JP2004279998A - 透過型スクリーン及び可搬式透過型スクリーン装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の全光線透過率、反射率、拡散率を有する乳半色に着色された半透明のメタクリル樹脂を用いて透過スクリーンを構成した。また、展示ブースで容易に設置できるようスクリーン本体に支持軸と脚部を設けた。さらに可搬性に優れたものとすべく、支持軸、脚部を脱着可能な構成とした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶プロジェクタなどと組み合わせて使用される透過型スクリーン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の透過型スクリーンにおいては、光拡散シート、透光性シート、反射防止シートなどを積層一体化し、明るい環境下でもコントラストの高い鮮明な映像を観察することができるものとしている(例えば、特許文献1参照。)。
また、製品展示場やショールームなどにおいて使用される透過型スクリーンにおいては、ガラス壁に透明フィルムを貼着している(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平06−067308号公報
【特許文献2】
特開2002−162686号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の積層一体化された透過型スクリーンは、各シートの熱膨張係数の相違により湾曲し易く、透明ガラスや透明プラスチックなどの補強材を貼り合わせるか、または、スクリーンの外枠を取り付ける必要があり、加工が煩雑であった。
【0005】
また、従来の透過型スクリーンで実用化されているものは、高輝度で高コントラスト化するために偏向フィルム、フレネルレンズシート、レンチキュラーシートなどを使用したものが殆どであり、高価であった。
【0006】
さらに、製品展示場の展示ブースなどにおいて、液晶プロジェクタなどと組み合わせて使用されるスクリーンは、可搬性に優れたロープ巻上式や掛図式などの反射型スクリーンが多く用いられている一方で、透過型スクリーンを用いるものとしては、ガラス壁に透明フィルムを貼着しているものがあるものの、可搬性に優れた透過型スクリーンが殆ど無い状況であった。
【0007】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、単一シートで構成される加工容易で廉価な透過型スクリーンを提供するとともに、軽く、可搬性に優れ、製品展示場の展示ブースなどに設置容易な透過型スクリーン装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る透過型スクリーンは、単一の透光性シートのみで構成されるものとし、この透光性シートとして、所定の全光線透過率、反射率、拡散率を有する乳半色に着色された半透明のメタクリル樹脂を用いる。
【0009】
この乳半色に着色された半透明のメタクリル樹脂は、光の透過と拡散性が優れていることから、照明カバー、内部照明看板、標示板などに用いられているが、液晶プロジェクタなどと組み合わせて使用される場合においても、高い光透過性から画像が明るくでき、高い光拡散性から十分に広い視野角を持たせると共に、液晶プロジェクタなどの光源イメージが透けて観察されるシースルーを無くすことができる。
【0010】
また、乳半色の着色剤が、透光性樹脂中において、光吸収剤の役目を果たし、液晶プロジェクタなどの投射画像のコントラストを向上することができ、また光を吸収することで、周囲の照明などの外光のスクリーンへの映り込みを防止できる。
【0011】
さらに、乳半色の着色剤を用いているが、分光透過率曲線は無着色の場合と同様に可視光線の波長領域でほぼ平坦となり、液晶プロジェクタなどの光源の色(分光特性)を変えることなく、投影画像を鮮明に表示できる。
【0012】
上記のように構成された透過型スクリーンは、単一の透光性シートで構成されているために、各シートの熱膨張係数の相違により湾曲がなく、補強材や外枠取付けが不要であり、かつ、平板の寸法切りや面取り、穴あけ加工など機械加工が容易に行える利点を有する。
【0013】
次に、製品展示場の展示ブースなどにおいて、液晶プロジェクタなどと組み合わせて使用される可搬性に優れた透過型スクリーン装置を提供するための手段について説明する。
【0014】
この発明に係る可搬式透過型スクリーン装置は、上記透過型スクリーンと、スクリーン本体に、その基端部が揺動自在に支持された支持軸と、該支持軸に連結された脚部とから構成される。
【0015】
本発明の可搬式透過型スクリーン装置におけるスクリーンサイズは、可搬性、設置容易性を踏まえ、所定の大きさのものとする。
【0016】
製品展示場の展示ブースに立ち寄る観客の目線を踏まえ、最適にスクリーン面が位置するように、スクリーン本体の基端部が揺動自在に支持された支持軸によって、スクリーン面の傾斜を床から垂直な状態から任意の傾斜の状態まで変えることができる手段を設ける。
【0017】
また、脚部は床に具設される手段を有し、支持軸と連結して、透過型スクリーンを床に持設する。
【0018】
上記スクリーン装置において、支持軸と脚部が脱着自在に連結される機構とし、収納や持ち運びの際は、透過型スクリーン(支持部含む)と脚部を分離することができ、収納や持ち運びに優れたコンパクトな形状にする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の透過型スクリーンの実施形態1について詳細に説明する。図1は、本発明による透過型スクリーン装置の実施形態を示す模式図である。図1において、1は本発明に係る透過型スクリーンを構成する単一の透光性シートであり、この透光性シートとして、乳半色に着色された半透明のメタクリル樹脂を用いている。透光性シートとしては、透明性の樹脂として、メタクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル系樹脂などがあるが、中でも高い透明性を有するメタクリル系樹脂を選択した。
【0020】
本発明の透過型スクリーンは、光拡散シートを不要とすべく、色調が無色でなく着色のものを選択した。光源の色即ち分光特性を変えることがないように、着色のものの中から分光透過曲線が色調が無色の場合と変わらずほぼ平坦である乳半色のものを選択した。
【0021】
乳半色に着色された半透明のメタクリル樹脂の中から、液晶プロジェクタの投影画面が鮮明に表示できるものとして、試行錯誤を行った結果、およその比率で、全光線透過率:反射率=3:1、拡散率が約60%のものが最適であることに到達した。
【0022】
本発明の透過型スクリーンを構成する透光性シートとして、例えば厚み3mmの乳半色の半透明なメタクリル樹脂(三菱レイヨン社製、商品名アクリライト)を用いることができる。この製造メタクリル樹脂は、数種の乳半色の各色調の中で、光学特性が、全光線透過率75%、反射率23%、拡散率59%である。実際に明るい環境下で、液晶プロジェクタを用いて、その透過型スクリーンの垂線から約30度の上下方向から映像を投影して視認した結果、鮮明な画像を確認できた。
【0023】
そして、板厚は、好ましくは2〜5mmの範囲とした。板厚が変化しても光学特性に差がほとんど出ないが、2mmより小さい場合には、衝撃強度が低下することになり、5mmより大きい場合には、スクリーン自体の重量が大きくなり、共に可搬性が低下するからである。
【0024】
本発明の透過型スクリーンは、単一成型のメタクリル樹脂であるため、機械加工が容易であり、円板状など自由な形状にすることができる。さらに熱可逆性があるため、板状以外のドーム型など自由な立体形状に加工することができる。
【0025】
また、図2に示すように透過型スクリーン本体は、支持軸の基端部を中心に揺動できるため、スクリーンの投影面が床面と垂直に設置できるだけでなく、視認者の視線を考慮して傾けることができる機構とする。
【0026】
上記機構としては、例えば、図3に示すように、本発明のスクリーン本体と、そのスクリーン本体の下側面中央部で、その基端部が揺動自在に支持された支持軸をねじによって固着する。
【0027】
また、本発明の透過型スクリーン装置は、スクリーン本体と支持軸の部分(スクリーン支持部)と脚部の連結が分離できる構成にしている。このスクリーン支持部は、スクリーン本体の基端部を中心として、支持軸とスクリーン本体とを180度折り曲げることができるようにしている。上記の構成にしていることから、本透過型スクリーン装置の収納スペースを小さくできる。
【0028】
上記の支持軸や脚部は、可搬性を考慮し、軽くて丈夫なアルミ製や鉄製などを使用する。この支持軸は、床面に安定的に具設される脚部と連結されている。図1では脚部を三脚のものとしているが、床に安定して設置できるものであればよく、特に、三脚スタンドに限定するものではない。
【0029】
本発明の透過型スクリーンは単一成型であり、スクリーンサイズを大きく成型することができる。例えば上記メタクリル樹脂(三菱レイヨン社製、商品名アクリライト)の場合では、板厚3mmの場合で最大2600mm×1700mm、板厚5mmの場合で最大2600mm×2300mmと大きさまで成型可能である。大きいサイズのスクリーンの設置方法としては、例えば、図4に示すように、天井から吊り下げて取り付けたり、図5に示すように天井壁を刳り貫いて取り付けたりする方法が考えられる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0031】
本発明の透過スクリーンを構成する乳半色に着色された半透明のメタクリル樹脂は、光の透過と拡散性が優れていることから、液晶プロジェクタなどと組み合わせて使用される場合において、画像が明るくでき、十分に広い視野角を持たせると共に、液晶プロジェクタなどの光源イメージが透けて観察されるシースルーを無くすことができる。
【0032】
また、乳半色の着色剤が、透光性樹脂中において、光吸収剤の役目を果たし、液晶プロジェクタなどの投射画像のコントラストを向上できており、かつ、周囲の照明などの外光のスクリーンへの映り込みを防止でき、明るい環境下においても鮮明な画像を表示できる。
【0033】
また、本発明の透過型スクリーンは、単一のメタクリル樹脂で構成されているために、各シートの熱膨張係数の相違により湾曲がなく、補強材や外枠取付けが不要であり、平板の寸法切りや面取り、穴あけ加工など機械加工が容易であり、自由なスクリーン形状、大きさを得ることができる。
【0034】
また、スクリーン本体に、その基端部が揺動自在に支持された支持軸を設けたことで、製品展示場の展示ブースに立ち寄る観客の目線を考慮して、スクリーン面の傾きを調整することができる。
【0035】
また、本発明の透過型スクリーン装置は、重量が軽く、また、スクリーン本体と脚部が分離でき、また、支持軸とスクリーン本体とを折り曲げることができるため、可搬性に優れ、製品展示場の展示ブースなどへの運搬、設置が容易となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の可搬式透過型スクリーン装置の模式図を示す。
【図2】この発明の透過型スクリーン装置の実施の形態を示す。
【図3】この発明の透過型スクリーン装置のスクリーン支持部を示す。
【図4】この発明の透過型スクリーンの他の実施の形態を示す。
【図5】この発明の透過型スクリーンの他の実施の形態を示す。
【符号の説明】
1,10 透過型スクリーン
2 支持軸
3 脚部
4 液晶プロジェクタ
5 視認者
6 吊り下げ器具
7 ミラー
Claims (3)
- 乳半色に着色された半透明の透光性メタクリル樹脂を材質とするプロジェクタ用透過型スクリーン。
- 請求項1記載のスクリーン本体と、
前記スクリーン本体に、その基端部が揺動自在に支持された支持軸と、
前記支持軸に連結された脚部と
からなることを特徴とするプロジェクタ用透過型スクリーン装置。 - 請求項2記載の透過型スクリーン装置において、支持軸と脚部が着脱自在に連結されていることを特徴とするプロジェクタ用透過型スクリーン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003074822A JP2004279998A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 透過型スクリーン及び可搬式透過型スクリーン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003074822A JP2004279998A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 透過型スクリーン及び可搬式透過型スクリーン装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004279998A true JP2004279998A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33290298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003074822A Pending JP2004279998A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 透過型スクリーン及び可搬式透過型スクリーン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004279998A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007102443A1 (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-13 | Nanodesign Corporation | プロジェクタ・スタンド |
JP2018511087A (ja) * | 2015-03-26 | 2018-04-19 | アロヴィア,インコーポレイテッド | 自動ポップアップ型ディスプレイ・デバイス |
-
2003
- 2003-03-19 JP JP2003074822A patent/JP2004279998A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2007102443A1 (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-13 | Nanodesign Corporation | プロジェクタ・スタンド |
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