JP2004274544A - 振動子保持構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】音声情報を人体に伝達する振動子1をケース2内部に収容する振動子保持構造であって、振動子1は、ジンバル機構により、ケース2内部において直交する2軸回りに揺動可能に支持されており、ケース2の開口部に吸盤4が設けられた振動子保持構造。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動子保持構造に関し、より詳しくは、音声情報を人体に伝達する振動子をケース内部に収容する振動子保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
音声情報を人体に伝達する振動子として、難聴者用の補聴器に用いられるものが知られている。補聴器には、音の振動が鼓膜を介して脳の聴覚器官に伝達される気導型の補聴器と、音の振動が鼓膜を介さずに頭蓋骨などから直接人体に伝わる骨導型の補聴器とがあり、振動子を人体の所定部位に取り付けて使用する。最近では、振動子を介して超音波振動を脳の聴覚器官に伝達することにより、音声情報の伝達を可能にした構成も知られている(特許文献1及び2)。
特許文献1に開示された振動子保持構造の一例を図3に示す。図3(a)に示すように、振動子50は、ケース52に収容されており、ばね54の一端に取り付けられている。ばね54の他端側は、台座56の内周面に沿って摺動可能な半球状アダプタ58に接続されている。台座56は、スライド固定ネジ60により、ケース52の内面における任意の位置に固定することができる。この振動子50は、例えば図3(b)に示すように、スプリング式バンド62の両端にケース52を固定して額にかけることにより、人体の所定の部位に取り付けられる。
この振動子保持構造によれば、振動子50がばね52により人体に押し付けられると共に、半球状アダプタ58の摺動によりばね52の押圧方向を変化させることができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−320799号公報(第1頁、第9図)
【0004】
【特許文献2】
特開2002−300700号公報(第1頁、第9図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の振動子保持構造によれば、乳様突起などのように表面形状が複雑な部位に取り付ける際に、振動子50の向きが取付部位の形状に追従しないことがあった。このため、装用感だけでなく、音声情報の伝達精度や振動エネルギーの伝達効率について更に改良の余地があった。特に、骨導型振動子の場合には、取り付けた振動子50の位置が僅かにずれるだけで、音の大きさ、音色、ピッチなどが大きく変化するため、上記課題に対するニーズが高まっていた。更に、バンド62によって振動子52を取り付けるようにしているので、人目に付きやすく、美容上の観点からも改善が求められていた。
【0006】
本発明は、これらの点に鑑みなされたものであって、音声情報の安定した伝達が可能であり、装用感がよく、更には美容上の問題も解消する振動子保持構造の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記目的は、音声情報を人体に伝達する振動子をケース内部に収容する振動子保持構造であって、前記振動子は、ジンバル機構により、前記ケース内部において直交する2軸回りに揺動可能に支持されており、前記ケースの開口部に吸盤が設けられた振動子保持構造により達成される。
【0008】
この振動子保持構造は、前記ケースの底部に連通孔が形成され、且つ、該連通孔に接続された内部空間を有する弾性変形可能な袋状体が設けられていることが好ましい。
【0009】
また、前記ケースに対して伸縮自在且つ回転自在に設けられたフック状の係止具を更に備えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実態形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る振動子保持構造を示す断面図である。
【0011】
図1において、円筒状のケース2の内部には振動子1が収容されており、ケース2の開口縁に吸盤4が取り付けられている。振動子1は、ジンバル機構により、互いに直交する2軸の回りに揺動可能に支持されている。即ち、振動子1は、振動面を露出させるように第1の枠体10に固定されており、第1の枠体10は、第1の支持軸12を介して第2の枠体14に揺動自在に支持されている。そして、第2の枠体14は、第1の支持軸12と直交する第2の支持軸16を介してケース2の内部に揺動自在に支持されている。振動子1の振動面は、ケース2の開口からわずかに突出しており、吸盤4を所定の取付部位に吸着させると、振動子1の振動面が被吸着面に接触して押圧するように構成されている。
【0012】
また、ケース2の底部(図の上部)中央には連通孔2aが形成されており、この連通孔2aに球状の袋状体20が結合されている。袋状体20はゴム材などの弾性材からなり、押圧により弾性変形可能に構成されている。袋状体20の内部空間は、連通孔2aを介してケース2の内部と連通している。
【0013】
このような振動子保持構造によれば、袋状体20を手で摘んだ状態で人体の所定の取付部位に吸盤4を押し付けると、振動子1の振動面が人体に当接する。振動子1は、ジンバル機構により2軸回りに揺動可能に支持されているので、取付部位の表面が複雑な3次元曲面であっても、振動子1をこの曲面に適合した姿勢にすることができ、振動面の全体を人体に確実に接触させることができる。この後、摘んでいた手を離すと、袋状体20の形状復元力によりケース2の内部が負圧になって吸着力が得られるので、吸盤4による振動子1の取り付けを確実に行うことができ、振動子1の経時的な位置ずれや姿勢の変化を確実に防止することができる。
【0014】
この結果、良好な装用感が得られるだけでなく、音声情報の伝達精度が向上し、更には振動エネルギーの伝達効率向上による省電力化を図ることができる。また、小型化が可能であると共に、従来のように振動子を取り付けるためのバンドが不要になるので、美容上の問題も解消することができる。
【0015】
振動子1を取り外す際には、袋状体20を手で摘むことにより、ケース2内部の負圧が低下し、吸盤4を容易に取り外すことができる。
【0016】
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、例えば、振動子を乳様突起に取り付ける場合には、図2に示すように、フック状の係止具30をケース2の外面に設け、この係止具30を耳の後ろに掛けることにより、美容上の問題を生じさせることなく、振動子1の取り付けをより確実に行うことができる。係止具30は、ゴム材やバネなどからなる伸縮部30aおよびケース2と螺合するネジ部30bを備えることにより、ケース2に対して伸縮自在で且つ回転自在に構成されており、これによって、装用感や取付安定性に個人差が生じるのを防止することができる。尚、図示していないが、耳穴に挿入されるイヤホン状の取付部を係止具30の先端に設けてもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、音声情報の安定した伝達が可能であり、装用感がよく、更には美容上の問題も解消する振動子保持構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る振動子保持構造を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る振動子保持構造を示す側面図である。
【図3】従来の振動子保持構造を示す断面図及び斜視図である。
【符号の説明】
1 振動子
2 ケース
2a 連通孔
4 吸盤
10 第1の枠体
12 第1の支持軸
14 第2の枠体
16 第2の支持軸
20 袋状体
30 係止具
Claims (3)
- 音声情報を人体に伝達する振動子をケース内部に収容する振動子保持構造であって、
前記振動子は、ジンバル機構により、前記ケース内部において直交する2軸回りに揺動可能に支持されており、
前記ケースの開口部に吸盤が設けられた振動子保持構造。 - 前記ケースの底部に連通孔が形成され、該連通孔に接続された内部空間を有する弾性変形可能な袋状体が設けられた請求項1に記載の振動子保持構造。
- 前記ケースに対して伸縮自在且つ回転自在に設けられたフック状の係止具を更に備える請求項1又は2に記載の振動子保持構造。
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2003
- 2003-03-11 JP JP2003064615A patent/JP4019143B2/ja not_active Expired - Lifetime
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