JP2004278207A - 高圧水供給装置および高圧水供給方法 - Google Patents

高圧水供給装置および高圧水供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エアーコンバーターを使用して容器内に所定圧の高圧水を供給する際、より短時間に供給できる装置を提供する。
【解決手段】エアーコンバーターCに接続された作動用エアー供給管2と高圧水送水管11との間に水圧モニター管路15を設けるとともに、水圧モニター管路15の一端を作動用エアー供給管2に設けた水圧シーケンス弁4に連結させた装置である。圧縮空気供給口1から供給された比較的高圧の作動用エアーを管路2−1を経由してエアーコンバーターCに送給してエアーコンバーターCを作動させ、高圧水送水管11内の水圧が設定水圧に達した時点で水圧シーケンス弁4を作動させ、作動用エアーの供給を減圧弁16を設けた管路2−2に切換えてエアーコンバーターCの作動を停止し、高圧水の供給を終了する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、岩盤に設けた孔内に挿入した鋼管膨張型ロックボルトに膨張用の高圧水を供給する等、所定の容器に高圧水を供給するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、崩落し易い岩盤や地盤を固結させるために、従来の棒状ロックボルトに代わって管状の鋼管膨張型ロックボルトが使用されるようになった。
長手方向に膨張用凹部を有し、先端部が閉じられ、後端部に高圧水圧入用スリーブが被せられた鋼管製のロックボルトを岩盤に設けた孔内に挿入し、スリーブの側面に穿った高圧水圧入孔から高圧水を圧入し、鋼管を加圧・膨張させて孔壁と密着させることによって岩盤や地盤を鋼管で固結しようとするものである。
そして、鋼管膨張型ロックボルトを膨張させるための装置に関しても種々のものが使用されている。
本発明者等も、特願2002−173318で、ロックボルトに被せられた高圧水圧入用スリーブを容易に保持でき、該スリーブからロックボルト内に膨張用の高圧水を供給できるロックボルト加圧・膨張用シールヘッドを提案した。さらに、特願2002−189200で、ロックボルト内に膨張用の高圧水を供給するための装置および高圧水供給方法を提案した。
【0003】
特願2002−189200で紹介した技術は、圧力−流量特性の異なる複数のエアーコンバーターを組み合わせ、供給しようとする容器内の圧力が低い段階では低圧大流量用エアーコンバーターを作動させて低い圧力の高圧水を大量に供給し、所定圧以上になった時点で高圧小流量用エアーコンバーターを作動させて少量ながらも高い圧力の高圧水を供給させて、ロックボルト等の容器内に所定圧の高圧水を短時間に供給しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記発明で用いる装置には電気で駆動される機構は組み込まれておらず、小型軽量に構成できるので、トンネル等の作業現場に搬入しやすいという利点も有している。
したがって、地盤支保用鋼管膨張型ロックボルト内に高圧水を供給して鋼管膨張型ロックボルトを加圧・膨張させる際に、上記発明の技術を採用すると、岩盤補強作業が従来と比較して極めて効率的に行えるようになった。
しかしながら、不安定な切羽では、一刻も早くロックボルトを打設して地山安定化を図ることが作業安全面からも重要であり、ロックボルトを加圧・膨張させるための時間の短縮が要求されている。しかも、作業効率向上のための作業時間のさらなる短縮化も要求されている。
【0005】
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、エアーコンバーターを使用して容器内に所定圧の高圧水を供給する際、より短時間に供給できる装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の高圧水供給装置は、その目的を達成するため、エアーコンバーターに接続された作動用エアー供給管と高圧水送水管との間に水圧モニター管路を設けるとともに、水圧モニター管路の一端を作動用エアー供給管に設けた水圧シーケンス弁に連結させたことを特徴とする。
水圧シーケンス弁は、圧力調整機能が付与されたものが好ましい。
高圧水を供給する際には、使用するエアーコンバーターの能力に応じて決まってくる供給水圧と作動用エアー圧の関係において、作動用エアーとして必要水圧よりも高い水圧が得られる圧力のエアーを採用し、高圧水供給側の水圧が所定値になった時点で水圧シーケンス弁を作動させ、その後エアーコンバーターを作動させる作動用エアーとして減圧したエアーを使用してエアーコンバーターの作動を停止させ、高圧水の供給を終えるものである。
【0007】
【作用】
本発明者等は、エアーコンバーターを使用して高圧水を短時間に送給する方法について検討を重ねてきた。
エアーコンバーターの加圧能力は一次側空圧アクチュエーターと二次側水圧アクチュエーターの断面積比に依存して決まり、供給エアー圧が高いほど高圧の水を吐出できる。一方、高圧水の吐出流量は、一次側空圧アクチュエーターに供給されるエアー圧力と流量および吐出先である容器内の水圧レベルに関係する。一次側空圧アクチュエーターに供給されるエアー圧力と流量が一定のもとでは、容器内の水圧レベルは以下のように整理される。
【0008】
すなわち、容器内の水圧レベルが低い場合には、ピストンの摺動抵抗が小さいため容器への水吐出に必要な作動用エアー圧力が低くて済む。その結果、必然的にエアー流量が多くなることからピストンの摺動速度が大きく(往復動作回数が多く)なり、容器への水吐出量は多くなる。
二次側高圧水が供給され続けることで容器内の水圧レベルが次第に高くなると、ピストンの摺動抵抗が高まり、容器への水吐出に必要な作動用エアー圧が高くなる。その結果、エアー流量が減少するためピストンの摺動速度が小さく(往復動作回数が少なく)なり、容器への水吐出量は減少する。
したがって、容器内をより短時間で所定水圧に昇圧するためには、その水圧レベルに係わらず、一次側空圧アクチュエーターに供給するエアー圧力と流量を可能な限り大きくすることが有効である。
【0009】
しかし、エアーコンバーターにおいては、従来二次側高圧水の設定最高圧力は、一次側空圧アクチュエーターの作動用エアー圧を減圧弁によって設定する以外に手段はなかった。本来ならば、所定圧力に到達するまでは極力高い作動用エアー圧を供給することで非常に効率の良い昇圧動作が得られるのであるが、減圧弁での所定圧力設定方法では、エアーコンバーターの能力が十分に発揮されず、また高圧の水を大容量で吐出できない。すなわち、減圧弁を例えば0.3〜0.5MPaの圧力に低圧に設定した場合、低エアー圧力での使用になるためエアーコンバーターの能力が十分に発揮されない。逆に、減圧弁の設定圧力を、例えばエアー源から供給される圧縮空気の圧力0.75MPaに近い0.6MPaと高く設定した場合、減圧弁設定エアー圧である0.6MPaにエアーコンバーターの作動に必要なエアー圧が近づくと、ピストンの摺動速度が極端に小さくなって容器への高圧水供給量は急激に少なくなるとともに、摺動停止の判断が困難になる。
減圧弁の設定をどのように行っても、容器への水供給量の減少は避けられず、所定圧までの到達に長時間を要している。
【0010】
そこで、容器内水圧をエアー供給管路切換えに利用する方式の案出に到った。すなわち、高圧水供給送水管より、水圧モニター管路を水圧シーケンス弁に導き、所定水圧に達した時点で水圧シーケンス弁の作動を介してエアー供給管路を切換え減圧弁に導くことで、エアーコンバーターの作動をほぼ瞬時に終わらせることが可能になった。
従来は、減圧弁を到達圧力設定とピストン摺動停止設定の両方の目的に使用していたが、本発明方法では、到達圧力設定は水圧シーケンス弁に、ピストン摺動停止設定は減圧弁に、それぞれ機能を分離させている。これにより駆動源であるコンプレッサーの最高発生エアー圧力を利用した昇圧動作が所定圧力に到達するまで可能となり、短い時間で高圧水を所定水圧まで高めることができるようになったものである。
【0011】
【実施の態様】
本発明高圧水供給装置の基本的構造の概念を図1に示す。
エアーコンバーター(C)は、エアー方向切換弁(5)で分岐した作動用エアー供給管(2)が左右一対に接続された一次側空圧アクチュエーター(6),低圧の水タンク(9)につながる左右一対の給水管(10−1),(10−2)と容器(13)につながる送水管(11),(11−1),(11−2)とが接続された二次側水圧アクチュエーター(7)およびそれら2つのアクチュエーターを連結し摺動可能なピストンロッド(8)から構成されている。
【0012】
低圧の水タンクから二次側水圧アクチュエーター(7)へ水を供給する給水管(10−1),(10−2)には、水が戻らないように逆止弁が取り付けられている。さらに、二次側水圧アクチュエーター(7)から容器(13)につながる高圧水送水管(11)の分岐送水管(11−1),(11−2)には、二次側水圧アクチュエーター(7)に高圧水が戻らないように逆止弁が取り付けられている。
エアーコンバーター(C)に接続された高圧水送水管(11)と作動用エアー供給管(2)との間に水圧モニター管路(15)を設けるとともに、水圧モニター管路の一端を作動用エアー供給管(2)に設けた水圧シーケンス弁(4)に接続させている。圧力調整機能が付けられた水圧シーケンス弁(4)の切換え前の逆止弁(20)を介するのみで上記エアー方向切換弁(5)に連通する作動用エアー供給管(2−1)に繋がっており、切換え後の排出口は、逆止弁と圧力計付き減圧弁(16)を介して上記エアー方向切換弁(5)に連通する作動用エアー供給管(2−2)に繋がっている。
【0013】
この装置を次のように作動させる。
例えば、エアーコンバーターとして、エアー圧と水圧の比が1:60のものを使用し、圧力計(3)により0.6〜0.8MPaに圧力調整された圧縮空気が作動用エアーとして供給され、シールヘッド(13)を介して容器(図示せず)に水圧30MPaの高圧水を供給する態様について説明する。なお、圧力計付き減圧弁(16)は0.5MPaに設定される。
【0014】
水圧シーケンス弁(4)の設定圧力を30MPaに調整しておくと、圧縮空気供給口(1)から供給され、0.6〜0.8MPaに調整された作動用エアーは、作動用エアー供給管(2−1)を通り、エアー方向切換弁(5)の作動により一次側空圧アクチュエーター(6)のピストンを往復摺動させ、連動するピストンロッド(8)により二次側水圧アクチュエーター(7)のピストンが往復摺動して高圧水をシールヘッド(13)を介して容器に供給する。
シールヘッド(13)につながる送水管(11)の管路管路内の水圧が水圧シーケンス弁(4)の設定圧力値である30MPaの圧力になった時点で作動用エアー供給管(2)に設けた水圧シーケンス弁(4)を作動させ、作動用エアーの供給を圧力計が付いた減圧弁(16)を有する管路(2−2)に切換える。この時、管路(2−2)内の圧力は瞬時に0.5MPaを上回ることになるが、減圧弁(16)の作用によって管路(2−2)内の圧力は設定圧力0.5MPaに保たれるため、供給高圧水の圧力30MPaと対応して、実質的にエアーコンバーターのピストン摺動は停止する。すなわち、高圧水の供給は終わる。
なお、図中(3)は作動用エアー供給管路内の圧力を測定する圧力計であり、(14)は高圧水用三方弁である。
【0015】
上記したようにエアーコンバーターの作動用エアー圧と得られる給水側の水圧とは一定の関係がある。したがって、エアーコンバーターの能力に対応させて、必要とする給水側の水圧以上の圧力が出せるエアー圧(0.6〜0.8MPa)を採用して上記高圧水供給作業を行うと、作業開始時には高圧水の供給流量は多く、比較的短時間で所定水圧にまで到達する。高圧水供給管路内の圧力を水圧計で測定するとともに、管路内の圧力値を作動用エアー供給管(2)に設けた水圧シーケンス弁(4)の調整に連動させているので、圧力値が所定値になった時点で作動用エアーの供給を、減圧弁を有するエアー供給管に切換えられる。減圧弁の設定圧力0.5MPaに応じた作動用エアーがエアーコンバーターに供給される。このエアー圧は高圧水の圧力と対応しているため、エアーコンバーターの作動が止まり、高圧水の供給は停止する。
この操作により、高圧水供給時間は大幅に短縮される。
【0016】
次に、本発明の水圧モニター管路を低圧大流量用エアーコンバーターと高圧小流量用エアーコンバーターを併用した装置に適用した態様を、図2に基づいて説明する。
低圧大流量用エアーコンバーター(C)と高圧小流量用エアーコンバーター(C)を高圧水送水管(11)に対して並列に接続する。圧力調整機能が付けられた第1の水圧シーケンス弁(4−1)の切換え前の排出口は、逆止弁(20)を介して低圧大流量用エアーコンバーター(C)のエアー方向切換弁(5)に連通する作動用エアー供給管(2−1)に繋がっており、切換え後の排出口は、逆止弁(20)を介して第2の水圧シーケンス弁(4−2)に繋がる作動用エアー供給管(2−2)に繋がっている。圧力調整機能が付けられた第2の水圧シーケンス弁(4−2)の切換え前の排出口は、逆止弁(20)を介して高圧小流量用エアーコンバーター(C)のエアー方向切換弁(5)に連通する作動用エアー供給管(2−3)に繋がっており、切換え後の排出口は、逆止弁(20)と圧力計付き減圧弁(16)を介して高圧小流量用エアーコンバーター(C)のエアー方向切換弁(5)に連通する作動用エアー供給管(2−4)に繋がっている。
【0017】
この装置の作動の態様を、上記例に従って、次のように作動させる。
例えば、エアーコンバーターとして、エアー圧と水圧の比が1:60の低圧大流量用エアーコンバーター(C)とエアー圧と水圧の比が1:150の高圧小流量用エアーコンバーター(C)を使用し、圧力計(3)により0.6MPaに圧力調整された圧縮空気が作動用エアーとして供給され、シールヘッド(13)を介して容器に水圧60MPaの高圧水を供給する態様について説明する。
なお、圧力計付き減圧弁(16)は高圧小流量用エアーコンバーター(C)のエアー圧と水圧の比である1:150に対応させるために0.4MPaに設定される。
【0018】
例えば、第1の水圧シーケンス弁(4−1)の設定圧力を20MPaに、第2の水圧シーケンス弁(4−2)の設定圧力を60MPaに調整しておくと、圧縮空気供給口(1)から供給され、0.6MPaに調整された作動用エアーは、作動用エアー供給管(2−1)を通り、低圧大流量用エアーコンバーター(C)のエアー方向切換弁(5)の作動により低圧大流量用エアーコンバーター(C)の一次側空圧アクチュエーター(6)のピストンを往復摺動させ、連動するピストンロッド(8)により低圧大流量用エアーコンバーターの二次側水圧アクチュエーター(7)のピストンが往復摺動して高圧水をシールヘッド(13)に供給する。
【0019】
シールヘッド(13)につながる高圧水送水管(11)の管路管路内の水圧が所定値である20MPaの圧力になった時点で作動用エアー供給管(2)に設けた第1の水圧シーケンス弁(4−1)を作動させ、作動用エアーの供給を、圧力調整機能が付けられた第2の水圧シーケンス弁(4−2)繋がる作動用エアー供給管(2−2)に切換わる。作動用エアーは、作動用エアー供給管(2−3)を通り、高圧小流量用エアーコンバーター(C)のエアー方向切換弁(5)の作動により高圧小流量用エアーコンバーター(C)の一次側空圧アクチュエーター(6)のピストンを往復摺動させ、連動するピストンロッド(8)により高圧小流量用エアーコンバーター(C)の二次側水圧アクチュエーター(7)のピストンが往復摺動してより高圧の高圧水をシールヘッド(13)に供給する。
【0020】
第2の水圧シーケンス弁(4−2)の設定圧力は60MPaに調整されているので、シールヘッド(13)につながる高圧水送水管(11)の管路管路内の水圧が所定値である60MPaの圧力になった時点で作動用エアー供給管(2)に設けた第2の水圧シーケンス弁(4−2)が作動し、作動用エアーの供給を圧力計が付いた減圧弁(16)を有し、高圧小流量用エアーコンバーター(C)のエアー方向切換弁(5)に繋がる管路(2−4)に切換える。減圧弁は0.4MPaに設定されているので、0.4MPaに減圧された作動用エアー圧と管路内の水圧60MPaが高圧小流量用エアーコンバーター(C)の対応圧力となり、ピストンの往復摺動が停止し、高圧水の供給を終える。
【0021】
このように、高圧小流量用エアーコンバーター(C)を低圧大流量用エアーコンバーター(C)に並列接続して使用すると、容器により高圧の水を充填しようとする際に効率的に供給できる。
例えば、エアー:水=1:60の低圧大流量用エアーコンバーターを0.8MPaの作動用エアーで運転して容器に高圧水を供給しようとすると、最大昇圧能力(60×0.8MPa=48MPa)までしか昇圧できず、これ以上の昇圧はできない。また、例えば48MPaを超える高圧水を1台の高圧小流量用エアーコンバーターで供給しようとすると、流量が小さいので供給効率は悪い。低圧の段階を低圧大流量用エアーコンバーターで行い、高圧になった時点で高圧小流量用エアーコンバーターに切換えて高圧水の供給を行うと、全体の高圧水供給作業が極めて効率的に行えるようになる。
【0022】
脆弱な岩盤等の補強作業を手際よく行うためには、岩盤内に挿入し鋼管膨張型ロックボルトの内部に膨張用高圧水を短時間に供給することが要求される。鋼管膨張型ロックボルトを加圧・膨張させる際に、本発明の高圧水供給装置を使用し、作動用エアーとして比較的高圧なエアーを採用して高圧水を供給すれば、エアーコンバーターの能力を最大限に発揮させることが可能になるので、岩盤等の補強作業をさらに効率良く行うことができる。
本発明の高圧水供給装置および高圧水供給方法は、鋼管膨張型ロックボルトの加圧・膨張の他に、鋼管や高圧容器の耐圧試験等にも適用できる。
【0023】
本発明高圧水供給装置を使用して、鋼管膨張型ロックボルトを加圧・膨張させる具体例をもって説明する。
図3に示すように、ロックボルト(21)に被着されたスリーブ(22)を嵌着・保持する複数のロックボルト加圧・膨張用シールヘッド(23)の、個々のシールヘッドハウジングに取り付けられた高圧水注入用口金に高圧水供給管を別々に接続する。それぞれがロックボルト加圧・膨張用シールヘッドの高圧水注入口に接続された複数の高圧水供給管をジョイントブロック(24)の排出口に接続する。高圧水供給管には、ジョイントブロック(24)近傍およびロックボルト加圧・膨張用シールヘッドとの接続金具近傍に送水バルブ(25)が取り付けられ、適宜使い分け可能にされている。このジョイントブロック(24)が本発明高圧水供給装置(26)からの高圧水送水管(11)に高圧水用三方弁(14)を介して接続される。なお、本態様では、高圧水用三方弁(14)をジョイントブロック(24)に取り付けているが、ロックボルト加圧・膨張用シールヘッド(23)に附設してもよい。
【0024】
特願2002−189200の明細書中では、その実施例として、400N/mm級の素材で製造された、異形管の相当外径36mm,板厚3mmのロックボルトを加圧・膨張させる際、エアー圧と水圧の比が1:40の低圧大流量用エアーコンバーターと、エアー圧と水圧の比が1:75の高圧小流量用エアーコンバーターを併用する例が示されている。この例では、容器内に供給される高圧水の水圧が20MPaまでは低圧大流量用エアーコンバーターを使用し、水圧が20MPaになった時点で高圧小流量用エアーコンバーターを使用するように切り換え、容器内の水圧が30MPaに達するまで高圧小流量用エアーコンバーターを作動させ、結果的に45秒で30MPaの水圧を得ることが示されている。なお、この例では、高圧小流量用エアーコンバーターの作動用エアー圧は0.4MPaであった。
【0025】
ところで、本発明方法においては上記したように、エアー圧と水圧の比が1:60のエアーコンバーター(C)のみを用いた場合、同一の素材及びサイズのロックボルトを加圧・膨張させる際、供給側の得ようとする水圧を先の例と同じ30MPaとすると、最終的に減圧した作動用エアー圧は0.5MPaになるが、その前の段階で高い圧力(例えば、0.8MPa)の圧縮空気を用いることが可能になり、エアーコンバーターへの作動用エアー流量が多くなることからピストンの摺動速度が大きくなって、容器への水吐出量は多く、すなわち供給側の所定圧力である30MPaまで、30秒で到達することができた。この段階で、水圧シーケンス弁(4)が作動し、減圧弁(16)を有する管路(2−2)に作動用エアーが供給されるが、作動用エアー圧0.5MPaと送水管路内の水圧30MPaがエアーコンバーターのエアー圧と水圧の比に対応しているので、エアーコンバーターはまもなく停止した。
容器内に所定圧の高圧水を供給する際、特願2002−189200の明細書中で紹介した高圧水供給装置と比べると、極めて短時間に所定圧に到達できることがわかる。
【0026】
トンネル内等、ロックボルトの加圧・膨張による岩盤補強作業は、通常、削孔、削孔中へのロックボルトの挿入、ロックボルトに取り付けたスリーブへのシールヘッドの嵌合、高圧水の供給・注入、シールヘッドの取り外し等の手順で行われる。個々のロックボルトへのシールヘッドの嵌合作業を予め複数のロックボルトに対して行っておき、比較的高圧な作動用エアーを使用して、大量の高圧水を短時間で供給することが可能な本発明高圧水供給装置を適用して複数のロックボルトを同時に加圧・膨張させると、例えば岩盤の部分的な軟弱部の補強作業を、先願の特願2002−189200の先願発明と比べて極めて短時間で効率良く実施することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の高圧水供給装置では、エアーコンバーターに接続された作動用エアー供給管と高圧水送水管との間に水圧モニター管路を設けるとともに、水圧モニター管路の一端を作動用エアー供給管に設けた水圧シーケンス弁に連結させ、高圧水送水管路内の圧力によりシーケンス弁を制御しているので、作動用エアーとして比較的高圧の圧縮空気を使用することができる。このため高圧水を大量に供給できるので容器内の圧力を短時間で昇圧することができる。所定圧に達した時点で、水圧モニター管路の活用によりエアーコンバーターの作動を停止させれば、容器内に所定の圧力水を短時間に供給することが可能になった。また、この装置には電気で駆動される機構は組み込まれておらず、小型軽量に構成できるので、トンネル等の作業現場に搬入しやすいという利点も有している。
したがって、地盤支保用鋼管膨張型ロックボルト内に高圧水を供給して、当該鋼管膨張型ロックボルトを加圧・膨張させる際に、高圧水供給装置を用いた高圧水供給方法を採ると、岩盤補強作業が極めて短時間に効率的に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明高圧水供給装置の基本的構造の概念を示す図
【図2】本発明高圧水供給装置の基本的構造の概念を、低圧大流量用エアーコンバーターと高圧小流量用エアーコンバーターを併用した装置に組み込んだ態様を説明する図
【図3】複数のロックボルトを同時に加圧・膨張させる態様を説明する図
【符号の説明】
C,C,C:エアーコンバーター
1:圧縮空気供給口 2,2−1,2−2:作動用エアー供給管 3:圧力計 4:水圧シーケンス弁 5:エアー方向切換弁 6:一次側空圧アクチュエーター 7:二次側水圧アクチュエーター 8:ピストンロッド 9:低圧水供給口 10−1,10−2:給水管 11,11−1,11−2:高圧水送水管 12:水圧計 13:シールヘッド 14:高圧水用三方弁 15:水圧モニター管路 16:減圧弁 17:フィルター 18:圧力調整弁 19:ルブリケーター 20:逆止弁 21:ロックボルト 22:スリーブ
23:ロックボルト加圧・膨張用シールヘッド 24:ジョイントブロック25:送水弁 26:高圧水供給装置

Claims (3)

  1. エアーコンバーターに接続された作動用エアー供給管と高圧水送水管との間に水圧モニター管路を設けるとともに、水圧モニター管路の一端を作動用エアー供給管に設けた水圧シーケンス弁に連結させたことを特徴とする高圧水供給装置。
  2. 水圧シーケンス弁は、圧力調整機能が付与されたものである請求項1に記載の高圧水供給装置。
  3. 請求項1または2に記載の高圧水供給装置を用い、エアーコンバーターを作動させる作動用エアーとして、必要水圧よりも高い水圧が得られる圧力のエアーを採用し、高圧水供給側の水圧が所定値になった時点で水圧シーケンス弁を作動させ、その後エアーコンバーターを作動させる作動用エアーとして減圧したエアーを使用してエアーコンバーターの作動を停止させ、高圧水の供給を終えることを特徴とする高圧水供給方法。
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