーバ50aにおいて、上記シミュレーション継続方法選択データに基づき、継続方法の選択結果を受信したとして、図9のステップ350にてYESと判定されると、ステップ360において、継続方法の選択結果は何かが判定される。
【0173】
ここで、上記シミュレーション継続方法選択データが上記シミュレーションの継続方法選択画面中の「保険の内容を見直す」或いは「やめる」というデータであれば、上記サーバプログラムは、ステップ360の処理からステップ400(図2参照)の処理に進む。ここで、ステップ400での判定がYESになる場合には、上記サーバプログラムは、上述の保険内容特定処理ルーチン200に戻る。このため、上記顧客が保険の内容を見直したいと希望している当該保険内容の見直し内容を加味して、保険内容特定処理ルーチン200の処理が再度上述と実質的に同様に繰り返される。このため、保険内容が上記見直し内容を加味した内容でもって新たに特定される。
【0174】
その後、このように新たに特定した保険内容に基づき受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の処理が上述と実質的に同様に繰り返される。これにより、上記顧客が上記新たな特定保険内容に基づいて受け取ることができる保険金額及び付帯サービスが改めて特定される。
【0175】
また、上記シミュレーション継続方法選択データが上記シミュレーションの継続方法選択画面中の「別の事故でやってみる」というデータ或いは「今回に続けてやってみる」というデータであれば、上記サーバプログラムは、ステップ360の処理から上述のステップ301(図8参照)の処理に戻る。このため、受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の処理がステップ301から再び繰り返される。
【0176】
このような受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の繰り返し処理では、事故の顧客選択処理ルーチン310で事故事例が新たに選択され、或いは事故のキーワード検索処理ルーチン320で新たに設定される二つ或いは三つの事故検索キーワードに基づき新たな事故事例が検索される。このような事故事例は、先の事故事例とは異なる事故事例であるとする。そして、この新たな事故事例に基づき保険内容特定処理ルーチン200において既に特定済みの保険で受け取ることができる保険金額及び付帯サービスが改めて特定される。ここで、上記顧客による事故事例の追加をもとになされる場合には、保険の契約期間内で2回目以降の事故で受け取ることができる保険金額のシミュレーションも可能となる。
【0177】
以上のような上記顧客による保険内容見直し要求に伴う保険内容特定処理ルーチン200及び受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の各処理又は上記顧客による別の事故でやってみる或いは今回に続けてやってみるという要求に基づく受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の処理は、上記顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき満足する受け取り可能保険金額及び付帯サービスとなるまで繰り返される。
【0178】
このようなシミュレーションの繰り返しの結果、上記シミュレーション継続方法選択データが上記シミュレーションの継続方法選択画面中の「やめる」というデータになれば、上記サーバプログラムはステップ400(図2参照)に進みNOと判定される。なお、上述のような一度のシミュレーションの結果上記シミュレーション継続方法選択データが上記シミュレーションの継続方法選択画面中の「やめる」というデータであれば、同様にステップ400においてNOと判定される。これにより、上記顧客が契約したい自動車保険の内容が最終的に確定する。
【0179】
以上のように、保険内容特定処理ルーチン200及び受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300の各処理或いは、保険内容特定処理ルーチン200での処理に基づく受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300での処理を繰り返すことで、上記顧客が契約の対象とする自動車保険の契約条件及び保障内容に基づき将来の事故の発生時に受け取り可能な保証内容(保険金額及び付帯サービス)を、当該顧客が満足するまで絞り込むようにシミュレーションすることができる。
【0180】
その結果、上記顧客は、自動車保険の契約申し込みに先立ち、当該自動車保険によって将来の事故の発生時に受け取り可能な保証内容を予め確認できる。よって、上記顧客が、将来の事故発生時に想定していた保険金及び付帯サービスを受けられなかったり、不必要な保証内容に高い保険料を払ったりすることを未然に防止しつつ、当該顧客は、上述のような事前のシミュレーション結果をもとに、安心しかつ満足して、自動車保険の契約申し込みを行える。
【0181】
ここで、上記シミュレーションは、上記顧客自らによる自動車保険の契約条件や保証内容の端末10への入力をもとになされるので、上記顧客が自己の希望に合った契約条件や保証内容を上記シミュレーションでもって絞り込める。また、上述のように、上記シミュレーションは、上記顧客による自動車保険の契約申し込みに先立ち、なされるので、上記顧客は、契約したい自動車保険がどのような契約条件になっているかに関し、予め判断できるので、上記顧客が満足し得る契約条件や保証内容の自動車保険の契約申し込みを可能とし得る。
3.保険契約手続処理ルーチン500の処理
上述のように図2のステップ400でNOとの判定がなされると、上記サーバプログラムは保険契約手続処理ルーチン500(図12及び図13参照)の処理に移行する。図12のステップ501において、上記顧客に対し、シミュレーションした自動車保険の契約意思が確認される。即ち、当該確認が、契約意思確認データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。この送信に伴い、上記契約意思確認データは、図16の保険契約手続処理ルーチンでの処理に応答する処理ステップ690(以下、契約手続応答処理ステップ690という)にて、コンピュータ部12により表示部13に入力され、図35にて示すように契約意思確認画面として表示される。
【0182】
上記契約意思確認画面上にて、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、「契約する」或いは「契約しない」の選択ボタンを押して送信ボタン(図示しない)を押すと、「契約する」或いは「契約しない」の契約意思回答データは、契約手続応答処理ステップ690にて、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0183】
この送信に伴い、サーバ50aでは、上記契約意思回答データに基づき、上記顧客からの契約の意思確認に対する回答ありとして、図12のステップ510において、YESと判定される。然る後、ステップ520において、上記契約意思回答データが「契約しない」というデータであれば契約の意思がなしとしてNOと判定される。これにより、保険契約手続処理ルーチン500が終了する。
【0184】
一方、上記契約意思回答データが「契約する」というデータであれば、契約の意思ありとして、ステップ520においてYESと判定される。これに伴い、図13のステップ530において、保険(自動車保険)の申し込み方法は何かが判定される。ここで、当該申し込み方法がオンラインで契約を希望する方法であれば、保険契約手続処理ルーチン500は、ステップ530の処理からステップ531の処理に移行する。そして、このステップ531において、上記顧客に対し、保険契約に必要な情報入力が要求される。この要求は、契約情報入力要求データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0185】
すると、上記契約情報入力要求データは、契約手続応答処理ステップ690において、コンピュータ部12により表示部13に入力され、図36(a)にて示すように契約情報入力要求画面として表示される。これに伴い、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、当該契約情報入力要求画面上にて契約に必要な情報(住所、氏名、電話、現在契約している保険会社及び証券番号)を各ダイアログブロック内に入力すると、このように入力したデータは、契約手続応答処理ステップ690において、契約情報入力データとして、コンピュータ部12により上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0186】
この送信データに基づき、サーバ50aでは、上記顧客から契約に必要な情報入力ありとして、図13のステップ540において、YESと判定される。この判定に伴い、上記顧客からの上記入力契約情報は、データとして、サーバ50aから上述と同様にA保険会社システムのサーバ20aに送信される。これにより、当該A保険会社システムでは、上記顧客の契約情報がサーバ20aにより確認処理される。
【0187】
また、上記保険の申し込み方法が申込書の送付を希望するものであれば、保険契約手続処理ルーチン500は、図13のステップ530の処理からステップ532の処理に移行する。そして、このステップ532において、上記顧客に対し、申込書の送付に必要な情報入力が要求される。この要求は、申込書送付情報入力要求データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0188】
すると、上記申込書送付情報入力要求データは、契約手続応答処理ステップ690において、コンピュータ部12により表示部13に入力され、図36(b)にて示すように申込書送付情報入力要求画面として表示される。これに伴い、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、当該申込書送付情報入力要求画面上にて申し込みに必要な情報(住所、氏名、電話)を各ダイアログブロック内に入力すると、このように入力した申込書送付情報は、契約手続応答処理ステップ690において、申込書送付情報入力データとして、コンピュータ部12により上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0189】
この送信データに基づき、サーバ50aでは、上記顧客から申し込みに必要な情報入力ありとして、図13のステップ550において、YESと判定される。この判定に伴い、上記顧客からの申込書送付入力情報は、データとして、サーバ50aから上述と同様にA保険会社システムのサーバ20aにステップ551にて送信される。これにより、当該A保険会社システムでは、上記顧客の申込書送付入力情報がサーバ20aにより確認処理される。
【0190】
また、上記保険の申し込み方法が保険募集人との面談を希望するものであれば、保険契約手続処理ルーチン500は、図13のステップ530の処理からステップ533の処理に移行する。そして、このステップ533において、上記顧客に対し、保険募集人との面談に必要な情報入力が要求される。この要求は、募集人面談情報入力要求データとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0191】
すると、上記募集人面談情報入力要求データは、コンピュータ部12により、契約手続応答処理ステップ690において、表示部13に入力され、図36(c)の募集人面談情報入力要求画面として表示される。これに伴い、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、当該募集人面談情報入力要求画面上にて面談に必要な情報(住所、氏名、電話、面談希望日、面談場所)を各ダイアログブロック内に入力すると、このように入力した募集人面談情報は、契約手続応答処理ステップ690において、募集人面談情報入力データとして、コンピュータ部12により上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0192】
この送信データに基づき、サーバ50aでは、上記顧客から保険募集人との面談に必要な情報入力ありとして、図13のステップ560において、YESと判定される。この判定に伴い、上記顧客からの募集人面談入力情報は、データとして、サーバ50aから上述と同様にA保険会社システムのサーバ20aにステップ561にて送信される。これにより、当該A保険会社システムでは、上記顧客の募集人面談情報がサーバ20aにより確認処理される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図37〜図40を参照して説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた事故のキーワード検索処理ルーチン320(図11参照)に代えて、図37及び図38にて示す事故のキーワード検索処理ルーチン320Aが採用されている。その他の構成は上記第1実施形態と実質的に同様である。
【0193】
このように構成した本第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べたと同様に受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチン300のステップ303(図8参照)において、上記顧客が上述のようにシミュレーションのための事故を自分では選ばないという回答をしたことに基づきNOと判定された場合に、事故のキーワード検索処理ルーチン320Aの処理が、事故のキーワード検索処理ルーチン320の処理に代えてなされる。
【0194】
まず、図37のステップ321Aにおいて、アトラクションとして、クイズ、アンケート若しくはゲームをやってみないかが上記顧客に対し質問される。この質問は、アトラクションとしてのクイズ、アンケート若しくはゲームへの参加質問データ(以下、クイズ等参加質問データともいう)として、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0195】
ここで、上記第1実施形態にて述べた図17のアトラクション処理ルーチン640のステップ641において、上記クイズ等参加質問データに基づきYESと判定され、ステップ641aにて、コンピュータ部12により表示部13に入力されて、上記アトラクション参加質問画面に代わるクイズ等参加質問画面(図39参照)として表示される。
【0196】
このクイズ等参加質問画面上にて、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、「クイズに答える」、「アンケートに答える」、「ゲームをする」及び「何もしない」のいずれかと回答すべく対応の選択ボタンを押して送信ボタン(図示しない)を押すと、当該回答は、上記ステップ641aにて、クイズ等参加有無回答データとして、コンピュータ部12から上述のようにサーバ50aに送信される。
【0197】
ステップ641aの処理後、ステップ642においてアトラクションに参加するか否かにつき判定される。ここで、上記クイズ等参加有無回答データが、「アトラクションとしてのクイズ、アンケート或いはゲームに参加してみる」というデータであればステップ642での判定はYESとなり、「クイズ、アンケート或いはゲームに参加しない」というデータであればステップ642での判定はNOとなる。
【0198】
また、上述のようなクイズ等参加有無回答データのサーバ50aへの送信に基づき、サーバ50aでは、上記顧客からの回答ありとして、図37のステップ322においてYESと判定されると、次のステップ323において、上記顧客の回答はアトラクションとしてのクイズ、アンケート或いはゲームに参加してみるという回答か否かが判定される。ここで、上記クイズ等参加有無回答データが、「アトラクションとしてのクイズに参加してみる」、「アトラクションとしてのアンケートに参加してみる」或いは「アトラクションとしてのゲームに参加してみる」というデータであれば、ステップ323においてYESと判定され、一方、上記クイズ等参加有無回答データが「クイズ、アンケート及びゲームのいずれにも参加しない」というデータであれば、ステップ323での判定はNOとなる。
【0199】
しかして、上述のようにステップ323での判定がYESとなる場合には、図38のステップ328において、上記顧客の選択は何かが判定される。ここで、上記クイズ等参加有無回答データが、「アトラクションとしてのクイズに参加してみる」というデータであれば、事故のキーワード検索処理ルーチン320Aは、ステップ328の処理からステップ329aの処理に移行する。そして、このステップ329aにおいて、上記顧客に対しクイズが出される。具体的には、当該クイズは、クイズデータとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0200】
この送信クイズデータに基づき、コンピュータ部12において、アトラクションの画面を受信したとして、図17のステップ643にてYESと判定されると、当該クイズデータは、図17のステップ644にて、コンピュータ部12により表示部13に入力されて、図40(a)にて示すようにアトラクションの画面であるクイズ画面として表示される。
【0201】
このクイズ画面上にて、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、回答を入力し、送信ボタンを押すと、当該回答は、アトラクション参加データであるクイズ回答データとして、図17のステップ645にて、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。この送信データに基づき、サーバ50aでは、上記顧客からクイズの回答ありとして、図38のステップ329dにてYESと判定される。この判定後、ステップ329gにおいて、上記契約条件に基づく顧客情報、上記クイズの回答を表す情報及び上記シミュレーション時の客観的状況を表す情報に基づき、事故検索キーワードが、図11のステップ326での処理と実質的に同様に設定される。
【0202】
また、上述のようにステップ323(図11参照)での判定がYESとなる場合に、上記クイズ等参加有無回答データが、「アトラクションとしてのアンケートに参加してみる」というデータであれば、事故のキーワード検索処理ルーチン320Aはステップ328の処理からステップ329bの処理に移行する。そして、このステップ329bにおいて、上記顧客に対し、アンケートが実施される。具体的には、当該アンケートが、アンケートデータとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0203】
この送信アンケートデータに基づき、コンピュータ部12において、アトラクションの画面を受信したとして、図17のステップ643にてYESと判定されると、当該アンケートデータは、図17のステップ644にて、コンピュータ部12により表示部13に入力されて、図40(b)にて示すようにアトラクションの画面であるアンケート画面として表示される。
【0204】
上記アンケート画面上にて、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、回答を入力し、送信ボタンを押せば、当該回答は、アトラクション参加データであるアンケート回答データとして、図17のステップ645にて、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。この送信データに基づき、サーバ50aでは、上記顧客からアンケートの回答ありとして、図38のステップ329eにてYESと判定される。この判定後、ステップ329hにおいて、上記契約条件に基づく顧客情報、上記アンケートの回答を表す情報及び上記シミュレーション時の客観的状況を表す情報に基づき、事故検索キーワードが、図11のステップ326での処理と実質的に同様に設定される。
【0205】
また、上述のようにステップ323(図11参照)での判定がYESとなる場合に、上記クイズ等参加有無回答データが、「アトラクションとしてのゲームに参加してみる」というデータであれば、事故のキーワード検索処理ルーチン320Aはステップ328の処理からステップ329cの処理に移行する。そして、このステップ329cにおいて、上記顧客に対し、ゲームが提供される。具体的には、当該ゲームが、ゲームデータとして、サーバ50aから上述と同様に端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0206】
この送信データに基づき、コンピュータ部12において、アトラクションの画面を受信したとして、図17のステップ643にてYESと判定されると、当該ゲームデータは、図17のステップ644にて、コンピュータ部12により表示部13に入力されて、図40(c)にて示すようにアトラクションの画面であるゲーム画面として表示される。
【0207】
上記ゲーム画面上にて、上記顧客が、端末10の操作部11の操作により、ゲームを行い、送信ボタンを押せば、当該ゲームの結果が、ゲーム結果データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。この送信データに基づき、サーバ50aでは、上記ゲームは終了したとして、図38のステップ329fにおいて、YESと判定される。この判定後、ステップ329iにおいて、上記契約条件に基づく顧客情報、上記ゲームの結果を表す情報及び上記シミュレーション時の客観的状況を表す情報に基づき、事故検索キーワードが設定される。
【0208】
また、上述のステップ323における判定がNOとなる場合には、図38のステップ323aにおいて、上記顧客の保険契約条件を表す情報と上記シミュレーション時の客観的状況を表す情報に基づき、事故検索キーワードが、図11のステップ323aでの処理と実質的に同様に設定される。
【0209】
以上のようにして、各ステップ329g、329h、329i及び323aのいずれかの処理がなされると、ステップ327において、各ステップ329g、329h、329i及び323aのいずれかでの設定事故検索キーワードに基づき、過去の事故事例が図11のステップ327での処理と実質的に同様に検索される。
【0210】
以上説明したように、本第2実施形態では、クイズ、アンケート及びゲームのいずれかが上記第1実施形態にて述べたアトラクションとして採用される。このため、上記顧客が自分にとって興味のあるアトラクションとして採用したクイズ、アンケート及びゲームのいずれかに基づき、事故検索キーワードが設定される。従って、事故事例検索に必要な事故検索キーワードの設定がより一層容易になされ得る。その結果、上記事故事例データベースを利用する事故事例の検索も容易に行える。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態につき図41〜図47を参照して説明すると、この第3実施形態では、顧客用端末10Aが、上記第1実施形態にて述べた顧客用端末10及び電話回線90に代えて、採用されている。当該顧客用端末10Aは、上記顧客が使用する自動車の車室内適所において、当該自動車に搭載したナビゲーションシステム10Bに付設されており、この顧客用端末10Aは、上記第一実施形態にて述べたパソコン10aと、携帯電話10cとにより構成されている。但し、本第3実施形態では、パソコン10aとして、ノート型パソコンが採用されており、このノート型パソコンは、パソコン10aと同様に、操作部11、コンピュータ部12及び表示部13でもって構成されている。
【0211】
携帯電話10cは、上記車室内にてコンピュータ部12の近辺に設けた設置部(図示しない)に着脱可能に設置されるようになっており、当該携帯電話10cは、上記設置部に設置されたとき、当該設置部を介しコンピュータ部12に有線接続されて、コンピュータ部12による制御のもと、プロバイダネットワーク80を介しネットワーク60と無線による通信を行う。また、携帯電話10cは、上記設置部から除去されたとき、コンピュータ部12との有線接続から解除される。なお、上記設置部はコンピュータ部12と電気的に有線接続されている。
【0212】
ナビゲーションシステム10Bは、ナビゲーション装置10dと、走行履歴記憶装置10eとを備えている。ナビゲーション装置10dは、当該自動車の走行に応じてその走行案内を行うとともに、この走行案内に伴い当該自動車の走行履歴をデータ(以下、走行履歴データともいう)として走行履歴記憶装置10eに記憶する。また、当該ナビゲーション装置10dは、コンピュータ部12による制御のもと、走行履歴記憶装置10eに記憶した走行履歴データを読み出してコンピュータ部12に出力する。なお、上記走行履歴には、市街地域等の自動車の走行地域(例えば、比較的多い走行地域)が含まれる。
【0213】
本第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べたサーバプログラムは、事故のキーワード検索処理ルーチン320(図11参照)においてステップ327を廃止し、このようにステップ327を廃止した事故のキーワード検索処理ルーチン320とステップ330(図8参照)との間に事故のキーワード検索処理ルーチン370(図42及び図43にて示すフローチャート参照)を追加するように変更されている。従って、サーバ50aは、このように変更したサーバプログラムを実行する。
【0214】
また、本第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べた端末プログラムは、アトラクション処理ルーチン640(図14参照)とステップ650(図15参照)との間に走行履歴処理ルーチン640A(図44及び図45参照)を追加して、この走行履歴処理ルーチン640Aの処理或いはステップ632(図14参照)の処理の終了に伴いステップ650の処理を行うように変更されている。従って、コンピュータ部12は、上述のように変更した端末プログラムを実行する。また、上述したコンピュータ部12による走行履歴データの読み出しは、走行履歴処理ルーチン640Aの処理中においてなされる。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0215】
このように構成した本第3実施形態において、上記第1実施形態にて述べたようにサーバ50aが上述のように変更したサーバプログラムの実行のもと事故のキーワード検索処理ルーチン320(図11参照)におけるステップ323a或いは326にて事故検索キーワード設定を終了し、また、端末10Aが上述のように変更した端末プログラムの実行のもとアトラクション処理ルーチン640(図14参照)の処理を終了すると、サーバ50aは、図42及び図43のフローチャートに従い事故のキーワード検索処理ルーチン370の処理を行い、一方、コンピュータ部12は、走行履歴処理ルーチン640A(図44及び図45参照)の処理を行う。
【0216】
以下、事故のキーワード検索処理ルーチン370の処理を走行履歴処理ルーチン640Aの処理との関係において説明する。サーバ50aは、事故のキーワード検索処理ルーチン370のステップ371(図42参照)において、当該自動車の走行履歴データの有無の確認要求を行う。即ち、この確認要求は、走行履歴有無確認要求データとして、サーバ50aからルータ50b、ネットワーク60、プロバイダネットワーク80及び端末10Aの携帯電話10cを通しコンピュータ部12に送信される。
【0217】
すると、この送信データに基づき、コンピュータ部12では、走行履歴処理ルーチン640Aのステップ646(図44参照)にて、当該自動車の走行履歴データの有無確認要求を受信したとして、YESと判定される。この判定に伴い、上記走行履歴有無確認要求データは、コンピュータ部12によりステップ646aにて表示部13に入力され、この表示部13にて当該自動車の走行履歴データが有るか否かを確認する画面が表示される。
【0218】
この表示に伴い、上記顧客が、端末10Aの操作部11の操作により、コンピュータ部12にて、ナビゲーションシステム10Bに当該自動車の走行履歴データの有無を確認する処理を行うと、ナビゲーション装置10dから走行履歴記憶装置10eにおける当該自動車の走行履歴データの記憶の有無のデータがコンピュータ部12に入力される。
【0219】
すると、この入力データは、ステップ646b(図44参照)において、走行履歴有無確認データとして、コンピュータ部12から携帯電話10c、プロバイダネットワーク80、ネットワーク60及びルータ50bを介しサーバ50aに送信される。また、上記走行履歴有無確認データが当該自動車の走行履歴データのあることを表せば、次のステップ647において、YESと判定され、一方、上記走行履歴有無確認データが当該自動車の走行履歴データのないことを表せば、ステップ647での判定はNOとなる。
【0220】
上述のような送信走行履歴有無確認データに基づき、サーバ50aでは、ステップ372(図42参照)において、当該自動車の走行履歴データの有無を確認するデータを受信したとして、YESと判定される。ついで、上記走行履歴有無確認データが当該自動車の走行履歴データのあることを表せば、ステップ373においてYESと判定され、一方、上記走行履歴有無確認データが当該自動車の走行履歴データのないことを表せば、ステップ373での判定はNOとなる。
【0221】
上述のようにステップ373での判定がYESになると、ステップ374において、当該自動車の走行履歴データを事故検索に使用するか否かの確認要求がなされる。この確認要求は、走行履歴データ使用有無確認要求データとして、サーバ50aから端末10Aのコンピュータ部12に上述と同様に送信される。すると、この送信データに基づき、コンピュータ部12では、上述のようなステップ647でのYESとの判定のもと、当該自動車の走行履歴データを事故検索に使用するか否かの確認要求を受信したとして、ステップ647a(図44参照)においてYESと判定される。
【0222】
ついで、上記走行履歴データ使用有無確認要求データが、ステップ647b(図45参照)にて、コンピュータ部12により表示部13に入力され、当該自動車の走行履歴データを事故検索に使用するか否かの確認する画面が表示される。この表示画面において、上記顧客が、端末10Aの操作部11の操作により、当該自動車の走行履歴データを事故検索に使用するか否かの回答を入力して送信すると、当該入力回答は、ステップ647cにおいて、上記走行履歴データ使用有無回答データとして、コンピュータ部12から上述と同様にサーバ50aに送信される。さらに、ステップ648において、上記走行履歴データ使用有無回答データが上記走行履歴データを事故検索に使用するとの回答を表せば、YESと判定される。一方、上記走行履歴データ使用有無回答データが上記走行履歴データを事故検索に使用しないとの回答を表せば、ステップ648での判定はNOとなる。
【0223】
上述のように走行履歴データ使用有無回答データがサーバ50aに送信されると、当該送信データに基づき、サーバ50aでは、当該自動車の走行履歴データを事故検索に使用するか否かの回答を受信したとして、ステップ375(図42参照)にてYESと判定される。ここで、上記走行履歴データ使用有無回答データが、当該自動車の走行履歴データを事故検索に使用しないとの回答を表せば、ステップ376(図43参照)においてNOと判定される。
【0224】
一方、上記走行履歴データ使用有無回答データが、当該自動車の走行履歴データを事故検索に使用するとの回答を表せば、ステップ376においてYESと判定され、ステップ377にて、当該自動車の走行履歴データの送信が要求される。この要求は、走行履歴データ送信要求データとして、サーバ50aから上述と同様にコンピュータ部12に送信される。
【0225】
すると、この送信データに基づき、コンピュータ部12では、当該自動車の走行履歴データの送信要求を受信したとして、ステップ648a(図45参照)にてYESと判定される。この判定に伴い、上記走行履歴データ送信要求データが、ステップ648bにおいて、コンピュータ部12により表示部13に入力され、走行履歴データ送信要求画面として表示される。
【0226】
これに伴い、上記顧客は、端末10Aの操作部11の操作により、コンピュータ部12を介しナビゲーションシステム10Bに当該自動車の走行履歴データを要求すると、走行履歴記憶装置10eに記憶済みの当該自動車の走行履歴データは、ナビゲーション装置10dにより読み出されてコンピュータ部12に入力される。ついで、上記顧客が、端末10Aの操作部11の操作により、上記走行履歴データ送信要求画面上の送信ボタンを押すと、上記走行履歴データは、ステップ648cにおいて、コンピュータ部12により上述と同様にサーバ50aに送信される。
【0227】
この送信データに基づき、サーバ50aにおいて、当該自動車の走行履歴データを受信したとして、ステップ378(図43参照)にてYESと判定されると、次のステップ378aにおいて、当該自動車の走行履歴データに基づく事故検索キーワードの追加設定が次にようになされる。
【0228】
即ち、本第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べた取得情報には、当該自動車の走行履歴に基づく情報が追加される(図46参照)。ここで、この走行履歴に基づく情報は、当該自動車の比較的多い走行地域が「市街地域」であることとする(図46参照)。
【0229】
本第3実施形態では、サーバ50aのハードディスク51には、走行地域用テーブル(図46参照)が、上記第1実施形態にて述べたキーワードテーブルに追加して記憶されている。さらに、サーバ50aのハードディスク51には、図30の事故事例データベースに代えて、図47にて示す事故事例データベースが予め当該サーバ50aにより読み出し可能に記憶されている。
【0230】
このような前提のもと、ステップ378aでは、上記走行履歴に基づく情報は、上記顧客の運転に係る当該自動車の比較的多い走行地域が「市街地域」であることに基づき、図46のキーワードテーブル中の走行地域用テーブルから、上記顧客に関連のあるキーワードとして、重みが4である「一時停止」が無作為に検索される(図47参照)。これにより、本第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べたと実質的に同様にステップ326(図11参照)にて三つの事故検索キーワードが設定されることを前提に、ステップ378a(図43参照)で一つの事故検索キーワードが設定される。
【0231】
ついで、ステップ379において、ステップ326における三つの設定事故検索キーワード及びステップ378aにおける一つの設定事故検索キーワードに基づき、図47の事故事例データベースから事故事例が論理和処理で検索される。この検索により、図47にて部分的に示すように、四つの事故事例A、B、C及びDが検索される。
【0232】
ここで、事故事例Aは、上記第1実施形態とは異なり、「早朝」及び「一時停止」の双方を設定事故検索キーワードとするため、当該事故事例Aの重み合計は8となっている(図47参照)。また、各事故事例B及びCは、上記第1実施形態にて述べた事故事例(図30参照)と同様である。また、上記第1実施形態にて述べたように、事故事例Bの重み合計は7であり、事故事例Cの重み合計は4であり、事故事例Dの重み合計は4である。従って、上記検索の結果、重み合計が最も大きい事故事例Aが、上述のようにアトラクションの回答に加え、走行履歴に基づく情報をも加味した場合において、上記顧客に提示される事故事例として選定される。
【0233】
また、上述のようにステップ373(図42参照)においてNOと判定される場合には、当該自動車の走行履歴データはないことから、上記第1実施形態にて述べたステップ327における重み合計が最も大きい事故事例Bが、走行履歴に基づく情報とは関係なく、アトラクションの回答を加味した上記顧客への提示事故事例として選定される。なお、上記第1実施形態にて述べたように、ステップ323a(図11参照)で二つの事故検索キーワードが設定された場合には、上記第1実施形態にて述べたステップ327における重み合計が最も大きい事故事例が、ステップ379(図43参照)においても選択される。
【0234】
以上のようにして事故のキーワード検索処理ルーチン370の処理が終了した後或いは上記第1実施形態にて述べたように事故の顧客選択処理ルーチン310の処理が終了した後は、上記第1実施形態にて述べたと同様にステップ330(図8参照)において事故事例を上記顧客に提示する処理がなされる。
【0235】
但し、本第3実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、事故のキーワード検索処理ルーチン320の処理後において上述のように事故のキーワード検索処理ルーチン370のステップ379にて選択された重み合計の最も大きい事故事例がステップ330にて上記顧客に提示されるか、或いは事故の顧客選択処理ルーチン310で選択された事故事例がステップ330にて上記顧客に提示される。
【0236】
このような事故事例の提示後は、上記第1実施形態と同様にステップ331(図8参照)以後の処理がなされる。このステップ331以後の処理では、事故検索キーワードを設定する処理がステップ326(図11参照)でなされる場合において上記走行履歴データをキーワード検索に使用する場合には、上記第1実施形態にて述べたようにステップ332において事前に特定した保険で受け取ることができる保険金額及び付帯サービスが、上記第1実施形態とは異なり、上記顧客による当該自動車の走行履歴に基づく情報をも加味して特定される。
【0237】
このため、上記顧客に関連する情報をより一層加味した状態で上記保険金額及び付帯サービスが特定され得る。このことは、上記顧客が契約の申し込みを望む自動車保険の契約条件及び保証内容の絞り込みが、より一層精度よく行えることを意味する。
(第4実施形態)
図48〜図50は、本発明の第4実施形態の要部を示している。この第4実施形態では、上記第1実施形態にて述べた事故のキーワード検索処理ルーチン320(図11参照)の一部が、図48にて示すごとく変更され、また、上記第1実施形態にて述べたアトラクション処理ルーチン640(図17参照)の一部が、図49にて示すごとく変更されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0238】
このように構成した本第4実施形態において、上記第1実施形態にて述べたと同様に事故のキーワード検索処理ルーチン320におけるステップ327(図11及び図48参照)の処理が終了すると、次のステップ327a(図48参照)において、上述のようにステップ327にて検索した事故事例(事故事例B或いはC)の提示によるシミュレーションの実施の確認が、上記顧客に対し要求される。具体的には、シミュレーションの実施の確認の要求が、当該提示事故事例とともにシミュレーション実施確認要求データとして、上記第1実施形態にて述べたと同様にサーバ50aから端末10のコンピュータ部12に送信される。
【0239】
これに対し、コンピュータ部12においては、上記第1実施形態にて述べたと同様にアトラクション処理ルーチン640におけるステップ645(図17及び図49参照)の処理が終了した後、ステップ645a(図49参照)にて、上記事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したか否かが判定される。
【0240】
ここで、上記シミュレーション実施確認要求データが当該コンピュータ部12により受信されると、事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したとして、ステップ645aにてYESと判定される。これに伴い、ステップ645bにおいて、事故事例によるシミュレーション実施の確認要求データが、コンピュータ部12により表示部13に入力され、確認要求画面(図50参照)として表示される。この確認要求画面では、上記シミュレーション実施確認要求データ中の提示事故事例が、発生する恐れのある事故名称として表示される。
【0241】
この表示に基づき、上記顧客は、提示事故事例を確認し、この提示事故事例による事故及び別の事故のいずれでシミュレーションをするかにつき判断し、この判断に基づき操作部11の操作により上記確認要求画面上のいずれかの選択ボタンを押せば、シミュレーション実施確認結果が、提示事故事例或いは別の事故事例でシミュレーションをする旨の回答データ(シミュレーション実施確認結果回答データという)として、ステップ645cにて、送信される。
【0242】
また、次のステップ645dにおいて、上記シミュレーション実施確認結果回答データが、上記提示事故事例の事故に基づきシミュレーションをすることを表せば、YESと判定され、一方、上記シミュレーション実施確認結果回答データが、別の事故に基づきシミュレーションをすることを表せば、NOと判定される。この判定後は、別の事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したことによるYESとの判定がなされるまで、ステップ645aでのNOとの判定が繰り返される。
【0243】
しかして、上記シミュレーション実施確認結果回答データがサーバ50aにより受信されれば、上記顧客からの回答ありとして、ステップ327b(図48参照)においてYESと判定される。ついで、ステップ327cにおいて、上記顧客からの回答が上記提示事故事例の事故に基づくシミュレーションの実施を表す場合(図50の確認要求画面上にて図示左側の選択ボタンが押された場合)には、YESと判定される。
【0244】
一方、上記シミュレーション実施確認結果回答データが、上記提示事故事例による事故とは異なる別の事故でシミュレーションをするという回答を表す場合(図50の確認要求画面上にて図示右側の選択ボタンが押された場合)には、ステップ327cにおける判定はNOとなる。この判定は、上記提示事故事例ではシミュレーションをしないことを意味する。従って、ステップ327cでの判定がYESとなるまで、ステップ327以後の処理が再び繰り返されて、別の事故事例の検索が行われる。この検索は、上述したように、ステップ645aにおいて別の事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したことによるYESとの判定がなされ、その後上述と同様にステップ327cでYESと判定されるまで繰り返される。
【0245】
このような処理過程を経て最終的にステップ327cにおける判定がYESとなると、事故のキーワード検索処理ルーチン320での処理が終了し、ステップ330(図8参照)において、事故事例の上記顧客に対する提示が上記第1実施形態にて述べたと同様になされる。
【0246】
これによれば、上述したアトラクション結果を表す情報、上記顧客の契約条件に基づく顧客情報及びシミュレーション時の客観的状況を表す情報により構成される上記取得情報(図29参照)が上記顧客にとって身近に感じられるものであることから、当該取得情報に基づき、図30にて示すデータベースを利用して、上記顧客自身が最も身近に感じる事故事例を検索し上記ステップ330での事故事例として提示し得る。このことは、上記顧客は、自己の事故に出会うリスクを上記提示事故事例でもって診断し得ることを意味する。その他の作用効果は上記第1実施形態と同様である。
(第5実施形態)
図51及び図52は、本発明の第5実施形態の要部を示している。この第5実施形態では、上記第3実施形態にて述べた事故のキーワード検索処理ルーチン370(図42及び図43参照)の一部が、図51にて示すごとく変更され、また、上記第3実施形態にて述べた走行履歴処理ルーチン640A(図44及び図45参照)の一部が、図52にて示すごとく変更されている。その他の構成は、上記第3実施形態と同様である。
【0247】
このように構成した本第5実施形態において、上記第3実施形態にて述べたと同様に事故のキーワード検索処理ルーチン370におけるステップ379(図43及び図51参照)の処理が終了すると、次のステップ379a(図51参照)において、上述のようにステップ379にて検索済みの事故事例の提示によるシミュレーションの実施の確認が、上記顧客に対し要求される。具体的には、シミュレーションの実施の確認の要求が、当該提示事故事例とともにシミュレーション実施確認要求データとして、上記第3実施形態にて述べたと同様にサーバ50aから端末10Aのコンピュータ部12に送信される。
【0248】
これに対し、コンピュータ部12では、上記第3実施形態にて述べたと同様に走行履歴処理ルーチン640Aにおいてステップ648(図45及び図52参照)でNOと判定された後或いはステップ648c(図45及び図52参照)の処理がされた後、ステップ649(図52参照)にて、上記事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したか否かが判定される。
【0249】
ここで、上記シミュレーション実施確認要求データが当該コンピュータ部12により受信されると、事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したとして、ステップ649にてYESと判定される。これに伴い、ステップ649aにおいて、事故事例によるシミュレーション実施の確認要求データが、コンピュータ部12により表示部13に入力され、確認要求画面(図50参照)として表示される。この確認要求画面では、上記シミュレーション実施確認要求データ中の提示事故事例が、発生する恐れのある事故名称として表示される。
【0250】
この表示に基づき、上記顧客は、提示事故事例を確認し、この提示事故事例による事故及び別の事故のいずれでシミュレーションをするかにつき判断し、この判断に基づき操作部11の操作により上記確認要求画面上のいずれかの選択ボタンを押せば、シミュレーション実施確認結果が、上記第4実施形態と実質的に同様に、上記シミュレーション実施確認結果回答データとして、ステップ649bにて、送信される。
【0251】
また、次のステップ649cにおいて、上記シミュレーション実施確認結果回答データが、上記提示事故事例の事故に基づきシミュレーションをすることを表せば、YESと判定され、一方、上記シミュレーション実施確認結果回答データが、別の事故に基づきシミュレーションをすることを表せば、NOと判定される。この判定後は、別の事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したことによるYESとの判定がなされるまで、ステップ649でのNOとの判定が繰り返される。
【0252】
しかして、上記シミュレーション実施確認結果回答データがサーバ50aにより受信されれば、上記顧客からの回答ありとして、ステップ379b(図51参照)においてYESと判定される。ついで、上記顧客からの回答が上記提示事故事例の事故に基づくシミュレーションの実施を表す場合には、ステップ379cにおいて、YESと判定される。
【0253】
一方、上記シミュレーション実施確認結果回答データが、上記提示事故事例による事故とは異なる別の事故でシミュレーションをするという回答を表す場合には、ステップ379cにおける判定はNOとなる。従って、ステップ379cでの判定がYESとなるまで、ステップ379以後の処理が再び繰り返されて、別の事故事例の検索が行われる。この検索は、上述したように、ステップ649において別の事故事例によるシミュレーション実施の確認要求を受信したことによるYESとの判定がなされかつその後上述と同様にステップ379cでYESと判定とされるまで繰り返される。
【0254】
このような処理過程を経て最終的にステップ379cにおける判定がYESとなると、事故のキーワード検索処理ルーチン370での処理が終了し、ステップ330(図8参照)において、事故事例の上記顧客に対する提示が上記第3実施形態にて述べたと同様になされる。
【0255】
これによれば、上述したアトラクション結果を表す情報、上記顧客の契約条件に基づく顧客情報、シミュレーション時の客観的状況を表す情報及び走行履歴に基づく情報により構成される上記取得情報(図46参照)が上記顧客にとって身近に感じられるものであることから、当該取得情報に基づき、図47にて示すデータベースを利用して、上記顧客自身が最も身近に感じる事故事例を検索し上記ステップ330での事故事例として提示し得る。このことは、上記顧客は、自己の自動車走行状態をも加味した上で事故に出会うリスクを上記提示事故事例でもって診断し得ることを意味する。その他の作用効果は上記第3実施形態と同様である。
【0256】
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態は次のような変形例としてもよい。
(1)保険会社システムは、上記各実施形態にて述べた3つの保険会社システムに限ることなく、複数の保険会社システムであってもよく、また、一つの保険会社システムであってもよい。
(2)顧客用端末10は、上記顧客宅内にに限ることなく、保険代理店、A保険会社、B保険会社及びC保険会社のいずれかに設置されていてもよい。
(3)サーバ50aは、ポータルサイト50に限ることなく、例えば、ネットワークに接続される適宜なワールドワイドウェブのサーバであってもよい。
(4)保険は、上記各実施形態にて述べた自動車保険に限ることなく、この自動車保険を含めた損害保険や生命保険その他の各種の保険であってもよい。また、保険の種類の違いに伴い、契約条件及びその保証内容、保険料及びその支払い方法も異なる。
(5)上述した走行履歴には、当該自動車の暖機運転等を含めてもよく、この場合には、上記走行履歴に基づく情報に、暖機運転及びその不足ぎみを加え、上記キーワードテーブルとして、暖機運転用テーブルを採用する。このテーブルでは、上記不足ぎみに対するキーワードとして、重み4の朝、重み3の通勤、重み3の急発進、重み2の整備不良を採用し、暖機運転の過多ぎみに対するキーワードとして、重み2のガス欠等を採用してもよい。
(6)サーバ50aのハードディスク51は、これに限ることなく、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置その他記憶媒体であってもよい。このような記憶媒体にサーバプログラムをコンピュータにより読み出し可能に記憶しておけば、当該記憶媒体を適宜なコンピュータにセットして当該コンピュータに上記記憶媒体に記憶済みのサーバプログラムをインストールすることで、サーバ50a以外のコンピュータにおいてもサーバプログラムの実行が可能となる。
(7)ハードディスク51に記憶したサーバプログラムは、当該ハードディスク51とは異なり、インターネット等のネットワークを介し配信可能にプロバイダにアップロードできるようにしておけば、このようにアップロードしたサーバプログラムをサーバ50a以外の適宜なコンピュータにダウンロードすることで、当該コンピュータにおいても、サーバプログラムの実行が可能となる。
(8)図8のステップ303、事故のキーワード検索処理ルーチン310、320に依ることなく、ステップ330において、単に、過去の事故事例を顧客に提示するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】図1のサーバにより実行されるサーバプログラムを表すフローチャートである。
【図3】図2の保険内容特定処理ルーチンを表す詳細フローチャートである。
【図4】図3の契約済み保険内容特定・変更処理ルーチンを表す詳細フローチャートの前段部である。
【図5】図3の契約済み保険内容特定・変更処理ルーチンを表す詳細フローチャートの後段部である。
【図6】図3の新たな保険の内容特定処理ルーチンを表す詳細フローチャートの前段部である。
【図7】図3の新たな保険の内容特定処理ルーチンを表す詳細フローチャートの後段部である。
【図8】図2の受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチンを表す詳細フローチャートの前段部である。
【図9】図2の受け取り保険金額シミュレーション処理ルーチンを表す詳細フローチャートの後段部である。
【図10】図8の事故の顧客選択処理ルーチンを表す詳細フローチャートである。
【図11】図8の事故のキーワード検索処理ルーチンを表す詳細フローチャートである。
【図12】図2の保険契約処理ルーチンを表す詳細フローチャートの前段部である。
【図13】図2の保険契約処理ルーチンを表す詳細フローチャートの後段部である。
【図14】図1の顧客用端末のコンピュータ部により実行される端末プログラムを表すフローチャートの前段部である。
【図15】図1の顧客用端末のコンピュータ部により実行される端末プログラムを表すフローチャートの中段部である。
【図16】図1の顧客用端末のコンピュータ部により実行される端末プログラムを表すフローチャートの後段部である。
【図17】図14のアトラクション処理ルーチンを表す詳細フローチャートである。
【図18】上記第1実施形態における保険会社選択要求画面の表示例示図である。
【図19】上記第1実施形態におけるシミュレーションする保険の契約済み確認要求画面の表示例示図である。
【図20】上記第1実施形態における契約済み保険内容問い合わせ確認要求画面の表示例示図である。
【図21】上記第1実施形態における契約済み保険の証券番号入力要求画面の表示例示図である。
【図22】(a)は、上記第1実施形態における契約済み保険の契約条件入力要求画面の表示例示図であり、(b)は、当該契約済み保険の保証内容入力要求画面の表示例示図であり、(c)は、当該契約済み保険の保険料入力要求画面の表示例示図である。
【図23】上記第1実施形態における保険契約条件入力要求画面の表示例示図である。
【図24】上記第1実施形態における保険会社のお勧め確認要求画面の表示例示図である。
【図25】上記第1実施形態におけるお勧め保険内容提示画面の表示例示図である。
【図26】(a)は上記第1実施形態における希望の保証内容の入力要求画面の表示例示図であり、(b)は当該希望の保証内容の場合の保険料提示画面の表示例示図である。
【図27】上記第1実施形態におけるシミュレーションの対象とする事故の自己選択意思表示確認画面の表示例示図である。
【図28】上記第1実施形態における自己選択要求画面の表示例示図である。
【図29】上記第1実施形態における取得情報及びキーワードテーブルの例示図である。
【図30】上記第1実施形態における事故検索キーワードとこの事故検索キーワードに基づき自己事例データベースから選択される事故事例の例示図である。
【図31】上記第1実施形態における事故事例の事故が起きた場合の損害額等提示画面の表示例示図である。
【図32】図31の損害額等提示画面による表示内容に基づき受け取りことができる保険金額及び付帯サービスの特定画面の表示例示図である。
【図33】上記第1実施形態における次回保険更新時保険料の表示例示図である。
【図34】上記第1実施形態におけるシミュレーションの継続意思の有無確認画面の表示例示図である。
【図35】上記第1実施形態におけるシミュレーション保険の契約意思確認画面の表示例示図である。
【図36】(a)は、上記第1実施形態における契約情報入力要求画面の表示例示図であり、(b)は、申込書の送付情報入力要求画面の表示例示図であり、(c)は、募集人対談情報要求画面の表示例示図である。
【図37】本発明の第2実施形態の要部を示す事故のキーワード検索処理ルーチンを表すフローチャートの前段部である。
【図38】上記第2実施形態における事故のキーワード検索処理ルーチンを表すフローチャートの後段部である。
【図39】上記第2実施形態におけるアトラクションの内容画面を表す表示例示図である。
【図40】(a)は、上記第2実施形態におけるクイズ回答要求画面の表示例示図であり、(b)は、上記第2実施形態におけるアンケート回答要求画面の表示例示図であり、(c)は、上記第2実施形態におけるゲーム実施要求画面の表示例示図である。
【図41】本発明の第3実施形態を示すブロック図である。
【図42】上記第3実施形態における事故のキーワード検索処理ルーチン370の詳細フローチャートの前段部である。
【図43】上記第3実施形態における事故のキーワード検索処理ルーチン370の詳細フローチャートの後段部である。
【図44】上記第3実施形態における走行履歴データ処理ルーチンの詳細フローチャートの前段部である。
【図45】上記第3実施形態における走行履歴データ処理ルーチンの詳細フローチャートの後段部である。
【図46】上記第3実施形態における取得情報及びキーワードテーブルの例示図である。
【図47】上記第3実施形態における事故検索キーワードとこの事故検索キーワードに基づき事故事例を選択する事故事例データベースとを表す例示図である。
【図48】本発明の第4実施形態の要部の一部を示すフローチャートである。
【図49】上記第4実施形態の要部の他の一部を示すフローチャートである。
【図50】上記第4実施形態におけるシミュレーションの確認要求画面の表示例示図である。
【図51】本発明の第5実施形態の要部の一部を示すフローチャートである。
【図52】上記第5実施形態の要部の他の一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10、10A…顧客用端末、10B…ナビゲーションシステム、
10e…走行履歴記憶装置、20…A保険会社システム、
30…B保険会社システム、40…C保険会社システム、50a…サーバ、
50b…ルータ、51…ハードディスク、60…ネットワーク、
70、90…電話回線、80…プロバイダネットワーク。
Claims (34)
- 顧客によりシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容を入力されて当該保険の契約条件及び保証内容を第1電気通信回線を介し送信する入力手段と、
前記第1電気通信回線から前記保険の契約条件及び保証内容を受信して当該保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時に前記顧客の受け取り可能な保証内容(以下、受け取り可能保証内容ともいう)をシミュレーションしこのシミュレーション結果を前記顧客に提示するように前記第1電気通信回線を介し前記入力手段に送信するシミュレーション手段と、
このシミュレーション手段による送信シミュレーション結果に基づき前記保険の契約条件及び保証内容を見直すか否かの確認要求を前記第1電気通信回線を介し前記入力手段に受信させるように送信する確認要求手段と、
前記顧客が前記受信確認要求に基づき前記保険の契約条件及び保証内容を見直すか否かの回答を前記入力手段に入力することで当該回答を前記入力手段から前記第1電気通信回線を介し受信したときこの受信回答に基づき前記保険の契約条件及び保証内容を見直すか否かにつき判定する判定手段と、
この判定手段が前記保険の契約条件及び保証内容を見直さないと判定したとき第2電気通信回線を介して保険会社システムに前記保険の契約を申し込む申し込み手段とを備え、
前記判定手段が前記保険の契約条件及び保証内容を見直すと判定したときこの見直しの要求を前記第1電気通信回線を介し前記入力手段に受信させるように送信し、
前記入力手段は、前記顧客により前記受信見直し要求に基づき入力される前記保険の契約条件及び保証内容の見直し内容を前記第1電気通信回線を介し前記シミュレーションの対象とする前記保険の契約条件及び保証内容として前記シミュレーション手段に再度前記シミュレーションをするように受信させるようにした保険の契約申し込みシステム。 - 前記シミュレーション手段がシミュレーションをする前記受け取り可能保証内容は、受け取り可能な保険金及び付帯サービスであることを特徴とする請求項1に記載の保険の契約申し込みシステム。
- 前記シミュレーション手段は、前記受け取り可能保証内容のシミュレーションを、前記顧客に関連する過去の事故事例に基づき行うことを特徴とする請求項1或いは2に記載の保険の契約申し込みシステム。
- 前記シミュレーション手段は、
前記顧客にアトラクションを提供するため当該アトラクションを前記第1電気通信回線を介し前記入力手段に送信するアトラクション提供手段と、
前記顧客が前記アトラクションに対する回答(以下、アトラクション回答という)を前記入力手段に入力することでこの入力手段から前記第1電気通信回線を介し前記アトラクション回答を受信したときこのアトラクション回答に基づき前記顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段と、
前記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から前記顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき前記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする請求項3に記載の保険の契約申し込みシステム。 - 前記シミュレーション手段は、
前記顧客により使用される自動車用ナビゲーションシステムに設けてなるナビ用記憶手段であって前記自動車の走行履歴データを記憶するナビ用記憶手段から前記走行履歴データが前記入力手段に入力されることで当該入力手段から前記第1電気通信回線を介し前記走行履歴データを受信したときこの受信走行履歴データに基づき前記顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段と、
前記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から前記顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき前記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする請求項3に記載の保険の契約申し込みシステム。 - 前記シミュレーション手段は、
前記第1電気通信回線を介し受信した前記保険の契約条件に基づき前記顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段と、
前記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から前記顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき前記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする請求項3に記載の保険の契約申し込みシステム。 - 前記シミュレーション手段は、
前記シミュレーション時の客観的な状況に基づき前記顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段と、
前記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から前記顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき前記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする請求項3に記載の保険の契約申し込みシステム。 - 前記シミュレーション手段は、
前記保険の契約条件に関連する複数の重み付きキーワードからなる契約条件用テーブル、前記シミュレーション時の客観的状況に関連する複数の重み付きキーワードからなる客観的状況用テーブル、及び前記各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例からなるデータベースを記憶してなるデータ記憶手段と、
前記第1電気通信回線から受信した前記保険の契約条件に基づく顧客情報により前記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するとともに、前記シミュレーション時の客観的な状況により前記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するキーワード設定手段と、
このキーワード設定手段で設定された各重み付きキーワードに基づきこれら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を前記データベースの複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、前記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを前記シミュレーションのための事故事例とする事故事例検索手段とを備えて、
前記シミュレーションのための事故事例に基づき前記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする請求項3に記載の保険の契約申し込みシステム。 - 前記シミュレーション手段は、
前記顧客にアトラクションを提供するため当該アトラクションを前記第1電気通信回線を介し前記入力手段に送信するアトラクション提供手段を備え、
前記データ記憶手段は、前記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加え、アトラクションに関連する複数の重み付きキーワードからなるアトラクション用テーブルを記憶するとともに、このアトラクション用テーブルをも前記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を前記データベースとして記憶しており、
前記キーワード設定手段は、前記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び前記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、前記顧客が前記アトラクションに対する回答(以下、アトラクション回答という)を前記入力手段に入力することでこの入力手段から前記第1電気通信回線を介し前記アトラクション回答を受信したときこのアトラクション回答に基づき前記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする請求項8に記載の保険の契約申し込みシステム。 - 前記データ記憶手段は、前記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加え、自動車の走行履歴に関連する複数の重み付きキーワードからなる走行履歴用テーブルを記憶するとともに、この走行履歴用テーブルをも前記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を前記データベースとして記憶しており、
前記キーワード設定手段は、前記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び前記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、前記顧客により使用される自動車用ナビゲーションシステムに設けてなるナビ用記憶手段であって前記自動車の走行履歴データを記憶するナビ用記憶手段から前記走行履歴データが前記入力手段に入力されることで当該入力手段から前記第1電気通信回線を介し前記走行履歴データを受信したときこの受信走行履歴データに基づき前記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする請求項8に記載の保険の契約申し込みシステム。 - 前記シミュレーション手段は、前記顧客にアトラクションを提供するため当該アトラクションを前記第1電気通信回線を介し前記入力手段に送信するアトラクション提供手段を備え、
前記データ記憶手段は、前記契約条件用テーブル、客観的状況用テーブル及び走行履歴用テーブルに加え、アトラクションに関連する複数の重み付きキーワードからなるアトラクション用テーブルを記憶するとともに、このアトラクション用テーブルをも前記契約条件用テーブル、客観的状況用テーブル及び走行履歴用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を前記データベースとして記憶しており、
前記キーワード設定手段は、前記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、前記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び前記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、前記顧客が前記アトラクションに対する回答(以下、アトラクション回答という)を前記入力手段に入力することでこの入力手段から前記第1電気通信回線を介し前記アトラクション回答を受信したときこのアトラクション回答に基づき前記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする請求項10に記載の保険の契約申し込みシステム。 - 顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時に前記顧客の受け取り可能な保証内容(以下、受け取り可能保証内容という)をシミュレーションしこのシミュレーション結果を前記顧客に提示するようにした保険の保証内容シミュレーション装置。
- 前記シミュレーションをする前記受け取り可能保証内容は、受け取り可能な保険金及び付帯サービスであることを特徴とする請求項12に記載の保険の保証内容シミュレーション装置。
- 前記受け取り可能保証内容のシミュレーションを、過去の事故事例に基づき行うことを特徴とする請求項12或いは13に記載の保険の保証内容シミュレーション装置。
- 前記顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる前記顧客からの回答に基づき前記顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段と、
前記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から前記顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき前記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置。 - 前記顧客により使用される自動車用ナビゲーションシステムからの走行履歴データに基づき前記顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段と、
前記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から前記顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき前記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置。 - 前記保険の契約条件に基づき前記顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段と、
前記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から前記顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき前記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置。 - 前記シミュレーション時の客観的な状況に基づき前記顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段と、
前記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から前記顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段とを備えて、
この事故事例検索手段による検索事故事例に基づき前記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置。 - 前記保険の契約条件に関連する複数の重み付きキーワードからなる契約条件用テーブル、前記シミュレーション時の客観的状況に関連する複数の重み付きキーワードからなる客観的状況用テーブル、及び前記各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例からなるデータベースを記憶してなるデータ記憶手段と、
前記保険の契約条件に基づく顧客情報により前記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するとともに、前記シミュレーション時の客観的な状況により前記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかを設定するキーワード設定手段と、
このキーワード設定手段で設定された各重み付きキーワードに基づきこれら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を前記データベースの複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、前記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを前記シミュレーションのための事故事例とする事故事例検索手段とを備えて、
前記シミュレーションのための事故事例に基づき前記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする請求項14に記載の保険の保証内容シミュレーション装置。 - 前記データ記憶手段は、前記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加え、アトラクションに関連する複数の重み付きキーワードからなるアトラクション用テーブルを記憶するとともに、このアトラクション用テーブルをも前記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を前記データベースとして記憶しており、
前記キーワード設定手段は、前記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び前記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、前記顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる前記顧客からの回答に基づき前記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする請求項19に記載の保険の保証内容シミュレーション装置。 - 前記データ記憶手段は、前記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加え、自動車の走行履歴に関連する複数の重み付きキーワードからなる走行履歴用テーブルを記憶するとともに、この走行履歴用テーブルをも前記契約条件用テーブル及び客観的状況用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を前記データベースとして記憶しており、
前記キーワード設定手段は、前記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び前記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、自動車のナビゲーションシステムからの走行履歴データにより前記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする請求項19に記載の保険の保証内容シミュレーション装置。 - 前記データ記憶手段は、前記契約条件用テーブル、客観的状況用テーブル及び走行履歴用テーブルに加え、アトラクションに関連する複数の重み付きキーワードからなるアトラクション用テーブルを記憶するとともに、このアトラクション用テーブルをも前記契約条件用テーブル、客観的状況用テーブル及び走行履歴用テーブルに加えた各テーブルの少なくとも1つのキーワードを含む複数の過去の事故事例を前記データベースとして記憶しており、
前記キーワード設定手段は、前記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、前記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び前記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、前記顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる前記顧客からの回答に基づき前記アトラクション用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする請求項21に記載の保険の保証内容シミュレーション装置。 - 顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき将来の事故の発生時に前記顧客の受け取り可能な保証内容(以下、受け取り可能保証内容という)をシミュレーションするようにした保険の保証内容シミュレーション方法。
- 前記受け取り可能保証内容のシミュレーションを、過去の事故事例に基づき行うことを特徴とする請求項23に記載の保険の保証内容シミュレーション方法。
- 契約条件用テーブルを構成する前記保険の契約条件に関連する複数の重み付きキーワードのいずれかを前記保険の契約条件に基づく顧客情報により設定するとともに、客観的状況用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかを前記シミュレーション時の客観的な状況により設定し、
前記各設定重み付きキーワードに基づき、これら各重み付きキーワードの少なくとも1つを含む過去の事故事例を、データベースを構成する複数の過去の事故事例から論理和的に複数検索し、このように検索した複数の過去の事故事例毎に、その重み付きキーワードの重みを合計し、前記複数の過去の事故事例のうち重み合計が最大となるものを前記シミュレーションのための事故事例とし、
前記シミュレーションのための事故事例に基づき前記受け取り可能保証内容のシミュレーションを行うようにしたことを特徴とする請求項24に記載の保険の保証内容シミュレーション方法。 - 前記契約条件用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び前記客観的状況用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、前記顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる前記顧客からの回答により、アトラクション用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする請求項25に記載の保険の保証内容シミュレーション方法。
- 前記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び前記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、自動車のナビゲーションシステムからの走行履歴データにより前記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする請求項25に記載の保険の保証内容シミュレーション方法。
- 前記契約条件用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定、前記客観的状況用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定及び前記走行履歴用テーブルの複数の重み付きキーワードのいずれかの設定に加え、前記顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる前記顧客からの回答により、前記アトラクション用テーブルを構成する複数の重み付きキーワードのいずれかをも設定するようにしたことを特徴とする請求項27に記載の保険の保証内容シミュレーション方法。
- 顧客による保険の保障内容シミュレーションにあたり、保険の契約条件、前記保証内容シミュレーション時の客観的な状況、前記顧客にアトラクションを提供したときこのアトラクションに対しなされる当該顧客からの回答及び前記顧客により使用される自動車用ナビゲーションシステムからの走行履歴データのうち少なくとも一つに基づき前記顧客に関連するキーワードを設定するキーワード設定手段と、
前記設定キーワードに基づき、データベースを構成する複数の過去の事故事例から前記顧客に関連する過去の事故事例を検索する事故事例検索手段と、
この事故事例検索手段による検索事故事例を前記顧客に提示する事故事例提示手段とを備えて、
前記キーワード設定手段によるキーワードの設定、前記事故事例検索手段による検索及び前記事故事例提示手段による提示を、前記顧客が自己に最も関連すると判断する事故事例の提示まで繰り返すようにした保険の保証内容シミュレーションのための事故事例提示装置。 - 顧客による保険の保証内容シミュレーションにあたり、当該顧客に関連する事故事例を複数の過去の事故事例から検索して前記顧客に提示し、この検索及び提示を、前記顧客が自己に最も関連すると判断する事故事例を提示するまで繰り返すようにした保険の保証内容シミュレーションのための事故事例提示方法。
- 顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき、将来の事故の発生時に前記顧客の受け取り可能な保証内容を、過去の事故事例を用いてシミュレーションするようにしたプログラムをコンピュータにより読み取り可能に記憶してなる保険の保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体。
- 前記プログラムは、前記シミュレーションを、前記過去の事故事例として複数の過去の事故事例のうちの前記顧客に関連する事故事例を用いて行うようになっていることを特徴とする請求項31に記載の保険の保証内容シミュレーションプログラム記憶媒体。
- 顧客がシミュレーションの対象とする保険の契約条件及び保証内容に基づき、将来の事故の発生時に前記顧客の受け取り可能な保証内容を、過去の事故事例を用いてシミュレーションするようにしたコンピュータにより実行可能な保険の保証内容シミュレーションプログラム。
- 前記シミュレーションを、前記過去の事故事例として複数の過去の事故事例のうちの前記顧客に関連する事故事例を用いて行うようにしたことを特徴とする請求項33に記載の保険の保証内容シミュレーションプログラム。
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