JP2007212728A - マイクロミラー装置 - Google Patents

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城治 山口
Makoto Sato
佐藤  誠
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真吾 内山
Fusao Shimokawa
房男 下川
Tomomi Sakata
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Abstract

【課題】ドリフトの発生を抑制しつつ、ミラーと電極の電着を防止する。
【解決手段】マイクロミラー装置100aは、ミラー230の回動時にミラー230と電極340a〜340dの接触を防止する接触防止部材として、絶縁性部材400を電極基板300aの基部310上に配設している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信用の光スイッチング素子、計測機器、ディスプレイ、スキャナ、波長選択スイッチ等に使用されるマイクロミラー装置に関するものである。
インターネット通信網などにおける基盤となる光ネットワークの分野では、多チャンネル化、波長分割多重(WDM)化および低コスト化を実現する技術として、光MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術が脚光を浴びており、この技術を用いて光スイッチが開発されている(例えば、特許文献1参照)。このMEMS型の光スイッチの構成部品として最も特徴的なものがミラーアレイである。光スイッチは、光を電気信号に変換することなく、また多重化された光を波長ごとに分波することなく経路切り替えを可能にする。このような光スイッチは、使用している経路に障害が発生した際に別の経路に信号を振り分け、通信できる状態を維持する際に使用される。
ミラーアレイは、複数のマイクロミラー装置を2次元的にマトリクス状に配設したものである。従来のマイクロミラー装置の1例を図17、図18に示す。図17は従来のマイクロミラー装置の構成を示す分解斜視図、図18は図17のマイクロミラー装置の断面図である。
マイクロミラー装置100は、ミラーが形成されたミラー基板200と、電極が形成された電極基板300とが平行に配設された構造を有する。
ミラー基板200は、平面視略円形の開口を有する板状の枠部210と、平面視略円形の開口を有し、一対の可動枠連結部211a,211bにより枠部210の開口内に配設された可動枠220と、一対のミラー連結部221a,221bにより可動枠220の開口内に配設された平面視略円形のミラー230とを有する。枠部210、可動枠連結部211a,211b、可動枠220、ミラー連結部221a,221bおよびミラー230は、例えば単結晶シリコンで一体形成されている。また、枠部210の上面には、可動枠220およびミラー230を取り囲むような枠状部材240が形成されている。
一対の可動枠連結部211a,211bは、それぞれトーションバネから構成され、枠部210と可動枠220とを連結している。可動枠220は、一対の可動枠連結部211a,211bを通る図17の可動枠回動軸xを軸として回動することができる。
同様に、一対のミラー連結部221a,221bは、それぞれトーションバネから構成され、可動枠220とミラー230とを連結している。ミラー230は、一対のミラー連結部221a,221bを通る図17のミラー回動軸yを軸として回動することができる。可動枠回動軸xとミラー回動軸yとは、互いに直交している。結果として、ミラー230は、直交する2軸で回動する。
電極基板300は、板状の基部310と、基部310の表面(上面)から突出し、対向するミラー基板200のミラー230と対向する位置に形成された段丘状の突出部320を有する。基部310と突出部320は例えば単結晶シリコンからなる。突出部320は、基部310の上面に形成された角錐台の形状を有する第2テラス322と、この第2テラス322の上面に形成された角錐台の形状を有する第1テラス321と、この第1テラス321の上面に形成された柱状の形状を有するピボット330とから構成される。このピボット330は、第1テラス321のほぼ中央に位置するように形成される。これにより、ピボット330は、ミラー230の中心に対向する位置に配設される。
突出部320の四隅とこの四隅に続く基部310の上面には、対向するミラー基板200のミラー230と同心の円内に4つの電極340a〜340dが形成されている。また、基部310の上面には、突出部320を挟むように並設された一対の凸部360a,360bが形成されている。さらに、基部310の上面の突出部320と凸部360aおよび凸部360bとの間の箇所には、それぞれ配線370が形成されており、この配線370には、引き出し線341a〜341dを介して電極340a〜340dが接続されている。
以上のようなミラー基板200と電極基板300とは、ミラー230とこのミラー230に対応する電極340a〜340dとが対向配置されるように、枠部210の下面と凸部360a,360bの上面とを接合することにより、図18に示すようなマイクロミラー装置100を構成する。
このようなマイクロミラー装置100においては、ミラー230を接地し、電極340a〜340dに正の電圧を与えて、しかも電極340a〜340d間に非対称な電位差を生じさせることにより、ミラー230を静電引力で吸引し、ミラー230を任意の方向へ回動させることができる。
特許文献1に開示されたマイクロミラー装置100では、電極340a〜340dに駆動電圧を印加した際にミラー230全体が電極340a〜340dと略平行に引き寄せられて電極340a〜340dに衝突することを防止するために、ピボット330が形成されている。このピボット330は、この位置を支点としてミラー230が回動する役割も果たす。
特開2003−57575号公報
ミラー230は、4つの電極340a〜340d間に印加される電位差によって発生する静電引力と、この静電引力に抗してミラー230の位置を電位差0の場合の相対位置に戻そうとするトーションバネの復元力とが釣り合った場合に、ある角度を維持して停止する。ミラー230と電極340a〜340dとの電位差を大きくして、ミラー230の傾斜角度を大きくすると、ミラー230と電極340a〜340d間の距離が小さくなる。ミラー230と電極340a〜340dとの間に発生する静電引力は、ミラー230と電極340a〜340d間の距離の2乗に反比例する。よって、ミラー230と電極340a〜340d間の距離が小さくなると、静電引力は大きくなる。静電引力に抗するトーションバネの復元力は、ミラー230の傾斜角度に比例して大きくなる。そこで、ミラー230の傾斜角度が大きくなると、静電引力とトーションバネの復元力とが釣り合わなくなり、ミラー230の回動が停止せずに、ミラー230が電極基板300に衝突するまで回動するプルインと呼ばれる現象が発生する。
ミラー230と電極340a〜340dとが衝突したときに、ミラー230と電極340a〜340d間に電位差があると、電位差を発生させている電源の容量で制限された量の電流が短時間に流れ、ミラー230と電極340a〜340dとは電着される。一旦、この電着現象が発生すると、その後に電位差を0にしても、電位差0の場合の角度位置にミラー230が戻らず、ミラー230が動作しない状態、すなわち不良になるという問題点があった。また、ミラー230が動作不良になった後には、反対側にミラー230が回動するように別の電極340a〜340dに電圧を印加しても、ミラー230は電極基板300に固着したままで動作しない。よって、電着現象発生後にはミラー230が動作しなくなるという問題が生じる。
電着現象を防止するために、電極340a〜340dと対向するミラー230の面(図18の下面)と電極340a〜340dの表面のうち少なくとも一方を絶縁体で覆い、ミラー230と電極340a〜340dとが接触したとしても電流が流れないようにすることが考えられる。しかしながら、このような絶縁体を形成すると、この絶縁体が電極340a〜340dへの電圧印加により分極し、あるいは何らかの理由で帯電し、これが徐々に放電あるいは充電されてミラー230の駆動力に影響を与えるため、ミラー230の動作時に、ミラー230と電極340a〜340d間の電位が時間と共に変動して、ミラー230の傾斜角度が変動する現象、すなわちドリフトが発生してしまうという問題点があった。
また、ミラー230と電極基板300がどのような条件下でも接触しないように、ミラー230と電極340a〜340d間の距離を大きくすることも考えられるが、ミラー230と電極340a〜340d間の距離を大きくすると、静電駆動型のマイクロミラー装置100の場合には非常に大きな駆動電圧を必要とするという問題点があった。
したがって、電極340a〜340dと対向するミラー230の面と電極340a〜340dの表面を露出させたまま、ミラー230と電極340a〜340dが電着することを防止する構造あるいは技術が必要とされている。
本発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであり、ドリフトの発生を抑制しつつ、ミラーと電極の電着を防止することができるマイクロミラー装置を提供することを目的とする。
本発明は、上部基板に対して回動可能に支持されるミラーと、前記上部基板と対向する下部基板の上に形成された、前記ミラーの傾斜角を制御する電極とを備えたマイクロミラー装置において、前記ミラーの回動時に前記ミラーと前記電極の接触を防止する第1の接触防止部材を、前記ミラーとこれに対向する前記下部基板との間の空間内に有するものである。
また、本発明のマイクロミラー装置の1構成例において、前記第1の接触防止部材は、前記ミラーの回動時に前記ミラーと前記電極が接触する前に前記ミラーと接触するように前記下部基板の上に形成された絶縁性部材である。
また、本発明のマイクロミラー装置の1構成例において、前記第1の接触防止部材は、前記ミラーの回動時に前記ミラーと前記電極が接触する前に前記ミラーと接触するように前記下部基板の上に形成された、前記ミラーと同電位の導電性部材である。
また、本発明のマイクロミラー装置の1構成例において、前記第1の接触防止部材は、前記ミラーの回動時に前記ミラーと前記電極が接触する前に前記電極又は前記下部基板と接触するように、前記下部基板と対向する前記ミラーの面に形成された絶縁性部材である。
また、本発明のマイクロミラー装置の1構成例は、さらに、前記上部基板に対して回動可能に支持され、かつ内側の開口部に配置された前記ミラーを回動可能に支持する、前記ミラーと同電位の可動枠を有し、前記可動枠の回動時に前記可動枠と前記電極の接触を防止する第2の接触防止部材を、前記可動枠とこれに対向する前記下部基板との間の空間内に有するものである。
また、本発明のマイクロミラー装置の1構成例において、前記第2の接触防止部材は、前記可動枠の回動時に前記可動枠と前記電極が接触する前に前記可動枠と接触するように前記下部基板の上に形成された絶縁性部材である。
また、本発明のマイクロミラー装置の1構成例において、前記第2の接触防止部材は、前記可動枠の回動時に前記可動枠と前記電極が接触する前に前記可動枠と接触するように前記下部基板の上に形成された、前記可動枠と同電位の導電性部材である。
また、本発明のマイクロミラー装置の1構成例において、前記第2の接触防止部材は、前記可動枠の回動時に前記可動枠と前記電極が接触する前に前記電極又は前記下部基板と接触するように、前記下部基板と対向する前記可動枠の面に形成された絶縁性部材である。
本発明によれば、ミラーの回動時にミラーと電極の接触を防止する第1の接触防止部材を、ミラーと下部基板との間の空間内に配設することにより、ミラーと電極の電着を防止することができる。その結果、ミラーを動作させている際に、故意にあるいは不慮にミラーをプルインさせても、ミラーが電極と接したまま固着することがなくなり、動作不良のミラー数の増加を防止することができる。また、外部から振動が伝わってもミラーの破損・動作不良を引き起こすことがなくなるので、使用環境の制限を緩和することができる。また、本発明では、ミラーと電極の表面を絶縁体で覆う従来の方法に比べて、ミラーと下部基板との間の空間内に存在する絶縁体を小さくすることができるので、絶縁体が分極あるいは帯電することによる、ミラーを駆動する力への影響を小さくすることができ、ドリフトの発生を抑制することができる。
また、本発明では、第1の接触防止部材として、ミラーと同電位の導電性部材を下部基板の上に形成することにより、ミラーと下部基板との間の空間内の絶縁体を減らすことができるので、ドリフトの発生をより効果的に抑制することができる。
また、本発明では、第1の接触防止部材として、下部基板と対向するミラーの面に絶縁性部材を形成することにより、上部基板と下部基板の貼り合わせ工程における位置合わせの精度を考慮する必要がなくなる。
また、本発明では、可動枠の回動時に可動枠と電極の接触を防止する第2の接触防止部材を、可動枠と下部基板との間の空間内に配設することにより、可動枠と電極の電着を防止することができる。
また、本発明では、第2の接触防止部材として、可動枠と同電位の導電性部材を下部基板の上に形成することにより、可動枠と下部基板との間の空間内の絶縁体を減らすことができるので、ドリフトの発生をより効果的に抑制することができる。
また、本発明では、第2の接触防止部材として、下部基板と対向する可動枠の面に絶縁性部材を形成することにより、上部基板と下部基板の貼り合わせ工程における位置合わせの精度を考慮する必要がなくなる。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態に係るマイクロミラー装置の構成を示す断面図であり、図17、図18と同一の構成には同一の符号を付してある。図1は図17のx軸と平行な平面でマイクロミラー装置を切断したときの断面図である。本実施の形態のマイクロミラー装置100aは、ミラー230の回動時にミラー230と電極340a〜340dの接触を防止する接触防止部材として、例えば酸化シリコンからなる絶縁性部材400を、ミラー230と電極基板300a(下部基板)との間の空間内に配設したものである。
ミラー基板200(上部基板)の構成は、図17、図18に示した従来のマイクロミラー装置100と同じである。
図2は本実施の形態の電極基板300aの構成を示す平面図である。図2では、電極基板300aのうち電極340a〜340dの部分のみを記載している。図2に示すように、絶縁性部材400は、電極基板300aの基部310上に4箇所形成されている。なお、例えば単結晶シリコンからなる基部310の表面には酸化シリコン等からなる絶縁層311が形成されており、この絶縁層311の上に電極340a〜340d、引き出し線341a〜341d、配線370および絶縁性部材400が形成されている。
図17、図18で説明したとおり、ミラー基板200の枠部210、可動枠連結部211a,211b、可動枠220、ミラー連結部221a,221bおよびミラー230は、単結晶シリコンで一体形成されており、ミラー230には、枠部210と可動枠連結部211a,211bと可動枠220とミラー連結部221a,221bとを介して、接地電位が印加される。
そして、図示しない電源から電極340a〜340dに正又は負の駆動電圧を与えて、かつ電極340a〜340d間に非対称な電位差を生じさせることにより、ミラー230を静電引力で吸引し、ミラー230を任意の方向へ回動させることができる。
従来のマイクロミラー装置では、ミラー230の傾斜角度が大きくなると、ミラー230と電極340a〜340dの電着が生じる恐れがある。これに対して、本実施の形態では、図3に示すようにミラー230の傾斜角度が大きくなったとしても、ミラー230と電極340a〜340dが接触する前にミラー230と絶縁性部材400が接触して、絶縁性部材400がミラー230の動きを止めるため、ミラー230と電極340a〜340dが接触することはない。
以上のように、本実施の形態では、電極基板300a上に絶縁性部材400を配設することにより、ミラー230と電極340a〜340dの電着を防止することができる。また、本実施の形態では、絶縁性部材400を電極基板300a上に限定的に配設しているため、ミラー230と電極340a〜340dの表面を絶縁体で覆う従来の方法に比べて、ミラー230と電極基板300aとの間の空間内に存在する絶縁体を小さくすることができるので、絶縁体が分極あるいは帯電することによる、ミラー230を駆動する力への影響を小さくすることができ、ドリフトの発生を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、電極基板300aの基部310上に絶縁性部材400を4箇所配設したが、図4に示すように絶縁性部材400を8箇所配設してもよい。
ミラー230の2軸方向の回動を制御する静電力を与えるためにミラー230と対向して配されている電極340a〜340dは4分割で構成されるのが普通である。
第1の実施の形態では、ミラー230が電極340a〜340dの分割線と平行な方向(図17のx軸、y軸の方向)に回動する場合は問題ないが、分割線に対して45度の方向に回動する場合はミラー230と電極340a〜340dが接触する可能性がある。
そこで、電極340a〜340dの分割線と平行な方向に絶縁性部材400を設けるだけでなく、分割線に対して45度の方向にも絶縁性部材400を設けることで、ミラー230と電極340a〜340dの接触をより効果的に防止することができる。
絶縁性部材400の配設箇所を増やすと、(1)電極面積の減少により静電力が減少する、(2)絶縁体の面積が増えることによりドリフトが発生する可能性がある、などのデメリットがあるが、第1の実施の形態に比べて絶縁性部材400の高さを低くできるというメリットがある。その理由は、第1の実施の形態では、前記分割線に対して45度方向のミラー230と電極340a〜340dの接触を考慮して絶縁性部材400を高くしておく必要があるが、本実施の形態ではそのような必要がないからである。
なお、絶縁性部材400を8箇所以上配設してもよいことは言うまでもない。また、第1、第2の実施の形態において、絶縁性部材400の位置と高さは適宜設定すればよいことは言うまでもない。
[第3の実施の形態]
図5は本発明の第3の実施の形態に係るマイクロミラー装置の構成を示す断面図、図6は本実施の形態の電極基板の構成を示す平面図であり、図17、図18と同一の構成には同一の符号を付してある。図5は図17のx軸と平行な平面でマイクロミラー装置を切断したときの断面図である。本実施の形態のマイクロミラー装置100bは、接触防止部材として、例えば酸化シリコンからなる円弧状の絶縁性部材401a〜401dを電極基板300b(下部基板)の基部310上に配設したものである。
本実施の形態では、図7に示すようにミラー230の傾斜角度が大きくなったとしても、ミラー230と電極340a〜340dが接触する前にミラー230と絶縁性部材401a〜401dが接触して、絶縁性部材401a〜401dがミラー230の動きを止めるため、ミラー230と電極340a〜340dが接触することはない。これにより、第1、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、電極340a〜340dの周囲に絶縁性部材401a〜401dを配設するため、第1、第2の実施の形態に比べて電極340a〜340dが小さくなり、ミラー230を駆動する力が低下する可能性がある。そこで、駆動力を補うために、図5、図6に示すように基部310上の絶縁性部材401a〜401dの周囲に電極342a〜342dを配設してもよい。電極342a,342b,342c,342dは、それぞれ電極340a,340b,340c,340dと同電位になるように接続される。これにより、ミラー230を駆動する力を高めることができる。なお、図示しない電源から電極342a,342b,342c,342dに印加する駆動電圧を、電極340a,340b,340c,340dに印加する駆動電圧と別にして、それぞれ個別に制御してもよい。
[第4の実施の形態]
第1〜第3の実施の形態では、接触防止部材として絶縁性部材を用いているが、絶縁性部材の代わりに金属等からなる導電性部材を設け、この導電性部材をミラー230と同電位(接地電位)にしてもよい。導電性部材をミラー230と同電位に制御することにより、ミラー230と導電性部材が接触した際に電流が流れることを防止することができる。導電性部材は、第1〜第3の実施の形態の絶縁性部材400,401a〜401dと同様に配設すればよい。
第1〜第3の実施の形態では、ミラー230と電極340a〜340dの表面を絶縁体で覆う従来の方法に比べて、ミラー230と電極基板300a,300bとの間の空間内に存在する絶縁体を小さくすることができるので、ドリフトの発生を抑制することができるが、本実施の形態では、ミラー230と電極基板300a,300bとの間の空間内の絶縁体を減らすことができるので、第1〜第3の実施の形態に比べてドリフトの発生をより効果的に抑制することができる。
[第5の実施の形態]
第1〜第4の実施の形態では、電極基板300側に接触防止部材を配設したが、ミラー230側に接触防止部材を配設するようにしてもよい。図8は本発明の第5の実施の形態に係るマイクロミラー装置の構成を示す断面図であり、図17、図18と同一の構成には同一の符号を付してある。図8は図17のx軸と平行な平面でマイクロミラー装置を切断したときの断面図である。本実施の形態のマイクロミラー装置100cは、電極基板300と対向するミラー230の面(図8の下面)に絶縁性部材402を配設したものである。
電極基板300の構成は、図17、図18に示した従来のマイクロミラー装置100と同じである。
図9は本実施の形態のミラー230を下から見た下面図である。図9に示すように、絶縁性部材402(402−1〜402−6)はミラー230上に6箇所形成されている。
本実施の形態では、図10に示すようにミラー230の傾斜角度が大きくなったとしても、ミラー230と電極340a〜340dが接触する前に絶縁性部材402と電極340a〜340dが接触して、ミラー230の動きが止まるため、ミラー230と電極340a〜340dが接触することはない。これにより、第1〜第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、第1〜第4の実施の形態では、ミラー基板200と電極基板300a,300bの貼り合わせ工程における位置合わせの精度が悪いと、ミラー230が電極340a〜340dに接触してしまう可能性があるので、位置合わせの精度を考慮して、絶縁性部材400,401a〜401d又は導電性部材を配設する必要がある。これに対して、本実施の形態では、ミラー基板200cと電極基板300の貼り合わせがずれたとしても、絶縁性部材402が電極基板300の基部310に当たるだけなので、ミラー230と電極340a〜340dが接触することはなく、位置合わせの精度を考慮しなくてもよい。ここで使用する電圧に対して絶縁性を維持できる耐電圧を有する材料を選択するか、あるいは材料の厚さを決定すればよい。絶縁性部材402は、ミラー230の下面に6箇所以上配設してもよいし、ミラー230の周縁部に円弧状又は円環状に設けてもよい。
なお、第1〜第5の実施の形態では、接触防止部材を電極基板300a,300bあるいはミラー230に最低2箇所配設すればよい。すなわち、回動時に最も大きく変位するミラー230の箇所あるいはその近傍に接触防止部材を配設すればよく、接触防止部材を電極基板300a,300b側に配設する場合は、回動時に最も大きく変位するミラー230の箇所と対向する位置に配設すればよい。回動時に最も大きく変位する箇所は、ミラー回動軸yと垂直な方向にあるミラー230の端部であり、図9の例では402−1,402−4の位置である。また、接触防止部材を4箇所配設する場合は、図9の402−2,402−3,402−5,402−6の位置に配設すればよい。
[第6の実施の形態]
第1〜第5の実施の形態では、ミラー230と電極340a〜340dの接触のみを考慮しているが、2軸回動形のマイクロミラー装置では、可動枠回動軸(図17のx軸)の周りで可動枠220も回動するため、電極340a〜340dの大きさによっては可動枠220が電極340a〜340dと接触する可能性もある。可動枠220はミラー230と同電位なので、可動枠220が電極340a〜340dと接触してしまうと、ミラー230の場合と同様の電着が生じる。前述のとおり、基部310の表面には絶縁層311が形成されているので、ミラー230と基部310が接触しても問題はないが、電極340a〜340dの半径がミラー230の半径より大きい場合には、可動枠220と電極340a〜340dが接触する可能性が高くなる。
そこで、本実施の形態では、可動枠220の回動時に可動枠220と電極340a〜340dの接触を防止する接触防止部材を、可動枠220と電極基板との間の空間内に配設する。図11は本実施の形態のマイクロミラー装置の構成を示す断面図であり、図17、図18と同一の構成には同一の符号を付してある。図11は図17のy軸と平行な平面でマイクロミラー装置を切断したときの断面図である。本実施の形態のマイクロミラー装置100dは、接触防止部材として、例えば酸化シリコンからなる絶縁性部材403を電極基板300d上に配設したものである。ミラー230と電極340a〜340dの接触については、第1〜第5の実施の形態を適宜適用すればよい。
ミラー基板200の構成は、図17、図18に示した従来のマイクロミラー装置100と同じである。
図12は本実施の形態の電極基板300dの構成を示す平面図である。図12では、電極基板300dのうち電極340a〜340dの部分のみを記載している。図12に示すように、絶縁性部材403は電極基板300dの基部310上に4箇所形成されている。
本実施の形態では、図13に示すように可動枠220の傾斜角度が大きくなったとしても、可動枠220と電極340a〜340dが接触する前に可動枠220と絶縁性部材403が接触して、絶縁性部材403が可動枠220の動きを止めるため、可動枠220と電極340a〜340dが接触することはない。また、本実施の形態では、絶縁性部材403を電極基板300d上に限定的に配設しているため、可動枠220と電極基板300dとの間の空間内に存在する絶縁体を小さくすることができるので、絶縁体が分極あるいは帯電することによる、可動枠220を駆動する力への影響を小さくすることができ、ドリフトの発生を抑制することができる。
なお、絶縁性部材403は、第2の実施の形態と同様に電極340a〜340dの周囲に8箇所以上配設してもよいし、円弧状又は円環状に配設してもよい。
[第7の実施の形態]
第6の実施の形態では、電極基板側に接触防止部材を配設したが、可動枠220側に接触防止部材を配設するようにしてもよい。図14は本発明の第7の実施の形態に係るマイクロミラー装置の構成を示す断面図であり、図17、図18と同一の構成には同一の符号を付してある。図14は図17のy軸と平行な平面でマイクロミラー装置を切断したときの断面図である。本実施の形態のマイクロミラー装置100eは、電極基板300と対向する可動枠220の面(図14の下面)に絶縁性部材404を配設したものである。
電極基板300の構成は、図17、図18に示した従来のマイクロミラー装置100と同じである。
図15は本実施の形態の可動枠220を下から見た下面図である。図15に示すように、絶縁性部材404(404−1〜404−6)は可動枠220上に6箇所形成されている。
本実施の形態では、図16に示すように可動枠220の傾斜角度が大きくなったとしても、可動枠220と電極340a〜340dが接触する前に絶縁性部材404と電極340a〜340dが接触して、可動枠220の動きが止まるため、可動枠220と電極340a〜340dが接触することはない。これにより、第6の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、第6の実施の形態では、ミラー基板200と電極基板300dの貼り合わせ工程における位置合わせの精度を考慮して、絶縁性部材403を配設する必要がある。これに対して、本実施の形態では、ミラー基板200eと電極基板300の貼り合わせがずれたとしても、絶縁性部材404が電極基板300の基部310に当たるだけなので、可動枠220と電極340a〜340dが接触することはなく、位置合わせの精度を考慮しなくてもよい。
絶縁性部材404は、可動枠220の下面に6箇所以上配設してもよいし、可動枠220の周縁部に円弧状又は円環状に設けてもよい。
なお、第6、第7の実施の形態では、接触防止部材を電極基板300dあるいは可動枠220に最低2箇所配設すればよい。すなわち、回動時に最も大きく変位する可動枠220の箇所あるいはその近傍に接触防止部材を配設すればよく、接触防止部材を電極基板300d側に配設する場合は、回動時に最も大きく変位する可動枠220の箇所と対向する位置に配設すればよい。回動時に最も大きく変位する箇所は、可動枠回動軸xと垂直な方向にある可動枠220の端部であり、図15の例では404−1,404−4の位置である。また、接触防止部材を4箇所配設する場合は、図15の404−2,404−3,404−5,404−6の位置に配設すればよい。
本発明は、回動時に大きく変位するミラー上の位置あるいはこれと対向する電極基板上の位置に接触防止部材を配設することが、従来のピボット330と異なる点である。
第1〜第7の実施の形態の接触防止部材は、ミラー230の必要な傾斜角度を妨げない高さや位置に配設されることは言うまでもない。
本発明は、マイクロミラー装置に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るマイクロミラー装置の構成を示す断面図である。 図1のマイクロミラー装置の電極基板の構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態の効果を説明する断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るマイクロミラー装置の電極基板の構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るマイクロミラー装置の構成を示す断面図である。 図5のマイクロミラー装置の電極基板の構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態の効果を説明する断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るマイクロミラー装置の構成を示す断面図である。 図8のミラーの構成を示す下面図である。 本発明の第5の実施の形態の効果を説明する断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係るマイクロミラー装置の構成を示す断面図である。 図11のマイクロミラー装置の電極基板の構成を示す平面図である。 本発明の第6の実施の形態の効果を説明する断面図である。 本発明の第7の実施の形態に係るマイクロミラー装置の構成を示す断面図である。 図14の可動枠の構成を示す下面図である。 本発明の第7の実施の形態の効果を説明する断面図である。 従来のマイクロミラー装置の構成を示す分解斜視図である。 図17のマイクロミラー装置の断面図である。
符号の説明
200,200c,200e…ミラー基板、220…可動枠、230…ミラー、300a,300b,300d…電極基板、310…基部、311…絶縁層、320…突出部、321…第1テラス、322…第2テラス、340a〜340d,342a〜342d…電極、400,401a〜401d,402〜404…絶縁性部材。

Claims (8)

  1. 上部基板に対して回動可能に支持されるミラーと、前記上部基板と対向する下部基板の上に形成された、前記ミラーの傾斜角を制御する電極とを備えたマイクロミラー装置において、
    前記ミラーの回動時に前記ミラーと前記電極の接触を防止する第1の接触防止部材を、前記ミラーとこれに対向する前記下部基板との間の空間内に有することを特徴とするマイクロミラー装置。
  2. 請求項1記載のマイクロミラー装置において、
    前記第1の接触防止部材は、前記ミラーの回動時に前記ミラーと前記電極が接触する前に前記ミラーと接触するように前記下部基板の上に形成された絶縁性部材であることを特徴とするマイクロミラー装置。
  3. 請求項1記載のマイクロミラー装置において、
    前記第1の接触防止部材は、前記ミラーの回動時に前記ミラーと前記電極が接触する前に前記ミラーと接触するように前記下部基板の上に形成された、前記ミラーと同電位の導電性部材であることを特徴とするマイクロミラー装置。
  4. 請求項1記載のマイクロミラー装置において、
    前記第1の接触防止部材は、前記ミラーの回動時に前記ミラーと前記電極が接触する前に前記電極又は前記下部基板と接触するように、前記下部基板と対向する前記ミラーの面に形成された絶縁性部材であることを特徴とするマイクロミラー装置。
  5. 請求項1記載のマイクロミラー装置において、
    さらに、前記上部基板に対して回動可能に支持され、かつ内側の開口部に配置された前記ミラーを回動可能に支持する、前記ミラーと同電位の可動枠を有し、
    前記可動枠の回動時に前記可動枠と前記電極の接触を防止する第2の接触防止部材を、前記可動枠とこれに対向する前記下部基板との間の空間内に有することを特徴とするマイクロミラー装置。
  6. 請求項5記載のマイクロミラー装置において、
    前記第2の接触防止部材は、前記可動枠の回動時に前記可動枠と前記電極が接触する前に前記可動枠と接触するように前記下部基板の上に形成された絶縁性部材であることを特徴とするマイクロミラー装置。
  7. 請求項5記載のマイクロミラー装置において、
    前記第2の接触防止部材は、前記可動枠の回動時に前記可動枠と前記電極が接触する前に前記可動枠と接触するように前記下部基板の上に形成された、前記可動枠と同電位の導電性部材であることを特徴とするマイクロミラー装置。
  8. 請求項5記載のマイクロミラー装置において、
    前記第2の接触防止部材は、前記可動枠の回動時に前記可動枠と前記電極が接触する前に前記電極又は前記下部基板と接触するように、前記下部基板と対向する前記可動枠の面に形成された絶縁性部材であることを特徴とするマイクロミラー装置。
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