JP2004277479A - プリプレグの製造方法および製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決課題】端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分ができたり、皺ができたりするのを防止することができるプリプレグの製造方法と製造装置を提供する。
【解決手段】強化繊維シートの供給方向に関して転移、含浸手段の前後に、強化繊維シートの幅方向に延在するメジャー付バーと、このバー上を移動自在に設けた2個の指示ガイドとを有するシート規制手段を設け、マトリクス樹脂の転移、含浸の前後において強化繊維シートの幅と両端縁の位置とを測定し、それら幅および位置が所定の幅および位置になるよう規制する。
【選択図】 図2
【解決手段】強化繊維シートの供給方向に関して転移、含浸手段の前後に、強化繊維シートの幅方向に延在するメジャー付バーと、このバー上を移動自在に設けた2個の指示ガイドとを有するシート規制手段を設け、マトリクス樹脂の転移、含浸の前後において強化繊維シートの幅と両端縁の位置とを測定し、それら幅および位置が所定の幅および位置になるよう規制する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、FRP(繊維強化プラスチック)の成形に用いるプリプレグを製造する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
よく知られているように、FRPの成形にプリプレグが用いられる。そのようなプリプレグはいろいろな方法によって製造されるが、その一つに、いわゆるホットメルト法と呼ばれる方法がある。この方法は、連続的に供給される帯状の強化繊維シート(たとえば、多数本の強化繊維束を一方向に互いに並行かつシート状に引き揃えたもの)の片面または両面に、B−ステージのマトリクス樹脂を塗布した離型シートをそのマトリクス樹脂塗布面が強化繊維シート側を向くように重ね合わせ、重ね合わせ体を加熱、加圧して強化繊維シートに離型シート上のマトリクス樹脂を転移、含浸し、プリプレグとするものである(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、このような方法においては、当然のことながら、強化繊維シートは、決められた経路を正しく走行するのが好ましいが、強化繊維シートに限らず、一般に帯状体を走行させると大なり小なり走行経路にずれを生ずる。しかるに、走行経路がずれると、強化繊維シートに離型シートのマトリクス樹脂塗布面が正しく重ね合わされなくなり、得られるプリプレグの端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分ができてしまう。そのため、従来は、強化繊維シートの端縁の位置をガイドバー等を用いて規制したり、離型シートの位置を巻出位置を変えることによって変更したりして強化繊維シートと離型シートのマトリクス樹脂塗布面とが正しく一致するように調整している。しかしながら、この調整は、作業者の感に頼っているため、調整に手間どったり、正確な調整を行えなかったりする。
【0004】
また、強化繊維シートが多数本の強化繊維束を互いに並行するように一方向に引き揃えてなるものである場合には、マトリクス樹脂を転移、含浸する際に強化繊維束が移動しやすく、強化繊維束が移動すると強化繊維シートの幅が拡がるため、やはり端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分ができてしまう。同様のことは、薄いプリプレグを得ようとして強化繊維シートを開繊、拡幅する工程を付加した場合にも起こりやすい。
【0005】
さらに、強化繊維シートが織物のような布帛である場合には、走行経路のずれが、マトリクス樹脂の未含浸部分を生ずることに加え、皺を生ずることもある。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−227840号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来の技術の上述した問題点を解決し、強化繊維シートを離型シートのマトリクス樹脂塗布面と正しく重ね合わせることができ、得られるプリプレグの端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分ができたり、皺ができたりするのを防止することができるプリプレグの製造方法と製造装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、連続的に供給される帯状の強化繊維シートに、マトリクス樹脂を塗布してなる離型シートをそのマトリクス樹脂塗布面が強化繊維シート側を向くように重ね合わせ、重ね合わせ体を加熱、加圧して強化繊維シートに離型シート上のマトリクス樹脂を転移、含浸するプリプレグの製造方法において、強化繊維シートの供給方向に関してマトリクス樹脂の転移、含浸の前後において強化繊維シートの幅と両端縁の位置とを測定し、それら幅および位置が所定の幅および位置になるよう調整することを特徴とするプリプレグの製造方法を提供する。
【0009】
また、本発明は、上記目的を達成するために、帯状の強化繊維シートを連続的に供給する手段と、マトリクス樹脂を塗布してなる離型シートをそのマトリクス樹脂塗布面が強化繊維シート側を向くように重ね合わせる手段と、重ね合わせ体を加熱、加圧して強化繊維シートに離型シート上のマトリクス樹脂を転移、含浸する手段とを有するプリプレグの製造装置において、強化繊維シートの供給方向に関して転移、含浸手段の前後に、強化繊維シートの幅方向に延在するメジャー付バーと、このバー上を移動自在に設けた2個の指示ガイドとを有するシート規制手段を設けたことを特徴とするプリプレグの製造装置を提供する。メジャーは、バーの長さ方向中央部を零点とし、その零点からバーの各端に向かって延びる目盛を有するのが好ましい。その場合、零点が装置の軸中心と一致しているのが好ましい。また、指示ガイドはバーまたはロールであるのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、一方向プリプレグを製造している様子を示すもので、多数個のパッケージ1、・・・から連続的に引き出される、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維等の高強度、高弾性率繊維からなる強化繊維束2、・・・は、引揃えロール3、コーム4を経て互いに並行かつシート状に引き揃えられ、強化繊維シート5となる。
【0011】
強化繊維シート5には、導入ロール6、6を介して供給される、マトリクス樹脂(たとえば、B−ステージのエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂)を塗布してなる離型シート7、7がそのマトリクス樹脂塗布面が強化繊維シート5側を向くように上下から重ね合わされる。
【0012】
強化繊維シート5と、離型シート7、7との重ね合わせ体は、ヒータ8によって予熱され、マトリクス樹脂の粘度が一旦低下せしめられた後、含浸ロール9、9に通され、加熱、加圧されて強化繊維束2、・・・の押し拡げと離型シート7、7上のマトリクス樹脂の強化繊維シート5への転移、含浸が行われる。すなわち、一方向プリプレグとなる。
【0013】
マトリクス樹脂の転移、含浸の後は、プリプレグに皺等が発生して品位が損なわれることがないよう上側の離型シート7のみが剥ぎ取られ、下側の離型シート7ごと巻き取られてロール体10となる。
【0014】
さて、このような一方向プリプレグの製造工程において、強化繊維シートが決められた走行経路を正しく走行しなかったり、幅が拡がったりすると、強化繊維シートに離型シートのマトリクス樹脂塗布面が正しく重ね合わされなくなり、得られるプリプレグの端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分ができてしまう。そのため、本発明においては、強化繊維シートの供給方向に関してマトリクス樹脂の転移、含浸の前後において強化繊維シートの幅と両端縁の位置とを測定し、それら幅、位置が所定の幅、位置になるよう規制する。この規制は、図1において、強化繊維シート5の供給方向に関して含浸ロール9、9の前後にシート規制手段11を設けることによって行う。
【0015】
このシート規制手段11は、図2に示すように、バー11aと、このバー11a上を摺動自在に設けた2個の指示ガイド11b、11bとを有している。バー11a上には、バー11aの長さ方向中央部を零点とし、その零点から各端に向かって延びる目盛を有するメジャー11cが設けられている。本発明においては、このようなシート規制手段11を、強化繊維シート5の供給方向に関して含浸ロール9、9の前後に、かつ、バー11aが強化繊維シート5の幅方向になるように設置し、指示ガイド11b、11bを強化繊維シート5の端縁の位置に合わせる。これにより、メジャー11cの目盛を読みとることで強化繊維シート5の幅と両端縁の位置とを簡単に知ることができるようになり、強化繊維シート5の走行経路のずれや幅の拡がりの状態を簡単に知ることができるようになる。そして、走行経路のずれが確認されると、たとえば、引揃えロール3の位置を調整したり、コーム4の位置を調整したり、指示ガイド11bの位置を調整したりして正しい走行経路に戻す。また、強化繊維シート5の幅に異常が見られる場合には、指示ガイド11cの位置を調整するなどしてそれを修正する。これにより、強化繊維シート5に離型シート7、7のマトリクス樹脂塗布面が正しく重ね合わされなくなって得られるプリプレグの端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分ができるのを防止することができるようになる。また、走行経路を正しく修正することで得られるプリプレグに皺等が発生するのを防止することができるようになる。
【0016】
上記において、シート規制手段を、メジャーの零点が、装置の軸中心(幅方向中心)と一致するように設置しておくと、強化繊維シートの幅や両端縁の位置の確認が一層容易になるので好ましい。また、指示ガイドは、強化繊維シートの端縁に接触させてもよく、させなくてもよいが、接触させると、上述したように、それ自身で、走行経路のずれや強化繊維シートの幅をも修正することができるようになる。接触させない場合には、たとえば、シート規制手段の近傍で、かつ、強化繊維シートの外方に、強化繊維シートの幅方向に移動自在なバーやロール等の規制手段を立設しておき、それを強化繊維シートの幅方向に動かし、端縁に接触させて走行経路のずれや幅を修正するようにする。なお、指示ガイドは、バーで構成してもよく、ロールで構成してもよい。
【0017】
シート規制手段は、上述したように、強化繊維シートの供給方向に関してマトリクス樹脂の転移、含浸の前後、すなわち、含浸ロールの前後に設けることが必要であるが、たとえば、図1においてコーム4から導入ロール6、6までの距離が長い場合には、それらコーム4、導入ロール6、6間にさらにもう1個増設するようなこともできる。また、後述するように、コーム4と導入ロール6、6間に強化繊維束の開繊手段を設ける場合には、その開繊手段の前および/または後に付加するようなこともできる。
【0018】
上記において、特に薄いプリプレグ、すなわち、強化繊維の目付の低いプリプレグを得たい場合には、図1におけるコーム4、導入ロール6、6間に強化繊維束の開繊手段を設置するのも好ましい。そのような開繊手段としては、よく知られているように、直径が一定の固定ガイドを用いるものや、太鼓形のロールを用いるものや、ロール軸方向に一定の周期で振動する横揺動ロールを用いるものや、ロール軸に対して直交する方向に一定の周期で振動する縦振動ロールを用いるものや、横振動ロールおよび/または縦振動ロールと無振動ロールとを組み合わせたもの等、いろいろなものがある。開繊手段を用いる場合には、上述したように、開繊手段の前および/または後にシート規制手段を設けるのも好ましい。また、それとは別の、強化繊維シートの幅を規制する、上述したバーやロール等の規制手段を設けることもできる。
【0019】
なお、上記においては、強化繊維束を一方向に互いに並行かつシート状に引き揃えてなる強化繊維シートを用いる場合、すなわち、一方向プリプレグを製造する場合について説明したが、強化繊維シートは、強化繊維の織物や不織布、マット等の布帛であってもよいものである。
【0020】
【実施例および比較例】
実施例1:
図1に示した装置を用いて一方向プリプレグを製造した。強化繊維束2としては、187本の、単繊維繊度が0.67dtex、単繊維数が12,000本、引張強度が4.9GPa、引張弾性率が235GPaの炭素繊維束を用いた。また、離型シート7、7としては、マトリクス樹脂としてエポキシ樹脂を目付が35g/m2、幅が1,002mmになるように塗布してなる離型紙を用いた。さらに、炭素繊維シートおよび離型紙の供給速度は7m/分とした。
【0021】
シート規制手段11のメジャー11cを見ながら、炭素繊維シートの幅がマトリクス樹脂の含浸の前後で1,000mmになるようにするとともに、炭素繊維シートの端縁の位置と離型紙7、7のマトリクス樹脂塗布面の端縁の位置とを合わせた後、マトリクス樹脂の含浸を行い、一方向プリプレグを1,000m製造した。
【0022】
得られた一方向プリプレグの炭素繊維の目付は150g/m2で、マトリクス樹脂の含有率は32重量%であった。また、両端縁におけるマトリクス樹脂の未含浸部分は認められなかった。
実施例2:
実施例1において、強化繊維束2として、132本の、単繊維繊度が0.42dtex、単繊維数が18,000本、引張強度が5.7GPa、引張弾性率が294GPaの炭素繊維束を用いるとともに、コーム4と導入ロール6、6との間に開繊手段を設けた。開繊手段としては、4本の、直径がそれぞれ30mm、40mm、40mm、40mmで、かつ、223℃に加熱されるバーを、炭素繊維シートの供給方向に沿って、かつ、上下方向に千鳥になるように配置してなるものを用いた。
【0023】
得られた一方向プリプレグの炭素繊維の目付は100g/m2で、マトリクス樹脂の含有率は30重量%であった。また、両端縁におけるマトリクス樹脂の未含浸部分は認められなかった。
実施例3:
実施例1において、強化繊維束2として、単繊維繊度が0.66dtex、単繊維数が3,000本、引張強度が3.8GPa、引張弾性率が235GPaの炭素繊維束を経糸および緯糸とする、幅が1,000mmで、目付が200g/m2の織物を用いた。
【0024】
得られた織物プリプレグの炭素繊維の目付は200g/m2で、マトリクス樹脂の含有率は30重量%であった。また、皺がなく、両端縁におけるマトリクス樹脂の未含浸部分も認められなかった。
比較例1:
実施例1において、強化繊維束2として、132本の、単繊維繊度が0.42dtex、単繊維数が18,000本、引張強度が5.7GPa、引張弾性率が294GPaの炭素繊維束を用いるとともに、シート規制手段11、11を除去した。
【0025】
スタート時に巻尺を用いてコーム4の幅を1,000mmに調整するとともに、炭素繊維シートの端縁の位置と離型紙7、7のマトリクス樹脂塗布面の端縁の位置とを目分量で合わせた。
【0026】
得られた一方向プリプレグの炭素繊維の目付は100g/m2で、マトリクス樹脂の含有率は26重量%であった。また、長さ200mにわたって両端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分が発生していた。
比較例2:
実施例2において、強化繊維束2として、218本の、単繊維繊度が0.42dtex、単繊維数が6,000本、引張強度が5.7GPa、引張弾性率が294GPaの炭素繊維束を用いるとともに、シート規制手段11、11を除去した。強化繊維シートの供給方向に関して開繊手段の前後には、バーからなる規制手段を設置した。
【0027】
スタート時に巻尺を用いてコーム4の幅を1,000mmに調整するとともに、炭素繊維シート5端縁の位置と離型紙7、7のマトリクス樹脂塗布面の端縁の位置とを目分量で合わせた。
【0028】
得られた一方向プリプレグの炭素繊維の目付は55g/m2で、マトリクス樹脂の含有率は30重量%であった。また、片側のみ厚く、しかも、両端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分が発生していた。これは、コーム4の幅方向中心と規制手段の幅方向中心とを正しく一致させることができなかったためと思われる。
比較例3:
実施例3において、シート規制手段11、11を除去した。スタート時に巻尺を用いて織物の端縁の位置と離型紙7、7のマトリクス樹脂塗布面の端縁の位置とを目分量で合わせた。
【0029】
得られた織物プリプレグの炭素繊維の目付は200g/m2で、マトリクス樹脂の含有率は30重量%であった。また、皺が発生していた。これは、マトリクス樹脂の含浸の前後で織物の幅方向中心がずれたためであると思われる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、強化繊維シートの供給方向に関して転移、含浸手段の前後に、強化繊維シートの幅方向に延在するメジャー付バーと、このバー上を移動自在に設けた2個の指示ガイドとを有するシート規制手段を設け、マトリクス樹脂の転移、含浸の前後において強化繊維シートの幅と両端縁の位置とを測定し、それら幅および位置が所定の幅および位置になるよう規制するので、実施例と比較例との対比からも明らかなように、強化繊維シートを離型シートのマトリクス樹脂塗布面と正しく重ね合わせることができ、得られるプリプレグの端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分ができたり、皺ができたりするのを防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態に係るプリプレグの製造装置の概略正面図である。
【図2】図1に示したシート規制手段の概略斜視図である。
【符号の説明】
1:パッケージ
2:強化繊維束
3:引揃えロール
4:コーム
5:強化繊維シート
6:導入ロール
7:マトリクス樹脂を塗布した離型シート
8:ヒータ
9:含浸ロール
10:プリプレグのロール体
11:シート規制手段
11a:バー
11b:規制ガイド
11c:メジャー
【発明の属する技術分野】
本発明は、FRP(繊維強化プラスチック)の成形に用いるプリプレグを製造する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
よく知られているように、FRPの成形にプリプレグが用いられる。そのようなプリプレグはいろいろな方法によって製造されるが、その一つに、いわゆるホットメルト法と呼ばれる方法がある。この方法は、連続的に供給される帯状の強化繊維シート(たとえば、多数本の強化繊維束を一方向に互いに並行かつシート状に引き揃えたもの)の片面または両面に、B−ステージのマトリクス樹脂を塗布した離型シートをそのマトリクス樹脂塗布面が強化繊維シート側を向くように重ね合わせ、重ね合わせ体を加熱、加圧して強化繊維シートに離型シート上のマトリクス樹脂を転移、含浸し、プリプレグとするものである(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、このような方法においては、当然のことながら、強化繊維シートは、決められた経路を正しく走行するのが好ましいが、強化繊維シートに限らず、一般に帯状体を走行させると大なり小なり走行経路にずれを生ずる。しかるに、走行経路がずれると、強化繊維シートに離型シートのマトリクス樹脂塗布面が正しく重ね合わされなくなり、得られるプリプレグの端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分ができてしまう。そのため、従来は、強化繊維シートの端縁の位置をガイドバー等を用いて規制したり、離型シートの位置を巻出位置を変えることによって変更したりして強化繊維シートと離型シートのマトリクス樹脂塗布面とが正しく一致するように調整している。しかしながら、この調整は、作業者の感に頼っているため、調整に手間どったり、正確な調整を行えなかったりする。
【0004】
また、強化繊維シートが多数本の強化繊維束を互いに並行するように一方向に引き揃えてなるものである場合には、マトリクス樹脂を転移、含浸する際に強化繊維束が移動しやすく、強化繊維束が移動すると強化繊維シートの幅が拡がるため、やはり端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分ができてしまう。同様のことは、薄いプリプレグを得ようとして強化繊維シートを開繊、拡幅する工程を付加した場合にも起こりやすい。
【0005】
さらに、強化繊維シートが織物のような布帛である場合には、走行経路のずれが、マトリクス樹脂の未含浸部分を生ずることに加え、皺を生ずることもある。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−227840号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来の技術の上述した問題点を解決し、強化繊維シートを離型シートのマトリクス樹脂塗布面と正しく重ね合わせることができ、得られるプリプレグの端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分ができたり、皺ができたりするのを防止することができるプリプレグの製造方法と製造装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、連続的に供給される帯状の強化繊維シートに、マトリクス樹脂を塗布してなる離型シートをそのマトリクス樹脂塗布面が強化繊維シート側を向くように重ね合わせ、重ね合わせ体を加熱、加圧して強化繊維シートに離型シート上のマトリクス樹脂を転移、含浸するプリプレグの製造方法において、強化繊維シートの供給方向に関してマトリクス樹脂の転移、含浸の前後において強化繊維シートの幅と両端縁の位置とを測定し、それら幅および位置が所定の幅および位置になるよう調整することを特徴とするプリプレグの製造方法を提供する。
【0009】
また、本発明は、上記目的を達成するために、帯状の強化繊維シートを連続的に供給する手段と、マトリクス樹脂を塗布してなる離型シートをそのマトリクス樹脂塗布面が強化繊維シート側を向くように重ね合わせる手段と、重ね合わせ体を加熱、加圧して強化繊維シートに離型シート上のマトリクス樹脂を転移、含浸する手段とを有するプリプレグの製造装置において、強化繊維シートの供給方向に関して転移、含浸手段の前後に、強化繊維シートの幅方向に延在するメジャー付バーと、このバー上を移動自在に設けた2個の指示ガイドとを有するシート規制手段を設けたことを特徴とするプリプレグの製造装置を提供する。メジャーは、バーの長さ方向中央部を零点とし、その零点からバーの各端に向かって延びる目盛を有するのが好ましい。その場合、零点が装置の軸中心と一致しているのが好ましい。また、指示ガイドはバーまたはロールであるのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、一方向プリプレグを製造している様子を示すもので、多数個のパッケージ1、・・・から連続的に引き出される、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維等の高強度、高弾性率繊維からなる強化繊維束2、・・・は、引揃えロール3、コーム4を経て互いに並行かつシート状に引き揃えられ、強化繊維シート5となる。
【0011】
強化繊維シート5には、導入ロール6、6を介して供給される、マトリクス樹脂(たとえば、B−ステージのエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂)を塗布してなる離型シート7、7がそのマトリクス樹脂塗布面が強化繊維シート5側を向くように上下から重ね合わされる。
【0012】
強化繊維シート5と、離型シート7、7との重ね合わせ体は、ヒータ8によって予熱され、マトリクス樹脂の粘度が一旦低下せしめられた後、含浸ロール9、9に通され、加熱、加圧されて強化繊維束2、・・・の押し拡げと離型シート7、7上のマトリクス樹脂の強化繊維シート5への転移、含浸が行われる。すなわち、一方向プリプレグとなる。
【0013】
マトリクス樹脂の転移、含浸の後は、プリプレグに皺等が発生して品位が損なわれることがないよう上側の離型シート7のみが剥ぎ取られ、下側の離型シート7ごと巻き取られてロール体10となる。
【0014】
さて、このような一方向プリプレグの製造工程において、強化繊維シートが決められた走行経路を正しく走行しなかったり、幅が拡がったりすると、強化繊維シートに離型シートのマトリクス樹脂塗布面が正しく重ね合わされなくなり、得られるプリプレグの端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分ができてしまう。そのため、本発明においては、強化繊維シートの供給方向に関してマトリクス樹脂の転移、含浸の前後において強化繊維シートの幅と両端縁の位置とを測定し、それら幅、位置が所定の幅、位置になるよう規制する。この規制は、図1において、強化繊維シート5の供給方向に関して含浸ロール9、9の前後にシート規制手段11を設けることによって行う。
【0015】
このシート規制手段11は、図2に示すように、バー11aと、このバー11a上を摺動自在に設けた2個の指示ガイド11b、11bとを有している。バー11a上には、バー11aの長さ方向中央部を零点とし、その零点から各端に向かって延びる目盛を有するメジャー11cが設けられている。本発明においては、このようなシート規制手段11を、強化繊維シート5の供給方向に関して含浸ロール9、9の前後に、かつ、バー11aが強化繊維シート5の幅方向になるように設置し、指示ガイド11b、11bを強化繊維シート5の端縁の位置に合わせる。これにより、メジャー11cの目盛を読みとることで強化繊維シート5の幅と両端縁の位置とを簡単に知ることができるようになり、強化繊維シート5の走行経路のずれや幅の拡がりの状態を簡単に知ることができるようになる。そして、走行経路のずれが確認されると、たとえば、引揃えロール3の位置を調整したり、コーム4の位置を調整したり、指示ガイド11bの位置を調整したりして正しい走行経路に戻す。また、強化繊維シート5の幅に異常が見られる場合には、指示ガイド11cの位置を調整するなどしてそれを修正する。これにより、強化繊維シート5に離型シート7、7のマトリクス樹脂塗布面が正しく重ね合わされなくなって得られるプリプレグの端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分ができるのを防止することができるようになる。また、走行経路を正しく修正することで得られるプリプレグに皺等が発生するのを防止することができるようになる。
【0016】
上記において、シート規制手段を、メジャーの零点が、装置の軸中心(幅方向中心)と一致するように設置しておくと、強化繊維シートの幅や両端縁の位置の確認が一層容易になるので好ましい。また、指示ガイドは、強化繊維シートの端縁に接触させてもよく、させなくてもよいが、接触させると、上述したように、それ自身で、走行経路のずれや強化繊維シートの幅をも修正することができるようになる。接触させない場合には、たとえば、シート規制手段の近傍で、かつ、強化繊維シートの外方に、強化繊維シートの幅方向に移動自在なバーやロール等の規制手段を立設しておき、それを強化繊維シートの幅方向に動かし、端縁に接触させて走行経路のずれや幅を修正するようにする。なお、指示ガイドは、バーで構成してもよく、ロールで構成してもよい。
【0017】
シート規制手段は、上述したように、強化繊維シートの供給方向に関してマトリクス樹脂の転移、含浸の前後、すなわち、含浸ロールの前後に設けることが必要であるが、たとえば、図1においてコーム4から導入ロール6、6までの距離が長い場合には、それらコーム4、導入ロール6、6間にさらにもう1個増設するようなこともできる。また、後述するように、コーム4と導入ロール6、6間に強化繊維束の開繊手段を設ける場合には、その開繊手段の前および/または後に付加するようなこともできる。
【0018】
上記において、特に薄いプリプレグ、すなわち、強化繊維の目付の低いプリプレグを得たい場合には、図1におけるコーム4、導入ロール6、6間に強化繊維束の開繊手段を設置するのも好ましい。そのような開繊手段としては、よく知られているように、直径が一定の固定ガイドを用いるものや、太鼓形のロールを用いるものや、ロール軸方向に一定の周期で振動する横揺動ロールを用いるものや、ロール軸に対して直交する方向に一定の周期で振動する縦振動ロールを用いるものや、横振動ロールおよび/または縦振動ロールと無振動ロールとを組み合わせたもの等、いろいろなものがある。開繊手段を用いる場合には、上述したように、開繊手段の前および/または後にシート規制手段を設けるのも好ましい。また、それとは別の、強化繊維シートの幅を規制する、上述したバーやロール等の規制手段を設けることもできる。
【0019】
なお、上記においては、強化繊維束を一方向に互いに並行かつシート状に引き揃えてなる強化繊維シートを用いる場合、すなわち、一方向プリプレグを製造する場合について説明したが、強化繊維シートは、強化繊維の織物や不織布、マット等の布帛であってもよいものである。
【0020】
【実施例および比較例】
実施例1:
図1に示した装置を用いて一方向プリプレグを製造した。強化繊維束2としては、187本の、単繊維繊度が0.67dtex、単繊維数が12,000本、引張強度が4.9GPa、引張弾性率が235GPaの炭素繊維束を用いた。また、離型シート7、7としては、マトリクス樹脂としてエポキシ樹脂を目付が35g/m2、幅が1,002mmになるように塗布してなる離型紙を用いた。さらに、炭素繊維シートおよび離型紙の供給速度は7m/分とした。
【0021】
シート規制手段11のメジャー11cを見ながら、炭素繊維シートの幅がマトリクス樹脂の含浸の前後で1,000mmになるようにするとともに、炭素繊維シートの端縁の位置と離型紙7、7のマトリクス樹脂塗布面の端縁の位置とを合わせた後、マトリクス樹脂の含浸を行い、一方向プリプレグを1,000m製造した。
【0022】
得られた一方向プリプレグの炭素繊維の目付は150g/m2で、マトリクス樹脂の含有率は32重量%であった。また、両端縁におけるマトリクス樹脂の未含浸部分は認められなかった。
実施例2:
実施例1において、強化繊維束2として、132本の、単繊維繊度が0.42dtex、単繊維数が18,000本、引張強度が5.7GPa、引張弾性率が294GPaの炭素繊維束を用いるとともに、コーム4と導入ロール6、6との間に開繊手段を設けた。開繊手段としては、4本の、直径がそれぞれ30mm、40mm、40mm、40mmで、かつ、223℃に加熱されるバーを、炭素繊維シートの供給方向に沿って、かつ、上下方向に千鳥になるように配置してなるものを用いた。
【0023】
得られた一方向プリプレグの炭素繊維の目付は100g/m2で、マトリクス樹脂の含有率は30重量%であった。また、両端縁におけるマトリクス樹脂の未含浸部分は認められなかった。
実施例3:
実施例1において、強化繊維束2として、単繊維繊度が0.66dtex、単繊維数が3,000本、引張強度が3.8GPa、引張弾性率が235GPaの炭素繊維束を経糸および緯糸とする、幅が1,000mmで、目付が200g/m2の織物を用いた。
【0024】
得られた織物プリプレグの炭素繊維の目付は200g/m2で、マトリクス樹脂の含有率は30重量%であった。また、皺がなく、両端縁におけるマトリクス樹脂の未含浸部分も認められなかった。
比較例1:
実施例1において、強化繊維束2として、132本の、単繊維繊度が0.42dtex、単繊維数が18,000本、引張強度が5.7GPa、引張弾性率が294GPaの炭素繊維束を用いるとともに、シート規制手段11、11を除去した。
【0025】
スタート時に巻尺を用いてコーム4の幅を1,000mmに調整するとともに、炭素繊維シートの端縁の位置と離型紙7、7のマトリクス樹脂塗布面の端縁の位置とを目分量で合わせた。
【0026】
得られた一方向プリプレグの炭素繊維の目付は100g/m2で、マトリクス樹脂の含有率は26重量%であった。また、長さ200mにわたって両端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分が発生していた。
比較例2:
実施例2において、強化繊維束2として、218本の、単繊維繊度が0.42dtex、単繊維数が6,000本、引張強度が5.7GPa、引張弾性率が294GPaの炭素繊維束を用いるとともに、シート規制手段11、11を除去した。強化繊維シートの供給方向に関して開繊手段の前後には、バーからなる規制手段を設置した。
【0027】
スタート時に巻尺を用いてコーム4の幅を1,000mmに調整するとともに、炭素繊維シート5端縁の位置と離型紙7、7のマトリクス樹脂塗布面の端縁の位置とを目分量で合わせた。
【0028】
得られた一方向プリプレグの炭素繊維の目付は55g/m2で、マトリクス樹脂の含有率は30重量%であった。また、片側のみ厚く、しかも、両端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分が発生していた。これは、コーム4の幅方向中心と規制手段の幅方向中心とを正しく一致させることができなかったためと思われる。
比較例3:
実施例3において、シート規制手段11、11を除去した。スタート時に巻尺を用いて織物の端縁の位置と離型紙7、7のマトリクス樹脂塗布面の端縁の位置とを目分量で合わせた。
【0029】
得られた織物プリプレグの炭素繊維の目付は200g/m2で、マトリクス樹脂の含有率は30重量%であった。また、皺が発生していた。これは、マトリクス樹脂の含浸の前後で織物の幅方向中心がずれたためであると思われる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、強化繊維シートの供給方向に関して転移、含浸手段の前後に、強化繊維シートの幅方向に延在するメジャー付バーと、このバー上を移動自在に設けた2個の指示ガイドとを有するシート規制手段を設け、マトリクス樹脂の転移、含浸の前後において強化繊維シートの幅と両端縁の位置とを測定し、それら幅および位置が所定の幅および位置になるよう規制するので、実施例と比較例との対比からも明らかなように、強化繊維シートを離型シートのマトリクス樹脂塗布面と正しく重ね合わせることができ、得られるプリプレグの端縁にマトリクス樹脂の未含浸部分ができたり、皺ができたりするのを防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態に係るプリプレグの製造装置の概略正面図である。
【図2】図1に示したシート規制手段の概略斜視図である。
【符号の説明】
1:パッケージ
2:強化繊維束
3:引揃えロール
4:コーム
5:強化繊維シート
6:導入ロール
7:マトリクス樹脂を塗布した離型シート
8:ヒータ
9:含浸ロール
10:プリプレグのロール体
11:シート規制手段
11a:バー
11b:規制ガイド
11c:メジャー
Claims (5)
- 連続的に供給される帯状の強化繊維シートに、マトリクス樹脂を塗布してなる離型シートをそのマトリクス樹脂塗布面が強化繊維シート側を向くように重ね合わせ、重ね合わせ体を加熱、加圧して強化繊維シートに離型シート上のマトリクス樹脂を転移、含浸するプリプレグの製造方法において、強化繊維シートの供給方向に関してマトリクス樹脂の転移、含浸の前後において強化繊維シートの幅と両端縁の位置とを測定し、それら幅および位置が所定の幅および位置になるよう調整することを特徴とするプリプレグの製造方法。
- 帯状の強化繊維シートを連続的に供給する手段と、マトリクス樹脂を塗布してなる離型シートをそのマトリクス樹脂塗布面が強化繊維シート側を向くように重ね合わせる手段と、重ね合わせ体を加熱、加圧して強化繊維シートに離型シート上のマトリクス樹脂を転移、含浸する手段とを有するプリプレグの製造装置において、強化繊維シートの供給方向に関して転移、含浸手段の前後に、強化繊維シートの幅方向に延在するメジャー付バーと、このバー上を移動自在に設けた2個の指示ガイドとを有するシート規制手段を設けたことを特徴とするプリプレグの製造装置。
- メジャーは、バーの長さ方向中央部を零点とし、その零点からバーの各端に向かって延びる目盛を有する、請求項2に記載のプリプレグの製造装置。
- 零点が装置の軸中心と一致している、請求項3に記載のプリプレグの製造装置。
- 指示ガイドがバーまたはロールである、請求項2〜4のいずれかに記載のプリプレグの製造装置。
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2003
- 2003-03-13 JP JP2003067799A patent/JP2004277479A/ja active Pending
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