JP2004279844A - タイル型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】連続性の高い高品質の表示を得ることができタイル型表示装置を提供する。
【解決手段】矩形表示面の外周端縁とその表示面の最外周に位置する発光部との間に位置する外周端部遮光帯60aは、それら発光部間に位置する遮光帯60bに比較して、小さな幅寸法に設定されているので、面方向において複数配置されたPDP10で1画面を構成する場合において、その1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【選択図】 図5
【解決手段】矩形表示面の外周端縁とその表示面の最外周に位置する発光部との間に位置する外周端部遮光帯60aは、それら発光部間に位置する遮光帯60bに比較して、小さな幅寸法に設定されているので、面方向において複数配置されたPDP10で1画面を構成する場合において、その1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、面方向に密接して複数配設されることにより全体として一つの画像を表示するための平板型表示装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、少なくとも一方が透光性を有する一対の平板を重ね合わせて気密に封着し、その気密空間内で発生させられたガス放電により発光させ、またはそのガス放電により発生した紫外線、或いはその気密空間内に備えられた陰極から発生させられた電子線でその気密空間内に設けられた蛍光体層を励起して発光させることにより、所望の画像を表示する形式の平板型表示装置、例えば、プラズマ・ディスプレイ・パネル(Plasma Display Panel :PDP) や電界放射ディスプレイ(Field Emission Display :FED) 等が知られている( 例えば、非特許文献1参照) 。
【0003】
【非特許文献1】
谷千束著「ディスプレイ先端技術」初版第1刷、共立出版、1998年12月28日、p.82−84 、101−106
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような平板型表示装置は、たとえば図7に示すように複数個を面方向に密接して配置すると共に全体として一つの画像を表示することにより大画面を構成する所謂タイル型表示装置としても用いられる。このようなタイル型表示装置においては、高い表示品質を得るために、表示装置の有効表示領域相互の間隔が可及的に小さく、画像の連続性の高いことが望まれる。
【0005】
しかしながら、従来のタイル型表示装置においては、その外周縁部に封着部が設けられることに起因して有効表示領域が制限されることから、一つの表示装置内における画素に対応する発光部の中心間隔に比べて表示装置相互間における発光部の中心間隔が著しく大きくなるので、従来のタイル型表示装置では、連続性の高い高品質の表示を得ることが比較的困難であった。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであって、その目的とするところは、連続性の高い高品質の表示を得ることができタイル型表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、少なくとも1方向において等間隔の複数の発光部とそれら発光部を取り囲むマトリックス状の遮光帯とが全面に配置された矩形の表示面を備え、面方向に密接して複数配設されることにより全体として一つの画像を表示するためのタイル型表示装置であって、前記表示面の外周端縁と該表示面の最外周に位置する発光部との間に位置する外周端部遮光帯は、前記発光部間に位置する遮光帯に比較して、小さな幅寸法に設定されていることにある。
【0008】
【発明の効果】
このようにすれば、前記表示面の外周端縁と該表示面の最外周に位置する発光部との間に位置する外周端部遮光帯は、前記発光部間に位置する遮光帯に比較して、小さな幅寸法に設定されているので、面方向において複数配置されたタイル型表示装置で1画面を構成する場合において、その1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【0009】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、前記外周端部遮光帯の幅寸法は、前記発光部間に位置する遮光帯の幅寸法の1/2よりも小さな幅寸法に設定されたものである。このようにすれば、面方向において複数配置されたタイル型表示装置で1画面を構成する場合において、その1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が略均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【0010】
また、好適には、前記発光部間に位置する遮光帯の幅寸法は、相互に隣接するタイル型表示装置間において相互に隣接する一対の外周端部遮光帯を含む外幅寸法と同様の値に設定されたものである。このようにすれば、面方向において複数配置されたタイル型表示装置で1画面を構成する場合において、その1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【0011】
また、好適には、前記タイル型表示装置は、(a) 透明な前面板、および該前面板から所定距離隔てて平行に配置された背面板と、(b) 前面板および背面板間においてそれらに平行に配置され、所定厚さ寸法の厚膜誘電体から成る格子状のシート部材と、(c) 前記シート部材に設けられ、そのシート部材によって複数に区画された放電空間の各々においてその放電空間を隔てて対向する複数対の放電電極と、(d) 前記シート部材の格子の一方向に沿って互いに平行に伸びるように該シート部材内に設けられた複数本の厚膜導体層と、(e) 前記背面板上において、前記シート部材の格子の他方向に平行に伸びるように配設された書込電極とを、備えたAC型放電表示装置であり、前記遮光帯は、前記シート部材、またはシート部材と同様のパターンで前面板の裏面に配設された黒色厚膜層である。このようにすれば、AC駆動型のタイル状放電表示装置を複数密接して配置することにより1つの画像を表示させる場合において、1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【0012】
【発明の好適な実施の形態】
以下、本発明の一適用例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明に用いる図面では理解を容易とするために縦、横、厚みなどの寸法比は適宜変更されている。
【0013】
図1は、本発明の一実施例の平板型表示装置であるAC(交流駆動)型PDP( プラズマディスプレーパネル:以下PDPという) 10の全体を示す斜視図である。図において、PDP10は、タイル状すなわち矩形板状を成し、例えば多数の同様なパネルを面方向に密接して配置することによって大画面を形成するタイル型表示装置を構成するためのものであって、互いに平行に配置された一対の前面板16および背面板18が数百ミクロン程度の僅かな距離を隔ててその外周縁部において相互に気密に接合されると共に、その4辺から成る外周縁の端面にたとえば低融点封着ガラスから成る封着剤54が固着されている。図において、PDP10は、対角20インチ(400×300(mm))程度の表示領域寸法を備え、複数枚が縦横に密接して並べられることにより大画面を構成する所謂タイル型表示装置の素子として用いられる。
【0014】
図2は、上記のPDP10の一部を切り欠いてその内部構造を説明する図である。このPDP10には、それぞれの略平坦な一面12,14が対向するようにたとえば数百ミクロン程度の僅かな間隔を隔てて互いに平行に配置された前面板( 第1平板) 16および背面板( 第2平板) 18が備えられている。それら前面板16および背面板18は、格子状のシート部材20( 厚膜シート電極) を介してその周縁部において気密に封着されており、これによりPDP10の内部に気密空間が形成されている。これら前面板16および背面板18は、何れも450 ×350(mm) 程度の大きさと1.1 〜3(mm) 程度の均一な厚さ寸法とを備えると共に透光性を有し且つ軟化点が700(℃) 程度の相互に同様なソーダライム・ガラス等から成るものである。本実施例においては、上記の前面板16が第1平板に、背面板18が第2平板にそれぞれ相当する。
【0015】
上記の背面板18上には、一方向に沿って伸び且つ互いに平行な複数本の長手状の隔壁22が0.2 〜3(mm) の範囲内、例えば1.0(mm) 程度の一定の中心間隔で備えられており、前面板16および背面板18間の気密空間が複数本の放電空間24に区分されている。この隔壁22は、例えば、PbO−B2O3−SiO2−Al2O3−ZnO−TiO2系或いはこれらを組み合わせた系等の低軟化点ガラスを主成分とする厚膜材料から成り、幅寸法が60( μm)〜1.0(mm) 程度の範囲内、例えば200(μm)程度、高さ寸法が5 〜300(μm)程度の範囲内、例えば50( μm)程度の大きさを備えたものである。また、隔壁22には、例えばアルミナ等の無機充填材( フィラー) やその他の無機顔料等が適宜添加されることにより、膜の緻密度や強度、保形性等が調節されている。前記のシート部材20は、その一方向に沿って伸びる部分がこの隔壁22の頂部上に重なる位置関係にある。
【0016】
また、背面板18上には、その内面14の略全面を覆う低アルカリ・ガラス或いは無アルカリ・ガラス等から成るアンダ・コート26が設けられ、その上に厚膜銀等から成る複数本の書込電極28が前記複数の隔壁22の長手方向に沿ってそれらの間の位置に、低軟化点ガラスおよび白色の酸化チタン等の無機フィラー等から成るオーバ・コート30に覆われて設けられている。上記の隔壁22は、このオーバ・コート30上に突設されている。
【0017】
また、オーバ・コート30の表面および隔壁22の側面には、放電空間24毎に塗り分けられた蛍光体層32が例えば10〜20( μm)程度の範囲で色毎に定められた厚みで設けられている。蛍光体層32は、例えば紫外線励起により発光させられるR( 赤) ,G( 緑) ,B( 青) 等の発光色に対応する3色の蛍光体の何れかから成るものであり、隣接する放電空間24相互に異なる発光色となるように設けられている。なお、前記のアンダ・コート26およびオーバ・コート30は、厚膜銀から成る書込電極28と背面板18との反応および上記の蛍光体層32の汚染を防止する目的で設けられたものである。
【0018】
一方、前記の前面板16の内面12には、たとえば黒色顔料を含むの厚膜から成る隔壁34が前記隔壁22に対向する位置にストライプ状に設けられている。この隔壁34は、例えば隔壁22と同じ材料から成り、例えば5 〜300(μm)程度の範囲内、例えば50( μm)程度の高さ寸法( 厚さ寸法) で設けられたものである。前面板内面12のこの隔壁34相互間には、蛍光体層36が例えば3 〜50( μm)程度の範囲内例えば5(μm)程度の厚さ寸法でストライプ状に設けられている。この蛍光体層36は、放電空間24毎に単一の発光色が得られるように、背面板18上に設けられた蛍光体層32と同じ発光色のものが設けられている。上記隔壁34の高さ寸法は、シート部材20が蛍光体層36に接することを防止するために、その表面が蛍光体層36の表面よりも高くなるように定められている。
【0019】
図3は、前記のシート部材20の構成の要部を、その一部を切り欠いて示す図である。図3において、シート部材20は、例えば全体で50〜500(μm)の範囲内、例えば150(μm)程度の厚さ寸法を備えたものであって、格子状を成し、その表面および裏面にそれぞれ位置する上側誘電体層38および下側誘電体層40と、それらの間に積層された導体層44と、これらの積層体全体を覆って設けられた誘電体皮膜48と、その誘電体皮膜48を更に覆って設けられ且つシート部材20の表層部を構成する保護膜50とから構成されている。
【0020】
上記上側誘電体層38および下側誘電体層40は、何れも例えば10〜200(μm)の範囲内、例えば50( μm)程度の厚さ寸法を備えたものであって、それらの平面形状は全て同様であって格子状を成す。これら誘電体層38,40は、例えばPbO−B2O3−SiO2−Al2O3−ZnO−TiO2系或いはこれらを組み合わせた系、例えばAl2O3−SiO2−PbO等の低軟化点ガラスおよびアルミナ等のセラミック・フィラー等の厚膜誘電体材料で構成されている。本実施例においては、これら誘電体層38等が格子状誘電体層に相当する。また、これらの格子を構成する縦横に沿ってそれぞれ伸びる部分は、隔壁22に沿った方向においては、その隔壁22の幅寸法と同程度かアライメント・マージンを考慮してそれよりも若干広く、例えば70( μm)〜1.1(mm) の範囲内、例えば300(μm)程度の幅寸法を備え、隔壁22と同じ1.0(mm) 程度の中心間隔で設けられている。また、隔壁22に直交する方向においては、それよりも十分に小さい例えば60( μm)〜1.0(mm) の範囲内、例えば150(μm)程度の幅寸法を備え、200(μm)〜1.0(mm) の範囲内、例えば500(μm)程度の中心間隔で設けられている。このため、格子の開口42の大きさは、例えば700 ×350(μm)程度である。
【0021】
また、上記の導体層44は、例えばアルミニウム(Al)等を導電成分として含む例えば30(%) 程度の気孔率を有する比較的多孔質な厚膜導体であって、例えば10〜50( μm)の範囲内、例えば30( μm)程度の厚さ寸法を有するものである。この導体層44は、誘電体層38,40の格子の一方向に沿って伸びる複数本の帯状厚膜導体52で構成されている。この帯状厚膜導体52は、例えば誘電体層38等と同程度かそれよりも僅かに幅方向における両側にはみ出す程度の幅寸法を備えて格子の中心間隔に等しい例えば500(μm)程度の中心間隔を以て、前記の隔壁22の長手方向に垂直な方向すなわち書込電極28の長手方向と垂直を成す向きに沿って伸びるものである。なお、帯状厚膜導体52は、前記隔壁22の長手方向において、共通の配線に接続されたものと、各々独立の配線に接続されたものとが交互に設けられている。
【0022】
前記の誘電体皮膜48は、例えば10〜30( μm)程度の範囲内、例えば20( μm)程度の厚さ寸法を備え、例えばPbO−B2O3−SiO2−Al2O3−ZnO−TiO2系或いはこれらを組み合わせた系等の低軟化点ガラス等から成る厚膜である。この誘電体皮膜48は、表面に電荷を蓄えることにより後述するように交流放電をさせるために設けられたものであるが、同時に、厚膜材料で構成される導体層44を露出させないことによって、これらからのアウト・ガスによる放電空間24内の雰囲気変化を抑制する役割も有する。
【0023】
また、上記誘電体皮膜48を被覆する保護膜50は、例えば0.5(μm)程度の厚さ寸法を備え、MgO 等を主成分とする薄膜或いは厚膜である。保護膜50は、放電ガス・イオンによる誘電体皮膜48のスパッタリングを防止するものであるが、二次電子放出係数の高い誘電体で構成されていることから、相対向する部分間で一対の放電電極として実質的に機能する。
【0024】
以上のように電極構造が構成されたPDP10は、以下のように作動させられる。すなわち、先ず、帯状厚膜導体52のうち個々に独立させられている一方に所定の交流パルスが印加されて順次走査されると共に、その走査のタイミングに同期して書込電極28のうちのデータに対応する所望のもの( すなわち発光させる区画として選択されたものに対応する書込電極) に所定の交流パルスが印加されると、図4に矢印Aで示すように、それらの間で書込放電が発生させられ、保護膜50上に電荷が蓄積される。このようにして走査電極として機能させられる全ての帯状厚膜導体52が走査された後、全ての帯状厚膜導体52,52間に所定の交流パルスが印加されると、電荷が蓄積された発光区画では印加電圧にその蓄積電荷による電位が重畳されて放電開始電圧を越えるため、図4に他の矢印で示すように放電面56,56間で放電が発生させられ、且つ保護膜50上に改めて発生させられた壁電荷等により予め定められた所定時間だけ維持される。これにより、ガス放電で発生した紫外線で選択された区画内の蛍光体層32、36が励起発光させられ、その光が前面板16を通して射出されることにより、一画像が表示される。そして、走査側電極の1周期毎に、交流パルスを印加されるデータ側電極( 書込電極28) が変化させられることにより、所望の画像が連続的に表示されることとなる。なお、図4は、PDP10の前記の隔壁22の長手方向に沿った断面すなわち帯状厚膜導体52の長手方向に垂直な断面を示す図である。
【0025】
維持放電は上記帯状厚膜導体52,52間で発生させられるが、放電空間24は隔壁22の長手方向に沿って連続しているため、その放電により発生させられた紫外線はその方向において帯状厚膜導体52,52の外側に広がる。そのため、その外側に位置する蛍光体層32,36もその紫外線が及ぶ範囲では発光させられることとなる。PDP10における発光単位( セル) の区切りは、隔壁22に垂直な方向すなわち図における左右方向ではその隔壁22によって区切られ、隔壁22の長手方向すなわち図における上下方向では実質的にはこの紫外線の及ぶ範囲によって画定される。本実施例においては、隔壁22の長手方向における発光区画の区切りすなわちセル・ピッチは例えば100(μm)〜3.0(mm) の範囲内、例えば3.0(mm) 程度であり、前記シート部材20の格子の中心間隔の6倍に相当する。すなわち、本実施例においては1セル内にシート部材20の格子の開口42が6つ設けられており、それら6つの開口42に面する3対の放電面56間で維持放電させることとなる。なお、前述したように隔壁22の中心間隔は1.0(mm) 程度であり、RGB3色で1画素( ピクセル) が構成されるので、画素ピッチは格子の2方向の何れにおいても3.0(mm) 程度、1画素の大きさは3.0 ×3.0(mm) 程度となる。すなわち、PDP10において、シート部材20の格子の開口42により構成された放電空間の1つ或いは複数個の集合が最小発光単位の画素に対応し、表示画像の画素を構成している。たとえばモノクロ表示であれば1または適数数個の放電空間が1画素に対応し、カラー表示であれば、たとえば発光色がそれぞれR、G、Bである3またはその倍数個の放電空間が1画素を構成する。本実施例において、上記放電空間、或いは画素が発光部に対応している。
【0026】
図5に示すように、上記のように構成されたPDP10は、その矩形の表示面においてシート部材20の格子の開口42に対応する多数個の発光部が少なくとも1方向において等間隔で規則的にマトリックス状に配列されており、各発光部は非発光部である隔壁34およびシート部材20から成る格子状の遮光帯60によって囲まれている。この遮光帯60は、上記表示面の外周端縁と上記表示面の最外周に位置する発光部との間に位置する外周端部遮光帯60aと、上記発光部間に位置する発光部間遮光帯60bとから構成されている。外周端部遮光帯60aの幅寸法Waは、発光部間遮光帯60bの幅寸法Wbに比較して、小さな幅寸法たとえば1/2よりも小さな幅寸法となるように設定されている。好適には、発光部間遮光帯60bは相互に隣接するPDP10において相互に隣接する一対の外周端部遮光帯60aを含む外幅(そとはば)寸法と同様の値に設定されている。すなわち、図5に示すように、PDP10間の隙間(配置上のデッドスペース)をW1 、PDP10の外周縁部を封着するための封着寸法をW2 とすると、Wb≒(2Wa+W1 +2W2 )となるように設定されている。
【0027】
前面板12および背面板14が相互に離隔させられていることから、内部が低圧ガスを封入する略真空な空間であることを要求されるPDP10は、図2に示すように、その端縁部の隙間が封着剤54および薄板金属帯58により気密に封着されている。以下において、そのPDP10の封止工程を含む製造工程の要部を説明する。
【0028】
図5において、先ず、金属薄板作製工程P1では、例えば前面板12および背面板14と同様の熱膨張係数を有する426合金からなる合金シートを所定の大きさの板片に切断して長手状の金属薄板58を作製する。酸化膜形成工程P2では、上記金属薄板58に熱処理を施し、その表面に酸化被膜を形成する。例えば水素(H2)雰囲気で、850 〜1100( ℃) 例えば1000( ℃) で保持することにより、その酸化被膜形成処理が行われる。また、封着用フリット塗布工程P3においては、前述した封着剤54を構成する低融点ガラス・フリットを含む封着ペーストを、例えば印刷、ディップ、スプレー、電着、予めテープ状に成形したものの貼付け等、適宜の塗布、塗着、或いは固着方法を用いて、薄板金属帯58の内側に、或いは重ね合わせられた前面板12,シート部材20および背面板14の4端面の略全面に塗布する。次いで、仮焼工程P6において、上記塗布された封着ペーストを例えば350 〜500(℃) の範囲内、例えば450(℃) 程度の保持温度で、仮焼すなわち脱バインダ処理を施す。
【0029】
次いで、貼付工程( 押当工程) P5においては、別途作製した前面板12、シート部材20、および背面板14を重ね合わせ、所定の保持治具を用いて、その前面板12、シート部材20、および背面板14の四辺の端面に4個の薄板金属帯58をそれぞれを押し当てる。これにより、L字状に曲成された4個の薄板金属帯58が複数連設されることによって環状の薄板金属帯58が構成される。続く焼成工程すなわち封着加熱工程P6では、封着ペースト内に含まれるガラス・フリットの融点に応じた所定の焼成温度、例えばそのガラス・フリットが十分に溶融する400 〜500(℃) 程度の範囲内例えば450(℃) 程度の焼成温度の焼成炉を、上記薄板金属帯58が押し当てられ且つ互いに重ね合わせられた前面板12、シート部材20、および背面板14を通過させることにより加熱する。これにより、そのガラス・フリットが軟化させられ延いては流動性が高められることによって、互いに重ね合わせられた前面板12、背面板14,およびシート部材20の外周縁端面近傍において前面板12および背面板14間の隙間内で内周側に向かって僅かに広がると共に、それらの端面と金属薄板58との間の狭い隙間内でも広がり、冷却過程においてこれがそのまま硬化すなわち凝固させられて、専ら溶融ガラス・フリットから成る封着剤54となる。同時に、その封着剤54によって薄板金属帯58が、互いに重ねられ且つ端縁部が封着剤54によって相互に封着された前面板12、シート部材20、および背面板14の4つの端面において、その長手方向に連続して環状に固着される。図1はこの状態を示している。
【0030】
上述のように、本実施例によれば、矩形表示面の外周端縁とその表示面の最外周に位置する発光部との間に位置する外周端部遮光帯60aは、それら発光部間に位置する遮光帯60bに比較して、小さな幅寸法に設定されているので、面方向において複数配置されたPDP10で1画面を構成する場合において、その1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。因みに、図7に示すようにPDP10を面方向において相互に密接するように複数配置させるとき、所定のPDP10の外周縁の封着部の凸寸法が大きくなると、たとえば図8に示すように配置に乱れが発生するので、その凸寸法を吸収できるようにPDP10間の間隔を大きく配置するようにすると、一つのPDP10内における画素に対応する発光部の中心間隔に比べてPDP10相互間における発光部の中心間隔が著しく大きくなるので、従来のタイル型表示装置では、連続性の高い高品質の表示を得ることが比較的困難であったのである。
【0031】
また、本実施例によれば、外周端部遮光帯の幅寸法60aは、発光部間に位置する発光部間遮光帯60bの幅寸法の1/2よりも小さな幅寸法に設定されたものであることから、面方向において複数配置されたPDP10で1画面を構成する場合において、その1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が略均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【0032】
また、好適には、本実施例によれば、発光部間に位置する発光部間遮光帯60bの幅寸法Wbは、相互に隣接するPDP10において相互に隣接する一対の外周端部遮光帯60aを含む外幅寸法(2Wa+W1 +2W2 )と同様の値に設定されたものであることから、面方向において複数配置されたPDP10で1画面を構成する場合において、その1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【0033】
また、好適には、PDP(タイル型表示装置)10は、(a) 透明な前面板16、およびその前面板16から所定距離隔てて平行に配置された背面板18と、(b) 前面板16および背面板19間においてそれらに平行に配置され、所定厚さ寸法の厚膜誘電体から成る格子状のシート部材20と、(c) そのシート部材20に設けられ、そのシート部材20によって複数に区画された放電空間の各々においてその放電空間を隔てて対向する複数対の保護膜(放電電極)50と、(d) シート部材20の格子の一方向に沿って互いに平行に伸びるようにシート部材20内に設けられた複数本の厚膜導体層52と、(e) 背面板18上において、シート部材20の格子の他方向に平行に伸びるように配設された書込電極28とを、備えたAC型放電表示装置であり、前記遮光帯60は、前記シート部材20、またはシート部材20と同様のパターンで前面板の裏面に配設された隔壁(黒色厚膜層)34であることから、AC駆動型のPDP(タイル状放電表示装置)10を複数密接して配置することにより1つの画像を表示させる場合において、1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【0034】
以上、本発明を図面を参照して詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施できる。
【0035】
例えば、実施例においては、非発光部(遮光帯)として機能する隔壁34はストライプ状に形成されたものであったが、シート部材20と同様の格子状パターンで前面板の裏面に配設されてもよい。このような場合には、専ら隔壁34だけで遮光帯60を構成することができる。また、この隔壁34は必ずしも黒色の厚膜でなくてもよく、灰色の厚膜であったり、遮光性の高い蒸着膜(薄膜)などであってもよい。
【0036】
また、実施例においては、カラー表示用のAC型PDP10およびその封着方法に本発明が適用された場合について説明したが、本発明は、外周端部における封止構造が必要な平板型表示装置であれば、内部の電極構成等は特に問われず、モノクロ表示用のAC型PDPはもちろんのこと、他の形式の表示装置、例えば、LCD、FEDやSED等にも同様に適用される。すなわち、シート部材20を備えたものに限られず、従来の3電極面放電構造のPDP等にも適用されうる。
【0037】
また、実施例のPDP10は、3色の蛍光体層32、36を備えてフルカラー表示をさせる形式のものであったが、本発明は、1色或いは2色の蛍光体層を備えた表示装置にも同様に適用される。また、前面板12および背面板14の何れか一方の内面のみに蛍光体層を設ける構造にも同様に適用される。
【0038】
また、実施例においては、貼り付ける金属薄板58の内側面上に封着ペースト塗布された後で仮焼が施されていたが、PDP10外周端面に金属薄板58を押圧する際にその外周端面側に封着ペーストが塗布されるようにしてもよい。
【0039】
また、実施例においては、金属薄板58が426合金で構成されていたが、前面板12および背面板14の構成材料、実施例においては低軟化点ガラスと熱膨張係数の近似する適宜の金属材料が好適に用いられる。
【0040】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の平板型表示装置(PDP)の全体を示す斜視図である。
【図2】図1のPDPの一部を切り欠いてその内部構造を説明する図である。
【図3】図1のPDP内部に備えられている厚膜シート部材の構造を一部を切り欠いて説明する図である。
【図4】図1のPDPの動作を説明するための断面図である。
【図5】図1のPDPに備えられた遮光帯およびその幅寸法を説明する図である。
【図6】図1のPDPの製造工程の要部を説明する工程図である。
【図7】複数個のPDPで1つの画像を表示させるために一面に配置された状態を説明する図である。
【図8】図7のように配置されたときにおいて、所定のPDPの封着の凸寸法が局部的に大きい場合の配置の乱れを例示する図である。
【符号の説明】
10:PDP
12:前面板
14:背面板
20:シート部材(非発光部)
24:放電空間(気密空間)
34:隔壁(非発光部)
42:シート部材の開口(発光部)
60:遮光帯(非発光部)
60a:外周端部遮光帯
60b:発光部間遮光帯
【発明の属する技術分野】
本発明は、面方向に密接して複数配設されることにより全体として一つの画像を表示するための平板型表示装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、少なくとも一方が透光性を有する一対の平板を重ね合わせて気密に封着し、その気密空間内で発生させられたガス放電により発光させ、またはそのガス放電により発生した紫外線、或いはその気密空間内に備えられた陰極から発生させられた電子線でその気密空間内に設けられた蛍光体層を励起して発光させることにより、所望の画像を表示する形式の平板型表示装置、例えば、プラズマ・ディスプレイ・パネル(Plasma Display Panel :PDP) や電界放射ディスプレイ(Field Emission Display :FED) 等が知られている( 例えば、非特許文献1参照) 。
【0003】
【非特許文献1】
谷千束著「ディスプレイ先端技術」初版第1刷、共立出版、1998年12月28日、p.82−84 、101−106
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような平板型表示装置は、たとえば図7に示すように複数個を面方向に密接して配置すると共に全体として一つの画像を表示することにより大画面を構成する所謂タイル型表示装置としても用いられる。このようなタイル型表示装置においては、高い表示品質を得るために、表示装置の有効表示領域相互の間隔が可及的に小さく、画像の連続性の高いことが望まれる。
【0005】
しかしながら、従来のタイル型表示装置においては、その外周縁部に封着部が設けられることに起因して有効表示領域が制限されることから、一つの表示装置内における画素に対応する発光部の中心間隔に比べて表示装置相互間における発光部の中心間隔が著しく大きくなるので、従来のタイル型表示装置では、連続性の高い高品質の表示を得ることが比較的困難であった。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであって、その目的とするところは、連続性の高い高品質の表示を得ることができタイル型表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、少なくとも1方向において等間隔の複数の発光部とそれら発光部を取り囲むマトリックス状の遮光帯とが全面に配置された矩形の表示面を備え、面方向に密接して複数配設されることにより全体として一つの画像を表示するためのタイル型表示装置であって、前記表示面の外周端縁と該表示面の最外周に位置する発光部との間に位置する外周端部遮光帯は、前記発光部間に位置する遮光帯に比較して、小さな幅寸法に設定されていることにある。
【0008】
【発明の効果】
このようにすれば、前記表示面の外周端縁と該表示面の最外周に位置する発光部との間に位置する外周端部遮光帯は、前記発光部間に位置する遮光帯に比較して、小さな幅寸法に設定されているので、面方向において複数配置されたタイル型表示装置で1画面を構成する場合において、その1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【0009】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、前記外周端部遮光帯の幅寸法は、前記発光部間に位置する遮光帯の幅寸法の1/2よりも小さな幅寸法に設定されたものである。このようにすれば、面方向において複数配置されたタイル型表示装置で1画面を構成する場合において、その1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が略均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【0010】
また、好適には、前記発光部間に位置する遮光帯の幅寸法は、相互に隣接するタイル型表示装置間において相互に隣接する一対の外周端部遮光帯を含む外幅寸法と同様の値に設定されたものである。このようにすれば、面方向において複数配置されたタイル型表示装置で1画面を構成する場合において、その1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【0011】
また、好適には、前記タイル型表示装置は、(a) 透明な前面板、および該前面板から所定距離隔てて平行に配置された背面板と、(b) 前面板および背面板間においてそれらに平行に配置され、所定厚さ寸法の厚膜誘電体から成る格子状のシート部材と、(c) 前記シート部材に設けられ、そのシート部材によって複数に区画された放電空間の各々においてその放電空間を隔てて対向する複数対の放電電極と、(d) 前記シート部材の格子の一方向に沿って互いに平行に伸びるように該シート部材内に設けられた複数本の厚膜導体層と、(e) 前記背面板上において、前記シート部材の格子の他方向に平行に伸びるように配設された書込電極とを、備えたAC型放電表示装置であり、前記遮光帯は、前記シート部材、またはシート部材と同様のパターンで前面板の裏面に配設された黒色厚膜層である。このようにすれば、AC駆動型のタイル状放電表示装置を複数密接して配置することにより1つの画像を表示させる場合において、1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【0012】
【発明の好適な実施の形態】
以下、本発明の一適用例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明に用いる図面では理解を容易とするために縦、横、厚みなどの寸法比は適宜変更されている。
【0013】
図1は、本発明の一実施例の平板型表示装置であるAC(交流駆動)型PDP( プラズマディスプレーパネル:以下PDPという) 10の全体を示す斜視図である。図において、PDP10は、タイル状すなわち矩形板状を成し、例えば多数の同様なパネルを面方向に密接して配置することによって大画面を形成するタイル型表示装置を構成するためのものであって、互いに平行に配置された一対の前面板16および背面板18が数百ミクロン程度の僅かな距離を隔ててその外周縁部において相互に気密に接合されると共に、その4辺から成る外周縁の端面にたとえば低融点封着ガラスから成る封着剤54が固着されている。図において、PDP10は、対角20インチ(400×300(mm))程度の表示領域寸法を備え、複数枚が縦横に密接して並べられることにより大画面を構成する所謂タイル型表示装置の素子として用いられる。
【0014】
図2は、上記のPDP10の一部を切り欠いてその内部構造を説明する図である。このPDP10には、それぞれの略平坦な一面12,14が対向するようにたとえば数百ミクロン程度の僅かな間隔を隔てて互いに平行に配置された前面板( 第1平板) 16および背面板( 第2平板) 18が備えられている。それら前面板16および背面板18は、格子状のシート部材20( 厚膜シート電極) を介してその周縁部において気密に封着されており、これによりPDP10の内部に気密空間が形成されている。これら前面板16および背面板18は、何れも450 ×350(mm) 程度の大きさと1.1 〜3(mm) 程度の均一な厚さ寸法とを備えると共に透光性を有し且つ軟化点が700(℃) 程度の相互に同様なソーダライム・ガラス等から成るものである。本実施例においては、上記の前面板16が第1平板に、背面板18が第2平板にそれぞれ相当する。
【0015】
上記の背面板18上には、一方向に沿って伸び且つ互いに平行な複数本の長手状の隔壁22が0.2 〜3(mm) の範囲内、例えば1.0(mm) 程度の一定の中心間隔で備えられており、前面板16および背面板18間の気密空間が複数本の放電空間24に区分されている。この隔壁22は、例えば、PbO−B2O3−SiO2−Al2O3−ZnO−TiO2系或いはこれらを組み合わせた系等の低軟化点ガラスを主成分とする厚膜材料から成り、幅寸法が60( μm)〜1.0(mm) 程度の範囲内、例えば200(μm)程度、高さ寸法が5 〜300(μm)程度の範囲内、例えば50( μm)程度の大きさを備えたものである。また、隔壁22には、例えばアルミナ等の無機充填材( フィラー) やその他の無機顔料等が適宜添加されることにより、膜の緻密度や強度、保形性等が調節されている。前記のシート部材20は、その一方向に沿って伸びる部分がこの隔壁22の頂部上に重なる位置関係にある。
【0016】
また、背面板18上には、その内面14の略全面を覆う低アルカリ・ガラス或いは無アルカリ・ガラス等から成るアンダ・コート26が設けられ、その上に厚膜銀等から成る複数本の書込電極28が前記複数の隔壁22の長手方向に沿ってそれらの間の位置に、低軟化点ガラスおよび白色の酸化チタン等の無機フィラー等から成るオーバ・コート30に覆われて設けられている。上記の隔壁22は、このオーバ・コート30上に突設されている。
【0017】
また、オーバ・コート30の表面および隔壁22の側面には、放電空間24毎に塗り分けられた蛍光体層32が例えば10〜20( μm)程度の範囲で色毎に定められた厚みで設けられている。蛍光体層32は、例えば紫外線励起により発光させられるR( 赤) ,G( 緑) ,B( 青) 等の発光色に対応する3色の蛍光体の何れかから成るものであり、隣接する放電空間24相互に異なる発光色となるように設けられている。なお、前記のアンダ・コート26およびオーバ・コート30は、厚膜銀から成る書込電極28と背面板18との反応および上記の蛍光体層32の汚染を防止する目的で設けられたものである。
【0018】
一方、前記の前面板16の内面12には、たとえば黒色顔料を含むの厚膜から成る隔壁34が前記隔壁22に対向する位置にストライプ状に設けられている。この隔壁34は、例えば隔壁22と同じ材料から成り、例えば5 〜300(μm)程度の範囲内、例えば50( μm)程度の高さ寸法( 厚さ寸法) で設けられたものである。前面板内面12のこの隔壁34相互間には、蛍光体層36が例えば3 〜50( μm)程度の範囲内例えば5(μm)程度の厚さ寸法でストライプ状に設けられている。この蛍光体層36は、放電空間24毎に単一の発光色が得られるように、背面板18上に設けられた蛍光体層32と同じ発光色のものが設けられている。上記隔壁34の高さ寸法は、シート部材20が蛍光体層36に接することを防止するために、その表面が蛍光体層36の表面よりも高くなるように定められている。
【0019】
図3は、前記のシート部材20の構成の要部を、その一部を切り欠いて示す図である。図3において、シート部材20は、例えば全体で50〜500(μm)の範囲内、例えば150(μm)程度の厚さ寸法を備えたものであって、格子状を成し、その表面および裏面にそれぞれ位置する上側誘電体層38および下側誘電体層40と、それらの間に積層された導体層44と、これらの積層体全体を覆って設けられた誘電体皮膜48と、その誘電体皮膜48を更に覆って設けられ且つシート部材20の表層部を構成する保護膜50とから構成されている。
【0020】
上記上側誘電体層38および下側誘電体層40は、何れも例えば10〜200(μm)の範囲内、例えば50( μm)程度の厚さ寸法を備えたものであって、それらの平面形状は全て同様であって格子状を成す。これら誘電体層38,40は、例えばPbO−B2O3−SiO2−Al2O3−ZnO−TiO2系或いはこれらを組み合わせた系、例えばAl2O3−SiO2−PbO等の低軟化点ガラスおよびアルミナ等のセラミック・フィラー等の厚膜誘電体材料で構成されている。本実施例においては、これら誘電体層38等が格子状誘電体層に相当する。また、これらの格子を構成する縦横に沿ってそれぞれ伸びる部分は、隔壁22に沿った方向においては、その隔壁22の幅寸法と同程度かアライメント・マージンを考慮してそれよりも若干広く、例えば70( μm)〜1.1(mm) の範囲内、例えば300(μm)程度の幅寸法を備え、隔壁22と同じ1.0(mm) 程度の中心間隔で設けられている。また、隔壁22に直交する方向においては、それよりも十分に小さい例えば60( μm)〜1.0(mm) の範囲内、例えば150(μm)程度の幅寸法を備え、200(μm)〜1.0(mm) の範囲内、例えば500(μm)程度の中心間隔で設けられている。このため、格子の開口42の大きさは、例えば700 ×350(μm)程度である。
【0021】
また、上記の導体層44は、例えばアルミニウム(Al)等を導電成分として含む例えば30(%) 程度の気孔率を有する比較的多孔質な厚膜導体であって、例えば10〜50( μm)の範囲内、例えば30( μm)程度の厚さ寸法を有するものである。この導体層44は、誘電体層38,40の格子の一方向に沿って伸びる複数本の帯状厚膜導体52で構成されている。この帯状厚膜導体52は、例えば誘電体層38等と同程度かそれよりも僅かに幅方向における両側にはみ出す程度の幅寸法を備えて格子の中心間隔に等しい例えば500(μm)程度の中心間隔を以て、前記の隔壁22の長手方向に垂直な方向すなわち書込電極28の長手方向と垂直を成す向きに沿って伸びるものである。なお、帯状厚膜導体52は、前記隔壁22の長手方向において、共通の配線に接続されたものと、各々独立の配線に接続されたものとが交互に設けられている。
【0022】
前記の誘電体皮膜48は、例えば10〜30( μm)程度の範囲内、例えば20( μm)程度の厚さ寸法を備え、例えばPbO−B2O3−SiO2−Al2O3−ZnO−TiO2系或いはこれらを組み合わせた系等の低軟化点ガラス等から成る厚膜である。この誘電体皮膜48は、表面に電荷を蓄えることにより後述するように交流放電をさせるために設けられたものであるが、同時に、厚膜材料で構成される導体層44を露出させないことによって、これらからのアウト・ガスによる放電空間24内の雰囲気変化を抑制する役割も有する。
【0023】
また、上記誘電体皮膜48を被覆する保護膜50は、例えば0.5(μm)程度の厚さ寸法を備え、MgO 等を主成分とする薄膜或いは厚膜である。保護膜50は、放電ガス・イオンによる誘電体皮膜48のスパッタリングを防止するものであるが、二次電子放出係数の高い誘電体で構成されていることから、相対向する部分間で一対の放電電極として実質的に機能する。
【0024】
以上のように電極構造が構成されたPDP10は、以下のように作動させられる。すなわち、先ず、帯状厚膜導体52のうち個々に独立させられている一方に所定の交流パルスが印加されて順次走査されると共に、その走査のタイミングに同期して書込電極28のうちのデータに対応する所望のもの( すなわち発光させる区画として選択されたものに対応する書込電極) に所定の交流パルスが印加されると、図4に矢印Aで示すように、それらの間で書込放電が発生させられ、保護膜50上に電荷が蓄積される。このようにして走査電極として機能させられる全ての帯状厚膜導体52が走査された後、全ての帯状厚膜導体52,52間に所定の交流パルスが印加されると、電荷が蓄積された発光区画では印加電圧にその蓄積電荷による電位が重畳されて放電開始電圧を越えるため、図4に他の矢印で示すように放電面56,56間で放電が発生させられ、且つ保護膜50上に改めて発生させられた壁電荷等により予め定められた所定時間だけ維持される。これにより、ガス放電で発生した紫外線で選択された区画内の蛍光体層32、36が励起発光させられ、その光が前面板16を通して射出されることにより、一画像が表示される。そして、走査側電極の1周期毎に、交流パルスを印加されるデータ側電極( 書込電極28) が変化させられることにより、所望の画像が連続的に表示されることとなる。なお、図4は、PDP10の前記の隔壁22の長手方向に沿った断面すなわち帯状厚膜導体52の長手方向に垂直な断面を示す図である。
【0025】
維持放電は上記帯状厚膜導体52,52間で発生させられるが、放電空間24は隔壁22の長手方向に沿って連続しているため、その放電により発生させられた紫外線はその方向において帯状厚膜導体52,52の外側に広がる。そのため、その外側に位置する蛍光体層32,36もその紫外線が及ぶ範囲では発光させられることとなる。PDP10における発光単位( セル) の区切りは、隔壁22に垂直な方向すなわち図における左右方向ではその隔壁22によって区切られ、隔壁22の長手方向すなわち図における上下方向では実質的にはこの紫外線の及ぶ範囲によって画定される。本実施例においては、隔壁22の長手方向における発光区画の区切りすなわちセル・ピッチは例えば100(μm)〜3.0(mm) の範囲内、例えば3.0(mm) 程度であり、前記シート部材20の格子の中心間隔の6倍に相当する。すなわち、本実施例においては1セル内にシート部材20の格子の開口42が6つ設けられており、それら6つの開口42に面する3対の放電面56間で維持放電させることとなる。なお、前述したように隔壁22の中心間隔は1.0(mm) 程度であり、RGB3色で1画素( ピクセル) が構成されるので、画素ピッチは格子の2方向の何れにおいても3.0(mm) 程度、1画素の大きさは3.0 ×3.0(mm) 程度となる。すなわち、PDP10において、シート部材20の格子の開口42により構成された放電空間の1つ或いは複数個の集合が最小発光単位の画素に対応し、表示画像の画素を構成している。たとえばモノクロ表示であれば1または適数数個の放電空間が1画素に対応し、カラー表示であれば、たとえば発光色がそれぞれR、G、Bである3またはその倍数個の放電空間が1画素を構成する。本実施例において、上記放電空間、或いは画素が発光部に対応している。
【0026】
図5に示すように、上記のように構成されたPDP10は、その矩形の表示面においてシート部材20の格子の開口42に対応する多数個の発光部が少なくとも1方向において等間隔で規則的にマトリックス状に配列されており、各発光部は非発光部である隔壁34およびシート部材20から成る格子状の遮光帯60によって囲まれている。この遮光帯60は、上記表示面の外周端縁と上記表示面の最外周に位置する発光部との間に位置する外周端部遮光帯60aと、上記発光部間に位置する発光部間遮光帯60bとから構成されている。外周端部遮光帯60aの幅寸法Waは、発光部間遮光帯60bの幅寸法Wbに比較して、小さな幅寸法たとえば1/2よりも小さな幅寸法となるように設定されている。好適には、発光部間遮光帯60bは相互に隣接するPDP10において相互に隣接する一対の外周端部遮光帯60aを含む外幅(そとはば)寸法と同様の値に設定されている。すなわち、図5に示すように、PDP10間の隙間(配置上のデッドスペース)をW1 、PDP10の外周縁部を封着するための封着寸法をW2 とすると、Wb≒(2Wa+W1 +2W2 )となるように設定されている。
【0027】
前面板12および背面板14が相互に離隔させられていることから、内部が低圧ガスを封入する略真空な空間であることを要求されるPDP10は、図2に示すように、その端縁部の隙間が封着剤54および薄板金属帯58により気密に封着されている。以下において、そのPDP10の封止工程を含む製造工程の要部を説明する。
【0028】
図5において、先ず、金属薄板作製工程P1では、例えば前面板12および背面板14と同様の熱膨張係数を有する426合金からなる合金シートを所定の大きさの板片に切断して長手状の金属薄板58を作製する。酸化膜形成工程P2では、上記金属薄板58に熱処理を施し、その表面に酸化被膜を形成する。例えば水素(H2)雰囲気で、850 〜1100( ℃) 例えば1000( ℃) で保持することにより、その酸化被膜形成処理が行われる。また、封着用フリット塗布工程P3においては、前述した封着剤54を構成する低融点ガラス・フリットを含む封着ペーストを、例えば印刷、ディップ、スプレー、電着、予めテープ状に成形したものの貼付け等、適宜の塗布、塗着、或いは固着方法を用いて、薄板金属帯58の内側に、或いは重ね合わせられた前面板12,シート部材20および背面板14の4端面の略全面に塗布する。次いで、仮焼工程P6において、上記塗布された封着ペーストを例えば350 〜500(℃) の範囲内、例えば450(℃) 程度の保持温度で、仮焼すなわち脱バインダ処理を施す。
【0029】
次いで、貼付工程( 押当工程) P5においては、別途作製した前面板12、シート部材20、および背面板14を重ね合わせ、所定の保持治具を用いて、その前面板12、シート部材20、および背面板14の四辺の端面に4個の薄板金属帯58をそれぞれを押し当てる。これにより、L字状に曲成された4個の薄板金属帯58が複数連設されることによって環状の薄板金属帯58が構成される。続く焼成工程すなわち封着加熱工程P6では、封着ペースト内に含まれるガラス・フリットの融点に応じた所定の焼成温度、例えばそのガラス・フリットが十分に溶融する400 〜500(℃) 程度の範囲内例えば450(℃) 程度の焼成温度の焼成炉を、上記薄板金属帯58が押し当てられ且つ互いに重ね合わせられた前面板12、シート部材20、および背面板14を通過させることにより加熱する。これにより、そのガラス・フリットが軟化させられ延いては流動性が高められることによって、互いに重ね合わせられた前面板12、背面板14,およびシート部材20の外周縁端面近傍において前面板12および背面板14間の隙間内で内周側に向かって僅かに広がると共に、それらの端面と金属薄板58との間の狭い隙間内でも広がり、冷却過程においてこれがそのまま硬化すなわち凝固させられて、専ら溶融ガラス・フリットから成る封着剤54となる。同時に、その封着剤54によって薄板金属帯58が、互いに重ねられ且つ端縁部が封着剤54によって相互に封着された前面板12、シート部材20、および背面板14の4つの端面において、その長手方向に連続して環状に固着される。図1はこの状態を示している。
【0030】
上述のように、本実施例によれば、矩形表示面の外周端縁とその表示面の最外周に位置する発光部との間に位置する外周端部遮光帯60aは、それら発光部間に位置する遮光帯60bに比較して、小さな幅寸法に設定されているので、面方向において複数配置されたPDP10で1画面を構成する場合において、その1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。因みに、図7に示すようにPDP10を面方向において相互に密接するように複数配置させるとき、所定のPDP10の外周縁の封着部の凸寸法が大きくなると、たとえば図8に示すように配置に乱れが発生するので、その凸寸法を吸収できるようにPDP10間の間隔を大きく配置するようにすると、一つのPDP10内における画素に対応する発光部の中心間隔に比べてPDP10相互間における発光部の中心間隔が著しく大きくなるので、従来のタイル型表示装置では、連続性の高い高品質の表示を得ることが比較的困難であったのである。
【0031】
また、本実施例によれば、外周端部遮光帯の幅寸法60aは、発光部間に位置する発光部間遮光帯60bの幅寸法の1/2よりも小さな幅寸法に設定されたものであることから、面方向において複数配置されたPDP10で1画面を構成する場合において、その1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が略均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【0032】
また、好適には、本実施例によれば、発光部間に位置する発光部間遮光帯60bの幅寸法Wbは、相互に隣接するPDP10において相互に隣接する一対の外周端部遮光帯60aを含む外幅寸法(2Wa+W1 +2W2 )と同様の値に設定されたものであることから、面方向において複数配置されたPDP10で1画面を構成する場合において、その1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【0033】
また、好適には、PDP(タイル型表示装置)10は、(a) 透明な前面板16、およびその前面板16から所定距離隔てて平行に配置された背面板18と、(b) 前面板16および背面板19間においてそれらに平行に配置され、所定厚さ寸法の厚膜誘電体から成る格子状のシート部材20と、(c) そのシート部材20に設けられ、そのシート部材20によって複数に区画された放電空間の各々においてその放電空間を隔てて対向する複数対の保護膜(放電電極)50と、(d) シート部材20の格子の一方向に沿って互いに平行に伸びるようにシート部材20内に設けられた複数本の厚膜導体層52と、(e) 背面板18上において、シート部材20の格子の他方向に平行に伸びるように配設された書込電極28とを、備えたAC型放電表示装置であり、前記遮光帯60は、前記シート部材20、またはシート部材20と同様のパターンで前面板の裏面に配設された隔壁(黒色厚膜層)34であることから、AC駆動型のPDP(タイル状放電表示装置)10を複数密接して配置することにより1つの画像を表示させる場合において、1画面を構成する画素に相当する発光部の中心間隔が均等となり、連続性の高い高品質の表示を得ることができる。
【0034】
以上、本発明を図面を参照して詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施できる。
【0035】
例えば、実施例においては、非発光部(遮光帯)として機能する隔壁34はストライプ状に形成されたものであったが、シート部材20と同様の格子状パターンで前面板の裏面に配設されてもよい。このような場合には、専ら隔壁34だけで遮光帯60を構成することができる。また、この隔壁34は必ずしも黒色の厚膜でなくてもよく、灰色の厚膜であったり、遮光性の高い蒸着膜(薄膜)などであってもよい。
【0036】
また、実施例においては、カラー表示用のAC型PDP10およびその封着方法に本発明が適用された場合について説明したが、本発明は、外周端部における封止構造が必要な平板型表示装置であれば、内部の電極構成等は特に問われず、モノクロ表示用のAC型PDPはもちろんのこと、他の形式の表示装置、例えば、LCD、FEDやSED等にも同様に適用される。すなわち、シート部材20を備えたものに限られず、従来の3電極面放電構造のPDP等にも適用されうる。
【0037】
また、実施例のPDP10は、3色の蛍光体層32、36を備えてフルカラー表示をさせる形式のものであったが、本発明は、1色或いは2色の蛍光体層を備えた表示装置にも同様に適用される。また、前面板12および背面板14の何れか一方の内面のみに蛍光体層を設ける構造にも同様に適用される。
【0038】
また、実施例においては、貼り付ける金属薄板58の内側面上に封着ペースト塗布された後で仮焼が施されていたが、PDP10外周端面に金属薄板58を押圧する際にその外周端面側に封着ペーストが塗布されるようにしてもよい。
【0039】
また、実施例においては、金属薄板58が426合金で構成されていたが、前面板12および背面板14の構成材料、実施例においては低軟化点ガラスと熱膨張係数の近似する適宜の金属材料が好適に用いられる。
【0040】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の平板型表示装置(PDP)の全体を示す斜視図である。
【図2】図1のPDPの一部を切り欠いてその内部構造を説明する図である。
【図3】図1のPDP内部に備えられている厚膜シート部材の構造を一部を切り欠いて説明する図である。
【図4】図1のPDPの動作を説明するための断面図である。
【図5】図1のPDPに備えられた遮光帯およびその幅寸法を説明する図である。
【図6】図1のPDPの製造工程の要部を説明する工程図である。
【図7】複数個のPDPで1つの画像を表示させるために一面に配置された状態を説明する図である。
【図8】図7のように配置されたときにおいて、所定のPDPの封着の凸寸法が局部的に大きい場合の配置の乱れを例示する図である。
【符号の説明】
10:PDP
12:前面板
14:背面板
20:シート部材(非発光部)
24:放電空間(気密空間)
34:隔壁(非発光部)
42:シート部材の開口(発光部)
60:遮光帯(非発光部)
60a:外周端部遮光帯
60b:発光部間遮光帯
Claims (4)
- 少なくとも1方向において等間隔の複数の発光部とそれら発光部を取り囲むマトリックス状の遮光帯とが全面に配置された矩形の表示面を備え、面方向に密接して複数配設されることにより全体として一つの画像を表示するためのタイル型表示装置であって、
前記表示面の外周端縁と該表示面の最外周に位置する発光部との間に位置する外周端部遮光帯は、前記発光部間に位置する遮光帯に比較して、小さな幅寸法に設定されていることを特徴とするタイル型表示装置。 - 前記外周端部遮光帯の幅寸法は、前記発光部間に位置する遮光帯の幅寸法の1/2よりも小さな幅寸法に設定されたものである請求項1のタイル型表示装置。
- 前記発光部間に位置する遮光帯の幅寸法は、相互に隣接するタイル型表示装置間において相互に隣接する一対の外周端部遮光帯を含む外幅寸法と同様の値に設定されたものである請求項1または2のタイル型表示装置。
- 前記タイル型表示装置は、
透明な前面板、および該前面板から所定距離隔てて平行に配置された背面板と、前面板および背面板間においてそれらに平行に配置され、所定厚さ寸法の厚膜誘電体から成る格子状のシート部材と、前記シート部材に設けられ、該シート部材によって複数に区画された放電空間の各々においてその放電空間を隔てて対向する複数対の放電電極と、前記シート部材の格子の一方向に沿って互いに平行に伸びるように該シート部材内に設けられた複数本の厚膜導体層と、前記背面板上において、前記シート部材の格子の他方向に平行に伸びるように配設された書込電極とを、備えたAC型放電表示装置であり、
前記遮光帯は、前記シート部材、またはシート部材と同様のパターンで前面板の裏面に配設された黒色厚膜層である請求項1乃至3のいずれかのタイル型表示装置。
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JP2003072699A JP2004279844A (ja) | 2003-03-17 | 2003-03-17 | タイル型表示装置 |
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KR100838599B1 (ko) | 2007-07-24 | 2008-06-20 | 엘지전자 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 장치 |
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- 2003-03-17 JP JP2003072699A patent/JP2004279844A/ja active Pending
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