JP2004274436A - 自動撮影方法とその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】センサーによる感知対象の撮影の可否を選別してカメラを動作させる自動撮影方法であって、センサーからの感知信号に基づいてカメラを撮影可能状態又は撮影抑制状態に設定して重複撮影、センサー誤動作による撮影を防止するようにした自動撮影方法、および、カメラと、撮影対象を感知するセンサーと、センサーからの感知信号受信に対応してカメラを作動させるカメラ動作手段と、センサーからの感知信号に基づいて前記カメラ動作手段の動作制御をなして撮影可能モード又は撮影抑制モードを設定する第1制御回路と、を具えた自動撮影装置を提供して上記課題を解決する。
【選択図】図2
Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、例えば野生生物をセンサーで感知してこれを自動的に撮影する技術に関し、詳しくは、所定の撮影動作後はセンサーの感知があっても設定した時間だけ撮影が抑制される機能と、センサーの感知に対応して撮影抑制時間が自動的に延長される機能を具え、無駄な撮影を低減し得る自動撮影方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、野外生物等の自動撮影に用いられるこの種の装置は、カメラ、タイマー、センサーとを具え、センサーにより捕捉した対象を撮影した後はタイマーにより設定された時間が経過しないとセンサー感知の有無にかかわらず撮影動作を実行しないようにして、無駄な連続撮影を防止するようになっている。
すなわち、従来技術は1回の撮影の後に、例えば、1分、3分、5分、10分と言うようにタイマーにより撮影停止時間を設定し、この設定された時間内にセンサーによる感知信号が発信されてもカメラは撮影抑制状態を維持する簡単な構成であるため、実機、製品カタログ等は存在するが、前記構成に係る特許文献は存在しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の撮影装置には次のような不都合がある。すなわち、従来技術では、センサー反応の有無にかかわらず設定した一定時間が経過すると撮影可能モードとなり、例えば、日照や風の影響によりセンサーが繰り返し誤反応したりあるいは目的動物等が撒き餌などの効果によりカメラの撮影位置に長い時間居坐る場合等、センサーの感知信号に対応して多数の撮影が実行されることが多く、フィルムその他の撮影媒体が無駄に消費され効率的な生物調査の妨げとなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、 センサーによる検知対象の撮影の可否を選別してカメラを動作させる自動撮影方法において、設定した所定時間内のセンサーからの検知信号に対応してカメラの撮影抑制状態を逐次延伸して重複撮影、センサー誤動作による撮影を防止するようにした自動撮影方法を提供して上記従来の課題を解決しようとするものである。
【0005】
また、上記自動撮影方法において、延伸される撮影抑制状態の時間は初期設定時間となすことがある。
【0006】
本願発明はまた、センサーによる検知対象の撮影の可否を選別してカメラを動作させる自動撮影方法であって、カメラの撮影抑制状態時にセンサーによる検知信号が発信されると、その発信時からさらに前記設定時間内は撮影抑制状態が維持されるようにして重複撮影、センサー誤動作による撮影を防止するようにした自動撮影方法を実現して上記従来の課題を解決しようとするものである。
【0007】
また、本願発明は、自動撮影装置を、カメラと、撮影対象を感知するセンサーと、センサーからの感知信号受信に対応してカメラを作動させるカメラ動作手段と、所定時間内のセンサーからの検知信号に対応して前記カメラ動作手段の動作制御をなして撮影抑制状態を逐次延伸する第1制御回路と、を具えて構成し上記課題を解決する。
【0008】
また、上記自動撮影装置において、カメラの撮影動作情報に基づいてカメラ動作手段の動作制御をなして撮影抑制状態を所定時間維持する第2制御回路を設け、必要に応じて第1制御回路又は第2制御回路のいずれかを選択できるように構成することがある。
【0009】
さらに、上記いずれか記載の自動撮影装置において、第1制御回路は、時計手段と、撮影抑制状態の時間設定手段と、センサーからの検知信号の発信時刻、前記設定時間等に関するデータの記憶手段と、センサーからの当該検知信号と当該検知信号の直近の検知信号との時間間隔と予め設定した所定時間とを比較演算する手段と、比較演算手段の比較演算結果に対応して装置を撮影可能状態又は撮影抑制状態を設定するとともに前記設定時間の起算点を最新の感知信号発信時に更新し、さらに前記各手段の動作制御をなす制御手段、とを具えて構成することがある。
【0010】
また、上記第1制御回路は、撮影抑制状態の時間設定手段と、センサーからの検知信号に対応して当該信号が当該信号の直前の信号発信から設定された撮影抑制状態の時間が経過しているか否かを判断する判定手段と、前記設定時間の起算時を前記当該信号発信時に繰り下げるリセット手段と、で構成することがある。
【0011】
またさらに、上記いずれか記載の自動撮影装置において、第2制御回路は、時計手段と、撮影抑制状態の時間設定手段と、センサーからの検知信号の発信時刻、カメラの撮影動作情報、前記設定時間等に関するデータの記憶手段と、センサーからの当該検知信号と当該検知信号の直近のカメラの撮影動作情報との時間間隔と予め設定した所定時間とを比較演算する手段と、比較演算手段の比較演算結果に対応してカメラ動作手段に動作して撮影可能状態又は撮影抑制状態を設定する制御手段、とを具えて構成することがある。
【0012】
さらに、上記いずれか記載の自動撮影装置において、カメラ動作手段と第1又は第2制御回路とをコンピュータで構成することがある。
【0013】
そして、上記自動撮影装置において、第1制御回路は、撮影抑制状態の時間設定手段と、センサーからの検知信号に対応して当該信号が当該信号の直前の信号発信から設定された撮影抑制状態の時間が経過しているか否かを判断する判定手段と、前記設定時間の起算時を前記当該信号発信時に繰り下げるリセット手段と、で構成することがある。
【0014】
【発明の実施形態】
本願発明の要旨は、野外生物等の自動撮影において、センサーによる最新の検知情報の発信から所望の時間経過するまでの間に検知情報がセンサーから入力されてもこれを無視してカメラを動作させず、設定された所望時間の経過後にのみカメラの動作を可能にする点にある。
本願発明の1実施形態を図面に基づいて説明する。 図1は、該実施形態に係る自動撮影装置の構成概略図である。 図において、1はカメラ、2は赤外線センサー、3は赤外線センサー2からの検知信号発信によりカメラ1に撮影動作を指示するカメラ動作手段である。4は前記赤外線センサー2からの検知信号に対応して前記カメラ動作手段3の動作制御をなして撮影抑制状態を設定条件に応じて逐次延伸する第1制御回路であり、ここで、撮影可能状態とは赤外線センサー2から撮影対象の検知信号受信によるカメラ動作手段3の指示によりカメラ1が直ちに撮影動作の実行を為し得る状態を意味し、撮影抑制状態とは赤外線センサー2が撮影対象の検知信号を発信してもカメラ動作手段3はカメラ1に対して動作指示を為さない状態を意味している。
【0015】
前記第1制御回路4は、時計手段5、撮影抑制モードの時間設定手段6と、センサーからの感知信号、前記設定時間等に関するデータの記憶手段7と、センサーからの当該感知信号と当該感知信号の直近の感知信号との時間間隔と予め設定した所定時間との比較演算手段8と、比較演算手段8の比較演算結果に対応してカメラ動作手段3に動作して撮影可能状態又は撮影抑制状態を設定する制御手段9とを具えている。
【0016】
このような構成において、電源投入により撮影可能状態が選択される初期設定となっている。すなわち、別途撮影抑制状態の時間設定をゼロにした場合は、前記カメラ動作手段3は赤外線センサー2の検知信号の受信にしたがい逐次カメラ1を動作させて対象を撮影することになる。 したがって、検知信号発信が連続すれば、これに対応して撮影も連続して実行される。
【0017】
撮影抑制状態の時間設定は、前記時間設定手段6によりなす。また、記憶手段7には、赤外線センサー2からの最新の感知信号の発信時刻t、撮影抑制状態の時間T等の情報をメモリーする。初期設定状態の撮影可能状態において赤外線センサー2がなんらかの撮影対象を検知すると当該検知信号受信によりカメラ動作手段3は直ちにカメラ1に動作指示をなし、撮影は無条件に実行される。
しかしながら、当該検知信号の発信により自動撮影装置は設定時間Tの撮影抑制状態に入っており、当該検知信号の発信後にさらなる検知信号の発信があっても、その発信が先の信号発信から設定時間T経過前であればカメラ動作手段3からのカメラ1への撮影指示はなされず、したがってカメラ1による撮影は実行されることはない。そしてさらに、前記当該検知信号に続く次の検知信号発信により撮影抑制状態の前記設定時間Tの起算点は、前記次の検知信号すなわち最新の検知信号発信時に繰り下げられる。これら、一連の動作において、設定時間、最新感知信号発信時点等に関するデータは記憶手段7により記録され、また、赤外線センサー2からの当該検知信号とこの後最初の検知信号との時間間隔と予め設定した所定時間との比較演算は、比較演算手段8により実行される。
そして、比較演算の結果により、撮影の是非の判断と撮影抑制状態の前記設定時間Tの更新及び又は前記各手段の動作制御が制御手段9により実行される。
【0018】
該実施形態において、第2制御回路の構成は図1に関連して説明した前記第1制御回路と同一であるが、撮影抑制状態の前記設定時間Tの起算点は最新の撮影実行時とされる。すなわち、自動撮影装置起動の初期状態で撮影が実行された後は、その撮影時から時間Tの間、装置は撮影抑制状態に設定され、この間、赤外線センサー2から感知信号が発信されてもカメラ動作手段3によるカメラ1への撮影動作指示はなされない。最新の撮影時から時間T経過後に赤外線センサー2から感知信号が発信されるとカメラ動作手段2によるカメラ1への撮影動作指示がなされ、撮影が実行される一方、時間Tの起算点が前記撮影実行時に繰り下がる。これら、一連の動作は第1制御回路において説明したと同様に前記各手段により実行される。
【0019】
【発明の実施例】
図2は、本願発明の自動撮影装置に係る1実施例を示す構成説明図である。図において、10はカメラ1と赤外線センサー2との間に設置される駆動装置であり、前述したカメラ動作手段3、第1(および第2)制御回路4とを具えている。
そして、この実施例では、カメラ動作手段3と第1(および第2)制御回路4は、周知のマイクロコンピュータ11とこれに搭載される所定のプログラムにより構成され、いわゆるファームウエアの形態で提供される。
【0020】
マイクロコンピュータ11において、12は赤外線センサー2からの感知信号の入力端子、13は感知信号の受信時にそれまでに経過した撮影抑制モード時間をゼロにリセットして設定された前記時間の起算時を前記受信時に更新するためのリセット信号入力端子、14〜21はカメラ動作手段3によるカメラ動作指示信号の出力端子であり、ラインL1における入力端子22とともに撮影抑制状態の時間設定手段6を構成する。 また、23は、必要に応じて、駆動装置10において、制御回路4を第1又は第2に切り替えるためのスイッチである。
【0021】
この実施例で、カメラ動作手段3によるカメラ動作指示信号の前記出力端子14〜21は、それぞれ撮影抑制状態の設定時間において14:0秒、15:5秒、16:15秒、17:30秒、18:1分、19:2分、20:5分、21:10分のように対応している。 そして、入力端子22が出力端子14に接続されている場合は、スイッチ23がどちらにあっても出力端子14の出力が入力端子13に接続されることになるので、同じリセット動作になる。しかも、赤外線センサー2から検知信号が発信されると、出力端子14には常時出力信号が出るので、カメラ動作指示がラインL1を通して送られるのに併せて、リセット信号のための入力端子13に信号が入力され、それまでの経過時間が0にリセットされることとなる。
赤外線センサー2から検知信号が発信されると検知信号の入力端子12からコンピュータ11に入力されこれによる構成される前記各手段により信号情報が処理され、カメラ動作指示信号が入力端子22、ラインL1を経てカメラ1に送出されて撮影動作がなされる。そして、設定時間は0であるから、赤外線センサー2から検知信号の発信毎に即座に上記のような撮影動作が実行される。
【0022】
一方、例えば、撮影抑制モードの時間を2分に設定するには、出力端子19と入力端子22とを接続してこれをなす。 この条件で、第1回目検知信号が18秒後に発信され、それからさらに1分30秒後に第2回検知信号が発信された場合、第1回の発信に対応して出力端子14,15,16からカメラ動作指示信号が出力され、出力端子14の出力が入力端子13に至り、この情報信号をコンピュータ11は処理してすでに18秒経過した設定時間を0に戻し設定時間2分の起算時が前記検知信号発信時に更新される。そして、2分に対応する出力端子19にはカメラ動作指示信号の出力はないから、赤外線センサー2の検知動作にもかかわらず撮影は実行されない。
【0023】
そして、前記第1回検知信号発信時から1分半後に第2回感知信号が発信されても、未だ2分経過前であるから出力端子19からのカメラ動作指示信号は発信されず撮影動作はなされないが、前述と同様に1分半経過した設定時間は0に戻され設定時間2分の起算時は第2回検知信号発信時に更新される。このようにして、設定時間内に感知信号の発信があるとその時点を基準に設定時間の起算時が繰り下がり撮影抑制モードの時間は自動的に延伸される。
そして、上記で、第2回検知信号発信から例えば3分後に次の検知信号が発信されると、出力端子19からカメラ動作指示信号が出力され撮影が実行される。 このとき、設定時間2分の起算時が更新されるのは上記と同様である。
【0024】
上記は、この実施例においてコンピュータ11がカメラ動作手段と第1制御回路として機能する場合を述べたが、駆動装置10においてスイッチ23の操作によりコンピュータ11はカメラ動作手段と第2制御回路として機能する。
この場合、リセット信号入力端子13とラインL1が接続され、出力端子14とリセット信号入力端子13はとの接続は開となっている。
【0025】
例えば、撮影抑制モードの時間を5分に設定するには、ラインL1の入力端子22と出力端子20とを接続する。初期状態では撮影可能モードに設定され、赤外線センサー2から感知信号が発信されると出力端子20からカメラ動作指示信号が出力され、この信号は併せてラインL1を介してリセット信号入力端子13にも出力されこの時を基準にして5分の設定時間が進行する。この間は、感知信号の発信があってもカメラ動作指示信号の出力はないから撮影抑制モードは維持される。 そして、設定した5分が経過してから感知信号の発信があると、出力端子20からカメラ動作指示信号が出力され撮影が実行され、併せて設定時間5分の起算時がこの撮影時に設定されることになる。
【0026】
図3は、本願請求項9に係る自動撮影装置の1実施例の構成説明図である。
図において、図において、10はカメラ1と赤外線センサー2との間に設置される駆動装置であり、カメラ動作手段、第1制御回路とを具えている。
赤外線センサー2と駆動装置10との間には、ブレーク接点NC、メーク接点NO、共通接点COMによるセンサーリレー2aが係合している。駆動装置10を構成する回路において、30は容量470μFのコンデンサー、31は抵抗値が3kΩの抵抗器、32は複数のトランジスタによる増幅回路、33はコイル、ブレーク接点NC、メーク接点NO、共通接点COM等により形成されるリレー回路、34は最大抵抗値が1MΩの可変抵抗器、35は駆動電源である。
【0027】
前記構成要件において、撮影抑制状態の時間設定手段は可変抵抗器34(該実施例では0.1−100秒の範囲で設定可能)により、センサーからの検知信号に対応して当該信号が当該信号の直前の信号発信から設定された撮影抑制状態の時間が経過しているか否かを判断する判定手段は、リレー回路33により、また前記設定時間の起算時を前記当該信号発信時に繰り下げるリセット手段は前記抵抗器31により、そしてカメラ動作手段は、コンデンサー30、増幅回路32、リレー33により、それぞれ構成されている。
【0028】
上記構成に基づいて該実施例に係る自動撮影装置の動作を説明する。動作の要旨は、赤外線センサーの各反応に応じて信号が第1制御回路に入力され、入力信号に対応して設定時間の起算時は更新される一方、当該入力時点が当該入力前の最新のセンサー信号入力時から設定した時間経過している場合のみカメラ動作手段から撮影の指示が送信される。
【0029】
可変抵抗器34による撮影抑制状態時間(T秒)の設定の下に、赤外線センサー2の待機状態にあって、センサーリレー2aにおいてブレーク接点NCはオン、メーク接点NOはオフの状態にあり、共通接点COMは接続(常時接続である)されており、他方、コンデンサー30は可変抵抗器34を介して電源35に接続され充電が継続している。
そして、赤外線センサー2が対象を捕捉して信号を発信すると、センサーリレー2aにおいてブレーク接点NCはオフ、メーク接点NOはオンの状態に切り替わり、これによって、コンデンサー30にたまった電荷はセンサーリレー2aにおける共通接点COMからメーク接点NOを経て、その一部は抵抗器31を介して接地放電され、残余はダイオードを通して増幅回路32に流れる。
【0030】
前記の場合、コンデンサー30の電圧が所定の閾値を超えていると、換言すれば可変抵抗器34により設定した撮影抑制モード時間Tの間、充電がなされていれば増幅回路32によりリレー33におけるコイルにブレーク接点がメーク接点に切り替わるに十分な所定以上の電流がカメラ1に撮影指示信号として通電され撮影が実行される。
他方、コンデンサー30の電圧が所定の閾値以下の場合、換言すれば、コンデンサー30の充電時間が可変抵抗器34により設定した撮影抑制モード時間T未満の場合、たとえ増幅回路32を介してもリレー33のコイルには接点切り替えに足りる電流が流れず、カメラ1には撮影指示信号として通電がなされず撮影は実行されない。 なお、赤外線センサー2の出力は一定時間(この実施例では6秒間)継続されるように設定されていて、上記いずれの場合も、赤外線センサー2の出力時に、コンデンサー30における電荷は抵抗器31を介して接地放電される。すなわち、設定された撮影抑制モード時間Tの起算時がコンデンサー30の電荷0時にリセットされる、その時点から再びコンデンサー30の充電が開始され設定時間Tの経過にしたがい、電圧が徐々に高まり最終的にカメラ動作手段を作動させるに足る数値に達することになる。
【0031】
この実施例において、時刻設定手段であるコンデンサー30の充電速度すなわち時間設定は可変抵抗器34の可変抵抗により調整する。該実施例では、可変抵抗の最大値が1MΩのものを使用しており、この最大値に設定した時、コンデンサー30の電圧がカメラ動作手段を作動させるに足る数値に達するまでに約100秒を要する。すなわち、可変抵抗器34の抵抗値を1MΩに設定することは撮影抑制モード時間Tを100秒に設定することになる。
したがって、赤外線センサー2の出力間隔が100秒以上になって後の出力があって始めてカメラ1による撮影が実行される。なお、可変抵抗器34の抵抗値を0Ωに設定すると、コンデンサー30の電圧は0.1秒以下でカメラ動作手段を作動させるに足る数値に達する。したがって、赤外線センサー2から信号が発信される毎に撮影が実行されることになる。
【0032】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したように、センサーを用いた野生生物等の自動撮影において、撮影抑制モードの時間設定を固定法又は自動延伸法を選択採用できるようにしたので、時宜状況に応じた適正な自動撮影が容易になり、また撮影抑制モードの時間設定の自動延伸により、センサーの誤作動や同一被写体の無意味な重複撮影を減少でき、フィルムその他の媒体の濫費防止や生物調査活動の効率化等に資するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】1実施形態に係る自動撮影装置概略構成を示すブロック図である。
【図2】1実施例に係る自動撮影装置の構成説明図である。
【図3】他の実施例に係る自動撮影装置の構成説明図である。
Claims (9)
- センサーによる検知対象の撮影の可否を選別してカメラを動作させる自動撮影方法であって、設定した所定時間内のセンサーからの検知信号に対応してカメラの撮影抑制状態を逐次延伸して重複撮影、センサー誤動作による撮影を防止するようにした自動撮影方法。
- 請求項1記載の自動撮影方法において、延伸される撮影抑制状態の時間は初期設定時間であることを特徴とする自動撮影方法。
- センサーによる検知対象の撮影の可否を選別してカメラを動作させる自動撮影方法であって、カメラの撮影抑制状態時にセンサーによる検知信号が発信されると、その発信時からさらに前記設定時間内は撮影抑制状態が維持されるようにして重複撮影、センサー誤動作による撮影を防止するようにした自動撮影方法。
- カメラと、撮影対象を感知するセンサーと、センサーからの感知信号受信に対応してカメラを作動させるカメラ動作手段と、所定時間内のセンサーからの検知信号に対応して前記カメラ動作手段の動作制御をなして撮影抑制状態を逐次延伸する第1制御回路と、を具えたことを特徴とする自動撮影装置。
- 請求項4記載の自動撮影装置において、カメラの撮影動作情報に基づいてカメラ動作手段の動作制御をなして撮影抑制状態を所定時間維持する第2制御回路を設け、必要に応じて第1制御回路又は第2制御回路のいずれかを選択できるようにしたことを特徴とする自動撮影装置。
- 請求項4又は5いずれか記載の自動撮影装置において、第1制御回路は、時計手段と、撮影抑制状態の時間設定手段と、センサーからの検知信号の発信時刻、前記設定時間等に関するデータの記憶手段と、センサーからの当該検知信号と当該検知信号の直近の検知信号との時間間隔と予め設定した所定時間とを比較演算する手段と、比較演算手段の比較演算結果に対応して撮影の是非の判断と撮影抑制状態の前記設定時間の起算点更新及び又は前記各手段の動作制御をなす制御手段、とを具えてなることを特徴とする自動撮影装置。
- 請求項5又は6いずれか記載の自動撮影装置において、第2制御回路は、時計手段と、撮影抑制状態の時間設定手段と、センサーからの検知信号、カメラの撮影動作情報、前記設定時間等に関するデータの記憶手段と、センサーからの当該検知信号と当該検知信号の直近のカメラの撮影動作情報との時間間隔と予め設定した所定時間とを比較演算する手段と、比較演算手段の比較演算結果に対応してカメラ動作手段に動作して撮影可能状態又は撮影抑制状態を設定する制御手段、とを具えてなることを特徴とする自動撮影装置。
- 請求項4ないし7いずれか記載の自動撮影装置において、カメラ動作手段と第1又は第2制御回路とをコンピュータで構成したことを特徴とする自動撮影装置。
- 請求項4の自動撮影装置において、第1制御回路は、撮影抑制モードの時間設定手段と、センサーからの検知信号に対応して当該信号が当該信号の直前の信号発信から設定された撮影抑制状態の時間が経過しているか否かを判断する判定手段と、前記設定時間の起算時を前記当該信号発信時に繰り下げるリセット手段と、で構成したことを特徴とする自動撮影装置。
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