JP2004275751A - ゴルフクラブ - Google Patents

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勝弘 小林
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Abstract

【課題】ロフト角度が小さくても大きくてもバックスピンが減少し、飛距離低下にならないゴルフクラブの提供。
【解決手段】打撃面を有するフェース部4と、下部を形成するソール部3と、上部を形成するクラウン部2、後方部を形成するバック部3a等で構成されるドライバークラブヘッド1において、ロフト角度が小さい場合であってもバックスピン量を減少させ性能を維持させるとともに、ロフト角度が大きくてもバックスピン量が減少し飛距離の出るゴルフクラブ構成とした。そのために、クラウン部2を改良し、裏面側に面の中心よりフェース部4側にウェイトを設ける構成とした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ゴルフクラブに関する。更に詳しくは、飛距離向上のために主にクラウン部にウェイトを配置して改良したゴルフクラブに関する。
通常第1打においては、飛距離を延ばすためドライバーと称するゴルフクラブが使用される。飛距離はスコアの良否に直接影響するので、ゴルフクラブのヘッドにおける打撃点の条件は、重要な要素を占める。打撃面であるフェース部が最も大きな要素を占めるが、一方ロフト角度も飛距離を得る上では無視できない要因となっている。
一般にロフト角が小さいと、ボールは水平寄りの状態で飛び、通常では飛距離が出ない。又、ロフト角が大きいとボールは上方へ上って飛び、これまた飛距離が出ない。前述のように、フェース部における打撃位置の反撥係数にも左右されるが、経験的に最適なロフト角がクラブ毎によって設定されている。一般的には11度前後である。打撃されるボールの弾道の軌跡は、ロフト角度を大きくして、打ち出し角を高め、且つこの状態であってもバックスピン量を減少させるゴルフクラブが打ちやすく理想的である。
このため、クラウン部を別の材質にし、たわみやすくして構成されたゴルフクラブも知られているが、割れが入りやすい。このようにゴルフクラブにおいては、種々の問題点を有していて様々な検討がなされている。例えば、クラウン部とフェース部にウェイトを配置したものを提案しているが、最適なバックスピンの回転速度と飛距離の関係を保証するものが提案されている(例えば、特許文献1)。ゴルフボールをより遠くへ飛ばす要素は、基本的に、ボール初速度のアップ、適正なバックスピン量、適正な打ち出し角度の3つである。この中で、ボール初速度のアップは、フェース部の反撥係数(C.O.R.)を高めることで行われているが、ルール上反撥係数の規制があるので限界がある。
一方、バックスピン量と打ち出し角度は、相互に相反する要素である。理想的には、打ち出し角度がやや大きくて、バックスピン量が少なめ、例えば、バックスピン量は2,000〜3,000rpm程度がよい。より好ましくは2,000rpmに近いほどよい。しかし、前述のように、打ち出し角度を大きくするには、ロフト角を大きくする方向にすればよいが、バックスピン量が増加し、打球が上がって飛距離が出ない問題点が生じる。
特開平11−333037号公報
以上のように種々の条件下において飛距離を延ばすための工夫はなされているが、必ずしも満足な状態で問題点を解決しているものではない。打ちやすいゴルフ打撃を行うためには、反撥係数のアップに制約のある中で、従来よりロフト角度を大きくし、打ち出し角度を大きくしたものであっても、バックスピン量を減少させ飛距離の出るゴルフクラブの使用が理想である。
従って、従来の形状と大きく異なることなく、又、機能が限定されることなく、前述の理想状態に近いゴルフクラブであって、安定して飛距離の延ばせるゴルフクラブの開発が望まれている。
本発明は上述のような技術背景のもとになされたものであり、下記目的を達成する。
本発明の目的は、クラウン部にウェイトを設けることにより、打ち出し角度が小さくても打撃性能を維持しつつ、打ち出し角度が大きくても、バックスピン量の少ないゴルフクラブを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、クラウン部裏面側にウェイトをフェース部側寄りに設けることで、従来に比し打撃性能が向上し、従来と基本形状が変わらないゴルフクラブを提供することを目的とする。
本発明の更に他の目的は、低コストで生産することできるゴルフクラブを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するため次の手段を採る。
本発明1のゴルフクラブは、金属製中空ゴルフクラブヘッドの打撃方向の前面に配置され、ゴルフボールを打撃するための打撃面を有するフェース部と、前記金属製中空ゴルフクラブヘッドの下部を形成するソール部と、前記金属製中空ゴルフクラブヘッドの上部を形成するクラウン部と、前記金属製中空ゴルフクラブヘッドの前記打撃方向の後方部を形成するバック部と、前記金属製中空ゴルフクラブヘッドの前部を形成するトウ部と、前記金属製中空ゴルフクラブヘッドの後部を形成するヒール部とからなるゴルフクラブにおいて、前記ゴルフクラブをアドレスポジションに据えて鉛直方向に投影したとき、前記フェース部から前記クラウン部の背面までの幅(A)の中心線(B)より前記フェース部側に重心を有するウェイトが配置されていることを特徴とする。
本発明2のゴルフクラブは、本発明1に記載のゴルフクラブにおいて、前記ウェイトは、前記クラウン部に配置されたものであることを特徴とする。
本発明3のゴルフクラブは、本発明1又は2に記載のゴルフクラブにおいて、前記ウェイトは、前記クラウン部の裏面側に複数個配置されていることを特徴とする。
本発明4のゴルフクラブは、本発明1又は2に記載のゴルフクラブにおいて、前記金属製中空ゴルフクラブヘッドのロフト角は、反撥係数許容値の規制範囲内の角度で11±2度の角度であることを特徴とする。
本発明5のゴルフクラブは、本発明1又は2に記載のゴルフクラブにおいて、前記金属製中空ゴルフクラブヘッドのロフト角は、反撥係数許容値の規制範囲外の角度で15度を超える角度であることを特徴とする。
本発明6のゴルフクラブは、本発明1又は2に記載のゴルフクラブにおいて、前記ウェイトは、前記クラウン部の裏面側に溶接又は溶射により固定された重量部材であることを特徴とする。
本発明7のゴルフクラブは、本発明1又は2に記載のゴルフクラブにおいて、前記ウェイトは、前記クラウン部のウェイト以外に、前記ソール部、前記バック部、前記トウ部、及び前記ヒール部から選択される1以上の箇所に配置されているウェイトを含むものであることを特徴とする。
本発明8のゴルフクラブは、本発明1又は2に記載のゴルフクラブにおいて、前記ウェイトの重心は、前記幅が70〜127mmの場合、前記フェース部から前記背面側に5〜60mm離間した位置に配置された5〜25gのウェイトであることを特徴とする。
本発明9のゴルフクラブは、本発明7に記載のゴルフクラブにおいて、前記ウェイトは、前記クラウン部と前記ソール部及び前記バック部の3つの部位に設けられたウェイトから構成されていることを特徴とする。
本発明10のゴルフクラブは、本発明7に記載のゴルフクラブにおいて、前記ウェイトは、前記クラウン部と前記トウ部及び前記ヒール部の3つの部位に設けられたウェイトから構成されていることを特徴とする。
本発明11のゴルフクラブは、本発明9に記載のゴルフクラブにおいて、前記ウェイトの重心は、前記幅が70〜127mmの場合、前記フェース部から前記背面側に5〜60mm離間した位置に配置された5〜25gのウェイトであることを特徴とする。
本発明12のゴルフクラブは、本発明10に記載のゴルフクラブにおいて、前記ウェイトの重心は、前記幅が70〜127mmの場合、前記フェース部から前記背面側に5〜60mm離間した位置に配置された5〜25gのウェイトであることを特徴とする。
以上、詳記したように、本発明のゴルフクラブは、クラウン部の内部裏面側にウェイトを設けたことで、ロフト角度が小さい場合はもとより、ロフト角度が大きい場合にもバックスピン量を減らすことができ、結果的に低い弾道であっても飛距離の出るゴルフクラブとなった。又、外観は、従来と異なることなく、又、コストも従来に比しウェイトの付加のみで対応できるので、効果の割には低コストを実現した。
図1、図2は、本発明のゴルフクラブのヘッド部分の外観図で、図1は平面図で、図2は、正面図である。本発明のゴルフクラブは、金属製中空ゴルフクラブヘッドを対象にしている。ゴルフクラブヘッドは、図では省略しているが、実際に利用される状態はシャフトに支持された構成である。実施の形態においてはヘッド部のみに限定して説明する。
図1から図6に、本発明に関わる金属製ゴルフクラブにおけるドライバークラブヘッド1(以下、ヘッド部1ともいう。)の実施の形態を示す。図3は、本発明の主要部をなすウェイトの構成を示す。ドライバークラブヘッド1の構成を説明すると、このヘッド部1は、主に上部に当たるクラウン部2と、底部に当たるソール部3と、打撃方向の前面に配置され、ゴルフボールが打撃するための打撃面を有するフェース部4と、ヘッド部1の前部に当たるトウ部5と、このドライバークラブヘッド1をシャフト6に支持させるための部材であるホーゼル部7と、クラウン部2とソール部3との間にあってヘッド部1の打撃方向の後方部に当たるバック部3aと、ヘッド部1の後部に当たり、トウ部5に対向するヒール部9とから構成されている。
本実施の形態のドライバークラブヘッド1は、金属板製で内部が空洞のゴルフクラブヘッドとしている。即ち、ドライバーやフェアウェイウッドのいわゆるウッドタイプのゴルフクラブである。ヘッド部1は一体構成であるが、生産上個別又は複数の部材で構成され、個々の部材がプレス加工された後、溶接等で一体化される。部品として、フェース部4、ソール部3、クラウン部2、ホーゼル部7、ウェイトの5点で構成される。
バック部3aは、クラウン部2とソール部3の間の部分で、フェース部4に対向して構成され、ドライバークラブヘッド1の打撃方向の後方部に当たる。このようにヘッド部1は板素材を所定形状にブランクし、加熱してプレス成形する。プレスされた後、バリを削除し、TIG溶接を行う。本実施の形態においては、材料はチタン合金であり、部品はフェース部4とソール部3を突き合わせ、この後にホーゼル部7を接合し、プレスされたクラウン部2関係の部材をTIG溶接で結合する。このようにして一体化されたドライバークラブヘッド1が構成される。
以下、その実施の形態について詳細について説明する。図1、図2はドライバークラブヘッド1の外観を示す図であり、ライ角60度のアドレスポジションに置いたときの状態を示す外観図である。このドライバークラブヘッド1は外観形状においては、従来と本質的に異なる点はない。本実施の形態の特徴は、クラウン部2に改良を加えたものである。図3は、図1と同様の平面図であり模式的に示す説明図である。
このドライバークラブヘッド1の大きさは、本実施の形態ではフェース部4からクラウン部2(又はバック部3a)の背面10までの寸法Aで示す。即ち、寸法Aは、クラウン部2に対して鉛直(垂直)方向に投影したときのクラブヘッド面の幅である(図3参照)。略式にこの寸法の半分の位置に中心線Bを設けた。ヒール部9からトウ部5までの長さ、ソール部3からクラウン部2の頂部までの長さは、寸法Aと同様に、ゴルフ規則のクラブのデザインに規定された範囲である。
本発明の実施の形態では、この中心線Bよりフェース部4側に、言い換えるとフェース部4側と中心線Bの間にウェイト8を設けてある。後述するように複数個のウェイトを配置する場合は、ウェイト全体として中心線Bよりフェース部4側にウェイトの重心を設けることになる。このウェイト8は、クラウン部2の内部の裏面側に、金属等の重量部材が溶接又は溶射されたものである。ウェイト8はクラウン部2の表面に設けてもよいが、外観上よくないのでクラウン部2の内部の裏面側に設けるのが好ましい。
このウェイト8はクラウン部2内部の裏面側の壁面(内壁面)であればどの位置でもよいが、前述のとおり中心線Bよりフェース部4側に設けるのがよい。このウェイト8の具体的な位置は、寸法Aが70〜127mmであれば、フェース部4側から中心線B、言い換えるとフェース部4側から背面10側へ5〜60mm程度離間した中間部の位置が好ましい。又ウェイト8の重さは5〜25gである。
又、クラウン部2等の内部の裏面側に設けられるウェイトは、クラウン部2の内壁面に直接設けられたウェイト以外に、ソール部3又はバック部3aに、あるいはトウ部5又はヒール部9に、個別に又は複数箇所に設けられたウェイトを含んでもよい。更に、この複数のウェイトが2個以上に分割されて設けられる場合、例えば、ソール部3やバック部3aに設けられた場合、あるいはトウ部5やヒール部9に設けられた場合は、一部のウェイトが中心線Bよりバック部3a側にあっても、それらの複数のウェイトの重心が中心線Bよりフェース部4側になるように各ウェイトが設けられていればよい。
このドライバークラブヘッド1の製造において、ヘッド部1はクラウン部2を最後に溶接して完成するが、この工程の前にクラウン部2の裏面側にウェイト8を設ける。このウェイト8は形状的には制約されないが、前述のように従来に比し重心の位置がフェース部4側に移る位置にウェイト8を設けるのがよい。
本実施の形態においては、図3に示すように中心線Bよりフェース部4側に板状のウェイト8を設けた。この位置は、例えば、本実施の形態においては、フェース部4より19mmの位置に10gのウェイト8を設けている。前述した寸法Aの幅は90mmから92mm前後であるから、実際のウェイト重心位置は19mmをやや超える寸法となる。従って、この場合のウェイト8の重心位置は、中心線Bとフェース部4の間の位置である。
又このウェイト8に付加して中心線B近傍に別のウェイト8aを設けることも可能である。更にクラウン部2内部のバック3a側にウェイトの一部を分割して設けることも可能であるが、これらのウェイト8を配置しても全体の重心位置が中心線Bよりフェース部4側になっていればよい。これは、クラウン部2に付加してソール部3又はバック部3aに、あるいはトウ部5又はヒール部9にウェイトを設けた場合であっても同様である。
厳密には、ゴルフクラブをライ角60度のアドレスポジションに据えて鉛直方向に投影したとき、中心線(B)よりフェース部4側に重心が存在するように複数のウェイトが配置されていると良い。図4は、図2のX−X断面を示す図である。本発明の主要要素であるロフト角度について、ロフト角度αが大きくなると、ボールは上方へ飛び、ロフト角度αが小さいと、ボールは水平方向に向かって飛ぶ。
ウェイト8は前述のようにクラウン部2の内部の裏面側に図4に示すように重量部材として金属が溶接又は溶射で固定されている。この図4の例は、クラウン部2の内壁面にのみウェイト8を設けた構成であるが、このウェイト8は図に示した以外にこのウェイト8近傍に分割して並列に付加して設けられてもよく、又、前述のように、ソール部3、バック部3a、トウ部5、ヒール部9に付加して設けられていてもよい。
本発明は、クラウン部2に加えて他の部位にもウェイトを設けて目的を達成することができると説明したが、次にその具体的な例を説明する。クラウン部2のウェイトに加えて、ウェイトはソール部3、バック部3a、トウ部5、ヒール部9の少なくとも1以上の配置箇所に設けられるが、3つのウェイトを異なる部位に設ける例を説明する。図5は、ウェイトとして、クラウン部2にクラウンウェイト8bを、ソール部3にソールウェイト8cを、バック部3aにバックウェイト8dを設けた例を示している。この例ではクラウンウェイト8bを含め3つの部位の位置にウェイトがあり、ウェイトの位置は異なるが、その重心位置は前述した中心線Bよりフェース部4側に位置する。
図6は、クラウン部2にクラウンウェイト8bを、トウ部5にトウウェイト8dを、ヒール部9にヒールウェイト8fをそれぞれ配置した例を示している。この例も3つの部位の位置にウェイトがあるが、重心位置に関しては図5に示す実施の形態と同様であり、その効果も同様である。いずれの例もクラウン部2のウェイト8bに他の部位のウェイトを追加する構成である。又、その形状や取り付け方法についても限定されることはない。
本実施の形態においては、ロフト角度の大きさにかかわらず、打撃テストにより、バックスピン量を減らし、飛距離の出る結果が出ている。即ち、スプリング効果を示す例えば反撥係数の許容値に関わるC.O.R.の規制対象であるロフト角度が15度以下で、ゴルフクラブの性能を向上させるとともに、ロフト角度15度以上であっても、同様にその性能を向上させるようにした。
本実施の形態の結果から、ロフト角度は11度前後、具体的には11±2度が好ましいが、15度以上の大きい角度であってもよい結果がでている。従来に比し、ロフト角度を大きくして打ち易くし、適正なバックスピン量を得ることを実現させた。一般にゴルファーは、アドレス時にフェース部4の面が見えた方が心理的に安心し、打ち易くなるからである。以下、その打撃結果をデータの図をもとに実施例(実験例)で説明する。
次に、前述した本発明の構成に関わる性能向上の実施例についてデータをもとに説明する。図7から図19は、本発明を実施の形態で示すゴルフクラブに適用した実験結果のものである。図7は、ロフト角度が15.5度の場合で、図に示すように、フェース部4から19mmの寸法位置(ウェイトの中心位置に対しては26mm)に10gのウェイト8bを設け、更にこのウェイト8b近傍中心寄りのソール部3に10gのウェイト8cを設けた。このゴルフクラブの前述した寸法Aは、同様に90.5mmである。10回打撃を行った結果であるが、バックスピン量の平均値は、2674.0rpmであった。
図8は、図7と同じ条件による他の例で、図に示すように、フェース部4から19mmの寸法位置に10gのウェイト8bを設け、更にこのウェイト8b近傍寄りのソール部3に5gのウェイト8cを設け、さらにバック部3aに10gのウェイト8dを設けた例である。10回打撃を行った結果であるが、バックスピン量の平均値は、2714.0rpmであった。
図9は、ロフト角度が11度の場合で、図に示すように、フェース部4から19mmの寸法位置に10gのウェイト8bを設け、更にバック部3aに10gのウェイト8dを設けた例である。このゴルフクラブの前述した寸法Aは、92.1mmである。10回打撃を行った結果であるが、バックスピン量の平均値は、2239.0rpmであった。
図10は、図9と同じ条件による他の例で、図に示すように、フェース部4から19mmの寸法位置に10gのウェイト8bを設け、更にソール部3中央に10gのウェイト8cを設けた例である。10回打撃を行った結果であるが、バックスピン量の平均値は、2423.0rpmであった。
図11から図13は、ウェイトを本発明の構成と異なる位置に設けた例であり、本発明の構成との比較のための比較例として実験したものである。図11は、ロフト角度11度の場合で、ウェイト8bをクラウン部2の内壁面にのみフェース部4から47mmの位置に設けた例である。即ち、この構成は、前述した中心線Bよりバック部3a側にウェイト8bを配置した例である。この例によると、7回打撃を行ったテスト結果では、飛距離は、前述の場合と極端な違いはないが、バックスピン量は平均値で3205.7rpmであり、3,000rpmを超え大きな数値を示している。
図12と図13は、ロフト角度15.5度の場合で、クラウン部2にウェイトを設けず、ソール部3及びバック部3aに設けた例である。図12は、フェース部4寄りにソール部3に15g、バック部3aに10gのウェイト8c、8dを設けた例である。この二つのウェイトの重心は、前述した中心線Bよりフェース部4側にあるが、5回の打撃テストの結果は、バックスピン量3072.0rpmであった。又、図13は、ソール部3中央に10g、バック部3aに10gのウェイト8c、8dを設けた例である。この二つのウェイトの重心は、中心線Bよりバック部3a側にある。図12と同様に5回の打撃テストの結果は、バックスピン量が3136.0rpmであった。いずれもバックスピン量は3,000rpmを超えた結果となっている。又、飛距離が出ている結果にもなっていない。
次に図14から図16に示す図は、ウェイトの量を同じ条件にして、クラウン部2にウェイト8bを設け、フェース部4に対するウェイトの位置が異なる場合の比較結果を示したものである。ロフト角度は、11度である。図14は、フェース部リーディングより5mmの位置に25gのウェイト8bを設けた場合、図15は、フェース部リーディングより19mmの位置に25gのウェイト8bを設けた場合、図16は、フェース部リーディングより33mmの位置に25gのウェイト8bを設けた場合である。
結果は前述の図11から図13の場合と比べると、いずれも好結果となっているが、特に、図15の場合が、バックスピン量が5回の打撃テストで平均2166rpmを示し、また飛距離も出ていて、最も効果が大きい結果となっている。この結果は、ウェイト8bの位置をフェース部4よりやや離し、ウェイト8bを前述した中心線Bとフェース部4の中間部に設けることが好結果をもたらすことを示している。
図17から図19は、クラウン部2にウェイト8bを設け、フェース部4に対するウェイトの位置をフェース部リーディングより19mmと同じ条件にし、ウェイトの量を変えた場合の打撃テスト結果である。図17は、クラウン部2に15g、ソール部3に10gのウェイトの場合、図18は、クラウン部2に10g、ソール部3に10g、バック部3aに5gのウェイトの場合、図19は、クラウン部2に10g、ソール部3に5g、バック部3aに10gのウェイトの場合である。
いずれも飛距離が出ていて、バックスピン量が小さく、好結果となっている。3例の中では、図17の場合が最もよい結果となっていて、バックスピン量は、5回の打撃テストの平均で、2018rpmであった。前述の図15の結果を確認した結果となっている。又、実験で使用したクラウン部2の素材は、Ti―15V―3Cr―3Sn―3Al 板厚1.0mmである。
これらの実験結果によると、本発明の構成は、ロフト角度が11度の場合は、飛距離、バックスピン量ともに好結果となっていて、本発明の効果が確認されるが、ロフト角度が15.5度と高い場合においても、バックスピン量が小さく(3000rpm以下)なっていて、本発明の効果が実証されている。
図1は、本発明のドライバークラブヘッドの平面図である。 図2は、本発明のドライバークラブヘッドの正面図である。 図3は、本発明のドライバークラブヘッド構成を示す説明図である。 図4は、図2のX−X断面図で、クラウン部のみにウェイトを設けた例を示している。 図5は、図2のX−X断面図で、クラウン部、ソール部、バック部にウェイトを設けた例を示している。 図6は、図2と同じ方向の断面図で、クラウン部、トウ部、ヒール部にウェイトを設けた例を示している。 図7は、実施の形態におけるヘッドのバックスピン効果を示す図で、ロフト角度が15.5度の場合のデータを示す図である。 図8は、図7の場合における他の実施例を示すデータの図である。 図9は、実施の形態におけるヘッドのバックスピン効果を示す図で、ロフト角度が11度の場合のデータを示す図である。 図10は、図9の場合における他の実施例を示すデータの図である。 図11は、ロフト角度が11度で、クラウン部のウェイトをフェース部から47mmの位置に設けたデータを示す図である。 図12は、ロフト角度が15.5度で、クラウン部にウェイトを設けず、ソール部とバック部にウェイトを設けた場合のデータを示す図である。 図13は、図12の場合と同様で、ウェイトの条件を変えた場合のデータを示す図である。 図14は、ロフト角度が11度で、クラウン部に25gのウェイトをリーディングより5mmの位置に設けた場合のデータを示す図である。 図15は、ロフト角度が11度で、クラウン部に25gのウェイトをリーディングより19mmの位置に設けた場合のデータを示す図である。 図16は、ロフト角度が11度で、クラウン部に25gのウェイトをリーディングより33mmの位置に設けた場合のデータを示す図である。 図17は、ロフト角度が11度で、クラウン部にリーディングより19mmの位置にウェイトを設けたデータを示す図で、ウェイトはクラウン部15g、ソール部10gの場合である。 図18は、ロフト角度が11度で、クラウン部にリーディングより19mmの位置にウェイトを設けたデータを示す図で、ウェイトはクラウン部10g、ソール部10g、バック部5gの場合である。 図19は、ロフト角度が11度で、クラウン部にリーディングより19mmの位置にウェイトを設けたデータを示す図で、ウェイトはクラウン部10g、ソール部5g、バック部10gの場合である。
符号の説明
1…ドライバークラブヘッド
2…クラウン部
3…ソール部
3a…バック部
4…フェース部
5…トウ部
6…シャフト
7…ホーゼル部
8…ウェイト
9…ヒール部
A…クラブヘッド面の幅
B…中心線

Claims (12)

  1. 金属製中空ゴルフクラブヘッドの打撃方向の前面に配置され、ゴルフボールを打撃するための打撃面を有するフェース部と、
    前記金属製中空ゴルフクラブヘッドの下部を形成するソール部と、
    前記金属製中空ゴルフクラブヘッドの上部を形成するクラウン部と、
    前記金属製中空ゴルフクラブヘッドの前記打撃方向の後方部を形成するバック部と、
    前記金属製中空ゴルフクラブヘッドの前部を形成するトウ部と、
    前記金属製中空ゴルフクラブヘッドの後部を形成するヒール部と
    からなるゴルフクラブにおいて、
    前記ゴルフクラブをアドレスポジションに据えて鉛直方向に投影したとき、前記フェース部から前記クラウン部の背面までの幅(A)の中心線(B)より前記フェース部側に重心を有するウェイトが配置されている
    ことを特徴とするゴルフクラブ。
  2. 請求項1に記載のゴルフクラブにおいて、
    前記ウェイトは、前記クラウン部に配置されたものである
    ことを特徴とするゴルフクラブ。
  3. 請求項1又は2に記載のゴルフクラブにおいて、
    前記ウェイトは、前記クラウン部の裏面側に複数個配置されている
    ことを特徴とするゴルフクラブ。
  4. 請求項1又は2に記載のゴルフクラブにおいて、
    前記金属製中空ゴルフクラブヘッドのロフト角は、反撥係数許容値の規制範囲内の角度で11±2度の角度である
    ことを特徴とするゴルフクラブ。
  5. 請求項1又は2に記載のゴルフクラブにおいて、
    前記金属製中空ゴルフクラブヘッドのロフト角は、反撥係数許容値の規制範囲外の角度で15度を超える角度である
    ことを特徴とするゴルフクラブ。
  6. 請求項1又は2に記載のゴルフクラブにおいて、
    前記ウェイトは、前記クラウン部の裏面側に溶接又は溶射により固定された重量部材である
    ことを特徴とするゴルフクラブ。
  7. 請求項1又は2に記載のゴルフクラブにおいて、
    前記ウェイトは、前記クラウン部のウェイト以外に、前記ソール部、前記バック部、前記トウ部、及び前記ヒール部から選択される1以上の箇所に配置されているウェイトを含むものである
    ことを特徴とするゴルフクラブ。
  8. 請求項1又は2に記載のゴルフクラブにおいて、
    前記ウェイトの重心は、前記幅が70〜127mmの場合、前記フェース部から前記背面側に5〜60mm離間した位置に配置された5〜25gのウェイトである
    ことを特徴とするゴルフクラブ。
  9. 請求項7に記載のゴルフクラブにおいて、
    前記ウェイトは、前記クラウン部と前記ソール部及び前記バック部の3つの部位に設けられたウェイトから構成されている
    ことを特徴とするゴルフクラブ。
  10. 請求項7に記載のゴルフクラブにおいて、
    前記ウェイトは、前記クラウン部と前記トウ部及び前記ヒール部の3つの部位に設けられたウェイトから構成されている
    ことを特徴とするゴルフクラブ。
  11. 請求項9に記載のゴルフクラブにおいて、
    前記ウェイトの重心は、前記幅が70〜127mmの場合、前記フェース部から前記背面側に5〜60mm離間した位置に配置された5〜25gのウェイトである
    ことを特徴とするゴルフクラブ。
  12. 請求項10に記載のゴルフクラブにおいて、
    前記ウェイトの重心は、前記幅が70〜127mmの場合、前記フェース部から前記背面側に5〜60mm離間した位置に配置された5〜25gのウェイトである
    ことを特徴とするゴルフクラブ。
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