JP2004279881A - 光スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極などの基板の上に固定されている部材に接触しない範囲で、ミラーをより大きな回動角度で静止できるようにする。
【解決手段】ミラー111と同じ回動軸で回動する可動枠110の可動範囲の下にあたる基板101の上にストッパー132を設け、可動枠110の回動がストッパー132により制限されるまでは、ミラー111を連結部材123とミラー連結部材124の両方がねじれることで回動させ、可動枠110の回動がストッパー132により停止されたあとは、ミラー111をミラー連結部材124がねじれることで回動させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回動するミラーにより信号光の経路を変更する光スイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット通信網などにおける基盤となる光ネットワークにおいて必須となる波長分割多重技術(WDM)には、光スイッチ装置が必要不可欠な要素部品となる。この種の光スイッチ装置には、光導波路型やMEMS(Micro Electro Mechanical System)型などがあるが、中でも、可動する微細な反射面を有するMEMS型の光スイッチ装置が有望視されている(非特許文献1参照)。
【0003】
このMEMS型の光スイッチ装置は、固定構造体と可動ミラーを有する反射構造体とから構成されている。例えば図11に示すように、光スイッチ装置は、基板1101及び電極1102,1103,1104,1105からなる固定構造体と、支持部材1106に支持された枠1107及び回動する可動枠1108,ミラー1109からなる反射構造体とを備えている。また、可動枠1108,ミラー1109は、図11(b)の平面図に示すように、連結部1121,1122により回動可能に連結され、ミラー1109の2軸動作を可能としている。連結部1121,1122は、例えば、トーションバースプリングなど、ねじりを受けて弾性変形する棒状や板状のばね部材である。
【0004】
この光スイッチ装置において、ミラー1109をグランド(接地)電位に固定し、例えば、電極1102,1104に電圧を印加すると、ミラー1109と電極1102,1104との間に静電力が生じる。この静電力によって、ミラー1109には回転モーメントが発生し、連結部1122を通る回動軸を中心として回動する。このとき、連結部1122は、ミラー1109の回動動作によりねじれを生じ、連結部1122には、ミラー1109の回動角度に応じた上記静電力と逆方向の回転モーメントが発生する。
【0005】
上述した静電力による回転モーメントと連結部1122のねじれによる回転モーメントとが釣り合うと、ミラー1109は回動動作を停止して静止する。この状態より、電極1102,1104に加えている電圧を増加すると、静電力による回転モーメントも増加し、ミラー1109はさらに傾き、ねじれによる回転モーメントと静電力による回転モーメントとが釣り合う新たな角度で、ミラー1109は回動動作を停止して静止する。
【0006】
これらのミラー動作について、図12を用いてより詳細に説明する。図12は、縦軸に回転モーメント(M)を示し、横軸にミラー1109の回動角度(θ)を示したグラフであり、電極1102,1104に加える電圧をV1からV6まで変化させたときのミラー1109の傾きと回転モーメントとの関係を示している。
静電力は、電圧の2乗に比例するため、電圧が高くなると回転モーメントは増大する。さらに、静電力は、距離の2乗に反比例するため、ミラー1109の傾きが大きくなって距離が近づくと、回転モーメントはさらに増大する。
【0007】
これらに対し、連結部1122における逆方向の回転モーメントは、ねじれの角度に比例する。比例定数をk(バネ定数)とすると、逆方向の回転モーメントと角度との関係は、図12に示すグラフの原点を通る傾きkの直線で示すことができる。図12には、2種類のバネ定数k,k(k<k)の直線を示している。なお、バネ定数は、1つの連結部の値である。
【0008】
一般に、このようなMEMS素子では、ミラー1109はより低電圧でより大きな回動角が得られるようにすることが望ましい。従って、ここでは、連結部1122のバネ定数がkである場合について考察する。M=2kθの直線は、V≦V3では静電力による回転モーメントを示す曲線との交点が存在する。これらの交点では、静電力による回転モーメントとねじれによる逆方向の回転モーメントとが釣り合い、交点のX座標で示される回動角度でミラー1109が静止することを示している。
【0009】
しかしながら、V=V4の曲線は、いずれの回動角度においても常に直線M=2kθの上方にある。これは、いずれの移動角度においても、静電力による回転モーメントが連結部1122のねじれによる逆方向の回転モーメントよりも大きいことを示している。この場合、ミラー1109の一端は、静電力によって電極1102,1104の方向に引き寄せられて接触する(プルイン)。V=V4では、電極に接触してしまうバネ定数の連結部1122の場合、電極1102,1104に印加されている電圧がV3より大きくV4より小さい範囲における特定電圧Vの時の静電力の回転モーメントによって、接触しない範囲での最も大きい回動角が得られる。
【0010】
連結部1122のバネ定数を小さくすると、上述したように、低い電圧であっても静電力による回転モーメントが、連結部1122のねじれによる逆方向の回転モーメントを常に上回る状態となる。このような状態では、ミラー1109の回動角度を、電極1102,1103,1104,1105に印加する電圧の大きさにより制御することが困難となる。
【0011】
一方、連結部1122のバネ定数を大きくすれば、静電力による回転モーメントが、ねじれによる逆方向の回転モーメントを常に上回る状態を避けることが可能となる。例えば、連結部1122のバネ定数を、k(k<k)とすると、連結部1122による直線は、M=2kθとなり、M=2k1θより傾きの大きな直線となる。この場合、V=V6まで、静電力による回転モーメントを示す曲線との交点が存在し、電極に印加する電圧がV6までであれば、ミラー1109が、いずれの電極にも接触することなく、ある回動角で静止させることが可能となる。
【0012】
しかしながら、このようにバネ定数を大きくすると、同じ電圧を印加したときにおける回動角は、バネ定数をkとしたときより小さくなり、高い電圧V6を印加したときの回動角が、バネ定数をkとして電圧V3を印加したときの回動角よりあまり大きくならない。
【0013】
【非特許文献1】
Tae−Sik Kim,Sang−Shin Lee,Youngjoo Yee,Jong UK Bu,Hyun−Ho Oh,Chil−Geun Park,and Man−Hyo Ha ”ELECTROSTATIC MICROMIRROR WITH BUILT−IN LARGE Air−GAP FOR WIDE RANGE OF ROTATIONAL ACTUATION”,International Conference Optical MEMS 2001,IEEE/LEOS,p99,100(2001)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
以上に説明したように、従来の光スイッチ装置では、連結部のバネ定数を小さくすると、低い電圧でミラーを回動させることが可能となるが、あまり大きくない電圧でもミラーの端部が電極に接触しやすい状態となる。このため、ミラーの端部が電極に近づいた状態では、ミラーの回動角度を細かく制御することが非常に困難である。従って、ミラーは大きく回動するが、ミラーの可動角度を大きくした状態で静止させることが困難である。
【0015】
一方、連結部のバネ定数を大きくすると、ミラーの端部が電極に近づいた状態でも、小さな電圧の増加では、ミラーの端部と電極とが接触するまで回動する状態となりにくい。しかしながら、連結部のバネ定数を大きくすると、ミラーの回動角度が大きくできない。
【0016】
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、電極などの基板の上に固定されている部材に接触しない範囲で、ミラーをより大きな回動角度で静止できるようにすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光スイッチ装置は、支持部材を介して基板の上に離間して支持された枠部材と、この枠部材の開口領域内で一対の連結部材を介してこれらを通る回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の可動枠と、この可動枠の開口領域内で回動軸を通る一対のミラー連結部材を介して回動軸を中心に回動可能に支持されかつ光を反射する反射部を有するミラーと、可動枠の可動範囲の下にあたる基板の上に設けられた可動枠の基板の方向への回動範囲を制限するストッパーとを少なくとも備え、ミラーの回動により反射部を変位させて光スイッチ動作を行うものである。
この光スイッチ装置によれば、可動枠の回動がストッパーにより制限されるまでは、ミラーは連結部材とミラー連結部材の両方がねじれることで回動し、可動枠の回動がストッパーにより停止されると、ミラーはミラー連結部材がねじれることで回動する。
【0018】
上記光スイッチ装置において、ストッパーは、回動軸の下以外の回動軸の両側に各々設ければ、可動枠の回動軸を中心とした両方向の回動動作が、各々のストッパーにより制限される。
また、上記光スイッチ装置において、連結部材及びミラー連結部材は、各々可動枠及びミラーの回動によりねじれを受けて弾性変形するばね部材であり、ミラー連結部材のねじれによるバネ定数を、連結部材のねじれによるバネ定数より大きい状態とすればよい。
【0019】
本発明に係る他の光スイッチ装置は、支持部材を介して基板の上に離間して支持された枠部材と、この枠部材の開口領域内で一対の第1連結部材を介してこれらを通る第1回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の第1可動枠と、この第1可動枠の開口領域内で第1回動軸を通る一対の第2連結部材を介して第1回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の第2可動枠と、この第2可動枠の開口領域内で第1回動軸とは異なる第2回動軸を通る一対のミラー連結部材を介して第2回動軸を中心に回動可能に支持されかつ光を反射する反射部を有するミラーと、第1可動枠の可動範囲の下にあたる基板の上に設けられた第1可動枠の基板の方向への回動範囲を制限するストッパーとを少なくとも備え、ミラーの回動により反射部を変位させて光スイッチ動作を行うものである。
この光スイッチ装置によれば、第1回動軸を中心としたミラーの回動において、第1可動枠の回動がストッパーにより制限されるまでは、ミラーは第1連結部材と第2連結部材の両方がねじれることで回動し、第1可動枠の回動がストッパーにより停止されると、ミラーは第2連結部材がねじれることで回動する。
【0020】
上記光スイッチ装置において、ストッパーを、第1回動軸の下以外の第1回動軸の両側に各々設ければ、第1可動枠の第1回動軸を中心とした両方向の回動動作が、各々のストッパーにより制限される。
上記光スイッチ装置において、第1連結部材及び第2連結部材は、各々第1可動枠及び第2可動枠の回動によりねじれを受けて弾性変形するばね部材であり、第2連結部材のねじれによるバネ定数を、第1連結部材のねじれによるバネ定数より大きい状態としても良い。
【0021】
本発明に係る他の光スイッチ装置は、支持部材を介して基板の上に離間して支持された枠部材と、この枠部材の開口領域内で一対の第1連結部材を介してこれらを通る回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の第1可動枠と、この第1可動枠の開口領域内で回動軸を通る一対の第2連結部材を介して回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の第2可動枠と、この第2可動枠の開口領域内で回動軸を通る一対のミラー連結部材を介して回動軸を中心に回動可能に支持されかつ光を反射する反射部を有するミラーと、第1可動枠の可動範囲の下にあたる基板の上に設けられた第1可動枠の基板の方向への回動範囲を制限する第1ストッパーと、第2可動枠の可動範囲の下にあたる基板の上に設けられた第2可動枠の基板の方向への回動範囲を制限する第1ストッパーより低い第2ストッパーとを少なくとも備え、ミラーの回動により反射部を変位させて光スイッチ動作を行うものである。
【0022】
上記光スイッチ装置において、第1ストッパーは、回動軸の下以外の回動軸の両側に各々設けるようにすればよく、第2ストッパーも、回動軸の下以外の回動軸の両側に各々設けるようにすればよい。また、第1ストッパーと第2ストッパーを、一体に形成しても良く、一体に形成された第1ストッパー及び第2ストッパーを、回動軸の下以外の回動軸の両側に各々設けるようにしてもよい。
また、上記光スイッチ装置において、第1連結部材,第2連結部材,及びミラー連結部は、各々第1可動枠,第2可動枠,及びミラーの回動によりねじれを受けて弾性変形するばね部材であり、第2連結部材のねじれによるバネ定数を、第1連結部材のねじれによるバネ定数より大きく、ミラー連結部材のねじれによるバネ定数を、第2連結部材のねじれによるバネ定数より大きいものとしてもよい。
【0023】
本発明に係る他の光スイッチ装置は、支持部材を介して基板の上に離間して支持された枠部材と、この枠部材の開口領域内で一対の第1連結部材を介してこれらを通る第1回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の第1可動枠と、この第1可動枠の開口領域内で第1回動軸を通る一対の第2連結部材を介して第1回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の第2可動枠と、この第2可動枠の開口領域内で第1回動軸を通る一対の第3連結部材を介して第1回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の第3可動枠と、この第3可動枠の開口領域内で第1回動軸とは異なる第2回動軸を通る一対のミラー連結部材を介して第2回動軸を中心に回動可能に支持されかつ光を反射する反射部を有するミラーと、第1可動枠の可動範囲の下にあたる基板の上に設けられた第1可動枠の基板の方向への回動範囲を制限する第1ストッパーと、第2可動枠の可動範囲の下にあたる基板の上に設けられた第2可動枠の基板の方向への回動範囲を制限する第1ストッパーより低い第2ストッパーとを少なくとも備え、ミラーの回動により反射部を変位させて光スイッチ動作を行うものである。
【0024】
上記光スイッチ装置において、第1ストッパーは、第1回動軸の下以外の第1回動軸の両側に各々設けられていればよく、第2ストッパーも、第1回動軸の下以外の第1回動軸の両側に各々設けられていればよい。また、第1ストッパーと第2ストッパーは、一体に形成されていてもよく、一体に形成された第1ストッパー及び第2ストッパーが、第1回動軸の下以外の第1回動軸の両側に各々設けられていればよい。
【0025】
上記光スイッチ装置において、第1連結部材,第2連結部材,及び第3連結部は、各々第1可動枠,第2可動枠,及び第3可動枠の回動によりねじれを受けて弾性変形するばね部材であり、第2連結部材のねじれによるバネ定数は、第1連結部材のねじれによるバネ定数より大きく、第3連結部材のねじれによるバネ定数は、第2連結部材のねじれによるバネ定数より大きいものであってもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態における光スイッチ装置の構成例を示す概略的な平面図(a),断面図(b),(c)である。図1では、主に光スイッチ装置の1構成単位である一つのミラーを備えたスイッチ素子を部分的に示している。
【0027】
図1に示す光スイッチ装置の構成について説明すると、まず、例えば単結晶シリコンなどの半導体からなる基板101の素子領域上に、制御電極102,103,104,105が形成されている。制御電極102,103,104,105は、各々がほぼ円板を4等分した形状である。
【0028】
また、基板101の素子領域上には、支持部材106が形成されている。素子領域においては、ほぼ中央に、制御電極102,103,104,105が形成され、これらを囲うように、支持部材106は形成されている。支持部材106は、例えば、平面視格子状に形成され、この一つのマスが一つの素子領域に対応している。
【0029】
一方、支持部材106に支持されて、枠部107が形成されている。枠部107は、制御電極102,103,104,105の上の領域に開口部を備え、この開口部の内側に、リング状の可動枠108,109,110,及び円形のミラー111を備えている。
【0030】
可動枠108は、上記開口部の中心を通る直線(回動軸)上に配置された一対の連結部121により、枠部107に張着しかつ軸着している。連結部121は、例えば、トーションバースプリングなど、ねじりを受けて弾性変形する棒状や板状のばね部材である。
可動枠109は、連結部121の内側で上記回動軸上に配置された一対の連結部122により、可動枠108に張着しかつ軸着している。連結部122も、トーションバースプリングなど、ねじりを受けて弾性変形する棒状や板状のばね部材である。
【0031】
可動枠108は、連結部121を通る回動軸を中心に回動可能とされ、可動枠109は、連結部122を通る回動軸を中心に回動可能とされている。また、連結部121及び連結部122は、同じ回動軸上に配置されており、可動枠108及び可動枠109は、同じ回動軸を中心に回動する。
【0032】
また、可動枠110は、連結部121,122を通る回動軸に直交する回動軸上に配置された一対の連結部123により、可動枠109に張着しかつ軸着している。連結部123も、トーションバースプリングなど、ねじりを受けて弾性変形する棒状や板状のばね部材である。
ミラー111は、この可動枠110の内側に配置され、連結部123を通る回動軸上に配置された一対のミラー連結部124により、可動枠110に張着しかつ軸着している。
【0033】
可動枠110は、連結部123を通る回動軸を中心に回動可能とされ、ミラー111は、ミラー連結部124を通る回動軸を中心に回動可能とされている。また、連結部123及びミラー連結部124は、同じ回動軸上に配置されており、可動枠110及びミラー111は、同じ回動軸を中心に回動する。
【0034】
なお、図示していないが、制御電極102,103,104,105及び支持部材106は、基板101の表面に形成されている層間絶縁膜の上に形成されている。層間絶縁膜の下の基板101には、複数の素子から構成された集積回路(図示せず)が形成されている。この集積回路の一部として、制御回路(図示せず)が構成されている。この制御回路は、例えば、選択したいずれかの制御電極とミラー111との間に所定の電位差を生じさせる。このことにより、選択された制御電極とミラー111とに電荷が誘導されて静電力が作用し、ミラー111が回動する。
【0035】
本実施の形態では、以上に示した可動枠108,109,110及びミラー111を備えた可動構造体の下にあたる基板101の上に、一対のストッパー131及び一対のストッパー132を設けた。ストッパー131,132は、枠部107と制御電極102,103,104,105との間の素子領域に設けられている。また、ストッパー131,132は、制御電極102,103,104,105の形成面より上記可動構造体の方向に伸びる、棒状の部材である。
【0036】
ストッパー131は、連結部123,ミラー連結部124を通る回動軸の下に配置され、かつ、可動枠108の下に配置されている。また、ストッパー132は、連結部121,122を通る回動軸の下に配置され、かつ、可動枠110の下に配置されている。
従って、可動枠108の可動範囲は、ストッパー131により制限され、可動枠110の可動範囲は、ストッパー132により制限される。なお、例えば、ストッパー131は、可動枠108の回動範囲を制限するものであり、必ずしも、連結部123,ミラー連結部124を通る回動軸の下に配置されている必要はない。これは、ストッパー132についても同様である。
【0037】
つぎに、本実施の形態における光スイッチ装置の動作例について説明する。例えば、ミラー111をグランド(接地)電位に固定し、制御電極102,104に電圧を印加すると、ミラー111と制御電極102,104との間に静電力が生じる。
ここで、互いに平行に配置された2つの電極間に働く静電力Fは、2つの電極間に印加される電圧をV、電極間の距離をd、電極の面積をSとすると、以下の(1)式により示される。
F=ε×V×S/d・・・(1)
【0038】
従って、ミラー111や可動枠などが水平状態で制御電極102,104に電圧Vを印加したとき、ミラー111と制御電極102,104との距離をdとすると、ミラー111の中心からxだけ離れたところの面積dSの微小部分が受ける力は、以下の(2)式により示される。なお、(2)式では、面積dSの微小部分は、各制御電極と平行と見なしている。また、ここでは、ミラー111の回動軸をY軸とし、上記xだけ離れたところは、図1の紙面において左側の方向にある箇所である。
【0039】
F=ε×VdS(d・x×tanθ)・・・(2)
【0040】
従って、上記面積dSの微小部分によるY軸周りの回転モーメントMは、以下の(3)式により示される。
M=x×ε×Vds/(d・x×tanθ)・・・(3)
【0041】
従って、制御電極102,104に所定の電圧Vを印加したときの静電力による回転モーメントは、(3)式を該当する制御電極の面積について積分した以下の(4)式により示される。
【0042】
【数1】
Figure 2004279881
【0043】
つぎに、連結部のねじれにより発生する回転モーメント(逆方向の回転モーメント)について説明する。以下では、一対の連結部123のねじれ方向のバネ定数をky1とし、一対のミラー連結部124のねじれ方向のバネ定数をky2とする。
まず、図2(a)に示すように、可動枠110がストッパー132の上端に接触するまでの間について説明する。ミラー111の回動角度をθとすると、このθは、ミラー111と可動枠110のなす角度θと、可動枠110と可動枠109(枠部107による平面)とのなす角度θとの和となる。なお、図2では、連結部123及びミラー連結部124は示していない。
【0044】
ここで、静電力により発生する回転モーメントM(θ)と、連結部123,ミラー連結部124のねじれにより発生する逆方向の回転モーメントとの間には、以下の(5)式,(6)式に示す関係が成り立つ。
M(θ)=2×ky1×θ・・・(5)
M(θ)=2×ky2×θ・・・(6)
なお、「θ=θ+θ・・・(7)」である。また、バネ定数は、1つの連結部の値である。
【0045】
このように、一対の連結部123及び一対のミラー連結部124には、各々同じ力が加わるため、ねじれ角度θ及びθには、以下の(8)式に示す関係が成立する。
θ:θ=ky2:ky1・・・(8)
【0046】
ここで、可動枠110の枠体の半径をr1とし、ミラー111が枠部107による平面と水平の場合の枠部110とストッパー132の上端との距離をd1とする。このとき、可動枠110がストッパー132に接したときの可動枠110の回動角度は、tan−1(d1/r1)であり、この回動角度までは、ミラー111とともに可動枠110も回動する。可動枠110がストッパー132に接したときのミラー111の回動角度θは、「θ=(ky1+ky2)/ky2×tan−1(d1/r1)」となる。従って、θ<(ky1+ky2)/ky2×tan−1(d1/r1)の領域では、ミラー111とともに可動枠110も回動する。
【0047】
ミラー111の回動角度θが「θ≧(ky1+ky2)/ky2×tan−1(d1/r1)」の範囲では、可動枠110はストッパー132に接触してこれ以上回動しない。さらに、制御電極102,104に印加する電圧を大きくすると、ミラー111のみが回動しはじめる。この状態では、ミラー連結部124におけるねじれによる回転モーメントだけが発生し、静電力により発生する回転モーメントM(θ)と、ミラー連結部124のねじれにより発生する逆方向の回転モーメントとの間には、以下の(9)式に示す関係が成り立つ。
M(θ)=2×ky2×(θ−tan−1(d1/r1))・・・(9)
【0048】
図3は、制御電極に印加する制御電圧(V1<V2<V3<V4<V5<V6)による静電力によってミラー111に生じる回転モーメントM及び連結部123,ミラー連結部124のねじれにより発する回転モーメントと、ミラー111の回動角度との関係を、直線(実線)で示した特性図である。図3において、各制御電圧(V1<V2<V3<V4<V5<V6)における静電力によって生じる回転モーメントは、曲線で示している。
【0049】
なお、点線(直線)の一方は、バネ定数kの連結部123のねじれにより発する回転モーメントと回動角度との関係「M=2×ky1θ」を示している。また、点線(直線)の他方は、バネ定数kのミラー連結部124のねじれにより発する回転モーメントと回動角度との関係「M=2×ky2θ」を示している。ここでは、ky1<ky2の場合を示しており、バネ定数の大きいミラー連結部124のねじれによる回転モーメントと回動角度との関係を示す点線の方が、傾きが大きい。
【0050】
図3に示すように、「θ<(ky1+ky2)/ky2×tan−1(d1/r1)」の領域、すなわち、可動枠110がストッパー132に接していない状態では、ミラー111とともに可動枠110も回動する。この状態で、ミラー111と可動枠109とを連結する仮想的な連結部を考えると、仮想的な連結部における等価的なバネ定数kは、以下の(10)式により示される。
=2×ky1×ky2/(ky1+ky2)・・・(10)
【0051】
このように、連結部123とミラー連結部124とを合わせた仮想的な連結部のバネ定数は、一対の連結部123及び一対のミラー連結部124のいずれか一方だけの場合に比較して小さくなる。このため、図3に示すように、可動枠110がストッパー132に接していない状態では、実線で示すように、「M=2×ky1θ」で示される点線(直線)よりも傾きが小さい。
【0052】
このとき、例えば、V=V2における回動角度θは、V=V2における静電力による回転モーメントを示す曲線と「M=2×kθ」で示される直線との交点となる。この交点は、V=V2における静電力による回転モーメントを示す曲線と「M=2×ky1θ」との交点よりも右方向となり、同じ制御電圧V2において、より大きな回動角度が得られていることを示している。
【0053】
一方、「θ≧(ky1+ky2)/ky2×tan−1(d1/r1)」の領域、すなわち、可動枠110がストッパー132に接し、ミラー111のみが回動する状態では、ミラー111の回動に作用する連結部は、ミラー連結部124だけとなる。この場合、ミラー連結部124により発生する回転モーメントMは、「M=2×ky2×(θ−tan−1(d1/r1))」と示すことができる。この式で示される直線は、「M=2×ky2」で示される直線と傾きが等しく、「M=−2×ky2×tan−1(d1/r1)」を通る直線となる。
【0054】
この状態では、図3に示すように、V=V4における静電力による回転モーメントを示す曲線との交点が存在し、この交点で示される状態で2つのモーメントが釣り合い、ミラー111が静止する。さらに、V=V5における静電力による回転モーメントを示す曲線との交点も存在し、より高い制御電圧を印加しても、2つのモーメントが釣り合う状態が得られ、ミラー111を制御電極に接触させることなく静止させることが可能となる。
【0055】
以上に説明したように、本実施の形態によれば、可動枠110がストッパー132に接触するまでは、一対の連結部123や一対のミラー連結部124が単独の場合よりも小さいバネ定数が実現され、より小さい静電力でより大きな回動角度が得られる。また、可動枠110がストッパー132に接触した以降は、ミラー連結部124のバネ定数となり、この状態までのバネ定数より大きくなる。このため、有る程度大きな制御電圧を印加しても、ミラー111を制御電極に接触させることなく静止させることが可能となり、従来より大きな回動角度を得られるようになる。
【0056】
ところで、上述した実施の形態では、連結部123及びミラー連結部124を通る回動軸を中心としたミラー111の回動について説明したが、連結部121,122を通る回動軸を中心としたミラー111の回動についても同様である。この場合、例えば、制御電極104,105に制御電圧を印加し、ミラー111がX軸を回動軸として回動するものとして考えればよい。例えば、一対の連結部122におけるバネ定数kx2を一対の連結部123におけるバネ定数ky2に対応させ、一対の連結部121におけるバネ定数kx1を一対のミラー連結部124におけるバネ定数ky1に対応させればよい。
【0057】
また、上記実施の形態では、バネ定数をky1<ky2としたが、これに限るものではなく、例えば、ky1=ky2としてもよい。ky1=ky2としても、可動枠110がストッパー132に接触するまでの合成した仮想的なバネ定数kは、ky1,ky2のどちらよりも小さくなり、可動枠110がストッパー132に接触した後で、ミラー111に作用するバネ定数を大きくすることができる。
【0058】
なお、上述では、連結部を平面視矩形の板部材から構成したが、これに限るものではない。例えば、ジグザグの部分など、回動軸の方向とは異なる方向に延在する延在部を備え、ジグザグに形成された連結部を用いるようにしても良い。また、文献1(Tae−Sik Kim,et.AL,”ELECTROSTATIC MICROMIRROR WITH BUILT−IN LARGE AIR−GAP FOR WIDE RANGE OF ROTATIONAL ACTUATION”,2001 International Conference on Optical MEMS,pp99−pp100)、文献2(澤田他、”Single Crystalline Mirror Actuated Electrostatically by Terraced Erectloades With High−Aspect Ration Torsion Spring”,2001 International Conference on Optical MEMS,pp23−pp24)、文献3(水野他、”A 2−AXIS COMB−DRIVEN MICROMIRROR ARRAY FOR 3−D MEMS SWITCHS”,2002 International Conference on Optical MEMS,pp17−18)に示されているトーションバネを用いるようにしても良い。
【0059】
[実施の形態2]
つぎに、本発明の他の実施の形態について説明する。
図4は、本実施の形態における光スイッチ装置の構成例を示す概略的な平面図(a),断面図(b),(c)である。図4では、主に光スイッチ装置の1構成単位である一つのミラーを備えたスイッチ素子を部分的に示している。
図4に示す光スイッチ装置の構成について説明すると、まず、例えば単結晶シリコンなどの半導体からなる基板401の素子領域上に、制御電極402,403,404,405が形成されている。制御電極402,403,404,405は、各々がほぼ円板を4等分した形状である。
【0060】
また、基板401の素子領域上には、支持部材406が形成されている。素子領域においては、ほぼ中央に、制御電極402,403,404,405が形成され、これらを囲うように、支持部材406は形成されている。支持部材406は、例えば、平面視格子状に形成され、この一つのマスが一つの素子領域に対応している。
このように形成された支持部材406に支持されて、枠部407が形成されている。枠部407は、制御電極402,403,404,405の上の領域に開口部を備え、この開口部の内側に、リング状の可動枠408,409,410,411,412及び円形のミラー413を備えている。
【0061】
可動枠408は、上記開口部の中心を通る直線(回動軸)上に配置された一対の連結部421により、枠部407に張着しかつ軸着している。なお、以降では、上記回動軸をX軸とする。可動枠409は、連結部421の内側でX軸の上に配置された一対の連結部422により、可動枠408に張着しかつ軸着している。同様に、可動枠410は、X軸の上に配置された一対の連結部423により、可動枠409に張着しかつ軸着している。
【0062】
また、可動枠411は、上記X軸に直交するY軸の上に配置された一対の連結部424により、枠部410に張着しかつ軸着している。可動枠412は、上記Y軸の上に配置された一対の連結部425により、枠部411に張着しかつ軸着している。また、ミラー413は、Y軸の上に配置された一対のミラー連結部426により、枠部412に張着しかつ軸着している。
【0063】
なお、連結部421,422,423,424,425及びミラー連結部426は、例えば、トーションバースプリングなど、ねじりを受けて弾性変形する棒状や板状のばね部材である。
従って、可動枠408,409,410は、X軸を回動軸として回動可能とされ、可動枠411,412,ミラー413は、Y軸を回動軸として回動可能とされている。
【0064】
本実施の形態では、以上に示した可動枠408,409,410,411,412及びミラー413を備えた可動構造体の下にあたる基板401の上に、一対のストッパー431,432及び一対のストッパー433,434を設けた。ストッパー431〜434は、枠部407と制御電極402,403,404,405との間の素子領域に設けられている。また、ストッパー431〜434は、制御電極402,403,404,405の形成面より上記可動構造体の方向に伸びる、棒状の部材である。
【0065】
ストッパー431は、連結部424,425,ミラー連結部426を通る回動軸(Y軸)の下に配置され、かつ、可動枠408の下に配置されている。また、ストッパー432は、連結部424,425,ミラー連結部426を通る回動軸の下に配置され、かつ、可動枠409の下に配置されている。加えて、ストッパー432は、ストッパー431より低く形成されている。
【0066】
一方、ストッパー433は、連結部421,422,423を通る回動軸(X軸)の下に配置され、かつ、可動枠411の下に配置されている。また、ストッパー434は、連結部421,422,423を通る回動軸の下に配置され、かつ可動枠412の下に配置されている。加えて、ストッパー434は、ストッパー433より低く形成されている。
なお、例えば、ストッパー431は、可動枠408の回動範囲を制限するものであり、必ずしも、連結部424,425,ミラー連結部426を通る回動軸の下に配置されている必要はない。これは、他のストッパーについても同様である。
【0067】
従って、可動枠408の可動範囲は、ストッパー431により制限され、可動枠409の可動範囲は、ストッパー432により制限され、可動枠411の可動範囲は、ストッパー433により制限され、可動枠412の可動範囲は、ストッパー433により制限される。また、ストッパー431により制限される可動枠408の可動範囲は、ストッパー432により制限される可動枠409の可動範囲より小さい。同様に、ストッパー433により制限される可動枠411の可動範囲は、ストッパー434により制限される可動枠412の可動範囲より小さい。
【0068】
つぎに、本実施の形態における光スイッチ装置の動作例について説明する。例えば、ミラー413をグランド(接地)電位に固定し、制御電極402,404に電圧を印加すると、前述した(1)を用いて説明したように、ミラー413と制御電極402,404との間に静電力が生じる。この静電力により、前述した(4)式を用いて説明したように、制御電極402,404に所定の電圧Vを印加したときの静電力による回転モーメントが、ミラー413に発生する。
【0069】
ここで、可動枠411の枠体の部分の半径をr1とし、可動枠412の枠体の部分の半径をr2とする。また、可動枠411,412,及びミラー413が、枠部407の平面に水平な状態における、ストッパー433の上部から可動枠411までの距離をd1とし、ストッパー434の上部から可動枠412までの距離をd2とする。一方、一対の連結部424のバネ定数をky1、一対の連結部425のバネ定数をky2、一対のミラー連結部426のバネ定数をky3とし、ky1<ky2<ky3であるものとする。なお、バネ定数は、1つの連結部の値である。
【0070】
以下、連結部のねじれにより発生する回転モーメントについて説明する。まず、図5(a)に示すように、可動枠411がストッパー433の上端に接触するまでの間について説明する。ここでは、連結部424,425,及びミラー連結部426を通るY軸を回動軸として回動する場合を例にする。なお、図5では、連結部424,425及びミラー連結部426は示していない。
【0071】
可動枠411がストッパー433の上端に接するまでは、ミラー413から見た等価的なバネ定数kは、以下の(11)式により示される。
=2×ky1×ky2×ky3/(ky2×ky3+ky1×ky3+ky1×ky2)・・・(11)
従って、k<ky1<ky2<ky3であり、ミラー413から見た等価的なバネ定数は小さく、制御電極402,404に印加する電圧が小さくても、ミラー413(及び可動枠411,412)を容易に回動させることができる。
【0072】
可動枠411がストッパー433の上端に接してこれ以上回動不能となった後、さらに制御電極402,404に印加する電圧を大きくすると、可動枠412とミラー413とが、さらに回動する。この場合、ミラー413から見た等価的なバネ定数k’は、以下の(12)式により示される。
’=2×ky2×ky3/(ky2+ky3)・・・(12)
従って、この場合の等価的なバネ定数k’は、ky1の値によらず、バネ定数kより大きくなる。
【0073】
さらに印加する電圧を大きくし、図5(b)に示すように可動枠412がストッパー434の上端に接すると、可動枠412もこれ以上回動不能となる。この状態より、さらに制御電極402,404に印加する電圧を印加すると、図5(c)に示すように、ミラー413だけが回動する。この場合のミラー413から見た等価的なバネ定数は、ky3であり、前述した等価的なバネ定数k,k’より大きくなる。従って、この状態より大きくミラー413を回動させるためには、より大きな電圧を制御電極402,404に印加する必要がある。
【0074】
上述した可動枠411,412,及びミラー413の回動について、図6を用いて説明する。図6は、制御電極に印加する制御電圧(V1<V2<V3<V4<V5<V6)による静電力によってミラー413に生じる回転モーメントM及び連結部424.425,ミラー連結部426のねじれにより発する回転モーメントと、ミラー413の回動角度との関係を、直線(実線)で示した特性図である。図6において、各制御電圧(V1<V2<V3<V4<V5<V6)における静電力によって生じる回転モーメントは、曲線で示している。
【0075】
なお、点線(直線)の1つは、バネ定数ky1の連結部424のねじれにより発する回転モーメントと回動角度との関係「M=2×ky1θ」を示している。また、他の点線(直線)の1つは、バネ定数ky2の連結部425のねじれにより発する回転モーメントと回動角度との関係「M=2×ky2θ」を示している。また、残りの点線(直線)は、バネ定数ky3のミラー連結部426のねじれにより発する回転モーメントと回動角度との関係「M=2×ky3θ」を示している。ここでは、ky1<ky2<ky3の場合を示しており、バネ定数の大きいミラー連結部426のねじれによる回転モーメントと回動角度との関係を示す点線の傾きが、最も大きい。
【0076】
図6において、可動枠411の傾きが「tan−1(d1/r1)」となるとき、すなわち、可動枠411がストッパー433に接触するときのミラー413の傾きをθとすると、これは、以下の(13)式で示される。
θ=tan−1(d1/r1)+ky1/ky2×tan−1(d1/r1)+ky1/ky3×tan−1(d1/r1)・・・(13)
【0077】
0≦θ≦θの範囲では、ミラー413から見た等価的なバネ定数kは、「k=2×ky1×ky2×ky3/(ky2×ky3+ky1×ky3+ky1×ky2)」であるので、いずれの点線よりも小さな傾きの直線となる。従って、例えば、連結部424,425,またミラー連結部426のいずれかを単独で用いた場合に比較しても、制御電極402,404に印加する制御電圧をより小さくして、より大きな回動角度が得られる。
【0078】
また、可動枠412の傾きが「tan−1(d2/r2)」となるとき、すなわち、可動枠412がストッパー434に接触するときのミラー413の傾きをθとすると、これは、以下の(14)式で示される。
θ=tan−1(d2/r2)+ky2/ky3×{tan−1(d2/r2)−tan−1(d1/r1)}・・・(14)
【0079】
θ≦θ≦θの範囲では、ミラー413から見た等価的なバネ定数kは、「k=2×ky2×ky3/(ky2+ky3)」であるので、M=2×ky2θの点線よりも小さな傾きの直線となる。また、θ≦θ≦θの範囲で、静電力によるモーメントを示すいずれかの曲線と交点をもつので、制御電極402,404に印加する制御電圧によって、制御電極402,404に接触しない範囲で、ミラー413を静止状態とする制御が可能となる。
【0080】
さらに、θ<θの範囲では、可動枠411及び可動枠412は固定されており、ミラー413のみが回動する状態となる。このときのミラー413から見たバネ定数は、2×ky3であり、θ<θの範囲の実線は、M2×ky3θの点線の傾きと等しくなる。θ<θの範囲の実線は、図6に示すように、V=V4の曲線と交点があり、この状態においても、制御電極402,404に印加する制御電圧によって、制御電極402,404に接触しない範囲で、ミラー413を静止状態とする制御が可能となる。図6に示す状態では、ミラー413を静止状態にできる最大の回動角度θは、θより大きく、3つの点線と6つの曲線とのいずれの交点より、大きい値となっている。
【0081】
なお、図4では、例えば、一対のストッパー434とこれより高い一対のストッパー433とを、各々備えるようにしたが、これに限るものではない。
例えば、図7に示すように、ミラー413の中心部に近いほど、基板401からの高さがなだらかに低くなっている一対のストッパー732により、図4に示すストッパー433とストッパー434とを組み合わせた効果を得るようにしても良い。ストッパー732の高い部分は、可動枠411の下部に配置し、ストッパー732の低い部分は、可動枠412の下部に配置する。
【0082】
また、図8に示すように、ミラー413の中心部に近い方に、基板401からの高さが低い部分を備えた一対のストッパー832により、図4に示すストッパー433とストッパー434とを組み合わせた効果を得るようにしても良い。ストッパー832の高い部分は、可動枠411の下部に配置し、ストッパー832の低い部分は、可動枠412の下部に配置する。
【0083】
ところで、図9に示すように、ミラー111に近づくほどミラー111の中央部に向かって細くなるように積層された複数の構造体からなる制御電極904,905を、ミラー111の下部に配置するようにしても良い。制御電極904,905は、図1に示す制御電極104,105に対応している。図1に示す制御電極102,103も、同様の構成としても良い。
【0084】
また、図10に示すように、ミラー111の下にあたる領域内でかつ制御電極904,905の外側の領域に、センサ電極954,955を設けるようにしても良い。図10に示す光スイッチ装置は、基板101に、各制御電極の駆動電圧を制御する制御回路1001と、センサ電極954,955に接続するセンサ回路1002,1003を備える。本光スイッチ装置は、ミラー111が所定の角度に回動した状態を、センサ電極954,955及びセンサ回路1002,1003により検出するようにしたものである。
【0085】
これらの構成により検出したミラー111の回動角度の情報を、制御回路1001に帰還させることで、ミラー111の回動角度をより高い精度で制御できる。例えば、センサ電極954とこの上部のミラー111の部分との間の距離に応じた信号をセンサ回路1002より制御回路1001に対して出力すればよい。なお、センサ電極954,955は、連結部121,122が配置されている回動軸の下に配置すればよい。また、図示していないが、図1に示す連結部123,ミラー連結部124が配置されている回動軸の下に、一対のセンサ電極を設け、各々センサ回路に接続し、上述と同様にしても良い。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、ミラーと同じ回動軸で回動する可動枠の可動範囲の下にあたる基板の上にストッパーを設け、可動枠の回動がストッパーにより制限されるまでは、ミラーは連結部材とミラー連結部材の両方がねじれることで回動し、可動枠の回動がストッパーにより停止されると、ミラーはミラー連結部材がねじれることで回動するようにした。
この結果、本発明によれば、ミラーの回動の状態をミラーの回動動作の途中で変化させることが可能となり、電極などの基板の上に固定されている部材に接触しない範囲で、ミラーをより大きな回動角度で静止できるようになるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における光スイッチ装置の構成例を示す概略的な平面図(a),断面図(b),(c)である。
【図2】図1の光スイッチ装置の動作例を示す概略的な断面図である。
【図3】ミラーに生じる回転モーメントM及び連結部のねじれにより発する回転モーメントと、ミラーの回動角度との関係を、直線(実線)で示した特性図である。
【図4】本発明の他の実施の形態における光スイッチ装置の構成例を示す概略的な平面図(a),断面図(b),(c)である。
【図5】図4の光スイッチ装置の動作例を示す概略的な断面図である。
【図6】ミラーに生じる回転モーメントM及び連結部のねじれにより発する回転モーメントと、ミラーの回動角度との関係を、直線(実線)で示した特性図である。
【図7】本発明の他の実施の形態における光スイッチ装置の構成例を示す概略的な断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態における光スイッチ装置の構成例を示す概略的な断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態における光スイッチ装置の構成例を示す概略的な断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態における光スイッチ装置の構成例を示す概略的な断面図である。
【図11】従来よりある光スイッチ装置の構成例を示す概略的な断面図(a),平面図(b)である。
【図12】ミラーに生じる回転モーメントM及び連結部のねじれにより発する回転モーメントと、ミラーの回動角度との関係を、直線(実線)で示した特性図である。
【符号の説明】
101…基板、102,103,104,105…制御電極、106…支持部材、107…枠部、108,109,110…可動枠、111…ミラー、121,122,123…連結部、124…ミラー連結部、131,132…ストッパー。

Claims (18)

  1. 支持部材を介して基板の上に離間して支持された枠部材と、この枠部材の開口領域内で一対の連結部材を介してこれらを通る回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の可動枠と、
    この可動枠の開口領域内で前記回動軸を通る一対のミラー連結部材を介して前記回動軸を中心に回動可能に支持されかつ光を反射する反射部を有するミラーと、
    前記可動枠の可動範囲の下にあたる前記基板の上に設けられた前記可動枠の前記基板の方向への回動範囲を制限するストッパーとを少なくとも備え、
    前記ミラーの回動により前記反射部を変位させて光スイッチ動作を行うことを特徴とする光スイッチ装置。
  2. 請求項1記載の光スイッチ装置において、
    前記ストッパーは、前記回動軸の下以外の前記回動軸の両側に各々設けられていることを特徴とする光スイッチ装置。
  3. 請求項1または2記載の光スイッチ装置において、
    前記連結部材及びミラー連結部材は、各々前記可動枠及びミラーの回動によりねじれを受けて弾性変形するばね部材であり、
    前記ミラー連結部材のねじれによるバネ定数は、前記連結部材のねじれによるバネ定数より大きいことを特徴とする光スイッチ装置。
  4. 支持部材を介して基板の上に離間して支持された枠部材と、この枠部材の開口領域内で一対の第1連結部材を介してこれらを通る第1回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の第1可動枠と、
    この第1可動枠の開口領域内で前記第1回動軸を通る一対の第2連結部材を介して前記第1回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の第2可動枠と、
    この第2可動枠の開口領域内で前記第1回動軸とは異なる第2回動軸を通る一対のミラー連結部材を介して前記第2回動軸を中心に回動可能に支持されかつ光を反射する反射部を有するミラーと、
    前記第1可動枠の可動範囲の下にあたる前記基板の上に設けられた前記第1可動枠の前記基板の方向への回動範囲を制限するストッパーとを少なくとも備え、
    前記ミラーの回動により前記反射部を変位させて光スイッチ動作を行うことを特徴とする光スイッチ装置。
  5. 請求項4記載の光スイッチ装置において、
    前記ストッパーは、前記第1回動軸の下以外の前記第1回動軸の両側に各々設けられていることを特徴とする光スイッチ装置。
  6. 請求項4または5記載の光スイッチ装置において、
    前記第1連結部材及び第2連結部材は、各々前記第1可動枠及び第2可動枠の回動によりねじれを受けて弾性変形するばね部材であり、
    前記第2連結部材のねじれによるバネ定数は、前記第1連結部材のねじれによるバネ定数より大きいことを特徴とする光スイッチ装置。
  7. 支持部材を介して基板の上に離間して支持された枠部材と、この枠部材の開口領域内で一対の第1連結部材を介してこれらを通る回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の第1可動枠と、
    この第1可動枠の開口領域内で前記回動軸を通る一対の第2連結部材を介して前記回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の第2可動枠と、
    この第2可動枠の開口領域内で前記回動軸を通る一対のミラー連結部材を介して前記回動軸を中心に回動可能に支持されかつ光を反射する反射部を有するミラーと、
    前記第1可動枠の可動範囲の下にあたる前記基板の上に設けられた前記第1可動枠の前記基板の方向への回動範囲を制限する第1ストッパーと、
    前記第2可動枠の可動範囲の下にあたる前記基板の上に設けられた前記第2可動枠の前記基板の方向への回動範囲を制限する前記第1ストッパーより低い第2ストッパーとを少なくとも備え、
    前記ミラーの回動により前記反射部を変位させて光スイッチ動作を行うことを特徴とする光スイッチ装置。
  8. 請求項7記載の光スイッチ装置において、
    前記第1ストッパーは、前記回動軸の下以外の前記回動軸の両側に各々設けられていることを特徴とする光スイッチ装置。
  9. 請求項7記載の光スイッチ装置において、
    前記第2ストッパーは、前記回動軸の下以外の前記回動軸の両側に各々設けられていることを特徴とする光スイッチ装置。
  10. 請求項7記載の光スイッチ装置において、
    前記第1ストッパーと前記第2ストッパーは、一体に形成されている
    ことを特徴とする光スイッチ装置。
  11. 請求項10記載の光スイッチ装置において、
    一体に形成された前記第1ストッパー及び第2ストッパーは、前記回動軸の下以外の前記回動軸の両側に各々設けられていることを特徴とする光スイッチ装置。
  12. 請求項7〜11のいずれか1項に記載の光スイッチ装置において、
    前記第1連結部材,第2連結部材,及びミラー連結部は、各々前記第1可動枠,第2可動枠,及びミラーの回動によりねじれを受けて弾性変形するばね部材であり、
    前記第2連結部材のねじれによるバネ定数は、前記第1連結部材のねじれによるバネ定数より大きく、
    前記ミラー連結部材のねじれによるバネ定数は、前記第2連結部材のねじれによるバネ定数より大きいことを特徴とする光スイッチ装置。
  13. 支持部材を介して基板の上に離間して支持された枠部材と、
    この枠部材の開口領域内で一対の第1連結部材を介してこれらを通る第1回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の第1可動枠と、
    この第1可動枠の開口領域内で前記第1回動軸を通る一対の第2連結部材を介して前記第1回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の第2可動枠と、
    この第2可動枠の開口領域内で前記第1回動軸を通る一対の第3連結部材を介して前記第1回動軸を中心に回動可能に支持されかつ開口領域を有する板状の第3可動枠と、
    この第3可動枠の開口領域内で前記第1回動軸とは異なる第2回動軸を通る一対のミラー連結部材を介して前記第2回動軸を中心に回動可能に支持されかつ光を反射する反射部を有するミラーと、
    前記第1可動枠の可動範囲の下にあたる前記基板の上に設けられた前記第1可動枠の前記基板の方向への回動範囲を制限する第1ストッパーと、
    前記第2可動枠の可動範囲の下にあたる前記基板の上に設けられた前記第2可動枠の前記基板の方向への回動範囲を制限する前記第1ストッパーより低い第2ストッパーとを少なくとも備え、
    前記ミラーの回動により前記反射部を変位させて光スイッチ動作を行うことを特徴とする光スイッチ装置。
  14. 請求項13記載の光スイッチ装置において、
    前記第1ストッパーは、前記第1回動軸の下以外の前記第1回動軸の両側に各々設けられている
    ことを特徴とする光スイッチ装置。
  15. 請求項13記載の光スイッチ装置において、
    前記第2ストッパーは、前記第1回動軸の下以外の前記第1回動軸の両側に各々設けられていることを特徴とする光スイッチ装置。
  16. 請求項13記載の光スイッチ装置において、
    前記第1ストッパーと前記第2ストッパーは、一体に形成されていることを特徴とする光スイッチ装置。
  17. 請求項16記載の光スイッチ装置において、
    一体に形成された前記第1ストッパー及び第2ストッパーは、前記第1回動軸の下以外の前記第1回動軸の両側に各々設けられていることを特徴とする光スイッチ装置。
  18. 請求項13〜17のいずれか1項に記載の光スイッチ装置において、
    前記第1連結部材,第2連結部材,及び第3連結部は、各々前記第1可動枠,第2可動枠,及び第3可動枠の回動によりねじれを受けて弾性変形するばね部材であり、
    前記第2連結部材のねじれによるバネ定数は、前記第1連結部材のねじれによるバネ定数より大きく、
    前記第3連結部材のねじれによるバネ定数は、前記第2連結部材のねじれによるバネ定数より大きいことを特徴とする光スイッチ装置。
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