JP4838123B2 - 衝撃装置および該装置における応力パルス発生方法 - Google Patents
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Description
衝撃装置が、作動流体で完全に満たされた作動室と、作動室にフレームに対して工具の長手方向に移動可能に取り付けた伝動ピストンとを含み、工具と対面している伝動ピストンの端部は、少なくとも応力パルス発生中に直接もしくは間接のいずれかで工具と接触し、伝動ピストンは、工具に関してその軸方向の反対側に、作動室へ向けて配置した正圧面を含み、
衝撃装置は、衝撃装置へ供給され応力パルスを発生するのに必要な作動流体のエネルギーを充填するエネルギー充填手段を含み、
制御手段を連結して、作動室にある作動流体の圧力よりも高い圧力を有する作動流体が周期的かつ交互に作動室へ流れることを可能にして、作動室の圧力を急激に増大させ、その結果、力が伝動ピストンを工具の方向に押して、工具を長手方向に押し付けて工具に応力パルスを発生させ、応力パルスの発生が、工具に対する力の作用が終了するのときと実質的に同時に終了し、これに対応して作動流体を作動室から排出することを特徴とする。
Tk = Lk / Coil
によって決めることができる。ここで、Coilは用いられている作動流体における音速である。圧力波がエネルギー充填空間4へ到達した場合、送り流路4aの圧力が低下し、これと同時に、作動流体が、実質的に一定圧のエネルギー充填空間から送り流路4aへ流れる。これによって、次に、正圧波が生じ、これが今度は、送り流路4aを介して作動室8の方へ伝播する。送り流路4aから制御弁の制御要素7aの開口部を介して作動室への連結部がまだ開いている場合、正圧波は作動室へ放出される。さらに、作動室8の圧力がまだエネルギー充填空間4における圧力よりも低い場合、新規の負圧波が生じ、これがまたエネルギー充填空間4へ向かって伝播し、さらにまた正圧波として反射して戻る。この現象は、作動室8とエネルギー充填空間4との間の圧力が等しくなるまで、または制御弁7が、これらの間の連結部を閉じるまで、繰り返される。送り流路の長さLkを選択して、送り流路4aと作動室8との間の連結部が開いている場合に圧力波が、距離Lkを少なくとも1回、前後に走行するのに十分な時間がある場合、これにより、作動室8の圧力が漸増する。これが、さらに、工具3において生じる応力パルスの形を漸進形状にする。
Eh = ∫1q△pdt
から算出することができる。ここで、qは、チョークに沿った流れであり、△pは、チョークに沿った圧力差である。適切に長い作動流体送り流路を用いることによって、制御弁に沿った圧力差が、エネルギー充填空間4および作動室8の圧力を同一にする必要なしに非常に迅速に安定する。その結果、制御弁により生じる圧力損失がより小さくなる。
Claims (32)
- 工具をその長手方向に移動可能に取り付け可能なフレームと、作動流体の送りを衝撃装置により制御する制御手段と、前記工具において応力パルスを作動流体の圧力により発生させる手段とを含む作動流体作動式衝撃装置において、
該衝撃装置は、作動流体で完全に満たされた作動室と、該作動室に前記フレームに対して前記工具の長手方向に数ミリメートル移動可能に取り付けた伝動ピストンとを含み、該工具に対面する該伝動ピストンの端部は、該工具に直接もしくは間接のいずれかで接触し、前記伝動ピストンには、その軸方向に該工具に対してその反対側に、前記作動室へ向けて配置した正圧面を設けており、
該衝撃装置は、前記応力パルスを発生させるために必要な該衝撃装置へ送られる作動流体のエネルギーを充填するエネルギー充填手段を含み、
前記制御手段を連結して、前記作動室にある作動流体の圧力よりも高い圧力を有する作動流体が該作動室へ周期的に交互に流れることを可能にし、これによって該作動室の圧力を急激に増大させ、その結果、力が前記伝動ピストンを前記工具の方向に押して、該工具を長手方向に押し付け、それによって該工具に応力パルスを発生し、該応力パルスの発生は、該工具に対する前記力の作用が終わるときと実質的に同時に終了し、これに対応して前記作動室から作動流体を排出して、前記伝動ピストンが実質的にその元の位置へ戻ることを可能にすることを特徴とする作動流体作動式衝撃装置。 - 請求項1に記載の衝撃装置において、前記力の作用を停止するために、前記制御手段を連結して、作動流体が前記作動室へ入ることを妨げることを特徴とする衝撃装置。
- 請求項1に記載の衝撃装置において、前記制御手段を連結して、作動流体を前記作動室から排出することによって前記力の作用を停止することを特徴とする衝撃装置。
- 請求項1に記載の衝撃装置において、該装置は、前記工具に対する前記力の作用が終了するように、前記伝動ピストンの該工具の方向の移動を停止させる停止要素を含むことを特徴とする衝撃装置。
- 請求項1から4までのいずれかに記載の衝撃装置において、該衝撃装置がエネルギー充填手段としてエネルギー充填空間を含み、該空間は、完全に加圧作動流体で満たされ、該空間の体積は、1つの応力パルス発生中に前記作動室へ送られる作動流体量の体積と比較して実質的に大きいことを特徴とする衝撃装置。
- 請求項5に記載の衝撃装置において、該衝撃装置が動作しているとき、前記エネルギー充填空間に所定の圧力水準が維持されるように、作動流体が該エネルギー充填空間へ送られ、前記制御手段が連結されて、作動流体が該エネルギー充填空間から前記作動室へ周期的にかつ交互に流れることを可能にするとともに、それに応じて、該エネルギー充填空間と該作動室との間の連結部を閉じることを特徴とする衝撃装置。
- 請求項1または2に記載の衝撃装置において、前記制御手段は回転制御弁を含み、該弁は、その回転方向に複数の連続する開口部を含み、作動流体を前記エネルギー充填空間から複数の送り流路を介して前記作動室へ同時に送ることを特徴とする衝撃装置。
- 請求項7に記載の衝撃装置において、各送り流路の長さおよび断面は、相互に同一であることを特徴とする衝撃装置。
- 請求項1から7までのいずれかに記載の衝撃装置において、該装置は、少なくとも2つの送り流路を含み、該流路は、長さおよび/または断面積が異なり、前記エネルギー充填空間から前記作動室へ通じていることを特徴とする衝撃装置。
- 請求項9に記載の衝撃装置において、該装置は、少なくとも1つの弁を含み、長さおよび/または断面積の異なる前記送り流路を作動および不作動にすることを特徴とする衝撃装置。
- 請求項1から10までのいずれかに記載の衝撃装置において、少なくとも1つの送り流路の前記エネルギー充填空間から前記作動室までの長さが調節可能であることを特徴とする衝撃装置。
- 請求項5から11までのいずれかに記載の衝撃装置において、前記エネルギー充填空間はタンクであり、圧力が増大するにつれて該エネルギー充填空間の容積が大きくなるように、該タンクの壁は圧力の作用により動くことを特徴とする衝撃装置。
- 請求項5から12までのいずれかに記載の衝撃装置において、前記エネルギー充填空間は、前記フレームから独立したタンクであることを特徴とする衝撃装置。
- 請求項5から13までのいずれかに記載の衝撃装置において、少なくとも1つのエネルギー充填空間は液圧式蓄圧器であることを特徴とする衝撃装置。
- 請求項1から14までのいずれかに記載の衝撃装置において、前記伝動ピストンは膜型ピストンであること特徴とする衝撃装置。
- 請求項1から15までのいずれかに記載の衝撃装置において、該衝撃装置の送り力は、前記伝動ピストンを、その応力パルスの前の位置へ押し戻すために使用されることを特徴とする衝撃装置。
- 請求項1から16までのいずれかに記載の衝撃装置において、該衝撃装置は、該衝撃装置と前記伝動ピストンとの間に作用する別個の力に該伝動ピストンに作用させることにより、衝撃後に該伝動ピストンを該衝撃装置に関してその衝撃前の位置へ戻す手段を含み、前記力は、該伝動ピストンを前記作動室の方へ押すことを特徴とする衝撃装置。
- 請求項1に記載の作動流体作動式衝撃装置における応力パルス発生方法において、前記作動室にある作動流体の圧力よりも高い圧力を有する作動流体を前記衝撃装置の作動室へ供給し、該作動室を作動流体で完全に満たし、作動流体は、該作動室の圧力の急激な増大の結果として、前記伝動ピストンを前記工具の方向に押す力を生じ、該力は、該工具を長手方向に押し付け、それによって該工具に応力パルスを発生させ、該応力パルスの発生は、該工具に対する該力の作用が終わるときと実質的に同時に終了し、これに対応して作動流体を前記作動室から排出して、前記伝動ピストンが実質的にその元の位置へ戻ることができることを特徴とする応力パルス発生方法。
- 請求項18に記載の方法において、エネルギー充填手段としてのエネルギー充填空間を作動流体で完全に満たし、その体積は、1つの応力パルス発生中の前記作動室へ供給される作動流体量の体積に比べて実質的に大きいことを特徴とする方法。
- 請求項19に記載の方法において、前記衝撃装置が稼動時、作動流体を前記エネルギー充填空間へ送って、該エネルギー充填空間に所定の圧力水準を維持し、前記制御手段を連結して、作動流体が該エネルギー充填空間から前記作動室へ周期的にかつ交互に流れることを可能にし、これに応じて、該エネルギー充填空間と該作動室との間の連結部を閉じることを特徴とする方法。
- 請求項18から20までのいずれかに記載の方法において、回転制御弁を制御手段として用い、該弁は、複数の連続する開口部をその回転方向に含み、作動流体を前記エネルギー充填空間から複数の送り流路を介して前記作動室へ同時に送ることを特徴とする方法。
- 請求項18から21までのいずれかに記載の方法において、作動流体を前記エネルギー充填空間から前記作動室へ、長さおよび/または断面積が互いに同じである少なくとも2つの送り流路を介して送ることを特徴とする方法。
- 請求項18から22までのいずれかに記載の方法において、作動流体を前記エネルギー充填空間から前記作動室へ、長さおよび/または断面積の異なる少なくとも2つの送り流路を介して送ることを特徴とする方法。
- 請求項23に記載の方法において、応力信号の特性の調節のために、長さおよび/または断面積の異なる送り流路を作動および不作動にすることを特徴とする方法。
- 請求項18から24までのいずれかに記載の方法において、少なくとも1つの送り流路の前記エネルギー充填空間から前記作動室までの長さが調節できることを特徴とする方法。
- 請求項18から25までのいずれかに記載の方法において、前記エネルギー充填空間としてタンクを用い、圧力が増すにつれて前記エネルギー充填空間の容積が大きくなるように、該タンクの壁が圧力の作用によって動くことを特徴とする方法。
- 請求項18から26までのいずれかに記載の方法において、前記エネルギー充填空間として、前記フレームから独立したタンクを用いることを特徴とする方法。
- 請求項18から27までのいずれかに記載の方法において、少なくとも1つのエネルギー充填空間として液圧式蓄圧器を用いることを特徴とする方法。
- 請求項18から28までのいずれかに記載の方法において、前記伝動ピストンとして膜型ピストンを用いることを特徴とする方法。
- 請求項18から29までのいずれかに記載の方法において、前記伝動ピストンを、該衝撃装置の送り力を用いて、その応力パルスの前の位置へ押し戻すことを特徴とする方法。
- 請求項18から29までのいずれかに記載の方法において、前記伝動ピストンを、衝撃後に前記衝撃装置に関してその衝撃前の位置へ戻すために、前記衝撃装置と前記伝動ピストンとの間に作用する別個の力が該伝動ピストンに作用し、該力が該伝動ピストンを前記作動室の方へ押すことを特徴とする方法。
- 請求項18から31までのいずれかに記載の方法において、応力パルスを発生する場合、前記伝動ピストンを前記作動室において数ミリメートル動かすことを特徴とする方法。
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