JP2004278757A - 三次元スフェリカルジョイント - Google Patents

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Yasuji Hatano
八州治 波多野
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Abstract

【課題】曲げ方向の自由度の他に、軸方向の伸縮および軸のオフセット方向の自由度が同時に得られ、これにより、フレキシブルチューブの省略によりコストを低減化することができる三次元スフェリカルジョイントの提供。
【解決手段】両フランジ部22、22にそれぞれ穿孔されたボルト挿通孔22a、22aにボルト7aを遊通し、その先端ねじ部に螺合されたナット7bとフランジ部22との間に第2コイルスプリング8を介装させた状態で締結して第2コイルスプリング8および第1コイルスプリング5を圧縮させ、第1コイルスプリング5の圧縮による反発力で各シールリング6、6をシール面23、23にそれぞれ所定の力で当接するように押圧付勢させることにより、一対の伸縮スライドパイプ3の両端部外周面と接続すべき両パイプ1、1の接続端部にそれぞれ設けられた略円錐状のシール面23との間をシールリング6、6によりシールする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パイプ相互間を接続する三次元スフェリカルジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスフェリカルジョイントとしては、例えば、図3に示すように、接続すべき両パイプのうちの一方の第1パイプ101の端部には内面がテーパ状に拡開する円錐状のシール面102を備えたフランジ103が設けられ、もう一方の第2パイプ104の先端付近の外周には、前記フランジ103と対向するフランジ105が立設されていて、この第2パイプ104の先端部外周にシールリング106を装着し、両フランジ103、105相互間をコイルスプリング107を介装させた状態でボルト・ナット108で連結することにより、コイルスプリング107の反発力によってシールリング106を第2パイプ104側のフランジ105の基部で円錐状のシール面102方向に向けて押圧付勢し、これにより、第1パイプ101側の円錐状のシール面102と第2パイプ104の先端外周面との間の隙間をシールリング106でシールするように構成されたものがある。
そして、この従来例では、円錐状のシール面102とボルト・ナット108に介装されたコイルスプリング107の伸縮作用により、第1パイプ101と第2パイプ104の曲げ方向の自由度が得られるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実開昭56−47988号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例のスフェリカルジョイントでは、上述のように、第1パイプ101と第2パイプ104の曲げ方向の自由度はあるが、関節部が1個所のみであるため、曲げ方向以外の方向、即ち、軸方向の伸縮および軸のオフセット方向の自由度はないため、例えば、車両の排気管のジョイントとして用いる場合におけるように、エンジンのロール角吸収に加え車体への振動吸収が必要な場合には、他の部分に長いフレキシブルチューブを介装させる必要があり、従って、コスト高になるという問題がある。
【0005】
本発明は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、曲げ方向の自由度の他に、軸方向の伸縮および軸のオフセット方向の自由度が同時に得られ、これにより、フレキシブルチューブの省略によりコストを低減化することができる三次元スフェリカルジョイントを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明請求項1記載の三次元スフェリカルジョイントは、接続すべき両パイプの接続端部に設けられていて内面がテーパ状に拡開する略円錐状のシール面を備えた連結フランジと、前記両パイプの接続端部相互間に介装される一対の伸縮スライドパイプと、該一対の伸縮スライドパイプの伸縮スライド部相互間に介装されるスライドシールリングと、前記一対の伸縮スライドパイプの両端部近くの外周面にそれぞれ立設された係止フランジと、該両係止フランジ相互間に介装された第1コイルスプリングと、前記両係止フランジにそれぞれ当接させた状態で前記一対の伸縮スライドパイプの両端部外周にそれぞれ装着されたシールリングと、前記両連結フランジ相互間を連結することにより前記第1コイルスプリングを圧縮させる複数の連結手段と、を備え、前記第1コイルスプリングの圧縮による反発力で前記各シールリングが前記各略円錐状のシール面にそれぞれ所定の力で当接するように押圧付勢され、前記各連結手段は前記両パイプ相互間の曲げおよび軸のオフセットが可能でありかつ少なくとも両連結フランジ相互間の間隔をさらに狭める方向の動きは許容するように構成されることにより前記両パイプ相互間の曲げ方向の動きの他に伸縮方向および軸のオフセット方向の動きが可能に構成されていることを特徴とする手段とした。
【0007】
本発明請求項2記載の三次元スフェリカルジョイントは、請求項1に記載の三次元スフェリカルジョイントにおいて、前記連結手段が、前記両連結フランジ相互間を連結して前記第1コイルスプリングを圧縮させる複数のボルト・ナットで構成され、該ボルト・ナットは前記両パイプ相互間の曲げおよび軸のオフセットが可能でありかつ少なくとも両連結フランジ相互間の間隔をさらに狭める方向の動きは許容するように構成されていることを特徴とする手段とした。
【0008】
本発明請求項3記載の三次元スフェリカルジョイントは、請求項2に記載の三次元スフェリカルジョイントにおいて、前記一方の連結フランジと前記各ボルト・ナットにおけるボルト頭部もしくはナットとの間に圧縮状態で第2コイルスプリングが介装されていることを特徴とする手段とした。
【0009】
本発明請求項4記載の三次元スフェリカルジョイントは、請求項1に記載の三次元スフェリカルジョイントにおいて、前記連結手段が、前記両連結フランジ相互間を連結して前記第1コイルスプリングを圧縮させる可撓性ワイヤで構成されることにより前記両パイプ相互間の曲げおよび軸のオフセットが可能でありかつ少なくとも両連結フランジ相互間の間隔をさらに狭める方向の動きは許容するように構成されていることを特徴とする手段とした。
【0010】
【発明の作用および効果】
この発明請求項1記載の三次元スフェリカルジョイントでは、上述のように構成されるため、第1コイルスプリングの圧縮による反発力で各シールリングが各略円錐状のシール面にそれぞれ所定の力で当接するように押圧付勢されるもので、これにより、一対の伸縮スライドパイプの両端部外周面と接続すべき両パイプの接続端部にそれぞれ設けられた略円錐状のシール面との間がシールリングによりシールされた状態となる。
【0011】
そして、両連結フランジ相互間を連結する複数の連結手段が、少なくとも両連結フランジ相互間の間隔をさらに狭める方向の動きは許容するように構成されているため、一対の伸縮スライドパイプを最大に伸ばした状態で連結フランジ相互間を複数の連結手段で連結しておくことにより、一対の伸縮スライドパイプの伸縮可能長さの範囲内で接続すべき両パイプ相互間の軸方向伸縮が可能になる。
【0012】
また、シールリングは、一対の伸縮スライドパイプの両端部外周面と略円錐状の各シール面との間のシール状態を維持しつつ、各略円錐状のシール面に沿って略円弧状に自在に摺動することができ、しかも、各連結手段は両パイプ相互間の曲げおよび軸のオフセットが可能な構成であるため、両パイプの接続端部と一対の伸縮スライドパイプ両端部との間にそれぞれ屈曲自在な間接部が形成された状態となり、従って、両パイプの曲げはもちろん、両パイプの軸をオフセさせることも可能になる。
【0013】
従って、他の部分にフレキシブルチューブを介装させることなしに、曲げ方向の自由度の他に、軸方向の伸縮および軸のオフセット方向の自由度が同時に得られるようになると共に、フレキシブルチューブの省略によりコストを低減化することができるようになるという効果が得られる。
【0014】
本発明請求項2記載の三次元スフェリカルジョイントでは、前記連結手段を、両連結フランジ相互間を連結して第1コイルスプリングを圧縮させる複数のボルト・ナットで構成することによって、両パイプ相互間の曲げおよび軸のオフセットが可能でありかつ少なくとも両連結フランジ相互間の間隔をさらに狭める方向の動きを許容するように構成したもので、これにより、前記請求項1に記載の発明における作用・効果が得られるようになる。
【0015】
本発明請求項3記載の三次元スフェリカルジョイントでは、一方の連結フランジと各ボルト・ナットにおけるボルト頭部もしくはナットとの間に圧縮状態で第2コイルスプリングを介装させたことにより、前記請求項2に記載の発明における作用・効果が得られるようになると共に、両連結フランジ相互間の間隔がさらに狭まる方向に動いた場合に、緩んだボルト・ナットと両連結フランジとの間にガタが生じないように第2コイルスプリングの押圧力でボルト・ナットを常に固定状態とすることができるため、振動による騒音の発生および摩耗等を防止することができるようになるという追加の効果が得られる。
【0016】
本発明請求項4記載の三次元スフェリカルジョイントでは、前記連結手段を、両連結フランジ相互間を連結して第1コイルスプリングを圧縮させる可撓性ワイヤで構成することにより両パイプ相互間の曲げおよび軸のオフセットが可能でありかつ少なくとも両連結フランジ相互間の間隔をさらに狭める方向の動きを許容するようにしたことで、可撓性ワイヤの両端部を両連結フランジに対しガタのない状態に固定することができるため、前記請求項3記載の発明と同様の作用・効果が得られる他に、可撓性ワイヤを用いることでコストを低減化することができるようになるという追加の効果が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(発明の実施の形態1)
この発明の実施の形態の三次元スフェリカルジョイントは、請求項1、3に記載の発明に対応するものである。
【0018】
まず、本発明の実施の形態1の構成を説明する。
図1は発明の実施の形態1の三次元スフェリカルジョイントにおける伸縮作動状態を示す縦断面図であり、この図において、1、1はパイプ、2、2は連結フランジ、3は一対の伸縮スライドパイプ、4はスライドシールリング、5は第1コイルスプリング、6はシールリング、7はボルト・ナット(連結手段)、8は第2コイルスプリング(連結手段)を示す。
【0019】
さらに詳述すると、前記連結フランジ2、2は、前記両パイプ1、1の接続端面にそれぞれ接続固定される接続パイプ部21、21とフランジ部22、22との間に、その内面がフランジ部22、22に向かうにつれてテーパ状に拡開する部分球面状(略円錐状)のシール面23、23が形成されている。
【0020】
前記一対の伸縮スライドパイプ3は、外側パイプ31と、外径が外側パイプ31の内側にスライド自在に挿入される小径部32aを有する内側パイプ32とで構成されていて、外側パイプの内面側に形成された環状溝には、該外側パイプ31と内側パイプ32における小径部32aとの間をスライドシールする前記スライドシールリング4が装着されている。
【0021】
また、前記外側パイプ31と内側パイプ32の両端部近くの外周面にはそれぞれ断面L字状の係止フランジ33、33が固定されていて、この両係止フランジ33、33相互間に前記第1コイルスプリング5が圧縮状態で介装されることにより、この第1コイルスプリング5の反発力で一対の伸縮スライドパイプ3が伸長する方向に付勢された状態となっている。
【0022】
前記シールリング6、6は、その内側端面を各係止フランジ33、33に当接係止させた状態で、外側パイプ31と内側パイプ32の両端部外周にそれぞれ装着されていて、前記シール面23、23との対向面が該シール面23、23に沿ったテーパ状で部分球面状のシール面6a、6aを有する断面略台形に形成されている。
【0023】
前記ボルト・ナット7と、第2コイルスプリング8は、少なくとも両連結フランジ2、2相互間の間隔をさらに狭める方向の動きは許容する状態で両連結フランジ2、2相互間を連結することにより第1コイルスプリング5を圧縮させた状態とするための連結手段を構成するものである。
【0024】
即ち、前記各ボルト・ナット7は、両フランジ部22、22にそれぞれ穿孔されたボルト挿通孔22a、22aにボルト7aを遊通し、その先端ねじ部に螺合されたナット7bと該ナット7bと対向するフランジ部22との間に第2コイルスプリング8を介装させた状態で締結することにより、第2コイルスプリング8および第1コイルスプリング5を圧縮させ、この第1コイルスプリング5の圧縮による反発力で各シールリング6、6のシール面6a、6aが連結フランジ2側のシール面23、23にそれぞれ所定の力で当接するように押圧付勢されている。
【0025】
なお、この発明の実施の形態1では、複数の第2コイルスプリング8のばね定数の和と、第1コイルスプリング5のばね定数とが等しくなるように設定されており、このため、無負荷時には第2コイルスプリング8が最大まで圧縮された状態にはならず、伸縮両方向に対応することができ、両フランジ部22、22相互間の間隔を狭める方向にもさらに広げる方向にも動けることになる。
【0026】
また、この発明の実施の形態1では、ボルト7aの頭部7cにおけるボルト挿通孔22aとの当接面側が略円錐状に形成されることにより、フランジ部22に対するボルト7aの角度変更がスムーズに行えるようになっている。
【0027】
次に、この発明の実施の形態1の作用・効果を説明する。
この発明の実施の形態1の三次元スフェリカルジョイントでは、上述のように構成されるため、第1コイルスプリング5の圧縮による反発力で各シールリング6、6における部分球面状のシール面6a、6aが部分球面状のシール面23、23にそれぞれ所定の力で当接するように押圧付勢されるもので、これにより、一対の伸縮スライドパイプ3における外側パイプ31と内側パイプ32の両端部外周面と接続すべき両パイプ1、1の接続端部にそれぞれ設けられた部分球面状のシール面23、23面との間がシールリング6、6によりシールされた状態となる。
【0028】
そして、両フランジ部22、22相互間を連結する複数のボルト・ナット7が、少なくとも両フランジ部22、22相互間の間隔をさらに狭める方向の動きは許容するように構成されているため、図1の上側断面図に示すように、一対の伸縮スライドパイプ3を最大に伸ばした状態で両フランジ部22、22相互間を複数のボルト・ナット7で連結しておくことにより、図1の下側断面図に収縮状態を示すように、一対の伸縮スライドパイプ3の伸縮可能長さの範囲内で接続すべき両パイプ1、1相互間の軸方向伸縮が可能になる。
【0029】
また、シールリング6、6は、一対の伸縮スライドパイプ3における外側パイプ31と内側パイプ32の両端部外周面と連結フランジ2、2の各シール面23、23面との間のシール状態を維持しつつ、テーパ状で部分球面状の各シール23、23に沿って略円弧状に自在に摺動することができるため、両パイプ1、1の接続端部と一対の伸縮スライドパイプ3の両端部との間にそれぞれ屈曲自在な間接部が形成された状態となり、さらに、両フランジ22、22相互間を連結する連結手段として、ボルト・ナット7を用い、両フランジ部22、22にそれぞれ穿孔されたボルト挿通孔22a、22aにボルト7aを遊通させて余裕を持たせた構造としたことにより、両パイプ1、1の曲げはもちろん、両パイプ1、1の軸をオフセットさせることも可能になる。
【0030】
従って、この発明の実施の形態1によれば、他の部分にフレキシブルチューブを介装させることなしに、曲げ方向の自由度の他に、軸方向の伸縮および軸のオフセット方向の自由度が同時に得られるようになると共に、フレキシブルチューブの省略によりコストを低減化することができるようになるという効果が得られる。
【0031】
また、ボルト7aの先端ねじ部に螺合されたナット7bと該ナット7bと対向するフランジ部22との間に第2コイルスプリング8を介装させた状態で締結することにより、図1の下側断面図に示すように両フランジ部22、22相互間の間隔がさらに狭まる方向に動いた場合に、緩んだボルト・ナット7と両フランジ部22、22との間にガタが生じないように第2コイルスプリング8の押圧力でボルト・ナット7を常に固定状態とすることができるため、振動による騒音の発生および摩耗等を防止することができるようになるという効果が得られる。
【0032】
また、無負荷時において第2コイルスプリング8が最大まで圧縮された状態にはならないように、複数の第2コイルスプリング8のばね定数の和と、第1コイルスプリング5のばね定数とが等しくなるように設定されることにより、両フランジ部22、22相互間の間隔を狭める方向だけでなく、さらに広げる方向にも動くことができるため、両フランジ部22、22相互間の間隔をさらに広ける方向に大きな力が作用した場合のショックを軽減し、これにより、両フランジ部22、22の変形を防止することができるようになるという効果が得られる。
【0033】
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。なお、他の発明の実施の形態の説明に当たっては、前記発明の実施の形態1と同様の構成部分については同一の符号を付してその説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0034】
(発明の実施の形態2)
この発明の実施の形態2は、両フランジ部22、22相互間を連結する連結手段として可撓性ワイヤ9が用いられている点が、前記発明の実施の形態1とは相違したものである。
【0035】
即ち、前記可撓性ワイヤ9は、図2に示すように、その一端部に係止頭部9aが固定され、もう一方端部にはナット9bを螺合するためのねじ部9cが固定されている。
【0036】
そこで、可撓性ワイヤ9を両フランジ部22、22にそれぞれ複数穿孔されたボルト挿通孔22a、22aに挿通し、図2の上側断面に示すよう、一対の伸縮スライドパイプ3を最大に伸ばした状態で係止頭部9aを一方のフランジ部22に係止させた状態でねじ部9cにナット9bを螺合して締結することにより、第1コイルスプリング5を圧縮させ、この第1コイルスプリング5の圧縮による反発力で各シールリング6、6のシール面6a、6aが連結フランジ2側のシール面23、23にそれぞれ所定の力で当接するように押圧付勢されている。
【0037】
なお、前記可撓性ワイヤ9における係止頭部9a側端部をフランジ部22のボルト挿通孔22aに圧入させ、かつ前記可撓性ワイヤ9に予め挿通しておいた係止管9dをナット9bが当接するフランジ部22に当接させた状態でかしめることにより、可撓性ワイヤ9の両端部を各フランジ部22、22に対しガタのない状態で固定されている。
【0038】
この発明の実施の形態2では、上述のように、両フランジ部22、22相互間を連結する連結手段が複数の可撓性ワイヤ9で構成されることによって、少なくとも両フランジ部22、22相互間の間隔をさらに狭める方向の動きは許容するように構成されているため、図2の下側断面図に示すように、一対の伸縮スライドパイプ3の伸縮可能長さの範囲内で接続すべき両パイプ1、1相互間の軸方向伸縮が可能になる。
【0039】
また、シールリング6、6は、一対の伸縮スライドパイプ3における外側パイプ31と内側パイプ32の両端部外周面と連結フランジ2、2の各シール23、23面との間のシール状態を維持しつつ、テーパ状で部分球面状の各シール面23、23に沿って略円弧状に自在に摺動することができるため、両パイプ1、1の接続端部と一対の伸縮スライドパイプ3の両端部との間にそれぞれ屈曲自在な間接部が形成された状態となり、さらに、両フランジ部22、22相互間を連結する連結手段として、可撓性ワイヤ9を用いたことにより、両パイプ1、1の曲げはもちろん、両パイプ1、1の軸をオフセットさせることも可能になる。
【0040】
従って、この発明の実施の形態2によれば、曲げ方向の自由度の他に、軸方向の伸縮および軸のオフセット方向の自由度が同時に得られるようになると共に、フレキシブルチューブの省略によりコストを低減化することができるようになるという効果が得られる。
【0041】
また、この発明の実施の形態2では、以上のように、可撓性ワイヤ9の両端部を両フランジ部22、22に対しガタのない状態に固定することができるため、可撓性ワイヤ9が緩んだ状態においても、振動による騒音の発生および摩耗等を防止することができるようになるという効果が得られる。
【0042】
また、可撓性ワイヤ9を用いることで複数の第2コイルスプリング8を省略することができるため、さらにコストを低減化することができるようになるという追加の効果が得られる。
【0043】
以上発明の実施の形態を図面により説明したが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形態に限られるものではない。
例えば、発明の実施の形態1では、ボルト7aの先端ねじ部に螺合されたナット7bと該ナット7bと対向するフランジ部22との間に第2コイルスプリング8を介装させたが、頭部7cと該頭部と対向するフランジ部22との間に介装させるようにしてもよい。
【0044】
また、発明の実施の形態1では、ボルト7aの先端ねじ部に螺合されたナット7bと該ナット7bと対向するフランジ部22との間に第2コイルスプリング8を介装させた状態で締結したが、第2コイルスプリング8は省略することができる。
【0045】
また、この発明の実施の形態2では、可撓性ワイヤ9の両端部を両フランジ部22、22に対しガタのない状態に固定させたが、必ずしも固定する必要はなく、ボルト挿通孔22a、22aに対し可撓性ワイヤ9を単に遊通させただけでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の三次元スフェリカルジョイントにおける伸縮作動状態を示す縦断面図である。
【図2】発明の実施の形態2の三次元スフェリカルジョイントにおける伸縮作動状態を示す縦断面図である。
【図3】従来例の三次元スフェリカルジョイントを示す断面図である。
【符号の説明】
1 パイプ
2 連結フランジ
3 伸縮スライドパイプ
4 スライドシールリング
5 第1コイルスプリング
6 シールリング
6a テーパ状で部分球面状のシール面
7 ボルトナット(連結手段)
7a ボルト
7b ナット
7c 頭部
8 第2コイルスプリング(連結手段)
21 接続パイプ部
22 フランジ部
23 シール面
31 外側パイプ
32 内側パイプ
32a 小径部
33 係止フランジ部
9 可撓性ワイヤ(連結手段)
9a 係止頭部
9b ナット
9c ねじ部
9d 係止管

Claims (4)

  1. 接続すべき両パイプの接続端部に設けられていて内面がテーパ状に拡開する略円錐状のシール面を備えた連結フランジと、
    前記両パイプの接続端部相互間に介装される一対の伸縮スライドパイプと、
    該一対の伸縮スライドパイプの伸縮スライド部相互間に介装されるスライドシールリングと、
    前記一対の伸縮スライドパイプの両端部近くの外周面にそれぞれ立設された係止フランジと、
    該両係止フランジ相互間に介装された第1コイルスプリングと、
    前記両係止フランジにそれぞれ当接させた状態で前記一対の伸縮スライドパイプの両端部外周にそれぞれ装着されたシールリングと、
    前記両連結フランジ相互間を連結することにより前記第1コイルスプリングを圧縮させる複数の連結手段と、を備え、
    前記第1コイルスプリングの圧縮による反発力で前記各シールリングが前記各略円錐状のシール面にそれぞれ所定の力で当接するように押圧付勢され、
    前記各連結手段は前記両パイプ相互間の曲げおよび軸のオフセットが可能でありかつ少なくとも両連結フランジ相互間の間隔をさらに狭める方向の動きは許容するように構成されることにより前記両パイプ相互間の曲げ方向の動きの他に伸縮方向および軸のオフセット方向の動きが可能に構成されていることを特徴とする三次元スフェリカルジョイント。
  2. 請求項1に記載の三次元スフェリカルジョイントにおいて、前記連結手段が、前記両連結フランジ相互間を連結して前記第1コイルスプリングを圧縮させる複数のボルト・ナットで構成され、
    該ボルト・ナットは前記両パイプ相互間の曲げおよび軸のオフセットが可能でありかつ少なくとも両連結フランジ相互間の間隔をさらに狭める方向の動きは許容するように構成されていることを特徴とする三次元スフェリカルジョイント。
  3. 請求項2に記載の三次元スフェリカルジョイントにおいて、前記一方の連結フランジと前記各ボルト・ナットにおけるボルト頭部もしくはナットとの間に圧縮状態で第2コイルスプリングが介装されていることを特徴とする三次元スフェリカルジョイント。
  4. 請求項1に記載の三次元スフェリカルジョイントにおいて、前記連結手段が、前記両連結フランジ相互間を連結して前記第1コイルスプリングを圧縮させる可撓性ワイヤで構成されることにより前記両パイプ相互間の曲げおよび軸のオフセットが可能でありかつ少なくとも両連結フランジ相互間の間隔をさらに狭める方向の動きは許容するように構成されていることを特徴とする三次元スフェリカルジョイント。
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