JP2004278989A - Cooling pump and heat receiving device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筐体内部に配設された中央処理装置(以下、CPU)等の発熱電子部品を、冷媒により受熱する冷却用ポンプおよび受熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近のコンピューターにおける高速化の動きはきわめて急速であり、CPUのクロック周波数は以前と比較して格段に大きなものになってきている。この結果、CPUの発熱量が増し、従来のようにヒートシンクで空冷するだけでは能力不足で、高効率で高出力の冷却装置が不可欠になっている。そこでこのような冷却装置として、発熱電子部品を搭載した基板を、冷媒を循環させて冷却する方式が注目されている。
【0003】
また、この冷却装置に用いる発熱電子部品の受熱のために、薄型のポンプで冷媒を循環させ、発熱電子部品から受熱した熱を放熱することで発熱電子部品を冷却する冷却用ポンプとこれを用いた冷却装置が提案されている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
【0004】
なお、本明細書において電子機器というのは、CPU等にプログラムをロードして処理を行う装置、中でもノートブック型パソコンのような携行可能な小型の装置を中核とするが、このほかに通電により発熱する発熱電子部品を搭載した装置を含むものである。
【0005】
以下、このような冷媒を循環させて冷却する従来の電子機器の冷却用ポンプとこれを含む冷却装置について説明する。
【0006】
図16は従来の技術における冷却用ポンプの構成図である。図16に表されている冷却用ポンプ12は渦流ポンプ(ウエスコ型ポンプ、再生ポンプ、摩擦ポンプとも呼称される)である。204は渦流ポンプのリング状羽根車、203は外周に多数形成されたリング状羽根車204の溝状の羽根、205はリング状羽根車204の内周に設けられたローターマグネットである。201はローターマグネット205の内周側に設けられたモーターステーター、206はリング状羽根車204を収容すると同時にリング状羽根車204が流体に与えた運動エネルギーを圧力回復して吐出口210へと導くケーシングであり、208はリング状羽根車204を格納するポンプ室である。211は発熱電子部品212に接触して熱を奪う受熱面、202はケーシング206の一部をなしリング状羽根車204を収納した後ポンプ室208を密閉するためのケーシングカバー、207はケーシング206に設けられ、リング状羽根車204を回転自在に軸支するための円筒部である。209は冷媒の吸込口であり、吸い込まれた冷媒はリング状羽根車204の回転運動により吐出口210から吐出される。すなわち、冷媒は矢印で示された向きに移動する。
【0007】
ここで、本冷却用ポンプのケーシング206内での冷媒の流れは、羽根203の攪拌によるスパイラル状の流れであり、ポンプ室208に沿って流れる。この流れによって冷媒より高温である発熱電子部品212の有する熱が冷媒に熱伝導されることで熱を奪うため、本冷却用ポンプは受熱作用を有することになる。
【0008】
次に、このような冷却用ポンプを組み込んだ、従来の構成による電子機器の冷却装置について説明する。
【0009】
図17は従来の技術における冷却装置を組み込んだ電子機器の構成図である。図17には、中央処理演算装置を含む電子部品から構成された、ノートブック型パソコンが表されている。
【0010】
213は第一筺体であり、214はキーボード、215は発熱電子部品、216は基板、217は第二筺体、218は表示装置、219は冷却用ポンプ、220は放熱部、221は配管、222は冷媒通路、223はリザーブタンクである。第一筺体と第二筺体はそれぞれの接触部に回転部材が存在し、回転運動による折り畳みが可能になっている。
【0011】
冷却用ポンプ219に吸い込まれた冷媒は、冷却用ポンプ219内のリング状羽根車204で攪拌され、発熱電子部品215からの伝熱で高温になったケーシング206や受熱面211と乱流熱交換を行い、その結果温度上昇して吐出口210から吐出され、配管221と冷媒通路222を通って放熱部220に送られる。放熱部220に送られた冷媒は放熱部で冷却され、温度降下して配管221を通って再び吸込口209からケーシング206内に流入して、上記の移動を繰り返す。このように冷媒を循環させて発熱電子部品215を冷却して、発熱電子部品215をその許容温度に保つ。リザーブタンク223は、循環過程で蒸発する冷媒を補うために存在する。
【0012】
【特許文献1】
特開平5−264139号公報
【特許文献2】
特開平7−142886号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年の電子機器では、クロック周波数の早いCPUのみならず、周辺の電子部品も処理負荷が高まり、発熱が高まる傾向にある。例えば、ビデオプロセッサーや液晶ドライバICなどは、画像処理の高精細化に伴い処理負荷が増加している。また、液晶ドライバICなどは、液晶制御のために高い電圧を必要とする場合も多く、結果として高い発熱を発生することが多い。
【0014】
ここで、発熱電子部品の中には、数GHz(ギガヘルツ)で高速に動作するCPUのように非常な高温となるものから、小規模電子部品のようにそれ以下の発熱となるものまでさまざまである。このような様々な発熱を持つ電子部品を同一の冷却用ポンプで循環させる冷媒で受熱した場合、CPUなどを先に受熱した場合には、高温のCPUにより冷媒の温度が急激に上昇することになる。このようにCPUなどにより大きく温度上昇させられた冷媒は、他の冷却したい発熱電子部品よりも高温となる可能性があり、他の発熱電子部品を冷却することができなくなる問題がある。あるいは逆に他の発熱電子部品から先に受熱した場合でも、冷媒の温度がある程度上昇し、非常に高温となるCPUなどの発熱電子部品の冷却に不十分となる問題もある。もちろん、同等の温度上昇を有する発熱電子部品であっても、単一の冷媒循環路では冷却が十分ではない。
【0015】
これらを解決するために、複数の冷却用ポンプを一つの電子機器の中に格納し、発熱電子部品毎に受熱に用いる冷却用ポンプを分担することも考えられるが、限界まで無駄なスペースを減少させたノートブック型パソコンなどの電子機器に新たなスペースを割かなければならず、小型化、薄型化という電子機器の目的に相反するものである。
【0016】
以上のように、従来の構成による冷却用ポンプとこれを用いた冷却装置では、異なる温度上昇を有する複数の発熱電子部品を効率的に冷却することができない問題があった。
【0017】
そこで、本発明は、電子機器の小型化、薄型化を維持しつつ、異なる温度上昇を有する複数の発熱電子部品を効果的に冷却する、構造が簡単で低コストの冷却用ポンプおよび受熱装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、羽根車と該羽根車を回転させる駆動手段とポンプ室と該ポンプ室を分割する二つの仕切り部を有する冷媒循環手段と、これらを格納するケーシングと、冷媒をポンプ室内部に吸込む複数の吸込口と、冷媒をポンプ室から吐出す複数の吐出口と、吐出口と吸込口を接続する吐出口と吸込口と同数の冷媒循環路を有する構成とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、羽根車と該羽根車を回転させる駆動手段とポンプ室と該ポンプ室を分割する仕切り部を有する冷媒循環手段と、これらを格納するケーシングと、冷媒をポンプ室内部に吸込む複数の吸込口と、冷媒をポンプ室から吐出す複数の吐出口と、を有することを特徴とする発熱電子部品から熱を奪う冷却用ポンプであって、異なる複数の冷媒循環を形成する作用を有する。
【0020】
本発明の請求項2に記載の発明は、吸込口と吐出口と仕切り部の個数が、それぞれ2であることを特徴とする請求項1に記載の冷却用ポンプであって、異なる二つの冷媒循環を形成する作用を有する。
【0021】
本発明の請求項3に記載の発明は、仕切り部が、ポンプ室内で均等の分割位置に設置されることを特徴とする請求項1乃至2に記載の冷却用ポンプであって、異なる複数の冷媒循環を形成する作用を有する。
【0022】
本発明の請求項4に記載の発明は、仕切り部が、ポンプ室内で不均等の分割位置に設置されることを特徴とする請求項1〜3いずれか1記載の冷却用ポンプであって、循環させる冷媒の流量を相違させる作用を有する。
【0023】
本発明の請求項5に記載の発明は、仕切り部を、吸込口と吐出口の間を仕切るように設置することを特徴とする請求項1〜4いずれか1記載の冷却用ポンプであって、異なる複数の冷媒循環を形成する作用を有する。
【0024】
本発明の請求項6に記載の発明は、複数の羽根車と該羽根車を回転させる複数の駆動手段とポンプ室と該ポンプ室を分割する複数の仕切り部を有する冷媒循環手段と、これらを格納するケーシングと、冷媒をポンプ室内部に吸込む複数の吸込口と、冷媒をポンプ室から吐出す複数の吐出口と、を有することを特徴とする発熱電子部品から熱を奪う冷却用ポンプであって、異なる複数の冷媒循環を形成する作用を有する。
【0025】
本発明の請求項7に記載の発明は、ケーシングが高熱伝導率の材料で形成されるとともに、ケーシングの底面に高熱伝導率の材料で形成された受熱面を有することを特徴とする請求項1〜6いずれか1記載の冷却用ポンプであって、異なる冷媒循環路により複数の発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0026】
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1〜7いずれか1記載の冷却用ポンプの冷媒循環手段と、冷媒の流路を有し底面に高熱伝導率の材料で形成された受熱面を有する第二の受熱部が、一つのケーシングを構成することを特徴とする冷却用ポンプであって、異なる冷媒循環路により複数の発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0027】
本発明の請求項9に記載の発明は、第二の受熱部が、冷媒循環手段と相互に側面を接して一つのケーシングを構成することを特徴とする請求項8に記載の冷却用ポンプであって、薄型の冷却用ポンプを実現することができる。
【0028】
本発明の請求項10に記載の発明は、第二の受熱部と冷媒循環手段が、一つの筐体に格納されることを特徴とする請求項8に記載の冷却用ポンプであって、異なる冷媒循環路により複数の発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0029】
本発明の請求項11に記載の発明は、第二の受熱部と冷媒循環手段が、一体の筐体に形成されることを特徴とする請求項8に記載の冷却用ポンプであって、異なる冷媒循環路により複数の発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0030】
本発明の請求項12に記載の発明は、第二の受熱部が、吸込口あるいは吐出口と冷媒循環手段との間に設けられることを特徴とする請求項8〜11いずれか1記載の冷却用ポンプであって、異なる冷媒循環路により複数の発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0031】
本発明の請求項13に記載の発明は、第二の受熱部が、冷媒循環手段と離れた位置に設けられることを特徴とする請求項8〜12いずれか1記載の冷却用ポンプであって、異なる冷媒循環路により複数の発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0032】
本発明の請求項14に記載の発明は、第二の受熱部に含まれる冷媒の流路内部が、複数の柱状体を有することを特徴とする請求項8〜13いずれか1記載の冷却用ポンプであって、第二の受熱部での乱流を引き起こして効率的な受熱を行う作用を有する。
【0033】
本発明の請求項15に記載の発明は、第二の受熱部が、発熱電子部品の形状もしくは大きさもしくは部品高に応じた、形状もしくは大きさもしくは部品高もしくはこれらのふたつあるいはすべてを有していることを特徴とする請求項8〜14いずれか1記載の冷却用ポンプであって、様々な態様を有する発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0034】
本発明の請求項16に記載の発明は、受熱面が、接触位置において発熱電子部品の上部表面の3次元的な形状と相補的な形状に形成されていることを特徴とする請求項8〜15いずれか1記載の冷却用ポンプであって、異なる冷媒循環路により複数の発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0035】
本発明の請求項17に記載の発明は、冷媒循環手段に渦流ポンプを用いることを特徴とする請求項1〜16いずれか1記載の冷却用ポンプであって、異なる冷媒循環路により複数の発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0036】
本発明の請求項18に記載の発明は、請求項1〜17いずれか1記載の冷却用ポンプと、吸込口と吐出口を接続する吸込口の同数かつ二以上の冷媒循環路とを有することを特徴とする受熱装置であって、異なる冷媒循環路により複数の発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0037】
本発明の請求項19に記載の発明は、請求項13記載の第二の受熱部が、二以上の冷媒循環路の途中に設けられることを特徴とする受熱装置であって、冷却用ポンプと離れた位置にある異なる冷媒循環路により複数の発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0038】
本発明の請求項20に記載の発明は、二以上の冷媒循環路の冷媒体積が各々異なることを特徴とする請求項18乃至19に記載の受熱装置であって、温度上昇条件の異なる発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0039】
本発明の請求項21に記載の発明は、仕切り部をポンプ室内で不均等の分割位置に設置することで、二以上の冷媒循環路毎の冷媒流量が異なることを特徴とする請求項18〜20いずれか1記載の受熱装置であって、温度上昇条件の異なる発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0040】
本発明の請求項22に記載の発明は、冷媒体積が異なる受熱装置であって、冷媒体積の大きい冷媒循環路で温度上昇の高い発熱電子部品を受熱し、冷媒体積の小さい冷媒循環路で温度上昇の低い発熱電子部品を受熱することを特徴とする受熱装置であって、温度上昇条件の異なる発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0041】
本発明の請求項23に記載の発明は、冷媒流量が異なる受熱装置であって、冷媒流量の大きい冷媒循環路で温度上昇の高い発熱電子部品を受熱し、冷媒流量の小さい冷媒循環路で温度上昇の低い発熱電子部品を受熱することを特徴とする受熱装置であって、温度上昇条件の異なる発熱電子部品からの受熱を行う作用を有する。
【0042】
本発明の請求項24に記載の発明は、請求項18〜23いずれか1記載の受熱装置と、吐出口から冷媒循環路に吐出された冷媒の有する熱を放熱する一以上の放熱部とを有することを特徴とする冷却装置であって、温度上昇条件の異なる発熱電子部品の冷却を行う作用を有する。
【0043】
本発明の請求項25に記載の発明は、中央処理装置を有する電子回路と記憶装置と情報入力手段を含む筺体からなる電子装置であって、電子装置に存在する少なくとも一つ以上の発熱電子部品を冷却する請求項24に記載の冷却装置が設けられたことを特徴とする電子機器であって、電子機器内部の電子部品の温度を一定以下に保持する作用を有する。
【0044】
本発明の請求項26に記載の発明は、中央処理装置を有する電子回路と記憶装置を収納して上面にキーボードが設けられた第一筺体と、中央処理装置による処理結果を表示することのできる表示装置を有する第二筺体を有し、第二筺体が第一筺体に回転可能に取り付けられた電子装置であって、中央処理装置を含む複数の発熱電子部品を冷却する請求項24に記載の冷却装置が設けられたことを特徴とする電子機器であって、電子機器内部の電子部品の温度を一定以下に保持する作用を有する。
【0045】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0046】
ここで、本明細書では冷媒循環手段として渦流ポンプ(ウエスコ型ポンプ、再生ポンプ、摩擦ポンプとも呼称される)を例として説明してある。
【0047】
更に、駆動手段としてモーターステーターを例として説明してある。
【0048】
なお、以下で用いる冷媒は不凍液などが好適である。
【0049】
また、第二の受熱部とは、冷媒循環手段部分以外に設けられた受熱作用を有する部位をいう。
【0050】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷却用ポンプの構成図であり、冷却用ポンプを上方から見た図面である。
【0051】
1はケーシングであり、高熱伝導率の材料で形成されている。1aは冷媒循環手段であり渦流ポンプを例としてあり、羽根車2、モーターステーター3、ポンプ室4からなる部分である。2は羽根車であり、羽根車2の回転により乱流が引き起こされて冷媒の循環が実現される。3はモーターステーターであり、羽根車2を回転させる駆動手段である。4はポンプ室であり、冷媒の乱流が発生し冷媒が循環する空間である。5は吸込口であり、6はこの吸込口5から流入した冷媒が吐出される吐出口であり、7も吸込口であり、8はこの吸込口7から流入した冷媒が吐出される吐出口である。実施の形態1における冷却用ポンプは二つの吸込と吐出の循環を有している。9、10は冷却用ポンプの中で発生している冷媒通路である。11は吸込口5に流入する冷媒の移動方向、12は吐出口6から吐出される冷媒の移動方向、13は吸込口7に流入する冷媒の移動方向、14は吐出口8から吐出される冷媒の移動方向を示している。15と16はポンプ室内部に形成された仕切り部であり、ポンプ室内部で羽根車2の回転により循環する冷媒が、冷媒通路9と10の間で混ざりにくくしたものである。なお、仕切り部15、16はポンプ室4を形成するときに形成してもよく、ケーシング1に形成してもよく、別途形成してポンプ室4あるいはケーシング1に接合してもよい。17はケーシングの底面に設けられた受熱面であり、ケーシングと同様高熱伝導率の材料で形成されている。9a、10aは冷媒循環路であり、異なる2つの冷媒循環の系が構成されている。
【0052】
なお、羽根車2はモーターステーター3と一体で組み立ててもよく、別部品で設計して後から組み立てて一体化してもよい。また、羽根車2の表面を撥水加工することで、羽根車2の回転動作の初期動作をスムーズにすることができ、結果として冷却用ポンプの耐久性や寿命を高め、さらに受熱作用を高めることも可能である。
【0053】
次に、この冷却用ポンプにより冷媒の循環が2系統に分割される動作を説明する。
【0054】
吸込口5から流入した冷媒はポンプ室4内部に入る。このとき仕切り部16があるために、流入した冷媒はポンプ室の右側には混入しにくい。更に反時計回りに回転する羽根車2の回転運動により、冷媒も反時計回りに循環するため、流入した冷媒が仕切り部16を超えてポンプ室4の右側にはほとんど混入しなくなる。羽根車2の回転運動により生じた乱流により、冷媒通路9に沿って冷媒が移動し、吸込口5からポンプ室4に流入した冷媒はポンプ室4の左側を移動する。冷媒通路9に沿って移動した冷媒は、仕切り部15に衝突する。衝突した冷媒は、仕切り部15のすぐ手前に設けられた吐出口6から出力し、外部へと吐出される。このとき、仕切り部15の存在により、冷媒通路9に沿って移動した冷媒はポンプ室4の右側にはほとんど混入せず、吐出口6から吐出される。吐出された冷媒は冷却用ポンプ外部に設けられた冷媒通路を経由して、再び吸込口5からポンプ室4に流入する。
【0055】
同様に、吸込口7から流入した冷媒は仕切り部15と羽根車2の反時計回りの回転運動によりポンプ室4の右側を、冷媒通路10に沿って移動する。冷媒通路10に沿って移動した冷媒は、仕切り部16に衝突し、衝突した冷媒は仕切り部16のすぐ手前に設けられた吐出口8から出力して、外部へと吐出される。吐出された冷媒は、冷却用ポンプ外部に設けられた冷媒通路を経由して、再び吸込口7からポンプ室4に流入する。なお、仕切り部15、16は羽根車2の円周外に設けられるため、羽根車2に設けられた羽根に絡まる冷媒の一部が、仕切り部15、16を超えてポンプ室4右側から左側、あるいは左側から右側へ混入する可能性はあるが、冷媒全体から見れば僅かである。
【0056】
以上により、一つの冷却用ポンプにより、二つの冷媒循環路を構成することができる。
【0057】
なお、図1では羽根車2の回転方向を反時計回りとし、吸込口5から吐出口6への冷媒通路9と、吸込口7から吐出口8への冷媒通路10としているが、羽根車2の回転方向を時計回りとして、冷媒移動方向を逆としても同様である。
【0058】
図2は本発明の実施の形態1における受熱装置の構成図である。9aは冷媒通路9につながる冷媒循環路であり、10aは冷媒通路10につながる冷媒循環路である。冷媒循環路9aは吸込口5との吐出口6とを結ぶ冷媒が循環し、冷媒循環路10aは、吸込口7と吐出口8とを結ぶ冷媒が循環し、それぞれ独立した循環系が構成される。これにより温度条件などの異なる冷媒循環路が構成される。
【0059】
図3は、本発明の実施の形態1における受熱装置の構成図である。図1はポンプ室4内部を2分割して、二つの冷媒循環路を構成した図であった。図3はポンプ室4内部を4分割して、4つの冷媒循環路を構成した図である。図1と同じ符号は同一の働きを持つ構成要素であり、説明を省略する。
【0060】
18、20、22、24吸込口であり、19、21、23、25は吐出口である。26、27、28、29は冷媒通路である。矢印は冷媒の移動方向を示し、38、39、40、41はポンプ室の中に設けられた仕切り部である。
【0061】
26a、27a、28a、29aは異なる4つの冷媒循環路である。
【0062】
次に動作について説明する。
【0063】
吸込口18から流入した冷媒は、仕切り部38と羽根車2の反時計回りの回転運動により生じる乱流により冷媒通路26に沿って冷媒が移動する。冷媒通路26に沿って移動した冷媒は仕切り部39に衝突し、吐出口19から外部に吐出される。同様に、吸込口20から流入した冷媒は、仕切り部39と羽根車2の反時計回りの回転運動により生じる乱流により冷媒通路27に沿って移動し、仕切り部40に衝突して吐出口21から外部に吐出される。吸込口22から流入した冷媒は仕切り部40と羽根車2の回転運動により冷媒通路28に沿って移動し、仕切り部41に衝突して吐出口23から外部へ吐出される。吸込口24から流入した冷媒は、仕切り部41と羽根車2の反時計回りの回転運動により、冷媒通路29に沿って移動し、仕切り部38に衝突して吐出口25から外部へ吐出される。
【0064】
以上の動作により、一つの冷却用ポンプによって、4つの冷媒循環路が構成される。
【0065】
なお、ポンプ室を3分割して、吸込口と吐出口を3つずつ設けることで、3つの冷媒循環路を構成することも可能である。あるいは必要に応じて5以上に分割して5以上の冷媒循環路を構成することも可能である。
【0066】
以上のように、冷媒循環路を複数設けた場合には、それぞれの冷媒循環路の冷媒の温度を異ならせることが可能になる。例えば、各々の循環系で個別に発熱電子部品から受熱を行った場合には、それぞれの冷媒の温度が上昇する。個別の冷媒循環路で異なる温度に変化した冷媒は、ポンプ室4内部で混合することなく循環するため、異なる温度状態を有することになる。
【0067】
このように異なった温度の冷媒循環路を構成することで、温度上昇の異なる複数の発熱電子部品毎に温度の異なる冷媒循環路を用いた効率的な冷却が可能となる。
【0068】
図4は本発明の実施の形態1における受熱装置の構成図である。図1、図2では複数の冷媒循環路を設けるのに、ポンプ室内部をほぼ等分に分割した。この場合は仕切り部で仕切られたポンプ室内部での羽根車2の回転による冷媒の循環性能はほぼ同一であり、冷媒の循環流量は冷媒循環路毎にほぼ同一である。
【0069】
図4に示す冷却用ポンプは、ポンプ室内部の分割を不均等にして、冷媒循環路毎の冷媒循環流量を異ならせる場合を示している。
【0070】
図1〜図3と同じ符号を割り振っているものは説明を省略する。
【0071】
42は吸込口であり、43はこれと対になる吐出口であり、44は吸込口であり、45はこれと対になる吐出口である。46、47は冷媒通路であり、48は吸込口42に流入する冷媒の移動方向、49は吐出口から吐出される冷媒の移動方向、50は吸込口から流入する冷媒の移動方向、51は吐出口から吐出される冷媒の移動方向である。52、53はポンプ室4の中に設けられた仕切り部であり、図4では不均等の分割がなされている。
【0072】
この場合にあっては、吸込口42から流入した冷媒は、羽根車2の回転運動による乱流により冷媒通路46に沿ってポンプ室4内部を移動し、仕切り部53に衝突して吐出口43より外部に吐出される。吐出された冷媒は冷媒循環路46aを循環する。同じく、吸込口44から流入した冷媒は羽根車2の回転運動による乱流により冷媒循環47に沿ってポンプ室4内部を移動し、仕切り部52に衝突して吐出口45から外部へ吐出される。吐出された冷媒は、冷媒循環路47aを循環する。
【0073】
このとき、ポンプ室内部の冷媒循環46を生じさせる羽根車2の回転面積と、冷媒循環47を生じさせる羽根車2の回転面積では、後者のほうが大きい。このため、その差分だけ発生する乱流が異なり、結果として循環する冷媒の流量も異なってくる。例えば分割が1対3だとした場合には、単位時間当たりの冷媒循環路での冷媒の流量も1対3の差になる。あるいはポンプ室内部の分割を1対2とすれば、冷媒の流量も1対2となる。あるいは、羽根車2とポンプ室4の間にできる空間体積を異ならせることでも、冷媒の流量も異ならせることが可能となる。このように、単位時間当たりの冷媒の流量を、冷媒循環路毎に異ならせることで、冷媒循環路ごとでの受熱性能を異ならせることが可能となる。
【0074】
これにより、冷媒循環路毎に温度上昇の異なる発熱電子部品を配置して、それぞれを効率よく受熱させることが可能となる。
【0075】
図5は本発明の実施の形態1における受熱装置の構成図である。
【0076】
図5は冷媒循環路の形状がそれぞれで異なり、冷媒量が異なる状態を示している。図1などと同一の構成要件については符号と説明を省略する。54、55は冷媒通路である。54a、55aは冷媒循環路である。図5から分かるとおり、冷媒循環路54aよりも冷媒循環路55aのほうがその流路幅が大きく冷媒の絶対量が多い。このとき、冷媒循環路55aでは、受熱する発熱量が同一で冷媒の単位量あたりの温度上昇が同一である場合には、冷媒の絶対量が多いために、冷媒全体での温度上昇が低下する。これにより、温度条件の異なる冷媒循環路の系を構成することが可能になる。このため、冷媒の絶対量が多い冷媒循環路の冷媒の温度は、絶対量の少ない冷媒循環路の冷媒の温度よりも低いことになり、受熱能力が上がり、より温度上昇の大きい発熱電子部品を冷却することも可能になる。
【0077】
以上の構成による冷却用ポンプと冷媒循環路により、温度条件などの異なる冷媒循環路の循環系を構成することが可能となり、発熱電子部品ごとの温度上昇条件と冷媒循環路を適切に組み合わせることで、温度上昇の異なる発熱電子部品の効率的な冷却が可能となる。
【0078】
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2における冷却用ポンプと発熱電子部品の構成図である。
【0079】
冷却用ポンプの底面に二つの発熱電子部品が配置されている。図1と同じ符号を割り当てているものは同一の構成要件であり、説明を省略する。
【0080】
56はケーシング1の底面に設けられた受熱面であり、ケーシングとともに高熱伝導率の材料が用いられる。更に、発熱電子部品の上面の3次元的形状と相補的な形状を有して発熱電子部品と接触する。発熱電子部品の上面の3次元的形状と相補的な形状とは、発熱電子部品に設置可能な状態で局面が合致していることである。ポンプ室4は底面側に設けられ、ポンプ室4内部を移動する冷媒がより発熱電子部品に近づくように構成される。57、58は発熱電子部品であり、それぞれ冷却用ポンプの底面に配置されている。
【0081】
なお、受熱面56はケーシング1と一体で形成してもよく、別部品で形成して、後付で一体化してもよい。後付は、接着剤による接着でもよく、嵌合させてもよい。
【0082】
また、ケーシング1と受熱面56の素材は、熱伝導率の高い銅やアルミニウムなどの金属材料が選択されるのが適当である。あるいは金やパラジウムなどの金属は更に熱伝導率が高い。あるいは、熱伝導率の高い樹脂を使用しても差し支えない。またケーシング1の素材として、重量軽減のためにアルミニウムを採用した場合には、受熱面56の素材は、アルミニウムより熱伝導率の高い銅が選択されるのが適切である。更に、受熱面56と発熱電子部品57、58の間の密着性を高めるために、熱伝導率の高いシリコン樹脂などの充填剤を補充することもよい。これにより、隙間なく接触させることが可能となり、熱伝導率の損失を抑えることができる。
【0083】
なお、受熱面56の下部にヒートシンクを設けてもよく、ポンプ室4の下部の受熱面56において、接する発熱電子部品の高さに合せて高低の差があってもよく、その形状が異なってもよい。また、通常CPUのような発熱電子部品の上面はフラットに形成されているため、ケーシング1の底面と受熱面56をフラットに形成し、発熱電子部品の上面に密着させることで、熱伝導性を向上させることもよい。あるいは発熱電子部品の上面形状に凹凸がある場合には、受熱面56の肉厚を変化させるなどすれば形状を合致させ隙間なく接触させることができる。また、ケーシング1の外側表面にフィン状の凹凸をつけて外気との熱交換を積極的に行わせるのも好適である。
【0084】
次に冷媒通路9により発熱電子部品57から受熱する動作を説明する。
【0085】
冷媒は吸込口5からポンプ室4内部に流入する。ポンプ室4内部では羽根車2が回転している。ポンプ室4内部に流入した冷媒は、羽根車2の回転による乱流が発生し、ポンプ室内壁が持つ熱を効率よく奪いながら吐出口6に向かう。ポンプ室4の底面には熱伝導率の高い受熱面56が設けられているため、これと接触する発熱電子部品57の発する熱が、受熱面56を通じてケーシング1に効率よく伝導する。ポンプ室4はケーシング1により格納されているため、ケーシング1の持つ熱伝導性により、ケーシング1の持つ熱がポンプ室4の冷媒通路9側の内壁に伝導している。結果として、発熱電子部品の発する熱はポンプ室4内壁にまで伝導し、羽根車2の回転で発生する冷媒の乱流により、効率的に熱が奪われることになる。受熱した冷媒は、羽根車2の引き起こす攪拌により、ポンプ室4外部へ吐き出され、吐出口6を通じて冷却用ポンプから吐出される。
【0086】
冷媒通路10においての発熱電子部品58から受熱する動作も上記と同様である。
【0087】
すなわち、吸込口7からポンプ室4に流入した冷媒は、羽根車2の回転による乱流が発生し、ポンプ室4内壁が持つ熱を効率よく奪いながら吐出口8に向かう。ポンプ室4の底面に存在する受熱面56とケーシング1は、熱伝導率の高い素材で形成されているため、発熱電子部品58の発する熱は、ポンプ室4の冷媒通路10側の内壁にまで伝導している。この伝導された熱は、羽根車2の回転で引き起こされる乱流により、効率的に熱が奪われる。受熱した冷媒は、吐出口8から外部へ吐出される。
【0088】
以上の動作により、冷却用ポンプの底面に配置された二つの発熱電子部品57、58を冷却することが可能となる。特に、実施の形態1で説明したとおり、冷媒循環毎に冷媒の温度条件を異ならせることで、それぞれ条件の異なる発熱電子部品の温度上昇に適した冷却が可能となる。例えば、冷媒通路9の方が冷媒通路10よりも冷媒の温度上昇が遅くなる場合(例えば冷媒の絶対量が多い場合、あるいは冷媒の流量が多い場合など)には、より高温となる発熱電子部品をポンプ室4の冷媒通路9側に配置し、そうでない発熱電子部品を冷媒通路10側に配置するのが好適である。
【0089】
図7は本発明の実施の形態2における冷却用ポンプと発熱電子部品の構成図である。
【0090】
図7に表される冷却用ポンプはそのポンプ室が図4と同様に不均等に分割され、それぞれ分割されたポンプ室の底面に配置された発熱電子部品はその大きさが異なっている。図4と同じ符号を割り振っているものは同一の構成要件であり、説明を省略する。59は発熱電子部品であり冷媒通路46の下部に配置されており、60は発熱電子部品であり冷媒通路47の下部に配置されている。図7に示すように、発熱電子部品59はポンプ室4の分割の大きさに合せてそのサイズが小さく、発熱電子部品60はポンプ室4の分割の大きさに合せてそのサイズが大きくなっている。このため、発熱電子部品60の方が発熱電子部品59よりも発熱量が多く、冷媒の温度上昇を大きくする。ここで、ポンプ室4の分割が不均等であるために冷媒通路の冷媒流量は大きく、冷媒通路47側は受熱効率が高い。これにより温度上昇の大きくなる発熱電子部品60の冷却が効率的に行われ、その受熱により冷媒通路47a内部の冷媒温度が上昇しても、冷媒通路46a内部の冷媒温度に影響を与えない。
【0091】
もちろん、分割されたポンプ室の大きさの違いによる受熱効率の差も効果的に働く。
【0092】
なお、実施の形態1で説明したとおり、ポンプ室4を3分割や4分割にした場合には、それぞれで分割されたポンプ室4の底面に3つ、4つあるいはそれ以上の発熱電子部品から受熱することが可能となる。また当然ながら、それぞれ分割された冷媒循環路の冷媒の温度条件を異ならせることが可能であるため、温度上昇の異なる発熱電子部品毎に適した受熱が可能となる。
【0093】
あるいは、実施の形態1において、図5を用いて説明したとおり、冷媒循環路の冷媒の絶対量を変化させた場合には、温度上昇の大きい発熱電子部品を、冷媒の絶対量の多い冷媒循環路側のポンプ室下部に配置し、そうでない発熱電子部品を冷媒の絶対量の少ない冷媒循環路側のポンプ室下部に配置することで、効率のよい受熱を行うことができる。
【0094】
以上の冷却用ポンプにより、温度上昇の大きい発熱電子部品からの受熱を行う冷媒と、そうではない発熱電子部品からの受熱を行う冷媒が切り分けられることになる。これにより、従来の冷媒循環系が単一である冷却用ポンプでは、温度上昇の大きい発熱電子部品からの受熱により冷媒の温度が上昇し、他の発熱電子部品からの受熱が困難になっていた問題や、他の発熱電子部品からの受熱により温度上昇の大きい発熱電子部品からの受熱が不十分となっていた問題を解決し、異なる温度上昇条件を有するそれぞれの発熱電子部品に適した効率的な受熱が可能となる。
【0095】
(実施の形態3)
図8は本発明の実施の形態3における冷却用ポンプの構成図である。
【0096】
実施の形態3では冷却用ポンプに第二の受熱部が設けられており、この第二の受熱部により、発熱電子部品からの受熱が行われる。
【0097】
61、62は第二の受熱部であり、63、65は吸込口、64、66は吐出口であり、67は第二の受熱部61の底面に配置された発熱電子部品、68は第二の受熱部62の底面に配置された発熱電子部品であり、69、70は冷媒通路である。71、72は第二の受熱部内部に設けられた冷媒の流路であり、73、74は冷媒の流路71、72内部に設けられた柱状体である。第二の受熱部61は冷媒通路69の吸込口63側に設けられ、第二の受熱部62は冷媒通路70の吸込口65側に設けられている。ただし、第二の受熱部はそれぞれ吐出口側に設けられてもよい。
【0098】
第二の受熱部61、62の底面には受熱面75、76が設けられ発熱電子部品67、68と接触する。この受熱面75、76はケーシング1とともに高熱伝導率の材料が用いられる。更に、発熱電子部品の上面の3次元的形状と相補的な形状を有して発熱電子部品と接触する。発熱電子部品の上面の3次元的形状と相補的な形状とは、発熱電子部品に設置可能な状態で局面が合致していることである。ポンプ室4は底面側に設けられ、ポンプ室4内部を移動する冷媒がより発熱電子部品に近づくように構成される。
【0099】
なお、第二の受熱部61、62は冷媒循環手段と一体で形成されてもよく、個別に形成した後に、接着や嵌合により一つのケーシングを構成してもよい。あるいは、一体で形成されたケーシングの中に、第二の受熱部とポンプ室を格納して、一つのケーシングを構成してもよい。ここで、ポンプ室と第二の受熱部61、62は相互に側面を接するよう一つに構成されており、全体として薄型になるようにしてノートブック型パソコンなどへの組み込みを容易にしている。なお、電子機器の状態に応じて上下に重ねるようひとつに構成してもよい。
【0100】
なお、受熱面75、76はケーシング1と一体で形成してもよく、別部品で形成して、後付で一体化してもよい。後付は、接着剤による接着でもよく、嵌合させてもよい。
【0101】
また、ケーシング1と受熱面75、76の素材は、熱伝導率の高い銅やアルミニウムなどの金属材料が選択されるのが適当である。あるいは金やパラジウムなどの金属は更に熱伝導率が高い。あるいは、熱伝導率の高い樹脂を使用しても差し支えない。またケーシング1の素材として、重量軽減のためにアルミニウムを採用した場合には、受熱面の素材は、アルミニウムより熱伝導率の高い銅が選択されるのが適切である。更に、受熱面75、76と発熱電子部品67、68の間の密着性を高めるために、熱伝導率の高いシリコン樹脂などの充填剤を補充することもよい。これにより、隙間なく接触させることが可能となり、熱伝導率の損失を抑えることができる。
【0102】
なお、受熱面75、76の下部にヒートシンクを設けてもよく、ポンプ室4の下部の受熱面において、接する発熱電子部品の高さに合せて高低の差があってもよく、その形状が異なってもよい。また、通常CPUのような発熱電子部品の上面はフラットに形成されているため、ケーシング1の底面と受熱面75、76をフラットに形成し、発熱電子部品の上面に密着させることで、熱伝導性を向上させることもよい。あるいは発熱電子部品の上面形状に凹凸がある場合には、受熱面75、76の肉厚を変化させるなどすれば形状を合致させ隙間なく接触させることができる。また、ケーシング1の外側表面にフィン状の凹凸をつけて外気との熱交換を積極的に行わせるのも好適である。
【0103】
また、柱状体73、74は千鳥配列が好適であるが、ランダムな配列でもよい。あるいは、柱状体ではなく突起でもよく、あるいはブレード状の突起でもよい。また、突起を形成するのではなく、掘削加工により窪みを設けても同様の効果を有し、流路71、72に設けるのではなく、ケーシング1に設けて密閉することで流路71、72内に柱状体を構成してもよい。
【0104】
また、第二の受熱部61、62のみならずポンプ室4の底面にも受熱面を設け、ポンプ室底面にも発熱電子部品を配置して、受熱させてもよい。
【0105】
次に発熱電子部品67、68からの受熱の動作を説明する。
【0106】
吸込口63から第二の受熱部61内に流入した冷媒は、流路71内部を移動する。流路71内部には柱状体73が複数設けられているため、流路内部で冷媒の乱流が発生する。すなわち、吸込口63から流入した冷媒は柱状体73を避けながらポンプ室4を目指して流路71を流れる。このような状態で、千鳥配列に並べられた多数の柱状体73の周りの流れは、流れに対して柱状体73の背面側にカルマン渦やその他の渦成分を形成する。このカルマン渦は柱状体73の表面や流路の上面、底面などに形成される層流境界層を崩し、柱状体73や流路の内壁が有する熱を効率よく奪う。このとき、第二の受熱部61底面の受熱面75とケーシング1は熱伝導率の高い素材で形成されているため、流路71の内面や柱状体73へ、効率的に発熱電子部品67の熱が伝導される。これにより、結果として第二の受熱部61の底面に接する発熱電子部品67の発生する熱が、流路内部で乱流を発生させながら流れる冷媒により、効率的に奪われることになる。受熱した冷媒は冷媒通路69を移動して吐出口64より吐出される。この吐出される冷媒の温度は、発熱電子部品67の発する熱により上昇し、発熱電子部品67の温度上昇の度合いにのみ依存する。
【0107】
一方、吸込口65から第二の受熱部62内部に流入した冷媒は、第二の受熱部61での場合と同じく、発熱電子部品68からの熱を受熱して、冷媒通路70を経由して、吐出口66から外部へ吐出される。このとき、冷媒の温度は発熱電子部品68の発する熱により上昇し、発熱電子部品68にのみ依存する。このとき、実施の形態1での図4や図5のように冷媒の流量や冷媒の絶対量が異なる冷媒循環路が構成されることにより、温度上昇の大きい発熱電子部品と温度上昇の小さい発熱電子部品とを、それぞれ適した冷媒循環路の第二の受熱部で受熱することができる。
【0108】
なお、実施の形態1での図3に表す4分割された冷却用ポンプであれば、冷媒循環路を4系統構成することが可能となり、第二の受熱部を4つ設けて4つの温度上昇条件の異なる発熱電子部品に適した受熱が可能となる。
【0109】
次に図9は本発明の実施の形態3における冷却用ポンプの斜視図である。図9では発熱電子部品68の高さが、他の発熱電子部品67よりも低い場合が示されている。発熱電子部品の高さが異なる場合とは、部品そのものの高さが異なる場合や基板上への実装に起因する場合などがある。第二の受熱部62は部品の高さに合せて、他の部分より階段状に下がった構成にされている。これにより他の発熱電子部品67より高さの低い発熱電子部品68に第二の受熱部62の受熱面76を密着させることができ、発熱電子部品68の熱を効率よく奪うことが可能となる。すなわち、発熱電子部品と冷媒との距離を近づけることができ、冷媒による受熱効率が向上するためである。もちろん、第二の受熱部61に接する発熱電子部品67の部品高が低い場合には、第二の受熱部61が階段状に下がった構成にされればよい。
【0110】
なお、ひとつの発熱電子部品のみが高さが異なる場合のみならず、2以上あるいはすべての発熱電子部品の高さが相互に異なる場合は、これに合せた階段状の構成にすることで、受熱効率を向上させることが可能になる。あるいは、充填剤やスペーサーを活用することで発熱電子部品と受熱面の密着を実現することでも簡易には対応可能である。
【0111】
あるいは、発熱電子部品が冷却用ポンプの上部に存在する場合には、ケーシング1の上面にも熱伝導率の高い金属などで形成された受熱面を設け、冷却ポンプの上部に存在する発熱電子部品からも受熱する。これにより、様々な形態で配置されている発熱電子部品からの受熱も可能となる。
【0112】
以上の冷却用ポンプにより、温度上昇の大きい発熱電子部品からの受熱を行う冷媒と、そうではない発熱電子部品からの受熱を行う冷媒が切り分けられることになる。これにより、従来の冷媒循環系が単一である冷却用ポンプでは、温度上昇の大きい発熱電子部品からの受熱により冷媒の温度が上昇し、他の発熱電子部品からの受熱が困難になっていた問題や、他の発熱電子部品からの受熱により温度上昇の大きい発熱電子部品からの受熱が不十分となっていた問題を解決し、異なる温度上昇条件を有するそれぞれの発熱電子部品に適した効率的な受熱が可能となる。
【0113】
図10は本発明の実施の形態3における受熱装置の構成図である。
【0114】
図8と図9では第二の受熱部とポンプ室が一つのケーシングを構成している場合を示した。図10では第二の受熱部がケーシング1と別個に形成され、冷媒循環路上に存在する場合を示している。ポンプ室4は2分割され、二つの冷媒循環路の系統が構成されている。75、76は冷媒通路であり、75a、76aは冷媒循環路、77、78は第二の受熱部、79、80は第二の受熱部の底面に配置された発熱電子部品であり、81、83は冷媒の流路、82、84は柱状体であり冷媒の流路内部に設けられている。85、86は受熱面であり、発熱電子部品79、80の上面と接触している。
【0115】
なお、第二の受熱部はさらに多数あってもよく、受熱したい発熱電子部品の個数に応じて個数を決定してもよい。また第二の受熱部の形状や大きさは、受熱する発熱電子部品の形状や大きさに合せてもよく、発熱電子部品の高さに合せてその受熱面の高さを変えてもよい。また、第二の受熱部を冷媒循環路上だけに設けるのではなく、図8や図9のように一つのケーシングを構成するように第二の受熱部を設けたものと混在に冷媒循環路上に設けて、多数の第二の受熱部を設けてもよい。また、図9のように冷媒循環路上に設けられた第二の受熱部77、78を、接触する発熱電子部品79、80の形状、大きさ、高さに合せた形状や大きさ、高さにすることは、効率的な受熱にとって好適である。あるいは、発熱電子部品はそれぞれの第二の受熱部77、78の底面に一つずつ配置されているが、複数の発熱電子部品を配置してもよく、ポンプ室の底面に発熱電子部品を配置してもよい。また受熱面は第二の受熱部の筺体とともに銅やアルミニウムなどの高熱伝導率の素材で形成される。また、発熱電子部品との密着性を高めるために、熱伝導率の高いシリコン樹脂などの充填剤を補充することで、熱伝導率の低下を防ぐことができる。
【0116】
なお、柱状体82、84は千鳥配列が好適であるが、ランダムな配列でもよい。あるいは、柱状体ではなく突起でもよく、あるいはブレード状の突起でもよい。また、突起を形成するのではなく、掘削加工により窪みを設けても同様の効果を有し、流路81、83に設けるのではなく、ケーシング1に設けて密閉することで流路81、83内に柱状体を構成してもよい。
【0117】
また、第二の受熱部と冷却用ポンプを別部品で形成し、冷媒循環路と合せてくみ上げてもよく、最初から一体で形成してもよい。
【0118】
次に、第二の受熱部77、78で発熱電子部品79、80から受熱される動作を説明する。
【0119】
第二の受熱部77に流入した冷媒は、流路81内部において柱状体82を避けながら移動する。このとき、柱状体82の背面にはカルマン渦やその他の渦成分が形成され、柱状体82の表面や流路の上面、底面などに形成される層流境界層を崩し、柱状体82や流路の内壁が有する熱を効率よく奪う。これら流路81内壁や柱状体82には受熱面85と筺体を通じて発熱電子部品79の発する熱が伝導しているため、第二の受熱部77において発熱電子部品79の発する熱が効率的に受熱される。
【0120】
同様に、第二の受熱部78に流入した冷媒は、流路83内部において柱状体84を避けながら移動する。このとき、柱状体84の背面にはカルマン渦やその他の渦成分が形成され、柱状体84の表面や流路の上面、底面などに形成される層流境界層を崩し、柱状体84や流路の内壁が有する熱を効率よく奪う。これら流路82内壁や柱状体84には受熱面85と筺体を通じて発熱電子部品80の発する熱が伝導しているため、第二の受熱部78において発熱電子部品80の発する熱が効率的に受熱される。
【0121】
このとき、冷媒循環路75aと76aとの冷媒の流量や絶対量が異なる場合には、それぞれの温度上昇条件の異なる冷媒循環路が構成されるため、温度上昇の異なる発熱電子部品に適した受熱が可能となる。すなわち、冷媒量が多い冷媒循環路で温度上昇の大きい発熱電子部品から受熱し、冷媒量の少ない冷媒循環路で温度上昇の小さい発熱電子部品からの受熱を行うという、温度上昇の異なる発熱電子部品に応じた最適な受熱が可能となる。例えば冷媒循環路75aの冷媒量が多く、冷媒循環路76aの冷媒量が少ない場合には、発熱電子部品79は温度上昇の高い部品でよく、発熱電子部品80はそれよりも温度上昇の低い部品であれば、適切な受熱が可能となる。
【0122】
特に図8の場合と異なり、温度上昇の異なる発熱電子部品が電子機器の中で離れて配置されている場合には、図9の場合のように、ケーシングと離れて第二の受熱部を構成することで、発熱電子部品からの受熱が可能となる。
【0123】
以上より、従来の冷媒循環系が単一である冷却用ポンプでは、温度上昇の大きい発熱電子部品からの受熱により冷媒の温度が上昇し、他の発熱電子部品からの受熱が困難になっていた問題や、他の発熱電子部品からの受熱により温度上昇の大きい発熱電子部品からの受熱が不十分となっていた問題を解決し、異なる温度上昇条件を有するそれぞれの発熱電子部品に適した効率的な受熱が可能となる。
【0124】
(実施の形態4)
図11は本発明の実施の形態4における冷却用ポンプの構成図である。
【0125】
冷媒循環手段1aと第二の受熱部61、62とが個別に形成され、その後一つに構成される場合が示されている。例えば、製造の柔軟性を確保するために個別部品で構成したほうがよい場合や、個別部品として流通するほうが適している場合などである。
【0126】
61aは嵌合部であり、第二の受熱部61に設けられた凸部61bと冷媒循環手段1aに設けられた凹部61cとを嵌め合せることで嵌合が実現される。ここで、第二の受熱部61と冷媒循環手段1aとは冷媒の流路で接続されるため、冷媒の液漏れを防止するため密閉される必要がある。このため嵌合に際しては防水処理を施したり、接着剤を併用したりして密閉性を高めるなどが必要である。このとき、冷媒循環手段1aと第二の受熱部6をケーシングで格納し、その底面に受熱面を設けたユニットの状態にしてから嵌合や接着で一体化してもよい。あるいは、冷媒循環手段1a、第二の受熱部61、ケーシング1、受熱面17をすべて別途に形成した上で、嵌合や接着で一体化してもよい。
【0127】
同様に62aは第二の受熱部62と冷媒循環手段1aとを嵌合する嵌合部であり、別個に形成された第二の受熱部62aと冷媒循環手段1aとが一体化される。すなわち、第二の受熱部62に設けられた凸部62bと冷媒循環手段1aに設けられた凹部62cとがはめあわされることで嵌合が実現される。前述の防水処理などは同様である。
【0128】
なお、図11では第二の受熱部61、62と冷媒循環手段1aを一つに構成するに際して嵌合を用いているが、嵌合ではなく接着面を設けて接着剤により接着させてもよい。あるいは、嵌め込みによる嵌合を強化するために、補強的に接着剤を用いてもよい。
【0129】
また、あらかじめ一つのケーシングを形成しておいて、羽根車や第二の受熱部などの必要な構成部品のすべてを、このケーシングに格納することでもよい。製造工程や部品流通の状態に応じて一体形成の方が都合よい場合などである。金型や鋳造により一体形成するなどである。
【0130】
(実施の形態5)
図12は本発明の実施の形態5における受熱装置の構成図である。
【0131】
実施の形態1〜4では、冷却用ポンプ内部に仕切り部を設けて冷媒循環路を複数設けたが、実施の形態5では、一つのケーシング1内部に羽根車とモーターステーターが二つ設けられて、複数の冷媒循環路が構成される。
【0132】
図12ではケーシング1が8の字型を有しており、二つの冷媒循環手段1aa、1abが設けられている。それぞれの冷媒循環手段1aa、1ab内部に、羽根車2aとこれを回転させるモーターステーター3a、羽根車2bとこれを回転させるモーターステーター3bが設けられている。またそれぞれにポンプ室4a、4bが存在し、仕切り部15でそれぞれのポンプ室4a、4bが仕切られている。また5と6は冷媒循環手段1aa側の吸込口と吐出口であり、7と8は冷媒循環手段1ab側の吸込口と吐出口である。9はポンプ室4a内部の冷媒通路であり、10はポンプ室4b内部の冷媒通路であって、冷媒がこの通路に沿って移動する。9a、10aはそれぞれの冷媒循環路である。
【0133】
次に動作を説明する。
【0134】
吸込口5からポンプ室4aに流入した冷媒は、羽根車2aの引き起こす対流により移動通路9を移動して吐出口6から冷媒循環路9aへ吐出されて、冷媒循環路9aを循環して再び吸込口5から流入することを繰り返す。同様に、吸込口7からポンプ室4bに流入した冷媒は、羽根車2bの引き起こす対流により冷媒通路10を移動して吐出口8から冷媒循環路10aに吐出され、冷媒循環路10aを循環して再び吸込口7から流入することを繰り返す。このとき、仕切り部15により、冷媒通路9と冷媒通路10を移動する冷媒が混合しない。
【0135】
以上のように、一つのケーシング1内部に二つの冷媒循環手段1aa、1abを設けることで、独立した二つの冷媒循環路を設けることを実現する。これにより、それぞれの独立した冷媒循環路を用いて、温度上昇条件の異なる複数の発熱電子部品からの熱を効率的に受熱することが可能となる。
【0136】
なお、ケーシング内部に3つ以上の羽根車などからなる冷媒循環手段を設けることで、3以上の独立した冷媒循環路を設けることも可能である。更に、ケーシングを図1のような円形に近い形状として、その内部に複数の羽根車などからなる冷媒循環手段を設けて、それぞれの冷媒循環手段に対応した吸込口と吐出口を設けることで複数の独立した冷媒循環路を設けることも可能である。
【0137】
図13は本発明の実施の形態5における冷却用ポンプの断面図である。
【0138】
図13に示すように、ケーシング1内部を上下に分割する仕切り部を設けて、上下に重なった冷媒循環手段とそれぞれに吸込口と吐出口を設けることで、複数の独立した冷媒循環路を設けることも可能である。ケーシング1内部のポンプ室が仕切り部15により上下に分割されポンプ室4a、4bが形成され、このポンプ室4a、4b内部に羽根車2aと2b、ならびにモーターステーター3aと3bが設けられることで、冷媒の流れを二つに分割しそれぞれ別個の吸込口5、7と吐出口6、8を通じて二つの冷媒循環路を設けることができる。
【0139】
なお、このとき同一軸を中心とした羽根車2a、2bを上下に設けることが可能なので、例えば羽根車2a、2bを回転させるモーターステーターを共通に用いて部品点数を削減することも可能である。
【0140】
以上の構成により、独立した複数の冷媒循環路を用いて、温度上昇条件の異なる複数の発熱電子部品からの熱を効率的に受熱することが可能となる。
【0141】
(実施の形態6)
図14は本発明の実施の形態6における冷却装置の構成図である。
【0142】
図14は実施の形態1から4で説明した冷却用ポンプと冷媒循環路と冷媒の有する熱を放熱する放熱部とから構成される。
【0143】
88は冷却用ポンプであり、89、90は発熱電子部品であり冷却用ポンプ88の底面に接している。91、92は放熱部であり、93、94はフィンであり放熱部で冷媒の有する熱の放熱を補強する。95、96は冷媒循環路であり、二つに分割された冷媒循環路であり、冷媒循環路上に書かれている矢印向きで移動する。
【0144】
次に、発熱電子部品の冷却動作について説明する。
【0145】
発熱電子部品89、90から発する熱は冷却用ポンプ88の底面に設けられた受熱面から冷媒に伝導され、受熱される。なお、実施の形態2や3で説明したように、冷却用ポンプ88に第二の受熱部を設けてもよく、冷媒循環路の途中で第二の受熱部を設けて、これらの第二の受熱部の底面に接する発熱電子部品から受熱してもよい。受熱により温度の上昇した冷媒は、冷却用ポンプ88から冷媒循環路95、96に吐出され、冷媒循環路を移動し、放熱部91、92に達する。放熱部91、92は熱伝導性のよい素材で形成された放熱板を有しており、冷媒の有する熱がこの放熱板から外部へ伝導されて放熱される。更に、フィン93、94からの送風により外部への放熱が補強され、放熱部91、92に達した冷媒の有する熱は効果的に外部へ放熱される。この冷媒の有する熱の放熱により、冷媒の冷却が実現され、冷却され温度の低下した冷媒は冷媒循環路95、96内を移動して再び冷却用ポンプ88に流入して、発熱電子部品89、90からの受熱が繰り返される。この受熱と放熱の繰り返しにより発熱電子部品88、89の温度が許容範囲内に保持されることになる。
【0146】
なお、放熱を促進させるために冷媒循環路95、96や放熱部91、92内に乱流を発生させる柱状体や突起物などを設けることも好適である。
【0147】
また、発熱電子部品89よりも発熱電子部品90の方の温度上昇が激しい場合には、実施の形態1で説明したとおり冷却用ポンプ88の分割を不均等にして冷媒の流量を変えたり、あるいは冷媒循環路の体積を変えて冷媒の絶対量を変えたりするほかにも、放熱部92やフィン94による放熱能力を放熱部91、フィン93よりも向上させるなども効果的である。
【0148】
なお、第二の受熱部は複数設けてもよく、また第二の受熱部は冷却用ポンプと一体にして設けても冷媒循環路の途中に設けても、その両方に設けてもよく、これらの第二の受熱部を発熱電子部品の配置に合せて設置してもよい。
【0149】
以上により、温度上昇の高い発熱電子部品90は冷却能力の高い冷媒循環路96の系統において冷却することが可能であり、温度上昇が低い発熱電子部品89については冷却能力が中程度である冷媒循環路95の系統において冷却することが可能であり、効率のよい冷却装置を構成することが可能となる。
【0150】
(実施の形態7)
図15は本発明の実施の形態7における電子機器の構成図である。電子機器の一例として、ノートブック型パソコンが示されている。もちろん、ノートブック型パソコン以外に発熱する電子部品を含むすべての電子機器であってよい。例えばPDAやタブレットパソコンなどでも同じである。これらの電子機器にはCPUなどの非常に高速で高温になる電子部品や、高電圧を必要として高熱になる電子部品などが多数存在し、それらの発熱による温度上昇の度合いは様々である。更に、極限まで小型化、薄型化を図るため、電子機器の中での電子部品の配置はさまざまに工夫されている。このため、単一の冷媒循環路でこれら温度上昇の大きい発熱電子部品と、温度上昇の低い発熱電子部品の両方を冷却する場合は、温度上昇の高い電子部品により冷媒の温度が大きく上昇し、温度上昇の低い発熱電子部品を却って温度上昇させることもある。逆に、温度上昇の低い発熱電子部品からの受熱をした後に温度上昇の高い発熱電子部品からの受熱を行う際には、その受熱効率が低下する。
【0151】
図15では実施の形態5で説明した、内部の冷媒通路が分割された冷却用ポンプを組み込んで、電子機器内部の複数の発熱電子部品を冷却することが示されている。
【0152】
97は第一筐体であり、98はキーボードであり、109は基板であり、99と100はそれぞれ発熱電子部品である。101は冷却用ポンプであり、二つの冷媒通路に分割されている。102は第二筐体であり、第一筐体に対して回転可能に接続されており、第一筐体に対して開閉が可能となっている。103は表示面であり、処理内容を表示する液晶などが用いられる。104と105は冷媒循環路であり、冷却用ポンプ101により二つの異なる冷媒循環路が形成されている。106は接続管であり、第二筐体と第一筐体間を冷媒が移動する。図には表れていないが107、108は放熱部であり、受熱して温度上昇した冷媒から放熱して、温度を下降させた冷媒を再び冷却用ポンプ101に戻す。冷媒循環路104、105の背面にファンなどをつけたり、熱伝導性の高い金属面などを設けたりしてある。
【0153】
次に動作を説明する。
【0154】
冷却用ポンプ101は実施の形態1で説明したように、内部が2つに分割されており、それぞれ二つの吸込口と吐出口を有しており、二つの冷媒循環路104、105へ冷媒を吐出し、循環した冷媒が再び吸込まれる。図11では冷却用ポンプ101の底面に二つの発熱電子部品99と100が接しており、冷却用ポンプ101内部の冷媒の乱流によりその熱が個別に受熱される。受熱の動作は実施の形態1で説明したとおりである。このとき、それぞれの発熱電子部品の温度上昇は相違しており、発熱電子部品99から受熱した冷媒と、発熱電子部品100から受熱した冷媒は個別の温度上昇となるため、異なる温度状態となる。受熱した冷媒は、接続管106を通じて第二筐体102へ移動し、冷媒通路104、105内部を移動する。冷媒循環路はたとえばアルミ板などの熱伝導率の高い素材で形成されており、受熱して温度上昇した冷媒は、この冷媒循環路104、105を移動しながら外部へ熱伝導して放熱される。更に、放熱部107、108においてはファンなどを用いて積極的に外部へ熱を放熱することも行われる。あるいは、冷媒循環路104、105内部に柱状体などを設けることで、乱流を引き起こして冷媒の放熱効率を高めることも好適である。
【0155】
冷媒循環路104、105内部の移動と、放熱部107、108による放熱により、冷却された冷媒は再び冷却用ポンプ101に流入し、冷却用ポンプ101内部での乱流を伴う循環により再び発熱電子部品99、100からの受熱を行う。これらの繰り返しにより、発熱電子部品を適正な温度に維持することができる。
【0156】
また、このとき発熱電子部品99と100の温度上昇が異なる場合に、温度上昇の大きい発熱電子部品に係る冷媒循環路の体積を大きくして冷媒量を増やすことで、温度上昇に見合った冷却が可能になる。あるいは、冷却用ポンプ101内部の分割を非均等にして冷媒の流量を変えることで、発熱電子部品の温度上昇に応じた冷却が可能になる。
【0157】
なお、冷却用ポンプ101や冷媒循環路の途中に第二の受熱部を設けて、これらの底面に発熱電子部品を配置して、電子機器の中での発熱電子部品の位置関係に対応して冷却を行うことも好適であり、発熱電子部品の数が多いときには、冷却用ポンプ101を3以上に分割して、冷媒循環路を3以上設けて各々の発熱電子部品の温度上昇に応じた冷却を行うことも良い。
【0158】
また、温度上昇条件事に幾つかのグループ毎に発熱電子部品を分類し、それぞれのグループ毎に温度上昇条件に合致した冷媒循環路を形成して、グループ単位での発熱電子部品の冷却を行うことも好適である。
【0159】
【発明の効果】
以上のように、本発明の冷却用ポンプおよび冷却装置では、冷却用ポンプ内部を複数に分割し、独立した複数の冷媒循環路を一つの冷却用ポンプで構成することが可能となるため、異なる温度上昇条件を有する複数の発熱電子部品を、一つの冷却用ポンプで効率的に冷却することが可能となる。
【0160】
あるいはケーシング内部に複数の羽根車などからなる冷媒循環手段を構成することで、一つの冷却用ポンプで複数の独立した冷媒循環路を設けることが可能となるため、異なる温度上昇条件を有する複数の発熱電子部品を、一つの冷却用ポンプで効率的に冷却することが可能となる。
【0161】
更に、冷却用ポンプ内部の分割を非均等にしたり、それぞれの冷媒循環路内部の冷媒体積を相違させたりすることで、複数の発熱電子部品の異なる温度上昇条件に合致した冷却を、一つの冷却用ポンプで実現することが可能となる。
【0162】
また、第二の受熱部をさまざまに設けることで、より多数の発熱電子部品からの受熱が可能となる。特に、多種多様な電子部品や集積回路からなる近年の電子機器にとっては効果的である。
【0163】
複数の温度上昇条件の異なる電子部品の冷却が可能となることで、複数の発熱電子部品を有する電子機器全体の冷却をより効率よく行うことが可能となり、電子機器の性能の向上、耐久性の向上が可能となる。
【0164】
また、複数の独立した冷媒循環路を設けるのに一つの冷却用ポンプしか必要としないため、冷却装置の小型化、低コスト化が可能であり、電子機器への組み込みも容易となる。更に、冷却装置を組み込んだ電子機器本体の小型化と低コスト化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における冷却用ポンプの構成図
【図2】本発明の実施の形態1における受熱装置の断面図
【図3】本発明の実施の形態1における受熱装置の構成図
【図4】本発明の実施の形態1における受熱装置の構成図
【図5】本発明の実施の形態1における受熱装置の構成図
【図6】本発明の実施の形態2における冷却用ポンプと発熱電子部品の構成図
【図7】本発明の実施の形態2における冷却用ポンプと発熱電子部品の構成図
【図8】本発明の実施の形態3における冷却用ポンプの構成図
【図9】本発明の実施の形態3における冷却用ポンプの斜視図
【図10】本発明の実施の形態3における受熱装置の構成図
【図11】本発明の実施の形態4における冷却用ポンプの構成図
【図12】本発明の実施の形態5における受熱装置の構成図
【図13】本発明の実施の形態5における冷却用ポンプの断面図
【図14】本発明の実施の形態6における冷却装置の構成図
【図15】本発明の実施の形態7における電子機器の構成図
【図16】従来の技術における冷却用ポンプの構成図
【図17】従来の技術における冷却装置を組み込んだ電子機器の構成図
【符号の説明】
1 ケーシング
1a、1aa、1ab 冷媒循環手段
2、2a、2b 羽根車
3、3a、3b モーターステーター
4、4a、4b ポンプ室
5、7、18、20、22、24,42,44、63、65 吸込口
6、8、19、21、23、25,43,45、64、66 吐出口
9、10、26、27、28、29,46,47、54、55、69、70、75、76 冷媒通路
9a、10a、26a、27a、28a、29a,46a、47a、54a、55a、75a、76a、95、96 冷媒循環路
11、12、13、14、48、49、50、51 冷媒の移動方向
15、16、38、39,40,41、52、53 仕切り部
17、56、75、76、85、86 受熱面
57、58、59、60、67、68、79、80、89、90 発熱電子部品
61、62、77、78 第二の受熱部
61a、62a 嵌合部
61b、62b 凸部
62b、62c 凹部
71、72、81、83 流路
73、74、82、84 柱状体
88 冷却用ポンプ
91、92 放熱部
93、94 ファン
97 第一筺体
98 キーボード
99、100 発熱電子部品
101 冷却用ポンプ
102 第二筺体
103 表示面
104、105 冷媒循環路
107、108 放熱部
109 基板
201 モーターステーター
202 ケーシングカバー
203 羽根
204 リング状羽根車
205 ローターマグネット
206 ケーシング
207 円筒部
208 ポンプ室
209 吸込口
210 吐出口
211 受熱面
213 第一筺体
214 キーボード
216 基板
217 第二筺体
218 表示装置
219 冷却用ポンプ
220 放熱部
321 配管
322 冷媒通路
323 リザーブタンク[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a cooling pump and a heat receiving device that receive heat of a heat-generating electronic component such as a central processing unit (hereinafter, referred to as a CPU) disposed in a housing by a refrigerant.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the speed at which computers have become faster is extremely rapid, and the clock frequency of CPUs has become much higher than before. As a result, the amount of heat generated by the CPU is increased, and the air-cooling with a heat sink as in the related art is insufficient in capacity, and a high-efficiency, high-output cooling device is indispensable. Therefore, as such a cooling device, a method of circulating a refrigerant to cool a substrate on which heat-generating electronic components are mounted has been attracting attention.
[0003]
In addition, in order to receive heat of the heat-generating electronic components used in the cooling device, a cooling pump circulates a refrigerant with a thin pump, and radiates heat received from the heat-generating electronic components to cool the heat-generating electronic components. There have been proposed cooling devices (for example, see
[0004]
In this specification, an electronic device is a device that loads a program into a CPU or the like to perform processing, and in particular, a portable small device such as a notebook computer is a core device. It includes a device equipped with heat-generating electronic components that generate heat.
[0005]
Hereinafter, a conventional cooling pump for electronic equipment that circulates and cools such a refrigerant and a cooling device including the same will be described.
[0006]
FIG. 16 is a configuration diagram of a cooling pump according to the related art. The
[0007]
Here, the flow of the refrigerant in the
[0008]
Next, a description will be given of a cooling device for an electronic device having a conventional configuration incorporating such a cooling pump.
[0009]
FIG. 17 is a configuration diagram of an electronic device incorporating a cooling device according to a conventional technique. FIG. 17 illustrates a notebook personal computer including electronic components including a central processing unit.
[0010]
213 is a first housing, 214 is a keyboard, 215 is a heat-generating electronic component, 216 is a board, 217 is a second housing, 218 is a display device, 219 is a cooling pump, 220 is a radiator, 221 is a pipe, and 222 is a pipe. The
[0011]
The refrigerant sucked into the
[0012]
[Patent Document 1]
JP-A-5-264139
[Patent Document 2]
JP-A-7-142886
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
However, in recent electronic devices, not only CPUs with a high clock frequency but also peripheral electronic components tend to increase the processing load and generate heat. For example, the processing load of a video processor, a liquid crystal driver IC, and the like has been increasing as image processing has become higher in definition. Further, a liquid crystal driver IC or the like often requires a high voltage for controlling the liquid crystal, and as a result, generates a large amount of heat.
[0014]
Here, among the heat-generating electronic components, there are various heat-generating components, such as a CPU that operates at a high speed at several GHz (gigahertz) and a very high temperature, and a small-scale electronic component that generates less heat. is there. When electronic components having such various heats are received by the refrigerant circulated by the same cooling pump, when the CPU or the like is received first, the temperature of the refrigerant is rapidly increased by the high-temperature CPU. Become. The refrigerant whose temperature has been greatly increased by the CPU or the like in this manner may have a higher temperature than the other heat-generating electronic components to be cooled, and there is a problem that the other heat-generating electronic components cannot be cooled. Conversely, even when heat is first received from another heat-generating electronic component, the temperature of the refrigerant rises to some extent, and there is a problem that cooling of the heat-generating electronic components such as the CPU, which becomes extremely high, is insufficient. Of course, even with heat-generating electronic components having the same temperature rise, cooling with a single refrigerant circuit is not sufficient.
[0015]
In order to solve these problems, it is conceivable to store multiple cooling pumps in one electronic device and share the cooling pumps used for heat reception for each heat-generating electronic component. A new space has to be devoted to electronic devices such as notebook-type personal computers, which is contrary to the purpose of electronic devices such as miniaturization and thinning.
[0016]
As described above, the conventional cooling pump and the cooling device using the same have a problem that a plurality of heat-generating electronic components having different temperature rises cannot be efficiently cooled.
[0017]
Therefore, the present invention provides a simple and low-cost cooling pump and heat receiving device that effectively cools a plurality of heat-generating electronic components having different temperature rises while maintaining the size and thickness of the electronic device. The purpose is to provide.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, an impeller, a drive unit for rotating the impeller, a pump chamber, and a refrigerant circulating unit having two partitions for dividing the pump chamber, a casing for storing these, and a pump for pumping the refrigerant A plurality of suction ports for sucking into the room, a plurality of discharge ports for discharging the refrigerant from the pump chamber, and the same number of refrigerant circulation paths as the number of discharge ports and the number of suction ports connecting the discharge ports and the suction ports are provided.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The invention according to
[0020]
The invention according to
[0021]
The invention according to
[0022]
The invention according to
[0023]
The invention according to
[0024]
The invention according to
[0025]
The invention according to
[0026]
According to an eighth aspect of the present invention, there is provided a cooling pump for a cooling pump according to any one of the first to seventh aspects, and a heat receiving means which has a coolant flow path and is formed of a material having a high thermal conductivity on a bottom surface. A second heat receiving portion having a surface is a cooling pump that constitutes one casing, and has an operation of receiving heat from a plurality of heat-generating electronic components through different refrigerant circulation paths.
[0027]
According to a ninth aspect of the present invention, in the cooling pump according to the eighth aspect, the second heat receiving portion forms one casing by contacting the side surfaces with the refrigerant circulating means. Thus, a thin cooling pump can be realized.
[0028]
According to a tenth aspect of the present invention, in the cooling pump according to the eighth aspect, the second heat receiving unit and the refrigerant circulating unit are stored in one housing. The refrigerant circulation path has an effect of receiving heat from a plurality of heat-generating electronic components.
[0029]
The invention according to claim 11 of the present invention is the cooling pump according to
[0030]
The invention according to claim 12 of the present invention is characterized in that the second heat receiving unit is provided between the suction port or the discharge port and the refrigerant circulation means, and the cooling device according to any one of
[0031]
The invention according to claim 13 of the present invention is the cooling pump according to any one of
[0032]
The invention according to claim 14 of the present invention is the cooling device according to any one of
[0033]
In the invention according to claim 15 of the present invention, the second heat receiving portion has a shape, a size, a component height, or two or all of them according to the shape, size, or component height of the heat-generating electronic component. The cooling pump according to any one of
[0034]
The invention according to claim 16 of the present invention is characterized in that the heat receiving surface is formed in a shape complementary to the three-dimensional shape of the upper surface of the heat-generating electronic component at the contact position. 15. The cooling pump according to any one of 15), wherein the cooling pump has an operation of receiving heat from a plurality of heat-generating electronic components through different refrigerant circulation paths.
[0035]
The invention according to claim 17 of the present invention is the cooling pump according to any one of
[0036]
The invention according to claim 18 of the present invention has the cooling pump according to any one of
[0037]
An invention according to claim 19 of the present invention is a heat receiving device, wherein the second heat receiving unit according to
[0038]
The invention according to claim 20 of the present invention is the heat receiving device according to claim 18 or 19, wherein the refrigerant volumes of the two or more refrigerant circulation paths are different from each other, wherein the heat-generating electrons having different temperature rising conditions. It has the function of receiving heat from components.
[0039]
The invention according to claim 21 of the present invention is characterized in that the partition portions are installed at unequal division positions in the pump chamber, so that the refrigerant flow rates of two or more refrigerant circulation paths are different. 20. The heat receiving device according to any one of 20), wherein the heat receiving device has an operation of receiving heat from heat generating electronic components having different temperature rising conditions.
[0040]
An invention according to claim 22 of the present invention is a heat receiving device having a different refrigerant volume, receives heat-generating electronic components having a high temperature rise in a refrigerant circuit having a large refrigerant volume, and receives heat in a refrigerant circuit having a small refrigerant volume. A heat receiving device for receiving heat of a heat-generating electronic component having a low rise, and having an operation of receiving heat from heat-generating electronic components having different temperature rise conditions.
[0041]
The invention according to claim 23 of the present invention is a heat receiving device having a different refrigerant flow rate, receives heat of a high-temperature-rising heat-generating electronic component in a refrigerant circulation path with a large refrigerant flow rate, and receives a temperature in a refrigerant circulation path with a small refrigerant flow rate. A heat receiving device for receiving heat of a heat-generating electronic component having a low rise, and having an operation of receiving heat from heat-generating electronic components having different temperature rise conditions.
[0042]
The invention according to claim 24 of the present invention includes the heat receiving device according to any one of
[0043]
An electronic device comprising a housing including an electronic circuit having a central processing unit, a storage device and information input means, wherein at least one or more heat-generating electronic components present in the electronic device are provided. 26. An electronic device, comprising: the cooling device according to
[0044]
According to the invention described in
[0045]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0046]
Here, in this specification, a vortex pump (also referred to as a Wesco pump, a regeneration pump, or a friction pump) is described as an example of the refrigerant circulation means.
[0047]
Further, a motor stator is described as an example of the driving means.
[0048]
The refrigerant used below is preferably an antifreeze liquid or the like.
[0049]
Further, the second heat receiving portion refers to a portion having a heat receiving action provided other than the refrigerant circulating means.
[0050]
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a configuration diagram of a cooling pump according to
[0051]
[0052]
In addition, the
[0053]
Next, the operation of dividing the circulation of the refrigerant into two systems by the cooling pump will be described.
[0054]
The refrigerant flowing from the
[0055]
Similarly, the refrigerant flowing from the
[0056]
As described above, two refrigerant circulation paths can be formed by one cooling pump.
[0057]
In FIG. 1, the rotation direction of the
[0058]
FIG. 2 is a configuration diagram of the heat receiving device according to
[0059]
FIG. 3 is a configuration diagram of the heat receiving device according to
[0060]
18, 20, 22, and 24 are suction ports, and 19, 21, 23, and 25 are discharge ports. 26, 27, 28 and 29 are refrigerant passages. Arrows indicate the direction in which the refrigerant moves, and
[0061]
26a, 27a, 28a, and 29a are four different refrigerant circulation paths.
[0062]
Next, the operation will be described.
[0063]
The refrigerant flowing from the
[0064]
With the above operation, four refrigerant circulation paths are formed by one cooling pump.
[0065]
In addition, it is also possible to configure three refrigerant circulation paths by dividing the pump chamber into three and providing three suction ports and three discharge ports. Alternatively, it is also possible to divide into five or more as necessary to form five or more refrigerant circulation paths.
[0066]
As described above, when a plurality of refrigerant circuits are provided, it is possible to make the temperature of the refrigerant in each refrigerant circuit different. For example, when heat is individually received from heat-generating electronic components in each circulation system, the temperature of each refrigerant rises. The refrigerant that has changed to a different temperature in the individual refrigerant circulation path circulates without being mixed inside the
[0067]
By configuring the refrigerant circulation paths having different temperatures in this manner, efficient cooling using the refrigerant circulation paths having different temperatures can be performed for a plurality of heat generating electronic components having different temperature rises.
[0068]
FIG. 4 is a configuration diagram of the heat receiving device according to
[0069]
The cooling pump shown in FIG. 4 shows a case where the division of the inside of the pump chamber is made unequal and the refrigerant circulation flow rate for each refrigerant circulation path is made different.
[0070]
1 to 3 are omitted from description.
[0071]
[0072]
In this case, the refrigerant flowing from the
[0073]
At this time, the rotation area of the
[0074]
This makes it possible to arrange heat-generating electronic components having different temperature rises for each of the refrigerant circulation paths, and to efficiently receive each of them.
[0075]
FIG. 5 is a configuration diagram of the heat receiving device according to
[0076]
FIG. 5 shows a state in which the shapes of the refrigerant circulation paths are different from each other and the amounts of the refrigerant are different. 1 and the like are omitted from the reference numerals and description. 54 and 55 are refrigerant passages. 54a and 55a are refrigerant circulation paths. As can be seen from FIG. 5, the
[0077]
With the cooling pump and the refrigerant circulation path having the above-described configuration, it is possible to configure a circulation system of the refrigerant circulation path having different temperature conditions and the like, and by appropriately combining the temperature rising condition and the refrigerant circulation path for each heat-generating electronic component. Thus, it is possible to efficiently cool the heat-generating electronic components having different temperature increases.
[0078]
(Embodiment 2)
FIG. 6 is a configuration diagram of a cooling pump and heat-generating electronic components according to
[0079]
Two heat-generating electronic components are arranged on the bottom surface of the cooling pump. Components assigned the same reference numerals as those in FIG. 1 have the same components, and a description thereof will be omitted.
[0080]
[0081]
Note that the
[0082]
Further, as the material of the
[0083]
Note that a heat sink may be provided below the
[0084]
Next, an operation of receiving heat from the heat-generating
[0085]
The refrigerant flows into the
[0086]
The operation of receiving heat from the heat-generating
[0087]
That is, the refrigerant flowing into the
[0088]
By the above operation, it is possible to cool the two heat-generating
[0089]
FIG. 7 is a configuration diagram of a cooling pump and heat-generating electronic components according to
[0090]
In the cooling pump shown in FIG. 7, the pump chamber is divided unequally as in FIG. 4, and the heat-generating electronic components arranged on the bottom surfaces of the divided pump chambers are different in size. Components assigned the same reference numerals as those in FIG. 4 have the same components, and a description thereof will be omitted.
[0091]
Of course, the difference in heat receiving efficiency due to the difference in the size of the divided pump chambers also works effectively.
[0092]
As described in the first embodiment, when the
[0093]
Alternatively, as described with reference to FIG. 5 in the first embodiment, when the absolute amount of the refrigerant in the refrigerant circuit is changed, the heat-generating electronic components having a large temperature rise are circulated to the refrigerant circuit having a large absolute amount of the refrigerant. Efficient heat reception can be performed by disposing the heat-generating electronic components in the lower part of the pump chamber on the refrigerant circulation path side where the absolute amount of refrigerant is small, by disposing the heat-generating electronic components in the lower part of the pump chamber on the road side.
[0094]
With the cooling pump described above, a refrigerant that receives heat from a heat-generating electronic component having a large temperature rise is separated from a refrigerant that receives heat from a heat-generating electronic component that does not. As a result, in the conventional cooling pump having a single refrigerant circulation system, the temperature of the refrigerant increases due to the heat received from the heat-generating electronic components having a large temperature rise, making it difficult to receive heat from other heat-generating electronic components. Efficient for each heat-generating electronic component with different temperature rise conditions by solving the problem and the problem of insufficient heat reception from heat-generating electronic components with large temperature rise due to heat reception from other heat-generating electronic components Heat can be received.
[0095]
(Embodiment 3)
FIG. 8 is a configuration diagram of a cooling pump according to
[0096]
In the third embodiment, the cooling pump is provided with the second heat receiving unit, and the second heat receiving unit receives heat from the heat-generating electronic component.
[0097]
61 and 62 are second heat receiving portions, 63 and 65 are suction ports, 64 and 66 are discharge ports, 67 is a heat-generating electronic component arranged on the bottom surface of the second
[0098]
Heat receiving
[0099]
Note that the second
[0100]
Note that the heat receiving surfaces 75 and 76 may be formed integrally with the
[0101]
Further, as the material of the
[0102]
Note that a heat sink may be provided below the heat receiving surfaces 75 and 76, and the heat receiving surface below the
[0103]
Further, although the staggered arrangement of the
[0104]
Further, a heat receiving surface may be provided not only on the second
[0105]
Next, the operation of receiving heat from the heat-generating
[0106]
The refrigerant flowing into the second
[0107]
On the other hand, the refrigerant flowing into the second
[0108]
In the case of the cooling pump divided into four parts shown in FIG. 3 according to the first embodiment, four refrigerant circulation paths can be formed, and four second heat receiving units are provided to increase four temperature rises. Heat receiving suitable for heat-generating electronic components under different conditions becomes possible.
[0109]
Next, FIG. 9 is a perspective view of a cooling pump according to
[0110]
In addition, when not only the height of one heat-generating electronic component is different, but also the height of two or more heat-generating electronic components is different from each other, the heat receiving Efficiency can be improved. Alternatively, it can be easily coped with by realizing close contact between the heat-generating electronic component and the heat-receiving surface by utilizing a filler or a spacer.
[0111]
Alternatively, when the heat-generating electronic component is present above the cooling pump, a heat-receiving surface formed of a metal having a high thermal conductivity is also provided on the upper surface of the
[0112]
With the cooling pump described above, a refrigerant that receives heat from a heat-generating electronic component having a large temperature rise is separated from a refrigerant that receives heat from a heat-generating electronic component that does not. As a result, in the conventional cooling pump having a single refrigerant circulation system, the temperature of the refrigerant increases due to the heat received from the heat-generating electronic components having a large temperature rise, making it difficult to receive heat from other heat-generating electronic components. Efficient for each heat-generating electronic component with different temperature rise conditions by solving the problem and the problem of insufficient heat reception from heat-generating electronic components with large temperature rise due to heat reception from other heat-generating electronic components Heat can be received.
[0113]
FIG. 10 is a configuration diagram of a heat receiving device according to
[0114]
8 and 9 show a case where the second heat receiving portion and the pump chamber constitute one casing. FIG. 10 shows a case where the second heat receiving portion is formed separately from the
[0115]
Note that the number of the second heat receiving units may be larger, and the number may be determined according to the number of heat-generating electronic components to be received. Further, the shape and size of the second heat receiving portion may be adjusted to the shape and size of the heat-generating electronic component to receive heat, or the height of the heat receiving surface may be changed according to the height of the heat-generating electronic component. Further, instead of providing the second heat receiving section only on the refrigerant circulation path, the second heat receiving section is provided on the refrigerant circulation path in a mixed manner with the second heat receiving section provided as one casing as shown in FIGS. 8 and 9. A plurality of second heat receiving units may be provided. In addition, as shown in FIG. 9, the second
[0116]
Note that the staggered arrangement of the
[0117]
Further, the second heat receiving portion and the cooling pump may be formed as separate components and may be pumped together with the refrigerant circulation path, or may be formed integrally from the beginning.
[0118]
Next, the operation of receiving heat from the heat-generating
[0119]
The refrigerant flowing into the second
[0120]
Similarly, the refrigerant flowing into the second
[0121]
At this time, if the flow rate and the absolute amount of the refrigerant in the
[0122]
In particular, unlike the case of FIG. 8, when the heat-generating electronic components having different temperature rises are arranged separately in the electronic device, the second heat receiving unit is formed separately from the casing as in the case of FIG. 9. By doing so, it is possible to receive heat from the heat-generating electronic components.
[0123]
As described above, in the conventional cooling pump having a single refrigerant circulation system, the temperature of the refrigerant increases due to the heat received from the heat-generating electronic components having a large temperature rise, making it difficult to receive heat from other heat-generating electronic components. Efficient for each heat-generating electronic component with different temperature rise conditions by solving the problem and the problem of insufficient heat reception from heat-generating electronic components with large temperature rise due to heat reception from other heat-generating electronic components Heat can be received.
[0124]
(Embodiment 4)
FIG. 11 is a configuration diagram of a cooling pump according to
[0125]
The case where the refrigerant circulating means 1a and the second
[0126]
[0127]
Similarly,
[0128]
In FIG. 11, fitting is used when the second
[0129]
Alternatively, one casing may be formed in advance, and all necessary components such as the impeller and the second heat receiving unit may be stored in the casing. This is the case where it is more convenient to form the unit integrally according to the manufacturing process or the state of parts distribution. For example, they are integrally formed by a mold or casting.
[0130]
(Embodiment 5)
FIG. 12 is a configuration diagram of a heat receiving device according to
[0131]
In
[0132]
In FIG. 12, the
[0133]
Next, the operation will be described.
[0134]
The refrigerant flowing from the
[0135]
As described above, by providing the two refrigerant circulating means 1aa and 1ab inside one
[0136]
In addition, it is also possible to provide three or more independent refrigerant circulation paths by providing refrigerant circulation means including three or more impellers or the like inside the casing. Further, the casing is formed in a shape close to a circle as shown in FIG. 1, and a plurality of impellers and the like are provided therein with a refrigerant circulating means, and a suction port and a discharge port corresponding to each refrigerant circulating means are provided. It is also possible to provide an independent refrigerant circulation path.
[0137]
FIG. 13 is a sectional view of a cooling pump according to
[0138]
As shown in FIG. 13, a plurality of independent refrigerant circulation paths are provided by providing a partition part for dividing the inside of the
[0139]
At this time, since the
[0140]
With the above configuration, it is possible to efficiently receive heat from a plurality of heat-generating electronic components having different temperature rising conditions, using a plurality of independent refrigerant circulation paths.
[0141]
(Embodiment 6)
FIG. 14 is a configuration diagram of a cooling device according to
[0142]
FIG. 14 includes the cooling pump described in the first to fourth embodiments, the refrigerant circulation path, and the heat radiating unit that radiates heat of the refrigerant.
[0143]
88 is a cooling pump, and 89 and 90 are heat-generating electronic components, which are in contact with the bottom surface of the
[0144]
Next, the cooling operation of the heat-generating electronic component will be described.
[0145]
The heat generated from the heat-generating
[0146]
In addition, it is also preferable to provide a columnar body or a protrusion that generates a turbulent flow in the
[0147]
When the temperature of the heat-generating
[0148]
Note that a plurality of second heat receiving portions may be provided, and the second heat receiving portion may be provided integrally with the cooling pump or may be provided in the middle of the refrigerant circuit, or may be provided on both of them. The second heat receiving section may be installed in accordance with the arrangement of the heat-generating electronic components.
[0149]
As described above, the heat-generating
[0150]
(Embodiment 7)
FIG. 15 is a configuration diagram of an electronic device according to
[0151]
FIG. 15 shows that a plurality of heat-generating electronic components inside the electronic device are cooled by incorporating the cooling pump in which the internal refrigerant passage described in the fifth embodiment is divided.
[0152]
97 is a first housing, 98 is a keyboard, 109 is a board, and 99 and 100 are heat-generating electronic components, respectively. A
[0153]
Next, the operation will be described.
[0154]
As described in the first embodiment, the
[0155]
The cooled refrigerant flows into the
[0156]
Also, at this time, when the temperature rises of the heat-generating
[0157]
In addition, a second heat receiving portion is provided in the middle of the
[0158]
In addition, the heat-generating electronic components are classified into several groups according to the temperature rise condition, and a refrigerant circulation path that meets the temperature rise condition is formed for each group, thereby cooling the heat-generating electronic components in groups. It is also suitable.
[0159]
【The invention's effect】
As described above, in the cooling pump and the cooling device of the present invention, the inside of the cooling pump is divided into a plurality, and a plurality of independent refrigerant circulation paths can be configured by one cooling pump. It is possible to efficiently cool a plurality of heat-generating electronic components having a temperature rise condition by using a single cooling pump.
[0160]
Alternatively, by configuring the refrigerant circulation means including a plurality of impellers inside the casing, it becomes possible to provide a plurality of independent refrigerant circulation paths with one cooling pump, so that a plurality of refrigerants having different temperature rising conditions are provided. The heat-generating electronic components can be efficiently cooled by one cooling pump.
[0161]
Furthermore, by making the division inside the cooling pump non-uniform or by making the refrigerant volume inside each refrigerant circuit different, the cooling that meets the different temperature rising conditions of the plurality of heat-generating electronic components can be performed by one cooling operation. It can be realized with a pump for use.
[0162]
Further, by providing various second heat receiving portions, heat can be received from a larger number of heat generating electronic components. In particular, it is effective for recent electronic devices including various electronic components and integrated circuits.
[0163]
By being able to cool a plurality of electronic components having different temperature rise conditions, it is possible to more efficiently cool the entire electronic device having a plurality of heat-generating electronic components, thereby improving the performance and durability of the electronic device. Improvement is possible.
[0164]
Further, since only one cooling pump is required to provide a plurality of independent refrigerant circulation paths, the cooling device can be reduced in size and cost, and can be easily incorporated into an electronic device. Further, it is possible to reduce the size and cost of the electronic device main body incorporating the cooling device.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of a cooling pump according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of the heat receiving device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a configuration diagram of a heat receiving device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a configuration diagram of a heat receiving device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a configuration diagram of a heat receiving device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a configuration diagram of a cooling pump and heat-generating electronic components according to
FIG. 7 is a configuration diagram of a cooling pump and heat-generating electronic components according to
FIG. 8 is a configuration diagram of a cooling pump according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a perspective view of a cooling pump according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a configuration diagram of a heat receiving device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a configuration diagram of a cooling pump according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a configuration diagram of a heat receiving device according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a sectional view of a cooling pump according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a configuration diagram of a cooling device according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a configuration diagram of an electronic device according to a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a configuration diagram of a cooling pump according to a conventional technique.
FIG. 17 is a configuration diagram of an electronic device incorporating a cooling device according to a conventional technique.
[Explanation of symbols]
1 casing
1a, 1aa, 1ab Refrigerant circulation means
2, 2a, 2b impeller
3, 3a, 3b motor stator
4, 4a, 4b Pump room
5, 7, 18, 20, 22, 24, 42, 44, 63, 65 Suction port
6, 8, 19, 21, 23, 25, 43, 45, 64, 66 outlets
9, 10, 26, 27, 28, 29, 46, 47, 54, 55, 69, 70, 75, 76 Refrigerant passage
9a, 10a, 26a, 27a, 28a, 29a, 46a, 47a, 54a, 55a, 75a, 76a, 95, 96 Refrigerant circulation path
11, 12, 13, 14, 48, 49, 50, 51 Moving direction of refrigerant
15, 16, 38, 39, 40, 41, 52, 53 Partition part
17, 56, 75, 76, 85, 86 Heat receiving surface
57, 58, 59, 60, 67, 68, 79, 80, 89, 90 Heating electronic components
61, 62, 77, 78 Second heat receiving unit
61a, 62a fitting part
61b, 62b convex part
62b, 62c recess
71, 72, 81, 83 Channel
73, 74, 82, 84 pillars
88 Cooling pump
91, 92 heat radiation part
93, 94 fans
97 First enclosure
98 keyboard
99,100 Heating electronic components
101 Cooling pump
102 Second housing
103 Display surface
104, 105 refrigerant circulation path
107, 108 radiator
109 substrate
201 Motor stator
202 Casing cover
203 feather
204 ring impeller
205 rotor magnet
206 Casing
207 cylindrical part
208 pump room
209 Suction port
210 outlet
211 Heat receiving surface
213 First housing
214 keyboard
216 substrate
217 Second housing
218 Display device
219 Cooling pump
220 radiator
321 piping
322 refrigerant passage
323 reserve tank
Claims (25)
これらを格納するケーシングと、
冷媒を前記ポンプ室内部に吸込む複数の吸込口と、
冷媒を前記ポンプ室から吐出す複数の吐出口と、を有することを特徴とする発熱電子部品から熱を奪う冷却用ポンプ。An impeller, a driving means for rotating the impeller, a pump chamber, and a refrigerant circulating means having a partition for dividing the pump chamber,
A casing for storing these,
A plurality of suction ports for sucking refrigerant into the pump chamber,
A cooling pump for removing heat from a heat-generating electronic component, comprising: a plurality of discharge ports for discharging a refrigerant from the pump chamber.
これらを格納するケーシングと、
冷媒を前記ポンプ室内部に吸込む複数の吸込口と、
冷媒を前記ポンプ室から吐出す複数の吐出口と、を有することを特徴とする発熱電子部品から熱を奪う冷却用ポンプ。Refrigerant circulation means having a plurality of impellers, a plurality of drive means for rotating the impellers, a pump chamber, and a plurality of partitions for dividing the pump chamber,
A casing for storing these,
A plurality of suction ports for sucking refrigerant into the pump chamber,
A cooling pump for removing heat from a heat-generating electronic component, comprising: a plurality of discharge ports for discharging a refrigerant from the pump chamber.
前記吸込口と前記吐出口を接続する該吸込口の同数かつ二以上の冷媒循環路とを有することを特徴とする受熱装置。A cooling pump according to any one of claims 1 to 17,
A heat receiving device comprising: the same number of suction ports and two or more refrigerant circulation paths connecting the suction ports and the discharge ports.
前記吐出口から前記冷媒循環路に吐出された冷媒の有する熱を放熱する一以上の放熱部とを有することを特徴とする冷却装置。A heat receiving device according to any one of claims 18 to 23,
A cooling device, comprising: one or more heat radiating units configured to radiate heat of the refrigerant discharged from the discharge port to the refrigerant circulation path.
【請求個26】中央処理装置を有する電子回路と記憶装置を収納して上面にキーボードが設けられた第一筺体と、前記中央処理装置による処理結果を表示することのできる表示装置を有する第二筺体を有し、前記第二筺体が前記第一筺体に回転可能に取り付けられた電子装置であって、前記中央処理装置を含む複数の発熱電子部品を冷却する請求項24に記載の冷却装置が設けられたことを特徴とする電子機器。25. The cooling device according to claim 24, wherein the cooling device is an electronic device comprising a housing including an electronic circuit having a central processing unit, a storage device, and information input means, wherein at least one or more heat-generating electronic components present in the electronic device are cooled. An electronic device, comprising:
26. A first housing having an electronic circuit having a central processing unit and a storage device and having a keyboard provided on an upper surface thereof, and a second device having a display device capable of displaying a processing result by the central processing unit. The cooling device according to claim 24, further comprising a housing, wherein the second housing is an electronic device rotatably attached to the first housing, and cools a plurality of heat-generating electronic components including the central processing unit. An electronic device characterized by being provided.
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