JP2004274604A - Ofdm受信装置 - Google Patents

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幸俊 真田
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Abstract

【課題】複数のアンテナ素子で受信した信号をアナログ合成して通信路における周波数特性を改善する。
【解決手段】各アンテナ素子毎に、ベースバンド信号に対し固定的な遅延量を与える遅延回路と、ベースバンド信号又は前記固定的な遅延量が与えられたベースバンド信号のいずれか一方を選択的に出力するスイッチ回路を設け、信号処理されたキャリア信号に基づいて各スイッチ回路のオン/オフの組み合わせを決定するという簡素の回路構成により、選択ダイバーシティ型のOFDM受信装置を構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各キャリアがシンボル区間内で相互に直交するように各キャリアの周波数が設定されたOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式の受信装置に係り、特に、ダイバーシティ受信を行なうことによりにより2波目以降の遅延波を打ち消す又は弱めるようなチャネル特性を得るOFDM受信装置に関する。
【0002】
さらに詳しくは、本発明は、複数のアンテナ素子で受信した信号をアナログ合成して通信路における周波数特性を改善するOFDM受信装置に係り、特に、比較的小さな回路規模により構成され、低消費電力でダイバーシティ受信を効率的に行なうOFDM受信装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
近年、携帯電話や車載電話など移動通信の普及と需要が目覚しく進展している。今や誰もが移動通信機器を使用し、社会生活上の必需品として認知されつつある。ところが、移動伝搬環境で無線伝送を行なう場合、フェージングによる伝送品質の劣化が特に問題となる。
【0004】
無線伝送の高速化・高品質化を実現する技術として「OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式」が期待されている。OFDM方式とは、マルチキャリア(多重搬送波)伝送方式の一種で、各キャリアがシンボル区間内で相互に直交するように各キャリアの周波数が設定されている。
【0005】
OFDM方式における情報伝送の一例は、シリアルで送られてきた情報を情報伝送レートより遅いシンボル周期毎にシリアル/パラレル変換して出力される複数のデータを各キャリアに割り当ててキャリア毎に変調を行ない、その複数キャリアについて逆FFTを行なうことで周波数軸での各キャリアの直交性を保持したまま時間軸の信号に変換して送信する。
【0006】
例えば、各キャリアはBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調を行なうとして情報伝送速度の256分の1のシンボル周期でシリアル/パラレル変換するとキャリア総数は256となり、逆FFTは256キャリアについて行なうことになる。復調はこの逆の操作、すなわちFFTを行なって時間軸の信号を周波数軸の信号に変換して各キャリアについてそれぞれの変調方式に対応した復調を行ない、パラレル/シリアル変換して元のシリアル信号で送られた情報を再生するといったことで行なわれる。
【0007】
OFDM伝送方式は、遅延波があっても良好な伝送特性を有することが実験で確かめられている。例えば、無線LANの規格として当業界において広く知られているIEEE802.11a規格では、5GHz帯でOFDM方式を用い、伝送速度最大54Mbpsを可能にしている。
【0008】
OFDM方式による伝送は、同じ伝送容量のシングルキャリア伝送方式に比べ、1シンボル周期が長くなるので、到来波の遅延時間差が大きなマルチパス・フェージングや選択性フェージングに対する耐フェージング特性が強いという特徴がある。しかしながら、各到来波の遅延時間差が比較的小さなフラット・フェージングに対する耐フェージング特性は強いとは言い難い。
【0009】
図4には、マルチパス路におけるOFDM信号の周波数特性を示している。第1到来波(例えば直接波などの所望波)に対して振幅ρ、遅延τの第2遅延波(反射波などの干渉波)が受信される通信路においては、OFDM信号の周波数特性は、周波数差1/τ毎に1−ρの信号振幅となる。特に、インターリーバのサイズM×N、キャリア間隔Δfのとき、M/τ=Δf若しくはN/τ=Δfが成り立つ場合には、受信側においてデインターリーブ後の符号シンボルの振幅が連続して落ち込み、バースト的な誤りを起こす。
【0010】
このような受信信号振幅が落ち込むキャリアにおいては、信号間の相関が小さくなるように配置された複数のアンテナで受信した信号を用いる「ダイバーシティ(diversity)受信」が有効であることが知られている。
【0011】
図5には、IEEE802.11a用のアレーアンテナを用いたOFDM受信機の構成例(従来例)を示している(例えば、非特許文献1を参照のこと)。
【0012】
各アンテナ1−1〜1−Lで受信された各受信信号は、それぞれ対応するRF及びIF回路2−1〜2−LによってRF周波数帯からベースバンド信号にダウンコンバートされる。次いで、ダウンコンバートされた各ベースバンド信号は、それぞれ対応するA/D変換器3−1〜3−Lによってディジタル信号に変換される。さらに、時間軸の各ディジタル信号をDFT(ディジタル・フーリエ変換部)4−1〜4〜Lによってフーリエ変換して周波数軸上の各キャリア信号として取り出す。
【0013】
選択合成部5は、アンテナ1、RF及びIF回路2、A/D変換器3、及びDFT4からなる各受信系統で受信された信号のキャリアの電力を比較し、例えばその最大のものを選択して取り出す。その後、選択されたキャリアは、デインターリーバ6においてデインターリーブされ、復号器7において復号され、元の送信情報に復元される。
【0014】
図6には、選択合成の原理を図解している。但し、説明の簡素化のため、アレーアンテナのアンテナ本数(すなわち受信系統の個数)は2とする。
【0015】
同図には、アンテナ1−1及びアンテナ1−2で受信された信号の各キャリアの電力が示されている。周波数f1、f4、f5で伝送された各信号に関しては、アンテナ1−1で受信された信号の方が受信電力が大きく、また、周波数f2、f4で伝送された各信号に関しては他方のアンテナ1−2で受信された信号の方が受信電力が大きい。
【0016】
このような場合、選択合成部5では、周波数f1、f4、f5ではアンテナ1−1で受信された信号を選択するが、周波数f2、f4ではアンテナ1−2で受信された信号を選択する。このような操作によって、各キャリアのSN比を改善する。
【0017】
しかしながら、図5に示すような選択ダイバーシティ型のOFDM受信機の構成の場合、各アンテナ素子毎にA/D変換器及びDFTを装備する必要があり、回路規模の増大、これに伴う消費電力の増加、製造コストの増大といった問題を招来する。
【0018】
これに対し、RF及びIF回路通過後のベースバンド信号をアナログ的に合成した後、これら合成した信号をA/D変換及びフーリエ変換するという方法が考案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照のこと)。
【0019】
図7には、RF及びIF回路通過後のベースバンド信号をアナログ的に合成した後、これら合成した信号をA/D変換及びフーリエ変換するように構成されたOFDM受信機の構成例(従来例)を示している。
【0020】
同図において、各アンテナ1−1〜1−Lで受信された各受信信号は、それぞれ対応するRF及びIF回路2−1〜2−LによってRF周波数帯からベースバンド信号にダウンコンバートされる。次いで、ダウンコンバートされた各ベースバンド信号は、それぞれ対応するアナログ位相シフタ13−1〜13−Lに入力される。各アナログ位相シフタ13−1〜13−Lでは、サブキャリア振幅計測回路9から指示される移相量だけ位相をシフトすることにより受信信号の周波数特性を補正する。そして、合成回路14は、各アナログ位相シフタ13−1〜13−Lの出力を合成する。
【0021】
その後、合成回路14の出力は、A/D変換器15によってディジタル信号に変換され、DFT16によってフーリエ変換され周波数軸上の各キャリア信号が取り出される。さらに、ディジタル変換部が出力するディジタル信号をデインターリーブ処理するデインターリーバ17並びに復号処理する復号器18が装備されている。
【0022】
サブキャリア振幅計測回路9は、取り出された各サブキャリア信号を基に、各アナログ位相シフタ13−1〜13−Lにおける位相シフト量を制御する。例えば、アナログ信号を合成し直接波と遅延派の受信電力比1:ρの比率を変化させる。
【0023】
図7に示すような、RF及びIF回路通過後のベースバンド信号をアナログ的に合成した後、これら合成した信号をA/D変換及びフーリエ変換するというOFDM受信機の構成によれば、各アンテナ素子毎にA/D変換器及びDFTを装備する必要はなくなるが、各アンテナ素子にアナログ位相シフタ13を配設する必要が生じる。このため、アナログ回路規模の増加や、アナログ位相シフタの安定性の問題がある。
【0024】
【特許文献1】
特開平10−210099号公報、図1
【特許文献2】
特開2001−160708号公報、図1
【非特許文献1】
松本洋一、望月伸晃、梅比良正弘共著「TDMA−TDD広帯域移動無線通信システム用OFDMサブチャネル空間合成送信ダバーシチ」(電気情報通信学会技術報告,Rcs97−209)
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ダイバーシティ受信を行なうことによりにより2波目以降の遅延波を打ち消す又は弱めるようなチャネル特性を得ることができる、優れたOFDM受信装置を提供することにある。
【0026】
本発明のさらなる目的は、複数のアンテナ素子で受信した信号をアナログ合成して通信路における周波数特性を改善することができる、優れたOFDM受信装置を提供することにある。
【0027】
本発明のさらなる目的は、比較的小さな回路規模により構成され、低消費電力でダイバーシティ受信を効率的に行なうことができる、優れたOFDM受信装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、複数のOFDM(直交周波数多重分割)受信信号を選択的に使用するOFDM受信装置であって、
受信アンテナと、該受信アンテナを介して受信した信号をRF周波数帯からベースバンド信号にダウンコンバートするRF部と、該ダウンコンバートされたベースバンド信号に対し固定的な遅延量を与える遅延回路部と、ベースバンド信号又は前記固定的な遅延量が与えられたベースバンド信号のいずれか一方を選択的に出力する選択部をそれぞれ含む複数の受信系統と、
各受信系統からの出力を合成する合成部と、
前記合成部の出力信号をA/D変換してディジタル信号に変換するディジタル変換部と、
前記ディジタル変換部により変換されたディジタル信号をフーリエ変換して周波数軸上の各キャリア信号として取り出すフーリエ変換部と、
前記フーリエ変換部により取り出された各キャリア信号に基づいて前記の各受信系統の前記選択部における選択動作を制御する制御部と、
を具備することを特徴とするOFDM受信装置である。ここで、前記ディジタル変換部が出力するディジタル信号をデインターリーブ処理するデインターリーバ並びに復号処理する復号器をさらに備えていてもよい。
【0029】
無線伝送の高速化・高品質化を実現する技術として、マルチキャリア(多重搬送波)伝送方式の一種であるOFDM方式が期待されている。OFDM方式における情報伝送の一例は、シリアルで送られてきた情報を情報伝送レートより遅いシンボル周期毎にシリアル/パラレル変換して出力される複数のデータを各キャリアに割り当ててキャリア毎に変調を行ない、その複数キャリアについて逆FFTを行なうことで周波数軸での各キャリアの直交性を保持したまま時間軸の信号に変換して送信する。
【0030】
OFDM方式による伝送は、同じ伝送容量のシングル・キャリア伝送方式に比べ、1シンボル周期が長くなるので、到来波の遅延時間差が大きなマルチパス・フェージングや選択性フェージングに対する耐フェージング特性が強い。一方、各到来波の遅延時間差が比較的小さなフラット・フェージングに対する耐フェージング特性は強いとは言い難い。
【0031】
フラット・フェージングに対する有効な対策としては、信号間の相関が小さくなるように配置された複数のアンテナで受信した信号を用いるダイバーシティ受信が有効であることが知られている。
【0032】
しかしながら、従来の選択ダイバーシティ型のOFDM受信機の構成の場合、各アンテナ素子毎にA/D変換器及びDFTを装備する必要があり、回路規模の増大、これに伴う消費電力の増加、製造コストの増大といった問題がある。
【0033】
また、RF及びIF回路通過後のベースバンド信号をアナログ的に合成した後、これら合成した信号をA/D変換及びフーリエ変換するというOFDM受信機構成によれば、各アンテナ素子毎にA/D変換器及びDFTを装備する必要はなくなるが、各アンテナ素子にアナログ位相シフタ13を配設する必要が生じる。このため、アナログ回路規模の増加や、アナログ位相シフタの安定性の問題がある。
【0034】
そこで、本発明では、各アンテナ素子毎に、ベースバンド信号に対し固定的な遅延量を与える遅延回路と、ベースバンド信号又は前記固定的な遅延量が与えられたベースバンド信号のいずれか一方を選択的に出力するスイッチ回路を設け、信号処理されたキャリア信号に基づいて各スイッチ回路のオン/オフの組み合わせを決定するという簡素の回路構成により、選択ダイバーシティ型のOFDM受信装置を構成した。
【0035】
したがって、本発明によれば、OFDM受信装置における回路規模の増大、これに伴う消費電力の増加、製造コストの増大といった問題を解決することができる。また、各アンテナ素子の受信信号に対して固定的な遅延を与えるので、アナログ回路規模の増加や、遅延量の可変制御のためのアナログ位相シフタの安定性といった問題を解消することができる。
【0036】
ここで、制御部は、第2波以降の遅延波を打ち消すように、各受信系統におけるスイッチ動作の組み合わせを決定するようにすればよい。これは、言い換えれば、キャリア信号に基づいて、直接波と遅延波の受信信号電力が一定量以上の違いを示すようなスイッチ動作の組み合わせを推定することに相当する。
【0037】
あるいは、受信電力の落ち込みが小さくなるように、各受信系統のスイッチのオン/オフの組み合わせを決定するようにすればよい。送信機側からは通常基準位相のみを送るパイロット・キャリアが送られている。したがって、OFDM受信装置側では、パイロット・キャリアを好適に得られるように、各受信系統のスイッチのオン/オフの組み合わせを決定するようにすればよい。
【0038】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
【0040】
図1には、本発明の一実施形態に係るOFDM受信装置の構成を模式的に示している。
【0041】
各アンテナ1−1〜1−Lでは、それぞれ異なる指向性を以ってOFDM伝送信号が受信される。そして、各受信信号は、それぞれ対応するRF及びIF回路2−1〜2−LによってRF周波数帯からベースバンド信号にダウンコンバートされる。
【0042】
次いで、ダウンコンバートされた各ベースバンド信号は、それぞれ対応する遅延回路31−1〜31−Lに入力され、固定的な遅延量が与えられる。そして、後続のSPDT(Single Pole Double Throw)スイッチ41−1〜41−Lは、RF及びIF回路2−1〜2−Lの出力端子、又は遅延回路31−1〜31−Lの出力端子を選択的に合成回路51に接続する。そして、合成回路51は、これら各受信系統からの出力信号を合成する。
【0043】
その後、合成回路51の出力は、A/D変換器61によってディジタル信号に変換され、DFT71によってフーリエ変換され周波数軸上の各キャリア信号が取り出される。さらに、ディジタル変換部が出力するディジタル信号をデインターリーブ処理するデインターリーバ81並びに復号処理する復号器91が装備されている。
【0044】
信号処理部101は、DFT71によって取り出された各キャリア信号を信号処理する。そして、スイッチング制御部102は、第2波以降の遅延波を打ち消すように、各受信系統におけるSPDTスイッチ41−1〜41−Lのオン/オフの組み合わせを決定し、SPDTスイッチ41−1〜41−Lへ指示信号を出力する。
【0045】
信号処理部101は及びスイッチング制御部102は、第2波以降の遅延波を打ち消すように、各受信系統におけるSPDTスイッチ41−1〜41−Lのオン/オフの組み合わせを決定する。これは、言い換えれば、キャリア信号に基づいて、直接波と遅延波の受信信号電力が一定量以上の違いを示すようなスイッチ動作の組み合わせを推定することに相当する。
【0046】
あるいは、受信電力の落ち込みが小さくなるように、SPDTスイッチ41−1〜41−Lのオン/オフの組み合わせを決定するようにすればよい。送信機側からは通常基準位相のみを送るパイロット・キャリアが送られている。したがって、OFDM受信装置側では、パイロット・キャリアを好適に得られるように、SPDTスイッチ41−1〜41−Lのオン/オフの組み合わせを決定するようにすればよい。
【0047】
本実施形態に係るOFDM受信装置の遅延合成の効果について、図2及び図3を参照しながら説明する。
【0048】
図2には、直接波と遅延波の電力比が1:1の場合の周波数帯域と伝達関数の関係を示している。
【0049】
第1波と第2波が1/Δfの遅延量を以って受信装置に到来した場合、図示の通り、伝達関数は多くの周波数大域に対して大きな落ち込みを見せる。
【0050】
また、図3には、直接波と遅延波の電力比が1:0.5の場合の周波数帯域と伝達関数の関係を示している。
【0051】
この場合、第2波が打ち消されて周波数方向の信号の落ち込みが改善されている。直接波と遅延波の受信信号電力が一定量以上の違いを示すように、SPDTスイッチSPDTスイッチ41−1〜41−Lのオン/オフの組み合わせを決定することにより、バースト誤りを防ぎ、インターリーブ及び誤り訂正符号の効果を発揮させることができる。
【0052】
[追補]
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0053】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、複数のアンテナ素子で受信した信号をアナログ合成して通信路における周波数特性を改善することができる、優れたOFDM受信装置を提供することができる。
【0054】
また、本発明によれば、比較的小さな回路規模により構成され、低消費電力でダイバーシティ受信を効率的に行なうことができる、優れたOFDM受信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るOFDM受信装置の構成を模式的に示した図である。
【図2】本発明に係るOFDM受信装置の遅延合成の効果を説明するための図である。
【図3】本発明に係るOFDM受信装置の遅延合成の効果を説明するための図である。
【図4】マルチパス路におけるOFDM信号の周波数特性を示した図である。
【図5】IEEE802.11a用のアレーアンテナを用いたOFDM受信機の構成例(従来例)を示した図である。
【図6】OFDM受信機における選択合成の原理(従来技術)を説明するための図である。
【図7】RF及びIF回路通過後のベースバンド信号をアナログ的に合成した後、これら合成した信号をA/D変換及びフーリエ変換するように構成されたOFDM受信機の構成例(従来例)を示した図である。
【符号の説明】
1−1〜1−L…アンテナ
2−1〜2−L…RF及びIF回路
3−1〜3−L…A/D変換器
4−1〜4〜L…DFT
5…選択合成部
6…デインターリーバ
7…復号器
9…サブキャリア振幅計測回路
13−1〜13−L…アナログ位相シフタ
14…合成回路
15…A/D変換器
16…DFT
31−1〜31−L…遅延回路
41−1〜41−L…SPDTスイッチ
51…合成回路
61…A/D変換器
71…DFT(ディジタル・フーリエ変換部)
81…デインターリーバ
91…復号器
101…信号処理部
102…スイッチング制御部

Claims (7)

  1. 複数のOFDM(直交周波数多重分割)受信信号を選択的に使用するOFDM受信装置であって、
    受信アンテナと、該受信アンテナを介して受信した信号をRF周波数帯からベースバンド信号にダウンコンバートするRF部と、該ダウンコンバートされたベースバンド信号に対し固定的な遅延量を与える遅延回路部と、ベースバンド信号又は前記固定的な遅延量が与えられたベースバンド信号のいずれか一方を選択的に出力する選択部をそれぞれ含む複数の受信系統と、
    各受信系統からの出力を合成する合成部と、
    前記合成部の出力信号をA/D変換してディジタル信号に変換するディジタル変換部と、
    前記ディジタル変換部により変換されたディジタル信号をフーリエ変換して周波数軸上の各キャリア信号として取り出すフーリエ変換部と、
    前記フーリエ変換部により取り出された各キャリア信号に基づいて、前記の各受信系統の前記選択部における選択動作を制御する制御部と、
    を具備することを特徴とするOFDM受信装置。
  2. 前記ディジタル変換部が出力するディジタル信号をデインターリーブ処理するデインターリーバ並びに復号処理する復号器をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信装置。
  3. 前記制御部は、第2波以降の遅延波を打ち消すように、各受信系統の選択部における選択動作の組み合わせを選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信装置。
  4. 前記制御部は、第2波以降の遅延波を打ち消すように、各受信系統の選択部における選択動作の組み合わせを選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信装置。
  5. 前記制御部は、前記フーリエ変換部により取り出された各サブキャリアの電力が強くなるように、各受信系統の選択部における選択動作の組み合わせを選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信装置。
  6. 前記制御部は、受信電力の落ち込みが小さくなるように、各受信系統の選択部における選択動作の組み合わせを選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信装置。
  7. 送信機側からは基準位相のみを送るパイロット・キャリアが送られており、
    前記制御部は、パイロット・キャリアを好適に得られるように、各受信系統の選択部における選択動作の組み合わせを選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009516420A (ja) * 2005-11-14 2009-04-16 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 帯域幅可変受信機

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